八幡「最近奉仕部の椅子が湿ってる……」
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1:名無しNIPPER
2017/12/02(土) 11:35:06.30 ID:yXzH6IQJ0
八幡「うす」

雪乃「こんにちは」

結衣「やっはろー」

 普段通りの挨拶を交わし、定位置に腰を下ろす。

 別に何ということはない日常の一幕。

 だがその中に、些細な、されど見逃せない一つの違和感が存在した。

八幡「……ん?」

 腰を下ろした椅子と接触している部分から感じる、かすかな湿り気。

 明らかに椅子が濡れているわけではない。

 しかし、梅雨の日の外気のような、じっとりとした湿り気が、確かに感じられてしまう。

 別に服自体が濡れているわけではないのだが、不快指数は割と高めだ。

八幡(なんだこの感触……)

 しかしこんなことをわざわざ二人に聞くのも気が引ける。

 俺は背中に感じる感触を気にしないように努めて、普段通りに本を読み耽るのだった。


2:名無しNIPPER
2017/12/02(土) 11:48:13.88 ID:yXzH6IQJ0
八幡(……今日も湿ってる)

 日は変わって月曜日。

 金曜日の椅子の湿り具合で言えば、月曜日にもなれば確実に乾いているはずなのだが、しかしその感触は消えてはいなかった。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER
2017/12/02(土) 12:07:59.97 ID:yXzH6IQJ0
八幡(……またか)

 水曜日。
 
 二度あることは三度ある、とでも言おうか、この湿り椅子事件もいよいよ三度目を迎えると、疑問を通り越してうんざりしてくるものだ。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER
2017/12/02(土) 12:13:21.93 ID:yXzH6IQJ0
八幡「なぁ、最近俺の座っている椅子が良く湿ってるんだが、なんか心当たりとかないか?」

結衣「ひぇっ!?」

 おいなんだその悲鳴は。怪しいにもほどがあるぞ。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage]
2017/12/03(日) 10:56:36.12 ID:sB0IgGFDO
はよ


6:名無しNIPPER[sage]
2017/12/03(日) 11:04:42.96 ID:fFB5GPNbO
1週間様子を見るんだ


7:名無しNIPPER[sage]
2017/12/03(日) 11:07:54.04 ID:sB0IgGFDO
次の更新は九日か…


8:名無しNIPPER[sage]
2017/12/03(日) 13:47:40.57 ID:yIH2OH290
 と、言う訳で。

 一週間ほど様子を見てみたわけだが。

八幡(……なんで頻度が下がるどころか上がってるんですかねぇ)
以下略 AAS



9:名無しNIPPER
2017/12/03(日) 13:56:08.84 ID:yIH2OH290
八幡「なぁ小町、少し相談があるんだが」

小町「んーなになに? コイバナなら大歓迎だよっ?」

八幡「そんな色っぽい話じゃなくて悪いが……」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER
2017/12/03(日) 14:16:57.59 ID:yIH2OH290
八幡「……それがこんな作戦かよ」

 そんなわけで翌日、朝。

 俺は小町の立てた作戦を決行していた。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage]
2017/12/03(日) 21:55:22.81 ID:B+GrqK9Bo
きたい


12:名無しNIPPER[sage]
2017/12/04(月) 13:34:19.47 ID:vtF6k1tF0
 部室にカメラを仕掛けているという普段なら考えられない状況に、自然とそわそわしてしまいながら一日を過ごす。

 教室を出て行くときや奉仕部の部室に入る時、あまりにもキョロキョロしすぎて由比ヶ浜や雪ノ下から虫を見るような目で見られた。

 そんな犯罪者を見るような目で見るのやめてくれよ、って実際ほぼ犯罪者だったわ。認めちゃうのかよ。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER
2017/12/04(月) 14:06:40.25 ID:vtF6k1tF0
 帰宅すると、小町が夕食を作って俺を待っていてくれた。

 生姜焼きをおかずにご飯を掻き込みながら、小町と今日の事について話す。

小町「それで、どうなったのお兄ちゃん?」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage]
2017/12/04(月) 15:57:42.49 ID:rKKA43XYO
材木座「どうか我が八幡の椅子でブッカケ行為をしていたのは内密に頼む」


15:名無しNIPPER[sage]
2017/12/04(月) 18:39:53.11 ID:xoqNdx0tO
はよ


16:名無しNIPPER[sage]
2017/12/04(月) 19:13:46.92 ID:N0zfMkJxo
小町とハッスルしたい


17:名無しNIPPER[sage]
2017/12/04(月) 22:39:56.17 ID:soIrwDgmo
>>14
八幡「ん?今度は椅子に白いシミが……」


18:名無しNIPPER
2017/12/05(火) 13:15:58.32 ID:lLZ2Gx660
八幡「つーか小町、なんでこんな斜め下の方法にしたんだ? 採用した俺もアレだが」

 ビデオカメラをパソコンに接続しながら、小町に問いかける。

小町「ん〜? 小町はお兄ちゃんの悩みを解決してあげたかっただけだよ? あっ今の小町的にポイントたっかいー!」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER
2017/12/05(火) 13:23:41.69 ID:lLZ2Gx660
 適当なソフトを立ち上げると、動画が再生される。

 いきなり俺の顔のアップが映って、正直自分でもビビった。

小町「うわっ……キツ」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER
2017/12/05(火) 13:50:13.94 ID:lLZ2Gx660
 チャイムが鳴り、場面は昼休みに移り変わる。

 少しして、雪ノ下と由比ヶ浜が部室に入ってきた。

結衣『さっ、ごはんたべよー! もうおなかペコペコだよー』
以下略 AAS



21:名無しNIPPER
2017/12/05(火) 14:05:04.37 ID:lLZ2Gx660
 暫くして食事が終わり、二人は弁当箱を片付け始めた。

小町「ん〜あんまりめぼしい話はなしか……ちぇっ」

 はいそこうるさい。
以下略 AAS



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