44:名無しNIPPER[saga]
2019/01/16(水) 02:26:49.19 ID:AQjaemd70
小鳥「育ちゃん、あの曲が大好きですものね」
P「はい。この歌詞みたいな強いお姫様になりたいっていつも言っています。それはまさに、私がプリンセススターズに托したテーマとも合致していて」
小鳥「ただ王子様に助けてもらうだけじゃない、新しい時代のお姫様像――ですね」
P「どうしてもあの子を、本物のお姫様にしてあげたい。育がお芝居の仕事をしたいと言い出したときは、その良い機会になると思いました」
P「なのに……なのに私は、門の狭いオーディションを受けさせるのが精一杯で、それ以外に何もしてあげられない…」
P「今後を考えれば、勝ち抜けなかった経験だって財産になるのはわかってます。だけどこのところ、この件では理不尽な目にばかり遭わせていて」
P「まさか私は、あの子にかつての自分と同じ思いをさせようとしているのか。あの子の未来を信じる純真な笑顔を、打ち砕くつもりなのか」
P「音無さん……私、今のままじゃ育にも、みんなにも顔向けできません。みんなの夢を支えるかっこいい女は、今ここにはいません」
小鳥「どうやらそのようですね。だけどそれも、“今は”ですよね」
P「はい。長話に付き合わせてしまってごめんなさい。けど……少しだけ肩の荷が下りた気がします」
小鳥「よく話してくださいました。だから今夜はもう少しだけ、弱い女のままでいてください。あなた自身のため、そしてあなたの愛するみんなのために」
P「やっぱり音無さんには敵わないな……先輩も昔は、こうやって甘えたりしてたんですか?」
小鳥「ウフフ、それはお姉さんの秘密ですよ。当然今夜のこともみんなには内緒にしておきますから、ね?」
P「わかりました……」グスッ
小鳥「いっぱい泣いたら、またいつものあなたに戻ります。だってあなたは、そういう人ですから」
59Res/65.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20