過去ログ - 鷺沢文香の元いた古書堂の常連の話
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13:名無しNIPPER
2017/09/14(木) 01:11:43.06 ID:21UZx+iqO
それ以降、会計の時の表情が少しだけ柔らかくなった。会話はないけれど、柔らかい表情になった彼女はよりいっそう美しかった。
ただ、終わりも突然訪れるのである。
14:名無しNIPPER
2017/09/14(木) 01:12:17.64 ID:21UZx+iqO
少しずつ、少しずつ、変わらないまま、彼女は進んでいった。
僕はそれに気付かず、阿呆のように止まっていた。
見ている人と、見られる人は、知らずのうちにスケールが大きくなっていたのだ。
15:名無しNIPPER
2017/09/14(木) 01:12:45.17 ID:21UZx+iqO
ある日を境に、彼女が店番に出なくなった。
来る日も来る日も来ないので、お爺さんにそれとなく尋ねたいが、何故か聞くのが怖かった。
聞くことで、何かが終わってしまう気がしたのだ。
今思うと、早いか遅いかの違いでしかなかったのに。
16:名無しNIPPER
2017/09/14(木) 01:13:49.00 ID:21UZx+iqO
街のテレビで彼女を見た。
前髪を上げて、見たことのない笑顔で歌っている彼女がいた。
相も変わらず美しくて、眩しくて。
そこで初めて彼女の名前を知った。
17:名無しNIPPER
2017/09/14(木) 01:14:37.39 ID:21UZx+iqO
短いですが終わりです。ありがとうございました。
ふみふみのキャラ違くね?っていうのがあったらごめんなさい。
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