28: ◆JdP.BncS3o[saga]
2017/07/23(日) 22:26:33.34 ID:xFwQuV7/o
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8合目 全裸少女あおい
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二人並んで仰向けに寝転がって呼吸を整える。
今まさに危険な状況とはわかってるけど、なぜか今は服を着る気にもなれない。
ここでやっと、ひなたとエッチしたんだとはっきり理解した。
まさか自分が女の子同士でするなんて思わなかったけど、ひなた相手だと思うと不思議と後悔の念は起きなかった。
「あおい……私はじめてだったのに……いきなりひどい……ぐすっ」
そして、ひなたはいきなりファーストキスを奪われたことに恨み言を述べていた。
「ごめん、ひなた……いきなりあんな……取返しのつかないことを」
「あー、でもまーいいや別に。その気にさせたのは私のほうだしさ」
「え?あっ……」
いろいろなことがありすぎて忘れてたけど、そもそもひなたがいきなり露出プレイなんてはじめたのが原因じゃない!
「……そうだった。謝罪を返しなさい!」
「ん」
すっ、と軽く唇を重ねてきた。
……誰がキスで返せって言ったのよぉ!
「これでおあいこ。ところであおい、服着ないと見つかっちゃうよ……まさか本当に裸で帰るつもり?」
「そんなわけないでしょ。ひなたが先に着るまで待ってるのよ」
度胸試しじゃないけど、先に制服を着たら負けのような気がする。
そして、残念なことにこういうところはひなたもよく似ている。
「じゃあ私はあおいが着るまで待ってる」
「それじゃいつまでも服着れないでしょ。ひなたこそ裸で帰りたいの?」
「んー、もういっそそうしよっか。あおいも一緒なら心強いし。川沿いに歩いて入口まで行ってみよう」
「うん。じゃあ帰ろう」
制服を折りたたんで鞄に詰め、立ち上がって林道の側を向いた。
「……」
「……」
しばらく沈黙が続く。
止まった時間の中で涼しい風が頬を撫でていった……
「ねえ、ひなた。やっぱり寒くなってきたから服着ない?」
「だねー」
正気を取り戻した私たちは、制服を着て静かに帰途についた。
家に帰ったら課題3から先を読んでみようと思っていたけど、もう露出はおしまいにしよう。
この2日間のことは全部忘れて本当の私に戻るんだ!
あ、でも裸で寝るのは露出と関係なく健康に良さそうだから続けようかな。
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