過去ログ - 千早「担当プロデューサーが自殺した」
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22:1[sage]
2017/04/01(土) 16:14:15.50 ID:KniTx8thO
P「あれ、千早?」

千早「はい、千早です」

P「さっきまで千早がいない気がしたんだ...でもちゃんといたよな?」
以下略



23:1[sage]
2017/04/01(土) 16:15:35.48 ID:KniTx8thO
P「千早は、ここがどこか知ってるか?」

千早「ここは、いつも私が歌っていて、まだアイドル候補生だったころからボイトレしていた公園です」

P「…公園?病院の中な気がするけど」
以下略



24:1[sage]
2017/04/01(土) 16:16:25.86 ID:KniTx8thO
P「…」

千早「…」

P「...それ、欲しいのか?」
以下略



25:1[sage]
2017/04/01(土) 16:17:06.77 ID:KniTx8thO
千早「…あ、ベンチがあります」

P「ああ、突然出てきたな。千早、座りたいのか?」

千早「ええ、なんだか…」
以下略



26:1[sage]
2017/04/01(土) 16:17:37.23 ID:KniTx8thO
千早「はい...あれは、冷蔵庫の上のごちゃごちゃしたものが置いてある中にありますよね」

P「…また千早の言っていることが判らなくなった」

千早「じゃあ、例えばあるとします。私がそれを取ろうと手を伸ばすと、アフガニスタンが爆発します」
以下略



27:1[sage]
2017/04/01(土) 16:18:52.65 ID:KniTx8thO
千早「…じゃあ、例えば爆発するとします。アフガニスタンが爆発するともちろんそれを取ろうとした私の手は火傷します。じゃあタイガーバームを塗ろうかということになります」

P「…さっきのより少しは判る」

千早「でも、タイガーバームは爆発しているので、もう冷蔵庫の上にはありません」
以下略



28:1[sage]
2017/04/01(土) 16:21:56.24 ID:KniTx8thO
千早「プロデューサー」

P「...」

千早「大丈夫です。怖くありません」
以下略



29:1[sage]
2017/04/01(土) 16:23:08.03 ID:KniTx8thO
P「…彼は、頑張って真っ直ぐ引こうとするけど引けない。そして、三年生になるまで試合にも出られずにずっと白線を引くことになるんだけど、彼はそんなこと今は知らずに引いているのか」

千早「はい。線を引いている間、「いつか絶対試合に出るのだ」と思いながら三年間引き続けるんです。」

P「でも、三年生になった彼は新入部員だったときのそれとは段違いに綺麗な白線を引くことだろうな」
以下略



30:1[sage]
2017/04/01(土) 16:23:34.98 ID:KniTx8thO
あれ。



千早?


31:1[sage]
2017/04/01(土) 16:24:03.20 ID:KniTx8thO
ふと気づいてしまったというか。

俺は誰かといたと思ったら、一人で何か言っていたんだなと思った。

ただ、空に紫色の穴が空いていて、怖くはないけど、ただ不思議なことだと思った。
以下略



32:1[sage]
2017/04/01(土) 16:24:37.99 ID:KniTx8thO
そして、少しだけ、こんなふうに大切な何かがいつのまにか消えていて、それに気づかないままでいるということは、きっとたくさんあるのかなと思った。

でも勝手に消えた…と言ってもそれは消えたからもうどんなものかも判らないのだけど…それでもそんなものがあると信じているなら、それは消えているのかいないのか、俺にはよく判らなかった。

そして、何も判らないまま、俺も消えていくような気がした。でも、そうではない、と誰かに言われたような気もした。
以下略



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