あなたの目の前に、ひとりの少女が座り込んでいます。
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26: ◆ALICE2/HGg[saga]
2017/12/18(月) 21:15:57.11 ID:nLEoUH19o
>>24
 ではあなたは金庫の横に設置されたコンソールに、「46cmv7iLrM」と文字を入力します。
 あなたがもしそのままエンターキーを押すならば、ディスプレイは数秒の沈黙の後、次のような文字を出力します。
「...O.K. Authenticated. Now connecting, please wait. ...Conpleted.」
 これらの文字が出力されたと同時、あなたの隣にある25個の金庫群から一斉に解錠音が聞こえます。

 次にあなたは南側に設置された扉へと近づき、それが開くかを確認します。
 あなたが扉に手をかけ開こうとしても、扉はまるで開く様子がありません。
 どうやら鍵で固定されているようです。

>>25
 ではあなたは2つあるバターロールを1つだけ取って少しだけ口に含み、毒味を行います。
 あなたがバターロールに口をつけると、仄かな甘味と小麦粉特有の芳醇な薫りが口の中に広がります。
 生地は未だ柔らかく、やや温かみを保ったままでいます。それを食べたことにより、あなたの健康状態に悪影響を及ぼしている様子はありません。

 次にあなたは少しだけ喪失されたバターロールを少女に差し出します。
 少女は差し出されたバターロールをじっと見つめると、数秒の後にその小さな両手であなたのバターロールを受け取ります。
 少女は受け取ったバターロールを口には運ばず、緩慢な動作で左右に引っ張り、引きちぎります。
 左右に分断されたバターロールからはいくつかのパン屑と、そして掌に収まる程度の大きさの、金属製の何かがこぼれ落ちます。
 それは鍵です。見る方向によって様々に色を変える不思議な虹色の鍵が、パン屑とともに床に散らばっています。
 少女は落ちたそれをじっと見つめた後、興味を失ったかのように引きちぎったバターロールに視線を戻し、幼い口で少しずつ咀嚼していきます。


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