18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/01/20(金) 00:43:02.93 ID:b4qt7MSMo
京子「別コートで千歳の打ったボールが、ぽーんと綾乃の後頭部にぶつかっちゃってさー。バレーボールくらい大丈夫かなってみんな思ってたんだけど、綾乃はそのまま倒れちゃって……」
南野「きっと打ち所が悪かったんだ……大丈夫? 頭はずきずきしたりしない?」
綾乃「え、ええ……平気だと思いますけど」
千歳「ごめんなぁ綾乃ちゃん、ごめんなぁ……」しくしく
綾乃「ちょ、ちょっと千歳……そんなに言われるほどじゃないわ。本当に大丈夫だからっ」
結衣「でもまさか気絶しちゃうとは思わなくて。みんな心配だったんだ」
綾乃(な、なんか逆に恥ずかしいわね……それしきのことで気絶しちゃうなんて……///)
そうか。きっとそれで気絶してしまったから、今の今まで夢を見ていたんだろう。
思えば不思議な夢だった。確か今朝も観覧車の夢を見たっけ……
今の夢は、まるでその続きを描いたかのような内容だった。
綾乃「ほら千歳、泣き止んで。もうなんともないから」
千歳「う、うん……///」ぐすっ
南野「保健の先生も特に問題はなさそうって言ってたんだけど……もしも痛むようだったりしたら、すぐにお医者さんに行ってね。頭の怪我って後に残ったりすると怖いからさ」
綾乃「はい。どうもすみませんでした先生」
時計を見ると、体育が終わってからほとんど時間は経っていなかった。
観覧車一周ぶんとはいえ、ずっと夢を見ていただけに私だけが長い時を経たように、まるで世界の時間が止まっていたかのように感じる。
75Res/105.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。