過去ログ - 美穂「おっ、緊張してんの?」拓海「!?」
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11: ◆XUWJiU1Fxs
2017/05/28(日) 11:11:30.92 ID:/QxO5QDHo
「拓海さんは弱くなったんじゃなくて、優しくなったんだと思うんです。あっ、その! 元々優しくなかったとかそういうわけじゃないんですけど! 自分が受け入れられるか心配だって、見てくれている人のことを気遣っているから言えることだと思いますし強さ故の優しさ、というか……あわわ、何を言っているんでしょうね、私!」

「おいおい! 落ち着けって! 励まそうとする側が却ってパニック起こしてどうすんだよ!」

 励ます側と励まされる側。すっかり立場が逆転してしまっていた。

「す、すみません拓海さん。私ちょっとどうにかしちゃっていたみたいで。でも、拓海さんが弱いって事、ないと思いますっ」

「はぁ、なんかよくわかんねえけど美穂を見ていたら少し気が楽になった気がするわ」

 美穂を見てうじうじしていた自分がバカらしくなった、というのもある。だがそれよりも「弱くなったんじゃない、優しくなった。だからこそ緊張してしまっていた」
という美穂の言葉は拓海にとって予想外のものだった。きっと言っている本人もよく分かっていないまま話しかけてきたのだろう。
だけどそう言ってもらえたことが、拓海にとっては救いになっていた。



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