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上条「一方通行、お前実は女だったりしないか?」 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 20:41:53.85 ID:PgVCHnY0
【某日】

インデックス「はぁ〜、おなかいっぱい食べれて幸せなんだよ」

上条「お前はよくもまあ人の家でバクバクと…もっと遠慮というものをだな」

インデックス「小萌が遠慮しないでって言ってたんだからいいんだよ!そろそろカナミンの始まる時間だから急いでとうま!」

上条「へーへー」

二人は教師の小萌のところで晩御飯をごちそうになってきたところだった。
もう夏も終りとはいえ残暑が厳しく、夜はまだ蒸し暑い。
コンクリートから伝わる昼の暑さの名残を感じながら二人は帰路を急いでいた。


と、


上条「ん?」
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713613334/

ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 20:46:25.80 ID:PgVCHnY0
じんわりと立ち上る熱気のずっと向う、上条の視界の端に何かがゆらゆらと映った。
闇に浮かぶぼんやり白い影。インデックスではない。見覚えのある白い髪と真っ赤な目。
だが以前との記憶の相違に上条は困惑する。

上条「……ア、一方通行?」

どう見てもセーラー服を着た一方通行だった。
すぐわき道に入ってしまったために一瞬しか姿は見ることはできなかったが、間違いない。

上条(ええええええぇぇぇぇぇぇぇ)
上条(セーラー服着た一方通行!?それなんて都市伝説!?)
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 20:47:30.55 ID:PgVCHnY0
インデックス「とうま?どうしたの?とうま、とうま〜」

上条(あいつ女装癖でもあったのか?それとも実は女でしたとかそういうトンデモ展開でいやがるつもりですか?)

インデックス「……とうま」

上条(上条さんとしてはどっちにしろ嫌なので俺の目がおかしくなったということにしておきたい!!うん、見間違いだ。そうに違いない!)

インデックス「……。」

上条「はっ!背後から何かとてつもないプレッシャーを感じる…」

インデックス「…とうま、とうまは私のことなんてどうでもいいんだね。だからさっきから無視するんだね」

上条「い、インデックスさん……?」

インデックス「とぉぉぉぉまぁぁぁぁああああ!!!」ガブッ!

上条「不幸だあああ!!!」
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 20:50:42.07 ID:M/oKlASO
また双子やクローンか?
どっちにしろwktk
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 20:50:45.12 ID:PgVCHnY0


【次の日】

深夜、上条当麻は家から近いコンビニにいた。

上条「はぁ……不幸だ。」

上条は大食いの居候のおかげで、今夜の夜ごはんをまともに食べれなかった。
育ち盛りの少年が空腹に耐えられるはずもなく、インデックスが寝ているのをいいことにこっそりと家を抜け出して食糧を買いに来たのだった。

上条(家主である俺がひもじい思いをしてるっておかしいだろ……)

ふてぶてしい居候への愚痴を心の中で呟きつつ棚に綺麗にならべてあるカップラーメンのひとつを手にとる。
次に、飲み物は何にしようか…と飲料コーナーで値段を見比べていたところへ横から手が伸びた。
視線は自然、伸びた手の方へ向く。
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 20:52:33.67 ID:PgVCHnY0
上条「あ」

一方通行「あァ?」

一瞬、場の空気が固まる。

上条「一方通行……!」

一方通行「あァ、あンときの三下かよ」

思わず身構えた上条に一方通行は静かな口調でそう言った。
仕返しでもされるかと思っていた上条は毒気を抜かれてしまった。

上条(……あれ?)

一方通行「ほら、どけ三下ァ」
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 20:53:53.32 ID:PgVCHnY0
上条「お、おう」

レジの列に並んだ一方通行に微妙な表情をした上条が話しかける。

上条「あの、一方通行さん?……気にしてないんですか?」

一方通行「は?何が」

上条「いやあの。ナンデモナイデス(シスターズの一件でボコボコにしたこと怒って……ない?)」

一方通行「なら話しかけンじゃねェ」

上条は飲み物をいそいそと選んでおとなしく一方通行の後ろに並んだ。
なんとなく暇なのでその細い後ろ姿を眺めてみる。
目についた白い髪。

上条(そういや……)

昨日のことがふと思い出される。
あれは本当に一方通行だったのだろうか。
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 20:56:12.00 ID:PgVCHnY0
上条「一方通行、」

一方通行「あ?」

上条「お前実は女だったりしないか?」

一方通行「……耳の調子が悪ィみてェだ。もう一回言ってみろ」

上条「一方通行さんは女の子なんですk「っはァァアア?!」

一方通行「いきなり何言っちゃってくれてンのオマエ。アレですかァ?オマエの目はとンでもフィルターかなンかで俺が女に見えちゃってるンですかァ?目ェぶっ潰すぞ三下ァア!」

上条「ちょ、ちょっと待て落ち着け一方通行!!昨日の夜にセーラー服着たお前の姿が見えたんだって!やっぱり俺の見間違いだったんだな!悪かった!」

一方通行「セーラー服着た…おィ三下。オマエ見たのか」

上条「ごめんなさい!助けて!って、え?何もしかして一方通行には女装癖が……」
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 21:01:34.55 ID:PgVCHnY0
一方通行「くだらねェこと言うとはっ倒すぞ。見たのかっつってンだよ」

上条「? ああ、一瞬だったけどな。白い髪で赤目の……ははぁ。上条さんわかりましたよ」

上条「答えは一方通行の妹だ!!!!!」

びしっと指を突きつけた先、一方通行はとまどいの色を顔に浮かばせていた。
だがそれは一瞬ですぐに元の表情に戻っていた。

一方通行「妹……そォ、妹だ。俺の」

上条「なんで自信なさげに言うんだよ。つか、お前に妹がいたとはな〜」

一方通行「……。」
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 21:10:14.88 ID:PgVCHnY0
一方通行「もう行っていいか」

気づけば一方通行は会計を済まし、缶コーヒーでいっぱいになったレジ袋を手にしていた。

上条「ん?あ、ああ。じゃあな」

唐突に話を打ち切られたことに疑問を抱きながら、上条は一方通行と別れた。



上条サイドはここまでしか書いてない。
次、一方通行サイドいきます。

11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 21:15:32.69 ID:PgVCHnY0


【それから一週間程前、夜】

「ンだこりゃァ?」

妹達(シスターズ)の一件後、負傷のため病院の世話になっていた一方通行は一日ぶりに自宅に帰ってきたところだった。
部屋の中はひどく荒らされていて物という物が破壊されている。残された土足の足跡は数種類あり、集団で行われた所業のようだった。
全てのものが徹底的に壊されているあたり、明確な悪意を感じ取れる。
だが、一通り見まわすと一方通行はすぐに部屋の惨状に対する興味を無くした。
羽毛がはみ出したぼろぼろのベッドに適当に寝転がる。

一方通行(大方、噂を聞きつけたクズ共の仕業だろうな)

すでに帰途、一度襲撃を受けていた一方通行にはすぐ会得がいった。
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 21:16:23.86 ID:PgVCHnY0

 どうやら学園都市最強がレベル0に負けたという噂はたった一日で広まってしまったらしい。

レベル0に負けたと聞いて、自分にも倒せると勘違いする輩が増えたのだろう。
もちろん一方通行の能力が変わったわけではないし、学園都市最強であることにも変わりはない。

一方通行(なら一体何が変わったってンだ)

わからない。
あの無能力者に負けてから何かが変わった。それは間違いないことだった。
そしてそこまで考えてから急にどうでもよくなって思索するのをやめた。

一方通行「……くっだらねェ」


「―――誰もいない空間で何を言っているんですか?と鈴科は問いかけます」
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 21:21:04.12 ID:PgVCHnY0


思わずぎょっとして声がした方を見る。
侵入者の姿を見て一方通行は絶句した。

「ドアがこれでもかという位に破壊されてますね。これではいささか不用心ではないのですか、と鈴科は勝手に入って来ておいてあらぬ心配をします」

そこには自分がいた。
          ‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘
いや、もっと正確にはセーラー服を着た御坂妹口調の一方通行がそこにいた。

一方通行「はァ?」

「はぁ、と鈴科はあいまいにオウム返しで答えてみます」

全く状況が読めない。
一方通行は今世紀最大のアホ面だった。
それから無言で自分の頬を軽くひっぱたいて正気に戻す図も相当シュールだったが。
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 21:27:46.39 ID:PgVCHnY0
一方通行「何もンだ、オマエ」

鈴科「あなたのクローン〈鈴科百合子〉です、と鈴科は答えます。ああ、検体番号でいうなら001号ですが、と鈴科はベッドに腰掛けながらさらりと答えます」

一方通行「俺の、クローンだァ?」

クローンという言葉を聞いて一方通行は一転して苦虫を噛み潰したような顔をした。つい先日の御坂妹(シスターズ)の一件を思い出したからだ。

一方通行「…おィ、ちょっと待て。クローンに検体番号だァ?シスターズでの絶対能力進化の実験は凍結されたって話じゃねェのかよ」

鈴科「それは御坂美琴のシスターズでの実験のことですね、と鈴科は確かめます」
鈴科「御坂美琴のシスターズでの実験、ここでは仮に第一次妹達実験としましょう。第一次妹達実験凍結は樹形図の設計者による『プラン』の見直しが必要であるという理由で実験の担当班が放棄したことによります。御坂美琴のDNAマップも放棄したときに……おそらく担当班の誰かでしょうが、何者かに消去されていたそうです」

一方通行(担当班の誰か、ねェ……)
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 21:31:27.74 ID:PgVCHnY0
鈴科「さらにシスターズも治療で各地にちりぢりになってしまいましたから、凍結とはなっていますがもはや続行不可能な状態です、と鈴科は説明します」

一方通行「で、なンでまたオマエがいンだ?実験にしろ何にしろ、もォ樹形図の設計者による『プラン』の再計算は無理のハズだろォが」

鈴科「当初はあなた自身のクローンで『プラン』は進められるはずだったのです。その演算結果では245体のクローンで245種類の戦場を用意すればレベル6にシフトできるはずでした。しかしクローンとはいえ自分自身を[ピーーー]という行為にはとてつもない精神的負荷がかかる、という意見があり中止されたのです」

一方通行「はン、その代わり他人を二万人も殺させるってかァ?ハッハァ!科学者の考えることってェのは本当におもしれェな」

鈴科「……続けます、と鈴科は無表情で言います」
鈴科「第一次妹達実験は続行不可能ですが、すでにシスターズにより実験の半分は終わったものと考え科学者が総動員で再計算が行われました。その結果、我々(鈴科百合子)を使った第二次妹達実験が第一次妹達実験とは異なる班により実行されることになったのです。精神的負荷も半分以下の数ならば耐えられるだろうという判断のもとに、と鈴科は聞かされたことについて話します。」

一方通行「単に精神的負荷だのなンだの言ってられなくなっただけだろォ、レベル6到達は科学者共の悲願だかンな」

鈴科「あえて性別を女性にしたのも、その負荷を軽減するためだと思われます。鈴科百合子は今現在100体のクローンが製造されており全個体撃破で実験は終了です、と鈴科は補足説明をします」

鈴科が説明を終えて黙り込むと、荒れ果てた部屋に沈黙が漂った。

16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 21:33:36.18 ID:PgVCHnY0

一方通行「……。なァ」

鈴科「なんでしょうか、と鈴科は小首をかしげます」

一方通行「その鈴科百合子ってェ名前とふざけたしゃべり方は何なンだ」

気になっていたことだ。それに口調がシスターズと一緒だと何かやりにくい。

鈴科「鈴科百合子はシスターズと区別するために与えられた呼び名です。話し方に関してはシスターズの学習装置(テスタメント)を流用しているので……嫌なようなら次に会うときまでに変えておきますが、と鈴科は答えます」

一方通行「そォかよ」
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 21:35:45.56 ID:PgVCHnY0
鈴科「伝えるべきことは伝えました。今夜中に詳細資料が届くと思うのでそちらを参照ください、と鈴科は帰りがけに言います」

鈴科は座っていた体勢から立ち上がると、もう役割をまるで果たしていないドアをまたいで出て行こうとした。
鈴科の背中は自分に似て細く、それでいてきちんと女性の線を感じさせたがどこか不安に揺れているようにも見えた。

一方通行「もし、仮に俺がこの実験を拒否するって言ったらどォすンだよ」

その背中になんとなく言葉を投げかけてみた。後ろ姿だから表情は見えない。

鈴科「……その質問は愚問です、と鈴科は答えます」

実験は明日から始まりますので、と振り向きもせずにそう言うと鈴科の姿は見えなくなった。
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 21:53:06.84 ID:xcwqm5Y0
タイトルからの予想に反してシリアスだと…?
期待
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 21:54:43.38 ID:6yWb4zwo
期待C
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 21:59:01.25 ID:PgVCHnY0
一方通行は昨日届いた資料に記されていた『実験場』にいた。実験場といっても、とある学区の無人工事現場だ。
途中放棄されたような場所で最近使われたような形跡は無く、ショベルが一つとトラックが数台放置してある。
地面は鉄板が敷かれている部分もあったが砂利と土で、早朝降った雨のせいで足場が悪くなっていた。
ある場所にはトラックの荷台に付けられるような赤く錆びたコンテナが数個置いてあり、中には土砂や鉄材などが入っていた。
そこで一方通行は所定の時間がくるまでその中のコンテナの上に座って思索にふけっていた。

一方通行(前と違って全然気分が乗らねェ。やっぱり何かが変わったンだ。なンだァ?何が変わった?)
一方通行(いや、単に自分と同じ顔のやつが相手だからかァ?)
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 22:00:57.19 ID:PgVCHnY0
昨日の資料には実験の概要と〈鈴科百合子〉に関することが書いてあった。
能力はシスターズと同じく本人(オリジナル)の1%も満たさないレベル2〜3の間の片側通行(フラグメンツ)であること。
能力の不足は首元に演算を補う補助装置を埋め込むことで多少解消させていること。
また補助装置は学習装置と兼用しており学習装置に施した細工によってミサカネットワーク程ではないが脳波から情報・記憶の共有をほぼ行えること。

一方通行(違ェ。たぶン前のシスターズ共が相手だとしても同じだ)

どうしてこんなに考え悩んでいるのか。
それは一方通行が自分自身でも信じられない答えに達していたからだった。

一方通行(一万人殺してきた悪党が今更なァ…)
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 22:03:31.56 ID:PgVCHnY0
じゃり、と足音が聞こえてきて目線をずらすとそこには自分の顔とそっくりな少女がいた。

鈴科「朝に雨が降ってたからどぉなるかと思ったが……晴れたなぁ」

いや、見た目どころか口調も一方通行そっくりな少女がいた。

一方通行「その口調、オマエ」

鈴科「これもダメかぁ?自分と同じ顔で全然違う話し方なのが気にいらねぇんだと思ったんだが」

一方通行「あァ、あー。まァ昨日の話し方よりはいいンじゃねェ、か?」

微妙な反応を返す一方通行になんだそりゃ、と鈴科がつぶやく。
自分とそっくりな口調はどうかと思ったが、それでも昨日よりはいくらかマシに感じられた。
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 22:06:20.13 ID:PgVCHnY0
鈴科「おぃそろそろ時間だ。所定の場所に着け」

鈴科が促したが、一方通行はついと目線をそらして夜空を見上げた。
雲ひとつない空には幾千もの星がまたたいている。
ちらちら輝くそれらはまるで自分の存在を強調しているように見えた。

一方通行「なァ、俺がもしこの実験を放棄するっつったらどォする」

鈴科「またその話しかぁ?」

一方通行「オマエだって死にたくねェンだろ」

鈴科「同情すんなら実験を早く終わらせてさっさとレベル6になればいい」

一方通行「だからなァ……」
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 22:08:55.30 ID:PgVCHnY0

鈴科「言っとくが首に埋め込まれた補助装置には反抗防止のために爆破装置も仕組まれてる。実験が実行されない場合は反逆したとみなされコード入力で首から上がボーン、だ」
鈴科「ボタンひとつで生まれてボタンひとつで死ぬ。そんな程度なんだよ俺らなんざ」

一方通行「……。」

鈴科「今回はレベル6実験推進派で構成された班だから、俺達のことを完全に物としか見てねぇな。オマエが放棄したら残りの〈鈴科百合子〉は“ゴミ”として処理されるか、あぁ有用に薬物実験とかでリサイクルされるかもなぁ。」

自分のことなのに淡々と話す鈴科の表情からは何も感じ取れず薄ら寒さすら感じる。
さっきの人間らしさを感じられた鈴科はそこにはいなかった。
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 22:11:07.13 ID:PgVCHnY0

一方通行「俺がその担当のやつらをぶっ殺せばいい」

最も手っ取り早いと思われた方法にふるふると鈴科は首を横に振る。

鈴科「無理だな。研究所さえ見つけられないと思うぜぇ、よくわからねぇが関係者以外ぜってぇ近寄れねぇようになってる」

一方通行「わかンねェ、わっかンねェなオマエら。オマエらはそれでいいのかよ。」
一方通行「俺だったら助けられるかもしれねェ、なのに「もう話はいいか、一方通行(オリジナル)」

話しても無駄だ、というように鈴科は一方的に話しを切り上げた。
彼女は以前の御坂妹達と同じく自分の命の終りに何の感慨も浮かんでいないようだった。
自分が死ぬことに何も感じていない。悲しみも悔しさも恐怖も、何も。一方通行に対してさえ。
ただ、実験を遂行するのみ。
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 22:14:21.48 ID:PgVCHnY0

一方通行(クソが……ンだよこれはァ……)

鈴科「――時間だ。利用地形は絶対座標でX‐…………使用検体は001号」

つらつらと事務的な口調で台詞を読み上げる声。
一方通行の体を言葉にできない感情が覆い尽くしていく。

何かが変わったと思った自分。
結局は何にも変わっていなかった。


一方通行(―――――――!!!!)



鈴科「実験の障害は無し。これより第001実験を開始する」

27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 22:20:45.18 ID:PgVCHnY0
ここまでしか書いてない。SS書くの初めてなのに地の文ありとか無茶した
読みにくかったらすまん。なんか意見があったらお願いします。

続きは考えたんだが暗い一通を書いてるとこっちの気分も暗くなってきてつらい
誰か続き書いてくれたら大喜びする
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 22:23:45.32 ID:dXvcLgM0
お前が続きを書いて一方さんを救ってあげればいいじゃねえかあああああ!
続きが超気になります
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 22:40:21.14 ID:PgVCHnY0
反応あるとやっぱ嬉しいな。でも今日のとこはこれでおわりで許してくれ
続き書いてくれる人いなかったらまた書きためて来る
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/21(水) 22:53:09.64 ID:A/pJWtY0
6万貰ってセックヌしてきたぞ!!

濡れた熟マンに入れたら、肉ヒダがしっとり絡みついてきて、
そんだけでイきそうになったわwwww
http://ccboys.net/072/z889eqj
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/21(水) 23:20:30.29 ID:Dr/oLZMP
これは続きが気になる
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/22(木) 00:40:08.20 ID:0CGv7nM0
これは期待
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 02:20:27.39 ID:RaZdT.g0
書きためてきた。また上条サイドの話になります
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 02:21:03.46 ID:RaZdT.g0
【某日から二日目】

インデックス「あつい……」

上条(あちぃ……)

夏ももう終わりだということを感じさせない厳しい日光がさんさんとふりそそぐ日中。
むせかえるような暑さが上条の部屋を埋め尽くしていた。
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 02:21:41.32 ID:RaZdT.g0

インデックス「とうま、あつい」

インデックス「あついあついあついあついあつい」

上条「こないだクーラーをつけようとして爆破させたのはどこの誰だったかな…」

インデックス「わ、私は爆破させたくてさせてるわけじゃないんだよ!」

上条「はー……わかってるよ」

インデックス「そのため息はなんなのかな?」

上条「うだー」

インデックス「……がくっ」

インデックス「うう、怒る気力さえも暑さにうばわれていくんだよ…」

インデックス「とにかく、この天然サウナから一刻も早く出たいかも……」

上条「・・・・・・とりあえずどっか出かけて涼みに行くか」
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 02:22:42.08 ID:RaZdT.g0


というわけで二人は学生寮から店が立ち並ぶ通りに出てきていた。
この暑さのせいか通りにいる人はほとんどいない。

上条「んー、出てきたはいいが買い物の予定もないしな。本屋に立ち読みにでもいくか?」

インデックス「アイスのひとつでも食べたいところだけど、とうまのお財布事情をかんがみてここは我慢してあげる」

上条「おお!珍しい!」

インデックス「ふふん、感謝するんだよ……って言っても」
インデックス(もとはといえば私がクーラー壊しちゃったから……)ごにょごにょ

上条「なに?」

インデックス「な、なんでもないんだよ!」

上条「?本屋着いたぞ?じゃあ俺は料理本のコーナーにいくから」

インデックス「え?うん、わかった」
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 02:23:27.60 ID:RaZdT.g0

本屋の奥に入って行った上条を見送るとインデックスは物珍しそうに本屋の中を見渡した。

インデックス(英国国立図書館ほどじゃないけど本がたくさん)

インデックスが本屋に入るのはこれが初めてだった。
ところせましと置かれる本にわれ知らず心がひかれるのがわかる。
名前が目録というだけあって彼女は本が好きなのだ。
本をひらいたときにただよう独特の匂いやページをめくるときのここちよい紙の手触り。
夢中で読み進めているときの心の浮翌遊感、読み終わった後の軽い喪失感。
それら全てがインデックスは好きだった。

インデックス(でもなんでみんな立って読んでるのかな?この「ほんや」ってテーブルも椅子も置いてないし、へんなの)

インデックス(ん?このあたりの本は中身が絵だけ…絵本なのかな。えっと・・・・・・とあるかがくのれーるがん…?)

インデックス(???絵が分割されてる?読み方がよくわかんないや……)
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 02:24:09.44 ID:RaZdT.g0
ぱらぱらとページをめくってみたが、漫画に疎いインデックスはすぐに手に取った漫画をもとに戻してしまった。
少し離れたところでは短髪の女の子が雑誌を読んでいる。
そして別のコーナーに足を向けようとしたとき。

「あらあらお姉さま!!」

ツインテールの女の子が短髪の女の子に向かって話しかけていた。
知り合いなのか、短髪の方はうげっと言う感じの顔をしている。

「げっ黒子」

「またこんなものを読んでいるんですの?お姉さまともあろうお方がはしたない」

「ジャンプのどこがはしたないのよ!これは私の日課なんだから口出さないでくれない」
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 02:24:53.89 ID:RaZdT.g0

「お姉さま、本屋ではお静かに。それはそうと寮監が呼んでましたわ」

「ぎく」

「最近門限を破ることが多いので直接話があるそうですの。さあさ、お姉さま行きますわよ」

そういうとツインテールの方は抵抗する短髪の子をひきずって出て行ってしまった。
騒がしさの原因が去り、本屋に静寂が戻ってくる。
インデックスはそれをぽかんと見ていたが、興味はすぐに小説のコーナーへと移り、ある一冊を手に取ると夢中で読み始めた。
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 02:25:26.79 ID:RaZdT.g0


そのころ、上条は料理本のコーナーで美味しい魚の食べ方を調べていた。

上条(肉は高いし節約するならやっぱ魚か。今日買う予定は無かったがスーパーよっていこ)

上条(白身魚は味が淡白でカロリーが低い、赤身魚は濃厚でカロリー高め……ふんふん)

上条(白身も赤身も美味いよな〜。どっちも捨てがたい)

なんて上条が考えているとショーウインドウ越しに問題の白い色と赤い色が揺れている。
絹のようなまっさらな白い髪と目が醒めるような赤の眼差し。
一方通行か?と思ったが夏服の白いセーラーを見て妹の方と判断する。
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 02:26:14.03 ID:RaZdT.g0
上条(なんか最近よく会うな)

これも何かの縁か、そう思った上条は本屋を出て声をかけてみた。
あの一方通行の妹と聞いて少しの好奇心もあった。

上条「おーい!一方通行の妹!」

鈴科「?」

上条「っ、」

振り向いたその顔は一方通行に思っていた以上にそっくりで一瞬気後れしてしまった。

上条(あのときは暗がりで一瞬だったから……本当にそっくりだな)

違いと言えば髪の長さくらいだろうか。
しかしどことなく女性特有の線の細さも感じさせる。
夏に似合わない白い肌。端正な顔立ち。
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 02:33:12.14 ID:RaZdT.g0
鈴科「ジロジロ見てんじゃねえよ」

目の前の人物はその端正な顔を歪ませて不機嫌な表情になった。

上条「あ、ああ、ごめん。つか話し方もそっくり……」

鈴科「で?」

上条「へ?」

鈴科「なんか用事があって話しかけたんじゃねぇのか」

上条「えっ!えっとだな」

とくに用事があって話しかけたわけではない。
そんなことを正直に言えばもしかすると用がないなら話しかけんなと兄の一方通行よろしく命の危機に関わるかもしれない。
上条はあせってなにか話すことは無いかと頭を働かせたが出てきた言葉が

上条「あ〜そうだ!白身魚と赤身魚どっちがいいと思う!?」

鈴科「はぁ?」

上条(なななななにやってんだ俺!!!)

上条「いやごめん!なんでもない、です。はは、ははは…」
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 02:53:00.35 ID:RaZdT.g0

――――死んだ。

上条は確かにそう思った。
すまんインデックス。俺の人生はここで終わりそうだ、とか縁起でもないことを考えていた上条だったが。
帰ってきた相手の反応は意外なものだった。

鈴科「ぶっ……く、くく」

吹きだす声におそるおそるいつのまにか閉じていたまぶたを上げる。
口に手を軽く当てながら笑いをこらえるアルビノの少女。

上条(笑われてるっ!?)

鈴科「っくく、変なやつだなおまえ」

上条「まだ笑うか!変なやつとは失礼な!上条さんには上条当麻っていう名前がちゃんとあるんだからな」

カミジョウトウマ、声に出さずに口だけをそう動かすと少女は笑うのをやめた。

鈴科「ああ、おまえが」

上条「?俺のこと一方通行にでも聞いたのか?」

鈴科「まぁそんなとこだ」
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 03:03:43.63 ID:RaZdT.g0
上条「まあいいや。俺は言ったんだからお前も教えろよな、名前」

鈴科「鈴科百合子」

鈴科はぶっきらぼうにそう言った。

上条「へーじゃあ一方通行の名字も鈴科なんだな」

鈴科「…知らねぇよ、んなこと」

わずかな間が空いてから答えが返る。
さっきとうってかわって無表情になった相手に上条はとまどう。
いけないことを聞いているのだろうか。

上条「妹なんだろ?」

鈴科「……ああ、一応そうだな」

上条「?」

鈴科「……。」
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 03:04:45.52 ID:RaZdT.g0

なにか含みのある鈴科の言い方にひっかかりを感じる。
昨日の一方通行にしてもそうだったが。
上条はこのままだとどんどん険悪なムードになりそうだったので、二人の家庭には複雑な事情があるんだろうと適当にあたりをつけ、話の方向転換を試みた。

上条「そういえば鈴科、お前ここで何してたんだ?」

鈴科「体の調子を確かめに散歩してたんだよ。おさんぽだおさんぽ」

上条「具合でも悪かったのか……って大丈夫か!?もしかして病み上がりとか!?」

鈴科「違う。でもずっと狭い室内にいたら外に出ていろいろ確かめねぇといけねぇだろ」

上条「暑いからって部屋にひきこもってたのか?不健康なやつだな」

鈴科「ほっとけ」

鈴科「というかおまえこそなにしてたんだ」

上条「俺は暑いから本屋にインデックスと……っああああああ!!」

鈴科「?」
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 03:05:44.57 ID:RaZdT.g0

上条「悪ィ!用事思い出したから帰る!!!」

鈴科「お、おぉ」

上条は鈴科にくるりと背中を向けて走り出した。
だが途中でぴたりと止まって振り返った。
鈴科が怪訝に思っていると、

上条「おい鈴科!変なこと聞くけど、白と赤どっちが好きだ!?」

鈴科「は?」

上条「なんでもいい、直感でいいから!」

鈴科「……白?」

上条「サンキュー!助かった!」

じゃあまたな!といって今度こそ止まることなく上条は走っていった。

鈴科「なんだったんだありゃ……」
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 03:06:59.82 ID:RaZdT.g0



上条が急いで本屋に帰るとインデックスは読書に没頭しており、置いて行かれたことさえ気づいておらず、事なきを得た。

そんなこんなでスーパーに寄り、白身魚の鮎を買ってきた帰りである。
もう日は傾きかけており街は夕焼け色で染め上げられていた。

上条「いや〜タイムセールスに間に合ってよかったよかった」

インデックス「あんなに急いでたわけはそれだったんだね……」

上条「インデックスが本好きだとは思わなかったな、本から引きはがそうとすると噛むし」

インデックス「いいとこだったんだもん」
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 03:08:00.88 ID:RaZdT.g0

上条「本屋から出て来る時レジを通さないで本を持ってきたのにはさすがの上条さんも焦りましたよ」

インデックス「うぐっ!だって“ほんや”って図書館か何かだと思ってたから。それにあんなにたくさんあるんだから一冊くらいくれたって罰は当たんないんだよ!」

上条「おかげで出口でビービー鳴ってその本買うはめになっちまったじゃねーか」

インデックス「そのことについてはごめんなさいかも……でもでも、ほらっこれ見て」

インデックスは上条の眼の前にさっき買わされた本の表紙を突きだす。
表紙には白い装束をまとった女の子のイラストが描かれている。
シスターに見えなくもない。というかなんというか

上条「インデックスに似てる……」

インデックス「おもしろいでしょ?それに中に入ってる挿絵はとうまに似てる人もいるんだよ」

ぱらぱらと見てみると黒髪の少年のカットがある。まあ、言われてみれば似てるかもしれない。
でも黒い髪の少年なんてのは街にいくらでもいるし、このスペックが当てはまるやつなんてたくさんいるだろう。
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 03:09:55.58 ID:RaZdT.g0
インデックス「それでねっ、このとうまに似てるのが主人公で私に似てる子がヒロインなんだけど。後半ヒロインがラスボス化しちゃってね!それでなんと……」

上条「上条さんはバカなんで三行以上の文は読めません」

インデックス「とうま、読書は心の栄養になるってお母さんに言われなかった?」

上条「だー!うるせぇっ!俺は心の栄養になってくれるより実際に栄養として摂取してお腹が膨れる方がいいの!」

インデックスが憐れむような視線を投げかけて来るのがつらい。
本を開けばすぐ眠くなる上条には本を嬉々として読む奴の気がしれない。

上条「その話しは終わり終わり!今日の夕飯の話しでもしようぜ」

インデックス「ごはん!今日の夜ごはんは何かな、とうまっ!」

上条「今夜は鮎の塩焼きにします」

インデックス「それってさっきのおさかなだよね。あゆって美味しいの?」

上条「ああ。今の時期は一番脂がのってて特に美味いんだぜ」
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 03:10:38.84 ID:RaZdT.g0

インデックス「わぁっ!楽しみにしてるね、とうま!」

上条「おうよ!まかせとけっ!」

インデックス「おっさかな♪おっさかな♪」

そんな感じでインデックスは上機嫌でしばらく歩いていたのだが、ある一点をみつめてぴたっと立ち止った。
おやっと思い上条がインデックスの視線の先を探ってみると、アクセサリを売っているショップがあった。
アクセサリと言っても高級なものではなく女子高生が買う様な安いものだ。外側には髪ゴムやコサージュなどが置いてある。
インデックスは普段、口を開けばおなかすいたとしか言わない食欲魔人なのでこういうのに興味は無いのだと上条は思っていたのだが。

上条の視線に気づいたインデックスはあわててこちらを向く。

インデックス「なっなんでもないんだよ!ほしいなんてこれっぽっちも思ってないんだよ!」

上条「それじゃ欲しいですって言ってるようなもんだぞ……」

インデックス「ううん、本当。シスターさんは必要以上の装飾品は贅沢だからつけちゃいけないもん」

だが、目の前にいる少女はぷるぷると体を震わせて我慢しており未練がありありなのは一目瞭然である。

――――インデックスも女の子だもんな。
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 03:11:06.29 ID:RaZdT.g0

上条「……はぁ。なんでそんなに意地張ってんだよ。別につけないからって買っちゃダメなわけでもないだろ?」

インデックス「でもさっき本買ってもらっちゃったし……」

上条「ぐっ…アクセサリーひとつ買えるくらいならなんとか」

インデックス「そこまでして欲しいってわけじゃないから、見るだけにするんだよ。知ってるとうま?こういうのウインドウショッピングっていうんだよ」

上条「又の名をひやかしともいう……っていいのか?」

インデックス「せっかく私が気を使ってあげてるのに!」

上条「まあ、インデックスがいいならいいけど」

インデックス「普段とうまは私のことなんだと思ってるのかな?」

上条「よよよよーし、じゃあさっさと行こうぜ」
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 03:12:30.58 ID:RaZdT.g0



インデックス「わ、このネックレスかわいい!こっちのハートのもかわいいかも!」

ショップに行くとインデックスは嬉しそうな声をあげながらあちこちアクセサリを物色している。
その姿はほんとうにただの女の子のようだ。
上条はこういうものには疎いので入り口付近でインデックスの様子を眺めていた。
ふと、外に並べられたさまざまな色のコサージュが目に入った。
ピン止めになっており髪に付けられるようになっているもの、髪ゴムについているもの。

上条(へえ、いろいろあるもんだな。しかも思ったより安い)

インデックス「とうま!あれ、何見てるの?」

上条「別に。よく作られてんな〜って思ってさ。早いな、もういいのか?」

インデックス「うん、見るだけだからね」
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 03:13:10.72 ID:RaZdT.g0

上条「あんまり長く居られてもせっかく買った鮎が悪くなっちまうから困るんだけどな」

インデックス「はっ鮎!早く冷蔵庫に入れないとどんどん悪くなっちゃうんだよ!早く帰ろうとうま!」

上条「あ、ああ」

鮎ということばに豹変したインデックスにビビった上条はワンテンポ遅れて返事を返す。

インデックス「き〜っ!遅い遅い遅い!!もう鮎には一刻の猶予も残されてないんだから!貸してっ」

反応の遅い上条にしびれを切らしたインデックスはそう言って鮎の入ったレジ袋を上条からひったくると猛ダッシュで先に行ってしまった。
その場には上条だけがポツンと残される。

上条(そんなに鮎が大事なのか……)

自分より鮎の方が大事なのかと思うとなんだかさびしい上条であった。

もう学生寮はすぐそこなのでインデックスが道に迷ったりする心配はない。
上条はゆっくり歩を進める。
ただ方向は学生寮の方向ではない。

しばらくして店から出てきた上条の手には小さな紙袋があった。
その紙袋をポケットにいれると、上条は走り出した。腹ペコシスターの待つ自分の家へと。

54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 03:14:37.19 ID:RaZdT.g0
今日の分投下おわり
書きこんでくれた人ありがとう。
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 03:26:23.18 ID:1Hn/Ixco
乙!続きも楽しみにしてるよー
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 04:46:38.68 ID:8JhfTIAO
最後まで読みたいぜ
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 10:49:50.02 ID:pw9OlwAO


インデックスさんかわいい
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/26(月) 20:12:16.52 ID:84OyDUDO
まだかな
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/27(火) 20:17:49.00 ID:.2HFA9Mo
見てるから待ってるよ
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/02(日) 15:11:54.23 ID:Zaqo7YDO
まだかなー
シリアスな内容だから書くのが難しいのかもね
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/03(月) 06:44:49.58 ID:TAjRaC60
シリアルうめぇ
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/03(月) 09:55:54.12 ID:Lwi40oAO
非常に気になる期待
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/04(火) 21:13:28.29 ID:JxdtMv60
期待
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/05(水) 17:12:37.47 ID:B41inMU0
期待
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/05(水) 19:45:58.34 ID:GBQKroDO
このインデックスさんはかわいいインデックスさん
66 :1 :2010/05/06(木) 23:50:32.37 ID:Konxu6AO
携帯から

放置していて申し訳ない
パソコンがネットにつなげなくなって困ってるんだ

つか以外とレスがあって飛び上がるほどびびった
わかめスープ吹くかと思った

ネット繋げなくなって心が折れてもういいかとか思ってたのに書き溜めしないといけないな!

メモ帳開いて来る!
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 00:02:09.97 ID:A/Dps6AO
大丈夫だよ、ろくじゅうろく。
私はそんなガラスの心ないちを応援してる
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 00:02:28.62 ID:4mgc1wgo
頑張れ

期待
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 14:53:47.75 ID:0sOqa9g0
待ってる
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/07(金) 23:34:43.90 ID:.ceEwoSO
地の文も上手いしキャラも生き生きしてて好きだ
書くのはゆっくりマイペースでいいから完結して欲しい!1の文章を最後まで読みたい
期待してます
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/12(水) 14:44:37.16 ID:GZP4SaU0
待ってるぞー
支援!
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 10:17:14.46 ID:L1tmNsAO
あげ
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 10:18:51.51 ID:dqD9.o60
いまだにPCが直ってないので学校から書きだめ分を少しあげます
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 10:20:13.73 ID:dqD9.o60
【某日から数日後】

今日で夏休みはあと残すところ三日となる。
しかし教育熱心な月詠小萌によって今日も今日とて補習は続くのだった。

上条「やーっと終わった……もう上条さんはクタクタです……」

上条は補習から帰宅する途中だった。
夕方はうだるような暑さもおとなしくなりだいぶ過ごしやすい気温となっている。
夏休みも終盤というだけあって今のうちに遊んでおけーっという生徒も多いのかもうすぐ日も暮れるのに人足が多い。
いつも通る帰り道から見る地下街の入り口は昨日より込み合っているように見えた。

そこへ、最近よく見かける白。

人ごみの中で浮き上がるように目立つ真っ白な彼女。
鈴科百合子が立っている。
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 10:21:02.91 ID:dqD9.o60

白い肌に合わせたかのような真白い夏服のセーラーに膝より短い丈の紺色のスカート。
この間と違うのは、手に持っているものだった。

大きなクマのぬいぐるみを抱いていたのだ。

上条「なぜに!?」

思わず口に出してしまった。
こちらに気づいたように鈴科が視線を向けて来る。
地下街のゲームセンターの景品だろうか、その大きなクマは鈴科の体の半分以上を隠してしまっていた。
クマを胸に抱き、見た目としてはかなりメルヘンちっくだ。
紅のふたつの瞳が上条にむかって「はやくこっちへこい三下」と訴えているような気がする。
鈴科はこちらに気づく前は困っているような表情をしていた。
つまり面倒くさいことに巻き込まれる気がする。

上条「あ!今日はスーパーで今からタイムセールがあるんだったー!ということで上条さんは行かないと」

そう言うや否や上条はクルリと体を180度転換させる。

鈴科「見え透いた嘘ついて避けようとすんじゃねええええ!!!!」

その上条の背中に鈴科のドロップキックが見事に決まった。
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 10:22:36.81 ID:dqD9.o60

上条「ぐ……ぐぁ…ただスルーしただけなのにこの仕打ち……」

上条は蹴りで転んだ拍子に打った顔面を左手で押さえながら立ち上がろうとする。
が、なにかが背中に乗っていて重くて立ち上がれない。
首を後ろへ巡らすと、目線の先に見えたのは楽園だった。

目の前に広がる白い、三角状の布。

パンツだった。
フリルがあしらわれており、とても女の子らしい。
夕方で気温が低くなったとはいえ涼しいとはいえないこの暑さのせいか、ショーツは汗でじんわりと湿っている。
さらに顔を触れるか触れないかくらいの距離で足が上条の顔を挟み込むように横切っている。
鈴科はこんな夏のさなかにタイツなど履いていない、頬に触れそうなこの太ももはつまり生足で。
しかもこの距離だと肌から発せられる熱をじわじわ感じるような感じられないような。
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 10:23:02.30 ID:dqD9.o60
健全たる男子の上条としてはやわらかそうで細い白いこの足と目の前の白い三角のものに囲まれていかんともしがたい状況である。

上条(なっ!ななななな!?)

鈴科は上条に盛大にドロップキックをかました後一緒に倒れこみ、背中を重ねるように倒れてしまっていたのだ。
飛んだせいでスカートはめくりあがり、下があられのない格好になっている。

上条「いいい意外とかわいらしい下着を着けておられるんですねって違う違う違う!!!ごめんなさい別に見るつもりはなかったんです!!
振り向いたら白いものがですねこれはでもとび蹴りをくらわせたあとに倒れこんできた鈴科も悪いというかなんというか本当にごめんなさい許して下さい命だけは!!」

鈴科からの怒りの攻撃に身構える上条だったが特に何も来ない。

上条(?)
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 10:23:35.39 ID:dqD9.o60

鈴科「あぁ悪ぃ、俺のせいで起き上がれねぇのか」

鈴科は予想に反して、こともなげに立ち上がりぱんぱんと手でスカートのほこりを払い落す。

上条「あ、あの。鈴科さん、わたくしが今やってしまったことについてお咎めは何もないのでせうか」

鈴科「あん?」

鈴科の顔は不機嫌だが特に今にも飛びかかるような雰囲気の怒りは感じられない。
この不機嫌はさっきのスルーに関してのもののように思われるが。

上条(気づいてないのかっ!?いや、あの状況で気づいてないはずがない!!もしかしてこの子自分のことについて相当無頓着なの!?)
上条(そっそれとも上条さんは男としてなんとも思われていないということなのか!?だから見られても別に恥ずかしくない!?)

上条「それはそれで今は嬉しいけど男としてすごく悔しい気分なのですがあぁっ!!」

鈴科「何叫んでんだおまえ。気持ち悪ぃ」

路上で倒れたままいきなり叫び出した上条に周囲から白い目線が集まる。
先ほども言った通り、人通りはけして少なくないのだ。
即座に我に返った上条はそそくさと立ち上がる。
叫んだ台詞が台詞なこともあってあまりの恥ずかしさで死にそうだ。
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 10:24:55.59 ID:dqD9.o60

目線を下にずらすと鈴科が身をかがめてクマのぬいぐるみを抱きかかえていた。
とび蹴りする前に下に置いていたのか、土をはたいて落としている。

上条「そのクマってお前のなのか?」

鈴科「俺がこんなファンシーなクマサンを欲しがると思ってんのか」

上条「い、いいえ。あっいやでも鈴科は女の子だし意外とかわいいものが好きなのかも」

はぁっと呆れ気味なため息が聞こえる。

鈴科「預かりもんだ」

上条「預かり物?」

一体誰のと上条は続けようとしたが、持ち主はすぐにやってきた。

「あーっ!いたぁ!お姉ちゃんクマさん預かってくれてありがとう!!」

まだ幼稚園くらいだろうか、二つに結った髪をはねさせて小さな女の子がこちらへ走ってくる。

上条「…どういうこと?」

鈴科とこの女の子をつなぐ要素が見当たらない。

幼女「えっとね、トイレに行く間お姉ちゃんにクマさんを預かってもらってたの!」

にこにこと笑顔で答える女の子。

鈴科「こいつ迷子なんだよ」

どうやら上条にドロップキックを見舞ってまで引き留めたかった理由はこれらしい。
女の子の話によれば、地下街を歩きまわっていたところお父さんとお母さんといつのまにか離れてしまい、地下街からも出てしまったのだという。

鈴科「そしたらこいつがいきなり『ウサギさんだーっ!!』とか言って泣きながらしがみついてきやがった」

上条(でも見捨てることができなくて困っていたと。鈴科子どもの扱いわからなさそうにしてるしなぁ)

幼女「白くて赤いおめめはウサギさんでしょ。えっウサギさんじゃないの……」

そう言うと女の子は目に涙を浮かべて今にも泣きそうな顔になる。

上条・鈴科(うっ)

上条「……ウサギさん。うんうん、この人はどうみてもウサギさんだよね〜。なっ!鈴科(ウサギさん)!」

鈴科「はぁ!?……あ、あぁそぉだな!俺はう…うさぎさんですよぉ…」

後で覚えてろよおまえという殺気のオーラが鈴科の背後に見える気がするが上条は気にしないことにする。
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 10:33:42.98 ID:L1tmNsAO
携帯から
すまんこそこそやってたのに人が増えてきたからまたあとで!
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/17(月) 11:05:25.18 ID:ZbCz242o
すばらしい
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 12:10:36.63 ID:dqD9.o60
投下再開します
さっきと違うパソコンから
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 12:11:58.63 ID:dqD9.o60

幼女「よかったぁ……ウサギさん見つかって」

えぐえぐと少し泣きべそをかきながら女の子は安心した様子で言う。
もう離すまいという感じで鈴科の下腹部あたりに抱きついた。
鈴科はぎょっとして身じろぎしたが女の子の腕はきつくセーラーの裾を握っていて離れない。

上条「見つかってよかった?……どうしてウサギさんのこと探してたの?」

幼女「うん。ママがね、はぐれたらウサギさんのところにいるのよって言ってたの」

迷ったときのために母親が待ち合わせの場所を決めていたんだろう、と上条は会得が言ったが。

上条(鈴科をウサギさんとは…白くて目は赤いけど)

と、そこへ鈴科が近寄ってきて上条に女の子が聞こえないような小さな声で話しかける。

鈴科(おい、地下街にうさぎのなにかがある待ち合わせできるような場所ってあんのか?)

上条(あったような無かったような)

鈴科(ったく役に立たねぇなおまえ)

上条(ふふふ、万年補習の上条さんの記憶に頼る鈴科が間違っているのです)

鈴科(胸張って言うことじゃねぇだろソレ。ならどっか案内かなんかで聞いた方が早いな)

本当はおまえに全部任せて消えようと思ってたのにという言葉が聞こえてきて俺は迷子の相手を押しつけられるところだったのかよ!と上条は心の中でつっこむ。
女の子にしがみつかれては鈴科も逃げることができない。
二人は地下街に降りて女の子の両親を探すことになった。
意地でも手を離そうとしない強情な女の子。
夕暮れの中、鈴科はこっそりとため息をついた。
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 12:13:29.18 ID:dqD9.o60



学園都市の地下街は広い。
飲食店やファッション、ゲームセンターとにかくたくさんの店が連なっているショッピングモールなのである。
この広い空間、そして人の波のなかでやみくもに探すことは無謀とも言える。
そこで重要なのがインフォメーションセンターだ。
インフォメーションセンターはそこここに点在しているので二人は地下街に入りほどなくして見つけることができた。

上条「すいませーん、あのこの子迷子になっちゃったみたいなんですけど」

案内「あら、そうなんですか。ならこちらのアナウンスで連絡してお待ちいただくこともできますが…」

鈴科「どのくらいかかりますぅ?」

案内「迷子センターに電話して、係員に来ていただいて…迷子センターはここから遠いので往復だけでも一時間くらいはかかりますね」

鈴科「そんなに待ってらんねぇ」

上条「えっ、そうなのか?」

鈴科「俺は用事があったからあそこにいたんだ。おまえと違って忙しいんですぅ」

案内「ではお子さんだけ親御さんが来るまで迷子センターの方でお預かりいたしますよ?」

上条「それがですね……」

幼女「やだっ!!ウサギさんと一緒じゃなきゃだめなの!」

女の子は鈴科の下腹部に顔をうずめて離すもんかという具合にしがみついている。
ぬいぐるみのクマが鈴科と女の子の間に挟まれて窮屈そうだ。
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 12:14:17.00 ID:dqD9.o60
その様子を見て案内のお姉さんは少し笑って納得し、それから困り顔になった。

案内「…困りましたね。どうしましょう」

鈴科「どうやらこの子親にウサギのいるところにいろって言われたみたいで。んでウサギが目印になるような場所で待ち合わせに使われる場所ってありません?」

案内「えーと、そうですね。ここからだいたい15分くらいのところにウサギのオブジェがありますが…」

ここですね、とお姉さんが画面の地図を指差す。

上条「そこだっ!行くぞ鈴科!」

お姉さんにお礼を述べると鈴科の手を掴んで上条は走り出した。

鈴科「おぃ別に走るこたぁ無いんじゃ」

鈴科はあわてて女の子をベクトル変換で持ちあげやすくしてクマのぬいぐるみとともにその細い腕で抱えた。

上条「だってお前用事あるんだろ?それにその子だって早くお父さんとお母さんに会いたいはずだ!」

上条はまっすぐ前を見据えてそう言った。

鈴科(つーか、手ぇ)

手をつながなくてもちゃんとついていくというのに、この男はと鈴科は思う。
ふれあう手から伝わる他人のぬくもりを感じながら鈴科はまたひとつこっそりとため息をついた。
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 12:15:42.80 ID:dqD9.o60



「まゆこ!!!」

若い女性の声が響く。
あわてた顔でこちらへ駆け寄ってきているのが女の子のお母さんだろう。

「ママー!」

女の子は安心したせいか涙を浮かべながら母親のもとへ走っていく。
クマが大きいせいで足が引きずられているのがちょっとかわいそうだ。
少し遅れて父親らしき若い男性もこちらへ来る。
まゆこと呼ばれた女の子と両親が二、三言葉を交わすと三人がこちらへ来た。

「うちの娘を連れてきていただき本当にありがとうございます」

ありがとうございますと何度も繰り返し頭を下げるので、こちらの方がなんだかすまない気がしてくる。

上条「いえ、別に大したことはしていませんし」

「そんなことありません!うちの大切な娘が無事に帰ってきたのはあなた達のおかげです」
「だめだろまゆこ、言われた通りのところにいないと」

「わたしちゃんと『ウサギさん』のところにいたもん!」

父親の言うことに女の子は反論する。
自分の言っていることは間違っていない、というように。
両親の顔は娘の言うことに首をかしげた。

上条「あ、多分こいつのことだと」

そういって上条は左手で隣に立っている鈴科を指し示す。
その容姿に娘の言う『ウサギさん』の意味がわかったのか、我関せずといった感じで少し離れていた鈴科の方へ両親が近寄ってきた。
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 12:16:12.62 ID:dqD9.o60

「まゆこにとっての『ウサギさん』はあなただったんですね」

鈴科「めんどくさい事態にしちゃってすいません」

いいえ、と母親は首を横に振る。

「あなたがいてくれたことでまゆこは不安にならずに済みました」
「もし一人だったら泣いてうずくまっていたかもしれません」

ありがとうございますと改めて頭を下げる両親に鈴科は戸惑った。
自分のせいで少女は目印を間違えてしまったのに、と。
その様子が伝わったのか、

「さすがに娘でも人と一度見たオブジェの違いはわかりますよ、それでもおそらくウサギにそっくりなあなたを見つけて駆け寄ってしまったのでしょう」

と父親がほほ笑みながら言う。

「ウサギさんありがとう!」

女の子が満面の笑顔でお礼を述べる。
鈴科はどうしたらいいのかわからず、ほんの少し口の端を歪めてつられたように不器用に笑った。
上条もそれをみて自然と笑顔になっていた。
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 12:17:38.11 ID:dqD9.o60


あのあと鈴科と上条は親子と別れてもう薄暗くなった街を歩いていた。

上条「あれ?鈴科用事あるんじゃなかったのか」

同じ方向に歩いている鈴科に向かって上条は問う。

鈴科「こっちに用事があんだから仕方ねぇだろ」

ぶっきらぼうに鈴科は答える。
でももうこっちには学生が住む居住エリアしかなく用事を済ませるような施設しかなかったような、と上条は思索を巡らす。

しばらくの沈黙。
響くのは二つの異なる足音だけだ。
空は橙色より紺色の割合が多くなり、二人の影もうっすらとしか見えない。

鈴科「親ってのは、どんな感じなんだろうな」

鈴科は親がいないのだろうか、と上条は思ったが口には出さないことにする。
置き去り(チャイルドエラー)―――世の中には子どもを学園都市に預けて入学費のみ払って消えてしまう親がいることを思い出したからだ。
兄だという一方通行の話といい、親の話といい、鈴科はどうにも複雑らしい。

上条も記憶喪失なので親、と言われるとピンとこないが先ほどの親子をみるととてもあたたかい気持ちになれる。
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 12:18:31.03 ID:dqD9.o60

上条「無条件で大切に思ってくれる人がいるっていいよな」

鈴科「……そぉだな」

鈴科は小さな声でぽつりとそう言った。

上条「えっと、鈴科。俺はお前のことよく知らないし、お前も俺になんか言いたくないことあるだろうけど」

鈴科「?」

上条「なにかあったら言えよ。力になれるかもしれない」

上条は鈴科の目を見ている。
鈴科の瞳にはなにかが横切ったような気がしたが今はなにも見てとれない。

上条「俺はバカだし、不幸体質だし、普通の高校生だ……けど」
上条「話くらいなら聞いてやれる、俺にできることなら手伝う」

上条「だから、「別に何でもねぇよ」

鈴科「特に俺は何にも困っちゃいねぇ。気ぃ使わせて悪かった」

鈴科は上条の目をまっすぐ見返していた。
鈴科の真っ赤な瞳が上条を見つめている。
しかし交差したふたつの視線は鈴科が目を閉じたことで再びひとつになった。

上条「……本当に困ってないのか?」

鈴科「ああ。困ってなんかねぇ」
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 12:19:13.17 ID:dqD9.o60

上条「――なら!この話しはおしまいだな!ところで鈴科、ちょっと渡したいもんがあるんだけど」

唐突に場の雰囲気を変えた上条に疑問符をとばす鈴科だったが。

ふわりと自分の左耳のあたりに上条が手を伸ばした。
鈴科の白い髪がするりと上条の指を滑る。
一体何をしているのかわからず驚きで思わず体が固まった。

上条「おお!似合う似合う、上条さんの目に狂いはなかった!」

左耳になにかあたっている感じがするので何か髪に付けられたのだ、ということまで鈴科にはわかった。
鈴科は確認のために近くにあった電話ボックスのガラスに自分の顔を映して見る。

白い造花の花飾りだ。

花弁は白く中心部は黄色。ピン止めになっていて髪の左側に止められている。

上条「一方通行と鈴科ってそっくりで顔だけを見たらわかんないからさ、それつけたら一瞬でわかるだろ?」

色は赤か白かって言ったら白っていってたし、白は嫌いな色じゃないと思ってと上条は言う。
このあいだ白い造花のコサージュを見て上条は鈴科のことを思い浮かべたのだった。
(実は上条はインデックスにもこれとは違う髪飾りをひとつ買っていたのだが、インデックスは大切にするねと言うと棚へしまってしまった。)

ガラスを通じて自分を見ている鈴科の表情は変わらず、喜んでいるんだかいまひとつ上条にはわからない。
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 12:21:22.40 ID:dqD9.o60

鈴科「まぁなんだ、とりあえずありがとよ」

だから、鈴科からそう言われて上条はほっと胸をなでおろしたのだ。

上条(よかった、嫌がってはないみたいだ)

髪飾りをつけた鈴科と上条はまた少し会話をしながら歩き続け、もうすっかり暗くなった頃に鈴科と上条は別れることになった。

上条「じゃあ、ここ俺の学生寮だから…本当に送らなくても大丈夫か?」

鈴科「あぁ、俺だって能力者の端くれだし心配は無用だ」

上条「そっか。じゃあな鈴科」

鈴科は振り向かずに前を向いたまま腕をひらひらと振るとそのまま上条の前から歩き去った。
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 12:25:28.66 ID:dqD9.o60
もう少し書きためはあるんだが、きりがいいのでここまでにする。
次は鈴科の心情描写からになると思う。一方通行はまたそのあとに
もう終盤に入ったところなので、なげぇと思ってる人はあと少しお付き合いください

次の投下はいつになることやら…
シリアス書いてると打ち止めと一方通行のほのぼの話とか書きたくなってくる
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/17(月) 18:29:51.67 ID:gEw8dsAO
待ってるぜ
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/17(月) 19:15:28.51 ID:kLG7h6DO
来てくれてよかった
待ってる
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/24(月) 16:19:28.76 ID:ziyv3sAO
またちょろっと学校から投下しますのであげます
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/24(月) 16:27:35.27 ID:T7LGh2E0


鈴科は上条から別れたところからだいぶ離れた、人気のない場所へと移動していた。
建物と建物の間の細い路地。
先へ進めば進むほど電灯の光は届かなくなり暗闇が広がっている。
その闇に呑みこまれるように白い彼女は歩いて行くが、よどみない足取りを崩さない。
そして不意に足を止める。
人通りのある道から見て死角となるその場所にぼんやりと鈴科百合子は立っていた。

鈴科(実験開始まであと5分前後)

道中に予想外の出来事はあったがなんとか間に合った。
鈴科はつらつらとこれから行われる『実験』についての要旨を頭の中で確認する。
今回の利用地形は絶対座標でX-125899` Y-466817°……用途は『視界のきかない場所における対処法』
鈴科の検体番号は034号だ。

鈴科は首元に埋められている補助演算装置の具合を確認していると、左耳あたりにかさりとあるものが気になった。
さっき黒髪の少年がくれた白い花の髪飾り。
これから『実験』を控える034号にとっては全く必要のないものだ。
いや必要がない、というより必要がなくなるという方が正しい。
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/24(月) 16:28:09.13 ID:T7LGh2E0

鈴科「…………」

034号はまた夕方のあの時のようにため息をつくと、誰もいないように見える闇に向かってつぶやいた。

鈴科「他の〈鈴科百合子〉、いんだろ」

闇が動いた。
気配は一つではない、幾つもの気配が034号の周りに蠢いている。
そのなかでぼうと一人の〈鈴科百合子〉が前に進み出た。

「何かありましたか、と鈴科は問います」

無表情に034号へ顔を向けるのは全く同じ顔をした少女だ。
おそらく『実験』終了後の事後処理のために派遣されている〈鈴科百合子〉だろう。
鈴科たちの中には学習装置(テスタメント)が妹達(シスターズ)からの流用なので妹達の口調が抜けていない個体も存在する。
『実験』前には完璧に直すようにプログラムされているため、全ての〈鈴科百合子〉は一方通行(オリジナル)の前で034号のような口調になるのだが。

鈴科「035号か。おまえコレ預かってくんねぇ?」

034号が右手で差し出したのは髪飾りだった。
確か先ほど少年からもらったものだと035号は記憶共有によって確認している。
疑問符を浮かべた表情を目の前の相手が浮かべたのを見て034号は続けた。
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/24(月) 16:28:38.50 ID:T7LGh2E0

鈴科「俺がつけててもしょうがねえし、もらったのに付けてないとアイツに勘繰られるかもしれねぇだろ」

「そういうことですか、ならお預かりします……いただくと言う方がいいかもしれませんね、と鈴科はあなたのこの後を予想します」

鈴科はケッという顔をすると035号の顔の左側に髪飾りをつけてやる。
あのとき黒髪の少年がしたのと同じように。
髪飾りを受け継いだ035号は静かに暗闇にまぎれていった。

また一人になった鈴科は考えていた。
どうしてあの少年はいきなりあんなことを言い出したのだろうと。

鈴科(わからねぇ)

少年の近くにいると自分はいつもより情緒が不安定になる気がする。
気持ちが揺れるのだ。
その理由もわからない。
特殊に改造された学習装置(テスタメント)によって感覚、記憶を共有した〈鈴科百合子〉。
数十人の脳を使って考えて、それでもこの理由はわからないのだった。
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/24(月) 16:29:05.80 ID:T7LGh2E0

そこへひとつの異なる気配が現れた。

学園都市最強にして〈鈴科百合子〉達のオリジナル―――一方通行。
いつもなら鋭いナイフの切っ先をイメージさせるような気配はなりを潜めており、亡霊のようにそこにただ佇んでいる。
その表情は仄暗く、この路地にはびこる闇よりも深い。
白い白い髪と肌のなかに赤い瞳が浮かぶように其処へある。
かつてぎらぎらとした光彩を畏怖とともに放っていた瞳は今は薄く膜が張ったかのように濁っている。
そんな幽鬼のような一方通行の顔に浮かぶのは「諦め」といくらかの「疲れ」だった。

鈴科(まるで死人だな)

量産型クローンの鈴科はそんな印象を受ける。
鈴科達は実験動物(クローン)であり、使い捨てられる存在である。一方通行もそれをわかって妹達(シスターズ)の実験に参加していたはずだった。
だが今ではどうだ。
〈鈴科百合子〉を手に掛けることに抵抗を覚えているようだ。
それも全てあの少年に打ち負かされてから。

あの少年には人を変える力かなにかがあるのだろうか。

鈴科は自分に訪れていた変化にも気付かずそう考えた。
しかしもう自分には関係ないことだ………刻々と、『実験』の開始時刻は近付いていた。

鈴科「一方通行(オリジナル)、準備はできたか。あと数秒で実験開始だ」

鈴科がそう告げると一方通行はバッと顔を上げてこちらを見た。
一方通行は顔をひどく歪ませる。
それは子どもが嫌だとだだをこねて泣きだす一歩手前に似ていた。

鈴科は笑う。

姉が弟を安心させるように。
これじゃどっちがオリジナルなのかわかりゃしねぇな、と鈴科は笑いながら今日何度目になるのか分からないため息をついた。
小さく、鈴科自身にしかわからないほどに。
彼女は知らないのだった。
その笑顔こそがひどく一方通行のことを傷つけたことに。

もうすぐいなくなる彼女には知る由もなかった。
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/24(月) 16:39:03.29 ID:ziyv3sAO
投下し終わったらたった4レスだった、だと……?
座標うんちゃらは適当だからおかしかったらごめんよ

……本編書き溜めの間に何か携帯で短編投下した方がいいんだろうか。ほのぼの書きたい
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/24(月) 16:43:12.13 ID:QhDikMo0
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org909978.jpg
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org910099.jpg
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 19:27:59.87 ID:qLrNhIDO

短編も見たい
103 :試し :2010/05/24(月) 20:07:55.61 ID:ziyv3sAO
打ち止め「朝だよー!」

打ち止めが一方通行の部屋のカーテンをあける。
朝日はまぶたの裏を刺すようにふりそそいだ。

一方通行「……」

太陽光によって覚醒を促された一方通行はけだるげに目を細く開ける



一方通行(……ふとン)

ずり下がっていた掛け布団を顔を隠すように託しあげるとごそごそと全身を丸めて再び寝る態勢に入る。

打ち止め「!? もおっ!!朝ですよぉーーっ!!ってミサカはミサカは二度寝する気満々のあなたに向かって大声で呼び掛けてみるっ!!」

一方通行「……」

打ち止め「あなたが起きるまでやめないんだから!ってミサカはミサカは布団でみのむしみたいになってるあなたに徹底抗戦の構えをみせてみるっ!!」

それでも反応は無い。
その後打ち止めは数回叫んだり、布団をバタバタ叩いてみたり、思いつく限りの妨害を加えたのだが徒労に終わってしまった。

とうとう打ち止めは涙を浮かべてぐずりはじめた。

打ち止め「……今日はピクニックに連れてってくれるって言ってたじゃないってミサカは、ミサカは…ぁ…」

打ち止め「ふぇ…え……」

打ち止めの涙がまさに目尻からこぼれそうになった時。

一方通行「……っち」

打ち止め「…えっ、てミサカはミサカは、」

一方通行「オマエのでけェキンキン声でさっきから寝起きスッキリバッチリだっつってンだ!」

ガバッと一方通行は掛け布団をめくって起き上がると布団を打ち止めに投げつける。

一方通行「目から垂れ流してるやつそいつで吹いとけクソガキ」

勢いよく起き上がったのはいいもののまだ完全に目が覚めていないのか、半開きの瞳をこすりながら一方通行はふらふらと立ち上がる。

その背中へ打ち止めは布団越しに抱き着いた。

打ち止め(えへ、あなたは優しいんだからってミサカはミサカは心の中で呟いてみる)

おいクソガキ離れろ顔洗えねェだろが! と一方通行は叫んだが打ち止めはしばらくくっついたままだった。
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 20:11:31.52 ID:ziyv3sAO
こんな感じ

携帯からだと長さがよくわからないな……
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/24(月) 21:17:32.16 ID:qLrNhIDO
通行止めいいわー
長さはちょうどいいと思う
短編も本編もどっちも期待してる
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/05/25(火) 18:12:28.72 ID:fm9Kzfko
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┃ │        .イ:::/:.:.:: '::::/://  ⌒ヽ |!:|r'/://:.:.:.:.:|::.:.:.::.:.::.:/:.:.:.::.:.::./: :/: : ヽ  
┃ │       / /::/:.:. /:::/´::/ ′     V::://:/.:.::.:.:.::.::.:|:.:.::.:.:.:./.:.:.::.:.:.::/ : / : :/⌒ヽ 
┃ └ーーー─────────────────────────────────
┗-━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     2010年5月 糞スレにて
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/02(水) 19:49:31.79 ID:Olbr1JE0
来ないのかな・・・?
とりあえずしえん!
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/03(木) 06:24:29.80 ID:wsRuQUAO
>>103
いいわー!
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/25(金) 18:14:34.60 ID:JXgZjxUo
書き手のレスがないまま1ヶ月が経過したのでご案内

続ける意思がなくなった場合は以下のスレでHTML化依頼をお願いします
■ HTML化依頼スレ Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/

続ける意思がある場合は2週間に1度ぐらいでいいので生存報告をよろしくお願いします
みんなで仲良く製作速報を使えるようになるべく放置スレを減らしましょう
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/03(土) 13:06:05.63 ID:caN9BWgo
案内から1週間レスが全くなかったので放置スレと判断してHTML依頼してきます
おつかれさまでした
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