13:名無しNIPPER[saga]
2016/08/18(木) 17:47:10.98 ID:QJKB6hJo0
< カチャンッ
奴隷「……っ、え……」
屋敷へ入り、背後で女執事が扉の鍵をかける音が聞こえてくる。
しかし娘は屋敷の内部を見てビクリと背中を震わせた。
内部は……『広い』のだ。
外観から分かる規模では、奴隷の娘でも内装や構造は想像出来るレベルのものだったのだ。
恐らく二階へ続く階段のあるエントランスホールを始めとして、多少の違いはあれど一階と二階は共に同じ部屋数と広さであると。
そう娘は予想していたのだ。
だが、彼女の目に映ったのは広大な教会の礼拝堂を思わせる、様々な装飾を施された硝子細工のランプに照らされた広間だった。
女執事「何か気になりましたかな?」
不意に娘の耳元で老人の声が囁かれる。
奴隷「!……いえ……広くて、驚いてしまいました」
女執事「ええ、広いでしょう」
50Res/25.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20