過去ログ - 北川 真尋「ストライド・ステップス!」
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1:名無しNIPPER
2017/05/06(土) 23:17:04.30 ID:tIa+7JNC0
※地の文込み・短めです

※独自事務所・複数P設定があります。苦手な人は回れ右。



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2:名無しNIPPER
2017/05/06(土) 23:18:01.20 ID:tIa+7JNC0
*
〜昼・とあるビュッフェ〜



3:名無しNIPPER
2017/05/06(土) 23:19:01.83 ID:tIa+7JNC0
「おいしい!この料理、いくらでもいけるねっ!」

賑やかな店内で、目の前にある料理がどんどんと口に飛び込んでくる。

お肉、野菜、パスタ。色とりどりな料理。驚くほど多くの種類を見かけてしまって、私は世界を頬張っている気分だ。
以下略



4:名無しNIPPER
2017/05/06(土) 23:19:46.41 ID:tIa+7JNC0

「んーっ!アッツアツーっ!このから揚げ、サイコー♪」

「ヴリモン?よく食べるわね……。そんなに食べて、お仕事大丈夫なの?」

以下略



5:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:20:41.30 ID:tIa+7JNC0
「ふふ、遠慮するわね、明日には仕事が控えてるし、私は落ち着いて少しずつ食べるのが好きだから……あいさんはいかが?」

「折角だから一つもらうよ。……ふむ、これは美味しい」

「でしょっ! どう? こっちもお勧めだよー!」
以下略



6:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:21:16.06 ID:tIa+7JNC0
「これ以上は遠慮しておくよ。幸せのおすそ分けをありがとう、真尋くん」

口にナプキンを当て、そのあとに空になった皿を目の前からどかす。再び千夏さんへ話をすることに躊躇いもなく、それだけの行為が私には到底真似できそうにないと感じる。



7:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:21:49.92 ID:tIa+7JNC0
「なにせ、食べるほど食欲が出てしまうからね。……これはフランスの言葉だったかな、千夏さん?」

「あら、よく知っているわね。まさか知人からその言葉を聞くなんて思ってなかったわ」

「有名だろう? ラブレーの『ガルガンチュワ物語』。民間で浸透している、"欲望は満たせば満たすほどほどわいてくる"という旨の言葉だ」
以下略



8:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:22:39.04 ID:tIa+7JNC0
以前から今回みたいな仕事を待ってたらしく、千夏さんのオシャレや振る舞いにも一層と力が入っている。
あいさんの言葉から広がる話題。皿を戻して話を聞いてみると、歴史についてや人の名前がいっぱいでてきて複雑だった。
冗談交じりに語る二人は楽しそうで私としても嬉しいと思う、けれど。

……ガルガンチュアって何だろう?
以下略



9:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:25:10.98 ID:tIa+7JNC0
話してる間にも料理は冷めていくから、私も食事の合間で楽しむ二人に負けないようにできたばかりの料理を口へ運んだ。




10:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:29:51.04 ID:tIa+7JNC0
「――それにしても、あいさんはガルガンチュアだったの? 私はそういったものとは縁もない人だと思ってたのだけれど」

「私だって人間だからね、むしろ日々膨らんでいく情熱をどうするか悩んでいるものさ。ふふ、幻滅させてしまったかな?」

「そんなことはないわよ、いっそこっちは親近感がわいてきたわね。時間をつくって続きをカフェで話したいくらい」
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:34:25.40 ID:tIa+7JNC0
突然の指名にむせたところで、イベントについて、あいさんのお話が始まった。


12:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:35:17.00 ID:tIa+7JNC0
***


13:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:38:44.06 ID:tIa+7JNC0
「はぁー……頭から煙が出そう」

結論から言うと、そのお話は勉強になった。けれど、やっぱり理論は苦手みたいで実践できることは多くなさそうだ。

「やれやれ、少しばかり詰め込みすぎたかな? なるべく真尋くんにもわかりやすいようにしたが……」
以下略



14:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:39:36.17 ID:tIa+7JNC0
止まっていると、そわそわしてくる、やっぱり留まることは向いてないらしい。

世界各地の料理を前にして、おとなしくしていた分が跳ね返ったよう、足取りは少しずつ早くなってった。


15:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:41:00.78 ID:tIa+7JNC0
「あ、ドイツで食べたソーセージもあるっ! なっつかしー♪」

「このサラダも美味しそう、どんどん乗せてこー!」

色とりどりに彩って、お皿の上は賑やかになっていく。
以下略



16:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:44:43.96 ID:tIa+7JNC0
さっきの話を振り返る。
あいさんがかみ砕いて教えてくれた大切なものは、"自分なりに精いっぱい楽しむこと"だった。
スペアリブに、ローストビーフ。両手いっぱいに持つようにして、だから私は元気いっぱいに胸を張る。


17:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:47:50.23 ID:tIa+7JNC0
「人を魅了する方法だとか、美しさというものがどういうものなのかとか、やっぱり、経験した人は違うんだなぁ」

「うん、私も頑張ってアピールをしよう。私の表現できる"元気"と"カワイさ"で楽しんでっ!」

まずはたくさん食べて、力を貯めよう。そんなことを口に含んでみて、いつもよりもおおきな歩幅でテーブルに戻っていく。
以下略



18:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:52:55.17 ID:tIa+7JNC0
山盛りになった皿を置いた後、元気な様子の私をみた二人は安心したように微笑んでいう。

「……やっぱり、私たちには勝てそうにないわよね」

「全くだ。どうやら、心配する道理もなかったようだしね……フフッ」
以下略



19:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:53:57.27 ID:tIa+7JNC0
考えるだけで心が弾む。やっぱり学ぶべきことはたくさんあるし、大変だけれど走り続けたい。

結局私がやろうとしたことには変わりがなくて、気づいてみると、二人の話は私を後押しするためのものだったように思えた。


20:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:55:13.81 ID:tIa+7JNC0
「……ワクワクしてきた。食べ終わって休憩したら、ちょっと走ってこようかな!」

やりたいことは、遠慮したくない。私は私の得意なことで、いつも通りに勝負をキメる。

*


21:名無しNIPPER[sage]
2017/05/06(土) 23:56:18.01 ID:tIa+7JNC0
難しいことはいいじゃない。以上となります、お疲れ様でした。

イベントやカードを迎えて魅力に触れる人、増えてほしいなぁ!



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