ヒーローとその姉(オリジナル百合)
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4: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/12/10(土) 23:26:38.07 ID:IKEcAqUy0
この規格で、なんて迫力。
目力が強い。おめめパッチリだし。
あと、真顔。
これ、最強。
私は立ち上がって、ふにゃっと笑ってその威嚇をやり過ごす。

「知らないんだよ、ホントに」

「ふうん?」

疑うようにちあきさんが鼻を鳴らす。
いや、知ってる。
ひろ君の悪事で知らないことはない。
彼がなぜ赤茶に髪を染めて、悪の道に染まったのかも。

「嘘、つくの?」

「嘘じゃ……」

「なんで?」

「あの」

「誰のため?」

「えと」

こちらが明らかに上から見下ろしているはずなのに、見下されているようにも感じてしまう。

「誰のためにもならない嘘は、無意味だわ」



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