33:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga]
2015/10/13(火) 12:15:55.49 ID:B+/O1yEoO
娘は初めこそ肩を竦ませていたが、すぐに両の手を添え頭に撫でつけていく。
ひび割れた肌に毛が引っかかるのも構わず、とても嬉しそうに笑うのだ。
娘「えへへへ……こんなに、大きいんですね……///」
なでなで……なでなで……
俺は……うれ、嬉しいのか、恥ずかしいのか、逃げてしまいたいような気も、このまま居たい気もあって、俺は……。
夢魔「もう魔法は解いたわ。今の気持ちを受け入れたなら、好きになさい」
それを早く言え!
パッ。
剣士「すっ、すまない。その、つい」
娘「ふふふ、変な剣士さん。また……撫でてくれたら、嬉しいです」
夢魔「ふふ、もったいないわねえ。こんな荒野の中でも艶やかに保たれた髪、貴方の半分ほどしかない小さくて柔らかい手、貴方だけに向けられる愛らしい笑顔……」
やめろ……とてもじゃないが、顔が合わせられない。
この気持ちは。
夢魔「ほら。紅茶がまだ残っているわ」
剣士「ん、ごくっ……」
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