過去ログ - モバP「眼鏡という単語が出たら突如終了するSS」
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5: ◆zOmEgane2k[sage saga]
2017/05/10(水) 01:52:34.73 ID:y2czvAxeo
「だからね、君がときどき比奈にデッサンを教わっているとか、晶葉に人間工学について訊きに行っているとか……」

「……は?え、なんで知ってるんですか!?」

「内緒。まあ、そういう現実的なところを評価しているんだよ。そうだね、もしユッコと一緒に鯖江に行くとかなら僕も呼んでほしいな。福井もしばらく行ってないからね」

「そうですか。次は、時子さんに帝王学を教わる予定なので、是非一緒にど」

そのとき、急ブレーキが掛かって、私は運転席に倒れ込みそうになった。

「おっと、ごめんごめん、話に夢中で通り過ぎるところだった。着いたよ。話はまた後で聞こうか」

「……タイミングバッチリでしたよ」

「ボケに対するツッコミのバリエーションを考えるのも一苦労だね……笑美みたいのがいると、日々鍛えられる」

彼は素早い動作で車を降り、私のいる後部座席のドアを開けてくれる。

「さっきは大人だと言ったけど、君はまだ子供だ。夢の話でもいいんだよ。そもそも、僕たちは既に夢の中にいるようなもんだしね」

それは、その通りだと思う。
夢が全て叶うとは限らなくても、叶う夢もあるということを、私は知っている。
一つ夢を叶えれば、次の夢も叶うんじゃないかと思ってしまうのは、勘違いなのかもしれないけど。

「……さて、今日はここで『月刊くもり止め』のインタビューだ。将来は雑誌に広告を出す側になるかもしれないけど、まずは表紙のオファーに繋がるような仕事をよろしく」


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