1: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2017/11/18(土) 19:49:08.02 ID:8h1RBcBe0
別の掲示板で過去に書いていたもののリメイク版てきなものです。
不定期で気まぐれに更新します。
(-ω-)
2:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 19:49:48.66 ID:8h1RBcBe0
小さなおきつねさまを拾った。女の子だ。一応、かみさまらしい。オンボロのカビ臭い社に、放っておけば消えてしまいそうなそれはいた。
細くて長い金髪に、同じ色をした狐耳。白い着物を着た小学生のような小柄な体躯。唯一大きいのは柔らかそうな尻尾だけ。
名はまこもと言う。
3:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 19:50:22.61 ID:8h1RBcBe0
4:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 19:51:20.67 ID:8h1RBcBe0
立冬。十一月は僕の中ではまだ秋だが暦と社内はもう冬だと言う。うちではまだまだ食欲の秋なのだが……考えてみればそれは年中変わらないかもしれない。
今日も退社して肌寒い外から帰宅した。手下げた袋には本日のお供物が入っている。
「ただいま」
5:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 19:52:07.27 ID:8h1RBcBe0
「えへへ〜、いつもすみませんね」
嬉々といなり寿司を袋から取り出したまこもは早速その場で開けて手にとってぱくぱくと食べ始めた。
「最近太った?」
6:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 19:52:50.13 ID:8h1RBcBe0
「あ、もうなくなっちゃいました……」
(食べるのはやっ)
こういう具合にお供物は一瞬で消える。それでもまだ食べ足りなそうな顔をしているから少し怖い。だが
7:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 19:53:53.16 ID:8h1RBcBe0
彼女の元を離れて自宅用の服に着替えてからキッチンへ向かい、上の棚にしまってあるカップ麺をとりだした。
(……いけると思ったんだがな)
彼女と出会うまで自分が性欲が強い方だったなんて全く知りもしなかった。逆に薄い方だとすら思っていたが、それもそのはずだった。この家を一歩出た先に、あんなに可愛い子はいない。あんなに大きな尻尾を生やした子はいない。
8:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 19:54:35.10 ID:8h1RBcBe0
(もっとまこもの方から寄ってきてくれはしないだろうか)
金銭的、経済的問題ではないが、釣り餌が必要な今の現状が本当に辛い。そんな胸を締め付けられる想いでお供物をする僕自身はきっと自らが供物だった。彼女はちゃっかり皿は残す。きっといなり寿司のない皿に興味などないのだ。
(当たり前か)
9:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 19:55:16.43 ID:8h1RBcBe0
……………………
夜の和室には二枚の布団が並ぶ、眠りについたまこもの髪を優しくなでてから僕も自分の布団に潜り込んだ。えらい。僕はとても偉い。本来ならば無防備なまこもを抱き枕にして眠ってしまいたいところをちゃんと我慢している。
さっき髪を触った片手で鼻を抑える。まだ、彼女の香りがそこに残っていたような気がした。気持ち悪いほど病的に溺愛している、と自分でも分かってはいるがついつい開き直ってしまう。
10:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 19:56:16.55 ID:8h1RBcBe0
悶々として一人で眠れない。母親が恋しい子どものように目の冴えた僕は彼女を触った右手を下に下に持って行った。
「……まこ、も」
本人がいるとなりで、彼女に背を向けて自分を慰める。これも気持ち悪い話だが、もう何回めか分からない。
11:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 19:57:07.39 ID:8h1RBcBe0
「ん、にゅ……」
寒かったのか寝ぼけているのか、まこもが僕の布団に入り込んできた。背後で小さな両手が僕の肩に置かれている。
「え……」
12:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 19:58:07.54 ID:8h1RBcBe0
ゆっくりと人差し指を立ててまこもの頬の中央を押す。
ぷに
音などない音。その餅のような頬は幼さの象徴であった。
13:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 19:58:54.82 ID:8h1RBcBe0
(や、ば……)
手が震える。もっと彼女に触れてみたくなる。今なら、今なら許されるかもしれない。だってまこもの方からこの布団に入ってきたのだ。なら例え彼女がここで目を覚ましてしまったって……
(……あれ)
14:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 19:59:58.10 ID:8h1RBcBe0
寝るときは薄い襦袢一枚のおきつねさまは下着すらつけていない。理解していないのか、毎日となりで狼が寝ていることを。
抱きしめる力が徐々に強くなっていく。だって、こんなにも可愛くて温かい。
「む、にゅぅ……」
15:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 20:01:11.89 ID:8h1RBcBe0
今の状況が幸せ過ぎてこのままでいるだけで熱いリピドーは外に出てしまいそうだった。
密着の中で無意識に腰が揺れる。勃起がまこものおなかをつつく。亀頭がそこに触れるたびに全身に快楽の電流が走った。
布越しでは満足できなくなった僕は彼女の襦袢のひもを解く。着物を開いたそこにあったのは白く、少しだけぽっこりとした見た目年齢相応のおなかだった。
16:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 20:02:11.40 ID:8h1RBcBe0
(もう少し、もう少し……だから)
おへそに先穴を密着させ、その状態からだんたん下腹部へと移動させる。このもう少し下には、ある。彼女の、子どもを授かる場所が。そこに、強く押し付ける、と……
「ぁ……あぁ……」
17:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 20:03:28.24 ID:8h1RBcBe0
「あ……う……ぁ……」
粘り気のあるそれが彼女の腹部を伝って敷布団に染み込んでいく。
「はっ……はっ……」
18:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 20:04:50.41 ID:8h1RBcBe0
「ま、待て!」
最低だった。何も思いつかなかった僕は彼女の唇を奪った。こうすれば当然、彼女の表情は嫌悪や恐れから驚愕に変わる。
19:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 20:05:56.02 ID:8h1RBcBe0
僕はいつも駄目な奴だ。彼女への好意をコントロールできない。あの日もそうだった。僕はまこもをこの場所に連れてきた日、社で彼女を犯した。
だから逆に、こうなったときの対処方も知っている。僕は口づけを続けながら腕で布団の中を探って彼女の尻尾を少し強めに掴んだ。
「んむ、んむぅ……んっ!?」
20:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 20:06:47.65 ID:8h1RBcBe0
まこもの弱点はその尻尾にあった。毛をなでる程度に触られるくらいならなんともないらしいのだがしつこく触り続けたり尻尾の付け根あたりを強く掴まれると自分の意思とは関係なく発情してしまう。
こんな大きな弱点部分を毎日誘うように振って誰かに背を向けて歩いてるなんて
(まるで痴女じゃないか)
21:名無しNIPPER[saga]
2017/11/18(土) 20:08:06.18 ID:8h1RBcBe0
「やっ……ぁ……やめて、くだひゃ……」
中指で産毛すら生えていないすじをなぞる。上から、下へ……ゆっくり、と……
「んんっ……ぅ……」
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