【創作】「彼女はとても手が早い」
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1:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 15:21:44.21 ID:2/v3E0jz0
※注意

・グロい表現を含む予定です

・遅筆です

・小説や掲示板に不慣れなので変なところがあると思います
 そういった部分があれば教えて頂けると助かります


2:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 15:22:26.16 ID:2/v3E0jz0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ぷるるる、ぷるるる。
雫が滴り落ちる音が静かに響き渡る廃墟の中。
一人の少女が新しく買ったばかりの携帯を使って電話をしていた。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 15:24:32.74 ID:2/v3E0jz0
4月10日。朝6時。
ぼくはいつも通りの時間に起床した。
カレンダーを見ると、今日の日付の部分にでかでかと「入学式」と書いていた。

「……あぁ、そうだ。今日は高校の入学式だったか……」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 15:26:06.65 ID:2/v3E0jz0
「あぁ、今日は入学式がある。朝ごはんは作るけど、昼ごはんは自分で作ってくれないか」

「……にゅうがくしきってなに?」

「小学校の時に一度だけ体験しただろ?」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 15:33:10.37 ID:2/v3E0jz0
ぼくは中学三年生の頃、とある事件をきっかけに転校をし、この町、天栄町へと来た。
思い出したくない過去を振り返りたくなく、
かつて住んでいた町にこれ以上関わっていたくはなかったためだ。
ぼくは久々の外出ですっかり重くなった足を無理やり前へと進めていった。

以下略 AAS



6:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 15:36:35.14 ID:2/v3E0jz0

がらがら。
少し立てつけの悪い扉を開く。
黒板には「好きな席に座ってください」という文字が大きく書かれていた。
ぼくは優柔不断な性格なので、「好きな場所に〜」とか「好きなところに〜」という言葉は苦手だ。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 15:55:32.69 ID:2/v3E0jz0
「遠慮しておくよ。確かにぼくも転校したばかりで友達はいないけど、
 ぼくみたいな根暗を友達にしたところで良い事はないだろ」

「えっ、キミも転校生だったんだ!奇遇だなぁ、私達いいお友達になれそうだね!
 私は明るさだけが取り柄だから、根明根暗コンビだね!おぉっ、明暗だけに名案だぁ!」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 16:00:19.23 ID:2/v3E0jz0
すると、湊から質問が飛んできた。

「そういえば根暗くんは転校前はどこに住んでたの?」

……その質問は、ぼくにとってはウィークポイントだ。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 16:18:52.28 ID:2/v3E0jz0
「……そうだね」

ぼくは相槌だけ打ち、そこで会話は静かに途切れた。

時計の長針は8を指していた。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 16:40:01.26 ID:2/v3E0jz0
保健室のベッドを二時間ほど借り、ぼくは湊の言葉を思い返した。

『もう大丈夫だと思うんだ』

……本当に、大丈夫なのだろうか。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 16:56:49.25 ID:2/v3E0jz0
〜休憩挟みます〜


12:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 20:22:40.20 ID:2/v3E0jz0
〜〜〜〜〜〜〜

「……ごはん、こない……」

兄が保健室で過去を忘れ夢の世界に逃げている間、ぐったりと机の上に突っ伏す妹。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 21:08:41.00 ID:2/v3E0jz0
「……。……トイレにいくついでに、お水いれてこよう……」

が。
ふと催した尿意と共にこの状況を打破しようという思考が生まれた。
明らかに「ついで」の対象が逆なのだが、少女にとってはその思考が大きな一歩だった。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 21:57:01.60 ID:2/v3E0jz0
「……はっ」

ぼくは突然意識を取り戻した。
とても気持ちの悪い夢を見ていた。
夢の中では普通に友達が居て、一般的な学生らしい学校生活を送っていた。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 22:33:18.14 ID:2/v3E0jz0
「……あぁ、やっぱり。か」


当然だった。
これだけ静かだったら、誰もいるわけがなかった。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER
2018/03/25(日) 23:31:46.07 ID:2/v3E0jz0
そこには女性警官が立っていた。
……とても小さい。
見た目的には、ぼくの妹と同じくらいだ。

「そう驚かないでほしい。私は警察関係の者ではない」
以下略 AAS



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