7: ◆3aO5yeadrU[saga]
2017/01/02(月) 19:27:55.31 ID:DaA3fzgzo
気だるさを隠そうとしない獣がゆっくりと、マイペースに。
諦めすら含んだ足取りで、ダラダラと口から鼻へ。
優しい羊、といえばいいのかな?でも影を感じる、悲しきペコリーノ・トスカーノ。
ウンスジから少々カスを剥がすと、表面は乾いてはいるが、中は瑞々しい。
外はカリッと、中はもちっと。口に含むとクリアな苦味が。
痺れるような刺激はほとんど感じない。ジャンクな食事より、しっかりとした食事をとってる証拠だね。
舌先で前歯の裏に押し付けるように潰すと、滲み出るように油分を感じる。
何よりかなり重たい。新鮮なイワシが突如発酵。
太平洋のドブ臭さじゃない。
鼻から大きく息を吸い込み、ゆっくりと口から漂わせながら吐きつつ、鼻から再び吸い直す。
揮発する、隠しきれないアルコールの風味。
我慢出来ずにクロッチを舐めつつ、ウンスジを鼻に押し当て深呼吸すると輝く太陽。地中海的ボナセ〜ラ。
そうやって軽くトリップしてると、早霜は軽く笑みを浮かべながらグラスワインを差し出して来た。
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