17: ◆3jMo9iZPSE[sage saga]
2019/09/19(木) 22:52:06.19 ID:RSNyvt7K0
志希ちゃんが硬直する。
「な、なんで?」
「だって、これやったん志希ちゃんでしょ。あたしこれでもかなり困ったんだからね。犯人を悦ばせてやってどうすんのさ」
「それは……悪かったから、とりあえず一回……」
志希ちゃんが拝むように手を合わせる。
「やらないって」
「周子ちゃんもぜったい気持ちいいはずだから!」
知ってるよ、それは。
「だーめ、いくら謝ってもしないよ。反省して」
「そんにゃ……」
放心したようになった志希ちゃんを玄関まで誘導し、外に押し出す。ドアスコープから様子をうかがっていると、志希ちゃんはしばらくその場でたたずんでから、ふらふらと歩き去っていった。
部屋に戻って、ベッドに大の字に横たわる。それから下半身に「しずまれー、しずまれー」と山の神様にするように声をかけた。カラダは正直というやつで、志希ちゃんとの接触と、その後への期待で、また元気になってしまったらしい。
実のところは、言ったほど怒ってはいない。今のあたしには志希ちゃんが性の対象としてとても魅力的に見えたし、あっちも乗り気でいる。抱きたいか抱きたくないかでいえば抱きたいに決まってるし、はっきり拒絶した今も、ちょっと惜しかったな、なんて思ってたりする。
でも、夕美ちゃんに嫌われたくないもん。
21Res/20.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20