過去ログ - 美穂「おっ、緊張してんの?」拓海「!?」
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3: ◆XUWJiU1Fxs
2017/05/28(日) 10:55:54.69 ID:/QxO5QDHo
「あークソ! プロデューサーのやつこんな仕事持ってきて……絶対わざとだろ!! なんだよ『生き物さんたち大集合だがやがや〜ワニ君も仲間に入れてあげてね?』って!! 他に適任いるだろ!」

 事務所に入るなり悪態をつきながらソファに座る。アイドルになって幾分かの月日が経って。なんだかんだ言いながらも拓海のやるからには徹底してやる性分故にアイドルという仕事も中々様になってきていた。
プロデューサーが持ってくる仕事に対して悪態をつく事はしょっちゅうあるが、最終的には引き受けて全力を出し、自分と似た魂を持つアイドル達と組んだユニットはオリコン上位に食い込みちょっとしたブームを引き起こした。
世間からは未だに色眼鏡で見られることも少なくないが、自らの出自を気にしない気のしれた仲間たちと過ごす日常は拓海にとって他に変えがたいものとなっていたのだ。

「今度会ったら一発ボディに入れてやらなきゃ気がすまねえよ!」

 プロデューサーに渡された資料を見ながら独りごちていると事務所のドアが開く。

「あ、あのー……」

「あァ!?」

「す、すみません!!」

 ドアを開けた小日向美穂は場の空気に気圧されてしまう。熊本の娘は強いんです、という言葉をモットーにしており周囲が思っているほど弱くはない彼女だが、
不機嫌そうにソファに座っている拓海の前では肉食獣に睨まれた小動物みたいになる他なかったのだ。



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