このスレッドは製作速報VIP(クリエイター)の過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

上条 「不運と幸運、不幸と…何だ?」 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/10(水) 21:14:39.05 ID:5XMDGLk0
上条「お前とか青髪がかみやんフラグとか言ってる意味が分からん!」

土御門「かみやんは史上最強のフラグ立て犯なんだにゃー」

上条「説明になって無いぞ…」

ガラガラ

上条「あ、先生」

月詠「上条ちゃん馬鹿だから今日も補習ですー」

上条「ふ…不幸だ…」

土御門『…』

       ニュー速から移転だお
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、この製作速報VIP(クリエイター)板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

【安価】タイトルからあらすじを想像して架空の1クールアニメを作る 2024春 @ 2024/04/28(日) 16:37:54.07 ID:PHuiugtM0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714289873/

【進撃の巨人】俺「安価で巨人を駆逐する」 @ 2024/04/27(土) 14:14:26.69 ID:Wh98iXQp0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714194866/

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/10(水) 21:15:07.73 ID:5XMDGLk0
青髪『かみやん朝から元気ないけど何かあったん?失恋?』

土御門『朝っぱらから放課後補習通告だにゃ…』

青髪『あはは…そりゃテンション下がるわ』

月詠「今日の居残りは珍しく上条ちゃん一人ですねー」

青髪『なにっ…これは喜んでええのか…?』

上条「ふこーだ…」
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/10(水) 21:18:52.93 ID:5XMDGLk0
上条「補習おわったぁー!」

上条『これで羽をのばせる…』

月詠「さよーなら上条ちゃん」

上条「さよーなら」

毎日の補習に上条の精神的疲労はピークだった。

上条「終バス終わってるしゆっくり歩きながら帰るか…」

とぼとぼと足を運ぶ上条などお構い無しに”あの人”は迫っていた…
 
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/10(水) 21:19:24.38 ID:5XMDGLk0
――「ちょっとあんた、待ちなさいよ」

上条の前に立ちふさがったのはやはり御坂だった

上条「居残りも無い成績抜群の御坂さんか…」ボソッ

御坂「ん? なんか言った? まあいいわ、今日という今日は…」

普段と違う上条の放つ空気の重さを感じた御坂は続く言葉が出せなかった

御坂「どうかしたの?」

上条「!?…まさか御坂さんがそんな声を掛けてくるとは…驚きだな」
上条「ですが上条さんは疲れ果てて早く家に帰って寝たい気分なんですよ」

御坂「…いいわ、きょ、今日は見逃してやるわ」

上条『ふぅ…意外と空気読める奴になったな』

双方寮へと戻って行くのであった
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/10(水) 21:26:42.14 ID:Vl1ewJgo
最初からやり直しか
6 :専用ブラウザがあるから転載だけでイイ! :2010/02/10(水) 21:31:47.67 ID:5XMDGLk0
上条「ふわぁ〜あ…ただいま」

禁書「おかえりとーま、ごはんごはん!」

上条「少し待ってくれ…少し寝かせてくれないか…?」

禁書「むー、少しだけだけだからねっ!」

上条「ありかとうインデックス、待ちきれなかったらカップ麺食っても良いから…」zzZ

禁書「もー、とーまそんなに暗い顔しないでよね…」


====

御坂「ただいま黒子」

白井「お帰りなさいませお姉様、どうにかなされました?」

御坂「え?なんでもないけど」

白井「お姉様が何となく不安というか心配事を抱えているような顔をしていたものですから、黒子も心配になってしまったですの」

御坂「そうかしら?」

御坂『どうしたんだろう…アイツ…』
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/10(水) 21:33:13.71 ID:5XMDGLk0
御坂『どうしたのかなーなんかいつもみたいにビリビリとか言ってこなかったし』

御坂『べ、別に心配してるわけじゃないって…』

オネーサマ...
御坂『でも…気になるなぁ…』

オネーサマ...
御坂『まさかっ、私のせい? うーん』

白井「おねーさま!」

御坂「ふぇっ!?ど、どうしたの黒子」

白井「またあの殿方のことでも?」

御坂「うっ、ち、違うわよ! で用件は」

白井「消灯時間ですの」

御坂「全く…私がアイツのことなんて…」

白井『あの殿方も罪ですこと…』
8 :次から自筆 :2010/02/10(水) 21:33:53.97 ID:5XMDGLk0
上条「はー、よく寝たー」

禁書「とーま寝すぎなんだよ!」

上条「わりぃわりぃ、すぐ作るから」
上条『しかしこの現実をぶち殺したい気分だよ本当に』

上条「ほいさ、残り物だけど家計上我慢してくれ」

禁書「とーまも大分慣れてきたって感じだね」

上条「え、そうか?」

禁書「でも今までの疲れとかが出てきてるみたいだね。今日みたいに」

上条「いやー、上条さんはタフさが売りなんですけどね」アハハ

禁書「相手のことを気にするより自分を大切にしたりって感情は無いの? 無いならとーまは凄い献身的な人だね」

上条「うーん…そりゃ誰だって自分が一番可愛いんじゃないのか? 俺は困ってる人とか放っておけない様な人を見ると頭より足が先に動いちゃうんだよね」

禁書『それがとーまの恐ろしいところ』

上条「飯も食ったし俺は風呂入って寝るけどインデックスはどうする?」

禁書「今日は私も眠いから寝るよ」

上条「おやすみインデックス」
禁書「おやすみとーま」
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/10(水) 21:38:05.20 ID:5XMDGLk0
上条「はぁ〜、良く寝た、少し喉が痛いな…もう10時か」

上条「おいインデックス、朝だぞー起きろ」

禁書「おはよーとーま…顔色悪いけど悪夢でも見た?」

上条「顔色悪いか? 大丈夫だべ」

禁書「我慢しないで熱測るんだよ」

上条「タフさが売りの上条さんが熱だなんて考えすぎだって」アハハ
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/10(水) 21:38:13.96 ID:5XMDGLk0
上条「はぁ〜、良く寝た、少し喉が痛いな…もう10時か」

上条「おいインデックス、朝だぞー起きろ」

禁書「おはよーとーま…顔色悪いけど悪夢でも見た?」

上条「顔色悪いか? 大丈夫だべ」

禁書「我慢しないで熱測るんだよ」

上条「タフさが売りの上条さんが熱だなんて考えすぎだって」アハハ
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/10(水) 21:38:31.46 ID:5XMDGLk0
上条「はぁ〜、良く寝た、少し喉が痛いな…もう10時か」

上条「おいインデックス、朝だぞー起きろ」

禁書「おはよーとーま…顔色悪いけど悪夢でも見た?」

上条「顔色悪いか? 大丈夫だべ」

禁書「我慢しないで熱測るんだよ」

上条「タフさが売りの上条さんが熱だなんて考えすぎだって」アハハ
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/10(水) 21:39:36.04 ID:5XMDGLk0
!?さーせん

上手く表示されなかったんで連続で投稿してしまいますたOTZ
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/10(水) 21:46:37.28 ID:5XMDGLk0
上条「ゲ…、37.6℃」

上条「喉も痛かったし…風邪か? このタフさが売りの…」
禁書「病人はおとなしく寝てるんだよ!」

上条「飯どーすんだよ」


禁書「あ…」

上条「カップ麺で良いな、薬も一緒に買ってくるから」

禁書「帰ってきたら大人しく寝てるんだよ!」
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/10(水) 21:48:07.94 ID:dnhvJmE0
ものすごく大事なだけだろ?
気にすんな
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/10(水) 21:48:49.05 ID:5XMDGLk0
大分書き溜めてあるんでまた明日投下します
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/10(水) 21:56:18.65 ID:Vl1ewJgo
ほいじゃま一端乙
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/10(水) 22:32:12.08 ID:zNc.dgAO
前のスレタイと変わってる?
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/10(水) 23:38:40.58 ID:KCx.z2AO
面白そうなの始まったな
19 :ぴぃ!見てたらこんな時間あらら :2010/02/11(木) 21:34:27.39 ID:O6hpmO.0

ガチャ

上条「うっ…なんだこの生温かい風は」
   立春は過ぎたもののまだ朝は寒さが残っているはずだった
   今日はいつもとは違う空気が漂っていた


上条「うーむ、風邪薬は飲むタイプにしようか…それとも顆粒タイプにしようか…」

上条「顆粒の方が良いかな」

上条「顆粒の方がよさそうだな」

上条「さっさと帰って薬飲んで寝るか」
20 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/11(木) 21:39:01.79 ID:O6hpmO.0
ガチャ

禁書「遅いんだよとーま」

上条「薬選びに迷ってな…カップ麺は自分でお湯沸かして食えよ」
上条「俺は寝るか…」



上条『はー、今何時だ…?』
上条『午前三時…』
上条『大分寝てたな…疲れも取れたしだるさも喉の痛みも無い!』

上条『今日は日曜だし、もう一回寝るか…』

21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/11(木) 21:39:22.99 ID:bMSBjY6P
これは何のSSの続きなんだ?
22 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/11(木) 21:46:37.28 ID:O6hpmO.0
上条「六時か」

上条「いつもより早いけど体調もばっちりだし、腹も減ってるから飯でも食うか」

上条「……」

上条『ない…!? 昨日五個も食ったのかインデックス…』


上条「焼きソバパンあるかな」

上条「奇跡だ!腐ってない!」

上条「焼きソバパンおまえマジ惚れる」


禁書「五月蝿いんだよとーま」

上条「起きたのかインデックス」

禁書「昨日とーまがすっど寝てたからカップ麺しか食べて無いんだよ!」

上条「俺の分も残しとくだろ常識的に…」

禁書「むぅー、それは私が常識はずれだって言いたいのかな?」

ガブッ

上条「ギャアアアアアアアアアア―――――!」
23 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/11(木) 21:47:59.21 ID:O6hpmO.0
>>21 新規ですの
ニュー速はdat落ち早すぎるから移転したんですの
24 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/11(木) 21:51:37.88 ID:O6hpmO.0
上条「不幸だ…、右手噛むとか幻想殺しとか勉強とかに支障をきたす恐れが…」

禁書「出て無いからいーんだよ!」

上条「そーよー問題か…飯食ったら少し散歩してくる」


上条「インデックスと戯れてる…? うちに八時か…」

上条「昼までには戻ってくる」

25 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/11(木) 21:57:00.25 ID:O6hpmO.0
上条「ブラブラ歩いてるだけってのも寂しいな…」

上条「ん?…あれはビリビリ?」


上条「御坂妹か!」

妹「おはようございます。とミサカは丁寧に挨拶を交わします」
妹「行き成りですが何故こんな早い時間に外をほっつき歩いているのですか? とミサカは疑問を抱きます」

上条「いやー、昨日風邪ひいて一日中寝てたから病み上がりの上条さんは外の空気を吸いたい気分なんですよ…」

妹「貴方も大変なんですね…とミサカは少し心配します」

26 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/11(木) 21:58:27.58 ID:O6hpmO.0
ふう…また明日投下します
他のとある系スレを見ているうちに時間が大分過ぎるwwww
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/11(木) 22:00:02.53 ID:rLw2YKco
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/11(木) 22:01:19.56 ID:KtE0Q6c0

これは期待できる
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/12(金) 03:37:35.69 ID:KpnJIsAO
どんな感じにするのか
先が読めん
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/12(金) 12:32:30.67 ID:EgN2HADO
これは期待
31 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/12(金) 21:50:08.09 ID:DAYGgxU0
上条「歩いてるだけじゃ暇だったから一緒に話そうぜ。お前も暇だろ」

妹「良いですよ、毎日ブラブラしているだけでは飽きますし、とミサカは快諾します」

上条「お前は毎日街をこうやって歩いてるのか?」

妹「大体そうです、とミサカは大方合っていると答えます」

上条「御坂は不良とかに絡まれてるけど、お前もそう言うの有るんだろ?」

妹「はい、偶にですが絡まれます、でも多少の電撃なら出せるので大事には至らないです、とミサカはもう少し力があれば…と悔やみます」

   ぴぃの破壊力でまた時間が過ぎましたけど少しだけでも投下します
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/12(金) 21:52:26.06 ID:rgcNdFEo
わかるわかる
ぴぃの破壊力は異常だよね
33 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/12(金) 21:54:50.44 ID:DAYGgxU0
上条「でも妹の方が便利だよな」

妹「それはどういうことですか、とミサカは尋ねます」

上条「多少って言っても気絶くらいなら出来るだろ、俺は肉弾戦でしか勝つチャンスが無いからな…
   右手は異能の力にしか反応しないからな…」

妹「でもミサカは気絶させても殴って勝てるような自身はありませんからいつも逃げているだけです
  とミサカは愚痴をこぼします…」

――「ちょっと貴方達、朝っぱらから何してんのよ!」
34 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/12(金) 21:59:44.42 ID:DAYGgxU0
上条「ゲッ…ビリビリ…いや見ての通り妹さんとお話しているだけですよ、もう九時か」

妹「あ、お姉さま、とミサカは実の姉に会えることを嬉しく思います」

御坂「10032号かしら…実の姉って…まあそうだけどさー」
御坂「それとアンタ、一昨日どうしたの?妙に疲れてたみたいだけど」

    また明日再投下するぜよ
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/12(金) 22:03:51.58 ID:EgN2HADO
切り上げ早ッ

期待乙
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/12(金) 22:07:32.45 ID:wDZ/F0c0
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/12(金) 22:13:33.84 ID:lRlT2ZAo
早いなww
38 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/13(土) 21:02:14.39 ID:BacRdTY0
上条「ゲッ…ビリビリ…いや見ての通り妹さんとお話しているだけですよ、もう九時か」

妹「あ、お姉さま、とミサカは実の姉に会えることを嬉しく思います」

御坂「10032号かしら…実の姉って…まあそうだけどさー」
御坂「それとアンタ、一昨日どうしたの?妙に疲れてたみたいだけど」

妹「と、お姉さまは心配しています、とミサカは説明を加えます」

御坂「っ!? そ、そんなわけ無いじゃない! ただいつもと違うからどうしたのかなって思っただけよっ!」

妹『それを心配と言うのです…』

     ぴぃが終わった…だと…
39 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/13(土) 21:08:43.14 ID:BacRdTY0
上条「いやー実は上条さん風邪引いて寝込んだんですよー、
   今日はもう大丈夫だから病み上がりの上条さんは戦いは避けたいところ何ですけども」

御坂「冗談も対外にしなさいよ全く、あんたが風邪引くなんてありえないじゃない…」

上条『その幻想をぶち[ピーーー]!』
40 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/13(土) 21:10:54.94 ID:BacRdTY0
おいwwwwwwwwww
41 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/13(土) 21:11:38.23 ID:BacRdTY0
上条「いやー実は上条さん風邪引いて寝込んだんですよー、
   今日はもう大丈夫だから病み上がりの上条さんは戦いは避けたいところ何ですけども」

御坂「冗談も対外にしなさいよ全く、あんたが風邪引くなんてありえないじゃない…」

上条『その幻想をぶち壊す!』

       修正版ですの…うまくいくか
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/13(土) 21:23:56.63 ID:jEccwa.o
パー速の仕様知らんのかww
メール欄にsaga入れとくと仕様回避出来るぞ

 み さ く ら を連続で書いてみると[らめぇぇっ!]上手く出来てるかな?
43 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/13(土) 21:31:37.41 ID:BacRdTY0
土御門「せっかくの補習から逃れられる休日だというのにかみやんはせっせとフラグ立てかにゃー…」

上条「土御門か…」
上条『今日は忙しいな…』

土御門「俺が来たら行き成りテンション低くなった気がするにゃ」
土御門「今日は一気に二人かにゃ…」

御&妹「……」

土御門「不幸不幸言ってるけどかみやんは幸運(女運的な意味で)だにゃ!」

上条「俺は不幸だ! お前に会うししかもビリビリにも…」
上条『御坂妹は何にも関係ないから何か悪い気がする…』チラッ

御&妹「……」

土御門『無自覚が一番怖いにゃ…』

上条『学園都市は広いのか狭いのか全く分からん…』
上条「俺もう帰るわ…」

土御門「逃げるのかかみやん!」

土御門『これぞフラグ立て逃げ…』

上条「じゃーな、ビリビリ、御坂妹、土御門!」


御&妹「……」
44 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/13(土) 21:36:37.48 ID:BacRdTY0





御坂「つかの間の出来事で状況が理解できない…」

妹「ご尤もです、と、ミサカは驚きを隠せません」



御坂「私達も帰ろうかしら…」

妹「そ…そうですね…とミサカは続ける言葉を見失います…」

45 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/13(土) 21:39:25.99 ID:BacRdTY0
これで第一章的なものが終わりました

どうしよう、二章に入ろうか入らないか…

22:00以降はPCできんし…

駄目もとで安価>>47
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/13(土) 21:45:46.94 ID:jEccwa.o
http://up3.viploader.net/ippan/src/vlippan066104.jpg

こういう行動をとる
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/13(土) 21:47:26.47 ID:jEccwa.o
御坂がお仕掛け世話女房をやろうとして
シスターズに先を越される

インデックスはシスターズ家事を教え込まれ得る、スパルタで
48 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/13(土) 21:49:30.09 ID:BacRdTY0
おk

構成を考えるんで明日投下します
wwktkしながら待っていろ!
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/14(日) 00:05:20.51 ID:EDHudADO
>22:00以降はPCできんし…

昔の俺か

50 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/14(日) 21:12:03.55 ID:m3r3hfk0
上条「コンビニにでも寄って飲み物でも買うか…」

上条『しかし御坂妹にも会うしビリビリにも土御門にも会うし…』
上条「全く疲れるぜ」

カチャ
上条「ただいま…」

妹「お帰りなさい、とミサカは出来る嫁さんを実演しm」
上条「ごめんなさい間違えました」

ガチャ
51 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/14(日) 21:41:01.68 ID:m3r3hfk0
上条「…ここ俺んちだよな…」

ガチャ
上条「ただいま」

妹「お帰りなさいませ、とミサカは丁寧に再度挨拶します」
上条「何で俺んちにお前が居るんだよ…って言うか短時間で俺より先に家に着くとか凄えな」

妹「今度は現実逃避せずに現実を見つめてくれたんですね! とミサカは感動します」

上条「俺の話聞け…」
上条「そう言えばインデックスは?」

妹「机の上に書置きがありましたけど」

上条「なになに… やらなきゃいけないしごとができたからろんどんにふつかくらいもどります ばいいんでっくす」

      急用が出来たんで今日はこれで さーせん!
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/14(日) 21:46:36.24 ID:EAIFtLgo
おいww

53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/14(日) 23:33:18.09 ID:lTCFCIDO
早ッ

54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/14(日) 23:41:07.29 ID:EDHudADO
乙〜
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/15(月) 15:32:27.56 ID:r.TuDaQo
『』は何?心の声?
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/15(月) 19:28:24.86 ID:1rCHvKko
まだかなー
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/16(火) 02:37:33.08 ID:QuGWhMAO
1も一回ロンドンに帰ってるんだよ
58 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/18(木) 20:01:24.76 ID:bCQ0HOU0
ごめんなさい
ロンドンではなく忌引でパソ机にすらつけませんでした
では再開します
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/18(木) 20:14:05.42 ID:IxryYsAO
ですの
60 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/18(木) 20:39:41.23 ID:bCQ0HOU0
上条「で、インデックスが居ないのは分かったけど、お前は何で居るんだよ」

妹「押し掛け世話女房をしに来ました、とミサカは真実を打ち明けます」

上条「押し掛け世話女房?」

嫁「そうです、私も暇なんでこの家に居候したいなーなんて、ミサカは打ち止めの真似をしてねだってみたりします」

上条『うーむ、居るのは構わないんだけど生活費がどうにか出来ないか…』←心の声

上条「生活費はどうするんだよ」

嫁「ミサカネットワークにかかれば貨幣なんて幾らでも作れます、とミサカは設備を自慢します」
61 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/18(木) 20:44:27.39 ID:bCQ0HOU0
上条「へーまあそれで自分の生活費は用意してくれ」
上条「そうすれば居候なんて構わないぞ」

上条『しかしミサカネットワークは便利だな、でも捏造じゃね…』

上条「そうだ、これ、飲み物なんだけどインデックスの分買って来ちゃったからやるよ」

嫁「ありがとうございます、とミサカはジュースを受け取ります」

上条「押し掛け世話“女房”なんだろ? なら敬語じゃなくても良いぞ」

嫁「そういわれると恥ずかしい…とミサカは照れを隠せません///」
嫁「では遠慮なく、とミサカは敬語を廃止します」

上条「なんかこのほうが話しやすくて良いよ」
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/18(木) 20:52:03.53 ID:DjcrrXQo
妹から嫁に途中で名前変ってんのかww
63 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/18(木) 20:52:13.59 ID:bCQ0HOU0
上条「そろそろ飯にするけど何か食いたいものあるか?」

嫁「そうですね…焼き蕎麦が食べたい、とミサカは注文してみます」

上条「焼き蕎麦か、野菜はあるから麺と肉を買えば足りるな」

上条「一緒にスーパーに行こうぜ」

嫁「そうですね、なんか嬉しい…とミサカは喜びます」


上条「いやーこうやって二人で買い物行くのもなんか良いな」

嫁「そうですね、とミサカは答えます」

上条「買い物も二人でするといつもとは違う雰囲気がするね」

嫁「そうですね、とミサカは答えます」


上条「ふう、じゃあ焼き蕎麦作るか!」

嫁「私が作りたい、とミサカは言ってみます」

嫁「料理には自信があります、とミサカは意気込みます」

上条「そうか? じゃあお願いするよ」
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/18(木) 21:16:07.88 ID:rPsq3z20
>>61
敬語を廃止してない気がする支援
65 :1ですの ◆1WfagdueFQ :2010/02/18(木) 21:24:14.99 ID:bCQ0HOU0
転寝

とミサカは〜。は強制的に敬語なんでその前だけって仕様で
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/18(木) 21:55:00.55 ID:rPsq3z20
>>65
なるほど、と俺は納得します。
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/02/19(金) 00:39:34.02 ID:9kkNf.2P
落ちたか
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/21(日) 11:57:54.87 ID:qLRNFsDO
まーだー?
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/02/27(土) 20:23:36.40 ID:ELZqmoDO
来ないなぁ……
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/11(木) 03:04:04.89 ID:qgW2R460
あげ
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/15(月) 10:59:01.51 ID:45ZoD1Eo
来ないね
もう誰か乗っ取ってしまえww
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/21(日) 18:57:37.10 ID:KbkqaYc0
まだかよくそっ
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/23(火) 22:37:58.90 ID:mO2c4LE0
>>1はいつ帰ってくんだ
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 02:42:54.03 ID:q7mzeEDO
これから>>1が帰ってくるまでの期限設けて、もし帰ってこなかったら誰か乗っ取ったら?
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/30(火) 19:26:52.73 ID:nPlPGxwo
だれでもいいから続きを書いてくれー
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/03/31(水) 04:11:29.01 ID:R48.LIAO
誰か、妄想を膨らませるんだ!!
ていうか>>1はこのスレを忘れているのでは…?
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/31(水) 08:58:21.88 ID:fWe.YIAO
戻ってくるわけないだろ
誰か乗っ取れ
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/31(水) 10:19:21.13 ID:xO5S3B.0
嫁「スーパーに着きましたが、お肉は豚肉でよろしかったでしょうか、とミサカはたずねます」

上条「ああ、それで構わないぞ。肉類はあっちだ。」

嫁「それでは、とミサカは材料の確保に赴きます」
タッタッタッタ…
上条「麺は確か向こう側に…あったあった。」

上条「って、中華そばめんに、蒸し中華そば?焼きそば用蒸し麺てのもあるが……」

上条「………炒めりゃ同じか。とりあえずテキトーに安いのにしとこう…ぽいっとな」

嫁「お肉を持ってきました、とミサカは真横から報告します」

上条「ん…おお、ちゃんと安い肉を選んでくれるとは!!あの食いしんぼシスターとは大違いだ…」

嫁「えへん。とミサカは出来る女をアピールしつつ、それだけの事でそのリアクションをとってしまうあなたの私生活を心配します」

上条「アイツなら遠慮無しに買い物かごにものを放り込むのに!!あの大喰らいにも見習ってほしいぜ…よし、んじゃあ会計済ませるか」

嫁「ミサカはあのシスターよりもあなたに尽くせますよ、と言いつつミサカはあなたの体に擦り寄ります」

上条「ちょ、おま!!、なに」

嫁「何かありましたか?とミサカはニヤリと笑みを浮かべます」




こんな感じなんですか、と
あとは…頼んだ
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/31(水) 16:14:04.67 ID:XUYnxEYo
>>78GJ
その調子で書いてくれ

できれば、御坂妹ルートでオリジナルがちょっかい出しつつを希望
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 22:57:01.54 ID:.xGHc5c0
>>79
サンクス
物書きって結構大変なのな

アリガトウゴザイマシター

嫁「……」

上条「……」

嫁「……」

上条「…なあ」

嫁「なんでしょう、とミサカは応じます」

上条「さっきから俺の方を見ているのは何故でせう?」

嫁「…………、ご飯を作るにはまだ時間がありますね、とミサカは確認します」

上条「へ?」

嫁「材料を買いましたが、晩御飯の時間まで少し余裕がありますね。とミサカは言いました」

上条「はぁ」

嫁「もう少しの間あなたと一緒に外に居たい、とミサカは恋人のように腕を絡めつつ言います」ギュッ

上条「…!?!!」

上条「お、おい!!あまり年上の人をからかうんじゃありません!!」

嫁「顔を真っ赤にして言われても、あなたの心拍数は急激に上昇してますが。とミサカはニヤリと足元を見透かします」

嫁「…あと、私は決して冗談で言ってる訳ではありません。とミサカはあなたの目を見ながら告白します」

81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 23:09:34.39 ID:.xGHc5c0

上条「・・・・・あ」

嫁「おやあんな所に美味しそうなクレープ屋が、とミサカはあなたから目を離し時間が時間で人がまばらになったお店を指差します」

嫁「お姉様や幼じ…他の個体によると、あそこの店のクレープはいずれも素晴らしい味だそうです」

嫁「ミサカもぜひ食べてみたいのですが、……どうかしましたか?とミサカはいささか疑問に思いながら固まっているあなたの視線を…」

美琴「こらちょっとあんた達!何でそんなに仲良く腕組んだりしてんのよ!!」

上条「うげ…!!いやこれはだな、なんというか、あのー、…色々あったんだ」

美琴「うげって何よ?それに色々って、…そんなんで説明になると思ってる訳?」ビリビリ


嫁「まさかこのタイミングでお姉様が出るとは…予想外でしたとミサカは歯噛みします」


上条「ていうかお前!寮に戻ったんじゃないのか!?何でここ歩いてんだよ!?」

美琴「ハァ!?何よ!私がここにいちゃまずい都合でもあるわけ?てかアンタこの子と一体なにしてたの?その買い物袋は…」

上条「!!!」(今こいつに知られたら…ヤバイか?)

嫁「晩御飯を作るための材料を買いに行ってたところです、とミサカは説明します」

美琴「ば…晩御飯?」

嫁「そうです、とミサカは頷きます」

82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/01(木) 23:52:29.51 ID:.xGHc5c0

嫁「この上条当麻の家で晩御飯を作るのです、とミサカは改めて説明します」

美琴「……」

上条「…」

嫁「私はお姉様と違って正直なのです、とミサカはこの人の家に押しかけた事も暴露します」

上条「ぬわ……っ!!な、何を言ってるのでしょうか?と上条さんは」

美琴「あんた、それホントなの?」

上条「え――っとだなその…」

上条「なんといいますか」

嫁(この人は嘘が苦手な人だな、とミサカは認識します)

美琴「………はぁ。もういいわよ、どうせアンタの事だし」

上条「なんか哀れみられてる気がしますが」

美琴「やっぱり素直な方がいいのかな…」ボソ

上条「ん?なんか言ったか?」

美琴「別に。何でもないわよ」

上条「そうか?何かあったら相談に乗るぜ?」

美琴「そんなんじゃないわよ。あと言っとくけど、この子に変なことするんじゃないわよ?あんたも何かあったら私に言いなさいね?」

83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 00:10:10.18 ID:3ADKQcE0

上条「なんと失礼な!紳士な上条さんはそんなことはしませんよ!」

嫁「あなたならミサカは構いませんが。とミサカは頬を染めながら」

上条「なんてこと言ってるんですか」コツッ


美琴「見せつけてくれるわね…周りの視線気にならないの?今は人も少ないからまだいいけど、いつからこうなったのよアンタ達」

上条「いやーまったくその通りです、ハイ」

美琴「なんかイラッと来る言い方ね」ギロリ

上条「あ、いや、そんなに怒らないでくださいっ!!」ビクッ

美琴「ハァ…もう私は帰るけど、かわいいからってその子を襲ったりしちゃだめよ?」

嫁(さりげなく自分を褒めてますねと、ミサカは心の中で呟きます)

上条「だから紳士である上条さんはそんなことしませんって。じゃあなビリビリ」

美琴「ビリビリ言うなっ!!ったく…」



美琴(あの子があそこまで大胆にいくとはね…ボンヤリしてる場合じゃないわね)



嫁「まさかのお姉様登場で時間が無くなってしまいました、とミサカは嘆きます」

上条「ま、そんな時もあるさ。帰るぞ」

嫁「はい、とミサカは答えます」

84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/02(金) 23:56:28.59 ID:3ADKQcE0

嫁「ついにこのときが来ました、とミサカは武者震いします」

上条「そういやおまえ、料理とかしたことあるのか?」

嫁「普段お世話になっているカエル顔の医者の病院で、手伝いをする時があります」

嫁「もっとも…野菜を切ったり火の加減を見たりと、全てを任されている訳ではありませんが、とミサカは付け加えます」

上条「ふーん。まぁ俺もそこまで料理上手じゃないし、頑張って一緒に作るか」

嫁「!!!」

嫁(…これがあの話に聞く新婚さんイベント、共同作業)

嫁(ここでポイントを稼ぎお姉様との差を一気に広げます、とミサカは奮起します!)

嫁(そして彼にこのミサカという存在を…ふふふ)

嫁「燃え上ってきました!!」

上条「え!?」ビクッ

嫁「なんでもありません」

上条「お、おう」

上条(いきなりどうしたんだ…)






これって需要ある?
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/02(金) 23:57:39.31 ID:pJBKo.k0
あるから続けて
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 00:55:23.91 ID:i9xp9vMo
>>84
俺得
続けてくれ
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 01:50:02.65 ID:hHqhS/o0
嫁「まずは材料を切る事から…でしょうか?」

上条「そうだな。ニンジンやピーマンは火を通しにくいから、薄めに切ってくれ。2、3ミリくらいか?」

上条「玉ねぎよし、ニンジンよし、ピーマンよし、もやしもある。肉も麺もokだ」

上条「調味料…問題なし、と」

嫁「私はどの材料を切ればよいのですか、とミサカは聞きます」

上条「そうだな…じゃあおまえはニンジンを頼む。皮をむかないといけないから、時間かかるだろ。その間に俺はピーマン切って玉ねぎにかかる」

嫁「分かりました、とミサカは腕を捲くります」

上条「あぁそうだその前に、と」

嫁「?」

上条「ほれ、エプロン」

嫁「…そういえば料理を作る際には欠かせない物でしたね。とミサカは思い出します」

上条「おっ、結構似合ってるぞ。エプロン姿」

嫁「褒めてくれてうれしいです。こうして二人で台所にいるとまるで新婚みたいですね…とミサカは微笑みます」

上条「…!!」

上条(いかん…!ちょっと笑顔になっただけで…)

嫁「どうかしましたか?とミサカは顔が赤くなったあなたが気になります」

上条「いやっ何でもないぞー?何でもない何でもない…」ボソボソ

嫁(やはりこの程度ではまだ…さすがは鈍感野郎、とミサカは内心呟きます)

嫁「では始めましょう、とミサカは促します」

上条「お、おう」



わかった。おれ。頑張ってみる
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 01:57:17.69 ID:i9xp9vMo
キター
支援
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/03(土) 02:02:39.09 ID:KL4AWYE0
頑張れ。
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 02:27:03.91 ID:hHqhS/o0
嫁「そういえばあの白いシスターは、普段何をしているのですか?とミサカはふと疑問を口にします」シャッシャッ

上条「インデックスねぇ…ゴロゴロして、テレビみて、なんか食べて……後はえっと」ザクッ

嫁「……」シャッシャッ

上条「…後は噛み付くとか」ザクッザクッ

嫁「なんというニート」シャッシャッ

上条「そのくせ大喰らいと来たもんだよ。それでもシスターなのか、朝はちゃんと起きて何かお祈りしてるけど」コト…ベリッ

嫁「そこは真面目なのですね。普段はコスプレシスターにしか見えませんが、とミサカはあのシスターの顔を思い浮かべます」シャッシャッ…

上条「まあ確かに普段はアレだけど、いざというときはちゃんと真面目になるというか」ベリベリ

上条「ホント小さい子供みたいで感情的で大喰らいだけど…」ベリベリ

上条「向こうでは上手くやってるのかな…まぁ、あの不良神父がいるだろうし大丈夫か」ベリ…ゴト

嫁「最大の敵はあのシスターですか…」ザクッ

上条「ん?どうした?」

嫁「何でもありません。とミサカは答えます」ザクッザクッザクッ

91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 02:29:58.95 ID:i9xp9vMo
ザクッザクッってしながらのその台詞は怖いな
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 03:22:29.67 ID:hHqhS/o0
上条「よし、材料はおっけー。後は炒めるだけだが」

嫁「…なぜ麺を電子レンジに入れるのですか?」
上条「ふふふ。伊達に一人暮らしをしちゃいないんですよ。電子レンジにかけることで麺をほぐれ易くしたりするんです!!」

嫁「な、なんだってー!?とミサカはリアクションをとります!」

上条「これは前に舞夏に教えてもらったんだがな。麺がほぐれないと具と麺が上手く混ざらなくて火が通りにくくなるんだと」

嫁(そこで女の名前が出るとは…さすがジゴロ)

嫁「舞夏と言うのは誰でしょうか?とミサカはたずねます」

上条「お前も一度会ったことはあるぞ。えーと、確かあのときは…そうだ。スフィンクスのノミを取ってもらった時のメイドだ」

嫁「ああ、あのメイドさんでしたか」

チーーン

上条「よし、フライパンに油をひいてと」

上条「おっと…まだ何も入れるなよ。十分に加熱されてからだ」

嫁「む…分かりました、とミサカは了解します」


上条「そろそろいいかな。まずは肉からぽいっと」

上条「色が変わり始めたらちょっと強火にして…」

上条「これで…と。炒めものはスピード勝負だ。時間をかけすぎたら野菜の水分が出てきて、ふやけちまうんだ。」

嫁「こくこく」

上条「だから…一気に決めるぞ!野菜投入!!」

嫁「合点承知、とミサカは野菜を一気にフライパンに入れます」

上条「あ!あと麺も!!」

嫁「今完全に麺の存在を忘れていませんでしたか?とミサカは口に出します」





もう寝る…
続きは…たぶん昼か夕方になる
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 03:30:46.96 ID:KL4AWYE0
乙!
おやすみ〜
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 10:29:29.52 ID:TPY4GzE0
期待してます
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 18:13:06.01 ID:hHqhS/o0
寝て起きてを繰り返してたらこんな時間
今腹ごしらえしつつ書き溜め中
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 19:55:49.34 ID:hHqhS/o0
ジュー・・・

上条(そろそろ味付けかな)

上条「塩コショウ」ジュー

嫁「ハイ」パッパ

上条「醤油」ジュー

嫁「ハイ」チョロチョロチョロ

上条「ハンカチ」ジュオッ・・・

嫁「ハイ」ゴソゴソ…スッ

上条「うわ待て!フライパンに入れるんじゃない!」ジューー

嫁「しまった、とミサカはごく自然に言ったセリフに乗せられてしまった事に驚愕します」

上条「ドラマの手術シーンみたいに額を拭いてくるかと思ったんだが…いやハンカチを投入しようとした考えに上条さんは驚いたよ…」ジュー

嫁「それほどでも、とミサカは」

上条「いや褒めてないぞ―」ジュー

97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 20:00:07.20 ID:hHqhS/o0

上条「よし、こんなものか」

嫁「私とあなたの努力の結晶ですね…とミサカは赤くなります」

上条「努力…まぁそうなのか」

上条「ほら皿に盛るぞ―。お前は向こうに運んでくれ」

嫁「了解しました」

上条「お箸とスフィンクスのご飯も、と」

嫁「準備は整いました、とミサカは報告します」

上条「よし、じゃあ食うか」

「「いただきます」」



上条「うん。いつもよりは良い出来かな?」

嫁「とても美味しく出来てますよ。とミサカは思わず笑みを浮かべます」

上条「そうか?そっちは普段ナースが作ったご飯食べられるんだろ?そっちのほうがよくないか?」

嫁「まさかあなたがナース萌えだったとは…とミサカは」

上条「いやそうじゃなくて!そっちのほうが俺よりも料理がうまい人は多いだろ?だから…」

嫁「そういうことでしたか、とミサカはミサカネットワーク内で議論されていた上条ナース萌え説が否定されたことに安堵します」
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 20:03:14.63 ID:KL4AWYE0
いつのまにかキテタ
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 20:05:39.77 ID:hHqhS/o0

上条「ナース萌えってお前ら…」

嫁「冗談はさておいて、とミサカは先ほどの問いに答えます」

嫁「…同じ材料で作られた同じ味の料理でも、外で食べると室内よりもおいしく感じたり、一人で食べるよりも大勢で食べた方が美味しく思えるのと一緒です。とミサカは答えます。つまりあなたと一緒に食べる料理は私にとって美味しく感じるのです、とミサカは簡潔に答えます」

上条「……」

上条「ん…まあ、確かにその通りだが。そう真正面から言われると流石に…スコシテレルトイイマスカ」

嫁「最後の方がよく聞き取れませんでしたが、とミサカは言いなおしを要求します」

上条「…つまりあれだ!!俺の所で飯を食いたくなったらいつでも来い、って言ったんだ!!」

嫁「…良いのですか?とミサカは問いかけます」

上条「良いって。飯は大人数で食べた方が美味いだろ?」

嫁「ありがとうございます。とミサカはありがたく感謝します」

スフィンクス「にゃあー」

上条「ほらスフィンクスも歓迎するってさ」

嫁(そういえばこの子を忘れてましたね…)


スフィンクス「にゃー」



100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 20:08:37.68 ID:hHqhS/o0

嫁「ごちそうさまでした。とミサカは呟きます」

上条「後片づけはしとくから、風呂掃除をしてくれないか?」

嫁「合点です、とミサカは風呂場に向かいます」スタスタ

上条「遠慮知らずでもないし、家事は手伝ってくれるし…ホントに良い子だ…うん。アイツと違って」



インデックス「むむ!!」

神裂「ど、どうしました…いきなり」

インデックス「とーまが私をばかにしたようなきがするんだよ!!後でお仕置きかも!!」

神裂「大変ですね…上条当麻」

ステイル「…まあ、いい気味だなあの野郎」


101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 22:25:33.06 ID:hHqhS/o0

嫁「お風呂が溜まるまで時間がかかりますね。とミサカはこの子猫を抱き抱えつつぼやきます」

上条「溜るまで20か30分ぐらいか。テレビでも見るとするか」

上条「何か面白そうなのは…バラエティーぐらいか」

嫁「ところでお風呂はどちらが先に入るのでしょうか、とミサカは聞きます」

上条「そうだな、お前が先に入れよ。やっぱ一番風呂がいいだろ?」

嫁(ふむ…上条当麻と混浴を果たすには、彼が入浴している時じゃないと意味がない。つまり彼が先に入るように仕向ける必要がありますが…)

嫁「私はあなたの後で構いません、とミサカは述べます。それにあなたはこの部屋の家主なのですし、とミサカは付け加えます」

上条「いや年頃の女の子ですし。男の後は嫌じゃないのか?それに客をもてなすのも家主の務めだぜ?」

嫁(…この調子では平行線になりかねませんね…ならば)

嫁「わかりました。では先に入らせてもらいます。とミサカは承諾ます」

上条「そうだ。おまえ着替えはあるのか?」

嫁「いえ、あの時別れてから真っ先にここに来たので、とミサカは答えます」

上条「やっぱりか…じゃあお前が入っている間に準備しとくよ」

嫁「ありがとうございます。後あなたも一緒に入ってもいいのですが、とミサカは言います」

上条「…あまりからかわないでください。上条さんは紳士ですが男の子なのですよ」

102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 22:37:56.40 ID:hHqhS/o0

上条「風呂溜ったぞー」

嫁「待っていましたと、猫を離しつつミサカは立ち上がります」

嫁「…覗きたかったら遠慮しなくt」

上条「そういうこと言わないで早くいってください」

嫁「…ちっ、と舌打ちしつつミサカは脱衣所に入ります」

20分後

嫁「あがりましたよ、とミサカはちょっと大きめのワイシャツを着て知らせます」

103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 22:59:59.67 ID:hHqhS/o0

上条「ああ、そうか…じゃあ行きますかね…どっこいしょ」

脱衣所

上条「ふう…」

上条「一緒に入るだなんて…上条さんは男として見られてないのでしょうか?」

上条「まあいっか。インデックスもいなくて珍しく静かな1日だったし」



居間

嫁「…お風呂に入りましたね?とミサカは確認します」

嫁「あの上条当麻が簡単にこちらの思うように先にお風呂に入ってくれるとは、最初から思っていません」

嫁「上条当麻が、私が入浴中に入ってくることもまずない」

嫁「…なら私がそうすればいいのですが、私はすでにお風呂に入っています。が、しかし。とミサカは言います」

嫁「誰も2度お風呂に入ってはいけない、などという決まりはありません。とミサカは不敵な笑みを浮かべます」

嫁「現に再びお風呂に入る為に、頭も体も洗った後は適度にしかお湯につからず、今再び入浴しても上せる事は無いでしょう。とミサカは己の策士っぷりに惚れぼれします」

嫁「それではいざ、とミサカは水をぐいっと飲んで準備を整えます」

104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/03(土) 23:29:11.96 ID:sE.lr8.0
fooooo
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/03(土) 23:29:45.02 ID:6/0GFRI0
C
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 01:28:03.18 ID:3PVtSc6o
風呂キター
もちろん、風呂のあとは同じ布団で寝るのでせうか
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 01:30:14.61 ID:UnASPHk0
嫁が風呂に突入するのと、風呂場に行ったときにはすでに上がっていて嫁が血の涙を流す展開どっちがいいかな

てか不定期ですまん
今日はこれで落ちる…
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 01:35:18.68 ID:3PVtSc6o
乙!
血の涙→寝込みを(ry
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 20:50:33.41 ID:hmurN/.0
wktk
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 21:32:54.04 ID:UnASPHk0

嫁「……がやっぱりもう一杯、とミサカは心を落ち着かせます」

スフィンクス「にゃあ?」

嫁「猫。ミサカはこれから大人の階段をひとつ登ってきます。お前はここで私を見守ってください、とミサカは恐らく理解していないであろう言葉をかけます」

スフィンクス「にゃあー」スリスリ

嫁「よしよし、お前は可愛いやつですね。とミサカはこの猫を愛撫します」

嫁「………………………………」ナデナデ

スフィンクス「みぁー」

嫁「もうたまんねぇ、とミサカはあまりもの可愛らしさに我を忘れます」

嫁「………」ぽぉー

ガチャッ

上条「ふうー。良い湯だった…」

嫁「ゴッブハァ…!!!!」

上条「お、おいどうした!?なにがあった!!」



嫁風呂場に凸ってないけどいいよね?
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 21:43:24.02 ID:ViRUDHA0
なぜに?
まあいいや、つづけて
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 21:48:56.78 ID:UnASPHk0

嫁「あの時からもう30分は経っている?猫にかまい過ぎたのですか…!!」

嫁「おのれ…このミサカ一生の不覚…!!」

上条「えーと…とりあえずおちついてください?」

嫁「まだだ…まだ終わらんよ…!とミサカは…ミサカは……」

上条「おーいこっちの世界に帰っておいで―」ブンブン

嫁「…はっ」

上条「気づいたか?俺が風呂に行っている間に何かあったのか?」

嫁「いえ、何でもありません」

上条「ならいいんだが」

上条(何か今日は変な感じだな…)

上条「寝るにはまだ時間があるな…」

嫁「何かするのですか、とミサカはたずねます」




113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 21:52:12.34 ID:UnASPHk0
ここでなにか書いて欲しいことあったら極力頑張って書いてみる

というわけでアイデア募集します

とりあえず>>130まで
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 22:04:47.68 ID:hmurN/.0
とりあえず好感度上げるためにベタベタくっつく
115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/04(日) 22:19:51.52 ID:ViRUDHA0
耳掃除希望あげ
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 22:26:30.16 ID:fzsK8eAo
嫁であることを理由にいろいろする

妹を心配する名目でオリジナルから電話がかかってきて、
いろいろと誤解をされる
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/04(日) 22:46:05.93 ID:kFhEk/w0
一緒に寝るとせがむ
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 00:54:52.58 ID:mSZT35s0
じゃあこれまでのを参考にしてみる
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 01:02:23.84 ID:DlZ3G7A0
耳掃除いいね
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 03:07:24.79 ID:mSZT35s0
上条「…なにをしようか」

嫁「考えてなかったのですねと、ミサカはつっこみます」

嫁「では私の方から提案があります」

嫁「風呂上りですし耳掃除はいかがでしょうかと、ミサカは綿棒を探します」ゴソゴソ

上条「へ?何で?」

嫁「風呂上がりだと水気のせいか、耳垢が取れやすいのです。と少しリアルにミサカは理由を述べ…あった綿棒です。とミサカは目的の品を手にします」

嫁「ではここに頭を、とミサカは膝をポンポンとたたいて促します」

上条「えーいや自分でできるし…」

嫁「私が掃除をすると言っているのです、とミサカはさらに促します」

上条(けどなあ…なんか恥ずかしい)

嫁「しゃらくさいですね、とミサカは足を引っ掛けて強硬手段に出ました」シュバッ
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 03:10:18.46 ID:mSZT35s0

上条「うわぁ!!……近い!顔近い!!」

嫁「最初からこうすればよかったのです、とミサカは顔を横に向けさせます」グリッ

上条「痛ぁ!!いま何か音が鳴ったぞ!?」

嫁「それはすみませんでした、とミサカは頭を下げます」

上条(顔が近くに…なんか肌奇麗だな)

上条(石鹸の香りが……)

嫁「どうかしましたか、とミサカは頭を下げたm」

上条「ひゃうっ!!」

嫁「!!!」

嫁(今の声は…)

上条「息が耳に当たっていますよ!?」

嫁「………」スス

嫁「ふう―――っつ」

上条「あわわわわわわわわ」

嫁「っふ」

上条「あっ!!」

嫁(癖になりそうです、とミサカは身悶えます…)

122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 03:12:38.99 ID:mSZT35s0

上条「そろそろ耳掃除をしてくらさい…」

嫁「…はっ。それが目的でした、とミサカは現実に戻ります」

嫁「でははじめます、とミサカは綿棒を構えます」

嫁「思っていたより耳は綺麗ですね、とミサカは第一印象を述べます」

上条「ん…もうちょっと奥…そう、そこそこ。んー」

嫁「このくらいの感じでよろしいですか、とミサカは確認を取ります」

上条「ああ。その調子で頼んだ、ん…あーそこそこー」

嫁(とても気持ちよさそうな顔していますね。ミサカもニヤニヤが止まりません)

嫁「見た目どおりにそこまで汚れてはいませんね。では頭を逆にしてください、とミサカは指示します」

上条「あいよー」ゴロン

上条(しかしミサカ妹に耳掃除か、…)

上条(姉と一緒で整った顔で綺麗だし、気持ちいいし。何か今日は良い日だなー)

ホジホジ・・・

嫁「こんなものでしょうか、とミサカは耳掃除に手ごたえを感じます」

上条「おう。気持ちよかったぜ。ありがとうな」

嫁「では今度は私の番ですね、とミサカは間髪いれずにあなたの膝に寝転がります」

上条「うぇ!?おれもやるの?」

嫁「当然です。ちなみに今のミサカは梃子でも動きません。とミサカはあなたの腰に手を回します」
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 03:14:46.68 ID:mSZT35s0

上条「こらこら!!恥ずかしいから離しなさい!!」

嫁「無駄無駄、今のミサカは頑固な油汚れ並みにしぶといです。とミサカはあなたの抵抗を嘲笑います」

上条「くっ…全力でホールドしてやがる…!!」

嫁「さあ、私にも耳掃除をしてください。とミサカは上目づかいで懇願します」

上条「分かった!分かったからそんな涙目で上条さんを見ないでくれ!」

嫁「では頼みました。とミサカはあなたに身を委ねます」

上条「はい、じゃあ行くぞー…」ソロリソロリ

嫁「ん…」ホジッ

嫁「んん…」ホジホジ

上条「どうだー?この辺り…か?」ホジホジ

嫁「その辺りですとミサカは…んんっ」ビクッ

上条「うわっ!いきなり動くなよ、危ないぞ!」

嫁「すみません、良い心地だったのでつい」

上条「んー。あまり垢がない」

上条「どうする?一応、反対側もするか?」

嫁「無論、とミサカは答えます!」

上条「はいはい、最後に穴の周りをなぞって、と」ススー

124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 03:16:07.69 ID:mSZT35s0

上条「よし、じゃあ反対側するぞー」

嫁「わかりましたとミサカは頭の向きを逆にします」

上条「……やっぱりお前肌奇麗だよな」

嫁「いきなりどうしましたか?とミサカは突然の褒め言葉に喜びつつも驚きます」

上条「いやー、ただふと思っただけ。こう、首というか、うなじ?を見て」

嫁「……」

プルルルルル…プルルル

上条「電話?こんな時間に…て、美琴か」

ピッ

上条「もしもし?どうしたこんな時間に?」

美琴「何でもないわよ。ただあの子の事が心配になってね」

上条「紳士オブ紳士である上条さんは、レディに無粋なマネはしませんよ。もう少し信用してくれると嬉しいのですが…」

美琴「女の子の知り合いの方が多いアンタが言ってもねぇ…ま、そんなことはどうでもいいんだけど。あの子に代わってくれる?」

上条「へいへい。ほら。美琴がお前と話したいってさ」

上条(さて耳掃除の続き、と)ホジホジ

嫁「ん、お姉様がですか、とミサカは、電話に代わります。んんー…」


125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 03:17:32.60 ID:mSZT35s0
美琴「もしもし?そっちはどう?変なことされてない?」

嫁「ん…特に何も無いです、とミサカは答えます…んっ」ホジホジ

美琴「?」(気のせいかな…)

嫁「お姉さまは、何の用でこの時間に…電話をっかけたのですか、とミサカはたずねます」

美琴「んー?いやー、あ、あんたが心配だったのよ!だから電話したのよ!!」

嫁「その点は先ほど述べたとおり問題ないです、ん、とミサカは答えます」

美琴(…やっぱ何か喋り方が変だわ)

嫁『ン、ソコデス…』

美琴(…!?)

美琴(今の声…)

美琴(・・・・・・)

上条『おいそんなに動くなよ』

嫁『しかしくすぐったいです、とミサカは…』

上条『今、美琴と話しているんだろ?いいからそっちに集中しろよ』

嫁『しかし、とミサカは…んっつ』

上条『…お前結構、敏感なのか?なんかこう…』

嫁『そんなことはありません、とミサカは、んん…』

美琴「なに…」

126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 03:19:18.08 ID:mSZT35s0

美琴「なにやってんのよあんたたちはあああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

上条『うわっ、今凄い叫んでいたぞ!』

嫁「どうかしましたか、とミサカはお姉様に」

美琴「今すぐそっち行くから!場所教えなさい!!」

上条「?」

嫁「――――、ですとミサ」ブツッ

上条「…どうしたんだ一体?」

嫁「私にも分かりかねます、と」


シュンッ

美琴「あ・ん・た・等ぁぁぁぁぁぁ!!!!」

上条・嫁「!!!!!」

黒子「全く…いきなり何を叫びだしたと思って、言われるがままテレポートして見れば。やはりあなただったのですね。この類人猿……って!!」

美琴「この子の話し方が妙だと思ってたら…一体何をしていた訳!?」

黒子「お、お姉様がもう一人??」

上条「い、いいや別にやましいことをしてたわけでは」

美琴「正直に言いなさい!!!」ビリビリ

上条「げっ!!よせ!!ここで能力を使ったら!!」

美琴「ゴチャゴチャ言わないで…白状しろぉ!!!」ズガアア!!!

黒子「はああああん!!!」ビリビリ

上条「ふ、不幸だぁぁぁ!!!」

127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 03:23:47.93 ID:mSZT35s0
んー…話のテンポ軽いかな?
もうちょっと掘り下げて書いた方がいいのだろうか

今夜はこれまで


128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 09:19:34.09 ID:AeIUVjo0
相変わらず早いなwwwwww
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 10:12:15.96 ID:JYDPGWoo

耳掃除GJ
最後の電撃のくだりは、掘り下げてほしかったかも
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:34:36.81 ID:DlZ3G7A0
マダカナ?
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 23:59:11.67 ID:mSZT35s0
すまん、最近生活リズムがめちゃくちゃで寝て起きてな一日だった

春休み今週で終わりなのに…

ぱぱっとかきためるぜー

132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 00:20:22.82 ID:FWTT6g.0
がんがれ
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 02:15:20.57 ID:WtxDoLE0
ちょっと電撃のくだりをもう一回書いてみた

投下
134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 02:20:40.98 ID:WtxDoLE0
>>126の最初の美琴のセリフからの続き


嫁「なにを…といわれましても」

美琴「何も無いわけないでしょう!?電話越しでも聞こえたわよ、アンタのあの声!!一体、何していたのよ!!」

嫁「聞こえていたのですか、とミサカは動揺します…気持ちよかったので声を抑えるのを忘れていました、とミサカは顔を赤らめます」

美琴「きき気持ちよかった??え?一体何を…え?」

黒子「そんなの決まっていますわ、お姉様!ひとつ屋根の下で男と女が夜にすることと言えば!!」

美琴「といえば…!」

黒子「この類人猿…いえ殿方は、このもう一人のお姉様と、あんなことやこんなことを…」

黒子「このタイミングで顔を赤くするのが何よりの証拠でございますでしょう!?お姉様!?」

黒子「それにこの格好!大きくて程よい程度にダボダボのこのワイシャツ!!これが!!この格好が!!!この格好で!!!!何もなかったなんて有り得ないですの!!!!!」

黒子「あぁ、これ以上は口にできませんの!!お姉様が…もう一人のお姉様が、一糸纏わぬ可憐なお姿であの野郎に体を委ねてえぇ…」

美琴「あ…ああああ……」

黒子「もう一人のお姉様の可憐な裸体がぁ…黒子は…黒子は…」

嫁「お二人が何を言っているのかさっぱりなのですが、とミサカは口をこぼします」

美琴「だからあんたは」

黒子「あの野郎にされるのはそんなに気持ちよかったのですの!?」
135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 02:22:29.43 ID:WtxDoLE0

美琴「黒子あんた、いくらなんでも…!」

黒子「こうゆうのは、すぱーっ!!と聞いた方が早いですの!もう一人のお姉様、あの野郎にヤられるのはそんなによかったのですか!?」




嫁「…はい、とミサカは答えます」

美琴「な…な……」

嫁「あの人はとても優しくて暖かかったです、とミサカは頬を赤くします」

黒子「nooooooooooooooooooooooooooo!!!!!!!!」

美琴「なにやってんだテメエぇぇぇぇぇぇ!!!!!」ドカッ!!!!

上条「ぐふぇぇ!!」

上条「な、なにって…俺はただ…」

美琴「るっせぇ!!アンタ言ったよね!何もしないって!!なのに…なのに……!!」ボコッボコッ

上条「グーで…腹は…やめ、てく、れ…」

美琴「あぁ!?」ゲシッ!!

美琴「私の妹に手ェだしてただで済むと思ってんの?覚悟しなさい??」グリグリ


黒子「もう一人のお姉様が裸になってあの野郎にいえいえしかし黒子はお姉様の裸体を、むしろ胸までまてつまりもうひとりのお姉様のも黒子は」

136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 02:31:03.80 ID:WtxDoLE0


上条「ただ…耳掃除をやっていただけで…」ボソボソ

美琴「はぁ!?聞こえないわよ!!」ゲシッ

上条「足で踏まないでくれ…」

美琴「ホンット最低…やっていい事と悪い事があることぐらい知っているでしょ!?まさかアンタ普段一緒にいるシスターにもそんなことしてるいんじゃ…」ゲシゲシ

上条「い…痛、い…」

美琴「ああ゙?」ゲシッ

嫁「…あ、あの、お姉様は何やら誤解をしていませんか?私は彼に耳掃除をしてもらっていただけです、とミサカは恐る恐る言います」

美琴「・・・・・・・・・・・・え」

美琴「耳掃除?」

嫁「…はい、耳掃除です」

美琴「…え?」

美琴「でも気持ちよかった…て、優しくだの暖かかった、ていうのは」

嫁「彼に膝枕してもらっていました。彼の体温が暖かくて心地よかったし、ちょうどいい力加減で掃除してくれましたから、とミサカは返答します」

美琴「……………………」

嫁「……」

上条「…」
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 02:33:26.10 ID:WtxDoLE0

美琴「じゃあホントに?本当に耳掃除していただけ…」

嫁「その通りです、とミサカは答えます」

上条「…」

嫁「…」

美琴「…」


美琴「………すいませんでしたぁぁぁ!!!!!」

嫁「お姉様が土下座…!?」

上条「うぅ…ようやく分かってくれたか…」

美琴「私が悪かった…ごめん、殴ったりして」

上条「さすがの、上条さんもヤバかったぞ…お前どんだけ…力あんだよ…?」

美琴「何で言ってくれなかったのよ。違うって」

嫁「やって来てそうそうに蚊帳の外に置かれていきなり殴られたら仕方がないです、とミサカは暴力の嵐の光景を思い返します」

上条「いきなり腹殴られて…まともに話せるかよ…?」


美琴「それは…ホントに申し訳ないです」

138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 02:43:45.66 ID:WtxDoLE0

嫁「しかし原因はお姉様といらしたあの方にもありますよね、とミサカは妄想を暴走させた、連れの方の方を見ます」チラ

美琴「あー黒子ね…」チラ

黒子「あぁお姉様が右にも左にも!!そんな同時に黒子のこんな所を…ぐへへへへ!!!もう一人のお姉様の淡白な話し方も良い!!まぁまぁー!!!同時に服をお脱ぎになって!!二人のお姉様の慎ましいお胸に挟まれて黒子は黒子はぁぁぁ!!!うっへ…うへへへへへへへ!!」

嫁「…」

美琴「…」

上条「…」

美琴「えっと、…連れて帰るね…」

上条「……大丈夫か?何かかなりヤバそうだが」

美琴「…」

美琴「大丈夫よ。毎日あんなだし同じ部屋だし」

上条(あれが毎日…お前も大変なんだな……)
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 02:45:45.16 ID:WtxDoLE0

黒子「ふぃっひっひっひひいひひひひ…そんなお姉様私を愛しているだなんて黒子はずっとお慕い申し上げていましたわ、お慕い?おしたい、押したい。押し倒したい!!ヤりたいだなんてお姉様黒子はこの時をずっと待ちわびておりましたのよ、ああもちろんもう一人のお姉様も一緒ですのよ?たとえ何人いようが黒子は全てのお姉様を愛し抜きますわ!!ぐふぃふぇふぇふぇ、ひーひっひっひっひっひ!!ああもうくる!!きちゃいますの!!」

黒子「ああ!!お姉様、お姉様!!黒子は幸せですの…!!え?まだ物足りない?あらもう一人のお姉様も?いいですわぁ黒子が何度でも相手をしますわぬっはお姉様そんなふしだらな格好で来てだなんてでゅふふふふふ!!もう黒子の前でしかこんな事しないだなんて萌えぇ!!!萌えですのおぉぉぉ!あひゃひゃひゃ、ふぃーふぃっふぃっふぃ!!」


美琴「…黒子」ポンポン

黒子「ぐふふふ…あれお姉様なんで服を着てって言うかここはどこああん!!」ピリッ

美琴「…じゃあ帰るね。その、ホントにごめん」

上条「気をつけろよ…」(おもに白井に)

140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 02:50:51.25 ID:WtxDoLE0
そうだ>>126の最初のセリフじゃなくてこの子の話し方〜云々から、ね
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 02:52:43.06 ID:bRr2dk60
おk
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 06:01:59.99 ID:FWTT6g.0
あまりにもニヤニヤが止まらなくて爆発しちゃった
                               ヽ`
                              ´
                               ´.
                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                             ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 02:05:17.30 ID:dynsSDMo
黒子崩壊しすぎてワロタwwwwww

いい2828回でした
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 22:08:59.09 ID:pLlT2ZMo
妹主役は少ないから嬉しい

しえん
145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 07:11:46.47 ID:KK4CyM.0
紫煙
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 21:46:30.87 ID:rOW08f60
まだかな
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 23:09:05.45 ID:YnM7EiE0
すいませんおそくなった。



上条「この僅かな時間で、数日分の不幸が来たような気がする」

嫁「だいぶやつれていますが大丈夫ですか、とミサカはあなたの心配をします」

上条「ああ、大丈夫…もうそろそろ寝るか」

上条「俺は風呂場で寝るから、お前はベッドで寝ろよ」

嫁「…一緒に寝るのではないのですか」

上条「え?なんで?」

嫁「え?」

上条「え?」

嫁「家主が風呂場で寝るなんて有り得ないとミサカは言います。ミサカはそこまで厚顔無恥ではありません」

上条「いやー、けど上条さんも一応年頃の男の子でありましてね?同じベッドで寝るとなると、色々あるんですよ」

嫁「紳士である上条当麻なら大丈夫、とミサカは」

上条「俺は大丈夫じゃないんだが」

148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 23:35:09.63 ID:JldGU6AO

携帯ですまんが>>147
急にPCの動きがすごい重くなったというか、おかしくなってしまったんだが

ちょっとどうしよう

149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/09(金) 17:36:20.57 ID:6EAYWA20
つ再起動
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 20:17:58.99 ID:2AqSMZw0
よっしゃなんとか復活。遅いけど投下


嫁「いいですか。このミサカは押しかけ世話女房で、あなたはさしずめ押しかけられ旦那です」

嫁「あなたの世話をしに来た私が、あなたの世話になるようなことがあっては世話女房の名が泣きます。私だけベッドに寝るなどというのは不公平です、とミサカは言います」

嫁「あなたが、ベッドが嫌いと言うならそれは別の話になりますが、…あなたは暖かい布団に包まれて寝たいとは思わないのですか。堅い床に薄い布、一枚の毛布。これだけであなたは満足して寝られるのですか?」

嫁「私はあなたにそんな空しい思いをしてほしくはないのです。どうしても一緒が嫌というのなら、ミサカが風呂場で寝ます。あなたはベッドで寝てください」

上条「待てよ!何でそうなるんだ!?俺は別にお前と一緒に寝るのが嫌なんじゃなくて…その、なんだ」

上条「……意識しちゃうから、その」

嫁「………」

上条「…確かにベッドで寝たいけど」ボソリ

嫁「なら始めからそうと言えばいいのに、とミサカはため息をつきます」

嫁「あなたはベッドで寝たい。私はあなたに風呂場で寝るようなことはしてほしくないし、逆にあなたもそれを私に望んでない」

嫁「なら、取るべき答えは一つです。とミサカは宣言します」

上条「はぁ」

嫁「元々あなたは、人の不幸を嫌い、幸せを望んでいますが。それに自分自身は含んでいるのですか?とミサカは問いかけます」

嫁「自分の身を省みずに他人ばかりを気にして、挙句の果てに怪我をして。たまには自分の幸せやら幸福を求めてはみませんか?暖かなベッドで寝たいでしょう?とミサカはあなたに決断を促します」

上条「……」

嫁「あなたも私も嫌な思いをせずに済む、そんな方法…」

嫁「答えは、明確なまでに示されています。とミサカは述べます」

151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 20:24:45.78 ID:2AqSMZw0

上条「何だろう。ごまかされている気がする。」

嫁「きき気のせいです。とミサカはちょっと緊張していりゅいます」

上条「なぁ…やっぱ」

嫁「駄目です」

上条「いやまだ何も」

嫁「別々に寝るつもりはありません」

上条(何だこの気迫は…)

嫁「それにベッドで寝るのは久しぶりなのではないですか、とみsaカは」

上条「今度は声が裏返ったな一瞬」

嫁「……」

上条「……」

上条「よし。いい事思いついた」


152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 20:25:26.46 ID:2AqSMZw0

嫁「??」

嫁(…まさか……今この場で、と何てことは無いだろうなとミサカは)

上条「逆さまになればいいんだ」

嫁「…………え?」

上条「いやだから、頭の向きを逆にすれば良いんだよ。そうしたら少しはましだろう、顔が近くにあって寝ずらいなんて事もない」

上条「そうだこうすれば良かったんだ…どっこいしょー」

嫁(上条当麻のすね毛がうっすらと見えます。どうしましょう)

嫁「…夜伽の誘いならなぁ、とミサカは呟きます」

上条「ん?何か言ったか?」

嫁「いえ何でも」

上条「そうか?…じゃあおやすみ。」

嫁「おやすみなさい……」



嫁「おやすみなさい、あなた。」

153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 20:42:08.40 ID:Y8LCd/Q0
ktkr
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 20:48:28.99 ID:IXr59BUo
しかし寝返り打つと足が当たりそうだ
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 22:07:59.87 ID:F9BoJ3s0
oh
156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 22:15:27.45 ID:FnCTdAUo
いい嫁だった
157 :ちょっと文体変えてみた [sage]:2010/04/10(土) 23:54:37.34 ID:2AqSMZw0

…嫁は、なかなか寝付けずにいた。
最初に彼と出会った時は馴れ馴れしく、いきなり顔を赤くしたり慌てだしたりと、かわった少年だと思っていた。

しかし「実験」を通じて彼女、いや彼女たちは彼に一つの感情を持つようになった。
仮初の体に仮初の心、自分たちを実験動物とさえ言いきっていた彼女たち。感情など、持つはずはなかったのに。

「…………、」

今、彼女とは反対になるように頭をおいて眠っている少年。彼と同じベッドで寝ている、ただそれだけで彼女の鼓動は高まり続け、収まる事を知らない。

彼女たちはもう実験動物ではない。上条当麻という男に思いを募らせるその姿は、一人の女の姿であった。

(彼はもう寝てしまったのでしょうか?とミサカは確認を取ろうと身を捩ります)
体を起して上条当麻に近寄る。
電気を消している状態の為、傍目からは分からないが、彼女の顔は真っ赤に染まっている。
無理を言って一緒に寝ているものの、やはり彼女も彼同様――同じベッドで寝るのが恥ずかしいのだ。
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 23:57:15.22 ID:2AqSMZw0

こんな真似はオリジナルの姉にはとてもできないだろうな、とふと思う。姉のように素直になれない女性にも惹かれる男性はいるようだが、自分に好意があると分かってないと相手には振り向いてもらえないのではないのか?

なかなか素直になれずもじもじしている姉は、傍から見ていても確かに可愛らしいが、しかしそれであの上条当麻が御坂美琴に気をむけるかというと…可能性は限りなく低い。
素直にならない限り、おそらく姉の美琴は自分の気持ちに気づいてもらえないだろう。
そんなことを思いながら顔を覗いてみると、彼は規則正しい寝息をたてていた。
どうやら完全に眠っているようだ。

「すっかり眠っていますね。これなら安心です、とミサカは小声で呟きます」
そう言いながら、嫁は彼を起こさないようにゆっくりと倒れこむ。覆いかぶさるような形だ。
布団からすっかり出てしまったため、今彼女は下着のほかはシャツしか身にまとってない。別に気温が低いわけではないから、風邪をひく事もないだろうが…万が一の為、と自分に言い聞かせながらモゾモゾと横から抱きつく形で彼の隣りに入りこむ。

目の前には、上条当麻の寝顔がある。

彼女の鼓動がドキッと高まった。

(人の寝顔は、ここまで純粋なのですね。とミサカは思わずときめいてしまいます)
打ち止めを保護している一方通行の寝顔はどうなんだろうか…というささやかな疑問が頭をよぎったが、それはすぐに消えた。正直にいって想像できないし、今目の前にいる彼と違って、珍しい物が見られたなぐらいの気持ちで終わるだろう。
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 23:58:23.47 ID:2AqSMZw0

(おやすみの後に言った言葉…彼には聞こえたのでしょうか)

思い返しただけで体が燃え上るようだった。直接胸に耳を当てている訳でもないのに、心臓の音が聞こえてくる。言わなければよかったかな、と嫁はちょっと後悔する。まぁ彼が聞いてなかったら杞憂に終わるのだが…

「…………」

そうして隣で羞恥に悶える嫁に気づきもせずに、上条当麻は依然静かに寝ている。
一通り悶え終えた彼女は安眠を貪る彼をみて、もうどうでもいいや。と急に恥ずかしがっていた自分に見限りをつけると、彼にぎゅうっと抱きつく。
どうやら開き直ったようだ。

とくんとくん、と音が聞こえた。

おやすみなさい。そう囁くと彼の頬に口づけをする。

「………今はここで我慢します。しかし、いつかはこれ以上を、」
今度はあなたから、と…そう心の中で言うと、嫁の意識は静かに薄れていった

160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 00:04:24.61 ID:4C0MM/k0
こっからどうしようか
なんかアイデアくだされ


しかしちょっと大胆な嫁になってしまった……
161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 02:27:21.20 ID:QF0dzsYo
夜中に目が覚めて物思いに耽る上条さん
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 16:14:31.71 ID:Zcyni/A0
とりあえずエロはまだ出さなくていいと思うんだよ!
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 21:55:40.02 ID:/PuCBNwo
大胆嫁もいいが
描写が細かくなってるのがさらにいいな

>>161支持
嫁がわざと寝返りしたり、はだけたりして
落ち着けないけど理性で何とかする上条さん
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/12(月) 15:14:15.03 ID:GWi/ecAO
この状況で夢精したら気まずいだろうなあ
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 20:35:55.98 ID:nRe9WP.0
復活ktkr
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 01:17:59.78 ID:ChK3nfk0
てすてす
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 01:21:45.19 ID:ChK3nfk0
おお書けた
続き投下する


ふと違和感を感じた。自分は今、一人のはずだ。
あの風呂場で寝ているはずなのに、なぜか床が柔らかい。さらにいうと体のお腹の辺りからの半身が妙に暖かい。なぜだろう?と寝ぼけた頭で考えながら、違和感を感じた己の半身へ目を向ける。
そこには御坂美琴がいた。
「…………!?!?」
思わず声にならない悲鳴を上げそうになったが、すんでの所で抑える。時計を見れば、とうに日付はかわり深夜の時間帯だった。今ここで大声を出して騒ぎを起こせば面倒なことになる。もしあのサングラスの隣人からクラスメートに、上条当麻は女の子と一夜を過ごしたというような情報がもたらされたら……問答無用の魔女裁判が始まる事だろう。
そうなってしまってはたまらない。
(…ていうか、なんでコイツがここで寝ている!?今日は一体何が…)
なにがあった、と頭の中で問いかけるより早く答えは浮かびあがっていた。
今日あの大喰らいのシスターはこの家に居なくて、その代わりにミサカ妹がきて、一緒に晩御飯を食べて耳掃除をして、…
色々あってそしていい具合に言い包められて、今この状況に、ミサカ妹が横で寝ているような事になっている……
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 01:24:39.36 ID:ChK3nfk0

(せっかく頭を別方向にしたのに…)
(げ、しっかりと腕が回されてる。これじゃ引き剥がせないな…)
そして嫁は、しっかりと上条当麻に抱きついていた。その顔はとても安らかで、普段身につけているゴーグルがないと美琴とは区別がつきにくい。ということは、あのとき暴力の嵐を自分にお見舞いしたあの少女の寝顔もこんなふうに素直な表情なのだろうか?
「もったいないな、アイツ。寝顔がこれなら、…普段ビリビリしてなかったら可愛いと思うのですが」
思わず口にしていた。姉の方とは違って、どうやらこの少女は自分を嫌っては無いらしい。しかし…かといってこうも無防備に一緒に居られるのは、少し複雑な心境だった。
上条当麻という人物を男として見ていないからなのか、それとも信用の証なのか。思春期真っ最中の一人の男として、何の用心も無しにこうして隣にいられると、思うところが沢山あるのだ。
買い物の時や、晩御飯、お風呂に…耳掃除。彼女は事あるごとに赤面するような言動をとっていたが……

(まさか、この上条さんの事が好きとか?)
いやそれはないだろ、とツッコミを入れる。自分はそこまでいい男ではないし、他に良い奴はいるだろう、と。
もっとも彼の知り合いにはそんなに男性が居ない為、具体的にどんな人物像を挙げればいいのか、上条当麻は分からないのだが。少なくとも、教師の説教目当てにわざと課題を忘れたり進路希望にメイドの国に行きたいと書いたりする男性は当てはまらないはずだ。
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 01:29:31.26 ID:ChK3nfk0

「……はぁ」
知らないうちに小さいため息をついていた。今はこの複雑な心境は置いといて、寝る事に専念しよう。ミサカ妹の起きる時間は分からないが、朝ごはんを作る時間を考えると、遅く起きるような事はあってはならない。
そう思考を纏めると、一気に睡魔が襲ってきた。はっきりしない意識の中で上条当麻は、横で静かに寝息をたてている嫁の寝顔を見て再び眠りに入ろうとした。

その時。
台所から、タン。と一滴の水が落ちるような音がした。
「………!」
思わぬ音にビクッと反応する。ここは学園都市。お化けといった非科学的なモノは信じられない傾向にあるし、そもそも超能力を育成する街だから超常現象にも慣れている。が、こんな深夜に、しかも真っ暗の状態でいきなり音が鳴るのは…あまり心臓に良い物ではない。
そして、さっきまで確かに募っていた眠気は、たった一瞬の音に完全に刈り取られていた。

(ち…ちくしょう…何でこんなタイミングでこんなこと…寝れなくなったじゃねぇか!)

すっかり目覚めた上条当麻は、一人眠れぬ夜を過ごした。






170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 01:33:14.23 ID:ChK3nfk0
嫁色仕掛けって書いた方がいい?
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 06:25:44.23 ID:Vj/dRDU0
おはよう

あんまエロくなく、寸止めなら
172 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 21:37:08.06 ID:6SFOW.o0
寸度目ぐらいがちょうどいい
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 00:55:02.78 ID:O5/p3lA0
今日は来るかな
174 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 09:57:57.50 ID:2D.pCAw0
おはよう
ぱぱーっと書き溜め投下

翌朝

上条当麻がもぞもぞと身をよじって時計をみると、もうすぐ6時に差し掛かろうかという時間だった。
(…二度寝コースだな。いや、こうも時間が経過した場合は二度寝に含まれるのかな?)

まぁいいか、と上条は呟く。まだ外はうっすらと暗く、かすかにではあるがちゅんちゅん、と小鳥の声も聞こえる。時間帯とその他の事を除けば何てこともない朝だ。
暴食シスターが居ないことと彼がベッドで寝ている事、さらに彼の隣で押しかけ世話女房――嫁が寝ている事を除いて。

上条は寝がえりをうった。病院以外の場所のベッドで寝るなど久しぶりだ。己のベッドの寝心地を満喫すべく手足を伸ばしたり、或いは丸まったりして、パジャマ越しに布団の柔らかな感触や、各所の温度差…例えば自分が寝ている箇所と、端の方…人の体温によって温められていない箇所との温度差を味わう。

今の彼にとって、そんな些細な事でさえ新鮮であった。
何度か嫁に手足が当たってしまったが、スースーと寝息を立てている。上条から顔を背けるような形になっている為、寝顔を見る事は出来ない。

175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 10:03:24.69 ID:2D.pCAw0

「はふぃー…気持ちよくて眠気が急上昇ですよチクショウ」
最後の言葉は欠伸とともに放たれた。

上条が布団の中でもぞもぞ活動を終えた時、いつの間にか嫁のホールドは解除されていた。
布団の起伏具合を見るに、今彼女は、ダンゴ虫のように丸まっている。さながら小動物を連想してしまう光景だった。
(小動物…猫耳?)
いや土御門じゃあるまいし、と上条は頭をぶんぶん振って頭の中の想像をかき消す。猫耳を装備した嫁のメイド姿を描き上げたところだった。

もぞり、と嫁が寝がえりをうつ。

ちょうど嫁の顔が、少し下に見える構図になった。
さっきの想像が妄想に変わる。上目づかいでこちらを見上げてくる、猫耳メイドな嫁の姿だ。
(……土御門に頼んだら用意してくれるかな…)
膝をついて、猫が顔の手入れをする時のように構えながら「にゃー、ご主人様。とミサカはご主人様にじゃれつきます…にゃあ」そんな嫁の姿を想像し、上条がこれはどうかと本気で悩んでいた。

嫁をちらりと見る。
彼女には少し大きいワイシャツ。…そのせいだろうか?シャツがはだけていた。
はだけているといっても、正面からはほんの僅かに胸元が見える程度でしかない。しかしそれもこの至近距離だと大きな刺激だ。
加えて今、上条の顔は嫁のよりも上の方向にある。


そんな様々な外因もあって……全部ではないが、その母性の膨らみを垣間見てしまった。
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 10:06:40.14 ID:2D.pCAw0

(………!!!!!)
とたんに顔が真っ赤になる。
嫁のものは実際、大きいとは言えない。むしろ慎ましいサイズだ。
しかし片鱗とはいえそれを生で見るとつい意識してしまう。上条も男の子だ。
落ちつけ上条当麻、とブツブツと呟く。
しかし嫁はそんな上条に時間を与えまいとするかのように、さらなる動きを見せる。

もぞっと動いたかと思うと、上条に腕を伸ばす。そこからさらに引き寄せるような形で抱きつく。嫁の腕力では上条を引き寄せる事は出来ないので、実際は嫁から抱きつきにいったようなものだ。
つまり上条は、つい数時間前と同じ状況に戻った事になる。

嫁の体温が暖かく体に沁みる。慎ましい感触とともに鼓動を感じる。

(だぁあぁぁチクショウ!!何だこの状態、すごく恥ずかしい!!)

あぁぁぁ、と上条は身をくねらせる。こんな状況でも、嫁を気遣って小さく叫んでいるあたり、まだ彼には余裕があるようだ。
そうしている間にも嫁は顔をうずめたりぎゅうっと力を強めたりしている。
こいつ、実は起きているんじゃないのか…?と上条は疑問に思う。

身を捩らせて再び時計を見る。針は6時30分に差し掛かろうとしていた。
もうそろそろ起きてもいいか…そう思った上条は、嫁の腕を振りほどく事から始める。


177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 10:08:51.26 ID:2D.pCAw0


嫁が起きた切っ掛けは、上条が何やらごそごそ動いていた事だった。
眠りから覚めた時には、がっしりとホールドしていた腕もすっかりほどけていた為、突然の行動(布団満喫)が始まっても、時々手足が当たる程度で済んだ。もっとも、それは隣で寝ている人がいたので、少し自重していたという結果だが。
もしこれがあのシスターであったら、嫁は怒りながら起き上っただろう。
はふぃー、という間抜けな声とともに不審行動(嫁視点)を終えた上条を前に、嫁はちょっと悪戯をしてやろう、と頭の中で算段を始める。

178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 10:11:10.30 ID:2D.pCAw0

あらかた考え終え、嫁は静かにボタンをひとつ外す。
そして寝ぞうを装って片腕を上条の胸付近に腕を回し、もう片方を上条の腕に絡める。
そして抱きよせるように近づく。
自分の鼓動が速くなっているのが分かる。そして、上条の鼓動も速まっているのも分かった。あぁぁぁ、とかすかな悲鳴をあげて身をくねくねさせる上条。
(何か可愛い、とミサカはやや興奮します…)
まるで低反発枕のような感触のうえ、程よく暖かい。その心地よさに嫁はある時は顔をうずめ、ある時は抱きしめたり頬ずりをする。

すると突然、ガシッと手を掴まれた。
嫁の体がピクリと反応する。
「…お前、起きてねぇか?」
「……」
ハイ起きてます、なんていうわけがない。嫁はここで狸寝入りを決め込んだ。
「………」
「…………」
ツン、と嫁の脇を突っつく。ピクッと嫁の体が動く。
ツンツン、と脇を突く。ピクピクと嫁の体が反応する。
「…」
ふぅ、と息を整え、上条は浣腸の時の手で嫁の脇をブスーっと刺す。

すると、

「ぴぃっ!!」

かん高い声とともに嫁が起き上った。

179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 10:12:29.74 ID:2D.pCAw0

「おぉ、起きた」
「おぉ、起きた、ではありません。とミサカはこの仕打ちに不満を隠せません」
いやだって少し面白かったし、と上条が言うと、嫁はさらに不満な顔になった。

「でも意外な声だったなー、今の。結構可愛い声だったと上条さんは思いますよ?」
「私としても不本意でした。せっかく寝ていたのに何故あんな起し方なのですか、とミサカは改めて問い詰めます」

「…いきなり抱きついてきたり、手を掴んだらピクリとしたり。寝ていたとは思えなかったのですが」
「気のせいでしょう。とミサカは適当に答えます。そういえば朝ごはんは何にしましょうか?」

何気なく目をそらし話題をすりかえる嫁。

「…米は予約タイマーでもう出来上がってる。後は卵焼きかな」
上条はあっさりと言及を止めた。詰問よりも朝ごはんの方が優先なのだろう。

欠伸を噛みしめながら台所へ向かう上条。時計を見ると時間は10分程しか経ってなかったようだ。

180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 10:17:55.02 ID:2D.pCAw0
今回はここまで。ひょっとしたら今夜も来るかも。

因みに嫁の母性(胸)は上条さんには胸チラっていうか谷間チラ程度しか見えてない感じ

そろそろ講義の時間なんで、すいません

181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 20:37:49.57 ID:qpQLnsYo
まだ?
182 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch :2010/04/25(日) 17:45:45.04 ID:UcUniQo0
まだかね
183 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 18:24:55.10 ID:IxXK0xQo
これはいい
184 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 20:06:23.10 ID:DJpNU820
今ちょっと書き溜め中
もう少しでキリが良くなるからその時に投下します
185 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:00:31.18 ID:DJpNU820

「ごちそうさま」
「ごちそうさまでした」
パンパンと手を合わせて食事を終了させる。学園都市でインデックスを除いた人と朝ごはんを食べるのは初めてかもしれない。
「食器を洗ってきますね」
「おぉ、頼んだ」
じゃあ俺は布団でも干すか、と上条は布団を丸めてベランダへ向かう。日はすっかり登っている。よく晴れた、晴天だった。
「あー…いい天気だ。絶好の洗濯日和だな」

ただ惜しむらくは、洗濯物は嫁が来る前日に済ませていたということだ。少しでもお金を節約したい当麻は、量がそれなりに溜るまでは洗濯を控えている。何回かに分けて洗うより一度に洗った方がマシ、という事だ。もっともこのアイデアが、家計に潤いをもたらすほど効果を挙げている訳ではない。塵も積もれば山になる――お金に関して彼は結構うるさい。

「けどたった2日分、じゃあまだ足りないなぁ」
当麻は、ぼーっと空を眺める。雲ひとつなく、一日中部屋の中に居るのはなんだかもったいない気がした。
みゃぁ、と三毛猫の声が聞こえた。
皿洗いを終えた嫁と猫がじゃれついている。普段は表情の変化の乏しい嫁だが、今は顔からパァァァァっと幸せオーラが放たれているのが分かる。
しばらく放っておくか…部屋に戻りながらそう思った上条当麻はテレビに意識を向けた。

186 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:02:01.46 ID:DJpNU820

「…………んん?」

気づいたら見慣れた天井が目に入る。自分は、テレビを見ていたんじゃなかったっけ?そこまで思った所で、ふと頭に違和感を覚える。なんか暖かい……

「おや起きましたか。もうお昼の時間ですよ、とミサカは時報をします。お昼はどうします?」

違和感の正体は嫁だった。彼女は昨晩の耳掃除の時と同じような形で膝枕をしている。一体どれだけの間、こうしていたのだろうか。

「俺、どのくらい寝てた?」
「正確には分かりませんが、3時間か4時間程でしょうか。ミサカも少し前に気づいたので、とミサカは付け加えます」
…という事はそこまで長い時間このままでいた、という訳ではないらしい。そうか、と当麻は胸をなでおろす。起きたら夕方でした、なんて事態にはならなかったようだ。一日を何もせずに過ごす事になっては、時間を無駄にしたようで申し訳が立たない。

187 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:03:13.03 ID:DJpNU820

「なら昼飯は有り物で適当に済ませて、どっか行くか。いい天気だし」
よいしょ、と当麻が腰を上げる。確か肉が少し余っていたはず…なら野菜炒めでも作るか、と思いながら台所へ向かう。
嫁はとことこ、と着いて来る。今回も何か手伝いでもするつもりなのだろうか?
「あー…今回は野菜炒めだし…別に毎回手伝わなくても大丈夫だぞ?」

なにやら嫁は昨日の夕食の時から積極的に家事の手伝いを申し出ている。
今朝もご飯を作るのを手伝うと言っていたが、おかずは片手間でできるような簡素なモノが中心だった為、嫁には居間で待っていてもらっていたのだ。
家事を手伝うという奉仕精神は素直に嬉しいが…全部が全部、手伝いを要すようなものかというと、別にそうでもない。
彼女の顔を見ると、若干不服そうな気がする。
むぅ、と頭を掻く。

「よし、じゃあこうしよう。俺はご飯を作るのと食器洗いをする。お前は食器の用意と食後の回収、水のふき取り。風呂掃除は昨日して貰ったから今日は俺がする。洗濯物を干すのと回収折りたたみは、…一緒にするか」
これでどうだ…?と嫁を見る。どうやら納得はしたようだ。
インデックスとは正反対だなぁ、と当麻は思う。嫁とインデックスを足して2で割ったぐらいがちょうど良いかも知れない。
(向こうで迷惑かけてないよなぁ…特に食事的な意味で)
もっともあの神父なら、インデックスの食費には金を惜しまないかもしれないが…


188 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:05:23.92 ID:DJpNU820

――何事もなく昼飯を終え、外に出た。
朝と変わらず、空は晴れ渡っている。

さて、…どこへ行こうか?
「なぁ、どこか行きたい所あるか?」
「…これといった場所は特にありません」
外に出たのはいいが、行先は全く考えていない。いきなりどん詰まりである。
どこへ行くかはとりあえず歩きながら考えようか、と結論を出した当麻は、歩きだす。
……すると嫁が腕を組んできた。
「…あのミサカさん?何故腕を組むのでしょうか?」
「駄目ですか?」
目を微かに潤めて見上げる。
いや駄目じゃないけど、恥ずかしいんだけど、と言い淀む。

「昨日腕を組んだから良いじゃないですか。お姉様にも見られましたし、それにミサカネットワークで全ミサカに実況済みですから、とミサカは衝撃の事実をさらりと告げます」

「…え?」
「つまりあなたはざっと一万人の人間に目撃されている様なものなのです。いまさら何人に見られようが大して問題ありません、大人しくしてやがれ。とミサカはグイッと歩きだします」

顔を赤くしてぐいぐいっと腕を引っ張る嫁。その強引さは美琴に通じるところがある。
人は育った環境によって性格が変わる事もあるらしいが…短気な所なんかはDNAレベルでそっくりだ。
189 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:07:25.34 ID:DJpNU820

「おい、どこへ行くんだ?」
「とりあえず何処かへです」



……沈黙の時間が流れる。
嫁も当麻も黙ったまま歩き続けている。
何か話題は無いのか、もしくは行先は、と当麻は頭をフルに稼働させる。
女の子に受けやすいものと言えば…買い物、とすると…服とか良いかもしれない。彼女には以前、アクセサリーを買った事がある。そこまで高くなければ一着ぐらいは何とかなるかな?そう考えていた所で、嫁がクイクイと腕を引っ張った。

「ん?どした?」
嫁の視線の先には、昨日のクレープ屋。
美琴の出現で、結局食わず終いになっていたのだ。
「よしそうだな…クレープ食うか」
「はい、行きましょうそうしましょうとミサカは足を速めます」
よほど食べたいらしく、嫁の足運びが一気に変わる。
ズンズンと歩くその様は美琴そのままだ。

190 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:10:39.38 ID:DJpNU820

「へぇ、いろいろと種類あるんだな…何か違うのもある気がするが」
店頭のメニューで当麻が目にしたのは納豆パフェ。学園都市には試作品という形で個性的な食べ物や飲み物が多くある。しかし、こんな作るにも食べるにもチャレンジ精神溢れるモノを選ぶ奴が居るのだろうか…?と疑問に思う。
「私はもう決めましたが、あなたはもう決めましたか?」
「え?あぁ…じゃあこの苺のやつを一つ」
「よりどりフルーツクレープオールミックスで」


「…うまいか、それ」
当麻は隣でもぐもぐとクレープを頬張っている嫁に尋ねる。
彼女のクレープは店にある様々な種類のフルーツを一つに凝縮したものだ。それらの一つ一つは確かに美味しいものだろうが、多く混ぜすぎると風味を損ねる事になるのではないか?
嫁は黙ったままこくりと頷く。どうやらおかしな味にはなってないらしい。
191 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:13:13.66 ID:DJpNU820


(少なくとも食べられる味ってことか…何か食べてみたくなってきた)
恐る恐る聞いてみる。
「なぁ、一口食べていいか?俺のも少しやるからさ」
スッと自分のクレープを差し出す当麻。
嫁は一瞬考えたかに見えると、うっすらと顔を赤くしながらクレープを遠慮がちに頬張る。
まるで小鳥が餌をついばむような感じだ。
「それで足りるのか?もう少し食べても大丈夫だぞ?」
ずいっと催促する。
「私は大丈夫です。ミサカの分もどうぞ、とミサカはあなたにあーんをします」
あーん、と声に出しながら当麻の口元へクレープを運ぶ嫁。
(あーん、てちょっとなぁ…)
思わず意識してしまい、嫁に負けず劣らず小さくひとかじりする当麻。
「…これはいわゆる間接キスというものでしょうか。とミサカはボソリと言います」
言いだしたのは自分なのに、なんだか恥ずかしくなってきた。ただ食べ比べるだけのつもりだったのに何でこんなふうになっているんだ?
黙々と食べる二人。そろって顔を赤くしている様は、傍から見ると何とも微笑ましい光景だろう。

192 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:14:56.25 ID:DJpNU820

何気なく辺りを見回す当麻。なんとも元気な子供の声が聞こえた。
ふとそちらの方へ視線を向ける。10歳くらいの少女が、顔は見えないが杖をついた白髪の少年に何かを訴えているようだ。
「はァ?さっき昼飯くったばかりだろ。てめェの腹に入りきンのかァ?さっさと帰るぞガキ」
「女の子は甘いものは別腹なの!!だからまだ食べられるし大丈夫ー!!ってミサカはミサカはまだ食べられる事をアピールしてみる!!」
「何言ってやがンですかァ!?さっきもそう言ってデザートを2つも注文して、挙句食いきれずに俺が残りを処理した事はもう忘れちまったのかよ!?」
白髪の少年は見るからに不機嫌だ。
というか声色からもそれが伺える。
そして当麻はその声の主に、嫌と言うほど心当たりがある。
早くここから離れよう。そう思ったその時、白髪の少年の肩に飛びかかっていた少女とばっちり目が合ってしまった。
193 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:18:26.56 ID:DJpNU820
「あー!!上条当麻に10032号だー!!てミサカはミサカは猛ダッシュ!!」

途端、凄まじい速度で接近してくる打ち止め。
あン?と打ち止めの方へ眼を向ける一方通行。
「……」
「………」
「…え、と…ご機嫌麗しゅう?」
「………まさかこんな所で会えるとはな…」
一瞬目を大きく見開いたかと思うと、次の瞬間にはグチャリと歪んだ笑みへと変わる。
首の電極のスイッチを入れ、体の重心を低くして構える一方通行。やる気満々な彼を前に、当麻の全身をダラダラと冷や汗が流れる。
「いやあの一方通行さん!?こんな所でですね…」
「こりゃあちょうどイイ…あの時の借り、たっぷりと返してやるぜ、三下ァ!!」
ダン、と地面を蹴る一方通行。
ベクトル操作によって彼の体は、一瞬の間に当麻の懐へ入りこむ。
はずだった。
194 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:21:03.52 ID:DJpNU820

「…」
「……?」
だが実際には、一歩踏み出しただけだった。
そのまま硬直する二人。
二人はもちろん、何事かと見ていた周囲の人間も含んだ辺り一帯に気まずい時間が流れる。

当麻には何があったのかは分からなかったが、一方通行には心当たりがあったようだ。
「…ッ!打ち止め!!お前ェ何しやがるッ!!」
早足で打ち止めと呼ばれた少女のもとへ向かう一方通行。周囲の視線に耐えられないのか,顔どころか耳元まで真っ赤っかだ。
「喧嘩はダメって何回も言ってるよね?そんなことの為に演算補助してるんじゃないもん!!ってミサカはミサカは怒ってみる!」
「生意気言ってんじゃねェぞクソガキ!人がぼろぼろの状態で徹夜までしてさァ休もうって時に、そっちの都合で演算補助ぶった切った奴に言われたかねェよ!」

だってだってー!!と口論を続ける二人。
当麻の事はすっかりと眼中から消えているようだ。
(もしかしてあの人って、一方通行の事だったのか…)
「…なぁ、あの子も妹達の一人だったよな?何で一方通行と一緒に居るんだ?」
気づけば口に出していた。
彼女の方も説明する必要があると思ったのだろう。
「話せば少し長くなりますが…よろしいですか」
嫁はゆっくりと話し始めた。

195 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:25:07.28 ID:DJpNU820

「……そんな事があったのか」
実験の時に抱いていた印象とはまるで正反対だった。
ちょっと意外だったが、打ち止めと呼ばれている少女があの人の事を話していた時のあの笑顔は、本物だ。

なら大丈夫か、と思い直す上条。
二人の口論はまだ続いている。
そのせいですっかりと蚊帳の外状態になった嫁と当麻は、今のうちにこの場から立ち去ろうとした。
「さて、次は何処に――」

「ジャッジメントですの!通報があって参りました。幼気な少女を叱りとばしている情けない殿方は何処ですの?…ってあら。あなた
はお姉様の…」

そして次の瞬間、嫁は当麻の背後に素早く身を隠していた。
どうやら昨日の一件で、黒子は危険人物だと判断されたらしい。

196 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:30:06.98 ID:DJpNU820

しかし黒子はそんな事は夢にも思っていない。
「まぁまぁ!もう一人のお姉様ではありませんの!こんなところでこの殿方といらっしゃるより、黒子と一緒にきませんかお姉様!?」
嫁の格好は、常盤台の制服にゴーグルとネックレス。美琴は軍用ゴーグルを持ってないので、恐らくゴーグルの有無で判断したのだろう。
「おい白井。お前、ジャッジメントの仕事で来たんだろ」
今まさに飛びかからんとする黒子を、絶妙なタイミングで制止する当麻。
「……ちっ。分かっておりますわよ…」
そう言いながらも当麻をジロリと睨みつける。
やれやれ、といった仕草で黒子は通報にあったと思しき二人組を見つける。
杖をついた白髪の男。彼がそうですわね…黒子はそう呟くと二人の元へ向かう。
ちょうど男が少女と黒子の間に立っているので、姿はよく見えない。つまりそれくらいには歳が離れているということか。
(まったく。年下相手に、何をそんなにぎゃあぎゃあと騒ぐんですの…)

「…止めなくても良いのですか?とミサカは尋ねます」
「夫婦喧嘩は犬も食わないって言うだろ?さすがの上条さんも、あの二人の間に割って入る勇気がありませんよ」
「要するに知らんぷりということですね、とミサカはあの二人の痴話喧嘩に耳を傾けます」

197 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/25(日) 23:31:32.48 ID:Q7QBWt.0
ktkr
198 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:32:06.52 ID:DJpNU820

「ジャッジメントですの!!通報があって…参……」
黒子の目がぐばぁ!!と開く。
背後から投げかけられた言葉に、白髪の男がめんどくさそうに振り返った。
その悪人面に驚いたのではない。驚いたのは、その男の向こうにいた少女にだ。
さらにいうと、黒子が愛してやまないお姉様――御坂美琴を小さくしたような外見をした少女にである。
「なンですかァ?生憎と間に合ってますンで。結構ですゥ」
ため息交じりに話す一方通行。だが黒子はそんな言葉は聞いていない。
「ち…ちち…さい…お姉様??」
わなわなと震えながら打ち止めと一方通行を見る黒子。
まるで信じられないものを見るかのような目をしている。
「…?」
一方通行が違和感に気づく。何か様子が変だ。何か起こったのか、と思ったその時、

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!お姉様!!お姉様!!黒子にっ…黒子に内緒でこんなチンピラな殿方と子供を作っていたなんて……」
ガンッ!ガンッ!と地面に頭を打ちつけ始めた黒子。
予想のはるか斜め上をゆく黒子の奇行に、一方通行と打ち止めの思考がフリーズする。

199 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:34:43.52 ID:DJpNU820

「アーっと、……なンだコイツ」
「私に言われても、ってミサカは…ミサカは…」
困惑した顔で顔を見合わせる二人。大声をあげて地面に頭を打ち付けている風紀委員の奇行に、多くの通行人が足を止めて見ている。
(とりあえずここから離れるぞ。ここに居るのは面倒くせェ)
黒子には聞こえない程度の声で話しかける。打ち止めも賛成のようだ。
ゆっくりと黒子に背を向けて静かに歩きだす二人だったが、血を流し頭を打ち付けていながらも、黒子はそれを見逃しはしなかった。
「まちやがれですの!!どうやってお姉様を落としたんですの!?どうやってお姉様とゴールインしたんですのー!?お姉様から誘ったのですの!?それとも無理やりか!?無理やりなのか――!!」
叫ぶように捲し立てながら、鬼の形相で迫る黒子。血まみれなだけに迫力満点だ。
「……ッツ!!なンだよあのババア!!訳わかンねェ頭逝かれてンじゃねェか!?」
「な、なんか怖いよ、ってミサカはミサカは恐怖で全身に寒気が…」
ダッと走り出す二人。しかし黒子の前には意味は無かった。
「おのれ…逃がしはしませんのー!!お姉様を陥落させた方法を聞きだすまではー!!」
「わわ、あの人テレポーターだよ、ってミサカはミサカは…」
「うるせェ黙ってろガキ!」
200 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:36:07.65 ID:DJpNU820

………
騒がしい三人が遠ざかっていく。
それと同時に、平穏がこの空間に戻ってきた。
ヤジ馬たちも、それぞれの用事を思い出したのだろう。いつの間にか人だかりは消え、いつもの景色が目の前に広がる。
「……」
「……」
「後で美琴に知らせておくか」
「ですね」
今夜にでも、目を真っ赤にした白井に迫られるであろう美琴を想像する。
アイツも苦労してるんだな…そう思う当麻だった。

201 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:41:38.56 ID:DJpNU820
今回はここまで
時間かかるけど、出来ればこの後から家に帰るまでに、こうして欲しいとかこんなのとか良いんじゃないか的なアイデア下さい
202 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch :2010/04/25(日) 23:44:44.88 ID:UcUniQo0
ひとまず乙!
ここいらでインターさんの出番を・・・
203 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 23:45:47.27 ID:24SOT9Yo
おつおつ
204 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/26(月) 20:39:46.49 ID:yAwbtT.0
205 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/02(日) 00:27:17.83 ID:O6Rcy7w0
嫁の母性ある一面が観たい
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/03(月) 02:46:02.47 ID:78FfvIM0
インデックスネタ投下ー


インデックスは今、多大なる空腹感に襲われていた。
様々な事情もあって、イギリス清教からの仕事を終えるのに思った以上に時間がかかってしまったのだ。今の時間は午後9時をまわっている。
「…お腹空いたお腹減って力が出ないお腹空いたんだよご飯食べたいんだよねぇとりあえず何か食べようよ何でまだご飯にありつけないの?」

仕事を仕上げる事は出来たものの、お昼を済ませてからかなりの時間が経過していた。
その時間は彼女にとっては耐えがたいものなのだろう、先ほどから同じ事を延々と言っている。さながら壊れたスピーカーだ。

「今ステイルが最大主教に報告をしています。時間がかかっているという事は…まぁいつもの事です、気にしないでください」
インデックスからの抗議を一身に受けていた女性――神裂火織は、インデックスと同じように繰り返し答える。もう何回同じことを言ったのだろうか…

インデックスが苦情を言っている横で耳をすませると、騒がしい音が建物の中から聞こえてくる。最大教主のどこか呑気な悲鳴と、ステイルの怒号、物が派手に壊れる音。
今日は何時になく長いな…そう思っていた神裂は、傍から見るとただの苦労人でしかない。
彼女の眼は、何処か遠くを見ていた。
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/03(月) 02:47:33.29 ID:78FfvIM0

「もうしばらく掛かるかも知れませんが…寮の方でご飯の余りでも戴きましょうか?少しくらいはあると思いますが」
抗議の声が小さくなっていよいよ心配し始めた神裂がそう提案する。インデックスには及ばないが、アンジェレネのような食いしん坊シスターもいるから、或いは余りがあるかもしれない。

一方、その一言を聞いたインデックスは、グバァッ!と目を開くと、
「行く行く!行くんだよご飯が私を待っているんだよ!!」
先ほどまでの様子が嘘のように元気を取り戻し、神裂の腕をぐいぐいと引っ張る。
ご飯にありつけると分かった彼女の瞳は、キラキラと音が聞こえて来そうなほどに輝いている。
ステイルには悪いが、先に食べさせてもらおう。少し申し訳なかったが、インデックスがお腹を空かせているからしょうがない。そう心の中で言い訳をすると、神裂はインデックスと一緒に寮に向かった。

208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/03(月) 02:50:45.12 ID:78FfvIM0

「ご飯が……無い!?!?」
インデックスはガクッと膝をつきうな垂れている。
ようやくご飯にありつけると期待していただけに、いたたまれない程の落ち込みようだ。
「今日の当番はオルソラでしたか。うっかり忘れていましたね…」
神裂は目を細めた。
彼女が当番の時だけは食堂に全員が揃ってしまうほどの腕前である。
これはその事を加味せずに提案した自分の落ち度ではなかろうか…

だがご飯は無くても、幸いにも材料だけならあった。
(仕方がありません。ここは私が作るとしましょうか)
エプロンを身につけ、相変わらずうなだれているインデックスに自分が晩御飯を作る旨を告げると、とたんに目に輝きが蘇る。

「さて…彼女は特に好き嫌いは無かったはず。お腹も限界でしょうし、米を炊いてサラダを間に出して、後は…とにかく手早く作れるものを出しましょうか」

ブツブツと呟きながらも手際よく料理を作っていく神裂。
インデックスの食事スピードはとても早い。つまみ食いを防止するためには出来るだけ早く大量の食事を用意しなくてはならない。
そこで複数の料理を同時に進行させ、その間に野菜を切るだけで済むサラダを時間稼ぎに使う。
勿論、サラダだけでは完全な時間稼ぎにはならない。若干のタイムラグは起こるだろうが、神裂の計算では彼女が料理を全部出す頃には、ご飯は炊けているはずだ。そのまま出すなりおにぎりにするなりしたら、一応は間に合うはず…

そう考えていた神裂火織だったが、彼女はまだ、インデックスの力を侮っていた。

209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/03(月) 02:52:40.90 ID:78FfvIM0

「おかわり」

何気ないその一言。
しかしその一言が神裂を凍りつかせる。インデックスに出したサラダは、聖人の身体能力にモノを言わせてこれでもかという程に山盛りにしたものだ。
公園の砂場で子供が1時間かけても作れないであろう程の高さの野菜の山。そんな大量のサラダを、このシスターは数分もしない内に平らげたというのか…?

ゆっくりと振り返る神裂。
あれほどあったサラダがきれいさっぱり無くなっている。信じられない光景だった。
…しかし、そんな彼女の心境には気づかずに、そのシスターは静かに問う。
「おかわりはまだ?って聞いているんだよ?」

210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/03(月) 02:55:07.01 ID:78FfvIM0

「いえ、もうちょっと待って欲しいと言うか…」
「ひょいぱくっ」
あっ、と声を上げる間もなくつまみ食いを開始するシスター。
みるみると量が減っていく。
――2分後

作りかけの料理は全滅していた。
インデックスの方は落ち着きはしたもののまだ足りないらしく、フォークやスプーンを手に食堂で待機している。

「…………………………」

一方、先ほどのインデックスの襲撃で料理を全滅された神裂は、気を取り直して調理を再開していた。
(材料が一部足りないものがある…炒めものにして誤魔化しますか)
そう考えた神裂は今ある材料を見渡している。肉に野菜に麺、調味料も種類は把握してある。
「野菜炒めが一番無難ですか……ん?これは…」
彼女が見つけたのは麺類として纏められている一群。その中にパスタの物とは違う麺があった。
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/03(月) 03:00:44.39 ID:78FfvIM0

「これはオルソラが用意していたのでしょうか?」
彼女が手に取ったのは中華用の麺。そこでふとひらめく。
(焼きそば、も悪くはないですね)

今回はインデックスの乱入は無かった。
炒めものはスピードが重要、とオルソラが言っていた。オルソラの言葉を反復しながらフライパンを温め、野菜と肉、ほぐした麺を入れ、醤油などを使って間に合わせのソースで具を炒める。

じゅうっ、と醤油の匂いが広まる。その匂いをかいでいると、自分もお腹が減っている事を思い出す。インデックス用として多めに作っているから、自分用に少し失敬しておこうか…神裂はそう思った。

インデックスの方を見ると、待ちきれないのだろう、かなりウズウズしている。
その様子を見て、思わず笑みが浮かんだ。
「ねー、ものすごい良い匂いがするんだよ。まだなの?」
「あとちょっとですよ。我慢してくださいね」
ニッコリとしながら答える。
麺は、程よい茶色になっていた。
それを二つの皿に分ける。大き目の皿に山盛りで積まれたのと、一回りほど小さいサイズに一人分だけ盛られた皿。
「もしこれで足りなかったら、炊飯器に米を炊いてあるので。そちらを食べてください」

そう言いつつ、皿と水の入ったコップをインデックスの前に置く。口からだらーっと涎が出ている。
「…食べないのですか?」
神裂が不思議そうに尋ねる。インデックスの事を知る者なら、空腹の彼女がこの状況でご飯に飛びかからない事に疑問を抱くだろう。

「かおりも食べるんでしょ?だったら一緒にいただきます、しようよ」

だがそのシスターは、神裂の目を見つめながらも意外な返事をした。
そこはやはりシスターなのか、それともつまみ食いで少しは余裕があったのか。
ちょっと意外な一言だった。

212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/03(月) 03:03:20.29 ID:78FfvIM0

「……」
「何で、きょとんとしてるの?早く食べようよねーねー」

いいえ何でもありませんとインデックスの声で我に返った神裂はインデックスと向かい合う形で席に着く。

「「いただきます」」

同時に、凄まじい速さで箸を進めるインデックス。そんな彼女を見た神裂も箸をつけた。

「誰だ――!!こんな時間に美味しそうなもの食ってる奴は――!!!」
突然の声と同時に慌ただしい足音が聞こえてきた。それは徐々に増え、確実にこっちに向かってくる。
(これは……デジャヴ!?)

サ―っと顔から血の気が消える。あのときは一人分しか用意してなかったし、台所にいたからぎりぎり間に合ったが、今回は違う。

中華麺の数はインデックス用に大半を使った為、残りは少ない。
となると…
(今ある分…私たちの分が危ない!!)
この間の思考時間、3秒。
覚悟を決めると、まだ熱い焼きそばを一気に口に放り込む。ごくりと水で無理矢理腹に流し込むと、刀を掴んで臨戦状態に入る。
同時に、勢いよくドアが開き、食いしん坊シスター・アンジェレネを筆頭に数人のシスター達が入ってきた。

213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/03(月) 03:04:54.60 ID:78FfvIM0

「か神裂さん!!今ここに美味しい食べ物――見つけたぁ!!」

クンクンと犬みたいに鼻を動かしていたアンジェレネ。流石と言うべきか、全てを言いきる前に匂いの元を見つけ出す。

「――て、あなたはいつぞやのシスター!あの時はよくも私の食べ物に手を出しましたね!食べ物の恨みは恐ろしいって思い知らせてあげます!!」

「ダメなんだよ!!これはわたしのものだから分ける事はできないんだよ!」

「シスター・アンジェレネ。彼女はさっきまで仕事をしていたのです。お腹が空いているのだから我慢してやってください」

「何を言うのですか神裂さん!!この食べ物を前に、私がそう簡単に引き下がると思っているのですか!」

「お腹が空いたのなら、ちょうど炊飯器で米を炊いておきましたので…おにぎりでも作るのでそっちで我慢してください」

わいわいと騒がしくなる食堂。
出来れば、インデックスと二人で話でもしたかったのだけど…とため息をつく。
そうして、アンジェレネの要望に従っておにぎりを握っているとインデックスがやってきた。
どうやらまだ食べられるようだ。

イギリス清教女子寮の夜はまだ続く。








「さすがに…待ってはくれなかったようだね。……まぁいいけど」
時を同じくして。とある神父は、一人煙草を吸いながら夜空を見上げていた。

「ご飯は……コンビニにでも行くか」


214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/03(月) 03:09:47.32 ID:78FfvIM0
インデックスネタはこのくらいしか思いつかなかった
インデックスは学園都市に帰した方が良いのだろうか…意見求む

今嫁母性ネタ思考中
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/03(月) 10:17:28.43 ID:ZdU0h1E0
期待
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/03(月) 12:43:51.96 ID:O4Oinvwo

続き期待
217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 02:51:20.78 ID:A/Dps6AO
そのまま続き書いてくれ!
218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/07(金) 10:35:50.23 ID:0sOqa9g0
待ってる
219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/05/08(土) 02:11:59.54 ID:szUCSt60
インデックスは遠方隔離でいいよ……うん……
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/08(土) 20:52:51.25 ID:T1/f50w0
確かに近くにいてひどい扱いより遠方隔離がいい
221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 01:12:54.77 ID:n4rbGBU0
一週間経ったけど、なかなか進まない…
何かハプニングがあって落ち込んだ上条を励ます嫁とか、スフィンクスの世話をする嫁とか、嫁の上条看病とか方向性は固まってるんだが

母性というモノになんというか…漠然としたイメージしか湧かない

そこでちょっと質問。
女性の母性ある一面って言われて、どんなもの、シーンを想像する?
母性=優しさでいいのか…?
222 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 13:27:28.84 ID:PvyPlLYo
優しさと甲斐甲斐しさ
そして駄目なところをしっかりと叱ってくれるのが母性だと思ってる
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 14:50:01.97 ID:5JSPIHM0
難しい事言ってごめんね

甘さとは違う優しさとか、さり気ない気遣いとかじゃね?
諭すように叱るとか?
ていうか叱られたい
224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 16:21:54.87 ID:y3j0xAAO
ベタだが、抱擁とか抱っことか膝枕かなあ?
225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 19:58:33.80 ID:Res/NrIo
上条さんが羨ましいww
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 11:57:28.08 ID:uiySQQDO
互いに公園とかのベンチで
寄り添いあって寝てるところを
土御門か青ピに見られるとか?
227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/12(水) 22:54:06.59 ID:.2zP7Xw0
まってる
228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 14:31:35.56 ID:Y2db5g6o
wwktk
229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/16(日) 02:33:42.42 ID:sT7plMM0
wktkwktk
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/19(水) 21:26:32.14 ID:7f5koDE0
wkwk
231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 10:35:59.02 ID:OmIrYf20
生きてる?
232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/21(金) 14:56:50.85 ID:tw9zEQAO
携帯から生存報告

せめて土日には出来るようにする…
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 00:14:03.37 ID:51HpI.M0
たのしみ
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/22(土) 06:29:48.85 ID:Sm1cl0go
土曜日おはよう。
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/23(日) 01:19:23.50 ID:C6I8PUQ0
日曜おはよう
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 02:00:20.37 ID:nLyZe1g0
おやすみ
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 00:28:41.68 ID:WnJjILQ0
月曜日だ
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 00:45:18.11 ID:ECt1PPcP
俺を来週の休日へキングクリムゾンして欲しい
239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:18:23.05 ID:Ra7tqw.0
すまん日付変わっちまった
まだ完成してないけど出来てる分だけ投下する
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:20:38.59 ID:Ra7tqw.0

「ん…あぁ、もう朝か」
上条と10032号が共に暮らしてから、1週間になった。
最初こそ中々寝付けなかったが、今は少し慣れてしまった自分が居る。
「慣れ」とは凄いものだ、と彼は一人頷く。あの日から彼女とは一緒に寝ている。インデックスが戻った時になんと言おうかと考えていた上条だが、黒子暴走の後にそのインデックスからもう少しイギリスに居る、という連絡があった。電話の内容から鑑みるに食欲につられたからだと考えられる。
(……まあ向こうにはステイルとか神裂がいるし。問題無いか?)

少し寂しさもあるが…ホッとしている部分もあった。彼女の食費は、上条の家計を大いに圧迫していた。インデックスがいない間――もうしばらくは、お金に余裕ができるという事だ。
そして、インデックスと入れ違いとなる形で上条家の居候(押しかけ世話女房)となった嫁は、既に今朝ごはんを作り終えていた。
けして豪華なものではないが、それでもかつてと比べれば健康的で良い。
(朝起きたらご飯が作られている…これって結構恵まれてる?)
などと考えていると、ご飯を作り終えた嫁がやってきた。
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:21:29.81 ID:Ra7tqw.0

手際良く皿を並べるその様からは、これが日常と言わんとするような雰囲気がある。
エプロンを身に付けたその姿。「主婦の貫録」ともとれる、目に見えないものも、彼女はこの短期間で身につけつつある。
「そのエプロン姿も板についてきたというか…何処かの嫁さんみたいだな」
いただきます、と手を合わせて箸をのばす。さすが女の子というか、料理の腕はうなぎ登りである。上条も決して料理が出来ない部類ではない。だがその腕は玄人の域でもない。この数日で明らかに上がり続ける嫁の料理の腕を前に、今度小萌先生にでも教えてもらおうか…少しそう考えていた。

「どうもありがとうございます。ミサカもここ最近で少し自信がつきました。とミサカは答えます…ところで」
「何だ?」
「今日は少々、遅れて起きて来ましたが。この調子でいくと余裕をもっての登校が難しいのでは?」
話しながらも箸は止めない嫁。もぐもぐと口に含んでいた朝食をごっくんと飲み込みながら指をさす。嫁が指差す先には、時間を表示したテレビ画面。
先の考え事は、思っていたより時間を費やしていたそうだ。
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:22:22.84 ID:Ra7tqw.0

「あー…まだギリギリ大丈夫だ。走っていけば」
いつもはこの時間では、登校の準備をしているころだが…
急げば始業のチャイムには間に合うだろう。
食べ終わり皿を流し場に置き、歯磨きをしながら鞄に荷物を放り込む。
「んじゃ、行って来るから。留守よろしくなー」
いってらっしゃい、という嫁の声を背に上条は家を出発した。

243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:23:45.17 ID:Ra7tqw.0

上条が学校へ行った後は、嫁はあまりする事がない。洗濯物や掃除などの家事は毎日する訳ではない。よって、この時間帯は結構暇だったりする。スフィンクスの相手ぐらいしか午前中の「日課」といえるものは無い。
そしてその猫は、嫁の目の前であぐらをかいている。
「………」
嫁は猫の遊び相手になると思いきや、そうでもなく。先ほどから猫の一人遊びをじーっと見ている。
みゃー。と高い声で鳴きながらごろん、と何度も寝がえりをうっている。
これで何度目だろうか?…そして一人遊びにも飽きたのだろう、ひょいっと嫁の膝に飛び乗ると、みぁ、と嫁の顔を見てくる。
嫁にはそれが「あそんで?」と言っているように見えた。
反応が無かったせいか。嫁の膝の上でしっぽを振りながらもう一度、みゃあ。と鳴く。
「あそんでくれないの…?」
次の瞬間、嫁は小さな愛玩動物を腕の中にしっかりと抱き抱えていた。
この猫にねだられる。
嫁の密かなる日課である。その顔は、幸せオーラで大いに緩んでいる事だろう。


244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:26:04.93 ID:Ra7tqw.0

「かみやん、最近弁当なんやねー。ついにそこまでお金に困るようになったん?」
お昼休み。嫁が作ってくれた弁当を広げていると、青髪ピアスがそんな事を言ってきた。
「いや、そうでもないぞ。金に余裕がないのはあまり変わらんが」
「にゃー。バイトでも始めたらどうかにゃー?ってもかみやんじゃ不幸なトラブルが勃発して余計に金に困りかねないぜぃ」
「…おい」
「そやねぇ。かみやんの不幸体質は神懸ってるからなぁ。もっとも女運も神懸かってるけど」
「そのとおりだぜよ。もはや不幸とワンセットになってると言っても過言じゃないぜい」
「不幸に巻き込まれた過程で女の子と仲良くなるのか、女の子と知り合って不幸になるのか?」
「自身が不幸になってもなお、女子を求めるとは…さすがはかみやん」
「持ち前のフラグ体質を持って、今日もせっせとフラグ建設というわけかぁ。うらやましいなぁかみやん」
「にゃー。そのせいで一体どれだけの女の子が涙してきた事か…」
「…、……………」
何やら話が膨らみ続けている。自分が不幸体質なのは理解しているが、なぜそこで女の子の話に移るのか。その辺りがよく分からないが、今はとりあえず飯が優先だ。
隣でわいわい言っている二人を無視して、上条は箸を進める。

245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:27:35.67 ID:Ra7tqw.0

「にゃー!!つまりかみやんにとって女の子はそんなものだったのかにゃー!!」
「数多の子を引っ掛けては取り換え…かみやんの眼鏡に合わなかった子の末路はいかに…!?」
「こうして何でもないふりをしておいて、実は既に誰かとつきあったり突きあったりしているに決まってるんだぜい…」
「な、なん…だと…?」

「…さっきから聞いていれば、お前ら…」
がたっと席を立つと、暴走を続ける二人の前に立つ。呆れたような顔をしているが、目元がピクピクと痙攣している。もはや言うまでもなく、怒り心頭である。
「あれ、かみやん?ひょっとして怒ってる?」
青ピが冗談交じりの口調で聞く。普段はこのくらいで本気で怒ったりはしないから大丈夫だと思っているのだが…
「にゃー。これで怒るようでは、かみやんもまだまだだぜぃ」
似たような事を土御門が言う。

ここでちょっとした乱闘でも起こるかと思いきや、上条はため息とともに席に着く。
「その幻想をぶち壊すー!!」という感じの展開を予想していた二人は、思わぬ肩透かしに目をキョトンとさせた。
(あれー?なんかかみやん、ちょっと変なんちゃう?)
(いつもならここでかかってくると思うんだぜよ)
何かある、これまでの付き合いからそう意見を一致させた二人ではあるが、挑発を重ねてもそれはあかせぬままであった。

246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:29:30.31 ID:Ra7tqw.0

「……という訳で、かみやんを尾行するんだぜよ」
――放課後。
土御門の元には、青ピともう一人、姫神がいた。
学校に居る間はついに分からぬままであったが、ならば話は簡単で、ちょっと後をつけて何かないか調べてみよう――そういう事であった。

そして今。
彼らは上条の後ろにぴったりと張り付いている。
自分たちとすれ違う生徒たちが目を向けているが、土御門を除く二人はそんな事に気づいていない。
「いやー、まさか姫神ちゃんが同行してくれるだなんて。ホンマに意外やわ」
「たまには。登場しておかないと空気になるから」
周りの視線にも気付かず、さっきから青ピと姫神は会話を続けている。
先ほどの姫神の言葉は、果たして誰に向けて言ったものなのか…

「無駄口たたいてないで行くぞ。じゃないと見失っちまうぜぃ」
唯一真面目に尾行している土御門が二人の会話を遮る。
上条とはギリギリの距離を空けている。ばれるかばれないかの境目だ。
今は人通りの多い場所に居るとはいえ、ばれない可能性は0ではない。
…念の為にもう少し離れた場所から様子を見よう。雑踏の中だから無いとは思うが、声を聞かれたりしたら目論見が崩れてしまう。
物陰に隠れつつそんな打算をしていた土御門は、とりあえず二人に注意を促す。
247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:31:14.81 ID:Ra7tqw.0
「二人とも真面目にする気あるのかにゃー?俺たちの声が聞かれたらばれちまう可能性もあるんだぜぃ?」
「確かにそうやけど…」
「元々。ストーカー行為は犯罪」
「…だったら何で一緒に後をつけてるんだにゃー?」
「だって面白そうやし」
「出番が。欲しくて」
「……言動が矛盾してる気がするけど…まぁいい、見失う前に再開するにゃー」

そうこうしている間に少し距離が空いた。これならばれる心配はないだろう。

数十分後。
「着いてしまったなぁ」
「ここ。上条当麻の家」
何処にも寄り道もせず、上条は真っすぐ帰宅していた。
今回は収穫なしと言う事だ。
駐輪場の端っこで井戸端会議を開いていた青ピと姫神は、クルリと土御門の方へ体を向ける。

「これからどうするん?」
「…どうするかにゃー」
「また。後日決行というのは」
それはそれでありだが、このままじゃあ終わりますかと言うのも何だか気が収まらない。
家に突撃して家宅捜査も考えたが…それでは面白みに欠ける。
どうしたものか?
「…このまま突っ立ってるのもなんやし、とりあえず場所を変えへん?」
「ハンバーガーのクーポンの。余りがまだちょっとある」
じゃあその店に行って今後の話でもするか、と三人はその場を後にする。
もう少しその場に残っていれば、嫁とともに現れる上条の姿を目にできただろうとも知らず。

248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:33:37.58 ID:Ra7tqw.0

「ただいまー」
後ろからつけられていたとは夢にも思っていない上条はなんとも気楽な声を出す。
今日は美琴に遭遇する事も無く、珍しく平和な日だった。
そんなささやかな幸せを噛みしめつつ、その辺りに荷物を置くと、ぼふっとベッドにダイブする。

「そんな所に鞄を置くと踏んでしまうかもしれませんよ」
嫁がやってくるなり口を開く。
腕の中には三毛猫がいる。ここ数日ですっかり慣れてしまったようだ。
最初はこんなに近づこうともしなかったのに、嫁の料理を口にしてから徐々に変わっていった気がする。…これは慣れた結果懐いたというより、餌付けの結果懐いた、という感じだ。過程はともかく、結果として仲良くなったのなら別に気にするまでもないか?
食は偉大なんだな、と思った所で上条は一つ思いだす。
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:34:38.60 ID:Ra7tqw.0

「そういや今日はスーパーで安売りがあったよな。確かまだ時間あったと思うけど」
鞄を持ち上げ、決まった場所に置いたところで尋ねる。
家事分担をしてから、嫁もそういった所に気を配ったりしているのだ。

「はい。今から出れば十分間に合うと思いますが」
スフィンクスを降ろし、嫁はチラシを取りだすと、上条に差し出した。
「じゃあ今から行くか。早く行くに越したことは無いし」
受け取った紙を見終えると、上条は玄関に向かい、嫁もそれに続く。
みぁ、と三毛猫が遅れてやってきた。どうやら戦果を期待しての見送りのようだ。
わざわざやってきた猫を、嫁が子供をあやすかのように頭を撫でている。

「行くぞー」
上条が声をかけると、嫁は撫でるのを止める。そして玄関を空けるのと同時に、ピシィッ!!と猫が背を正した。
(…まるで敬礼だな)
そんな事を思いながら二人はスーパーへ向かった。

250 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:36:08.47 ID:Ra7tqw.0
「…あんた」
突然声をかけられたと思ったら、見慣れた顔があった。
顔が全く同じというだけなので、この場合は見慣れたというよりも、知った顔というべきなのだろうか。

「げ。美琴か」
美琴と呼ばれた少女、妹達のオリジナルである女の子は、上条の反応に眉をひそめる。
どうやら気に障ってしまったらしい。
「で、この子も一緒に居る訳ね。この前は押しかけたとか言ってたけど…もしかしてずっと泊まってたの?」
美琴の視線は上条から嫁へと移っている。
一週間前。彼女はひょんな事で夜分に上条家に突撃した事がある。
その時は勘違いと言う事で収まったのだが、…一度落ち着いても、やはり色々と思う事があるのだろう。怒った顔は、一気に複雑そうな顔へと変わる。

251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:37:31.08 ID:Ra7tqw.0

「そうです。今日スーパーの安売りがあるので、今それに向かっているところです。とミサカは答えます」
「安売り、ね…あんたの口からそんな言葉が出てくるなんて思ってなかったわ」
美琴はふう、とため息をつく。
「で、そのスーパーは何処にあるのよ。私も暇だし、……この子も世話になってるからお金ぐらいは出すわよ」
「いやいや、別にそこまでしなくてもいいぞ。それにそこまでお金に困ってる訳じゃないし」
無論、嘘である。
ただ、年下の女の子にお代を出してもらうのを、上条が個人的に嫌っているだけだ。

「だーかーら、私がお金出すって言ってんのよ。もし黒子だったら卒倒物よ?あんたも二人分の食費とかシャレになんないでしょ。それにほら……こないだの事もあるし」
最後の方は小声になっていた。
美琴も気にしているのだろう。もっとも、上条はもうそんなに気にしてないし、大食シスターに比べたら、(食費的な意味で)嫁など可愛いものだ。
「いやだけど、」
「あーもう、あんたが気にしなくても私が気にするのよ!こんな時くらい人の好意を受け取りなさい!ほら行くわよ!」

むんず、と首根っこを掴まれる上条。有無を言わさぬ力で引っ張られ、嫁に誘導されながら、引きずられながらスーパーの安売りへと赴く。
252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:44:15.78 ID:Ra7tqw.0
「…つまりツンデレとは、普段のツンとしたつれない態度と、デレた時とのギャップが魅力なわけなんよ」
ここはとあるハンバーガー店。
上条を尾行したはいいものの、結局何の収穫も無しに、とりあえず場所を移した結果ここにきたのだ。
「補足説明しとくと、ツン:デレ=7:3が理想やで。姫神ちゃんの場合はクーデレとかいいかもなあ」
「クーデレとは。何?」
「クーデレってのは…そうやなぁ。ちょっとドライな子が、……」
今姫神は青ピから個性の有る女性、という事について講義を受けている。
果たしてこの人間に聞く事が最良の選択なのかどうか、という疑問は置いておこう。

「つまりツンデレとの違いは、ツンデレが自分の好意を素直に出せないのに対し、ク―デレは元々感情の起伏が乏しい子が、自分の好意を前面に押し出すことがポイントなんや。普段は大人しい子が、例えばいきなりキスしたりとか真正面から好きです、て言ったりとか。どちらも普段とデレた時とのギャップに萌えるモンなんやけど、二つの違いは素直かそうでないか、やね。ツンデレは素直になれないから、自分の好意を表に出したくないからそっけなくなるんやけど、クーデレは別にそういう意図があるわけやない。それがデフォルトなんや。そんなクールであまり感情的やない人の精一杯の愛情表現がまたツボでな………」
青ピの抗議は延々と続く。それを真面目に聞いているのは、姫神ぐらいのものだろう。

土御門はそれを聞き流しつつ、窓ガラスから表の通りを眺めている。
ここに来てからゆうに一時間は経っている。
…そろそろ解散しようか、そんな事を考えていると、ふと視界にあるものが入ってきた。
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:57:18.76 ID:Ra7tqw.0

今回はここまで
母性ネタまでいけなかった。ごめん
とりあえずこの後土御門一行が上条と嫁を目撃、姫神のクーデレ不可確定→だんだん嫁依存(だらしなくなる)する上条→嫁切れる→不幸イベント→更生
的な流れ?を考えてる

ツンデレとクーデレについてはあくまで自分の解釈なんで、違うと思ったら脳内で改変してください
254 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 05:40:14.62 ID:a.oH.CEo
まぁなんだ
嫁がモーションかけて華麗にスルーな上条さん
とか
風呂突撃とかその辺やってほしいかも
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 12:59:39.82 ID:4D9E4k20
おつ
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 17:40:51.51 ID:6Gc6p0Io

ゆっくりでいいから完結させてくれ〜
257 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/27(木) 23:54:16.20 ID:LfUAPoE0

いいね
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/28(金) 06:39:13.48 ID:U///LUAO
更正しつつ嫁に明確な好意を抱き始めてやがてイチャラブチュッチュ
259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/01(火) 23:55:53.00 ID:nSTyd/E0
きゅんきゅんしたい
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/05(土) 20:20:00.44 ID:vUn.KSE0
まだかな
261 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 14:50:09.13 ID:cc5yWrw0
まだかな?
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 22:23:25.07 ID:SIcC862o
まなかな
263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/19(土) 02:18:05.59 ID:ufZnDb20
おい、まだなのか
264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 14:55:25.62 ID:YDT2WO60
どうなってんだ
265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 17:56:59.30 ID:JXgZjxUo
書き手のレスがないまま1ヶ月が経過したのでご案内

続ける意思がなくなった場合は以下のスレでHTML化依頼をお願いします
■ HTML化依頼スレ Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/

続ける意思がある場合は2週間に1度ぐらいでいいので生存報告をよろしくお願いします
みんなで仲良く製作速報を使えるようになるべく放置スレを減らしましょう
266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 23:33:28.92 ID:hsXIMJM0
もう一ヶ月経ったのか・・・
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/27(日) 01:55:09.18 ID:U8tkWQDO
自治キタ━━━(゚∀゚)━━━
>>1はどこだ!?
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/01(木) 18:25:49.30 ID:wzB9Smwo
終了
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 11:11:41.58 ID:.Fw3vEQ0
来いよ
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/20(火) 17:37:37.22 ID:RSRi1Tg0
>>1です
長い間、スレを放置してしまい申し訳ありませんでした。
諸事情で時間に余裕がなくなってしまったため、続ける事が困難になってしまいました。
大変残念ですが、ここで打ち切りという形にさせて頂きます。
スレ見ていただいた方どうもありがとうございました。
271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/26(月) 09:04:45.86 ID:8wCvXADO
期待age
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/26(月) 15:56:38.34 ID:5oaZiTA0
なんで>>1って役職は用事ができやすいんだ・・・クソッ!
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/26(月) 18:27:13.79 ID:2tGk1kDO
>>272
知らないのか?SSを書くと謎の組織にパソコンを壊されるんだぞ
274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 22:10:47.32 ID:1P8HwWs0
>>272 そんでもって毒薬を飲まされ体が縮んでしまうんだぞ
275 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 07:09:17.24 ID:/Pxx.yMo
体鍛えてないとSS書けないからな
276 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 15:33:11.40 ID:OOzAHyo0
こういう場合って、続きとか書いて良いのかな?
まだ誰か見てるのかな?
掲示板不慣れなんで、誰書いたら教えてください。
277 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/26(木) 15:35:33.62 ID:OOzAHyo0
×誰書いたら
○誰か居たら
278 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/26(木) 18:38:48.82 ID:UNsxIMDO
書いてくれ
279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 19:03:29.63 ID:3YFeJwAO
3ヶ月音沙汰ないからな
流石に良いと思うぜ
280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 19:46:20.07 ID:JmcBL.AO
でもさ、別の人が書くんなら
専用の別スレを立てた方が良くない?
281 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/27(金) 00:42:21.35 ID:OAN4rYDO
んで、やるの?やらないの?どっちなの?

期待してるの
282 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/27(金) 00:43:40.67 ID:GJntoMAO
アゲんなよ(-д-;)
283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/27(金) 01:06:07.05 ID:ufHA9gA0
では、細々と

ん?あれは、上ヤンと、常盤台の超電磁砲が・・・・2人?
いや、片方は量産型能力者計画の妹達って奴か。
姉妹で両手に花とはお盛んな事で・・・

そこまで考えて土御門は引っかかりを感じた。
確か、禁書目録はねーちん達と一緒にロンドン。
一方通行には打ち止め。
そして、上条当麻には妹達。
出来すぎだ!!

「すまん ちょっと野暮用を思い出したにゃー」
そう言って席を立つ土御門。
「何?解散?出番おしまい?」
「・・・そないメタな事言うたらあきまへん」
284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/27(金) 01:07:44.55 ID:ufHA9gA0
「一体誰ゼヨ?」
ハンバーガー店で2人と分かれ、歩く土御門の顔に焦りの色が浮かぶ。
禁書目録を動かす事で、縁の深い魔術師を隔離する。
最大戦力となる一方通行を、そして、最大の障害となる上やんをミサカネットワークを介して監視する。
目的が何であれ、完全に先手を取られた格好だ。
「なんにせよスルーされるとは、俺も舐められたもんだ。」
「そんな事はありませんよ?陰陽師、土御門元春」
「なっ!!」
驚きの声は続かなかった。
背後からの声、生暖かい風、人払いの式、それらを認識した頃には土御門の身体に自由は無かった。
そして、地面に倒れこみ、吐血を自覚する頃には意識すら無くなっていた。
285 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/27(金) 01:09:43.25 ID:ufHA9gA0
なんか、すっごく無駄遣いした気がする。」
両手に大量の荷物を持った当麻が、自動ドアを振り返りつつ言う。
彼の手にある戦利品の大半は、自ら出資を申し出た美琴によってカゴ入れられたもので、いつもの買出し内容とはかなり違っていた。
「なによ、たまには良いお肉でも食べさせてやろうっていう、美琴先生の厚意が受けられないって言うの?」
「いや、だからって一切れ3千円もする肉を・・・どうやって食えばいいのかもわかんねー」
「今夜はステーキですね、とミサカは少し嬉しそうに調理法を提案します。」
嫁と美琴は腕を組みながら当麻の少し前を歩いていく。
当麻と腕を組みたがる嫁と、それを見て暴走気味になる美琴と、美琴の暴走を避けたい当麻。
色々あって、今の形に落ち着いた。
夕焼けの中腕を組んで歩く姉妹。
なんとなく嬉しそうに見えるのは、気のせいでは無いんだろう。
286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/27(金) 01:16:49.40 ID:ufHA9gA0
「そういえばさ、最近マスクしてる人多いよな」
「なに、あんた知らないの?」
そう言って上を指差す。
そこには飛行船が有り、『現在、学園と市内にて、新型ウィルスが原因と思われる感染症が流行中』の文字。
「そういえば、あんたもこの間、風邪引いてたわよね?
 もしかして、あんたの中で変化したウィルスが原因とか?」
その瞬間、嫁は美琴から腕を解き少し離れる。
「お姉さま、ミサカから離れた方が良いかもしれません、とミサカは警告します。」
「どうしたの?いきなり」
「感染症の原因が、お姉さまの言うとおりである場合、ミサカは感染している可能性が高いです、とミサカは懇切

丁寧に説明します。」
「一緒の部屋にずっといたから?」
「いえ、空気感染だけではなく、唾液を媒介とした感染だとしても可能性があります、とミサカは注釈を入れます

。」
「え?何?唾液?・・・それってまさか?キ、キ、キ」
美琴に青白い電光が集まっていく。
「ま、まて、誤解だ。はやまるn」
後ずさる最中、石につまづき荷物一つ落とす。
拾っている余裕は、無さそうだ。
密かに楽しみにしてたんだけどな、ステーキ・・・
凄まじい電光の中、黒焦げになっていくスーパーの袋。
「不幸だ・・・」
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/27(金) 01:19:34.31 ID:ufHA9gA0
ま〜、こんな感じで。
では、また。
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/27(金) 10:14:06.78 ID:OAN4rYDO
乙!
続き期待してる!
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/28(土) 03:48:55.04 ID:zdHUmjY0
1撃耐えて、もう2、3撃翌来るかな、なんて身構えていると突然嫁が苦しみだした。
美琴も不快そうに顔を歪め、嫁に駆け寄る。
「おい?どうした?まさか、流れ弾が?」
美琴に支えられている嫁は、青白い顔に冷や汗をうかべていた。
「いえ、原因はお姉さまではありません、とミサカは・・・」
「いいから!」
美琴は嫁の言葉をさえぎるようにして、強く抱きしめる。
「私も、感じた・・・」
よく見れば、美琴も嫁同様、様子がおかしい。
「もう大丈夫です、ありがとうございます、お姉さま、とミサカは感謝の意を表します」
「何があったんだ?」
「原因はミサカネットワークに流れた情報のせいです、とミサカは説明します。
情報内容は苦痛。妹達の一人が傷つけられたみたいです、とミサカは状況説明をします。」
「何でだよ!もう実験は終わったんだろ?それを・・・」
「解んないわよ!でもね、私の妹に手を出した奴は、私の敵よ!」
美琴は嫁を俺に預け歩き出す。
「おい、待てよ!」
声は届かない。
また一人で抱え込むのかよ、あいつは。
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/28(土) 03:50:02.24 ID:zdHUmjY0
「ようやく諦めたか。何だったんだ?あいつは」
「潔くクレープを買ってくれないからだよ、とミサカはミサカは誘導してみたり」
「もう、日が沈むじゃねえか・・・ったく 帰るぞ」
今までは、夜なんて気にしなかった。
上条って奴とやりあってからこっち、バカどもに絡まれる事が増えたが、だからなんだって感じだった。
俺は何もしなくても奴らの自滅で終了。
だが、今は・・・ そう、面倒だ。
このガキがターゲットになったら、この俺が能動的に動かなけりゃならなくなる。
そんな面倒はごめんだ。
「今日こそお家で手料理晩御飯?とミサカはミサカは期待のまなざしを向けたりして」
「するか!めんどくせぇ 手料理が良いなら自分で作りやがれ」
「そういえば最近、焼きそばの作り方がネットワークにアップされたんだよ、とミサカはミサカは報告してみたりして。」
「はぁ?ネットワークってミサカネットワークの事だよな?」
「妹達が上条当麻って人と一緒に作った記憶があるの、とミサカはミサカはうらやましがってみたり」
「なに?あいつらホントに夫婦ごっこしてんの?物好きだねぇ」
291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/28(土) 03:53:12.22 ID:zdHUmjY0
そんな他愛無いやり取りを、目の奥に起こる熱さが遮る。
世界がゆがむ。全身に亀裂が走るような痛みが走る。
「ってぇーな! おい! 今のは何だ」
能力はデフォルトの反射に設定したまま働いている。
外的要因で痛みを感じるはずは無い。
「おいガキ、お前何か・・・」
振替えると、後ろを歩いていた筈の打ち止めが倒れていた。
いつかの光景が脳裏を掠める。
「おい、またかよ。お前、まだ培養機入ってた方がいいんじゃねぇか?」
抱き起こすが、意識が無い。
顔は青ざめ、汗が無数に浮いている。
細い手足には無数の細い線のような痣が見て取れる。
抱え上げようとするが、巧く力が入らない。
こんなにも動揺するものなのか、なんて思考を、さっきのダメージのせいだと押し流す。
「ったく」
演算を取り戻し、華奢な身体を抱え、夕焼けの街へと歩き出す。

292 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/28(土) 03:56:35.05 ID:zdHUmjY0
今日暑すぎ
寝ます、また
293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/28(火) 19:23:50.01 ID:ueTkbYwo
えっ...誰もいないのか...
294 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/30(木) 07:11:45.56 ID:aUdAIYDO
居るぞ
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 08:55:53.91 ID:UJO6cOM0
SSを書くと謎の組織にパソコンが破壊されると、以前誰かが言ってたが……あながち真理なのかもしれん
296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 09:05:30.80 ID:a6B4Rh2o
意外と待ってるやついるんだな。
297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 17:16:55.48 ID:OmeZJ5I0
気長に保守
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 16:52:49.72 ID:bHNooY60
「そうか、繋がったか・・・」
「はい、ターゲット2名のネットワークパスを取得しました、とミサカは」
「否、お前は名はミサカではない。」
「はい、ミサカの名前は・・・」
「まー いい。イギリス清教への工作もそろそろ時間切れだ。先を急ぐぞ」
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 16:53:30.48 ID:bHNooY60
嫁を背負い寮へと歩いていく。
背中に心地よい感触を感じないでもないが、上条さんは紳士なので動じない・・・はずだ。
あれから、嫁は黙りこくっていた。
さっきのダメージが抜けていないのもあるのだろが、たぶん原因は別だ。
もとより感情の起伏に乏しかったが、1週間も一緒にいれば、なんとなく解る事もある。
「どうしたんだ?妹達の事が心配か?」
「はい、とミサカは答えます」
んー これが原因ではないらしい。
「御坂の事気にしてんのか?あいつなら平気だよ、きっと」
「はい、お姉様は強いですから、とミサカは同意します。」
これも違うかな。
「だいじょぶさ、御坂も、妹達も、お前もみんな俺が守ってやるよ」
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 16:54:46.30 ID:bHNooY60
「ミサカはお姉様に同調していました、とミサカは打ち明けます。」
玄関ドアをくぐった頃、嫁は唐突にそんな事を言い出した。
「先ほど、ミサカネットワークを通じてお姉様にダメージが伝播したのは、個体10032号がお姉様と同調していた結果です、とミサカは説明します。」
「んー、よく解んないけど、双子が通じ合うみたいなことか?
いい事なんじゃないのか、姉妹仲良しで」
多分、そういう事じゃない。もっと深い何かがそこには有るんだって解わかってる。
嫁の不安は解けなくて、それでも軽口を叩くしかない。
何度目だろう、こんな無力感に苛まれるのは・・・
それでも・・・
「大丈夫、俺が守ってやる」
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/04(木) 16:57:23.48 ID:bHNooY60
嫁をベッドに寝かし、一息つく。
程なくして、寝息が聞こえ始めた頃、寮の入り口であった舞夏のことを思い出す。
土御門が入院した。彼女はそれだけを告げた。
その表情は、今までのどんな表情とも違う痛々しいものだった。
くそ!何が起きてるんだ!!
思わず壁を殴りそうになる。
この1週間の平穏と引き換えのように、急激に悪い方へと動いている。
自分の不運はいい。いつもの事だ。
だが、周囲の動きの速さ、これは・・・
「そう、人為的に仕組まれた事だ」
土御門の声がした。
「どこだ!?お前、入院してんじゃないのか?」
「ああ、本体は意識不明、血管破裂の重傷ゼヨ」
声を辿るとテーブルの上に見慣れない折り紙があった。
ヤッコとかいうんだっけ?
「不意打ち貰ってこの様にゃー。
なんとかに形代に意識逃すだけで精一杯だった。」
「舞夏、心配してたぞ」
「悪い、後でフォローしなけりゃな。」
「俺に謝ってどうする。早く生身に戻って本人に言ってやれよ」
「それが、そうも行かないんだにゃー」
「どういうことだ?」
302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/05(金) 11:09:59.47 ID:RMrHe.AO
きてたー
303 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/17(水) 19:01:37.52 ID:4ZjNJf60
上げてみよう
304 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/17(水) 22:47:55.04 ID:2pZmz5w0
ちわーす!からage屋でーす!!
305 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 13:31:16.98 ID:/yZGVC60
間違いない、現場はここだ。
まだ残る痛みの記憶がそう告げている。
人だかりの位置から見て、すでに風紀委員か警備員が来ているのだろう。
「お姉様、また、こんな所まで来て。」
野次馬を押しのけて、現場保存の為に張られたテープを越えようとした時、黒子に見付かった。
気取られる訳にはいかない。
巻き込む訳にはいかない。
平静に、いつもどおりに・・・
「いや、なんか騒ぎになってたんで、ついね。」
「『つい』で事件や現場に、首を突っ込まないでくださいまし。」
「いや、だってほら、被害にあった娘、知り合いかもしれないし・・・」
「お姉様がどんな噂を聞きつけてきたのは解りませんが、被害者は男性でしてよ?」
言葉を失う。
「金髪にサングラスとアロハシャツ。
こんな柄の悪いお知り合いがいらっしゃる様でしたら、黒子はお姉様の日常生活を・・・」
混乱で耳へと入ってこない言葉に、何とか相槌を打つ。
聞いていらっしゃいますの?と、いぶかしがる黒子へ撤収指示が出される。
それを好機と、逃げるように現場から立ち去る。
平静に、いつもどおりに・・・
まずは落ち着こう。
自然と足が、あの公園へと向いた。
306 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 13:32:37.19 ID:/yZGVC60
「おや、ちょうどよかった」
第七学区にある病院の職員通用口を抜けると、カエル顔の医師にでくわした。
「おい、病人かついで来た奴に医者が言う台詞じゃねーだろう」
「ん?これは」
打ち止めの姿を確認するや表情を険し、近くにいたスタッフに指示を与え、ストレッチャーを用意させる。
「やっぱり彼女達に何か起きてるようだね?
何があったか少し話を聞かせてくれないかい?」
立ち話もなんだからと診察室に促される。
「遠慮しとく、そんな暇ないんでね」
「そう言うな、時間もそんなに掛からない。
そうだな、終わる頃には彼女の検査結果も出てるんじゃないかな?」


「それにしても随分流行ってるじゃねーか?」
打ち止めが倒れた時のあらましを伝え終えると、念のためにとカエル顔の医師は診察を申し出た。
「例の新型ウィルスだよ。大抵は発汗・悪寒・自律神経失調程度で済むんだけどね」
この診察室は一般外来用なのか、待合室の喧騒が響いてくる。
「重症化すると、記憶障害や意識不明にまでなるって発表されてから、この有様だよ。」
みんな不安なんだろうね?と診察を締めくくる。
「で、まだなのか?」
どれどれ なんで悠長に端末をいじるが画面に変化はない。
「もう少し話しててもいいかな?」
「けっ お好きにどうぞ」
307 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 13:33:56.24 ID:/yZGVC60
「最近、学園都市の外の妹達が何人か行方不明になっていてね。
君、何か知らないかな?」
はぁ?なんだそりゃ?
「ミサカネットワーク経由で探せばすぐ解るんじゃねーのか?」
「そうできないから行方不明って事らしいんだ。
それで君達、特に彼女に連絡を取ろうと思っていたんだけど。」
それで、ちょうどいい、か。
しかし、何だろうな、やな感じがしやがる。
「ま、俺には関係ないね。」
もう行くぜ、と席を立つ
「まー待ちなさい。
うん、軽いショックだけみたいだね。
これなら全治1日って所かな。」
308 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 15:22:40.32 ID:zbge.0I0
来てただと…………?
309 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 20:39:47.02 ID:qu3/xdY0
「ほれ、着いたぞ」
面会時間の終わった病棟に忍び込み、目的の病室へと身を滑らす。
明かりのついていない室内は、すでに日が暮れていることもあって、窓から入るわずかな街灯の光だけが頼りだ。
「いや、さすがカミヤン。
伊達に何度も入院してないにゃー。
まさに、かって知ったるなんとやらってやつゼヨ」
そう、土御門(の本体)が今寝かされているベッドは俺とも縁深いものだ。
「わざわざ忍び込まなくても良かったんじゃないか?」
自分の本体がどうなっているのかを見たい、という土御門の頼みを聞いてここまで来たものの、この暗さでは寝ているのが

誰かさえ判別するのが難しい。
「いいや、カミヤン、夜でなくちゃ駄目なんゼヨ」
それに・・・ こんな姿で舞夏に合う訳にもいかないにゃー、と苦笑じみた声をだす。
「カミヤン、占星術って知ってるか?」
ん?星占いのやつか?何座の人は今日はラッキーみたいな?
「それも間違って無いんだけどにゃー」
そう言って、魔術用語を並べ始めた。
いや、まってくれ、全然わからん。
「いいか、カミヤン。
魔術ってやつは、多かれ少なかれ星の影響を受けるもんなんゼヨ。
いってみれば、占星術ってのは、魔術の基礎学科みたいなもんだにゃー」
まてと言ってるのに始まってしまった。
大体、なんで急に星占いの話なんか・・・
「にぶいな、カミヤン。
今回の相手は占星術師だって言ってるんゼヨ?」
310 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 20:40:52.48 ID:qu3/xdY0
つまり、星占いのせいで、お前は意識不明の血管破裂で重態だと?
魔術絡み事件に、毎度毎度巻き込まれて、結構なれてきたと思っていたが・・・
だめだ、全然解らん。
「いやー、どっちかっていうと血管破裂は自爆だにゃー。
意識逃すのに魔術つかったし。」
いや、笑い事じゃないから。そんな楽しそうにいうなよ・・・
「で、結局、身体には戻そうか?」
「駄目だな。
きっちり魔術が掛かってるゼヨ」
魔術の影響で戻れないってんなら俺の右手で
「それが駄目なんだにゃー。
カミヤン、イノケンティウス覚えてるか?」
ステイルの奥の手か、何回か見たことがある。
「流石の幻想殺しも、ルーンで発生し続けるイノケンティウスは消しきれなかったと聞いてるゼヨ。
だとすれば、今回も無理ゼヨ。」
正直、あれとやりあった記憶は無い。
しかし、そうか・・・ 記憶をなくす前の上条さんは随分と思い切ったことをするもんだ。
「つまり、元を断たないと駄目ってことだろ?
どこにあるのか見当つかないのか?」
場所はわかってるゼヨ、と言いながらヤッコが起き上がって夜空を指す。
動けたんだな、あれ・・・
「占星術師が魔術を掛けるのは、当然、星ゼヨ」
311 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/25(木) 20:47:55.99 ID:qu3/xdY0
ん〜誤字だな
×イギリス正教
○イギリス清教
他にもいっぱいありそうだけど・・・
まー スルーしてやってください。
312 :Are you enjoying the time of eve? [sage]:2010/12/24(クリスマスイブ) 10:57:29.20 ID:tskciNc0
まだ〜〜
313 :lain. [sage]:2011/02/20(日) 11:06:28.19 ID:???
SS・やる夫系スレッドは、SS速報VIP【http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/】へ移転することになりました。
それに伴いこちらのスレッドをHTML化させて頂きます。
スレッドを立て直す際はSS速報VIPへお願いします。
138.24 KB   

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)