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ボルジョイ物語 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/09(火) 01:06:15.41 ID:HNaSzQAO
俺の名前はボルジョイ。
ログレンス地方にあるポポロッチ村に住む15才、♂だ。
この地方はククロックの製造が盛んで、我が家もそれを生業にして、日々を暮らしている。

ボルジョイ母「ボルジョイ、ククロック製造を手伝って頂戴」

母さんからの呼び出しだ。
ククロック製造は正直面倒な事この上ないが、養って貰っている身で文句は言えない。

ボルジョイ「解った。すぐに行く」

こうしてまた俺の一日が始まる――――。
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ハルヒ「最近わたしのss見かけなくなったわね」 @ 2024/05/07(火) 15:04:17.64 ID:FJQjQ6ct0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715061856/

孤独のエレナ Season3 @ 2024/05/06(月) 23:06:58.73 ID:mOA71iC60
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715004418/

雑談はヒーローごっこじゃない @ 2024/05/06(月) 20:39:20.98 ID:e5NXmnk+0
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朝顔 @ 2024/05/06(月) 00:25:05.84 ID:AB/bv7Jv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714922705/

オゾン層依存症って3回 @ 2024/05/05(日) 18:17:43.14 ID:JwHCDSU70
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714900662/

【安価スレ】あかるくたのしい傭兵生活 @ 2024/05/04(土) 01:17:50.63 ID:3fwRECJNO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714753070/

モバP「コンマ1桁が0でカオス・マジキチ化する安価SS?」 @ 2024/05/02(木) 12:55:16.10 ID:lZ9SQusw0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714622115/

酸 @ 2024/05/01(水) 23:00:19.57 ID:lK9RWrTc0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714572018/

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/09(火) 01:07:23.07 ID:HNaSzQAO
「やってるな。ボルジョイ」

ククロック製造に集中していた俺の意識は、その一声で現実に引き戻される。
金髪碧眼、顔は天使の様な美少年、高橋だ。

高橋「お前、全身からククロックの臭いがすげぇぞ?ククロック臭半端ねぇ(笑)」

相変わらず嫌味な男だ。
コイツとはいわゆる幼なじみと言う奴だが、仲は最悪だ。
高橋は会う度に俺を馬鹿にするし、俺は高橋に一刻も早くこの世から消えて欲しいと願っている。

ボルジョイ「我慢出来ないなら消えろよ。これから最終工程に入る。ククロック臭は更に強くなる」

高橋「マジかよ。そりゃ、ヤベェな。このままここに居たら、死んじまう(笑)」

そう言って奴は消えた。
追いかけて殺そうか迷ったが、やめた。
高橋如きの為に人生を棒に振るつもりは毛頭ない。
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/09(火) 01:08:43.59 ID:HNaSzQAO
ボルジョイ母「ボルジョイ、アンタ学校は?」

母の一言で、ククロック製造に集中していた俺の意識は再び覚醒する。

ボルジョイ「今日はこのままククロック製造を続ける」

ボルジョイ母「馬鹿な事言ってないで学校いきなさい」

自分が手伝わせておいて、よく言う。
高橋と言い、母と言い、この世は馬鹿ばかりだ。
常々思う。こういう馬鹿共が居なくなるだけで、世の中は確実に善くなるだろう、と。

ボルジョイ「了解。学校に向かう」
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/09(火) 01:10:17.80 ID:HNaSzQAO
ゴンザレスおばさん「ぎゃああああああっ!!」

何だ?今のは?隣の家からだ。

ボルジョイ「ゴンザレスおばさん、一体どうしたと言うんです!」

扉を蹴破り、ゴンザレス邸に踏み込む。

ボルジョイ「こ、これは………」

俺の目に飛び込んできたのは無惨にも惨殺された、ゴンザレスおばさんの成れの果てだった。
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/09(火) 01:11:56.60 ID:HNaSzQAO
「うわああああああっ!!」

「きゃああああああっ!!」

外に悲鳴が響き渡る。
俺にとってそれはとても美しいクラシック音楽に聴こえた。
ゴンザレス邸を後にし、俺は外に出る。

ボルジョイ「これは……この惨状は……」

そこに在ったのは武装した集団が村人を虐殺している光景だった。
無様にもなす術なく狩られてゆく村人たち。

ボルジョイ「しまった!カトリーヌが危ない!」
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/09(火) 01:43:28.09 ID:HNaSzQAO
俺は自分の家に向かって駆ける。

ボルジョイ「カトリーヌ!」

「お兄様!」

声がする方へ意識を向けると、そこには俺のたった一人の肉親にして、最愛の妹――――カトリーヌが居た。

カトリーヌ「お兄様!お父様とお母様が!」

言われて初めて気付く。
そこに転がっていたのは、かつて父だった男と、母だった女。
今までの溜飲が下がっていく。

ボルジョイ「弱者は死ぬ。それだけの話さ」
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/09(火) 01:44:39.80 ID:HNaSzQAO
ボルジョイ「それより逃げるぞ。この村は武装した謎の一団に強襲されている。このままでは俺もお前も殺されてしまう」

カトリーヌ「は、はい………」

カトリーヌの手を引き、裏口から外へ出る。

カトリーヌ「きゃああああああっ!!」

ボルジョイ「くっ………」

俺たちが外に出た直後、轟音と共に俺たちの身は宙を踊った。

ボルジョイ「これは………」

振り返るとそこには、爆撃され、もはや原型を留めていない我が家があった。
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/09(火) 01:45:58.64 ID:HNaSzQAO
カトリーヌ「お兄様!おウチが!」

ボルジョイ「逃げるぞ!」

再びカトリーヌの手を引き、走る。

「待ってくれ!」

ボルジョイ「誰だ!?」

高橋「俺だ!高橋だよ!ボルジョイ!」

そこには恐らく足を負傷し、動けない高橋がいた。

高橋「足をやられた!助けてくれ!」

勿論、見捨てた。
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/09(火) 01:48:37.48 ID:HNaSzQAO
ボルジョイ「もう少しで村の外だ。頑張れ」

カトリーヌ「は、はい………」

美しいカトリーヌの顔が苦痛に歪む。

ボルジョイ「どうした?」

カトリーヌ「申し訳ありません……さっき足をくじいてしまったみたいで……」

苦しそうに肩で息をするカトリーヌ。
その様子を観察していると、なにやら情欲が湧き上がってくる。

カトリーヌ「私はもう走れません……お兄様だけでも……」

俺の我慢が限界に達しかけた、その時―――――
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/09(火) 01:50:25.53 ID:HNaSzQAO
「ま、待ってくれ!」

高橋だ。

負傷した足でここまで駆けてきやがった。
なんという生への執着。

高橋「置いていかないでくれ!頼む!」

惨めに懇願する高橋。

カトリーヌ「お兄様!あれを!」
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/03/09(火) 01:59:46.36 ID:HNaSzQAO
ボルジョイ「これは……」

カトリーヌの指差す方を見ると、なんという事だろうか。
村の入口が完全閉鎖されていた。

高橋「これじゃあ、逃げられないじゃないか!」

高橋が喚く。
と、そこで俺の脳裏にある作戦が浮かび上がる。

ボルジョイ「高橋。お前はあちらの方角目指して、全力で駆けろ」

高橋「あっちって……ふざけるな!真正面じゃないか!俺に[ピーーー]と……ひでぶっ!」

手加減無しに高橋の頬を張る。

ボルジョイ「甘えるな」
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/12(月) 00:35:02.95 ID:YNkKs3co
続けないようでしたら自主的なHTML化依頼をお願いします

■ HTML化依頼スレ Part1
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