過去ログ - 柚「コーヒーは、苦いけど」
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1: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/02/21(火) 02:11:28.77 ID:XnUc9bGJ0
モバマスSS、三作目です。
地の文、短いです。
完結済なのですぐ終わります。

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2: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/02/21(火) 02:12:50.27 ID:XnUc9bGJ0
「ねえねえPサン!」
 喜多見柚がデスク越しに覗き込んでくる。
「ああ、柚か」
 俺はというと、書類仕事に追われていた。ひたすら書類と画面とにらめっこ。
「ごめん、ちょっとあとにしてくれないか。見ての通り、今ものすごく忙しいから」
以下略



3: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/02/21(火) 02:13:57.99 ID:XnUc9bGJ0
「えいっ」
「ひゃっ!?」
 突然頬に触れた冷たさに驚いて振り向いた先には。
「えへへー♪」
 柚が缶を手に笑っていた。
以下略



4: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/02/21(火) 02:14:59.00 ID:XnUc9bGJ0
「にしてもPサンってほんとコーヒー好きだよねー」
「まあな。落ち着くし、すっきりする」
「アタシもカフェオレなら好きだけど、ブラックの、それもエスプレッソはさすがにちょっと苦いカナ……」
「まあそのあたりは好みの違いだよ。それに俺だってたまにはキャラメルマキアートとか飲みたくなるし」
 今はブラックの気分だけどな。苦味と香りが強いほうが、しゃきっとするにはもってこいだから。
以下略



5: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/02/21(火) 02:15:50.32 ID:XnUc9bGJ0
「ええっ!?」
 素っ頓狂なまでの大声だ。まあたしかにこのナリじゃそんなの想像つかないか、というのはわかるけどさあ。
「ええっ、Pサンがパフェとかケーキとか食べてるの全然イメージない!」
「あーもう、そこまで言うなら今度オススメの店連れていくぞ、俺だってちゃんとスイーツとかもわかるってこと証明してやるからなー?」
「え、ホント? やったー!」
以下略



6: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/02/21(火) 02:16:22.90 ID:XnUc9bGJ0
 やっぱり柚にはちょっとはしゃぐような仕事を取ってきたくなるな。これを取ってきたのは間違いじゃなかった。あとでこの話もしようか。


7: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/02/21(火) 02:17:04.87 ID:XnUc9bGJ0
 さあ、これでだいたい終わったな。細かいところはもう明日にしよう。さすがに疲れたわ。
「柚、お待たせ」
「終わった!?」
「ああ。出る準備はできてるか?」
「バッチリだよっ!」
以下略



8: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/02/21(火) 02:17:56.32 ID:XnUc9bGJ0
「よし、ついたぞ。ここだ」
「おー……ホントにPサンってこういうとこも来るんだ……」
「ちょっと早めに帰れた時なんかはだいたい来るぞ。ほとんどの店員さんに顔覚えられてる」
 実際、入ったときは『あ、どうもー』みたいな感じだからな。
「ってことは、『いつもの』って言ったら注文通るの!?」
以下略



9: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/02/21(火) 02:18:33.06 ID:XnUc9bGJ0
 柚はミルクティーとマーマレードのパウンドケーキ、俺はホットコーヒーと抹茶スフレを頼んだ。注文を聞きにきた店主と適当に言葉を交わしていると。
「ほおー……」
 柚が興味深そうにこっちを見ていた。まあ、そりゃそうか。行った喫茶店の人と仲良くなるなんてさすがに高校生くらいじゃそうあることじゃない。
「Pサン、完全にこの店に馴染んでる……」
「そりゃな。しょっちゅう来るし」


10: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/02/21(火) 02:19:13.87 ID:XnUc9bGJ0
「で、だ。次の仕事についてなんだが」
 届いたメニューをいただきながら、ついさっき片付けた書類の話を切り出した。
「おおっ! 次は何カナ?」
「まずは、『アイドルスポーツ大会』への出演だ」
「え……ええっ!? 何するの?」
以下略



11: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/02/21(火) 02:20:41.85 ID:XnUc9bGJ0
「で、もうひとつ。こっちはまだ企画段階なんだけど」
「ん、なになに?」
「カフェの食べ歩きグルメレポート。メイドやったじゃん? あの時からまた飲食系の仕事やらせたくてな」
「え……マジデスカ」
 固まって乾いた声を出す柚。フリーズドライ柚だ。
以下略



12: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/02/21(火) 02:21:43.39 ID:XnUc9bGJ0
「なあそれはさておき、あの時の仕事見ててな、柚にカフェってなんか似合うなって思って企画を作ってるところなんだ。食べるものは普通のカフェで出されてる美味しいスイーツだから、そこは安心してくれ」
「それならオッケー! じゃあ早速このケーキのレポートしてみようカナ――」

 喜多見柚、十五歳。楽しいことが大好き、パーカーとぱっつん前髪から覗くいたずらっぽい笑顔がトレードマークの、今のりにのっているアイドルだ。

以下略



13: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/02/21(火) 02:23:07.66 ID:XnUc9bGJ0
以上です。お粗末様でした。

喜多見柚ちゃん、SSR実装おめでとう!!!!
というわけで記念SSでした。

以下略



14:全知全能の神未来を知る金髪王子様の須賀京太郎様[二次元美少女達は金髪王子様の須賀京太郎様の嫁]
2017/02/21(火) 03:02:35.79 ID:+KsrNGks0
タイトルでけんおんスレだと錯覚した


15:名無しNIPPER[sage]
2017/02/21(火) 07:58:06.39 ID:NbSuUJ+So
乙、面白かったから、次はもう少し改行を


16:名無しNIPPER[sage]
2017/02/21(火) 09:56:23.73 ID:oFpP3XhMo
おっつ
柚ちゃんかわいい


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