暇人の集い

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798 ：以下、名無しにかわりましてA雑民がお送りします(フォン・ブラウン) [sage]：2020/02/19(水) 08:30:30.86 ID:8cxt8y0qO

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補給戦の結論って前提を成す兵站は重要だが、結局それを活用しうる人間がいなければなんの意味もないってとこにある
最後付近の章でのノルマンディー作戦での指摘はまさにそういう話で、どれだけ綿密に精緻に作戦を構成しても、
不確定要素、摩擦が付きまとう戦場ではその場その場で部隊を統率する個人が決断し、時には作戦を無視し、柔軟に対応し、状況を展開しなければいけない
また、その前にあるロンメル将軍に割かれた章とノルマンディー作戦でのパットン将軍とには、補給の軽視となりふり構わぬ進撃と言う面で大きな共通項がある
上部機関は個々の将軍による独断専行とも言える行動を適切に調節しなければならない、時には促進し、時には抑制しなければいけない
実際の戦場にいる指揮官は、よくもわるくもその立場の視界しか持たないし、持てない、常に死と隣り合わせで、変化していく戦場では全体的視野を持てば自身が危険に晒されることも多いだろう

799 ：以下、名無しにかわりましてA雑民がお送りします(フォン・ブラウン) [sage]：2020/02/19(水) 11:18:30.88 ID:8cxt8y0qO

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補給戦から浮かび上がってくる極めて興味深い点は軍隊の自己本位性と言う部分
軍隊が組織である以上、自己の保存と自己の利益を志向するのは当然であるが
軍隊の存立基盤が戦争遂行にある以上はこれの否定は出来ない
戦争下における、軍隊の自己本位性は微妙な形をとって現れてくる
戦争そのものが自己を破壊する行為でありながら、それに依拠するのが軍隊である

800 ：以下、名無しにかわりましてA雑民がお送りします(フォン・ブラウン) [sage]：2020/02/19(水) 11:40:20.50 ID:8cxt8y0qO

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掴み所のない印象だった、本書だったが最後まで読んで
それぞれの章の内容を思い出すと、しっかりとした繋がりが見つかり
様々な側面から1つの問題点を見ていたことに気づかされる中々に度し難い本です