過去ログ - ここまおTRPG
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17:GM黒妖精[sage]
2011/01/20(木) 21:57:23.51 ID:wrPVPM8E0
今日の公務を全て終わらせた午後三時…。
「…はぁ…」
溜息ひとつと憂鬱な表情。
「退屈そうですね、魔王様」
何処からとも無く声がしたかと思うと、玉座の隣に現れる小さな少女の姿。
「…悪魔神官か…」
小さな身体を紫と白を基準としたローブに身を包んだその姿を見て、魔王は興味なさそうに再び溜息を吐く。
「どうしたんですか?今日はやけにアンニュイですね?はい、お土産の温泉卵です」
差し出された温泉卵を無言で受け取りながら、魔王はボソッと呟いた。
「…神の尖兵となった人間…。つまり勇者の気配がするのだ」
それを聞き、卵の殻を剥くその手を止める悪魔神官。
「…本当ですか?」
頷く魔王。
「うむ、我等魔族が只の人間如きに負ける事は無いだろうが、憎き神がその人間の背後に居るのだ。油断は出来ぬ」
「分かりました。四天王を始めとした城を守る精鋭達に注意するよう促します」
「ああ、頼んだぞ…。それと…」
命令を伝える為に謁見の間から出て行こうとした悪魔神官を魔王が呼び止める。
「はい?何でしょう?』
魔王はほんの少しだけ何やら考え、そして僅かに顔を赤らめながらこう言った。

「退屈しのぎに、先日仕入れたアレを書庫から持って来てくれないか?」
「…あ、そのアレが入った宝箱ですが、お昼頃に誰かが持って歩いているのを見かけましたけど…」

「そいつは今何処に居る!焼き尽くしてくれるわ!」


何だかんだ言っても魔王城は今日も(概ね)平常運転である…。


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