過去ログ - 【五月病】ここだけ世界の境界線★19【パンデミック】
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32:イムカ・グリムナー【最善への希求】>>555[saga]
2017/05/15(月) 22:04:07.87 ID:OcgfJ6uho
【キャンペーン:発端】

 スプロール/インペリアル・エンジニアリンク社にて

「作戦内容を説明する」

 イムカの声と共に360度投影ホロ・ディスプレイが展開し、
 様々な顔写真やデータ、戦場価格、企業エンブレムなどが表示される。

「越境者の行方不明事件が幾つか起こっている。
 まあ、越境者とは世界間を跨いだ流れ者だ。本来ならばさした問題でもないのだが」

 しかして、今回、このリストの並んでいる行方不明越境者には共通項があった。
 それは全員が大なり小なり越境ゲート干渉能力≠有する能力者であったことだ。
 これは以前、α-12とソーマタージ、が関わった事件とも何処か似通ったものを感じさせる。

【参照:前スレ>>783-808  『It’s A Long Road』】

「エーカー戦役の折に越境者のリストがカノッサ機関などの越境組織に流出したのが痛かったな。
 集団としての結束が自然解消されてから、能力者狩りの件数が増加している」

 越境者には異能を持つ者――いわゆる能力者が少なくない。
 そして、それは研究資源として極めて有用であり、モルモットとしての確保を狙う者共は枚挙に暇ないのが現状だ。

「さて…話を戻すがゲート干渉能力者の臓器…ああ、端的に言ってしまうと脳だな。
 ユニット化された脳髄が、幾つかのコーポに分散して流れ込んでいるのを掴んだ。
 調べてみればペーパーカンパニーを通じて企業連まで関わっている案件でな」

 脳ユニットの扱いそのものには事件性は無い。
 そも、人権などという概念からは縁遠いのがこのスプロールという世界だ。

「だから今回はデッカーとしての依頼ではなく、ランナーとしての非合法仕事(ビズ)だ。
 この流れ、看過するとロクなことにならん。私のカンだがな」

 情報の断片だけでも掴んでおけるか否かで、運命という巨大な荒波に襲い掛かられた時の抵抗力に大きな差異が出る。
 時にそれは生死を別つことになる。それがイムカの論法である。

「脳ユニットを搬入しているコーポの一つを強襲する。
 今回は隠密行動でhなあい。むしろ派手な動きをしたほうがいい。色々な意味で牽制になるからな」

 手を出したら只ではすまないという示威行動も兼ねている。
 この流れ、看過すれば越境者は、越境組織のモルモットとして広範に認識されてしまうだろう。


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