【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい3
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15: ◆gEU9La026k[saga]
2021/03/16(火) 00:00:38.05 ID:zy5eZgSw0
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【辺境の町・お洒落な魔道具屋外】
焦げ茶色コート「……」ピシ!
新品マント「……」ピシ!
ジーク「……似たものがあったのはいい」
ジーク「が、落ち着かない」グシャア! ビリィ!
ユージーン「あーあー、可愛そうなお洋服だこと……」
ユージーン「まあ馴染んだ服の方が戦いやすいってのはわからないでもないが……」
ユージーン「さっきも言った通り、顔や頭は隠す様にしといた方がいいぜー?」
ジーク「わかっている……」フードカブリ
ジーク「しかしユージーン、偽名は使わなくていいのか?」ボソリ…
ユージーン「あの二人……特にシェリルちゃんの方は下の公国兵にまで名前と容姿が広まっているからな」ボソリ…
ユージーン「だから偽名と変装っていうのは正解だが、お前さんの場合はちと事情が違うだろう?」
ユージーン「セレスティア姫が探しているのは『白髪の男』ってだけで、名前がわかってないから隠す必要は無い」
ユージーン「俺がペットの『ジーク』と同名で嫌な感じがしただけだし、むしろジークは名乗った方がメリットも大きい」
ジーク「どういう意味だ?」
ユージーン「鉄国と森国から雇われているんだろう? これから公国軍とぶつかって勝ったとして……」
ユージーン「風の噂で『ジーク傭兵団が公国軍に勝利』って情報が流れた方が、雇い主にも情報が行くだろ?」
ユージーン「偽名だとこれがうまくいかない。ま、公国軍を倒しまくれば『いずれ大公様の耳に入っちまう』かもしれんがね」
ジーク「いや、それはそれでカタリナ達の助けになるだろう。いくらカタリナとはいえ、公国軍を一人で相手にはできん」
ユージーン「まあ話を聞くだけでも怪物だし、女王様はまず大丈夫そうだけどな」
ユージーン「ただ『反乱軍そのもの』には不安は確かに残るわな」
ジーク「ああ。『鉄国と森国の被害は限りなく甚大』だ。戦力のほとんどを失っている状態での抵抗だからな」
ユージーン「『国王率いる本隊が無事でも、末端から削り取られていく可能性』は十分あるってことだな」
ジーク「そうなる。それを出来る限り抑える為にも、拠点ともなる鉄国の奪還は急ぎたい」
ユージーン「なるほどね……それじゃあ、はやいところ行こうぜ。俺も留まり過ぎると見つかりかねないしな」
……
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