過去ログ - 【モバマス】P「眼鏡は鏡じゃありません」
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1: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 04:25:52.34 ID:IZrSw4hx0

地の文メイン。
独自設定があるかもしれません。
未熟者ゆえ、人称等でミスがある可能性があります。
どうかご了承ください。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 04:26:29.51 ID:IZrSw4hx0

○-

私には、尊敬している人がいる。

以下略



3: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 04:27:25.48 ID:IZrSw4hx0

-○

尊敬する人を聞かれたとき、私にはこう答えると決めている人がいる。

以下略



4: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 04:28:03.83 ID:IZrSw4hx0

○-

隣に立てている、というのは、私もまたアイドルだからだ。と言っても、彼女ほどの人気はまだ得られていないけれど。

以下略



5: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 04:29:33.59 ID:IZrSw4hx0

-○

隣に立ってる、というのは、私もアイドルをやっているからだ。彼女ほどの知名度はないだろうが、デビュー時期が近かったこともあって、ありがたいことに同じユニットに割り振られたりもした。

以下略



6: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 04:30:21.26 ID:IZrSw4hx0

○-

そこでの出会いをきっかけに、私たちの距離は近づいた。

以下略



7: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 04:30:58.29 ID:IZrSw4hx0

-○

どことなく似ている私と彼女。

以下略



8: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 04:31:52.53 ID:IZrSw4hx0

○-

似ている感性。
それは、アイドルというものに取り組む姿勢でも強く感じた。
以下略



9: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 04:32:46.75 ID:IZrSw4hx0

-○

私は、自分に自信がなかった。

以下略



10: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 04:33:47.03 ID:IZrSw4hx0

○-

間違っていたら非常に失礼だけど、私が尊敬する彼女も、たぶん私と同じような気持ちを持っていたんじゃないかと思う。

以下略



11: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 04:35:34.06 ID:IZrSw4hx0

-○

誤解だったら謝らないといけないけれど、私の尊敬する彼女もまた、私と同じような不安めいたものを抱いていたんじゃないかと思う。

以下略



12: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 14:50:55.73 ID:IZrSw4hx0

○-

それはともかくとして、自分に自信がなかった私にアイドルとして胸を張るためのきっかけをくれたのは、他ならぬプロデューサーだった。

以下略



13: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 14:53:21.58 ID:IZrSw4hx0

-○

それはそれとして、アイドルらしさに自信がない私がしっかりと自分の両足で舞台に立てるようになったのは、担当プロデューサーの言葉によるところが大きい。

以下略



14: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 15:24:02.38 ID:IZrSw4hx0

○-

私は、アイドルとして。
新しい自分として前へ進むために、メガネは外さないことにした。
以下略



15: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 15:25:24.99 ID:IZrSw4hx0

-○

私は、アイドルであるために。
遠ざかっていた眩しい世界に足を踏み入れるために、メガネを外すことに決めた。
以下略



16: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 15:47:28.68 ID:IZrSw4hx0

○-○

だから、似ていると思っていた彼女が私とは違う選択をしたと知ったとき、彼女に私の選択を否定されたと思ったときは、驚いて、困惑して。そして、少しだけ悲しかった。

以下略



17: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 16:11:54.36 ID:IZrSw4hx0

○-

彼女にとって、メガネは『枷』なんだろうか。

以下略



18: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 16:12:33.50 ID:IZrSw4hx0

-○

彼女にとって、メガネは『武器』なんだろう。
捨てられない、捨てちゃいけないもの。
以下略



19: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 17:18:39.90 ID:IZrSw4hx0

○-○

似ているのに。考え方も、感じ方も、思いも。

以下略



20: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 19:10:55.81 ID:IZrSw4hx0

○-○

そうやって私たちがすれ違っていた時間が少しあったけれど、それは比較的すぐに解消されることになる。

以下略



21: ◆XSpMgThnfc[saga]
2017/04/30(日) 19:16:02.38 ID:IZrSw4hx0

○-

そのとき、初めて彼女のーー比奈ちゃんの、メガネに対する不安を直接に聞いた。

以下略



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