その剣士、サキュバス憑きにつき。
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23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga]
2015/10/12(月) 20:29:52.04 ID:p0a2tvJnO

剣士「……すまない」

夢魔「けほっ、こほっ。ごちそうさま」

夢魔「汚れているのもそうだけど、ひどく濃いわ。喉に、ねっとりと絡みつくような……」





夢魔「本当にすまないと思うなら、その歪んだ心を直してみたらどう?」

剣士「……」

夢魔「時々素直になるだけで良いのよ。怖い事じゃないわ?」

剣士「……」

夢魔「貴方ねえ。ここが夢で、私が夢魔という事を忘れていないかしら?」






夢魔の指が宙空をなぞる。
光の帯が幾何学模様を作り、この空間に意味を成す。


剣士「何をした?」

夢魔「さあてねえ。ところで、貴方は今何を考えてる?」


そんなの……。


剣士「お前の、舌の感触を、思い出して」

夢魔「あら……? くすくす」

剣士「!? な、何を言っているんだ俺は」

夢魔「へえ……他には?」

剣士「悔しいが、精を抜かれてしまう倒錯的な心地よさが、たまらない」
剣士「そもそもお前が媚びていなくても、お前の唇が男好きしすぎて……」

剣士「……っ! や、やめろ」


夢魔「じゃあ、こうして身を寄せたら……?」


剣士「その滑らかな肌に、意識が、吸い込まれそうになる……」


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