59: ◆qKN1KEFb.k[sage saga]
2018/10/19(金) 07:53:58.80 ID:+UyKmCi10
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「――音葉さん、お待たせしてすみません」
「……お気遣いありがとうございます。では、中へ失礼しますね」
「……おや、どうかされましたか? 何やら少し顔が紅く……」
「ふむ、季節柄、体調を崩しやすい季節です。……ちょうど良かった、この部屋なら周りを気にせず、ゆっくり療養できそうですね」
「私は温かい飲み物をご用意しますので、音葉さんはそのままベッドで――」
「――って、わわ、音葉さん? なぜ急にこちらまで……?」
「鍵まで閉めて……っっ!? は、んむっ…………!?」
グイッ ボフーン
「っはっ……えっ、あの!? 音葉さん急に、き、キスだなんて、一体なにを!? いえ、背がベッドだったので痛みはありませんが……」
「ご、ご休憩にいちゃいちゃ? 私とユニゾン……? ……っ!? こ、ここでですか!? というか、あのお話はそういう意味だったのですか!?」
「いえ、あの、確かに私は、音葉さんを愛しています。ですが、ですがっ……さすがに事務所で事に及ぶのは、違うかとっ……!」
ッ! ハ…ハフンッ…!
「音葉さん!? 急に崩れ落ちてどうされ……へっ? 私の音色が良すぎた? そ、それは、どういう……?」
「『もう我慢が効きません』って、お、音葉さん!? だ、ダメです、そんな急に脱がれてはっ!?」
「『慌てた声もまた、私の心をクレッシェンドに』、って、いや、私は一体どうすれば……!?」
「わ、わわっ!? う、馬乗りになられたら身動きがっ! 音葉さん、お気を確かに、確かにっ――!」
「………………え? 幸せになれる? …………それは、音葉さんがですか?」
「もう既に幸せですが、もっと幸せになれる、と…………」
「……音葉さんが、今よりも幸せに……なれる……」
「…………」
「………………」
「……………………」
「…………………………それでしたら……いいの…………かな…………?」
「……あっ!?」
「お、音葉さん、私の顔を抑えて何を、あ、顔が近っ、まさかまたキs、ん、んむっ――――!!!!!?」
ん…………はふ…………
……あ………………はふっ…………♪
お わ る
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