20:名無しのパー速民[sage]
2009/05/13(水) 13:07:30.19 ID:l43km6AO
「これより向かう敵の拠点というのは」
「十中八九ダミーでしょう。仮に奴らが利用していたとして痕跡を残しているかどうか」
「それを探すのが私の役目でしょう」
「はい。よろしくお願いします」
「……。さて、鬼が出るか蛇が……っ」
そう呟きかけた彼女は急に胸を押さえてうずくまる。
「お嬢様!?」
「だ、大丈夫よ……」
急な痛みを自分でも驚きが隠せない。
(一体……まるで体の一部を引きちぎられるような痛みは……)
そんな彼女を心配しようとする従者に、一報が届く。
『……! ……!!』
「なっ……、く」
「どう、したの?」
目敏くそれを見つける彼女に従者は告げる。
「妹子様が……攫われました」
「ふぁ……綺麗。じゃなくて! あのあなたは?」
「お迎え、ってところかな。そっちの彼女の」
「お迎え?」
「ああ。人類の革新の為の、ね」
事態は大きく動き出していた。
1002Res/660.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。