過去ログ - 【五月病】ここだけ世界の境界線★19【パンデミック】
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25:おんも[saga]
2017/05/15(月) 01:06:15.76 ID:RwXXvr4h0
>>20-22
アキレスの風に目眩しの鎧たる白煙が払われ、αの返す燕がその胸を裂く!
無数の暴蠅に肉を削られ、遂に……遂に!

「ち、……、チビ共……、が……!!」

巨体が揺らぎ、そして膝をついた!
それでも尚その瞳から闘争の炎を奪う事は不可能である、それは彼の生命そのものの簒奪を意味するのだから!
荒く上下する肩、全身より溢れる鮮血、勝敗は決し、彼は前のめりに倒れた……


『……あー、ちょいと失礼するよ兄さん』

ところで、外へと脱したアキレスにはその光景がつぶさに、俯瞰的に見えていたであろう
そんな彼の肩をぽんと叩く手、殺意や敵意は皆無

『生きているなデカイの』
『……ふぅむ、少し遅かったか……?』

声の方向を見やれば着流しに薄桃の長刀を携える鶴の様な男がひとり

『一同、このデカイの保護者からの依頼でな』

全くの無隙、歩く様な挙動に込められた迅速性は忍びの技よりも尚研磨されている
オンモの体をひょいっと肩に担ぎ、重いなと少しヨロけ、何やら装置をワンプッシュで起動

『これはこの箱根が預からせて貰う』
『……生死は問わないとの事、故に』

強引に開かれた異世界への扉
彼……箱根『悪』四郎と担がれたオンモは光となって消えた


『……おい、生きてるな……、生きてるよな……?』

アラズが一同に声を掛ける
それは少し震えていた、失う事の恐怖を知った彼女は過去より弱くなっているのだから

『生きてなかったら怒るってんですっ』
『……じゃ、なくてぇ……』
『迷惑掛けてごめんなさいってんですっ、助けてくれてありがとうってんでしたっ……』

大きく頭を下げるニア
事の発端は彼女なのだ、もし何かがあってしまえばと思うだけで身を裂く思いだ
ともあれ、悪辣たる次元食人鬼は退けられ生体兵器達の身は守られた
一同はログハウスへと戻れば、手厚い感謝と精一杯のお礼とオモテナシを受ける事であろう

//遅くまですみませぬ、ありがとうでしたっ



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