【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【6頁目】
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13: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/12/05(日) 18:43:45.32 ID:FedYBPuSo

手持ち無沙汰なこともあって、

特に何もせずぼうっとしていると、誰かが近づいてくるのが聞こえてきて、陽乃は目を細めた。

九尾が帰ってきた可能性がある。

九尾は部屋の中に突然姿を現すこともできるが、

あえて外側から人間のように歩いてくることだってできるし、やる。

だが、九尾らしき力を感じなくて、

本来の人間だろうと考えていると、扉が叩かれた。

そうして聞こえてくる数時間前にも聞いた声。

美佳「……元気そうですね」

陽乃「どこが」

入って来たのは、花本美佳

朝にも訪れたその巫女は、

陽乃の様子を見て安堵したように胸を撫で下ろす。

美佳「丸亀城の近くで久遠様が目撃されたと聞いて、確認のためにここに来たんです」

陽乃「……病院の人に任せればいいのに」

美佳「万が一のこともありますから。郡様から……久遠様の精霊は器用だと伺っていましたし」


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