過去ログ - イタリア百合提督「着任しました」
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9: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2016/12/28(水) 02:01:43.22 ID:5P2roQ+o0
ライモン「ここが提督ご自身の執務室兼居室になっています」

提督「まぁ…」案内された執務室は古めかしいが大変立派で、いわくつきの少将ふぜいには不釣り合いなほどである

提督「ずいぶん立派な執務室ね…」

ライモン「戦前の王国海軍時代のものですからね。それと隣は浴室と化粧室です。反対側が寝室ですよ」

浴室と寝室も開けてのぞいてみる。浴室には四つ足のバスタブに真鍮のシャワーヘッドが取り付けられている。寝室はダブルサイズの屋根付きベッド、いわゆる「お姫様の寝室」にありそうなベッドで、淡い桃色と水色で統一されたメルヘンな寝室である。

ライモン「寝室の家具は何もなかったので、とりあえず経費から用意できるだけ用意しました。足りないものがあれば改めて申請できますよ」

提督「…このままでもローマの海軍司令部より立派に見えるわ。今は提督が多すぎるから、少将ふぜいでは小部屋一つなんてざらにあったし」

ライモン「そうらしいですね。わたしは秘書艦として今の世情についてひととおり教育を受けましたので、そう聞いています」

提督「やっぱり時代の差は感じた?」

ライモン「ええ、電子機器の発達や文化の変わりかたには驚きました。わたしは大丈夫ですが、いきなり数十年分の知識を浴びせられては艦娘たちも混乱します。ですからこの鎮守府ではあえて古いまま残してある施設も多いんです」

提督「そうね。今どきあんな壁掛け式の電話とか初めて見たわ。でも、便利なものや素敵なものもあるし、みんなにもそのうち慣れてもらえるといいわね」

ライモン「そうですね。では、次は食堂に行きましょう。その‘みんな’が待っていますから」



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