過去ログ - 【恋の三角関数】スズカの好きな唇はそっち?こっち?それとも…【愛美と雪の板挟み】
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21:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 22:52:28.64 ID:NB3Gf5HUo
気づけばお店の時計の針は……否。時計は地震によって壊れてしまったので、
ケータイで時刻を確認すると片づけが始まってから数時間が経過していた。

「…午後だ」

私の愚痴に聞こえてしまう怖れのある呟きを耳にしてか、数分後にオーナーは私たちに解散を命じた。
まだ片づける箇所があったが、「ありがとう。あとは俺一人で大丈夫だ」ということなのでお言葉に甘えて帰路についた。
綾崎さんとは家の方向が同じなので、二人並んで自転車を押しながら歩く。

「…あ、買い出し」

綾崎「何の?」

「食料と飲み物。お姉ちゃん、行ってくれたかな…」

姉に電話を掛けるので先に帰ってて、と綾崎さんに伝えたが「いいよ、待ってる」ということなので待っていただく。
確認がとれた。どうやら姉はお気楽なようだ。事は重大であると思っていた私は近所のスーパーに足を運ぶことに決めた。

「綾崎さん。待たせておいて申し訳ないんだけど…
 私、今から買い出し行かないといけないんだ」

綾崎「あ、お姉さん買ってなかったんだ?」

「うん。まあ、慌てすぎているだけかもしれないけれど、
 念には念をってことで、一応食料を揃えてくる」

綾崎「食べ物だし、損はないもん。
    私は行かないけど、頑張ってね」

「ありがとう。それじゃ」

来た道に自転車を方向転換させて、ペダルに足を乗せる。
一時の別れに手を振ろうと振り返ると、綾崎さんは何か訊きたそうに口を開けていた。
あっ、あっ。一体なんだろうか……。


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