12:名無しNIPPER[saga]
2017/07/24(月) 00:10:53.67 ID:Bgv9xDzkO
盗賊「それ、どうしてなの」
商人「そりゃ聞きましたよ。商社の野望を阻止するのが先決なんじゃないか、って。そしたら
「それを成し遂げたら、すべて終わってしまう気がして」
って言うんです」
僧侶「・・・あの、よく意味が分からないんですが」
盗賊「それ……たぶん、コンプ厨ってやつ……」
こんぷ中……ってのは分からないけど、盗賊ちゃんの言ってる事は何となく分かる。
出来る事は全部やる。
自分が世界の手綱を握った気になっちゃってて、大義名分が背中にあるから何でもやりたくなっちゃってるのかもしれない。
私自身、勇者の雰囲気に何度となく違和感を感じる事が増えてて、きっとそれも関係してる。
魔法使い「はぁ……呆れたわ」
商人「だから、私たちが出来ることで何とかしないと、いよいよもって取り返しがつかなくなるんじゃないかって。それが本題です」
戦士「でも……待って。」
僧侶「……」
商人「うん?」
盗賊「なに」
魔法使い「ん」
戦士「勇者……はじめから、あんな性格じゃなかったと思うの」
戦士「思い出してみてほしいな。みんなが初めて勇者と出会った時のこと」
商人「……一番長いですもんねぇ、戦士さん。それこそ、育ちが孤児でなければ幼馴染って呼ぶくらいですよ」
僧侶「……」
危ないっ! 間に合って良かった……あなたは、僕が守る!
盗賊「……」
仲間の事……助けられなくて、ごめん。でも、君だけでも、守ることが出来たら……
魔法使い「……」
どけ……どけぇ! ひとりでも、ひとりだけでも、守らなくちゃいけない希望があるんだ!
商人「……まあ、そこは戦士さんの言わんとする通りです。私が出会った時は、すごい形相で事件が起きた場所への道案内を頼まれましたねぇ」
魔法使い「勇者くんが……心を歪めてしまった原因がどこかにあると?」
戦士「それは、私も勇者のこと何でも知ってるわけじゃないけど……」
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