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絹旗「私が馬鹿っぽい……?」 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/04(日) 01:39:46.58 ID:8yXWzGEo
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 01:40:54.01 ID:8yXWzGEo
フレンダ「結局絹旗の喋り方ってちょっと馬鹿っぽい訳よ」

絹旗「は? 何をいきなり超失礼なことを」

フレンダ「それそれ、その何にでも超を付けるところが馬鹿っぽいの」

絹旗「そんなこと言われても口癖なんだから仕方ないじゃありませんか!」

フレンダ「つまり絹旗は一生馬鹿っぽいままでいるって訳ね」

絹旗「超大きなお世話です!」
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 01:44:00.55 ID:8yXWzGEo
絹旗「……」

絹旗(他の皆さんもフレンダと同じようなことを思っているのでしょうか?)

麦野「あら、浮かない顔してどうしたの?」

絹旗「麦野ですか。そのですね……」

麦野「黙っていても分からないからはっきり言いなさい」

絹旗「では思い切ってたずねます。私の話し方って馬鹿っぽいのでしょうか?」

麦野「うん」

絹旗「即答ですか!? 超ショックです」

麦野「別に馬鹿っぽくてもいいじゃない。それで演算に影響が出るでもないんだし」

絹旗「うぅー、馬鹿っぽいことを前提に話されると余計に傷付きます……」

麦野「超ごめんねー?」

絹旗「うああー! 麦野の超馬鹿ー!」
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 01:48:10.56 ID:8yXWzGEo
絹旗「麦野まで私の話し方を馬鹿っぽいと思っていたなんて……」

絹旗「でもそうだ、滝壺さんなら」

滝壺「どうしたのきぬはた。私に何か用?」

絹旗「ちょうどいいところにいました。実は滝壺さんに超聞きたいことが」

絹旗(はっ! 待つのです私! この上もし、もし滝壺さんからも馬鹿っぽいと思われていたら? そんなの超耐えられません)

滝壺「どうしたの? 大丈夫?」

絹旗「え、ええ、何でもありません。ですから気にしないでください!」

滝壺「でも顔色が悪いよ?」

絹旗「えーとその、実は私超寝不足なんですよ。いけませんね、あはははは」
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 01:51:12.28 ID:8yXWzGEo
滝壺「無理しないできぬはた。私はきぬはたの味方だよ」

絹旗「滝壺さん……」

絹旗(大丈夫、この人ならきっと!)

絹旗「あなたに聞きたいことがあります」

滝壺「何かな?」

絹旗「私の口調、馬鹿っぽいと思いますか?」

滝壺「大丈夫だよきぬはた。私はそんな馬鹿っぽいきぬはたを応援してる」

絹旗「うぇえええええん!」
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 01:52:34.98 ID:P.InV2AO
俺も応援してるよ!!
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 01:55:02.35 ID:pdQfOt2o
俺もそんな可愛い絹旗を応援している
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 01:57:06.65 ID:0A2o0MDO
絹旗は馬鹿じゃないよ!そうだとしても馬鹿という名の天使だよ!
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 01:57:22.89 ID:8yXWzGEo
絹旗「浜面……」

浜面「どうした泣きそうな顔で?」

絹旗「馬鹿っぽく見られるのって超辛いんですね……」

浜面「って、おい! 俺がいつ馬鹿っぽく見られたっていうんだよ!」

絹旗「何言ってるんですか。そんなの年がら年中ですよ」

浜面「そりゃないだろ。お前ら相手だと強く否定できないのが悲しいところだけどよ」

絹旗「つまるところ私達って馬鹿っぽい仲間なんですよね。あはは……」

浜面「馬鹿っぽい仲間ぁ? するとなんだ、お前自分のこと馬鹿っぽいと思ってんのか?」

絹旗「超その通りです。だって私みたいに何にでも超超付けるのは超馬鹿っぽいんでしょう……?」

浜面「俺はお前のこと馬鹿っぽいなんて思わねぇけどな」
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 01:59:31.18 ID:0A2o0MDO
これは浜絹!?俺得な流か!?
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:00:16.94 ID:8yXWzGEo
絹旗「本当にそう思ってるんですか?」

浜面「ああ。お前が話す言葉って基本的に理路整然としてるだろ。本当の馬鹿にはそんな話し方できねーよ」

絹旗「浜面ぁぁ!」

浜面「うおっ!? 急に抱き付いたりなんかしてどうしたんだよ!?」

絹旗「浜面の癖に生意気にも私を励ましたから超仕返しです!」

浜面「抱き付くことが仕返しになるのか?」

絹旗「行動の自由を超束縛です。逃げたら超フルボッコですよ」

浜面「そっか、そりゃまた凄い罰だな」
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 02:01:42.93 ID:h8F2pXco
がんばれー 応援してる 
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 02:01:53.41 ID:P.InV2AO
いや…どうやら俺得でもあるようだ…
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:02:39.62 ID:8yXWzGEo
絹旗(浜面暖かい……。超ドキドキします……)

絹旗(って、ドキドキ? この私が浜面相手にドキドキ!?)

絹旗「そっ、そろそろ離れてください!」

浜面「離れてってなぁ、お前から抱き付いてきたのになんか理不尽だぞ」

絹旗「超下っ端の癖に細かいこと気にしないでください!」

浜面「つかお前顔赤いな」

絹旗「うぇっ!?」

浜面「風邪でもひいたのか? どこか痛かったりしないか?」

絹旗「なんでもありません、ちょっと暑いだけです!」

浜面「あ、走って逃げちまった……」
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 02:05:12.89 ID:u45q8gAO
>>100まで続いたら見る
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:05:37.76 ID:8yXWzGEo
絹旗(浜面は私のこと馬鹿っぽくないって言ってくれました。超悔しいけどそのことは嬉しかったです)

絹旗(でも、でも! あくまでそう言ってもらえたことが嬉しかっただけで、私の胸の高まりは超気のせいなんです!)

絹旗(だってこの私が、あんな超バニー好きの浜面相手にときめくだなんておかしいです。理解できません)

絹旗(うぁぁー、だから収まってください私の心臓!)

絹旗(仮にもアイツは男で私は女。ギュッとしてる間超ドキドキしたのは、まあ止むを得ない反応だったのかもしれません)

絹旗(だけどこうして本人がいないところで、アイツのこと考えて超胸を高ならせるなんて……)

絹旗(これではまるで恋をしてるみたいじゃありませんか)

絹旗(私が浜面に恋? そんな超胸糞が悪いこと超あり得ません!)

絹旗(はぁ。気晴らしの為に、前から目をつけていた映画でも見に行きましょう)

17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 02:07:24.77 ID:0A2o0MDO
絹旗が可愛すぎて生きるのが辛い
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:10:18.31 ID:8yXWzGEo
絹旗(さて始まりました。喋るメスガニと漁師の恋愛模様を描いた映画、恋愛クラブ)

「こんにちはカニ! 私はカニですカニ!」

「カニが喋った!?」

絹旗(初っ端から予想以上のC級っぷりです。超飛ばしてます)

「これからよろしくカニ!」

絹旗(というかカニの語尾がカニってどんだけ安易な発想してるんですか)

「カニ雑炊美味しいカニ」

絹旗(共食い!? 嬉々として共食いってどうなんですか!? 形が残ってないから気付いていないのでしょうか)

「カニの活け作りも美味しいカニー」

絹旗(って、いくらなんでも同族を生きたままは超ヤバいでしょう!)

「このカニはなんて言ってるか分かるか?」

「痛いよー、痛いよーって言ってるカニ」

「はっはっは、そりゃそうだろうな」

絹旗(こいつら超ダークすぎます! これをマジでやってるんだから脚本家の頭を超疑います)
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/04(日) 02:11:40.45 ID:W.0Pi.SO
絹旗かわいいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおェ
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:13:06.73 ID:8yXWzGEo
絹旗(さあいよいよクライマックスです。どう話を畳むのでしょうか)

「漁師さん、私、私……あなたが好きカニ!」

「俺もお前が好きだ!」

「ああっ、私幸せカニ!」

「カニ……」

「漁師さ……あっ、体が熱いカニィ」

「なんてことだ、恥ずかしさのあまりカニが茹でガニになってしまった! 仕方ないからいただきまーす!」

「完」

絹旗(ブウウッ! いやいやこれは無いでしょう! C級通り越して超C級映画でした!)

??「ううっ、うううっ……」

絹旗(って、泣いてる客が!? どんな人なんでしょうそんな超イカレポンチは!?)

垣根「そんなのってないぜ……」

絹旗「垣根帝督ぅ!?」
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 02:16:25.79 ID:P.InV2AO
ていとくんwwwwww
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:18:35.11 ID:8yXWzGEo
垣根「誰だテメェ? 人が感動の余韻に浸ってるのを邪魔してんじゃねーよ」

絹旗「もしかしてあなた今の映画に感動したんですか!?」

垣根「わりぃかよ」

絹旗「あ、いえ。何に感動するかは人の超勝手ですから……」

垣根「というかお前はこれ見て感動しなかったのか?」

絹旗「そうですねー、あなたとは超違う意味で感動しました」

垣根「違う意味で? 引っかかる言い方しやがる奴だな」

絹旗「超気にしないでください! それでは私はこれで!」

絹旗(ちなみに映画全体を通して百二回心の中で突っ込みを入れました。記録級です)
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:19:50.43 ID:8yXWzGEo
絹旗(あんな超変わった感性の持ち主でも学園都市第二位になれるんですね)

絹旗(いえ、むしろ超変人でもなければレベル5になんてなれないのかも)

絹旗(あーあ。なんだかうじうじ悩んでいたのが馬鹿らしくなりました)

絹旗(絹旗最愛ちゃん、超復活です!)

絹旗(気分もいいことですし、もう少しぶらぶらしていきますか)

絹旗(……それにまだ浜面とまともに話せる自信がありませんしね)
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:23:33.66 ID:8yXWzGEo
絹旗(超適当にぶらつく内に小物屋さんに着いてしまいました。せっかくなのでちょっと覗いていきましょう)

絹旗(うわっ、このカエル超ダサっ! センスゼロですね!)

??「わ、これ可愛い!」

絹旗(えーっ、こんなカエルを好む人間が? 一体どんな人なんでしょうか)

御坂「どうしよう。買っちゃおうかしら」

絹旗「げっ!? あなたは……」

御坂「アンタあの時のっ!? 何よ、やる気?」

絹旗「いえいえ超待ってください! 今日は非番です! 仕事でも無いのにあなたと戦いたくなんてありませんよ」

御坂「本当なんでしょうね?」

絹旗「ええ! だからその超物騒なコインをしまってください!」

御坂「分かったわ。信じてあげる」

絹旗(よよよ良かったぁ……)
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:26:11.19 ID:8yXWzGEo
絹旗「それにしてもあなたはこんなカエルが好きなんですね」

御坂「カエルじゃなくてケロヨンよ!」

絹旗「そんなの超どうでもいいです。なんにせよあなたがこのような嗜好を持っているとは超意外でした」

御坂「だ、だって……可愛いじゃない……」

絹旗「……やはりレベル5には超変わり者しかなれないのでしょうか」

御坂「はぁ? 何よそれ」

絹旗「私は第二〜四位と会ったことがあるのですが、いずれも超変わり者でした。カニ男に鮭弁女、そしてカエルマニア」

御坂「だーかーら、カエルじゃなくてケロヨン! ていうか私は常識人よ常識人」

絹旗「その主張は超却下です」

御坂「何よー!」
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:30:39.89 ID:8yXWzGEo
御坂「にしてもレベル5は変わり者、か。
    私は第一位や第五位とも会ったことがあるんだけど、確かにどっちも癖の強い人間だったわね」

絹旗「一体どんな人なんですか? 超気になります」

御坂「第一位の一方通行は……むしろマトモな部分の方が少ないわね。とにかく凶悪な奴よ」

絹旗「ふむふむ」

御坂「第五位の心理掌握は物凄く自尊心が強くって、自分のことを様付けさせないと気が済まないような奴。正直かなり苦手なタイプかな」

絹旗「うげぇ、それはなんというか人間的にあれな人ですね……。
    私の知ってるレベル5はまだまともな部類なんじゃないかと思えてきました」

御坂「だーから私はまともだって!」

絹旗「はいはい。それでは私はここらへんで」

御坂「ちょっ、待ちなさいこらぁー!」
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/04(日) 02:31:43.34 ID:zCcZyADO
この流れならきっと俺の一方さんも出てくるな
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:34:14.69 ID:8yXWzGEo
絹旗(時間も遅くなってきましたしそろそろ帰りましょうか……)

??「かーのじょ、一緒にお茶せーへん?」

絹旗「誰ですかあなたは?」

青ピ「僕は怪しい者やないよ! ただの可愛い女の子が好きな一高校生や」

絹旗「十二分に怪しいです」

青ピ「ああっ、ロリから蔑むような視線を向けられるのもわるないなー」

絹旗「はぁ……。とにかく私、ナンパ男なんかには超興味ないので」

青ピ「ええー! そんなこと言わんとちょっとだけ! な、この通りや」

絹旗「あーもう超しつこいです!」

青ピ「ごっふぅ! いいパンチ……や……」

絹旗「退治完了、ちょろいもんですね」
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:36:35.22 ID:8yXWzGEo
絹旗「ただいま戻りましたー」

浜面「おう絹旗、機嫌良さそうだな」

絹旗「うえっ。戻って早々浜面と鉢合わせてテンションだだ下がりです」

浜面「おいおい、んな言い方ねーだろ」

絹旗(つい条件反射で憎まれ口を叩いてしまいました……)

絹旗(さっきは元気づけてもらいましたし、一応フォローしときますか)

絹旗「冗談ですよ。今の私は超上機嫌です」

浜面「そうか、ならいいんだけどよ。また映画でも見に行ってたのか?」

絹旗「ええ。映画に行った後小物屋さんに寄ってきました」
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:39:24.33 ID:8yXWzGEo
浜面「小物屋なぁ。お前にも女の子らしいところがあるんだな」

絹旗「むっ、その発言は超失礼ですよ! これは超サンドバックの刑ですね!」

浜面「ちょい待てお前のサンドバックは洒落にならん! もうちょっと穏便にいこうぜ、な?」

絹旗「穏便にですか。それなら今度一緒に映画を見に行ってください」

浜面「そんなことでいいのか?」

絹旗「勿論チケットは浜面の奢りですよ」

浜面「ああ、まあそれはいいが……」

絹旗「なんですか? 超煮え切らない態度ですね」

浜面「いや。俺なんかと二人で出かけるのは嫌じゃないのかなって」

絹旗「別に嫌じゃありませんよ。これでも私、浜面のことはす……き、嫌いじゃありませんから」
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:47:42.48 ID:8yXWzGEo
浜面「そうなのか? お前は俺のことを嫌ってるものだとばかり思ってた」

絹旗「本当に嫌いな人間には触れたくもありませんよ」

浜面「そっかそっか。なんかホッとしたよ」

絹旗「ホッとですか?」

浜面「俺だって人並みに不安を抱くこともあるんだって」

絹旗「へー。顔に似合わず繊細なんですね」

浜面「顔は関係ないだろ!」

絹旗「そんなガラスのハートの浜面にズリネタを超提供してあげます。ちらりーん」

浜面「おまっ、もうちょっと羞恥心というものをだな!」

絹旗「何々上も見たいのですか? 仕方ありませんね。ぴらーん」

浜面「だーからよー!」

絹旗「超欲情しました?」

浜面「するかっつの!」

絹旗「ちぇっ……」
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 02:52:06.16 ID:d4yP.EAO
僕にも。提供。してください。
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 02:53:11.43 ID:pdQfOt2o
ちなみに美琴が好きなのはケロヨンじゃなくてゲコ太な
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 02:56:38.28 ID:8yXWzGEo
絹旗(冷静になってみると……さっきの私の行動って……)

絹旗(あー! あぁー! 私は勢いでなんてことをしてしまったんでしょう!)

絹旗(「超欲情しました?(キリッ!)」 。あああああっ、超恥ずかしいです! いっそ殺してください!)

絹旗「うー! うー!」

絹旗(でもでもでも! 形はどうあれ映画の約束を取り付けられました! これは超大きな一歩です!)
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 02:59:35.49 ID:xnkwH2DO
やっぱり絹旗は浜面の嫁だよな…可愛いすぎるだろ

支援
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 03:03:01.09 ID:8yXWzGEo
絹旗(……ん、超大きな一歩? そもそも浜面と映画に行くことで一体何が進展するというんですか!?)

絹旗(これじゃあまるで、私がバカ浜面との仲を深めたがってるみたいじゃありませんか!)

絹旗(……いえ、ここまできたら素直に認めましょう)

絹旗(超々々ー! 不本意ながら! 私は浜面のことが好きになってしまったようです)

絹旗(もしかしたら私って、馬鹿っぽいどころか本当に馬鹿なのかもしれませんね)

絹旗(にしても浜面、本当に私のことをおかずにするんでしょうか……)

絹旗(他の皆さんの妄想でいやらしいことしてたら、なんとなくやだな……)
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 03:11:03.06 ID:8yXWzGEo
ごめん、途中だけど寝落ち。まだ書き溜めはあるので続きは近い内に

絹旗超可愛い
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 03:15:53.06 ID:d4yP.EAO

だって絹旗だからな
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/04(日) 03:22:44.71 ID:b4nxI6U0
人間1日くらい寝なくても死なないさ!
さあ、続きを!
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 04:31:02.86 ID:gKMIDsAO
のくすで絹旗浜面の良さを知ってきた
期待
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 04:37:27.94 ID:9QiX2VI0
超乙
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 04:52:05.37 ID:AtyjHzko


>>33
美琴はゲコ太もケロヨンもピョン子も愛でてるぞ
正確にはラブリー・ミトンという括り(なんの括りかは忘れた)のキャラが好き
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 06:51:41.81 ID:0A2o0MDO
途中で寝てしまったがこれは期待

浜面なら涙を堪えて絹旗を見送ろう
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 08:08:27.90 ID:dvK.BbMo
麦のん「きーぬーはーたぁー」
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 08:15:22.73 ID:WYoBdUDO
むぎのん「あーさーくーらー」
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 08:56:30.92 ID:8yXWzGEo
――――翌朝――――



絹旗「おはようございます」

滝壺「おはようきぬはた」

絹旗「おや。寝癖が超凄いですよ?」

滝壺「そういうきぬはたも凄いよ」

絹旗「本当ですか!? どれどれ……。うわー、確かにこれは超ひどいですね」

浜面「おっす」

絹旗「リモコンアターック!」

浜面「お前いきなり何投げてんだよ! 危うく意識がブラックアウトしかけたぞ!」
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 08:59:29.18 ID:8yXWzGEo

絹旗「死にたくなかったら超空気読んでください!」

浜面「は? 空気?」

絹旗「こっちこないでくださいってことです!」

浜面「どうしてそんなこと言うんだよ? ……って、おいおいお前ら凄い寝癖だな!」

絹旗「あああああっ! だからだからだから浜面は嫌なんです! この超鈍感男っ! あっちいけー!」

浜面「うぉおお落ち着け絹旗! 剃刀投げはリアルにヤバい!」

絹旗「む、未だ無傷とはなかなかしぶといですね」

浜面「昔っから悪運だけは強いからな……」

絹旗「こうなったら超奥の手です」

浜面「おいちょっと待て、テレビなんか持ち上げてどうする気だ!? どうする気なんですか絹旗さぁん!?」

絹旗「せいぜい自慢の悪運とやらに期待してください」
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:03:49.71 ID:8yXWzGEo
絹旗「とりゃああ!」

浜面「ひぃっ! 神様仏様ぁ!」

絹旗「大人しく捕まってください浜面!」

浜面「嫌に決まってんだろ!」

絹旗「大丈夫です、超一瞬で済みますから!」

浜面「何が!? 何が一瞬で済むってんだよ!?」

滝壺「二人とも楽しそうだね」

絹旗・浜面「はぁぁ!?」
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:06:16.45 ID:8yXWzGEo
浜面「おいおい滝壺、こんな一方的な殺戮が楽しい筈ないだろ」

絹旗「私だって楽しくなんかないです! あくまでこれは辱めに対する報復なんですよ!」

滝壺「ふふ、息ぴったり」

絹旗「超気味が悪いこと言わないでください滝壺さん!」

浜面「そうそ、俺と絹旗の息が合うなんてこと有り得ねーっつの!」

絹旗「……何もそこまで言わなくても……」

浜面「何か言ったか?」

絹旗「空耳じゃないですかね」

浜面「あれ。まだ俺寝ぼけてんのか?」
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:07:29.76 ID:8yXWzGEo
絹旗「よし、もうこっちにきてもいいですよ」

浜面「ういー。にしてもお前が寝癖なんか気にする奴だったとはな」

絹旗「私だって……」

浜面「私だって?」

絹旗「……いえ。なんでもありません」

浜面「なんだよ、気になる切り方をする奴だな」

絹旗(私だって好きな人の前でくらい可愛くいたい。そんなことあなたに言える筈ないじゃないですか)
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 09:09:35.01 ID:dvK.BbMo
見てるよ支援
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 09:13:23.39 ID:ViRUDHA0
おはよう頑張れ
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:20:02.62 ID:8yXWzGEo
絹旗「それと浜面」

浜面「なんだ?」

絹旗「いくら寝癖を見られたからとはいえ、さっきははしゃぎ過ぎました。ちょびっとだけ反省してます」

浜面「あー、こりゃ今日は雪でも降るかな」

絹旗「超むかっ、何ですかその言い方は!」

浜面「お前が俺相手に謝るなんてこと、そうそうないからな。つーか実際初めてなんじゃねえの?」

絹旗「確かに言われてみればそうかもしれませんね……」

絹旗(私って我ながら超傲慢な奴ですね。浜面もよくそんなのと普通に接しているもんです)

絹旗(いえ。もしかしたら普通に接しているのではなく、立場上そうせざるを得ないだけなのかも……)

絹旗(私達の間に位や能力の差が無かったとしても、浜面は今まで通りでいてくれるのでしょうか?)

浜面「おい絹旗、ぼーっとしてるけど大丈夫か?」

絹旗「わっ!? なななんでもありません! 浜面如きが私を心配するなんて百万年早いです!」
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:22:54.61 ID:8yXWzGEo
絹旗「それにしても超お腹が空いてきました」

滝壺「そろそろ朝ごはんの時間だね」

絹旗「今日の朝食当番誰でしたっけ?」

浜面「麦野。実際滝壺以外が当番だと俺が当番なのと変わんねーんだけどな」

滝壺「私も手伝うよ」

浜面「おっ、マジで? 悪いな助かるよ!」

絹旗「ではたまには私もお手伝いしましょうか?」

浜面「もしもーしお天気お姉さん、やっぱ今日雪ですて雪」
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:25:45.96 ID:8yXWzGEo
絹旗「うぅぅっ、分かってますよ自分がそんなキャラじゃないことぐらい……」

浜面「悪い悪いそう拗ねるなって!」

絹旗「私のデリケートな心は浜面の心無い一言により超っ傷つきました!」

滝壺「落ち込まないできぬはた。一緒に料理しよう?」

絹旗「滝壺さん……」

滝壺「きぬはた」

絹旗「うああーん、私もう滝壺さんと結婚します!」

滝壺「よしよし」

浜面「つ、ついてけねえ」
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:27:08.06 ID:8yXWzGEo
浜面「そんじゃ分担すんぞー。まず俺、サラダ係。次滝壺、目玉焼き係。最後絹旗、トースト係」

絹旗「トースト係ぃ? 浜面それ一番楽な役割だから私に回したでしょう!」

浜面(鋭いなこいつ……)

浜面「いやいやそんなことないって! トーストは主食、つまりは今朝の食卓の主役!
    そんな重要な役回りだからこそ絹旗に任せたんだ!」

滝壺「はまづらの言う通りだよ」

絹旗「そうなんですか?」

浜面「ああ!」

絹旗「分かりました。不肖絹旗最愛、超張り切って至高のトーストを完成させます!」

浜面(いや頼むから無難なトーストを作ってくれ)
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:30:36.23 ID:8yXWzGEo
絹旗(こうなったら超職人芸を見せてやります。えーと、トーストは焼き料理ですよね。まずは油を引きましょう)

絹旗「滝壺さん、その油貸してもらえますか?」

滝壺「はいどうぞ」

絹旗「ありがとうございます」

絹旗(よーし、サラダ油超投下です!)

浜面「待て待て絹旗、お前何しようとしてるんだ?」

絹旗「何かを焼く時は油を塗るんですよ。浜面知らないんですか?」

浜面「知らないんですか、じゃねぇよ! トーストは基本何も付けずに焼くものだ!」

絹旗「そ、それぐらい知ってます! ちょっとしたジョークですよジョーク!」

浜面「ジョークってお前なあ。俺が様子見にこなかったら最後までそのジョークを貫いてたんだぞ」

絹旗「ああもうっ! 浜面の癖に超生意気です!」

浜面「はいはい」
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:34:37.96 ID:8yXWzGEo
絹旗(初っ端からまさかの大失敗でした……。だけど私はめげません! 失敗をバネに超頑張ります!)

絹旗(トースターに食パン入れて、そのまま蓋を閉めてっと。やればできるじゃないですか私!)

絹旗「……」

絹旗(そろそろでしょうか?)

絹旗「うわっ、超真っ黒焦げ!?」

絹旗(蓋裏についたすすのせいで、トースター内部の見え方が違っていたんですね……)

浜面「あちゃー、焼き過ぎたか」

絹旗「どうしましょう浜面ぁ……」

浜面「大丈夫気にすんな。もう一度焼き直せばいいだけだ」

絹旗「でも超自信喪失です……」

浜面「誰でも失敗することはあるって! ほれ、食パン入れて、つまみをここまで回してみ」

絹旗「こうですか……?」

浜面「上出来だ」
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:35:33.27 ID:8yXWzGEo
絹旗(チーンって鳴りました。焼き上がったということなのでしょうが、直接トースターの中を見るのが超怖いです)

滝壺「どうしたの?」

絹旗「そのですね、蓋を空ける勇気が……」

滝壺「きぬはたなら大丈夫だよ」

絹旗「滝壺さん……」

絹旗(こうして超励ましてもらったんです。勇気を出しましょう!)

絹旗「……! やりました! ちゃんとしたトーストです!」

滝壺「おめでとうきぬはた」

絹旗「ありがとうございます!」

浜面「おっ、今度は美味そうに焼けたじゃねーか!」

絹旗「えへへ。超当然の結果です!」
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:36:22.81 ID:8yXWzGEo
絹旗「浜面、滝壺さん、私料理のこと超侮ってました」

浜面「仕方ねぇよ。こういうのってやってみないと上手くならないもんだからな」

絹旗「私も今度からは当番頑張ってみようと思います。だからその……」

浜面「分かった、俺がサポートしてやるよ」

滝壺「私も手伝うね」

絹旗「ありがとうございます! 私超頑張ります!」
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:38:15.46 ID:8yXWzGEo
絹旗「浜面ぁー! そろそろ映画に行きますよー!」

浜面「おう!」

絹旗「にしてもあなたはこんな時までジャージですか」

浜面「別にいいだろ。気に入ってんだよこれ」

絹旗「そういえば超使い込んでありますよね」

浜面「色々と思い入れがあるんだよなぁ」

絹旗「服に思い入れも何もないと思うんですか」

浜面「いやいや。どんなもんだって使ってる内に愛着が湧いてくるものだぞ」

絹旗「それもそうかもしれませんね。私も超顎で使う内に浜面にすら愛着が湧いてきましたし」

浜面「俺は物扱いかよ!?」
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:41:07.73 ID:8yXWzGEo
浜面「そういえば今日はなんて映画見るんだ?」

絹旗「リアル黒髭危機一髪です」

浜面「何だその映画は? 中身の予想が全くつかねえぞ」

絹旗「どんな映画か超気になりません?」

浜面「ああ。確かにむちゃくちゃ気になるな」

絹旗「最近超一部の掲示板で話題になってるんですよ。私も超楽しみです!」

浜面「あーそうだ、映画館入る前にコンビニ寄ってかないか? ああいう場所って飲食物高いだろ」

絹旗「いいですよ。どうせお金を出すのは浜面ですしね」

浜面「奢るのは映画のチケットだけじゃないのかよ!?」

絹旗「ちっちっち。飲み物とお菓子は超必需品なので、必要経費扱いです」

浜面「財布が泣いているうううう!」
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:43:26.48 ID:8yXWzGEo
「いらっしゃいませー」

絹旗「さーて、超一杯買いまくりましょう」

浜面「おいおい勘弁してくれよ」

絹旗「わっ……」

浜面「ん、どうした絹旗?」

絹旗「あの白髪の人のカゴを見てください」

浜面「うおっ、缶コーヒーばっかどっさりと」

絹旗「凄い人もいたものですね」

浜面「本当だな……」
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:46:20.72 ID:8yXWzGEo
絹旗「そうでした浜面、映画館に着く前に言っておくことが」

浜面「改まって何だ?」

絹旗「今から向かう映画館ではカップル客のチケット代を超割引しています。
    ということでチケット買うまでの間カップルのふりをしましょう」

浜面「つーことは手でも繋げばいいのか?」

絹旗「やれやれ、所詮超童貞の浜面ではその程度の発想が限界ですかね」

浜面「んなっ!? んじゃ他に何をやれっていうんだよ!」

絹旗「それが残念なことに私も処女なので超似たような発想しかできません」

浜面「なら一々突っかかるなよな……。ホレ、手ぇ出してくれ」

絹旗「うわっ、超生暖かっ!」

浜面「嫌な表現すんなっての」

絹旗(ごめんなさい浜面、本当はあなたと手を繋げて超嬉しいんですよ)
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/04(日) 09:51:35.65 ID:8yXWzGEo
投下終了。今日明日中に続き書けるよう頑張る

あと昨夜は言い忘れたけど支援してくれた人ありがとう
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 09:56:53.91 ID:ViRUDHA0
超乙です!
続き楽しみに待ってる
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 09:57:51.52 ID:xnkwH2DO
乙!続き超期待してる
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/04(日) 10:09:56.61 ID:ErJMxsDO
絹旗かわいい
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/04(日) 10:28:23.57 ID:ME2rg.AO

こいつは良い
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/04(日) 10:50:50.83 ID:rNRQBCw0
さすが絹旗
滝壺とならぶ浜面の二大嫁さん
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 11:52:06.78 ID:nD34fJoo
絹旗かわうぃいいいい
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 12:15:06.15 ID:3tSV77Uo
やっぱアイテム関連のSSいいなぁ
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/04(日) 13:27:50.65 ID:W.0Pi.SO
超乙!
なんという俺得スレ
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 15:15:51.45 ID:GHEX43.o
                 _,... -- ..._
              ,. '´': : : : : : : : `ヽ
            ///: : : : : : : : : : : : \
            / /  / 、: : : : : : : : : : : : : ヽ
              / /  / / \: : : : : : : : : : : : : ハ
          / / / 〃,.公、: : : : : : : : ヽ : : : : ∧
          ハ| | レ'/  ヽ\\ ヽ. : : i: : : :i: :∧ は・ま・づ・ら・にゃーん★
        彳ハ: :!: :レへ、 \\_><´ |: : : |: : : ヽ
        /:i: : : :V : :ドぇァミ=' `こ>セァ!: : : :|: : : |: :ハ
       / : |: : : : V: :|`=´   `ー=刋!: : : :|: : : | : : i
      i: : : |: : |: : : : :!             !: : : :!: : : !: : : !
       |: : :∧ : !: : : : ヽヽ._ _`..´_,. ィ' /: : :,.イ: : : !: : ∧    ヽ
    _,. イ: : /: ヽ: ヽ: : : : ハ、` こ ´ /|:{: :/: |: : : i: :/: : \__ノ
   〃≦レ': : ,.小: : :、: : : i: | .>‐<,.≪!:V: : :ヽ: : ヽ{: : ヽ``ヽ
( / >う: /: : }: : : : }: : :|: |≫=ラ≪八: :\_:ヽ: :_>ー:≫ヽ`
 `T´{し'/: : : ノ: :/ ノ: : / /V_/__/_/ 》へ: :/: :∠_<: : 〃: : : V
  >: /: : 丶`ー=ニ三彡'≫V__/_/_/ヽ≫/: : / ̄ヽ: メ、: ヽ: : :ヽ
 ,イ: : /:i: : :ハ〃`ー=夭 `≪≫V__/_/》'´ /: : /  /  V∧V: :|: :ハ: |
〃{: : {: :V/:ノ{しヘヽ   \`≪ヘ//_,.. イ 〃_  /    !しリ: : !/ } !
{  ヽ: ヽ/イ´  Y ≫    \\'/    `7/´V      V: : /`ー'乂_ノ
乂ノ 冫 /    Y´      ,`ヽ    〃  V     V {    ´
(__,.イ: :/      |      弋'ハ    {し'   i       vヘ  ,
 `ーイ/      |         |           |      〉 `´
    〈         |           |          !     /
     \       !        !          /    ,.〈
     / `ーヽ_ヽ     ,.-、 i       /-―‐'   }
      ヽ       ト、    弋.ソ |      /L_    _,.イ
      / `ー‐┬へ  ヽ      !  ∠,.≦、 「 ̄   !
      !  ヽ  レ'  冫`ー===≧{{三}}彡'ヽ ヽ|     ハ
     ,'     /  / ` ̄7==≠´ ̄ ヽ   ヽ      !
    ,'      /  /   /     }           、    |
    i    /   '   /  ,.-、/           V / !
    |     ,'          ー' {       ヽ   V   |



      ひ            よ            こ
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 15:53:31.73 ID:5p0wuxYo
かわいい
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 19:59:36.10 ID:nTbWixwo
このひよこどこで買えるの?
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 20:02:40.95 ID:jo9TfJE0
_
\`ヽ、
  \, V
   `L,,_
    |ヽ、)                        ,、
   .|                           ヽYノ
   /                           r''ヽ、.|
  /     / /  /                .ヽ  `ー-ヽ|ヮ
 .|      /   .|        :           、  `|
 |      /  / :\ `ヽ    ヽ.          .ヽ   |
 |   / /  | 丿 人 ヾ      ヽ  ヽ    \ ヽ |
 ヽ,  y'    !/ /  \      ヽ   ヽ   ヽ. }ノ
   ヽ,'       | /    ヽ      、    }   Y. .\
   {  {  |  | /      ヽ  ヽ  ヾ   }    |    ヽ
  /   ヽ |  | ヽ _     ミ  乂 __レ   }    |      、
 /〃  ||  |  l__`ヽ、__ 八 _‐弋´=彡从. リ    l   ヽ . ヽ
/ /   ゞ   \ヽ゚ 入、    彳__゚ __/ソ ソ    |    |  ヽ
  l |  l ヽ  !  ‐ -      `´  ' |/    /    /   l
 | ヽ    ヾ :ヽ               l    丿 /   l   /
 ヽ  、    l  !      _ _       l  〃   /   /  イ
  ヽ  ヽ | 乂 ヽ  _        / / 仆  从   /  人
  / ゞ  ヽ|    `ヽ `、ヒ二二彡゙゙ ィ ! l   〃l   /   / \
/   ヽ  ヾ   .|ヽ ヽ _  一 ´ / | | l  /  |   l  / l  . \ 
   ソ 八   冫 :丶 |  ` ー ´   l/ | ヽ |  乂  ヽ  : \   彡ィン
彡" :从 ヽ /    | l        / l  \ ヽ  \ \    \ヽヽヾ
   /     | i / ゞ |_z=二二二 :::..乂  \ \      ̄彳ミフ ヽ \
:::: 丿 ノノ  :リ    〉 :|;;;;; ;;;;;; ;;;;;;;  ゙ ;;;ヽ   ゞ  ̄  ̄∠´i〃 /   :\
  /  /ノ  丿/  丿 ノ ;;  ;;;; ;;;  ;;;;;;;...:: ;;;;;;;;ハ ノ  / ⌒ヽ、、、 /  ヽ   )
::/ ンテモ彡ゞ / / /;;´ ;;;; ;;..... ;;;;;;  ;;;;;;;.. メ ノ  /    l  ヽ `/  )  乂リ     │  -|-゙ レ |
ハルィ ──/  \ ..;;;;  ;;;;;  ;;;;;; ;;;;;; / /  /     /   ヽ 川   l  乂.ル    し  9   __ノ
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/04(日) 20:42:55.62 ID:rxtQZN6o
しずりちゃんかわいい
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/04(日) 22:49:22.00 ID:3iv8nvMo
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 01:27:56.39 ID:O0CqFq2o
保守はイラン
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 02:32:07.65 ID:ehJNpESO
支援ェ…
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 02:45:42.99 ID:N9dCs6AO
なんという俺得スレwwwwww支援ww
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 02:55:08.37 ID:o6DviOg0
なんという俺得

アイテムSSが増えて超いい感じですね
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 02:57:32.74 ID:SK./ogAO
超俺得です支援
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 05:50:06.93 ID:HSPjrYAO
絹旗がかわいすぎて俺の全てがマッハでやばい
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 07:01:56.14 ID:apHPJkAo
KIMUHATAHAORENOYOME
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 07:03:31.44 ID:apHPJkAo
あれ?キムハタって誰だよorz
















































絹旗は俺の嫁
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 10:47:18.61 ID:PD1JChco
>>87
お前キムヨナに向かって何言ってんだ?









滝壺は俺の嫁
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 15:18:57.55 ID:eH7BIkMo
五分むぎのん
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 15:36:25.40 ID:4ASzkWMo
そげ…遅かったか
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 16:25:07.85 ID:RjFGrEMo
sageで貰うなんて超卑怯です

五分浜面
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 16:25:42.91 ID:4ASzkWMo
そげぶ
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 16:32:25.11 ID:cMRvdyMo
なんだ切り取り線か
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 16:47:49.52 ID:eH7BIkMo
おっと確かにsageは卑怯だったなくくく
再びの五分むぎのん!

まあ俺以外にむぎのんがなびく訳ないんですけどね^^
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 16:49:47.74 ID:TY/U7Cwo
はいはいめるとだうなーめるとだうなー
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 16:58:37.98 ID:4ASzkWMo
じゃあ俺は五分対馬さん
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 17:02:20.99 ID:iJOnLlMo
そげぶ
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 18:25:50.25 ID:p3DoNASO
ではフレンダさんの下半身はもらっていきますね
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 18:47:53.10 ID:7lHlE1wo
おい
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 19:13:13.55 ID:9jiRDboo
はあ…パンチラ最高…
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 20:08:32.44 ID:eH7BIkMo
80面白いから。タロウのがよっぽどつまらんしそもそもスレチだよどアホ
アンチスレ自分でたてろ
お前の意見なんか聞いてないんだよ馬鹿
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 20:09:24.07 ID:eH7BIkMo
誤爆
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 20:09:26.92 ID:4ASzkWMo
どうした何があった
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 21:01:48.18 ID:IywLxEDO
しめしめ

五分五和!
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:02:28.66 ID:W0BdMLIo
そげぶ
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 21:02:35.72 ID:0Q5Jztw0
ここで五分麦のん
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:03:41.44 ID:W0BdMLIo
むぎのんとSMしたらロウソクの代わりにメルトダウナー使われそうなそげぶ
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:03:48.74 ID:z0b/R3Q0
それぶ
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 21:18:36.74 ID:ul0y6roo
浜面「でだ、絹旗。俺達はチケットを買って席に着いた訳だよな?」

絹旗「一々確認しないとそんなことも分からないのですか。超やれやれです」

浜面「俺が言いたいのはそういうことじゃなくてさ……」

絹旗「要領を得ませんね、もっと分かりやすく言ってください」

浜面「んじゃストレートに聞くぞ。どうして俺達は未だに手を繋ぎっぱなしなんだ?」

絹旗「こうしてると超落ち着くんですよ。浜面は私と手を繋ぐの嫌ですか?」

浜面「別に嫌って訳じゃないから、繋ぎたいってのならこのままでも構わねえけどよ」

絹旗(って、何を言ってしまったんですか私は!? これでは好意が超駄々漏れじゃないですか!)
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 21:23:16.12 ID:ul0y6roo
絹旗「なーんて冗談です」

浜面「は?」

絹旗「単に手を離すタイミングを超見失っていただけです」

浜面「ああなんだ、お互い腹の中は同じだったってことか」

絹旗「大体誰が好き好んで浜面なんかの手を握りますか」

浜面「お前なあ! いやまあ、正直反論できねーけど」

絹旗「超ぐだぐだ煩いですよ浜面。それよりほら、ちょうど明かりも消えましたし静かに待ちましょう」

浜面「おっ、そうだな」
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:25:19.48 ID:eH7BIkMo
しえんしえん
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 21:26:02.72 ID:ul0y6roo
「止めてくれ! その穴は、その穴だけは!」

絹旗(この超雑な脚本、これは紛れもない駄作です。浜面も退屈しているんじゃないでしょうか)

浜面「……」

絹旗(驚きました、超真剣に見入ってます。流石は脳みそC級の浜面)

「ああああ! 飛び出るうううう!」

絹旗(最後はまあこうなりますよね。C級ならC級らしく、予想の斜め上をいく展開を狙えばいいものを)

浜面「うっ、ううっ……」

絹旗(って、泣いてる!? あなたは垣根帝督ですか!)

浜面「リアル黒ひげ危機一髪、いい映画だった!」

絹旗「隣でそんなに満足そうにされるとなんだか負けたような気になります……」
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:27:07.67 ID:0Q5Jztw0
来たー!
素直になれない絹旗かわいい支援
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 21:29:43.19 ID:ul0y6roo
浜面「これからどうする? このまま真っ直ぐ帰るか?」

絹旗(折角の二人きりの外出をこれで終わりにするのも超勿体無いですよね)

絹旗「服屋に寄ろうと思うのですが、付き合ってもらってもいいですか?」

浜面「別に構わないぞ。ああ、ただし服まで奢れってのは勘弁な!」

絹旗「分かってます。いくらなんでも超貧乏な浜面にこれ以上たかれませんよ」

浜面「俺が貧乏なんじゃなくてお前が年の割に金を持ちすぎなだけだっての」

絹旗「私とあなたとでは頭の出来が超違いますからね」

浜面「畜生っ! へいへいどうせ俺は無能力者ですよ」
115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 21:32:05.20 ID:ul0y6roo
絹旗「服屋に超到着ですっ」

浜面「ここ初めてきたけどデカい店だな」

絹旗「きゃっ、浜面の初めて超ゲットです! 超いらねー!」

浜面「誤解を招くような言い方すんなっての!」

絹旗「ねね浜面、これ私に似合いますか?」

浜面「ちっとは俺の話も聞けよ……。まあいいんじゃねえか?」

絹旗「何ですそれ、超投げやりな返事ですね」

浜面「服のセンスには自信ないんだよ。俺にお伺い立てるよりお前一人で選んだ方が、よっぽどマシだと思うぜ」

絹旗「私はその超センスのない浜面が好む服を知りたいんです」

浜面「は? なんで俺好みの服なんか着たいんだ?」

絹旗「それはその……、どうせ私の男の知り合いって浜面ぐらいですもん。
    同性よりは異性の好みに合わせた方がまだいいかなと思いまして」
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 21:34:13.41 ID:ul0y6roo
浜面「絹旗……お前……」

絹旗「な、なんですか!? そんな超気持ち悪く目を潤ませて……」

浜面「一応俺のこと同じ人間として見てくれていたんだな!」

絹旗「はっ?」

浜面「俺はよぉ、てっきり生きる道具扱いされてるもんだとばかり」

絹旗「浜面はどこまで卑屈なんですか! 麦野ならいざ知らず、私はあなたのことそんな風には思ってませんよ」

浜面「そうは言っても普段の扱いが扱いだからさ……」

絹旗「はぁーっ。あなたは鈍感なんだか繊細なんだが。
    超憐れなんで、今度からちょっとだけ加減してあげることにします」

浜面「マジで!?」

絹旗「ちょーっとだけですよ? 結局のところあなたは超下っ端なんで」

浜面「それでも助かるよ。ありがとな」

絹旗「別にお礼を言われるほどのことではありませんよ。そんなことよりほらっ、さっさと服選びを再開しましょう!」
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:34:31.68 ID:cAJ3LTY0
最愛かわいいよ最愛
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 21:36:31.38 ID:ul0y6roo
絹旗「浜面ー、この服はどうですか?」

浜面「おっ、今までの中で一番良さそうだな。試着してきたらどうだ?」

絹旗「ではそうしますか。待っててくださいね、超メロメロにしてあげますから」

浜面「そりゃ楽しみだ」

絹旗(超どうでもよさそうな返事ですね……。こうなったら見返してやります!)
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 21:38:50.43 ID:ul0y6roo
絹旗「お待たせしました」

浜面「うおっ、思った以上に似合うな!」

絹旗「超可愛いでしょう?」

浜面「ああ」

絹旗「ふふん、超特別に今なら私に惚れても許してあげますよ」

浜面「惚れるって、お前なあ」

絹旗「更にここで対浜面用超秘密兵器の発動です!」

浜面「なっ!? うさみみヘアバンドだと!?」

絹旗「ほれほれー」

浜面「これは凄い破壊力だな……」

絹旗(やりました! 浜面を超メロメロにできました!)
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:39:14.29 ID:sbtXAnE0
キテター
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:39:32.33 ID:S.C5g1Eo
追いついた、支援
さいあいかわいいよさいあい
122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 21:43:25.89 ID:ul0y6roo
絹旗「さて、浜面を超骨抜きにしたことですし、元の服に着替えてきますね」

浜面「分かった。俺はここで待ってるわ」

浜面(それにしても今日のあいつ活き活きしてるよな。仕事の時よりよっぽど健康的でいいな)

??「うーん、これもイマイチね」

浜面(おっ、巨乳発見)

固法「これも胸がキツそうだし」

浜面(たまらねー)

絹旗「ただいま! 着替え終えましたよー」

浜面「ああ」

絹旗(心ここにあらずといった感じですね。浜面の視線をたどると……巨乳の女!?)
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 21:45:19.74 ID:ul0y6roo
絹旗「窒素キーック!」

浜面「げほぉ! な、何すんだよ絹旗!」

絹旗「私という超愛らしい同伴者がいながら、他の女に目を奪われるからです!」

浜面「おまっ、どうして分かったんだ!?」

絹旗「その超キモいにやけ面を見れば一目瞭然ですよ!」

浜面(あちゃー、マジかよ……)
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:46:51.78 ID:S.C5g1Eo
げほぉだけですむとか浜面パねえ
普通は死だろ・・・
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 21:50:05.71 ID:ul0y6roo
絹旗「全く浜面ときたら……」

浜面「すまん! 機嫌を直してくれ!」

絹旗「はしゃいで服見てたのが超馬鹿みたいになりましたー」

浜面「本当この通りだ!」

絹旗「もういいですよ別に。元はといえば私が超ちんちくりんなのが悪いんですし」

浜面「んなことないって! お前はマジで可愛いよ、うん!」

絹旗(可愛い、ですか。でもきっとそれだけじゃ、浜面の気を惹くには超不十分なんですよね)

絹旗「少し一人になりたいので先帰ります」

浜面「あ、おいっ!」

浜面(行っちまった……)
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:50:31.78 ID:l4PEF12o
>>124 全力でやってる訳無いだろww
127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 21:50:58.81 ID:QpYaTYg0
絹旗はこんなに可愛いのにはまづらときたら・・・
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:51:00.15 ID:cvq6ncDO
我々の業界じゃ窒素キックはご褒美ですよ?
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 21:53:05.48 ID:ul0y6roo
絹旗(早く大きくなりたいです。そうすれば浜面も振り向いてくれるかもしれないのに……)

絹旗(超焼け石に水でしょうが牛乳でも買って帰りましょうか)

絹旗(はぁ……、何が超メロメロなんだか……)

絹旗(ちょっとぐらい誉められたからって調子にのって……。やっぱり私は超馬鹿です。浜面より馬鹿かもしれません)

絹旗「うーっ、ううっ……」

??「どうしたんですかー?」

絹旗「……お子ちゃまに用はありません」

小萌「失礼ですねー! 私はこれでも教師ですよー?」

絹旗「超疑わしいです。先生ごっこはよそでやってください」

小萌「本当ですよー! ほら、教員免許です」

絹旗「超本物っぽい……。まさか本当に教師なんですか? というか大人?」

小萌「正真正銘の大人ですし教師ですよー」
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:54:11.56 ID:S.C5g1Eo
ここで小萌せんせーとか予想がいwwww
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:54:50.70 ID:2DPoBRso
>>124
トンファーキックと同じだろww
絹旗の能力思い出せ
132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/05(月) 21:56:38.24 ID:rIxYBgAO
へぇーそうなんですか。
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 21:57:40.06 ID:kFeeJuso
小萌てんてーwwwwwwww
134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 22:01:15.62 ID:ul0y6roo
小萌「一体どうして泣いていたんですか?」

絹旗「あなたには超関係ないことです」

小萌「教師の性でして、私泣いてる子はほっとけないんですよ」

絹旗「ああもうっ、超おせっかいです!」

小萌「そうかもしれません。だけど話してみるだけで楽になることもあるんですよ?」

絹旗「……」

小萌「よかったら話だけでも聞かせてもらえないでしょうか」

絹旗「はぁ……、分かりました、そこまで言うのなら……」

小萌「ありがとうございます!」

絹旗「まずですね、あなたは自分の容姿について悩んだことはありませんか?」

小萌「容姿、ですか? ありますよ。何故かよく子供扱いされて困っちゃうんですよねー」

絹旗「私も同じような経験があります。
    訳あって年上と関わる機会が超多いのですが、いつも子供としてしか見てもらえないんです」
135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 22:05:30.29 ID:ul0y6roo
小萌「大丈夫ですよ。今は小さくても貴女はまだ成長期なんです。
    きちんと食べてきちんと寝ればちゃんと大きくなれますよ!」

絹旗「だけどそれには超時間がかかります。それでは遅いかもしれないんです。
    将来私が必ず大きくなれるという保証もありませんし……」

絹旗(というか、あまり成長できない人がいることを示す例が今ここに)

小萌「ははーん」

絹旗「む、何ですかその超得意げな顔は」

小萌「初めはスタイルに関する悩みを持っているのかと思いましたが、どうやらちょっと違うようですね。
    ズバリ! あなた恋をしてますね?」

絹旗「どうして分かるんですか!?」

小萌「だって私先生ですから」
136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 22:07:49.66 ID:cvq6ncDO
恋………あぁ俺か
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 22:08:35.38 ID:eH7BIkMo
そげぶ
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 22:09:23.41 ID:ul0y6roo
小萌「大抵の男の子って、スタイルのいい女の子を見ると目が離せなくなっちゃうものなんです。
    それはもうそういう風にできてるから仕方ありません」

絹旗「ええ。だから私は……」

小萌「でも勘違いしないでください! だからといって、可愛い系の子に勝ち目が無い訳ではないんです!」

絹旗「本当ですか?」

小萌「はい。だって女の子の魅力には女の子の数と同じだけの種類があるんです!
    当然あなたにもあなただけの魅力がちゃーんとあるんですよ?」

絹旗「私だけの魅力……」

小萌「大丈夫。あなたは十分魅力的な子です。だからほら、にっこり笑っていれば、きっと男の子もあなたにメロメロですよー」

絹旗「……」

小萌「分かっていただけましたか?」

絹旗「はい。ありがとうございました……、先生」
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 22:13:09.79 ID:ul0y6roo
絹旗(笑顔、笑顔……。よし!)

絹旗「ただいまです!」

浜面「よう絹旗、遅かったな」

絹旗「あ、浜面……。外で超話し込んでしまって。えへへ」

浜面「絹旗? ちょっと様子が変だぞ」

絹旗「嫌ですね、私は超いつも通りですよ。
    浜面の方こそどうしてそんなに困った顔をするんですか?」

浜面「お前がすっげー悲しそうな笑顔作ってるからだよ」

絹旗「えっ……?」
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 22:17:53.22 ID:ul0y6roo
絹旗「私その、えっと」

絹旗(どうして? もしかして私、自分が思っていた以上にショックを受けて……?)

浜面「なあ絹旗、俺なんかの前で無理すんなよ」

絹旗「い、嫌です……、笑ってたいのに……、こんっ…な……泣いてしま……って……」
    いや、見ないで……。うっ、ヒクッ、うぁぁ」

浜面「お前だって年頃の女の子だ。そりゃ泣きたい時もあるわな」

絹旗「浜……づらぁ……、私……私……」

浜面「ほらこいよ、俺でよければいくらでも胸貸すから」

絹旗「うぁぁああああ!」

浜面「よしよし」
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 22:19:40.99 ID:cvq6ncDO
くっ…仕方ない今は我慢しよう
だが浜面!後でその絹旗ちゃんが飛び込んだ胸に飛び込ませてもらうからな!
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 22:21:09.29 ID:S.C5g1Eo
上に同じく、だがしかし俺はナイフを持ってだ
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 22:24:01.61 ID:ul0y6roo
絹旗「すみません、顔を押し付けて泣いたせいで上着を汚してしまいました……。
    穴があったら超入りたい気分です……」

浜面「気にすんな! そんなもん後で洗えばいいだけだ」

絹旗「急に泣いたりして超困惑しましたか?」

浜面「そりゃまあ慌てなかったと言えば嘘になるけどさ……。
    多分、多分だけど、泣く原因を作ったのは俺なんだろう?」

絹旗「……」

浜面「だからむしろ謝るのは俺の方だ。すまなかった」

絹旗「浜面が謝ることありませんよ。
    今日は勝手にはしゃいで勝手に泣いて、我ながら超迷惑なことしたと思ってますから」

浜面「迷惑なんかじゃないさ。俺は今日の外出、凄く楽しかったぜ?」

絹旗「本当ですか?」

浜面「ああ、だからそのお礼も用意してある」
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 22:29:10.04 ID:ul0y6roo
絹旗「これ……私が試着した服……? そんな、安物じゃないのに!」

浜面「それだけ楽しかったってこと」

絹旗「あなたって実は超いい人だったんですね」

浜面「今更気付いたのか? それぐらいすぐ分かるだろ」

絹旗「今のは調子にのりすぎです」

浜面「あっはっは! かもしれないな!」

絹旗「というか浜面の癖に超生意気です!」

浜面「あー、そりゃ悪かった」

絹旗「でも……。ありがとうございました」

浜面「いいさ。喜んでもらえてよかったよ」
145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 22:32:14.48 ID:ul0y6roo
絹旗「改めてあの服に着替えました。その、浜面から見てどうですかね?」

浜面「やっぱ超似合ってるぞ!」

絹旗「口癖を真似しないでください。超不愉快です」

浜面「悪い悪い。でもその服が似合うってのは本当だ」

絹旗「えへへ、まあ誉められるのは悪い気がしませんね」

浜面「あーそれそれ、その顔だ」

絹旗「はい?」

浜面「お前はそういう顔してる時が一番可愛い」

絹旗「かわっ……、もうっ! 浜面の癖に超恥ずかしいこと言わないでください!」

絹旗(どうしてでしょう。服屋で言われた可愛いよりもうんと嬉しく感じます)
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 22:35:38.64 ID:ul0y6roo
絹旗「ねえ浜面」

浜面「なんだ?」

絹旗「今までひどい扱いしてきてすみませんでした」

浜面「いや、そりゃ仕方ないだろ。なんてったって俺は下っ端組織員なんだし」

絹旗「それでも謝りたいと思ったんです」

浜面「そっか。なら俺からはありがとうと言っておくぞ」

絹旗「今までのこと謝ったらありがとうって……、もしかして浜面はMだったんですか?」

浜面「ちげーよ! つか今そういうことカミングアウトする空気じゃないだろ!」

絹旗「そのうろたえぶりが超怪しいです!」

浜面「こんなこと言われて平然としていられるか!」
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 22:35:41.46 ID:xpDf6qEP
絹旗の出番がアニメであったら、今の倍は人気でそうだ
148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 22:38:58.73 ID:goQkkhA0
滝壺は出てるのに麦野とフレンダは最初以外出てないのか
149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 22:41:06.93 ID:cvq6ncDO
禁書だとまだ出番先だから超電磁砲二期に期待か
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 22:41:54.68 ID:Gg.xgIoo
スピンオフで一方通行とかないかな
151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 22:41:59.99 ID:ul0y6roo
浜面「俺が礼を言ったのは、なんつーかだな……」

絹旗「ええ」

浜面「俺のことをお前らと同じ土俵の上に置いて発言してくれたからだ」

絹旗「同じ土俵の上に?」

浜面「お前が多くの能力者と同じように、無能力者のことをゴミクズみたいに思ってんなら、さっきの謝罪は存在しねえ。
    俺はな絹旗、お前が俺を自分と対等な存在として見てくれたことが嬉しかったんだ」

絹旗「そんな。私は別に……」

浜面「少し前までの俺は立場上仕方なくお前と関わってた」

絹旗(薄々勘付いていましたが、やっぱり……)

浜面「でも今は違う」
152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 22:47:13.77 ID:ul0y6roo
浜面「今後お前が仕事とは関係の無い場所で困っていても、俺はどうにかして助けてやりたいと感じるだろう。
    もしも窮地に陥っているようなら身体だって張れる。もしかしたら命さえかけられるかもしれない」

絹旗「……浜面が私を助けたいだなんて、例え話にしても超生意気です」

浜面「今こうして抱き付いてきたのはその罰ってか?」

絹旗「半分はそうです。もう半分は、私も浜面のことを少しだけ大事に思えたからです」

浜面「そうか、ありがとな」

絹旗「今度からドリンクバーも自分で注ぎにいきますね。多分」

浜面「ははは、ずいぶん頼りになる多分だこった」

絹旗「……浜面ぁ」

浜面「ん?」

絹旗「いいえ、なんでもありません」

絹旗(超好き……ですよ、浜面)
153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 22:49:25.51 ID:ul0y6roo
浜面「つーか絹旗……」

絹旗「はい?」

浜面「だんだん苦しくなってきたんだけど……」

絹旗「ああ、それ超わざとです」

浜面「わざとって、おまっ! おいマジ止めろ苦しい! ギブギブ!」

「ちぇっ、折角いい雰囲気になりかけたのに!」

絹旗「えっ?」

「ちょっとフレンダ、声がでかい!」

浜面「はあぁ……、今の見られてたのかよ……」

「はまづらもきぬはたも気付いたみたい」

「仕方ないわねぇ。隠れるのはもう止め、大人しく出て行きましょう」
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 22:50:12.03 ID:bqRReTIo
顔真っ赤
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 22:50:20.19 ID:S.C5g1Eo
>>150
20巻で上条さんと同じくらいでてるじゃんwwwwww
これからも出番増加の傾向だしww
まあでも幼少期の話を長々と聞かせてほしくはあるなぁ
156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 22:58:56.78 ID:ul0y6roo
麦野「ハロー、元気してたー?」

絹旗「ああもうっ! 三人そろって一体何のつもりですか!?」

フレンダ「やーやー、面白そうなことになってたから途中から覗き見ててね。
      でも結局期待してたとこまではいかなくてガッカリしてる訳」

麦野「ま、この二人じゃあね?」

フレンダ「それもそっか」

滝壺「ごめんね二人とも」

絹旗「うぅぅぅ、何を期待してたっていうんですか!」

浜面「お前らなあ……、覗きとか趣味の悪いことしてんじゃねえよ!」

絹旗「馬鹿面の言う通りです。超っ不愉快です!」

浜面「全くだ。つーか、どさくさにまぎれて何悪口言ってんだ絹旗!」

絹旗「ちっ、気付かれましたか」
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 23:05:42.24 ID:ul0y6roo
浜面「あーあ。さっきまではもっと可愛らしかったってのに、今ではその面影もねぇ……」

絹旗「か、可愛らしかった!? って、それなら今はどうだっていうんですか!!」

浜面「お前風に言うと、超生意気です」

絹旗「この馬鹿浜面ぁ! 殴っていいですかいいですよね超殴ります歯を食い縛ってください!!」

浜面「げはああああっ!! ド畜生っ、なんで俺が殴られなきゃならねーんだ!」

絹旗「浜面が浜面だからです!」

浜面「理不尽だぁああああ!」



フレンダ「ねえ麦野、結局あの二人どうかな?」

麦野「うーん、ま、一応可能性はあるんじゃないかしら」

滝壺「二人とも仲良さそう」

麦野「ええ、そうね。でも二人はまだまだお子ちゃまだし、しばらくはあんな感じのままかもね」
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/05(月) 23:12:18.91 ID:ul0y6roo
これで今日の分は投下終了
本当はもっといちゃこらさせようと思ってたのに色々とうやむやに

絹旗超可愛い!
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 23:14:35.24 ID:sbtXAnE0
超乙!
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 23:14:53.55 ID:2DPoBRso
あれ、三角関係はー?四角でも五角でもいいけど
161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 23:16:47.66 ID:/cVSSO.0
超乙でした!
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 23:22:27.87 ID:17VRjs.0
絹旗も浜面も超可愛いな!
超超乙です!
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/05(月) 23:24:21.98 ID:cvq6ncDO
乙!

流れ的に終わっちゃうのかとヒヤヒヤしたんだぜ
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 00:33:17.59 ID:vEjFK6U0
滝壺にも出番を
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 01:50:58.56 ID:fzUEXYYo
まぁむぎのんが一番可愛いんだけどな。
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 01:53:19.53 ID:WZR3NgAO
ここの絹旗はいつにもまして可愛い
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 01:58:36.48 ID:oY4hDN20
超支援します!乙です〜
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 03:08:05.09 ID:8liylLIo
test
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/06(火) 12:03:49.91 ID:nZfHHnoo
30分フレンダ
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/06(火) 12:11:27.01 ID:MxXUxMDO
30分ンダ
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 12:44:41.40 ID:MxXUxMDO
ンダげっとだぜ…
172 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 12:48:59.35 ID:nZfHHnoo
ンダどうすんの?
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/06(火) 12:52:51.57 ID:MxXUxMDO
次はフレげっとする予定
174 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 13:33:40.06 ID:fOq5O6DO
この欲張りさんめ
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 13:44:19.81 ID:zsJGxEs0
モアイスレと聞いて
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 14:55:51.92 ID:XmmInhco
シルクフラッグ・モアイさん
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/06(火) 15:37:53.56 ID:kooPnPs0
5分以内にレスがつかなかったらフレンダ復活
178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 15:38:35.21 ID:tllhmFQ0
阻止
179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 15:40:12.51 ID:2esxwoDO
なんで阻止した…?
180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/06(火) 15:43:18.35 ID:kooPnPs0
阻止しなくたっていいじゃないか!
この時間ならフレ ンダじゃなくなると思ったのに!
ウワァーン
こうなったら次SS書くときはフレンダ大活躍させてやるよ!
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 19:24:54.16 ID:is.O52wo
フレンダなら僕の心の中に
182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/06(火) 20:03:30.92 ID:sF1FXsY0
>>180
そんなこと言ったら・・・期待してまうやろー
183 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/06(火) 22:21:25.94 ID:D9UUaBg0
15分絹旗
184 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 22:22:54.16 ID:nZfHHnoo
そg…絹旗ならいいや
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/06(火) 22:24:06.45 ID:urH14Hg0
だが、そげぶ
186 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/06(火) 22:29:01.45 ID:0oFvJk6o
もちろん、そげぶ
187 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/06(火) 22:29:14.39 ID:F53hKvw0
5ふん麦のん
188 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 22:31:44.17 ID:nZfHHnoo
その幻想をぶち[ピーーー]!
189 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 22:33:44.36 ID:iuKft.Ao
[ピーーー]って禁則事項なの?
190 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 22:39:14.17 ID:F53hKvw0
>>189
メル欄にsagaで回避できるよ
191 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 22:41:14.50 ID:bJd0a7Qo
[禁則事項です]
192 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 22:41:40.38 ID:iuKft.Ao
知らなかった
VIPとここじゃ全然違うんだな

ちょっと>>1に聞きたいんだけどまとめサイトってどう思う?嫌いか好きかどうでもいいか
製作にたてたらまとめなんて確実につかないじゃん?
193 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 23:07:44.68 ID:9X9PSCIo
管理人てことなの?
194 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/06(火) 23:11:54.72 ID:iuKft.Ao
ちがう
規制されたからここにスレ立てようか迷ってるから参考までにと思いまして
195 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 00:05:52.66 ID:bkQSCao0
絹旗と滝壺は浜面の嫁

だがしかし麦のんは俺の嫁
196 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 00:15:19.10 ID:lQ6B5QSO
>>195
ぶ・ち・こ・ろ・し・か・く・て・い・ね
197 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 00:43:31.66 ID:XPi5GNc0
>>195
そげぶ
滝壺絹旗はまづらのよめ
麦のんはおれの嫁
禁書美琴は上条さんのよめ
姫神はおれの嫁
198 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 00:44:46.96 ID:CLXrTXUo
おい、一番下は待て
そげぶ
あとはどうでもいい
199 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 00:46:26.90 ID:MCaN0nIo
んじゃおれは神裂もらってきます
200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 00:52:15.79 ID:49kVAsDO
>>192
携帯から。読み手としてはよくまとめサイト活用してるけど、自分の書いた文がまとめられるかどうかにはあまりこだわってないかな
201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 01:02:52.62 ID:w9lHaU2o
15分キャーリサ
202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 01:18:20.71 ID:w9lHaU2o
15分リメエア
203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 01:21:47.76 ID:msR/dAU0
そgry

10分絹旗
204 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 01:24:09.88 ID:eYpQ5QDO
だがそげぶ
205 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 01:52:26.43 ID:OBTPb6DO
フレンダ10分
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 01:57:49.11 ID:8/d1f520
>>1! 早く続き書かないと適当に話しこじつけてプレッシャーかけるぞおらぁ
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 01:58:27.40 ID:AU1vzoko
10分立ったらテケテケか…
208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 03:11:45.81 ID:XPi5GNc0
20分麦のん
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 03:12:44.08 ID:kqT.IlAo
アホぬかせそげぶ
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 03:55:09.84 ID:A5AlY7.o
>>192
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1268652168/
このスレ弱小まとめブログがまとめてた
211 :210 [sage]:2010/04/07(水) 03:55:53.17 ID:A5AlY7.o
みす
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1269525265/
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 05:01:07.99 ID:g34tWgAO
2日テッラの上半身
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 07:54:54.82 ID:Mkl9CkDO
30分フレ
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 07:55:38.32 ID:whRZ5C60
完成させねえ
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 08:34:06.02 ID:zCf4ITg0
100分ステ何とかゴージャス何とか
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 09:35:05.09 ID:cRROFbs0
>>215
残念だったな、三下

30分フレンダ復活
217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 09:40:16.34 ID:SroetqEo
阻止
218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 10:47:21.49 ID:BTx0pUAO
>>192
欠陥電気の奴なら自分用まとめに載ってた
219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 11:24:41.24 ID:XPi5GNc0
30分麦のん
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 11:27:45.99 ID:720vbdgo
認められないな
221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 11:35:35.15 ID:kqT.IlAo
そうなのか、まとめがつかないことはないのか
ありがとうございました、スレチすんません
222 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 15:01:59.90 ID:qo8PkV6o
30分絹旗
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 15:03:42.78 ID:hZILTeYo
そし
224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 18:46:07.20 ID:XCka9s2o
pcから30分フレ
225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 18:46:42.99 ID:720vbdgo
阻止
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 18:51:13.34 ID:CLXrTXUo
3分ンダ
227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 18:54:10.26 ID:aE/ngb2o
そげぶ
228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 19:13:33.21 ID:58lSBLQ0
>>40
絹旗浜面の何かある?
アイテム全体がちょい役で出てるときによく漫才してるくらいで
タイマンだとお馴染み棒役の上条さんとばっかなような
まぁ漫才もいいもんだけどね
229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 19:51:51.52 ID:y4QgbRMP
エロパロ板なら…
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 20:26:12.43 ID:hR1mp7Io
30分○○とかやってたらスレ早く進んじゃうだろ
231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 20:44:57.33 ID:qiM27g6o
絹旗たんナデナデ
232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 21:56:44.02 ID:qo8PkV6o
絹型の活躍が増えますように
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/07(水) 22:48:24.44 ID:Rne2GcAO
一分フレ
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 22:48:59.42 ID:AU1vzoko
ちょっと前のレスぐらい読めないの?
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 22:49:00.76 ID:.p6CQkAO
そげぶ
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/07(水) 22:49:09.36 ID:CLXrTXUo
そげぶ!
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 01:59:22.07 ID:TgQN4VEo
30分きぬはた
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 02:00:30.84 ID:2k7JRMc0
そげぶ
239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 02:06:46.34 ID:TgQN4VEo
30秒きぬはた
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 02:08:19.57 ID:0BIcu2Eo
sageでやるのは卑怯だぜ・・・
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 02:17:29.33 ID:URS/pYM0
無駄に進めるなよ
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 02:41:15.63 ID:W8Y4kiUo
嫁宣言繰り返す奴は総じて寒い
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 03:15:49.11 ID:5/QsRKs0
>>1ー! はやくきてくれー!
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 04:16:16.58 ID:NIYTGoYo
これだけは言わせてくれ



絹旗の下の名前の読み方教えて(´・ω・`)
245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 04:20:58.54 ID:JBYm3ago
さいあいだろ
246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 07:11:26.18 ID:MEJfkXko
もあいとか読むなよ
247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 09:52:57.29 ID:WbLCXwso
      , - 一 - 、_
     /      .:::ヽ、
    /, -ー- -、 .:::://:ヽ
    i..::/\::::::::ヽ、::|i::::::|
   /7  .:〉::::::::: /::|::::::|
   / / .:::/   .:::::|:::::::|
  i /  .:::::i   :::::::|:::::::|
  .i i;::::ヽ、 ,i   .:::::::|::::::::|
  i `''''''''´   .::::::::|::::::::|
 i-=三=- 、 .:::::::::ゝ、ノ
. i       .:::::::::::i:::|
..i       .:::::::::::::i:::|
.i      .::::::::::::::/:::|
.ゝ、____.;;;;;;;;;;;;;;/::.:::!
 /:::... ....::::::::::::::::::::::::::::ヽ

スマン、遅くなった・・・
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 10:08:23.26 ID:kY8Bn8Uo
>>247
ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 10:28:02.21 ID:kY8Bn8Uo
絹旗「はぁ、はぁ……はぁ……」

滝壺「覚悟を決めてきぬはた、勝つのは私だよ」

絹旗(どう贔屓目に見ても現状はこちらの超不利、それは認めます。ですが……)

絹旗「私はまだ諦めません! 超どうしても負けられない理由があるんです!」

浜面「絹旗、お前なんでそこまで頑張れるんだ……?」

絹旗「そんなことも分からないから浜面は超馬鹿なんです」

浜面「分かる訳ねえだろ! そんなボロボロになってまで戦い続ける理由は一体何だってんだよ!?」

絹旗「それはあなたを……」

浜面「……」

絹旗「浜面を私以外のものにしたくないからです!」
250 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 10:29:46.50 ID:kY8Bn8Uo
――――数時間前――――



麦野「ここのところ暇ねー」

フレンダ「結局、私達が出張るまでもない事件しか起こってないって訳ね」

麦野「そろそろ退屈凌ぎに仕事の一つでもこなしたいのに」

フレンダ「その内寝る間もないような時期がくるって。うちらの仕事って忙しさに波があるし」

麦野「それもそれで嫌なんだけどね。あーあ、そういう時期と今の忙しさを平均化できたらいいのにな」

フレンダ「ごく身近にいつでも大忙しな連中もいるけどさ、よく保つと思うよ」

麦野「あの二人はね……。馬鹿と子供の体力は無尽蔵なのかしら」



絹旗「超待ってください浜面ぁー!」

浜面「そう易々と捕まってたまるかぁああああ!」



麦野「はあ……。本当に楽しそうだこと」
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 10:32:20.06 ID:kY8Bn8Uo
フレンダ「そうだ麦野ー! いいこと思いついた!」

麦野「フレンダの言ういいことって大概ろくでもないのよね」

フレンダ「ひっ、ひどいよ麦野!」

麦野「ああもう面倒くさいからいじけるな。分かったわよ、聞かせてみなさい。
    ただしくだらない内容だったらぶち殺してあげる」

フレンダ「やったー! 麦野大好き!」

麦野「ひっつくなっつの!」

フレンダ「ぐはっ! き、きいたぜぇ、麦野の拳骨……」
252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 10:34:56.07 ID:kY8Bn8Uo
フレンダ「あ、それで私が思いついたことが何かなんだけどね」

麦野(相変わらず立ち直り早いわね)

フレンダ「ここにいる皆でにらめっこっぽいことしようよ!」

麦野「おーけーサバ缶ちゃん。死に方は選ばせてあげる」

フレンダ「まま待って麦野、言い方が悪かった! 詳しく説明するから私に釈明の余地を!」

麦野「いいわ、遺言代わりに聞いてあげましょう」



――――フレンダ釈明中――――



麦野「なるほどね。確かにちょっと面白そうかも」

フレンダ「でしょでしょ! 理解を得られて安心したよ」

麦野「さっそく皆に提案してみようか」
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 10:36:54.44 ID:kY8Bn8Uo
絹旗「超捕まえました!」

浜面「ちくしょう! ……つーかそもそも室内で鬼ごっこってのが無謀過ぎんだよ!」

絹旗「超仕方ないじゃないですか。外でこんな遊びするのは超恥ずかしいですし」

浜面「そんなら別に無理して鬼ごっこなんかしなくてもいいだろ」

絹旗「どうしても前から一度やってみたかったんです!」

浜面「ん、もしかしてお前鬼ごっこすんの始めてだったのか?」

絹旗「ええ。子供の頃は色々あって超忙しかったので」

浜面(こいつも訳ありなんだな……)

浜面「まあさっきはああ言ったけどさ、俺も童心に帰れて楽しかったよ」

絹旗「ほ、本当ですか!?」

フレンダ「お熱いところ悪いんだけどお二人さん、麦野がお呼びだからそこまで」

絹旗「フレンダの目は超ハリボテなんですか? 私と超馬鹿浜面のどこがお熱いと……」

絹旗(あああっ、しまった! 捕まえた時から浜面の手を超握りっぱなしでした!)
254 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 10:39:38.95 ID:kY8Bn8Uo
フレンダ「手なんか繋いで見せつけてくれるね。ひゅーひゅー!」

絹旗「こっ、これはその、違うんです!」

浜面「実はさっきから鬼ごっこしててな、ちょうど俺が捕まったところだったんだ」

フレンダ「あー、なんだ。結局そんなつまらない理由かぁー」

絹旗「……」

浜面「ん。むくれ顔なんかしてどうした絹旗?」

絹旗「別になんでもありません!」

絹旗(ちょっとぐらい焦ってくれてもいいじゃないですか。浜面の超鈍感!)

フレンダ「ま、とにかく麦野んとこ行くよ」
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/08(木) 10:40:12.18 ID:uMwu5VMo
|∧∧
|・ω・`) そ〜〜・・・
|oCo
|―u'


| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ
|―u' C <コトッ




| ミ  ピャッ!
|    C
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 10:40:59.62 ID:kY8Bn8Uo
麦野「あいつら遅いわねぇ。予想通りと言えば予想通りだけど」

滝壺「ねえむぎの、これから皆にするのは仕事の話?」

麦野「いいえ、ちょっとした遊びの話よ。ただし全員強制参加。それ以外のことは皆が揃ってから」

滝壺「アイテムの皆で遊ぶなんて珍しいね」

麦野「連帯感の無い面々ばかりだからね。ああそうそう、あなたとは話しておきたいことがあるんだった」

滝壺「……?」

麦野「絹旗は言わずもがなだけど、どうも最近あなたも浜面を気にかけてるように見えるのよ。実際どうなの?」

滝壺「うん、気にかけてるよ。私はまづらのこと好きだから」

麦野「そのあなたの言う好きってのは恋愛感情なの?」

滝壺「……よく分からない」

麦野「ふーん、そう。にしてもあんな奴のどこがいいんだか」

滝壺「はまづらはいい人だよ?」

麦野「そりゃ悪い奴ではないわ。少なくとも部下としてはね。だけど男としては論外よ、論外」
257 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 10:44:12.84 ID:kY8Bn8Uo
フレンダ「ごめん麦野、遅くなったけど二人とも連れてきたよー!」

麦野「おかげですませたかった話ができたし、結果的にはそれでよかったわ」

絹旗「麦野、私達に話って何ですか?」

麦野「先々週の仕事の際、ある能力者に苦労したことは覚えてる?」

滝壺「共感能力者、つまり自分の得ている感覚を強制的に他者に共感させる能力の持ち主、だったよね」

麦野「その通り。もっともあいつは、どうやらくすぐったさしか移せないようだったけどね」

浜面「あー、そういや皆して笑い転げてたっけか……」

麦野「そう。くすぐったがらせるしか脳の無い相手に、私達は思わぬ苦戦を強いられた」
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 10:47:38.18 ID:kY8Bn8Uo
フレンダ「だから私と麦野は考えたの。アイテムの面々は精神面にまだ弱さがあるのではないか、ってね」

絹旗「まあくすぐりに超屈しかけた手前、強くは否定できませんね」

麦野「そ・こ・で! 同じ轍を踏まない為にも、これからあるゲームを通して笑いに対する耐性をつけましょう!」

滝壺「ゲーム?」

麦野「正規メンバーは勿論、浜面も強制参加だからね」

浜面「そりゃまあ構わないけどよ。一体何をするってんだ?」

麦野「とってもシンプルなゲームよ」
259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 10:53:39.95 ID:gvroSMQ0
麦野「はまづらが皆のおっぱいを順に揉んでいくのよ!」
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 10:55:05.98 ID:kY8Bn8Uo
麦野「それじゃあゲームのルールを説明するわね。といっても決まりごとは殆どないわ。
    声を出して三度笑った人から順に脱落し、最後に残った一人が勝者、というだけの簡単なものよ」

フレンダ「ちなみにさっきの理由づけは建前で、ゲームをする本当の目的はただの暇潰」

麦野「フ・レ・ン・ダ?」

フレンダ「何でも無いです麦野!」

麦野「よろしい」

浜面(相変わらずこえぇ……!)
261 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 10:56:26.61 ID:kY8Bn8Uo
麦野「そうそう。緊張感を出す為に、一位はビリを一週間こき使えることにするわ。
    ではゲームスタート!」

浜面(このゲームに俺が勝てば、こいつらの内一人をこき使えるんだよな……?)

浜面(やべえ超魅力的だ……。これはなんとしても勝ち星をあげて下剋上を起こさなくちゃな!)

絹旗「浜面、何を超にやけてるんですか?」

浜面「いやいや何でもないぜ何でも! あっははははは!」

麦野「はい、早速1アウト」

浜面「しまったああああ!」



残り回数3…麦野、絹旗、滝壺、フレンダ
残り回数2…浜面(−1)
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 11:00:26.46 ID:kY8Bn8Uo
浜面「もう絶対笑わねえぞ! 絶対にだ!」

絹旗「……」

滝壺「……」

麦野「……」

フレンダ「……」

浜面「今回は本気で勝ってみせるからな!」

絹旗「……」

滝壺「……」

麦野「……」

フレンダ「……」

浜面「お、おーい。なんで無視するんだよ……」

絹旗「……」

滝壺「……」

麦野「……」

フレンダ「……」

浜面「そういうゲームじゃないだろ……?」






麦野「ぶふうっ!」

浜面「え?」

滝壺「むぎのは無言の圧力に負けたの」



残り回数3…絹旗、滝壺、フレンダ
残り回数2…浜面、麦野(−1)
263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 11:02:01.61 ID:kY8Bn8Uo
麦野「ああもう浜面のせいで笑っちゃったじゃない。どうしてくれるの」

浜面「そんなこと言われてもな」

麦野「こうなったら強硬手段に出るわよ!」

浜面「おまっ、ちょい待て……くすぐりは反則……、ははっ」

フレンダ「結局、勝利宣言空しく浜面が真っ先に2アウトね」

浜面「ちくしょうっ、卑怯だぞ!」

麦野「勝てば官軍ってね」



残り回数3…絹旗、滝壺、フレンダ
残り回数2…麦野
残り回数1…浜面(−1)
264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 11:02:52.71 ID:kY8Bn8Uo
浜面「こうなったら俺もやり返すぞ!」

麦野「……」

浜面「やり返……」

麦野「……」

浜面「やり……」

麦野「……」

浜面「すんませんした……」

フレンダ「浜面弱っ!」

絹旗「ぷっ!」

浜面「絹旗アウト!」



残り回数3…滝壺、フレンダ
残り回数2…麦野、絹旗(−1)
残り回数1…浜面
265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 11:07:27.28 ID:kY8Bn8Uo
絹旗「あああああっ、浜面超むかつきます浜面!」

浜面「知るかっ!」

絹旗「どうして私には超平気で逆らえるのに麦野には弱いのですか!」

浜面「しかたねぇだろ!」

絹旗「うぅぅ、超納得いきません! 結局胸ですか? 胸なんですか!?」

浜面「どうしてそうなるんだっつーの!」

滝壺「二人とも、喧嘩は止めて!」

四人「……」

四人「ぶはっ!」




絹旗(滝壺さん、あなたがそういう真面目な台詞を吐きながら変顔するのは超反則すぎます……)



残り回数3…滝壺
残り回数2…フレンダ(−1)
残り回数1…麦野(−1)、絹旗(−1)
脱落者…浜面(−1)
266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 11:08:58.58 ID:uMwu5VMo
浜面ェ・・・
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 11:10:02.44 ID:kY8Bn8Uo
麦野「まさかこの子が顔芸に走るとは……」

フレンダ「うーん、これは意外な伏兵だった。皆思わず不意を突かれたって訳ね」

滝壺「作戦勝ち」

浜面「本当、滝壺にあんなスキルがあったとはな」

麦野「それにしても浜面。随分落ち着いているけど、もう覚悟は済んだってこと?」

浜面「へっ? ああ、そういや今ので残り回数が減ったから……。
    うぉおおおおおっ! ビリになっちまったぁあああああ!」

絹旗「超いい気味ですね」

フレンダ「結局浜面は皆の期待を裏切らない訳ね」



残り回数3…滝壺
残り回数2…フレンダ
残り回数1…麦野、絹旗
脱落者…浜面
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 11:14:21.97 ID:kY8Bn8Uo
麦野「それじゃあビリの浜面クンは一週間優勝者の奴隷になること!」

浜面「奴隷ってなんだよ奴隷って! 罰ゲーム悪化してねえか!?」

麦野「浜面をこき使えるのはいつものことだもの。これぐらいにしないとあまり意味が無いじゃない」

浜面「それにしてもなんか方向性が間違ってるっつーかよ……」


絹旗(浜面を奴隷に……。そんなことができたら、荷物持ちの名目でデート超し放題じゃないですか!)

絹旗(そ、それだけじゃなくって! 食べものアーンしてもらったりとか、もっと超恋人っぽいことも……)

絹旗(これはなんとしても負けられませんね)


滝壺(ただでさえ大変な浜面がこれ以上ひどい目にあったら可哀想)

滝壺(私が勝って浜面に楽させてあげたいな)


フレンダ(二人とも目付きが変わったね。くふふっ、期待通り! 結局こんな展開を期待してたのよ!)

フレンダ(ま、私自身は浜面のことなんてどーうでもいいけどさっ。簡単に負けるつもりはないよ)



残り回数3…滝壺
残り回数2…フレンダ
残り回数1…麦野、絹旗
脱落者…浜面
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 11:16:22.67 ID:kY8Bn8Uo
フレンダ「よっし、私もここらで一つ勝負に出ますか!
      浜面ー、そこに転がってる変装用のカツラとってくれる?」

浜面「ああ。ほらよ」

フレンダ「サンキュ!」

浜面「でもそんな無難な髪型のヅラ、一体何に使うんだ?」

フレンダ「ふっふふー、今に分かるって」

絹旗(私が笑えるのは後一回、超警戒する必要がありますね)

麦野(正規メンバー中ビリという無様な結果は避けたいところだけど……)



残り回数3…滝壺
残り回数2…フレンダ
残り回数1…麦野、絹旗
脱落者…浜面
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 11:23:04.15 ID:kY8Bn8Uo
ごめん、半端なところだけど今日はこれで投下終了。次は恐らく土日に
もっと絹旗分を増やしたい
271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 11:25:21.62 ID:0jhzKek0
>>259
おま、それはダメだろう……危うく俺の妄想が暴発するところだったぞ……
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 12:17:36.14 ID:lQiQ8tQ0
乙!
超待ってます!
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 12:26:58.67 ID:z29t5Gw0
乙!続き超期待してます

>>259
その展開はエロパロ板でやれwwww
274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 16:38:02.58 ID:4mW5WDUo
この板ってエロは超御法度なんですか
275 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 18:29:53.07 ID:eeEYfkAO
製作でエロ展開は煙たがられる場合もあるかも

とある魔術の禁書目録 26フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1270447978/
276 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/08(木) 19:41:21.33 ID:iQQwF5A0
絹旗X上条も書いて欲しいです
277 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 19:47:26.81 ID:PDvM.dk0
上条とかねーわ
278 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 19:49:41.47 ID:Lgrk4SQo
上条はあれだけ嫁がいてまだ不満なのか
279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/08(木) 20:05:35.94 ID:M7mSeb.0
暗闇の五月計画で一方通行の演算パターン模倣して作られたのが窒素装甲みたいだし
それ繋がりで思うところありそうな一方通行の方がまだ分かるな

上条ハーレム厨は死ねばいい
280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 20:08:36.80 ID:RaywEYko
上条は見てみたいけどやっぱり浜面が一番だ
281 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 20:16:04.39 ID:z29t5Gw0
絹旗は浜面だけの嫁です
ていうかアイテムは全員浜面の嫁。フレンダはわからんけど
282 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 21:16:01.31 ID:B9a8.Tk0
昼に来てたか乙!

上条さんのはVIPに巣があるじゃん。そっちでやってろ
283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 21:18:02.57 ID:UL31FB2o
お前ら上条さん嫌いだな・・・俺はどんなカップリングでもいけるぜ

だがアッーは簡便な!
284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 21:19:40.58 ID:kVHNbl.o
>>119の「ほれほれー」が可愛すぎてやばい
285 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 21:26:40.72 ID:B9a8.Tk0
>>283
いいや別に上条さん自体は嫌いじゃないよ
上条ハーレム厨は好かないがな
286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 21:29:34.20 ID:vLcgXd.o
まぁ確かに女キャラ全部上条さんとカップリング組ませりゃいいよっていう流れはあんまり好きじゃないな
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 21:56:14.56 ID:.5g69f.o
         . : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
       /: : : : : : : : :/: : : : : ヽ : : : : : :\
      /: : : : : : : : : : :| : : : : : : :ヽ: : : : : 、: ヽ
      /: : : : : : : : : : : ヽ : : : : : : : ヽ: :ノ : ヽ: :}
     |: : : : : : : : : : l : : ヽ: : :\: : : :レ : : : : :川
    │ : : : :l: : : : : :| : : :人: : : ヽ: : ヽ: : : : : 川
     l : : : : :l : : : : : | : :ソーヾ_ ヽ、ゝ"ミミヾ : : 从
     |: ||: : :│: : l : :l : /__,  `ヽ ,zゞトメl: `ミ>
     l::‖: : ∧ | : :l:´イん心`    んリノ : : :|     
     乂: : : : ヽ | : :l   込リ      − |: :l     
       ヽ: 、: : ヽ :ヾ:、 `     ゝ   l: :l     
        ヾ ヽ: :ヽ :l           /:/v
         冫、: :: :∧     凵@ /:〃           私が馬鹿っぽい……?
         〃 lノ乂从冫  _   _ ∠j 从
        /;;;〃:v レ'   /    
        l;;;ゞ;/      〈   
       /;;;|;;ヽ、____ l
       |;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\|
       |;;;l;;;;;;;;;;;;;;;/ ̄ ̄ヽ;;、
        |;;;;;;;;;;;;;;;/      |;||
         |;;;;;;;;;;;;/      仆
       ヾ;;;;;;;;/       / l;ヾ
        〉;;;;人 |      / ノ;;;ヘ
       ノ;;;;;;;l  |     //;;;;;;;;;〉
        |;;;l:;;;;;ヽ |    l′;;;;;;/
       |;;;|;;;;;;;;;;;;;|    |;;;;;;;;;/
       |:::;l;;;;;;;;;;;;;|    |;;;;;;/
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 23:11:24.97 ID:FKFY8nco
>>287
このAAがすでに馬鹿っぽい
なんというか口の開き具合とか
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 23:18:12.57 ID:0jhzKek0
>>287
なんでだろうか、かすかに俺の目には横乳が見えた、こう、ノースリーブに見えて、さらにそこの脇? のところからちっさいぽっちが見えた。
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 23:18:48.61 ID:0jhzKek0
よく見たらノースリーブでした


……ふぅあ
291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/08(木) 23:28:39.36 ID:.5g69f.o


         し!                             _ノ
  超 浜    /                              )   浜 え
  学 面    L_                             ヽ  面  |
  生 が    /      , - 一 - 、_          , - 一 - 、_  i  !? マ
  ま 許    /      /      .:::ヽ、       /      .:::::く    ジ
  で さ    l       /, -ー- -、 .:::://:ヽ     /, -ー- -、 .:::://ヽ
  で れ   i        i..::/\::::::::ヽ、::|i::::::|      i..::/\::::::::ヽ、::|i:::::レ ⌒Y⌒ヽ
  す る   l      /7  .:〉::::::::: /::|::::::|     /7  .:〉::::::::: /::|::::::|
  よ の   _ゝ    / / .:::/   .:::::|:::::::|     / / .:::/   .:::::|:::::::|
  ねは  「      i /  .:::::i   :::::::|:::::::|    i /  .:::::i   :::::::|:::::::|
        ヽ    i i;::::ヽ、 ,i   .:::::::|::::::::|     i i;::::ヽ、 ,i   .:::::::|::::::::|
-┐    ,√     i `''''''''´   .::::::::|::::::::|     i `''''''''´   .::::::::|::::::::|
  レ'⌒ヽ/ !      i-=三=- 、 .:::::_人__人ノ_  i-=三=- 、 .:::::::::ゝ、ノ
人_,、ノL_,iノ!      i       .:::::「      L_i       .:::::::::::i:::|
      /     i       .:::::::ノ  モ    了      .:::::::::::::i:::|
ハ キ  {      ゝ、_ /!`h:::::::::)  ア    |   「ヽ .::::/)::/:::|
ハ ャ   ヽ    r-、‐' // / |;;;;;;く    |     > / /  //;;/::.:::!
ハ ハ    > /\\// / /ヽ_:::::!   イ    (  / / //:::::::::::::::::ヽ
ハ ハ   / /!   ヽ    レ'/ ノ        >  ' ∠  -‐  ̄ノ
       {  i l    !    / フ       /     -‐ /
292 :ごめんなさい・・・。これで許してください・・・。 [sage]:2010/04/08(木) 23:31:31.96 ID:.5g69f.o
                                       __ _ _
             _ __          __人__  , ‐: ": : : : : : : : ヽ_
           ‐::"::::::.:::::::::::::::ヽ         `Y´/: : : : : : : : : : : : : : : \
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ        /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ハ      |
.      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ.      /: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ハ.    人
     /::::::::::::::、::ヽ:::、:::::ヽ:::::::::::::::ハ.     /: /:.、: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : ハ    ̄`Y´ ̄
     |:::!:::l::::::|::!!:::|、::|从;;ハ;:::::::::::::ハ    |:/彡:.ヽ: /:/,、": : :i!: : : : : : : : : :ハ.    |
     |:::|:::|::!::|V.W '",- __ !:::!、::::::ハ    i!:彡ハ;彡''" ヽ!: :i!: : : : : : : : : : i!
.      |::::ゞ" ̄ミ.    ヘ:メ゚} i:::|.!::::|::ハ .  i: : :j l;リ  `"~ ̄ヽi!: : : : : : : : :/:j
      i!::::ヽ;ィf;う,    ゙" .i:::|ハ:::|::|:ヽ,   i: :i!. ",  ==-、 }: : : : : : : : /'/
.      i!:::::::ヽ`"  l   ""i::|〃、::|::从.  i: {       "" /: : : : : : :/ /
       i!:i::::、ヽ.""        i::|"::| ::|::|:/ヽ i: \ 、_r彡 /: :ハ:λ!:.(
       从:::::ヽへ、_  ゚  /V:川乂ヾ.   |:.j j.ヽ---‐ ': /  ヾ \ヽ、
         \ヽ|〈 ハ..l` ‐" ./ |ヽ、__   __.〃-‐'" .Y_//   ii ( )ヽ   (ヽ  l´}
         レ'_ヽ. | 〉   / //、. \. ̄   ` ( ヽ/〈 、.   ii ( .) |    }. i | .|_,.っ‐、
        //ヽ.ゞ二/ /   \ \. ヽ !〈 |〈  〈  ヽ!   ii ( )|  r''イ .l./ メ//ニ"
        //  .〉ヘ / \   ./`,  i!\ y|〈ヽ 〈ヽ   i!   ii ( .)| |~ヽ " '"_ノ--- ミ!
      |∧  /  V.   \ / .|   |‐-.! |〈 、 〈 l   i!   ii ( ).| i!    ̄ ̄ ).)
      |  !|/    __ __  , 、. V  |   | 〈 l い. ( )  i!  ii ( レヘ   イ )_)
      /  y    /ヽヽ.}弋彡 | / |   |  〈 ( )  (. )  i!   ii /  >-‐〉'"
      /  |  /チニ~ヽ  ヽ.   |/  |   |  ヾ 〈 〉  〈 )  i!.  i!/   //〈〈
     /   | レ'"__ヽ   ト,   |  .|   |    ヽ 〈 〉  ( 〉  i!  i'   // ゞ'
    /  ヽ { .| '",,_.Y   /::::|ヽ、 |/ .|   |   ∧ 〈 、   〈ヽ ヽ   // 〈
    / -‐ヽ/:ゝ ゛|ゞ、-‐":::::/ 、 ヽ<j、  |.     ∧ 〈 !  〈  \  l//‐-、__
   / -‐/-|::::ヽ、| '"`ヽ::::/~  ヽ   ヽ i!      ∧ ( !  〈 ヽ `'""|二 ミハ \
   ゝ-‐‐" ∧::::::/"   `ヽ、      i i!     ∧ 〈ヽ  ヽゝ   i‐  ヽ、 }=. `ヽ
   |       / -<  ヽ, "'-..,,_   /       |ヽ i !  ヽ.   i    /三  ヽ、
   ヽ _,,..-''"´/" ~   \ \   ´""!          〈 \ 〈 !  ゝ ヽ   //--  .ミ. |
    // 〃/-‐ ‐-    、 ヽ 、\\          〈 \〈 !   ヽ   //  -‐.   |
293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 01:01:28.56 ID:oSYE0yko
てす
294 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 03:35:12.19 ID:Ge5mzUIo
>>291
くっそwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 08:04:19.28 ID:3tK/VUYo
>>291
うっぜえwwwwwwwwwwモアーイじゃねーよwwwwww
296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 08:17:12.39 ID:66lS4QDO
サイアーイ
297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 08:17:30.55 ID:k7qNa.Eo
>>291
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 09:28:25.11 ID:xtsUk0go
19巻で浜面からかってるときに自分のことを最愛サマじゃなくて絹旗サマなんて言ってたから
最愛って名前嫌いなんだろうなぁ絹旗
でもそんな絹旗に浜面が「最愛の、最愛…」なんて言うことになる展開があってもいい
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 09:45:00.08 ID:W9udIUDO
なんか関係ないけどDQNネームに最愛人【さいあじん】とかいそうだな
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/09(金) 10:40:49.03 ID:m3/Wwkco
>>299
そんな名前付けられてたら今頃親殺してるわ
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 13:20:32.06 ID:Ge5mzUIo
>>299
強そうだな、色んな意味で
302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 14:01:20.09 ID:iz/qHSso
敵「お前もあの無能力者と同じにしてやる」
絹旗「浜面のことですか…浜面のことですかーー!!」

で超最愛人【すーぱーさいあじん】になるんですね
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 14:06:01.82 ID:ZN9eh9Qo
誰が上手い事言えと
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 16:42:02.81 ID:ts4WfQso
全くだ
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 19:27:09.28 ID:W9udIUDO
絹旗最愛ちゃんとフュージョンしたいです
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/09(金) 22:16:09.19 ID:waCid/oo
絹旗最愛ちゃんとドッキングしたいです
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 22:38:01.88 ID:YAFNJy6o
絹旗最愛ちゃんとシンクロしたいです
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 22:42:27.84 ID:x.aWqT6o
絹旗最愛ちゃんです
309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 22:51:25.17 ID:O.XXO0so
         し!                             _ノ
  超 浜    /                              )    モ
  学 面    L_                             ヽ   ア
  生 超    /      , - 一 - 、_          , - 一 - 、_  i  |
  モ モ    /      /      .:::ヽ、       /      .:::::く  イ
  ア ア    l       /, -ー- -、 .:::://:ヽ     /, -ー- -、 .:::://ヽ !?
  | |   i        i..::/\::::::::ヽ、::|i::::::|      i..::/\::::::::ヽ、::|i:::::レ ⌒Y⌒ヽ
  イ イ   l      /7  .:〉::::::::: /::|::::::|     /7  .:〉::::::::: /::|::::::|
    p   _ゝ    / / .:::/   .:::::|:::::::|     / / .:::/   .:::::|:::::::|
    g  「      i /  .:::::i   :::::::|:::::::|    i /  .:::::i   :::::::|:::::::|
    r   ヽ    i i;::::ヽ、 ,i   .:::::::|::::::::|     i i;::::ヽ、 ,i   .:::::::|::::::::|
-┐    ,√     i `''''''''´   .::::::::|::::::::|     i `''''''''´   .::::::::|::::::::|
  レ'⌒ヽ/ !      i-=三=- 、 .:::::_人__人ノ_  i-=三=- 、 .:::::::::ゝ、ノ
人_,、ノL_,iノ!      i       .:::::「      L_i       .:::::::::::i:::|
      /     i       .:::::::ノ  モ    了      .:::::::::::::i:::|
ハ モ  {      ゝ、_ /!`h:::::::::)  ア    |   「ヽ .::::/)::/:::|
ハ ャ   ヽ    r-、‐' // / |;;;;;;く    |     > / /  //;;/::.:::!
ハ ハ    > /\\// / /ヽ_:::::!   イ    (  / / //:::::::::::::::::ヽ
ハ ハ   / /!   ヽ    レ'/ ノ        >  ' ∠  -‐  ̄ノ
       {  i l    !    / フ       /     -‐ /
310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/09(金) 23:49:42.13 ID:9gPAQqI0
>>309
だめだこれは笑えんかった
311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 05:19:31.93 ID:6D1Cf3wo
>>309
ちょっとちがうんだよなぁ
さり気なさが足りない
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 06:43:29.60 ID:coXWQU2o
モャハハハハハハだけにしておけば……
313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 10:58:41.70 ID:QynByNM0
モャハハハハハ
ってどうやって発音すんだよ
モャってなんだよ
314 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 11:52:53.88 ID:f12z7aQo
>>313
オマエの指摘の御陰でワロてしまったw
315 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 15:20:50.64 ID:KuFHWd2o
モアイ見るだけで笑っちまう
316 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/10(土) 15:45:41.40 ID:nrqM7B.0
モャハハハハ
ワロタwwwwwwwww
317 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/10(土) 19:02:50.79 ID:jSIrYsAO
さいあい もあい
318 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 21:22:42.11 ID:xQ6m48oo
制作速報のスレこのスレが初めてなのだが保守しなくてもdat落ちしないのか?
おもしろいから落ちるのは困る
319 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/10(土) 21:23:29.34 ID:52kEJWAo
1ヶ月は余裕
320 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 21:28:22.15 ID:xQ6m48oo
>>319ありがとう
なら>>1が戻ってくるのを暖かく待ってます
321 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/10(土) 21:36:22.05 ID:DCccvUU0
>>320
待ってる間に他のSS見てくればいいかも
沢山あるし
322 :なすーん [なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
                     <   /´  r'´   `   ` \  `| ノ     ∠_
                     `ヽ、__//  /   |/| ヽ __\ \ヽ  |く   ___彡'′
                      ``ー//   |_i,|-‐| l ゙、ヽ `ヽ-、|!  | `ヽ=='´
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  ┏┓  ┏━━━┓              | || `Y ,r‐、  ヽl,_)ヽ ゙、_ |   |   |.         ┏━┓
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  ┗┛  ┗━┛┗━┛    ノ      ! --─‐''''"メ」_,、-‐''´ ̄ヽ、              ┗━┛
                   r|__     ト、,-<"´´          /ト、
                  |  {    r'´  `l l         /|| ヽ
                  ゙、   }   }    | _|___,,、-─‐'´ |   ゙、
                    `‐r'.,_,.ノヽ、__ノ/  |  |      |、__r'`゙′
                            |   |/     i |
                             |          | |
323 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 13:43:50.55 ID:o8nYx2Mo
フレンダ「まずは帽子をとって、それからこのカツラをかぶります!
      そして、ここに取り出します特製ヘアバンド。これをカツラの上から付けてっと」

浜面(ああ、オチが読めたぞ)

フレンダ「ヘアバンドに内蔵した小型爆弾を爆破っ! どっかんアフロ頭になっちゃった!
      ぷ、くくくっ。いかんいかん自分で笑っちゃったよー」

麦野「……」

絹旗「……」

滝壺「……」

浜面「……」

フレンダ「あ、あれ? もしかして滑った?」

麦野「ねえフレンダ、大変言いにくいことなんだけど」

フレンダ「何さー」

麦野「ヅラが燃えてる」

フレンダ「えっ」



残り回数3…滝壺
残り回数2…
残り回数1…麦野、絹旗、フレンダ(−1)
脱落者…浜面
324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 13:45:27.71 ID:o8nYx2Mo
フレンダ「あちゃちゃちゃちゃ! 熱い熱いやばいめっちゃ熱っ!」

滝壺「早く取った方が」

フレンダ「そそそそうだった、カツラを取ればいいんだ! よいしょっと」

麦野「ぶうううっ!」

フレンダ「麦のんアウトー!」

麦野「いやいやこれは耐えられないわよ……」

フレンダ「どういうこと? そもそもどうしてヅラとった瞬間にうけたのさ」

麦野「もしかして気が付いてないの? あなた地毛までアフロになってるわよ」

フレンダ「嘘ぉおおお!? あああ本当だっ、自慢のブロンドヘアーがぁ!」

浜面「くくくくくっ、文字通り自爆ってやんの!」

絹旗「火薬の量が超多すぎたんでしょうね。爆弾のエキスパート超失格です」

フレンダ「そんなぁ……」



残り回数3…滝壺
残り回数2…
残り回数1…絹旗、フレンダ
脱落者…浜面、麦野(−1)
325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 13:47:44.57 ID:o8nYx2Mo
フレンダ「うわぁあーどうしよう! この髪ギャグ補正ってことでなんとか元に戻らないかなあ!?」

麦野「戻るわけないでしょ」

フレンダ「結局貴重な金髪美少女をこんなことで失うのは惜しすぎると思う訳よ!
      どうにかして私の美しい髪を復活させるべきだと思わない? 思うよね!?」

浜面「思わねえ。つか自分で美少女言うなよ」

滝壺「落ち込まないでふれんだ」

フレンダ「滝壺……」

滝壺「私はそんな金髪アフロのふれんだのことを応援してる」

フレンダ「とか言いながら、ガッシリ私の両脇をホールドしているのはどういうことでしょうか!?」

滝壺「きぬはた」

絹旗「超了解です」

フレンダ「ちょっ、止めっ」

絹旗「超くすぐりますがよろしいですねフレンダよろしい超くすぐります」

フレンダ「浜面と同じやられ方するのは嫌だぁあああああ……、あははははっ!」



残り回数3…滝壺
残り回数2…
残り回数1…絹旗
脱落者…浜面、麦野、フレンダ(−1)
326 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 13:50:21.86 ID:o8nYx2Mo
フレンダ「あーあ、途中まで結構いい線いってた筈だったのになー!」

麦野「一度に崩れたわね。そういえばフレンダ、いつの間にか髪が元に戻ってない?」

フレンダ「はっはっは、結局水で濡らしたらこうなった訳よ! いやーよかったよかった」

麦野「ふーん。ま、何はともあれ、一番面白い展開になってくれたわね」

浜面「なんか知らんがあの二人燃えてるよな。絹旗はともかく滝壺まで負けず嫌いだったとは」

フレンダ「いや、原因はアンタが賞品なことにあると思うんだけど」

浜面「なっ!? ま、まさかあいつら、俺のことをそんなに……」

麦野「ようやく気付いたの? そうよ、あの二人はあんたのことが」

浜面「そんなに奴隷にしたいってのかよぉおおおお!!」

麦野「好き……って、あら?」

フレンダ(結局浜面は浜面かあ。あの二人もかわいそうに)




絹旗「とうとう二人だけになってしまいましたね」

滝壺「容赦はしないよ」

絹旗「超望むところです。超なんとかして笑いを堪え切ってみせます!」




残り回数3…滝壺
残り回数2…
残り回数1…絹旗
脱落者…浜面、麦野、フレンダ
327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 13:52:21.69 ID:o8nYx2Mo
滝壺「きぬはたに勝ち目は無いよ」

絹旗「残り回数の差なんて今からでも超ひっくり返せます!」

滝壺「分かってないね」

絹旗「……私が何を分かっていないというのですか」

滝壺「きぬはたと私の間にある一番大きな壁。それは笑える残り回数なんかじゃない」

絹旗(っ!? 何かきますっ!)

滝壺「圧倒的な攻撃力の差」

絹旗(これは、さっき四人同時笑いを超達成した変顔!?)

浜面&麦野&フレンダ「ぶううっ!」

絹旗(くっ! 笑いたい、笑いたい、でも……)

浜面「絹旗のやつ、あれに耐えやがった!?」

絹旗「ふふん、この絹旗サマに同じ手は二度通用しませんよ!」



残り回数3…滝壺
残り回数2…
残り回数1…絹旗
脱落者…浜面、麦野、フレンダ
328 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 13:53:52.01 ID:T2a.erE0
ktkr
329 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 13:56:01.99 ID:o8nYx2Mo
滝壺「そう。唇を強くかみしめて笑いを押し込めたんだね」

絹旗「卑怯とは言わせません。これは超本気の戦いなんですから」

滝壺「そんなこと言わないよ」

絹旗「そして滝壺さん、あなたの間違った発言を超訂正しておきます」

滝壺「……」

滝壺「私とあなたの間に火力の差など、ありませんっ!」



麦野「ここでくすぐりに出るかあ」

フレンダ「能力の関係上、結局滝壺は絹旗のくすぐり攻撃を振りほどけない。
      確かにあの二人の間に火力差なんて……いや、ひょっとすると、絹旗の方が火力は高いのかも」

浜面「これは絹旗が逆転勝ちするかもしれないな」

麦野(果たしてそうかしら)




残り回数3…滝壺
残り回数2…
残り回数1…絹旗
脱落者…浜面、麦野、フレンダ
330 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 13:57:19.37 ID:o8nYx2Mo
絹旗「超脇こちょこちょ攻撃です!」

滝壺「……」

絹旗「これに超耐えますか。ならば誰もが超苦手な足の裏を責めます!」

滝壺「……」

絹旗「こちょこちょー」

滝壺「……」

絹旗(そんなっ! くすぐりが効いている気配がない!?)



麦野「やっぱりね」

フレンダ「どういうこと?」

麦野「先々週、くすぐったさを移す能力者と戦った時のことを思い出しなさい」

フレンダ「あの戦いを? ああそっか! そういえばあのピンチは、滝壺のおかげで切り抜けられたんだっけ!」

麦野「そうよ。滝壺が活躍してくれたの。私達の内、唯一くすぐりの効かなかった彼女がね」

浜面「滝壺にくすぐりが通用しないとなると、途端に絹旗は不利になるな」

麦野「あの子は今のところ、くすぐり以外の攻撃手段を見せていないものね」



残り回数3…滝壺
残り回数2…
残り回数1…絹旗
脱落者…浜面、麦野、フレンダ
331 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 13:58:35.98 ID:o8nYx2Mo
滝壺「私ときぬはたの間の火力の差、これで分かった? 」

絹旗「だけどあなたの変顔だって、もう私には超通用しませんよ」

滝壺「勘違いしないで。私の顔芸はあの一種類だけじゃない」

絹旗「なっ!?」

滝壺「例えばこんな顔も」

絹旗「っ!!」

絹旗(超やばいです更に面白いです! でも、ここで笑ったら……)

浜面「だーはっはっはっは! 面白すぎるだろ滝壺!」

絹旗(浜面が滝壺さんの奴隷に……。そんなの、超許せません!)

絹旗「ぐううううっ! 私は負けませんっ!」

滝壺(本当に耐えきった。きぬはたも本気なんだね)



残り回数3…滝壺
残り回数2…
残り回数1…絹旗
脱落者…浜面、麦野、フレンダ
332 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 13:59:54.85 ID:o8nYx2Mo
絹旗「どうです滝壺さん、やはりあなたの変顔攻撃は私には通用しないでしょう?」

滝壺「パターン3」

絹旗「なっ!?」

絹旗(超アクロバティックな顔芸です……、超笑いたい……。でも、でも! 恋する私は超強いんです!)

滝壺「パターン4」

絹旗「くうっ!」

滝壺「パターン5」

絹旗(ど、どれだけ顔芸豊富なんですか!? しかもどれも超面白いという! 何者なんですかこの人!
    流石に笑いをこらえるのが超きつくなってきました……)



残り回数3…滝壺
残り回数2…
残り回数1…絹旗
脱落者…浜面、麦野、フレンダ
333 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 14:01:19.28 ID:o8nYx2Mo
滝壺「パターン6」

絹旗(もういっそ笑ってしまえば、超楽になれるのでは……)

浜面「ぎゃーはっは! いーっひっひっひ!」

絹旗(……嫌です。浜面の気持ちが誰かに向かうのは、やっぱり嫌!)

絹旗「ううううううっ!」

滝壺(まさかここまで耐えるなんて)

絹旗「はぁ、はぁ……」

滝壺(だけどもう限界は近い。パターン7で決めるよ)

浜面(つーかよく見ると絹旗、凄い無茶してるみたいだな。本当に何があいつをそこまで突き動かすんだ?)



残り回数3…滝壺
残り回数2…
残り回数1…絹旗
脱落者…浜面、麦野、フレンダ
334 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 14:02:41.23 ID:o8nYx2Mo
絹旗「はぁ、はぁ……はぁ……」

滝壺「覚悟を決めてきぬはた、勝つのは私だよ」

絹旗(どう贔屓目に見ても現状はこちらの超不利、それは認めます。ですが……)

絹旗「私はまだ諦めません! 超どうしても負けられない理由があるんです!」

浜面「絹旗、お前なんでそこまで頑張れるんだ……?」

絹旗「そんなことも分からないから浜面は超馬鹿なんです」

浜面「分かる訳ねえだろ! ボロボロになってまで戦い続ける理由は一体何だってんだよ!?」

絹旗「それはあなたを……」

浜面「……」

絹旗「浜面を私以外のものにしたくないからです!」

絹旗(ふふ、もう半分告白みたいなものですかね。超恥ずかしいですが、今は戦いに集中しなくては)

浜面(こいつ、そんなに……。そんなに俺のことを自分の奴隷にしたいってのか!?)

滝壺「私だってはまづらは譲れないよ」

浜面(ああっ、滝壺まで! ちくしょう、どうしてこうなった……)



残り回数3…滝壺
残り回数2…
残り回数1…絹旗
脱落者…浜面、麦野、フレンダ
335 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 14:04:03.98 ID:o8nYx2Mo
滝壺「いくよ、きぬはた」

絹旗「……」

滝壺「パターン7」

絹旗「!!!」

絹旗(今までの顔とは圧倒的に違います! まさに超洗練された顔芸! もうこれ以上笑いが堪えられそうにありません!)

絹旗(……堪える? 堪えて堪えて堪え続けて、一体何になるというのでしょう)

絹旗(こんな弱気じゃ駄目です。ただ負けないことを目指すのでは無く、勝つことを超考えなくては!)

絹旗(私に特別面白いことはできません。でも、浜面を手に入れる為に、少しでも足掻いてみせたい!)

滝壺(ここに来てきぬはたの目が変わった。だけど負けない。私の顔芸はまだ終わらない)

滝壺「パターンは」

絹旗「ふっ、布団が吹っ飛んだー!」



残り回数3…滝壺
残り回数2…
残り回数1…絹旗
脱落者…浜面、麦野、フレンダ
336 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 14:05:10.56 ID:o8nYx2Mo
滝壺「……」

絹旗「……」

滝壺「……ふふっ」

滝壺(きぬはたは、本当にはまづらのことが好きなんだね)

絹旗「わ、笑った? 滝壺さんが笑った!? やりました、やりましたよ浜面!」

浜面「お、おい絹旗! 滝壺が笑える回数はまだ後二回残って」

滝壺「パターン8」

絹旗「ぶふうっ! ……あっ。これはその、気が緩んで、えっと……」

フレンダ「勝者滝壺ー!」

滝壺「ぶい」

絹旗「あ。あああ……」



優勝者…滝壺
337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 14:05:11.27 ID:fsHnFa6o
どんな顔かめっちゃ気になるww
338 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 14:06:34.53 ID:o8nYx2Mo
絹旗「超負けました……」

麦野「絹旗も頑張ったじゃない。思った以上に手に汗握る戦いだったわよ」

絹旗「ううううっ、悔しいです! 超悔しいです!」

浜面「って、おい絹旗、どこ行くんだ?」

絹旗「一人反省会です」

絹旗(ここにいると超泣きたくなってしまいそうですから……)

フレンダ「おめでとう滝壺。結局浜面は滝壺の奴隷に決定ー!」

滝壺「そのことなんだけど―――」
339 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 14:09:27.95 ID:o8nYx2Mo
絹旗(あーあ、超見事に負けてしまいました)

絹旗(一週間の間とはいえ、浜面は滝壺さんのものになってしまうんですね)

絹旗(滝壺さんは超可愛いですし、私より大人な体つきです)

絹旗(もしかしたら一週間以内に浜面が滝壺さんのことを好きになってしまって、ずっと滝壺さんのものになってしまったり……)

浜面「なーに不貞腐れてるんだよ」

絹旗「浜面!? どうしてここに?」

浜面「あー、滝壺に首にされた。私は奴隷なんて要らないから絹旗のとこ行ってこい、だとよ」

絹旗「滝壺さんがそんなことを……?」

浜面「てな訳で俺は一週間お前の奴隷だそうで」

絹旗「浜面ぁー!」

浜面「うおっ!? ったく、仕方のない奴だな……」

絹旗「う、うくっ、うううぅ」

浜面「……そんなに悔しかったのか?」

絹旗「別に……そんなんじゃ……」

浜面「嘘つくなよ。前に言っただろ、俺の前では強がることないって」

絹旗(やっぱり浜面の腕の中は、私だけの場所です……)

絹旗(ごめんなさい、滝壺さん。本当にありがとう……)
340 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 14:13:35.77 ID:o8nYx2Mo
絹旗「もうちょっとこうしていてもいいですか?」

浜面「別にいいけどよ。よくよく考えると俺なんかに抱きついて男臭くねえのか?」

絹旗「ふふ。浜面の臭いなら超我慢できますよ」

浜面「臭いのは否定しないのな……」

絹旗「こんな臭いを許容できるのは私ぐらいのものです。超ありがたく思ってください」

浜面「こんな口汚いのを許容できるのも俺だけだっつの!」

絹旗「口汚いとは何ですか口汚いとは!」

浜面「あはは、悪い悪い!」

絹旗「全くもうっ」

浜面「……」

絹旗「……」

浜面「俺に妹がいたらこんな感じだったのかなあ……」

絹旗「……はい?」
341 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 14:14:33.28 ID:VeF95NMo
げ・・・
342 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 14:15:14.29 ID:NysMTic0
はまづら……
343 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 14:16:01.24 ID:o8nYx2Mo
絹旗「浜面、今なんと?」

浜面「だからほら、俺に妹がいたらお前みたいなのだったのかなって」

絹旗「妹、ですか……」

浜面「まあ頼りないかもしれないけどさ。お前さえよければ、俺のこと本当の兄貴みたいに」

絹旗「こぉおおおの超鈍チンっ!」

浜面「うおっ、急に耳元で大声出すなっつの!」

絹旗「もう浜面なんて超首です! こんな使えない奴隷いりません!」

浜面「は? なんだよ急に? お前俺のことをこき使いたくてあんなに頑張ってた筈だろ?」

絹旗「ほほう。超馬鹿浜面の目には、さっきまでの私はそのように映っていたのですね」

浜面「ちょい待て、空気が渦巻くような音が聞こえるのは気のせいか? 気のせいだよな? 気のせいであってくれ!」

絹旗「窒素パーンチ!」

浜面「理不尽だぁあああああ!!」
344 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 14:18:32.36 ID:o8nYx2Mo
麦野「ねえ。本当にあれでよかったの?」

滝壺「私はきぬはたのことも好きだから」

フレンダ「結局、人のことを一番に考えてちゃなかなか幸せにはなれない訳よ」

滝壺「そうなのかな」

フレンダ「そうなの。悲しいかな世の中そういうもんなの」

麦野「何が一番大切か、自分の中ではっきりさせておくことね。その時になって悔んでも遅いわよ」

滝壺「……」
345 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/11(日) 14:23:10.42 ID:o8nYx2Mo
笑ったら駄目ゲーム編終了
次は平日中、できれば水曜日までに投下することを目標に

あと絹旗はモアイじゃねぇえええええ!!
346 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 14:28:09.96 ID:VeF95NMo
さーいあい♪(さーいあい♪)
さーいあい♪(さーいあい♪)
はまーづらーぁだよー♪
347 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/11(日) 14:29:52.81 ID:zh/brHwo
こんなんで吹くなんて…疲れてんのかな……
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/12(月) 22:34:07.71 ID:aetkpgAO
絹旗最悪可愛い
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/12(月) 22:36:37.59 ID:1/fDdNso
>>348
ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/12(月) 22:49:42.84 ID:aetkpgAO
ごめんなさいごめんなさい…素で間違えた…
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 18:08:12.79 ID:JDUY7hoo
やっと制作速報直ったか
>>1さん執筆頑張れ
352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 20:32:15.71 ID:bJ8TlnMo
復活ーイェ━━━━━ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ━━━━━━ィ
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 22:03:52.55 ID:HE.UKm20
\絹旗最愛/ \絹旗純愛/ \絹旗友愛/ \絹旗恋愛/  \絹旗溺愛/
\絹旗慈愛/ \絹旗性愛/ \絹旗熱愛/ \絹旗偏愛/ \絹旗親愛/
354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/15(木) 22:25:52.27 ID:z4gwnAIo
フッカツダー!!(゚∀゚ )三 三( ゚∀゚)フッカツダー!!
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 14:31:43.70 ID:hBOhx3s0
絹旗さんの出番は超まだですか?
356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 15:04:41.87 ID:6xhlH/Qo
         し!                             _ノ
  超 遅    /                              )   遅 え
  学 筆    L_                             ヽ  筆  |
  生 が    /      , - 一 - 、_          , - 一 - 、_  i  !? マ
  ま 許    /      /  最   .:::ヽ、       /  愛   .:::::く    ジ
  で さ    l       /, -ー- -、 .:::://:ヽ     /, -ー- -、 .:::://ヽ
  で れ   i        i..::/\::::::::ヽ、::|i::::::|      i..::/\::::::::ヽ、::|i:::::レ ⌒Y⌒ヽ
  す る   l      /7  .:〉::::::::: /::|::::::|     /7  .:〉::::::::: /::|::::::|
  よ の   _ゝ    / / .:::/   .:::::|:::::::|     / / .:::/   .:::::|:::::::|
  ねは  「      i /  .:::::i   :::::::|:::::::|    i /  .:::::i   :::::::|:::::::|
        ヽ    i i;::::ヽ、 ,i   .:::::::|::::::::|     i i;::::ヽ、 ,i   .:::::::|::::::::|
-┐    ,√     i `''''''''´   .::::::::|::::::::|     i `''''''''´   .::::::::|::::::::|
  レ'⌒ヽ/ !      i-=三=- 、 .:::::_人__人ノ_  i-=三=- 、 .:::::::::ゝ、ノ
人_,、ノL_,iノ!      i       .:::::「      L_i       .:::::::::::i:::|
      /     i       .:::::::ノ  モ    了      .:::::::::::::i:::|
ハ キ  {      ゝ、_ /!`h:::::::::)   ア    |   「ヽ .::::/)::/:::|
ハ ャ   ヽ    r-、‐' // / |;;;;;;く    |     > / /  //;;/::.:::!
ハ ハ    > /\\// / /ヽ_:::::!   イ    (  / / //:::::::::::::::::ヽ
ハ ハ   / /!   ヽ    レ'/ ノ        >  ' ∠  -‐  ̄ノ
       {  i l    !    / フ       /     -‐ /
357 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 19:55:23.83 ID:3Z0PBeAo
またモアイか・・・ってなってデコ見たら吹いた
358 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 20:08:32.47 ID:ZlGkKq20
>>357
超スルーしてたのにお前のせいで吹いたじゃねーかwwww
359 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 20:27:25.83 ID:6xhlH/Qo
>>291をふざけて改悪しただけなのに…
360 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 20:41:11.20 ID:6Jm2O4.o
モアイを見るたびにきぬはたが浮かんでしまうの
361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/16(金) 22:41:30.02 ID:oSM.LTo0
モャハハハハハハハ
362 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/16(金) 23:17:24.67 ID:gjUSEcIo
>>361
なんだ、ニトニトの実の窒素人間か
363 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 01:26:18.14 ID:r.bbqgDO
今日は来ないか…
浜面+アイテム分を補充しないとくじけそう
364 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 01:27:39.67 ID:BqeGmewo
アイテムはわっか作りにいそしんでいます
365 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 01:31:22.20 ID:r.bbqgDO
>>364
一方のスレのやつか、それはもう見た
366 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/17(土) 14:53:43.48 ID:gePPffYo
絹旗「ふあぁー」

絹旗(ふぅ、超よく寝ました。時間は……あれ、まだ五時半です)

絹旗(仕事も無い日だというのに超早く目が醒めてしまいました)

絹旗(浜面もまだ寝ているでしょうし超ヒマですね。超仕方がないのでテレビでも見ますか)

「超機動少女カナミン!」

絹旗(超機動少女カナミン? アニメの再放送ですかね。馬鹿らしい、チャンネルを変え……)

絹旗(……あれ? 意外と面白い?)
367 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/17(土) 14:54:24.39 ID:gePPffYo
絹旗(……)

「きゃあああーっ!」

絹旗(カナミン超ピンチです! どうなってしまうのでしょうか!?)

「みんなの平和の為に私は負けない!」

絹旗(頑張れカナミン!)

「てりゃあああああ!」

絹旗(凄いです、レベル5相当の攻撃です……)

「来週もまた見てね!」

絹旗(超あっという間に終わってしまいました……)
368 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/17(土) 14:55:34.33 ID:gePPffYo
絹旗(超機動少女カナミン、不覚にも超はまってしまいそうです)

絹旗(でも他の皆さんに知られたら子供っぽいとか言って馬鹿にされるんでしょうね)

絹旗(カナミンのことは誰にもばれないように超気をつけましょう)

浜面「うーっす、今日は早いな絹旗」

絹旗「っ!? おおおおはようございます! えーとその、いつからそこに!?」

浜面「ん? 今きたばかりだぞ」

絹旗(どうやらカナミンのことは見られてないようですね。超安心しました)

浜面「にしても今日は朝早いな」

絹旗「折角なのでお兄ちゃんの寝顔でも超写真にとればよかったですかね」
369 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/17(土) 14:58:39.36 ID:gePPffYo
浜面「あーもう、いつぞやは悪かった! 反省してるからいい加減そのお兄ちゃんって呼ぶの止めてくれ!」

絹旗「超嫌ですよー。私が超飽きるまで浜面は私の兄ですこれは超確定事項です」

浜面「ちくしょう、あの時の俺の馬鹿野郎!」

絹旗「そんなに私の兄は嫌ですか?」

浜面「いや違うぞ。俺が嫌なのは麦野とフレンダから妹フェチ扱いされることであってだな……」

絹旗「その分超可愛い妹が超慰めてあげますよ。超よしよし」

浜面「おっ、今のはちょっとグッときた」

絹旗(やりました! 浜面を超ときめかせられました!)

浜面「多少馬鹿にされてもこういう妹ができるならそれはそれでいいかもな」

絹旗(ああ。そういえば今のは妹の絹旗に向けての言葉でしたね……)

絹旗「お兄ちゃん超キモい発言しないでください」

浜面「は!? 俺なんか失言したか!?」

絹旗「それぐらい自分で考えて下さい」

浜面「俺無神経だからさ、マジで悪気は無いのに失言しちまうことがあるんだ。
    だから気に入らないところがあったなら言ってくれないと分からないぞ」

絹旗(全く浜面ときたら一々深く考え込んだりして超面倒くさい人ですね)

絹旗(そういうとこも超好きなんですけど)
370 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/17(土) 15:00:09.04 ID:gePPffYo
絹旗「頭」

浜面「俺の頭が気に入らないと!? いや、流石にそれは自分じゃどうしようも」

絹旗「超違います! えーと、私の頭を撫でてくださいってことです」

浜面「ああ、そういうことか。ほらよ」

絹旗「どうもです。やっぱりこうしてもらえると超落ち着きます」

浜面「お前も好きだよなー、頭撫でられるの」

絹旗「私の超サラサラな髪に触れるあなたは超幸運ですよ」

浜面「そういうの自分で言うなっての」

絹旗「えへへ」

浜面(こうやって素直な時のこいつは年相応に可愛いよなあ……)
371 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/17(土) 15:01:44.36 ID:gePPffYo
浜面「そうだ絹旗、ちょっとコンビニ行かね?」

絹旗「ええー! もうちょっとこうしてダラダラしてましょうよー」

浜面「そうしたいのはやまやまなんだが食パンが切れちまっててな。買いに行かないと朝食に不備が出るんだ」

絹旗「なるほど、そういうことですか。分かりました、超お供します」

フレンダ「おっ、二人とも朝早いじゃん」

絹旗「おはようございます。そういうあなたこそ超早いじゃないですか」

フレンダ「私はほら、結局この時間にやってる釣り番組が目当てって訳」

浜面「お前本当に魚好きだよな」

フレンダ「そうだね。結局サバ缶が最強だけど、それ以外の魚も大好きな訳!」

絹旗「ねえ、そんな魚馬鹿は超ほっといてさっさと出かけましょうよ」

フレンダ「あれれ? 浜面兄妹はどっか行くつもりなの?」

絹旗(浜面兄妹……ということは私は浜面最愛!?)

浜面「誰が兄妹だっつの! ちょいとコンビニに出てくるだけだ」

フレンダ「ふーん。ま、仲よくねー」
372 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/17(土) 15:03:23.06 ID:gePPffYo
絹旗「わっ、外は超寒いですね」

浜面「春だってのに最近一段と冷え込むな」

絹旗「浜面の手は相っ変わらず超生暖かいです。超カイロ代わり」

浜面「最近抵抗無く手を繋ぐようになってきたよな」

絹旗「ふふん、絹旗サマに手を繋いで頂けるなんて超有り難く思いなさい!」

浜面「人のぬくもりっつーの? そういうもんをとんと感じてなかったからか、実際お前と手繋ぐのは好きだけどな」

絹旗「えっ!? ほほほ本当ですか!?」

浜面「んな嘘つく必要ないだろ」

絹旗(あ、ああっ、顔が超にやけそうです……。我慢しないと……)

絹旗「ううーっ」

浜面(難しい顔して唸ってるけどどうしたんだこいつ?)

絹旗(浜面が私を覗き込んで……っ、超まずいです! 顔が赤くなってきました!)
373 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/17(土) 15:04:11.57 ID:gePPffYo
浜面「おい絹旗! 顔赤いけど大丈夫か!?」

絹旗「ななっ、なんでもありません! こっちを見ないでください!」

浜面「もしかして風邪か!? まずいな、早く引き返そう!」

絹旗「ああもうっ、だから超違いますって!」

浜面「本当か?」

絹旗「本当です超本当です!」

浜面「ならいいんだけどよ、あんま無理すんなよ」

絹旗(うぅぅ、悪いのはあなたなんですよ!)

絹旗(でも心配してくれてありがとうございます浜面)
374 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/17(土) 15:05:39.43 ID:gePPffYo
「いらっしゃいませー」

浜面「食パン食パンっと」

絹旗「ん、これは……」

絹旗(超機動少女カナミンのシール付きパン!? 超欲しいです!)

絹旗(あああっ、だけどでもそんなこと言ったら絶対に超子供扱いされます! どうしようどうしよう)

浜面(さっきからアニメもののパンを真剣に見てんな。欲しいのか?)

浜面「これも購入っと」

絹旗「えっ!? もしかして浜面もカナミンが……?」

浜面(あー、違うんだけどな……。こいつの気持ち考えると、ここは肯定しとくべきか?)
375 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 15:05:41.50 ID:04apMfg0
何これ絹旗と浜面超かわいいんですけど
376 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/17(土) 15:07:41.96 ID:gePPffYo
浜面「その口ぶりからしてお前もカナミンが好きなんだな」

絹旗「麦野達には超内緒ですよ!」

浜面「分かってるって。二人だけの秘密な?」

絹旗(二人だけの秘密……)

絹旗「ふふ」

浜面「ん?」

絹旗「二人だけの秘密って超素敵な響きだなと思いまして」

浜面「そういうもんかねえ」

??「ミサカもカナミン大好きってミサカはミサカは話に割り込んでみたり!」

??「おいクソガキィ、人様の会話に割って入ってンじゃねェぞォ! 迷惑だろうがァ!」
377 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/17(土) 15:10:03.86 ID:gePPffYo
打ち止め「あなたの大声の方が迷惑だと思うってミサカはミサカは反論してみたり!」

一方「ンだとォ!?」

絹旗(なんなんですかこの人達は? 白い方は、浜面と映画館に行った時に見かけたコーヒー買い込み男でしょうか)

打ち止め「この人がご迷惑おかけしましたって、ミサカはミサカは大人な対応をしてみたり!」

浜面「ああいや、別に迷惑なんかじゃ」

一方「つか打ち止めァ、なンで俺が全面的に悪いみたいになってンだァ!」

打ち止め「いーやー、頭ぐりぐりしないでー! ってミサカはミサカは悲鳴をあげてみる!」

絹旗「なんだか超仲のいい兄妹ですね」

通行止め「兄妹!?」

絹旗(あれ、違ったんでしょうか?)
378 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/17(土) 15:12:46.46 ID:gePPffYo
打ち止め「もしそうならあなたはミサカ一方通行になるの?
      って、ミサカはミサカはその響きがまんざらでもなかったり!」

絹旗「ちょっと待ってください。あなた今一方通行と言いましたか?」

打ち止め「うん、この人は学園都市第一位の一方通行なのってミサカはミサカは暴露してみたり!」

浜面「第一位ぃ!?」

一方「クソガキィ! あまりそういうこと外で言うンじゃねェよ!」

打ち止め「ううーっ、ごめんなさいってミサカはミサカは素直に謝ってみる」

浜面「はー、しかしまあこんな身近にレベル5がいたとは。びっくりだな絹旗」

絹旗「……」

浜面「絹旗?」

絹旗「あなたさえいなければ……」

浜面「お、おい! どうしたってんだ!?」

打ち止め「あわわわわってミサカはミサカは突然の空気の変化におろおろしてみる!」

一方(この女、訳ありか……。まァ心当たりなら腐るほどある)

絹旗(暗闇の五月計画。一番思い出したくないものを思い出してしまいました……)
379 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/17(土) 15:16:03.03 ID:gePPffYo
ひとまずここまで。日が空いた割に短くてごめん!
次はもっと早く投下したい
380 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 15:23:52.62 ID:hncFJzwP
いやいや乙なんだぜ
381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 15:55:21.76 ID:8/3N3V.0
お、来てた乙乙
382 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 16:10:56.87 ID:/lbBhT2o
        /≦三三三三三ミト、          .  ―― .
       《 二二二二二フノ/`ヽ       /       \
       | l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∨{ミvヘ      /      ,   !l ヽ
       ト==   ==彡 》=《:ヽ     ′ ―‐ァ!l / ̄}
         /≧ァ 7¨7: :ァ.┬‐くミV!ハ    |    (__   _ノ    |
       ′: /: イ: /': :/ |:リ  ヽ }i! : .     |  _j_   ツ    |
      i. /: il7エ:/ }:/ ≦仁ミ ト:.i|: i|   |    d   __ 、、   |
      |:i|: :l爪jカV′´八ツソ Vミ :l|   |   ノ  − ノ    |
      |小f} `   ,    ´  ji }} : .{    {   ┌.  ー ´    }
       }小    _      ,ムイ|: :∧    .    |/   ヨ
       //:込  └`   /| : :i i : :.∧   、  o   ―┐!l /
        /:小:i: :> .    .イ _L__|:| :li {∧   \    __ノ /
.      /′|从 :|l : i :爪/´. - 、 〈ト |ト:ト :'.   /       く
            N V 「{´ /   ヽ{ハ|   `\ /        ヽ
           | }人ノ/   li  V    _.′贈  惜  と  '
       i´ }    //} i′′ ハ 、|   `ヽ.   り   し  ミ   !
       { {     〃ノ {l l!  } :  {     }  ま  み  サ  |
   rー‐'⌒ヽ  ,イ   i{| |   i      |  す  な  カ
   〉一 '   ∨n     ∨   ′  ハ      |      い. は  }
   `r‐‐ ´   V    |       |      !      称     ′
    ‘r‐‐ ´    \   }/i⌒ヽ   {      .      賛    /
      `¨¨` ー .、  ` < ` |    `ト、 }     ヽ     を
         }}\      ̄ `ヽ ト ソ      \     /
383 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/17(土) 18:03:49.80 ID:ExmzTJQo
乙乙
長引いてもいいから完結させろよー
384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/17(土) 20:15:39.37 ID:pe89HMAO
>>382
禿同!
385 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/17(土) 23:37:44.56 ID:J/J/vWo0
gj
386 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 01:19:52.87 ID:gb5x3tMo
絹旗「演算の最適化なんて超余裕でしたゆ」

浜面「ゆ?」

絹旗「・・・でしたよ」
387 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 09:52:06.05 ID:7UZc98Eo
フレンダ「Can you follow through?」

しえん
388 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/18(日) 17:24:18.52 ID:FwmSxkDO
>>279
そうカッカするなよ

俺も同意だが
389 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 17:50:03.97 ID:TIsbxNc0
なぜ今
390 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/18(日) 18:12:31.73 ID:O2leLf.o
携帯だからさ
391 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 02:21:52.20 ID:itVfpiwo
浜面に惚れた挙句
絹旗も可愛いなあ・・・と思ってる俺はどうすればいいの?悲しい
392 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 02:23:23.65 ID:rNyPc3so
浜面と結婚して絹旗を養女にすればいいと思うよ
393 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/19(月) 02:26:10.15 ID:itVfpiwo
娘がダンナと愛し合うのを見せつけられるなんて!


ぞくぞくする
394 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 00:45:48.93 ID:rJPpWEAO
395 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 15:36:34.67 ID:pllU15s0
>>393
イイなァ、オマエ…イイ変態だ
396 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 21:22:36.91 ID:MdCBoYko
この絹旗は最高の絹旗
397 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 00:08:46.48 ID:IV.m5d20
>>395セロリにだけは言われたくないとミサカはry
398 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/22(木) 10:36:25.29 ID:xg/j9lIo
>>397 ネットワーク外の20000号乙
399 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 23:05:16.28 ID:ARi/TfQo
絹旗「あれー」

浜面「どうした」

絹旗「テレビのリモコンが見当たらないんですよ」

浜面「んなもん本体を操作すればいいじゃねーか」

絹旗「なんか超負けた気になるんですよねそれ」

浜面「分からんでもないが」

絹旗「私は疲れたので浜面が探してください」

浜面「めんどくせえ」

絹旗「ちなみにこの後金曜ロードショーでやる映画はバーバレラです」

浜面「よーし探してやろうじゃないの」
400 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 05:30:10.20 ID:LJwZegoo
バーバレラにバニーさん出てたっけ
エロかった覚えはあるが
401 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:07:35.18 ID:mU3rJuwo
セリフのみだとどうしても上手く書けなかったもんで今回投下分の序盤だけ地の文あり
オリジナル設定が出てくるからそういうの苦手な人は読まない方がいいかも
402 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:08:47.04 ID:mU3rJuwo
第一位「一方通行」の演算方法を参考に、能力の運営を最適化させて強大な能力者を生み出すプラン。
それが暗闇の五月計画。

絹旗「また薬を飲まなければならないのですか?」

研究者「なんだ、その不満そうな目は」

絹旗「……すみません」

研究者「何度も言うように薬による頭痛はあくまで一時的なものだ。そう怯えるな」

実験の日々は辛かったが、悪いことばかりではなかった。
私には同じような境遇の仲間がいたからだ。

茶髪の少年(以下茶髪)「ああもうマジ頭いってぇ!」

少女「こればかりは慣れないよね」

絹旗「あはは」

茶髪「どうした?」

絹旗「三人とも同じ痛みに悩まされていると考えたら、なんだか超馬鹿らしくなってしまって」

少女「ふふ、言われてみればちょっとシュールな図よね」

茶髪「全然笑えねえっつの!」

投薬にも、脳を機械でいじられることにも、過酷な能力トレーニングにだって、仲間がいたからなんとか持ち堪えられた。
いつも検体番号で呼ばれる為、自分の名前すら知らない私達。
だけどもっと大切なものを三人は確かに持っていた。

色々なものが崩れるあの日までは。
403 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:10:45.71 ID:mU3rJuwo
ある日、一緒に実験を受けていた女の子が激しく苦しみだした。

少女「頭、痛い……」

茶髪「は? そりゃいつものことだろ?」

少女「違うの、ちが―――」

ブシュッ、血管から血が噴き出す音がした。

絹旗「え?」

見れば女の子はこめかみあたりから血を垂れ流していた。
これは普段の頭痛とは違う、私達はようやくそう気付く。

少女「痛いよ! 痛いよぉ!」

絹旗「どどどどうしましょう!?」

茶髪「おいチビィ! 俺は研究者どもんとこ行ってくる! テメェはそいつについててやれ!」

絹旗「は、はいっ!」

冷静さを欠く私を余所に、彼は研究棟へと駆けていった。
404 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:12:24.72 ID:mU3rJuwo
少女「ああああぁ……」

苦しげに呻く彼女に何もしてやれない自分が歯がゆかった。

少女「手……、握ってくれる……?」

絹旗「分かりました」

震えながら差し出してきた手を両手で包みこむ。
私は彼女のあまりの体温の低さに驚いた。

少女「あなたの手、あたたかいのね……」

そうではない、あなたが冷たいんだなどとは、言える筈もなかった。
とにかく自分が弱気を見せてはいけないと、不安を表情に出さないようにするので精一杯だった。
405 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:14:45.29 ID:mU3rJuwo
少女「今までありがとう、大好きだったよ……」

絹旗「今までだなんて超不吉な言い方しないでください!」

少女「分かるよ。自分のことだもの」


彼女は強く思いつめたような表情を浮かべた。
しかしそれもすぐに崩れ、代わりに涙がぼろぼろと零れはじめる。
気がつけば私の両の目からも同じように涙が溢れ出していた。

少女「やっぱり……死にたくないよぉ……」

絹旗「死にません! 超絶対あなたは死にません!」

少女「そうだと、いいなぁ」

絹旗「いつか研究所の外に出て三人で遊ぼうって約束していたじゃないですか!」

少女「公園、服屋さん、学校、それに映画館……。皆で行ってみたかったね」

絹旗「そっ、そうですよ! あなた映画が超好きなのに、いつもDVDでしか見せてもらえなかったじゃないですか!
    映画館で映画を見るまでは超死んじゃ駄目です!」

少女「うん、私生きなくちゃね。三人でいっぱい思い出作ろうね」

彼女が息を引き取ったのはそれから数分後のことだった。
406 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:16:11.89 ID:mU3rJuwo
茶髪「よぉ」

絹旗「……」

茶髪「薬が強すぎたか、早急に被検体の替えを注文しなくては。
    あいつの変調を伝えたら、研究者どもは真っ先にそうほざきやがった」

彼は背中から生やした白い羽根を撫でながらそう言った。
周囲には研究者やガードマンの亡骸が散らばっている。

茶髪「今までにないぐらいムカついてよぉ、気がつけばこんな有様だ」

絹旗「……あの子は亡くなりました」

茶髪「そうか」

絹旗「何故そんなに平然としていられるのですか!?」

茶髪「壊れちまったからさ」

彼は自分の頭を指さし、自嘲気味に笑って見せた。
407 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:19:15.08 ID:mU3rJuwo
茶髪「決めたよ、俺は学園都市を変える。
    ただし潰しはしない。上層部の力を利用して俺の好きなようにしてやる」

絹旗「超無謀としか言いようがありません! レベル3一人で何ができると―――」

茶髪「壁なら越えたさ」

確かに彼の羽は、今までとは比べモノにならない大きさだった。
これならレベル3という枠は大きく超えているだろう。
だがそれでも独力で学園都市をひっくり返そうだなんて無謀すぎると思った。
それこそ学園都市第一位クラスでもなければ、そんなことはまず不可能なのだから。

茶髪「お前に一つ言っておきたいことがある」

絹旗「そんな風に改まるのは超あなたらしくないですよ」

茶髪「ははっ、違いねえ。……今後お前が俺の前に立ちはだかることがあれば、その時は容赦しないぞ」

絹旗「本気ですか!?」

茶髪「ああ。これから俺は俺の理想の為だけに生きる」

絹旗「待って! ちょっと待って下さい!」

茶髪「お前とアイツと俺、三人で馬鹿話す時間は嫌いじゃなかったぜ。んじゃ達者でな」

彼はそう言い残して飛び立っていった。


これらは全て数年前のことだ。
あの日から今日までの間に私は自分の本名を調べ、能力を磨き、アイテム正規メンバーの地位を得た。
しかし学園都市のあり方は何一つ変わってはいない。
恐らく彼は志半ばでこの街の闇に呑まれて消えたのだろう。
408 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:21:02.66 ID:mU3rJuwo
――――現在――――


絹旗「第一位、暗闇の五月計画というプラン名に聞き覚えは?」

一方「……成程な、お前はあれの被験者か」

絹旗「私はあの計画に超大切な人を奪われました」

一方「それは気の毒なこって。ンで、テメェはオレに何をさせたい」

絹旗「それは……」

一方「あれは別にオレが言いだしたモンじゃねェ。
    考えようによっては勝手にデータを使われたオレだって被害者だ」

絹旗「私はただあなたに謝ってほしくて!」

一方「テメェの不幸を人様に押し付けてンじゃねェ」

絹旗「っ!?」

浜面「ちょっ、待てよ絹旗! おい!」

打ち止め「事情はよく分からないけど言いすぎだよってミサカはミサカは怒ってみる!」

一方「オレは悪くねェよ。悪いのは筋違いな怒りをぶつけてきたあっちだ」

打ち止め「言い訳しないの! ってミサカはミサカはまるで保護者。
      さっきの人を追いかけて謝ったら? 今ならまだ間に合うよ、ってミサカはミサカは助言してみたり!」

一方「けっ……」
409 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:22:22.39 ID:mU3rJuwo
浜面「はぁはぁ、はぁ……やっと追い付いた」

絹旗「……」

浜面「なあ絹旗、一体どうしたんだ?」

絹旗「一方通行の言う通りなんです。私はあの人に超八つ当たりをしていました」

浜面「八つ当たり?」

絹旗「私は今まで辛い目に遭うたび、心の中でそれを一方通行のせいにしてきました。
    全ての不満をぶつける対象を持つことで心の平静を保っていたのです」

浜面「しかし今さっきそれが理不尽だということに気がついたと?」

絹旗「そういうことです。自分が超惨めになりました」

浜面「俺にも似たような経験があるからな。気持ちは分かる」
410 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:23:27.88 ID:mU3rJuwo
浜面「少し前までの俺は全ての能力者を逆恨みして荒れていた。
    今ではそれもおかしなことだったと分かっているが、当時の俺にはそうするしかなかった」

絹旗「浜面はそこからどうやって立ち直ったんですか?」

浜面「俺の前にな、くだらねえ幻想をぶち殺してくれる奴が現れたんだ」

絹旗「幻想をぶち殺す、ですか。超面白い表現をしますね」

浜面「あんな鮮やかに泥臭い真似は俺にはできない。けど、けどよ」

絹旗「ちょっ、ちょっと、浜面から抱きつくのは―――」

浜面「悲しみだろうが怒りだろうが、これからお前の辛いもんは俺が全部受け止める。それじゃあ駄目か?」
411 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:23:56.12 ID:mU3rJuwo
絹旗「……どうしてそこまで言ってくれるんですか?」

浜面「悪いものを燻らせてるお前を見るのが何より辛いからだよ」

絹旗「私の八つ当たりは超激しいかもしれませんよ?」

浜面「お前がさっきみたいな顔するよりはマシさ」

絹旗「それにえっとその、えっと……えへへ。超ぎゅーっ!」

浜面「そうそう、それでいいんだ」
412 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:24:24.05 ID:mU3rJuwo
打ち止め「あーっ! さっきの二人を発見したよってミサカはミサカは報告してみる!」

絹旗「あ……」

一方「チッ……」

打ち止め「こーらー! ちゃんと言うことがあるでしょ!? ってミサカはミサカは急かしてみたり!」

一方「あー、あれだ。ちっと言いすぎた、悪かったな」

絹旗「え!? あ、いえ、私の方こそ」

浜面「なんとか和解できたようでよかったよ」

打ち止め「めでたしめでたしってミサカはミサカはまとめてみたり!」
413 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:25:03.72 ID:mU3rJuwo
フレンダ「おかえり二人とも、随分時間かかったじゃん」

浜面「ちょっと色々あってな」

フレンダ「あんたらいっつもドタバタしてるねえ。
      って、あれ? 買い物行った筈なのになんで手ぶらなの?」

絹旗&浜面「ああああああっ!?」

絹旗「超ドンマイです浜面もう一回超頑張ってきてください浜面」

浜面「おい! 元を辿ればお前のせいだろが!」

絹旗「大切なのは過去より今です未来です!」

浜面「それっぽいこと行って煙に巻くんじゃねぇええええ!」

フレンダ「やれやれ。結局二人は朝から騒がしすぎって訳」

絹旗(それにしても超久々に昔のことを思い出しました。
    よく考えると茶髪のあの男の子、誰かに超似ていたような……)
414 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 20:25:14.82 ID:6j1sbQAO
なにこの最愛
超可愛いんですけど
415 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:26:29.98 ID:mU3rJuwo
垣根「……」

心理定規「なんだかイライラしているようだけどどうしたの? あなたらしくもない」

垣根「別に。テメェには関係のないことだ」

心理「あ、そう」

垣根「……おい。今俺の心をいじろうとしやがったろ」

心理「やっぱりあなたには通じないのね」

垣根「死ね。もう一度こんな真似をしてみろ、そのイカれた脳をぶっ潰してやる」

心理「あら怖い」

垣根(なぜだ、なぜ俺はこうも苛立っている)

垣根(あの女だ。映画館で出会ったあの女のことが俺の心から離れやがらねぇ)

垣根(絹旗、どうやらお前は気がつかなかったようだが、俺は……)

垣根(だが俺は暗部に生きる身、再びアイツと関わる訳にはいかない。忘れよう)
416 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:27:09.66 ID:mU3rJuwo
ヘッドギアの男「リーダー、他の暗部組織のデータがあがったぞ」

垣根「おうサンキュ。これから必要になるからな、心理定規と狙撃手も後で目ぇ通しとけよ」

心理「分かったわ」

狙撃手「了解」

垣根(さて、まずは一度妨害をくらった経験のあるアイテムから……)

垣根「ぶうううううっ!」

心理「ちょっと汚い! 止めてよね、飲み物を吹き出すなんて下品な真似」

垣根「あ、ああ、すまねえ」

垣根(待て待て待て、なんで絹旗がここに所属してやがる!?)

垣根(それしか生きる術が無かったってことなのかもしれねえけどよ)

垣根(……考えてみれば映画館で会ったアイツは俺の名を知っていた)

垣根(あれが何故なのか少し気になっていたが、絹旗がアイテムの構成員だとすれば納得できることだ)

垣根(しゃーねえな。どうせアイテムは邪魔な存在だ、ぶっ潰しがてらちっと介入するか)
417 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 20:27:55.70 ID:aZoc6gDO
やっぱり絹旗には浜面だな…
超可愛い
418 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/04/24(土) 20:32:19.07 ID:mU3rJuwo
今日はここらで投下終わり

15巻でていとくんが一通相手にムキになったのも、自動防御能力を持っていたのも、ベクトルを読むのが上手かったのも、
あと最後まで反抗的だった絹旗を殺さなかったのも、全ては暗闇の五月計画に関係した人物だったから!
……という、無茶な妄想を膨らませた結果がこれ
419 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 20:33:56.75 ID:aZoc6gDO
420 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/24(土) 20:50:03.27 ID:TQWhpjY0
乙!
面白い想像だし、いい設定だと思うよ
421 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/25(日) 02:17:00.87 ID:AaGxAHko
乙!
これは続きが楽しみすぎるな
422 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 11:57:26.57 ID:YP52hgYo

オリジナル設定ということに気づかなかったww
423 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 11:59:02.32 ID:YP52hgYo
なんか名前欄が変だ
424 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 13:19:12.85 ID:QBmPBzIo
>>418
なんか納得した
425 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/25(日) 13:38:46.86 ID:ErzDCR.o
tes
426 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch :2010/04/25(日) 16:24:29.04 ID:kN3ClESO
超乙!
427 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 17:26:01.36 ID:MREk4Ik0
土星ゴーグルって原作でセリフ無かったよな
428 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 17:27:23.82 ID:1bT2AHQo
>>427
護送車襲ったとき喋ってなかったっけ?
429 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/26(月) 02:57:30.60 ID:7oKrioA0
pixivの灰村のリハビリ絵が浜面と絹旗で俺歓喜
430 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/26(月) 03:07:41.61 ID:85lif760
>>429
今見て来たうっしゃああああああああ速攻で保存した
431 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/26(月) 03:09:52.90 ID:u5Ueab6o
絹旗のムッチリ太ももにハァハァ
432 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/26(月) 03:14:15.24 ID:ZfLjTmQo
ttp://p.tl/i10252996

浜面「その服オバサンくさいな」

絹旗「浜面は超作業服しか着れない顔ですよね」
433 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/26(月) 06:38:02.52 ID:lav6g8M0
>>429
絹旗の太ももで宇宙がやばい
434 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 11:29:14.74 ID:qDHkpUIP
>>429
絹旗かわゆすなぁ
435 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 13:58:41.10 ID:sNo7kHY0
「・・・なんで滝壺とじゃねえんだ」
「超浜面のくせに生意気ですね」
って感じだが絹旗が浜面の肘に持たれかかってる風でかわいい
436 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/26(月) 15:21:24.01 ID:GaNvoMAO
>>429
リハビリ?って何?
437 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/26(月) 16:57:09.72 ID:.z7seP.0
>>436 一ヶ月近くニートやってたらしい
438 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/27(火) 04:59:52.01 ID:XxzJiN20
>>432

浜面「その服オバサンくさいな(絶対領域半端ねえ)」

絹旗「浜面は超作業服しか着れない顔ですよね(まあそんな所も超好きなんですけど)」
439 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/27(火) 09:14:25.10 ID:331LzIAO
>>437
thx
そうだったのかwwww
440 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/27(火) 18:24:49.33 ID:kChIKz.o
絹旗が可愛すぎて失神した
441 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/27(火) 18:35:13.03 ID:SibCGpUo
絹旗が可愛すぎて生きるのが辛い
442 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/28(水) 17:59:09.31 ID:cuNyBr60
絹旗なら今俺とちゅっちゅしてるよ
443 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/28(水) 19:14:53.14 ID:BwS0yVUo
>>442
そげぶ
444 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 02:22:31.30 ID:8Xih7KM0
とりあえず衣笠はもらっていいですか?
445 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 06:23:01.60 ID:UaVVGBMo
衣笠→山笠→絹旗のワンピースの中がふんどし まで想像した
446 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/29(木) 10:53:18.50 ID:tXaOkVAo
はいはい鉄人鉄人
447 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/01(土) 07:39:44.84 ID:zxE0V6AO

448 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sega]:2010/05/01(土) 23:55:13.40 ID:3URucw6o
ええい、続きまだか
449 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/02(日) 00:54:57.52 ID:FArFwQSO
自分の発言思い返してみると絹旗知る前から超ってつけてたんだよね
同じ癖なんだ…フヒヒ
450 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/02(日) 00:56:34.72 ID:n8w0Nq.o
俺なんて絹旗知る前からセーターみたいなワンピース着てるぜ男だけど
同じセンスなんだ・・・デュフフ
451 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/02(日) 00:59:48.50 ID:FArFwQSO
>>450

ごめんね
なんか知らんが雑誌とかの最後にある包茎手術の絵を思い出した
452 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/02(日) 01:00:21.12 ID:n8w0Nq.o
ちくしょうー・・・ちくしょうー
453 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/02(日) 01:04:04.67 ID:.j/TyT6o
大丈夫、そんな>>452をおうえんしてる
454 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/02(日) 01:09:03.13 ID:gkr/k720
続きまだ〜
455 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/02(日) 22:04:17.19 ID:Fx8R/n20
キモいです>>452
超近づかないでくださいね
456 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/02(日) 22:08:20.53 ID:mSWvQAAO
結局、>>452はキモい訳よ
457 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/02(日) 23:15:19.53 ID:HQVo.Vko
本筋がきりのいいところまで書き進んでいないので場繋ぎ的に小ネタを
458 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/02(日) 23:16:54.33 ID:uFFJZr6o
これは>>1キター?

>>455-456
おいおい・・・絹旗とフレンダにそんなキモイとか言われたら興奮しちゃうだろjk
459 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/02(日) 23:17:18.99 ID:HQVo.Vko
浜面(ついに手に入れたぞ、一日限定十個の手作り大福! 早速茶でも沸かすかな)

絹旗「おや浜面、その箱は何ですか?」

浜面「黒蜜堂の限定大福。いやー、一度食ってみたかったんだよな」

絹旗「むむ、なんだか超美味しそうですね」

浜面「……やらねえぞ」

絹旗「そう言われると無性に食べたくなってきます」

浜面「おい止めろよ?」

絹旗「そんなこと言わずに一口だけ」

浜面「お前の一口は容赦がないんだよ!」

絹旗「今なら私の胸に超触らせてあげる! ……かも」

浜面「ばっ、馬鹿お前! そんなことしたくねえっての!」

絹旗「そんなこと言いながら超動揺しているようですが」

浜面「ああもう、何でもいいから今はこっちにくんな!」
460 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/02(日) 23:18:24.50 ID:HQVo.Vko
絹旗「待て待てー!」

浜面「絶対嫌だぁあああ!」

絹旗「超待ってください浜面!」

浜面「だから嫌だっつの!」

絹旗「どうして私から逃げるんですか!?」

浜面「白々しい! この大福は俺のだ! こればかりは譲れねえ!」

絹旗「超座布団投げっ!」

浜面「いてっ」

絹旗「超隙ありです!」

浜面「ああっ、俺の大福がぁあああ! テメェこら返しやがれ!」

絹旗「きゃー! 超襲われるー!」

浜面「誰がお前を襲うかっつの!」

滝壺「……」

滝壺(どうしてかな。あの二人のやり取りを見てると胸が痛い)
461 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/02(日) 23:19:02.07 ID:HQVo.Vko
浜面「とうとう捕まえたぞ!」

絹旗「超まずいです盛った童貞のせいで私の貞操が超ピンチです!」

浜面「その発言はツッコミ待ちか!?」

絹旗「うわぁ、突っ込み待ちだなんて流石浜面超やらしい」

浜面「ちげーよ! 俺が言ったのはあくまでボケとツッコミのツッコミであってだなあ!」

滝壺「なんでやねん」

浜面「え?」

絹旗「はい?」

滝壺「……ごめんね」
462 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/02(日) 23:20:40.10 ID:HQVo.Vko
浜面「あーいや、別に謝ること無いさ。ちょっと驚いただけだ」

絹旗「そういえば滝壺さんは笑ったら駄目ゲームで超優勝しましたよね。
    やはり笑いには一家言ある人だったのでしょうか」

浜面「あん時は凄かったよなあ」

絹旗「私達のキレの悪いやり取りを前に滝壺さんのツッコミ魂が超刺激されてしまった! こんなところでしょうか?」

滝壺「ううん、私はただ……」

浜面「絹旗、お前なあ」

滝壺(よかった。はまづらは分かってくれたみた―――)

浜面「マジ冴えてるじゃねえか!」

滝壺(なんでやねん!)
463 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/02(日) 23:21:59.36 ID:HQVo.Vko
絹旗「そうと決まれば浜面、これから笑いの超特訓です!」

滝壺「えっ?」

絹旗「滝壺さんを超満足させる笑いを提供できるようにしましょう!」

浜面「ああそうだな。他でもない滝壺の為だ、質の高い笑いを目指そうぜ!」

絹旗「もぐもぐ……。ええ、頑張りましょう!」

浜面「って、どさくさに紛れて大福食ってやがるだとぉおおお!?
    ちくしょうっ! おいコラ待て、ふざけんな!」

滝壺「あ……」

滝壺(行っちゃった……。ただ二人に混ざりたかっただけなのに……)
464 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/02(日) 23:23:52.08 ID:HQVo.Vko
―――練習後―――



浜面「布団が吹っ飛んだ!」

絹旗「今日は風が超強いんですね」

浜面「いやお前ここは突っ込めよ!」

絹旗「きゃっ、服の裾が風で捲れ上がりました!」

浜面「ここ室内だから!」

絹旗「ぴらーん」

浜面「今自分で捲ったよな!?」

絹旗&浜面「どうもー、ありがとうございました」

滝壺「……」

滝壺(どうしてこうなったの?)
465 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/02(日) 23:25:17.55 ID:HQVo.Vko
滝壺(でも二人とも楽しそう。羨ましいな)

浜面(あちゃー、無反応か……)

絹旗(す、滑った……?)

滝壺(決めた、自分の気持ちをはっきり言おう)

滝壺「あのね二人とも、違うの」

絹旗「違うと言いますと?」

滝壺「実はね、私はただ二人に混ざりたかっただけなの」

浜面「なるほどな、三人コントをご所望か!」

滝壺「もういや」
466 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/02(日) 23:28:12.78 ID:LAMT4tIP
きぬはたかあうぃい
467 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/02(日) 23:31:07.66 ID:HQVo.Vko
次回、「浜面、遊園地に行きますよ!」
本筋の投下は今週中に。進行遅くて本当に申し訳ない!
それでも読んでくれてる人ありがとう
468 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/02(日) 23:34:02.87 ID:z5hzcVE0
>>1
469 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/02(日) 23:35:24.75 ID:uFFJZr6o
乙!
まったりしながら気長にまってるよ!
470 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/02(日) 23:40:24.01 ID:.j/TyT6o
麦野「フレンダくーん、浜面の座布団全部もってっちゃってー」
471 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/02(日) 23:48:09.02 ID:tMVLy8Mo
>>470 フレンダがムキムキとか辞めろよな
472 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/03(月) 00:12:55.74 ID:dN.Ec/2o
浜面「なんで窓にパンツ干したんだよ」

絹旗「ベランダに干してると浜面が超使用しそうなので自分の部屋で干したんですよ」

浜面「で、飛ばされて電線に引っ掛かったパンツは俺に取らせると」

絹旗「これも雑用の仕事です」

浜面「落っこちたらどうすんだよ」

絹旗「超ゴミ袋で受け止めてあげます」

浜面「任せろ」
473 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/03(月) 21:30:56.13 ID:m4lR/ek0
  ミ\  こんな姿だけは勘弁してくれ!  /彡
       ミ  \                    /  彡
        ミ  \                /  彡
         ミ   \             /   彡
          ミ   \          /   彡
           ミ    _______     彡
            \  i´ ̄ ̄ ̄`ii  i  /
ミ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\|      [_!!   |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄彡
 ミ              |========|{   |              彡
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ |        ||   | ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          /   /|     [_!!   !.\   \
        /   /  |        ||  !  \    \
       /    │  !________jj__j    │    \
     /    /│  ミ         彡  │\.    \
     彡   /  │  ミ         彡  │  \   ミ
      彡/   │  ミ         彡  │   \ ミ
             \  ミ         彡  /
              \ミ         彡/
474 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 19:00:16.83 ID:k0Vg8aI0
支援
475 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/06(木) 05:02:47.09 ID:bKvYCGMo
ハマゾラ
476 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/06(木) 23:03:46.71 ID:R7puIJg0
>>1まだー
477 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/08(土) 11:45:03.22 ID:trU4SWko
ラーメン、イケメン、僕ハマメン
478 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/09(日) 04:23:42.13 ID:JSjAwq2o
超寒いです
479 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/09(日) 04:45:19.28 ID:cOtiCdEo
>>478
浜面「そんなところに突っ立ってるからだ、ほら、こっちこい」
480 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/09(日) 10:15:23.73 ID:v4S75Oc0
>>479
絹旗「っ…!?せ、セクハラで超訴えますよ、浜面」
481 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/09(日) 11:43:05.48 ID:JSjAwq2o
         し!                             _ノ
  超 浜    /                              )   浜 え
  学 面    L_                             ヽ  面  |
  生 が    /      , - 一 - 、_          , - 一 - 、_  i  !? マ
  ま 許    /      /      .:::ヽ、       /      .:::::く    ジ
  で さ    l       /, -ー- -、 .:::://:ヽ     /, -ー- -、 .:::://ヽ
  で れ   i        i..::/\::::::::ヽ、::|i::::::|      i..::/\::::::::ヽ、::|i:::::レ ⌒Y⌒ヽ
  す る   l      /7  .:〉::::::::: /::|::::::|     /7  .:〉::::::::: /::|::::::|
  よ の   _ゝ    / / .:::/   .:::::|:::::::|     / / .:::/   .:::::|:::::::|
  ねは  「      i /  .:::::i   :::::::|:::::::|    i /  .:::::i   :::::::|:::::::|
        ヽ    i i;::::ヽ、 ,i   .:::::::|::::::::|     i i;::::ヽ、 ,i   .:::::::|::::::::|
-┐    ,√     i `''''''''´   .::::::::|::::::::|     i `''''''''´   .::::::::|::::::::|
  レ'⌒ヽ/ !      i-=三=- 、 .:::::_人__人ノ_  i-=三=- 、 .:::::::::ゝ、ノ
人_,、ノL_,iノ!      i       .:::::「      L_i       .:::::::::::i:::|
      /     i       .:::::::ノ  モ    了      .:::::::::::::i:::|
ハ キ  {      ゝ、_ /!`h:::::::::)  ア    |   「ヽ .::::/)::/:::|
ハ ャ   ヽ    r-、‐' // / |;;;;;;く    |     > / /  //;;/::.:::!
ハ ハ    > /\\// / /ヽ_:::::!   イ    (  / / //:::::::::::::::::ヽ
ハ ハ   / /!   ヽ    レ'/ ノ        >  ' ∠  -‐  ̄ノ
       {  i l    !    / フ       /     -‐ /
482 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/09(日) 15:45:29.22 ID:1.XeSYSO
規制がないってすばらしい
483 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/09(日) 15:58:36.87 ID:zwdrip2o
まぁもうすぐ製作メンテで接続できなくなるけどな
484 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 05:58:35.71 ID:Gr4Kjigo
絹旗「ハムとレタスを挟んで……」

麦野「当番でもないのに台所に立つだなんて珍しいわね」

絹旗「麦野ですか。ええ、まあたまには」

麦野「浜面にでも食べさせるの?」

絹旗「どうしてそこで浜面の名前が出てくるのか超理解しかねます!」

麦野「あら、ハズレだったかしら?」

絹旗「……当たりですが」

麦野「やっぱりねー。あ、そういえばアンタ告白したりしないの?」

絹旗「こここ告白っ!? そそそそそんなことまだとても!」

麦野「まだ、ねぇ」

絹旗「あっ」

麦野「つ・ま・り! 今はまだ決心はつかないけどいつかはそうしたいってことかにゃー?」

絹旗「うぅ……」

麦野「あーらら、真っ赤になっちゃって」

絹旗「ああもうっ、あんまりからかわないでください! 麦野の超意地悪っ!」
485 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 05:59:49.86 ID:Gr4Kjigo
絹旗「浜面、遊園地に行きますよ!」

浜面「は? なんでまた急に」

絹旗「カナミンのショーがあるんです。超せっかくなので一緒に見に行きましょう」

浜面(そういや俺カナミン好きってことになってんだっけ)

浜面「そうだな。遊園地には長いこと行ってないしいい気分転換になるかもしれん」

絹旗「異性と超二人で遊園地なんて浜面には初めての経験でしょうね」

浜面「図星なのが悲しいな……。って、そういうお前はどうなんだよ」

絹旗「ふふん、浜面と一緒ですよー」

浜面「いやなんでちょっと得意げなんだっつの」

絹旗(サンドイッチを作ったことは直前まで超秘密にしておきましょう。その方が超面白そうですし)
486 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 06:00:40.39 ID:Gr4Kjigo
垣根「狙撃手、仕事の時間だ」

狙撃手「内容は?」

垣根「今後ピンセット入手の障害となりそうなアイテムを始末しろ。
    今回の対象は絹旗最愛。こいつの情報は伝えるまでもないな?」

狙撃手「当然。資料は完全に頭に入っている」

垣根「サポートはいるか?」

狙撃手「後始末さえ徹底してくれれば問題ない」

垣根「そうか」

心理(何もかも腑に落ちない命令ね)
487 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 06:02:14.27 ID:Gr4Kjigo
心理「ねえ、どうしてあんな指示を出したの?」

垣根「決まってんだろ、邪魔な勢力を削ぐためだよ」

心理「それは嘘。アイテムの核は麦野沈利の破壊力と滝壺理后の追跡力にあるもの。
    いくらでも代替が効く絹旗最愛を殺しても意味が無いわ」

垣根「さっすが心理定規先生は聡いねえ」

心理「ちゃかさないで! ねえ、貴方何を隠してるの?」

垣根「何かを隠しているのはお互い様だろ?」

心理「それはそうだけど……。とにかく、スクールを私情の為に使うようなことだけはよしてちょうだい」

垣根「ハンっ、アレイスターとの直接交渉権を得ようっつー俺の野心にのってきた癖に何言ってんだか」

心理「はぁ、ああいえばこう言う。口の回るチンピラはこれだから手に負えないわ」
488 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 06:05:52.83 ID:Gr4Kjigo

垣根(絹旗と狙撃手の相性は最悪、第四位相手の方がまだ不意の付きようがあるかもしれないぐらいだ)

垣根(だがだからこそ狙撃手を出した。絹旗の噛ませ犬としてな)

垣根(今回の目的は絹旗がどの程度暗部に染まっているかを観察すること)

垣根(絹旗が狙撃手を生かしておくか、もしくは殺すにしても躊躇いを見せるようなら、まだ染まり切っていないと言える)

垣根(もし倒した狙撃手を容赦なくぶっ殺すようなら……その時は、また違ったアプローチが必要になるな)



心理(ねえ垣根、私は心配よ。あなたは感情が昂ぶると周りが見えなくなるところがあるから)

心理(私、あなたが思うほど図太くないよ。これでも年相応には憶病なの)

心理(好意を持った相手が死ぬ度に自分の心をいじり、その好意を無関心に変換する)

心理(今までだって誰かが死ぬたびにそんなやり方でなんとか耐えてきたんだもの)

心理「あんな胸糞悪い能力の使い方、貴方に対してはさせないでよね」

垣根「あ? なんか言ったか?」

心理「さてね、空耳じゃないかしら」
489 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 06:06:45.78 ID:Gr4Kjigo
絹旗「超到着です!」

浜面「はぁー、けっこう混んでるな」

絹旗「そうですね」

浜面「あー絹旗、そのだな」

絹旗「何でしょう?」

浜面「手ぇ繋がないか?」

絹旗(ままっ、まさか浜面の方からそんなことを言いだしてくれるなんて!)

絹旗「超仕方ないですねえ、超特別に手を繋いであげます!」

浜面「おう」

絹旗(もしかして浜面も私のこと好きでいてくれる……とか? ふ、ふふふ、とうとう私の時代がきたのでしょうか!)

浜面(こいつちっこいからな、迷子になったら困るし拒否されなくてよかった)
490 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 06:08:15.02 ID:Gr4Kjigo
浜面「そういやショーは何時からなんだ?」

絹旗「今パンフレットで確認します。……どうやら次のショーは十一時半からみたいですね」

浜面「サンキュ。あと一時間近くあるんだな」

絹旗「それまでは別のアトラクションで時間を潰しましょう」

浜面「メリーゴーランドとか行っとくか?」

絹旗「私はそんなに子供じゃありません!」

浜面「ははは、悪い悪い」

絹旗「もうっ、今度子供扱いしたら超怒りますよ」

浜面「んじゃ何に行きたい? 俺は絶叫系だろうがなんだろうが割と平気だけど」

絹旗「私だって超大人なので何でも平気です!」

浜面「それならお化け屋敷とかどうだ? 何でもここのはやたら怖いと評判らしいぞ」

絹旗「浜面が行きたいのならいいですよ。もっともC級ホラー映画で超鍛えられた私には超余裕でしょうが」
491 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 06:09:13.91 ID:Gr4Kjigo
絹旗「ここがお化け屋敷ですか。超暗いだけでちっとも怖くないじゃないですか」

浜面「まあそういうなって、本番はこれからだ」

絹旗「これではホラーとしてはC級以―――ひっ!?」

浜面「おおー、立体感のあるCG映像とは流石学園都市」

絹旗「そっ、そうですね。今のはまあまあ迫力があったかも―――ぎゃっ!?」

浜面「今度の映像もまた精巧だな。うわっ、触ってみるとリアルに生温けぇ!」

絹旗「あああ温かな気体を放出して超それらしくみみ見せているようですね!」

浜面(どもってるどもってる)
492 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 06:10:45.54 ID:Gr4Kjigo
絹旗「へ、へへーん! こんなの全っ然怖くないです超余裕です!」

浜面「とか言いながらお前ガチで怖がってんだろ」

絹旗「ばっ、馬鹿なこと超言わないでください! 誰がこんな子供だましなんかに―――いやああああっ!!」

浜面「無理すんなっての」

絹旗「うううぅ」

絹旗(こんなんじゃ絶対心の中で超笑われてますよね……)

浜面「ほら、背中おぶされ」

絹旗「えっ?」

浜面「俺が出口まで連れてってやる。怖かったら目をつぶってていいからさ」

絹旗「はっ、浜面の助けなんか要りま……」

絹旗(いえ、変に強がるのは止めましょう。せっかく浜面が優しくしてくれたんです、私ももう少し素直にならないと)

絹旗「えっとですね、浜面の言う通り本当は超怖かったんです。だからその……、ありがとうございます」

浜面「元はといえば俺がお化けやしきに行こうって言いだしたんだ。当然の責任だって」

絹旗「そんなことないですよ。これが麦野やフレンダだったら私のことを何とからかうか、想像しただけで超嫌になります」

浜面「ははっ、違いねえ」
493 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 06:11:59.27 ID:Gr4Kjigo
絹旗「浜面の背中は超暖かいから好きです」

浜面「そうか? ありがとな」

絹旗「どういたしまして。あ、ずっとおぶったままで重くないですか?」

浜面「心配ねえよ。お前は出るとこ出てな――ゴフゥ!!」

絹旗「超余計なこと言わないでください!」

浜面「ててて……。そう気にすんなっての。まだ成長期なんだしこれからだこれから、うん!」

絹旗「当然です! 将来的には超ナイスバディになってみせます!」

浜面「と、無い胸を張る絹旗最愛であった」

絹旗「これから超締めますがいいですねよろしい超締めます。窒素ヘッドローック!」

浜面「ぐおおおおっギブギブギブぅううう!」
494 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 06:12:54.57 ID:Gr4Kjigo
浜面「よしよし、やっとこさ出口だ」

絹旗「そういえばお化け屋敷の出口はショーの会場の超近くでしたよね」

浜面「へえー、お前よく地図見てんだな。そんなこと意識してなかった」

絹旗「えっへん、絹旗サマを舐めてもらっちゃ困ります!」

浜面「わー凄い凄い」

絹旗(この上なく棒読みなのが超気になりますがまあ良しとしましょう)

絹旗「ちょっと早いですが席についておきません?」

浜面「そうだな、どうせ今からじゃ大したことできないしそうすっか」

絹旗「座る席はあまり前にはしないでおきましょう。前の方に大友が座ると小友の超邪魔ですので」

浜面「大友に小友? なんだそりゃ?」

絹旗「大きなお友達小さなお友達の略ですよ。超常識なのに浜面知らないのですか?」

浜面(どうしてだろう、知ってはいけない部類の常識な気がするのは)
495 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 06:14:05.54 ID:Gr4Kjigo
どうも、突然ですが半蔵です。
色々ありましたが遊園地で気ぐるみの中の人やってます。

係員「台詞は大丈夫かい?」

半蔵「ええ、一通り頭に叩き込みました」

係員「カナミンショーは今日の目玉だ。敵の子分役とはいえしっかり頼むよ」

半蔵「任せて下さい」

一度まっとうな手段で金を稼いでみよう。
そう決心して斡旋してもらったこの仕事だが、これが意外とやりがいがある。
さて、ステージ脇から観客席を見渡して一つ気合いを入れなおすとするか。

半蔵「うっし、今日も張り切って頑張―――」

浜面「つーかお前いつまで背中にいるんだよ。これじゃ座れねえじゃねえか」

絹旗「ええー、いいじゃありませんか減るものでもないのに」

半蔵「ぶうううううっ!?」

何やってやがるんだあいつ!?
背中に小学生ぐらいの少女背負ってアニメキャラのショーに来るとか予想外すぎるだろ!
496 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 06:18:14.16 ID:Gr4Kjigo
浜面「離れろっつの絹旗!」

絹旗「いーやー! 振りほどかれるー!」

半蔵「随分楽しそうだなお前」

浜面「誰が楽しいか! こちとら必死だっつの! ……って、うおっ!? どうして半蔵がここに!?」

半蔵「ここでバイトしてんだよ。というかそれはこっちの台詞だ。
    お前こそこんなとこでどうしたんだ? 背中の子のことも気になるが」

浜面「色々あってな。守りたいもんとやりたいことがどっちもできちまったのよ」

絹旗(ま、守りたいもの……)

半蔵「そいつは羨ましいこって。ま、なんにせよよかったじゃないか。……少しだけさみしい気もするがな」

浜面「よせよせ、根っこは何も変わってねえよ」

半蔵「相も変わらずアッシー君ってか?」

浜面「大きく間違っちゃいねえけど身も蓋もない言い方する奴だなオイ」
497 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 06:20:18.56 ID:Gr4Kjigo
絹旗「浜面、この人は誰ですか?」

浜面「ああすまん、置いてけぼりにしてたな。こいつは半蔵、俺のダチだ」

絹旗「ふーん、浜面のお友達ですか」

半蔵「よろしくな、絹旗さん」

絹旗「へっ? どうして私の名前を?」

半蔵「お前らの痴話喧嘩、遠くからでも丸聞こえだったぞ」

絹旗「ちっ、痴話喧嘩ってそんな!」

浜面「バーカ、そんなんじゃねえっての」

絹旗「むっ……」



――――――



狙撃手(ターゲット確認。距離よし風よし機材よし)

狙撃手(ターゲットの半径五メートル以内の人影二。許容範囲内。)

狙撃手「時刻11:03、作戦を開始する」
498 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/10(月) 06:22:33.53 ID:Gr4Kjigo
板が落ちる前に書けているところまで
宣言した日にちより遅くなってしまった。反省
499 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 06:25:11.02 ID:X1k3lmY0
500 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 09:10:17.71 ID:ervYKvYo
朝から超乙です
501 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 10:02:34.39 ID:jQrTDkDO
超乙

絹旗は浜面と絡むと急激に可愛くなるな
502 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 17:28:41.44 ID:rljNaZwo

続き期待
503 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 17:38:58.97 ID:m9JcY2o0
乙乙
絹旗超かわいい
浜面が良い兄ちゃんすぎる…もう結婚しろよ
504 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 18:31:57.16 ID:RDO21S2o
正妻 滝壺
愛人 絹旗
505 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 20:44:07.39 ID:rgRBEQSO
506 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/10(月) 22:31:30.99 ID:XitIC7U0
俺の中では
 絹旗 正妻
 滝壺 愛人
507 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 22:33:02.63 ID:d29bXJMo
浜面はイスラム教徒だから3人まで正妻いるだろ?何いってんだ
508 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 22:39:07.17 ID:N3drD0Io
俺ちょっとイスラム教徒になってくるわ
509 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 22:43:20.68 ID:OwrAC2DO
三人目の妻は誰だ?
510 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 22:44:30.29 ID:MQGMuqQo
妹達のだれかがいい
511 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 22:44:47.24 ID:m9JcY2o0
麦のんだろjk
512 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 22:58:23.01 ID:SgMhOLco
いやいや、スーパーむぎのんだろ、やっぱ
三本指の電子の触手でこう、な
513 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/10(月) 23:15:27.46 ID:164YOYIo
ち◯こ焼かれるwwwwwwwwww
514 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 00:12:25.02 ID:UxCN0b20
眼孔ファックしようと思ったら電子があふれ出てち○こがなくなってしまったでござるの巻
515 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 08:50:36.59 ID:ved4Nr6o
浜面「重婚罪じゃないですかーッ!」

絹旗「独占させてくれるなら超歓迎しますが」

麦野「毎日いじめてれば満足だし正妻じゃなくてもいいや」

フレ「結局あれよ足代わりになってくれるなら満足ってわけ」

ンダ()

滝壺「わたしはそんな優柔不断なはまづらを応援してる」
516 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/11(火) 10:17:48.30 ID:JHuwnc.0
浜面なら重婚でも許せる


フレ/ンダさん…
517 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 17:27:35.21 ID:JapFHFU0
まだかな…
絹旗に超会いたいです
518 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/14(金) 22:10:31.56 ID:JPJqkx60
超浜面の最愛マダー?
519 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/16(日) 00:11:34.25 ID:8pZg9Ak0
続きはまだかー
520 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 22:56:31.56 ID:P4ii40s0
絹旗かわいいよ絹旗
521 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/19(水) 19:02:23.70 ID:NhmOVA60
早く最愛に会いたいです
522 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/22(土) 19:28:16.62 ID:mosGAxU0
生存進渉報告くらいしろkz
523 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/23(日) 02:23:21.48 ID:k0zr8xE0
今追いついた。支援。
続きが楽しみ。是非頑張って欲しい。
524 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/23(日) 12:11:31.79 ID:plGIVcMP
生存報告はしてほしいな
525 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/24(月) 00:54:11.68 ID:UhkLIMSO
絹旗かわいいよ絹旗
526 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 01:23:30.68 ID:IiPep82o
しばらく鯖が落ちてたからまだ復活してないと超思ってるんじゃないかな
527 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 10:46:48.27 ID:Khe9wQko
>>1だけど生存報告を
今週水曜にある発表事の準備に思いの外手間取って中々SSが書けなかった、申し訳ない!
正直な話現時点では5レス分しか書き溜められていない
もうちょっと頑張ってみる
528 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 12:23:27.03 ID:hkCx2gAO
生存報告キター!
期待してるから頑張ってくれ
529 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/26(水) 15:11:13.87 ID:Vf2KVgSO
おお!
わくてかして待ってる
530 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/26(水) 15:46:15.92 ID:o.GT3HMo
待ってるから

ずっと待ってるから
531 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/26(水) 17:51:15.56 ID:CPbUr.DO
>>530

その台詞をアイテムのメンバー個別で
532 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/26(水) 18:01:35.21 ID:/Pbe3M.o
>>531
絹旗「超待ってます」
滝壷「大丈夫…私は待ってるから」
フレンダ「結局待つしかないって訳よ」
麦野「待ってんでェ」
533 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/26(水) 18:03:04.31 ID:tDZvK46o
麦野wwwwww関西弁じゃねえだろwwwwwwww
534 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/26(水) 18:09:53.10 ID:s2hvEIDO
>>531
おい!
なんでよりによって俺の好きな麦野だけ
535 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/26(水) 18:10:46.77 ID:s2hvEIDO
安価まちがえた
>>532だorz
536 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/26(水) 19:12:41.03 ID:zJd7oVoo
麦野「待っててほしいのかにゃーん?」
537 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/26(水) 19:46:46.66 ID:/Pbe3M.o
たーのしみだねー、
538 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/27(木) 07:47:35.07 ID:IiDGIFso
半蔵「それにしてもお前に年下趣味があったとはな。てっきりボイン好きなんだとばかり」

浜面「だからちょっと待て! さっきから勘違いしているようだがコイツは―――」

浜面が弁解しようとしたその時、唐突に銃弾が飛来した。

絹旗「ぐっ!?」

浜面「絹旗っ!」

弾は絹旗の頭に正確に向かい、皮膚に触れる寸前で窒素の壁にぶつかって弾け飛んた。
予想だにしていなかった衝撃に絹旗は思わず顔を歪める。

絹旗(折角の楽しい時間を邪魔するなんてああもう超むかっときました)

絹旗「お二人とも超離れていて下さい。恐らく脳姦趣味の超変態の狙いは私です」

浜面「んなことできるかよ!」

自分だけ逃げることを良しとしない浜面。
そう言って貰えたことに対する嬉しさは絹旗の中に確かにある。
だがそこはリアリストの少女のこと、二人を逃がすのが最善手だという考えは覆らなかった。

絹旗「はっきり言ってお二人が側にいると超やりにくいんです」

浜面「くっ……」

半蔵「行くぞ浜面」

悔しそうに俯く浜面の背を無理やり押し、半蔵は離れた位置へ駆けていった。

絹旗「それでいいんです、浜面」
539 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/27(木) 07:48:28.80 ID:IiDGIFso
狙撃手(不意打ちでも血一滴流さないところを見ると、やはりいくら通常弾を撃ち込んでも無駄なのだろう)

狙撃手(早々に変化球に切り替えるとするか)

狙撃銃の先に手をかざす狙撃手。
すると銃の周囲に小さな電光がほとばしった。

狙撃手「さあ、これならどうだ」

彼女の能力はレベル3の電撃使い。
電気を纏わせた銃弾、それが彼女の切り札だった。
540 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/27(木) 07:50:11.02 ID:IiDGIFso
絹旗(第二弾がこない。私に銃はきかないと諦めたのでしょうか)

絹旗(いえ、それは楽観的に過ぎます。わざわざ私を超狙ってくるような相手が窒素装甲の存在を知らないとは思えない)

絹旗(となるとこれは違う種類の攻撃の準備期間?)

暗部での経験から編み出したその想像は正しかった。
次なる弾丸が絹旗を襲い、思考をつんざく。

絹旗「うああっ!!」

絹旗(この痺れは……なるほど、電撃ですか)

絹旗(弾丸に能力を付与するとは超器用な真似をする相手です。電力自体は大したこと無いのが救いでしょうか)

実は弾丸にのせられた電撃は、本来なら掠っただけで人の意識を奪いかねないレベルのものだった。
しかし膨大な質量の窒素がその電撃を大幅に削り取り、結果として絹旗の身には大したダメージがいかなかったのだ。

絹旗(さて、と。これからどう反撃したものか)

心の中でそう呟き、狙撃手のいる方向を睨みつける。
絹旗は二発の銃弾から襲撃者の位置におおよその見当をつけていた。

絹旗(こちらにも火器があれば超手っ取り早かったのですが……。こんなことなら飛び道具を持ってくるんでしたね)
541 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/27(木) 07:52:16.54 ID:IiDGIFso
狙撃手(まさかこの攻撃も通用しないとは……)

狙撃手の見通しは相当に甘かったと言える。
確かに彼女は窒素装甲の対衝撃性の強さについては十分に把握していた。
だが同時に自分の能力を過信し、結果として碌に対抗策を練らないまま作戦に挑んでしまったのだ。

狙撃手(これが人の少ない場所ならば爆発物を使うという手もあった。だがここでは目立ちすぎる)

彼女は当初手っ取り早く仕事を片づけるつもりでいた為、とにかく油断を突きやすそうなタイミングを狙って襲撃をおこなった。
しかし事が長引くとなると日中の遊園地というシチュエーションはとても荒事を行いやすい環境だとはいえない。
自分の行動の軽率さを後悔しながら引き金を引く。

絹旗「ぐうっ!」

再び電撃弾を撃ち込まれ、絹旗はその場に膝を突いた。
しかしその状態でも視線は狙撃手から離すことがない。
狙撃手はだんだん焦りを隠しきれなくなってきた。

狙撃手(このまま撃ち続けても埒が空かん。かといって攻撃を止めれば即座に距離を詰められるだろうから身を引こうにも引けん)

狙撃手(今日は裏工作に力を入れていない。消音器を使っているとはいえ、長引けばアンチスキルが駆けつけてきて事態がややこしくなる恐れもある)

狙撃手(考えろ、一体どうすればこの状況を切り抜けられる)

引き金を引きながらも次の手を考える狙撃手。

狙撃手(そうだ、絹旗本人は無理でもあの男なら……)

ついさっきまで絹旗が楽しげに会話していた男、浜面のことを思い浮かべる。

狙撃手(絹旗は暗部の人間。知り合いが撃たれようが一切動揺せず、むしろ自分から狙いが逸れたことを幸いに私へと接近してくるかもしれない)

狙撃手(普段なら避けたい不確実な賭けだ)

狙撃手(だがそれでも状況を打開するにはこれしかない。あの男を撃ち、動揺を誘って隙を作る)
542 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/27(木) 07:53:34.14 ID:IiDGIFso
浜面「絹旗……」

浜面は沈痛な面持ちで絹旗のことを見守っていた。
銃弾に襲われてうめき声を上げる絹旗を見るたびに彼の心は痛み、彼女の元に駆けつけたいという衝動が堪え切れなくなりそうになる。
浜面のそんな内心を表情から悟った半蔵は彼の気持ちを他に向けさせようと口を開いた。

半蔵「つーかよ、一体全体お前はどんな世界にいるってんだ?」

浜面「見ての通りだよ。ある意味スキルアウトよりも泥まみれ血塗れな、そんな場所」

でもな、と浜面は続ける。

浜面「幸か不幸か俺はそんな場所に居続けたいと思っちまったんだ」

半蔵「はあーっ、つくづく難儀な奴だなお前」

浜面「違いねえ」

浜面は自嘲めいた苦笑いを浮かべる。
自分に銃口が向けられていることに彼はまだ気が付いていない。
狙撃手を睨みつけていた絹旗だけがそのことをいち早く察し、青ざめた顔で大声を出した。

絹旗「浜面ぁ! 横へ飛んでください!」

浜面「は? 一体何言っ―――」

そして浜面の胸が真紅に染まった。
543 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/27(木) 07:54:54.49 ID:IiDGIFso
浜面(な、んだよ、これ……。ああそうか、撃たれたんだな、俺)

半蔵「浜面ぁああああっ!」

絹旗「う、ああ……」

絹旗(私の、私のせいです。きっとさっきまで私と一緒にいたから浜面は……)

浜面「絹…旗………、お前は……自分の心配を……」

絹旗「そそ、そんなの超無理です! だって浜面が!」

半蔵「助けは俺が呼ぶ。絹旗さん、あんたは周りに警戒を」

絹旗「わ、分かりま……した……」

絹旗は狙撃手がいた方に視線を戻したが彼女は既に姿を消していた。

絹旗(位置を変えて再度こちらを狙ってくる可能性もあります。まだ油断はできません)

絹旗は警戒心を緩めず周囲に目を凝らし続けたが、狙撃手が再び姿を現すことはなかった。
数分後救急隊員が駆け付け、浜面は絹旗と半蔵に付き添われながら病院に搬送されていった。
544 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/27(木) 07:56:14.43 ID:IiDGIFso
狙撃手「はあっ、はあっ、はあっ……」

垣根「いやー、お疲れお疲れ」

狙撃手「リーダーが何故ここに?」

垣根「不思議だよなー。ほらあれだ、もしかして運命の出会いってやつなんじゃね?」

狙撃手「真面目に答えて!」

垣根「っせーな。何だっていいだろ、テメェが作戦失敗したことに比べりゃよ」

狙撃手「っ……!」

垣根「そう怯えるなって、俺達仲間じゃんよ」

狙撃手「……」

垣根「ま、こう見えて俺は器がでかいんでね。許してやるよ」

狙撃手「すまない……」

垣根「思わぬ収穫もあったことだしな」

狙撃手「収穫というと?」

垣根「や、何でもねえ、こっちの話だ」

垣根(絹旗が他人の怪我に動揺できる程度には人間味を残していると分かった。今回はそれで良しとしよう)
545 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/27(木) 07:57:12.60 ID:IiDGIFso
浜面「やれやれ、入院二週間だとさ」

半蔵「お前もしぶといな」

浜面「うっせえ」

半蔵「んじゃ俺は行くわ、午後の仕事があるしな」

浜面「おう。……サンキュな、半蔵」

半蔵「ん」

絹旗「……」

浜面「そーう暗い顔すんなって。そりゃまあ怪我したのはあれだけどさ、こうして生きてるんだし」

絹旗「そういう問題ではありません。ごめんなさい浜面、私のせいで……」

浜面「何言ってるんだよ。これは別にお前のせいじゃないだろ?」

絹旗「いいえ私のせいなんです! 私が浜面を誘いさえしなければ!」

浜面「だからそれが違うってんだ。怪我の原因は銃を撃ってきた奴、それ以上でも以下でもない」

絹旗「ですが……」

浜面「それに前言っただろ? お前の辛いもんは俺が全部受け止めるって。
    百歩譲ってお前がこの怪我の原因の一端を担っているとしても、それならまあ諦めがつく」

絹旗「浜面……」
546 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/27(木) 08:00:59.60 ID:epkLyYDO
投下キタ!!



支援
547 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/27(木) 08:02:14.44 ID:IiDGIFso
絹旗「私はあなたのサラッとそういうことが言えるところ、好きですよ」

浜面「ふはははは、単細胞馬鹿だからこそできることもあるってことだ!」

絹旗「……」

浜面「あ、あら? 突っ込みとかフォローとか無し?」

絹旗「私には時々浜面が超眩しく見えます」

浜面「へっ、俺が眩しい?」

絹旗「学園都市にきてから辛いことがいっぱいありました。
    その内暗いことばかり考えるようになって、自分の人生は一体何なんだろうとまで思い始めて……」

浜面「……」

絹旗「本当は普通の女の子が羨ましかった。誰かの手を握りたいっていつも、血に汚れた身なのに一丁前に。
    でもね、そんな後ろ向きだった私が貴方のおかげで作れたんですよ。サンドイッチを」

浜面「サンドイッチ?」

絹旗「浜面には言ってませんでしたが実はほらこのバッグの中に!
    あ、あれ? さっきの戦闘で超崩れてしまったみたいですね、あはは」

浜面「絹旗、お前……」

絹旗「でも作れたんです、誰かのことを思って何かを。今まで壊すばかりだったこの私が。全部あなたのおかげなんです」

浜面「それは買いかぶりだって」

絹旗「客観的に見てそうだとしても、私の中の浜面はそんな存在なんです」
548 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/27(木) 08:12:24.06 ID:IiDGIFso
浜面「どれどれ、一つ拝借」

絹旗「ちょ、ちょっと浜面! それ超潰れていますよ!」

浜面「せっかくお前が作ってくれたんだ、食べなきゃ勿体ないだろ? ……うん、美味いじゃないかこれ!」

絹旗「そ、そんな超ぐちゃぐちゃなものを無理して食べることないのに……」

浜面「無理なんかしてないっての。俺は自分が食べたいと思ったから食べてるんだよ」

絹旗「……」

浜面「なあ絹旗、よかったら今度またサンドイッチ作ってくれないか?」

絹旗「……はいっ! あなたが超食べたいものなら何でも作ります!」

浜面「何でも? んじゃ毎朝味噌汁を、なんつってな」

絹旗「は、浜面がそれを超望むのなら」

浜面「へっ!? お、オーケーなの!?」

絹旗「じょじょっ、冗談です超冗談です! ずずず図に乗らないでください浜面の癖に!」

浜面「ちょ、待て、今触られると傷口がブフゥ!」

絹旗「は、浜面ぁああああああああ!!!?」
549 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/27(木) 08:15:12.26 ID:IiDGIFso
浜面「入院期間プラス一週間だそうです」

絹旗「超面目ありません……」

浜面「はあーっ、三週間も味気ない病院食を食わなきゃならねえのか」

絹旗「あっ、それなら私が何か作って持ってきます!」

浜面「本当か? それならお願いしようか」

絹旗「超任せておいてください! えっと、手始めに明日は何が食べたいですか?」

浜面「そうだな……。んじゃやっぱり、サンドイッチを」

絹旗「分かりました。今度は具を超変えてみますね!」

浜面「おう、期待して待ってるな」
550 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/05/27(木) 08:17:01.65 ID:IiDGIFso
今日はここまで
次回投下は未定だけど五月中は厳しそう
551 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/27(木) 08:26:51.46 ID:3cNwhB.0
来てた!すっと待ってたよー!
やっぱりここの浜面絹旗は至高だわ

超乙です
552 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/27(木) 08:57:58.20 ID:tnq3hZE0
ktkr
wktk
553 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/27(木) 11:38:39.97 ID:OnZ3k9co
ふぅ・・・乙
ええもん見さしてもらった
554 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/27(木) 13:16:00.99 ID:VbGBHaMo
乙です

これからも超待ち続けますから
555 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/27(木) 18:22:23.96 ID:TfF0Fl2o
いいねこの二人
556 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/27(木) 20:01:07.37 ID:6Dq5tLE0
超乙です!
待ち続けます
557 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/30(日) 15:48:40.87 ID:BFmtkASO
おつおつ
558 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/31(月) 01:59:18.92 ID:H58QQi60
超最高です
559 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/02(水) 16:20:49.69 ID:.GSYK1wo
           )             /
           (     i |    |  の  .つ  拳  私
            }       |    .」  で  ら  銃  の
                 _..   -‐-  .._}    :   ぬ  ご  ‐┐
            . .:´: :: :: :: :: :: :: :/     :   け  と  .窒
            / :: :: :: :: :: :: :: :: :: {         ま  き  素
           /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ       せ  で  装
          /: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::_::_:_}       ん  は  甲
       ,.: :: :: :: :: :: :: :: :: :. イ「 : !:弋          └‐
        {:: :: :: :: :: :: :: ::、/  i i: : |i、:厶          は
       . :: :: :: :: ::_/i:l`ー‐ヘ!: : 廴Vい.              /
      {   、:: :: :: :{.i(⌒''う=ミ \i=tぅ| :|:\___      /
     }    ∨:: :: ::i|:`T´/|/l/iハハi|: |::_ノ     \__.ノ′
     (      }:/⌒弋: :i、         人厂 _.ノ  ヽ
  (   )    /ハ.   ヽ|{三.テテヲ不}:j/`  }   つ
    )      {:{  》.__/く}∠∠∠} ´ノ′, .ノ   く``
         丿:T´:: :\___. -r 、__}   {      く``
        {:: ::|、:: r‐‐、_{:_:ノ⌒}  \      .
         ) ::|::>`ー‐…‐ 、‐' 、  )     .
        {//   .     }  }      .
          ({ {{  /    .ノ´ .ノ′
     (⌒'彡'       
   (⌒  `) ブッ      
    `ー〜′  
560 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/03(木) 11:49:51.24 ID:e8r00UDO
左下に余計なもの足すなよwwwwww
561 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/04(金) 22:15:17.47 ID:jQPnVVso
いい匂いがすんぞ
562 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/05(土) 14:32:30.22 ID:Ip/6muU0
くんかくんか!スーハースーハー!
563 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 13:59:26.80 ID:Qmtwlgc0
何このスレ怖い
絹旗は俺が保護しないと・・・
564 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/07(月) 19:29:00.20 ID:3Fo0Dmwo
>>559
かぐわしい・・・くんかくんか!
565 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/08(火) 00:59:58.11 ID:lnTY8EAO
http://2d.moe.hm/index/img/index2150.jpg
規制されたから貼ってやった反省はしていない
566 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/08(火) 17:53:59.76 ID:m.9OWIDO
>>565
何これwww
567 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/09(水) 15:45:52.02 ID:GhtrR6c0
>>565
光速で保存した。
568 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/10(木) 22:14:22.21 ID:o8pyFygo
>>567
光速で一日かかるってことはキサマ地球人ではないな
569 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 16:56:09.71 ID:m0qjT.AO
>>1はそろそろ来てくれるかな
570 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 18:47:34.88 ID:eQcy.8.0
きっと>>1>>565のせいで悶々が止まら無いんだよ。
そろそろ暖かいから全裸も余裕だな。
571 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 20:41:51.62 ID:efJAUhAo
さるったんですねわかります
572 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 23:11:51.26 ID:Since/20
はやくよみたい
573 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:44:34.31 ID:8GwH.2DO
>>572
IDすげェ
574 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:45:38.03 ID:9Ay97TEo
>>572
これは良ID
575 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 03:36:42.57 ID:hzQmU1Mo
>>572
すげえwwwwww
576 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 04:00:52.52 ID:X5iw9PYo
>>572
50分の奇跡…
577 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 09:44:42.39 ID:cQtMFoSO
>>572
これはかっこいいww
578 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 14:34:56.40 ID:T936Mpwo
>>572
こんなにきれいなIDはじめてみたわ
579 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 15:14:44.70 ID:F0AoULI0
580 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 20:05:16.11 ID:XjONisoo
>>572
きちんと頭文字が大文字っていうのもすげぇ
581 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 22:20:23.39 ID:bfgdSQSO
やっと追いついた。超支援
582 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 00:12:33.11 ID:73qxWL6P
>>581
無理すんなって
本当は昔から見てんだろ?
583 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 02:25:06.60 ID:WpqbdN2o
伸びてるから超投下されてると思ったのにィ
584 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 12:54:03.99 ID:6PCOXV.o
絹旗かわいい
585 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 23:48:26.78 ID:5uHOkYU0
まだか
586 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 22:08:35.50 ID:7Vx0yp6o
三週間も間を空けてしまってごめん!
私事になるけど五月の後半から通い始めたダブルスクールが思った以上に大変で
今週中には投下するから、もしよかったらそれまで待っててくれると嬉しい
587 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:52:58.80 ID:6klXirUo
分かった
588 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 01:43:24.03 ID:yRBhg9Ao
生きてたのか
まってるっぞ
589 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 20:20:07.95 ID:XnGhbaso
頑張れとは言わないが、待ってるぜ
590 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/18(金) 09:31:21.72 ID:SCEtRLAo
超期待してます
591 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/18(金) 23:19:05.95 ID:hR.4JA20
はやく!
592 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 00:49:25.61 ID:OyRiG6AO
まだかな

まあ>>1のペースで書けばいいけど
593 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 10:46:29.03 ID:cOcfam2o
浜面「今日で入院十日目か。ああ、暇だ……」

浜面(最初は絹旗が見舞いに来てくれたからよかったんだけどな)

宣言通りサンドイッチを持ってきた初日、おにぎりを握ってきた二日目、果物を剥いてくれた三日目、次の日の約束をして帰った四日目。
絹旗が四日目の見舞いの時に持ってきた花が活けられている花瓶を見やる。
貰った時は綺麗に咲き誇っていたその花も今では少し元気がなくなっていた。

浜面(あれ以来さっぱりなんだよなあ。最後にここに来た日、「明日は超凄いものを持ってきますから超期待してくださいね」とか言ってたってのに)

浜面(ま、それも仕方ねえことか。あいつはあいつでやることがあるんだろうし)

アイテムの仕事やらなんやらで忙しいのだろうと絹旗が見舞いに来れない理由を想像する。
そういえば自分が抜けた穴は大丈夫なのかと一瞬心配になるが、それぐらいならいくらでも替えが利くことに気が付き、安堵の念と共に一抹の寂しさを覚えた。

浜面(むしろ始めの数日だけでも見舞いに来てくれたことに感謝しないといけないのかもな)
594 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 10:47:52.75 ID:cOcfam2o
絹旗「うがぁああああああ!!」

フレンダ「ちょっ、いきなり野獣の咆哮みたいな声あげてどうしたっての!?」

絹旗「ケーキ作りが超上手くいかないんです! 超イライラします超爆発しそう!」

フレンダ「ケーキ? ああ、なーるほど。結局浜面関係の悩みって訳ね。絹旗らしいわ」

絹旗「待って下さい、どうしてケーキ作りが超浜面の為のものだと!?」

フレンダ「んー、だってアンタ浜面のところに何か色々持って見舞いに行ってるんでしょ?」

絹旗「ななな何故誰にも言っていない筈のそのことを!?」

フレンダ「よっしゃ、適当にカマかけてみたら的中、っと」

絹旗「はめられたぁあああ!?」
595 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 10:49:34.55 ID:cOcfam2o
フレンダ「それにしてもケーキ作り、ねえ」

絹旗「何ですかその超意地悪な表情は」

フレンダ「いやねー、結局私はその言葉を聞くまで一体アンタが何作ってんのか全く分からなかったって訳よ」

絹旗「ちょ、超前衛的なケーキなんです。ふふん」

フレンダ「叩くとカンカン音がするじゃんこれ。激堅ケーキとか前衛的すぎるって」

絹旗「うっ……」

フレンダ「ぶっちゃっけ失敗したんでしょ」

絹旗「それはまあ……、レシピとは少々方向性が違ってしまいましたが……」

フレンダ「で、その凄腕絹旗パティシエがどうして手作りケーキな訳よ。市販のを買って済ませればいいじゃん」

絹旗「そうもいかないんですよ。実は次に行く時は超凄いものを持っていくと大口叩いてしまいまして……」

フレンダ「結局、見舞いの品が何かより、誰が見舞いに来てくれたかってことの方が大事だと思うんだけどな」

絹旗「そういうものなのでしょうか?」

フレンダ「あーいや、あくまで私見よ私見。でもま、こういう考え方もあるってことで」
596 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 10:50:38.09 ID:cOcfam2o
絹旗(結局……、ジャムサンドだけ持って出かけてしまいましたが)

絹旗(浜面、超がっかりしないでしょうか?)

絹旗(ああもうっ、答えが分からないことをあれこれ考えてうじうじ悩むのは止めましょう!)

絹旗(何はともあれもうすぐ浜面のいる病院に着くんです、数日ぶりに浜面に会えることを喜ばなくては)

垣根「おやおやー、今日は随分複雑そうな顔してるじゃねえの」

絹旗「垣根帝督!?」

垣根「はいはい、垣根帝督でーす! 流石は裏の世界のお方、博識でいらっしゃる」

絹旗「……。裏の世界? 一体何のことやら」

垣根「しらばっくれようってか? だが俺の顔と名前が一致している時点で言い逃れはできないぜ」
597 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 10:52:26.23 ID:cOcfam2o
絹旗「あなたは数少ないレベル5の内の一人なんです。超偶然顔を知る機会があってもおかしくないでしょう」

垣根「そりゃまあ第三位のようなレベル5の広告塔的存在ならな。ああいうのは半ば有名人のようなものだし、そんなこともあらぁ。
    だが俺はあいつとは違う。なんせレベル5になった瞬間からずっと日陰で生きてきたんだ、表に顔を出したことは一度もねえ筈なんだよ」

絹旗「……仮に私が裏の人間だとして、だからなんだというんですか」

垣根「そう構えんなよ。俺はただお前にアイテムからいなくなって欲しいだけだって」

絹旗(私がアイテムに所属していることを知っている!? アイテムからいなくなって欲しいとは、私を消そうということでしょうか)

絹旗(最悪です。特に策を巡らせてもいない状態でレベル5の相手をしなくてはならないなんて……)

絹旗(でも戦わなくては。浜面に気持ちも伝えないままじゃ死ぬに死ねませんしね)

垣根「あー、やる気になっているところ悪いけど、俺にお前と戦おうという気はねーぞ」

絹旗「そんな言葉超信用できません」

垣根「うわひっでえ」

絹旗(不意を突いて一撃で決めるっ!)

一足飛びに垣根に接近、窒素を纏わせた拳を跳躍の勢いそのままに叩きこむ。
それは分厚い鉄板すら軽く歪める威力の一撃。
常識的に考えれば、まともにくらった人間はとても無事ではいられないのだが―――

絹旗(手ごたえが無いっ!?)

垣根帝督に常識は通用しない。
598 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 10:56:29.68 ID:cOcfam2o
垣根「なあ、光を透過しあらゆる物理的衝撃を吸収する物質、って知ってるか?」

絹旗「そんなデタラメな物質聞いた事がありません!」

意図の読めない質問を受け流しつつ、二発目三発目の打撃を叩きこむ。
しかし始めの一撃と同じく手ごたえは無い。

垣根「あるんだな、それが」

窒素装甲で強化された攻撃の雨を物ともせずに垣根が答えた。

絹旗「そんな、ありえません!」

垣根「そう言いながらも薄々勘付いてんだろう? 俺にお前の攻撃が届かない理由によ」

絹旗「……」

垣根「お察しの通りさ。さっき言ったのは今俺が全身に纏っている物質の性質だ。
    これが俺の未元物質、常識を寄せ付けねえ最強の能力だ」

絹旗(不可視かつ無敵の耐衝撃性を持つ物体の生成、それが未元物質の正体ですか……)

絹旗(超厄介ではありますが工夫次第では私でも勝てる能力です。ここは垣根の油断を利用しましょう)

絹旗「ふん、見栄を張らないでください。この町の最強は一方通行ではありませんか」

垣根「あー、まあな。確かに考えなしに戦えば俺の不利は否めねえ、それは認める。
    だが俺は一方通行の能力を熟知している。あいつは俺の能力を知らねえ。この差はでかい」

絹旗「知識次第で埋められる程度の実力差だと?」

垣根「そういうこった」

絹旗(よし、話に超のってきています。このまま会話を引っ張りつつ注意力を薄れさせ、隙を見計らって攻撃をしかけ―――)

垣根「遠慮せずさっさとやれよ」

絹旗「……えっ?」

垣根「何か企んでるんだろう、バレバレだ」
599 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 11:00:48.33 ID:cOcfam2o
絹旗(考えてみると劣勢の敵がペラペラ話しだしたりなんかしたら何かを企んでいるのは超見え見えですね……)

絹旗(しかしこれは悪くない状況です。何せ垣根はこちらに悪だくみがあるのを分かっていてなお油断し続けているのですから)

垣根「どうした? 来ないのか?」

絹旗「その慢心が超命取りです!」

瞬間、膝のばねを利用し、飛び跳ねながら垣根の顎下に渾身のアッパーを決める。
衝撃は全て未元物質に吸収され、垣根の身体には届かない。
しかし跳ね上がった絹旗はそのまま着地するのをよしとせず、両手で垣根の顔を左右からはさみこんだ。

垣根(なんだ? このまま未元物質ごと俺の頭をを押しつぶそうってか? いや違う、これはまさか!)

絹旗「よく誤解されるんですが私の能力の根本はあくまで大気操作系。
    至近距離の空気を全て窒素で埋め尽くすことぐらいなら超容易く出来ます」

先ほどの絹旗の動きの本当の狙いは垣根の顔面を能力の射程圏内に入れる事にあった。
垣根を窒息させられる間合いに入り込み、顔の前の空気を全て窒素と入れ替える。
それが絹旗の考えた垣根を倒す為の策だった。

絹旗「こうなった私はてこでも離れません。あなたが意識を失うまでずっとこの状態を持続します」
600 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 11:06:08.25 ID:cOcfam2o
垣根「く、ははは……はははははっ! やるじゃねえかすげえじゃねえか! 成程な、そういう能力の使い方もあるのか!」

絹旗(くっ、何ですかこの垣根の余裕は!?)

垣根「だが残念だったなあ、テメェは俺の能力を大きく見誤っている。未元物質はそんじょそこらの底の浅い三流能力とは格が違え!」

絹旗(能力を見誤っている……?)

垣根「知ったところでどうしようもないだろうから教えてやる。この世の物理法則から外れた、本来存在しない筈の物質を自在に生み出す能力、それが未元物質。
    さっき話したのは未元物質のほんの入り口。ちょっと応用すれば窒素を酸素に変化するフィルターぐらい簡単に作れるんだよ」

絹旗「そんな……!」

絹旗(見通しが超甘かったと言わざるを得ません。ごめんなさい浜面、私はもう……)

垣根「死を決意しているっぽいところ悪いが別にテメェを殺す気はねえぞ」

絹旗「嘘をつかないでください。私をアイテムから消すと言ったじゃありませんか」

垣根「あれは文字通りアイテムから脱退させるっつー意味だよ」

絹旗「そう言われても超納得できません。私が邪魔なら殺すのが一番手っ取り早い筈でしょうに」

垣根「はあ……。なんていうかさ、お前まだ俺の正体に気がつかないのな」

絹旗「はい? あなたは学園都市第二位の垣根帝督ですよね? ちゃんと分かっていますよ」

垣根「そういうことじゃなくってよ……。あーあ、流石に傷つくなこりゃ。
    俺が本気で能力を使うと白い羽根が出現する、とでも言えば分かってくれるかね?」

絹旗「白い羽根? ああっ! あなたまさか暗闇の五月計画の!?」
601 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 11:09:21.28 ID:cOcfam2o
垣根「やーっと思いだしたか。ったくよお、俺は一目で分かったってのに」

絹旗「超お久しぶりです! まさかレベル5になっているとは思いもしなかったのでなかなか気付きませんでしたよ」

垣根「それにしても冷たくねえか?」

絹旗「ううっ、超面目ないです」

垣根「ま、すぐに言いださなかった俺にも非はあるし、この話はもういいか。さて、お前にアイテムを抜けさせようという件だが」

絹旗「それでしたら超お断りです。いくらあなたの頼みでもこればかりは聞けません」

垣根「俺としてはお前にゃさっさと明るい場所に行って欲しいんだがな」

絹旗「気持ちはありがたいですが、私は今の生活で十分幸せですよ」

垣根「ああ、もしかしたらそうなのかもしれないな。だが残念ながらそんな生活は長く続かないんだ」

絹旗「……どういう意味ですか」

垣根「アイテムの命日が」

垣根はそこで言葉を区切ると右手を前方に突き出した。
すると不可視の物体が出現、真っ直ぐに絹旗の腹部へと飛んでいく。

絹旗(ぐうっ!? 何かが……お腹に……!?)

絹旗「ど……うし…て……」

絹旗はとても信じられないといった表情でそう呟き意識を失った。
前のめりに倒れ込もうとする身体を垣根が支える。

垣根「直におとずれるからだ。って、もう聞いちゃいねーだろうけどな」

垣根(悪いな絹旗、やっぱ俺は自分の目的の為にゃ妥協したくねーんだわ)

垣根(勿論お前は守る。が、周りの連中は余裕がある今の内にぶっ潰させてもらうぞ)

垣根(物のついでだ、お前のアイテムに対する綺麗なイメージを壊す催しも開催してやんぜ)
602 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 11:18:06.40 ID:cOcfam2o
―――――


心理「さっきから垣根の姿が見あたらないようだけど」

狙撃手「リーダーは今から十七分三一秒前に出かけたぞ」

心理「スクール全体で大きく動こうという時期にまーた独断で外出? 第二位様にも困ったものね」

溜め息をつきながらも胸の内では冷静に思考をめぐらせる。

心理(一体何をしに行ったのやら。……やっぱり絹旗最愛関連なのかな?)

このところ垣根がご執心の少女の顔を思い浮かべる。
気ままだが無駄なことはしない人間、というのが心理定規の中の垣根帝督像。
彼の行動の中には一見無駄な遊びのように映るものもあるが、必ず何かしら裏の意味が込められている。
したがって彼が絹旗にこだわるのにも何か理由が隠れている筈だが、一体それが何なのか心理定規には皆目見当がつかない。

心理(ひょっとして絹旗に恋愛感情を持ってたり?)

心理(……まっさかね、写真を見るにまだお子ちゃまのようだったし)

心理(はっ! まさか垣根はロリコンなのかしら!?)

心理(以前私必殺のセクシー流し目が通じなかったのもそれが理由、とか?)

心理「ったく、これだからロリコンは!」

狙撃手「はあ? いきなり何だ?」

心理「……ごめんなさい、何でもないから気にしないで」

心理(はあぁーっ、我ながららしくない取り乱し様ね)

心理(こう不安定になるようだったら、いっそ私自身の垣根に対する心の距離を離しちゃおうかな)

心理(そうすればこんな無駄に悩むこともなくなるし……)

心理(……)

心理(……)

心理(やっぱり止めておこう。自分の気持ちを動かすのは最後の手段、今はそんなタイミングじゃないもの)

垣根「たっだいまー。ちょっと女を一人さらってきたぜ」

心理「あらおかえりなさい。……って、え?」
603 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 11:32:20.12 ID:cOcfam2o
心理「ちょっと、連れてきた女ってまさか絹旗最愛じゃないよね……?」

垣根「ん、そうだが何か? あっちにいる能力追跡を逆に利用してアイテムの連中をおびき寄せられると思ってな」

心理(あ、あああ……。これはまずいわ、垣根がまさか誘拐までおこなうほど重度のロリコンだったなんて……)

心理(やっぱり今すぐ最後の手段を使うべきかしら。 色々な意味で絶対その方がいい気がしてきたわ、ええ)

垣根「なあ、どうしたんだこいつ? なんか勝手に一人でおかしな顔してっけど」

狙撃手「原因は不明だがどうも先ほどから様子が変なんだ」

垣根「ふーん、落ち着きの無いことで。ま、なんだかんだ言ってもまだガキだしな」

心理「ガキ……? 今私のことガキって言った!?」

心理(ロリコンの言うガキは褒め言葉っ! やったわ、これならまだ私いけるかも!)

垣根(ちょ、は、え? 笑顔で睨まれるとか、こいつ怒ってんのかなんなのかサッパリ分かんねえぞ、おい!)

狙撃手(いかん、何故か頭痛がしてきた)
604 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 11:39:15.06 ID:cOcfam2o
ヘッドギア「リーダー、頼まれていた作業は終わったぞ」

垣根「サンキュ、助かるぜ」

心理「あら、また勝手に何か進めていたの?」

垣根「別に些細なことだっての。いちいちメンバー全員に確認を取る必要なんざねぇだろ」

心理「あなたがそういう姿勢じゃ困るのよ。共同で危ない橋を渡る以上意思疎通はきちんとするべきだと思うの」

垣根「グチグチしつこいな、テメェは更年期の口うるさいババアかってんだ」

心理「ババアですって!?」

垣根「いやお前ババアって言葉にだけ反応し過ぎだろ」

心理「だってそれじゃあロリコンの射程範囲外になっちゃうじゃない!」

垣根「はあ? お前ロリコンなんかに好かれたいのか?」

心理「悪い!?」

垣根(分からん、こいつのことがさっぱり分からん)

心理(って、これじゃ半分告白じゃないの! どうしようどうしよう!)

垣根(つーか何こいつ顔赤らめてるんだ!? ますます訳が分からねえええええ!)







絹旗(……目が覚めてみれば知らない場所にいました。ここは垣根の活動拠点なのでしょうか?)

絹旗(とりあえず気を失ったふりをしたまま様子をうかがうとしましょう)
605 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 11:44:37.33 ID:cOcfam2o
今日はこれで終わり。早く浜絹場面を書きたい
心理定規のキャラ崩壊については反省はしているけど後悔はしていない。本当はちょっとやっちゃったかなと思ってる
606 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/20(日) 11:57:38.76 ID:IVOKYsI0
ずっとまってた
607 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 12:06:07.53 ID:hNMe9EAO
続きが超気になります!
次はいつ頃かな?
608 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 12:27:49.21 ID:jyV1YsAO
心理定規がやたら可愛いんだが
609 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 13:22:17.54 ID:vlbaE0Q0
もう心理定規x垣根で落ち着かせてあげて・・・
めちゃ可愛くなりすぎだろ
610 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/20(日) 15:26:46.11 ID:cOcfam2o
>>607
7/20〜8/5は忙しくてSSが書けなくなりそうなんで、せめてそれまでに二回以上投下できたらなと
611 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 15:47:28.37 ID:hNMe9EAO
了解しました!
wktkして待ってます
612 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/20(日) 23:02:55.99 ID:ECtX2Qwo
7/20〜8/5ぐらいには投下します
て一瞬見えて嘆きかかった
まってます乙
613 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/21(月) 19:24:27.33 ID:tthue7oo
心理定規が一瞬だけ三好心視に見えたのは俺だけでいい
614 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 00:01:52.89 ID:cjwXk2AO
結局絹旗はバカっぽいんじゃなくてバカって訳よ
615 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 12:42:19.20 ID:PS4R6SM0
フレンダは超浜面ですけどね
616 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/22(火) 18:39:38.62 ID:17xGULMo
人の名前を「バカ面」みたいな用法で使ってんじゃネーヨ!
617 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 03:24:43.36 ID:uQVLekAO
大丈夫だよ、はまづら。そんな悪口の代名詞に使われてるはまづらを私は応援してる
618 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 05:48:28.81 ID:FJL/RKgo
浜面って超浜面ですよね
でもそこが好きなんです
619 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 09:34:07.63 ID:zdrdGiwo
馬面かわいい
620 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/04(日) 14:21:58.01 ID:lHb5xB2o
絹旗(どうやら両手首、両足首をそれぞれ鎖で超拘束されているようですね。これぐらいなら超問題無く外せます。
    しかし私の能力を知った上でこの程度の拘束ということは、どうせ私では逃げ切れないと思われているのでしょうね)

絹旗(さて、超大っぴらに周りを見渡すことができないので断定はできませんが、この部屋にいるのは恐らく四人)

ヘッドギア「……」

絹旗(口数の少ない少年。頭部に着けている丸い機械は演算補助装置か何かでしょうか。危険度は超未知数)

狙撃手「絹旗のことはどう利用するつもりだ?」

絹旗(狙撃手兼、強能力者程度の電撃使い。超ムカつきます超殴りてぇ。危険度は比較的低いですかね)

垣根「だーからアイテムをここへおびき寄せるおとりにするっつってんだろ。同じ殺すにしても見知った場所の方が勝手がいいからな。
    心理定規、それに関してお前に任せたいことがある」

絹旗(垣根、レベル5第二位。超自惚れかもしれませんが私を進んで殺す可能性はあまり無いでしょう。
    そういう意味では危険度は低いのですが、純粋な戦闘能力は超高水準。結局最も警戒すべき相手は彼でしょう)

心理「何かしら」

絹旗(ドレスを着た少女。能力は不明。ただし垣根に対する超物怖じしない態度から、
    何かしら油断できないものを持っていることが超予想できます。危険度やや高)

絹旗(敵の手の内があまりに不明瞭すぎる今、下手に逃げ出すのは超危険でしょう。もちろん正面切って戦うのは超論外。
    最悪でも垣根が、できれば垣根含む二人以上が部屋から抜けてくれなくては自力の脱出は無理と考えましょう)
621 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/04(日) 14:23:12.98 ID:lHb5xB2o
絹旗(となるとまず目指すべきは麦野達に情報を与えること。
    そっと後ろ手に携帯でメールを打ち込むか、あるいは通話モードにしてアイテムの誰かに垣根達の会話を聞かせるかして―――)

垣根「アイテムの連中にな……クチャクチャ、電話で……クチャクチャ……発破かけてやれクチャクチャ」

心理「食べるか話すかどちらかにしなさいな……。ところでさっきから何食べてるの?」

垣根「こいつが持ってたジャムサンド」

絹旗「っておい、何を超勝手に食べてるんですか!」

垣根「ん、なんだお前起きてたのかよ」

絹旗「あああっ、超しまったぁ!」

絹旗(こうなったら超破れかぶれです! もうなるようになれというスタンスで!)

心理(よりによってこの子が作った食べ物!? なっ、何よそれ)

心理(私と会話してる時ぐらいそっちに集中してくれたっていいじゃない!)

心理(一応仕事の話だったんだしさ……)
622 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/04(日) 14:24:47.91 ID:lHb5xB2o
垣根「ところで絹旗、テメェにどうしても聞いておきたいことがある」

絹旗「……なんですか?」








垣根「このジャムどこのメーカーのやつ? 普通にうめぇ」

絹旗「ああ、それなら私の超お手製ですよ」

垣根「なるほどな、どうりで今まで一度も食ったことの無い味な訳だ」

心理「ちょ、ちょっと垣根! 今はそんなことどうだっていいでしょ!」

垣根「いいからテメェはさっさとアイテムの連中に電話をかけろよ。
    あまり警戒されると面倒だ、俺達の組織名とこちらにレベル5がいることは隠しておけ。
    ただし適度に危機感を煽る為、今し方ヘッドギアがアイテムのアジトにしかけてきた監視カメラの存在はほのめかすこと。
    後はお前の好きにしていいから」

心理(なんで? なんで人質より扱い悪いの私?)
623 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/04(日) 14:26:57.48 ID:lHb5xB2o
―――――――


滝壺「うん、うん、じゃあね」

フレンダ「だーれに電話っ?」

滝壺「はまづらだよ」

フレンダ「ふーん。今日のアイツ機嫌よかったっしょ?」

滝壺「ううん、寂しそうだった」

フレンダ「あれっ? おっかしーなー、何時間も前に絹旗が見舞いに向かった筈なのに」

麦野「今の話本当?」

フレンダ「うん、絹旗ったらるんるんしながら出ていったよ」

麦野「ふぅん……」

麦野(普段ならそれほど気に病むこともないのだけど、今は十日前に絹旗が狙われたばかり。少し気になるわね)

滝壺「連絡してみようか?」

麦野「ええ、念の為そうしてちょうだい」

フレンダ「結局そんなに気にしても取り越し苦労に終わるんじゃないかな?」

麦野「それならそれでいいわよ、ちょっと馬鹿を見ましたで片づけられるんだし。
    ただ浜面が入院した件のこともあるでしょう? こういう時は過保護なぐらいがちょうどいいわ」

フレンダ「んー、麦野がそこまで言うのなら私はこれ以上何も言わないよ。んじゃ滝壺、電話よろしく!」

滝壺「うん。……。もしもし、滝壺だけどきぬはたかな?」

『あら、そちらから連絡をくれるなんて手間が省けたわ。でも残念ながら私は絹旗さんじゃないの』

滝壺「すみません間違えました」

『ちょ、ちょちょっ、ちょっと待ってよ! まだ電話切らないで!』
624 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/04(日) 14:27:55.16 ID:lHb5xB2o
滝壺「でも間違い電話みたいだし」

『別に間違い電話じゃないわよ!』

滝壺「え? それじゃあやっぱりあなたはきぬはたなの?」

『いいえ、さっきも言った通り私は絹旗じゃないよ』

滝壺「絹旗じゃないのに間違いじゃない?」

麦野「だあああっ、まどろっこしいわね! ちょっと変わりなさい滝壺!」



麦野「はい、もしもーし」

『話し手が変わったようね。あなたは麦野さん? それともフレンダさん?』

麦野(絹旗の携帯を所有した上でアイテムメンバーを把握しているときたか。これはもう完全に……)

麦野「別に隠す必要もないから教えてやるよ、フレンダだ」

フレンダ「って、何勝手に私の名前出してるのぉおおお!?」

麦野「(小声)しっ! アンタの名前を出しといた方が相手も気を緩めるでしょ?)

フレンダ「(小声)ううっ、ひどいよ麦のん……」
625 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/04(日) 14:29:31.18 ID:lHb5xB2o
麦野「んでテメェ何者だ?」

『品の無い言葉で脅しつけるやり方は俗っぽすぎると思うな』

麦野「別に言葉一つで脅せるなんて思っちゃいないわよ。ただアンタみたいな胡散臭いの相手に気を遣うのが面倒なだけ」

『あらら、随分な印象を持たれちゃってるみたいね』

麦野「そりゃまあね。絹旗の携帯に出たってだけで疑う理由は十分」

『ごもっとも。で、私の正体だけど、先日そちらにちょっかいをかけた狙撃手がいたでしょう? その仲間だと思っていただければいいわ』

麦野(やはりそうか。アイテムを狙うとは味な真似をしてくれるものね)



麦野「絹旗はそちらにいるの?」

『ええ。だいぶ疲れてたみたいね、床で寝転がってる』

麦野「オーケー。今から引き取りに行ってあげる」

『滝壺さんがいるから迎えは必要ないよね?』

麦野「よくご存じで」

『手間かけさせちゃってごめんね、丁寧におもてなしするから期待してて』



麦野「ああ、最後に一つだけ」

『何かしら』

麦野「絹旗に手ぇ出してみろ。死ぬよりひどい目に合わせてやる」

『ふふっ、流石はレベル5ね。ちょっとビビっちゃったな』

麦野(っ!? こいつ、話し相手がフレンダでなく私だと気が付いていただと?)

『じゃ、バイバーイ』

麦野「チッ、切りやがった……」

麦野(敵は何かしらこちらを監視する手段を持っていると考えるべきだな)

麦野(そのことを隠しもしなかったのは余裕の表れか? 舐めやがって)
626 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/04(日) 14:32:11.59 ID:lHb5xB2o
――――――――


心理「電話終了っと」

垣根「ご苦労さん」

心理「言われた通りあちらを覗き見していることはほのめかしておいたけれど……。本当によかったの?」

垣根「ああ。そもそもあのカメラはこうやって挑発に使うためだけにしかけたものだからな。
    今はとにかくアイテム連中を急かしたい」

心理「こんな段階で統括理事会側の組織の一つに真っ向から喧嘩を売って大丈夫なのかしら。
    これが理由で上から睨まれて今後の活動が窮屈になったりでもしたら笑えないよ」

垣根「なんつーか今更だな……。まあそこら辺は任せときな、事が済んだら適当に罪をでっちあげてアイテムを反逆者にしたてあげる」

心理「相手はあのアレイスターよ。情報は全て筒抜けでしたなんてことも十分考え得るわ。そんな工作が上手くいくとは思えない」

垣根「んなこと言い出したらキリがねーし、それこそ一切の反逆行為が不可能になっちまう。
    考えてもみろ、今まで何度も所在不明の対象を探し出して始末する仕事を任されたことがあるだろ」

心理「ええ」

垣根「裏を返せば、邪魔な人間の位置を常に把握出来るレベルの情報収集能力は統括理事会にも備わっていないってことだ。
    奴らの情報網にも限界はある。過剰にビビることはねーよ」
627 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/04(日) 14:33:43.48 ID:lHb5xB2o
心理「そういう外形すら不穏分子を油断させて反逆者を炙り出すための罠だとしたら?」

垣根「なあ心理定規、お前は俺に悪魔の証明でもさせるつもりか?
    そもそも世の中には百%安全な反逆なんてありえねーんだよ。多少の危険は割り切れ」

心理「……。分かってるわよ。ただちょっと、その、怖くなっただけ」

垣根「怖い、ねぇ。温室育ちのお嬢様はこれだからな」

心理「ばっ、馬鹿にしないで! これでも私だって色々……、色々苦労してきたんだから!」

垣根「はぁーっ、何マジ泣きしてんだか」

心理「誰が泣いてるってのよ!」

垣根「冗談相手に必死になるなよカッコわりぃ。つかテメェがテメェなりに苦労しょってることぐらい分かってるっつの」

心理「……」

垣根(でなきゃこんな場所には落ちてこねぇだろうよ)
628 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/04(日) 14:34:42.19 ID:lHb5xB2o
垣根「んで、絹旗ちゃーん?」

絹旗「ギクッ」

垣根「さっきからやけに静かだと思えば何携帯いじってくれちゃってるのかな?」

絹旗(あちゃー、上手く隙をつけたと思ったんですけど)

垣根「はい、没収。つか初めからこうしときゃあよかったわ」

心理(……あら? この子の携帯の待ち受け……)

絹旗「覗かないでください! 超プライバシーの侵害です超止めて!」

心理「カナミンだ……」

絹旗「あ、えっ? もしかしてあなたも……?」

心理「え、ええ……」

絹旗・心理(こいつ、意外と悪い奴じゃないのかも……?)

垣根「は? 何これアニメ? きめー」

心理「」

絹旗「」
629 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/04(日) 14:35:48.26 ID:lHb5xB2o
―――――――


浜面「7096、7097、7098……」

浜面(天井のデコボコ数えもそろそろ飽きてきたな)

浜面「……」

浜面(どうしてだ、やたら絹旗との掛け合いが恋しい……)

浜面「傷も大体ふさがったしいっそ早期退院しちまうか?」

看護婦「いえいえ、表面上よくなったように見えてもまだ不安定な状態なんですよ」

浜面(おっ、美人な看護婦さん)

看護婦「はーい、お花のお水変えておきました」

浜面「あ、どうもっす」

看護婦「最近来ないわね、小さな彼女さん」

浜面「いえいえいえあいつはそんなんじゃないですって!」

看護婦「あらそうなの? うふふ、じゃあそういうことにしといてあげる」

浜面「か、勘弁して下さいよー……」

浜面(今頃あいつ何してんだろうなあ)
630 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/04(日) 14:41:59.92 ID:lHb5xB2o
今日はここまで。ヘッドギアと狙撃手は半分オリジナルみたいなものなんで基本空気で
にしても二週間があっという間すぎる
631 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 14:47:22.39 ID:uYdjogAO
乙年を取るともっと早く感じるぞ
632 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 15:06:08.76 ID:D..DTCk0
うおおおキテターー
超超乙
浜面絹旗のいちゃいちゃがはやく見たい
633 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 15:42:32.33 ID:ZM1Dr2Mo
乙です
最近俺も時が経つのが早く感じるよ・・・
634 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/04(日) 15:57:39.02 ID:p/t1PIAO
乙でした

ところどころでおもいっきりワロタwww

続き期待してます!
635 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/04(日) 16:10:42.17 ID:EYcFq0k0
おつ
滝壺かわいいな
636 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/08(木) 14:49:59.58 ID:su1/bg.o
浜面かわいい
637 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/16(金) 15:08:31.39 ID:FZxzZh6o
もあーい
638 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/20(火) 01:00:45.00 ID:/yMHFQAO
ええい私の娘はちょいバカだからな!ちょっと天然さんなだけだぞ
639 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/20(火) 18:07:18.25 ID:RSRi1Tg0
>>1です
長い間、スレを放置してしまい申し訳ありませんでした。
諸事情で時間に余裕がなくなってしまったため、続ける事が困難になってしまいました。
大変残念ですが、ここで打ち切りという形にさせて頂きます。
スレ見ていただいた方どうもありがとうございました。
640 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/20(火) 22:39:15.57 ID:HVYplg20
マルチワロチ
641 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/21(水) 01:38:37.61 ID:TESowISO
>>639
いろんなスレに書いてるけど楽しい?
642 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/21(水) 01:43:53.88 ID:N8MxhTUo
触れるなって
643 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/21(水) 03:08:28.41 ID:bMg/VyUo
俺は知ってるんだ
モアイは倒れないって
644 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/07/21(水) 17:22:57.99 ID:pln2O3Qo
宣言通り忙しい時期に入るのでしばらくは投下できない可能性が濃厚
>>610で掲げた目標を守れなくてごめん!
我ながら情けない……ちょっと絹旗とレッサーのダブルですます調言葉責めにあってくる
645 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/21(水) 18:09:25.61 ID:tQkPxsAO
>>644
待ってる。ずっと待ってるんだから・・・!
646 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/22(木) 00:31:41.82 ID:opUrf1Qo
>>644 そしてお仕置き目当てで投下しなくなる>>1であった
647 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/23(金) 18:52:47.83 ID:skJpSv6o
____
 二二,イ-- .... ____ __
――/_________(_l_ )
―‐/:::/          _,ィ=x、
―/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ __{三≧ミx
-〈―――… '' " ¨  ̄       `
 ̄                            , -―- 、    z≦三三
                          / ,  ミ、ヽ  \/三三三三
                        / /  l \ ヽ  ヽ.三三三三
  ___          _       / /l   |   l l   ハ三三三三
≦三三三三≧.、      ((____ノ /     |   | |   |三三三三
三(:::::::::::::::::::::)三)  /´ ̄ヽ       /   |  |   | |   |ミ三三三
三三三三三彡'゙  (  ー 、 , ―   /   j     |      |
`¨¨¨¨¨  ̄´    、__`フ  (___     ノ      /       八_  ,|
           ` ー―ュ_   ̄)  _ノ  / /         ̄ノd⌒) ./|
648 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/23(金) 21:58:01.06 ID:XYc6jeo0
レールガンのやつかww
649 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/23(金) 22:28:20.77 ID:5lgeZiso
これはフレさんとンダさん?
650 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/24(土) 10:17:51.25 ID:oJR5EoUo
だいじょうぶ、半分になってもフレンドは友達だよ
651 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/24(土) 16:20:38.05 ID:HHyZU2AO
>>650
フレンドは友達だよ

ちげぇねぇwww
652 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/24(土) 22:39:43.80 ID:e9xsbKco
フレンドは確かに友達だけど、フレ/ンダが友達だとは一言も言ってないのか
巧みな誤魔化しだな、ひでえww
653 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/25(日) 04:50:48.86 ID:O3C89jso
>>650
fri / end

おい・・・終わってるじゃねーか・・・
654 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/27(火) 03:17:04.21 ID:mXtishEo
滝壺さんは恐ろしい子やでぇ…
655 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/27(火) 16:26:40.66 ID:plT8Gys0
>>653
たとえフレ/ンダに成ろうとも、
656 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/27(火) 19:57:51.28 ID:M3ERPwDO
>>650
フレンドクソわろたwwwwww



早く来ないかな
657 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/05(木) 19:42:40.22 ID:BDm8t5.o
きにゅはたー
658 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/05(木) 20:03:32.88 ID:NlYx.wAO
はみゃじゅりゃあ
659 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/05(木) 20:07:21.58 ID:aKOhF6Mo
気がつけば8月5日、早ければ明日にでも>>1が帰って来るな
660 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/05(木) 20:11:52.33 ID:NlYx.wAO
約束これで来なけりゃ絹旗の乳首ダブルクリックの刑だな
661 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/05(木) 21:09:24.30 ID:UkbdHUAO
>>660
そげb・・・!

























GJ!!
662 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/06(金) 22:45:39.98 ID:fL1oNC6o
ダブルクリックを阻止するために少しだけ投下
663 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/06(金) 22:47:03.83 ID:fL1oNC6o
垣根「おし、そろそろ迎撃準備をするぞ。狙撃手、お前は例のアレを使って麦野を倒せ。
    その為にもヘッドギアは無能力者の金髪を麦野と分断しろ。滝壺はどちらが相手しても構わねえ」

狙撃手「了解」

ヘッドギア「分かった」

心理「私はどうすればいいの?」

垣根「このまま絹旗の見張りに付け」

心理「はーい」

垣根「ああそうそう。俺は他にこなさなきゃならねえ仕事があるから今から出かけるぞ」

絹旗(ん? 今一瞬だけ私の方を見たような)

垣根「大して時間はかからず戻れると思うが、しばらくは俺抜きで戦うつもりでいけ」
    俺が戻るまでに敵を仕留められなくても許すが、絹旗だけは絶対に確保しろ。いいな?」

絹旗(満点が取れずとも及第点ならばよし、ですか。垣根はリーダーとしては麦野よりも甘いようですね)
664 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/06(金) 22:48:46.46 ID:fL1oNC6o
学園都市第10学区の外れにはインフラが行きとどいていない一帯がある。
夜のその地帯を照らすのは頼りない月明かりのみ。
路地裏ではスキルアウトが物騒なたくらみで盛り上がり、下を向けば薄汚れたドブネズミが散乱した生ごみを漁っている。
そんな学園都市の中のスラム街を、絹旗を除くアイテムメンバー達は現在ワゴンで移動していた。

フレンダ「いやー、用事でもなきゃ絶対こんなとこ来たくないねー」

麦野「同感。こんな場所にアジトを構える向こうの気がしれないわね」

フレンダ「ま、結局麦野に喧嘩を売っちゃうような馬鹿な訳だしさ。
      こういう場所の方が落ち着く、スキルアウト寄りの人種なんじゃないかな?」

麦野「アンタの言う通りチンピラ上がりなら相手がしやすいから有り難いわ」

麦野(それにしては手際が良すぎるのが引っかかるし、その可能性は薄いだろうけどね。
    こちらの情報を掴んでいたことといい、戦いなれたレベル4の絹旗を捕獲したことといい、スキルアウトの域を越えた仕事ぶりだもの)

麦野(私達をここにおびき出したのは、ここが普段から治安の悪い場所で後始末が楽だから。そう考えるのが自然ね)

フレンダ「ねえ麦野」

麦野「ん?」

フレンダ「もし相手が絹旗を盾にでもしてきたら麦野はどう行動するの?」

麦野「できる限り助けるわよ。絹旗はそこそこ優秀な戦闘要員だし、それを抜きにしても多少は情が湧いているもの」

フレンダ「ふーん、意外」

麦野「私だって血も涙もない鬼じゃないわよ」

フレンダ「ありゃ、それは失礼」

麦野「私が見捨てるのはそれこそ裏切り者ぐらいのものね」
665 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/06(金) 22:51:13.92 ID:fL1oNC6o
滝壺「止まって」

能力で絹旗の位置を探っていた滝壺が静止の言葉をかけた。
下部組織員のドライバーは無言でうなずき、滝壺が指さす建物の前で車を停止させる。

フレンダ「この建物の中に絹旗がいるの?」

滝壺「うん」

麦野「捨てられた研究施設か何かかしら。見た目は汚いけど大きさはそれなりね」

もっとも戦闘能力の高い麦野を先頭に、フレンダ滝壺という順でビルに足を踏み込む。
建物内には明かりが灯っておらず、視界を確保するためにはペンライトを使用しなくてはならなかった。

麦野(にしても不気味なほど静かね)

麦野は、いっそ馬鹿みたいに突っ込んできてくれたら楽なのに、と溜め息をついた。

麦野(今はとりあえずこのまま先に進むしか―――くっ!?)

足もとがずぶずぶと床に沈むような感触を覚え、麦野は咄嗟にその場から飛び退いた。
少し離れた位置に着地しつつ、さっきまで自分が立っていた位置をペンライトで照らす。
すると床を構成するアスファルトが液体のように波打っているのが目に入った。

フレンダ「う、うおぉぉ!?」

滝壺「ごめんね麦野、失敗したみたい」

一方、反応が遅れたフレンダと滝壺は為す術もなく床に吸い込まれていく。

麦野「この馬鹿っ! 捕まりなさい!」

なんとか二人を救いあげようと手を伸ばすも一歩間に合わず。
結局フレンダと滝壺はそのまま床の中に姿を消してしまった。

麦野「……これ、吸い込まれたまま床を固められでもしたら窒息死するわよね。大丈夫かしら……」
666 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/06(金) 22:52:45.23 ID:fL1oNC6o
フレンダ「もがっ、もがもがっ!」

滝壺「ぶくぶくぶく」

二人は粘性の強い液状のアスファルトの中で呼吸困難に陥っていた。
そうすること数十秒、そろそろ意識が遠のき始めた頃、

フレンダ「ぶはあっ!」

滝壺「ぷはっ」

アスファルトは完全な液体に変化し、二人は地下に広がるスペースへと乱暴に吐きだされた。

フレンダ「いったたたたー。い、今のはマジでやばかった死ぬかと思った!」

滝壺「腰が痛い……」

ヘッドギア「ちっ、解放するのが早すぎたか。まだ意識が残っているとはな」

暗闇の中からぼうっと現れたヘッドギアの男に、フレンダは素早く身構える。

フレンダ「滝壺、下がって」

滝壺「うん」

ヘッドギア「ふーん。仲間に対してだけは優しいんだな」

フレンダ「ノンノン、それは正しくないかな。結局私は誰に対しても優しい博愛主義者って訳よ!」

ヘッドギア「よく言うよ。この前の仕事の時はだいぶエグい殺しをしていたようじゃないか」

フレンダ(こいつ、読心能力者? ……いや。だとするとアスファルトを変性させた能力者が見当たらないのがおかしいか。
      仮にアスファルトを変性させた能力者が別にいるとしても、この程度の情報はテレパスでなくとも調べれば分かるもの。
      結局、決めつけは早計かな)

ヘッドギア「そうそう、下手な決めつけは視野を狭めるからな。注意した方がいい」

フレンダ(麦野可愛い。ちゅっちゅしたい)

ヘッドギア「お前レズビアンなのか?」

フレンダ「そこまでドンピシャで心を読んでくるってことは、結局精神系の能力者ってことで間違いない訳ね」
667 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/06(金) 22:55:03.90 ID:fL1oNC6o
フレンダ「でもそんなに軽々しく自分が戦闘向きの能力者じゃないことをバラしちゃっていいの?
       戦いはどこかのアスファルト君にでも頼るつもりとか?」

ヘッドギア「どこかのアスファルト君、ねえ」

ヘッドギアの男は気味の悪い笑みを顔に張り付けた。
そうして床にしゃがみこみ、右手を床に当てる。
するとその手は抵抗なく床に吸い込まれていった。

ヘッドギア「これも俺の力だといったら?」

フレンダ「惑わそうったってそうはいかないっつーの。能力は一人一つが絶対の原則」

滝壺「ううん。フレンダ、この人の言っていることは本当」

フレンダ「えっ?」

滝壺「さっきから能力追跡で付近の能力者の情報を探ってる。
    でも能力を使用する際に見られるAIM拡散力場の揺れは、半径100メートル以内ではこの人のものしか観測できなかった」

フレンダ「そんなっ!? じゃあこいつはまさか、いる筈がない存在の……」

ヘッドギア「多重能力者。そういうことになるな」
668 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/06(金) 22:56:59.09 ID:fL1oNC6o
続きは近い内に

関係ない上に今更だけど、公式で絹旗の胸>フレンダの胸って設定なのは予想外だった
669 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/06(金) 22:57:29.94 ID:TwTolgAO
阻止されたか……ただ来てくれて嬉しいよww
そしてヘッドギアまさかの多重
670 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/06(金) 22:59:35.11 ID:TwTolgAO
ぶっちゃけどっちもちっパイだけどなwwwwフレンダと黒子が同じっぽい
671 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/06(金) 23:00:17.51 ID:k0p1f9.0
乙華麗
そうか。消えた>>1を呼び戻すためには、『ヒロインの乳首をダブルクリックしちゃうぞ☆』と脅せばいーのか。
ちょっと試してくる
672 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/06(金) 23:03:52.93 ID:TwTolgAO
しかし二人も>>1を呼べると思わなかった
673 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 11:19:42.23 ID:c0aUoIYo
乙ッッ
674 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 22:54:20.30 ID:JMtFf4E0
>麦野「私が見捨てるのはそれこそ裏切り者ぐらいのものね」

見捨てるどころか…
675 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 20:06:56.85 ID:xnhr4wAO
今日は来そうな予感が

































するような気がするだけどしないような気もしないつまり来るが書かないパターンだと俺は予想シテミタノダがどうだろうかにゃ〜ん?(*ゝω・*)ノ
676 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 00:03:07.39 ID:E5gfWHoo
携帯きめえ
677 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 23:36:03.68 ID:sogej260
テッラの乳首ダブルクリックしちゃうぞ☆
678 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/11(水) 21:24:30.35 ID:IKu/YiQ0
>>677
IDがそげ……じゅ
679 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 21:27:03.91 ID:G1BXmEAO
>>678
IDが逝k・・・ゲフンゲフン
680 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:05:45.64 ID:/y7LkJQo
浜面(マジで暇だ。雑誌にところどころ載っている広告を熟読してしまうぐらい暇だ)

垣根「随分としけた面してんな」

浜面「……誰だお前?」

垣根「お前を撃った狙撃手の元締めと言えば分かるか?」

浜面「なっ!?」

垣根「おっと、そう構えるなって。安心しろ、ここで暴れるつもりは毛頭ねーよ」

浜面「んなこと言われても信用できるかっての!」

垣根「そりゃそうか。じゃあ警戒しながらでいいから聞け。単刀直入に言うと、今日絹旗を誘拐した」

浜面「んだと!?」

垣根「ただ今アイテムをおびき寄せる為のエサとして絶賛大活躍中でーす。
    つー訳でそろそろアイテムの残り三人が俺のアジトに乗り込んでくる頃合いな訳よ」

浜面「絹旗は無事なんだろうな!」

垣根「今はまだな。だが、もはや役割を果たし終えて用済みになりつつある以上、今後の保証は――」

浜面「どこだ」

垣根「あ?」

浜面「絹旗はどこにいるかっつってんだよ!」

垣根「お前一人で助けに行こうってか?」

浜面「ああ。お前が話さねえってんなら力ずくで聞き出すぞ」

垣根「ふーん。学園都市第二位のこの俺に対し力ずくで、ねえ」
681 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:07:58.89 ID:/y7LkJQo
浜面「第二位だと……?」

垣根「そ。お前の上司の麦野より格上」

浜面「……」

垣根「なあ、黙って寝ていろよ。そうすればお前だけは死なずにすむぞ」

浜面「……か、関係ねーよ」

垣根「あ?」

浜面「お前が学園都市第二位だろうが関係ねーよ。
    俺は絹旗のためなら命をかけられるかもしれないって、アイツにそう言っちまったんだ。
    相手が第二位だろうがなんだろうが、んなもん、まっ、全く関係ねーんだよ!」

浜面(ちっくしょ、カッコ悪いな俺……。こんな時に声が震えてやがる……)

垣根「ふーん」

浜面「……なんだよ」

垣根「第十学区、778研究所跡。そこが俺のアジトだ」

浜面「本当だろうな」

垣根「情報の真偽はテメェで判断しな」

浜面(くそっ、白々しい! こっちが信じるしかねえことを分かってやがる癖に!)

垣根「さて、そろそろおいとますっか。いいな、俺は確かに必要な情報は伝えたぞ?」

浜面「おい待て! まだ聞きたいことは」

垣根「この場じゃこれ以上何も答える気はねえ」

そう言うや否や、垣根はベッド横の窓から外へと飛び出していった。

浜面(ここ三階だぞ!?)

慌てて窓の外を覗くも、夜の闇は垣根の姿を確認することを許さなかった。

浜面(まあどうせレベル5だしピンピンしてんだろうが……。
    と、んなことより今は絹旗のことだ。頭を切り替えるぞ)
682 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:09:24.99 ID:/y7LkJQo
垣根(思ったよりは骨のあるやつのようだな)

垣根(あるいは、順位を教えるだけでは未元物質の脅威が伝わりきらなかったか?)

垣根(今更詮無きことか。浜面とやらを俺達のアジトへやってくるように誘導できた、その結果が全てだ)

垣根(ここでびびって尻尾捲くようならそれはそれで問題無かった)

垣根(が、やはりこうでねえとな。絹旗の前で直接ぶったたくのが一番すっきりする)

垣根(待ってろよ絹旗。すぐにお前の暗部に対する幻想をぶち殺してやる)

垣根(暗部で出会えたのは頼りになる仲間でも運命の王子サマでもねえ)

垣根(そういうのは、もっと真っ当な場所で見つけやがれ)

垣根(お前に降ってかかる火の粉を払うぐらいは俺がしてやるからよ……)
683 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:11:37.91 ID:/y7LkJQo
――――――


フレンダ(まずいなー。相手の能力の底が一切分からないや。てかこの思考も読まれてんのかー、気分悪ぅ。
      いきなり落とされたこんな場所じゃトラップ頼りの戦いもやり辛い。さて、どうしたもんやら)

滝壺「任せてフレンダ」

フレンダ「滝壺?」

滝壺「一つ気になることがあるの。もしかしたら多重能力のタネが分かる、かも」

ヘッドギア「俺の能力に特別なタネなんてないさ」

ヘッドギアは両手を前面に突き出した。
すると何もない筈の空間から水しぶきが現れ、ヘッドギアの全面180度方向に水を浴びせる。
噴き出た水しぶきは水圧が弱く殺傷力には欠けるものの、その水量は段違いに多かった。
そのため滝壺を庇うように立っていたフレンダは思い切り水を浴びてしまう。

フレンダ「うわっ、びしょびしょ! これで火薬をしけらそうって魂胆?」

ヘッドギア「どうせ多少濡れても問題の無い爆弾を使っているんだろ?」

フレンダ「いい加減勝手に人の心を読むのは勘弁してもらえないかなあ。あと今ので携帯壊れてたら弁償だかんね!」

ヘッドギア「どちらも無理な相談だな」

悪びれずにそう言うと今度は周囲に電撃を放出した。
横っ跳びに攻撃を避けようとするフレンダ。

フレンダ「つっ」

しかし回避は僅かに間に合わず、電撃はフレンダの身体を掠っていった。
全身に軽い痺れを覚える。

フレンダ(電力自体はレールガンの手を抜いた攻撃にも劣るみたい。火力は案外低いのかな?)

フレンダ(結局、相手を警戒して後手後手に回ってもジリ貧に陥るだけだし……。仕方ない、やぶれかぶれで突っ込もう)
684 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:14:27.77 ID:/y7LkJQo
ヘッドギア「ああ、一つ忠告しておくぞ。爆弾は使わない方がいい」

フレンダ「結局何を使おうが私の勝手でしょーが」

ヘッドギア「今この空間には水素が充満している。仲よく心中したいというのならあえて止めはしないが」

フレンダ「……そういうこと。結局さっきの電撃は、水を分解するためのものだったって訳ね」

ヘッドギア「その通りだ」

フレンダ「やだやだ、やり方が陰険すぎるっての」

ヘッドギア「自分の力をどう使おうが人の勝手だ」

滝壺「自分の力。本当にそうなの?」

フレンダ「滝壺? もしかして何か分かったの?」

滝壺「うん、大体の法則は分かったよ」

滝壺「能力者のAIM拡散力場の波長にはその人ごとに決まった癖がある。
    だけどこの人のAIM拡散力場だけはちょっと違った。頻繁に、まるで別人のもののように、その形をゆらゆらと変えるの。

滝壺「そして波形が変わるタイミングはいつも同じ。決まって、異なる能力を使う時」

フレンダ「つ、つまり!?」

滝壺「使う能力ごとにAIM拡散力場の形は定まっているみたい。
    だから、使う能力を複数の内から選ぶことは出来ても、同時に複数の能力を使うことはできない筈。
    ちなみに今は読心能力を使える状態」

ヘッドギア「……まさかこの短時間でそこまで掴まれるとはな」

フレンダ「へっへーん、うちの滝壺を舐めてもらっちゃ困るね!」

ヘッドギア「だがそれだけで分かったところで俺の能力を克服できたことにはなるまい」
685 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:16:19.93 ID:/y7LkJQo
―――――



心理「今頃アイテムの連中がコテンパンにやれている頃かしら」

絹旗「やられるのはあなた達の側に超決定済みです」

心理「ふふん。垣根は勿論、他のメンバーだって一筋縄じゃいかないんだから。
    例えばヘッドギアは一人でいくつもの能力が使えるのよ」

絹旗「多重能力者って奴ですか? 超嘘くさー」

心理「うっ、嘘じゃないわよ! えーとほら、プロデュースって実験、聞いたことない?」

絹旗「能力は脳のどの部位を使って行使されるのか。それを調べるために頭の中を切り刻んだ実験ですね」

心理「それは実験の表面的な部分。当初の目標に対し一定の成果をあげた科学者たちは、それで満足せずに更なる目標を持った」

絹旗「目標?」

心理「数人の脳から能力の使用に深く関わる部位を切り取って、それを一人の人間の脳に移植する。
    そういう手術をすることで人工的に多重能力者を生み出せるんじゃないか。彼らはそう考えついたの」

絹旗「正気の沙汰じゃありませんね」

心理「結局その目論見は失敗。複数の能力を同時に行使した被験者はすぐに廃人になってしまったわ。
    その原因は、自分だけの現実が崩壊したからだとも、脳にかかる負荷が高すぎたからだとも言われている」

絹旗「あれ? 結局多重能力者の生成には超失敗しているじゃありませんか」

心理「そう、ここまでなら学園都市によくある失敗実験の一つに過ぎないわ」

心理「でも実験関係者の一部は物凄く往生際が悪かった。ただの失敗で終わることを良しとせず、妥協案を考え出したの。
    複数の能力者の脳を一つにした上で、その活動領域を機械で制御すれば、なんとか擬似多重能力者が作れるんじゃないかってね」

絹旗「その機械とやらがあのヘッドギアと」

心理「ええ。例えば炎を使う時、それ以外の能力を使用するのに必要な部位は、ヘッドギアにより眠らされているの。
    完全な多重能力者並とまではいかないけれど、普通の能力者とは比べ物にならないほど相手しにくそうでしょ」

絹旗「確かにそうですね。ですが、無駄に選択肢が多いことが絶対的な強みだとは限りませんよ」
686 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:18:06.37 ID:/y7LkJQo
心理「むっ、そんな負け惜しみみたいなことを……」

絹旗「どう捉えて頂いても超構いません。それより、肝心のあなたの能力はどうなんですか?」

心理「私? 私の能力は秘密よ。こんな状況で手札を明かす訳ないじゃない」

絹旗「仲間の能力は超べらべら喋ったのに……」

心理「だってあいつとあなたが戦う可能性は低いもの」

絹旗「屁理超反対ー」

心理「事実よ。仮にこれが屁理屈だとしても、あなたに自分の能力を教える義理は無いわ」

絹旗「なんだか超すっきりしませんね。……そうだ、それなら私とあなたの能力以外の面で超勝負です!
    これなら話してしまっても害は少ないでしょう」

心理「能力以外の? んー、とりあえず銃なら扱えるけど」

絹旗「私の超勝ちですね。私はマシンガンはおろかロケットランチャーまで扱えます」

心理「嘘ぉ!?」

絹旗「これはもうアイテムの勝利が超決まったようなものですね」

心理「でも私だって、その……くっ、クレーン車が運転できるわ!」

絹旗「クレーン車? それがロケットランチャー以上に役に立つのですか?」

心理「それはえーと……。ああそうだ、胸! 胸の大きさなら私の勝ちね!」

絹旗「窒素豊胸(胸に窒素を集中する大技)!」

心理「ちょっ、何イカサマしてるのよ!」
687 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:19:56.83 ID:/y7LkJQo
――――――



フレンダと滝壷がヘッドギアの男と交戦し、絹旗と心理定規が緊張感の無い言い争いをしていた頃。
麦野は携帯片手に苦い顔を浮かべていた。

麦野(滝壺、電話に出ないわね……。フレンダに至っては携帯に繋がらないし……。本当に大丈夫なのかしら)

麦野(ま、ここでボーっとしてても仕方ないか。私は私で動くとしましょう)

しばしの思考の後、麦野はこれからの自分の活動方針をそのように定めた。
そうして少し歩く内に、金属製で両開きの大きな扉が見えてきた。

麦野(いかにも怪しいわね)

麦野はそう考えてドアノブを軽く指でなぞる。

麦野(古びた建物の割にはホコリが指につかない……。まだ人の出入りがあるようね。とりあえずこの部屋に当たりましょう)

なるべく音がたたないよう重い扉を開け、素早く部屋の中に潜り込む。
部屋の中は扉の外と同様明かりがついておらず、一歩先も見えない完全な暗闇だった。
しかし麦野は豊富な実戦経験から、誰かがその暗闇の中に潜んでいることを直感的に察する。

麦野(人の気配がする。人数は恐らく一人――)

キィィィィィィィィ!

唐突に、嫌な感じの音が鳴り響く。
頭痛と吐き気を覚え、麦野は思わずその場にうずくまった。
688 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:20:50.54 ID:/y7LkJQo
麦野「キャパシティ…ダウン……」

狙撃手「ああ。正解だ」

声と同時に部屋中の電灯がつけられた。
麦野は敵の正体と、その斜め後ろに位置する巨大な音響器具を視認する。

麦野(十代半ばの女か。主な装備は大きめの銃器にヘッドホン。
    あのヘッドホンを利用して自分だけキャパシティダウンの影響下から脱しているんでしょうね)

狙撃手「麦野沈利。殺させてもらうぞ」

麦野「く、くくくっ」

狙撃手「気でも触れたのか?」

麦野「いや、ね。アンタから漂う素人臭があまりに酷くってさ」

狙撃手「私は歴とした殺しのプロだ」

麦野「笑わせてくれるわ。“殺させてもらう”、今さっきそう言ったわよね?
    そんなセリフを吐いた時点でアンタは殺し屋として二流以下なのよ」

狙撃手「意味が分からん。これ以上の会話は無意味だな」

狙撃手は肩にもたせかけていた銃を構え、麦野に向けて引き金を引いた。
689 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/12(木) 00:22:13.28 ID:7zlpRm6o
心理定規が可愛いだと…
690 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:22:28.18 ID:/y7LkJQo
放たれた銃弾はぶれずに麦野の胸部へ向かう。
しかし弾が命中する寸前、麦野の体を覆うように白い光の膜が現れ、その膜に触れた銃弾はジュッと音を立てて蒸発した。

狙撃手「何だと!?」

麦野「やっぱり思った通りね。無駄な感情を廃しているかのように見えて、いざ予想外の事態に陥ると大きく動揺する。
    感情を持つ余裕が無いから、無理にでもそれを抑え込まなくてはならない。あなた、そういうタイプの人間でしょ?
    この手の連中って一度崩れると脆いのよねえ」

狙撃手「黙れっ!」

立て続けに何度も引き金が引かれる。
途中からは電気を纏わせた銃弾も織り交ぜられた。
しかし、光の膜は全ての銃弾を難無くかき消していく。

麦野「いい加減分かれよ。んなこといくら続けても無駄だっつーことによぉ!」

狙撃手「こんなのおかしい! どうして能力が使えるのよ!? キャパシティダウンは今も作動しているのに……」

麦野「いいことを教えてあげる。キャパシティダウンが直接的に阻むのは、能力の組み立ての過程である演算のみ。
    つまり能力の使用そのものは、あくまで演算を邪魔されることにより間接的に封じられるに過ぎない」

狙撃手「封じる手段が間接的であれ演算ができないのなら、結局能力が使えないも同然じゃない!」

麦野「はっ。ここまで言っても分からないか」

狙撃手「分からないわよ! 一体さっきから何が言いたいの!?」

狙撃手はヒステリックに叫びながら電気の帯を放った。
その全てが麦野に触れる前に軌道をねじ曲げられ、あらぬ方向へと逸れていく。

麦野「あらかじめいくつかの演算をパターン化して頭の中に叩きこみ、その式をショートカットとして利用できるようにする。
    こうして下準備をしておけば、たとえ演算を邪魔されようが……、この通り能力は使用できるんだよ!」

麦野の手から白い光線が放たれた。
光線はキャパシティーダウンを貫き、その機能を停止させた。

麦野「ま、流石に能力応用の幅は大きく狭まるけどね。精度もガタ落ち」
691 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:24:17.04 ID:/y7LkJQo
狙撃手(ど、どうしたらいいの? こうなったら私に勝ち目なんてないじゃない……)

麦野「ところでさ」

狙撃手「なっ、何よ」

麦野「さっきから口調、完全に変わってるわよ」

狙撃手「あっ」

麦野「無理して気持ちに仮面かぶせて堅い口調で取り繕って、それでやっとこさ暗部に立っていられたってとこ?」

狙撃手「くっ……」

麦野「本物の裏の人間は息を吸うような感覚で、それこそ何の躊躇いもなく人を殺せる。
    そしてそういう人間は、わざわざ“殺させてもらう”だなんてことは言わない。
    何気なく人を殺せる域に達していなかったアンタは、遅かれ早かれこの街の暗部の中で淘汰されていたでしょうね」

狙撃手「私だって好きでこうなった訳じゃないもん! ただ実家に金銭的余裕が――」

麦野「ああ、敵の事情とかどうでもいいから。ましてや懐事情なんか論外」

光線が四本伸びていく。

狙撃手「へ?」

放たれた光線はそれぞれ狙撃手の両肘と両膝を撃ち抜き、彼女の四肢を欠損させた。
足が消滅したことにより立つことができなくなった狙撃手は、何が何だか分からないまま地面に落下する。

狙撃手「え? どうして私寝転がって? あ、あれ? おかしいわね、手と足が……。
     ……い、いやああああっ! なんで!? なんで私手足が無いの!? 嘘ウソウソ! やだよ! やだよぉ!!」
692 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:25:32.06 ID:/y7LkJQo
麦野「皮肉なものよね。火力がありすぎるせいで瞬時に傷口を焼いてしまい、逆に止血をしてしまうだなんて。
    おかげで私の攻撃で半殺しにされた奴は死ぬに死にきれず、長時間苦しむ羽目になるんだけど」

狙撃手「うううぅ、痛いぃ……」

麦野「随分可愛い声で鳴くのね。殺しのプロさん?」

狙撃手「あ、う」

自分の言動を思い返して顔面蒼白になる狙撃手。
口元では合わない歯の根がガチガチと音をたてている。
戦意をなくした憐れな獲物に向け、麦野は無言で手を突き出した。

狙撃手「いやぁ……こ、殺さないで……」

麦野「はあ? 今更何言ってんの?」

狙撃手「お願い……です。殺さないでください……」

もはや彼女がかぶっていた暗部の人間としての仮面は完全に剥がれ落ちていた。
目からは涙が溢れ、時折嗚咽もあげている。

麦野「そうねえ。どうしても助かりたいってんなら、ちょっと誠意を見せて頂戴」

狙撃手「する! なんでもする!」

突然降って湧いた一縷の希望にパッと顔を輝かせる狙撃手。
しかし麦野は不気味に口元を歪めると、狙撃手の顔の僅か横に光線を放った。

狙撃手「っ!?」

麦野「まだ自分の立場が分かっていないようね。そういう時は“する”じゃなくて“させてください”でしょ?」

狙撃手「ご、ごめんなさい……、なんでもさせてください……」

麦野「いい子ね、ご褒美よ」

麦野は優しげにほほ笑むと、大きく足を振りかぶり、そのまま勢いよく少女の腹に叩きこんだ。
693 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:26:20.22 ID:/y7LkJQo
狙撃手「がっ!? がふっ、がはっ! は、はあっ……はぁ……」

麦野「ほら、ご褒美に対するお礼は」

狙撃手「うっ、ひくっ……ありが…とう…ございます……ひくっ」

麦野「はい、よくできました。もう少し可愛がってあげたいところだけど時間が惜しいから本題に入るわよ。
    要求は簡単、アンタらのチームの構成を教えなさい」

狙撃手「人数は、ひくっ……全部で四人です。リーダーは……」










垣根「予想以上のひっでえやられ様だな、オイ」

狙撃手「り、リーダー!?」

麦野(ハァ!? 資料でしか見たことが無いが、コイツは紛れもなく―――)

麦野「未元物質。テメェが黒幕か!」
694 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:27:33.97 ID:/y7LkJQo
垣根「俺は未元物質である以前に垣根帝督っつー一人の人間なんだがな。
    ま、いいか。今はんなことより」

狙撃手「ひっ!?」

垣根「裏切り者のコイツをどう始末するか決めねえとな」

狙撃手「やだ! やだやだやだ!」

垣根「おいおい、まだ何も言ってねーだろ?」

狙撃手「し、死にたくない! 死にたくないよぉ!」

垣根「はぁ……今のテメェにゃ殺す価値もねーよ」

狙撃手「じゃ、じゃあ!」

垣根「適当にそこらに捨てとくか。その内誰か拾ってくれんだろ」

麦野「拾ってくれるのが親切なスキルアウトのお兄さん達だといいわね。
    その姿なら逃げることもできないまま犯され放題」

狙撃手「うぅ……」

垣根(なっ、なんかスゲェな第四位って……。流石に狙撃手が可哀想になってきたぞ……)
695 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:29:05.65 ID:/y7LkJQo
――――――



心理「ななな何よさっきの白い光線!?」

絹旗「むむ麦野の能力ですね! やーいやーい、超ビビってやんの!」

心理「そそそそういうあなただって冷や汗が出てるじゃない!?」

絹旗「だだ誰が冷や汗なんて! だっ、大体麦野は私の仲間ですし! 超フレンドですし!」

心理「いやいや、さっきの光線は絶対に仲間の存在を忘れて放ったものだったわよ!
    だって私達を掠りかけて飛んでいったじゃない!」

絹旗「きっと滝壺さんに私の位置を超知らせてもらった上で攻撃してるんですよ、ええ。
    だから超ギリギリセーフの攻撃は飛んできても、決して直撃することは無いんです。
    というかそうであってください。でないと麦野の攻撃で私の身が超危険です!」

心理「よっ、よし! 絹旗さん、あなた私の盾になりなさい!」

絹旗「嫌ですよそんなの! 大体人間一人程度、麦野の前では盾としての意味を為し得ません!」

心理「あーもう! こうなったら垣根がこっちを気遣いながら戦ってくれることを期待するしかないわね!」

絹旗「むしろ垣根が盾になってくれれば万事解決です」

心理「かっ、垣根を盾扱いしないでちょうだい!」

絹旗「おやおや? あの茶髪の超悪ガキにもとうとう超モテ期到来ですか?」

心理「あっ……。……本人に言ったらショベルカーで轢き殺すわよ」

絹旗「私の能力の前にはショベルカーなんて、超等身大キリンのぬいぐるみみたいなものです」

心理「な、なんかむかつくーっ!」
696 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/12(木) 00:32:01.18 ID:/y7LkJQo
投下終了。狙撃手と麦野のやりとりは書いてる内に悪乗りしてしまった
不快になった人いたらごめん

あと明日から一週間近く実家に帰省するから、もしかしたら携帯から投下することがあるかも
697 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/12(木) 00:33:24.81 ID:N03t8QAO
ヘッドギアが大活躍できるのは本編他のSS通じてこのスレだけ!
698 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/12(木) 00:33:26.17 ID:Yx/G2UI0
超乙乙!
むぎのんマジぱねえっす
699 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/12(木) 00:37:40.55 ID:/lRM1sAO
乙ー!
心理定規と絹旗が可愛くて死んだ
まさかテッラがヒロインだったとは
700 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/12(木) 00:41:43.34 ID:TTKKRxA0


701 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/12(木) 00:47:19.07 ID:ZIL.31.o
乙おつ

麦のんに拷問されたいです
702 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/12(木) 11:17:42.06 ID:zJ14c/go
狙撃主がアルマたんに・・・乙
703 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/12(木) 11:18:32.28 ID:zJ14c/go
ダルマの間違いです
704 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/14(土) 01:02:02.77 ID:If7.cQAO
麦野と狙撃手のやりとりでおっきした
705 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/21(土) 23:09:13.72 ID:5hCntYSO
一週間か…
706 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 23:52:18.27 ID:780e6EAO
せめて夏休みが終わるまでにもう一回は読みたいなってミサカはミサカは心の底から思っていることを吐露してみたり…!
707 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/22(日) 22:31:09.13 ID:7a7zRsE0
チッ・・・うっせーな
待ってまーす
708 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:17:48.22 ID:rwwK6FQo
垣根「っと、ワリーけど戦う前に一つ提案。そこで転がってる女な、そんなんでもやっぱ同僚なんだわ」

麦野「ふーん。で?」

垣根「今から他の部屋に避難させてきたい。時間をくれ」

狙撃手「リーダー……」

麦野「はっ、そいつダシにして逃げだそうってか? 冗談じゃねーっつの」

垣根「まっさかー。心配すんな、テメェとはサシでやり合ってやんよ。つーか純粋にレベル5と戦ってみてぇ気持ちがあるし。
    すぐにこの部屋に、特に小細工も仕込まず、しかも一人で戻ってくる。このことは確かに約束してやる」

麦野「ま、いっか……。オーケー。それぐらい受け入れるだけの余裕は持ってやろうじゃないの」

垣根「さんきゅ。オラ! 行くぞ狙撃手!」

垣根は狙撃手に近付くと、俗に言うお姫様だっこのような形で抱きかかえた。

垣根(さーてと、心理定規のいる部屋にでも連れていくかな)

狙撃手を抱えたまま、麦野がこの部屋に入るため使った扉の向かいに位置するドアへと歩いていく。

麦野「……なーんてね」

狙撃手(っ!? アイツもしかして!)

麦野「バイバーイ、未元物質」

麦野は無防備な垣根の背中に向け、全てを焼き尽くす暴虐な光を放った。
その攻撃を受ければ垣根は跡形もなく消し飛ぶ筈だったのだが、

麦野(ハァ!?)

光は、垣根を飲み込む寸前で消滅。
レベル5第四位麦野沈利の原子崩しは、彼の身に一つの傷もつけることがなかった。
709 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 01:19:39.66 ID:Nzxk4cAO
キター!待ってたよ!!
710 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:20:38.36 ID:rwwK6FQo
垣根「ま、そうくるわな。そして今のは敵にむざむざ背中を晒した俺がワリー。でもな」

麦野「……何よ」

垣根「底が知れたな、第四位」

麦野「っ!」

垣根「ここで待ってろ。すぐに殺しに戻ってきてやる」

そう言い残し、垣根は部屋を出て行った。

麦野(バーカ、誰が大人しく敵が戻るのを待っててやるかっつの!
    それにしてもムカつくわね。あれぐらいで底が知れたとか、何様のつもりだっての)

麦野(ただあいつの能力、少なくとも防御力に関しては本物ね。工夫無しに真っ正面から戦うのは得策でないか。
    防御を崩すとなると……実戦では試したことないけど、滝壷を試してみるかな)




――――――




狙撃手「リーダー、見捨てないでくれてありがとう」

垣根「礼を言われるようなことじゃねーよ」

狙撃手「でも……」

垣根「そもそもお前がそうなった原因は俺の作戦の甘さにあったんだ。
    麦野はキャパシティダウンさえあれば何とかなるだろうと踏んでいたのに、実際はそうではなかった。そうだろ?」

垣根「だからよ、さっきはノリで捨てちまうとか言ったけど、んなことしねーから安心しな」

狙撃手「グスッ。よ、よかったぁ……。私、不安で……」

垣根(あーあ、我ながら調子がいいな。一時は捨て駒にしようとしたっつーのに。
     結局俺もクズ以外の何者でもねーな)
711 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:21:56.00 ID:rwwK6FQo
絹旗「模試」

心理「しお」

絹旗「お菓子」

心理「社会派」

絹旗「鼻血」

心理「定規」

絹旗「ちょーっと待った!」

心理「何よ?」

絹旗「鼻血のぢはちに点々。定規のじはしに点々。だからその二つの単語は超繋がりませんよ」

心理「あ、言われてみればそうね。じゃあ、ぢから始まる言葉、始まる言葉……」

心理(あれっ、そんなの無くない?)

絹旗「ふっふっふ」

心理「まさかあなた、初めからこれを狙って鼻血と!?」

絹旗「超当然です! さあ降参してください!」

心理「くっ……。まだよ、まだ諦めない!」

絹旗「超無駄無駄無駄ぁ! だって国語辞典でぢと引いても一つの言葉も」

垣根「……何やってんのお前ら?」

心理「邪魔しないで! 今大事なとこなんだから!」

絹旗「彼女の言う通りです! これは超真剣勝負ですので!」

垣根「いやオイ」


―――

浜面(無事でいろよ絹旗、今行くからな……。絶対に助け出してみせる!)

―――


垣根(こうなっているであろうアイツが報われねー。……ざまー見ろ)
712 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:22:59.39 ID:rwwK6FQo
心理「ぐぬぬ……ま、負けました……」

絹旗「超やったぜ!」

心理「あーもう、垣根ー。慰め……って、えっ!? それ狙撃手!? どうしたのよその怪我!」

垣根「気付くの遅すぎんだろ……。戦闘でやられたんだと。つー訳で応急処置しといてやれ」

心理「分かった。あなたは?」

垣根「サクサクーっと第四位ブッ崩してくるわ。
    ああ、それと絹旗」

絹旗「はい?」

垣根「お前の手足を拘束してるその鎖な、俺の能力で変質してるからものスッゲー固ぇんだわ。
    いやな、敵に捕らえられてるってのに危機感が足りてないようだったから、ちょいと忠告を」

絹旗(……どうりで先程から力を加えてもびくともしない訳です)

垣根「んじゃ、ばーい」
713 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:24:37.56 ID:rwwK6FQo
心理「傷が化膿しないように消毒しておくわね。しみるわよ」

狙撃手「ありがとう心理定規」

心理「うん?」

狙撃手「しくじった私に優しくしてくれて」

心理「別に……。垣根に言われたからよ」

狙撃手「でもありがとう」

心理「ん」

絹旗「あなたには機会あらば遊園地の仕返しをしようと思っていましたが……。
    こうなってはもはやそんな気も起こりませんね」

狙撃手「……あの時はごめんなさい」

絹旗「別に。あなたにとっては仕事だったんでしょうし」

狙撃手「……」

心理「よし、消毒完了。あとは包帯巻いときましょう」
714 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:27:17.56 ID:rwwK6FQo
狙撃手「……ぅのかな」

心理「ん?」

狙撃手「私、どうなっちゃうのかな。
      こんな身体になって、私にできることなんにもなくなっちゃったから……」

絹旗「気の毒ではありますが、一度暗部に落ちた以上そのような事態も覚悟しておくべきだったのでは?」

狙撃手「覚悟はしてた。だけど今凄く怖いの。結局、覚悟したつもりになってただけだった。
      これも学園都市の中ではありふれた出来事の一つなのかもしれないけど、やっぱり怖い……」

心理「これすらありふれた出来事、か。それが半ば真実なのが怖いというか……。
    本当に何なのかしらね、学園都市って。華やかなようでいて、少し日陰を見渡せば右も左も壊れた出来事ばかり」

心理定規は青ざめた狙撃手の頭を優しくなでながら、気分悪げにそう言った。

心理「研究者は勿論、実働側だってとことん非人間的で……、吐き気がする」

絹旗「そういうものだと超割り切るしかないでしょう」

心理「黙って受け入れるばかりが選択肢じゃないわよ。
    少なくとも垣根は、学園都市を変えるって選択肢を選んだ。
    私もそんな彼に共感している」

絹旗(やはり垣根はまだそんなことを考えているのですか……)
715 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:28:40.17 ID:rwwK6FQo
心理「あら? この子寝ちゃったみたい。まあ無理もないわね。大きく体力を消耗している筈だし」

狙撃手をソファーに寝かせて一息つく。

絹旗「……実は、さっきから少しあなたのことを羨ましく感じています」

心理「羨ましい? もしかしてこの可愛らしくも色っぽい私の容姿が?」

絹旗「うわ超きもっ」

心理「じょっ、冗談よ冗談! 素で引くの止めてってば!」

絹旗「超笑えない冗談ですね。私があなたを羨ましく感じたのは、
    あなたがまだ学園都市に対し希望を持っているように見えたからですよ」

心理「学園都市への希望? そんなものある訳ないじゃない」

絹旗「いいえ。学園都市を変えようという発想が出てくる時点であなたはまだこの街を諦めていません」

心理「ああ、まあそれはそうね。
    確かに私は、今からでも改善することが可能だという程度には学園都市に希望を持っているのかも。
    逆に聞きたいのだけど、あなたはそのレベルの可能性すら諦めてしまっているの?」

絹旗「ええ。屋台骨を一度解体しないことにはこの街は超どうしようもないと考えています」

心理「見た目ちっこいのに冷めてるというか夢がないね」

絹旗「超現実主義と言ってください。あと見た目は関係ないでしょう!」

心理「超現実主義、ねえ」

絹旗「な、何ですかその意地悪な顔は」

心理「……カナミン好きの癖に」

絹旗「わあああああっ! それとこれとは話が超違うんです!」

心理「ふふ、そんなに慌てなくたっていいじゃない。私だって同類なんだもの」

絹旗「ですがその……。やっぱ正面切って断言されるのは超気恥ずかしいいいいい!」
716 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:29:18.42 ID:rwwK6FQo
――――


垣根「ただいましずりーん」

垣根「……って、いなくなってんじゃねぇか第四位の奴」

垣根(奴の人格からしてしっぽ巻いて逃げだしたっつー可能性はまず無い。
    あれだけ挑発したんだ、俺との戦いを避けて絹旗奪回を最優先事項に伸し上げたって線も薄い)
    
垣根(やっぱあれか? 戦力増強がてら他のメンバーと合流しに行ったか?)

垣根(有象無象を寄せ集めたところで無駄だってのにご苦労なこって)

垣根「ま、どーんと待ち構えていてやりますかね」
717 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:31:40.60 ID:rwwK6FQo
――――――


フレンダ「むー、あー、うー。どうしたもんだろ。ああもう、こうなったら接近戦だー!」

フレンダはヘッドギアの男の方へと駆け出した。

ヘッドギア(こいつの攻撃は爆発物を除けば大した威力を持たない。
       肉体強化を用いれば滅多なことでは致命傷は受けないだろう)

ヘッドギアのAIM拡散力場が変質する。
直後、彼の筋肉が質量共に向上、鍛えた格闘家のような体躯へと変化した。

フレンダ「その顔でガチムチ体型とか似合わないっての!」

フレンダのしなやかな足から鋭い蹴りが繰り出される。
鞭の如くしなる足はヘッドギアの鳩尾へと綺麗に吸い込まれた。

ヘッドギア「放っておけ」

しかし鋼のような筋肉はその衝撃を著しく軽減。
壁を蹴ったみたいな手応えのなさに、フレンダは思わず顔をしかめる。

フレンダ「ちぇーっ、いい感じに決まったと思ったのにぃ」

口では文句を垂れながらも反撃がくる前にと素早く次の行動へ移る。
フレンダは一つ後ろに跳ぶと、スカートの両のポケットに手を突っ込み、その内の右ポケットからナイフを取り出した。

フレンダ「当ったれー!」

そしてナイフをヘッドギアの男の心臓目掛けて投げつける。

ヘッドギア「こんなもの」

ナイフはヘッドギアの腕の一振りにより弾き飛ばされ、そのままあらぬ方向へと消えていった。

ヘッドギア「どうした、この程度で―――」

フレンダ「結局おとりのナイフにまんまとかかったって訳ね!」

ヘッドギア「おとりだと?」

その言葉と同時、フレンダがナイフ投げの直後に隠れて左手から放っていた何かが、男の頭に命中した。
718 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:32:31.57 ID:rwwK6FQo
ヘッドギア「うおおおおおお!?」

男は両手で顔を押さえて苦しそうな声をあげる。

フレンダ「どう? 私特性の強酸入りボトルのお味は」

ヘッドギア「ぐ、ううう、ぐおおお」

フレンダ「ふっふっふー、モロに目にかかったっしょ。結局私の大勝利って訳」

フレンダは得意気に笑いながらヘッドギアの男に近付いていく。

滝壷「気をつけてフレンダ、その人のAIM拡散力場は今も変化してる」

フレンダ「平気平気ー! どうせこの状態からじゃ大したことは……ぐえっ!?」

触れそうな距離までフレンダが近付いた瞬間、ヘッドギアはフレンダの腹に膝を叩き込んだ。
相手の目を潰したと思い油断していたため、フレンダは見事に攻撃をくらい、
軽く吹き飛ばされてからボロ雑巾のように地面に倒れ込んだ。

ヘッドギア「意外と演技派だろ?」

男が自分の顔を覆っていた手を離すと、そこには酸をかぶる前と何一つ変わらない顔があった。

フレンダ「肉体再生か何かを使ったって訳……?」

ヘッドギア「正解。酸で目を潰したと思い油断したようだが、甘かったな」
719 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:34:01.63 ID:rwwK6FQo
滝壷「フレンダ!」

フレンダ「あはは、大丈夫大丈夫ー。いててて……」

フレンダ(っくしょー! やっぱやりにくっ!
      むぎのんみたいに圧倒的な火力があれば小細工なんか気にせず全部吹き飛ばせんのになー)

ヘッドギア「さて、そろそろ終わりにするか」

ヘッドギアの筋肉が再び盛り上がった。
そして地にうつ伏せたままのフレンダにつかつかと歩み寄っていく。

フレンダ(……待てよ。小細工全てを封じられなくても、行動の選択肢を制限するぐらいのことなら私にもできるんじゃ?
      見た感じコイツは今、また肉体強化を使ってるっぽい。
      結局現時点の私の心は読まれていない訳だし……、うん、いける!)

ヘッドギア「じゃあな」

ヘッドギアの男は足を振り上げ、フレンダの頭を踏みつぶそうとした。
しかし次の瞬間、彼は思わぬ反撃を受ける。

フレンダ「どりゃっ!」

ヘッドギア(誘爆覚悟で爆弾を使ったか!? いいや、どうも違う。これは……)

辺りにもくもくと白い煙が立ちこめていく。
フレンダがとった行動は、煙幕による目くらましだった。
ただでさえ暗い地下の空間は、完全に視界の利かない場所と化した。
720 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:35:06.45 ID:rwwK6FQo
ヘッドギア(ふん、この程度の煙など風で吹き飛ばせば問題は……。
       いや、それでは水素まで吹き飛ばし、爆弾の使用を許してしまうか。

ヘッドギア(ならば奴の心を探って相手の行動を探り、煙にまぎれての不意打ちを防ぐか?
       それとも肉体強化で根本的な防御力を強化して)

フレンダ「フレンダ足払いーっ!」

ヘッドギア「ぐっ!?」

フレンダ(おしっ、転がせた! これで直に頭が狙える!)

ヘッドギア(くそっ、判断が遅れたか。とりあえず肉体強化で防御を固め、体勢を整―――)

フレンダ「おらぁああああ!」

フレンダは体を起こそうとする男の上に馬乗りになり、彼の頭を囲むヘッドギアを力任せに引っ張った。

フレンダ「能力で体を鍛えようとこの機械までは丈夫にならないっしょ!」

ヘッドギア「がっ! やっ、止めろぉおおお!!」

ヘッドギアの男はフレンダを引きはがそうと必死に暴れる。
しかし何度打撃を与えても、フレンダは頑として離れようとしない。
やがてブチブチと音を立ててコードがちぎれ始めた。

ヘッドギア「あ、あ、あああああああ!!」

フレンダ「どっせーい!」

ついにヘッドギアが完全に引き剥がされた。

ヘッドギア「あ……ぐ、が……」

男は抵抗を止め、ただ苦しそうに呻き声をあげる。
そして自我の崩壊が始まった。
721 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:36:23.37 ID:rwwK6FQo
ヘッドギア「お、俺は……いや、私は、僕は……違う、ただ憧れて……俺の目的は……アタシは……」

滝壷「うぐっ……」

人より敏感な感覚を持つ滝壷には、自我崩壊の過程のおぞましさがよりダイレクトに伝わってきた。
その現象のあまりの不自然さ、残酷さに、思わず吐き気をもよおす。

ヘッドギア「これはオレじゃない……みーちゃん、私は……ざっけんなよクソ研究者! えっ? 僕は何を……何を……」

滝壷「こんなのって……」

フレンダ「滝壷……」

フレンダはヘッドギアの男の人格の崩壊そのものに対しては何の感情も持たなかった。
明るさと残酷さを兼ね備えた少女にとっては、所詮そんなもの対岸の火事に過ぎない。
だから滝壷が何を苦しんでいるのか本質的に理解できず、どう声をかけていいのかが分からなかった。

フレンダ(せめて気持ちが落ち着くまではこのままにしといてあげるか)

結局、フレンダにできることはそれだけ。
しかしそんなちっぽけな気遣いすら許さない者がいた。

麦野「いたいたー。よかったわ、二人とも無事だったみたいね」

フレンダ「麦野っ!? わーっ、会いたかったよー!」

麦野「はいはい。で、早速なんだけど敵のリーダーをぶっ潰しに行くわよ」

フレンダ「あ、でも麦野……。実は滝壷の調子が悪くって」

麦野「何? 怪我でも負ったの?」

フレンダ「そういう訳じゃないんだけど、ちょっと精神的にきてるみたい」

麦野「そう。なら何も問題ないわね」

フレンダ「えっ? む、麦野?」

麦野「ほら滝壷、いつまでもしゃがみ込んでないで行くわよ」

滝壷「うん……」

フレンダ(どうしちゃったの麦野? 何かいつもみたいな余裕が無いような)

普段よりどこか歪なまま、三人は垣根との戦いに赴く。
722 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:40:28.47 ID:rwwK6FQo
今日はこれで投下終了
やばいシリアスに不慣れだからついギャグを挟みたくなる
どうすればアイテムをちゃんと魅力的に書けるのか。難しい
723 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 01:41:53.88 ID:Nzxk4cAO
乙なんだよ!

非常にwktkなんだよ!!

次はいつ頃になるのかな?
724 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 01:45:21.38 ID:rwwK6FQo
>>723
目標は今週中。遅くとも二週間以内には
725 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 01:49:53.13 ID:Nzxk4cAO
>>724
超把握しました!
726 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 02:05:54.61 ID:8X0/Owco
うぉつ
727 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 23:53:03.52 ID:2M35XQAO
>>724
まずは一週間此で来週こなけりゃ絹旗のチクビダブルクリックの刑再びだな
728 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 16:16:16.35 ID:/RMOG3Y0
ていとくんは敵以外にはたぶんこれぐらいの丸さだろうなぁ
なんだかスクールの面々が可愛くて楽しくなってきた
そしてやっぱり麦のんは色々と余裕なさ過ぎだろ…
729 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 21:46:03.66 ID:Qypm1s.0
乳首ダブルクリック祭り前夜か…胸が熱くなるな……
730 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 21:56:20.20 ID:IVMxs7co
俺は後ろからするから!曲げられないから!
731 :727 [sage]:2010/09/07(火) 21:49:50.40 ID:jKmtUAAO
>>1来ないし有言実行してくる
732 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 21:51:14.25 ID:DBjC1Koo
まあまて後2時間ある
733 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 21:51:27.47 ID:VJ/yLB6o
今夜の23:59:59まで待ってやる
734 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 21:53:16.37 ID:jKmtUAAO
仕方ねえ後2時間弱まってる
735 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/07(火) 22:16:19.77 ID:fgqB2dUo
ダブルクリック阻止
二期PVのアニェーゼとあわきんが好きすぎるので遅くなりました

話を整理するために前回投下時までの各キャラの思考を簡単にまとめたんで、本編の前に


「アイテム+一名」

絹旗……隙を見て脱出。明らかに格上の垣根の存在を警戒。なるべく派手な騒ぎは避けたい

麦野……優先順位は、垣根の撃退>絹旗の奪取>逃走。垣根に自尊心を傷つけられイライラ

滝壺……きぬはたを助けたい。体調があまりすぐれない

フレンダ……滝壺も麦野も絹旗もそれぞれ別の理由で心配。でも一番の心配ごとは……、今回って給料出ないんじゃ?

浜面……絹旗ぁあああああ! つーか傷口いてぇ!


「スクール」

垣根……後に邪魔になるであろうアイテムの始末がてら絹旗を暗部から離れさせたい

心理定規……垣根に言われたことはこなす。この戦いの意義にやや疑問符。よって身体を張ることまではしたくない

狙撃手……もう帰りたい

ヘッドギア……崩壊


「おまけ」

電話の女……勝手に動いてこいつらときたら☆
736 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/07(火) 22:17:36.76 ID:fgqB2dUo
地下フロアから見た天井、つまりは一階でいう床にあたる部分に向けて、麦野は細く絞った光線を放った。
光線が当たった箇所に人が通れるぐらいの穴が出来上がる。

麦野「こんなものかしら」

フレンダ「ばっちり!」

続いてフレンダがメジャーに似た外見の道具を取りだす。
ただし、本物のメジャーと異なる点が二つ。
一つ目の違い、長さを測る為の目盛付きプラスチックの代わりに、丈夫な合成繊維製のヒモが巻き取られている点。
二つ目の違い、そのヒモの先に、釣り針を大きくしたような返しのある針が付いている点。

フレンダ「よっと」

掛け声とともに、ヒモの巨大釣り針が付いた側を上の階へと放り込む。
すると穴の淵に針が引っかかり、一階から地下へロープが垂れ下がった状態になった。

フレンダ「ショートカット完成!」

フレンダはそう言うと、ヒモを巻き取る側についた黒いボタンを押した。
ヒモが機械の力で巻き上げられ、ヒモを持ったままだったフレンダが一緒に一階へと持ち上げられていく。
一階にたどり着くと、フレンダは再びヒモを伸ばし、巻き取るボタンがついた一端を下の階へ放り投げた。
そして麦野、滝壺も同じ要領で上の階に移動した。
737 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/07(火) 22:18:23.78 ID:fgqB2dUo
フレンダ「ところで敵のリーダーってどんな奴なの?」

麦野「学園都市第二位よ」

フレンダ「ふーん、そっかー。第二位……。えっ? 第二位ぃ!? なんでそんな大物が出てきてんの!?」

麦野「さあね」

滝壷「勝算はある?」

麦野「ええ。そのためにも滝壷にはやって欲しいことがあるわ」

滝壺「?」

麦野「今まで必要がなかったからやらせなかったけど、
    アンタの能力って理論的には相手のAIM拡散力場に直接干渉することも可能なのよね?」

滝壺「うん、あんまり試したことは無いけど少しぐらいなら」

麦野「それじゃあその能力を使ってさあ」

麦野は青ざめた顔の滝壺を気遣うそぶり一つ見せず、滝壺の能力使用を組み込んだ作戦を伝えようとする。
見かねたフレンダが思わず口をはさんだ。

フレンダ「ね、麦野。さっきから滝壺、本当に調子悪そうだよ。
      少し休ませてやった方がいいと思うんだけど」

麦野「えー。そんなこと無いと思うんだけどにゃーん」

おどけた口調でフレンダの意見をやんわりと否定すると、滝壺の顔をじっと見る。

麦野「やれるわよね、滝壺?」

滝壺「……」

麦野「や・れ・る・わ・よ・ね・?」

滝壺「……うん」

麦野の圧力に負けた滝壺は、とうとう首を縦に振ってしまった。
738 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/07(火) 22:20:30.87 ID:fgqB2dUo
――――――


垣根(あーーーー、暇だ。暇すぎる。退屈しのぎにアイテム撃破後のことでも考えておくか)

垣根(まず何らかの罪を捏造してアイテム潰しを正当化する。これは大した手間じゃねえな)

垣根(それが済んだらいよいよアレイスターに対する交渉材料集めだ)

垣根(その為にもピンセットを入手したいところだな。ここはまあいくらでもやり方はある)

垣根(ピンセットを利用して得られる情報が決定的ならばよし。だが恐らく更なる一手が必要になる)

垣根(つまり一方通行を引き込むか、もしくは殺すかして、アレイスターの選択肢を狭めることになる訳だが……)

垣根の表情が一瞬翳りを帯びる。

垣根(……、フン。どちらの手段を選ぶかなんて、迷うことも―――)

瞬間。
ドアを突き破り原子崩しが垣根を飲み込んだ。

垣根(また不意を突いてきたか。懲りねえ女だ)

原子崩しに巻き込まれながらも垣根は平然としたものだった。
白い光が止んだ。
垣根の向こう数メートルには二人の人間が立っていた。

垣根「おいおいおーい、散々人を待たせた挙句いきなりぶっぱなすのはないんじゃねーの」

麦野「ごめんねー。ちょっとお化粧直しに手間取っちゃって。ドアを開ける手間も惜しかったのよ」

垣根「そっちのジャージの彼女はすっぴんみたいだけど?」

麦野「滝壺はいいのよ、うちの大人しどころ担当だもの」

麦野はそう言って滝壺を自分の後ろにやり、垣根から庇うかのような立ち位置をとった。

垣根「そんなんを前線に連れてきていいのかよ」

麦野「それがこういう子にやられちゃう男って案外多くてね」

二人のレベル5は互いに軽口を交わし合ってはいるが、どちらの目も笑っていない。
両者ともにしかけるタイミングを推し量っているようだった。
739 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/07(火) 22:22:07.56 ID:fgqB2dUo
垣根(……ん?)

ふと、違和感を覚える。
自分の能力が自らの制御下を離れていくかのような奇妙な感覚。
その嫌な感じは、僅かずつ、しかし確実に増していた。

垣根(何が起こっている? この場にいる麦野も滝壺もこのような能力は持っていなかった筈。
    ……、いや待て。AIM拡散力場を捉える能力追跡、こいつを応用すればあるいは……)

麦野の後ろに隠れた滝壺に注目する。
表情は麦野の身体に遮られて見えないが、苦しげに上下する肩がはみ出している。

垣根(やはり滝壷か。AIM拡散力場に直接干渉し、俺の能力を乗っ取ろうとしてやがるな。
    くそっ、小器用な真似を! 早いところこの接触を解かねえと能力が揺らぐ恐れがある!)

垣根「チマチマとうざってえんだよ!」

廃研究所における戦いで初めて垣根が攻撃に出た。
不可視の弾丸を一つ、二つ、三つと飛ばす。
麦野もろとも滝壺を吹き飛ばす算段だ。
対する麦野は、今まで何度も未元物質に防がれ続けてきた原子崩しを放った。

垣根「ハンっ、無駄だってことがまだ―――」

ぐにゃり。

垣根(は?)

何かが音を立てて歪む。

垣根(ちょっと待て、なんだこれは!?)

垣根のパーソナルリアリティが先ほどまでとは比べ物にならない強さの干渉を受ける。
未元物質を用いた弾丸が、防御壁が、“鎖が”、形を壊しはじめる。

麦野「消し飛べぇえええええ!!」

垣根「っ!?」

そして三度目の原子崩しが垣根の不敵な表情を崩した。
740 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/07(火) 22:24:31.23 ID:fgqB2dUo
麦野の立てた作戦はこうだ。

まず、滝壺が体晶を使っているのがばれないよう、麦野の後ろに隠れる。
より正確には、滝壺が能力を使用していることがすぐにばれるのを前提に、能力使用を隠しているふりをする。
そうして能力追跡を発動。麦野が口八丁で時間を稼いでいる間に、徐々に徐々に未元物質への干渉の度合いを強めていく。
ちょうど垣根に、ギリギリ滝壺の干渉が気付かれる程度にまで。

きっと垣根はこう考えるだろう。
ああ、これが相手の切り札か、厄介ではあるが致命的というほどでもないな、と。
わざわざ滝壺を隠していることが、その考えを裏付けする。

さて、僅かとはいえ、垣根は自分の能力を乱されることを厭う筈だ。
こちらを甘く見ている節があるといえど、ここまでされれば攻勢に出ると思われる。

このタイミングで滝壺の干渉を最大域まで引き上げる。

さっきまでの僅かな干渉が麦野達の精一杯の抵抗だと勘違いしていた垣根は、
いきなり干渉を強められて動揺する筈だ。
そうして垣根の能力を最大限不安定にしたところで、麦野が最大火力の攻撃をぶち込む。

作戦は麦野の思い描いた通りに進んだ。
順調にいきすぎて怖いぐらいだった。



麦野の攻撃が止む。
ついさっきまで垣根が立っていた場所には塵一つ残っていなかった。
破壊の痕は建物の外まで続き、遠くの方の壁に空いた穴からは外の風景が見える。

麦野(どうやら攻撃は通ったみたいね。正直、博打だったわ……)

知らず知らずの内にかいていた冷や汗が頬を伝う。
そっと手の甲でそれを拭うと、続いて麦野は滝壺の方を見た。
無理を押して能力を活用した反動か、滝壺は床にへたり込んでいた。

滝壷「はあ……、はあ……」

麦野(体調は芳しくないけどまだ“使える”わね。
    こうでなくっちゃ。こいつの能力は思っていた以上の掘り出し物だったみたいだもの)

冷静に、滝壺の使用価値に対する認識を改める。

麦野「大丈夫滝壺?」

表向きは同僚を心配する良きリーダーの顔を取り繕いながら。
741 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/07(火) 22:25:51.22 ID:fgqB2dUo
滝壺「む、むぎ……の……」

滝壺は弱弱しく麦野の名を呼ぶと、首を横に振った。

麦野「無理させてごめんね。とりあえず滝壺だけでも先にワゴンに戻った方がよさそうね」

滝壺「違う、違うの……」

麦野「ん?」













滝壺「まだあの人のAIM拡散力場が残って……、ううん、むしろ膨れ上がって……」

と、滝壺の顔が今まで以上に青ざめた。
視線の先は、麦野を通り越してその後ろ側、


垣根「やってくれたなてめぇら」


学園都市第二位、垣根帝督。

垣根「死刑確定だ」

垣根の背中からは白い翼が伸びていた。
あたりにキラキラと舞い散る羽は場違いなほど美しく、それが麦野達には余計に不気味に思えた。
742 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/07(火) 22:26:30.91 ID:fgqB2dUo
――――――


カツカツと音をたて、フレンダは一人廊下をかけぬけていた。

フレンダ(結局、レベル5相手に何ができるでもないし、絹旗奪取に回されちゃったって訳!)

フレンダ(滝壺には悪いけど、ぶっちゃけホッとしてるや……)

フレンダ(結局私にはこういう地味な仕事が向いてんのかもねー)

フレンダ「ところで滝壺さんよぉ。絹旗はあっち、とか言ってたけど……」







フレンダ「あっちって一体どこなのよおおおおおお!?」

フレンダ「部屋が多すぎてどこ行きゃいいのか分かんねっつの!」
743 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/07(火) 22:29:00.16 ID:fgqB2dUo
――――――



心理「るんるるー」

鼻歌を歌いながらパラパラと手帳をめくる心理定規。
手帳の中には、彼女が日々したためた文章がのっている。
意外と夢見がちな少女、心理定規。

絹旗(なんだか拘束具が超ぐにぐにしているような)

一方、絹旗は、自分の行動を制限している鎖に生じた変化を敏感に察知していた。
ちょうど滝壺が垣根に対する干渉を徐々に強めていた頃合いだった。

絹旗(もう少しで外れそうなのですが……、って、うわっ!?)

滝壺が能力干渉を最大限に強めると同時、未元物質の影響を受けた鎖が普通の鉄と同レベルにまで脆くなった。
絹旗が先ほどから力をこめていたこともあり、鎖は一気に引きちぎれた。

絹旗(おっしゃー! やりました! 超自由の身です!)

心の中で万歳をするも、すぐに気持ちを落ちつける。

絹旗(なぜ鎖が緩んだのか、ということについては、どうせ考えても分からないので超後回しです)

絹旗(それより今は私が今後どう行動すべきかを考えるべきですね)

絹旗(さて、さっきから超静かなクレーン車操縦士の様子はどうでしょう。
    隙を見せてくれると超有り難いのですが……)






心理「あなたに出会えたその日から、私の心は囚われの身。
    お利口に常識を図る定規も素敵なあなたの前ではガラクタ同然。
    いくら縮めようとしても埋まらない心の距離に、ただただ憧れだけが募っていく。
    ねえ、私の夢を聞いてくれる?
    いつかあなたの腕に抱かれて、あなたと一緒に空を飛んで、
    あなただけの景色だった空からの眺めを、私達だけの景色へと変えたいの。
    Only my angel,KAKINE」

絹旗「超ポエム詠んでるぅうううう!?」
744 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 22:31:50.58 ID:wwHNvp60
心理さんが可愛くって乳首ダブクリできない哀しさが吹き飛んだ件について
745 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/07(火) 22:32:33.40 ID:fgqB2dUo
心理「きゃっ!? 嘘!? 声に出て!? そそそそそれよりなんで手足が自由に!?」

慌てふためく心理定規。
思わず放り投げた手帳が狙撃手の額に当たり、まどろみから覚めつつあった彼女が再び眠りに就いたのは、誰も知らない話。
絹旗はさっきまでの緊張感がどっと抜けていくのを感じた。

絹旗「なんだか私まで超恥ずかしくなってきました。
    黒歴史ってこうして紡がれていくのですね。超リアル中二病です」

心理「そっ、そこまで言わなくても!」

絹旗「あなたに出会えたその日から、私の心は囚わ」

心理「いやぁあああああ!」

絹旗「お利口に常識を図る定規も素」

心理「止めてよおおおおおお!」

絹旗「ねえ、私の夢を聞いてくれる?」

心理「聞きたくない! 聞きたくない!」

絹旗「Only my angel,KAKINE」

心理「もう好きにしてちょうだい……」

やはりどこか危機感の足りない二人だった。
746 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/07(火) 22:35:01.53 ID:fgqB2dUo
今日は投下終了
いかんなー、あいかわらずよそのスレより進行が遅い
747 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 22:36:31.13 ID:jKmtUAAO
ええい>>1め!またしても私の野望を打ち砕くか……

心理定規と絹旗可愛いから許すが
748 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 22:37:55.28 ID:DBjC1Koo
心理定規ちゃんマジ心理定規
749 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 22:39:04.07 ID:ezeQHs.0
乙乙
滝壺が……見てて哀しくなった
750 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 22:39:30.83 ID:1VusvEAo
よそはよそ!うちはうち!
751 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 22:40:54.87 ID:wwHNvp60
スクールの人たちの萌え指数がうなぎのぼりだぜぃ
ダルマになっちゃった狙撃主さん?
メタ的視点から見ると十中八九絹旗にふられそうなリーダーが囲ってくれるよきっと
752 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/11(土) 20:56:09.29 ID:lUNxdqE0
>>751 大丈夫だ、この>>1なら誰もが望む最高のハッピーエンドにしてくれる…!
753 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/13(月) 11:49:59.75 ID:4SwvBYAO
>>752
そのふざけた幻想をぶち[ピーーー]
754 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/21(火) 17:03:19.51 ID:lafLyW2o
――――――




浜面仕上という男は決して人格者ではない。
一応最低限の良心は持ち合わせているが、保身のために見ず知らずの人妻女子大生を殺そうとしたことすらある。
つまり彼はどちらかといえば利己的な人間だと言える。
しかし今の浜面は、以前とはある点が決定的に違っていた。

浜面「クソッ、くそくそくそっ……」

現在浜面は、駐車場から適当に盗んだ車を運転している。
行先は垣根が告げた廃研究所。
そう、今の彼はたった一人の少女のために命をかける覚悟を持っているのだ。

はたして彼は絹旗のヒーローになれるのだろうか。
755 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/21(火) 17:04:56.53 ID:lafLyW2o
――――――



垣根「いやー、まさかこんな搦め手でくるとは思ってなかったぜ。焦った焦った」

麦野(なんだこの翼は……)

麦野「テメェ、今の今まで手ぇ抜いてやがったな!」

垣根「ま、結果的にはそうなるな。というのも実はこれを生やすのが好きじゃなくてよ。
    男がハッピーな羽生やして誰が得すんだって話」

麦野「まさかそんな理由で本気を出していなかったってのか?」

垣根「せーいかい! 商品はあの世への旅行券となっておりまーす」

麦野「とことん舐めやがって!」

垣根「吠えるな雌犬。テメェが弱いのが悪いんだろが」

麦野「ざっけんなぁああああ!!」

麦野は力任せに光線を放った。
垣根もそれに合わせ、建物の壁を巻き込みながら翼を振るう。
勝負はたった一動作で決まった。

麦野「がはっ!!?」

振るわれた翼は、麦野が咄嗟に張った白い防壁を呆気なくかき消し、彼女の身体を大きく吹き飛ばした。

麦野「ぐっ……」

その勢いで壁に激突し、床に落下する。
気を失ったのか、麦野は床に倒れたままピクリとも動かなくなった。
756 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/21(火) 17:05:49.37 ID:lafLyW2o
滝壺「むぎ……の……むぎのっ!」

滝壺は這いずってでも麦野の元へ近づこうとする。

垣根「やられたリーダーを心配して重たい身体を引きずる少女か。おーおー、泣ける話だね
    でも無理するのは止めときな。既に体中ボロボロなんだろ? 体晶を使い過ぎた奴独特の目をしてやがる」

滝壺「……」

垣根「体晶は使い続ければいつか必ず使用者を壊す」

滝壺「知ってるよ」

垣根「麦野も体晶のそういう性質は把握していた筈だ。それでも奴はお前に体晶を使わせた。
    しかもその様子じゃ相当な頻度で体晶に頼ってたろ」

滝壺「……うん」

垣根「つまるところ麦野にとっちゃテメェは期限付きの道具みたいなものなんだぜオイ。
    そこんとこ分かってんのか?」

滝壺「分かってる……、分かってるよ。自分がどう思われてるかなんて……」

垣根「それなら、自分のことをそんな風に扱う女をどうして心配する必要がある。ムカつかねーのかよ」
757 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/21(火) 17:08:55.78 ID:lafLyW2o
滝壺「だって!」

らしくなく大声を上げる滝壺。
彼女は少し口をつぐむと、俯きがちに、絞り出すように、その先の言葉を紡ぎ始めた。

滝壺「どんな理由であれ、むぎのは私を必要としてくれた。私はその気持ちに応えたいの」

垣根「わっかんねーな。非合理的だよ、テメェの思考は」

滝壺「そうかもしれない。だけどアイテムは……、私のたったひとつの居場所だから……」

垣根(なんだぁ? やけに感情的な回答をよこしやがって。
    違うだろうが。暗部組織っつーのはもっとこう、冷酷な連中の集まりの筈だろう)

滝壺「むぎの、しっかりしてむぎの」

垣根(チッ、これじゃ俺が一方的に悪者みたいじゃねえか)

垣根「よっし、んじゃ一つ選択肢をやろう」

滝壺「選択肢?」

垣根「今すぐ仲間を見捨てて逃げ帰れ。そうすればテメェだけは見逃してやる」

仲間を見捨てれば見逃すという言葉は嘘だ。
垣根の真意は、この選択肢を突き付けることで滝壺の本性を引き出すことにある。

垣根(食い付け。ボロを出せ。結局自分はクズでしたって俺に証明して見せやがれ。
    そうすれば俺は心おきなくお前をぶっ殺せる)
758 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/21(火) 17:09:27.19 ID:lafLyW2o
滝壺「……見捨てられないよ」

垣根「は?」

滝壺「死ぬのは嫌。でも一人になるのはもっと嫌。皆を見捨てらるなんてできない」

垣根「ああそうかい」

滝壷「フレンダがいたずらをして、きぬはたとはまづらが追いかけあって、むぎのがみんなを叱って……。
    そんなアイテムの毎日が私は好き。壊したくない」

垣根「そりゃ結構なこって。んじゃ、お望み通り殺してやるよ馬鹿女」

滝壺は静かに目をつむった。
しかしよく見ると、死への恐怖からか手が小刻みに震えている。

垣根(……クソッ)

垣根「3、2、1、バーン」

滝壺「っ……!」
759 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/21(火) 17:10:35.05 ID:lafLyW2o
滝壺(……あれ?)

いつまでたっても衝撃が体を襲ってこない。
不思議に思い滝壺が目を空けると、そこには指を銃の形にした垣根がいた。

垣根「はい、これで滝壷理后は俺に殺されましたー」

滝壷「どういうこと?」

垣根「表向き殺されたことにしといてやるっつってんだよ。これでお前は暗部から抜け出せる」

滝壺「……」

垣根「どうしてそんなことをするのか訳が分からないって顔だな」

滝壺「うん」

垣根「どうせテメェはもうまともに戦えないから殺す意味は薄い。とりあえずはこの理由で満足しておけ」

垣根(こいつなら表に行っても、絹旗のいいオトモダチを続けられるかもしんねえな)
760 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/21(火) 17:13:12.29 ID:lafLyW2o
――――――



心理(さて、そろそろ頭をシリアスに切り替えなくちゃね)

ポエムをしたためた手帳をさりげなく回収しつつ、心理定規はこの部屋唯一の扉の前に立ちふさがった。

絹旗「大人しくそこをどいてください。私の目的は自分と仲間を超無事に帰すことです。
    無駄にあなた達と超削り合うことは望みません」

心理「素敵な提案。でもね、私は垣根にここを任されてるの。
    彼の期待はできるだけ裏切りたくない」

絹旗「分かりました。では超腕尽くでいかせてもらいます」

心理(この子に私の能力がどの程度通用するかは分からない。でも、やるしかない)

能力使用の準備をする心理定規。
対する絹旗は心理定規が予想だにしていなかった行動に出た。

絹旗「超ショートカットぉおお!」

彼女は心理定規がふさいでいたドアを無視し、壁を殴りつけて大穴を作ったのだ。

心理「えええええ!? こういう時は私を倒して先へ進むのが王道でしょう!?」

絹旗「私は面倒なのが超嫌いなんです!」

ビアージオ・ブゾーニを彷彿とさせる一言である。
761 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/21(火) 17:16:17.71 ID:lafLyW2o
心理(ああもうペース狂うなあ。逃げられない内にさっさと能力使っちゃおう)

心理定規は絹旗の心を能力で操作し、自分と絹旗の心理的距離を急激に縮めた。
絹旗は怪訝そうな顔を浮かべる。

絹旗「……何をしたんですか?」

心理「さあね?」

絹旗(やられました……。詳細は分かりませんが、彼女は精神操作系の能力者でしたか)

絹旗は殺しを仕事と割り切れる程の、年にそぐわぬストイックさを持っている。
しかしそんな彼女もやはり年端もいかない少女。
感情を完全に押し殺すことまではできない。

絹旗(こういう手合いの能力は超苦手です)

今の絹旗は、精神的に心理定規に依存しており、彼女がいないと精神が不安定になるレベルにまで追い込まれていた。

心理「もっとこっちにきてくれないかしら」

絹旗は悔しそうな顔をしながらも素直に指示に従う。
もはや体が勝手に動いてしまうのだ。

心理「いい子ね」

心理定規は悪戯な笑みを浮かべると、自分の目の前に来た絹旗の頭を撫でた。
一瞬だけ嬉しそうに目を閉じた絹旗だったが、すぐに我に返り、一歩体を引く。

絹旗「止めてください!」

心理「あら、別にこれくらい別に良いじゃない。そんなに私のこと嫌い?」

絹旗「き、嫌いじゃ……」

心理「うんうん」

絹旗「……、ないです……」

心理「私もあなたのこと好きよ」

絹旗「あ……」

絹旗(超ドキドキします……。浜面意外にこんな感情、持ちたくないのに……)

絹旗は別に同性愛者ではなく、本来なら少女相手に赤面するようなことはない。
それにも関わらず心理定規から好きと言われただけで、絹旗は顔に熱がのぼっていくのを感じたのだ。
かけられた精神操作の強烈さがうかがえる。
762 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/21(火) 17:17:23.77 ID:lafLyW2o
心理(よし。この反応じゃ、能力にかかったのが演技ということも無さそうね。
    これで一安心ってところかな? ふふ、案外簡単だったわね)

心理「立ったまま睨みあってても仕方ないし、ソファーにでも腰かけない?」

つい数分前までは逃げようとしていた筈なのに、絹旗は自然な流れで腰をおろしてしまった。

絹旗(超まずいです。完全に心が囚われています。なんとか能力を解かなければ)

頭の中に僅かに残った冷静な部分で必死に打開策を模索する。
そんな抵抗をあざ笑うかのように、心理定規は更に思考を妨害する。

心理「よいしょっと」

彼女はそう言って絹旗の隣に座ると、思い切り絹旗にもたれかかった。

絹旗「ちちち近いです! というか超密着してます!」

心理「いいじゃない。私とあなたの仲でしょう」

絹旗「わっ、訳が分かりません!」

心理「あらそう? そう言われるとちょっと寂しいな」

絹旗(ぐっ……、演技とは分かっていてもこの悲しげな表情、超心が痛みます!)

心理「にしてもあなたの服って裾が短いわよね。足が綺麗だからこそできる恰好だね」

そう言いつつ、露出した太ももを指でなぞる。

絹旗「ななななっ!?」

絹旗(やばいやばい超やばい能力を解かないと色々とやばい)

絹旗(おおお落ち着きましょう! だっ、大体、ドレス女×私とか超誰得なんですか!)

絹旗(あ、私得かも……。って、いやいやいや本当にどうしちゃったんですか私は!?)
763 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/21(火) 17:18:07.94 ID:lafLyW2o
絹旗(とととにかくです! 基本的に能力というものは、能力者の意識さえ奪えば止められます!)

実際には心理定規が動かした心の距離はその程度では元に戻らないが、絹旗はそのことを知らない。

絹旗(さっさと気絶させて、この変な心理状態を超解消しましょう! そうと決まればぶん殴る!)

絹旗「……」チラッ

心理「ん?」

絹旗(で、できねええええええ! 超無理です彼女を痛めつけるなんてできません!)

心理「どうかした?」

絹旗「なっ、なんでもありません!」

心理「そう?」

絹旗(なんとか彼女を傷つけずに能力使用を超妨害する方法はないのでしょうか!?)

絹旗(うーんと……。そうだ! くすぐりです! これなら好きな人にやるのも抵抗ありません!)
764 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/21(火) 17:19:32.92 ID:lafLyW2o
よし、くすぐりで演算を妨害しよう。
そう決意すると絹旗は心理定規の方に向き直った。

絹旗「すみませんっ!」

心理「へ?」

絹旗「超こちょこちょー」

心理「ちょ、ちょ、ちょっと止めなさい! わっ、脇は無理なの! あ、んんっ、止めてったら!」

くねくねと身をよじるも、絹旗の手はしつこく脇に伸び続ける。
暴れる内に徐々にドレスが乱れ、白い肌が露出し始めた。
あまりのくすぐったさに脱力したところを、絹旗は容赦なく押し倒す。

心理「ちょっともうっ! 止めて! もう本当に無理なの!」

絹旗「いいえ止めません!」

もはや絹旗は半ばやけになっていた。
その時、ガチャリと扉が開く音がした。












浜面「あ、お、お邪魔でしたかね……?」

絹旗「はははは浜面ぁあああ!?」
765 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/21(火) 17:21:07.77 ID:lafLyW2o
絹旗「どうしてあなたがここにいるんですか!?」

浜面「あ、ち、違うぞ! 決してそういう現場を覗き見るつもりがあった訳じゃないからな!」

絹旗「はい? そういう現場って、どういう……」

ふと冷静になってみる。
まず、絹旗は心理定規を強引に押し倒している。
しかも二人の服は暴れたせいで大きくはだけた状態だ。
更に、心理定規はくすぐられ続けて涙目。
これだけ条件がそろっていれば誤解を招いても仕方が無いと言える。

絹旗「あ……」

浜面「本当にすまん! まさかお前にそんな趣味があるとは思わなくて、
    漏れて聞こえてきた声からてっきり敵ともめてるのかと勘違いして!」

絹旗「違うんです! これには超深ーい事情がありまして!」

浜面「事情? どういうことだ?」

絹旗「えーとですね」

なんと説明したものかと説明の言葉を考える絹旗。
そんな彼女の努力を台無しにする一言を心理定規が発する。

心理「ちょっと強引だったけど……さっきのはよかったわよ、最愛」

浜面「!?」

絹旗「そっ、そういう超ますます誤解を深めるようなことは言わないでください! というか下の名前……」

心理「ふふっ。とか言いながら赤くなっちゃってるのはどうしてかしら?」

絹旗「ぐ、ううぅ……。ほっ、本当に違いますからね浜面! 私は超ノーマルですから!」

浜面「あ、ああ、分かってるよーく分かってる」

絹旗「なぜ鼻血を出しつつ目をそらすのですか!? やっぱり超信じてないでしょう!」

浜面「大丈夫、絹旗がどんな人間でも俺は応援するから!」

絹旗(終わった、色々と……)
766 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 17:22:30.94 ID:lafLyW2o
投下終わり
ちなみに浜面は裏口から入ってきたようです
767 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 17:28:16.16 ID:ctW8m4MP
心理定規×絹旗か……
768 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 18:53:11.33 ID:AboRHTc0
スクールの人たちいい奴過ぎるだろJK
あれ、原作でもこんなもんだっけ?
頭踏み抜かれそうになった人がいたような気がしたけど気のせいだろうし
769 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 19:12:53.94 ID:C8v/qk6o
>>767
超俺得でした
770 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 19:48:39.00 ID:.HGt/MAO
相変わらずお馬鹿な絹旗で安心した
771 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 20:24:04.25 ID:dQn4fNQ0
相変わらず浜面大好きな絹旗で安心した
772 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 20:25:14.32 ID:hjVr0KIo
相変わらず心理定規が可愛くて安心した
773 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 20:54:17.21 ID:gIXx9gAO
>>756
「〜重たい体を引きずるry」wwww
麦野の意識があったらブチキレてた
774 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/21(火) 21:00:27.88 ID:So54dWEo
>>773
もうちょっとちゃんと読め
775 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 01:51:32.13 ID:oildQRg0
http://res.mgsred.chatx.whocares.jp/attach/96606.jpg
776 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/01(金) 20:34:56.76 ID:8.W0ook0
ダブルクリックと聞いて
777 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 10:45:30.03 ID:dH.OMoAO
間違えねえこりゃ乳首ダブルクリックだわ
778 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 06:53:16.43 ID:gAJfcUko
九月の後半からイッシュへ行っていたのでSS書けませんでした。ごめんなさい
チュリネかわいいよチュリネ
たぶん今日中に投下する。たぶん
779 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 17:29:40.37 ID:F0idiB20
『たぶん』を強調するんじゃなくて
『今日中に投下する、絶対にだ』を強調してほしい






全裸で待ってます
780 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 23:33:15.92 ID:RposZoAO
とりあえず後27分以内に書かなきゃ絹旗の乳首ダブルクリックだな
781 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/05(火) 23:59:40.75 ID:gAJfcUko
――――――


 時間は少しさかのぼる。

麦野(くそっ……)

 垣根の翼に吹き飛ばされて気絶したかに思われた麦野だったが、実は彼女は意識を手放してはいなかった。
身動きをしなかったのは垣根を倒すタイミングを狙うため。
今度は小細工を弄する暇を与えないようゼロ距離から攻撃を叩きこむつもりでいた。
だがそんなたくらみは、すぐに思考の外に追いやられることとなる。

「むぎ……の……むぎのっ!」

 滝壺の声がする。
自分の体もひどい状態だろうに、よりによって自分をそんな状態に追い込んだ超本人を心配する声が。

麦野(馬っ鹿じゃねーの?)

 それがこの時点での麦野の率直な心情だった。
しかし彼女の気持ちは徐々に揺れていく。

「どんな理由であれ、むぎのは私を必要としてくれた。私はその気持ちに応えたいの」

麦野(おいおいおい、私が必要としていたのは垣根の言う通り便利な道具!
    能力追跡という能力さえ使えればそれが誰だろうが構わなかったっての!)

「そうかもしれない。だけどアイテムは……、私のたったひとつの居場所だから……」

 滝壺の言葉が麦野の耳へ、いやに鮮明に響く。

麦野(……は? 頭わいてんじゃねえの? 普段の仲良しごっこは暇つぶし。
    いざとなれば切って捨てられる程度の薄いもんのはずだろうが)

 麦野の胸中にある感情が渦巻きだす。
それは、申し訳なさや罪悪感などといった類いのものではなく、純粋な戸惑い。
馴れ合いを、仕事を上手くいかせるための潤滑油程度にしか考えていなかった麦野には、
滝壺がこんな気持ちでいたということが信じられなかった。

「今すぐ仲間を見捨てて逃げ帰れ。そうすればテメェだけは見逃してやる」

 そして垣根がそんな提案をした時、麦野は思わず安堵してしまった。

麦野(これで少なくとも滝壺だけは無事でいられる。よかった……)

 麦野の思考は知らず知らずの内に滝壺の言葉の影響を受けつつあった。
比較的幼いうちから暗部にもまれ、殺すことが日常と化して長い彼女だが、
それでも心の奥の奥には一定程度の人間味が残されていたのだ。
782 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/06(水) 00:01:50.50 ID:6iedv1Ao

 しかし少しの沈黙ののち、滝壺は垣根の提案を断る。

「……見捨てられないよ」

「は?」

「死ぬのは嫌。でも一人になるのはもっと嫌。皆を見捨てるなんてできない」

麦野(この馬鹿! なんで自分が生き残れる可能性を捨てるような真似を!)

 この瞬間、麦野は思わず声を出してしまいそうになった。
しかし今動くことはおそらく滝壺、麦野のどちらにもいい結果をもたらさない。
麦野は寸でのところで行動を起こすのを思いとどまった。

「フレンダがいたずらをして、きぬはたとはまづらが追いかけあって、むぎのがみんなを叱って……。
 そんなアイテムの毎日が私は好き。壊したくない」

 麦野にとってはどうでもよかった日常を、滝壺は好きだと断言する。
かげがえのない宝物でも自慢するかのような誇らしげな、穏やかな語り口に、麦野の胸が温まる。

麦野(馬鹿みたいな仲良しごっこも悪くはなかったのかな……。もしかしたら本当は私も……)

「そりゃ結構なこって。んじゃ、お望み通り殺してやるよ馬鹿女」

麦野(……でも、それもこれで終わりか)

「3、2、1、バーン」

 ―――ほんの少しの静寂。

麦野(何も起こる様子が無い……?)

状況を確認するため、麦野はおそるおそる薄目を空けた。

「はい、これで滝壷理后は俺に殺されましたー」

麦野(何だってんだ……?)

 滝壺は傷一つ付いていなかった。
垣根の行動に疑問を抱いたのは滝壺も同じ。
彼女が垣根に対して自分を殺さなかった理由をたずねると、垣根は、理由になっているのかどうか曖昧な答えを返した。

「どうせテメェはもうまともに戦えないから殺す意味は薄い。とりあえずはこの理由で満足しておけ」

 ここでようやく時系列が追いつく。
783 :780 [sage]:2010/10/06(水) 00:02:22.12 ID:KPed.IAO
残り20秒切っててワロタwwwwまあ許す
784 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/06(水) 00:03:16.86 ID:6iedv1Ao

滝壺(私が暗部から抜け出せる?)

 実際のところ、垣根の言葉は滝壺にとって魅力的だった。
どうしても届かなかった、平和な世界への切符。
喉から手が出るほど欲しいものだ。
だが、そうして行けるであろう場所には大切なものが欠けている。

滝壺(きっとそこにはみんながいない……)

垣根「そんな提案まっぴらだって顔だな」

滝壺「言ったよね、みんなを見捨てられはしないって」

垣根「頑固な奴」

 垣根は溜め息をついた。
しかしその表情は、むしろ嬉しげだ。

垣根「そんな頑固なお前に一つ朗報がある。
    お前の仲間の絹旗な、あいつもお前とセットで救ってやる」

滝壺「きぬはたも?」

垣根「ハッピーな世界ウィズお仲間。どうだ、この上ない好条件だろう?」

滝壺(この人、どうしてこんなに私にこだわるの……?
    あれ? そういえばこの人の拡散力場のパターン、きぬはたと似た部分があるような……)

 滝壺が何かに気付きかけたその時、

麦野「……ざけんなよ」

 麦野がぼそりと何かを呟いた。

滝壺「むぎのっ!? よかった、気が付―――」

麦野「ざっけんなよ滝壺ぉ!」
785 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/06(水) 00:04:27.86 ID:6iedv1Ao

麦野「私はレベル4なんざに気をつかわせるほど落ちぶれちゃいねえ!
    どうせテメェはもう長くねえんだ。いい機会だから首だ、首!」

垣根(こいつ……?)

麦野「だから……、だからさっさとどこかへ消えろ!」

 そう大声でまくしたてると、麦野はよろよろと立ちあがった。
傍目から見ても明らかに無理しているのが分かる。

麦野「てなわけだ垣根ぇ! さっさとケリつけんぞオラ!」

滝壺「むぎの、私も戦うよ。大丈夫、まだやれる」

麦野「舐めた口きいてんじゃねえ! テメェなんざ足手まといなんだよ!」

 なんとか滝壺を突き放そうとする麦野。
麦野と共に戦うと主張し続ける滝壺。

垣根(くくくっ、こりゃとんだ美談じゃねーか。少々認識を改める必要があるな)

垣根(今まで俺は暗部っつーくくりの中にあるもの全てをクソッたれだと決めつけてきた。
    だが、それは必ずしも正しくなかったのかもしれねえ)

垣根(少なくとも、絹旗を取り巻く状況は思ったよりもマシだった)

垣根(とはいえ麦野は野放しにするにはあまりに危険すぎる存在だ。
    一度しかけちまった以上、もう殺す以外の選択肢はねえ)
786 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/06(水) 00:07:41.29 ID:6iedv1Ao

垣根「さ、お話はまとまったか?」

麦野「まとまったも何も、初めっから答えは出てるっつの! 私がテメェをぶち殺してハイ終わり!」

垣根「はぁー……。んじゃまあ、悪いけどさっさと死ねや」

 巨大な白い翼が振るわれる。
麦野は原子崩しを放出するが、翼は何の抵抗も受けていないかのように動き続ける。

麦野「くっ!」

垣根「あばよ」











 翼が麦野を直撃する―――その寸前。
ある一つの異変が起こった。

垣根「……は?」

 突然、原子崩しの性質が変質したのだ。
具体的には、曖昧な状態だったはずの電子がこの上なく強固に結びつき、限りなく固体に近い状態をとっていた。
当然レーザーとしての破壊力は普段よりも損なわれているが、その代わり単純な強度は段違いに増している。
結果として原子崩しは垣根の翼を受け止めることに成功した。
787 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/06(水) 00:08:41.89 ID:6iedv1Ao

垣根(守りに徹すればこんなこともできるのか?)

麦野「……滝壺、余計なことを」

垣根(ん……、滝壺? そういうことか!)

麦野「私の能力に介入しやがったな!」

滝壺「今までむぎのの能力は何度も近くで見てきたから……。
    初めての試みだけど、きっとむぎののパーソナルリアリティなら上手く補強できると思う。
    私を信じて、むぎの」

麦野「……私が能力を使う邪魔にはならないんでしょうね」

滝壺「大丈夫」

麦野「分かった。でも体がきつかったらすぐに能力を遣うのを止めなさいよ」

滝壺「うん。心配してくれてありがとう」

麦野「勘違いするんじゃないわよ。ただ便利なツールであるアンタを無駄に消耗したくないだけ」

滝壺「それでもありがとう」

麦野「……勝手に言ってなさい」
788 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/06(水) 00:09:38.98 ID:6iedv1Ao
――――――



絹旗「で、浜面。さっきも超聞きましたがどうしてこんなところに?」

浜面「垣根って男が俺のところに来てな」

心理(ああ、垣根が抜けてたのはそういう……)

浜面「そいつからお前が捕まってるって聞いて、そこから無我夢中で」

絹旗「……馬鹿です」

浜面「へ?」

絹旗「浜面の馬鹿っ! 超馬鹿っ!」

浜面「ええっ!? いや確かに俺は馬鹿かもしれねえけど!?
    いきなり罵倒されるいわれはないと思うんだが!?」

絹旗「レベル4の私がさらわれたんですよ!
    無我夢中にって、浜面あなた危険だとは思わなかったんですか!?」

浜面「あー、まあその、そういうこと考える余裕が無かったっつーか」

絹旗「馬鹿なんだから、もう」

 絹旗は大きくため息をつくと、表情を一転させて笑顔を浮かべた。

絹旗「でも、来てくれて嬉しいです」

浜面「そうか、なら病院を抜けてきたかいがあったよ」

心理(……ははーん)
789 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/06(水) 00:10:41.61 ID:6iedv1Ao

心理「そっかそっか。あなたそこの男のことが」

浜面「へ?」

絹旗「わああああああ!!」

 浜面に対する絹旗の気持ちを読み取り、面白そうにする心理定規。
慌てた絹旗は、顔を真っ赤にし、気持ちをばらされるのを防ごうと心理定規に突っ込む。

心理「ちょ、きゃっ!?」

 自分は絹旗からはそうそう手荒な事をされない。
そう思い込んでいた心理定規はとっさのことに体が反応できなかった。
思い切り絹旗のタックルを受け、地面に転倒する。

心理「いったあ……」

絹旗「だだだ駄目ですからね! 超駄目ですからね!」

心理「わ、分かったわかった!」

絹旗「もっ、もし今度こんな真似をしたら……、垣根にあなたの気持ちをばらします!」
790 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/06(水) 00:19:05.25 ID:6iedv1Ao

心理「!?」

絹旗「超交換条件です。お互い超秘密にしましょう」

心理「わ、分かった……、約束だからね?」

絹旗「ええ」

心理(……ん? あれ? そういえばまだ能力は解いてないはずなのに、
    どうしてこの子はこんなにも平然と私に対して強気に出てるの?)

絹旗「いやー、それにしても空気にのまれてうっかり忘れていましたよ。
    そういえば私って好きな相手にも結構手荒なことできるタイプの人間でした」

絹旗(浜面を超殴っちゃったこととかもありますし……)

心理「……え?」

心理(嘘っ!? 好感度操作が通じにくい性質の人だったの!?)

絹旗「さすがに傷つけることはためらわれますけど……。
    あなたを超拘束することぐらいなら余裕ですね」

心理「あ、あははー、そういうのはできれば勘弁してもらえるとうれしいかなー、なんて」

絹旗「……」

心理「駄目かな?」

絹旗「駄目です」

心理(や、やばっ! このままじゃ垣根の言いつけを守れない!)

心理(純粋な力じゃかなわないし……)

浜面(状況についていけないんだが……)

心理(そっ、そうだ! あの男、浜面とやらを利用すれば!)
791 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/06(水) 00:24:03.56 ID:6iedv1Ao
投下おわり! 滝壺の能力はむちゃすぎる使い方したかもしれない
正直ノリで書いてしまった。妨害ができるなら補助もできないかなって
そういえばもうこのスレ立ててから半年経つんだなあと、なんだか一人しみじみとしてしまった



おまけ『どうでもいい会話』


絹旗「半年! 半年ですよ浜面!」

浜面「何が?」

絹旗「えー、忘れちゃったんですか?
    私と浜面が超抱き合ってから半年たったんですよ!」

浜面「だだだ抱きあったってちょいお前何言って!?」

絹旗「ほらほら、私が落ち込んでた時に超ぎゅーって」

浜面「あ、ああ。言葉通り、抱き締めたって意味での抱き合ったか。は、ははは……」

絹旗「ほう。その言いぶりからすると、浜面は抱きあったという言葉から何か別の意味を超連想したと?」

浜面「……ノーコメントで」

絹旗「うわー、浜面超やらしい」

浜面「う、うっせえ!」

絹旗「だけど私産みたい!」

浜面「産むって何をだよ産むって!? というかそんな話の流れじゃ無かったよな!?」

絹旗「名前は……、男の子なら最上、女の子なら仕愛ですかね」

浜面「なんか無理やり二人の名前をくっつけました感がすげえ……」

絹旗「最愛の愛妻たる最愛さまに対してなんてこと言うんですか!」

浜面「もはや訳分かんねーよ!」
792 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 00:38:24.96 ID:LRVnbv.0

絹旗と心理定規が相変わらずかわいくて安心した
20秒はワロタwwwwww
次の投下はいつになるかな?
793 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 00:39:12.66 ID:KPed.IAO
>>1乙そうかもう半年か相変わらず素晴らしい内容で安心だww
だがそろそろ遅れて俺に絹旗の乳首ダブルクリックさせてくれても良いんだぜ
794 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/06(水) 00:49:46.88 ID:6iedv1Ao
正直時間ギリギリすぎてドキっとした
次は今週中に書けるよう頑張る
795 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 00:54:39.14 ID:KPed.IAO
よろしいなら土曜の23時59分まで待つ
796 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/06(水) 22:51:09.87 ID:YYJaYQY0
>>795
貴様は一体何様だというのか
世の中には2008年春に発売されるという約束を、2008年43月30日まで決して疑わずに待っていた奴らもいるというのに
今週中ってのは2010年10月9日23時59分までだと誰が決めたというんだ
うっかり誤変換して本当は「1周中」、つまりBWもう一周するまでの間に投下すると言いたかったのかもしれないんだぞ?


まあぶっちゃけた話、無駄に煽ってモチベーション下がってイッシュ地方に永住されても困るだろうさ
797 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/08(金) 00:12:56.80 ID:hgtRJgAO
その商品についてkwsk
798 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 02:24:37.65 ID:qYDgWB6o
涼宮ハルヒの驚愕は2007年6月1日発売
今日はまだ2007年5月1257日だからまだ先だね

というのを計算した自分がバカみたいだ

まぁ時間なんて気にしないでがんばってくださいね
799 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 04:33:55.77 ID:nd3Cwnko
1998年に発売する予定だったのに未だに出て無いゲームもある

でもあと三カ月くらいで出るってアナウンスがあったんだ。気長に待ってればなんとかなる
800 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/08(金) 11:27:34.11 ID:W8X5uDMo
2007年7月27日発売予定のはずが未だ出ないDVDとかな
801 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 20:48:05.94 ID:ILkZJ.AO
良く解ってないヤツがいるが別に早く書かなくてもいいんだよ

来るなら見れるし来ないなら絹旗の乳首をダブルクリックするだけだからな
802 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/09(土) 23:47:50.33 ID:bAqfw6ko

 麦野・滝壺ペアと垣根の戦いは一応の均衡を見せていた。

垣根「オラァ!!」

麦野「ばたばたとうっとおしい羽根散らしてんじゃねえよ!」

垣根「ちっ。やーっぱ力尽くでいっても弾かれちまうか」

 もともと麦野は、理論上は第三位を大きく上回るほどのエネルギーを操作できると言われていた。
ただし全力を出すと制御が追いつかなくなるため、普段は力を抑えざるを得ない。
しかし今は事情が違う。

滝壺「はあ、はあ……」

 滝壺が麦野の能力の乱れを修正するので、麦野は安定していつも以上の力を使えるのだ。
しかも単純にエネルギー量が上がっただけではない。

垣根(くそっ、原子崩しを狙った通りに操作できねえ)

力の質そのものも変化している。
803 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/09(土) 23:49:05.35 ID:bAqfw6ko

 垣根の未元物質は決して万能ではない。
確かに様々な物質、現象を自在に操るさまは、他人にそのような錯覚をおこさせるかもしれない。
だが実際には未元物質は、変質させたい物質の性質に応じてその都度構造を作り変えなければ、狙った効果を引き起こせないのだ。

 例えば、ある特定の構造をとれば、未元物質は太陽光を殺人光線に変えられる。
しかし考えてもみれば、普段から未元物質がそのような性質を持っていれば、
垣根は翼で自分の身を守るだけで、翼を通して降ってきた殺人光線に身を焼かれてしまうだろう。
そう、涼しい顔をしながらも、垣根が能力を使用する際には裏で膨大な量の演算がおこなわれているのだ。

 そして今垣根が相手にしているのは、麦野と滝壺両名の演算を組み合わせて作られた能力。
滝壺の干渉により不意に性質を変える原子崩しは、未元物質でも思い通りに変換しにくい。

垣根(っとに、攻めにくいったらねぇ!)

 そんな状況に、垣根は内心軽く苛立ちながらも、あまり焦りは感じていなかった。

滝壺「はっ、はあっ……はぁ……」

 既に滝壺が演算を続けられる限界が迫っていたからだ。
滝壺さえ倒れれば、麦野を倒すことは難しくない。

垣根(仕方ねえ、防戦を続けて時間を稼ぐか)
804 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/09(土) 23:53:02.11 ID:bAqfw6ko

麦野(ジリ貧ね……)

 滝壺と垣根、このままではどちらが先に倒れるかは火を見るよりも明らか。
なにか打つ手はないかと、迫りくる翼を払いながらも考える。

滝壺「ねえ……、むぎの……」

 その時、荒い息を吐きながら、滝壺が小声で話しかけてきた。

麦野「何かしら、今ちょっと忙しいんだけど」

滝壺「全力で一発撃って」

麦野「は……?」

 予想だにしていなかった一言に、一瞬麦野の思考が停止する。
それでも半ば無意識に垣根の攻撃に対応し続けているのは、さすがはレベル5といったところか。

麦野「何言ってんだか。それはさっきからやってるわよ」

滝壺「ううん、むぎのはまだ力をおさえてる」

 図星だった。
確かに今麦野はいつも以上の力を出してはいるが、それでもまだ全力を発揮してはいなかった。
麦野には今の弱った滝壺が自分の全力を支えきれるとは思えなかったのだ。

麦野「……私の本気を補佐しきれるの? そんなボロボロで」

滝壺「うーん、どちらかというと戦いが長引く方が辛いかな」

 そう言って、滝壺は笑う。

滝壺「だからむぎの、全力を出して。大丈夫、私はそんなむぎのを応援するから」

麦野「はあーっ、分かったわよ。……ったく、どうなってもしらないからね」
805 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/09(土) 23:56:07.57 ID:bAqfw6ko
これだけしか書けなかったけど一応

あ、一つだけお願い
禁書22巻買ったはいいけどまだ読めてないから、浜面周りで何かあってもネタバレしないでくれな!
806 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/09(土) 23:56:53.90 ID:Mi81DkAO
22巻売ってるという事実に驚愕
807 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 00:05:05.32 ID:QRuQUYAO
乙まあ早く読めそして自分のすごさに驚け
フィアンマ大きいよフィアンマ
808 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 00:25:08.33 ID:QMuJQOYo
うむマジ凄いから早く読むといいと思う
と、22巻を読んだ後ここのスレ追いついて驚愕した俺が言ってみる
809 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 00:37:26.68 ID:exX.3j.o
この発想は読んだ後だと思うほど
予知能力者か
810 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 00:40:28.85 ID:jRbhHNIo
驚愕は年内か……
811 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 09:52:54.88 ID:blV.CWEo
>>809
ふざけんなよ、まだ読んでないのにネタバレしやがって
812 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 11:40:39.31 ID:L3IYvpUo
>>809
分かっていて書くやつって
最低だな
813 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 19:16:32.44 ID:ixff4Gso
別にネタバレじゃなくね?
814 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/10(日) 23:30:25.82 ID:yKSXJeEo
その発言である程度本編の内容が予想できるような発言なら控えたほうがいいと思うが
815 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/11(月) 00:11:56.07 ID:Hsq.UkAO
こんな事もあろうかと早めに売る店を見つけるため県内を車で走りまくっておいて良かったぜ
まあネタバレはやだからしないが
816 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/12(火) 18:48:03.96 ID:aitjLkAO
むぎのん可愛いよむぎのん
817 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 18:57:21.73 ID:kWKRDsAO
この程度でネタバレ言う奴って何?
結局本編読まなければ何もわからないじゃん。
818 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 21:52:22.60 ID:tdo88oco
「予知能力者か」なんて言われたら、今回の投下分が22巻の展開とかなり近いってことくらい分かるだろ
819 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 22:27:56.21 ID:VpyIb1k0
全く同じでなければどうという事はない

このスレのSSの展開は始めから原作とは違ってるし
それに伴って設定も違ってきているわけだから
多少似ていても全く同じという事は有り得ない
という事は誰でも分かるはず

結局「発想」が多少似ていても
それを「予知」だの騒ぐ人がいたとしても
原作の「予告編」程度にでも捉えておけば良い

まあ何が言いたいかと言えば四の五の言わず早く買って読め
820 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 00:57:46.26 ID:8jYJQhUo
原作を読む気がない俺にとってはどうでも良い話
821 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 00:58:58.98 ID:/.l9LE6o
ssは好んで読むが原作は読むの苦痛すぎる
822 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 01:07:41.11 ID:g59d.9Uo
早く買ってよめっつっても正式な発売日なって30分しかたってないうちに何も言わずにネタバレと思われるような発言する時点でチョットおかしいだろ
823 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 08:15:39.59 ID:QOkqNsAO
とりあえず続きは総合スレにいくと良いよ収集つかなくなるから
824 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 08:18:50.98 ID:QOkqNsAO
うんネタバレに関してって意味ねこれ以上喧嘩してると>>1が困るだろ
825 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 16:06:48.81 ID:4jjQ.AY0
そして数十年の月日が流れた…
人々は一時の新刊発売に浮かれて、醜い争いを繰り広げていたことを後悔するのだった…
826 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 17:32:30.88 ID:LwrHnG6o
さて、そろそろ乳首ダブルクリックしていいかな?
827 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/24(日) 22:40:25.82 ID:23xDmpI0
じゃあ脱がせにかかりますか
828 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 00:18:06.10 ID:4jSiUwAO
ダブルクリックは飽きたので乳首甘噛みするわ
829 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 12:16:07.10 ID:rmnhPrwo
最新巻読んだ。滝壺と麦野のタッグにも驚いたけど、それより何より未元物質の扱いが衝撃的で……

それとごめん、まだきりのいいところまで書けてない!
水曜にちょっとした用事があってそのための準備が必要だから、投下は水曜の夜〜木曜あたりでご勘弁を

絹旗スレで見つけたAA

                    _
                 ___, -‐7///\
               /ハ/////////////\
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         /: : : :/:/ |: : : : : : \/////////////∧
       __ノ: : : : :/l:メ、 !: : : : : :_:_:_:∨///////////∧
      ´ ̄/: : l:_/_,l'_  ', :l: ト、: : : : : :V////////////!
.          /l: : :.|/ 心ヽ ト、:.|_,ヽ_l ヽ: : |V//////////リ
         //!ハ: :|! {r'リ   ヾ,ィラ'心、'; :|:∨/////////!
       {///!:ヽ!,,,`¨      〈r':::jリ ハ:|: :∨////////
.        V//!: :.|  '      `¨,,,  /:!: :/∨//////
.        ヽ/'; : :,   r 、         /: : :/: /∨////    私の体はそんなに安くありませんので
         `ト、: :\ ヽ '     /: :/l:/:イ:ノ}///´
.          レ、\: :>. .___,. -/: :/:厶イ//>'
           〉`ー≧!/ 7  フ:_厶イ!//≧´_
          /  {///! /  ´ ̄  j//7     ヽ
         /    j///!ヽ_____,.イ///     |
        ヽ    ////}|  --‐ /////{/     |
         _}-=、!///={-r--r-</////_____!

       _r‐! !  ! Y/ / ,イ / ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ゝ_1_入__!_人_>-'-'
830 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/25(月) 12:18:47.43 ID:rmnhPrwo
しまった。変な改行が入って手が分離した
831 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 12:26:35.16 ID:4jSiUwAO
きぬは/た
832 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 23:42:18.62 ID:18q8MFAo
きぬはt/a ぐらいだな
833 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/26(火) 00:22:20.88 ID:WXSf5MAO
原作で絹旗今何してるんだろう?仕事か?映画か?
834 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 00:27:51.02 ID:wYaDMoAO
最愛なら俺の隣で寝てるぜ?
835 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 00:39:38.19 ID:60skPMAO
何いってんだよお前俺のとなりで寝てんじゃん
836 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 07:17:46.78 ID:VI1.aMDO
つまり>>835は絹旗だったんだよ!!
837 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 16:24:01.37 ID:vjLEnAco
いいえ、かれはモアイです
838 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/26(火) 22:43:08.88 ID:6SQL0qg0
>>834のネタは絶対誰かやると思ってた
839 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 22:44:37.74 ID:dNRjkj20
なら俺がアイモだ!
でも今度のスパロボで、歌抜きな上にDS音源で鳴らすのは勘弁な!!
840 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/28(木) 22:57:21.63 ID:hb/js5Qo

絹旗「そろそろ話は終わりにしましょう。
    麦野達が超心配ですし、さっさとあなたを拘束させてもらいます」

心理(そうはいかせるもんですか。さっそく心の距離を調節してっと)

浜面(ん? なんだこの感じ?)

心理「ねえ浜面クン」

浜面「へっ!? な、なんすか!?」

心理(ふふ、動揺してる動揺してる。かーわいい)

心理「そこの狂暴な窒素ちゃんが怖いんだけど、よかったら彼女から私のこと守ってくれないかな?」

絹旗「誰が狂暴なんです誰が!」

浜面「おい絹旗、あんまり手荒な真似はするんじゃねえぞ」

絹旗「ちょ、浜面ぁ!? 何を超自然にそこの女に従っちゃってるんですか!」

浜面「あれ? よ、よく分からんが、なんかこう急に守ってやりたい的な気持ちが……」

絹旗(これは浜面にも能力を使われたと見て間違いないですね。
    だー、超めんどくせー)

絹旗(……というか、すると今の浜面はこの女のことが超好きな状態なんですか!?
    私もこの女LOVEな手前大きなことは言えませんが、でもやっぱりなんか超ムカツク!)

心理(ふふ。これでしばらく状況は安定しそうかな)

絹旗「浜面、歯を超食いしばってください。
    あと先に謝っておきます、すみません」

浜面「え?」

絹旗「目を覚ませ浜面ぁあああああっ! 超窒素パァアアアアンチ!」

浜面「がぁああああああああ!?」

絹旗「いっちょあがり!」

心理「はい……?」ポカーン
841 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/28(木) 22:58:21.79 ID:hb/js5Qo

心理「ちょ、ちょっとちょっとちょっと!」

絹旗「はい?」

心理「能力で好感を操作した私に対してならまだしも、 彼のことは本心から想ってるんでしょう!?
    どうしてこんな手荒なことを躊躇せずにできるのよ!?
    私だったらとてもじゃないけどそんなことできない!」

絹旗「うーん、それはですね。言葉にすると超臭いんですが……。
    まあ浜面は気絶してるし言ってもいっか」

心理「……」

絹旗「これぐらいじゃ私と浜面の関係は壊れないって信頼してるからですよ。
    でなきゃ浜面を殴るなんてできません。正直、私だって嫌われるのは怖いですし」

心理「……」

心理(……羨ましいな、そんな距離感)

絹旗「さて、次はあなたの番ですね」
842 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/28(木) 22:59:43.72 ID:hb/js5Qo

心理「くっ!」

 心理定規はドレスの内側からハンドガンを取り出した。
そして即座にその照準を絹旗に合わせようと試みる。
が、そこで彼女は、いつの間にか絹旗の姿が自分の視界の内から消えていることに気がついた。

心理(なっ!?)

絹旗「後ろです」

 そう言って絹旗は、心理定規の背中側から、抱きつくようにして両腕を抑え込んだ。
同じ暗部の人間と言えど、両者の接近戦の能力には大きすぎる差があった。

心理「ひっ!?」

絹旗「拳銃を床に落として下さい」

心理「い、いやっ……!」

絹旗「お願いですからこれ以上手荒な真似はさせないでください」
843 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/28(木) 23:00:42.28 ID:hb/js5Qo

心理(怖い……、けど、ここで諦めたら、きっと垣根に失望される。
    それだけは絶対に嫌だ……)

心理「はっ、離してよ!」

絹旗「超無理です」

心理「お願いだからさぁ……」

絹旗「……」

心理「手、離してよぉ……」

 いつしか心理定規の声は涙混じりになっていた。

心理「垣根の言いつけを守らせてよ……。折角これまでずっとずっとミスをしないよう頑張ってきたのに……」

絹旗「命令を果たせないのが泣きそうになる程のことですか? 別に一度や二度の失敗ぐらい」

心理「だって彼が私に求めるのはいつだって実績だけだもの……。
    正直言って、このままどんなに頑張っても、きっと私は垣根と同僚以上の関係にはなれないと思う。
    でもここで失敗したら、そのきっとが絶対に変わっちゃうよ……」

絹旗(私の中の垣根はもっと情に厚い人間の筈なのですが……。
    やはり仲間の死や時間の流れは彼を変えてしまったのでしょうか)

心理「彼を傍から見守って、もしかしたらいつか振り向いてもらえるかもって甘い夢を見て……。
    お願いだから、私からそうする権利まで奪わないで……」
844 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 23:00:59.45 ID:c133AwAO
そこはキスだろ
845 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/28(木) 23:01:37.67 ID:hb/js5Qo

絹旗「あー、もう! そんなに泣かないでくださいよ!
    今の私にはあなたの涙は超堪えますので!」

心理「なら、言うこと聞いてよ……!」

絹旗「……、こんなこと柄じゃないので、本当はあまり言いたくないんですけどね」

心理「何よ……」

絹旗「ちょっとは垣根のことを信じてあげたらどうなんですか?」

心理「えっ?」

絹旗「あなたは初めから垣根のことを、こうこうこういう人間だと決めつけてしまってはいませんか?」

心理「そうかもしれないけど、垣根が徹底した成果主義なのは事実よ……。
    ずっと近くで見てきたからよく分かるもん」

絹旗「本当にそうでしょうか? 例えばそこの女狙撃手。
    あなたの言葉通り垣根が徹底した成果主義者なら、戦闘でしくじった彼女は見捨てられていた筈です」


心理「それはその、でも……」

絹旗「自分が好きな相手なんです。だったら少しぐらい信じてやればいいじゃないですか」

心理「……」
846 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/28(木) 23:04:25.39 ID:hb/js5Qo
――――――





垣根「つーかよぉ、お前らばっかじゃねーの?
    んな俺に筒抜けの作戦会議して、万が一にでも上手くいくと思ってんのかね」

麦野「いいのよこれで」

垣根「ほう」

麦野「だって正面からアンタをぶち抜けば、それで全部済む話でしょう?」

垣根「この俺を正面からぶち抜くだと?」

麦野「あらあら。わざわざ聞き返すだなんて、悪いのは口だけじゃなく耳もだったのかしら」

垣根「……ハッ、面白ぇ! いいぜ、こいよ! テメェの全力を真正面からぶち砕いてやる!」

 翼を広げ、垣根は迎撃の姿勢をとった。
麦野は右腕を前に突き出し、手の先から破壊の波が溢れ出す光景をイメージし始める。

麦野(全力を出すのはこれが初めて、不安な気持ちは確かにある。
    でもそれだけじゃない。どこかで私はワクワクしてる)

麦野「私達がどこまでやれるか確かめてみましょう、滝壺理后!」

滝壺「うん、むぎの!」

 そして白い光が場にあふれかえった。
847 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/28(木) 23:06:48.50 ID:hb/js5Qo

 原子崩しが垣根の周囲を埋め尽くす。
今までならば少し翼をかざせば、垣根の身の安全はそれで十分確保されていた。
しかし麦野が滝壺の補佐を得て全力を出した今、そうはいかない。

垣根(こりゃ予想以上だ……!)

 垣根は全身を翼で覆い、防御に徹することを余儀なくされていた。
しかも防御に全力を注いでいるというのに、徐々に徐々に翼をかたどった未元物質が削り取られていっている。

麦野「どう、未元物質? これが原子崩しの……。ううん。アイテムの力よ」












垣根「く、はははは、ははっ……」

 垣根は突如として笑い声をあげた。
その笑いに、麦野はどうしようもなく嫌な予感を覚える。

垣根「逆算、終わるぞ」
848 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/28(木) 23:09:15.91 ID:hb/js5Qo
投下終了。思ったより書けてなかった
次はもっと早く投下します。うん
849 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 23:17:00.53 ID:c133AwAO
なーに焦らずじっくりやればいいさ
その間に絹旗の乳首を甘噛みしてるから
850 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 23:23:14.17 ID:b2pU0oIo
それが残像だと何故気づかない
851 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 02:49:09.69 ID:h33vygAO
ちなみにソレは
乳牛の残像だ。
852 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/29(金) 08:26:07.05 ID:7L57vMAO

この心理規定かわいい
片思い報われてほしい

853 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 19:43:16.25 ID:fq5V7c.o
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYhZecAgw.jpg
854 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 23:00:29.46 ID:chw8h.Ao
>>853
死んだ
855 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/11/01(月) 21:50:54.38 ID:0ijQ4i.o
VIPに立ってた、黒子「お姉様を無視し続けたらどうなるか」ってスレを眺めてたら唐突に絹旗版が読みたくなった
ってなわけで、本編には関係ないけれど一応短く書いたので投下します
856 :浜面「絹旗を無視し続けたらどうなるか」 [sage saga]:2010/11/01(月) 21:52:07.49 ID:0ijQ4i.o

絹旗「ねーねー浜面、超見たい映画があるんですけど」

浜面「……」

絹旗「よかったら一緒に行きませんか?
    浜面の超好きそうな車がたくさん出てくる映画ですよ」

浜面「……」

絹旗「ねえ、聞いてます?」

浜面「……」

絹旗(えっ!? 超ガン無視!? な、なんですかこれ!?)

絹旗「あのー、私何か浜面を超怒らせるようなことしましたっけ」

浜面「……」

絹旗「言ってくれないと分かりませんよ?」

浜面「……」

絹旗「ねえ! 無視しないでくださいよ! 悪いところがあったなら超なおしますから!」

浜面「……」

絹旗「浜面! ちゃんとこっち向いて下さいよ! 聞こえてますよね!?」

浜面「……」

絹旗「ぴらーん」

浜面「……」

絹旗「ちらっ」

浜面「……」

絹旗「は、浜面ぁ……。超謝るから返事してくださいよ……」

浜面「……」
857 :浜面「絹旗を無視し続けたらどうなるか」 [sage saga]:2010/11/01(月) 21:52:50.79 ID:0ijQ4i.o

絹旗「分かりました。そちらがその気なら私にも考えがあります」

浜面「……」

絹旗「五秒以内に返事してください。しなかったら超殴る!」

浜面「……」

絹旗「5」

浜面「……」

絹旗「4」

浜面「……」

絹旗「さーーん」

浜面「……」

絹旗「にぃーーーーーーーい」

浜面「……」

絹旗「いぃーーーーーーーーーーーーーちぃーーーーーーーー」

浜面「……」

絹旗「……」
858 :浜面「絹旗を無視し続けたらどうなるか」 [sage saga]:2010/11/01(月) 21:53:27.84 ID:0ijQ4i.o

絹旗「浜面ぁ……」

浜面「……」

絹旗「無視しないでくださいよ……」

浜面「……」

絹旗「暴力振るったりしません……」

浜面「……」

絹旗「だから無視しないで……」

浜面「……」

絹旗「……ぐすっ」

浜面「……」

絹旗「はま……づらぁ……」

浜面「……」

絹旗「うえぇ……うぅ……何でぇ……?」

浜面「……」

絹旗「ごめ…なさっ……」

浜面「……」

絹旗「うぁぁ……う、うぇぇ……んくっ……」










浜面(やばい、止め時を見失った)
859 :浜面「絹旗を無視し続けたらどうなるか」 [sage saga]:2010/11/01(月) 21:53:54.40 ID:0ijQ4i.o

絹旗「……」

浜面(……どうしようマジどうしよう)

絹旗「……ねえ、浜面ぁ」

浜面(ん、何だ?)

絹旗「今更言っても……どうしようもっ…ヒクッ……、ないでしょうけどぉ……」

浜面(……)

絹旗「私っ、私っ……、浜面のこと……」

浜面(お、俺のこと?)

絹旗「本当に大事にっ……思ってたんですよ……?」

浜面(……)

絹旗「だからっ……だからぁ……!」

浜面「ごめん、絹旗」

絹旗「……え?」

浜面「無視してごめん、絹旗」
860 :浜面「絹旗を無視し続けたらどうなるか」 [sage saga]:2010/11/01(月) 21:54:41.24 ID:0ijQ4i.o

絹旗「浜面……浜面ぁあああああ……」ギュッ

浜面「へっ?」

絹旗「こわ……かったです……もう、口聞いてくれないんじゃないかって……」

浜面「本当にごめんな。初めは軽い冗談のつもりだったのに、どうにも引っ込みがつかなくなって」

絹旗「……え? 軽い冗談……? 私が何かしてしまって超怒ってたとかじゃなく?」

浜面「まあ、うん」

絹旗「あ、あはは……。なーんだ、そうだったんですか!」






絹旗「……で、全身の骨を砕かれるのと内臓を順に潰されるの、どちらがいいですか?」

浜面「できればお尻百叩きぐらいですませていただけるとありがたいのですが……」

絹旗「よろしい両方ですね」

浜面「き、絹旗さーん? 目がマジなんすけど?」

絹旗「浜面超殺す!」

浜面「超殺す!? 殺すの更に上!? ……お、ちょ、止め、うわあああああああっ!!?」
861 :垣根「心理定規を無視し続けたらどうなるか」 [sage saga]:2010/11/01(月) 21:55:33.16 ID:0ijQ4i.o

心理「ねえ垣根、次以降の仕事のことだけど」

垣根「……」

心理「今まではあなたと狙撃手がペアを組むことが多かったでしょう?」

垣根「……」

心理「今度からこのペア分けを、私と垣根のペアに変えたらどうかなって思うの」

垣根「……」

心理「あなたがおおざっぱに敵を蹴散らして、狙撃手がピンポイントに攻めて、って今のやり方は確かに悪くない」

垣根「……」

心理「でも、そのね、私の方が垣根に足りない部分を上手く補えるんじゃないかなー、って感じるの」

垣根「……」
862 :垣根「心理定規を無視し続けたらどうなるか」 [sage saga]:2010/11/01(月) 21:56:19.70 ID:0ijQ4i.o

心理「あっ、別に他意は無いわよ!?」

垣根「……」

心理「ただどちらのペアにも精神面から攻めるのに長けた人材がいた方が、何かと便利じゃないかしら」

垣根「……」

心理「だからといってあなたとヘッドギアが組むんじゃ、私・狙撃手ペアとの戦力バランスが悪くなるでしょ?」

垣根「……」

心理「ね、ほら! だから私と垣根が組むのが一番じゃない!?」

垣根「……」

心理「わ、私の案、気に入らなかった……?」

垣根「……」

心理「垣根?」

垣根「……」

心理「聞こえてるでしょ?」

垣根「……」

心理「な、何よー! 少しぐらい気に食わなかったからって、何も無視しなくてもいいじゃない!」

垣根「……」

心理「ねえ、無視しないでよ!」

垣根「……」

心理「ねえったっら……」

垣根「……」
863 :垣根「心理定規を無視し続けたらどうなるか」 [sage saga]:2010/11/01(月) 21:56:56.86 ID:0ijQ4i.o

心理「私に意見されるのそこまで嫌だった……?」

垣根「……」

心理「……ごめん」

垣根「……」

心理「私、いつの間にかあなたと対等なつもりでいた」

垣根「……」

心理「でも実際は、リーダーと一構成員という立場の差があるのよね……」

垣根「……」

心理「今度から下手に口出ししないようにする」

垣根「……」

心理「立場をわきまえてちゃんと命令も聞きます」

垣根「……」

心理「ね、これで許して?」

垣根「……」

心理「……な、何よぉ」

垣根「……」

心理「そこまで意地張らなくたっていいじゃない……」

垣根「……」

心理「言うこと聞くだけじゃダメなの……?」










垣根(やべぇコイツ半泣きになってる面白ぇ)
864 :垣根「心理定規を無視し続けたらどうなるか」 [sage saga]:2010/11/01(月) 21:57:36.51 ID:0ijQ4i.o

心理「ま、まさかとは思うけど……」

垣根(……ん?)

心理「もしかして狙撃手のことが好き……、とか?」

垣根(そうきたか)

心理「貴方はかたくなに自分の心を覗かせないから、確かなことは分からないけど」

垣根「……」

心理「それなら怒ってる理由も納得できる、かも」

垣根「……」

心理「好きな人とは……、少しでも長く一緒にいたいものね」

心理(私だってできれば垣根と……)

垣根「……」

心理「……よし、決めた」

垣根「……」

心理「狙撃手が私のことを好きになるようしむける」

垣根(何その百合ルート)

心理「そんなの嫌でしょ?」

垣根「……」

心理「あなたがどうしてもそれを止めて欲しいって思うなら」

垣根「……」

心理「もう怒ってないって、私に一言そう言って?」
865 :垣根「心理定規を無視し続けたらどうなるか」 [sage saga]:2010/11/01(月) 21:58:59.50 ID:0ijQ4i.o

心理「そっ、そうしたら狙撃手のあなたへの好感度を……」

垣根「……」

心理「少しぐらいなら……操作してあげる……」ズキッ

垣根「……」

心理「ね? だから垣根、怒ってないって言ってよ……」

垣根「……」

心理「この際嘘でもいいから……」

垣根「……」

心理「……私、どうしても許してもらえないの……?」

垣根「……」

心理「いくらでも謝るよ! 生意気なこと言ったって反省してる!」

垣根「……」

心理「だからさ……、無視なんてしないでよ……」

ヘッドギア「今戻っ―――って、は!? リーダーって狙撃手のことが!?」

垣根(な!? ちょい待て、なんで今帰ってきやがる! 任せた作業が片付くの早過ぎだろ!)
866 :垣根「心理定規を無視し続けたらどうなるか」 [sage saga]:2010/11/01(月) 22:00:12.89 ID:0ijQ4i.o

心理「ちょっと! 勝手に人の心覗かないでっていつも言ってるでしょ!」

ヘッドギア「あ、ああ、悪い。少し空気が重かったもんだから、その原因を探ろうと思ってつい」

心理「だからって……」

ヘッドギア「それにしてもまさかリーダーが狙撃手を好きとはなぁ」

垣根(だーっ、面倒くせぇ! もう無視は止めだ止め! さっさと誤解を解いちま―――)

狙撃手「う、嘘……!? リーダーが私を……!?」

ヘッドギア「お、戻ったか狙撃手」

垣根(だからどいつもこいつも、どうしてこうタイミングわりーんだよ!?)

狙撃手「い、今の本当なの?」

心理「……多分ね」

狙撃手(えっ? そんな!? 本人は隠してるつもりみたいだけど、心理定規はリーダーのことが好きなように見えた!
     それなのにどうしてよりによって私なの!? すれ違い勃発!?)
867 :垣根「心理定規を無視し続けたらどうなるか」 [sage saga]:2010/11/01(月) 22:01:01.03 ID:0ijQ4i.o

心理(もうこうなったらヤケよ……)

狙撃手「ご、ごめんなさいリーダー。私は、私は……」

心理(えいっ、好感度操作ー)

狙撃手「心理定規のことが好きなんです!」

垣根「」

ヘッドギア「」

心理「本当に? 実はその、私もあなたのことが」

狙撃手「嘘っ!? そうだったの!?」

心理「うん」

狙撃手「嬉しい……!」

心理「ところであなた、さっきからずっといつもと違う口調になってるわよ」

狙撃手「っ!? わ、忘れてくれ。つい取り乱してしまった」

心理「うーん。でも私はさっきまでの喋り方の方が可愛いと思うな」

狙撃手「か、可愛い!? そ、そんなこと、ないって……、もうっ……!」





ヘッドギア「……何なんだこれ? 」

垣根「知らねえよ……」

 垣根が全ての誤解を解き、人間関係を完全に修復するのには、実に一週間を要した。
スクールではこの時のことを一切蒸し返さないというのが、暗黙の了解になっている。
868 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 22:06:09.53 ID:iOBuXaco
スクールかわいいよスクール
869 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/11/01(月) 22:06:31.76 ID:0ijQ4i.o
終わり。マジでなんで本編書かずにこんなん書いてしまったのかww
本編は木〜土の間に投下します
870 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/02(火) 00:37:03.85 ID:irnSlkAO
スクールは面白かったw 絹旗の場合三行目は殴ってそうw 滝壷が浜面無視(逆も可)観てみたいな まあ絹旗スレで言うことじゃないな
871 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/02(火) 00:38:00.37 ID:irnSlkAO
三行目には殴ってそう です
872 :ウッドベース見た? [sage]:2010/11/02(火) 01:19:40.63 ID:BaRT6kAO
>>871
それくらい気にすんな
読める読める
873 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/02(火) 06:26:03.46 ID:T3AAKUAO
アホの子 心理定規
乙!!!
何したいのかわからん。それがまた良い!
874 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/02(火) 19:37:06.77 ID:HXqVtvco
悶死した
なんだこの絹旗と心理定規は
875 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 00:12:55.13 ID:daVSvMAO
また絹旗のチクビダブルクリックの仕事が始まるお
876 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 16:37:22.08 ID:9od3A2AO
>>875
働きすぎだ 俺がかわってやるよ
877 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/17(水) 21:03:56.47 ID:dy2T.pQo
よし俺は右クリックしよう
878 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 00:44:22.02 ID:w392K5.o
ならば俺は左クリックしよう
879 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 02:43:45.90 ID:4sBN1Yg0
す・・・スクロールしよう
880 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 10:19:30.71 ID:IdwLzIAO
じゃ、じゃあ コ、コピペ…?
881 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 15:00:27.65 ID:ReEev.Uo
マカーならクリックできる箇所が多いのだ
882 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 20:14:17.72 ID:j9HyzJco
超ごめんなさい
ミルキィホームズ見てたらカブトボーグが見たくなってきて、そして気が付いたら暇な時間が消え去って
今日中は無理かもしれないけど明日中には投下します
883 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 00:50:34.29 ID:nm8H1gAO
いいぜ絹旗 ヘ(^o^)ヘ
        |∧
        /
てめえが
何でも窒素装甲で
守るって言うなら
         /
      (^o^)/
     /( )
    / / >

   (^o^) 三
   (\\ 三
   < \ 三
`\
(/o^)
( / まずは
/く ちっパイの乳首を
   ダブルクリック
884 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 13:09:54.40 ID:gF7sopEo
>>883
ダブルクリックで吹いちまったwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
885 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 15:53:48.85 ID:jqPoJWko
作者が遅いから絹旗ダブルクリックされまくってるじゃねぇか

どうしてくれる!!
886 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/21(日) 23:29:55.01 ID:EM08HPE0
まだかー
887 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 23:44:50.83 ID:FAwEJqIo

絹旗「では麦野達のところへ行きましょう」

心理「ええ」

絹旗(とはいえ気絶した浜面はどうしたものやら。
    戦いの場へ連れていくのは危険ですが、かといってここに置いていくのもそれはそれで危ないですし)

心理「そこの彼ならこのまま寝かせておいても大丈夫だと思うわよ」

絹旗「……。声に出していない私の疑問に答えるだなんて、
    あなたは人の好感度のみならず思考まで読むことまでできるのですか」

心理「ううん。具体的な考えを読むことまでは無理ね」

絹旗「それならどうして私の考えていることが?」

心理「あなたの表情と視線を見てればそれぐらいなんとなく分かるわよ」

絹旗(うへー。顔に出してたつもりはなかったのに超分かっちゃうものなんですね)

心理「話を戻すよ。この施設内にいる私達側の人間は私を含めて四人。
    内ここにいる二人や、麦野沈利と交戦中の垣根を除くと、残るのは一人だけ」

絹旗「それがさっき話していたヘッドギアの男と」

心理「うん。ここにやってくる可能性があるのは彼だけなのだけど……」

 心理定規はそこで一度言葉を切り、レベル5達が戦っているであろう方向を指さした。
そして大っぴらに溜め息をついてみせる。

心理「あーんな派手な騒ぎが起こってたら、ね。彼がどちらに向かうかは明白じゃないかな」
888 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 23:46:23.05 ID:FAwEJqIo
――――――




麦野「逆算、ねえ。随分なホラふいてくれるじゃない。
    あんたの翼はさっきの私達の攻撃で大きく削り取られたようだけど?」

 そんな挑発的な物言いで麦野は垣根に対し強がってみせる。
しかし彼女は内心大きく狼狽していた。
確かに垣根の翼は原子崩しにより大きく傷ついた。
だが、正真正銘自分に出せる最高火力で垣根を仕留めきれなかったということの意味を軽視できるほど、麦野は楽観的ではない。

垣根「諦めきれないってのは不幸なことだよなあ?
    実を結ばない努力を続けなければならない状況ってのは想像以上に堪えるもんだ」

 垣根が翼をはためかせ始める。

滝壺「むぎの、注意して」

麦野「分かってる」

垣根「お優しい俺はソッコーで終わらせてやるよ。テメェの無駄な足掻きをな」

 直後、体を翼で覆い、麦野の方へと跳ぶ。
思考を放棄した純粋な力押しの一手。

麦野「っ……」

 麦野は滝壺の力を借りて全力で原子崩しを放ち、それを迎撃する。
一方垣根は、相手の抵抗を物ともせずただ愚直に突き進む。
そうして白い弾丸と化した垣根が麦野に衝突した。

麦野「が、はっ……」

 ……。
………。
原子崩しが止んだ。
889 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 23:47:20.53 ID:FAwEJqIo

 麦野「……」

 麦野はぐったりとしたまま床に倒れていた。
咄嗟に原子崩しを利用して防御をはかったのだろう、体はその原形をとどめているが、大きくダメージを負っていることは明らかだ。

垣根「脈は……、まだあるな。しぶとい奴だ」

滝壺「むぎ……の……」

 滝壺は膝からがっくりと崩れ落ちた。
麦野の手前無理をしていたが、体晶を使用した反動はもはや取り返しのつかない段階へ至ろうとしていた。

垣根「これで分かったろう滝壺理后。アイテムは俺には勝てない。
    この場で麦野を殺されてハイ終わり。呆気ねぇ話だ」

滝壺「させない!」

垣根「だーから抵抗は止めとけ。それ以上能力を使えばお前は崩壊する。
    んな展開、俺は望んじゃいねえ」

滝壺「よく、言うよ……!」
890 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/21(日) 23:49:05.78 ID:FAwEJqIo

垣根「そうだな、どの口がほざいてんだかとは俺も思う」

滝壺「……」

垣根「ま、犬に噛まれたとでも思って諦めるんだな」

滝壺(これがおとぎ話か何かなら……、誰かがかっこよく助けに来てくれるのかな。
    ううん、どっちにしろ駄目だね。私は助けられるヒロインになれるほど真っ白じゃない)

滝壺(それでも思っちゃうんだ。こんな時、私だけのヒーローがいてくれたらなって。
    フレンダ……、はまづら……、きぬ、はた……)










絹旗「滝壺さんっ!! 麦野っ!!」

滝壺「えっ……?」

絹旗「大丈夫ですか!?」

滝壺「よかった……無事だったんだ……」

 滝壺は絹旗の方を見て微笑むと、安心して緊張の糸が途切れたか、そのまま静かに気を失った。
891 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 23:52:36.57 ID:FAwEJqIo
続きの書き溜めに重大なミスがあったんで手直ししてきます
892 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 23:56:19.61 ID:Dszjqz2o
寸止め……ッ!!
893 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/21(日) 23:59:08.54 ID:nm8H1gAO
OK焦らずじっくりやるんだ
894 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 02:02:11.80 ID:PAgfn2AO
誰か「絹旗の胸、他をダブルクリックして悶えさせ、イカせる」というゲームを作ってくれないかな…
895 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 11:23:44.06 ID:pU9X1iY0
乳首ダブルクリックって初出はどこのスレだっけ?
896 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 11:27:06.23 ID:RW6EF/co
VIP辺り
897 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/22(月) 23:33:42.54 ID:M6P./Us0
誰でも思いつきそうなフレーズではある
898 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 01:29:12.51 ID:ZSqO1QY0
この話読んで垣根くんと絹旗ちゃんいいなと思った。なんか青春の匂いがする。
ていうか全体的にここの垣根くんとてもかっこいい気がする。
ていとくんってかっこよかったっけ?
899 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/23(火) 04:47:39.74 ID:O3KB7sAO
>>898

かっこいいよ。
名前も能力も強そうだし
性格は
気まぐれながらも一般人には極力手は出さない、敵でも邪魔しなければ見逃す。
強さは
アイテムのアジトに乗り込んでメンバーを1人で壊滅させたり、ほぼ無敵の一方通行にダメージを与えられる数少ない人物

過去に
どんなことがあったのかがわからないミステリアスさがある。

何より
見た目が高身長・目つきが鋭くてなんかかっこいい
900 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 05:24:21.23 ID:yOwBK46o
まぁ今となっちゃ冷蔵庫なんだけどね
901 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 07:49:43.48 ID:6VxyXdgo

垣根(何故絹旗がここに? 四肢を拘束する未元物質は物理的衝撃への耐性に特化させておいた筈だが……。
    滝壺の干渉を受けた際、俺の能力の揺らぎに連動して未元物質が変質でもしたのか?)

垣根(まあいい、逃げられた理由の追求は後だ。肝心なのはこの場をどう納めるか。
    チッ。心理定規の力では絹旗を止めきれなかったか……)

心理「か、垣根……。ごめん!」

垣根「気にすんな。それより絹旗、この状況を見てどう思う?」

絹旗「……麦野は、生きているんでしょうね」

垣根「今はな。だがすぐに止めを刺すさ」

絹旗「そんなことはさせません!」

垣根「この期に及んでどうしてお前が麦野を庇う必要があるんだ?」

絹旗「……えっ?」

垣根「麦野の存在価値は何だ。人徳か? カリスマ性か?
    違うよなあ。コイツの価値は原子崩し、その一点に尽きる」

絹旗「……」

垣根「コイツはいかにも暗部らしい人間だ。
    敵をいたぶって殺すことを楽しみ、使えない仲間はゴミのように扱える」

垣根「なあ、分かるだろ? そんな人間が、実は俺に惨敗するほどちっぽけな力しか持っていなかったんだぞ。
    もはやコイツに身を挺して守る程の価値なんて残ってないんじゃねえか? ああ?」

絹旗「……」
902 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 07:50:51.65 ID:6VxyXdgo

垣根「結局は暗部なんつーのは利害関係の積み重ねで成り立っているに過ぎねえ」

心理「あ、あの垣根、私は違……」

垣根「さあ、ここで絹旗さんに問題でーす」

心理「……」

垣根「崩れかかった泥船のアイテムにこだわって自分もその崩壊に巻き込まれるか。
    はたまた第二位の提案を受け、暗部から足を洗って平穏無事な暮らしを得るか」

 指を二本立て、絹旗に対し二つの選択肢を掲げる。

垣根「どちらを選ぶのが賢いかは明白だよな?」

 垣根は確信していた。
目の前の少女は比較的理論的な考えをする人間。
明らかに自分につくのが得な以上、事ここに至ってはアイテムに固執することはないだろうと。

絹旗「ふざけないでください」

 しかし絹旗は垣根の提案を蹴った。
その目に迷いはない。
彼女は確固たる意志を持って自分に不利な選択肢を選びとったのだ。
903 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 07:53:00.35 ID:6VxyXdgo

垣根「正気か?」

絹旗「当然です」

 垣根が纏う空気が徐々に暗いものへと変化する。
一人蚊帳の外にいる心理定規は、まるで場の空気が冷えていくかのような錯覚を覚えた。

垣根「俺達と実験を受けていた女が死んだあの日、俺がお前に言った言葉を覚えているか」

絹旗「私があなたの前に立ちはだかるのなら容赦はしない、でしたか」

垣根「ああ。ぶっちゃけ俺もできることならテメェを殺したくはねえ。
    だがこれ以上俺の提案を拒み続けるようなら、ちっとばかし考えを改める必要がでてくる」

絹旗「そうですか」

垣根「滝壺理后」

 前触れなく出されたその名前に、絹旗は怪訝そうな顔を浮かべた。

絹旗「滝壺さんがどうしましたか」

垣根「アイツさ、もう限界なんだわ。体晶の害が体をむしばみ過ぎてる」

絹旗「……で?」

垣根「つまりはわざわざ殺す価値もねえってこと。
    だからお前が俺に協力するってんなら、ついでにアイツを助けてやってもいい」

絹旗(滝壺さんが助かる? それは……)

 確実に被害が少なく済む道を選ぶのも選択肢の内か。
そう一瞬思考し、しかしそんな考えをすぐさま頭の外に追いやる。

絹旗(命を冷静に数字で考えられるようになっては、マッドな研究者どもと超同類になってしまいます。
    いや、そんな理由は超建て前か。
    私は今、ただ純粋にアイテム全体を守りたいと考えてしまっている)

絹旗(いつの間にか私はとことん甘くなってしまったようですね。
    誰一人失いたくないだなんて無謀なことを超本気で思ってしまうとは)
904 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 07:53:58.76 ID:6VxyXdgo

絹旗「垣根、あなたに一つ言いたいことがあります」

垣根「言ってみな」

絹旗「あまり人を侮らないでください」

垣根「それは俺に対する宣戦布告と取って間違いないか?」

絹旗「どうぞお好きに」

垣根「そうか。残念だよ絹旗」

垣根(使える残りの手札はさっきおびき寄せておいた浜面ぐらいか。
    浜面を使っても説得が無理だったとしたら、その時は俺もいよいよ覚悟を決めねえとな)

垣根(何にせよ絹旗にはもう一度意識を失ってもらうとしよう)

絹旗(ここまできたらやるしかありません。見たところ垣根は超消耗している様子。
    なるべく長く粘り、隙を見せた瞬間一気にたたみかけましょう)

心理(出る幕無いなあ……)
905 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 07:55:08.77 ID:6VxyXdgo

絹旗(ひとまず遠距離から牽制をしましょう)

 手始めに床でも砕いて投擲武器でも作り出そう。
絹旗がそう考え、それを実行に移そうとした瞬間、

絹旗「なっ!?」

 急に足元がぐらつき、天地がひっくり返った。

垣根「そろそろおねむの時間ですってか?」

 何ということは無い。
垣根はただ一枚の羽根を絹旗の足もとへ飛ばし、バランスを崩させただけだ。
しかしそんな簡単なことで絹旗の行動は封じられてしまった。

絹旗(くっ……、遠距離戦にしろ戦力差は超歴然。
    長期戦を狙うにしても、少しでもこちらの力を活かせる接近戦に持ち込む方がまだマシですね)

 そう方針を変更し、立ちあがろうとする。
だが、垣根の前にはそれすらかなわない。

絹旗「うあっ!?」

 姿勢を整えようとしている最中、またもや羽を飛ばされ、絹旗は再びすっ転ばされた。
906 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 07:56:10.18 ID:6VxyXdgo

絹旗「く……」

垣根「軽くあしらわれる気持ちはどうだ?」

絹旗「超ムカつきますね……」

垣根「これが俺とお前の実力差だ」

絹旗「みたいですね」

 そういいながらも立ち上がろうとし、

絹旗「つっ……」

 三度地面を舐めさせられる。

垣根「もう止めとけよ。大人しくそこで寝ていても誰もお前を責めたりしねーからさ」

絹旗「私がそんな要求を大人しく呑むとでも?」

垣根「意地張るなっつーの。諦めないことは時に美徳だが、今のお前は馬鹿っぽいだけだぞ」
907 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 07:57:06.90 ID:6VxyXdgo

絹旗「私が馬鹿っぽい……?」

垣根「ああそうだ」

絹旗「それは違います」

 ぴしゃりと言い放つ。
いつの間にか絹旗の口元には不敵な笑みが浮かんでいた。

垣根「何がおかしい」

絹旗「いえね。馬鹿っぽいなどと、あなたが私のことを買い被った発言をしたのがおかしくて。
    私は馬鹿っぽいんじゃありません、正真正銘の馬鹿なんです」

垣根「……」

絹旗「ええそうです。本来利用し合う筈の人たちに愛着を持ってしまったどうしようもない大馬鹿。
    それが私、絹旗最愛なんです! だから私はっ!!!」

 表情を引き締め、立ちあがる。
すぐさま両腕を上にあげ、頭の中に浮かんできたある言葉を口にする。

絹旗「圧縮、圧縮、窒素を圧縮っ!!!!」

 窒素が絹旗の頭上へと集まっていく。
部屋の中のみならず、部屋の外からも大量の窒素が吹き込んでくる。

垣根「馬鹿な! お前の能力ではこれほどの窒素を制御することは……」

絹旗「理屈じゃないんですよ!! 守りたいって気持ちは!!!」

 今まで断片的にしか取り入れられなかった一方通行の演算方式が、
まるでパズルのピースを組み立てるかのように組み合わさっていく。
この瞬間絹旗は、能力者として一つの壁を越えた。
908 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 07:57:58.79 ID:6VxyXdgo

絹旗「うあああああああっ!!!」

 叫び声とともに、頭上に凝縮した窒素を垣根めがけて放つ。
窒素は垣根の元へと到達するまでの間もどんどん、どんどん圧縮され続ける。
そうして圧縮に圧縮を重ねた窒素は、

垣根「っ!? おおおおおおおおっ!!」

心理「垣根っ!!」

 大きな爆発を引き起こした。
その間も絹旗は全力で演算を続ける。

絹旗(垣根の周囲に窒素の防壁を生成! 爆発の衝撃をすべて閉じ籠め、周りへの被害を失くす!)

 爆炎はそれから数十秒もの間、窒素の壁の中で荒れ狂った。
909 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/11/23(火) 08:01:18.06 ID:6VxyXdgo
と、今日はここまで
手直しに思った以上の時間がかかってしまった
910 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 12:01:18.82 ID:l7yjuoAO
乙を圧縮!
スレタイ来たのは燃えたな
911 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 12:27:24.11 ID:lUY1WMAO
乙ついにスレたい来たか!
912 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 13:57:03.30 ID:NPeUm.AO
みんなおらに窒素をわけてくれ!!
913 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 14:50:02.08 ID:lkwLq1Mo
ダブルクリックと引き換えにならおk
914 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/23(火) 17:06:32.98 ID:QTT9vwco
         し!                             _ノ
  超 寸    /                              )   寸 え
  学 止    L_                             ヽ  止  |
  生 め    /      , - 一 - 、_          , - 一 - 、_  i め マ
  ま が    /      /  最   .:::ヽ、       /  愛   .:::::く !? ジ
  で 許    l       /, -ー- -、 .:::://:ヽ     /, -ー- -、 .:::://ヽ
  で さ   i        i..::/\::::::::ヽ、::|i::::::|      i..::/\::::::::ヽ、::|i:::::レ ⌒Y⌒ヽ
  す れ   l      /7  .:〉::::::::: /::|::::::|     /7  .:〉::::::::: /::|::::::|
  よ る   _ゝ    / / .:::/   .:::::|:::::::|     / / .:::/   .:::::|:::::::|
  ね の   「      i /  .:::::i   :::::::|:::::::|    i /  .:::::i   :::::::|:::::::|
     は  ヽ    i i;::::ヽ、 ,i   .:::::::|::::::::|     i i;::::ヽ、 ,i   .:::::::|::::::::|
-┐    ,√     i `''''''''´   .::::::::|::::::::|     i `''''''''´   .::::::::|::::::::|
  レ'⌒ヽ/ !      i-=三=- 、 .:::::_人__人ノ_  i-=三=- 、 .:::::::::ゝ、ノ
人_,、ノL_,iノ!      i       .:::::「      L_i       .:::::::::::i:::|
      /     i       .:::::::ノ   モ   了      .:::::::::::::i:::|
ハ モ  {      ゝ、_ /!`h:::::::::)   ア    |   「ヽ .::::/)::/:::|
ハ ャ   ヽ    r-、‐' // / |;;;;;;く    |     > / /  //;;/::.:::!
ハ ハ    > /\\// / /ヽ_:::::!   イ    (  / / //:::::::::::::::::ヽ
ハ ハ   / /!   ヽ    レ'/ ノ        >  ' ∠  -‐  ̄ノ
       {  i l    !    / フ       /     -‐ /
915 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 21:02:44.57 ID:.ZjOgsAO
続きまだかな〜
916 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 21:50:12.97 ID:X7RGNmoo
すっかり定着したな、モアイww
917 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/02(木) 16:33:31.95 ID:TVNwisAO
また詰まらぬ物をダブルクリックしてしまった
918 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/09(木) 20:16:13.57 ID:QFxu4YAO
ま〜だ〜?
919 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage saga]:2010/12/23(木) 01:23:13.58 ID:C184c1Mo
うおお、気付けばひと月も
身の回りのことが落ち着いてきたんで今週末には投下します
920 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/23(木) 12:01:48.43 ID:CPNBzA6o
>>1来た!?
待ってたよー
921 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/26(日) 21:07:28.81 ID:JYKN6e2o

 長く激しい爆発がおさまった。
絹旗が爆風を逃がさないためにと形成していた窒素の防壁を解除すると、何かが焦げたような臭いがぷんと辺りに広がった。
爆発の中心部には、黒く焦げた羽がドーム状に織り重ねられ、垣根の全身を隠している。

心理「え、あっ、え?」

 何か信じられないものでも見たかのような顔で、心理定規が焦った声を出した。

心理「生きて……るわよね? あなたがこんなことで死ぬはずないわよね?」

 一歩、二歩、焦げた羽の山へと近づくも、すぐに足が止まる。
ドレスの中にある彼女の足はがくがくと震えていた。

心理「いやっ! やだ! やだやだやだあっ……」

 心理定規は涙交じりに悲鳴をあげながらその場にへたり込んだ。

心理「私の……私のせいだ……。私がきちんと絹旗を押さえられてさえいれば……」










「うぬぼれてんじゃねーよ。全ては俺の行動が導いた結果だ」

心理「垣根!?」

絹旗(くっ!)

垣根「俺があの程度の攻撃で死ぬかよ」

 黒い燃えカスの中から聞こえてきた声には、未だ生気が漲っていた。
922 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/26(日) 21:08:48.07 ID:JYKN6e2o

垣根「あー窮屈だった。クソ暑かった。
    ……そんでもって超ムカついた」

 直後、羽の燃えカスがぶわっと周囲に散らばった。
空間が一瞬にして黒い粉末に覆われ、絹旗の視界が黒一色に染まる。
燃えカスを能力でガードできない心理定規などは、目を空けること呼吸をすることすらままならない。

心理「け、けほっけほっ! けほっ!」

絹旗(風をおこして視界を確保、……できない!? 粉末化した未元物質が大規模に窒素を操ることを阻害している!?)

心理「けほっ! けふっ!」

絹旗(落ち着け、落ち着け……。目くらましだなんて超回りくどい手段に出たということは、恐らく垣根にも大きな余力はないはず。
    こちらに攻撃してきた瞬間、逆に相手に一撃を超叩きこめれば、勝機はあります!)

 絹旗は少しでも相手の動きを読もうと、耳をこらした。
すると、カツカツと足音が一つ、ゆったりとしたペースで絹旗の方へに近づいてきているのに気がつく。

絹旗(どうやら垣根は足音に気を払う余裕すら無いようですね)

心理「か、垣根、本当に無理……。息、苦しっ……」

絹旗(彼女は……。いえ、意識があるうちは大丈夫でしょう。今のところ粉が舞ってから体感四十秒ほどですし。
    麦野や滝壺さんも問題はないはず。とにかく今は垣根を倒すことに注力しましょう)
923 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/26(日) 21:10:12.14 ID:JYKN6e2o

 足音は一定のペースを崩さない。
一種の余裕すら感じさせる動きに、絹旗は妙な不安感を煽られる。

絹旗(何か策でも……? いえ、余計なことは考えないようにしましょう。
    今はただ足音に超集中しなくては)

 確実に距離を縮めてくる足音。
どくんどくんと心臓が早鐘のように鳴りだす。
そして緊張がピークに達した瞬間。

絹旗「えっ?」

 何か妙な感覚が絹旗を襲った。
“能力を使ってはならない”と、理屈抜きにそう感じてしまう。
ほんの僅かに生じる能力の揺らぎ。
その一瞬の隙に、何かが絹旗の鳩尾にめり込んだ。

絹旗「ぐっ……」

 全身に衝撃が駆け抜け、身体が崩れ落ちる。

絹旗(しくじっ…た……)

 あえなく絹旗は気を失った。
924 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/26(日) 21:13:41.62 ID:JYKN6e2o

心理「やったわね垣根! うまくいったわ!」

垣根「ああ。上出来だ」

 羽の燃えカスを散らした直後、まず初めに垣根がしたことは心理定規への接触だった。
自分の近くへ寄っていた心理定規に燃えカスを防ぐフィルターを手渡すと、こう指示を出した。

垣根「今から俺が五十歩進んだら絹旗に心理定規を使用。不意を突けば必ず隙はできる。
    そのタイミングで俺は攻撃を仕掛ける。ああそれと、咳き込んでいるふりは続けておけ」

 そうして絹旗は垣根の目論見通り倒されたのだ。

心理「ところで身体の方は大丈夫なのかしら」

垣根「肉体的にはな。ただ能力の方はちと限界だ。羽一枚満足に出せねえ。
    ったく、あの場じゃ仕方なかったとはいえ、爆発を防ぐのに無茶な能力の使い方をしすぎたな……」

心理「そっか。とはいえ怪我はないようでよかったわ」

 防ぐ攻撃の種類に合わせて性質を変化させ、最小限の労力で攻撃を防ぐのが未元物質の普段の使い方。
しかし先ほどの爆発に対しては性質変化が追いつかず、結果、物量で強引に防御し通してしまうはめになったのだ。

垣根(厄介なことになったな……。今この部屋にいるアイテムは三人。
    フレンダ、あいつがまだフリーで動き回っている可能性がある)

心理「険しい顔をしてどうしたの?」

垣根「フレンダとヘッドギアの現状が掴めていないことが気がかりでな」

心理「ヘッドギアなら携帯で連絡すればいいじゃない」

垣根「どうも通じね―んだよ。大方戦いで破損したんだろう」

心理「そっか……。まあ何とかなるでしょ!
    フレンダはしょせん無能力者よ」

垣根「だといいがな」

垣根(今の俺は実質無能力者と大差ない。頼りの綱が精神操作系の心理定規のみというのが心許ないな)
925 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [saga]:2010/12/26(日) 21:15:37.51 ID:JYKN6e2o
もっと書いたつもりでいたのにこれだけとは
ごめんなさい、一週間以内に続き投下します
926 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/26(日) 21:48:27.21 ID:zhktONAo

待ってるよ
927 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/26(日) 22:16:33.79 ID:O3nb5bYo
乙でした
のんびり書いてくださいな
928 :M :2011/01/05(水) 10:41:59.30 ID:HNxGWwA0
あけおめ〜
929 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/07(金) 20:04:17.03 ID:7YIOjwAO
C
930 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/09(日) 00:43:06.82 ID:0PV3pgAO
一週間たってもこない今なら絹旗の乳首ダブルクリックする時
931 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/14(金) 20:56:02.75 ID:rOhwf18T0
まだかな〜?
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/

932 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/01/19(水) 20:42:53.74 ID:30z3i8eV0
保守
933 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/20(木) 19:33:12.90 ID:lPdjLikIO
保守いらねーよ的なダブルクリックっ!
934 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/20(木) 23:12:45.03 ID:8UX7wOgSO
早く来ないと垣根のチンポをダブルクリックしちゃうぞ☆
935 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 00:50:28.02 ID:tfxiL/47o
なら俺はクリックしすぎて泣き出しちゃうくらい心理定規をクリックしてやんよ
936 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 01:19:45.71 ID:VNPgN34AO
他人がどれだけ頑張ろうとも絹旗のチクビダブルクリックは俺が行う
937 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 08:20:08.34 ID:/AX8E3KIO
>>936それは残像だ
絹旗なら俺の横でセルフダブルクリックしてるよ
938 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/21(金) 08:21:57.61 ID:uiPwE6ajo
>>937
残念だけどそれは俺だよ
939 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 15:58:21.82 ID:GN43gLOvo
よくわかんないけど移転願いとか出しといた方がいいの?
>>1が帰還してから?

ダブルクリック!
940 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/23(日) 16:07:29.60 ID:MfEYiBQMo
じゃあ俺は>>939の乳首高橋名人並の連打クリックしながら待ってる
941 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/25(火) 03:35:46.04 ID:RRIs+wmIO
それ浜面だよ
942 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/27(木) 00:37:32.93 ID:8OepO+AAO
滝壺「はまづらちょっと話し合いしようか」
943 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/01/27(木) 19:03:07.00 ID:P1ZzEQZP0
SS速報禁書sswikiに収録させていただきましたので、ご挨拶申し上げます。
http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/pages/712.html
>>1さんがんばってください!
944 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/02/03(木) 16:11:09.71 ID:8DdFm9gA0
おいもう一か月過ぎてんぞ…

待つけどさ
945 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/02/14(月) 07:50:20.19 ID:G5bLpYjxo
バレンタイン保守
946 :名無しGEPPER [sage]:2011/02/15(火) 02:34:23.07 ID:Rr/7WD6AO
バレンタイン何も貰えなかった俺が保守するぜ
947 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2011/02/15(火) 21:49:15.66 ID:AA81a7nj0
昨日好きな娘から義理だけど
一応貰えた俺が保守
948 :lain. [sage]:2011/02/20(日) 10:59:27.61 ID:???
SS・やる夫系スレッドは、SS速報VIP【http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/】へ移転することになりました。
それに伴いこちらのスレッドをHTML化させて頂きます。
スレッドを立て直す際はSS速報VIPへお願いします。
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