あなたの目の前に、ひとりの少女が座り込んでいます。
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501: ◆ALICE2/HGg[saga]
2018/01/02(火) 22:28:37.92 ID:OjOZX6Dpo
>>489
 ではあなたはリモコンのダイヤルを回すと、橙色の部屋でショーケースに収納された懐中電灯を握り、その方向を転換させます。
 握った懐中電灯は熱く、冷えたあなたの掌を温めていきます。それでも、あなたの命の灯火が尽きていく速度を緩めるには、全くと言っていいほど足りない熱量ですが。
 あなたは鉛のように重くなった身体を意志の力で動かして、懐中電灯はそれに答えます。
 結果として、懐中電灯の灯りは、部屋の南側に設置された台座を照らし始めるでしょう。

 リモコンのダイヤルを戻したあなたは、再び体中に血流が流れ満ちるのを感じながら、部屋の様子に目を向けます。
 あなたが懐中電灯を動かしたことによって、部屋の南側はより鮮明に確認でき、反して西側は暗闇に隠れてしまいます。
 南側に置かれている台座の上には、1つの腐った柘榴が置かれています。柘榴の周りには脱ぎ散らかされた布衣らしきものが見え、それ以外に何らかのオブジェクトは確認できません。

>>494
 ではあなたは「Document;A」を持ったまま、それを灰色の部屋まで持っていき、少女にそれを見せます。
 少女はあなたの手に持っている本を見ると、無言でゆっくりと首を振った後、あなたから本を受け取ります。
 本を手に取った少女は、現在文章が書き込まれている最後の頁まで本を進めると、あなたが見えるように頁を反転させます。
 少女が開いた本の頁には、次のような記述があります。それは、先程あなた自身が開いた頁と全く同様の頁です。
「DEC 17th ; birth」
「DEC 17th ; You came to M**y* Room 」
「DEC 18th ; You open the safebox No.7 by using "46cmv7iLrM"」
「DEC 19th ; You unlock Gray door」
「DEC 19th ; You unlock SkyBlue door」
「DEC 19th ; You open the safebox No.1 by using "JD.VwwZJF6"」
「DEC 20th ; You unlock DeepSkyBlue door」
「DEC 20th ; You open the safebox No.2 by using "07D3SU0V9s"」
「DEC 22th ; You unlock Maroon door」
「DEC 22th ; You open the safebox No.25 by using "d71IHLIpjQ"」
「DEC 22th ; You unlock Orange door」
「DEC 22th ; You open the safebox No.15 by using "zZ7exL.IXI"」
「DEC 26th ; You unlock GhostWhite door」
「DEC 26th ; You open the safebox No.11 by using "7sbKYO4R22"」
「DEC 28th ; You unlock Ivory door」
「DEC 31th ; You open the safebox No.12 by using "hNtm6TJI42"」
「DEC 31th ; You unlock MidnightBlue door」
「DEC 31th ; You open the safebox No.4 by using "aDr/rsx0nA"」
 本を持つ少女の顔は無表情なまま、あなたをじっと見つめています。
 その瞳にはどこか、あなたに何かを伝えようとするような意思を感じてなりません。
 或いは、あなたを戒めるような。


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