過去ログ - 【君だけを愛し続けてゆく事】 能力者スレ 【選んだから】
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19:名無しのパー速民[saga !red_res]
2011/09/17(土) 23:23:59.33 ID:4ETXyqxao
>>13>>14,15>>16>>17>>18

【襲い来る力は、究極の絶望がひとつ】
【彼女の経験した、なにもない≠ニいう絶望の形、虚無】
【何も見えず、何も聞こえず、何も触れず、何も嗅げず、何も味わえぬ】
【タダ許されているのは思考だけで、しかし、思考しているのを認識する肉体もない】
【それは、もはや死んでいるのと同じ。意識がある、永遠の死を、少女は一度体験していて】

【其の絶望を、其の地獄を。誰かに叩きつけられずにはイられなかったのだ】

【見えるはずの目には、白い。己が壊してしまった何もない世界しか、見えない】
【聞こえるようになった耳には、苦しみの声が。己が傷つけた人の声しか聞こえない】
【触れる感覚を取り戻した肉体が感じるのは、冷たい金属が身を貫く違和感、痛みという者】
【匂いなんて、血と鉄。魔王として知るのは、其れくらい、今も己の身から流れる血が、むせかえる匂いを立ち昇らせる】
【口の中に広がる味は、ただただ美味しくなくて、鉄っぽい血の味だけで、思えば体を取り戻してから何も食べていない】

【―――どうして、こうなったのだろう。どうして、ここまで来てしまったのだろう】

【そんな後悔が、無色の世界に立つ少女の胸の内を満たして】
【何も見えていないように、せっかく見える瞳はうつろになって、しかし――――】

‥‥ッ、こ、ないで‥‥ッ!!

【怯える、魔王などではない一人の少女が、両手で己をかばうようにしてオルカの拳を受け止めた】
【絶望の復活と共に、己のやったことがわかってしまった。理解ができてしまった】
【だからこそ、それに怯える。己の罪が、わかるがゆえに、弱い心は更に深みに叩き落されていく】


―――――ダ、れ‥‥かッ!わたしを、わたしをとめて‥‥‥‥‥‥ッ!勇者様<b!


【――――魔王≠ヘ、勇者≠ノ助けを求めた】
【己の、止められ用のない狂気を。誰か他のものに止めてくれと、願うように】
【駄々っ子が拳を振り回すように、翼を魔王は振り上げた】

【泣き叫ぶ子を、止めるか殺すか】
【この子は、罪人だ。一人は確実に殺した、断罪しようと問題はない】
【どう幕を引くかは、そう。貴方たちに、勇者様≠ノ託されているのだから】

【魔王が、最後の力を振り絞り、翼を振り上げる。コレをしのげば、次には攻撃が通るようになる】
【さあ、終幕は跡わずか、出し惜しみをせず全力を以てして、コレに立ち向え――――ッ!】


                 ―――World breaker:the PERIODッ!


【翼が、大地に突き立てられ。世界を引き裂く<b!】
【八本の翼が、大地を割砕き、世界を引き裂きながら、容赦なく5人に迫っていく】
【触れれば、絶望的な精神攻撃。心を引き裂く攻撃≠ェ襲いかかってくるはずだ】
【心が認識する世界。それを心を壊すことで引き裂き破壊する、力。World breaker、エヴァンスの残した絶望の遺産】
【触れれば、痛みを以て、五感を引き裂きに来る=Bそれに、確固とした意思で立ち向かえば、先にあるは弱き魔王のみ】

【振るう魔王は、まるで――――己の恐怖を誰かに理解してほしいかのようであった】


【絶望に負けるか?恐怖に慄くか?闇に恐れを抱き敗走するか?】
【希望を振りかざすか?恐怖を乗り越えるか?闇を引き裂き、その先に進むか?】

  【全ては、君たちが乗り越えるか否かで、決められるのだ――――】



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