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かがみ「ぶっちゃけ好きです」 「私の気持ちを動かしてみてよ」こなた - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/22(木) 23:30:41.42 ID:.kwONkAO
☆日曜日 柊家



かがみ「本当に私やこなたと一緒に行かなくていいの?」

つかさ「うん、大丈夫」

かがみ「あんなに楽しみにしてた映画なのに?」

つかさ「うん、大丈夫だよ」

かがみ「変な子」

つかさ「頑張ってね」

かがみ「頑張る? 何を?」

つかさ「お姉ちゃんこなちゃんのこと好きなんでしょ?」

かがみ「!」

つかさ「双子だから見てたら分かるよ」

かがみ「……そっか………気持ち悪い?」

つかさ「全然。むしろ応援してるくらい」

かがみ「ありがと、いい妹を持ったもんだわ」

つかさ「大袈裟だよ。ほら早く、行ってらっしゃい」

かがみ「うん、行ってきます」





一ヶ月ぶりくらいか、緊張する。
取り合えず書き溜め投下していきます。
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寝こさん若返る @ 2024/05/11(土) 00:00:20.70 ID:FqiNtMfxo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715353220/

第五十九回.知ったことのない回26日17時 @ 2024/05/10(金) 09:18:01.97 ID:r6QKpuBn0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715300281/

ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part13 @ 2024/05/09(木) 23:08:00.49 ID:0uP1dlMh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715263679/

今際の際際で踊りましょう @ 2024/05/09(木) 22:47:24.61 ID:wmUrmXhL0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1715262444/

誰かの体温と同じになりたかったんです @ 2024/05/09(木) 21:39:23.50 ID:3e68qZdU0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715258363/

A Day in the Life of Mika 1 @ 2024/05/09(木) 00:00:13.38 ID:/ef1g8CWO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715180413/

真神煉獄刹 @ 2024/05/08(水) 10:15:05.75 ID:3H4k6c/jo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715130904/

愛が一層メロウ @ 2024/05/08(水) 03:54:20.22 ID:g+5icL7To
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715108060/

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/22(木) 23:33:05.07 ID:.kwONkAO
☆電車



かがみ「つかさは都合が悪いからパスだって」

こなた「ありゃ、つかさが一番楽しみにしてたのに残念だね」

かがみ「どうする? 映画はまた今度つかさが行ける時にして、今日は二人で色々まわらない?」

こなた「うん、その方が良いかもね。何処に行く? ゲマズとか?」

かがみ「ゲマズも寄ってもいいけど偶には女の子らしい場所も巡りましょうよ」

こなた「ランジェリーショップとか?」

かがみ「例えばね。それが真っ先に出て来るあたりはどうかと思うけど」
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/22(木) 23:37:56.23 ID:.kwONkAO
こなた「それじゃあね、ネットで見つけたケーキ屋さんを教えてあげるよ」

かがみ「ほほう」ジュルリ



☆ケーキ屋



かがみ「むむっ!?」

こなた「こ、これは想像以上に…!」

かがみ「このショートケーキつついてみなさい。ハンパ無いわよ!」

こなた「どれどれ…ぱくっ……ぬぬぬ!」

かがみ「こ、これは逆に家に買って帰りたくなる味ね」

こなた「これは逆にゆーちゃんに食べさせてリアクションが見たくなる魔法のケーキだよ」

かがみ「ネットの情報網は流石ね」

こなた「お姉さんビックリだ」

こなかが「取り合えず水飲んで外に出ようか」



☆道端



かがみ「はい、口治しのメントス」

こなた「ありがと」

かがみ「それにしても本気でビックリしたわね」

こなた「あれで店やってるんだから驚きだよね」

かがみ「そのうち潰れるわよ」

こなた「潰れるね」

かがみ「よし、じゃあ次は私が見つけた面白い店に連れていってあげる!」
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/22(木) 23:40:52.80 ID:.kwONkAO
☆怪しい古びた雑貨屋



こなた「赴き深い、といえばいいのかな…」ボソッ

かがみ「店は汚いけど珍しいものが多いのよ」ボソッ

こなた「異世界に繋がる魔導書みたいなのはありますか?」

店員「へ?」

私のグーがこなたのつむじを狙い撃つ。

かがみ「こら馬鹿何してんの! すみませんっ」

こなた「〜〜〜〜〜っ!! ゲンコツは酷い………」

店員「あはは、仲いいんですね」

かがみ「えぇ、まあ」

こなた「おや、いつものツンデレじゃないんだね」

かがみ「だから人をツンデレ呼ばわりすな」

こなた「お、ツンデレかがみんに似合いそうなアンティーク風ペンダント発見!」

かがみ「だからツンデレ違―――」

こなた「これ下さいな」

店員「はいよ」

かがみ「っておいコラ何勝手に買ってんだ!」

こなた「ちょっとしたプレゼントだよ。ありがたく受け取り給え」

かがみ「ん………あ、ありがとっ///」

こなた「やっぱりかがみは可愛いなぁ」ナデナデ

かがみ「ひ、人をからかうなっ!」

こなた「声がひっくり返ってるよ」
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/22(木) 23:42:40.16 ID:.kwONkAO
☆ファミレス



こなた「ドリンクバー恒例! メロンコーラウーロンエールティー完成です!!」

かがみ「うわっ! 私は絶対飲まないからな!!」

こなた「あ、さっきのケーキよりかは格段においしいじゃん」ジュルル

かがみ「ふーん……何種類まぜた?」

こなた「五種類は入れたかと。おいしくないけど十分に飲める不思議味」

かがみ「ないわー」

こなた「いやいや本当に」ジュルル

かがみ「マジ?」

こなた「ガチで」

かがみ「どれどれ」ジュルル

かがみ「うぷっ!?」ガタッ

こなた「まあ私は飲んでるフリしてただけなんだけどね」ムフフ

かがみ「ぐ、ぐはっ………」バタン

こなた「あ、店員さんデザート運んで下さい」

かがみ(ちくしょうこなたちくしょう)
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/22(木) 23:44:26.69 ID:.kwONkAO
☆ゲマズ



かがみ「あんたも好きねぇ」

こなた「ここにただ居るそれだけで言い知れぬ充足感があるんだよ」

かがみ「分からんわ。あ、最新刊だ」

こなた(かがみのラノベの趣味が徐々にこっち寄りになってるなぁ)

かがみ「…」ジー

こなた(ん、何を見てるんだろ)

かがみ「…」ジー

こなた(ほほう、無理矢理コミケに連れ出して以来いい感じですなぁ)

こなた「欲しいの?」ボソッ←耳元で

かがみ「う゛ひ゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!?」ビクゥッ

こなた「ふおっ!?」

かがみ「え、何何の話!?」

こなた「いや欲しそうに見てたから…」

かがみ「破廉恥な!」

こなた「うん!? かがみの見てた本がね!?」

かがみ「ぇ、あ、違っこれは違っ!!」

店員「店内で騒がないで下さい」
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/22(木) 23:47:24.12 ID:.kwONkAO
☆公園



こなた「いやー今日は色々回ったねぇ」

かがみ「後半はゲマズ、アニメ、メロン、虎穴しか回ってないけどね」

こなた「かがみも興奮しっぱなしだったじゃん」

かがみ「なんのことかしら」プイ

こなた「まあ一冊も買わなかったみたいだしまだ抵抗あるのかな?」

かがみ「まだって何よまだって」

こなた「んやー? かがみは薔薇とか百合でも偏見もってなさそうだし何時かは足突っ込みそうだなーと」

かがみ「………私は同性同士が悪い事とは思わないわ」
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/22(木) 23:50:05.03 ID:.kwONkAO
こなた「こりゃまた意味深ですな」

かがみ「え? そんな風に聞こえた?」

こなた「……からかったつもりだったんけど」

かがみ「ふーん」

こなた「かがみ?」

かがみ「言っちゃおうかしら」

こなた「え? 何?」

かがみ「ねえ、こなた」

こなた「ど…どうしたの」

かがみ「もし私があんたの事を恋愛対象として好きって言ったらどうする?」
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/22(木) 23:54:42.96 ID:.kwONkAO
こなた「なんでまたそんな無理難題を吹っかけるかな…」

かがみ「やっぱ拒否って絶交?」

こなた「それ、答えなきゃ駄目なの?」

かがみ「……出来ればでいいわよ。無理なら言い方、聞き方を変えるわ」

こなた「そんじゃパス」

かがみ「それじゃ改めて」

こなた「…」

かがみ「…」

こなた「…」

かがみ「…」

こなた「かがみ?」

かがみ「よしっ」

深呼吸で息を整えて私は口を開く。
勇気と覚悟と後悔の予定と、ちょっとの期待を込めて、全ての始まりとなるその一言を口にする。

かがみ「ぶっちゃけあんたが好きです。泉こなたは私の恋愛対象です。よかったらお付き合いして下さい―――」

こなた「」
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 00:04:13.98 ID:5Y5QAkAO
かがみ「………」

こなた「………」

かがみ「………」

こなた「ごめんね」

こなたは泣きながら謝った。

かがみ「………なんで、あんたが泣くのよ」

こなた「ごめん」

かがみ「やめてよ、私がおかしいんだから」

こなた「おかしくなんて、ないよ……ただ………私は無理、だから」

かがみ「………うんまあ…私という人間を拒絶されなかっただけ……よしとしましょうか」

覚悟していたとはいえ、それでも私の心はズタボロだった。
だけども精一杯強がってみせる。
私が泣けばこなたは更に自分を責めるかもしれなかったから。

こなた「でも」

かがみ「無理かな。もう友達で居ることも無理?」

こなた「……かがみは大丈夫、なの?」

かがみ「私は友達かどうかは分かんないけど、今までの関係なら全然いけるわね」

こなた「それって片思いのままってこと?」

かがみ「そうなるわね。あんたさえ気にしないならそれがいい、いや、それでいい」

こなた「正直だね」

かがみ「告ってフラれたばっかで強がっても意味ないからね」

どの口が言うんだか。
私の胸は今にだって張り裂けそうだ。

こなた「私は、大丈夫だよ。ただ、今は期待に応えることができない」

私はその一言に強く反応する。
まさかと思いながらもそれにすがろうとする自分が女々しかった。

かがみ「『今は』?」
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 00:10:50.82 ID:fR1tDMSO
しえーん
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 00:14:28.20 ID:5Y5QAkAO
こなた「ふふ、気になる?」

泣きながらも不敵に笑う表情がやっぱりこなたらしかった。

かがみ「食らい付かない理由がないわ」

今の私の顔はそれこそ必死の二文字で表現できてしまうことだろう。

こなた「自分が本当に異性愛者なのか両性愛者なのか同性愛者なのかなんて案外誰にも分からないモンじゃない?」

かがみ「…そうかもね」

こなた「だからさ、アタックしてみろって言ってんの」

かがみ「へ?」

今は無き涙の跡が残った顔でこなたはニヤリと愛くるしく笑った。

こなた「私の気持ちを動かしてみてよ」







その夜、私の様子を見て何かを察知したつかさがアレコレ聞いてくるので一部始終を話した。
そうしたら、つかさはふわりと笑ってくれた。

つかさ「応援してるから頑張ってね」

かがみ「いのり姉さんにもまつり姉さんにも話しちゃ駄目よ。当然母さんと父さんもね」

つかさ「うん。私は何も知らないんだよね」

かがみ「うん。こなたにもつかさが話を知ってること教えちゃ駄目よ」

こんな恵まれた環境二度と廻り会えまい。
卒業するまでに泉こなたを振り向かせてみせる。私はそう決心した。

まあ、そうは言っても、その日は枕を涙に濡らしたんだけどね。





ここまで書き溜め。
続き読みたい人が少しでも居たら喜んで明日から即興でオナニー展開を投下します。
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 00:23:05.01 ID:fR1tDMSO
急な展開より徐々にだね・・
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 00:50:08.53 ID:wfFgi8Y0
早く続きを投下しやがれ、いや投下して下さいお願いします
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 11:09:39.46 ID:n0uv6nc0
☆通学



こなた「やふー!」

かがみ「おいっす」

つかさ「おはよ〜」

こなた「おお、案外普通に元気だね」

かがみ「チャンスがあるんだから凹んでなんかいられないわ」

こなた「ツンデレかがみんのデレばっか百連発になりそうだね」ムフフ

かがみ「じ、自分からいくしかないし……仕方なぃ………でしょ」

こなた「色々期待してるよ?」

かがみ「あまり人をからかうなっ」

つかさ(どんだけー)
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 11:10:06.83 ID:n0uv6nc0
☆昼休み B組



かがみ「うーっす」

こなた「らっしゃい!」

かがみ「何よいやに元気ね」

こなた「それもそのハズ、」

つかさ「テストの点数が平均を超えたんだって」

こなた「ちょ、私の口から言わせてよ」

かがみ「そんなにもったいぶる内容には思えないけどな」

こなた「むむ、なんという辛口評価」

かがみ「平均くらいちょちょいと超えてみなさいよ」

こなた「やだー勉強面倒くさー」

かがみ「高校生にもなって駄々っ子か」

こなた「勉強を奨励するアニメがでればあるいは…」

かがみ「あー、私が教えてもいいわよ?」

こなた「ん? 一夜漬けの極意?」

かがみ「一夜漬けをしようとするな。放課後に授業の復習するだけで全然違うわよ」

こなた「バイトあるからダメかなー」

かがみ「毎日じゃあるまいし」

こなた「ゴールデンタイムのアニメが」

かがみ「最近のテレビでその時間帯にやってるアニメってあんたの趣味じゃないでしょ」

こなた「スティッチは無いと思った」

かがみ「よしじゃあ毎週金曜日放課後は図書館ね」

こなた「えーヤだー。そんなだったら金曜日は二人でお出かけとかの方がいいなー」ニヤッ
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 11:14:24.42 ID:n0uv6nc0
かがみ「ぬぐ…」

た、確かにおいしい提案だけどそれはこなたの為にならない。我慢だ、我慢するのよ私!
あっでも復習が早めに終わった日とかはやっぱちょっと早めに遊びに行きたいわね。

かがみ「あーじゃー復習が素早く終わった日は遊びに行きましょうよ」

こなた「ふふ、欲望に素直だねー」

かがみ「素早く終わるためにはあんたの努力が欠かせないんだけどね」

こなた「ぐぅ…」

みゆき「つかささんももう少し勉強時間を増やしてはいかがですか?」

つかさ「あうっ、ゆきちゃんに言われるなんて……私の成績そんなにヤバい…?」

みゆき「私でよければお力になりますよ」

みゆきの言外の警告がボディブローのようにダメージを与えているらしく、つかさは本気で冷や汗を掻いていた。
姉の私としても今のつかさの成績は心配だが、今は流石にソレよりも気になることがある。私の第一歩目を邪魔しないでよね。

かがみ「…」ジロ

つかさ「…」ビクッ

かがみ「…」ジー

つかさ「そ、それじゃあ金曜日の放課後以外でお願いしようかな…あはは」

よしナイス。
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/04/23(金) 12:43:28.74 ID:MBLO8AAO
>>1
まさかあなたはあの…

また楽しませて貰いますよ
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 12:59:52.46 ID:5Y5QAkAO
☆金曜日 放課後



かがみ「はい英語出して」

こなた「授業終わったのにまだ勉強するの?」

かがみ「早く終わりたかったら頑張んなさい」

こなた「むう…かがみが意外と甘やかせてくれない……」

かがみ「アタックはするけど無駄に甘やかしたりはしないわ」

こなた「手厳しいね」

かがみ「うわー、半分以上間違ってるじゃないの」

こなた「記号以外は埋めない主義でして」

かがみ「…ちょっとそこの空欄埋めてみなさいよ」

こなた「こうかな?」

かがみ「違う。そこはこうでしょ」

こなた「なんでそうなんのさ」

かがみ「Why not?くらい覚えてなさいよ。だからね、かくがくしかじかで―――」
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 13:08:44.37 ID:5Y5QAkAO
☆悪戦苦闘の一時間



こなた「よし出来た!」

かがみ「言えば分かるじゃないの」

私はクタクタと机に突っ伏した。
大きな労力を割いたのは明らかにこなたよりも私だ。
こなたは文法は完璧なのに単語と熟語が壊滅的だったのだ。
逆に私の勉強になりそうなくらい私の脳みそはフル回転していた。

こなた「かがみの教え方が良かったんだよ」

かがみ「あんたが頑張ったからよ。いやでも私の功績も称えて構わないレベルね、うん」

こなた「ありがとうかがみ様ー!」ダキッ

かがみ「だあああっ! どうしてそういう形になるかな!?」

残念だがおどけただけだろうが、私にギュウギュウ抱き着いてくるこなたは日曜日のことなんて一切気にしていないように見えた。
私は心臓が爆発しそうな思いを抑えながらこなたの腕を振り払う。
出来ればこのまま本能まかせにでも抱き返したかったのだが生憎ここは図書館だ。

かがみ「馬鹿、引っ付くな場所を考えろ!」カアァ

こなた「かがみん顔真っ赤♪」ニヤニヤ

かがみ「う、五月蝿い!」

私はグーをこなたのつむじにたたき付けた。
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 13:21:50.82 ID:5Y5QAkAO
☆翌日 土曜日 柊家



こなた「やふー遊びに来たよ!」

かがみ「上がって上がって」

こなた「あれ、つかさ居ないんだ」

かがみ「つかさはみゆきと勉強会」

こなた「うへぇ、休日にまで? 宿題の掃除ならまだしも無しだよ」

かがみ「なんなら私達も今日も今日とて勉強する?」

こなた「そうそう東方の新作もってきたよ!」

慌てて話を切り替えるこなたが取り出したのは私がやりたかった新作のシューティングゲームだ。
私の気を遊びに引くために必死で奨めてくるこなたを見て胸がきゅんってなるのを感じた。
普段は道化みたいなこなた。だけど偶にみせる余裕のない無邪気な素顔が私は大好きだった。

かがみ「それじゃインストールさせてもらうわよ」

こなた「新キャラがめちゃめちゃ可愛いんだよ〜」

かがみ「二次創作での話でしょ?」

こなた「まあね」

んーこなたとの話題を増やすためならオタ趣味に踏み入れるのも吝かではないわね。
二次会の話をしている時の笑顔もチャームポイントだし一石二鳥ね。
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 13:41:35.24 ID:5Y5QAkAO
>>21
×二次会
〇二次元
もしもしは間違いやすくて苦手だなぁ


>>18
もし自分がそのまさかだったら嬉しい限りですww
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 13:58:46.69 ID:5Y5QAkAO
☆インストール完了→プレイ



かがみ「あ、前より絵が綺麗になってる」

こなた「まあ長年書き続けてるからね作者さん」

かがみ「ってああああこれ安置どこ!? 安置どこ!?」

ピチューン

かがみ「あらー死んじゃった」

こなた「やらせてやらせて」

かがみ「私はお菓子とってくるわね」

こなた「ありー」



☆台所



さて、ただお菓子をだすといってもただ単なるお菓子を出すわけにはいくまい。
昨日の帰りに駅前で買ったこの単価計算で一粒100円のややリッチなチョコレートでこなたを喜ばせてみせる!
流石に500円とかするのは買う勇気が無かったわ。あとはつかさが作り置きしているクッキーでいいだろう。
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 14:20:11.21 ID:5Y5QAkAO
☆かがみの部屋



かがみ「ほい、ただいまー」

こなた「おかえりー、油断して死んじゃったよ」

かがみ「弾幕シューティングは目が疲れるわね。はい紅茶」

こなた「さんくすー。でもかがみはいつもちっさい字よんでるじゃん」

かがみ「ディスプレイと紙は違うからね」

こなた「おーつかさのクッキーは相変わらず美味しいね」

かがみ「私も勉強しようかな」

こなた「食べる方が好きなのに?」

かがみ「うっさい」

こなた「あっこのチョコレートどうしたの? おいしいじゃん」

かがみ「昨日駅前で買ったの。スーパーで売ってるのなんかよりは美味しいはずよ」

こなた「へえ、てっきりかがみは腹に入ればなんでも同じ派だとばかり」

かがみ「うぉい」

こなた「ん? なるほどつまりかがみんは私にこれを食べさせる為にわざわざ買ってきたと!?」

かがみ「どうしてそうなるかな。駅前っていったら明らかに帰宅のついででしょ」

こなた「やっぱりかがみはツンデレでこそだねっ!」

かがみ「やっかましいわ!」カアァ

確かに照れ隠しにツンとする癖があるのは認めるけどさ。

かがみ「ま、この間のペンダントのお返しだと思ってじゃんじゃん食べなさい」

こなた「いやなんか悪いね。こういうの高級なんでしょ?」

かがみ「気にするほど高いものじゃないわ。むしろ食べて貰えない方が勿体ないと思う」

こなた「そんじゃお言葉に甘えさせてもらうよ―――ぱくっ、んまい」
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/23(金) 14:45:37.08 ID:5Y5QAkAO




そんな感じでいつもと変わらない生活の中に、時々ちょっとだけ大胆に出る日を交えて私達は高校生ライフを楽しんだ。
私が半分暴走気味になってこなたがたじろいだり、つかさに諌められたりという日もあったけど、
それでもこなたと私の距離は以前と比べて格段に近くなったしこの調子なら本当に成就するのではないかとすら思えてきた。
だって―――――



☆ある土曜日 泉家



かがみ「ういー」

こなた「いらっしゃーい」

かがみ「こなたー」ギュッ

私は出会い頭にこなたを抱きしめる。
それだけでとてつもなく幸せだった。
こなたの体温がする、こなたの臭いがする、こなたの吐息がする、こなたの心音がする、こなたを真近に感じる。

こなた「最近かがみ躊躇ないよね」

かがみ「だって好きなんだもん」キュゥ

こなた「な、なんかここまで正面切って堂々と言われると恥ずかしいよ」

かがみ「こなたは私のこと嫌い?」

こなた「嫌いなわけないじゃん、好きだよ」

かがみ「じゃあ」

こなた「でも恋愛感情じゃないよ」

かがみ「むぅ、なかなか手強いわね」

私はこなたから離れると肩を竦めた。
でも以前のこなたならここまでのスキンシップは認めなかっただろうから断絶進展している。
だから私はまだまだ頑張る。常識とか色んな壁はあるけどそんなものは回り道になっても回避してみせる自信があった。
自信の根拠はやはりこなたとの仲の進展だったと思う。
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/24(土) 01:54:17.86 ID:fYINVsAO
☆同日 夕方



かがみ「ん…」

どうやら寝てしまっていたらしい。
目を擦りながら周囲を見渡せばそこはこなたの部屋だった。

かがみ「あー、遊び疲れたのね」

目前には三機種六つのゲームのコントローラーが散乱している。
ぷよぷよ、スマブラ、カスタムロボ………。

かがみ「こなた?」

こなた「すーすー」

どうやらこなたも眠ってしまっているらしいく、無防備な体勢で穏やかな寝息を立てていた。
逆三角形の口元に柔らかそうな頬っぺと猫のように閉じられた目、力なくうなだれるアホ毛が実に愛くるしい。

かがみ「…」

そして私の視線はこなたの唇に集中した。
こなたとのスキンシップが大胆になったとはいうもののキスをしたことはない。
一度だけ迫ったことはあるけれど拒否されてしまったのだ。
今ならバレかしら。
一瞬だけそんな馬鹿な考えが頭を過(よ)るが直ぐに考えを改める。
そんなやり方はお互いに虚しいだけじゃないか。

かがみ「でも…」

もしかしてこれが最後のチャンスになるかもしれないのではないか?
今までのように期待を抱きながらこなたに接触を続ければ願いは晴れて成就する?
そんな固くも脆い自信にすがって大丈夫なんだろうか?
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/24(土) 02:06:49.51 ID:fYINVsAO
いや、こなたとの距離は確実に近くなっている。それは間違いない。
今ここで下手な欲望に任せるなんて明らかに失策だ。
こんな私にチャンスを与えてくれたこなたに失望させたくない。

かがみ「…」

そうだ自信はある。進展は目に見えているんだから焦らなくていい。
この間も二人きりで遊園地にいって自分でいうのもナンだが間違いなくいい雰囲気だった。
そうだ、思いが通じてからでも遅くはないじゃないか。

かがみ「でも…こなたが私のお腹の上で眠っているこのありえない据え膳を食わぬ手はないわね」

だから私は頬っぺに優しくキスをした。
いつかこなたの方からキスをおねだりされる日が来きたらいいなー、なんて馬鹿な妄想をしながら私は今の至福を大人しく噛み締めた。

かがみ「うふふ」ニコニコ

こなた「…」
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/24(土) 02:30:34.53 ID:fYINVsAO
しかし考えてみると甚だおかしなことに私は気が付いた。
こなたが私のお腹の上で眠っている。上で眠っている?
これは、こなたの意思で私の上に上がって来たであろうことを指し示していた。
まさかそうも寝相が悪いなどとは思わない。餓鬼じゃあるまいし。

かがみ「何考えてんのかしら…」

好きな相手にこんなことをされて何もせずにいられる奴なんて居ないんじゃないだろうか。
私とこなたの互いへの感情には異なった意味がある。
それを考えたうえでの行為ならば誘っているようにすら思えた。

かがみ「これで、ただの気の置けない親友だからって言われたガチ凹みできるわね」

私は右手を華奢な細い腰に、左手を蒼い艶やか髪の毛に添えた。
長く伸ばした髪はさらさらで、小さな体はちょっと力を入れただけでも壊れてしまいそうだ。
愛しい。こなたはどこをとっても私にとって愛しい存在だった。

かがみ「私はこんなにあんたを愛してるのにね」ナデナデ

こなた「っ…」
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/24(土) 22:11:34.72 ID:fYINVsAO




生来から私は恋愛感情という意味で人を好きになったことが無かった。恋の意味が分からないのだ。
漫画やアニメの中で知った恋に憧れを抱いたこともあるし、それにより、恋を模した感情も私の中に存在したが恋愛感情は私の中にはなかった。

だから告白された私はひどく困惑した。
私がその問いに対する答を持たないからだ。
同性だから駄目だとか、柊かがみ個人が対象外だから駄目だとか、【そんな高度な応え】を私は持たない。
真剣な想いを篭めた柊かがみの告白は【私の理解の範疇でなかった】。

だから私は知りたくなった。
柊かがみの言う好きとは一体なにを指しているのだろうか、と。

異性愛って何? 両性愛って何? 同性愛って何? 付き合うってどういうこと?

違う違う、そんな複雑、私は知らない。

恋愛ってなんなのさ?

だからかがみに私を攻略するチャンスを与えた。
かがみが私に恋愛を教える出来た時、私は恋に落ちたってことなんでしょ?
ねえ、教えてよかがみ。
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/24(土) 22:35:53.37 ID:fYINVsAO




あの日以来かがみは私に様々なアプローチをかけ続けていた。
金曜日の勉強だって私の成績にかこつけた二人きりの時間だし、以前より明らかに増えた気配りも親切も彼女の気合いを表していた。
徐々に徐々にかがみは私との間にある壁を取り払いにかかった。
人目さえ無ければ一目散に私へ飛び付く素直さには面食らったものだ。

そしては私はその全てを、キスを除いて受け入れた。

過度なスキンシップだって私は拒否せず受け入れた。
かがみが真剣だから、かがみが親友だから、かがみが誠実だから、かがみが必死だからなどではない。
私が恋を知りたかったからソレッポイモノ全てを体験してみたかったからだ。

でもキスは恋に落ちてからでしょ?
だって私の知ってる主役達はみんなそうしてきたよ?
ほら、かがみ、もっと頑張ってよ。
私はかがみをまだ友達だと思ってるんだよ?
恋ってドキドキするんだよね?

はやく私に教えてよ―――
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/04/24(土) 22:59:16.04 ID:fYINVsAO




私ね、かがみと居るとすごく楽しいし、面白いし、嬉しいし、幸せ―――――全然新しい感情が湧いてこないや。
この程度なの? これじゃ全然足りないんだよ。
こんな程度じゃ恋愛感情とは呼べやしない。
柊かがみは私の唯一無二の大親友で、それだけだ。

大好き、愛してる、恋愛感情じゃないけどね。

どうしてかがみ?
私はこんなにもかがみを受け入れようとしているのに、かがみと居る時間は以前よりますます輝いてるのに、あの日の告白だけが儚いモノになっていく。

だから私からも足を踏み出そう、手を伸ばそう。
ほらかがみ、私はこんなにも無防備だよ。
こんなにもかがみを信頼していて油断している。
私の方から抱き着いてみたり、ちょっと魅惑のポーズをとってみたり。
時にはかがみのアタックを受けて頬を赤らめてみたり、うろたえながら目を逸らしてみたり。

ねえねえかがみ、ソレッポイ? 私ソレッポイ?

ちょっとは恋に近づけたかな?
かがみも嬉しそうだね。ほらだって油断してる。私の部屋で大の字になって寝ちゃってるよ。
いくらなんでもその寝方はないんじゃないの。お腹が出てるじゃん。
ふふ、だから私がちょっと過激に襲っちゃうよ。人肌で温めてあ・げ・る・なんちゃって。
あーでも、かがみの上って結構ふくよかで心地いいかも。
遊び疲れたかな、私も眠たくなってきちゃった。







テンポ悪いなぁ
32 :管理人、Twitterを始める http://twitter.com/aramaki_vip2ch [sage]:2010/04/25(日) 11:48:47.48 ID:DUEf1UAO
これ駄目だわ。
支援してくれた人にはすまんが見切り発車すぎた。
練り直したらいつか投下するんでこのスレは忘れて下さいな。落ちろ!
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/05/25(火) 20:46:04.45 ID:cHsRwYwo
作者のレスがないまま1ヶ月が経過したので警告

続ける意思がなくなった場合は以下のスレでHTML化依頼をお願いします
■ HTML化依頼スレ Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/

続ける意思がある場合は2週間に1度ぐらいでいいので生存報告をお願いします
なお、1週間書き手のレスがなかった場合、放置スレということでこちらでHTML化依頼を出させて頂きます
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/02(水) 13:23:15.98 ID:hwEAWu.o
告知して1週間経ちますが作者もそれ以外のレスも全くなかったので依頼してきますね
おつかれさまでした
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