1:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:18:12.71 ID:mGfU++ZTO
アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。
2:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:19:38.75 ID:mGfU++ZTO
3:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:21:01.54 ID:mGfU++ZTO
――事務所
PM11:00
4:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:22:32.17 ID:mGfU++ZTO
(事務所からほど近いマンションの一室。そこは、アイドル高垣楓の居宅であると同時に、俺の行きつけのバーでもある)
P「最初の頃は、ここに来るのも緊張してたな」
5:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:23:53.32 ID:mGfU++ZTO
P「10秒、か。また何かお茶目なことを考えてるのかな」
(物思いに耽る間際、ほとんど重力を感じさせずにエレベーターが止まった。足音の響かない絨毯敷きの内廊下に踏み出し、自らの安アパートとの差異を毎度のことながら思い知らされる)
6:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:25:39.17 ID:mGfU++ZTO
P「ええ、楓さんこそ、お疲れ様です」
楓「とりあえずビール、でいいですか? 晩ご飯は?」
7:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:26:51.41 ID:mGfU++ZTO
楓「お待たせしました、プロデューサー!」
P「お、来た来た。お邪魔してます、楓さ……ん?」
8:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:28:30.57 ID:mGfU++ZTO
P「ド○キにありそうな感じですね」
楓「よく分かりましたね。この間、皆さんと飲んだ勢いで○ンキで買ったんですよ。『あの人気ダイナーのウェイトレスに!』ってPOPが付いてました」
9:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:30:23.55 ID:mGfU++ZTO
P「それじゃ、いただきます」
楓「どうぞ、召し上がれ?」
10:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:31:52.68 ID:mGfU++ZTO
ごく、ごく……
P「ふぅ、それじゃそろそろ、ハンバーガーをいただくとするか……これはまさかお手製?」
11:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:33:05.27 ID:mGfU++ZTO
(思い切って食い千切ったつもりだったが、いくつかのバンズとパティとレタスの層を貫いたところであえなく犬歯が埋まってしまい、身動きが取れなくなってしまう)
楓「うふふ、がーんばれ、がーんばれっ」
12:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:34:53.70 ID:mGfU++ZTO
P「ん…ああ、何か付いてましたか。すみません、慎重に食べたつもりだったけど…難しいな」
楓「やっぱりちょっと大き過ぎたかしら…せっかくだから一番大きのって思って、つい」
13:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:36:12.92 ID:mGfU++ZTO
P「さあ」
(それに、俺はずっと彼女を凝視していて、勿論彼女もそのことに気づいている。自分が酒の肴にされているのだと分かっている。それがいかほどの羞恥か。たとえ「知らない仲」じゃないとしても)
14:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:37:21.08 ID:mGfU++ZTO
楓「ん、あ、あ……はむっ」
(惑いを表すような小さな小さな口を懸命に開いて、楓さんは再び傲慢なほど大きなバーガーに挑み掛かる。その対比は笑ってしまうほどで、美女が醜悪な怪物の横っ面にキスをしたようにしかみえなかった。そしてその時、俺は気づいてしまった)
15:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:38:19.24 ID:mGfU++ZTO
P「……いいよ、いいよー」パシャッ
16:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:39:31.58 ID:mGfU++ZTO
17:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:40:47.96 ID:mGfU++ZTO
(傍から見れば、その表情に変化はなかっただろう。だが確実に、彼女の雰囲気が変わったことを俺は感じ取った)
楓「んむ、もく、んんむ……ぅ」
18:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:43:19.43 ID:mGfU++ZTO
楓「もく、んむ、ん………」
(彼女はもはや汚れること、汚すことなど一顧だにしない風だが、さっきの俺の失敗を見てか、高い鼻がバーガーに触れないようには気を付けている様子だった。だが、先天的に後天的に研ぎ澄まされた輪郭と造形が、無理やり押し込んだ異物で歪められている、それは十分無様で、ともするとグロテスクで、逆説的にある種の美しさだった。加えて、声とも呼べない鼻呼吸、開けることも閉じることもままならない目蓋、シーツを掻き毟る時にも見た指のこわばり、閉じたまま動きもしない両膝……)
19:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:46:07.85 ID:mGfU++ZTO
楓「ふっ……んんっ?!」
(目が見開かれる。彼女の『ゾーン』を捻じ切ったことを感じる。映画監督が女優に欲情して画を台無しにするなどあってはならないことだが、今の俺には関係がなかった。彼女は何か言おうとし、未だ口内に咀嚼中のものが残っているのを思い出した様子で、手のひらで口を覆おうとし……その両の手首が、俺の片手に纏めて封じられていることに気づく。なぜ、と目で問われる)
20:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:47:21.33 ID:mGfU++ZTO
ちゅ、れろちゅっ、ちゅる……
楓「………ッ?!」
21:名無しNIPPER[saga]
2018/05/28(月) 22:48:51.39 ID:mGfU++ZTO
しゅじょ、しゅちょ、ちゃぷ、れりゅ……、
楓「ほぅあ、あふっ、はぁぉ、りゃれ、はぁ……」
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