過去ログ - 【君だけを愛し続けてゆく事】 能力者スレ 【選んだから】
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30:名無しのパー速民[sage saga]
2011/09/18(日) 00:44:33.78 ID:IQirY9qDo
>>27
………えり、す……。

【世界が変わるところまでは見た。でも本当に理解して、視ていたかどうかは別】
【元来、その能力は強すぎる。普段二本でも苦戦するところを、一気に十二、そして呪文すらも発動】
【きっと、もう何も見えていない。ぐちゃぐちゃにかき乱されて、毛皮は真っ赤に染まって、心にもいくらか】

【でも、倒れこんだって、今日は付き添いがいて】

”まったく…どうして僕が帰る時はいつも血塗れなんだ、この子は”

「あー、そういえばいろいろと感慨深いものがありますねー」
「最初のゲームの時も、最終的にローズぶっ倒れてましたし、マスターが受け止めたんでしたよね」

【青い服が汚れることも構わず、倒れようとする猫を抱きとめる】
【その癖の強い、針金のような黒髪は、以前の=かつて躯体を使っていた猫と同じ】
【超然とした振る舞いも、しかし奮戦を終えた猫達を前にしては、ほのかに軟化して】

”……エリシア、涼香、…それから基樹”
”言った筈だ、僕は好きで関わりに来たんだと。この子もそう、友達だからね”
”礼はいいよ。それより、負傷者の手当てを”

「ローズはとりあえず寝かせておいてください。一見派手ですが、致命的損傷は観測していません」
「自然治癒強化もありますし、ちゃんと治るはずです」
「むしろあなたが一緒にいたほうが速く回復するのではないでしょうか。ねぇ谷山さん?」

【頭を下げられて、ひらひらと手を揺らす】
【そういうのは心外だと言わんばかりで、誤魔化すように言いつけて、さらりとローズの身体を谷山へ押し付けるだろう】
【接近の瞬間、口元が見えるはずだ。ちゃんと笑っているその曲線が】
【なお猫は、そんなに重くないはずだ。柔らかいし血塗れだが、サイボーグたる少年なら、たぶんきっと】

【従者の捕捉は信頼に値するだろうけれど…何故か最後、早口で言い切られた言葉には、棘があった】
【なんというか両名、既に『知っている』ようで】
【使い魔の冗談にあわせて、彼の目がきらりと輝いた。どういう質のものかは伺えないが、とにかくきらりと】

【でもとにかく、言葉を紡がない喉が震えて、小さなため息をつく】
【普段は絵のように動かない少年の唇が、念話に合わせて動く】


”――――――ただいま、戦友”


>>28
”君は……”
「魔城は常時展開型の結界でしたので、状況終了かと思われます」
「魔王…もとい、エリス=メレニア嬢の起床まで気は抜けませんが、一応事態の解決にはなったかと」

【長期にわたっていて存在し続けていたことなどから、単純な意識喪失で済む問題ではないと判断】
【ちょっとだけ茶々を入れながら、姿なき使い魔がその分析を口にした】
【血にまみれた青の少年は、変わらず笑んで肩をすくめる】

”ロゥが風邪を引いた時、居合わせたそうだね。何でも遥人と良かったとか”
”……助かったよ、ありがとう”

【『声』とは別、少年のような低いトーンでも、なんだか保護者めいた響きがあって】
【身を挺して攻撃を凌いで見せた彼に、敬意と感謝を示し、頭を下げた】


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