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▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-6冊目-【超電磁砲】 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 01:15:22.23 ID:o6Uz9ywo
 [ このスレなあに? ]
「とある魔術の禁書目録」及びその派生作品のSS投下用総合スレッドです。
2chは規制されている、スレを立てにくい、という方は当スレをご利用ください。

・どんなに短くても長くても迷ったらGO投下!
・未完成作品、投下中断もOK。中断回数はほどほどに。
・再開時には前回投下したものをお知らせするといいかも。
◆ 認知度アップのためにも 『age進行』 にご協力ください。 ◆

その他に感想や雑談、質問に相談、情報交換など、いろいろとお役立てください。


 [ 前スレ ]
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-5冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1275661269/


 [ キャーリサさまとのおやくそく ]
・投下する時は、名前欄にタイトルを入れてやると良いの。
・新刊のネタバレ解禁時間ってのがあるの。発売日の翌日からだから注意するよーに。
・こちらは複数の書き手の方が進めるスレだし、安価作品は控えるよーに。
・毎月、中旬になると繋がらなくなるけど心配ないの。すぐ直るそーだし。
・無礼者がいても気にしなくて良いから。騎士団長がどーにかしてくれる。


 [ その他ルール ]
>>980を踏んだ人は次スレを立ててください。無理なら再安価を。
>>20の人は下記のスレにて『前スレのHTML化依頼』を出してください。

 HTML化依頼スレ Part1
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/


 [ その他注意 ]
この板では、一部の単語にフィルターがかかっています。
メール欄に半角で『saga』(←sageじゃない)と入れると解除できます。
下記のスレで該当する単語などの詳細が確認できます。

 パー速機能覚書・テスト
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1274855909/
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1711622906/

満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 01:15:48.55 ID:o6Uz9ywo
[ 過去ログHTML一覧 ]

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1272/12721/1272105815.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ2冊目」【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1272/12728/1272803763.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ≪3冊目≫」【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1273/12736/1273677472.html

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ≪4冊目≫」【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1274/12747/1274787129.html



 [ 誘導 ]

 お勧めの禁書・超電磁砲SSを教えろください
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1268046166/

 ふと思いついた小ネタ(スレタイ含む)を書くスレ
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1275402500/

 SS製作者総合スレ
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1273501432/



 [ 関連リンク ]

 とある魔術の禁書目録 Index@wiki
 http://www12.atwiki.jp/index-index/

 自分用まとめ ◆「とある総合スレ」カテゴリー
 http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-category-11.html
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 01:16:42.80 ID:o6Uz9ywo
テンプレ外?

☆★過去ログ−HTMLじゃないURLばーじょん

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1272105815/

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ2冊目」【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1272803763/

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ≪3冊目≫」【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1273677472/

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ≪4冊目≫」【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1274787129/
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 01:22:46.14 ID:o.if1Bwo
         \\
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( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  |    ii´ ̄ ̄`i
  ̄ ̄( ̄ ̄//// ̄\ |..   !!_]     |        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ̄(//// ̄\\.    {|======|-----、、  <  俺の>>1乙に常識は通用しねえ
    ".;"   (/(/// ̄|     |.     |    ||   \_____________
".;":         (/(/ |     !\.   |    |}
 .;".;": ..;".;;:  (/(...|     |\\   |    ||.;": ..;.;".;
   .;".:;"  ..  ;     |___{___\\..|____jj    .;".;": ..;.;".
.;".;"    .;".;             \\
   ゴ オ ォ ォ …… ! !      \\   ;": ..;.;".;":
          .;".;": _.;.;__       \\   ド カ ァ ン !
 .;".;": ..;.;".; ζ /_.;_/| .;".;"_ \\  .;".;.;".;":
.;".;": ..;.;".;": ;:'.;| ΓΓ | |;":从へ_/|  \\.;".;"_.;__..:
从へ从へへ从  ; ζ  | Γ从 | |;:.. |从Γ | |    \\ ∠___/|
    ( ⌒( ⌒ ) ζ | 从Γ | |.:;. |从Γζ.;"._ \\|ΓΓΓ| |
(   ⌒ ⌒  ⌒ );  | ΓΓ | |.;;::|ΓΓ | |  ( 从へ;: |从ΓΓ| |
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Σ (( ( ⌒ )) ) )(( ⌒ ( 从へ从) .;".;:;|ΓΓΓ| |
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5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 01:31:21.14 ID:Ii2WsoDO
>>1乙。今日もいい天気だな。
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/11(金) 01:39:49.90 ID:j8NmXFo0
>>1超乙です
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 01:42:07.74 ID:hqzU2Fc0
      、_ム     x  、    \   、  xー"
       ≧、_  /   彡      \  、  }   
      彡    /  /  ',       \  、 」  ボクぁ落下型ヒロインのみらなず、
    _ >  /  / ,  / , ',  ∨  、  |  義姉義妹義母義娘双子未亡人先輩後輩
      ̄イ /   イ   /  λ 、   ∨     |   同級生女教師幼なじみお嬢様  
     / /  ム/  /   /∨\  ∨   |   金髪黒髪茶髪銀髪ロングヘアロングショートヘア
   _彡 /   /      /  ∨、 \ ヽ   |   ボブ縦トールストレートツインテールポニーテール
     ̄7/    ノ       /==彡〃ベ=\ \|   おさげ三つ編み二つ縛りウェーブくせっ毛アホ毛
    /   /     /    三=    `ー゙|   セーラーブレザー体操服柔道着弓道着保母さん看護師さん
     /     ̄7 /  /===x、 ニ三  z==~~ |   メイドさん婦警さん巫女さんシスターさん軍人さん秘書さん
    /ム   ///ノ∨  .......    ≠   ::::.... ノ   ロリショタツンデレチアガールスチュワーデス
     /  /  ∧   ::::::     !li!     ::::::〈     ウェイトレス白ゴス黒ゴスチャイナドレス>>1乙病弱アルビノ 
     ≠彡//7 ∧           __         |    電波系妄想癖二重人格女王様お姫様ニーソックス 
       / / //  ,        __       |    ガーターベルト男装の麗人メガネ目隠し眼帯包帯  
        爻  ノ ゚ーヘ       、 |┴┴| /    ノ    スクール水着ワンピース水着ビキニ水着スリングショット 
         //   ヽ   。  } |    | { ゚   }    水着バカ水着人外幽霊獣耳娘まで         
           /ム/V/⌒\   / |    | ',  /ヽ   あらゆる女性を迎え入れる包容力を持ってるんよ!?  
       /         >、 |エエエ|   /   } 
      /              └──‐┘     〈 
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 01:48:31.08 ID:pymMvrEo
ヽ  ∩ ∩  /
   (   )
─ ⊂   ⊃─
   ( 。ω。)   乙ですの!
/  V   V \
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 05:00:35.29 ID:/EX0M9oo
>◆ 認知度アップのためにも 『age進行』 にご協力ください。 ◆

テンプレのこの部分って無視されがちだよね
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 06:04:14.75 ID:kCO2YkAO
>>9
まず利用者の2/3は長いテンプレ読まないからな。んでその中から積極利用したいと思う者が後から読み始めて少し増える。
携帯のブラウザの場合、改行が多いテキストはクリックしないと始めの数行、数十文字しか表示されねーし。

何が言いたいかっつーと、こういう風に一番上に持って来ようぜって事だな。

◆ 認知度アップのためにも 『age進行』 にご協力ください。 ◆
 [ このスレなあに? ]
「とある魔術の禁書目録」及びその派生作品のSS投下用総合スレッドです。
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 07:07:14.45 ID:guIQZa.o
>>9
最近はスクリプト嵐が湧いてたから、sageがちだったってのもあるはず
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 07:07:58.64 ID:o.if1Bwo
既に一定の認知度はあるだろ
今更特に強調するようなことでもない
テンプレ見ないやつは一文字も見ないし

それに専ブラだとデフォがsageだったりするから知ってても忘れてsageる人も居る
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 07:10:21.78 ID:f9dMV3A0
スクリプトは垣根一方スレしか爆撃してないみたいだからここは大丈夫じゃね
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 11:41:22.86 ID:o6Uz9ywo
普通ならまっさきに狙われそうだものね。

まぁこのスレが他のスレの話題にあがることも増えてきたし、
age進行のくだりはそろそろ外してもいいのかもね。
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 11:44:19.75 ID:iK7AjsDO
新スレの最初は真のヒロインであるインデックスで始めないと締まらないよな。ってことで5レスほど貰う
16 :とある雨の日に [sage]:2010/06/11(金) 11:44:52.09 ID:iK7AjsDO
禁書「……」

上条「インデックス、ずっと外眺めてるけどなにかあるのか?」

禁書「雨が止まないんだよ」

上条「そういや、昨日からずっと降ってるよなぁ。おかげで洗濯物が全然乾いてくれませんよ」

禁書「これもとうまの不幸パワーなのかな?」

上条「う、さすがにそれはない、と信じたい……」

禁書「この雨の中、短髪が電気出したらどうなるのかな?」

上条「学園都市の機能が全部止まるかもな。最悪崩壊するかもしれない」

禁書「恐ろしいんだよ……」

上条「変な想像するからだろ? あいつは俺以外に無闇やたらと能力を使うような奴じゃないからまぁ大丈夫だろ」

禁書「とうま、今の台詞は無自覚で言ったのかな?」

上条「無自覚? なんのことだインデックス?」

禁書「とうまに自覚を期待するのがバカだったんだよ」

上条「なんか酷いことを言われてるような気がするんでせうが……」

禁書「噛み付きたいけど雨で気分が乗らないからパスなんだよ」

上条「気分!? 今まで気分でやってたのかよ!?」

禁書「とうま、耳元で騒ぐのはよくないかも」
17 :とある雨の日に [sage]:2010/06/11(金) 11:45:22.94 ID:iK7AjsDO
上条「やい、インデックス! 今日という今日は居候としての礼儀ってやつを教え……ん?」

禁書「とうま、どうかした?」

上条「インデックスの服のボタン取れかかってるな」

禁書「あ、ほんとだ。もしかしたらさっきスフィンクスと遊んでた時になったのかも……」

上条「あーこりゃだいぶ緩んでるな」

禁書「ごめんなさい……」

上条「そんなに気にすんなって」

禁書「せっかくとうまに買ってもらった服なのに……」

上条「インデックス、ボタン付けくらい俺にだって出来るぞ?」

禁書「とうま、裁縫出来るの?」

上条「出来るって程じゃないけど、一通りはなんとかな」

禁書「とうま、凄いんだよ!」

上条「ただボケッと一人暮らししてた訳じゃないしな。ちょっと裁縫セット取ってくるから、インデックスはその服脱いで別の服に着替えてろよ」

禁書「分かったんだよ!」
18 :とある雨の日に [sage]:2010/06/11(金) 11:45:50.03 ID:iK7AjsDO
上条「――ここをこうしてっと……ほら、出来たぞ」

禁書「とうまとうま凄いんだよ!」

上条「はは、ありがとうなインデックス」

禁書「私にも教えてほしいかも!」

上条「それはちょっとなぁ」

禁書「むっ、私じゃ出来ないって言うのかな?」

上条「違う違う。インデックスは裁縫どころか、こういう針とか持ったことないだろ?」

禁書「うん、多分そうかも」

上条「だから危なっかしくてさ」

禁書「そんなんじゃいつまで経ってもなにも出来ないんだよ!」

上条「う、仰る通りで……。そうだな、やり方はもう一回説明しながらやれば覚えられるな?」

禁書「あったりまえなんだよ!」

上条「じゃあもう一回やりますか。あ、くれぐれも右手に顔近づけんなよ?」

禁書「分かってるんだよ!」

上条「えー、それではこれより、上条当麻によるお裁縫講座を始めまーす」

禁書「宜しくお願いしますなんだよ!」
19 :とある雨の日に [sage]:2010/06/11(金) 11:46:22.72 ID:iK7AjsDO
――――

上条「どうだインデックス、少しは出来るようになったか?」

禁書「ちょっと難しいかも……」

上条「まぁ理解するのと出来るのとでは違うって言うしな」

禁書「とうまにしては的を得た発言かも」

上条「俺にしてはってなん――」

禁書「いたっ!」

上条「大丈夫かインデックス!?」

禁書「とうまは慌て過ぎかも。ちょっと指に刺しちゃっただけだからこれくらい平気なんだよ」

上条「血、出てるじゃないか」ヒョイパク

禁書「と、とうま!?」

上条「こーふーふぉふぁふぁふぇふほは、ふぇっふぉりふぁふぁいんふぁよ(こういのは舐めるのが、手っ取り早いんだよ)」

禁書「うぅ、なに言ってるか分かんないんだよぉ……」

上条「ん、止まったか。全く、あれだけ気をつけろって言ったろインデックス」

禁書「あ、うん……」

上条「……インデックス、聞いてるのか?」

禁書「き、聞いてるんだよ! 次はもっと気をつけてやるんだよ!」
20 :とある雨の日に [sage]:2010/06/11(金) 11:46:56.45 ID:iK7AjsDO
上条「いや、今日はもうおしまいだ」

禁書「へ? どうして?」

上条「外を見てみろよ」

禁書「外? あ、晴れてるんだよ!」

上条「だろ? それにもう少しで晩飯の時間だしな、一緒に買い物行こうぜ」

禁書「分かったんだよ! あ、今日はお菓子買ってもいい日だよね!?」

上条「あぁ、500円までな」

禁書「やった! 今ここ片付けるからちょっと待っててほしいんだよ!」

上条「針には気をつけろよー」

禁書「うん!」

――――

店員「お会計――円になります」

上条「はいはいっと……あれ?」

禁書「とうま、どうしたの?」
上条「いや、財布がな……」

禁書「財布? そういえば布団の辺りに転がってたかも……ってとうま!?」

上条「あぁ、不幸だ……」
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 11:47:34.70 ID:iK7AjsDO
終わり。いつも通り誤字脱字は脳内補完でお願いします
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 12:15:58.36 ID:88FXzQc0
おつおつ
愛が滲み出てるんだよ!
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 12:43:23.86 ID:2hq4bAAO
御坂「……」ギリギリ
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 13:24:20.70 ID:3O9zvwDO
平時ならインデックスってものすごくかわいいな
あとせうの使い方
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 13:31:32.31 ID:Tgx59CEo
暴食でさえなければうちにも欲しいインデックスさん
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 13:41:33.14 ID:H5R2FcUo
HTML化依頼代わりに出しとくね
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 15:24:16.91 ID:o6Uz9ywo
GJです。
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 15:27:47.83 ID:J.H8vqgo
新スレ乙

ところで文章の上に点々を置きたいんだけど、どうも上手くいかない

誰かいい振り方を教えてくれ
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 15:35:13.00 ID:wl4z5EDO
新スレ乙

思い付きのネタだけ投下させてくれ
別に拾って話を拡げてくれてかまわん
30 :一方通行「はァ?悪の首領だァ?」 :2010/06/11(金) 15:36:38.92 ID:wl4z5EDO

とある日…


土御門「さて今回の仕事なんだが…」

一方通行(………)

土御門「資料を見てもらっt 一方通行「帰る」

土御門「ちょっ、ちょっと待つんだにゃー!?」





2週間後とある男子寮


イン「とーま、『パニぴあ』が始まるんだよ」

上条「あれ?『カナミン』じゃないのか?」

イン「とーま今は『百合子』と『帝子』の『ふたりはパニぴあ』の時代なんだよ!」
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 15:42:21.06 ID:J.H8vqgo
ん、あれ!?

1レスだけのかな? かな!?
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 15:47:40.99 ID:o6Uz9ywo
>>28
専ブラならプレビューついてないっけ。
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 15:48:12.98 ID:IlwDK3go
なんかこれで終りっぽいな。

という訳で>>28
専ブラ使ってるなら物によっては書き込んだあとのプレビューが見えるからそれで調整。
AA作成ツールなら2chの表示に合わせて書ける。

基本としては、半角スペースを連続とか全角スペースを連続で入れると省略されるから、
大きめのスペースを入れる場合は半角と全角を交互に。
半角で「 」(2ドットスペース)
半角で「 」(1ドットスペース)
を使うとさらに精度が高い。

             ・   ・
「適当な文章の↑と↑に点を打つテスト」
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 16:25:06.77 ID:OabIpgAO
ども、>>1乙なんだよ!
ということで四レスもらっていきますね。
35 :美琴&上条「負けるわけにはいかないんだぁあ!」 :2010/06/11(金) 16:26:34.81 ID:OabIpgAO
 インデックスと呼ばれる少女は、隣を走る短髪ビリビリ女と共に、上条当麻を捜していた。
 数日前、彼はこつ然と姿を消し、学園都市のどこかでスキルアウトを潰して回っていると、この短髪ビリビリ女が彼女に教えた。

「全く、あのバカ! 見つけたら容赦しないんだから……」

 インデックスの隣を走るビリビリ……御坂美琴はそんなことを独りごちて、地面を蹴りつける。とある廃ビルに向かって。インデックスと呼ばれる少女は、ただついてきていただけだが、それでも上条当麻という少年を連れて帰りたかった。

「ついたわね、アンタ大丈夫?」
「大丈夫なんだよ、これくらい」

 ただの確認、でもどこか息の合う合図にも見える。否、それは合図だった。

 ビュン!という音にインデックスは横にとっさに避けた。

 一瞬、横を突き抜ける鉄パイプ。槍投げの要領で投げたそれは、飛んできたそれの反対側のビルの壁に見事に刺さっている。
36 :美琴&上条「負けるわけにはいかないんだぁあ!」 :2010/06/11(金) 16:27:20.52 ID:OabIpgAO
 もし、あれに当たっていれば少女は軽傷では済まないだろう。敵はそれだけ彼女達を警戒していた。

「おいおい、誰かと思えばお前たちかよ……面倒だなぁ」

 廃ビルから現れたのは、少年。上条当麻だった。近づく彼は、殺気の籠もる目を宿す。
 バリバリバリィ!という轟音。
 また一瞬だった。十メートルはある距離を、美琴は一瞬で詰める。

「アンタ……覚悟しなさい!」

 電撃を使った飛翔。左脚に込めた電気を纏う蹴り、跳び蹴りを上条に放つ。が、それは見事に右手で止められる。

ーー幻想殺し。
 それは異能の力があれば、神の作ったルールを消すこともできるのだ。
 美琴は次に着地してすぐに右脚を側頭部に打つ。
「ちぇえいさァァ!」
「甘い!」

 しかし渾身の蹴りは見事に外れた。美琴はバランスを崩し、よろめく。上条はそこを狙うように右手で彼女の右脚を掴む。
 能力者といえども、所詮は中学生、上条当麻は美琴を軽々と持ち上げ、ブン!という轟音と共に地面に叩きつけた。
37 :美琴&上条「負けるわけにはいかないんだぁあ!」 [saga]:2010/06/11(金) 16:28:15.79 ID:OabIpgAO
「うぐ……ッ」

 固い地面に叩きつけられた美琴は口から苦痛を示すような声をあげた。

「……終わりだ!」
「ぐはっ……ぁ」

 衝撃。追撃の蹴り、美琴は地面を転がる。その一撃は、勝負を決めた。

「短髪!」
「逃げ……て、アンチスキルに……通報を…………」
「喋ってはだめ!」

 インデックスは美琴に近寄る。美琴の口からは血が流れ、薄目を開けている。今にも意識が飛びそうである。

「とうま! どうしてこんなことするの!?」

インデックスは彼を睨みつける。上条当麻はため息をついて、口を開いた。

「なあ、インデックス。 俺は不幸なんだよ。  わかるよな? だから昔から一人でいいと、思ってた。」

 彼は、でも、と言って俯く。

「お前が来てからいろいろ変わった。 人とふれあう喜びを知った。 少しでも人といたいと思った自分を自嘲したんだ。」

 だから、とまた付け足して、背を向けた。

「じゃあな、インデックス。 お前に会えて幸せだった。 でも、これ以上お前を巻き込めない。」

 上条当麻は歩き出す。もう振り返らない。


 はずだった。
38 :美琴&上条「負けるわけにはいかないんだぁあ!」 [saga]:2010/06/11(金) 16:29:02.01 ID:OabIpgAO
「ふざ……けんじゃないわよ」
「短髪! だから喋ってはだめって……」
「うっさいわね、私はアイツを止める。 ……この身にかえても!」

 美琴は立ち上がる。そして、吼えた。

「うおおおおおおおおおおあああああッ!」

 一蹴。地面を蹴る。上条当麻は振り返らない。だが、背を向けて、独りごとを放つ。

「いいぜ、お前が俺を止めるってんなら」

 美琴は上条当麻に向けて言葉を放つ。

「アンタが私達と日常を裏切るっていうなら」

「「まずはその幻想をぶち殺す!」」

 お互いに向き合う、距離はわずかに四メートル。
 上条当麻は振り向き右手の裏拳。対する美琴は電撃の左脚。
 ぶつかり合い、お互いに弾かれる。

「御坂、もう諦めろ。 お前じゃ俺には勝てない」
「お断りだわ。 例え負けるとわかっていても、譲れないの……よ!」

 美琴の雷撃。上条当麻の全身に向けて放つ。がやはり右手に打ち消される。

「私は負けられない! 絶対に」
「俺は負けるわけにはいかない! 必ず勝つ!」
 二人の少年と少女はお互いに呟いて、ぶつかり合った。


おわり
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 16:32:24.27 ID:OabIpgAO
以上なんだよ!
設定書くの忘れてた。

 上条当麻は記憶を無くしてなくて、実は暗部に入っている。インデックスはそんなことを知らず、平和に過ごしていたが、突然上条の元に暗部から『スキルアウト排除命令』が下った。上条は何も言わず出ていくが、風紀委員やアンチスキルに場所を特定され、美琴とインデックスが向かうお話。

ちなみに上イン、美琴は戦闘要員
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 16:43:07.18 ID:iK7AjsDO
>>24
「せう」って「しょう」だっけ?最近曖昧なままで使ってたから気をつける

>>30
まさかこんな所で帝子を見るとは思わなかったww覚えてくれれてありがとう
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 16:52:48.02 ID:iK7AjsDO
リロってなかった。乙

一時期は美琴暗部が流行ったけど最近上条さん暗部がチラホラきてるな
今でも十分利用されてるけど右手のことだとかドラゴンのことだとかもっと分かってたら暗部とはいかなくても色んな実験対象にさせられてたんだろうな
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 18:42:40.12 ID:8LL4iE6o
>>28
テストスレでいろいと試してみると良い
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1267190144/
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 20:14:57.68 ID:guIQZa.o
>>41
一方さんの実験ペース早くね?って事で、
上条さん(記憶喪失前)が妹達をヤってて、本編付近で一方さんと交代って妄想をしてた事を思い出した。
今では立派な黒歴史です
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 20:24:01.89 ID:Sd3QOJso
そいや前スレで学園都市は崩壊した!っていう奴とか、
ああいう系で中途半端で区切って、最期は読者の妄想にお任せします!の方がいいのかな。
最期が鬱END系は特に
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 20:38:26.07 ID:dJqG4u20
妄想垂れ流しで書いてみた。
22レスほどもらいます。
46 :とある英国の第三王女 1/22 :2010/06/11(金) 20:43:12.37 ID:dJqG4u20
超長期間に及んだ第三次世界大戦もようやく終結を迎えた。
大規模な争いは数週間も経たずに終了したのだが、ロシアやイギリスで起きた小競り合いを治めるのに多くの時間を要したらしい。

学園都市とロシアは和解の案を出しあい、平和条約が締結された。
といってもそれは表面上での事なのだが、少なくともしばらくは平穏な世界が約束される事を意味している。





戦争が終結してから半年後。

被害を受けた地域の修復も終わりを迎え始めた。
それはイギリスにあるバッキンガム宮殿も同様である。

元々『ブリテン・ザ・ハロウィン』による損壊に加えて、件の戦争による余波を少なからずも受けていた宮殿は、当初は修復不可能とまで言われるほどにボロボロであった。
しかし、『王室派』の英国女王(クイーンレグナント)エリザードの人徳による国民の援助活動、さらに『騎士派』による協力もあってか、宮殿は奇跡的にも以前の面影を彷彿とさせるまでに修復された。

そんなバッキンガム宮殿のとある一室に、一人の女がいる。
イギリスの第三王女ヴィリアンだ。

彼女はこのイギリスの復興のために、その足で被害地を周り、その目で惨状を目にし、その口で被害を受けた国民に声をかけ、その手で国民に慈愛の手を差し伸べた。
その行為は国民にとって小さな小さな出来事であったが、それ故に唯一の出来事であった。
彼女の行いは国民の間で『誰もが知っている』ほどにまで広がり、いつしか彼女は以前自ら恥じていた『人徳』の冠が似合う器にまで成長していた。

ヴィリアンはようやくイギリスの国力が安定した回復傾向に向かった事に安堵すると、頭の中に一人の男の姿を思い描いた。
その男の名は、

(ウィリアム……)

ウィリアム=オルウェル。
昔何らかの取り引きによって捨て駒にされた彼女を、傭兵という立場を利用し、襲ってきたスペイン星教の魔術攻撃の手から助け出してくれた男。
そして『ブリテン・ザ・ハロウィン』でも彼は颯爽と現れ、彼女の命を守るために騎士団長(ナイトリーダー)と戦い、ヴィリアンの姉である第二王女キャーリサを救うために一役を買った。

彼が今どこにいるのかは、ヴィリアンにはわからない。
騎士団長から、世界が平和になったらイギリスに帰りたい、という伝言を聞いてはいたが今の今まで帰ってきた様子は無い。

もしかしたらまだ世界のどこかで、外側からの干渉で世界の歪みを整えている最中かもしれない。

ヴィリアンは自分が今いる私室から扉を開けて廊下へと出た。
47 :とある英国の第三王女 2/22 :2010/06/11(金) 20:44:06.47 ID:dJqG4u20
――

長い長い廊下の左右の壁には、盾の形をした紋章が等間隔に飾られ、並んでいる。

歴代の騎士達の盾の紋章(エスカッシャン)だ。

その廊下を歩いていると等間隔で飾られた盾の紋章に一つの空白の空きが目に入った。
彼女は空白の正体を知っているが、口には出さない。
もう見慣れてしまったというのもあるが、彼の名前を口にして帰ってくる事を望むのも無粋だと思っているからだ。

ウィリアムは必ず帰ってくる。

ヴィリアンは彼への想いを胸に秘めて、その空白から目を離す。

それに今はやるべき事がある。
彼女は長い廊下を渡りきり、宮殿の外に出るために外へと繋がる新たな廊下へと向かう。

と、そこで第二王女キャーリサと会った。
キャーリサは三人の王女の中で『軍事』に優れた王女だ。
今の彼女はイギリスの軍事力の回復に全力を注いでいる。
彼女は曲がりなりにもイギリス国民の未来を守るために『ブリテン・ザ・ハロウィン』という名のクーデターを引き起こした人だ。
イギリスを護るためとあらば、その行動力は尋常ではない。

そんな彼女がヴィリアンの姿を確認すると、何故かため息を吐いてから声をかけた。

「まーた行くつもり?」

「……私にはこれしかできる事がありませんので……」

キャーリサが言った『また』とは、イギリスの街の修復作業の手伝いの事だ。
ヴィリアンは『ブリテン・ザ・ハロウィン』後、積極的にバッキンガム宮殿外に出て、怪我をした国民の手当てや看病をした。
そして怪我人が少し落ち着いてきた今は、全壊・半壊した住宅建築や崩れ落ちた橋の新築の手伝いもしている。
といっても、実際ヴィリアンができる事なんて軽い荷物運びくらいのものだが。
48 :とある英国の第三王女 3/22 :2010/06/11(金) 20:45:08.60 ID:dJqG4u20
自信の無さそうなひ弱な返事にキャーリサは素っ気無い態度でヴィリアンに言う。

「まーお前がどこで何をしよーが私の知った事じゃないし。お前の護衛について行くヤツも毎日毎日大変だねぇ」

ヴィリアンは正直護衛なんて要らないと思っている。
王女だろうが何だろうが、所詮はただのイギリス国民。
街に住んでいる国民と対等に接するためにも、間に護衛なんて壁があると邪魔なだけなのだ。

しかしヴィリアンには第一王女のリメエアのようにこっそり宮殿から抜け出せるほどのスキルは無いので、仕方無くつけているという訳だ。
だがそんな彼女の思いも国民は理解しているので、彼女の遺憾の念は全くの無駄だったりする。

「私は別に護衛なんて必要ありません」

それに対しキャーリサはヴィリアンの言動を面白がるようにして答える。

「おーおー、護衛のヤツが聞いたらどんな顔をするだろーなぁ」

若干の居心地の悪さを感じ取ったヴィリアンは、急いでいるような口調で言った。

「……では先を急ぎますので、私はここで失礼します」

と、キャーリサに丁寧にぺこりと頭を下げて、足早にその場を去った。
49 :とある英国の第三王女 4/22 :2010/06/11(金) 20:45:57.72 ID:dJqG4u20
――

宮殿の外へ出ると、敷地内の広大な庭園が視界のほとんどを埋め尽くした。
以前はカーテナ=オリジナルの全次元切断攻撃の影響により、芝生等の地盤がめくれ上がっていた。
その様子はまるで巨大な怪獣が庭園を踏み荒らし、焼き尽くしてしまったようであった。

しかし今は以前と全く同じとまではいかないまでも、きちんと整備された庭園となっている。
平らになったアスファルトの地面、長さの整えられた芝生には所々に木や花が植えられていた。
特に花は様々な色のものが合わさった花壇として、綺麗なコントラストを描いている。
それもこれも庭師の人たちが、戦後に一生懸命庭園の整備に尽力したからであろう。

庭園の中を歩きながら、ヴィリアンは改めて今は見えない庭師の人たちに感謝の言葉を告げた。

「ありがとう」



ヴィリアンは庭園の端、つまり外へと出る門まで来た。
ただ、門といっても鉄の柵に厳かな紋章が飾られているようなそういったものは無い。
今は門なんてものは無くなってしまっている。
歪んだ鉄の柵の壁が途切れている所が門であった場所だ。

そんな門であった場所には門番として働いている兵が左右に一人ずつ、計二人いた。
門が門として機能していない以上、門番の役割は結構重大だ。
ヴィリアンは緊迫した空気を漂わせている門番の一人に声をかける。

「あの、外に出たいのですが、よろしいでしょうか?」

門番の一人は突然声をかけられた事に驚いていたが、声の主が第三王女とわかると安心したのか胸を撫で下ろした。
しかし声をかけられた門番は先程までの態度とは裏腹に、厳かな言葉で彼女に言った。

「何を仰られますか。今の情勢下で王家の血筋を引かれる方が無闇に外を出歩かれてはどんな事態になるのかはご想像できますでしょう?」

キッパリと断られたヴィリアンは心の中でチッ、と舌打ちした。
どうやらこの門番は今までヴィリアンを通した事が無いみたいだ。

ヴィリアンは今までにも何回も外へ出ようとして、門番に阻まれた。
だがその度に長い時間をかけて説得をして、結果、護衛付きで外へと出してもらっていた。
それをくり返している内に、日替わりで代わる門番もヴィリアンの顔を覚え始め、ついには彼女が来たときには何も言わずに護衛を呼び出させるほどまでになっていた。

ここ最近はヴィリアンが声をかけるだけで門番は護衛を呼んでくれたのだが、この門番はその経験が無いらしい。
仕方が無いのでもう一人の方の門番に声をかけようとしたが、やめた。
もう一人の方も、先程の門番の言った事に賛成だとでも言うように、首を縦にうんうんと振っていたからだ。
50 :とある英国の第三王女 5/22 :2010/06/11(金) 20:46:59.40 ID:dJqG4u20
ヴィリアンは思わずため息を吐きそうになったが、門番の前でそんな行為をする訳にもいかないので誤魔化すように顔をしかめる。
またあの長い説得をしないといけないのか、とやや落ち込みながらも説得のための第一声を放とうとしたが、

その前に後ろから男の声が聞こえてきた。

「何をしておられるのですか、ヴィリアン様」

ヴィリアンは突然の背後からの声に警戒するようにバッ! と素早く振り向く。
そこにいたのはイギリスの『三派閥』の一つ、『騎士派』の長である騎士団長だった。

彼の姿を認めると彼女は警戒を解き、騎士団長の問いに答える。

「私は今もイギリスの復興に全力を尽くしている国民の手助けをするために、街へ赴こうとしただけです」

彼の問いに答えた上で、第三王女は彼に尋ねる。

「あなたの方こそこんな所で何をしておられるのでしょうか?」

騎士団長はその問いにうむ、とやや眉をひそめて唸った。
ヴィリアンはその騎士団長の表情を怪訝な様子で見ながら、彼の答えを待つ。

騎士団長は少し考えた後にこう言った。

「いえ、こちらへはちょっとした野暮用で伺ったのですが……詳しい事は明日お話致します」

やや含みを持たせた言葉で彼女の質問に答えた騎士団長は続ける。

「それとヴィリアン様が街へ行かれるとの事ですが――」

「私は誰に何を言われようとも行きます。今の私にはやるべき事があるのです」

ヴィリアンは彼の言葉を遮って、自分の主張を言い放った。
その声はしっかりと芯のある、戦前の第三王女とはまるで違う勇ましいものだった。

騎士団長は第三王女の男(女だが)に二言は無い、と言わんばかりの態度に半ば呆れつつ彼女に言う。

「……私がいくらここであなたを止めても、ヴィリアン様は無理矢理にでも行かれるのでしょうね」

「ええ、もちろん」

ヴィリアンははっきりと答えた。
騎士団長はその言葉が返ってくる事がわかっていたかのように、彼女の肯定の返答に続けて言う。

「ではこうしましょう。私もこれから宮殿の外に行こうと思っていた所です。なので私がヴィリアン様の護衛をする、というのはいかがでしょう」
51 :とある英国の第三王女 6/22 :2010/06/11(金) 20:47:56.02 ID:dJqG4u20
ヴィリアンは彼の提案を聞いて驚いた。
彼の性格ならば何が何でもこの宮殿から外には出さないと思っていたのに。
でも事態は思わぬ方向に転がってくれた。
これはラッキー、と思ったヴィリアンは、

「是非、お願いしますっ」

と嬉しさの混じった返事をした。

そんな彼らの質疑応答を聞いていた門番は、その話が決まってしまう事を恐れたのか慌てて口を挟む。

「お、お待ちください! いくら騎士団長でも――」

「ほう。お前たちは私の実力が信じられないとでも?」

突然放たれた騎士団長の言葉の重みと迫力に、門番は『そういう訳では……』とたじろぐ。
門番が怯んだのを確認した騎士団長はヴィリアンにしか聞こえないような声で、内緒話をするかのようなニヤリとした顔で第三王女に告げた。

「では、参りましょうか。ヴィリアン様」
52 :とある英国の第三王女 7/22 :2010/06/11(金) 20:48:55.66 ID:dJqG4u20
――

ヴィリアンは騎士団長と一緒にイギリスの街の大通りを歩いている。
今となってはほとんどの建物は戦前のように元通りになっているが、ここまで復興させるのに大変な苦労を要した。



戦争の被害を被った当時のこの地域の国民は、街並みが突如瓦礫の山に変化した事の状況を飲み込めず、怪我をしていながらも泣き喚く事すらなく、ただ呆然と座り込んだ。
その光景はまるで、世界の終わりを示しているのかと錯覚してしまうほどに重苦しい空気に包まれていた。
ヴィリアンはそんな国民一人一人に激励の言葉をかけた。
第三王女の言葉に再び希望を持つ者もいれば、詭弁だと言い彼女の顔に泥を投げる者もいた。
普段なら極刑モノの行為であっただろう。
しかし彼女は顔に泥をつけられても、表情を崩さなかった。
第三王女は顔に泥をつけたまま、聖母のような笑顔でこう言った。

「大丈夫ですよ。イギリスは……こんな些細な事では堕ちません」

それからこの地域に住む国民は徐々にヴィリアンの心の大きさ、器の大きさを認め始める事となる。
ヴィリアンは毎日のようにこの地域に来ては、国民の助けになれるような事をした。
主に彼女は国民の怪我の手当てや看病、心のケアを担当していた。
初めのころは王室の第三王女という事で国民は敬遠していたが、ヴィリアンの方から積極的に話しかけ続けた結果、気の許せる友達に向けるような笑顔を見せ始めた。
そうして第三王女と国民との階級の壁はほとんど無くなり、今では軽い挨拶もかけてくるほどになっている。



騎士団長はヴィリアンが国民とすれ違う度に笑顔で挨拶をする姿を見てふと呟いた。

「……ヴィリアン様も変わられましたね」

「いいえ。私は今も昔も何も変わっておりません」

否定の返事をした彼女の言葉を、さらに騎士団長は否定する。

「いえ、ヴィリアン様は変わられましたよ。以前より……強くなられました」

「強く……?」

疑問系でくり返された言葉に彼は『はい』と頷きながら答える。

「『クーデター』以前のあなたはどこかおどおどとしておられていて、第三王女は頼りになる、とはお世辞にも言えませんでした」
53 :とある英国の第三王女 8/22 :2010/06/11(金) 20:49:38.36 ID:dJqG4u20
それはそうだろう。
ヴィリアンだってその事は自覚していた。
『人徳』はうわべだけの象徴の性質という事も理解していた。
実際、今でも彼女はそう思っているのだが、騎士団長はそれを覆すように言う。

「しかし、今のヴィリアン様の言葉には自信が漲っておられます。どんな事があっても諦めない、という強い想いが感じられます」

褒め過ぎだ、とヴィリアンは思った。
騎士団長の賞賛の言葉をもらった第三王女は謙遜して答える。

「そんな事はありません。私は強くなど……。本当に強くなったのは国民ですよ」

「国民……ですか」

「ええ。私は『クーデター』の一件で国民の力の強さを改めて感じさせられました。彼らが信じる事で救われる人がいる。命がある。未来がある。私はただ、彼らの信じる心を培う手助けをしたまでです」

騎士団長は彼女の優しくも力強い言葉に、フッと笑うと、

「その国民の中に、あなたは含まれてはいないのですか?」

「っ。そ、それは……」

と思っても見なかった所を突かれたヴィリアンは先程までの勇猛な態度はどこへ行ったのか、急におろおろと焦り始めた。
54 :とある英国の第三王女 9/22 :2010/06/11(金) 20:50:25.27 ID:dJqG4u20
その様子を見てクックック、と笑いを堪えている騎士団長にヴィリアンは腹を立てて頬を膨らませる。
騎士団長はこれ以上からかってはマズイなと思い、彼女に謝罪の言葉を述べる。

「……し、失礼。どうしても反応が可笑しかったもので」

「本当に失礼と思っているのですか?」

そう言いながらジト目で騎士団長を睨む第三王女。
騎士団長はそんな彼女の、男には絶対回避不可能な負のオーラを向けられて、全身から冷や汗がダラダラと流れ出ていると本気で感じた。

10秒ほどの沈黙が続いた。
騎士団長にとってこの時間は、今までのいくつも体験してきた重苦しい会議より、最も居心地の悪い時間となる事になる。

とそこでヴィリアンは妙な空気の緊張を解いた。

「……ふふ。あなたの性格はわかっているつもりですから。中々にからかい甲斐がありました」

彼女の本音を聞いた騎士団長はこりゃ敵わないなと表情を緩めながら思った。
そしてふと真剣な表情に戻してから掠れた笛のように小さく、しかしくっきりと通る声で言う。

「――でも、本当に強くなられました」

「……ありがとう」

彼の二度目の賞賛の言葉を、第三王女は素直に受け取った。
55 :とある英国の第三王女 10/22 :2010/06/11(金) 20:51:14.24 ID:dJqG4u20
――

ヴィリアンと騎士団長は大通りから少し離れた郊外のとある住宅街に来ていた。
今日はこの地域の家々の修復作業を手伝おうと彼女は思っている。

ひとまずヴィリアンは近くを歩いていた、茶色のペンキを持った初老の男に声をかける。

「あの、私にもお手伝いできる事はありますでしょうか?」

初老の男は第三王女の姿を確認すると『おお』とやや驚いた反応をして、彼女の質問に答える。

「いえいえ。もうヴィリアン様には十分手伝っていただきました。それに残る作業は塗装だけですから」

「そう……ですか……」

やや落ち込んだ調子で答えるヴィリアンを見て、初老の男は慌てて付け足す。

「ヴィリアン様が来てくださったときは本当に嬉しかったですよ。……あのときはもうダメだと思っていましたから」

「私はそんな――」

「ヴィリアン様がいてくれるだけで私たちは力が出るんです。そうだろう? みんなッ!!」

と初老の男が周囲に向かって叫ぶと、いつの間にかゾロゾロと集まっていた住民たちが首を揃えて縦に振った。

何と返事を返してあげればいいか迷っているヴィリアンを尻目に、初老の男は続ける。

「あちらに公園がございますのでヴィリアン様はそちらでお休みになられてください。護衛の方もどうぞ」

と二人は男に指を指された方向を見ると、数十メートルほど先にその公園はあった。
二人は断る理由も無かったので男の提案を承諾した。

その返事を聞いた男は『では』と手を振り、別れ際にこう言った。

「手伝って欲しいときにはお呼びしますので、それまでお寛ぎください」
56 :とある英国の第三王女 11/22 :2010/06/11(金) 20:52:22.49 ID:dJqG4u20
――

そういう訳でヴィリアンと騎士団長は初老の男に紹介された公園に来ている。

ヴィリアンは小さな公園だな、と率直な感想を抱いた。

案内された公園は四角形の公園で、一辺が二十メートルほどのものだった。
そして公園の中心には直径5メートルの円形の噴水が設置されている。
その噴水を囲むようにしてベンチが四基置かれていた。

そんな彼女にとっては小さい公園の一つのベンチに、ヴィリアンと騎士団長は座っていた。

座ってから数分経っているにも拘わらず、両者とも口を開かない。
ヴィリアンはふと騎士団長の方を顔を向ける。
彼は眉間に皺を寄せて難しい顔をしていた。
護衛に緊張でもしているのだろうかと思ったが、彼に限ってそれはない、とすぐに自分の考えを否定する。
実はこのとき、彼は心の中で『……こういう役は“ヤツ”がやるべきだろうがっ!!』と叫んでいたのだが、純粋な第三王女様は気付くはずもない。

沈黙の壁を破ったのはヴィリアンだ。

「あの、一つ質問してもよろしいでしょうか?」

「は、はい。私に答えられる事でなら何でもよろしいですよ」

突然声をかけられた事にややうろたえた様子を見せた騎士団長も直後に優しい笑顔に戻った。

「あなたはどういった御用で街に出られたのですか?」

「その事……ですか……」

騎士団長は先程にも増して眉をひそめた。
彼の態度に訝しげな表情を作ったヴィリアンはさらに尋ねる。

「……何か悪い知らせでも……」

「い、いえ! 決して悪い知らせではございません!」

騎士団長は第三王女の真剣な声色を聞いて、慌てて否定した。

「では何故見るからに険しい表情をされているのですか」

「そ、それは。その……」

と狼狽した様子を見せながら『うーんっ……』となにやらもの凄く悩む騎士団長。
一体何を考えているのだろうとヴィリアンが思っていると、彼が『これくらいならいいか……』と独り言を呟いてから彼女に言った。

「私はこれからある男と会う約束をしているのです」

「……ある男?」
57 :とある英国の第三王女 12/22 :2010/06/11(金) 20:53:08.13 ID:dJqG4u20
「はい。これはいかにヴィリアン様と言えども、その男について語る事はできません」

『三派閥』のトップである騎士団長がそこまで言う事ならとても重要な事なのだろう。
無理に突っ込んで彼に迷惑をかけるのも悪いと思い、ヴィリアンは『そうですか』と言い話題を切った。
だがそこで騎士団長はまるで悪い事を思いついたような笑顔を浮かべて、自らの言葉に付け加える。

「ただ……ヴィリアン様にとってはとても喜ばしい事になられるかと」

「? それってどういう――」

ヴィリアンが彼の言葉に疑問の意を伝えようとした所で公園の外から『ヴィリアン様ー!』と彼女の名前を呼ぶ声が聞こえた。
ヴィリアンは言葉を遮られた事による多少の不満を心の中に押し留めて、声が聞こえた方へ顔を向ける。

そこには先程の初老の男がこちらに向かって走って来ている姿があった。
男はヴィリアンと騎士団長の座っているベンチの対面まで来ると、二人に向かって再び口を開く。

「ヴィリアン様。これからお昼にしようかと思っているのですが、ヴィリアン様もいかがでしょうか?」

「そうですね……」

と彼女はそう言いながら騎士団長の方を見た。
騎士団長は目配りだけで『私の事なら構いません』とヴィリアンに伝える。
男はその二人の様子を見て勘違いをしたのか、

「あぁ。もちろんそちらの護衛の方も一緒でよろしいですよ」

と言った。
端からついて行くつもりだった騎士団長は男の言動に少しムッとしたが、悪気は無いのだろうと自己解決する。
騎士団長はヴィリアンの目から『行く』という意思を読み取ると、彼女より先に立ち上がって言った。

「では、参りましょうか。ヴィリアン様」
58 :とある英国の第三王女 13/22 :2010/06/11(金) 20:54:00.80 ID:dJqG4u20
――

お昼はどうやらこの地域の人たちが集まって広場でバーベキューをするらしい。
広場へ案内をしてもらっている途中で初老の男から聞いた情報だ。

ヴィリアンと騎士団長は公園を出てからまた住宅街の通りに入って、今は初老の男と一緒に歩道を歩いている。
歩道には街路樹が均等に植えられていて、それはレンガや石造りの家が並ぶ中で数少ない緑を感じさせた。

「バーベキューなんていつ以来かしら……」

ふとヴィリアンはボソリと呟いた。
彼女はバーベキューと聞いて内心かなりワクワクしていた。
普段は庶民の味というものから遠く離れた食事をしていたため、庶民の味にはとても興味がある。
庶民にはわからないかもしれないが、人間とは違う世界に憧れを抱いてしまう生き物なのだ。
しかし騎士団長には彼女の呟きの意味を理解されていたらしく、

「ヴィリアン様。……くれぐれも食べ過ぎないようにしてください」

と釘を刺された。
ヴィリアンは心の内を読まれた事の恥ずかしさで顔が赤くなるのを自分で確認できた。
彼女はそんな顔を騎士団長や初老の男に見せまいと、

「ふ、ふーんだ! 私の気持ちなんてあなたには一生わかりませんよ!」

と苦し紛れの言い訳をしながらダッと二人の下から駆け出した。

騎士団長は『やれやれ、手間のかかるお姫様だ』と思いながら、彼女の走る姿を目で追った。



このときバッキンガム宮殿から出て初めて、ヴィリアンと騎士団長の身体に一定以上の距離が生まれる事となる。



それは騎士団長が生んだ、一瞬の油断であった。

ドゴォオオオオンッ!!

と地鳴りがするほどの爆音がイギリス郊外の住宅街に広がった。
59 :とある英国の第三王女 14/22 :2010/06/11(金) 20:55:01.94 ID:dJqG4u20
――

ヴィリアンは自分の近くで鼓膜が破れるような爆音を聞いた。
音が響いた方向へ目だけを動かすと、そこから大量のレンガや石が嵐の如くヴィリアンへと降り注がれようとしているのを瞬時に確認した。
それはほんの一瞬の出来事。
そこへ、

「ヴィリアン様ッ!!」

という騎士団長の声が聞こえたかと思うと、彼女の身体は何かに包まれるような軽い衝撃を受けて宙を舞う。
宙を舞っている間にも彼女は身体に違和感を覚える。
視線を正面に戻すと、そこには騎士団長が着ていたスーツのジャケットが見えた。
どうやら自らの身体を盾にしてヴィリアンを守るつもりらしい。

ドッ!

と彼女は仰向けに倒れる。
地面に落ちた衝撃なのか、彼女は突然意識が朦朧とし始め、そして途切れた。

この後何が起きたのかは、ヴィリアンは知らない。
しかし、うっすらと開く彼女の瞼の隙間から覗く瞳は、確かに見ていた。

自分の上に覆い被さっている騎士団長の後ろに一人の男が立っていたのを。

その男は三メートルを超す巨大な剣を携えていた。

男は降り注いでくる瓦礫と石の嵐に向けて、大剣を構える。

構えた大剣の側面には文字が刻まれていた。

――『Ascalon』と。
60 :とある英国の第三王女 15/22 :2010/06/11(金) 20:56:24.63 ID:dJqG4u20
――

ヴィリアンはゆっくりと目を覚ました。
彼女はぼうっとした意識の中で、自分の身体が仰向けに寝かされている事を知る。
数秒の思考の後、ガバッ! と勢いよく身体を起こした。
彼女の視界に映ったのは、

バッキンガム宮殿内の彼女自身の部屋の景色であった。

ヴィリアンは意識が無くなるまでに起きていた事を思い出そうとする。
確か騎士団長と一緒にイギリスの街まで行った。
そこで街の男に一緒に昼食を取ろうと誘われて――

「ッ……!」

そこまで考えた所で、ヴィリアンの後頭部がズキリと痛んだ。

そう、あの後昼食が用意されている広場まで行く道中で何か大きな音がしたのだ。
おそらく、アレは爆発音。その刹那レンガなどが吹き飛んできた。
彼女を襲うレンガや石から守るために騎士団長は――

そのとき部屋の外から、

「ヴィリアン様? お目覚めになられましたか」

と若い使用人の声が聞こえた。
彼女は肯定の返事を返すと、使用人は数回のノックの後『少し失礼しますね』と言って、彼女の部屋へと入る。
使用人は看病に使用するのであろう濡れタオルや、氷枕などを抱えていた。

「御身体の方は大丈夫ですか? ヴィリアン様」

「はい。大丈夫です」

若干の嘘をついたヴィリアンはつい先まで考えていた心配事を使用人に尋ねる。

「あの、私の護衛についていた騎士団長はどうなられたかご存知ですか?」

「あの方なら傷一つ無くぴんぴんしておられましたよ。ただヴィリアン様をお運びになられたときは随分と慌てておられていましたけれど」
61 :とある英国の第三王女 16/22 :2010/06/11(金) 20:57:16.23 ID:dJqG4u20
どうやら彼は無事だったらしい。
無傷、という所に少しひっかかったが彼ほどの腕前の持ち主ならそれも納得できる。
彼女は彼の無事に安堵を抱いていると、使用人が今回の事について説明を始める。

「今回の騒動はヴィリアン様を狙ったものではなく、無差別に住人宅を狙った自爆テロだったそうです」

「……そう、ですか……」

「幸いにも近くには人がいなかったため死者は出ませんでしたが……。イギリスを信用できない人がまだいるのかもしれません」

ヴィリアンは悔やんだ。
己の未熟さに悔やんだ。

彼女は少しずつではあったが、国民に元気を、勇気を、希望を、未来を与えていた。
国民もその彼女の淑やかでかつ情熱的なエールに力をもらっていた。
ヴィリアンは戦後にやってきた事は決して無駄ではないと思っている。
今回の出来事も今の時勢では十分起こりうる事だっただろう。

それでもヴィリアンはまるで自分がテロを起こしてしまったかのように、ひたすら悔やんだ。

使用人はそんな彼女の様子の変化に何か感づいたのか、微笑を浮かべてヴィリアンに言う。

「ヴィリアン様のせいではございませんよ。負い目を感じられる必要はございません」

「……でも」

「ヴィリアン様は今まで本当に素晴らしい事を成し遂げてこられました」

使用人は思い出話を語るように続ける。

「ヴィリアン様は『人徳』に優れていると言われておりますよね。それは人の心を掴んでいるという事です。すごい事ではないですか」

「そんな事はありません。今回のテロも言うなれば私の『人徳』の不足が生んだようなものなのですから……」

「……でしたら、これからまた頑張ればいい事ではないですか」

ヴィリアンは声の調子が変わった使用人の言葉に『えっ』と考える前に声が出た。
使用人は何回やっても逆上がりに失敗する子どもに向けて励ましの言葉を送るように言う。

「今回のテロリストはイギリスを信用できずにテロを起こしました。なら、ヴィリアン様はそのテロリストにイギリスは信じられると思わせればよいのです」
62 :とある英国の第三王女 17/22 :2010/06/11(金) 20:58:06.12 ID:dJqG4u20
無茶苦茶な理論だったが、あながち間違いでもなかったのでヴィリアンは否定しなかった。
いや、否定できなかった。

ヴィリアンは国民に『人徳』に優れた王女と言われている。
彼女はそれしかとりえがないが、それ故に唯一の大きなとりえだ。
そんな唯一のとりえすら無くしてしまってはもはや王女としての意味がない。

やってやる、とヴィリアンは誓う。
イギリス国民はもちろん、テロリストにも認められるような王女になってみせると。

ヴィリアンの表情に自信が宿るのを見て、使用人は安心した軽いため息をつく。
そして安堵の気持ちのままヴィリアンに休みを取るように促す。

「さあ、今日はもうお休みになられてください。明日は『騎士派』の長がヴィリアン様に正式に謝罪をされるそうですから」

「謝罪……?」

「はい。明日の正午に宮殿内の応接間に来てもらいたい、との事らしいですが……」

「応接間……ですか。わかりました」

ヴィリアンは謝罪の場所にしてはおかしな所だな、と思いながらもとりあえず了解の返事をし、起こしていた上半身を寝かせて眠りについた。
63 :とある英国の第三王女 18/22 :2010/06/11(金) 20:58:57.11 ID:dJqG4u20
――

ヴィリアンが目を覚ましたときにはすでに午前十時を過ぎていた。
彼女の生活習慣からは考えられないほどの遅い起床だったが、ヴィリアンは特に驚かなかった。
昨日の出来事はそれだけヴィリアンにとって疲れた一日であったのだ。

ひとまず朝の身支度をする。
いつもの彼女なら顔を洗ったり、歯を磨いたりなど一般の人と変わらない事しかしない。
何故なら彼女は例え私室でも公務に影響の出ない最低限の服装をいつでもしているからだ。

しかし昨日は事情が違う。
気がついたら寝巻きのような服に着替えさせられていて、髪も下ろされていたのだ。
なのでドレスを着たり、髪を整えたりするのに多少の時間がかかってしまった。

最低限の準備が済んだころには十一時半になろうかという所だった。
少し早いかもしれないが早めに行っておいて損をする事はないと思い、ヴィリアンは騎士団長に呼ばれた応接間に向かうため、私室の扉を開く。

長い廊下には歴代の騎士たちの盾の紋章が等間隔で飾られて、並んでいる。
ヴィリアンには見慣れた光景だ。
彼女は廊下に等間隔に並べられた盾の紋章を眺めながらコツコツと歩く。
そして彼女は何の変哲もないその長い廊下を渡りきった。

だが、その事に彼女は違和感を覚えた。

一般人がこの廊下を眺めながら歩いた所で何も変には思わないだろう。
綺麗に飾られた盾の紋章が等間隔に並べられている事に何の違和感も感じないだろう。

だが、綺麗に並んでいたからこそ彼女は違和感を覚えた。

――空白がなくなっている?

その事実を脳が認識したときには、彼女の身体はバッ! と空白があった場所へ駆け出す。
まさか、と思った事をそのまま口に出しながら走り、空白のあったはずの目の前に立った。

そこにはある盾の紋章が飾られていた。

基本色の青の上に基本色の緑を重ねた、紋章としてルール違反の紋章が。

ドラゴン、ユニコーン、シルキーと『現実には存在しない生き物』を三つも配置したひねくれ者の紋章が。

『ブリテン・ザ・ハロウィン』のときに助けに来てくれた、あの男の持っていた剣の根元に付いていた紋章が。

今、ヴィリアンの目の前に飾られていた。
64 :とある英国の第三王女 19/22 :2010/06/11(金) 21:00:12.01 ID:dJqG4u20
ヴィリアンはあまりに衝撃的な光景を目の当たりにして、頭が真っ白になった。

何故、彼の紋章がこんな所に?
彼女は目を閉じて今起きている現実に理由をつけようと必死に考えを巡らす。
数分ほど考えた所で、昨日抱いたおかしな点を思い出した。

(今日彼が謝罪をすると行っていた場所……)

応接間。
文字通り、来客の応接をするための部屋だ。
正式な謝罪をする場所としてはあまり好ましくはないだろう。
バッキンガム宮殿の部屋が全て埋まっているという可能性はまず無い。
それはつまり、

(来客……。まさか……)

そこまで思い至ると、彼女は応接間へ向けて脱兎のような勢いで廊下を走り出した。

(まさか)

途中、彼女の様子に驚いた数人の使用人とすれ違ったが、ヴィリアンは見向きもせずに走りつづける。

(まさか。……まさかっ!?)

ヴィリアンはドレス姿で全力疾走した末、一分も経たずに応接間の扉の前にたどり着いた。
彼女は乱れた呼吸を整える時間も、額を流れる汗を拭う時間をも惜しんだのか、ノックもせずにバーンッ! と目の前の扉を開け放った。

応接間の部屋には二人の男が立っていた。
一人は騎士団長だ。
彼は扉を開けた彼女と向き合うような形で立っている。

そんな彼とヴィリアンの間に、彼女には背を向ける形で騎士団長の方を向いている男がいた。
茶色い髪に青系のゴルフウェアのような服装をした大男だった。

ヴィリアンはその男が誰か知っている。
今までずっとずっと会いたかった男だ。
彼女は声を出そうと思ったが、緊張しているのか口がパクパクと開閉するだけで何も出ない。
65 :とある英国の第三王女 20/22 :2010/06/11(金) 21:01:35.42 ID:dJqG4u20
騎士団長はヴィリアンの姿を確認すると、軽く礼をしてから言った。

「お待ちしておりましたヴィリアン様。この場所まで御足労を煩わせてしまい申し訳ございません」

「…………あ、あの」

「先日は護衛として付き添っていたにも拘わらず、御守りできずに申し訳ございませんでした」

「……い、いえ。そんな」

「私は護衛失敗の原因を一日考察した結果、護衛としての力不足であったと結論付けました」

「そ、そんな事は」

「そこで本日より『騎士派』に配属される事になったこの男に、ヴィリアン様の護衛を任命したいと思っているのですが……」

騎士団長がそこまで言うと、彼の言葉の内容を初耳だ! と言わんばかりの表情を浮かべた男は、騎士団長にひっそりと言う。

「き、貴様。そんな話は聞いていないぞ!」

「黙れこの傭兵崩れ。ここは俺に任せておけ」

「何を任せるというのであるか!?」

露骨なまでにニタァっとした顔をしながら、男の主張を聞き流す騎士団長。
その様子に口をポカンと開けて固まっている第三王女に彼は気付くと、慌てて表情を元に戻し(きれていないが)、彼女に言う。

「いかがですかヴィリアン様。この男を護衛にしてみてはどうでしょう?」

「あの、その……」

「ああ。名前も顔もわかっていないのに護衛もなにもありませんね」

と言うと騎士団長は男の方を向き、

「ほら。ヴィリアン様に挨拶をしろ。……何を恥ずかしがっているんだ。頬を赤く染めやがって。気色悪い」

そこまで言った所で、男が光速と錯覚してしまうほどの速さで騎士団長の腹に拳を突き刺した。

ボゴォンッ!!

と人間の身体からは出てはいけないような轟音と共に騎士団長は吹き飛んだ。
彼の身体は宙へと浮き、何度か床をバウンドした後、壁へとぶち当たった所でようやく止まった。

男が騎士団長を殴り飛ばしてから数分の静寂が、この部屋を支配した。
部屋にいる三人はほとんど動かない(一人は物理的に動けない)。
66 :とある英国の第三王女 21/22 :2010/06/11(金) 21:03:29.66 ID:dJqG4u20
ヴィリアンはその間に気持ちを落ち着かせていた。
今日起床してから予想外の展開続きで頭がパニック状態に陥っていたのだ。
だが、気持ちを落ち着けた彼女は目に映る光景が現実だと知る。

突然、彼女の身体が震え始めた。
その震えは恐怖でもない、怒りでもない、歓喜によるものだ。
彼女は声をも震わせながら、目の前の背を向けて立っている男に尋ねる。

「……ウィリアム……なの?」

「……はい」

「私の方を……向いてくれるかしら?」

「わかりました」

そう言うと、ウィリアムと呼ばれた男はヴィリアンのいる位置へ身体を向ける。

――そこにはウィリアム=オルウェルがいた。

ヴィリアンが今まで何回も会いたいと願いながらも、叶わなかった彼がそこにいた。

気がつくとヴィリアンは彼に向かって走っていた。
そして彼女は走る勢いのまま、ウィリアムの厚い胸の中に飛び込んだ。

「ウィリアム! ウィリアムッ!!」

ヴィリアンは彼の名前を叫びながら泣いた。
やっと会えた嬉しさに、彼女は湧き出る感情に身を任せて泣き続けた。
その光景はまるで、迷子になった少女が父親に会えたシーンのようだった。
67 :とある英国の第三王女 22/22 :2010/06/11(金) 21:04:07.48 ID:dJqG4u20
――

一通り泣き終えたヴィリアンは、ウィリアムの身体から離れて一歩後ろに下がった。
彼女はウィリアムの顔を見る。
相変わらずのしかめっ面だ。

ヴィリアンは腕を彼の顔の位置にまで上げて、手首を上下に振る。
彼の頭の位置を下げろというジェスチャーだ。
ウィリアムは第三王女の指示に従い、前かがみになる。
ヴィリアンは彼の下がった顔に向けて爪先立ちをし、

――彼の唇めがけて、自らの唇をそっと優しくつけた。

一秒。
それがヴィリアンとウィリアムの唇が重なった時間である。

ヴィリアンは唇を離して、また一歩下がる。
ウィリアムは鳩が豆鉄砲を喰らったかのような顔をして固まっている。
彼のいつもの表情を知る人が見れば、その人はきっと笑い転げる事だろう。

そんな彼にヴィリアンは、今までずっと言いたかった言葉を満面の無邪気な笑顔で彼に伝えた。

「お帰りなさいっ! ウィリアムッ!!」

fin.
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 21:05:14.13 ID:dJqG4u20
以上です。

王室派メインのSSをあまり見かけなかったので書いてみました。
書いてみたけどSS初心者の俺に外国はまだ早すぎた。
反省はしている。後悔はしていない。

ウィリアム×ヴィリアンを書くつもりだったのに、書き終わってみれば騎士団長×ヴィリアンになっていた。どうしてこうなった。

地の文の批評などしてもらえると嬉しいです。
『その』系使いすぎたかな……

需要はあると信じている。
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/11(金) 21:08:41.07 ID:j8NmXFo0
乙!普通に面白かったしセンスもあると思うよ

「その」系使いすぎは俺も言われたけど連続させなきゃ大丈夫じゃないかなー。
そこまで大きい違和感は感じなかった。
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 21:22:37.15 ID:v.KD2ego
うめぇ乙!
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 21:23:04.61 ID:Sd3QOJso
需要はここに!
魔術側の本格派でまさかのイギリス王室とかマジ俺得!
何て言うかマジ乙!乙!
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 21:27:30.99 ID:FdIpJwDO
木原クン書きたいんだけど一人称とかの詳細教えてください
一方通行との関係をとくに
wiki頼りない
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 21:28:05.47 ID:0xTXHOwo
原作の12、13巻マジオヌヌメ
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 21:33:53.41 ID:qAjhSeUo
12、13巻は単独で買っても問題なく面白い。
一方通行好きなら特に。
ここでSS読んだだけの知識でもいけるから読んだらいいと思う。
それで15巻、19巻、ついでに20巻読めばアラ不思議!
一方通行主人公と考えると、原作に追いつくことが出来ちゃいます!
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 21:33:59.17 ID:FdIpJwDO
読むしかないか
立ち読んでくる
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 21:38:42.39 ID:qAjhSeUo
>>75
木原くンは基本俺、そんでいて超過激派。
簡単に殺しちゃう、部下も引くほど。
人の命はミジンコ以下、ちなみに部下の扱いも厳しい。
下品なところが、一方通行は学んだのかもしれん。
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 21:38:46.85 ID:guIQZa.o
>>74
初登場の3巻、打ち止め登場の5巻、おいしいところ取りの7巻、グループ活躍のSSも忘れずにね!
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/11(金) 21:43:33.50 ID:9Pe.LOg0
>>77
……おいしいとこってあわきんをボコボコにするアレだよな?
あれって8巻じゃ(ry
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/11(金) 21:45:26.61 ID:j8NmXFo0
たまには魔術サイドも忘れないであげてね!
普通に7巻以降の魔術サイドの話は全部好きだ
あ、ビアージオさんは別よ
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 21:48:29.68 ID:NiMR1Lo0
え俺ビアージオさん好きだよ
あれもあれで信念があっていいじゃない
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 21:52:13.60 ID:guIQZa.o
すまん、7巻は魔術サイドの話だったor2
あと、14巻にも登場シーンあったのに抜けてた。本当に申し訳ない
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 21:53:14.18 ID:FdIpJwDO
わかったよ家賃使って22冊全部買ってくるよ
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/11(金) 21:55:43.79 ID:j8NmXFo0
>>80
小者だろう?わたしは小者が大嫌いなんだ

でも同じようなキャラのテッラはそうでもないという不思議。見開きでいかにも強敵って迫力があるからか。
ステイルに拷問されてる絵のところはカッコいいと思うけどね
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/11(金) 21:56:51.00 ID:9Pe.LOg0
>>82
たしか13800円くらい、か?
まあがんばれ
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 22:02:13.80 ID:qAjhSeUo
俺は一方さんが出ている巻しか持ってないよ。
だから魔術側はようわからん、が別になんとかなる。
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 22:38:35.77 ID:Sd3QOJso
なんとかなるわけねーだろ
全部かった方が楽になるぜ?
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 22:47:01.73 ID:IwngSxEo
本棚には規則正しい巻順で本が並んでないとどうしても気になってしまうのは俺だけではないはず
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 22:50:07.57 ID:.dcDuE6o
>>87
`¨ − 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 22:50:44.65 ID:8LL4iE6o
>>87-88
黄泉川が二人もいる
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 22:52:11.65 ID:H5R2FcUo
規則正しい順に並べようと思ったら8巻と20巻を失くしてることに気づいた
買いなおすべきか
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/11(金) 22:55:59.98 ID:o6Uz9ywo
並べる本棚が無い。

ので布団の脇に積んである。幸せである。
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 22:57:12.83 ID:pymMvrEo
つか原作読まないにしても時系列やらキャラ設定くらい調べりゃわかんだから
それくらいしろよとは思う
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 23:01:20.52 ID:8LL4iE6o
>>91
`¨ − 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 23:17:04.80 ID:Ii2WsoDO
>>44
亀ですまんがそれって前半出てたやつ?
それとも最後の方に出てたやつ?
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 23:22:13.10 ID:Sd3QOJso
>>94 前スレ908の。

一応構想考えて、描きためた分だけ投下したんだが、
投げたまんまがいいって人もいるし、鬱展開だしなぁって思って。
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 23:23:57.09 ID:U0.J.3Uo
SS2冊をどこに並べればいいのか悩んでるのは俺だけではあるまい
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/11(金) 23:26:51.09 ID:j8NmXFo0
>>96
14>SS>15>16>SS2>17
でおk
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 23:30:01.66 ID:NiMR1Lo0
SSは19巻の前にさえあればどこでも良いと思っている
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 23:35:22.15 ID:U0.J.3Uo
読む順はそれでいいんだ。
でもなんか数字の間にナンバリングじゃないのがあると気持ち悪いんだよ〜
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 23:37:35.07 ID:IwngSxEo
それだったら俺は迷わず右端へ置くぞ
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 23:39:55.51 ID:kCO2YkAO
>>99
(゜д゜⊂彡☆))Д`)パーン
イレギュラーを認めぬ様では大物になれぬぞ!
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/11(金) 23:40:11.53 ID:j8NmXFo0
つーかSS>14だったなスマソ
俺もそれなら右側でいいと思う。だがSS2はともかくSSは実質ナンバリングだからなぁ。6巻みたいなもん
SS買う前に14巻読んじゃった友人がいてだな、俺が忠告しなかったらそのままスルーして15巻買おうとしてたそうな
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/11(金) 23:41:27.40 ID:j8NmXFo0
また間違ったよ……

×6巻 ○5巻ですね
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/11(金) 23:59:58.80 ID:iK7AjsDO
流れを読まず地の文の練習がてら2レスほど貰う。いつも通り誤字脱字は脳内補完でお願いします
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:00:20.92 ID:dvQuBADO
「……温いな。その程度じゃ俺の絶対防御は崩せねぇよ」

「っ!?」

男は驚きを隠せなかった。完全に不意を突き、更には全方位からの攻撃を仕掛けた。だが、目の前の男は無傷でその場に立っていた

「お前がどんな理由でここにいるかは知らねぇ。今なら見逃してやる。そこをどけ第六位」

「目の前で知り合いを殺されて黙っていられるか! お前が第二位だろうと退くわけにはいかないんだよ!」

拳を握り、声を張り上げ、第六位と呼ばれた男は第二位と呼ぶ男に対し、宣戦を布告する

「知り合い? あぁ、それは悪いことをしたな。だけどな、こっちも仕事なんだよ。運が悪かったと思うんだな」

「あいつは何も関係なかったんだ! それを、お前はぁ!!」
宣戦布告を歯に衣も着せず淡々と言葉を返す第二位に対し第六位が能力を放つ。様々な物質が第二位の周囲に発生し襲いかかるが、その攻撃は第二位に届くことはなかった

「『物質精製』と言ったか。所詮は『常識』の中で作られた物質、相性は最悪なようだな」

第六位の持つ能力、物質精製<リライズマテリア>とは、この世に存在する物質を生み出し操る能力である

「なんで、なんで効かないんだよ!? なんなんだよお前は!?」

最初のように不意ではないにしろ一瞬の隙も与えない全方位からの攻撃を第六位はした。結果は同じく無傷。その結果に対し第六位はやはり驚きを隠せなかった
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:00:47.14 ID:dvQuBADO
「俺の未元物質に常識は通用しねぇ」

「なんなんだよ、ちくしょう!」

第六位はそう叫ぶと第二位の周囲に約5メートル四方の巨大な金属の塊を複数出現させる。空間自体を押し潰すこの攻撃に今度こそと奥歯を噛みしめる

「見せてやるよ『非常識』ってやつをな」

金属の塊が第二位に直撃する直前、それは突然融解した。そしての中心点に居る第二位から白い大きな翼が出現していた

「お前は一体……?」


「皆まで言うな、自覚はある」

「これが第二位の本当の力……なのか?」

全力が一切通じないだけじゃなく、まるで天使のような翼。第六位は目の前の光景が信じられずにいた。第六位は自分の常識が音を建て崩れていくのを感じた

「格下とは言え同じ序列の奴を[ピーーー]のは気が進まねぇ。もう一度だけ言う。そこをどけ第六位」

「……」

沈黙を承諾の返事と受け取ったのか第二位は第六位の横を通り過ぎて行く

「ちく、しょう……!」

第六位は沈黙していたのではく声を発せられなかった。足が震え、気がつけば股間が冷たくなっていた。第二位との絶対的な差と、友人の仇を取れなかった第六位はその場にうずくまるしかなかった
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:02:13.45 ID:dvQuBADO
格好いい垣根を書きたいがために2レスにも関わらずオリキャラ出しちゃったへてすいません
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:03:06.91 ID:fYE92LMo
いまだに第6位が出てこないのは
こういう需要を見越してのことだったのでは・・・
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:04:27.98 ID:2fSntoEo
まさかの6位、主人公化か!
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:07:49.21 ID:PTnQUG.o
ラスボスやもしれん
正直フィアンマもアレイ☆も中ボス臭がするんだよな・・・
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:11:34.86 ID:TtvNktIo
エイワス「……」
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 00:13:42.34 ID:ZzVddIDO
>>30書いてました
1レス分だけしか文字に出来なかったorz

文章におこせる人は尊敬するわマジで
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 00:13:48.94 ID:fQFcEoAO
クラピカの人差し指の能力みたいなもんだろう、青ピが詳細不明なあたりとか、展開に詰まった時に投入する切り札
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:14:20.44 ID:2fSntoEo
前の方と続けて申し訳ありません。
今から投下します。
前書き後書き含めて7レスほどだと思います。
115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/12(土) 00:14:52.71 ID:2fSntoEo
ここはとある教会。
今日もたくさんのキリスト教徒が礼拝に参加している……わけではない。
その教会は何故かまったく人気がなく、教会自体が神に祈りを捧げているようにただ粛々としていた。

そんな教会にただひとつの人影が見える。
修道女(シスター)である。修道女がたった一人。
両手を組み、膝を折り、蹲るようなその姿勢から微動だにもしない。

「お、おじゃましまーす」

不意に──そんな空間に、異物がやって来た。

「友達の家に遊びに来た子供ですか、あなたは! あの、今、こちらに入ってしまっても大丈夫ですか?」

綺麗な黒髪の青年と、長い髪の女性だった。
隣にいる青年を窘めるように女性は続ける。

「はい、何か御用ですか」

 修道女は、自身の祈りをすかさず中断させ、にこりと応えた。

「──綺麗だ」

「っ!!」

女性は思い切り青年の足を踏みつけた。

「ってぇ! なにすんだ!」

「アホ面晒してるからです!」

「なんだと!」

「なんですか!」

くすくす、と修道女から笑い声が漏れた。

「あ……」

「す、すいません。このアホ男、いつも誰にでもデレデレしやがるもんで」

「笑い顔もすっげぇ可愛い……」

「死ね」

ドッゴォ! と、衝撃音と共に青年は吹き飛んだ、ように見えた。
116 :一方通行「はァ?悪の首領だァ?」2 :2010/06/12(土) 00:14:58.98 ID:ZzVddIDO
イン番組説明中

上条「子供だけで無く、学生やら大人にも人気があると…そこまで言われると上条さんも気になりますなぁ」

イン「じゃあ、とーまも一緒に見るんだよ」


視聴中…以下、一部抜粋

帝子「私の……に常識……」

百合子「さ、さ……下めぇ〜」

帝子「百合子……[ピーーー]…しよ…」

百合子「…そ……げ………ぶ…………」
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:15:14.03 ID:2fSntoEo
「ふふ……お仲がよろしいんですね」

あくまで笑顔は崩さずに修道女は続ける。何か懐かしいものを見るように。

「あ、教会に傷を……。も、申し訳ありません!」

「俺には何も謝罪なしかよ……」

「当たり前です」

「くっそぉー、相変わらずひでぇ女だ」

「ふふん、一生後悔するんですね」

ああ、この二人には固い絆があるんだ。
そんな二人を修道女は微笑んで見つめていた。
その視線には恋人同士への憧憬と羨望と、──ズキリ──いけない。
今、私はとして考えてはいけない事を考えてしまいました。
お許しください、主よ。
ごめんね、『   』。

「あれ? おい、なんかシスターさんが俯いてるぞ?」

「え? あ、シスターさん! 本当に申し訳ありません! 謝罪と賠償は全てこのアホ男が……」

「おぃィ! いやまぁ、お前のせいだし俺が弁償するのも仕方が……」

「いいえ、失礼しました。少し昔の事を思い出してしまっていたのです」

「シスターさんでもそういう事、あるんですね」

「当たり前です! シスターさんだって女の子なんですから!」

「いいえ、こんなことを考えてしまう私はシスター失格なのかもしれませんね」

修道女は、一瞬だけ憂いを帯びた顔を見せた、気がした。

「それでは改めまして、私が当教会のシスターです。何か御用でしょうか」

それは──ただ主に敬虔な修道女の顔だった。
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:15:56.73 ID:2fSntoEo
「結婚式──ですか?」

ここ、学園都市は言わずと知れた学園の街である。学生の内に結婚するなんて輩は滅多にいない。

──しなければならなくなってしまった、そんな人々も皆無ではないのだが。

「はい」

青年は先程は違い、真面目くさった顔で応える。

「俺と──」

女性に顔を向ける。
女性も青年に視線を注ぐ。
二人はしばし見つめ合った。
どれくらいの時間が経っただろう。
ふいに女性が観念したように頷いた。

「──こいつの、二人の、いや、二人だけの結婚式です」

二人だけ? 
修道女は首を傾げた。
結婚式と言えば、大勢の友達や、家族や、親戚や、──母親や、父親、きょうだい──そんな人々に囲まれて行うものだ。
大っぴらにしたくないという人々もいることはいるが、それでも二人だけというのは稀だろう。
修道女は自分の知識と照らし合わせてそう考えた。
いや、それ以前に──

「そもそも、ここの教会ではふだん結婚式という行事を行っていないのです」

「え゛」

青年の顔が引き攣った。
今までの真面目ぶった顔が崩れた事もあり、なるほどこれは『アホ面』だ。
修道女がそう思ったかは定かではない。

「なにアホ面ぶら下げてるんですか。ほら、行きますよ。ご迷惑をおかけしました、シスターさん」

「ちょ、ちょっと待てよ! おい、そんなに引っ張るな! あの、シスターさん、どういうことなんですか? 結婚式って言えば、チャペルで〜みたいな勝手なイメージあるんスけど……」

「そのチャペルウェディングというイメージは決して誤りではないのですが。ウェディングドレスを着て、新婦に祝福を受け、ブーケを投げる。それは正式なイギリス清教の結婚式ではないのですよ」
「日本では、いわゆる「キリスト教式結婚式」という、ホテルや式場でそれなりの、華やかで、綺羅びやかで、おしゃれな結婚式を行うんです。本当の清教の結婚式というものは、静かで、もっと大人しいものなんです」

「はぁ……」

「その清教式の結婚式というものは、それなりの準備がいるのです。私のような修道女だけで結婚式など……」

「それでもっ」

「ほら、できないんですよ。とっとと諦めて……」

女性は青年の服を引っ張る。早くこの場から離れたいかとでも言うように。
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:16:24.65 ID:2fSntoEo
「諦められるか!」

青年は叫んだ。

「っ!」

「お前はそれでいいのか!」

青年は叫び続ける。

「……って」

「意思じゃないのか!」

青年は叫び続ける。女性に向かって。

「契約じゃなかったのか!」

青年は叫び続ける。何かを吐き出すように。

「誓いじゃなかったのか!」

青年は叫び続ける。苦しさから逃れるように。

「けじめじゃなかったのか!」

青年は叫び続ける。誰かに向かって。

「…………だって」

「俺はっ!」

「こわくなっちゃいました」
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:16:56.31 ID:2fSntoEo
その女性は。

「ぐっ!!」

「怖いんですよ。私はあなたのものになりました。それでも」

「それでもっ! こわいんですよ!」

「あれから何年か経ちました」

「あなたと何年も過ごしました」

「色々なことがありました」

「私は大人になって、あなたも大人になりました」

「それでも──」

「超、こわいんです」

その女性は、とても幼く見えた。
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 00:17:17.13 ID:ZzVddIDO
スマンorz被った

吊ってくるわ…
122 :浜絹モノ(終前) [sage]:2010/06/12(土) 00:17:37.65 ID:2fSntoEo
というわけで、前スレ>>850.の続きでした。
タイトルは『浜絹モノ(終前)』
こんなところで止めてすいません。
あとキリスト教系の知識は曖昧です。脳内補完でよろしくお願いします。
今回もよくわからない感じですが、次回はこれでもかってくらいイチャイチャさせる予定です。
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:18:51.97 ID:2fSntoEo
うわっ>>112=>>116さんごめんなさい。被ってしまいました。
確認していなかった。本当に申し訳ない。
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 00:22:36.25 ID:ZzVddIDO
>>123
たかが1レスの俺に謝らないで
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:23:02.57 ID:dvQuBADO
>>112
書きたいんだけどプリキュア知らなくて書くに書けないんだ。すまん
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 00:28:17.64 ID:RuQWanE0
>>122

(終前)とか…このシリーズ終わらないで欲しいんだが
127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/12(土) 03:08:25.64 ID:BCO8F6Q0
>>122

この浜面に超依存してる絹旗超可愛い
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 10:06:45.27 ID:IrtpO.ko
前スレにまたがってる時はアンカーつけてしめせばいいのかな
それとも書き直して最初から投下するべきかな
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 10:09:31.51 ID:1vyrbyA0
>>128
何冊目のスレかとレス番を示して続き投下すればいいんじゃね?
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 10:18:19.77 ID:s/CpQYIo
直接URLでもいいと思うし、>>2のまとめサイトでもいいと思うし。
修正しすぎたとかなら貼り直してもいいと思うんだよ。
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 10:26:52.14 ID:s/CpQYIo
http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-1515.html

てかまとめさん総合スレのリスト作ってくれてたのね。超GJです。
132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 10:46:14.74 ID:fQFcEoAO
>>131
おー検索しやすい!!プロフィールのインデックスが可愛いわ
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 11:50:41.77 ID:kmMX0L60
まとめさんすげえ……わかりやすいなー!!
8レスくらいお借りしますねー
134 :上条「今日も生徒会……か」1/8 [saga]:2010/06/12(土) 11:52:06.92 ID:kmMX0L60

 上条当麻は廊下を疾走していた。爆走と言い換えたほうが正しいかもしれない。とにかく彼は全力で廊下を駆け抜けていたのである。
 遡ること数分前。いわゆる帰りのSHRの時間、彼は担任の月詠小萌からある連絡を受けた。
 ――上条ちゃーん。生徒会の仕事があるそうなので、SHRが終わり次第生徒会室に行ってくださいねー。
 その言葉に上条が沈み込んだのは言うまでもない。
 彼の友人が二人揃って「まあまあカミやん、お仕事頑張ってくださいにゃー」、「ええやんかあ、美人がふたりもおんねんで?」と声をかけてもなお、上条のモチベーションは下がる一方だった。

 しかし、いくら彼の機嫌が急降下しようがテンションがダダ下がりしようが、生徒会室に行かねばならないという運命から逃れることは不可能である。
 生徒会庶務。そんな役職を不幸にも与えられた上条は、「廊下は走るなじゃーん」と体育教師兼風紀顧問の黄泉川愛穂から指導を受けつつも走っている。
 なにせ、教室から生徒会室までが遠いのだ。不幸だ不幸だ不幸だと呟き続けた彼の隣に、さっと人が並ぶ。

「よう庶務! 何でお前が爆走しているのかはよくわからねえが、きっと根性をつけるためなんだろうな!」

 ひくりと上条の口端が引き攣った。隣を一瞥する必要さえないが、念のため視線をちらりと向けてみる。
 案の定、疾走している上条の横を汗一つかかずに並走しているのは削板軍覇。根性だけですべてを乗り切ってきたといわれる運動部主将だ。

「ちっげえよ! 呼び出されてんだ、生徒会室に!」

 上条は削板の問いかけに叫び返すと、走る速度を上げた。もちろん、削板も同じようにスピードを上げてついてくるが無視である。
 こういう輩は相手をすればするほどつけあがるのが世間一般の常識なのだ。
 待て待てちょっとオレの話を聞けー! とやはり息を乱すこともなく削板は話しかけてくるが、上条はとことん聞こえないふりをして、一直線に生徒会室を目指した。

 バタン! と大きな音を立てて生徒会室のドアを開けた上条を、中にいた全員(とはいえ実質ふたりしかいない)が一斉に見つめる。
 怪訝そうな顔を向けていた一方通行が真っ先に鼻で笑うと、上条の後ろに立っている削板に視線を移した。

「オイ、なンでそいつ連れてきた」

「連れてきてねえ。なんか勝手に並走してきて……」

 上条が言い訳を並べ立てる前に生徒会室に入った削板が冷房を完備している事実に驚き、「生徒会役員は根性が足りん!」と言い出す。
 はあ、と思いっきり顔をしかめた一方通行は、相手をするのも面倒になったのか、ため息を落とし手で白い髪をかきあげるとと視線を机上に戻した。
 ちょっとあんたねえ、と削板に鋭い声を飛ばしたのは御坂美琴だ。彼女はそろばんを片手に立ち上がっている。

「こちとら経理の計算してんだけど、集中切らすような真似すんな!」

 あ、やべえ。これはお怒りだ。そう考えた上条は首を傾げる削板の頭をがしっと掴んで下げさせると、自身も頭を下げながら謝罪した。誠心誠意、謝った――

「本当に申し訳ございませんバチバチ様!」

 ――謝った、のだが。どうやら言葉のチョイスを間違えてしまったらしい。バチバチと呼ばれた御坂は額に青筋を浮かべながら、おそろしい顔でにこりと笑う。

「だ、か、ら……私にはバチバチじゃなくて御坂美琴って名前があんのよぉぉぉぉおおっ!」

 これは上条が悪いな、と呟いて一方通行は心中で合掌する。生徒会会計である御坂のそろばんを使用した滅多打ちはけっこう痛い。
 削板がついてきたことそのものは上条にとってはとばっちりだったが、今の御坂の怒りはバチバチ呼びにある。
135 :上条「今日も生徒会……か」2/8 [saga]:2010/06/12(土) 11:54:42.12 ID:kmMX0L60

「だっておまっ、痛、んな毎日バチバチバチバチ、いった、たた、そろばん鳴らしてたら、でっ、こっちだってバチバチって呼びたくなっ、いったああああ!」

「あんたは私の仕事を真っ向から否定する気かぁぁぁぁあああ!!!」

 ばしばしばちばち。御坂が上条をそろばん攻撃している間に、削板はあっさりと部活に行ってしまった。
 何のために上条についてきたのかと最後まで一方通行は首をひねったが、あの男のことである。どうせ大した意味もなく疾走する上条に便乗しただけだろう。
 一方通行は何とはなしに壁時計を見る。ちょうど四時半といったところだった。あと少しで初等部の授業も終わるはずだ。

「そこの、三下共」

 御坂と上条が動きを止めて一方通行を見やる。
 三下共というワードは本来ならば罵倒に近いが、彼の場合、相手に呼びかけるときは「オマエ」か「三下」「格下」で済ませようとするきらいがあるため、生徒会役員はもはや慣れてしまっている。

「クソガキ迎えに行ってくるから、オマエらで書類片付けとけよ」

 これもまたいつものことだ。へいへいと頷く上条、会計モードに切り替わった御坂は揃って持ち場に着く。
 すたすたと、あまり足音を立てずに一方通行が生徒会室を出て行った。後姿が見えなくなったことをしっかり確認してから、上条が口を開いた。

「御坂さん、ちょっとよろしいでせうか」

「何よ?」

「いや、一方通行のことなんだけど。あいつ、なんで生徒会長やってんだ?」

 御坂が呆れたように半眼になる。そりゃ、成績が一位だからじゃないの、と彼女は至極当たり前に返し、こつこつとそろばんで机を叩いた。
 くだらないことを訊くな、というオーラは出ているものの、相手はしてくれるらしい。上条は、御坂の眉間に皺が寄っていないことを確認しながら続けた。

「そりゃそうなんだけどさ。なんていうか……生徒会長、ってガラじゃないだろ」

「それは否定できないわねー」

 小中高一貫教育を行っているこの学園では、成績の優秀なものに生徒会役員になる権利が与えられる。
 試験では常に一位をキープしている一方通行が生徒会長、そして次点の垣根帝督が副会長。
そこに中等部では一位の成績を誇る御坂や、高等部三位の麦野沈利がそれぞれ会計と書記を担当しているのだが、
 庶務だけは高等部最下位の成績をとっているものが任命される――というなんとも恥ずかしい制度なのだ。

 生徒会役員には目鼻立ちの整った人間が多い。
 そのため一部には庶務になりたいがために最下位になってやろうという強者もいるそうだが、今のところ上条が庶務を引き継いでから順位に変動はないようだ。
 いっそ誰か代わってくれ、と彼は切に思う。

「あいつんちと私んち、隣同士だって知ってるわよね」

「ああ、聞いてる。幼馴染なんだって?」

「そう。それでさ、昔の話になるんだけど、あいつってアルビノでしょ。周囲から浮いてて、それでいじめられたこともあったの」

「一方通行が?」

 上条は現在の一方通行といじめがあまりにもかけ離れているせいか、目を丸くする。
136 :上条「今日も生徒会……か」3/8 [saga]:2010/06/12(土) 11:55:27.09 ID:kmMX0L60

 たしかに悪目立ちする要素は数多く持っている彼だが、腕っ節も相当強いはずだ。
 骨と皮しかねえひょろいもやしなのにな、と以前垣根がからかっていたことを思い出す。そして数秒後、一方通行に半殺しの刑に処されていたことも鮮やかに蘇った。

「そ。今からじゃ想像できないでしょうけど……ああ、それでね。いつだったか、私も妹も両親もいなくて、打ち止めだけが家に残されていた日があって」

 御坂によれば、当時、彼女の末の妹である打ち止めはまだ四、五歳であった。
 家にひとりで留守番をさせるには抵抗がある年齢だったために、隣の一方通行家に預かってもらっていたのだという。
 昔から打ち止めはあいつに懐いてたのよね、と御坂は懐かしむように言った。
 その日、一方通行の家も両親がいなかったらしく、少女と少年は公園で時間を潰していたそうだ。
 どちらかといえば一方的に打ち止めが一方通行にくっついているようにみえる構図だったが、御坂にしてみれば「一方通行も打ち止めを一番可愛がってたんじゃないかしら」とのことである。

 ともかく、事件はその暇を潰していた公園で起こった。
 ぶらんこを楽しそうに漕いでいた打ち止めを見守っていた一方通行に馴れ馴れしく話しかけてきた数人の子ども。
 子ども達は近所でも有名な悪ガキ共であったらしい、打ち止めから話を聞いた御坂はすぐにピンと来た。
 当時の一方通行は他人と関わるのを極力避けている節があり、そのときも最初はシカトを決め込んでいたのだが、
 何を言っても動じない一方通行に苛立ちを募らせたひとりが、ぶらんこを漕いでいる打ち止めに近付き、小さな背をどんと突き落とした。
 小柄な体が地面に落ちるぎりぎりのところで一方通行が抱きとめたものの、火のついた子ども達は次々に囃したてた。

「こんなのと一緒にいたら目が赤くなる、とか、白髪野郎、なんでおまえみたいな気持ち悪いのが生きてるんだ、とか。
 言い返すのも嫌だったらしくて、一方通行は打ち止めを抱きかかえたまま帰ろうとしたの」

 そのとき、反論したのが幼い打ち止めだったのだ。
 あなたたちよりもこの人のほうが素敵だし、ミサカはこの人が大好きなんだから。
 そう言って落ちていた子供用のシャベルをリーダー格の子どもに投げつけ、一方通行の手を引くとさっさと逃亡した――らしい。

「勇ましいなあ、打ち止め」

「そりゃ、私の妹だもん。それからしばらく、打ち止めは悪ガキに目をつけられてたんだけど、一方通行がずっとあの子のそばにいたのよ。自分のせいだって思ってたみたい」

「うーん……ああ、じゃあそれがきっかけで体を鍛えたとか?」

「大体そんな感じね。だから、一方通行は今でも打ち止めを迎えに行くでしょ。生徒会長をやっていることだって、あの子のためってわけよ」

「ん、なんでだ?」

「生徒会長っていう最高の役職についたら、誰も表立って文句は言えないじゃない。それだけで威圧効果だってあるし」

「おお……そりゃそうだな。なんかすげえいい話を聞いたような気がするぞ」

 打ち止めもそろそろ一方通行を鬱陶しく思う思春期になるんじゃないか、そう思った上条だが、口に出さないでおく。
 あのふたりを見ていると、どうもそんな気がしないのだ。しかしまあ、過保護である。
 話し終えた御坂が再びそろばんを弾き出す。上条も慌てて書類に目を通していく。

 バチバチ、ぺらり。
 バチバチ、ぺらり。
 とんとん。バチバチ。

 一定のリズムを心地よく思っていると、法則を乱すかのようにばたばたと垣根が駆け込んできた。
137 :上条「今日も生徒会……か」4/8 [saga]:2010/06/12(土) 11:55:56.58 ID:kmMX0L60

「ふー、セーフ……!」

 普段から飄々としている彼にしては珍しく、汗だくで余裕がない。
 荒い息を吐く彼の姿は何かの脅しにでも使えそうだ、と御坂はこっそり携帯電話のカメラ機能を立ち上げる。
 不思議に思った上条が、「何かあったのか?」と問いかけると、垣根はそこではじめて生徒会室に人がいることに気づいたらしかった。

「あった、っていうか会った、かな。いやー、昔の女なんだけど、ひっでえ振り方したから根にも持たれてたらしいんだわ」

「一応訊くけど、どんな振り方したのよ」

「ん? どんなって……てめえの顔なんて見たくねーしストーカーとかほんとやめてほしい、ていうか俺束縛されんのマジ嫌なんだけどケータイ勝手に見んないじんなどうせてめえはセフ、ぶふっ!」

 携帯電話をデスクに置いて、バチン、と威勢よく御坂が垣根の後頭部をぶっ叩く。よほど脳に響いたのか、垣根が頭を抱えた。
 キンキンする、と呟いている。たしかに随分いい音がした。

「痛えよなー、そろばん」

「アンタもっかい喰らいたいの」

 垣根を気遣った上条にそろばんをちらつかせる御坂は、そういえば麦野さん遅いなあ、と呟いた。

「麦野、まだ来てねえの? 駄目だねあいつ、役員なら放課は生徒会室直行じゃあべしっ」

「女に追いかけられてきたあんたが言うかっ!」

 バチバチン。そろばんという名の鉄槌が二度下される。垣根はしばらく悶絶していたが、御坂は一向に気にする気配がない。
 心配されないことに憤りを覚えた垣根が頭を抱えるのをやめて、きっとふたりをにらみつける。

「ところで、一方通行は?」

「あいつなら今頃初等部よ。もうそろそろ打ち止め連れて戻ってくるんじゃないかしら」

 ああそう、と訊いておきながらもなおざりな返事をすると、垣根は世間話をするような声音で切り出した。
 彼は生徒会室に設置されているソファに身を沈め、悠々と足を組んでいる。すっかり普段の垣根帝督だ。

「あのさ、お前らが警察官だったとするじゃん」

「……?」

 上条と御坂は顔を見合わせたが、垣根は続ける。足を組み替え、わざとらしく背伸びをしながら。彼が動くたびに、香水のにおいが周囲にふわりと広がる。

「そんで、世の中から犯罪者がみーんな消えたとする。全員だ、殺人から窃盗まで、すべての犯罪者が消えちまったとするだろ。
 そのとき、お前らはどう思うよ」

 垣根の言わんとするところがわからずに御坂は眉をひそめた。上条は至って普通に「仕事なくなって一安心だよな」と答える。
 ぶは、と垣根が吹き出した。どこか馬鹿にしたような風で、垣根が上条に整った顔を向ける。
138 :上条「今日も生徒会……か」5/8 [saga]:2010/06/12(土) 11:56:23.52 ID:kmMX0L60

「っはは、やっぱてめえは傑作だな。犯罪者がいねえってことは、お前らも仕事がなくなって無職になっちまうってのに――一安心って訳?」

「じゃあ垣根はどうなんだ? お前が警察で、犯罪者がいなくなったらどうするんだよ」

 上条がそう質問を重ねたとき、御坂は垣根が無表情になったのを見た。まるで心を閉ざしているかのような顔に、嫌な予感が胸を過ぎる。
 垣根の顔は一瞬で普段通りの余裕が滲み出ている大胆不敵な笑みに変化した。

「善人をそそのかしてでも悪人をつくる。まあ、俺ならハナっから『犯罪者を撲滅』させようなんて思わねえけどさ」

 垣根は人差し指をくるりと回し、教師が生徒に諭すような調子で言った。世の中には利害関係ってモンがあんだろ、と彼は告げる。
 上条がとりあえず頷くと、垣根は満足そうに口元の笑みを深めた。

「俺らにしたって同じじゃねえか? 生徒会長サマは不良撲滅をスローガンに掲げてる、それはきっと正しいんだよ。けど、世の中はそう上手くはいかねえもんだ」

「何、言ってるんだ、垣根……」

「べつに何も。ていうかさあ、俺も大概ガラ悪いって自覚はあんだけど、一方通行もヤンキーみてえなナリしてるよなあ」

 けらけらと笑いながら、垣根はドアへと歩いていく。ちょっとどこ行く気、と御坂がその背に声を投げるが、垣根はただ笑うだけだった。
 ぱたん、とドアが静かに閉まる。

「……今の、何だったんだろうな」

「……、……」

 考え込んでいる御坂を見つめ、上条はため息を吐き出した。垣根が突拍子のないことを言い出すのはこれがはじめてではない。
 頭がいいやつの考えてることってわかんねえ。そんな結論を導き出して、上条は書類の仕分け作業に戻る。

 数分後、晴れやかな顔付きで麦野が入室してきた。
 ご機嫌な彼女は鼻歌まじりに席に着くと、いまだに考え込んでいる御坂の顔の前でひらひらと手を振る。ピンクに色づいている指先が揺れた。
 校則では過度の化粧は禁止されているが、生徒会役員の場合は多少の融通がきく。
 年上好きの上条にしてみると、麦野のネイルアートで彩られた指先や、薄くひかれたアイラインや、きれいにカールされている睫毛は見ていていい興奮剤になる。
 もっとやれ、とは言わないが。

「ねえ、どうしちゃったのこの子。私が入ってきたのに挨拶もなし?」

 反応のない御坂に飽きたのか、麦野は矛先を上条に変更する。え、いや、と上条はどもった。

「さっきまでいた垣根が妙なこと言ってて、その意味をまだ考えてるんだと思う」

「垣根が? あ、そうだそうだ。生徒会長はまだきてないの?」

 麦野がきょろきょろとあたりを見回しながら訊ねる。打ち止めを迎えに行きましたよ、と上条は答えたが、あれ、と同時に何かが引っ掛かる。
 打ち止めを初等部に迎えに行くのは彼の日常で、習慣になっている。また、生徒会における一種の約束事でもある。普段はもうそろそろ帰ってくる頃だ。
 すでに長針は十二をまわっているというのに、優に三十分が経過しているというのに、どうして彼らは戻ってないのだろう?
 麦野は顔を曇らせ、少し唸った。御坂に話しかけることは諦めたらしい。
139 :上条「今日も生徒会……か」6/8 [saga]:2010/06/12(土) 11:56:57.79 ID:kmMX0L60

「私さ、ちょっと浜面ブチ殺してきたんだけど、変なこと聞いたのよ」

 麦野は浜面で遊んだことが楽しかったらしく、物騒な言葉をいけしゃあしゃあと吐き捨てているが笑顔は輝いている。

「変なこと?」

御坂がようやく顔をあげ、興味深そうに、しかし不安と心配が混ざり合ったような表情で訊き返す。
うん、と麦野は頷き、ベージュのカーディガンの袖をいじりながら爆弾発言を投下した。

「最近、垣根が不良とつるんでるって知ってる――?」



 ネクタイを抜き取りカッターシャツを第三ボタンまで外す。ブレザーの前は全開で、さきほど走ったせいで乱れていた髪を丁寧にセットしなおす。
 人を食ったような薄い笑みを顔に貼り付け、垣根帝督が向かったのは取り壊しが決定されている第二体育館だ。
 彼は焦らない。計画はすでに佳境へと入っている。垣根の携帯電話が振動した。たっぷり数コール待ってから、彼は電話に出る。

「もしもし、見つけたか?」

『ああ。小さいのを先に捕まえたらあっさり拘束させてくれた』

「……はっ。相変わらず甘ぇ野郎だよ」

 電話相手は「彼」から離れたところで電話をかけているらしい。本来ならば聞こえてくるはずの怒鳴り声も罵倒も、垣根の耳には届いてこなかった。

『前からムカついてたんだ。男だか女だかわかりづれえ体してるくせに、俺らをブチのめしやがって』

 聞こえてくる声には喜びの色がある。その、男だか女だかわかりづらい相手にブチのめされてんのはお前らだろ、と垣根は心中で嘲笑する。

『あんな、馬鹿の一つ覚えみてえに俺らをぶっ潰していくだけの生徒会長じゃだめだ。俺達はお前に期待してんだよ』

 ああそう、と垣根は笑いをこらえながら相槌を打った。電話相手はなおも馬鹿な生徒会長だ、学校のことを守れていない、最悪にもほどがある、といい続けている。
 彼が馬鹿の一つ覚えのように不良を殲滅していることは事実だ。生徒会副会長として、彼の下についている垣根が一番よく理解している。
 じゃあ今から行くから、と垣根は相手に告げ、通話を切った。

「問題はさあ、馬鹿みてえに片っ端から不良を潰すっていうクソみたいな行動で、ホントに学校をまとめあげてるってとこにあるだろ」

 わかってねえな、と垣根はゆるく首を振る。わかっていれば、不良などにはならないのだろうが、あまりにも底が浅い。
 底が浅いからこそ、垣根の甘言にあっさりと乗る。
 一方通行という人間の手腕が最悪だなんて、垣根は考えたことがない。自分はあの男に劣っているとさえ思う。

 だが、だからこそ気に食わないのだ。

 彼はあまりにも優秀すぎる。不良を真っ向から退治していくという愚策が、これ以上ないほどの最善策にみえてしまうほどに。
 もっと、他に道があるだろう。犯罪者がこの世から消滅すれば、警察官だって用済みだ。不良がいなくなってしまえば、生徒会の存在意義も減ってしまう。
140 :上条「今日も生徒会……か」7/8 [saga]:2010/06/12(土) 11:58:12.85 ID:kmMX0L60

「持ちつ持たれつ、利害関係――ってな。適度に利用しとかねえとだめなんだって、こういうのは」

 くつくつと喉の奥で笑い、垣根は第二体育館の重い扉を開けた。
 そこにいたのは百人は下らないであろう不良の集団、そして囲まれている少女と少年だ。
 少女のほうは眠っているのかぐったりしていたが、拘束された少年は体育館に足を踏み入れた垣根を赤い目でにらんでいる。

「ナニ、してやがる。バ垣根」

「んー……とりあえず、お前が会長やめますって言えば解放してやるけど」

 一方通行が眼光を鋭くした。そして、誰が言うかボケ、と低い声で返答する。その暴言に不良が色めき立ったが、垣根は片手で制した。

「お前のやり方じゃ、どうしようもねえんだよ。わかるか? 俺らとこいつらって、共存していったほうがいい訳」

「クソ、ったれが……ンなこともう一遍言ってみろ、ブチ殺すぞ万年二位」

「はいはいどうせ万年二位ですよっと。でもな」

 にこりと垣根が笑みをつくる。初対面であったなら騙されてしまいそうな、人懐っこい笑顔。
 しかし、一方通行が騙されるはずもない。それは、普段の垣根の、ぶつくさと文句を垂れつつも浮かべていた皮肉まじりの笑みではないのだから。

                               リコール
「こんだけいりゃ、さすがに通るはずだよなあ――解職請求もよぉ」


「!!!」

 悪いな。
 そう短く呟いて、垣根はつかつかと一方通行に歩み寄る。この男の下につくのは悪くなかった。唯一、自分に勝っている人間だと、今でさえ言い切ることができる。
 惜しむらくは、彼がその優秀さを生かしきれなかったことかもしれない。世の中には、バランスというものがある。暗黙の了解というものが、ある。

「ラストチャンスだ、もう一度訊くぜ。お前は生徒会長をやめる気はあん、」

 のか、と垣根が言い切る前に、体育館の扉がバンッ! と派手な音を立ててブチ壊された。全員がそちらを見る。
 真っ先に口を開いたのは一方通行だった。

「オ、マエら……?」

 あー、すっきりした、と麦野が高くあげていた足をぱんぱんと払いながらで感想を述べ、これってやりすぎじゃないですか、と御坂がつっこむ。
 そのやり取りを背後で聞きながら、しっかりとした足取りで一方通行と垣根に近付く男。
141 :上条「今日も生徒会……か」8/8 [saga]:2010/06/12(土) 12:00:54.07 ID:kmMX0L60

 右手を強く握り締めて、生徒会庶務の上条は、迷うことなく垣根の前に立つ。

「おいおい、どうなってんだよ。生徒会総出でなんでここにきてんだお前ら」

 垣根が余裕を失わずにおどけてみせた。だが、上条は視線をそらさない。ぴたりと垣根の目を見据えた。

「犯罪者がいなくなったら警察官もいらなくなる、だったら悪人をつくりあげる? 馬鹿言ってんじゃねえよ。不良がいないと困るから手を結ぶ? ふざけんな。
 垣根帝督、お前はずっと生徒会副会長としてやってきたじゃねえか。
 生徒会室ではじめて俺に会ったとき、これからあのもやしの下で頑張ろうぜって言ったじゃねえか、んで殺されかけてただろうが!」

 そこまで言わなくても、と御坂がぼそりと呟く。まあまあ、と麦野はなだめた。それどころかひゅーひゅーと上条を煽っている。

「そんな初心も全部忘れて! 一方通行のやり方が気に食わねえからって不良と組んで生徒会長になろうってんなら――まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!」

 バキィ、と上条の拳が垣根の頬に躊躇なく入ったとき、同時にバリン! と体育館の窓ガラスが割れる音がした。
 え? と思わず不良集団は倒れた垣根ではなく窓ガラスに視線を向ける。生徒会役員も一様に窓ガラスを見つめた。ころころと体育館の床に落ちているのは野球ボール。
 そして。

「あ、すまん。なんか練習してたら根性でこっちまで飛ばしちまった……」

 バリィィン! とさきほどとは比べ物にならない破壊音が響き、窓ガラスが全壊した。
 人がひとり通り抜けられるくらいに壊された窓ガラスから、バット片手によっこいしょと体育館に入ったのは削板である。

「……まあでもここって取り壊しだし問題ないんじゃねえのか? なあ生徒会長、この通り! 謝るから許せ!!!」

 なンかもういいわ、だりィ。そう呟きをもらした一方通行の拘束を、顔面をおさえた垣根はしおらしくも外していった。
 なんだこいつと削板にかかっていった不良は全員バットでブチのめされたために、上条の拳も一回きりしか出番がなかったようである。




最後どうすればいいかわからなかったのですごパに任せたらこうなった
扉をブチ壊したのは麦のんと美琴の蹴りなわけで! 上条さんは何もしてないんですけど!!!
それでは失礼しましたああああ
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 12:21:00.16 ID:8CSQs.wo
乙だが尻切れトンボなのが残念
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 12:23:51.17 ID:Ywk2SADO

もっとじっくり掘り下げてもよさそうだと思う
バチバチ吹いた
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 12:24:39.27 ID:e/w1cAUo

最後がちょっと弱かった気がするけど面白かった
「よー、そろばん中学生」
145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 13:03:10.77 ID:4yg3ugDO
乙です。
もうちょっと時間をかければ今でも十分面白いのですが、もっと良作になると思います。

上から視線の意見になってしまってすいません。

ここはリアクションとかませに定評のある垣根さんの意見も一理あるので、早く必要悪委員会を作って、みんなのヒロインを出すところまで妄想補完余裕でした。
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 13:07:34.27 ID:fQFcEoAO
良くできてるだけに惜しい、この設定でもっと読みたいです。
良いものを読むとこちらの創作意欲も増しますね。この高翌揚感が堪りません。
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 13:43:55.35 ID:dvQuBADO
乙。あれだな、スレ建てて続けてほしい空気だな


原作の方で俺の天使である垣根の出番はもうないのかね。学園都市の科学力とか魔術だとかエイワスだとかでいつでも復活させられるだろうから逆にほっとかれてんのかね
垣根nextでカキネックス!うん、流行らないな。ていとくんマジ天使
148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 14:47:34.74 ID:GD3hopAo
読み切り、って感じだな。でも面白いっ!
一話で終わらせる内容じゃないのかもね。
1クールを詰め込んだ感じかな?
乙だぜ!
この設定でまた違う話もみてみたいっす
149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 15:11:30.55 ID:63YrQrg0
垣根君しおらしいwwwwww
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 15:33:03.78 ID:L4r8GWAo
ちょい質問。
インデックスのパートナーって、上条さんの前はステイル?
二年前って言ってたから、どっちだかすごく曖昧なんだけど……どこかに上条の前っていう描写あったりしたっけ?
151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 15:39:48.94 ID:W/.LuhQo
>>150
アウレオルス→ステイル・神裂→上条の順
152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 15:52:23.54 ID:L4r8GWAo
>>151
サンクス
153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 16:07:32.73 ID:dvQuBADO
完全思い付き一発ネタだけど3レスもらう

設定みたいなもの

番外個体→高校生、長女
美琴→中学生、次女
御坂妹→琴音、中学生、三女、美琴と琴音は双子
打ち止め→四女

御坂家四姉妹の平凡な日常を淡々と書いたものです。過度な期待はしないで下さい。そして誤字脱字は脳内補完しやがって下さい
154 :みさかけ! [sage]:2010/06/12(土) 16:08:01.80 ID:dvQuBADO
番外「ほら、美琴に琴音。早く起きなさい」

美琴「うー、後5年」

琴音「じゃあ私は50年」

番外「はいはい、それじゃあもうあんたらご飯は作らなくていい訳ね。楽になるわ」

美琴「5年後作ってー」

琴音「50年は待てないから起きる。美琴はそのまま寝てればいいよ」

美琴「実は最初から起きてましたよーっだ」

琴音「美琴の寝癖すっげぇ」

美琴「へっ!? あー……昨日ちゃんと乾かさないで寝たがら……」

琴音「ぷふっ」

美琴「なによ! あんたの頭も同じようにし、て、や、るー」グシャグシャ

琴音「ちょ、美琴、やめ」

番外「後3秒続けたら朝ご飯抜きね。さーん――」

美琴・琴音「すみませんでした!」

美琴「琴音が」

琴音「美琴が」

美琴・琴音「悪いんです!」

番外「あーうるさい。あんたら朝から頭のネジぶっ飛んでじゃないの?」
155 :みさかけ! [sage]:2010/06/12(土) 16:08:23.97 ID:dvQuBADO
琴音「やーい、怒られてやんの」

美琴「あんたもでしょ!」

ワーワーギャーギャーアハギャハ

番外「どうしてこうあんた達は……少しは打止を見習いなさいよ」

打止「なーにお姉様?」

番外「打止は偉いねって話だよ」

打止「うん?」

番外「いいのいいの。あ、ほら前髪濡れてるじゃない。」

打止「あれ? 本当だ」

番外「顔洗った時は前髪もちゃんと拭きなさいね」ゴシゴシ

打止「お姉様ありがと!」

番外「打止は素直でいい子ねー」ナデナデ

打止「えへへっ」

美琴・琴音「……」

番外「……あんた達まだそこにいたの?」

美琴「いるわよ! お姉ちゃんはちょっと打止には甘いんじゃない!?」

琴音「珍しく私も美琴と同意見!」

番外「打止はちゃんとすぐに起きるもの。それに可愛いし」
156 :みさかけ! [sage]:2010/06/12(土) 16:08:47.98 ID:dvQuBADO
美琴「打止はお姉ちゃんと寝てるからでしょ!?」

琴音「美琴と一緒に寝てたら絶対起きられねーよ」

美琴「あんたはまた……!」

打止「お姉ちゃん達なにか勘違いしてる? お姉様を起こしてるのは私だよ?」

美琴「打止がお姉ちゃんを?」

打止「そうだよ!」

琴音「毎日?」

打止「お姉様目覚ましで起きてくれないから毎日かなぁ?」

番外「……」

美琴・琴音「……」

番外「さ、あんたら早く顔洗って来なさい。ご飯よ」

美琴「誤魔化した!?」

琴音「我が姉としてこれはねーよ」

番外「うるさい! 晩御飯抜きにするよ!?」

美琴「逆ギレですかぁ?」

琴音「サイアクー」

番外「ぐぬぬ……一生眠ってろ!」

打止「よく分かんないけどお姉様達朝から元気だね!」
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 16:09:34.37 ID:dvQuBADO
以上、山も落ちもないみさかけの朝の日常でした
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 16:33:36.15 ID:ZM/9yi2o
乙、続編期待してる
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 16:34:12.99 ID:pLqaE3Eo
スクリプト来た
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 16:35:49.72 ID:IrtpO.ko
マジだわ きやがった
161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 16:38:56.51 ID:IrtpO.ko
マジだわ きやがった
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 16:46:56.32 ID:Kl8c7E2o
殺さなきゃ〜スレが壊滅状態なんだけど、コイツ通報とかできないの?
串弾いたりとかは?
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 17:03:23.42 ID:QWdG0qko
超重いですね
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 17:09:22.64 ID:63YrQrg0
今回はどこやられた?
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 17:10:21.10 ID:s/CpQYIo
バーボンスレ参照
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 17:20:07.13 ID:QWdG0qko
復活した
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 17:33:14.95 ID:ampp/K6o
暇つぶしに作った。良かったら使ってみて。
Sc_123034
先着100名。期限は1日、
使い方はあえて説明しない。
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 17:41:43.47 ID:ampp/K6o
パスを書くの忘れてた……ax
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 17:42:27.05 ID:qBkc9ygo
何なのか説明くれないと
ウイルスかと疑われるぞ
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 17:44:00.13 ID:s/CpQYIo
拡張子がdatでコメントだとexeとかいろいろわけわからんしこわい
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 17:47:01.42 ID:aUMHcpYo
面白いな
名前で予想は付いたけど、書き手には嬉しいかも

ただアレだ、欲を言うのなら「そうか」→「そォか」とかみたいなのには対応していないのが残念
まあ、そこまで求めるのは無茶か?
172 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 17:47:43.25 ID:aUMHcpYo
おっとあげ忘れすまん
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 17:51:29.00 ID:QWdG0qko
ンの変換忘れにいいかもね
174 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 18:01:06.57 ID:QWdG0qko
変換しようと思ってやったら「文字数が多過ぎンだよォ」って出て吹いたwwwwwwww
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 18:48:25.79 ID:ErnBXgQ0
この機会に聞いとく
一方さんの「俺ァ〜」とか「もォ〜」はどの程度の頻度で使うの?
3巻見た限り「俺は〜」「もうイイか?」ってなってるけど
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 18:57:26.42 ID:Wj1OUh.o
俺は割りと「俺ァ」って使ってるけど実際はそんなに言ってない、というかもしかしたら言ってないんじゃないかなって思ってる
SSのキャラってキャラ崩壊ものじゃなくても結局は自分の中のイメージが多少なりはいってくるから
よっぽどキャラ知り尽くしてない限り言ってないはずの言い回しとかでてくるんじゃね?たぶん
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 19:05:17.93 ID:63YrQrg0
俺ァはあんまりいわない。もォ、は最近は結構言う
それより一方さんは灰色服になってからは実は全然敬語は使わないって事の方が気になってる
黒服時代だけなんだよな〜ですかァ、みたいな敬語喋りの挑発って
178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 19:23:43.70 ID:IrtpO.ko
ここって多少のグロってありだっけ?
足がとれたりするんだけど…。
179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 19:29:16.68 ID:fQFcEoAO
黒服時代は悪って役割を無自覚に演じてたし、俺に敵はいないって見識だったよな。
上条さんに敗れて以降は基本ローテンション、ハイになったのは結標の時ぐらいだっけ?

ラストオーダーを助けて以降は能力的にもしがらみ的にも能天気に最強目指すわけには行かなくなったから、その影響だろうな。
>>178
グロ注意って最初に書いとけば俺は構わないけど。
180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 19:38:31.84 ID:8CSQs.wo
用心を重ねるなら適当なロダにテキストうp
「グロ注意」の注意書きを添えてそのURLをここに書き込む、という手もある
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 20:15:14.64 ID:dvQuBADO
科学側はもちろん魔術側も潤ってきたな。さて、次に足りない成分はなんだろう?って思ってたらグロが来たか。グロは俺には書けん……
182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 20:17:50.78 ID:uUrAj8Io
183 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 20:36:34.61 ID:W/.LuhQo
修羅場
184 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 20:48:33.93 ID:Kr1oowDO
ほのぼの
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 20:50:31.48 ID:8CSQs.wo
ウホッ
186 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 20:52:36.40 ID:qBkc9ygo
のフィアンマ
187 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 20:53:55.14 ID:RuQWanE0
カオス成分

昼ドラ風ドロドロ展開成分
188 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 21:02:53.92 ID:6Z73DjYo
俺のSSだな。嘘ですごめんなさい

あるマンガのキャラを禁書キャラで置き換えた小ネタで
3レスほどお借りします

多少キャラ崩壊気味です
あと、ネーミングが強引なのは……気にしないでください
189 :上条「インデックスえも〜ん!」 1 :2010/06/12(土) 21:03:53.87 ID:6Z73DjYo
   〜 ジャイアクセラレータをやっつけろ 〜

上条「うわあああああ! ジャイアクセラレータにいじめられたああああ!! 不幸だーーーーー」

インデックスえもん「またー? しっかりしてよ、とうまー」モグモグ

上条「インデックスえも〜ん! 何か道具だしてくれえええええ」

インデックスえもん「もう、しょうがないなあ」


「空気ピストル!」テッテレー


インデックスえもん「これを指につけて『バン』と言うと空気のカタマリがとんでいくんだよ」

上条「ありがとうインデックスえもん! 行ってくる!!」


数十分後

上条「反射されて自分に当たった……」

インデックスえもん「あ、やっぱり?」

上条「不幸だ……」
190 :上条「インデックスえも〜ん!」 2 :2010/06/12(土) 21:04:53.67 ID:6Z73DjYo
   〜 ぼくの魔術ショー? 〜

スネ御門『パパの友達にマジシャンがいて、ショーのチケットをもらったんだにゃー』

スネ御門『これから見に行くんだけど、君たちも一緒にどうかにゃー?』

スネ御門『あ、このチケットは三人用だから残念ながらカミやんは連れていけないぜい』


上条「インデックスえも〜ん!!!!」

インデックスえもん「もう、しょうがないなあ。あっちが手品ならこっちは魔術なんだよ」


「魔法事典!」テッテレー


インデックスえもん「術式と効果を書き込むことでオリジナルの魔術が作れる未来の原典なんだよ」

上条「ありがとうインデックスえもん!」ガシッ

パキイィィィン

上条「あ……」

インデックスえもん「あ……」
191 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 21:05:43.75 ID:dvQuBADO
つまり濃い漢たちの濃い昼ドラを見たいとな?どうすりゃ良いんだよ……
192 :上条「インデックスえも〜ん!」 3 :2010/06/12(土) 21:06:38.08 ID:6Z73DjYo
   〜 やっぱり不幸なのだ 〜

インデックスえもん「そういえば、今日は短髪と一緒に宿題するとか言ってなかったかな?」モグモグ

上条「しまったもうこんな時間!? 約束の時間に間に合わない!!! インデックスえも〜ん!!!」


「どこでもドア!」テッテレー


インデックスえもん「これは行きたいところを思い浮かべて……」

上条「説明はいいって! ビリビリの家へ!!」

ガチャ

美琴「」

上条「」

カポーン

美琴「ア……アンタねえ……お風呂場にいきなりやってくるなんて何考えてんのよ!!!」

バリバリバリビシャーン!!!

上条「うぎゃあああああああああ!!!!」

バタン

インデックスえもん「とうま……、これは一体どういうこと?」

上条「へ? い、いやインデックスさん、これは不可抗力といいますか、その……、
   というかそれは[たぬき]のポジションじゃねえだろおおおお」

インデックスえもん「問答無用なんだよ!!!」ガブゥッ

上条「ぎゃあああああ!不幸だーー!!!!」

おわり
193 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 21:07:58.05 ID:6Z73DjYo
ジャイアクセラレータ参考画像
http://nullpo.vip2ch.com/dl.php?f=ga32241.jpg

というわけで[たぬき]ネタ三本立てでした
禁書×[たぬき]はいくつかあったと思うけどこういうのはなかったですよね?
あったらごめんなさい

では失礼します


それにしてもツンデレしずかちゃんは死ぬほど違和感あるな……
194 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 21:08:25.47 ID:qBkc9ygo
これで思い出したけど
土御門の名前を昔「どざえもん」だと思ってた時期があったな
195 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/12(土) 21:09:33.36 ID:6Z73DjYo
あ、しまったsaga忘れてた。
ドラえもんですドラえもん
196 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 21:09:49.32 ID:dvQuBADO
被ってしまって申し訳ない。乙
197 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 21:10:57.40 ID:4unyHJw0

面白かったwwww
198 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 21:13:58.69 ID:RuQWanE0
乙!
ジャイアクセラレータっていうネーミングでもう吹いたww
199 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 21:17:27.41 ID:S5ZMQDA0
百合子「〜
ってどうなったの?
200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 21:18:11.63 ID:8CSQs.wo
荒らしにつぶされてからは見てないなあ
201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/12(土) 21:21:15.86 ID:BCO8F6Q0
美琴の家にドア使ったら絶対やると思ったwww
乙!
202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 21:21:58.77 ID:IrtpO.ko
じゃwwwwwwいwwwwwwあwwwwwwくwwwwww
すげーなァ……いい悪党だァ……。

濃い男のドロドロウホッなのが足りないんじゃね?
203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 21:25:24.05 ID:dvQuBADO
アニメとwikiとSSの知識しかない俺には禁書の濃い漢たちが想像出来ない…
204 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 21:26:09.51 ID:fQFcEoAO
やべーぼくの魔術ショー?がツボったwwww
205 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 21:33:41.58 ID:8CSQs.wo
>>202
フラグ体質(男限定)、上条当麻か。尻が熱くなるな
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 21:38:06.65 ID:fQFcEoAO
禁書アニメ1話の冒頭の追っかけっこがウホに見えてきた。
そりゃ不幸だよな
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 21:47:49.29 ID:IrtpO.ko
浜面とスキルアウト、 削板とオッレルスとモツ何とかさん、一方と五巻のスキルアウト、……スキルアウトマジ胸熱
208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:06:13.14 ID:dvQuBADO
一方「や、やめろォ三下ァ……!」

男「なんだ、嫌がってるのか?」

一方「ぐゥ! あ、当たり前だァ……ゥ、ぶっ[ピーーー]ぞ!」

男「じゃあなんでお得意の『反射』をしないんだよ? 嫌なら『反射』出来るよなぁ?」

一方「テ、テメェの、ひっ、せいだろォがァ!?」

男「そうかそうか、俺のが気持ち良くって受け入れちまったのか!」

一方「ンはっ……ち、ちげェ!よ」

男「熱いのたっぷり出してやるからよ、『反射』すんなよ?」

一方「アッー!」


これが限界です
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:07:20.80 ID:7v9jPCoo
おいやめろ馬鹿
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:15:42.84 ID:8CSQs.wo
アッークセラレータ……
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:16:07.27 ID:XttemCko
おいそこは男じゃなくて上条だろjk
ヒーローだと思ってた男に無理やり押し倒されて戸惑っちゃう
自分の中に描いていた理想像と現実とのギャップに失望を覚えるが
上条の甘い囁きには逆らえず身も心もどんどん堕ちてゆく一方通行タン萌
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:20:55.05 ID:1ygXxbMo
>>211
初春さん乙
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:21:46.53 ID:Kr1oowDO
ケツアリ
アッークア
アッークセラレータ

他にはないか!?
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:22:32.72 ID:DLpfTuIo
なにこの流れこわい
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/12(土) 22:23:57.11 ID:BCO8F6Q0
>>211
これを自分の好きな男女カップリングに置き換えてよう
するとどうだ
普通に抜けるではないか
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:26:18.32 ID:W/.LuhQo
何だかんだで、御坂妹×上条こそ至高ですよね。
次点で…通行止め
217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:27:12.76 ID:4yg3ugDO
>>215
成る程ここでまさかの垣根×松崎しげ〇ですね
218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:28:37.83 ID:8CSQs.wo
>>217
どっちが女なんだ……ゴクリ
219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:37:27.67 ID:0tg4Czc0
>>213
フィアッーンマはどうした

上条さんと一方通行・・・ごくり
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:42:04.96 ID:XttemCko
駄目だ……
上条×一方を書きたいけど妄想が文章になってくれない
誰かネッチョリしたの書いてくれないか
221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:48:06.15 ID:dvQuBADO
打ち止めが連れ去られたと聞き廃ビルを襲撃する一方通行。だが、それは上条当麻の巧妙な罠だった

「学園都市最強は、俺に崩される為に築いていたんだよな?

「いつもの力が出せれば、テメェのような三下なンかに……!」

「良かったじゃねぇか、右手のせいにできて」

「ンンンンンンッ!」

「ははは。あっちにマットを用意してるからもっと気持ち良くしてやるよ」

(耐えねェと……今は耐えるしかねェ……!!)

「一方通行の生乳ゲーット」

(ヤベェ……! 左乳首が弱点なのを悟られたら……!)

「生一方通行の×××を拝見してもよろしいでせうか?」

「三下なンかに……ふざけンな……! けど、感じちまう!」ビクッビクッ

「おっと、乳首に当たったか? 右手触られると気持ちいいだろ?」


どうだ皆これで満足か?クリムゾンですまん
222 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 22:48:09.49 ID:jlUxZsDO
麦恋の人新作きたな
何故か五和でw
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:52:27.60 ID:dvQuBADO
タイトル付け忘れた。アクセラハードね
224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:53:51.06 ID:0tg4Czc0
一方さんがコーヒーを買いに行ってコンビニから出てきたら
上条さんが前を通りかかって目が合っちゃったけどそのまま無視して進む
そしたら上条さんが慌てて財布を落としちゃって気づかないまま家に帰っちゃう
上条さんが行っちゃってからそれに気づいた一方通行が財布を届けに行ったら
「ありがとう」て上条さんが言ってぽんって肩をたたくんだけど
そのときに指が電極のスイッチに触れちゃって一方さんそのまま倒れこんじゃって
何も知らない上条さんがとりあえずベッドに寝かしとくけど一方さんの寝顔見てたら
なんかむらむらしてきt アッー

まで考えた
225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 22:57:20.03 ID:Kl8c7E2o
やおい板でやれ

ここはあえてのワースト×美琴のヤンデレ愛をだな…
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 23:01:18.00 ID:buPQatU0
木山先生「パジャマパーティだ」

神裂「えっ?」

御坂妹「わかりました。何時に伺えば?」

神裂「えっ?えっ?」アタフタ

木山先生「そうだな、ふむ、夕飯も一緒に食べようか。そうすると......5時集合だな」

神裂「えっ?えっ?えっ?」キョロキョロ

御坂妹「そうですね、買出しと準備の時間を考慮しますとそのぐらいが妥当でしょうね」

神裂「えっ、あのっ、ちょっと!」

木山先生「ん? どうしたんだかおりん」

神裂「かおりんはやめてください! ていうか話が突拍子過ぎてどこから突っ込めばいいのやら」

御坂妹「おや、かおりんはパジャマパーティが嫌なんですか?とミサカはあなたの不参加による夕飯の質の低下を予想しその不安を顔に浮かべます」

神裂「いや、そうじゃなくて、ていうか貴女もかおりん⁈ しかも私が料理するんですか⁈ そうじゃなくてですね、状況が上手く把握出来てないというか」

木山先生「かおりんがパジャマパーティを嫌がるわけないだろう? 私服がこんな感じなのだから、きっとパジャマもエロエロの際どさマキシマム姫に決まってる。彼女はそれを私達にみせたい筈だ」

御坂妹「ほうなるほど、しかしかおりんパジャマに関してはミサカは敢えてキャラモノ説を提示したいと思います。彼女はそれを私たちに褒めちぎられたい筈です」

神裂「いや、ちっ違いますから‼それよりどうしてこんなn」

御坂妹「あー、やはりエロエロの方でしたかー。ミサカは己の考えの浅さを恥じます」

木山先生「気に病むことはない。君もいずれ私と同じ高みに立てる、いや、それ以上かもしれない」

御坂妹「先生......」ウルウル

木山先生「みもりん......」ウルウル

ハグッ!!

神裂「・・・・・・」イラッ

木山先生「では5時に」

御坂妹「了解です」

神裂「えっ?」


みたいな
227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 23:05:17.00 ID:8CSQs.wo
>>225

美琴「番外個体!」

ワースト「8000kmも追いかけてくるなんて、そんなに私のことが好きなの?」

ワースト「私もだよ、お姉様」

ワースト「お姉様が愛しくてたまらない!我慢なんて出来ない!」

ワースト「そう……殺したいほどにね!」

美琴「待ちなさい!!」

こんな感じ?
228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/12(土) 23:18:35.31 ID:JTgk/wDO
>>226
イイね
229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 23:18:38.60 ID:dvQuBADO
>>226
早く書きためる作業に戻るんだ


番外個体はヤンデレってより殺ンデレだな
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 23:27:13.55 ID:Kr1oowDO
俺的には

美琴
ヤンデレ

番外個体
素直クール

打ち止め
デレデレ


クーデレ

美鈴
旅掛デレ
231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/12(土) 23:42:08.18 ID:pfdyKESO
素直クールとクーデレって同義じゃなかったけ
232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 23:45:55.08 ID:IAbcSH20
>>229をうっかり さツンデレ と読んでしまって、結局ツンデレに行き着いた俺
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 23:45:58.29 ID:dvQuBADO
素直クールが誰かに好意を持ったらクーデレになると認識してる
君はバカだな→君はバカだな。だがそれがいい
みたいな
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 23:46:12.96 ID:uUrAj8Io
正式名称:素直クール
クーデレはVIPでの「方言」(2007年現在、VIPにおいては廃れた模様)
発祥:ふたば★ちゃんねる落書き板
原則:とりあえず みんなで萌えれば それでよし
現在では「素直クール」と「クーデレ」は異なる属性であるとする考えが一般的で「このキャラクターは素直クールというよりクーデレ」のように使い分けて用いられるようになった。
ソースははてな
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 23:46:34.38 ID:8CSQs.wo
クーデレはクールなツンデレという意味で使われている場合があるが……
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 23:53:56.52 ID:Kr1oowDO
>>235

インさんの発言の意味合いで受け取ってくだしあ
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 23:54:46.67 ID:uUrAj8Io
とりあえずさ、ねーちんと木山先生の話をHKB
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/12(土) 23:55:16.23 ID:TtvNktIo
>>222
どれ?
239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 00:03:00.25 ID:uF4lM6M0
滝壺「ねえはまづら、これみて」

麦野「(・・・・・・さて)」

浜面「ん?どうした滝壺」

麦野「(状況は芳しくない)」

絹旗「ぬう......やはりこっちが......いや、こっちか、むうう」

麦野「(私は無数にある解決策から最も安全かつ誰にも感づかれない方法で"処理"しなければならない)」

フレンダ「結局みそ味な訳ねー。んーんまい」

麦野「(そう、私は一刻も早くそして誰にも気付かれずにウンコに行きたい!)」
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 00:14:48.31 ID:VpWAkJgo
何だこの単発!(驚愕)
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 00:17:53.72 ID:SVrraus0
麦のんはトイレなんか行かない

とか言って欲しかったか? はーまづらぁ
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 00:20:27.14 ID:uF4lM6M0
麦野「(そうだ! お化粧を直すフリをしていけば!)」

絹旗「ん? 超そういえば麦野、今日はお化粧バッチリですね。超美人です」

フレンダ「お?ホントだ。まあでも結局麦野は何してもキレイな訳だけど」

絹旗「(今日麦野はなんだか超機嫌が悪いです。こういう時には褒めておくのが超ベターです。ねっフレンダ)」ウインクバチコーン!

フレンダ「(こういう感じに好感度を上げていけば麦野の太ももはいづれ私のモノになるわけよ。ねっ絹旗)」ウインクバチコーン!

麦野「(のおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ.........余計なことをぉぉ、一瞬気が緩んだから最終時計の針が2分程進んだわ)」


みたいな
こんな勘違いお馬鹿心理戦が見たい
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 00:20:53.39 ID:BOTynoDO
>>238
上条「恋人って具体的に何すんだ?」五和「さ、さぁ…」ってやつの>>169から
そこの>1が来なくなったから再利用で書いてくれるみたい
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 00:29:06.51 ID:Tza/J1k0
                  _ , . -. . . .
               , : ´/: : : : : : : :.`: .
              ..:': : :/ : : : : : : : : : : : : \
             /: : : : : : :, -‐‐-:、 : : : : : : : :.
              ,': : : ; ‐: : : : : : : : : \┛┗:: : : .
                l: : :/: : : : :,、: : : : : : : : ┓┏: : : : :.
           ,'l.: :.l: : : : :∧゙''<: : : : : : : \: : : : : \
            l::l: : |: : : :/ ゝ,  `'' ァ≦;_;_/^ヽ: : : :.\
              l::l:l: :|: : :/=x、 \,,〃 ,,x==ミ f }: : : : : : \
            l:l:.l:.:|: , ' _,,二;_ ~\ ''弋 ;;う r /l: : l: : : : : :\
           ',', l::|ヘ (~う::::ハ     ¨^  r'/リ:.:.ハ:.:.:.\\ :\
             ∨l:价:ム ゞ-゙  l       从/: /:.ハ: :l\\\ :\
             Y:l: : :.込        /⌒イ//: /://ハ:.:', ) :): :}、.: :.'.,
                |:∨:.: : :介 . _ ーz'"_,/ l,/: /:/‐-<ハ:.∨:/.:/ ヽ: ::l
               ノ:.:.:∨: ///////¨,T"  _/: /:// ̄≧x: :'.:/    l: '
              /: : : }:.:.://////∠_!_,,,//: /:/'゙//////ハ::ヘ   /:/
         /.: :/l:.:/: /::////|:  / /:.:/ノ ////////∧: :\/:/
  ゝ,_   , ' .: :/ / /:./:.:r<´  |/ /:/ .//////////∧: : : 〈
   ` 'ミ''".:; < / / /.:/:{///ヘミ彡'/:/-イ/////////////,} : : : }

ついに吹寄制理が!!
245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 00:54:39.02 ID:wMPuTDQo
>>243
あーどうもです。相変わらず上手いなあの人
つか麦恋の続編書くみたいなこと言ってたけどあっちも書いてんのかな?
246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 01:00:58.52 ID:y8.1aygo
吹寄はあんなにかわいいのに人気がすくないん?
247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 01:03:40.83 ID:uCOj042o
>>246
吹寄が人気ないんじゃない、単にすぐそばの姫神の方が人気があるんだ
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 01:05:21.15 ID:EVb.xEDO
俺が言うのもなんだけど原作組よかアニメ組の方が多いからな。2期に期待

それはそうとアルゼンチンのイグなんとかさんは相変わらず大舞台に弱くて困る
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 01:33:23.97 ID:Ttl1vTwo
二期は魔術サイドのサブキャラが一気に増えるから魔術サイドメインのSSの増加に期待
だが先陣切ってアニェーゼルート書くべきなのかそれとも結標にするのか黒子にするのか絹旗に(ry
250 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 01:37:13.55 ID:uF4lM6M0
吹寄「ほら、朝だ。さっさと起きろ」

上条「んん、ああうん、うん」

吹寄「早く起きないと朝食を食べる暇がなくなるわよ」

上条「うん、ぬぅ、ああ、ふにゃー制理さーん」ギュー

吹寄「ちょっ!なにしてんのよ貴様は朝っぱらから‼学校遅れるから‼放しなさいっ‼馬鹿ッ!!!!!!」バチコーン

上条「へぶぁッ!!!!!!」

そして朝ご飯タイム

吹寄「まったく貴様はとんだスケベ野郎ね。朝っぱらからなに考えてんのよ」

上条「いやぁ制理さんのご飯は美味しいですな。上条さんは頬が落ちそうです」ヒリヒリ

吹寄「ごまかすな。頬千切るわよ」

上条「ごめんなさい。でも怒った顔の制理さんの顔もかわゆいかわゆいから今日は朝から幸運だ」

吹寄「んん〜っ、もうっ!!!!!!」バチコーン

上条「へぶぁ!!!!!!」

吹寄「あたしはもう学校いくからね!ふんっ!!!!!!」

上条「ちょっと待てよ、俺も一緒に行く!(抱き付き、怒り顔、赤面。ビンタ二発でもお釣りが来る可愛さだぜ制理さん!!!!!!」


みたいな
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/13(日) 01:55:15.32 ID:AcQkkYo0
>>249
アニェーゼ書くならぜひドS全開でお願いします
252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/06/13(日) 01:57:52.42 ID:HsLuvWgo
流れを読まずに8レスほど投下。
イン&上条&美琴のセンチメンタル三角関係ハートフルストーリィ。
嘘だけど。
253 :神聖そげぶ王国 1/8 [saga sage]:2010/06/13(日) 01:58:48.40 ID:HsLuvWgo
―食事中―

インデックス「おいしいね、トウマスキー」
インデックス「おや、浮かぬ顔なんだよ」

上条「……」

インデックス「ははあ、さては短髪がわたしに遠慮して近づかなくなったので、ショックのあまりおかしくなったんだよ」
インデックス「わかるわかる」クッチャ クッチャ
インデックス「まあ時が解決してくれるんだよ」クッチャ クッチャ

 ガッ ゴッ ズザー

インデックス「くうっ、君い、英国紳士的に行くんだよ!」
インデックス「女の子に、キックやチョップは控えるんだよ!?」

上条「インデックス……ここしばらく、ずっと考えてたんだ」
上条「お前……出てってくれ」

インデックス「……出てくぅ? あんた何ゆっとんの?」

上条「お前と一緒にいたって、どうせ不幸だし……」
上条「ビリビリだって……」
上条「お前なんかとつるんでる俺の事が、疎ましくなって、もうどうでもよくなったんだ」

インデックス「おいしいよ。はい、アーンして」

上条「合カギ返せ」
上条「荷物もみんな持ってってくれ」
上条「……よく考えた上で出した答えなんだ」

インデックス「ええい、バカがよく考えた上で出した答えはよくわかんないんだよ!」
インデックス「たった一人で、どうやって10万3000冊の魔道書を守きるってゆうんだよー!?」

上条「そんなもん最初からどうでもいい!」
上条「ただ……少しでも幸せを感じてみたかったんだ」
上条「……でもこの右手がある限り、不幸体質は治らないし……」
上条「一緒に馬鹿やる友達も……」
上条「……本当にやばくなったら離れてくもんだと思ってたし……」
上条「ただ、一緒に飯食ってくれる生き物がいるだけでも、いいかなって感じで……」

インデックス「ほーら、もうパックパク。トウマスキーのも食っちゃいますよ?」クッチャ クッチャ

上条「好きにしろ」
上条「食ったら出てけよ」
254 :神聖そげぶ王国 2/8 [saga sage]:2010/06/13(日) 01:59:41.00 ID:HsLuvWgo
インデックス「くっ……短髪に手ぇ出したのはちぃと早まったかも」
インデックス「よろしい、さっそく権利章典を発布し、トウマスキーの権利の保護に努める!」
インデックス「以下がその内容なんだよ!」

 一、ウニ頭だからって議会の承認なしに処刑はしない

 一、不幸だからって同じ地球の住人だから

 一、バカだからってバカにしない

 一、だからっていい気になられても困る


上条「いいから合いカギおいて出てけ!!」

インデックス「まあまあ、怒ってないで、いつもの流される笑顔を見せて?」
インデックス「トウマスキーには諦め混じりの苦笑がお似合いだよ?」
インデックス「これを貴公につかわす」スッ (スフィンクス)
インデックス「立派だよ、ミスタートウマスキー」

 ポイ ニャー

上条「俺はもう上条当麻だ」
上条「……お前は、また。別のトウマスキーを見つけてくれ」

上条「……」

インデックス「……」

 バン!

上条「あ……合いカギ」

トテトテ ギィ バタン

上条「……」
上条「仕方ないじゃないか……」
255 :神聖そげぶ王国 3/8 [saga sage]:2010/06/13(日) 02:00:44.32 ID:HsLuvWgo
―数日後―

インデックス「ええい、必要悪の教会はともかく、ヒーロー気取りの無能力者にすら、しょせんわたしの理想は理解できなかったってわけだよ!」
インデックス「もうあんな部屋には永遠に戻らないんだよー!」
インデックス「あんなどくだみの巣に!」

インデックス「フッ……、わたしほどのスーパーシスターともなると、なんと一人でも独立できるんだよ」

 【単なる路上生活者】

インデックス「つまり、新たな約束の地を求めて、一人のわたしが今旅立つんだよ!」
インデックス「ふふふ、とにかく旅立てば、いい意味での仲間たちが群れをなしてくるもんなんだよ!」

――

結標「……ねえ、あれ」

海原「えっ?」

インデックス「ねえ、あなたたちー、わたしら三人で約束の地へ旅に出るんだよー」
インデックス「献身的な子羊は強者の知恵を守る、これをみんなの合言葉にしたいかも」

結標「……」

海原「……」

インデックス「……」

インデックス「ついに、わたし以外全て財布持ちの自己満足秘密パーティーの編成」
インデックス「ロードムービーの様に、この旅路がわたしたちをま、た一歩大人にしてくれるのかも」

海原「行こう」

結標「うん」

インデックス「うわぁい! 旅立ちだねー!」
インデックス「行楽のお供にどうぞ」

結標「……ちょっと、ついてくるよ」

海原「何? あの服?」
256 :神聖そげぶ王国 4/8 [saga sage]:2010/06/13(日) 02:01:53.68 ID:HsLuvWgo
インデックス「魔道書の服は歩く教会」
インデックス「ねえ、わたしたちのグループ名だけど、こんなのは?」
インデックス「『求めあう心と体に嘘はつけないグループ』」
インデックス「そしてまあ、今月の目標は幼女や少年に向けるすごい愛の形」グッ

 カッ

インデックス「うわっ、少し旅が早いかも!」
インデックス「だめだ、我がグループ内の先頭集団に引き離されていく!」
インデックス「熱く燃えてきたんだよお!! トップはいただきだよ!」
インデックス「待つんだよー!」ドドドド

 ハアハアハア

インデックス「ううう、早くご飯を補給しないと!」
インデックス「なのにピットがないとは!」
インデックス「せっかく仲間を得て、一斉にきれいなスタートを見せたのに……引き離されるとは!」

 ペタッ

インデックス「……くっ、ええい、ついにご飯不足が日常生活維持にまで影響しだしたんだよ」
インデックス「おのれ……魔術師のしわざだよ……」
インデックス「この上は一人火の玉」
インデックス「一人総玉砕で、我が人生の歴史に幕を閉じん」
インデックス「ム!?」

 カッ カッ

インデックス「なっ、」
インデックス「あれは……短髪!」
インデックス「短髪だってー!?」
インデックス「運命だよ! まさに神の導なんだよー!」
インデックス「そうだったよ、わたしにはまだ短髪がいたんだよー!」
インデックス「まさに天の采配」
インデックス「天の与うるを奪らざればかえってその咎を受くという」
インデックス「トウマスキーの情報で短髪をそそのかし、ささやかだけどあったかい居候先を確保したいんだよー」
インデックス「ようし……」
インデックス「さっそく後をつけまわして、短髪の住所を探る事による精神的高揚を隠しきれないでいた」
インデックス「きみたちも浮浪者になればわかるんだよ!」ダッ

【わからない様に】
257 :神聖そげぶ王国 5/8 [saga sage]:2010/06/13(日) 02:02:46.18 ID:HsLuvWgo
カッ カッ カッ カッ フワー

一方通行「ン?」

美琴「あっ、あの……っ、こんにちは」

一方通行「……こンにちは」

インデックス「……こんにち……」
インデックス「ぎゃあーーどうしてーー!」
インデックス「いつのまにか死地におびきよせられていたんだよ! ステイルに焼かれるんだよー!」

 ハアア ドドド

美琴「……何?」

一方通行「ン?」

 ガチャ

上条「……あ……」
上条「一方通行……お前、またビリビリに何かしてるんじゃないだろうな!?」

一方通行「ハハハ……その……挨拶をしたけど」

美琴「……アンタ」

一方通行「おい、あの女だろォ?」

土御門「何かにゃー?」

一方通行「だって、三下はインデックスのせいで、あの女に嫌われてェ、……それで追いだしたって……」

土御門「一方通行、声が大きいにゃー」

美琴「……え?」
258 :神聖そげぶ王国 6/8 [saga sage]:2010/06/13(日) 02:03:30.13 ID:HsLuvWgo
上条「うるさい、余計な事言うな!」
上条「この道路標識!」

一方通行「……な、道路……」

美琴「」ブルブルブル

一方通行「うっ、くゥー」
一方通行「テ、テメェよくもォー! 前だってオレをグーで殴ったし、テメェ、オレを誰だと思ってやがンだァ!」

美琴「アンタ、もういいから部屋に戻ってなさい!」

上条「あ……ああ」

美琴「あの……アクセロリータさん」
美琴「申しわけありませんでした。後ほど必ずお詫びに伺いますので……」
美琴「失礼します」

一方通行「……なぜ、アクセロリータ?」

土御門「正体がばれたにゃー」
259 :神聖そげぶ王国 7/8 [saga sage]:2010/06/13(日) 02:05:04.67 ID:HsLuvWgo
―上条の部屋―

美琴「ねえ」
美琴「インデックスとけんかしてるの?」
美琴「……アタシのせい?」

上条「そ……そんな」

美琴「アタシ、考えてたんだけど……」
美琴「アンタとアタシさ……出会った当時に比べると、色んな事、話すようになったなって思ってたの」
美琴「それって、アタシじゃなくて、インデックスのおかげなのかもしれないって……」
美琴「アンタにとって、あの子が必要なのかもしれないって……」
美琴「でも、あの子の事やっぱり不安にも思ったし……」
美琴「アタシ、どう対処していいのか今までよくわかんなくて……」

 ジー

インデックス「くっ……トラブル解決クラシアンめ」
インデックス「さびしガリア戦記をひもときながら、短髪の気を引くとは……」

美琴「アンタはどう思うの?」

上条「……その、」
上条「仲直りできれば……」
上条「ビリビリ……御坂がそれでいいんだったら」

美琴「仲直りするの手伝うよ」
美琴「でも、あの子の事、アタシやっぱり心配で……」
美琴「だから時々、様子を見に来たいんだけど……」

上条「あ……うん!」

 バーン

インデックス「ワハー、大好きなトウマスキーちゃん!」
インデックス「今日も元気に仲良く遊び、短髪に色んな事しゃべくるんだよー!」
インデックス「どうかな短髪ー!」
260 :神聖そげぶ王国 8/8 [saga sage]:2010/06/13(日) 02:06:07.89 ID:HsLuvWgo
上条「おっ、お前!!」
上条「今の話、聞いてたのかぁー!」

 ガッ

インデックス「助けてえ!」ジタバタ

上条「今までどこにいたんだお前、このクソバカ!」

インデックス「アガガガ、ガガーガ、アガギゴゲグガ、アガギゴゲグガ!!」(無意味)

美琴「ちょっとやめて! けんかしないで!」

上条「こ……これは仲のいい証拠ですよ!?」

インデックス「ググ……」
インデックス「おっ……男と女の友情ってやつゴゲ」

 ガクッ

上条「うわあ、やりすぎた!」

美琴「ちょっと死んじゃうよ!」

【打ち切り】
261 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 02:08:44.50 ID:wMPuTDQo
なんかインデックスにイラっとした。
あと何か狂気を感じる
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 02:10:53.46 ID:VpWAkJgo
何故やろうと思ったwwwwww
深夜のテンションは恐ろしいな。わしも覚えがある
263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 02:14:32.24 ID:ZFTjp5so
>>253
どうしてモテモテ王国でやろうと思ったのか3行で
264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/06/13(日) 02:17:38.30 ID:HsLuvWgo
寄生獣を読んでたら
難しいことを考えるのが嫌になって
むしゃくしゃしてやった
265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 02:21:06.44 ID:ZFTjp5so
とても
理解
しました
266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 02:33:57.91 ID:X331hfko
記憶喪失ってところがシンクロしてなくもない
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 04:14:31.64 ID:dDTTudso
た。
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 04:15:28.17 ID:dDTTudso
これは恥ずかしい……。ただの操作ミスです。失礼しました。
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 05:06:46.29 ID:Musu7gAO
>>250
良い。吹寄さんの魅力が詰まっている。デレデレ上条さんも良いな。
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 05:24:02.61 ID:ZFTjp5so
たまに、上条さんのフラグ体質に俺らの知識が備わったら確実に刺される展開になるよねって思う
271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 05:26:07.10 ID:Ttl1vTwo
かーなーしーみのー
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 05:29:04.29 ID:/B59S3Eo
吹寄「どうしよう、おでこににきびが…」

おでこににきびができてしまった吹寄。
そんなに酷いものではないのだが、隠すために髪型を少し変えて登校する。
すると、その髪型を上条に褒められて……
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 06:06:51.33 ID:EVb.xEDO
皆そろそろジャッジメント組成分が足りないと思ってたのに吹寄成分が足りてなかったのか……

流れぶったぎる感じだけど5レスほど貰います。いつも通り誤字脱字は脳内補完でお願いします
274 :初春「本気を出します!」 [sage]:2010/06/13(日) 06:07:41.56 ID:EVb.xEDO
初春「決めました!」ガタッ

白井「なにをですの?」

初春「本気を出します!」

白井「本気? 突然どうしましたの初春?」

初春「だから、本気を出すんです!」

白井「それは分かりましたの。ですから突然どうしたのかと聞いておりますの」

初春「私、このままじゃ佐天さんのおもちゃのままだと思うんです」

白井「そんなことは……ないと、思いますの」

初春「あるんです!」

白井「そうですの……。それで本気とは具体的にはどうするんですの?」

初春「スカートを捲らせません!」

白井「まぁ」

初春「ぬふふ、ですがそれだけではありません!」

白井「まだあるんですの?」

初春「もちろんです! にひひ、知りたいですかぁ?」

白井「別に結構ですの」
275 :初春「本気を出します!」 [sage]:2010/06/13(日) 06:08:11.04 ID:EVb.xEDO
初春「ほぇっ!? な、なんでですか白井さん!?」

白井「なんか笑い方が気持ち悪いので」

初春「そんな、白井さん酷いです……」

白井「ほら、無駄口はこれでお終いにして雑務を終わらせますわよ」

初春「分かりましたよぉ……」

白井「……」

初春「……」チラッ

白井「……、……」

初春「……。」チラッ

白井「……。あー、そういえばこの間佐天さんに小銭がないとかでジュースを奢らせられたのを思い出しましたわー」

初春「っ! ほひ、それなら私が仕返ししてあげますよ?」

白井「……。スカート捲らせない以外に方法はありますの?」

初春「やっぱり白井さんも知りたかったんじゃないですかぁ」

白井「……はぁ、それでなにをするんですの?」

初春「スカートを捲り返します!」

白井「んまっ」
276 :初春「本気を出します!」 [sage]:2010/06/13(日) 06:08:39.03 ID:EVb.xEDO
初春「ぬほ、これが私の本気です!」

白井「初春にしては考えた方ですわね」

初春「スカートを捲れない佐天さん、スカートを捲られる佐天さん。んふっ、楽しみですね!」

白井「まぁそんなに上手くいくとは思っていませんが……」

初春「なにか言いました白井さ――『ういー!』」

初春「きゃあっ!? 突然なにするんですか佐天さん!?」

佐天「ほぉほぉ、今日はシンプルにワンポイントの水色かぁ」

初春「そうじゃなくて!」

佐天「なに言ってるのさ初春。いつもの挨拶じゃん!」

初春「挨拶にしないで下さい! それに『ういー』ってなんですか『ういー』って……」

佐天「たまにはクイックを織り交ぜないとさすがに読まれるかなぁって」

初春「卑怯ですよ佐天さん……」

佐天「あはは、ごめんごめん!」

白井「(卑怯だとか関係ないと思いますの) 佐天さんも来ましたし、初春の本気も敗れたと所で休憩ですの」

佐天「了解です! あ、初春の本気ってなんですか?」

白井「それはですね」

初春「白井さん!?」

白井「敗者に発言権はありませんの」

初春「そんなぁ……」

佐天「それで初春の本気ってなんですか白井さん?」

白井「実は――」
277 :初春「本気を出します!」 [sage]:2010/06/13(日) 06:09:08.06 ID:EVb.xEDO
白井「――と、言うことですの」

佐天「ふーん、初春がねぇ……」

初春「わ、私の本気は終わってませんよ!?」

佐天「でも今日は終わったいいと思うなー」

初春「どうしてですか!?」

佐天「どうしてって私今日、スカートじゃないし」

初春「……」ヘナッ

白井(花がしおれた? いえ、きっと気のせいですの)

佐天「おーい、初春ー?」

初春「ずるいです、佐天さんばっかり……」

佐天「ずるいって……初春はそんなに私のパンツが見たいの?」
初春「ぶ!? けほっけほっ! きゅ、急になにおかしなこと言ってるんですか佐天さん!? 頭はお花畑になっちゃったんですかぁ!?」

佐天「なんか物凄く引っ掛かる言われようだなぁ……でも、そうにしか聞こえないんだけど」

初春「そ、そりゃたまには見てみたかったりもしますけど……」

佐天「初春……」

初春「佐天、さん?」

佐天「ちょっと席外そうか……?」グイッ

初春「え? ちょ、ま、引っ張らないで下さいよ!」

佐天「いいからいいから」

――――

初春「あっー!」
278 :初春「本気を出します!」 [sage]:2010/06/13(日) 06:09:34.95 ID:EVb.xEDO
――――

佐天「ふぅ」

初春「……」

白井「……なにをしておりましたの?」

佐天「いやー、初春があまりにも可愛かったんでつい初春の養分を摂取したくなりまして」

初春「佐天さんが、佐天さんに……」

白井「それは仕方ありませんわね」

初春「仕方ないってなんですか!?」

白井「私だって定期的にお姉様エナジーを補給しないといつ暴走するか分かりませんの」

初春「固法先輩助けて下さい。この空間に変態が二人もいます……」

佐天「初春の本体はいつ変態を遂げるのかなぁ?」

初春「なんのことですかぁ?」ケロッ

白井「……」

佐天「……」

初春「……」

――ガチャ

固法「遅れてごめんなさい。委員会が長引いちゃって。……あら、佐天さんいらっしゃい」

佐天「固法先輩! この空気に堂々入ってこれるなんて胸だけじゃなく器も大きいんですね!」

固法「え、なに? 器? 胸?」

白井「こちらの話ですの。ほら初春、固法先輩も来たことですし休憩は終わりですの」

初春「はぁい……(ふひひ、私の本気はまだ終わっていませんよ佐天さん)」
279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 06:11:14.05 ID:EVb.xEDO
終わり。えっと吹寄成分が足りないの?デレ上成分が足りないの?デレ上さんなら考えられるけど……
280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 06:24:23.27 ID:g/mhl.DO
乙様!

あんまり関係ないがこの初春を見てるとボーボボのツルハーゲ皇帝を思い出した
281 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 10:18:06.54 ID:NM7dK560
地の文付きシリアスを書いた後だとギャグで筆が進む進む
面白いかは別として
282 :無能力者は終末への夢を見るか? :2010/06/13(日) 10:26:33.16 ID:Nv0QVcEo
ギャグばかりかいてるとその逆が起きたりとかね!


何レスかお借りします。
最後あたりグロ注意、学園都市が外によって滅びたという設定です。
283 :無能力者は終末への夢を見るか? 1 :2010/06/13(日) 10:27:32.31 ID:Nv0QVcEo
――学園都市は滅びた。
能力者は悪とされて。狂った人間とされて。
世界は学園都市を滅ぼし、学園都市は自らが生み出した兵器で滅びた。
能力者は、一人残らず殺される事となり。
原石は、一人残らず使いつぶされる事となり。

虐殺されゆく能力者。
人として扱われない原石達。

――無能力者は、ただそれを廃墟と化した学園都市で見る事しかできなかった。

元は公園だったであろう廃墟の中、唯一形を残したまま存在したベンチに二人の人影。

「……なぁ佐天さん、泣いてても仕方ないだろ。」

「……ひっく、わかってるけど、初春がぁ……」

無能力者浜面仕上は同じく無能力者である佐天涙子の隣に座っていた。
別に怪しい理由などではなく、彼女が泣いてるのがほっとけなかったのだ。

今、佐天が泣いてる理由は、
昨日、目の前で彼女の親友が、「レベル1の保温の能力を有していた」だけで殺された事。
別に『今の学園都市』では珍しい事ではない、と浜面は思っていたが、やはり自分の知人が殺されるのは悲しいに決まってる。

「……み、御坂さんや白井さんだって、キャパシティダウンの中、がんばって、それで、死んだんですよ……」

御坂、その言葉はチンピラの浜面には聞き覚えがある。
学園都市第三位、超電磁砲の異名を持つ電撃使い――御坂美琴。
そう、御坂美琴もレジスタンスのリーダーとして抵抗して死んだのだ、と思いだす。

「……俺達に出来る事は、その初春っていう奴の代わりに長く生きるのと、こんな不条理な街から逃げられるように努力する事だ」

そういう浜面自身、大事な仲間をなくしている。
アイテムと呼ばれた、暗部のチームだ。
レベル5の麦野は無論、そのほかのメンバーも大能力者や爆弾魔という事で危険視され、キャパシティダウンの中虐殺された。

第四位ですらこの始末なのだ。
他の大能力者をはじめとするレベル5以下レベル0以上の能力者は、監視に見つかれば即刻殺されていった。
噂では、第一位、一方通行も演算能力を剥奪された上蜂の巣にされて殺されたらしい。

「……佐天さん、とりあえず地下に行こうぜ。 こんな所いて、監視の目にかかったらいくら俺らでも危ないしな」

地上にいては監視に見つかる危険性が高く、殺される可能性もある。
最近では、能力者にあきたらず無能力者まで狩るようになっていった。
そこで彼らは、監視の目が届かない地下で暮らす事を強いられた。

「……そうですね、私も、うじうじしてたら、初春におこられちゃいます……」

涙を拭いて、力なく笑う佐天。
アイテムのメンバーが殺された時、俺もこんなやつれた表情をしていたな、と浜面は同情していた。
284 :無能力者は終末への夢を見るか? 2 :2010/06/13(日) 10:28:29.65 ID:Nv0QVcEo

学園都市にもまだ超能力者は何とか逃げて生き延びていた。

その生き残りの一人である垣根帝督は、廃ビルの屋上から曇天の空を眺めていた。
空一面が黒く見え、今にも雨が降り出しそうだ。

「……つまんねぇの……。」

一見すると飛び降り自殺でもするのか、と思われる程バランスの悪そうな場所に腰をかけ、適当に買った紙パックのムサシノ牛乳を飲む。
『監視』の目に見つかればアウトだが、逆にいえば監視の来る時間が分かっていれば外に出ても安全なのだ。
その、『日替わりで変わる監視についての情報』を、垣根はとあるルートで入手していた。

今日は、その情報を持ってきた人物と会うためにここにやってきていた。

しばらくすると、カツ、カツと足音が屋上に響いた。

「よぉ、第二位。」

「……相変わらず元気そうだな、ナンバーセブン?」


学園都市の第七位にて、世界最大の原石――削板軍覇。

今現在学園都市の能力者は殺されている。が、どんな分野にも例外はある。
原石、は自然に生み出されたものである為、という建前で、超能力開発の為の実験に利用されている。
無能力者、は能力がないヤクチュウという事で反逆しない限りはほっとかれている


彼は前者であった。
身体をいじくりまわされる代わりに、彼自身の安全と少しばかりの自由、そして人質の安全を得ていた。
反逆防止策として、体中に学園都市によって作られた爆弾も入れられてようやく、だったが。
その『人質』が誰であるかは垣根はしらない。知る必要はなかった。
恐らく、彼にとって大事な人なのだろう、と適当に推測する事はあっても、基本興味はない。
ただ、削板がせめてもの抵抗として流すその情報こそが重要。

垣根はその情報を、直接渡せない削板に代わって、さらに「レジスタンス」に横流しにするだけだった。
285 :無能力者は終末への夢を見るか? 3 :2010/06/13(日) 10:30:50.83 ID:Nv0QVcEo
『それだけ。』

思わず、その言葉が胸に刺さり、目を細める。
そして、同じレベル5の姿が自然と思い出された。

打ち止めを託して殺された第一位は、少なくとも一人を救えた。
レジスタンスのリーダーとして、人々に希望を与えた後に第三位は『世界』に殺された。
第四位は、一人の無能力者を庇って死んだらしい。
第五位はいまだにもぐっていて、生き延びようと努力しながら、情報を集めてるらしい。
第七位はこの通り、いまだに抵抗しようともがいてた。

――では、第二位である自分は?と考えずにはいられなかった。

他人が得た情報をただ横流しにして、自分の為に生きて。
ただ、第一位や第三位が目の前で死ぬ所を見て。
何もしなかった。
結局、『垣根帝督』という人間は。

「……どうしようもねぇ奴だ」

「? どうした垣根?」

その最後の言葉が口に出ていたらしく、反射的に垣根はビクッ、となる。

「……何でもない、気にするな。 俺は打ち止めにご飯作ってやんねぇといけねぇし。また今度な」

「お、おぅ。」

打ち止め。現在垣根帝督が預かっている、小さな妹達の上位個体。
それは今は亡き一方通行に、遺言で託された守るべきもの。
削板も何度かあった事はあった。

「じゃ、地下に戻るぞ。お前もバレないように帰れよ。」

そういって逃げるように屋上から立ち去る。
能力は使わない。徒歩だ。

理由は単純。彼の能力はメルヘンとかそういう問題以上に、ひたすら目立つからだ。
いくらなんでも天使のような奴が空を飛んでいたら、『監視』の時間じゃなくても虐殺確定だ。
キャパシティダウンを直接向けられた時には墜落して惨めに殺されるのだろう。

『監視』の方もAIMを感知する何かはあるのだろうか、性能が悪い為、それでバレる事はレベル5クラスでもまずない。
元々『学園都市』は科学の頂点だ。
学園都市製の兵器を何段階も落としても世界で通用していたような、まるでチートのような存在だった。
そこが作った物でようやく超能力者や大能力者等のAIMを感知出来る。
……ちなみに、学園都市が作ったそれも、その他多くのものも、大規模殲滅戦の時に焼き払われている。

(……まだ再現すら出来てないのに滅ぼすなんて、世界って何を考えてるのかわかんねーな。)

長年暗部に身を置いた垣根だが、世界はそれ以上に深かった。
286 :無能力者は終末への夢を見るか? 4 :2010/06/13(日) 10:31:17.38 ID:Nv0QVcEo

地下。

それは防空壕とかそういった物ではなく、地下街をそのまま利用してるためにけっこう広いしきれいだ。
今は無能力者や逃げ延びた能力者達と一緒に、レストランをやったりゲーセンを経営したりと、普段と変わらない日常が行われていた。
が、無論地下に全てがそろってる訳はなく、地上に出る必要もある。

その時に監視の目に見つかれば、処刑される。


そう分かっていても、ここより安全な所は思い当たらない為、人々はここで生活してるのがほとんどだ。

垣根はとある居住スペースに戻る。

「おい、いるか?」

それだけで誰が帰って来たか分かったらしく、中から10歳程の少女が出てきた。

「あ、カキネだってミサカはミサカは帰ってきた事に喜んでる事を身体全体で表現してみたり!」

ピョーンピョーンとその場で跳ねる打ち止め。
垣根としては彼女は守るべきもので、第一位としてはの最期の希望だった。

「……ねぇ、カキネ、今日の晩御飯は何なの?ってミサカはミサカはお腹空いた事をそれとなく示唆させてみたり。」

随分時間がかかってたらしく、時計を見るともう夜だ。

「しょーがねぇな。 じゃ、今日はおでんでも食べに行くか?」

それを聞くなり打ち止めの目が輝いた。

「いく!いくってミサカはミサカは!」

今度は垣根の周りを回るように飛び跳ねる。


ちなみに。

彼女は一方通行が死んだ事を知らない。
287 :無能力者は終末への夢を見るか? 5  [sage]:2010/06/13(日) 10:31:44.34 ID:Nv0QVcEo

ナンバーセブンはすでに雨が降りしきる中、実験場に戻るために歩いていた。
高速移動が可能な削板だが、彼は能力を使わない。

否、使えない。

世界最大の原石として、その能力は応用性が高く、『危険』だった。
それは学園都市では
だから今も身体に能力を落とすそれを埋め込まれてるし、
もし使ったとなったら、身体の一部が吹き飛んで制裁を加えられるように、爆弾も埋め込まれてる。

(……、本当は第二位がしっかりしてりゃ、心おきなく戦えたんだけどな)

第二位の垣根帝督は、一方通行が死んだせいで現最強の座にいる。
が、悪党と自分を責めているのであろう彼は、レジスタンスのリーダーになる事もなくただ過ごしている。

(……別に悪いとはいわねぇし、わざわざ危険を賭して情報を受け取って、横流ししてくれるだけで十分だけどな)

仕方ない事だ。と思い、彼は空を見上げる。
ひたすら暗く、ただ降りしきる雨。
勢いを増す事はあっても、未だその雨は止まず。
288 :無能力者は終末への夢を見るか? 6 :2010/06/13(日) 10:32:22.76 ID:Nv0QVcEo

その雨の中、二人の無能力者が地下に入った。

「すいませーん、タオルとかありますか…?」

佐天涙子はこの雨の中、服も靴も全部びしょぬれの状態だった。
隣の浜面も同様の状況だ。

「どうぞなの。」

それを見かねてか、同じくらいの年齢の少女が二枚程タオルを持ってきてくれた。
一枚を浜面に渡し、とりあえず髪を拭く佐天。

「あー、服とってこなくちゃ……」

学園都市のクリーニングはすごく、服を傷めず一瞬で乾かせる。
なので、この雨で部屋干しだとか半乾だとかそんな心配はする必要はなかった。

「佐天さん、風邪ひかねぇようにしてくれよなー」

「それをいうなら浜面さんもびしょぬれじゃないですかー」

そんな会話をして、二人とも自分の場所に戻る。
289 :無能力者は終末への夢を見るか? 7 :2010/06/13(日) 10:32:50.23 ID:Nv0QVcEo
部屋に戻った佐天は自分の携帯を開く。

(……初春。)

初春が生きていた頃のメールを開く。
悲しかったが、現実味がなかった。
目の前で蒸発するように殺された初春。もしかしたら――
そんな希望的観測と、そんなはずはない、という考えがせめぎ合う。

ただ、理解できているのは、自分のせいだという事。


何度も何度も繰り返す、昨日の悪夢のような現実。
昨日は地上から武器等細々した物を回収しにいったのだ。
レジスタンスのリーダーである御坂美琴は既に死んだが、レジスタンス自体は未だに活動を続けている。
そのメンバーでもあった元風紀委員の初春と一緒にいった。

のだが、途中で佐天が地図を落としてしまい、迷子になった。

そのせいで、一緒にいた初春が。
監視に見つかった。そして――

「――ッ!」

思わず、恐怖と後悔で声をあげそうになる。

体中に鳥肌が立つ。体中が震える。歯がガチガチと音をたてる。

あの時初春は何を思ってたのだろうか。
叫び声すらあげる間もなく。
駆動鎧(パワードスーツ)のようなものに砲口を向けられて。
一瞬で溶けて消えた。
死という恐怖を目前にして歪んだ、あの時の顔が脳に焼きついていた。

「……私が、もし、能力者で、初春より、強かったら、私が、代わりに[ピーーー]たのかな……」

手の力が抜け、携帯が落ちた。
その震える手で、頭を抱える。

もう既に意味のない、その問答をただ繰り返した。
290 :無能力者は終末への夢を見るか 8 [saga]:2010/06/13(日) 10:33:33.29 ID:Nv0QVcEo

――
とある第二位の独り言


『例え、明日が絶望だったとしても!私はあらがう!この街を守るために!』

誰が言ったかその言葉。

そう、確か第三位が言ってた言葉だ。

あいつはその後、レジスタンスに参加したほかの奴らを守るために、身を呈して闘って。

死んだ。

俺は別にあいつが悪いとかそんな事を言うつもりはねぇ。けど……。

なぁ、打ち止め?
お前なら、第一位と一緒にいたお前なら分かるだろ?


何もせず生きてる俺と、
何かを守りたいが為に死んだあいつら。
そして、今もあらがってるあいつ。

誰が、一番ダメな人間か、お前ならすぐ分かるだろ?
――

とある複製品の感想


カキネ、どうしてそんな悲しそうな顔をしてるんだろう、ってミサカはミサカはただ疑問に思ってみる。
今日だけじゃない、あの人がどっか長い旅をし始めた時から、ずっと。


だから、ミサカは心配している。
このカキネは、あの人が戻ってくるまでの間、ずっと世話をしてくれているこの、優しい人を。
自分を悪党とかいってる所とか、あの人に少し似ているから、
あの人みたいに何か抱えてるのかも、ってミサカはミサカは根拠のない考察をしてみる。


あ、もうおでん屋さん着いたみたい、だからミサカは考えるのをやめてみる。

……やっほぅ!これは味が染みてる大根だってミサカはミサカはおいしさを身体で表現してみる!
291 :無能力者は終末への夢を見るか 9 [saga]:2010/06/13(日) 10:34:13.42 ID:Nv0QVcEo
翌日。
朝から、相変わらずの曇天だった。
ただ、雨は降っていなかった。

初春の墓を作るという事で、浜面と佐天は廃墟が転がる地上に出た。

二人とも無能力者で、何より垣根がよこした最新の『監視』についての情報に基づいて動いてる。
別に危険がゼロという訳ではないが、襲われる危険があまりないと踏んでいたからだ。

そして、二人は初春が殺された場所に来た。

元商店街に出る、路地裏だ。
そこには血痕一滴すら残っていない。
ただ、道路が一部、異常な程の熱によって溶けかかっていた。

「……やっぱり、初春は死んだんですよね。」

そう自分に言い聞かせる佐天。
浜面は、伏せていて分からないが佐天が昨日会った時と同じような顔をしてるのだろうと推測した。

「……佐天さん、」

「いいんです。 早くやりましょう、そうしないと、監視がきますから。」

言葉を区切って、今やるべき事を確認するように告げる佐天。
浜面は、佐天に何も言えなくなった。

黙々と作業を続ける二人。
ようやく作業を終えた時、既に昼になろうか、という時間だ。

「今は、こんな墓だけど……。 いつか絶対立派なのを作るから、待って、てね、初春ぅ……」

途中から嗚咽が混じる佐天。
涙が一滴、落ちた。
堰を切るようにして、佐天は泣いた。

「……ごめ、なさい浜面さ、ん、わ、私、まだ気持ちの整理が……」

「俺だってそうだったし、泣くのは悪い事なんかじゃない。」

「で、でも……」

「泣きたいときに、泣いた方がいいぜ?」

アイテムのメンバーが死んだ時、誰かにそう言われた。
それと同じ事を、浜面は佐天に言う。

「……ひっく、あり、がとうございます……」

それを隠すように、雨が再び降り出した。
292 :無能力者は終末への夢を見るか 10 [saga]:2010/06/13(日) 10:35:40.09 ID:Nv0QVcEo
ガシン、ガシンと雨の中で物音が響いた。
高さはおよそ5m。シルエットは駆動鎧に近い。
学園都市の廃墟の中、人型兵器が、パトロールをしていたのだ。
迷彩などはせず、あえて目立つような白いカラーリング。
だが、能力者などの学生を処刑した際の返り血をそのままにしてる為、所々赤く染め上げられている。
その姿も、その残虐な性能も、全てが学生たちに恐怖を植え付けていた。

「……ちっ、こっちもこっちで忙しーってのに。これだからジャパニーズは」

その、『恐怖の代名詞』のコクピットには、一人の金髪碧眼のグラマーな女性がいた。
その主張の激しい胸のおかげで、身を黒いスーツで縛り上げているようにすら見える程。
ウェーブのかかった金髪。顔立ちも整っていて、その碧眼は宝石を思わせる程。
ただ、今の彼女を手放しで美人だと言える人はなかなかいないだろう。
なぜなら。
                  ・・・
「こちとら学園都市のうざってぇ奴らを皆殺しに出来るっつうんでわざわざ入隊したんだぜぇ!?」

その形の整った唇から漏れる言葉はあまりにも恐ろしく。
その顔は獲物を逃したといったような、行き場の無い怒りのあまり恐ろしく歪んでいた。

「……最近監視の網にひっかからねぇしよぉ……」

ギリギリ、と歯ぎしりをする音。

「……ま、いっかー♪ とりあえず目についた物ぜーんぶ皆殺しすればいいや♪」

急に、にやりと、待ち受けているだろう快感を思い、顔をほころばす。
もっとも。その表情は傍から見ると、恐怖しか与えない物だったが。

恐怖は、ただ雨の中、蠢いていた。
人を壊すためだけに。
293 :無能力者は終末への夢を見るか 11 [saga]:2010/06/13(日) 10:37:42.27 ID:Nv0QVcEo
削板は学園都市に新規に建てられた原石実験場の中庭にいた。
灰色の高い壁に切り取られた、四角の雨空。

今は昼の休憩時間で、この時間には他の実験隊である原石に会う事が出来る。
彼がここにいるのは、実験場で唯一空を見れる場所で、単に原石が集うような場所だったからだ。

「くっそ……。 また雨かよ。はっきりしねぇ天気はこれだから……」と、どうにもならない事にイラついている削板だったが、

「削板君。ちょっと時間ある?」

という聞き覚えのある声がしたので、音源の方に向く。

「時間ぐれぇはあるけど、何だ? 姫神。」

彼の視線の先にいたのは、巫女服姿の原石。
検体名(というより能力名)は『吸血殺し』。姫神秋沙だ。

「今度。学園都市に抜け出す時に。持っていってほしいものがあるんだけど。」

姫神は持って行ってほしいものであろう小さな箱を持っていた。

「おう。今度と言わず今すぐでも構わねぇぜ?」

いつの間にか姫神に近寄り、箱を(勝手に)受け取る削板。

「こんなご丁寧に、包装までしっかりしてさ?よっぽど大事な奴がいるんだろ?」

「………そう、だけど。」

図星だったのか、少し動揺する姫神。
それを知ってか知らずか、削板は続けた。

「善は急げ、って奴だ。 今日にでもまた抜け出して持ってってやるよ」

クルッ、と姫神に背を向ける。

「……二日連続は。さすがにいけないんじゃ。」

「大丈夫だ。バレて実験内容が少しばかり増えるだけだろーし。」

まるで彼の口ぶりだと、実験自体が楽そうな物に思える。が、実際はそうではない。
姫神は死ぬギリギリまで血を抜かれた。
削板は、世界最大の原石として、どんな扱いを受けたのだろうか。
しかし、削板は笑っていた。
姫神が随分前に本人に聞いた事がある。
その時、彼はただ、『自分だけ逃げるような根性無しにだけはなりたくねぇ』と言ってた。

「宛先は、上条当麻って奴でいいんだな?」と確認だけして、すぐさま出かけて行った削板。

姫神はただ、それを見送る事しかできなかった。
294 :無能力者は終末への夢を見るか? 12 [saga]:2010/06/13(日) 10:40:22.14 ID:Nv0QVcEo
削板が実験場を抜け出した。
姫神に託されたものを、とある人物に渡す為に。

佐天と浜面が地下街に戻ろうとしていた。
目的を果たし、それ以上いるのは危険なだけだったから。

恐怖の代名詞が獲物を探していた。
ただ、学園都市の人間を殺したいが故に。

雨は。そんな彼らをも包み込んでしまった。



もう昼を回った。
垣根は、墓を作るといっていた二人が気になった。
いくら墓とはいえ、本格的な物を作る訳でもないし、本人達も2、3時間で戻ってくると言っていた。

「……あいつら、遅いな。」

「そうだね……。 監視の目に引っかかってないといいけど。てミサカはミサカは希望的観測を述べてみる。」

打ち止めの言った通り、監視に見つかっている可能性もある。
だが、最新の監視のルートを削板から受け取った。恐らくそれはないだろう。と思っていたのだが。
295 :無能力者は終末への夢を見るか 13 [saga]:2010/06/13(日) 10:40:49.47 ID:Nv0QVcEo

「……雨ひどくなってきました……」

「今日も降りそうな雰囲気だったし、仕方ねぇよ。」

相変わらず、雨は勢いを増すばかりで一向にやむ気配がなかった。
昨日と同じようにびしょぬれになった二人。

さすがに二日連続だと風邪を引くかもしれないと思い、急いで来た道を戻る。


一方、削板も急いでいた。
姫神から預かった小箱を塗らす訳にはいかなかったからだ。


そして、『恐怖の代名詞』は獲物を探していた。



恐怖の代名詞のパイロットは、人影をレーダーで発見した。
どうやら能力者らしい。

……みぃーつけた。

思わず舌舐めずりをしてしまう。
興奮して操縦桿に力を入れる。

「……さぁ、虐殺ショーの始まりだあああああ!」

グッ、と操縦桿を前に傾ける。
296 :無能力者は終末への夢を見るか? 14 [saga]:2010/06/13(日) 10:42:36.80 ID:Nv0QVcEo

――

そのオブジェクトとも形容出来そうな勢いで突っ込んできた『恐怖の代名詞』。

削板はそれに気づいた。が、遅かった。

「ご、っがああああ!?」

何が起きたか分からなかった。気づいたら地面を何度もバウンドしていた。
ただ、何か物理的に吹き飛ばされたのだと思った。
その『恐怖の代名詞』のスピーカーから、女性の声が聞こえた。

「あらあら?能力は使わないの? 今ならキャパシティダウンきってあげてるけど?」

そう言いながら、人型のオブジェクトは巨大な足を持ち上げて、削板を踏みつぶそうとする。

(ちくしょう……! 能力さえ使えれば!)

能力を使えば、恐らく身体が爆散する。
今はただ、逃げる事しかできない。

突如、『恐怖の代名詞』が砲口を向ける。と同時に青白いレーザーが発射され、削板は衝撃により再び転がった。

「ぐ……」

「んんー? あら、あんたもしかしてぇ原石!?」

ようやく気づいたらしく、少し動きを止めた。
削板は少し安堵した。実験体である彼は、それなりに価値がある為、容易に殺されはしない。
………はずだったが、すぐに絶望に塗り替えられる。

「ま……いいや♪ せーぜー抵抗ぐらいしろよぉモルモットォ!」

ドガッ!と再び動き出す『恐怖の代名詞』。

腕状の武器によって殴られ、10mぐらい吹き飛ぶ。
能力が使えれば、これぐらい何でもないはずだったのだが。

何度かそうやって弄ばれた後、ようやく攻撃をやめた。

削板はもう動けなかった。
むせて、せき込んだ。血が吐き出された。
もう骨は何本か折れていた。内臓も破裂してるかもしれない。

それでも。

『恐怖の代名詞』は、その名を体現するかのように。
恐怖を彼に叩き込んだ。
297 :15 [saga]:2010/06/13(日) 10:43:03.23 ID:Nv0QVcEo

「……じゃ、まずは足でももらおうかなーっ♪」

「……ッ!?」

パイロットはそう宣告してから、削板を機体の腕で掴んだ。

「……じっくり痛めつけてやるにゃーん♪」

「ぐ、がああああああああああああああああ!?」

絶叫が、雨の中響いた。


ありえない力で、足が引っ張られる。
激痛が走る。
ビキビキ、と嫌な音が足からする。

「あれー? 案外力足りないのかな―?」

そう軽く言って、さらに引っ張る力を強くするパイロット。

「ああああああああああああああああああああああああああ!!」



ブチン、と何かがとれた気がした。
激痛を通り越してもう感覚がない。

感覚が、ない。
298 :16 [saga]:2010/06/13(日) 10:43:30.18 ID:Nv0QVcEo




佐天と浜面が叫び声を聞いた。

「今の……何だろ?」

「……ただ事じゃねぇな、もしかしたら『監視』に誰かが見つかったのかもしれねぇ」

『監視』。今の時間は巡回の時間ではないはず――だが、その線はありえる。
それを知ると、佐天は考えるより先に身体が動いていた。

「おい、佐天さん!どこへいく!」

「私、いかないと! もう誰かが死ぬのは見たくないんです!」

「もう手遅れだ!今の声を聞いただろ!? もう殺されてるに決まってる!」

あきらめろ、と浜面は言った。
しかし……浜面の制止の声も振り切って、佐天は雨の中、駆ける。
目指すは叫び声が聞こえた場所。


「……くそっ、俺も行くぞ!」

浜面も、佐天の後を追う。
299 :17 [saga]:2010/06/13(日) 10:43:58.09 ID:Nv0QVcEo


佐天と浜面が叫び声が聞こえた場所に辿り着いた時、すべては終わっていた。

「きゃーははは! いい様ねぇ能力者さん!?」

「………っ」

浜面は、『監視』であり『処刑』を行う、世界が用意した兵器だと勘付いた。

恐怖の代名詞のスピーカーから聞こえる声は、あまりの嬉しさに笑いが込められていたよう。
恐らく、無能力者の二人については気付いていないのだろう。

そして

「……あれは、」

佐天は、目の前の光景を見て、何も言えなかった。
目の前の、もしかしたら初春のカタキかもしれない兵器よりも。
その信じたくない光景に目を奪われていた。

返り血を浴びたような兵器は人型だった。
その兵器の腕の先に、ナンバーセブンがいた。
そのナンバーセブンは。


    膝から下が、なかった。


正確には。

膝から下の肉の部分がもぎとられたように、なかった。
血濡れた骨が、突き出しているようにただ不自然にあった。
ボタリ、と血が骨を伝って落ちていた。
血が落ちていく先を見ると、そこには、
無理やり握って固めたかのような肉塊があって。


「ぐ……うぼぁ!?」

佐天はそれを見て、強烈な吐き気に襲われた。
こみ上げるそれは限界で、無駄だと分かっていたが口に手を当てる。
300 :18 [saga]:2010/06/13(日) 10:44:30.87 ID:Nv0QVcEo
「佐天さん、見ちゃダメだ! 早く地下街に戻れ!」

浜面は暗部関係の仕事をしていた為、多少の耐性はあった、が見たいものではない。

「あらあああん? 無能力者がいたのぉ!?」

こちらに気づいたらしく、機体が二人の方に向いた。

「く……! 逃げるぞ!」

浜面が佐天の腕を引っ張って地下街に走ろうとする。が、佐天は動こうとしない。

「佐天さん、あいつはもう手遅れだ! あんだけ血が抜けてたら失血死しちまう!俺らまで死んじまう!」

浜面は握る手に力を込め、急かす。

だが、佐天はそれでもその場から動かない。
吐き気をぐっと飲み込み、『恐怖の代名詞』から目を離さず。

「……私は、あの人を助けます。もう、死なせません。」

「………佐天さん……。」

浜面はその言葉だけで、彼女が何をしようとしてるのかを理解した。

―親友が助けられなかった。そして、今目の前で。

そこまで思案すれば十分だ。浜面は手を離した。

「!? ……浜面さん?」

「行くぞ。どうせあいつら化け物なんだ、逃げても追いつかれるさ。」

「……、すいません。付き合わせる事になって。」

「いいんだ。 それよりも、早く始末つけないとナンバーセブンが死ぬぞ」

「……分かりました。行きましょう!」

パイロットは二人のやりとりを見てもなお、余裕を崩さなかった。

「……無能力者の分際でたてつくの? ……ま、ちょうどいいわ」

腕を横に薙ぐ。ナンバーセブンが腕から離れて、地面に落ちた。

「……ちょーど、皆壊したい所だったのよねぇ!?」

後にオブジェクト 0.1世代とも言われる『恐怖の代名詞』に、
たった二人の子供が挑んだ。
そして。
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 10:45:20.31 ID:Nv0QVcEo
という訳でここまでです。

垣根がこれから活躍したり一方イギリスではとか上条さんとかいろいろしたかったんですが
かきだめがここまでなので途中まで投下させてもらいました。
302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 11:00:57.21 ID:EVb.xEDO
乙乙

超個人的な勝手な言い分だけど、ちゃんと構想練ってる人は是非スレ建ててやってほしいな。製速だからまったりやっても落ちないし
スクリプトだとか製速が禁書だらけにってのもあるかもしれないけど、総合で遊ばせておくには惜しい作品(作者?)が多すぎる
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 11:20:34.66 ID:NM7dK560
>>301
文章、ストーリーともにかなりのクオリティだね、乙!!
参考にさせてもらいます

スレ立ては今の状況だと難しいのかも、真面目な人ほど自重するっていう
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 12:22:40.70 ID:Rl/0cvA0
こんにちは。

sage進行でひとつスレ持ってますがそのスレで一区切り付いたので別話を書こうかと思い導入の短いのだけこちらに投稿させて頂きます。

内容は御坂妹にシスターズのライバル現る。

残り一万あるので一体番号頂きました、もし被ってたら指摘お願いします。

シスターズはセロリ好きが多いので上条さんにもと思い誰得なのを思い付きでやりたいと思います。

305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 12:23:28.84 ID:Rl/0cvA0
DQN1「よう常盤台のお嬢さん、こんな時間にナニやってんだ?」

DQN2「暇ならちょっと俺達に付き合えよ、イイトコ知ってんぜぇ?」

DQN3「そうそう、お嬢様じゃ知らない様な場所だぜ?」

10723号「…」ジー

DQN1「なんだ、ビビッて黙っちまったぞ?」

10723号「ミサカは貴方達の様な無意味に酸素を諸費する物体に用は無いとミサカは卑下した視線を送ります」

DQN2「」

DQN3「な、なんだってぇ?!」

上条「なんだ…、またって聞き覚えのある声だな…仕方ない」

DQN1「あんだてめぇ、すっこんでr」

上条「そげぶ」バシィ

DQN123「うぎゃー!」
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 12:24:00.12 ID:Rl/0cvA0
上条「大丈夫か?えーっと」

10723号「…」ジー

上条「な、なんだ?」

10723号「ミサカは製造番号10723号です、上条当麻さん、以後お見知り置きをとミサカは上目遣いで見つめながら自己紹介をします」

上条「御坂妹同じ…シスターズだっけかな、見分け付かないな…」

10723号「でしたら10032号と同じようにミサカに目印を付ければ如何ですかとミサカはナイスな提案を投げかけます」

上条「んー、そうだなぁ、ああ丁度いいやコレやるよ」っコルゲンのケロちゃんストラップ

10723号「…」ジー

上条「何か薬局で絆創膏買ったら貰ったんだよな、全く関係ないのに…ってお前はカエル駄目か?」

10723号「いえ、大切にさせていただきます、とミサカは開封せずにしっかりと握り締めてお礼を言います」

上条「いや、付けてくれないと見分けが…」

10723号「そこを判別して欲しいのですが無理難題ですね、では失礼します、とミサカは救出のお礼も兼ねて頭を下げてお暇します」

上条「…御坂妹とはまた違った雰囲気だな…」
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 12:24:39.29 ID:Rl/0cvA0
10723号「と、言う事がありましたがどう思いますか?」

御坂妹「それはミサカに対する挑戦と受け取っていいのですか10723号」

10723号「上条当麻さんに興味津々なのはお姉様と10032号だけでは無いと言う事です」

御坂妹「把握しました、ですがミサカは当麻さんにちゃんと」

10723号「プレゼントを頂いたのは10032号だけではありません」

御坂妹「それは…カエル…可愛いです、ね」

10723号「会って早々に頂きました、おねだりしてみるものですね」

御坂妹「少し図々しいですよ10723号、当麻さんを困らせるなんて」

10723号「上条当麻さんの方から見分けが付かないと言われたのでお願いしたまでです」

御坂妹「…まぁいいです、ではミサカは病院に戻ります」

10723号「了解です、ではまた」


10723号「10032号もかなり御執心の様ですね、ある意味お姉様より強敵かも知れません」

   
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 12:27:13.06 ID:Rl/0cvA0
かなり短いですが前書きの様なのです。

シスターズ通しでは例の口調はさせてません、あとアニメのみの知識だったりなので違和感あるやもです。

自スレで続きはまったりやろうかと思います。
309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 12:38:11.24 ID:Nv0QVcEo
出張乙

スレ建てとかやりたいけれども、
既にスレ一つもってる場合はどうすればいいんだろーか。
310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 12:38:40.56 ID:EVb.xEDO
乙!

なんでだろう。何故か妹×妹の組み合わせが思い付いた。お互い見つめ合って「可愛い顔」とか言いながらキスしたり、「私もこんな風になってるんだ」とか思いながらお互いに攻めたり受けたり…
311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 12:44:16.42 ID:SnM68kQ0


続きを期待してます。
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 12:46:43.85 ID:tomrCNk0
>>309
あるある。自分が立てたスレのスレタイにはまったくそぐわない内容なんだけど、総合に落とすほどでもないときとか。無駄に長くなりそうなときとか。
どうしたらいいんだろうね
自分のスレのメインが完結してないとかなり困るね、早く書けってことかな…
313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 12:57:06.78 ID:Rl/0cvA0
>>309

おいらは普通にリサイクルする方針、乱立もアレだしまだ半分残ってるし。

314 :垣根「ふぁみれす!」 [sage]:2010/06/13(日) 13:16:21.92 ID:bPy8/Bo0
流れと空気を読まずに投下する
内容は総合三スレ目に投下したレベル5皆仲良しの作品
題名がクソ長かった奴です
315 :垣根「ふぁみれす!」 :2010/06/13(日) 13:17:21.40 ID:bPy8/Bo0





とあるファミレスに若者が5人集まっておりました

この物語はそんな一風変わった五人の物語





316 :垣根「ふぁみれす!」 :2010/06/13(日) 13:18:02.26 ID:bPy8/Bo0

とあるファミレス



垣根「突然だが、お前らに質問がある」

一方通行「コーヒーうめぇ」ゴクゴク

削板「お握りうめぇ」モグモグ

麦野「シャケ弁うめぇ」モグモグ

御坂「こ、紅茶うめぇ」ゴクゴク

垣根「聞けよ、それと最後、無理に皆に合わせなくていいと思うぞ」

御坂「うっ……、ど、どうせまた下らないことでしょ? 聞くだけ無駄よ」バレ
テーラ

垣根「失礼な、今回も大真面目だ」

麦野「前は……、何だっけ?」

削板「確か、『一緒に大根踊りしようZE☆』だったな」

垣根「違うぞ、それは前々回。前回は『トーア毛布を店から買い占めるぞ祭』」
317 :垣根「ふぁみれす!」 :2010/06/13(日) 13:18:29.42 ID:bPy8/Bo0

麦野「アホすぎる提案が多くて把握し切れないわ」

一方通行「把握したらそれこそアホの仲間入りだぜェ」

垣根「お前らアホアホ言うな、俺がアホの子みたいじゃ無いか」

削板「アホなんだよ」

他全員「お前もな」

削板「(´・ω・`)」

垣根「で、質問だけどさぁ、お前らの【怖いもん】て何?」

一方通行「お前の年中春な頭ン中」

麦野「お前のピンクな思考回路」

削板「お前の灰色の脳細胞」

御坂「お、お前の……、お前のー……、んーと……」

垣根「お前ら酷いぞ、それと最後、思い付かないんだったら以下略」
318 :垣根「ふぁみれす!」4/30 :2010/06/13(日) 13:19:23.56 ID:bPy8/Bo0

御坂「……、怖いものって何でも良いの?」マタモヤバレテーラ

垣根「うん」

御坂「なら、ナメクジね、口にするのも悍ましいわ」ゾッ

削板「女子らしいチョイスだけど、なんでだ?」

御坂「ヌメヌメでネチョネチョだから」

麦野「……、カタツムリは?」

御坂「あれは殻が有るから可愛いのよ」

一方通行「判断基準分かンね」

垣根「なるほどなるほど……、次、麦野」
319 :垣根「ふぁみれす!」5/30 :2010/06/13(日) 13:20:11.47 ID:bPy8/Bo0

麦野「私? 私はムカデね。あのなんだか堅そうな背中が気持ち悪い。
あとあの多すぎる足は何? 何のため? ねぇ一方通行、何のため?」

一方通行「知らねェよ」

御坂「確かに私も虫は大嫌いね」

削板「女子って分かんね」

垣根「お前は乙女心の「お」の右上の点も理解出来ないだろうな」

削板「マジで」

垣根「大マジ」

一方通行「ハッ! ご愁傷s「お前もな一方通行」(´・ω・`)」

垣根「んじゃ、次は削板」

320 :垣根「ふぁみれす!」6/30 :2010/06/13(日) 13:20:41.01 ID:bPy8/Bo0

削板「オレか?、オレはアレだなぁ……、タスキ」

垣根「えっ」

削板「えっ」

垣根「タスキ?」

削板「タスキ」

垣根「タヌキじゃなくて?」

削板「タスキ」

一方通行「タスキってアレか?、駅伝で使われるっつゥ、アレか?」

削板「そうだよ、ソレ」

麦野「何それ怖い」

削板「うん、怖いんだ」

御坂「いや、だからそうじゃなくて、ていうかもう、え、えぇぇぇ……?」

一方通行「ナメクジ以上に訳分かンねェ」

垣根「まぁ、まて落ち着けお前ら理由を聞こうじゃないか。なんで?」

削板「いや、ハチマキにするには長すぎるし、帯にしては短すぎるし……、ホン
ト何アレ怖い」

321 :垣根「ふぁみれす!」7/30 :2010/06/13(日) 13:21:10.17 ID:bPy8/Bo0


一方通行「……」

垣根「……」

御坂「……」

麦野「……」

削板「?」

垣根「レベル5が4人いても分からないとはな……」

一方通行「超難問だなァ」

御坂「ん? え、中途半端が怖いって事? あれ?でも、ハチマキは頭に巻くの
にベストな長さって事でしょ? という事はタスキは肩から体にかけるのにベス
トな長さなんだから……、? え、何、駅伝が怖いの?」

麦野「真面目に考えなくていいと思うわよ、ほら、あの子アホの子だから……」

削板「おい」

御坂「……それもそうね、うん気にしない」

削板「おい」

一方通行「次行こォぜ、次」

垣根「次お前だけどな、一方通行」


322 :垣根「ふぁみれす!」8/30 :2010/06/13(日) 13:21:53.04 ID:bPy8/Bo0
一方通行「………………」

削板「ん? どうした皆言ったんだからお前も言えよ」

一方通行「……、嫌だ」

削板「有りかよ」

垣根「無しだよ」
垣根(ぶっちゃけ本命コイツ何だよな……)

一方通行「無理不可拒否却下どっか行け」

御坂「小学生の時有ったわねそれ「無理不可拒否却下どっか行け〜♪」、てね」

麦野「ガードが堅いわね……」

垣根「ほら言えって」
垣根(さぁはやく!!)

一方通行「そういえば……昨日の夜食べた赤飯はこわかったな」
一方通行(そういやなンで赤飯だったンだ……?)

垣根「その『こわい』じゃねぇよ!!」
323 :垣根「ふぁみれす!」9/30 :2010/06/13(日) 13:22:26.99 ID:bPy8/Bo0

削板「ほら、根性出して言っちまえよ」

一方通行「根性なンて知りませンー」

御坂「小学生ね」

一方通行「これ言うぐらいだったら小学生でも全然構わねェ」

麦野「そんなに言いたくないのかにゃーん?」

一方通行「あァ」

削板「なんでそんなに言いたくないんだよ」

一方通行「お前らぜってェ笑うからなァ」

垣根「笑わねえし誰にも言わないから、俺にだけでも教えてくれないか? この
冷蔵庫かけるからよ」ポンポン

一方通行「それ無くなったらお前死ぬぞォ?」

垣根「それでもだ」

一方通行「……」

垣根「……」

一方通行「……、耳かせ」

垣根「お、おぉ」
垣根(HIT!!)

他全員「……」ドキドキ
324 :垣根「ふぁみれす!」10/30 :2010/06/13(日) 13:23:04.06 ID:bPy8/Bo0


垣根「へ?」

他全員「……?」ドキドキ

垣根「ふんふん、あの緑色の奴だよな」

他全員(緑色……?)モワモワ

御坂(ピーマン……?)

麦野(キュウリ……?)

削板(セロリ……?)

垣根「えぇー……? マジ?」

一方通行「マジ」

垣根「いや、でも……? えぇー……?」

他全員(すごく気になる)モンモン

一方通行「他の奴に教えンなよ」

垣根「言っても信じねえだろ……、これは」

一方通行「かもなァ、だから次だ次」

垣根「全員聞いたから次俺かよ」
325 :垣根「ふぁみれす!」11/30 :2010/06/13(日) 13:23:35.01 ID:bPy8/Bo0
垣根「つーか、この俺に怖いもんなんてねぇけどよぉ、強いて言うならそうだな
ぁ……、俺自身から溢れ出すカッコいいオーラ?」

一方通行「コーヒーもらうぞォ」ガチャ

垣根「聞け、そして開くな」

御坂「あ、紅茶お願い」

一方通行「ン」ポイ

垣根「おい」

御坂「サンキュー」パシッ

麦野「私も紅茶」

一方通行「ほらよォ」ポイ

垣根「……」

麦野「ありがと」パシッ

削板「スマン、ラムネ取ってくれるか」

垣根「……」

一方通行「これk「えい」バタン 痛てっ!」
326 :垣根「ふぁみれす!」12/30 :2010/06/13(日) 13:24:09.42 ID:bPy8/Bo0


一方通行「……」プチッ

垣根「あ、スンマセーン。腕細すぎてー気付かずドア閉めようとしちゃいました
ぁ」

一方通行「ハァァァァ? なに言ってンだァ三下の分際でェ、愉快に素敵に三下
から生ゴミに変えてやらァ」

他全員(まーた始まった(ノ∀`))

垣根「ん? モヤシが何か言ってるけど俺モヤシ語分かんねぇからよぉ、せめて
日本語で頼むわモヤシ」

一方通行「ハッ! そう言うお前のメルヘンな毒電波的妄想は、痛いブログにで
もアップしとけよォ。良かったなァ、メルヘンが世界中に広がるぜェ」

削板「お前らうるさいぞ。やるなら外でやれ。他の客に迷惑だ」

御坂「ていうか冷蔵庫の中に飲食物全部持ち込みで、一円も払ってない私達は客
って言うの?」

垣根「持ってて良かった冷蔵庫!」

麦野「水出してくれるから多分客」

一方通行「その気になればこの店の出資者になれるから多分株主」

削板「お前は何を言ってるんだ」

垣根「そうだぞお前八兆の借金あるだろ」

一方通行「借金は踏み倒す物だ、って教えられただろォ?」

麦野「教えられてないわよ」

一方通行「……そォかよォ」
一方通行(木原くンめ嘘か……)

327 :垣根「ふぁみれす!」13/30 :2010/06/13(日) 13:24:47.60 ID:bPy8/Bo0

御坂「アンタ……、日本の借金でも背負ってんの?」

一方通行「違ェよ」

麦野「お金、貸そうか?」

一方通行「三下に貰うほど落ちぶれてねェよ」

削板「ちゃんと食ってるか?」

一方通行「うるせェ、嫌味かよ」

御坂「筋肉つけなさいよ」
一方通行「肉は食ってるっつゥの」

垣根「どうせ肉だけ、だろ」

麦野「食べた肉はどこ行ったのよ」

一方通行「知るか」

麦野「嘘ね、嘘に決まってるわ! さぁ、教えなさい! さぁ早く!!」

御坂「わ、私も! 私も気になる!!」

削板(なんか知らんが、危機迫るモノがあるな。怖い)

垣根「おいおい、お前ら。タンパク質が集まる所なんて、アソコしかねぇだろう
が。羨ましいぜ第一位」

一方通行「お前ちょっと黙れ。真剣に」

麦野「あー、なるほどねぇ、だとしたら無理ねぇ」

削板「その発想は無かった」
328 :垣根「ふぁみれす!」14/30 :2010/06/13(日) 13:25:15.21 ID:bPy8/Bo0
御坂「……? ………………!!! 〜〜〜〜!!!! …………///」ボンッ
シューシュー

垣根「……、おい麦野これが女の子の反応だろ」

麦野「グビグビグビ……、プッハー! やっぱり紅茶は喉越しね! ん、なんか
言った?」

垣根「違ぇよ、香りだよ、あと話聞けよ」

麦野「恥じらい? んなもん母親の×××の中に忘れて来たわ」

垣根「だめだコイツ」

御坂「///」シューシュー

削板「その内、御坂もこうなるんじゃ無いだろうな」

一方通行「そうなったらもう終りだなァ。ンじゃ、俺はァ用事があるからもう帰
るわ」

329 :垣根「ふぁみれす!」15/30 :2010/06/13(日) 13:26:08.12 ID:bPy8/Bo0

御坂「バイバーイ、借金返済頑張ってねー」

麦野「応援してるにゃーん」

削板「根性だ、根性で返せ」

垣根「泣き付いて来たら一秒一割で金貸してやるよ」

一方通行「フン、またなァ」カランコロン アリガトーゴザイマシター






















垣根「お前ら集まれ、超速報。一方通行の怖いもんが判明」

麦野「なに!? なに!?」サッ

御坂「一方通行はもう居ないから、さぁ話して」サッ

削板「あんなに言いたくないなら余程のモノなんだろうな」サッ











330 :垣根「ふぁみれす!」16/30 :2010/06/13(日) 13:26:41.99 ID:bPy8/Bo0


垣根「それはな……」

他全員「……」ワクワク

垣根「何とな……!」

他全員「……」ドキドキ





















垣根「ゲコ太グッズ」

御坂「」


331 :垣根「ふぁみれす!」17/30 :2010/06/13(日) 13:27:21.62 ID:bPy8/Bo0

麦野「え?」

削板「「げこた」ってあのカエルのストラップとかの奴か?」

垣根「あぁ、それにグッズって事は恐らくケロヨンも入るぞ」

御坂「」

麦野「おーい、色んな意味でそろそろ戻ってきなさい」ユサユサ

御坂「はっ! 一方通行は!? 一方通行はどこ!?」

削板「落ち着け」

御坂「わ、私今から説得してくる」

垣根「だから、落ち着け俺に一つ……、策がある」

麦野「紅茶うまうま」ガチャ ゴクゴク

垣根「開けるな、聞け、そしてデジャビュ」

332 :垣根「ふぁみれす!」18/30 :2010/06/13(日) 13:28:01.71 ID:bPy8/Bo0

削板「策って何だよ?」

御坂「……?」

垣根「まず初めに一方通行に不平不満有る奴、手ぇ上げろ」ノ

御坂「ゲコ太が嫌いとか訳わかんない」ノ

麦野「シャケ弁の素晴らしさがわかんないとか意味不明」ノ

削板「根性理解出来ないとか考えられない、あと……」ノ

垣根「あと?」

削板「第七位ってことでなめられてる気がする(´・ω・`)」

他全員「……」

削板「(´・ω・`)」

垣根「許せないな、第一位」

御坂「第一位には然るべき罰が必要ね」

333 :垣根「ふぁみれす!」19/30 :2010/06/13(日) 13:28:30.18 ID:bPy8/Bo0

垣根「そう、正しくそれだ」

麦野「?」

垣根「今回の俺の策は神や天使、はたまた月に変わり奴に、一方通行に【罰】を
与える」

削板「何だと……、そんなこと可能なのか?」

垣根「奴は全てのベクトルを操作し、それ故に奴は最強だ。しかし奴にも弱点が
ある事がついさっき判明した」

御坂「ゲコ太グッズね……」

垣根「ああそうだ。そのゲコ太グッズを奴の元に送りつけたら、一方通行は泣き
叫ぶだろう!」

他全員「!!」

麦野「だけど、具体的にどうやるの?」

垣根「事を進めるには、必ず下準備が必要だ。お前らには幾つかやってもらいた
い事がある」

垣根「まずは……、ゲコ太グッズを全て店から買い占めるんだ」

削板「買い占める……?」

麦野「私たちレベル5にはそれを行える財力はあるわね……」

垣根「ああ、レベル5が4人いるんだ。不可能は無い」

御坂「ケロヨンとピョン子も?」

垣根「ケロヨンとピョン子も」

削板「ちょっと待ってくれ」

334 :垣根「ふぁみれす!」20/30 :2010/06/13(日) 13:29:15.37 ID:bPy8/Bo0

垣根「なんだ?」

削板「どれがどれか見分けつかないんだが」

垣根「大丈夫、美琴センセーが知ってる。 後で教えてもらえ」

削板「え、いや画像くれt「後で説明してあげるわ!」キラキラ ……、お、お
ぉ……、よろしく頼む……」

垣根「それじゃ、一週間後の12月24日の深夜零時にこの場所で」ガタッ
垣根(削板ざまぁ)

麦野「今から、買い占めても構わないよね?」ガタッ

垣根「もちろん、じゃあな」ガチャ カランコロン アリガトーゴザイマシター

麦野「まずは、あそこから……」ブツブツ ガチャ カランコロン アリガトーゴ
ザイマシター

御坂「さて、説明してあげるわ! いい? まずはこれがゲコ太って言ってスー
ツとヒゲが特徴ね」

削板「ふむふむ、ゲコ太はスーツとヒゲが特徴、と」メモメモ
削板(理由はどうであれ、せっかく説明してくれるんだからしっかり聞かなきゃ
失礼だな、大体、そんなのは根性無しがやることだ)

・・・・・・
・・・・・
・・・
・・


335 :垣根「ふぁみれす!」21/30 :2010/06/13(日) 13:30:45.52 ID:bPy8/Bo0


一週間後、12月24日(土) とあるレストラン 深夜零時


垣根「段ボール約500個分か……、けっこう集まったな」

御坂「他にも、ぬいぐるみとか置物とか入れた段ボールも合わせたら恐ろしい数
になるわよ」

垣根「うん、まぁイケるだろ」

削板「で、これからどうするんだ?」

垣根「まずこいつらを俺の能力でコーティングする」シュピーンシュピーン

削板「コーティング? なんでまたそんな事するんだ?」

垣根「衝撃に耐えさせるためだよ」シュピーンシュピーン

麦野「……、何する気?」

垣根「一方通行の家の中に投げ入れる」シュピーンシュピーン

御坂「この数を……?」

垣根「うん。あ、もちろんお前らにも手伝ってもらうからな」シュピーンシュピーン
ーン
336 :垣根「ふぁみれす!」22/30 :2010/06/13(日) 13:31:30.50 ID:bPy8/Bo0

麦野「この量だと小山が出来るわね」

御坂「……ゲコ太山……うふっ」ウットリ

麦野「ゴメン、何にウットリしてんのかわかんない」

削板「もうこれだと爆撃って言った方が良いんじゃねぇか?」

御坂「……ゲコ太爆撃……うふふっ」ウットリ

麦野「アホ削板余計なこというな黙れ[ピーーー]」

削板「(´・ω・`)」

垣根「コーティング終了。次に弾を装填する」シャキーン

麦野「何に……?」

垣根「冷蔵庫」

麦野「」

御坂「そんな機能有ったけ……?」

337 :垣根「ふぁみれす!」23/30 :2010/06/13(日) 13:32:29.30 ID:bPy8/Bo0

垣根「ここ一週間、ゲコ太グッズ買った後に寝る時間も削って改造した。言うな
れば、ボンドカーならぬ、カキネフリーザー」キリッ カチャカチャ カシュンカシュン

麦野(だせぇ……)

御坂(ださっ……)

削板(だっせ……、だけど)

削板「寝る時間も削って作業するなんて根性あるな、お前」

垣根「フッ、褒めても何も出ねぇぞ」カチャカチャ カシュンカシュン


御坂「褒めたら調子のるから褒めなくてもいいと思う」

垣根「残念だったな俺は褒めなくても伸びる子だ。さて、装填は完了した。では
、これより『緑の雨(グリーン・レイン)作戦』、略してGR作戦を開始する!!


麦野(だせぇ……)

御坂(ださっ……)

削板(だっせ……)
338 :垣根「ふぁみれす!」24/30 :2010/06/13(日) 13:33:53.84 ID:bPy8/Bo0
一方通行のマンション近くの公園 深夜一時四十分




垣根「さて、ここから見えるが、あのマンションの13階の部屋が標的の部屋だ」

麦野「同居人もいるんでしょ?」

垣根「ああ、女二人に幼女一人な。別段気にしなくてもいいだろ」

垣根「お前ら、もしもの反撃にそなえてこの公園から出るなよ」

御坂「オッケー」

麦野「ん、わかった」

削板「根性の見せ所だな」

垣根「んじゃ、俺は冷蔵庫の最終確認と調整するわ」ガチャガチャ

御坂「私たちも材料確認しましょ」

垣根(弾の有無……、OK。弾のリストとの一致……、OK。)ガチャガチャ

削板「俺達が投げる分はこれだな!」カパッ

垣根(弾のコーティング……、OK。)

麦野「うわぁ……、何これ子供用のパンツも入ってる……」

垣根(後は軌道を冷蔵庫に入力するか……)ガチャガチャ

削板「これも投げるのか……」

垣根(しかし思ったが、あいつの泣く姿も見ないとな……)ガチャガチャ ピタッ

御坂「お、おおお、お菓子とかもあるわね」(パンツ可愛いなぁ……)

339 :垣根「ふぁみれす!」25/30 :2010/06/13(日) 13:34:54.40 ID:bPy8/Bo0

垣根(お! そうだ、弾にカメラつけよう)シュピーンシュピーン

削板「他には目覚まし時計」

垣根(それと、勤労者の冷蔵庫に対して何にも無しってのもな……)

麦野「寝具一式に文房具一式」

垣根(よし、昨日見たアニメのセリフをちょっとアレンジして)

御坂「ジュースに衣類品」

垣根(俺の為に生まれたのならせめて俺を救ってみせろ)キリッ

削板「改めて見るとやっぱりすごい数だな」

垣根(かっけぇ……、最高だこれ以上に無いほど最高だ……)

麦野「日用品って、グッズに入るの?」

垣根(おっと、そうだ軌道入力しなくちゃな)ガチャガチャ

垣根(完了、と)

垣根「おーい、お前ら集合」

・・・・・・
・・・・・
・・・
・・


340 :垣根「ふぁみれす!」26/30 :2010/06/13(日) 13:36:26.24 ID:bPy8/Bo0

深夜二時


垣根「最終チェックも終わった。お前ら準備はいいか!」

御坂「大丈夫よ!」

麦野「いつでもいいわ!」

削板「まかせとけ!」

垣根「よし、俺「食らえぇぇぇ!」の為「根性だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」のならせ
めて「行っけぇぇぇ!」ちょ、お前らうるせぇぇぇぇぇ!黙れよぉぉぉぉ、って
言うかもう勝手に始めたし…………(´・ω・`)」

垣根「もうどうでもいいや」ピッ シュババババババ

御坂「てやあぁぁぁぁ!!」バーンバーン

削板「根性根性根性根性根性!!」ドカーンドカーン

麦野「オラァァァアァァァ!!」バヒューンバヒューン

・・・・・・
・・・・・
・・・
・・


──────

深夜二時四十分

垣根「ちぃ! 弾切れか……おいお前ら! 今から各自で弾補充だ!」

御坂「わかったわ!」

垣根「俺は北側に行く! 削板、お前は東だ! 麦野は西で御坂は南! 十分後
にまたここに集合!」

──────
341 :垣根「ふぁみれす!」27/30 :2010/06/13(日) 13:37:31.66 ID:bPy8/Bo0

──────

二時五十分

垣根「コーティング終了! 泣き叫べぇぇぇぇええぇぇえ!! 第一位ぃぃぃぃ
ぃ!!」ピッ シュババババババ

削板「おおぉぉぉぉぉぉぉ!!」ドカーンドカーン

麦野「オラオラオラオラァァァ!!」バヒューンバヒューン

御坂「うおぉぉぉぉぉぉ!!」バーンバーン

・・・・・・
・・・・・
・・・
・・



──────
342 :垣根「ふぁみれす!」28/30 :2010/06/13(日) 13:38:55.75 ID:bPy8/Bo0

三時十分

御坂「お、終わった……?」ハァハァ

削板「終わったはいいがこれからどうすんだ……」ハァハァ

麦野「ど、どうすんの……?」ハァハァ

垣根「よ、よくやったお前ら。こ、こ、この後は……しょ、証拠隠滅の後にファ
ミレスに戻るぞ」ハァハァ

麦野「しょ、証拠隠滅?」

垣根「あぁ、不安はゼロにしておきたいからな」ハァハァ

麦野「よ、よし任せて」バヒューンバヒューン

垣根「こ、公園が焼け野原に……。誰がここまで……、あーもーめんどくせぇ。
さっさとファミレス行くぞ」フラフラ

削板「ていうか、もう爆心地だ……」

御坂「今は、何も考えずに戻りましょ……」フラフラ

麦野「シャケー、シャケべーん」フラフラ

削板「おーい、俺を置いてくなー」フラフラ

・・・・・・
・・・・・
・・・
・・










343 :垣根「ふぁみれす!」29/33 :2010/06/13(日) 13:40:36.34 ID:bPy8/Bo0

ここで時間は前後し、場所は黄泉川家に移る

黄泉川家:深夜一時五十分

黄泉川「……」カタカタ

黄泉川「そろそろ一息いれるか……」スッ

黄泉川(いつの時代もデスクワークは面倒じゃんよー)カチャカチャ コポコポ

黄泉川(あー、お茶が美味しいー。)ズズッ

ヒュルルル

黄泉川(ん? なんだあれ?)ズズッ

パリーン!!

黄泉川「!! 何だ!?」サッ

黄泉川「……ゲコ太……?」ジーッ

ボトボトボトボトッ!!

黄泉川「うわぁ!! ま、まだ来るじゃん……」

344 :垣根「ふぁみれす!」30/33 :2010/06/13(日) 13:41:36.78 ID:bPy8/Bo0

芳川「愛穂ー、うるさいわ、静k……何これ」ガチャ

黄泉川「桔梗、良いタイミングじゃん! 一方通行を起こしてきてほしいじゃん
!」

芳川「え、え? わ、分かったわ……」タッタッ

黄泉川「頼むじゃん!」

黄泉川(だけど一体あれは何だ……?)

黄泉川(ゲコ太グッズなのは分かるけど得体が知れない……)

黄泉川(もし、いつかの事件の様に爆発物だったら早急に非難するべきだが……

黄泉川(だけど、どうにもそんな感じはしないし……)

黄泉川「ま、成るように成るじゃん」





345 :垣根「ふぁみれす!」31/33 :2010/06/13(日) 13:42:30.48 ID:bPy8/Bo0
黄泉川「しかし、外の公園からの雄叫びが気になるじゃん……」

黄泉川「方向的にも関係有りそうだけど今はどうしようも無いじゃん」

ガチャ

芳川「愛穂、連れて来たわ」ズルズル

一方通行「おいコラァ! 離せェ! ……ン?」

黄泉川「よし、危険だから桔梗は打ち止めのt「心配いらねェよ」へ?」

一方通行「だから、ソレは別に危険なモンじゃねェよ」

黄泉川「な、何で分かるじゃん……?」

一方通行「俺が頼んだンだよ」

黄泉川「」

芳川「」

一方通行「やっぱり窓からか、アイツら単純だなァ」

346 :垣根「ふぁみれす!」32/33 :2010/06/13(日) 13:43:16.17 ID:bPy8/Bo0

芳川「き、君にこんなカワイイ趣味があったなんてね……予想外だわ」

一方通行「俺じゃなくてあのk「うーみんなうるさーい、ってミサカはミサカはお
ねむな目をこすt……、何あれ」あー……、ちょうど良いか」

一方通行「オイ、喜べクソガキこれ全部お前のモンだ」

打ち止め「え、えーーーー!! こ、このゲコ太グッズ全部!?」

一方通行「オォ、全部だ」

打ち止め「やったーーーーー!! ってミサカはミサカは体全体で喜びを表現し
てみる!!」クルクル

黄泉川「分かったような分からないような……」

芳川「あ、止んだ。また来たりしないわよね?」

打ち止め「わーい、やっぱりサンタさんは居るんだね、ってミサカはミサカは気
付いてみる!」

芳川「サンタさん……?」

黄泉川「サンタさんは窓割ってまでプレゼント届ないじゃん」ボソッ

一方通行「カカッ、オイお前らも何か欲しいもんあるか?」






終り
347 :垣根「ふぁみれす!」33/33 :2010/06/13(日) 13:44:59.02 ID:bPy8/Bo0
これにて終了です
途中まで擬音が全角カタカナに気づいた時の絶望と焦燥は異常
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 13:45:10.78 ID:9xw4dtIo
何というまんじゅうこわいww
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 13:47:18.30 ID:iY6CIww0

こんな古典的な手口に誰一人気付かないレベル5×4に萌えた
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 13:48:33.18 ID:VpWAkJgo
面白かったぜ乙
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 13:49:41.80 ID:EVb.xEDO
さすが第一位、格が違うな
352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 13:50:59.43 ID:bhL.hbA0
心理掌握が居れば嘘と見抜けただろうなぁとか考えてみる
乙乙
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 13:52:57.55 ID:KFqfzr.0
乙!
仲良しなレベル5いいなあ
354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 14:02:41.82 ID:QAFvSQDO

麦のんかわいい
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 14:40:19.71 ID:Musu7gAO
楽しかった!
356 :浜絹モノ(米) [sage]:2010/06/13(日) 14:41:38.44 ID:ZitYbNso
今から投下します。3レスほど。
357 :浜絹モノ(米) [sage]:2010/06/13(日) 14:42:19.69 ID:ZitYbNso
絹旗「米が食べたいです」

浜面「……」

絹旗「米が食べたいんです! 超食べたい!」

浜面「我慢しろ」

絹旗「こめー! おこめー!」

浜面「だってしょうがないだろ! 今は金欠なんだよ!」

絹旗「不幸です! 超不幸です!」

高校生くらいの少年と中学生くらいの少女は唸っていた。
理由は言わずと知れた空腹である。
学園都市は学生が大勢住んでいる土地である。
学生らの本業は学業であるため、彼らには所得というものは得られない──アルバイトという手段もあるが所詮はアルバイト、雀の涙ほどなのだ──そこで、代わりに与えられるのが『奨学金』である。
この奨学金は能力の強さによって上下は大きく変動される。
レベル0(無能力者)とレベル5(超能力者)との差は子供のお小遣いと銀行員くらいの差があるとまで言われている。
浜面仕上は言うまでもなく、無能力者である。
絹旗最愛はレベル4(大能力者)ではあるが、しかしこの両名にはとある事情があり、奨学金を受け取れるような状況ではなくなっている。

絹旗「おこめー。おこめさーん」

浜面「っ!」

絹旗「こめー。はくまいー。しろいぴかぴかの炊きたてご飯が食べたいんですよー」

浜面「……」

絹旗「おこめさーん、でてきてくださいおこめさーん」

浜面「……」

絹旗「? なんですかさっきから、黙ってこっちを見つめて超気持ち悪い」

浜面「……いや、なんつーかな」

絹旗「ん、なんですか?」

浜面「あー、やっぱ無理、恥ずかしいわ」

絹旗「ハッキリする! 超浜面はいつまで経っても男らしくないですね……」

浜面「……かわいいな、と思ってさ」

絹旗「っ!!!」
358 :浜絹モノ(米) [sage]:2010/06/13(日) 14:42:46.06 ID:ZitYbNso
絹旗「そ、そんなことで誤魔化されませんよ! そ、そうです! な、なんでウチにはこんなにお金がないんですか!」

浜面「最近、半蔵のヤツが仕事を回してくれなくてな」

絹旗「それでも、ここまで食料がなくなるなんて超異常です! 浜面の超甲斐性なし!」

浜面「うっ! それは結構キたぞ……」

絹旗「もっとでも言います! 穀潰し! ろくでなし!」

浜面「……あのさ」

絹旗「ミノムシ! フナムシ! サナダムシ!」

浜面「それもはや罵倒じゃなくなってるぞ……」

絹旗「ハッ、浜面にはこの高尚な言語の応酬を超理解できないんですね!」

浜面「お前さ……もしかして、照れてる?」

絹旗「なななな何を!?」

浜面「いやー、なんか頬が赤いしさ」

絹旗「そんな、ちょ、ちょっと興奮しちゃっただけです。超浜面を罵ることに!」

浜面「そう、か……?」
359 :浜絹モノ(米) [sage]:2010/06/13(日) 14:43:29.83 ID:ZitYbNso
絹旗「……」

浜面「……」

絹旗「あ、の」

浜面「……ん」

絹旗「う、嬉しかった、です」

浜面「……え?」

絹旗「浜面にかわいいって言ってもらって、超嬉しかったです」

浜面「っ! おまっ!」

絹旗「えへへ」

浜面「ちょ、それ、まずっ」

絹旗「しーあげさんっ」

浜面「よ、よーしお前がその気なら……!」

ピンポーン!

半蔵「おーっす浜面、仕事持ってきてやったぞー」

浜面「あ゛」

絹旗「あ゛」

半蔵「あ゛ん?」
360 :浜絹モノ(米) [sage]:2010/06/13(日) 14:44:28.61 ID:ZitYbNso
終わりです。
まだいちゃいちゃが足りない!
361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 14:44:44.92 ID:Nv0QVcEo
まさかの半蔵wwwwww乙
362 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 14:47:55.19 ID:SVrraus0
浜面と絹旗と半蔵とか…俺の嫁のバーゲンセールじゃねえか!
超乙
363 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/13(日) 15:09:00.13 ID:AcQkkYo0
乙  

米とか突然どうしたwwwって思った
これは結婚の話より前?
364 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/13(日) 15:38:08.40 ID:DdUBbPYo
またスクリプト来てるし。マジ死ね。
365 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 15:55:33.24 ID:U9gYZvk0
墨汁スレやられちまった…
366 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 15:55:59.08 ID:oBc0/zgo
  ヽ
  ー-, ┼ ヽ
   / .d´ ̄) ー―――
       _
      / : : : : `::.、_
  |l|i| /: :/ : :.:}井ー―‐,
  |l| ||'/: :/ : :/ノ ヾ、: :三=
 ゞ| | ノ{l/三/〉 j、ミ ̄ii
..弋| |ノ. !`ー'三ー' /、 } |li  |
  | |ヽ `{二二ヲ |ノi|l| | |
.  !| !l| 、| |/`´  |    .| |
  l|i|li|/ {  \/  j   | |
  |l|i  ヽ     ノ、   .lil|l
      /、=ニ二/::ヽ
.     /:::::\/::|::::::::::}
    〈::::::::::/:l´⌒ / ̄
      \::/|   ./
       !  /|   !
      |iliil|.|   |
.      l|||l.!   |
         { |llii
         | ||/
        ヾ |// //
      \ヾ|||li|///
367 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 16:21:38.15 ID:LPE5HBM0
墨汁スレは立て直してくれるって言ってたから大丈夫だろ
しかしホントに何とかならんかあれ
368 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 16:21:43.32 ID:cWZRD0U0
               ,ィ//// ィ/!  ,
         ∧ / i /´/ / ///ィ
        |ヽ/ |'        ´ _/___
      、_j                 /
.     \    /  /    ,     \ヽ ̄>
     }ヽ   /  /      /  ヽ  \<=‐
    {ヽ  l /        //   \  、 、ヾ、
      \ j/|  /  |   ィ /   、 ヾ |ハ ト\
     弋''  | ノイ ノ  l,'\ ヽ ト、ヽ 从! ヾ
      \ レ_ィ_彡|`ハ、|__NVハ ヾj,ィiリ`
      ∠ __{ {.ノイ i/__Nt.rッ‐ ミ≧={彡!
         ∠ヽ、ヘj' ̄`弋三三歹 \!
          ィ゛`7 ‐、   `¨¨´    '/、
        /ハ. /   \    _,,.. -‐/  \
       /! ヽ    ヽ >.....   / \  }
.    /  ハ   \  ヽ   ...:::i`¨,.ィ´   j
.   /    V   ヽ       ィ| ト    /ハ
 /        V     \==≠' ! /    l  |
       / V   />== //j     | ハ
       /     V  /  ∨/     |  ハ
            V_/     Y ヽ     |   〉
  <       |           }〉       l ,.イ
    \     ノ         !}     |/ |

土御門元春
369 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 16:28:49.72 ID:Nv0QVcEo
キリの良さ気なとこまで書いたので、
>>283-300からの続き投下させてもらいます。
370 :無能力者は終末への夢を見るか? 19 :2010/06/13(日) 16:29:41.68 ID:Nv0QVcEo
同時刻。

降り出した雨はますますひどくなった。
そんな中、金髪碧眼の青年が、学園都市に侵入した。

侵入者と聞いて駆け付ける警備隊と駆動鎧部隊。
無論、超能力者の反逆という可能性もあるため、キャパシティダウンも発動させていた。

しかし、一分とたたない内に彼らは戦闘不能になる。

その侵入者の男は、傷一つさえ受けなかった。
その侵入者の男は、指一つさえ動かさなかった。

それなのに、彼らは全て地面に倒れ伏せた。
『理解することすら不可能な力』によって、全身にまんべんなくダメージが浸透して。

侵入者の男は、倒れたそれらを一瞥して、ため息をつき、独り言を吐いた。

「学園都市……。 やはり、あれを任せる事も出来ないな。」

彼は適当な駆動鎧を見繕い、中のパイロットを引きずり出して地図を借りた。(というか奪った)
地図を広げ、とある実験場の場所を確認する。

「……さてと、あれが行使される前に、原石を全員保護しないとな。無論、あの少年も」

地図を戻し、廃墟同然の学園都市を行く男。
目的はただ一つ。
371 :無能力者は終末への夢を見るか 20 :2010/06/13(日) 16:31:40.28 ID:Nv0QVcEo
場所は変わりイギリス。

オフィルビルに近い建物の一室にて、二人の人影が対峙していた。

「ぐぐぐぐ……、何たる事だ!我々の崇高なる目的を邪魔するつもりか! イギリス清教!」

とある魔術結社のボスであろう男が、負け惜しみに近い台詞を吐いた。

「崇高な目的だと? 笑わせるな。」

そう言って赤髪の神父、ステイルはあらかじめ設置していたルーンのカードを用い、魔女狩りの王を召喚する。
灼熱が人の姿をしたような、教皇クラスの魔術だ。

「な……!?」

驚いたボスは、後ろへ尻もちをつく。

「早く言え。あの子は、禁書目録はどこにいる?」

ステイルはいらだちを隠さず、目的だけを言った。が、ボスはうろたえながらも答えようとしない。

「……そうか。じゃあ、死んでもらおうか。」

「は……何を……?」

ボスが何かを言いかけたが、聞く必要はなしと判断した。
その直後、魔女狩りの王が、ボスを飲み込んだ。
叫び声をあげる間もなく、男は骨だけの焼死体と化した。

「ふん、手こずらせてくれるね。まったく。」

ステイルは禁書目録を回収、もとい連れ帰る為に一人で乗り込んだ。

ちなみに、彼が怒っているのは魔術結社が彼女を攫ったからではなく、
現保護者である、学園都市の上条当麻が彼女が攫われるのを止められなかったからだ。

(……今度会ったら炎剣を四発ぐらいぶち込んでやろう)

ステイルは上条当麻を[ピーーー]勢いで恨みつつ、ビル内のどこかにいる禁書目録を探す事にする。
372 :無能力者は終末への夢を見るか 21 [saga]:2010/06/13(日) 16:32:11.26 ID:Nv0QVcEo

「浜面さん、とりあえずあの人を止血しないと!」

「分かってる、くそ! あのヤロウ! 腕振り回すせいで近づきづらいなっ!」

浜面と佐天はそう言いながらも、大雨の中削板に近づく。

『おい何してるんだー!? さっさとつぶれちまえ!ヤクチュウども!』

ご丁寧に日本語で罵倒するパイロット。
ビュン!と当たれば吹き飛ぶような勢いで、腕が二人の間をかする。

「ちっ、何だよあいつ!? 見えてないのか!?」

「そっちの方がありがたいですけどね!」

二人はそう言いつつも、先程振り落とされた削板を二人掛かりで抱えて逃げる。
とりあえず地下街に行けば、カエル医者もいる。時間との勝負だ。

『んー? 原石が移動……? テメェら、そいつ助けたいワケ? ばっかじゃねーの!?』

駆動鎧にも、オブジェクトにも似た機体が三人を追いかけようとする。

「うわっ!?」

「ちっ、何だあいつ!? さっきからの様子みると、俺らの事は見えてないのか!?」

そう言いつつも着実に距離を埋められる。

「どうしよう……! とりあえず止血しないと!」

佐天の言うとおり、削板の足は骨がむき出しで、ボタリボタリと血がまだ流れている。

「分かってるが、どうする!?」

今のところ、あの機体のパイロットの趣味か、自らの手(といっても機体の、だが)で潰したがっている。
よって、恐らくレーザーやレールガンの類は使わないだろう。が……。
距離を詰められれば、三人とも潰されてしまうだろう。
とても止血なんて事をしてる暇はない。

「くそっ……とりあえずあのビルの中入るぞ!」

「はい!」

二人はそう言って廃ビルの中に飛び込んだ。
二人は知らなかったが、そこは昔、とある錬金術師と魔術師と幻想殺しが戦った、三沢塾だった。
373 :無能力者は終末への夢を見るか 22 :2010/06/13(日) 16:32:53.95 ID:Nv0QVcEo

『どこだー?どーこーだー?』

ガシンガシンと音を響かせながら、三沢塾の前を通る『恐怖の代名詞』。
二人はそれが通り過ぎるのを確認して、ホッと一息つく。

彼らがいるのは三沢塾の隠し部屋だ。偶然壁にもたれた所そのまま転がり入ったのだ。
二人は壁にもたれかかり、さっそく削板を止血する作業に入る。

(……レーダーとかで補足する事が出来ないのかな、あれ?)

佐天は小声で、隣の浜面に聞いた。

(……いや、恐らく逆だ。 あれはレーダーでしか目標を認識できないんだ)

浜面はそう言って、削板の服を一部ちぎり、包帯に加工する。

(一応、能力者を優先で消すために、それ以外の人物が映らないようにする必要があったんじゃないのか)

(そういえば、AIMを観測する……なんでしたっけ、そういうのがあるんだっけ?)

佐天も見よう見まねで、削板のジャケットをちぎっては細く破り、包帯にする。

(多分、それを搭載してるから、ナンバーセブンの居場所が分かったんだろう。)

それでも、低能力者あたりはそのAIM拡散能力場が狭いから、中々レーダーに映らないんだろう。と浜面は補足する。

(……じゃ、もしかして、私たちがわからないのは、そのAIM拡散何とかがないから?)

(多分、な。 それに『監視』の奴らって、中々気性が荒いんだろう。目につく奴全員ぶち殺しそうだから……)

二人は削板の太ももあたりに、先程作った包帯をきつく縛る。

(……そっか、もし何でもない人を殺したら、『化け物を[ピーーー]』っていう大義名分が使えないって訳だから……)

(そうだろう。 多分俺らに気づけたのは、マイクか何かで音を拾ったからだと思う。)

削板の足から、血が流れ出るのがようやく止まった、が、依然彼が危ない状況なのは変わらない。
傷口をほっとけば、化膿するかもしれない。

(……とにかく、私たち二人だけはあの『監視』に気づかれず帰れるけど、この人は居場所がバレちゃうんだよね……)

ナンバーセブンを地下街の医者に任せなければいけないのに、元気な自分たちだけは安全に帰れるとは、何という皮肉だろう。
374 :無能力者は終末への夢を見るか 23 [saga]:2010/06/13(日) 16:33:36.18 ID:Nv0QVcEo
(……だけど、勝算はある。)

(……えっ?)

浜面はそうおいてから、今自分が考えついた事を話す。

(多分、ナンバーセブンはここに置いておけば居場所はばれない。さっき通り過ぎたのを見ただろ?)

(あ……。 でも、それはたまたまじゃ?)

(いや、偶然なんかじゃない。)

浜面はそう強く断言する。そして続ける。

「……この塾、色んな所に隠し部屋があるみたいだ。」

「ここ以外にも、あるってどういう……?」

「わかんねぇけど、多分何かやましい事をしてたんだ。その証拠に……」

浜面は隠し部屋の中央を見る。つられて佐天も見ると、そこには何かの儀式場があった。

「げ…… 悪趣味ぃ……」

「問題はそこじゃねぇ。このメモみたいなのを見てくれ。」

げんなりする佐天に、儀式場に落ちていたメモを見せる浜面。

「何々……。 吸血殺しを用いた 吸血鬼召喚の法……ってこれ怪しげな魔術じゃ?」

「いや、違う。これは多分 超能力だ。」

「えっ、でも吸血鬼とか……」

「昔、聞いた事がある。 吸血鬼を呼び寄せる『能力者』が学園都市にいた、って。」

「……はぁ。 で、でもそれと、居場所がバレないってどういう繋がりが……」

佐天はまったく分からなかった。
が、浜面は依然として自信に溢れた表情で説明する。

「考えても見ろ、こんなやましい事をする奴らが何の対策もしてない訳ないだろ?」

「あ……。ま、まぁそうだろうとは思うけど……」

「多分、吸血鬼を呼び出してる事……能力を発動させてる事が分からないようにする為の仕掛けがあったんだ」

浜面自身、その仕掛けについては知らなかったが、それは昔、アウレオルスが行った『三沢塾全体をある種の結界』というモノだった。

「つまり、だ。 多分今もなお、その仕掛けが生きてるおかげで、AIM拡散能力場が遮断されてるんだ。」
375 :無能力者は終末への夢を見るか 24 [saga]:2010/06/13(日) 16:34:26.02 ID:Nv0QVcEo

とりあえず佐天が削板の応急処置を続け、浜面が助けを呼ぶ事にした。
その時、浜面は削板がもっていた『上条当麻へ』とカードがついた小箱も届ける事にした。

「勝手に持ってくのはあれだけど、とりあえずナンバーセブンが届けようとしたもんなら速くとどけた方がいいだろ。」

と、多少勘違いしてはいたが。

という訳で、浜面が助けを呼びに行った後。

「うーむ……。ここまで怪我がひどいと、どこから手をつければいいんだろう……」

何本か骨が折れていたので、とりあえず部屋の儀式場にあった木材やらなんやらで、固定する。
雨にぬれていたので風邪をひかないように、とこれまた儀式場の布(何かびっしり書かれていたがしかたない)で身体を拭く。

一番の問題点、相変わらず骨はむき出しのまま。
さすがに雨にぬれたあの肉塊を回収する事は出来なかったので、これはどうしようもない。


「……どうしよう。」

吐き気はこらえたが、あまり見たいものではない。
何か汁が出てきてるし。拭いた方がいいのか、と思ったが下手にいじらない方がいいと浜面に言われたのでほうっておく。



「そぉい!」

浜面は地下街の出入り口に滑り込むようにダイブした。

何事だ、と人が集まってくる。
好都合だと思い、浜面は叫んだ。

「重傷人一人、地上にがいる! この中で無能力者で、度胸がある奴だけ来い!」
376 :無能力者は終末への夢を見るか 25 [saga]:2010/06/13(日) 16:39:40.19 ID:Nv0QVcEo
垣根はその声を聞いた。
浜面一人だけが帰ってきて重傷人、と聞いて佐天が危ない目にあったのかと推測した。
彼は罪滅ぼしの意識のためか、行こうと思案したのだが、『無能力者』という条件に当てはまらなかった。

(……監視に見つかるから、か?)

もしかしたら、自分が行った方が足手まといになるかもしれない。
……自分の能力さえなければ。そんな考えまで浮かんでくる始末だ。

(……なっさけねぇな、俺。 昔はもっと………。)

そこで彼は打ち止めが裾を引っ張ってる事に気付いた。

「……カキネ、どうしてそんな悲しい顔をしているの?」

「………、俺が? 悲しい顔?」

ふと、地下街のショーウィンドウのガラスを見る。そこに薄く反射して映し出された自分の顔。

「……本当だな。……なっさけねぇ顔だぜ。」

そして、視線を下に落とす。見上げる打ち止めと視線がぶつかる。

「……なぁ、打ち止め。」

「……あいつは、あの第一位は。 こんな時、どうするんだろうな?」

「………、それは……。」

打ち止めは黙った。
思い当たる節がない訳ではない。
ただ、言うべきかどうか迷っている。
目の前の彼までいなくなるかもしれない。
でも、彼に嘘を言う事は出来ない。

しかし、彼が答えを求めている以上、言わなければいけない。
打ち止めは、彼がいなくなる事も覚悟して、告げた。

「………あの人なら、」

「あの人なら、きっと、守りたいものの為に動くと思うって、ミサカはミサカは断言してみる。」

「………そうか。」

垣根にとって、それはあらかた予想していた事でもあり、はじめて知った事実でもあった。
あの第一位が……と少し笑いたくなったが、あいつなら当然だろうとすぐに受け入れ理解する。

証拠はあった。

一方通行の、その信念の『結果』が目の前にいる少女なのだから。
377 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 16:41:09.37 ID:Nv0QVcEo
とりあえずここまで、です。 ピンポイントでsaga入れるの忘れて所々ピーッってなってますが、一応全部『[ピーーー]』です。

しかし全然終わりそうもない……やはりスレ建てすべきだろうか。
378 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/13(日) 16:41:44.34 ID:Nv0QVcEo
あー…… 一応全部 殺す が入ります。 
379 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 16:53:01.76 ID:VjUpW1Ao
個人的にゃスレ立てた方がいいな。その方が俺の心臓に悪くない。
380 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 16:56:57.70 ID:DdUBbPYo
スレたての是非はともかく、総合は複数の作家がいるんだから完成してから書き込むべきじゃないか?
381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 16:58:03.18 ID:LPE5HBM0
安価つけて続きって書いたら途中でも投下していいって話だったと思うが
382 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 17:02:46.68 ID:tomrCNk0
安価つけて続き書く。
ほとんどのSSスレはどこの板もそうだよ
極一部、VIPではそうでなかったかもしれないけど。
383 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 17:05:43.18 ID:DdUBbPYo
ほんとだ。テンプレにもあるな。悪かった。
384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 17:11:21.80 ID:Nv0QVcEo
つまりスレ建てた方がいい訳なのかこれ
でももうスレあるしどうしよう 後 また爆撃きた
385 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/13(日) 17:14:53.26 ID:wsSDccw0
突然失礼します。
6、7レス借りて投下します。
386 :断片1 [sage saga]:2010/06/13(日) 17:16:04.15 ID:wsSDccw0
 ――忘却。
 それは欠陥ではなく、『彼女』の《人間》としての防衛機能。
 『彼女』が忘却した記憶。いや、忘れようとした追憶。
 『愛する』者によって二万回殺された、記録。
 そして、『愛する』者に傷つけられ、捨てられた過去。
 ……過去。
 それは『彼』の《目的》ではなく、他の人達には分け与えられない、『彼』にとっての救いのない救い。目的と手段の矛盾。敗北条件しかない孤独な闘争。
 『彼』が何も疑わず、支え、信じていたもの――。
 いや、信じようした行為/規則的な習慣で得た安らぎ。痛み。
 そして、少なくとも自分から見たら、明らかに狂信的な祈り、一方通行な献身的行動の連続。
 一方通行。
 これは《今》の自分の名前。
 それは『昔』の《彼女》の名前になるはずだった名前。
 『学園都市最強』、そう謳われた能力。
 それに伴いきれてはいない、幼く脆弱な精神。
 白い髪、紅い目、整った陰りのある容姿。可哀そうなくらいか細い身体。
 そんな《彼女》に出会ったのは、『暗闇の五月計画』という《彼女》の能力を基盤とした能力者を量産しようとする計画の直後だった。
 その計画の実験対象は、自分も含む《置き去り》の子どもたちだった。
 《検体番号一〇〇三二》
 それが計画内で自分に与えられた記号。使い捨ての歯車の一部。
 命を懸けた籤引き番号、選ばれなかったら堕ちていく受験番号。
 「………」
 そして、自分は選ばれた――。関係あるなしに関わらず、多くの犠牲を中からただ一人だけ。
実験は明らかな失敗だった。
求められた人員や基準を満たせず。ましてや、多くの失敗を出しながら何の方法論の確立はおろかその手がかりすら残せなかったのだから、仕方はなかった。
387 :断片2 [sage saga]:2010/06/13(日) 17:17:05.56 ID:wsSDccw0
 結果、この計画に関わった研究者たちはこの『計画』を自身のキャリアに残したくないと、一人一人、静かに研究室から消えていき、最終的には自分ともう一人、顔に刺青を入れた男の研究者だけしか研究室に残らなかった。
 その男の研究者は自分に通告する。
 『明日、お前の処分が決まる』『確かに、お前は運が良く、生きる価値のあるクズだ』『でもよ。残念な事に現実は厳しいんだよ、クズが。結果を出ない奴を生かしておく義理や暇はねぇ』『……だが俺は寛大だ、慈悲深い。クズはクズでも、使いそうなクズは使う』『だから、テストだ。お前みたいな臭いブタでもわかるルールだ』『俺が大切に大切に、だ…、調教、もとい育てた上げたろりぃなあいつに傷ひとつでもつけたら、テメェの勝ち。負けたら…わかるな。同じクズでもと一緒に、焼却炉でおねんねだ』『そうか、精々頑張れ。相手はたかだか普通の学園都市最強、だ。ギャハハハハッハ、ハ、ハハハハハッハハハハァハ』
『あと最後に』『ねぇ、と思うが…億が一、あいつに傷でもつけたら、俺が殺す』
『地獄の底までテメェに着いていって、三千回以上ブチ殺す。』『絶対にお前を殺す』
 そして、残念な事に自分はそのテストに合格した。
 《彼女》を傷つけた自分は、男の研究者に重症を負わされ、一週間後、目覚めた。
 気持ち悪いほど、紅く染まった天井。
 自分に繋がっている多くのチューブ、計器、様々な装置。
 四分の一しか開かない窓からは、夕日が差し込み、レースのカーテンを揺らしている。
外の空の青は段々濃くなっていき、夜の冷気が部屋を満たしていく。
 自分の右手を掴み、心配そうに覗きこんでいる白い《彼女》。
 自分が目を覚ますと《彼女》は、慌てて手を離し、顔を背けた。
 訪れる沈黙。
 《彼女》の背けた顔の左頬には大げさに貼られたガーゼ。自分が《彼女》に負わせた傷。
 自分は全身の痛みを我慢しながら、《彼女》の温もりが残る右手を上げ、そっと僅かに《彼女》の左頬に触れ、小さく呟いた。
 ごめん、と。
 自分の精一杯の誠意のつもりだった。
388 :断片3 [sage saga]:2010/06/13(日) 17:18:36.68 ID:wsSDccw0
 それを聞くと、彼女は一度だけ、びくん、と肩を震わせ、頬に赤みが増し、こちらを向き、舌足らず口調のまま、まくし立てた。
 『何がごめんですか、こっちは超心配したンですよ。ホント、超ウザイです』『なんで何回も謝れるンですか、この超変態』『謝るのはもういいですから、この傷の超責任とって下さい。私を瑕ものしたせ、き、に、ん』『…どういう方法で超責任とれば、いいかって。そンなの、自分で考えて下さいよ』『……。わかりました、この超ノロマなあなたに代わって、超責任のとりかたを教えてあげます。あなたは、私の超しもべになりなさい』『意味が判らないって。ホント超馬鹿ですね。私のしもべの仕事は…』『ずっと私が傍にいる事。ずっと私を怖がらない事、無視しない事。私がいけない事をしたら、きちんといけないと言ってくれる事。それからそれから――』
 夕日が沈み、薄暗い病室の個室の中で《彼女》はわずかに自分から顔を背け、静かに確かに、こう自分に呟いた。
 『――私を殺せる人……』
そう言った《彼女》の表情を自分は見る事ができず、何も言えなかった。
「……」


その後、しばらくは割合穏やかな日々が続いた。
幾つかの自分に変化が起きる。
一つ目は自分の名前が《一方通行》になった事。
 理由は《検体番号一〇〇三二》では《彼女》曰く、『超呼びにくい』との事。それはまったくの同意だが、この名前もどうかと思う。聞けば、《あの》男研究者が《彼女》の能力に例えて、考えた名前らしいが、《彼女》はどうしても嫌らしく、『超呼びにくい』自分の名前に転用されたらしい。南無。
二つ目は《あの》男研究者がやけ自分を狙ってくる事。
新薬投与やら、新型の駆動鎧やら、能力開発(実際は人間一人サンバック劇場)の実験に強制的に参加させられ、狙われた。
その度に自分は入院させられ、朦朧する中、対岸には多くのギャラリーが見守る川原で、新種の人型カエル《冥土返し》と死闘を繰り返す夢を見た。
そして、三つ目は《彼女》がずっと傍から離れない事。
食事の時も、就寝の時すらも一緒だった(流石にトイレ時と入浴時は遠慮した)。
389 :断片4 [sage saga]:2010/06/13(日) 17:20:23.59 ID:wsSDccw0
いい加減に離れてくれ、と頼んでみたが、《彼女》が上目遣いで『…だって、離れると超怖いですから』と言われると、何も反論できなかった。
《彼女》は自分の『能力』開発にも手伝ってくれた、もともと《彼女》の能力や演算パターンを基盤にしている為、見違えるように自分の『能力』は向上した。
ありがとう、と言うと《彼女》は笑顔になった。初めて見る《彼女》の笑顔だった。その笑顔は温かく、他人がどう言おうと少なくとも、自分はこの笑顔の為に死ねると思った。
そう、確かに思ったさ。

でも、これは『人』が《記号》として、《処理》されていく実験の間に『人』としてまだ、自分は大丈夫か、と問いあう馴れ合いだったのかも知れない。甘噛み、似た行為。
痛みから覚悟もなしに立ち向かう事をせず、お互いを慰めあう幼稚な行為だったのかも知らない。
だが、当時の自分はこの事は知らないし、気付かなかった。
でも、《彼女》は知っていて、自分に教えなかったかもしれない。

しかし、その平穏な日々も終わりが告げる――
 《絶対能力者計画》
 自分はこの計画の内容は詳しくは知らないが、この《学園都市》の最高の能力者の位である《レベル五》から、更に上の『神』にも似た能力者を生み出そう、という計画らしい。
その《絶対能力者計画》の被験者に選ばれたのは、当然ながら『学園都市最強』たる《彼女》だった。
《彼女》が自分に名前をつけて欲しい、と言ったのはその《計画》が始まる三日前だった。
その前後から自分の傍から《彼女》は離れるようになった。
二日間考えたが全然、女性の名前なぞ自分には考えられず、不本意ではあるが人に頼る事にした。
頼ったのは、何度か自分と面識がある『完全ニートマニュアル』を愛読する女性研究者だった。
390 :断片4 [sage saga]:2010/06/13(日) 17:21:38.60 ID:wsSDccw0
女性研究者は、自分が二日間ろくに寝ずに考えた問題を三秒足らずで解決し、《彼女》の名前を書いたメモを自分に渡した。
 自分は彼女に礼をいい、後ろで聞こえる『既成事実』などと言う単語を無視し、《彼女》の部屋にむかった

しかし、《彼女》は部屋にはいなかった。
薄暗い部屋の中、雨の音だけが響いた。
電気を点けると、机の上にメモが残しあった。


――『今まで、超ありがとう。そして超ごめんなさい』と。


《彼女》の嘘に気付いたのは、その時だった。
いや、この嘘に気付いていないのは、自分だけだったかもしれない。
自分はゆっくりと女性研究者のメモを開く。
そして、そこに書かれた文字を見て、周りの音が消え、感情が一定になり静かに涙が出た。
メモの文字。
そこには自分が《彼女》与え続けてきた感情、これから先欠け続け、ずっと埋まる事がないであろう気持ちが書かれていた。
たった二文字。
『最愛』と。

391 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/13(日) 17:27:44.18 ID:wsSDccw0
以上です。

レスの数を間違えてすいません。

これは四スレの443と。
五スレの303の一応続編です。

今回のはいつも以上に自信がないので、もし何か感想、意見、批評など何でもいいので、レスがもらえたら嬉しいです。

それでは失礼します。
392 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 17:58:14.03 ID:X.9JQQDO
また爆撃きてるな
393 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 18:06:34.95 ID:tomrCNk0
>>391

ちょっと泣いた
394 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 18:23:03.12 ID:/B59S3Eo
>>391
すまん、読んだが俺には理解できなかった。
続編なの?
395 :391 携帯です。 [sage]:2010/06/13(日) 18:36:04.74 ID:g/mhl.DO
携帯から失礼します。

>>394一応、続編のつもりでしたが…、改めてみると色々テンションと作風がの落差が酷いので、

これは個別という事にしてもらうとありがたいです。
浜面と上条さんとの戦闘からしようと思ってのに、何故こうなった…。

期待していた皆さん、本当にすいませんでした。

396 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 19:15:19.59 ID:EVb.xEDO
面白いのばっかり来てるなぁ。これから投下するのが恥ずかしい。でも略

地の文の練習がてらまた垣根書いてきた。5レスほど貰う。誤字脱字はいつも通り脳内補完でお願いします
397 :未元定規 [sage]:2010/06/13(日) 19:16:05.28 ID:EVb.xEDO
――とある一室――

(はーぁ、なんでこんな親父の相手なんかしなくちゃいけないんだろ)

スクールのメンバーであるドレスの少女は『上』からの命令により、とある男と接触を図っていた。

「よく来てくれた。お酒は飲めるのかい?」

「いえ、未成年なもので」

「……それは残念だ」

能力を使わなくてもこの男の下心は丸分かりだった。早く終わらせたい。ドレスの少女はそう心の中で呟いた。

「まさかあの会社の役員が君みたいな子だとは思わなかったよ」

「えぇ、よく言われます」

さも当然のように答えるがもちろん嘘だ。上層部が偽の情報をこの男に与え、それらしく演じているだけだ。

「それで要件はなにかね?」

ドサッ、とソファーに腰掛けた男の目つきが変わる。一応それなりに危ない橋は渡ってきた目をしていた。

「はい。我が社はあなたの会社を買収しようと考えています」

「なんと」

もちろんこれも嘘だ。この男の裏でやっていることを確証付けるための嘘。言わば、揺さぶりである。

「買収と言っても。あなた方を下に置くような真似はしません」

「技術力を買いたい、という訳かね?」

「えぇ」

「うむ……」

ドレスの少女に与えられた仕事は、この男が『外』に学園都市の技術を持ち出しているという証拠を掴め、というものだった。
398 :未元定規 [sage]:2010/06/13(日) 19:16:48.78 ID:EVb.xEDO
(出来ればこんな奴に能力は使いたくないな)

「全面的に資金援助を約束します。資金繰りに困っていると聞きましたが?」

「……」

更に一歩踏み込む。買収を受け入れれば『外』に技術を流している事が明るみになってしまう。買収を断ったら資金繰りに困る。これでこの男がどこかでボロを出すと少女は睨んだ

「以下かでしょうか?」

「分かった。買収を受け入れよう。ただし……」

きた。これでボロを出せば目標は達成。後は適当にあしらって『上』に報告すれば完了。だが男の答えは予想外のものだった。

「ただし、君が条件だ」

「はいぃ!?」

突然のことに少女は驚いた。それもそうだ。イエスかノー、またはタイム。普通であればこの3通りの答えしか返ってこないはずだからである

「君を私の駒にしたい」

「あの、それはどういう……?」

「意味が分からないかい? つまりは人質という訳さ」

「っ!?」

この男を少々侮っていた。ただでさえ『外』に敏感な学園都市を相手に、その裏をかいくぐり技術を流しているその手腕は相当なものである

「あ、あの私は……」

「さ、隣に座りなさい。お互いに突っ込んだ話をしようじゃないか」

ソファーをポンポンと叩き男は手招きする。実にいやらしい感じが滲み出ているのを少女は感じた。
399 :未元定規 [sage]:2010/06/13(日) 19:20:33.76 ID:EVb.xEDO
(これはまずいわ。一旦、お互いの距離を離して仕切り直しね)
少女は自らの持つ能力を使い、自分と男の心理的距離を遠ざけた。

「私たちは妥協案を用意していません。よってその条件は飲めせまん」

「君は役員とはいえまだまだ半人前の小娘にしか過ぎん。交渉の駆け引きというものを教えてやろう」

そう言うと男はおもむろに立ち上がり、ジリジリと少女との距離を縮める。

(効いてない!? いえ、違うわ。最初から距離は遠かったんだわ。なら距離を多少近付ければ……)

「見れば見るほど可愛い顔してるね。オタクの役員は見る目があるようだ」

「きゃあっ!?」

男は少女の手を取り壁に押し付け、自由を奪ってから足を掛け少女を寝転ばせる。大の大人に力で勝てるはずがなく、抵抗虚しく組み敷かれる形となった。

(距離を近付けても遠ざけても意味ないってことは最初からこれが目的!?)

時、既に遅し。ここまでくれば理性が吹っ飛んだ男に対し心理的距離など関係ない

「ちょっと、やめて!」

「可愛い抵抗してくれるね。燃えるシチュエーションだ」

ジタバタともがくも、手足に体重をかけて押さえられては身動き1つ取ることが出来ない。抵抗のない首をイヤイヤと辛うじで動かすも、それは男の本能に火を付けるだけだった

「いや、離して! あなたの話を聞くから! お願い!」

「妥協案は用意してないんだろう? なら話なんて意味ないね」

「ひっ!?」

首筋を舐められ思わず変な声を挙げてしまう。今まで犬か猫くらいにしか舐められていない場所だ。

「お願いだから止めてよ! 誰か助けて!」

「助けを呼んだとしても下の私兵団を突破出来るはずがないよ。残念だったね」

「いや! お願いだから触らないで!」

男は左手で少女両手を押さえつけ、右手で胸元を弄る。

「お願い助けて垣根!」

「おっと、心理ちゃんはお楽しみ中でしたか」

バダン! と根は扉を勢いよく蹴り、部屋の中で組み敷かれている少女をからかう。

「違うわよ! お願い早くなんとかして!」
「な、なんなんだね君は!?」
400 :未元定規 [sage]:2010/06/13(日) 19:21:08.49 ID:EVb.xEDO
「俺か? 俺はその女の仲間だよ」

「仲間だと!? ええぃ、下の私兵団は一体なにをしている!?」

「私兵団? あぁ、あの雑魚共か。手加減はしてやったが生きてるか死んでるかは分からねぇな」

「っ……!」

男は絶句した。高い金を払って雇った100人の私兵団、その装備と技量はアンチスキルに勝るとも劣らない。この私兵団を垣根と呼ばれた男は1人で突破してきたのである。

「それよりよ」

「……」

「いつまでも俺の女に乗っかってんじゃねぇ!!」

「ふごっ!!」

垣根はまたも勢いよく蹴った。少女に覆い被さる男を。

「お、女ぁ? ぐっ! な、なんなんだよお前らはよぉ……」

「安心しろ、お前だけは生かしとけって命令だ。今ここど死ぬことない」

垣根はうずくまってる男の襟を掴み囁くように言う。

「い、今ってなんだよ!?」

「あーうるせぇ。うるせぇから寝てろ」

垣根の周囲が僅かに発光する。

「は? ぁ……」

男は間もなく眠るように倒れた。おそらく、空気中のなにかを未元物質で変質させ眠るようななにかを生み出したのだろう。

「こ、殺してない? 生きてるよね?」

垣根の背後に隠れるようにして少女は恐る恐る尋ねる。

「俺はお前と違ってそんなヘマはしねぇっての

「ご、ごめんなさい……」
401 :未元定規 [sage]:2010/06/13(日) 19:21:33.34 ID:EVb.xEDO
「なぁ、謝る前によ」

「なに?」

「その胸元、どうにかしたらどうなんだ?」

「っ!?」

少女は慌てて胸を隠すも垣根に見られた後では意味などなかった。男に弄られた時は大丈夫なはずだったが、なにかの拍子にずれてしまったのだろう。胸の片方が露出していた。

「ばかっ、見るな変態!」

「助けに来てやったってのになんだよその言いようは」

「うっ」

「『お願い助けて垣根!』とか泣き言を言ってたくせによ」
「〜〜っ!」

似てもない声色を使ってからかわれジダバタする少女を垣根は「はははっ」と、笑い飛ばす

「でも、助けてくれてありがとう」

「礼なんかよりも反省するんだな。毎度毎度助けてもらえると思うなよ。切ると判断したら切る。俺達はそんな甘い世界にいねぇ」

「……分かってるわ」

先程までとは打って変わって真剣な顔付きで垣根は少女に対し忠告する。少女はその姿に多少の恐怖を覚えながらも承諾の言葉を返す

「ね、ねぇ! 1つ聞きたいことがあるんだけど……」

「あ? なんだよ」

もじもじとする少女に垣根はぶっきらぼうに聞き返す

「私はいつから垣根の女になったの?」

「……さぁな。なんのことだか分からねぇな」

「え、ちょなにそれ!?」

「ん? この音は下部組織が到着したのか。さて、早く帰るぞ心理ちゃん」

「ちゃんと答えてって……あ、待って! こんな所で1人にしないでよ!」

スタスタと先を歩く垣根とそれを追い掛けるドレスの少女。暗部に生きる2人の僅かな安らぎがそこにはあった
402 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 19:23:38.60 ID:EVb.xEDO
改行も少し考えないとな。ほんとうまく書ける人は凄いよね
403 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 19:25:04.69 ID:Nv0QVcEo
終わり?
真理ちゃんマジかわいい 乙
404 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 19:25:53.86 ID:VjUpW1Ao
乙。改行は確かに考えるよねー
405 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 20:41:00.31 ID:tomrCNk0
みなさん乙です。

ちょっと投下します。たぶん12レスくらいになる。
小ネタスレの妄言を引き伸ばしてみましたん。
通行止め、記憶障害、シリアス。黄泉川家しか出てきません。
406 :忘却の空 1/12 [sage saga]:2010/06/13(日) 20:42:00.69 ID:tomrCNk0




 目が覚めたかい?


そう言って俺を覗き込んだのは初老の医者だった。
見覚えは無い。


 今日の昼食はあなたの好きなお肉ですよ。


そう言ってプレートを差し出したのは薄桃色の看護衣を身に纏った看護師だった。
見覚えは無い。


 おっはよー! ってミサカはミサカはもうお昼だけど朝のご挨拶ー!


そう言って病室に飛び込んできたのは小さな少女だった。
見覚えは――ある。


 …打ち止め?


確かそんなような名前だったはずだ。
コイツはウイルスに侵されて、死にかけていたのではなかったか。
そういえばあの騒動はどうなったのだろう。


 そうだよー! ミサカは打ち止め、あなたのお嫁さ…いたっ!

 こら、打ち止め。嘘はついちゃだめじゃん。

 …なンだ、オマエ?


狭い病室に人間が増えて行く。
医者。看護師。子供。女。
見覚えがあるのは、このキンキンと高い声ではしゃぐ小さな子供だけ――。


 …誰だ、オマエ?


一瞬表情を歪めた女が、俺のベッドの枕元を指さした。
そちらに視線を遣る。にっきちょう、と書かれた小学生向けの薄っぺらいノートが置いてあった。
407 :忘却の空 2/12 [sage saga]:2010/06/13(日) 20:42:33.30 ID:tomrCNk0
ページをめくる。




―――9月7日
脳に障害があるらしい。
昨日のことを何も覚えていられないと言われた。


―――9月8日
昨日日記書いたらしいけど俺覚えてねーし。意味あんのかこれ


―――9月9日
三日目か。もっと経ってんのか?よくわかんねーけどどうでもいい。
支障といえば知らねー人間が俺のこと知ったようなクチ聞くことくらいか。


―――9月10日
ガキがうるせえ。
昨日の日記を読んだが全く同じことを書こうとしてた。やっぱ意味ねーだろこれ




 …なンだこれ

 お前が書いた日記じゃんよ。まだ今日で五日目だけどな

 あなたの字ってとっても綺麗ね、ってミサカはミサカは感心してみたり。もっとたくさん書いて欲しいなーってミサカはミサカは希望を述べてみる!
 そして出来たらミサカ達のことも書いて欲しいんだけど、ってミサカはミサカは不機嫌そうなアナタにさらなる要望を…

 うるせェガキ

 ひ、酷い!ってミサカはミサカは嘘泣きモード!!ぐすんぐすん


子供が嘘泣きと公言しながらベソをかいている。うるさい。
昨日のことを覚えていられないってのはどういうことだ?
こいつらは俺の事を知っているのに、俺はこいつらのことを知らない。そういうことか?



 とりあえず、今日で退院ってことになってるから。アンタは今晩から、私の家で暮らすじゃん。

 …はァ? 意味がわっかンねェぞ

 ミサカとヨミカワとヨシカワと一緒に、4人で暮らすんだよ! ってミサカはミサカは補足説明を加えてみる!
408 :忘却の空 3/12 [sage saga]:2010/06/13(日) 20:43:02.38 ID:tomrCNk0

 ヨシカワってのは…芳川桔梗かァ? ヨミカワってのは?

 私じゃん。黄泉川愛穂。よろしくじゃん?



黄泉川愛穂と名乗った女は、快活に笑って挨拶をした。
このやりとりも、きっと繰り返されたものなんだろう、と予想する。
俺の記憶は8月31日までしかない。今日は9月11日らしいので、その間の10日間がすっぽりと抜け落ちているようだ。
能力が使えなくなったことについて説明を受け、杖の使い方を練習する。
これといって体調に異常は無かったが、自分の価値がなくなったようでひどく不愉快だった。
練習中、すこし離れた場所で、子供が悲しそうな顔をしていたのも、不愉快だと思った。

女にマンションに連れて行かれる。
医者に笑顔で見送られ、薬の束をいくつも渡された。精神安定剤、とか言っていたが、どうせただの睡眠導入剤だろう。
見知らぬ女について行くことに不安はあったが、退院だと病院を追い出されてしまえば行くところはない。
自分の寮に帰っても良かったが、あそこはたしか壊滅状態だったはずだ。いまから片付けるなんて面倒なことはしたくない。
それに、どうやらこの女と一緒に暮らすことは連中の中ではすでに決定事項のようだ。

その日の晩、日記に「黄泉川愛穂と芳川桔梗と打ち止めと暮らすことになった。面倒」と書き込んだ。
409 :忘却の空 4/12 [sage saga]:2010/06/13(日) 20:43:32.12 ID:tomrCNk0




 おはよう!


そう言って俺を覗き込んだのは一人の少女だった。
重力に逆らうようにくるくると動く、ピンと立った毛束は、アホ毛と呼んで差し障りないだろう。


 まだ居たのかオマエ

 ? 何のこと? ってミサカはミサカは首を傾げてみる


何のことも何も、とっとと出ていっていると思っていた――、 そこまで思考して、あれ、と思う。
景色が違う。自分の部屋とは空気も、置いてあるモノもまったく違う。
背筋に悪寒が走り抜けた。


 どこだ、ここはァ?!

 ここはヨミカワのマンションだよってミサカはミサカは説明してみる!


思わず声を荒げた俺を、ニコニコと笑ったまま子供はいなした。
ヨミカワ? 誰だ、それは。
なんでお前は当たり前のように俺のそばにいるんだ。
そもそもお前はウイルスだかなんだかに侵されていて、ヤバかったんじゃなかったのか?


 意味がわからねェ。 俺は帰る

 ここがアナタのおうちだよ? ってミサカはミサカはアナタを引き止めてみたり!


子供の手が俺の腕をつかんだ。
どういうことだ? 何故反射が効かない。 そういえば、体がベタベタしているように感じる。 ――汗をかいている?


 色々と説明するから、とりあえずそのままで聞いて欲しいなってミサカはミサカはアナタに座るよう促してみる。


いやに手馴れた様子で俺をベッドに押し戻し、子供はがたんがたんと重たそうに椅子を引きずってきた。
すとんと腰掛けて、一呼吸置くとつらつらと話しだした。
荒唐無稽なお笑い話を。
410 :忘却の空 5/12 [sage saga]:2010/06/13(日) 20:43:59.94 ID:tomrCNk0

 はァン? 俺がオマエを助けよォとして、ドジって脳に風穴開いて、マトモじゃなくなっちまった、ってのか?

 大雑把にまとめるとそんな感じだよ、ってミサカはミサカは首肯してみる。 それで今はアナタはこのマンションに住んでるの。
 同居人はミサカを含めて3人。 みんな女の人だけど、手をだすのはNGなんだからってミサカはミサカは釘を差してみたり!

 そっちはどォでもいいが… 確かに能力は使えてねェみてェだな…

 アナタはここに来てもう二週間も経っているから、一応色々揃っているので不自由は無いはずだよってミサカはミサカはフォローしてみる。
 あとあと、アナタのご飯の席は右から二番目で、歯ブラシは赤色だからね!
 アナタの瞳の色と同じなんだから、ってミサカはミサカは由来を説明しつつ、ミサカのも赤色なんだよ子供用の小さいのだけどってニマニマしながら、

 あーあーちったァ静かにできねェのかオマエはよォ?


うざったい子供のぴょこぴょこと動く毛束をぎゅっと引っ張ってやった。
途端に悲鳴が聞こえるが、無視。
それよりも二週間というのが気になる、今は一体何月何日なんだ?
部屋を見回すと壁に掛けられた大きめのカレンダーを見つけた。
何か、びっしりと書き込まれている。
近づいて読もうとして、かくりと両足から力が抜けた。立てない。


 あ、これは言い忘れていたんだけど、ってミサカはミサカは前置きしつつ、アナタは今健常者に必要な演算能力が一般人以下なので身体のバランスが取れなくなっているの、ってミサカはミサカはアナタに杖を渡してみる


バランスが取れなくなっている、と言われて納得した。確かに、自分の意思だけではまっすぐ立って居られない。
思ったよりもよっぽど面倒なことになっているらしい。
子供の細い手から、現代的なデザインの杖をひったくるように受け取った。
無理矢理体重を分散させて、ほとんど伝い歩きに近いような方法でカレンダーまで移動する。
そこにあったのは、幼い子供が必死で書いたであろう小さな想いの集合体だった。

その日の晩、日記に「記憶を保っていられないってのは本当らしい。ガキが辛そうにこっちを見てくるのがうぜぇ」と書き込んだ。


411 :忘却の空 6/12 [sage saga]:2010/06/13(日) 20:44:28.13 ID:tomrCNk0



 おはようじゃん。起きるじゃ〜ん!


そう言って俺の布団をひっぺがしたのは、巨乳に黒髪の女だった。
見覚えは無い。
一気に覚醒する。


 だ、れだオマエはァ!? どっから入った、ってかどうやって俺を起こしやがったッ!?

 どうって、普通に大声と衝撃で目覚ましの代わりをしてやっただけじゃん? そしてそもそもここは私の家だぞ一方通行。


事もなげに女は答えた。
まーまー座って、と余裕の態度の女がムカツク。ベッドの上から飛び降りようとして、周囲がぐらりと傾いたのに気づいた。


 あーあ、自分じゃ立てないんだから無茶しちゃだめじゃん? ちょっと水取ってくるから深呼吸でもしておくじゃん。 どうせ歩けないんだから動きまわるなよ、少・年!


そういうと女は俺をベッドに座らせて、スタスタと部屋を出ていった。
腰を上げようとしたが、自力で立ち上がれないことを知ってそのまままんじりともせず女を待つ。
不愉快極まりないが、仕方ない。
ほどなくして戻ってきた女は、宣言通り水の入ったコップを持っていた。


 おまたせじゃん? コレ飲んで、アタマすっきりさせとけ。 ――飲んだら説明を始めるから

 …説明? ンだそれは

 いいから、とっとと目を覚ますじゃん


女はわけのわからない事を言っていた。
実質、絶対能力進化実験の深部についてまでは知らないようだが、おおよそのことについては把握しているようだった。
そしてその後、一方通行という能力者がどうなったのかというところまで。
だがそれは俺にはただの絵空事のように思えた。
412 :忘却の空 7/12 [sage saga]:2010/06/13(日) 20:45:05.90 ID:tomrCNk0

 からかうのも大概にしとけよ、牛女ァ

 からかってなんかいないさ。 実際、お前はその二本の足だけではまっすぐ歩くこともできないじゃん?

 ――、。

 そんじゃもっと説明しておくぞ。お前は今ここに住んでいる。一ヶ月経った。お前はここの住人に、「家族」として認識されているからそのつもりでな

 ――は、はァ? 家族? っつーか、俺の寮は

 引き払った。お前は今、…まあもともと不登校だったらしいけど、学校には通ってないじゃん。
 いちおう所属している学校には名前だけ登録されてるけど、前のところじゃない。転校手続きはすませてあるから

 な…何を勝手な事を言ってやがンだ、オマエはァ!?

 勝手じゃないじゃんよ。そう決めた。お前も一緒にな。 ま、諦めることだ。お前はここから出られない。出たところで、道順も分からないんじゃ迷子になるだけだし。

 俺はンな事了承してねェぞ!

 ――覚えていないだけじゃん、ただ、覚えていないだけ。 それは確かにあったことで、現実だ。


女は快活な笑顔をひっこめて、苦々しげに吐き捨てた。
現実だと言いながら、それを認めたくないと訴えているように見えた。

トタトタと小さな足音が聞こえてくる。ドアの向こうから聞き覚えのある子供の声が聞こえた。


 ヨミカワー! 朝ごはんまだっ? 牛乳の準備はできてるんだからはやくー!ってミサカはミサカは自分の優秀性をアピールしてみる!

 わかったじゃん、すぐ行くからお皿を四枚だしておいてほしいじゃーん?


女はすぐに表情を切り替えて席を立った。
ダイニングに誘導されるままついていくと、アナタの席はここ! と言いたげに子供が椅子を引いて待っていた。
これが、習慣なのだろうか? 覚えていないが、どこか懐かしいと思った。

その日の晩、日記に「昨日も肉だったらしいが覚えてねえから明日も肉にしろ。 って言ったら泣かれた。面倒くせぇ。どいつもこいつも。」と書き込んだ。



413 :忘却の空 7/12 [sage saga]:2010/06/13(日) 20:45:53.97 ID:tomrCNk0


 おはよう。もう朝よ、起きなさい?


そう言って俺を覗き込んだのは、研究員の一員だった女だった。
今更何の用だ? もうあの実験は凍結しているはずだ。


 うぜェ。起こすンじゃねェよ…。 今度はなンの実験ですかァ?

 実験じゃないわ。ただ朝だからよ。 朝は朝ごはんを食べるためにあるのよ? 君が来ないと、朝食が始まらないの。

 何言ってンですかァ?


意味の分からないことを言う女だ。元からコイツは妙なところがあった。妹達にいちいち名前をつけようとしたり、顔を覚えようとしたり。
今度は何の酔狂で、俺に関わってきてるんだかさっぱり解らない。


 …いや待て、芳川

 なあに、一方通行。 ああ、杖ならベッドサイドに立てかけてあるでしょう? 使い方はまだ難しいかしら?

 ――杖? なンの話だ。 いやそォじゃねェ… ここは何処なンだ? なンかの実験で使ってる施設か? にしてはずいぶん小綺麗だし生活感が、

 ここは愛穂の家で、アナタの部屋よ。 君も私も居候。 詳しい説明が聞きたいなら、他の二人がしてくれるわ。

 アイホ? 俺の部屋? 居候? 何の話をしてやがる

 そんなことより朝食よ。ほらさっさと来て頂戴。 お腹をすかせたお子様が、君の到着を心待ちにするあまりパックごと牛乳を飲み干してしまうわ。
 …みんな、「待っている」んだから、早くしてね。

 おい、芳川!


言いたいことだけ言って芳川は足早に立ち去った。追いかけるため立ち上がろうとしてそれが叶わないことに驚愕する。
そういえば杖があるとか言っていた。意味が分からないが、何か起こっているのかもしれない。
能力が使えないのも気になるが、ともかく事情を知っているらしいあの女を問い詰めなくてはならない。
ベッドサイドにある杖を手にとる。使い方はよく分からなかったが、適当に体重を預けた。思ったよりもスムーズに歩くことが出来て、それにも驚かされる。
寝起きだからかそうでないのか解らないが、アタマが上手く回っていない気がする。
外から差し込む日差しは角度も温度も夏のそれでは無かったし、少し肌寒い。
今、一体いつなんだ? 何かの実験の最中なんだろうか。 自分のあずかり知らないところで時間が過ぎている、その現象に軽く鳥肌が立った。
414 :忘却の空 9/12 [sage saga]:2010/06/13(日) 20:46:21.30 ID:tomrCNk0

家の中を歩きながら、気づく事がある。というより、気づかないワケがなかった。 そこら中に張り付けられたメモ用紙。
そこにはどれもコレも、俺に当てた文章が書かれている。

―― 一方通行へ。ここはお手洗いだからノックしてね!

―― 一方通行へ。ここはお風呂だよ☆ 覗いたら死刑

―― 一方通行へ。台所はあっち! コーヒーは冷蔵庫の左の扉を開けたところ。

―― 一方通行へ。玄関は右手のドアだよ。でも出ていっちゃだめだからね

―― 一方通行へ。月初め、新聞屋さんが来たら2970円払っておいてくれ。あとで返す

―― 一方通行へ。黄泉川家 ****-**-****  黄泉川携帯 ***-****-**** 芳川携帯 ***-****-**** 打ち止め携帯 ***-****-**** コレ以外は無視して良し

―― 一方通行へ。…

一体、なにがどうなっているのか。俺にはよく分からない。今日はもう10月の半ばらしい。携帯電話の表示を見て気付かされる。
矢印で示された方向へ歩く。ダイニングは、あっちらしいから。


 あーっ、キタキタやっと来た! 早く食べようよ!ってミサカはミサカはアナタの席の椅子を引いて待ってみたり!

 うるせェ! …つーかオマエ、なンだってンなことやってンだ?

 ミサカはもちろんお姫様なので、本来ならこんなことはしないんだけどアナタのために特別なんだから! ほらほら早く座ってくれないとってミサカはミサカはお腹がペコリーノ…

 いや俺が聞きてェのはそォいう事じゃねェンだが聞いてます? 聞いてませんねこのクソガキ様はァ! だァァ引っ張るンじゃねェよ! 触ンなチビアホ毛!


朝食を取りながら話を聞く。 家中のメモのこともあり、俺はそれをなんとなく受け入れた。 納得出来ないこともたくさんあるが、どうしようもないと言われたならそうなのだろう。
実際、俺の中の時間は一分たりとも進んではいないのに、世間は俺を置き去りにしたまま秋を深めている。
あの夏の日はどこにつながっているのだろう。俺には何も解らない。判るのは、ただ誰一人俺と同じ時間を歩くことは出来なくなったということだけ。
もとからそんなことは望んでいなかったし、別に構わないけど。

その日の晩、日記に
「いい加減説明し飽きたって顔してるんだから書いて置いておけばいいのに難儀な馬鹿どもだ。どうでもいいことは付箋で残すクセに。ということで自分でメモっておく。明日の俺へ。ちゃんと読めよ」
と書き込んで、その下に要点だけ書き込んだ。
ぱらぱらと前のページをめくると、9月の中頃から3日おきくらいに同じことがされていた。 なんだ、馬鹿は俺か。 
消すのも面倒だったのでそのままにしてベッドサイドにノートを放り出し、電気を消した。

どうやら明日も俺は、何も知らずに目を覚まして迷惑をかけるらしい。まあ、知ったことじゃない。どうせ忘れてしまうのだし。




415 :忘却の空 10/12 [sage saga]:2010/06/13(日) 20:47:10.63 ID:tomrCNk0




 おっはっよーっ!


そうドデカい声でわめきながら俺を見下ろしているのは、うざったいクソガキだった。
あの青色毛布はどこにやった、その服はなんだ?


 あさあさあさ、朝ですよー!ってミサカはミサカは朝食が待ち遠しいから早く起きてもうこのお寝坊さん! ってアナタの鼻先をつついてみ――…きゃぁあ!ごめんなさいーっ!

 ウゼェうるせェ黙れ消えろ!!

 やーんひどいひどい、ってミサカはミサカは涙を浮かべながらもアナタの上からどいてみたり。

 ったく、何事だよこれはァ!?

 うーんと、えーと、…あああった。とりあえずこれ、この日記のこのあたりを熟読するとだいたい把握できると思うの、ってミサカはミサカは日記帳をばさーっと開いてみたりーっ!

 あァ?! なンだァそりゃ!?

 いいから、読んだら朝ごはん食べに来てね! 早めに来てくれると嬉しいかも♪ ってミサカはミサカは、ああああっもうフレンチトーストのいい匂いがしてる!!急がなきゃ!! と猛ダ―――ッシュ!!!!


どたばたとウルサイ子供が出ていった。ため息をついて日記の開かれたページに目を落とす。書かれたことを何度も何度も読み返して、またため息をついた。
窓から差し込む冬の光と、部屋にこごっている冷たい空気。
確かに、夏ではなさそうだ――。

朝食を取って部屋に戻る。日記の続きに目を通す。何度も何度も何度も何度も。
ノートは3冊あった。始めの方にはほとんど何も書かれていない。後ろのほう、最近になるにつれて行数が多くなって、その日のことが詳細に書かれるようになっていた。

ご飯の内容。同居人の様子。子供と他愛ない喧嘩をしたこと。等々。

そしてたくさんの後悔と、たくさんの謝罪が書き連ねられていた。

全部、自分の筆跡だ。

このノートをあのお人好し達が読んでいるのかどうか、俺には解らない。
それでも、俺は謝らずには居られなくなるほど、この空間で過ごしてきたのだろう。

くだらねぇ、と破り捨てることは出来なかった。 ただ、どうしてこんなに事細かに書いてしまったんだ、と過去の自分を呪う。

涙で大切な日記帳が滲んでしまうではないか。




416 :忘却の空 おわり [sage saga]:2010/06/13(日) 20:47:37.77 ID:tomrCNk0




その日の晩、一日あったことを全て書き留めたら3ページにもなってしまった。そして最後に付け足す。意味はないとわかっていても。






――「これ以上、忘れたくない。」




417 :忘却の空 [sage saga]:2010/06/13(日) 20:49:03.01 ID:tomrCNk0
数え間違えたんだよ…?

お邪魔しました。
418 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 20:50:51.56 ID:VpWAkJgo
小ネタであったやつか
面白かったぜ乙!
419 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 20:52:51.78 ID:lXhicXgo
こういうの好きだな俺
420 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 20:54:05.67 ID:tOaTio20
うるっときた
乙乙
421 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 20:57:20.63 ID:LPE5HBM0
やべえ涙腺がやべえ
ちょ…ここでおわりとか…乙だけど…!
422 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 21:00:25.60 ID:ttZw5y20
ううおおおおおおお乙
423 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/13(日) 21:02:33.33 ID:XlNzvKk0
乙、あれ…
なんで画面が滲んでるんだ…?
424 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 21:05:43.76 ID:EVb.xEDO
うおおお!!やりゃあ出来んじゃんよおおお!!乙乙乙!!!


こういった話が好きなら是非efを見ることをお勧めする
425 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 21:06:07.19 ID:ADiDToI0
うわー、この救いがありそうで救いがない匙加減さに鳥肌
こうウルッってきてしまったじゃないか乙!
426 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 21:06:31.58 ID:fbt.GO6o
切ねえなあ…
427 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 21:07:51.24 ID:N2.W4PMo
おかしいな・・・なんでこのコーラしょっぱいんだ・・・?乙
428 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 21:08:02.67 ID:Nv0QVcEo
あれ、別に好んで読んでいた訳じゃないのに胸にグサッってきたんだけど……
429 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 21:36:21.37 ID:AKc9TeE0
突然ですが質問させていただきます。

なにかしらSS書こうと思っているんですけど、

この前「学園都市が世界から攻撃を受けて滅ぼされた」という設定の小SSありましたけど
内容はかぶらないようにするので、その設定のみお借りしてもいいですか?
430 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 21:38:31.75 ID:N2.W4PMo
問題ないんじゃないかなーと思うけど
投下する前に一言あった方が良い気はする
431 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 21:44:48.22 ID:yUTTPyoo
別人だということを明記しとけば十分じゃね?
432 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 21:46:14.20 ID:AKc9TeE0
>>430

そうですか、わかりました。

本気で長編書こうと思ってるので一応の確認をとらしてもらいました
433 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 21:46:22.25 ID:EVb.xEDO
それでスレ建てるなら考えものだけど総合内でやる分には良いんじゃないかな?
もちろん何かしら一言いるとは思うけど
434 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 22:01:51.31 ID:N2.W4PMo
本格長編って何レス(何kb)くらいなのだろう・・・

>>433氏の言うとおりスレ建てして、となると、ちょっとうーんって
なってしまう気もするが、かと言って本人がダメ出しするにも
酉付けてなければほぼ不可能に近いしなぁ。

まぁ最終的にはクオリティーが高ければある程度許されるような気がしなくもない。この場合。
435 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 22:06:59.70 ID:Nv0QVcEo
あれ、呼ばれた気がしたんだけど(ry

自分個人としてはどうぞどうぞ! 
学園都市崩壊!というのはよくある発想だと思うのでそこら辺は別に。
436 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 22:18:38.25 ID:QAFvSQDO
>>417

切なすぎ泣いた
437 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 22:23:37.51 ID:a41QK4.o
気合入れて書いてた長編と同じネタが過去に投下されていたでござるの巻
438 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/13(日) 22:23:56.28 ID:AcQkkYo0
>>417
これは「博士の愛した数式」とか「アルジャーノンに花束を」あたりを思い出すな

乙!
439 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 22:29:11.00 ID:VjUpW1Ao
>>437
かまわずHKBと催促するでござるの巻
440 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 22:34:36.30 ID:LsBmcvc0
自治スレにアンチ禁書沸いてるから叩いてきてくれ
441 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 22:36:01.74 ID:E5G8uJAo
>>440

お前みたいなのがいると、俺ら他の禁書ファンとかSS民に迷惑が掛かるので死んでください
442 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 22:37:24.47 ID:EVb.xEDO
いい話が来た所で皆はそろそろほのぼの成分が足りないと思うんだ。って事で書いてきた
7レスほど貰う。内容は前スレの義兄と呼べ!の続編。いつも通り誤字脱字は脳内補完でお願いします
443 :義兄と呼べ!2 [sage]:2010/06/13(日) 22:38:40.07 ID:EVb.xEDO
美琴「で、この惨状はなに? 第4次世界大戦でも起こしたの?」

上条「右手で自分を守るだけで精一杯でした」

一方「俺は悪くねェ」

打止「そういう時は大抵あなたも悪いよね」

美琴「このまま青空の下で正座させて話聞いても良いんだけど、私達が疲れるわ」

上条「そ、それなら落ち着いてファミレスなんかどうでせうか?」

一方「俺ァ別にどこでもいいぜ」

打止「それじゃここにしましょ!」

美琴「そうね」

一方「なンだよ、疲れるンじゃなかったのかよ?」

美琴「別に私達は疲れないわよ。ね、打ち止め?」

打止「もっちろーん!」

上条「まさか貴女達は私達に椅子になれと申す気ですか?」

美琴「あら、よく分かったわね」

一方「はァァァっ!? なに考えてンだお前らはァ!?」

打止「家壊すあなたのこそなに考えてんの?」

一方「……」

上条(打ち止めちゃんこえー!)
444 :義兄と呼べ!2 [sage]:2010/06/13(日) 22:39:09.35 ID:EVb.xEDO
上条(なぁ、一方通行)

一方(なンだよ、三下)

上条(三下じゃない)

一方(……なンですか、お義兄さン)

上条(ここは2人に従っておいた方がいいと思うんだ)

一方(そォだな……)

美琴「作戦会議は終わった?」
上条「はひ! 是非、椅子に成らさせて頂きます!」

一方「そォいうこった」

上条・一方「せーのっ」

ダイナミックorz・orz!

打止「こ、これが当麻お義兄さんの必殺技、激謝紳士<シェイハードマン>なんだね!?」

美琴「そうよ。更にそこから四つん這いになって自ら椅子になるなんて高難易度な技よ」

打止「その高度な技をすぐに真似出来るあなたに複雑な気持ちになったり……」

上条・一方「orz・orz」

美琴「ま、こうして椅子になってくれるんだから座りましょ打ち止め」

打止「だ、大丈夫かなぁ?」

美琴「自分の旦那を信じるのね」

打止「う、うん」
445 :義兄と呼べ!2 [sage]:2010/06/13(日) 22:39:36.58 ID:EVb.xEDO
美琴「よいしょっと」

上条(うっ、こいつちょっと……)

美琴「余計なこと考えたらあんたの生体電流、逆流させるわよ?」

上条「美琴さんに座って頂いて光栄であります!」

美琴「ん、よろしい」

打止「……」

一方「心配すンなァ。お前のためならどンなことだって耐えてやンぜ」

打止(orz←その状態で言われてもなにも感じないんだけど……)

一方「さァこいよォ! 打ち止めァァァ!!」

打止「それじゃあ……よいっしょっと」

一方「ぐォ! カカカキクケケケコココ!?」

美琴・打止「っ!?」

上条「おい、一方通行大丈夫か!?」

一方「なァ、三下ァ」

上条「三下じゃありません。それでどうしたんだよ?」

一方「これが本当の尻に敷かれるってやつだよァ?」

上条(なんですっげぇキラキラした笑顔してんだよお前は)
446 :義兄と呼べ!2 [sage]:2010/06/13(日) 22:40:06.85 ID:EVb.xEDO
一方「聞いてンのかァ三下ァ」

上条(めっちゃ腕プルプルしてる)

上条・一方「orz・"orz"」

上条「……だから三下じゃないって言ってるだろ義弟よ」

一方「だからおとうとは止めろォォォ!」

打止「ちょっとあなたうるさいよ!」ペシンッ

一方「オフゥ!?」

美琴「さっきから三下とか違うとかなに言い争ってるの? まさかそれが原因?」バシンッ

上条「いっ!? え、ちょっとなんで叩いたんですか美琴さん!? しかもなんか打ち止めちゃんより音が激しいし!!」

美琴「家壊しといてよくそんなことが言えるわねぇ!?」

上条「すいませんすいません! orz←これで土下座出来ないですけどすいません!」

一方「へ、ざまァねェなァ三下ァ……」

上条(汗だくでなに言ってんだよ)

打止「あ、原因が分かったかもお姉様!」

美琴「そこに気付くとはさすが私の妹ね! それでなに?」

打止「えっへへー。多分ね――」
447 :義兄と呼べ!2 [sage]:2010/06/13(日) 22:40:35.88 ID:EVb.xEDO
打止「――こういう事じゃないかと思うの!」

上条・一方「orz・""orz""」

美琴「なるほどね。それで、どうなの当麻?」

上条「全く持ってその通りでございます」

打止「あなたもどうなの?」

一方「よく分かったなァ、打ち止めァ」

美琴「殴った当麻も悪いけど、一方通行が原因よね」

打止「なに言ってるのお姉様? どう考えても先に手を出した当麻お義兄さんが悪いと思うんだけど」

美琴「打ち止めこそなに言ってるのよ。そもそもそこのorz←が既に崩れかかってる一方通行が当麻をちゃんと『お義兄さん』と呼んでればこんなことにはならなかったのよ」

打止「ちょっとあなたしっかりして! こほん。お姉様の言ってることは分かるんだけど殴るのはおかしいことだよね?」

美琴「その後、我を忘れて黒翼(笑)を出す方もどうかと思うよ?」

美琴・打止「……」ビリビリバチバチ

上条(おい、大丈夫か一方通行?)

一方(楽勝だァ、無能力者ァ……)

上条(その割にはorz←が崩れて顔が地面にくっついちまってるじゃねえか)

一方(……)
448 :義兄と呼べ!2 [sage]:2010/06/13(日) 22:41:06.98 ID:EVb.xEDO
打止「ちょっとあなたしっかりしてよ! 頭の上に座ってる状態になってるじゃない!」

一方「すまねェなァ、打ち止めァ……」

美琴「一方通行も限界なようだしこの場は一旦お開きにしましようか」

打止「うん、そうだね。大丈夫? 立てる?」

一方「あ、あァ。問題ねェ」

上条(打ち止めちゃんに頭に座られて嬉しそうな表情してたのは気のせいだろうか?)

美琴「そういえば一方通行にまだ『お義姉さん』って呼ばれてないわね」

一方「……」

打止「言われてみればそうだね!」

上条「この際だ、今後『三下』と『オリジナル』は禁止だ」

一方「はァ!? ふっざけンじゃねェぞ!? 三下はともかくオリジナルはオリジナルじゃねェか!?」

打止「確かにお姉様は全ミサカ達のオリジナルだけど、あなたの家族なんだよ? その家族をオリジナルって呼ぶの?」

一方「っ!」

打止「それに三下もだよ。私とあなたが当麻お義兄さんにどけだけ助けられたか忘れたの?」
一方「……」

打止「そんなあなたを見たくて私は結婚した訳じゃないのに……」

一方「打ち止めァ……」

上条(堕ちたな)

美琴(えぇ。我が妹ながらさすがね)
449 :義兄と呼べ!2 [sage]:2010/06/13(日) 22:41:33.21 ID:EVb.xEDO
打止「ちゃんとお義兄さんとお義姉さん呼んでくれたらミサカはミサカは嬉しいなっ!」

上条(あれが打ち止めちゃんの必殺技、御坂連呼<ダブルミサカ>か)

美琴(あれをやられて堕ちなかった一方通行はいないわ)

一方「打ち止めには迷惑かけっぱなしだなァ」

打止「分かってくれればいいの」

一方「よし、覚悟決めたぜ。これからはちゃンと呼ぶ。絶対だ」

打止「ほんとに?」

一方「あァ。おい、上条当麻」
上条「どうした一方通行」

一方「さっきのことは水に流してこれからも改めてよろしくな、お義兄さン」

上条「一方通行っ!」

一方「抱きつくンじゃねェよ。そして、上条美琴」

美琴「なに?」

一方「お義兄さンとの喧嘩はなくならねェかもしれねェが、そこは多目に見てくれよお義姉さン」

美琴「一方通行っ!」

一方「ったく、夫婦揃って同じことしやがって」

打止「……」

一方「ほら、お前も来いよ。正面はお前だけのものだ」

打止「あなたっ!」

とある日、複雑な事情を持った2組の夫婦がお互いの絆を確かめあった。青空の下、家だった場所で
450 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 22:42:54.07 ID:EVb.xEDO
終わり。地の文でウダウダした後にSS書くとスラスラいくなぁ
451 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 22:45:20.41 ID:xk7T1.so
尻に敷かれて喜ぶ一方さん・・・悪くない。
というか膝の上に座るのかと思ったらマジで体ごとイスにさせるとか、御坂一家半端ないっすwwww
452 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/13(日) 22:48:05.48 ID:AcQkkYo0
乙!
御坂連呼<ダブルミサカ>吹いたwww
453 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 23:15:43.61 ID:tomrCNk0
家だった場所wwwwwwww乙
454 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 23:19:57.60 ID:oBc0/zgo

               ∧/V)_ ノヽ、
            /⌒)<  (⌒´ o`⌒Y)/〉
         Z7´ o  ノ个(__人  八)^⌒)ー(_
        くて  人_)(人__厂乙(_ °´)r'て
     <⌒( /^フ   >∨: : : : : : : : : : : : :⌒勹(⌒)フ
      〈 /`o  〕〜´:.:.:/: : : :ハ: v :/: : : : : :.| 、Vーく>
      厶>__人_,フ: : : : /: : : :/!: : ミ: V /|i: : : | ヾ: : : \
     ∠イ(_(∨)/|: : : : /:/|: :/ .|: :./}ヘ:〈. |i.:.: :リ  ミ: :ヽ: :.ハ
      |: }(ノV :i|: : |: i:/、.!:.l  |:.//: / ヾ|i: :/   |ヾ.: :l^jノ
      |: : :.|: x‐.! : ハ:|'  \_ |'.//   ,jノ/,,/__,|: :i:|リ     人
      /: : : |/ ハ :.| |:|イ'了テ心‐〃   ィ丐ハ`ヾ从:リ    ノ公ミし
      /: : : :.i{ イ ヾ| レ八. う::::リ`     ぅ:::ソ 〃,: :|    ヾrミ''''ー弋辷_,,.ィジ
     /.: : : :.:.\ ゝ'.     ‐`¨´       `¨- '  : : | ``ミミ,'      .ミミ三=-
    /: /: :/: : : :ヽ- 、 /////      ′////,'.: : :|=二三t   ,r-、  》三
.   /: /!: イ: : /: :!: /∧        , 〜‐┐   /: ハ: :!   ,彡,   il、_,|  ,:ミヾミヽ.
  /ィ  l/ |: :イ: /|/ ヽ.      /:::::::`V   /j:/ l:ノ ,'彡'ノr,,, |  | ,,-ミミ
     /!.:レ':.|/: : |   \\   {::::::::::::ノ .ィ: :ヽ‐.、 ´       ‖|  |ミ
    |  \: : : : :.:|      ヽ > 二. ‐''  |: : : : : :\      .r⌒|  |⌒i、
   /  、 \ : : :|       \ /    |: : : : :/: /、   i⌒!  l  |  ト、
   {  、 ヽ  \:从    / 久゙ハ    ノ: : : :/ :/ ハ  |  i  '  '   | i
.   V   \    〉 : `: ̄ ´:、 〉O}  ` ̄: : : |: : : :/   |  |         ' !
    \    ヽ\: : |: : : :.∧ヽ } / : : : : :|:/: / ,  /   l        ノ
     ( \      \|: : : : : |〉  l /: : : : : : |: :/ / /    ヽ      /
455 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 23:21:21.98 ID:DHInKMAO
墨汁スレ書いてた1だけど取り合えず明日ぐらいにまた立てます
456 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 23:23:10.31 ID:Ttl1vTwo
頑張ってくれ。そんな>>1を応援してる
457 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 23:24:06.82 ID:xk7T1.so
AA貼る奴はせっかくだからそれにあわせてSS書いてくれよ
AAを挿絵代わりに。
458 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 23:27:47.05 ID:NgMjx5wo
総合2で投下した一発ネタの続き。
書き溜め整理してたら出てきたから勢いでやってしまった正直すまない。
一発ネタ。



こども天長は瓦礫が乱雑に重なった場所から視線をはずさずに静かに見つめ続ける。
すると瓦礫の山が盛り上がりガラガラッと音を立てながら崩れ落ち、上条が姿を現す。

普通、あの速さで壁に叩きつけられたのであれば命はないはずだ。
幻想殺しをもつこの少年とて魔術的要素を何も含んでいないただの壁相手ではなんの抵抗も出来ず深刻なダメージを追わなければならないはずなのだ。

そうなっていない理由は上条の足元でいまだ瓦礫にその体のほとんどをうずめている神裂にあった。
上条の体が飛ばされた瞬間に、彼と壁の間にすばやく回りこみ衝撃を和らげるために結界をはったのだ。
しかし、それだけでは上条の右手が結界を打ち壊してしまう。
そこで結界と上条との間に自らの体を挟みこむことでクッション変わりとなり、結果衝撃のほとんどは彼女の体に容赦なく襲い掛かった。

「……ぐ、神裂、しっかりしろ」

「愚かですね。なまじ身にそぐわぬ力を持つばかりに仲間を犠牲にしてしまう」

神裂から視線をこども店長へと向ける。
背筋が凍る。あれは人間の表情ではない。どうすれば筋肉はあのような表情を形作れるというのか。

「その右手の力、それはあなたが持つにはいささか大きすぎる力だ。いうなればvdふぁkl……天から与えられたエコポイント」

その小さな体が一歩一歩確実に上条のもとへと歩みを進める。
小さな一歩をこども店長が踏み出すたびに場の空気が震え、心臓の鼓動のリズムが狂ってしまうような錯覚に陥る。

「間違えて与えられてしまった力なら正しい状態に戻さなければいけない…」

上条が何とか神裂だけでもとしゃがみこみ彼女の体を抱え込みかばうようにすると同時に
こども店長の右手が上条へと向けられ、その周りの空間が脈打つように振動していくのが分かる。

「その右手……エコカー減税させてもらうとしましょう」

「いったいなにを―――っ!?ぐああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁ!!!!」

振動は部屋全体を包むほどに空間を満たしたかと思うと上条の右手一点に向け収束していく。
すべての異能を打ち砕くはずのその右手だが振動は一向に弱まることをぜず上条の右手を蝕んでいく。

「大丈夫、命まではとりません……補助金対象ってことにしておいてあげましょう」

その表情はあいもかわらず人のそれとは思えないものを形作っていた。
459 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 23:37:14.92 ID:Nv0QVcEo
自然に読んでいたら天から与えられたエコポイントで腹筋崩壊したじゃねーか
460 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 23:40:15.71 ID:Bn.kue60
こども店長は脳内再生されてもギリギリ我慢してたのに
エコカー減税で吹いた
461 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/13(日) 23:43:24.20 ID:AcQkkYo0
最初のこども天長って誤字があながち間違ってないところが笑えるwww

乙!
462 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 23:44:18.94 ID:bfoSKwAO
>>461
それ誤字じゃないんだぜ。天使長だからこども天長なんだぜ
463 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 23:45:11.49 ID:4ggFMUAO
>>455
報告乙
楽しみにしているよ
464 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/13(日) 23:45:44.05 ID:NgMjx5wo
>>461
ゴメン、こども店長のほうが誤字なんだ・・・見直さなかったせいで間違えた
総合2に投下したのに書いてあるがこども店長は実はこども天長で天長ってのは天使の長って設定なんだこれ
465 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/13(日) 23:48:55.40 ID:Nv0QVcEo
こども店長=こども天長=天使長=ミカエル=フィアンマ

何……だと……
466 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/14(月) 00:02:29.79 ID:b6e20d6o
普段はVIPで書いてるんだが、あまりにもしょーもないかつ短い話なんで、初めてここに投下させてもらうことに
なんか粗相があったりしたらごめんね

前述の通りホントしょーもない話なので、軽めの気持ちで読んで欲しいんだよ!
467 :とある日の暇つぶし [saga]:2010/06/14(月) 00:03:18.27 ID:b6e20d6o
禁書「にょっきをやるんだよ!」

上条「にょっき? って食いもんだよな?」

禁書「違うんだよ! 『たけのこたけのこにょっきっき!』ってかけ声で始まるゲームだよ!」

上条「あぁ、あれか」



※ルール
・かけ声が終わったら、まず誰かが「1にょっき!」と言いつつ両手をくっつけて挙げる(たけのこっぽく)。
・次の人は「2にょっき!」と言って同様のポーズをとる。
・次は3、次は4……と参加者がどんどんポーズをとっていく。
・最後に残った人の負け。
・ただし、ポーズのタイミングがかぶった人たちは、その時点で全員負け。
468 :とある日の暇つぶし [saga]:2010/06/14(月) 00:04:13.15 ID:b6e20d6o
上条「と言うわけで、暇な奴らを集めてみた」

御坂「アンタが来いって言うから来てみたけど……ホントにこのメンツでやんの?」

黒子「お姉様が行くと言うから来ましたが……にょっきなどという子供っぽい遊び、ホントにやるんですの?」

一通「俺ァ暇じゃねェ!」

打止「わーい、楽しみ! ってミサカはミサカはみんなでにょっきをやることにわくわく!」

御坂妹「色々とおもしろいものが見れそうです、とミサカは期待に胸を膨らませます」

土御門「まぁ、暇だしにゃー(あの一方通行がにょっきとか言うのか……)」
469 :とある日の暇つぶし [saga]:2010/06/14(月) 00:05:20.98 ID:b6e20d6o
禁書「じゃあ行くよー。せ〜のっ」

一同「たけのこたけのこにょっきっき!」

一通「(ちっ……めんどくせェが、勝負をするからには勝つ! ここは素早く一抜けを宣言し楽になって――)」

黒子「1にょっきですわ!」ビシッ

一通「(?! ……クソ、なら2を――)」

土御門「2にょっきだにゃー」ビシッ

一通「(しまっ……そ、そうか、わかったぜェ! このゲーム、一瞬の逡巡が勝敗を分か)」

上条「3にょっき!」ビシッ

一通「(ダメだ、余計なことを考えるな……よし、次だ。次の4にょっきが来た瞬間、俺は勝利をつかむ!)」

御坂「4にょっき!」ビシッ

一通「(kt!)」



一通・打止「5にょっき!」ビシッ
一通「あァ!?」
打止「ってミサカはミサカは……あ」
470 :とある日の暇つぶし [saga]:2010/06/14(月) 00:06:18.06 ID:b6e20d6o
御坂妹「はい、セロリと幼女の負けー、とミサカは日頃の恨みを込め二人を嘲笑います」

一通「てンめェこのクソガキ! 俺の邪魔ばっかしやがってェ……」

打止「あなたこそ! ミサカの決死の特攻に、よりによってかぶってくるなんて、ってミサカはミサカは憤慨してみたり!」

上条「こえぇ……このゲームこえぇ」

土御門「なんだかんだでものすごく熱中してるにゃー一方通行」

御坂「それにしても、一方通行が『5にょっき!』(ビシッ)だって……ぷぷ」

一通「うるせェ! もう一回だ、もう一回!」

打止「ミサカも再戦を所望するって、ミサカはミサカはやる気満々!」

禁書「よーし、じゃあもっかい行くよ! せーの……」

土御門「待つぜよ、禁書目録。ただやるだけってのもつまらんにゃー」

黒子「それもそうですわねぇ……」



土御門「ここは一つ、負けた人間には罰ゲームをやってもらうってのはどうにゃー」

一同「!!」
471 :とある日の暇つぶし [saga]:2010/06/14(月) 00:06:48.95 ID:b6e20d6o
御坂「(ば、罰ゲーム……もし私があいつとかぶって二人で罰ゲーム受けるとしたら……)」モンモン

御坂妹「(お姉様の考えが手に取るようにわかってしまいますが、ミサカも負けてはいられません、とミサカはあの少年を熱い眼差しで見つめます)」モンモン

上条「(……なんか不幸な予感しかしねぇ)」ゾクッ

黒子「(罰ゲーム……うへへ、お姉様にあんなことやこんなことを……)」ジュルッ

禁書「(とりあえず負けた人に何かおいしいものをおごってもらうんだよ!)」ジュルッ

一通「(なンかえらく欲望と混沌が入り交じった空気になってきたなァ)」

打止「(な、なんだかみんな顔が怖いかも、ってミサカはミサカは戦慄してみる)」
472 :とある日の暇つぶし [saga]:2010/06/14(月) 00:07:33.01 ID:b6e20d6o
土御門「じゃあ行くぜよ。せーの」

一同「たけのこたけのこにょっきっき!」

御坂「(あいつ意外と慎重だしね……開幕いきなりってのはなさそう)」

禁書「1にょっきだよ!」ビシッ

御坂「(よーくあいつの挙動を観察して、何とか同じタイミングで……)」

一通「2にょっき!(っしゃァ! やったぜェ!)」ビシィッ

御坂「(まだ……まだよ)」

土御門「3にょっきぜよ」ビシッ

上条「……」

御坂「(この予感……くるっ! 超能力者としての第六感が、次の4にょっきの後に来ると告げている!)」

打止「4にょっき! ってミサカはミサカはビシッ!」ビシッ

御坂「(よし……さらにこのあと一泊置いて――)」

上条「g――」
御坂「5――(よし、タイミングぴった――)」



上条・御坂・御坂妹「5にょっき!」



御坂「えっ!?」
473 :とある日の暇つぶし [saga]:2010/06/14(月) 00:08:49.12 ID:b6e20d6o
御坂妹「わー、負けてしまいましたー、とミサカは棒読みで敗北を悔やみます」ニヤリ

御坂「くっ……(こいつ……いったいどうやって!)」

御坂妹「(お姉様の考えていることなどお見通しなのですよ。ミサカは彼やお姉様の脳内の伝達電気信号を読み取りながらタイミングを計っていました、とミサカは得意げな顔でお姉様を嘲笑します)」

上条「あー、やっちまったな御坂姉妹。よりによって三人でかぶるとは」

土御門「(上やんも大変だにゃー)」

打止「それで、罰ゲームってなにやるの? ってミサカはミサカはお姉様達がどんなことをしてくれるのか楽しみ!」

土御門「そんじゃ、この三人用の箱から……」ガサゴソ

上条・御坂・御坂妹「……」ゴクリ

土御門「えーっと」



土御門「『三人で昼ドラまがいのドロドロ三角関係ものの寸劇を演じる』」

上条・御坂・御坂妹「」
474 :とある日の暇つぶし [saga]:2010/06/14(月) 00:09:55.08 ID:b6e20d6o
〜〜〜〜〜



上条「美琴、愛してるぜ」

御坂「(キューン)……う、うん……私もよ、と……当麻(げ、劇とはいえ名前で呼んじゃった! きゃー!)」

バーン

御坂妹「ちょっと、当麻さんとお姉様! と、ミサカはドアをぶち破りつつ熱く見つめ合う二人に割って入っていきます」

上条「なっ……妹!?」

御坂「ちょっと、何よアンタ!」

御坂妹「お姉様、姉妹である私を出し抜き、自分だけ当麻さんと結ばれようとは……」

御坂「な、何よ……仕方ないじゃない! 私は当麻をあ、愛してるんだもの!」

御坂妹「私だって当麻さんをお慕いしています、とミサカは劇という設定にかこつけて彼の腕をぎゅっ」

御坂「ちょっ! なにやってんのよ!」



〜〜〜〜〜
475 :とある日の暇つぶし [saga]:2010/06/14(月) 00:11:42.81 ID:b6e20d6o
ギャーギャー
ハナシナサイッテバ!
オネエサマハアイカワラズツメガアマイデスネ、トミサカハ……
ワーワー

打止「なんか、お姉様も10032号も劇とは思えない白熱の演技! ってミサカはミサカは感心してみる」

一通「色々あンだろうよ、あいつらにも(三下も苦労してンだなァ)」シミジミ

上条「……なぁ土御門、これいつまでやってりゃいいんだ?」

土御門「なんかあの子らを止められる気がしないし、もうちょっとばんばってにゃー上やん」

上条「不幸だ……」



                                  FIN 反省も後悔もしていない
476 :木山先生「パジャマパーティだ」2 [sage]:2010/06/14(月) 00:12:34.04 ID:ysF90q.0
木山先生「・・・・・・」

御坂妹「・・・・・・」

神裂「・・・・・・あのっ、えと、なにかへんでしょうか?」

木山先生「搦手というか、技ありというか」

御坂妹「露出の少なさがこんなにも武器になるなんてミサカは驚きを隠せません」

木山先生「君にも似合うんじゃ無いのか、みもりん?かおりんとは別の意味でだけど」

神裂「かおりんやめい」

御坂妹「発言には気をつけてください。1万人の妹達が先生にこしあんを投げつけにくるかもしれないですよ」








477 :木山先生「パジャマパーティだ」2 [sage]:2010/06/14(月) 00:13:06.03 ID:ysF90q.0
木山先生「しかし私の独自の情報網によれば、あの彼は柔らかいこやつが好きみたいだぞ」ムニュ

神裂「ひぅっ‼ち、ちょっと⁉」

御坂妹「なん・・・だと・・・・・・⁉」ムニュ

神裂「ひぃん‼貴女もなんですか⁉」

木山先生「君のその関東平野の如き体で彼を虜に出来るか?いやできないね‼」ムニュムニュ

御坂妹「いや出来ますね‼胸がなくても制服とか研究所育ちの白い肌とかjcの太ももとかあるもんね」ムニュムニュムニュ

神裂「あっ、あんっ!あのっちょっと‼」

木山先生「だったら私は白衣とかおねいさん効果とかあるもんね!彼はおねいさんの方が好きだもんね‼不健康なおねいさんを助けたくなるタイプだね絶対!」ムニュムニュムニュムニュムニュムニュムニュ

御坂妹「いーや年下の方が好きに決まってるね!世間知らずの妹に色々教えたいタイプだもんね絶対!」ムニュムニュムニュムニュムニュムニュムニュムニュムニュムニュムニュムニュムニュムニュムニュムニュ

神裂「あっあっあのっちょっとあぁもうっ‼」

木山先生「いや彼は私を好きになるね!だがしかしそれよりもッ・・・・・・」

御坂妹「いや私を好きになるでしょう!しかしそれよりもッ・・・・・・」

木山・妹「あなたが大好きだっ!!!」ッムニュウ‼

神裂「ひぃいん!」

木山先生「みもりん......」

御坂妹「先生......」

ハグッ!

神裂「」

木山先生「おや、かおりんはもう寝たのかい?」

御坂妹「まったくこの人は、とミサカはため息を漏らします」

神裂「(どうしてこうなった)」



どうしてこうなった
478 :とある日の暇つぶし [saga]:2010/06/14(月) 00:19:56.19 ID:b6e20d6o
今読み直したら誤字ってた

>>475
土御門の台詞
ばんばって→がんばって
479 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 00:21:14.99 ID:Hpcd4PEo
>>475
乙!
たけのこにょっきとか懐かしすぎるww

>>477
木山先生は不健康可愛い
木山先生の隈になりたい
480 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 00:21:16.44 ID:MjI.5uUo
ワロタ
481 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 00:23:10.99 ID:PTs3hgIo
>>475
乙、おもしろい
一通さんかわええwww

よかったら定住してまた書いてくれ
482 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 00:26:30.08 ID:O4bvZpYo
にょっき懐かしすぎワロタ



>御坂「(この予感……くるっ! 超能力者としての第六感が、次の4にょっきの後に来ると告げている!)」

レベル5の無駄遣いwwww
483 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 00:32:17.25 ID:qw2SKwYo
今日は豊作だな、乙


最近2ch規制多いみたいだしVIPの書き手もこっちにどんどん流れて来てんのか?
484 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 00:33:36.17 ID:8Xf7s/Uo
ちょい質問だけど
禁書に悪魔って出てきてないよね?
485 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 00:35:46.61 ID:vvI9urco
インデックスが黒翼を見て「悪魔学の実用とも違う」って言ったくらいであとは単語としても出てこないと思う
486 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 00:36:39.12 ID:NnYnWooo
エンゼルフォールの天使とかの説明の時にほんの少し言葉だけ出てこなかったっけ
487 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 00:38:51.47 ID:HPrvKugo
天使=プログラム
悪魔=バグって挙動がいかれたプログラム
488 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 00:45:39.44 ID:ku4zskDO
さてここで木原パパを
489 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 01:01:27.70 ID:ku4zskDO
一方通行はまだ幼いからオートの反射は紫外線だけ
意識したらある程度反射できる
ハードルを低く低くして目に入れて下さい
490 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 01:02:41.57 ID:8Xf7s/Uo
なんだそれじゃあ禁書には悪魔は出てこないのか
四大天使が出てきてるんだからバールとかベルゼブブとかアスタロトとか出てきてもいいと思うんだけど無理か
491 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 01:03:28.04 ID:Uy45h6Ao
メガテンとクロスさせたいぜ
492 :とある数多の父子手帳 [sage]:2010/06/14(月) 01:04:01.38 ID:ku4zskDO
とある数多の父子手帳(アクセラレータダイアリー)


一方「木原数多の研究データァ?」

土御門「正確には木原数多が研究した一方通行のデータだ」

一方「なンでそンなもンが必要なンだ?」

土御門「おまえが苦戦したからだ、一方通行」

一方「チッ、さっさと行くぞ」

━━━━━━

一方「(ここは……)」

土御門「ここが最後だ。結標が三階、海原が二階、俺が一階、一方通行は地下一階を」

結標「わかったわ」

海原「わかりました」

一方「……」

土御門「なにかあったら連絡してくれ」

━━━━━━

土御門「一方通行、この施設についてなにか覚えていないか?」

一方「……どンだけの研究所たらい回しにされたと思ってンだ? 覚えてねェよ」

土御門「……そうか」

━━━━━━

一方「(まさかこンな形でこの部屋に入ることになるとはなァ)」

一方「……入ンぞ木原くン」ギィィ






バタン

493 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 01:04:07.03 ID:HPrvKugo
定義としての悪魔はある
だがキャラとしての悪魔はでてねーって話で
書きたければ書いちまえばいいと思うんだZE
494 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 01:07:10.75 ID:NnYnWooo
>>491
デビルサバイバーでもいいかも
どちらも閉鎖された基本出られない都市だし、AIMで空間がねじれてるんだなんだかんだってことにすれば…
495 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 01:09:37.89 ID:ku4zskDO
やべ傍線入ったまんまだ
議論中だったしあとでやり直す
496 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 01:12:02.52 ID:8Xf7s/Uo
インデックスの魔道書のなかにはもちろんソロモンの鍵とか入ってるよな
だとしたらソロモン72柱の悪魔とか出せないかな
497 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/14(月) 01:22:11.99 ID:wmBd0Zc0
あれ?>>492はこれで終わり?

流れをそげぶするが
せっかくの近未来都市って設定だからロックマンEXEとのクロスを妄想するものの
美琴―トードマンを思いついただけで満足してしまった
498 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 02:39:59.48 ID:YoO9GV2o
さて24レスほど借りますね
麦野好きすぎて辛いから書き始めたはいいけどもっと好きになって辛い。
499 :麦野回顧録1/24 :2010/06/14(月) 02:42:07.42 ID:YoO9GV2o
簡単な設定説明
か麦野と浜面を幼馴染設定にしたらかわいいね
っていう電波を受信した。多分全部麦野主眼


1res
10年ちょっと前 幼稚園

浜面とは小学校に入る前から仲良しだった。いや、もしかしたら一方的にそう思っていただけかもしれないけれど。
私も浜面も他の子と比べて割と早い段階で学園都市に送り出された。不安だったし、よく泣く子だった。
それでも浜面とはいつも一緒にいたし、よくしてくれた。私のことを助けてくれた。私は浜面が大好きだった。

麦野「浜面はさぁ、どんな能力者になりたい?」

浜面「そうだなあ…想像つかねえや、手からビームが出たりしてな」

麦野「あはは、なにそれ。そういうの好きだっけ?浜面って」

浜面「そ、そんなんじゃねーよ。そもそも敵みたいじゃねーか」

麦野「そうだね、怖いね」

浜面「じゃあなんだろうなあ。麦野はどんなのがいいんだ?」

麦野「私は今みたいに楽しければいいなあ。なんて」

浜面「それじゃあせっかく学園都市に来たのに意味ないじゃねーか」

麦野「私ね、家じゃお荷物だったから、おじさんとおばさんに迷惑ばっかりかけてた」

浜面「そっか…いや、なんかごめん」

麦野「いいの、学園都市に来たいと思ったことはなかったけど、きてよかったとは思ってるよ」

浜面「俺も来てよかった。麦野にも会えたしな」

麦野「だから私は今のままがいいな。能力なんかよりも」

浜面「どんなことするんだろうなあ、能力開発って」

麦野「ちょっと、怖いね」

浜面「大丈夫だ。俺がいる。ずっといっしょだ」

麦野「うん…」
500 :麦野回顧録2/24 :2010/06/14(月) 02:42:33.38 ID:YoO9GV2o
ある日、年上の子にいじめられたことがあった。
私はうつむきがちだったし、泣き虫だったから。格好の的だったのかもしれない。

悪ガキ1「やーい麦野!名前のとおり随分沈んでんじゃねーのはははっ」

悪ガキ2「おいこいつまた泣きそうな顔してるぜ、泣き虫しずりんだー」

麦野「えぐっ…ひっ…はま…づらぁ…」

そんなとき、浜面はいつも来てくれた。

浜面「おいお前ら…女の子泣かして楽しいかよ?」

悪ガキ1「ちっ、お前年下の癖に生意気なんだよ!」

悪ガキ2「ぶっとばしてやる!」

ギャーギャー

浜面は、喧嘩があまり強くなかった。
それなのにいつもいつも私のために飛び込んできて、ケガをした。

麦野「浜面…大丈夫?いたくない?」

浜面「大丈夫じゃねぇし痛ぇ…くそっ」

麦野「あ、あの浜面…ごめn」

浜面「あいつらに手出されたりしてないか?何された?」

麦野「え、えっと…泣き虫…とかかな。ごめんね、私、泣き虫だから」

浜面「女の子はそれでいいんだよ。麦野はそれでいいんだ。俺が守るからな」
501 :麦野回顧録3/24 :2010/06/14(月) 02:43:02.35 ID:YoO9GV2o
私たちはまだ寮で生活するには早かった。だから私たちの年頃みんな施設のようなところに預けられていた。
もちろん私も浜面も同じ施設で暮らしていた。
浜面は、少しお寝坊さんだった。

浜面「やべえっ!寝坊したっ!」

麦野「あ、浜面おはよう。朝ごはん、もう下げられちゃったよ?」

浜面「マジかよ…腹減った…」キュルルル

麦野「はいこれ、朝ごはん。そんなにたくさん持ってこられなかったけど…ごめんね」

浜面「おお!麦野ありがとう!助かる!」ガツガツ

麦野「浜面は私のこと、いつも助けてくれてるよね」

浜面「ん?何か言ったか?」

麦野「な、なんでもないよ!なんでもない」

浜面「ふー、ご馳走様、遊びにいこうぜー」

麦野「うんっ、今日は何するの?」

浜面「そうだな…ブランコをどこまでこげば1回転するか!とか」
502 :麦野回顧録4/24 :2010/06/14(月) 02:43:45.25 ID:YoO9GV2o
浜面は勉強が苦手だった。
能力開発はまだ始まっていなかったけれど、勉強する時間というのはちゃんと用意されていた。
私は人よりちょっとだけ算数が出来た。

麦野「先生、できました。」

先生「はい、しずりちゃんはなまるあげちゃう!」

麦野「…へへ」

浜面「2cm四方の正方形の面積の二倍の正方形?簡単じゃねーか、4cmの正方形だ!」

先生「浜面君、その正方形の面積求めてみなさい」

浜面「そりゃあ8にきまって…あれ?16?じゃあ一辺3cmだ!…え?違う?くそー…!」

麦野「浜面、大丈夫?教えてあげる、ここはね…」

浜面「だめだっ!これは俺が自分で解くんだ!」

麦野「ご、ごめんっ浜面…」

浜面「ああいや、大声出してごめん。ええっと…ヒントくれよ」

麦野「最初の2cm四方の正方形あるよね、これの角から角に線を引くの」

浜面「こ、こうか?三角2つになっちまったぞ」

麦野「この三角は2つ同じ大きさ。わかる?」

浜面「そりゃあ、半分だからな」

麦野「はい、ヒントおわり。頑張って浜面」

浜面「ええっ!もうちょっとヒントないのかよ!まってくれよー…」

麦野「自分で解くんでしょ?ふふっ」
503 :麦野回顧録5/24 :2010/06/14(月) 02:44:20.84 ID:YoO9GV2o
よく給食のおかずをとりかえっこした。
浜面はお肉が好きだった。私はあんまり好きじゃなかったから、よく食べてもらっていた。

浜面「やった!肉だ!」

麦野「私、こんなに食べきれないから半分あげる」

浜面「えっ!いいのか?ありがとう」

麦野「浜面はお肉大好きだもんね」

浜面「男の子はみんな肉が大好きなんだよ、麦野は何が好きなんだ?」

麦野「私は鮭がいいな。お肉は硬くて…」

――翌日

浜面「お、今日は鮭だ。麦野、魚好きだったよな。やるよ」

麦野「えっ、いいよ浜面。食べきれないよ」

浜面「じゃあ代わりにこの冷奴くれよ。とりかえっこな!」

麦野「うん、わかった。とりかえっこ」

浜面「こんな魚のどこが好きなんだ?骨もあるし皮もあるし」

麦野「魚って頭、よくなるんだよ」

浜面「そ、そうだったのか…麦野が算数できるのは魚のおかげだったのか…」

麦野「そうかもしれないね。浜面、お魚あんまり好きじゃないもんね。あと野菜も」

浜面「ちくしょー!俺も明日から魚好きになってやる!野菜は…」

麦野「好き嫌いはダメなんだよ?」

浜面「ぐっ…う……はい…」

麦野「よろしいっ」

浜面(あれ…おかしくねえ?)
504 :麦野回顧録6/24 :2010/06/14(月) 02:44:48.09 ID:YoO9GV2o
浜面は何でも興味を持っていた。
一度、施設の鍵に針金を詰めて壊したことがあった。

浜面「麦野、鍵ってどんな仕組みだと思う?」

麦野「そういえばどうなってるんだろうね?鍵はどれもぎざぎざしてたりするけど」

浜面「じゃーん。針金、これでうまくやれば開くらしい」

麦野「ダメだよ浜面。それ映画のお話でしょ?うまくいくかなあ」

浜面「こうやって2本の針金を交互につっこんで…」ガチャンッ

麦野「わっ、開いちゃった…」

浜面「ほらな!…ホントに開いたよ……スゲー!」

麦野「でも、これどうやって閉めるの?ばれちゃうよ?」

浜面「きっと同じようにつっこめば…」プチン

麦野「切れちゃった…」

浜面「は、はは。まぁ、扉は一応開かなくなったし結果オーライだな!」

麦野「私、知らないよう?」

――翌日

先生「浜面君、この鍵穴に針金詰めたでしょ」

浜面「ちげーよ先生!前はこれで鍵になったんだ!開けられたんだよ!」

先生「そんなことやっちゃダメでしょ!」ゴチン

浜面「いてぇいてぇ!」

麦野「浜面、大丈夫?」

浜面「ちくしょー…先生おもいっきりげん骨かましやがって…」

麦野「頭、たんこぶになってるよ」

浜面「よし!今度こそ…」ガチャガチャ

バキンッ

麦浜「「あっ!」」

その日から、施設の鍵は電子錠になった。
505 :麦野回顧録7/24 :2010/06/14(月) 02:45:21.35 ID:YoO9GV2o
いつまでも浜面に守られていてはいけない。
私はそう考えることが多くなった。

麦野「浜面、浜面は喧嘩が怖くないの?」

浜面「そりゃあ殴られるのは痛いし怖いさ。でもいつまでもビビってたら舐められちまう」

麦野「私はびびってばかりいるから意地悪されるのかな…」

浜面「麦野は俺が守ってやるって言っただろ」

麦野「うん。でも、私もいつまでもびびっているわけにはいかないよ」

浜面「じゃあ俺が稽古をつけてやろう!相手を逆にビビらせてやろうぜ!」

麦野「うん!でも、具体的にはどうすればいいかなぁ?」

浜面「そりゃあ相手に凄まれた時に睨み返してやればいいんだよ」

麦野「こ、こうかな?」ジッ

浜面「んー…まぁ練習かな…あとは舐めんじゃねぇ!とかそういう言葉だ。俺を敵だと思って練習だ」

麦野「な、なめんじゃ…恥ずかしいよう」

浜面「練習あるのみだぜ!相手の強さなんて関係ない。大事なのは勢いだ!ぶっ飛ばすぞオラァ!」

麦野「強さは関係ない…関係ねぇ!関係ねぇよ!ナメてんのか浜面ァ!!」

浜面「…!!」ビクゥッ

麦野「あっ!えと…こんな感じかな…?」

浜面「お、おう…いいんじゃねーか(今のはおっかねぇ…)」
506 :麦野回顧録8/24 :2010/06/14(月) 02:45:54.85 ID:YoO9GV2o
能力開発に重要なのは、パーソナルリアリティなのだそうだ。
自分だけの現実。それがいったいどういう意味なのかわからなかった。
浜面も、わからないようだった。

浜面「自分だけのもなにも、現実は現実だろ…だーわっかんねぇ…」

麦野「わかんないね」

浜面「例え話もよくわかんなかったけど、残酷すぎるだろ…猫だって生きてるのに」

麦野「あの猫、どうなっちゃたのかなやっぱり死んじゃったのかな。毒ガスじゃあトラにはならないよね?」

浜面「能力開発を受ければ見えてくるのかな、パーソナルリアリティ」

麦野「自分しかいない現実なんて寂しいな。私は浜面と一緒がいいよ」

浜面「別に離れ離れになるとかそういうわけじゃないさ、きっと」

麦野「そうだね、能力者はみんな持ってるんだもんね。パーソナルリアリティ」

浜面「よし!俺もいつか自分だけの現実ってのを見つけて能力者になってやるぜ」

麦野「頑張ろうね、浜面」

浜面「おう!」

麦野「でも、私は超能力なんかよりも、今のままがいいな」ボソ
507 :麦野回顧録9/24 :2010/06/14(月) 02:46:34.21 ID:YoO9GV2o
小学生になる直前の春休みから、能力開発が始まった。
施設の子たちはそれぞれ小学校へ進学するにあたっての『合宿』という名目で研究所に送られ、そこで基礎的な開発を受けた。
その後小学校に割り振られることになっていた。

麦野「合宿、行き先別々になっちゃったね」

浜面「まあでも基本的にここの子供はみんな同じ小学校って言ってたじゃねえか」

麦野「でもこれから能力開発だね。緊張するな」

浜面「そうだな、でも超能力者になるのは夢だからがんばろうな」

麦野「うん。でも浜面と別れるのは寂しいよ」

浜面「だからそう心配するなって、すぐ会えるさ」

麦野「ほんとに?会える?」

浜面「違う学校になったって、違うクラスになったって、会うのは自由だろ」

麦野「そうだね、うん。そうだよね。」

浜面「そうさ、何も心配することはないんだよ」

麦野「もしそうなったら、浜面のところへ、会いに行ってもいい?」

浜面「あたりまえだろ!俺も行くよ」
508 :麦野回顧録10./24 :2010/06/14(月) 02:47:14.63 ID:YoO9GV2o
結論から言って、私と浜面は別々の学校になった。
ちょっとした騒ぎになって、『合宿』関係者には緘口令が敷かれた。
後から知ったことだが、私が施設にいたことを記憶している人間はいなくなっていた。
原因は全て、私の能力。

研究員「じゃあこれから君の能力が発現するか簡単な実験をするからね」

麦野「は、はい…」

研究員「はは、そんな緊張しなくていいよ。ここで能力が発現する子はそう多くないんだ」

麦野「そうなんですか、じゃあなんで最初にこんな検査を?」

研究員「最初の投薬も脳への刺激も最初が肝心でね、珍しい能力はそれだけでも芽は見えたりするんだよ」

麦野「脳へ…なんだか、怖いです」

研究員「最初からなんでも危ないことをするわけじゃあないよ。安心なさい」

麦野「はい。あの、えっと、でも」

研究員「それはそうと、お名前を聞いてもいいかな?」

麦野「麦野沈利です。あの、危ないことって」

研究員「麦野さんね。はいじゃあこの薬を飲んでそこの装置の上に横になってね」

麦野「あ、はい」

研究員「ふむ、これは…珍しい能力かもしれないな…すごいよ」

麦野「あの…私、別に能力は…」

研究員「君はそう多くない子の1人かもしれないぞ…これは面白い!」

麦野「もういいですか?怖いです…」

研究員「いやあなるほど。よし、これはどうかな?ちょっと痛むかもしれないよ」

麦野「ああああぁぁぁぁぁァァあああっ!」
509 :麦野回顧録11/24 :2010/06/14(月) 02:47:48.24 ID:YoO9GV2o
私は意識を失った。同時に能力が暴走した。
大惨事だった。建物は半壊、怪我人の数は50を越えた。
当然、その中には検査を受けていた私と同じ施設の子供もいた。
焦げた肉の匂いがした。そこの頃の私はそれが何の匂いかわからなかったけれど、すごく怖かったのは覚えている。

麦野「…なにがあったの?」

麦野「いったいどうしてこんな…いったい誰が…」

ここまで口にして気がついた。
私だけが無傷だった。
確かに服は焦げて穴だらけになってはいたが、怪我はどこにもなかった。

麦野「うそ…なにこれ…」

警備員「そこの子供!とまりなさい!」

麦野「ひっ!あ、あのこれってなにが…」ザッ

警備員「動くんじゃないな!そのまま!」チャッ

麦野「は、ひっ…撃たないで…私何もしてないよ…?」ポロポロ

警備員「『はい、たったいま保護…いえ、確保しました』」

警備員は電話で何か話しているようだった。
その後私は数人の警備員に連れられて、病院に送られた。
春には何事もないように私の進む学校とクラスが伝えられた。
クラスメイトは、いなかった。もちろん、浜面がどこにいるのかも、教えてくれなかった。

麦野「浜面ぁ…浜面どこにいるの…」

麦野「1人はいやだよ…はま…づらぁ…」
510 :3時間そげぶされなかったら麦野は俺の姉 12/24 :2010/06/14(月) 02:48:34.88 ID:YoO9GV2o
浜面仕上は何も知らされなかった。
それどころか、機密保持のために記憶を操作された。
これは、浜面のいた施設の子供全員に行われた処置だった。

浜面「俺も小学生かー、春休みじゃ能力はわからなかったけど、ここで俺は能力者になるんだ!」

浜面「これからも一緒にがんばろうぜ!……あれ?」

浜面「俺、誰に話しかけようとしたんだろ。ははっ、自分で自分がおかしいぜ」



その後行われた身体検査の結果はすぐに出た。大能力者『原子崩し』

麦野「どうして私は大能力者なのに特別学級なの?みんなと一緒がいいよ」

研究員「君は能力の制御がまだできていない。それどころか、自分がどんな能力かもわからないだろう?」

麦野「そ、そうだけど…」

研究員「それを君は理解するんだ。小学生のうちにね」

麦野「そうすれば、浜面にも会える?」

研究員「浜面?ああ、そのお友達にきっと会えるよ」
511 :麦野回顧録13/24 :2010/06/14(月) 02:50:07.57 ID:YoO9GV2o
私はその言葉を信じて頑張った。それしか目標がなかったから。
研究所を転々とし、担当の研究員もどんどん入れ替わった。
単に危ない光を撒き散らすだけだったものが、粒機波形高速砲と呼ばれるようになった。
能力強度を調べるためにありとあらゆる実験が行われた。
いろんな角度から能力を試した。
いろんな距離から能力を試した。
いろんな物に対して能力を試した。
気づけば私はいろんな人に能力を試しても何も感じなくなっていた。

10歳を過ぎた頃だった。超能力者になった。
嬉しさは、なかった。
どうして自分が学園都市にいるのか、どうして自分は能力者になりたいと思ったのか、そんなことはもう覚えていなかった。
浜面に会える、ただそれだけが頭に残っていた。

研究員「すごい!すごいじゃないか『原子崩し』!やったぞ!ついに超能力者だ!」

麦野「で、浜面には会わせてもらえるのかしら?学校へは通わせてもらえるの?」

研究員「はまづら?誰だね?学校はここだよ。ここが君のクラス、僕が君の担任何か問題あるかね」

麦野「…そうね、なんでもないわ。問題ない」

研究員「さあ次の実験だ。この結果如何では私も統括理事会に顔が立つ。頼んだよ」

麦野「…ええ」

麦野「浜面…もう会えないのかも、しれないね」

実験は続いた。毎日朝早くから夜遅くまで。拒否する選択肢はなかった。そんなこと教わらなかった。
多分私は壊れたんだと思う。目の前の人間は誰でも的に見えたし、実際そうやって何人かは的にしてやった。
もちろん全て事故として処理された。
そのたびにああ、自分は超能力者なんだな、もう普通じゃないんだな。という感覚がいっそう深まるだけだった。
512 :麦野回顧録14/24 [sage]:2010/06/14(月) 02:51:03.48 ID:YoO9GV2o
研究員『聞こえるかね?「原子崩し」』

麦野「ええ、聞こえてるわ。今回の担任のセンセイはそうやってスピーカーの向こうから出てこないつもりかしら?」

研究員『ああ無論だ。君の能力は恐ろしい。僕は君が恐ろしいからね。だが』

麦野「それ以上に魅力的だと?」

研究員『わかってるじゃあないか、自分の魅力に気づけるということは、出来る様でなかなかできない』

麦野「そうね、ありがとう。あなたとは長続きしそうだわ」

研究員『それじゃあ今日の実験はこれだ』


彼らは私のことを能力名で呼んだ。他の研究者にもいえることだが、そもそも彼らは能力にしか興味がない。
私が誰でなんという人間あるかなど考えたこともない、そんな様子だった。
気づけばあれだけ大きかった浜面の存在が、すっかり私の中から消えていた。
あれだけ通いたかった学校への興味も、なくなっていた。


研究員『ふむ…これも失敗か、いや存外大したことないのだな。超能力者「原子崩し」。「一方通行」や「未元物質」ほどの応用は効かんか』

麦野「ハァッ…ハァッ…無茶言うんじゃ…ないわよっ…」

研究員『もういい、今日は終わりだ。明日はまた別の実験があるからな。今度は期待を裏切らないでくれたまえよ。「原子崩し」』

麦野「ちっ、舐めるんじゃないわよ…臆病者のクセに…」ガンッ

研究員『おいおい、そうカッカしないでくれたまえ。せっかくの能力も精密な演算無しでは台無しだよ。機材もなかなかいい値段がするんだ』

麦野「もう、アンタ[ピーーー]わ」
513 :麦野回顧録15/24 [saga]:2010/06/14(月) 02:51:45.59 ID:YoO9GV2o
私はまた、研究所を一つ潰した。今度は意図的に。徹底的に。破壊してぶっ壊して粉砕した。
1人ずつ、全員を丁寧に殺してやった。何かが切れる音がした。
さすがに今回は上も庇い切れなかったようだ。私は指名手配され、身を隠した。

不良1「おい姉ちゃん、見ねぇ顔だが…ここいらが俺らのシマだって…ぎゃあああ」

麦野「そう、で?」

不良2「ちぃっ!能力者かよ!おい逃げるぞ!!」

不良1「腕が…俺の腕がぁぁぁ!!」

麦野「ちょっとあんた達、携帯か現金、置いていきなさい。それとももう片方の腕を置いていってくれるのかしら?」

不良2「くそっ!これで全部だ!てめぇ背中にゃ気をつけろよ…」タッタッタッ

麦野「はっ。無能力者も苦労してるのね。つくづく腐ってるわ。この街」

麦野「まぁいいわ。しばらくは路地裏暮らしも悪くない」

追われる身ではさすがに自分のカードは使えない。
かといって現金をあまり持っていなかったので、こうして不良から頂いて、しばらくその日暮らしをしていた。

不良A「くそっよりにもよってうわさのビーム女かよ…これで勘弁してくれ」

麦野「あら、話がわかるじゃない」

???「ダメだダメだ。根性ってモンがまるで足りてねえ」
514 :麦野回顧録16/24 [saga]:2010/06/14(月) 02:52:12.56 ID:YoO9GV2o
麦野「…どちらさんかしら?(気配を全く感じなかった…)」

削板「ほう?裏路地ですき放題やっておいて俺のことを知らねえとはよほど根性が足りねえと見える。俺は学園都市超能力者ナンバーセブンの削板軍覇だー!!」

麦野「第七位!?面倒ね」ズバァ

削板「はっ!当たらねえ!なぜならお前に根性が足りてねえからだ!!」

第七位は一足飛びに、いやほとんど眼では追えない速さで殴りかかってきた。
避けられない速さではない。私は能力とバネで一気に上体を反らして躱した。

麦野「ちぃっ!」

躱した第七位の拳はアスファルトに大穴を開けていた。
多分、アレは食らってはいけない一撃だ。

削板「ほぉう?俺の一撃を躱すか!いいねえ!意外と根性あるじゃねえか!!」

麦野(第七位は私が誰なのか理解していないの…?都合がいいわ)

削板「ボサっと突っ立ってるならこっちからいくぞ!!

さっきと同様馬鹿げたスピードでナナメ上から蹴りが飛んでくる。
麦野(これなら奴は避けられない…!)
私は蹴りに対し真正面から能力を見舞う。すると相手はどういう理屈か思い切り体を捻ってそれを避けた。

削板「今のはヤバかったぞ!防御より攻撃を選ぶとはやっぱり随分根性のある奴だ!!」

麦野「そりゃどーも」

削板「だがまだ俺の方が根性は上だぁぁ!!すごいパーンチ」

第七位が拳を宙で振りかぶった。何も起こらない。
ただ勘だけが跳べと叫ぶ。こういう時は勘が一番正しいことを私は知っていた。
横っ飛びに避けてそのまま第七位のいた場所に狙いを定めようとした。
515 :麦野回顧録17/24 [saga]:2010/06/14(月) 02:52:41.31 ID:YoO9GV2o
削板「根性が足りてねえな、おせぇぞ」

バキィッ
完全に回避する方向を読まれていたようだ。
避けた先には既に第七位の右足が待っていた。
路地の角まで蹴り跳ばされた。避ける方向まで読まれて先回りされていた。

麦野「がァッ…ハッ…」

ドラム缶がクッションに感じるほどの衝撃に肺の空気が全部吐き出された。

麦野「クソ…ッ!(私が…圧されてる…?)」

削板「根性あったりなかったりわからん奴だな。この程度で終わりか?」

麦野「舐めてんじゃねぇぞ削板ァ!!」ズバァ

立て続けに能力を2条3条と打ち込む。
当たるとは思っていないが少なくとも第七位もこれには回避に移らざるを得ないはずだ。

削板「数撃てば当たるって考えじゃ根性は足りてねぇ!!指先見りゃ避けるに難くねえ!!」

削板が一足飛びに懐へ入ってきた。いや、飛び込ませた。

麦野「誰が指先からしか打てないってぇ…?」

スバンッ!!!
ほぼ密着状態の相手に膝先から光線を顔面めがけて見舞った。これは避けられまい。
削板「ぐっおおおおお!!!」

しかし奴はまたしても首をありえない方向へ捻って躱した。
削板「ちっ!!やるじゃねえか…!!悪かった!お前やっぱ大した根性だわ!!」

麦野「なんで今のも避けられるわけ…?」

削板「楽しかったぜ、また会おう!!とうっ!」

第七位はそのままビルとビルの間へ姿を消した。
麦野「なんだったのよあれ…いたた」
516 :麦野回顧録18/24 [saga]:2010/06/14(月) 02:53:21.96 ID:YoO9GV2o
削板「くそっ…肩口こんがりやられちまったぜ…修行が足りねえ」

削板「でも路地裏にはまだあんな強い根性ある奴がいるんだな。燃えてきたぜ…へへへ!!」

―――

身を隠しての生活はなかなか辛かった。
口座には腐るほどの金がはいっているが降ろすわけにはいかない。
クレジットカードも足がつく。こうなってみると超能力者といえども脆いもんだということを思い知らされた。
追手が来ても捕まるとはさらさら思っていなかったけれど、それでも毎日毎日追けられてたら気が滅入るわけで。

麦野「こうやって不良相手にカツアゲまがいのことを続けるのも、なんだかね…」

麦野「はぁ、いっそ警備員のところへ私から出向いてやろうかしら。どうせ研究所送りにされるだけだし」

麦野「路地裏(今)と研究所(昔)と、どっちが底なのかしらね」

唯一つ言えたとしたら
どちらも底ではなかったのは確かだ。
517 :麦野回顧録19/24 [saga]:2010/06/14(月) 02:53:48.44 ID:YoO9GV2o
そうして暗部に堕ちていくまで時間はさほどかからなかった。
暗部から声がかかってすぐ私はその話に乗った。

電話の女『私たちの依頼する仕事をあなたは引き受け、こなす。簡単でしょう?』

麦野『それは、私に頼んでいるの?』

電話の女『そうよ、超能力者第四位"原子崩し"』

麦野『いいわ。引き受ける。ただ私は手加減できないからそのつもりでいてね』

電話の女『そういってもらえると助かるわ。これであなたは太陽の下を歩ける』

麦野『しばらく見ないうちに随分と暗くなったものね、太陽も』


それから私はしばらく使い走りのような仕事をさせられた。

麦野「今回のお仕事はー…学園都市にHALO降下する目標の迎撃?なにこれ」

電話の女『もしもし、もう仕事は伝達されているわね、頼んだわよ』

麦野『はいはーい、迎撃ってことは生死は問わないわけね。私にピッタリだわ』

電話の女『あ、ついでにマストじゃないけど航空機も墜として頂戴。30000〜35000フィートにいるはずだわ』

麦野『直接照準でそれを迎撃しろっての?頭おかしいんじゃないの?』

電話の女『さすがにこちらから座標と時間は指示するわ。便利よね、線で攻撃できる高射砲さん?』

麦野「ちっ、私はflakかっつーの」

ズバァッ

青空にまぎれた閃光が二条、小さな花火が二つ、学園都市に上がった。
518 :麦野回顧録 [saga]:2010/06/14(月) 02:55:39.40 ID:YoO9GV2o
お金には困っていなかったし、単に隠れ蓑として過ごすには暗部という立場は全く問題はなかった。
それから、一応高校には通っていた。
念願の普通学級での授業だったがどれもつまらなかった。夢描いたクラスなんて存在しなかった。

あったのは有象無象の無能共、彼らの目に私はさぞ化け物に映っただろう。
授業も全て小学校のうちに私が終わらせた内容だった。
結局、1年も通わないうちに卒業証書が郵送されてきた。


麦野『で?私に単独行動じゃなくてチームで動けと?』

電話の女『そういうこと、だってあなた人の下じゃ動きたくないでしょう?あなたがリーダーよ』

麦野『わかってるじゃない。むしろこれまでは研修だったってわけね』

電話の女『さっすが超能力者、話がわかる。あなたが使えるようになったから、これからは使う。それだけ』

麦野『使えるとか使うとか、いちいち癪に触るわね、殺すわよ』

電話の女『あら怖い怖い。あなたたちは「アイテム」として動いてもらうわ。構成員は4名。じきそこに集まるはずよ』

麦野『こんなファミレスに?』
519 :麦野回顧録21/24 [saga]:2010/06/14(月) 02:56:17.74 ID:YoO9GV2o
絹旗「超目立ついかにもな女性ですね。こんにちは、あなたがリーダーですね。超能力者第四位"原子崩し"私はきn」

麦野『ちょっと、こんなガキが構成員?舐めてるの?』

電話の女『あら、もう合流したの?暗部にいる期間はあなたとそう変わらないはずよ、仲良くやってねー』

麦野『なによそれ、めんどくさいわ』

絹旗「な、…いいでしょう、ここまで私を超無視するというのでしたら…私の『オフェンシb」

滝壺「滝壺理后、大能力者『能力追跡』こっちから信号がきた。待ち合わせは多分、この人たち」

絹旗「っっ!!」

絹旗「ふー…超ご丁寧にどうも。私は絹旗最愛といいます。超よろしくです」

フレンダ「なんか変わった人だかり、結局、待ち合わせ場所はここであってたわけね」

電話の女『じゃあ今日のところは仕事もないし、好きにしt』

麦野『ああなんか4人集まったわ。切るわね』

麦野「というわけで私たちがこれからは『アイテム』として動いていくわけだけれど」

フレンダ「結局さ、自己紹介から始めるべきだと思うのよ。私はフレンダ」

絹旗「ところで今日は超仕事だと聞いてきたのですが」

滝壺「…北北西の方角から信号がきてる…」

やいのやいの

麦野「疲れるわ…」

いいながら私は笑っていた。
たとえ苦笑いだとしても、笑ったのは何年ぶりだろう。思い出せなかった。
年齢も能力も違う、プロフィールもほとんど知らない連中と行動する自分が滑稽だった。
こんな格下相手になぜこうもすんなり行動を共にすることを良しとしたのかわからなかった。
520 :麦野回顧録22/24 [saga]:2010/06/14(月) 02:56:51.64 ID:YoO9GV2o

仕事はまず私のところへ連絡が来た。
1人だった頃との大きな違いは荒事が増えたことだ。

絹旗「で、麦野。今日の仕事は超何なんです?」

麦野「よからぬことをしそうな組織があるので消せ、だそうよ」

フレンダ「結局さ、そうやって学園都市に不利益な存在を消すのが私たちの仕事なのよ」

絹旗「超よからぬこと…っていったい何です?」

麦野「さあね、消せって言われたんだから消すまでよ」

滝壺「私、今回は役に立ちそうにない。かえっていい?」

麦野「ダメよ滝壺。相手に能力者がいたらアンタの出番なんだから、ちゃんとついて来ること。いい?」

滝壺「うん。わかった」


現地
麦野「じゃあフレンダが表から派手に始めたら、私と絹旗は裏からそれぞれ別々に行くわよ」

フレンダ「結局私は囮ってわけね。失敗したようなら私1人逃げていい?」

滝壺「大丈夫、むぎのもきぬはたもうまくやる」

絹旗「分かれてからは超完全に無線封鎖ですからね。30分後まで携帯電源も切ってください」

麦野「じゃあ時計合わせいくわよ、14分、3…2……今」

―――
521 :麦野回顧録23/24 [saga]:2010/06/14(月) 02:57:17.55 ID:YoO9GV2o
そうしていつも4人で仕事をこなした。
足手まといになるものとばかり思っていた彼女たちは皆うまくやった。
後始末は今までと同様に連絡一つで下部の人間が来たので問題はなかった。
しかしさすがに4人で仕事となると足の必要性が出てきた。

電話の女『今日もお疲れ様。報酬についてはいつもどおりの手はずになっているから』

麦野『そんなことより、そろそろ私たちも足がほしいんだけど』

電話の女『あら、それもそうね。最近のあなたたちの行動範囲も広くなってるようだし…』

麦野『運転手もつけて頂戴。正直面倒なのよ、集まってもパシリになるようなやつがほしいわ』

電話の女『そうね…ちょうどいいのが1人いるわ。便利に使うなら、男の子の方がいいでしょう?』

麦野『なんでもいいわよ、丈夫で死なないのなら』

電話の女『ああ、条件にピッタリよお客様。次の仕事の時にいつものファミレスに迎えに行かせるわね』

麦野『使えないのよこしたら、アンタも一緒に灰にしてあげるわよ』

電話の女『あら怖いわ。ま、楽しみにしていて』ガチャッ

麦野「明日、新しい玩具が来るわよ。足と一緒に」

滝壺「おもちゃの足?なんだかこわい」

絹旗「超パシリ兼運転手ってことですよ滝壺さん。麦野、よくそんな要望が通りましたね」

フレンダ「結局、任せられる仕事の量や範囲が増えて広がるってことなんじゃないの?」

麦野「まあそうなるわね。今までの仕事も退屈してたし、別に異論はなくって?」

絹旗「そういうことならまあ、超無問題です。年功序列を盾にドリンクバー係をやらされるのは超うんざりですから」
522 :麦野回顧録24/24 [saga]:2010/06/14(月) 02:58:04.54 ID:YoO9GV2o

麦野(いろいろ…あったわ。ホントに…)

麦野(浜面…元気かなぁ)

なんだかんだで今まで上手く立ち回れてこれたと思う。
楽しかったかというと嘘になる。どう考えても辛いことのほうが多かった。またやり直したいなんて絶対思わない。
でも超能力者で終わる気はなかったし、当然第四位に甘んじるつもりもない。

多分今後も今までみたいにこうやって自分の能力を高めながら仕事を続けていくのだろう。
要するに順調だったんだ。
私は人生で多分2度目の安定を手に入れた。私は2箇所目の居場所を手に入れたんだ。

滝壺「…ぎの?むぎの?目を開けてねてるのかな」

麦野「あ、え、ごめん何の話してたんだっけ?」

滝壺「むぎの?むぎのがぼうっとするなんて珍しい。明日は雷雨」

麦野「え?ああなんでもないわ。昔を思い出していただけよ」

絹旗「おや、麦野にたまには取り出して悦に入るようなお宝があったとは超意外です」

フレンダ「結局、暗部の鬼麦野も乙女だった頃があったってわけね」

麦野「べつにそんなんじゃないけどさ。ちょっとね」

滝壺「鬼っていったのに怒らないむぎのがとてもこわい」

絹旗「しっ!触らぬ神に超祟りなしですよ滝壺さん!」

麦野「誰が祟りだってぇ…?」


浜面「ちわー、えーっと。『アイテム』さんってのはあんたらのことでいいのか?」
523 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 03:01:19.58 ID:YoO9GV2o
おわりー
まさか唯一のsaga必須を失敗するとは、台無しである。
いざ上げてみると後半急ぎすぎてるなぁというのがよくわかる。反省反省

最後はあういう形で、むぎのんの幸福と生存を誰より祈ってる。
524 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/14(月) 03:02:43.79 ID:wmBd0Zc0
乙、そしてそげぶ

出来れば浜面と再開した後の麦野を少し描写してほしかったなぁ。でも面白かったよ
コレだから深夜のスレチェックはやめられない
525 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 03:04:19.53 ID:YoO9GV2o
>>523
あういう形ってなんだ。
「最後はあえてああいう形で」に脳内変換おねがいします
526 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 03:06:56.30 ID:9GUU5Go0
続きが気になる終わり方だな

浜面麦のん幼馴染設定とか最高すぎるわ
超乙です
527 :とある数多の父子手帳 [sage]:2010/06/14(月) 03:57:49.54 ID:ku4zskDO
とある数多の父子手帳(アクセラレータダイアリー)


一方「木原数多の研究データァ?」

土御門「正確には木原数多が研究した一方通行のデータだ」

一方「なンでそンなもンが必要なンだ?」

土御門「おまえが苦戦したからだ、一方通行」

一方「チッ、さっさと行くぞ」




一方「(ここは……)」

土御門「ここが最後だ。結標が三階、海原が二階、俺が一階、一方通行は地下一階を」

結標「わかったわ」

海原「わかりました」

一方「……」

土御門「なにかあったら連絡してくれ」




土御門「一方通行、この施設についてなにか覚えていないか?」

一方「……どンだけの研究所たらい回しにされたと思ってンだ? 覚えてねェよ」

土御門「……そうか」

━━━━━━

528 :とある数多の父子手帳 [sage]:2010/06/14(月) 03:58:31.05 ID:ku4zskDO

━━━━━━

一方「(まさかこンな形でこの部屋に入ることになるとはなァ)」

一方「……入ンぞ木原くン」ギィィ







バタン

………………
…………
……




数年前


統括理事「木原数多、君に一方通行を任せる。能力開発、そして研究に尽くしてくれ」

木原「なぜ私に?」

理事会「君が『優秀』だからだ」

木原「……わかりました。失礼します」

━━━━━━

529 :とある数多の父子手帳 [sage]:2010/06/14(月) 03:59:13.98 ID:ku4zskDO

━━━━━━

木原「(研究所たらい回しにされたガキなんか寄越しやがって)クソッ!」

コンコンッ

研究員「所長、例の子が」

木原「入れ」

ギィ

一方「……」

木原「名前は?」

一方「ァ、一方通……」

木原「違え、それは能力名だろうが 俺が聞いてんのはテメェの名前だ」

一方「……■■■■■。でも一方通行でいい」

木原「なぜだ?」

一方「別にィ いいだろ、わかりやすくて」

木原「……そうだなクソガキ。ほらこっちこい、部屋案内してやる」

━━━━━━

530 :とある数多の父子手帳 [sage]:2010/06/14(月) 03:59:57.13 ID:ku4zskDO

━━━━━━

一方「……テメェはなんていうンだよ」ペタペタ

木原「木原数多様だ」カッカッカ

一方「様だァ? 何様だテメェ」ペタペタ

木原「だから、木原数多様だクソガキ」カッカッカ

一方「テメェなンか木原くンで十分だ。木原クソに似てるしなァ」ペタペタ

木原「んだとクソガキ!」カッ

一方「木原くゥゥゥゥン」

━━━━━

531 :とある数多の父子手帳 [sage]:2010/06/14(月) 04:00:36.88 ID:ku4zskDO

━━━━━

木原「……」カッカッカ

一方「……木原くゥン」ピタ

木原「なんだ」カッ










一方「おしっこォ」プルプル


木原「……」ハァ

━━━━━━

532 :とある数多の父子手帳 [sage]:2010/06/14(月) 04:01:20.35 ID:ku4zskDO

━━━━━━

木原「トイレの場所は覚えたな?」

一方「ン」

木原「で、ここがテメェの部屋だ。それとコレだ」ポイッ

一方「なンだコレ?」キャッチ

木原「ノートだ。それに今日あった出来事、思った事を書け絶対だ」

一方「……どォせ見るンだろ?」

木原「ガキの日記なんて面白くもなんともねえよ。一日を振り返るってのは脳にイイんだ。俺も毎日している。……見られねえからってサボんなよじゃあな」バタン







一方「……」

━━━━━━

533 :とある数多の父子手帳 [sage]:2010/06/14(月) 04:01:52.44 ID:ku4zskDO

━━━━━━

その日の日記

◇木原
統括理事がクソガキ寄越しやがった。明日からあのクソガキの実験の(ry

◇一方通行
クソ木原クン

━━━━━━

534 :とある数多の父子手帳 [sage]:2010/06/14(月) 04:02:41.25 ID:ku4zskDO

━━━━━━

次の日

一方通行の部屋

コンコンッ

研究員「一方通行、朝だ」

コンコンッ

研究員「一方通行? 入るぞ」

ガチャ

研究員「」

━━━━━━

実験場

木原「起こせなかっただあ? どういうつもりだテメェさっさと連れてこい!」

研究員「し、しかしあまりにも……」

木原「あまりにも?」









研究員「可愛くて」

木原「ハァ?」

━━━━━━

535 :とある数多の父子手帳 [sage]:2010/06/14(月) 04:03:23.27 ID:ku4zskDO

━━━━━━

また一方通行の部屋

ガチャ

一方「Zzz」

木原「……まぁ研究員は許してやろう」

一方「Zzz」

木原「……」ビシッ

一方「……ゥうン……zzZ」

木原「……」ビシッ

一方「Zzz」

木原「起きやしねえ このまま連れてくか」フワッ


カッカッカッカッ


研究員「しょ、所長先程は大変失礼……なぜお姫さま抱っこしてるんです?」

木原「今からちょっと教育してやんだよ。もう寝坊しないようにな」

━━━━━━

536 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:04:26.40 ID:ku4zskDO

━━━━━━

実験場

一方「Zzz」ポツーン

木原「音量最大にしてマイク寄越せ」

研究員「ですが」

木原「いいから寄越せ!」










スピーカー「起きろォォォォォォォォォクッソガキィィィィィィィィィィイイ!!!!!!!」キーーン

一方「(えっ? えっ! えっ!?)」ビクンッ

スピーカー「目ぇ覚めたかクソガキ 初日から寝坊とはイイ度胸だ。今から今日やる実験の内容を説明する 一回しか説明しねえからな! 今日はベクトル操作による電気の(ry」ベラベラベラベラ

一方「(えっ? えっ! えっ!? 何処だここ? なンでこンなとこに!?)」

537 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:05:05.29 ID:ku4zskDO

スピーカー「ry)〜以上だ。わかったなクソガキ」

一方「えっ」

スピーカー「わかったら返事しろクソガキ!」

一方「わ、わかった」

一方「……え、えっとォ」アタフタ

木原「」ブチィ












スピーカー「わかってねえじゃねえかクッソガキィィィ!! 内耳引き摺り出すぞテメェ!? いいからさっさと目の前に立ってる棒握ってろ!! それに電気流すから反射し続けろどんどん電圧上げっから無理だと思ったら手を離せわかったな!? 返事ィィィィィィイイ!!!!!!!!」

一方「ォ、おゥ……」

木原「実験開始だ」

━━━━━━

538 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:05:52.83 ID:ku4zskDO

━━━━━━

休憩室

木原「今日はもう部屋帰っていいぞ」

一方「ン」

木原「……」ズズゥ

一方「……」

木原「チッ、なんだよ」

一方「なに飲ンでンだ?」

木原「コーヒーだよコーヒー」

一方「あの黒くて苦いコーヒー? よくそンなの飲めンなァ」

木原「大人だからな」

一方「……それ飲むと髪の毛黒くなって普通っぽくなるか?」

木原「かもな(普通?)」

一方「くれ」

木原「ほらよ」

一方「……にげェ」

女研究員「あら、私でもミルクないと飲めないのにブラック? 所長もよく飲めますね」

一方「これ飲ンで髪の毛黒くすンだ♪」

女研究員「え?」

一方「えっ?」

木原「なるわけないだろクソガキ」

━━━━━━

539 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:06:25.87 ID:ku4zskDO

━━━━━━

その日の日記

◇木原
一方通行の実験が(ry
……普通になりたいらしい

◇一方通行
クソ木原クソ
コーヒー苦かった

━━━━━━

540 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:07:17.56 ID:ku4zskDO

━━━━━━

ある日

コンコンッ

木原「入れ」

研究員「失礼します。所長次の実験(ry」

木原「(面倒くせえ)」

研究員「ry)〜です。それとひとつ報告が」

木原「なんだ」

研究員「駐車場で一方通行が自転車で遊んでいるのですが」

木原「倉庫にでもあったの引っ張り出しできたんだろ」

研究員「……ピカピカなんですが」

木原「磨いたんだろ」

研究員「……そうですか」

木原「そうだ」














一方「〜♪」ガラガラガラガラ

━━━━━━

541 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:07:49.00 ID:ku4zskDO

━━━━━━

その日の日記

◇木原
なんだあの能力は面倒くせえ。資料、実験、etc...(ry
……なんで自転車なんざ買ってやっちまったんだろう
◇一方通行
自動車買ってもらった♪

━━━━━━

542 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:08:42.27 ID:ku4zskDO

━━━━━━

またある日














木原「テメェ補助輪無しで乗れるったじゃねえか!」

一方「うっせェ! 乗れですゥ。さっきは乗れたんですゥ」

木原「どうせ能力でも使ってたんだろ!」

一方「ちがいますゥ 自力で乗れましたァ」


ギャーギャー


━━━━━━

543 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:09:16.19 ID:ku4zskDO

━━━━━━

その日の日記

◇木原
あのガキこの俺に嘘つきやがった。見栄を張りたかったのか?見栄を張るということは自身を他人に良く見せようという自律神経の(ry

◇一方通行
乗れたもン

━━━━━━

544 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:09:50.86 ID:ku4zskDO

━━━━━━

またまたある日

ヒュ〜 ドン

一方「木原くン、あれなンの音だ」

木原「花火だ。祭りでもやってんだろ 五月蝿いったらねえよ」

一方「花火ィ? 祭りィ??」

木原「(コイツ知らねえのか?)五月蝿くて集中できやしねえ」

一方「なァ、なンなンだそれ?」

木原「……気分転換だ ついてこいクソガキ」

一方「……ン」

ピポパプルルルル

木原「俺だ、大至急ガキ用の浴衣を用意しろ。こども用の浴衣だ それと……』

━━━━━

545 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:10:33.52 ID:ku4zskDO

━━━━━

一方「なァ」

木原「なんだ」

一方「本当にこれ着てなきゃだめなのか?」

木原「ダメだガキはとくにな 祭りは浴衣着るんだよ」

一方「木原くンは着ないのか」

木原「俺は大人だからな」

一方「でもよォ……」

木原「でもなんだ」









一方「ピンク色はちょっとォ……」



木原「じゃ留守番な」

一方「……我慢する」

━━━━━━

546 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:11:19.28 ID:ku4zskDO

━━━━━━

木原「少しでてくる」

一方「〜♪」カランッコロンッ

研究員「わかりました」





研究員A「(ロリコン?)」
研究員B「(ショタコン?)」
研究員C「(どっち?)」

━━━━━━

547 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:12:06.64 ID:ku4zskDO

━━━━━━

お祭りの出店

木原「いいかクソガキ、離れるなよ面倒だ。わかったな?」カッカッカ

一方「」

木原「わかったな?」カッカッカ

一方「

木原「返事ぐらいしろクソガキ」クルッ





木原「いねえ」









一方「木原くゥゥゥゥゥゥゥン」ウワーン

━━━━━━

548 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:12:50.84 ID:ku4zskDO

━━━━━━

一方「(どこいったンだよォ)」キョロキョロ

浴衣のお姉さん(巨乳)「どうしたの? お嬢ちゃん? はぐれちゃった?」

一方「(お嬢ちゃんじゃねェ)ォ、俺は










「■■■ッ!!」



一方「(俺の名前!)」


木原「■■■ッ!!」


一方「木原くゥゥゥゥゥゥン!」

━━━━━

549 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:13:43.48 ID:ku4zskDO

━━━━━

木原「離れるなって注意する前に離れやがって」ビシッ

一方「−−ッ痛ェ」

浴衣のお姉さん(巨乳)「まぁまぁ よかったねお嬢ちゃん。パパがみつかって」

一方「お嬢
木原「パ

浴衣のお姉さん(巨乳)「じゃね」フリフリ

一方「ン」フリフリ

木原「……いくぞ、離れんなよ」カッカッカ

一方「ン」カランッコロンッ

━━━━━

550 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:14:20.72 ID:ku4zskDO

━━━━━

その日の日記

◇木原
ガキはやっぱりガキだ
……たまには気分転換もいい

◇一方通行
名前で呼ばれた

━━━━━

551 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:15:47.73 ID:ku4zskDO

━━━━━
またまたまたある日

一方「(これでいきなりチョップされても平気だァ オートで紫外線だけじゃなくチョップも反射だァ)」

ドアバァーン

一方「木原くゥゥゥン!」

木原「五月蝿え! 静かにしろこっちは忙しいんだよ」

一方「ほら、いつもみたいにチョップしてみろよ」

木原「あぁん? んだクソガキ、マゾにでも目覚めちまったのかぁ?」

一方「? いいからやってみろよォ」

木原「……いいだろう よかったなあ俺がドS、でッ!!」ビシッ



ピュワーン



木原「な!?」

一方「ィよッッッしァァァァァァあああ!! もう木原くンなンて怖くねェ! じゃあな」ドアバァーン

タッタッタ

木原「……あのクソガキ」

━━━━━

552 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:16:32.77 ID:ku4zskDO

━━━━━

その日の日記

◇木原
(徹夜のため白紙)

◇一方通行
ざまァみろォ

━━━━━

553 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:17:13.74 ID:ku4zskDO

━━━━━

次の日

木原「おい」

一方「なn



ビシッ



一方「痛ッ(……え!? なンで?)」

木原「やっぱりな、ざまあねえなクソガキ」ビシッビシッビシッ

一方「痛、痛ェ、イタィ、なンでだよォ今は意識もしてンぞ」

木原「知りたいかクソガキ? それはだな俺だからだ! 木原数多様だから出来んだよ。俺を出し抜こうなんざ百年はえぇッ!!」ビシッビシッビシッ

━━━━━

554 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:17:44.51 ID:ku4zskDO

━━━━━

その日の日記

◇木原
ざまあみろクソガキ テメェの行動パターンやら考えることなんてお見通しだ。どんだけ見てきたと思っていやがる。まぁ俺にしか出来やしないだろうが そもそも大前提として俺の天才的な頭脳と(ry 以下自画自賛の嵐

◇一方通行
わっかンねェ

━━━━━

555 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:18:20.53 ID:ku4zskDO

━━━━━

またまたまたまたある日

一方「なァその顔のはなンなンだ?」

木原「なんだ今更」

一方「テメェだけじゃねェか、ソレ」

木原「気になんのか?」

一方「べェっつにィ」

木原「……これは刺青と云ってな皮膚に(ry」

一方「……」

木原「〜いれる場所によっては」

一方「……」タラ〜

木原「〜いれたあとも重要だ。腫れ上がり痛みのほか痒みも伴い」

一方「」ダラダラダラ

木原「ry)〜っていうもんだ。わかったか?」

一方「ォ、おゥ」

━━━━━

556 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:18:51.79 ID:ku4zskDO

━━━━━

その日の日記

◇木原
まだまだガキだなクソガキ
そのクソガキの能力の実験場の規模が(ry

◇一方通行
刺青カコワルイ

━━━━━

557 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:19:42.18 ID:ku4zskDO

━━━━━

またがゲシュタルト崩壊したある日

木原「……」カキカキ

木原「……」フゥ

木原「(さて、いつもの場所に)」ゴソゴソ

一方「なァにしてンですかァ木原くン?」

木原「(……バレたか?)別に何もしてねえよ テメェこそ何してんだガキは寝る時間だろ」

一方「へェへェわかりました」スタスタ






深夜

一方「(なに隠してたンだ?)」ゴソゴソ

一方「なンもねェ」

木原「(やっぱり見られていたか)」

ピポパプルルルル

木原「俺だ、今からコンビニで……」

━━━━━

558 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:20:25.30 ID:ku4zskDO

━━━━━

その日の日記

◇木原
研究設備の増設を(ry
クソガキにちょっと大人を教えてやろう

◇一方通行
絶対なンかある

━━━━━

559 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:21:11.07 ID:ku4zskDO

━━━━━

次の日

木原「クソガキ今後俺の部屋出入り禁止」

一方「……なンでだよォ」

木原「昨日の夜ゴソゴソゴソゴソやってたからだ」

一方「チッ、なァなに隠してたンだァ?」

木原「ほらコレだ」

バサッ










    ____
   /LO /
  /   /
 /   /
  ̄ ̄ ̄ ̄


一方「ンだこれェ?」ペラ

一方「」

━━━━━

560 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:22:04.55 ID:ku4zskDO

━━━━━

研究員「所長『LO』はマズイですって! せめてペンギン、いやポプリクラブに!!」

木原「バカヤロウ! 『LO』のどこが悪い!!」ツクエバァン

研究員「悪くないです! 悪くないから悪いんですッ!!」ニギリコブシ

研究員A「(ロリコンか)」
研究員B「(ショタコンじゃないのか)」
研究員C「(ふたなりっ娘LOVE)」







━━━━━

その日の日記

◇木原
近々統括理事に(ry
クソガキには刺激が強過ぎたようだ


◇一方通行
わるくねェ

━━━━━

561 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:23:25.57 ID:ku4zskDO

━━━━━

引っ越しの日

統括理事「一方通行の能力向上に伴い、実験場の拡大及び研究設備の増設により施設の移動(ry」

木原「わかりました」




一方「……また移動か」

木原「そうだな」

一方「テメェは来ねェのか?」

木原「んだその言い方は 俺がテメェの金魚のフンみてえじゃねえかクソガキ。違えぞ、テメェがフンの方だ」

一方「そォかよ」

木原「そうだ」

一方「アー……、金魚様?」

木原「なんだ」

一方「このノートさァ もォ書けねェンだわ」

木原「……好きにしろ。続けてもいいし、止めてもいい。これから実験規模の拡大により、もっと忙しくなる 書く暇もなくなるかもな」ワシャワシャワシャ

一方「うっぜェ、髪弄ンな」

木原「色気付きやがって…… オラ、ついてこいッ!!!」カッカッカ

一方「チッ」スタスタ

ンダテメェポケットニテツッコンデ カッコイー

ウ、ウルセー




……
…………
………………

562 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 04:27:07.23 ID:ku4zskDO

━━━━━

時間は戻って現在

ガサゴソ

一方「(とくにねェな、あとはあの時アイツが隠していた)ここらへンだったか?」ゴソゴソ




ギィ

一方「! ……やっぱ隠してたンじゃねェか。(手帳? 結構数があるな)」

ペラ


ペラペラ


ペラペラペラ


一方「(これは……これじゃただの)」

563 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:27:41.13 ID:ku4zskDO
…タ、アクセラレータ

土御門「一方通行!?」

一方「あァン? ……もう探し終わったのか?」

結標「とっくにね」

海原「あなただけあまりにも遅かったので。連絡もありませんでしたし」

土御門「で、何がみつかったんだ?」スッ


バッ



土御門「! どうした一方通行?」

一方「いや、これは……俺がやる」

土御門・海原・結標「「「?」」」


土御門「……まぁ今回はおまえのためのようなものだ いいだろう、だが報告はしろ」

一方「あァ」

━━━━━━

564 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:28:19.80 ID:ku4zskDO

━━━━━━

一方通行帰宅

一方「あァー…、あ゛ァーー……」







一方「寝るゥ」

携帯「ヴゥー ヴゥー ヴゥー」

一方「」イラッ

ピッ

土御門『追加の報告だ』

一方「明日でいいだろォ」
土御門『今日行った最後の施設だが、随分前に取り壊しが決まっていたらしい』

一方「……あったじゃねェか」

土御門『らしい、だ取り壊し前に木原数多が買い取ったそうだ』

一方「……」

土御門『以上だ』






ピッ

━━━━━━

565 :とある数多の父子手帳 :2010/06/14(月) 04:29:31.99 ID:ku4zskDO

━━━━━━




一方「クソガキ勝手に俺の部屋入ンなったろォが」ビシッ

打ち止め「いった〜いってミサカはミサカはってなあにコレ? ……古い日記?」

打ち止め「……まさかあなたの?」

一方「ンなわけあるかよォ」

打ち止め「だよね〜あなたが日記なんてってミサカはミサカは……じゃあコレ誰のなの?」

一方「これは













「父親みたいなヤツのだ」


566 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 04:39:27.80 ID:ku4zskDO

ずっと残っている沢山の手帳

とある数多の不死手帳

ってのが誤変換で出たから落ちが書けた
台詞形式難し過ぎ
台詞と擬音だけで表現できる人羨ましい
地の文で書き直したい
結局原作は買わずオナニーした
次はねーちんのおっぱいに座る一方通行を描きたい
ツッコミ、罵倒、感想、批評、おっぱいくれ


以下ボツネタ

土御門「アジトに戻るぞ」

一方「あァ」スッ


バサッ






    ____
   /LO /
  /   /
 /   /
  ̄ ̄ ̄ ̄


一方「(木原くゥゥゥン!!!!)」

海原「これはこれは」

土御門「年代モノだにゃー」

結標「ショタもいるじゃない」

一方・海原・土御門「「「えっ!?」」」

結標「……なによ」

567 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 04:56:57.59 ID:YoO9GV2o
>>566

原作なしでこれだけ書けるのってすげえわ。
行間の使い方がいかにも思い出って感じで素敵だった。
レベル5連中の幼少期ってやっぱいい子がいいよね。かわいくてかわいそうでとても素敵
568 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/14(月) 05:02:03.87 ID:wmBd0Zc0
超乙

13巻読みなおして木原くンにムカツキ直してたとこだったからなんか和んだ
569 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 05:15:38.13 ID:ku4zskDO
ありがとう
できれば叩いてくれ

当たり前のように改行ミスイミフ句点
とくに

一方「 乗れですゥ

翠星石か

思い出だからゆっくり地の文でやり直したい
台詞はポンポン進み過ぎる
570 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 05:33:03.30 ID:YoO9GV2o
ドイツ戦終わってテンション上がった。
俺も直前に上げたレベルのクソ書き手なのだけれどこの際自分のことは棚に上げちゃうぜ

>>537の木原クンの台詞がすごく長くなっちゃって
なんとなく見づらいから、途中で改行して

スピーカー「わかってねえじゃねえかクッソガキィィィ!! 内耳引き摺り出すぞテメェ!?いいからさっさと目の前に立ってる棒握ってろ!! 
      それに電気流すから反射し続けろどんどん電圧上げっから無理だと思ったら手を離せわかったな!? 返事ィィィィィィイイ!!!!!!!!」
ってするか、
スピーカー「わかってねえじゃねえかクッソガキィィィ!! 内耳引き摺り出すぞテメェ!?」
一方「(…えっ!?えェ!?)」オドオド
スピーカー「 いいからさっさと目の前に立ってる棒握ってろ!! それに電気流すから反射し続けろどんどん電圧上げっから無理だと思ったら手を離せわかったな!? 返事ィィィィィィイイ!!!!!!!!」
みたいにすると見やすいかも!ってミサカはミサカはこの例が既に見づらいことは無視してみたり

>>553
は多分木原神拳のことだと思うのだけれど少しわかりにくいので、
説明口調になってでも説明があったほうがわかりやすかったり

あとはどうでもいいこと
せっかくだし木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!ってちゃんとどっかで言わせて欲しかった
Loってコンビニにあったっけ?

誤字脱字で意味がわからなくなるようなものはあんまりなかったしせいぜい脳内補完できるレベルだった
改行についてもそういう書き方なんだなと理解して読めたし
むしろこれぐらいの行間があるとそれはそれなりの空気が出て俺にとってむしろ参考になった。

地の文は読んでても書いてても疲れるから台詞の方が俺は好き。

そうだな、叩くとしたら
ちくしょうなんでこんなのが俺の投下直後に投下されるんだよおォォォォ!!
霞む!霞んじまう!俺の2週間がッ!!俺の気持ち悪い笑みとともに作り上げた妄想がァッ!!!

徹夜明けって怖い。
超乙ほんと乙
571 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 05:41:26.90 ID:.71pD2AO
>>442
続編来てたwwwwwwwwしかも多いし! orz楽しいし綺麗に終わってるしで最高でした!
572 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 06:19:04.56 ID:glXV/gQ0
原作なしで書いたのかwwwwww
木原くンがインテリビビりじゃねえ…とか思ってたらwwwwww
573 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 06:53:40.35 ID:.71pD2AO
>>569
笑かすなwwww
祭りのエピソードが良かったな。何か買って貰ったのか、射撃ゲームでもやったのか気になるな



研究員D「([らめぇぇっ!]が表紙のやつか)」
574 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 07:02:07.55 ID:ku4zskDO
>>570
マジありがとう
長台詞は厚くしたかったんだ、けどPCだと細くなるよな
ニヤニヤは当たり前だろ自分で書いていてあわきんになりそうだったよ!!
木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!は本当にすみませんでした
木原神拳は徹夜時の木原パパにブツブツ説明させればよかった
LOってか雑誌買ったことねえ


俺も投下しずらかったよ!お前の麦のんのあとなんて!!!俺のショタ一方さんボッチだけど補助輪ないと自転車乗れないんだぞバカ
空気違いすぎだろぉぉぉぉオ!!!!


>>572
原作読まずに
ピクシブの作品ID9501383
視ながら書いたからツンデレ親父になったのさ

>>573
[らめぇぇっ!]です

575 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 07:37:20.26 ID:yPKjIAAO
木原くンとショタ一方まじかわいい
ありがとうありがとうありがとう!!!!!!!!!
576 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 11:42:36.97 ID:wpMC5EDO
突然アイテム勢が書きたくなったので書いてきた。6レスほど貰う。いつも通り誤字脱字は脳内補完でお願いします
577 :アイテムの暇つぶし [sage]:2010/06/14(月) 11:43:07.76 ID:wpMC5EDO
フレンダ「最初は私からって訳よ。レーベール……2!」

フ麦滝浜絹「、ス、、、」

浜面「ふぅ、上げるところだった」

フレンダ「浜面のくせにー!」

浜面「へっ、何とでもどうぞ」

絹旗「次は超私の番ですね。レーベール……3!」

フ麦滝浜絹「、ス、スス」

絹旗「私の超1抜けですね!」

麦野「はーまづらぁ」

浜面「なっ! お前だって上げてたじゃねぇか!?」

滝壺「はまづら、次私ね。レーベール……1!」

フ麦滝浜「スススス」

滝壺「みんな……」

麦野「残念だったわね。次は私。レーベール……2!」

フ麦滝浜「、ススス」

麦野「チッ」
578 :アイテムの暇つぶし [sage]:2010/06/14(月) 11:43:30.83 ID:wpMC5EDO
浜面「よし、やっと俺に回ってきたな。レーベール……2」

フ麦滝浜「、、、ス」

浜面「ちくしょう!」

滝壺「はまづら、どんまい」

絹旗「これで超一巡しましたね」

フレンダ「さぁ、ここで私は秘策でとっとと抜けさせてもらうって訳よ!」

滝壺「秘策?」

フレンダ「とくと見よ! レーベール……0!」

フ麦滝浜「、、、、」

フレンダ「どうよ!」

絹旗「今まで出なかった数字を使うとは超やりますね」

フレンダ「へへん!」

麦野「浜面、あんたもう投了しなさいよ」

浜面「いやですけど!?」

滝壺「そろそろ良いかな? レーベール……1!」

麦滝浜「ス、、」

滝壺「やった」

フレンダ「これは面白い組み合わせになったって訳よ」

絹旗「そろそろ罰ゲームの内容を超考えないといけませんね」
579 :アイテムの暇つぶし [sage]:2010/06/14(月) 11:43:54.93 ID:wpMC5EDO
麦野「てめぇら無能力者なんか100万回勝負しても私には勝てないんだよぉ!!」

浜面「楽勝だ、超能力者」

麦野「いくぞぉ! レーベール……2!」

麦浜「ス、」

麦野「上げろよ!」

浜面「嫌だね」

滝壺「ねぇ、ねぇきぬはた、フレンダ」

絹旗「超どうかしまたか滝壺さん?」

滝壺「罰ゲームのことなんだけどね」ゴニョゴニョ

フレンダ「ほぅほぅ」

滝壺「どうかな?」

絹旗「超ありですね」

フレンダ「こんな面白いことはめったにないって訳よ!」

浜面「なにを企んでる……?」

麦野「次はてめぇだろ」

浜面「分かってるからそんなに睨むなよ。じゃあ行くぞ! レーベール……0!」

麦浜「、、」

麦野「……」

浜面「しゃあああっ!!」
580 :アイテムの暇つぶし [sage]:2010/06/14(月) 11:44:22.57 ID:wpMC5EDO
フレンダ「ぬっふっふ」

絹旗「ぬっふっふ」

滝壺「ぬっふっふ」

浜面「その様子だと罰ゲームはなかなか面白そうな感じだな」

麦野「ぜってぇやんねぇからな!」

滝壺「むぎの、言い出しっぺの法則」

麦野「ぐっ……!」

フレンダ(麦野を一瞬で黙らせるなんて恐ろしい娘!)

絹旗(これはますます面白くなってきたって訳よ)

浜面「で、罰ゲームってなんだ?」

滝壺「語尾に///←をつけてもらう」

浜面「え、なんだって?」

フレンダ「百聞は一見にしかずって訳よ///」

麦野「そんなこと出来るかあぁぁ!!」

絹旗「情けないですね。それでも超レベル5ですか?」

麦野「っ!!」

浜面(勇気あるなぁ)
581 :アイテムの暇つぶし [sage]:2010/06/14(月) 11:44:44.85 ID:wpMC5EDO
滝壺「むぎの、期限は今日一日だよ」

麦野「分かってるわよ……」

フレンダ「///←を忘れてるよ」

麦野「ううっ///」

絹旗(なかなかの超破壊力ですね)

滝壺「むぎの、可愛い」

麦野「う、うるさい///」

浜面「……」

麦野「はーまづらぁ///」

浜面「ぶふぉ!?」

フレンダ「鼻血!?」

麦野「どうしたのかにゃーん///」

浜面「へぶぁっ!!」

絹旗「血溜まりが超凄いですね」

滝壺「はまづらが死んじゃう……」

麦野「麦にゃん///」

浜面「ごはぁっ!!」

フレンダ「このままじゃ病院送りって訳よ!」

浜面「ヒューヒュー」ボタボタ

絹旗「これは超駄目かもしれませんね」
582 :アイテムの暇つぶし [sage]:2010/06/14(月) 11:45:07.57 ID:wpMC5EDO
浜面「……ん、ここは?」

滝壺「はまづら、病院だよ」

絹旗「全く超駄目な男ですね」

浜面「まさかあそこまでの破壊力とは思わなくてよ」

麦野「……///」

浜面「うぐっ」

フレンダ「麦野もういいって訳よ」

麦野「あ、そう? 結構面白かったのに」

浜面「ところで、俺が負けてたらどんな罰ゲームだったんだ?」

滝壺「はまづらのバニー姿」

麦野「ぶふぉ!?」

絹旗「超どうしたんですか麦野!?」

浜面「まさか麦野お前、見たいのか?」

麦野「へぶぁっ!!」

フレンダ「早くナースコールを!!」

滝壺「う、うん」
583 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 11:45:47.12 ID:wpMC5EDO
終わり。元ネタは指スマで「指スマ2!」とか「指スマ4!」とかのあれ。地方で呼び方は違うと思うけど分かるよね?
それをアイテムメンバーで両手使うと長くなるから片手でやったって設定
584 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 11:49:46.13 ID:xrBxFoso
指スマってなに・・・?いやなんとなくわかるけどww乙!
585 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 12:02:27.08 ID:cE9rDIDO
レベル5連中って根はいい子なのに歪んじゃったっていうイメージがやっぱり多いのか

ユビスマ乙
こういうやり取りをするアイテムってほんと和むな
586 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 12:05:43.45 ID:DSHlJcAO


うちの地元だと「いっせーの○!」だったな
587 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 12:06:58.75 ID:NnYnWooo
うちは「いっせーので○!」だった
特に決まった呼び名はなかった
588 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 12:11:46.85 ID:RGn1P5ko
掛け声は「いっせーの○!」で遊んでたのは覚えてるんだがゲーム名は未だにわからん。
589 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 12:17:40.39 ID:wpMC5EDO
俺のところでは「いっせーので」だったけど正式名称が分からなくて、スマップスマップのスペルシャルかなんかの企画で「指スマ2!」とかやっててそれから指スマって名前になった

てかこの正式名称が分からなくて指スマって言えば通じると思ってた俺乙
590 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 12:22:23.11 ID:NnYnWooo
指スマでも分かるけど、周り皆子供ながらにテレビに流行らされた感になるのが嫌なのか誰も使わなかったなww
しかし名前わからずも全国で同じルールで遊ばれるってなんかすごいな
591 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 12:23:00.74 ID:RGn1P5ko
wikipedia先生にきいてみた。
やっぱり決まった名前は無いみたい。


数字を指定する遊び [編集]

2人以上で行う。中国から渡って来た「数拳」という遊びに似ている(→拳遊び)。

この遊びの名称は人によって違い、せの、いせのせ、いっせーのーせ、いせので、いっせっせ、ちょんちょん、ちっち、ルンルン、あおざめ、せっさん、たこたこ、バリチッチ、指スマ、ギンギラギン、そろばん、などたくさんある。これらの名称は遊戯時の掛け声に由来するものが多いが、この遊びと同一または類似した遊びを用いていたテレビ番組に由来するものもある。

592 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 12:50:47.70 ID:xrBxFoso
名前豊富過ぎwwww
593 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 12:54:30.72 ID:.71pD2AO
ルンルンてなんなのさ。ギンギラギンてどういうつもりだよ。
594 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 13:08:11.82 ID:wpMC5EDO
さりげなくだろ
595 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 14:00:06.43 ID:1UF.6zso
ギンギラギン2って事か
『うーっ』が掛け言葉なの俺のとこだけ?
596 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 14:01:00.18 ID:NtvYxU2o
チケ、だったなぁ。
597 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 14:14:58.12 ID:hG7ExADO
なつかしいwwww小中高だけでも四種類くらいあったな

浜面アイテム可愛いです
超乙です
598 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 14:43:50.10 ID:cE9rDIDO
このスレって書き手はどれぐらいいるんだ?
スレを立てるほどじゃないけど思いついたネタでガンガン書いて投下する
って人が俺以外にどれぐらいいるのか気になる
599 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 14:45:37.67 ID:wpMC5EDO
スクリプトにスレ潰されてから1日に2、3個は投下してるかな
600 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 14:53:51.94 ID:RGn1P5ko
2、3日に一回程度。
601 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 14:55:13.22 ID:xrBxFoso
>>599
(´;ω;`)ブワッ

みんなすげーなぁ
602 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 14:58:57.61 ID:FcQSn5w0
熱血ラブコメが書きたいんや!
603 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 15:01:33.77 ID:hG7ExADO
ネタばっかりたまっていく一方で完成させたことがない…
604 :木山先生「パジャマパーティだ」2 [sage]:2010/06/14(月) 15:11:01.87 ID:drqDx7.0
>>598
俺も単発ネタばっかだよ
605 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 15:11:58.51 ID:NnYnWooo
>>603
全く同じだww
606 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 15:26:38.67 ID:FcQSn5w0
ネタが溜まらず完成しない。
607 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 15:35:49.45 ID:drqDx7.0
なんで名前そのままなんだよorz
608 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 15:38:04.69 ID:NtvYxU2o
馬鹿みたいに長いのをいつか投下したい
609 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 15:43:06.01 ID:RGn1P5ko
馬鹿みたいに長いのはスレ立ててくれww

と言う訳で短いの投下。
キャラ若干崩壊。
610 :とある休日の通行止め1 [sage]:2010/06/14(月) 15:44:28.50 ID:RGn1P5ko
とある休日。

打ち止め「お買い物ー、お買い物ー、ってミサカはミサカは久々のお出かけにハシャいでみたり!」

一方「ずっと部屋に引き篭ってたのかァ? ガキはガキらしく外で遊べ」

打ち止め「あなたと二人でお出かけするのが久しぶりなの! ってミサカはミサカはビシっと指摘」

一方「けっ」

prrrrrrr

一方通行の電話が鳴った。

一方「なンだァ?」

土御門『仕事が入った。すぐに来い』

一方「…………ちっ。場所は?」

土御門『お前たちがいる場所から二本目の路地に車を止めてある。直接呼ぼうかと思ったがその子もいるからな』

一方「お気遣いが有り難くて涙が出そうだなァ」

ピッ

打ち止め「どうしたの? ってミサカはミサカは嫌な予感を感じる」

一方「用事ができた。買い物は一人で行ってくれ」

打ち止め「えー!? 一緒に服選んでくれるって言ったのに! ってミサカはミサカは怒り心頭!」

一方「どうせ俺には女物の服なンざ分かンねェよ」

打ち止め「そういう問題じゃないんだよってミサカはミサカは駄々をこねこね」

一方「仕方ねェだろ。一人で行くか、今日は諦めてまた今度に――――」
611 :とある休日の通行止め2 [sage saga]:2010/06/14(月) 15:44:59.55 ID:RGn1P5ko
揉めている二人の元にツンツン頭の高校生が偶然通り掛かった。

上条「おや、お二人さん。お出掛けですか?」

一方止め「あ!」

一方「丁度いい所に来たな三下ァ、ちょっとコイツに付き合ってやってくれや」

上条「はい?」

一方通行が事情を説明する。

上条「なるほど。要は代わりに子守と荷物持ちすりゃいいんだな。それくらいはお安い御用だ」

打ち止め「この際だから妥協するかーってミサカはミサカは大人の対応」

一方「散々駄々コネてどこが大人なンだガキが。じゃあな三下、頼ンだぞ」
612 :とある休日の通行止め3 [sage saga]:2010/06/14(月) 15:45:30.85 ID:RGn1P5ko
土御門「この施設にテロリストが子供を人質に取って立て篭もっててな」

一方「くだらねェな。さっさと潰して終わらせちまおう」

結標「デートの邪魔されて気が立ってるの?」

一方「つまンねェ事言ってるとてめェから潰すぞ」

―――戦闘省略―――

結標「終わった終わった」

海原「楽な仕事でしたね」

土御門「だが残念な事に次の仕事が待ってるぜぃ。すぐに移動だにゃー」

一方「ったく面倒だなァ。移動中に連絡いれておくかァ」

prrrrrrr

上条『もしもし』

一方「おい三下ァ」

上条『おお一方通行か。打ち止めなら心配いらないぞ』

一方「そいつは結構だ。俺はまだ戻れそうにねェから―――」

打ち止め『じゃーん、こ……ってミサ………はセクシーな…………お披露目』

一方「!?」

携帯のスピーカーから打ち止めの声が聞こえるが、直接話しているわけではないので所々が聞き取れない。
613 :とある休日の通行止め4 [sage saga]:2010/06/14(月) 15:46:19.92 ID:RGn1P5ko
上条『おいおい、その服はちょっと大胆過ぎないか?』

打ち止め『えー……って………カはミ………はお色気ポーズを…………る』

上条『あははは、でも似合ってるよなあ』

一方「三下ァ!! てめェ何やってやがる!?」

上条『何って買い物だけど。打ち止めがパジャマ買うって言うから』

一方「具体的に何を着せてんだよォ………」

上条『普通のパジャマも試着してたんだけど、なんかネグリジェとか興味あるみたいでさ』

一方「ネグリ………!! sぇおpqw悪mbl!」

上条『おい、どうした?』

一方「て、てめ、写、じゃなくてなァ、ガキにそンなモン着せてンじゃねェよ!」

上条『心配すんなって。他に客もいないし、こんな子供に欲情する上条さんじゃありませんよ』

打ち止め『本当ならあなたに選んでもらう筈だったのにーってミサカはミサカは電話越しに苦情を入れる』

上条『おい打ち止め、ひっ付くなよ。あと顔が近い』

一方「」イラ

打ち止め『こうしないとミサカが話せないモンってミサカはミサカは首にしがみついて通話を続ける』

上条『そうは言ったってお前、今薄着なんだからそんなにくっつかれるとさあ。一応女の子なんだから』

一方「」イライラ

打ち止め『一応ってなんだよー! ってミサカはミサカは小さな膨らみを押し付けて色仕掛けする!』

上条『あはははは。小さいって自分で言ってるじゃーん。つーか生地が薄いしブラ着けてないから透けて見えちゃってるぞ?』

打ち止め『わひゃあ!? なんでもっと早く言わないのってミサカはミサカはあわてて胸を隠す!』

一方「」ブチッ

上条『あ、そうだ一方通行。打ち止めが買い物終わったらケーキ食べに行きたいって言ってるんだけど―――』

一方「三下アアアァァァァ!!! 首洗って待ってろオオオオォォォォ!!」プツン
614 :とある休日の通行止め5 [sage saga]:2010/06/14(月) 15:46:52.21 ID:RGn1P5ko
喫茶店にて。

上条「一方通行の奴は何を怒ってたんだ?」

打ち止め「さあ? ってミサカはミサカはそんな事よりイチゴショートに夢中」

上条「あれから電話しても繋がんないし。用事ってのが立て込んでるのかな」

……………………

一方「……………………」

土御門「携帯電話握り潰す程なんて、何を怒ってるんだにゃー?」

一方「土御門、例えば誰かがお前の妹に手ェ出してたらどうする?」

土御門「刺し殺す」

一方「だよなァ。俺は間違ってねェよなァ」

結標「変態って怖いわね」

海原「私はその辺りは大人の対応しますよ」

土御門「しかしなあ一方通行。打ち止めは楽しそうだっただろ?」

一方「あァ? 確かに楽しそうだったけどよォ」

土御門「だとしたらカミやんは打ち止めの笑顔を守ってくれてるって事だ」

一方「そォだな…………」

土御門「それに、帰ったら打ち止めのスケスケネグリジェが待ってるんだぜぃ?」

一方「…………まァ三下も悪気がある訳じゃァねェしなァ!」

結標「つくづく変態って怖いわね。しかもなんで土御門は電話の内容知ってるのよ?」

海原(御坂さんとそっくりな幼女のスケスケネグリジェ………)
615 :とある休日の通行止め6 [sage saga]:2010/06/14(月) 15:47:34.69 ID:RGn1P5ko
夕方

一方「ただいまァ………」

打ち止め「おかえり! ってミサカはミサカは元気に出迎える!」

一方「キョ、今日は悪かったなァ、すっぽかしちまってよォ………」

打ち止め「もう怒ってないよってミサカはミサカは大人の対応」

一方「ところでどんなパジャマ買ったんだァって俺は俺はさり気なく質問してみる」

打ち止め「あとで着るからお楽しみにってミサカはミサカは挙動不審なあなたに首をかしげつつ答える」

……………………



打ち止め「はーサッパリしたってミサカはミサカはポカポカの体でオニューのパジャマを披露する!」

一方「………………」

打ち止め「なんで本を凝視したまま無視するのってミサカはミサカはちょっとムクれる」

一方「あ、あァ、パジャマ買ったんだっけなァ、そ、そんなに見せたきゃ見てやってもいいけどよォ!」

振り向いた一方通行の前にいたのは、真新しくごく普通なストライプ柄のパジャマを着た打ち止めだった。
似合っているかと言われれば間違いなく似合っている。
しかしそれが一方通行が期待していた物でないのは確かだった。

一方「ちょっと聞くけどよォ、電話で………ね、ネ、ネグリジェだかなンだかがどォとか言ってなかったか?」

打ち止め「上条さんがこっちの方が似合うって言ってたからこっちにしたのってミサカはミサカは事の顛末を伝える!」

一方「………………三下アアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァ!!!」


上条「なんか寒気が………風邪か?」

イン「私がお腹すかせてる時に他の女の子とケーキ食べてた罰なんだよ!」



おわり

オチが少し弱いな〜……
616 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 15:52:00.42 ID:drqDx7.0
和むな
617 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 15:52:29.15 ID:89PEdsAO
乙!カミやんはまた不幸だにゃー


マンガとかで一方通行だけのストーリーとか出ないかなぁ
618 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 15:53:55.25 ID:hG7ExADO
すごいニヤニヤしたwwww
超乙です
619 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 15:54:59.93 ID:cE9rDIDO

「そんな事よりミサカはミサカはイチゴショートに夢中」
にすげぇキュンキュンきた。
なんだろう、声に出して読みたくなった。完全に俺のツボ
620 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 15:57:30.85 ID:1UF.6zso
というか、子供用のネグリジェって……やべぇ…やべぇよ……
自分、通報いいっすか?
621 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 16:35:13.69 ID:RGn1P5ko
つーか改めて見直したら一方さんのカタカナ変換忘れが多いorz
622 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 16:56:34.87 ID:cYtG5u2o
最近マジで指が勝手にカタカナ変換してやばい
623 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 17:03:02.93 ID:0TIA2Ck0
>>622
普通に文章打ってもパソコンが『ン』に変換してくれるせいで他キャラに一方通行が乗り移ったことがある
624 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 18:49:20.12 ID:wpMC5EDO
打ち止めの御坂連呼<ダブルミサカ>で墜ちない一方通行はいないって俺が言ってた

宣伝になるか分かんないけど日本がベスト16にいったら
・頑張れ上条ちゃん
・佐天「天使が現れた」
・義兄と呼べ
・パンドラハーツSS
のどれかをスレ建てるかどこか再利用してやる。さすがに俺得小ネタで総合に居座るのは悪い気がしてきた

頑張れ上条ちゃんはアニメに沿って、佐天さんのは前のSSの設定を半分引き継ぐ感じで、義兄と呼べはキャラ崩壊のネタ色満載で、パンドラハーツは誰もやってないし俺がやりたいだけ
625 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 19:32:33.50 ID:ftPk0UDO
>>624
絞る必要はない。お前のスレだ。自由に全部(←ここ重要)書けばいいさ
ベスト16といわず今すぐにでも…
626 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 19:44:57.91 ID:xNRQvKQo
時事ネタで3レスほどお借りします
627 :禁書目録「はやぶさ?」 1/3 [sage]:2010/06/14(月) 19:45:58.23 ID:xNRQvKQo
禁書目録「はやぶさ?」

御坂妹「はい、はやぶさです。七年前に地球を出発した無人小惑星探査機が、ついに地球に帰ってくるのです。とミサカは説明します」

美琴「へぇ、七年もかけてどこまで行ってたの?」

御坂妹「小惑星イトカワまで、往復60億kmの旅路だったそうです。とミサカは説明を続けます」

上条「その間に色々あったけどな。もしはやぶさが人間だったら、満身創痍なんて言葉も生易しい状態だろうな」

御坂妹「リアクションホイールは3基の内2基が故障、イオンエンジンは4基ともが寿命をオーバーしての運用、
 予期せぬイトカワへの不時着や燃料洩れや長期の通信途絶。それでもイトカワへのタッチダウンを達成して
 地球に帰還してくる姿には共感するところがあります。とミサカは自分の製造された理由に思いを馳せます」

禁書目録「共感って? どういうこと?」

上条「ああ……そうか。イトカワのサンプルが入っているかもしれないカプセルを分離した後、
 『大気圏で燃え尽きるまで』がはやぶさに与えられた役割なんだ。だから……」

御坂妹「はい。一方通行をレベル6にするために、戦って死ぬために生み出されたミサカとしては、
 イトカワのサンプルを持ち帰った上で燃え尽きる事が義務付けられているはやぶさに、共感するところがあるのです。
 とミサカは無機物に共感するのもどうかと思いますが、これが正直な気持ちです」

美琴「……そっか」

御坂妹「むしろ、与えられた役割を完遂できる事に対しては賞賛や憧憬すら覚えます。とミサカは感慨深く真っ暗な画面を見つめます」

上条「……分からんでも無いけどさ。でも俺は今お前が生きてて良かったと思ってるよ」ナデナデ

美琴「……」ビキッ

禁書目録「……」ビキビキッ

御坂妹「──!! どうして貴方はそういう台詞を恥ずかしげも無く言えるのですか。とミサカは目を逸らします」///

上条「何の事だ? それに他の皆だって、美琴だってそう思ってるだろ?」

美琴「えっ!?(ビクッ) あ、うん……。そうね……この子達に生きてて欲しいのは、私も同じよ」ナデナデ

御坂妹「お姉様……ありがとうございます。とミサカは」

禁書目録「ぐぬぬ……(とうまのバカー!!)」
628 :禁書目録「はやぶさ?」 2/3 [sage]:2010/06/14(月) 19:46:57.23 ID:xNRQvKQo
一方通行「おォ、酒持ってきてやったぞォ」ガチャ

打ち止め「間に合ったー! ってミサカはミサカは大はしゃぎ!」

一方通行「人ンちでハシャぐンじゃありませン!」クワッ

上条「ははは、いいっていいって。というか俺たち全員未成年なのに酒はマズくないか?」

一方通行「あァ? はやぶさタンのおかえりなさいパーリィなんだから堅い事言ってンじゃねェよ」

一同(たん付けとかキメェ)

上条「しっかしギリギリだったな。あと3分も無いぞ?」

打ち止め「それはこの人が直前まで管制室のライブ配信にかぶりつきだったからだよ! ってミサカはミサカは釈明してみたり」

上条「おお、管制室はどうだったんだ?」

一方通行「はやぶさとの交信終了した時は総立ちで拍手してたぜェ。俺も拍手しちまったァ」

上条「そうだよなぁ……七年間ずっと管制し続けてたんだもんな、感慨深いよな」

御坂妹「ちなみにこちらのモニターには現地のミサカ17009号からの映像を映しています。
 とミサカは現地のミサカに対して内心で惜しみない賞賛を送ります」

上条「そういやNASAのDC−8に乗せてもらってるんだって? 羨ましいよなー」

美琴「どうでもいいけど、あんたが専門用語並べてるとすごい違和感あるわね」

上条「ひどい!? 男っていうのはこういうロマンに溢れたものに憧れるものなんですよ!」

禁書目録「確かに、とうまがそんなキラキラした目をしてるのは初めてかも」

一方通行「たまには良いこと言うじゃねェか、三下ァ。はやぶさタンの良さは女には解からねェンだよ」

打ち止め「あなたのソレはちょっと違う気がするかもってミサカはミサカは白眼視してみたり」
629 :禁書目録「はやぶさ?」 3/3 [sage]:2010/06/14(月) 19:48:01.97 ID:xNRQvKQo
御坂妹「む、そろそろですよ。とミサカは皆さんに注意を呼びかけます」

ttp://www.youtube.com/watch?v=HpuU1hd_xeY

一方通行「きたきた来やがりましたよォ!」

上条「とうとうここまで……」グスッ

美琴「わぁ、綺麗……」

禁書目録「ちょっとすごいかも……」

打ち止め「これがはやぶさの最期……」

御坂妹「まるで火の鳥のようです、とミサカは感動を禁じ得ません」

上条「最期までカプセルを見守るみたいに……」

一方通行「あァ……消えちまう……はやぶさァ……」

上条「……はやぶさは消えねぇよ。燃え尽きて成層圏に拡散して気流に乗って……いつか雨になって降ってくるんだ」

美琴「いつか降ってくる雨の一滴がはやぶさかもしれない……か、ロマンチックじゃない」

禁書目録「とうまにしては良い事を言ったかも」

一方通行「カプセルの中身、入ってるといいなァ」

打ち止め「入ってても入ってなくても、こうして帰ってきてくれただけで満足だよってミサカはミサカは涙ぐんでみたり」

上条「ああ、そうだな。帰って来れて本当に良かった」




一同「おかえりなさい、はやぶさ」


630 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 19:48:45.17 ID:xNRQvKQo
ごめんねオチとか無くてごめんね
631 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 19:50:08.78 ID:xrBxFoso
はやぶさ・・・W乙
632 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 19:58:47.58 ID:.71pD2AO
リンクまで貼ってくれて有り難うな!乙!!
633 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 19:59:47.98 ID:wpMC5EDO
一方通行さんならベクトル操作で落下地点まで制御出来そうだよね。地球の自転も利用出来るみたいだし
634 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 20:03:24.79 ID:ysF90q.0
なんで俺の目から水がでてるんだろうか
635 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 20:32:02.46 ID:Ro8.58Mo
ついカッとなってやってしまった。 ガブリエルマジ天使!


ある日、ワシリーサがいつものカナミンコスからランクアップ?して、何か白いパイロットスーツのようなものを引っ張ってきた。

サーシャ「……第一の質問ですが、何故私が変身ヒロインをしなければいけないのですか……?」

ワシリー「んもう! やっぱり一番似合う! フランス経由で買ったかいがあったZE☆」

サーシャ(聞いちゃいない……)

ワシリー「触手で×××とか×××とか嫌がる顔とか(以下略)

サーシャ「……第一の質問ですが、本気で殺していいですか?」

ワシリー「ふふふふふふ」

ドン!!
サーシャ「……第二の質問ですが!実際は何がしたかったんですか!?」

ワシリー「怒ってるサーシャちゃんかーわーいーいー!」

ドガッ!!
ワシリー「……・宿った天使は何か覚えてる?」キリッ

サーシャ「? ……第一の解答ですが、『神の力』ガブリエルです。……それが何か?」

ワシリー「ガブリエルはジブリールとも言う……そして!ジブリールといえば!」

ドーン!!
ワシリー「魔界天使、ジブリールというエロゲ!」

サーシャ「……第三の質問ですが、病院にいきましたか?」

ワシリー「何よーサーシャちゃん! 別に触手で×××とかさせるつもりじゃないの!」

サーシャ(さっきもろ言っていたのは含まないんですか!?)
636 :とある神の力はジブリール☆ 〜受胎テロの被害者達〜 [saga]:2010/06/14(月) 20:33:04.61 ID:Ro8.58Mo

ワシリー「あとサーシャちゃんはーやっぱりーカナミンもそうだけどー変身ヒロインが似合うからー」

サーシャ「はぁ……」ドバドバ

ワシリー「ため息つきながらブランデー入れない!でもかわいいから許す!」

ワシリー「あ、後ね、二人程仲間がいるからNE☆!」

サーシャ「………えっ?」

ワシリー「トボけちゃうサーシャちゃん天使!」

サーシャ「(もうつっこまない……)……第四の質問ですが、仲間とは一体?」

ワシリー「仲間よ!変身ヒロイン仲間! しかも一人は聖母らしいYO!」

サーシャ「( ゚д゚)」



とある神の力はジブリール☆  



フィアンマ「何で俺様がこんな目に……」

彼の手にあるのは、『ジブリールの撮影するから攻略キャラ(だがモブ)として来い!』と書かれた案内状……というか赤紙であった。

フィアンマ(元はといえば世界の歪みのせいだ。歪みさえなければ、俺様がガブリエルの特性を受け継ぐ事もなかったはず…)

アックア「何をぶつぶつ言ってるのであるか。」

フィアンマ「……お前に何が分かる、長い事生きてると色々あるんだよ。 特に俺様みたいに特別だとな。」

アックア「ふむ、そうであるか。」
637 :とある神の力はジブリール☆  [saga]:2010/06/14(月) 20:36:42.91 ID:Ro8.58Mo
ガサッ
ヴェント「あんたら二人とも災難ね。本当ウリエルでよかった。」

フィアンマ「そうだな、本当うらやましい…… お前なら女だし触手で×××とかでも映えるしな。」

ヴェント「……×××って……。 ていうか何? あんたらもやるの?」

フィアンマ「……あの変態殲滅白書の奴が監督だから、少なくともミーシャは×××シーンがあるんだろうな」

ヴェント「……でもあんた、あの右腕?があるじゃない。 あれで無理やり逃げれるんじゃ?」

フィアンマ「イギリスと共同制作でな、そのおかげで騎士団長とやらが10分毎にゼロにする!とか何とかでさっきから右腕無効化してくる。」

ヴェント「……王室派以外全部使えるんだ、それ……」

ゼロニスルッ! ゼロニスルッ!! ヤカマシイコノナイトリーダーガ!! ゼロニスル! ナン…ダト?

アックア「……我々が留守の間、頼むのである。」

ヴェント「そこはちゃんとやっとくわ。 立川の最強セコム並にやっておくから。」

ヴェント「……ま、本当……、早く終わるといいわね。」

フィアンマ「そうだな……。」

==
サーシャ「……第一の質問ですが……その…・…」

フィアンマ「……」

アックア「……」

サーシャ「……災難でしたね?」

フィアンマ「災難とかそんなレベルじゃない、最悪開発されるかもしれないとか……」

フィアンマ「……俺様マジ死にたい」シクシク

サーシャ「……すいません、あの馬鹿上司のせいで、関係ない二人を巻き添えにしてしまって。」

サーシャ「……私見一ですが、多分そういうシーンはないと思いますので、ご安心を」
===
撮影後
サーシャ「……すいません……本当。」

フィアンマ「……俺様マジ死にたい……。」シクシク

アックア「残念ながらその涙の理由は変えられないのである。」
                                            end
638 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 20:38:06.85 ID:Ro8.58Mo
一応フィアンマはミカエルですが、ガブリエルも性質のずれで少しだけ〜とあった気が……。
ついカッとなって書いた一発ネタでした。
639 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 20:38:39.93 ID:HPrvKugo
ワシリーサ強すぎワロタww
640 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 20:48:10.43 ID:RGn1P5ko
エッチなSS許しません!
641 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 21:21:31.94 ID:.71pD2AO
産卵シ┌┛)д`);∴
  サーシャアシ
642 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 22:20:10.99 ID:YoO9GV2o
出先で思いついたネタをさあ書くぞと思った瞬間ド忘れ
死にたい
643 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 22:24:18.62 ID:TUBbsPc0
あるあるww
温めてたネタを入れ忘れて、ねじ込んだり諦めたり……
644 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 23:08:33.82 ID:6M28pMgo
tes
645 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 23:11:07.45 ID:wpMC5EDO
くそ、日本戦までに間に合わなかったでも出来ちゃったから投下する。7レスほど貰う。いつも通り誤字脱字は脳内補完でお願いします
646 :帝子と百合子 [sage]:2010/06/14(月) 23:11:33.10 ID:wpMC5EDO
――とあるカフェ――

帝子「お前、女だったのか」

百合子「そォいうてめェは男じゃなかったのかよ」

帝子「目が覚めたらこの体にさせられてたんだよ」

百合子「は、ご愁傷様ァ」

帝子「てめえのせいだろ」

百合子「つゥか、死んでなかったのかよ?」

帝子「学園都市マジパねえ。常識通用しないもん」

百合子「『もン』とか言うな『もン』とか」

帝子「私の未元物質に常識は通用しないもん!」

百合子「……てめェのそれはどこに需要があンだよ?」

帝子「あ? そんなの書いてる奴に決まってるだろ」

百合子「? よく分からねェが需要あンのか……」

帝子「お前は逆に需要有り過ぎだろ」

百合子「学園都市1位様に隙はねェンだよ」

帝子「幻想殺しとフラグ建てられるってどんな気持ち? ねぇ、どんな気持ち?」

百合子「てンめェ……!!」

帝子「おー怖い怖い。そんなに睨んでたら皺が増えるわよ?」
647 :帝子と百合子 [sage]:2010/06/14(月) 23:12:02.38 ID:wpMC5EDO
百合子「なンでてめェはそンなに馴染ンでンだよ……」

帝子「なんつーか心機一転、みたいな?」

百合子「うわァ……」

帝子「引くなよ!? てめえのせいなのを忘れんじゃねぇ!!

百合子「だってよォ……」

帝子「そういうお前だって普通にスカート履いてんじゃねえか!」

百合子「レディースデーなンだから仕方ねェだろォがよォ!? ちゃンと女に見える格好しねェと怪しまれんだろォ!?」

店員「すいません、店内ではお静かに」

帝子・百合子「あ、すいません(ン)」

帝子「客への迷惑も第1位ってか?」

百合子「その分野でも第2位のクセによく言うぜ」

帝子「その分野の1位とかあり得ねえし」

百合子「……」

百合子(常識ありまくりじゃねェか)
648 :帝子と百合子 [sage]:2010/06/14(月) 23:12:28.16 ID:wpMC5EDO
帝子「なにお前、人間公害にでもなりてえの?」

百合子「ンな訳あるか。むしろそれを反射する側だっての」

帝子「なぁ」

百合子「あァ?」

帝子「お前って紫外線も反射出来るんだよな?」

百合子「あァ。それがどォした?」

帝子「正直、羨ましいです」

百合子「はァ? てめェだって未元物質でなンとかなんじゃねェの?」

帝子「俺の未元物質はお前と違って『有害なものは反射』みたいな便利な設定出来ねえの」

百合子「は、さすがは格下だなァ」

帝子「紫外線を殺人光線になら出来るんだけどな」

百合子「てめェの方がよっぽど人間公害じゃねェか」

帝子「黙れ貧乳」

百合子「はァ!? いきなりなに言っちゃってンですかァ!?」

店員「あの、お静かに……」

百合子「あ、すいませン」

帝子「やーい」

百合子「チッ」
649 :帝子と百合子 [sage]:2010/06/14(月) 23:12:59.05 ID:wpMC5EDO
百合子「つゥか、胸なンかあっても邪魔なだけだろ」

帝子「最初は、な」

百合子「最初ォ?」

帝子「あぁ。男女問わずチラッと見られる優越感っての? これはなかなかだぜ」

百合子「……」ゴクリ

帝子「第1位様がこの優越感を味わえないとか可哀想でならねえわ」

百合子「……くだらねェ」

帝子「あ?」

百合子「今の時代は貧乳なンだっつーの。ステータスであり希少価値なンだよ」

帝子「夢見てんじゃねえ。現実を見ろよ。『貧乳を気にするのがいいんだ』とか大勢は言うが、その貧乳を気にしないお前はその大勢には入らないんだよ」
百合子「な、なンだと?」

帝子「それに比べて俺は学園都市製の形のいいDだ。どう振る舞っても大勢に需要がある。よってお前の貧乳は希少価値なんかじゃなく無価値なんだよ」

百合子「!!」

帝子「そんなことも分からねえとは情けない」

百合子「む、胸なンか関係ねェ……もン」

帝子「!?」
650 :帝子と百合子 [sage]:2010/06/14(月) 23:13:22.84 ID:wpMC5EDO
百合子「だ、大事なのは気持ちだもン」

帝子「やめろよ気持ち悪い……」

百合子「はっ、どォだ! 学園都市第1位の引き出しの多さを思い知ったか!?」

帝子「強がってるけどめっちゃ顔赤くなってんぞ」

百合子「う、うるせェ!」

帝子「なるほど。これかツンデレというやつか」

百合子「変に納得してンじゃねェよ!」

店員「あの、お客様……」

百合子「あ、すいませン」

帝子「そろそろ周りの目が痛いな。出るぞ百合子」

百合子「普通に呼ぶンじゃねェよ」

帝子「俺は帝子でいいぜ」

百合子「話を聞けよ。つゥかさり気なく伝票渡すな」

帝子「だって俺、死んだことになってて今まで資産全部取り上げれて金ないんだもん」

百合子「金ないのに誘ったんですかァ!?」

帝子「垣根が復活したじゃインパクト弱いと思ったからコーヒー釣ろうと思ってよ、そんでここのコーヒー美味しかった覚えがあるから誘ったんだよ」

百合子「なンか色々滅茶苦茶な気がすンぜェ。まァ、確かにコーヒーは美味かったがな」

帝子「だろ? 俺に感謝しろよ」

百合子「奢らせなかったら感謝してるところだったぜェ」
651 :帝子と百合子 [sage]:2010/06/14(月) 23:13:48.63 ID:wpMC5EDO
――とある公園――

帝子「クレープうめえ」

百合子「たまごボーロうめェ」

帝子「イチゴミルクうめえ」

百合子「コーヒーうめェ」

帝子「ところでお前、ツンデレなんだよな?」

百合子「ぶふぉっ!? がはっ! ……違ェよ!」

帝子「違うのかよ」

百合子「違ってなかったらどうなンだよ?」

帝子「お前がツンデレなら俺はクーデレでいこうかなって」

百合子「お前の頭は一体どォしちゃったンですかァ……」

帝子「いや属性って重要だと思うんだが」

百合子「一理あるっちゃァ一理あるよォな?」

帝子「だろ? 上から順にツンデレ、クーデレ、ビリデレ、ヤンデレ。デレを一通り網羅してこそのレベル5だ」

百合子(ビリデレはおかしくねェか?)

百合子「そォ言えば、5位まで全員女か」

帝子「学園都市の男女比がおかしくなりそうだな」

百合子「だからてめェは女に馴染み過ぎだっつの。てめェ、もしかして元々あっち側の人間だったンじゃねェの?」
652 :帝子と百合子 [sage]:2010/06/14(月) 23:14:16.39 ID:wpMC5EDO
帝子「そんな馬鹿な話があるか!」

百合子「チッ、つまンねェの」

帝子「つまる! あ、でも女同士はありかもな」

百合子「!?」

帝子「そういやお前も女なんだよな……?」

百合子「だ、だったらなンだってンだよ……?」

帝子「お前を犯して第1位になる」

百合子「いやいやいや、意味わっかンねェし!? ちょ、にじりよって来るンじゃねェ!?」

帝子「その白い肌を赤く染めてやるよ……」

百合子「肩を組むな耳元で囁くなそして顔が近ェ!!」

帝子「ぐほっ! い、いきなり反射すんなよ! 危ねえじゃねえか!?」

百合子「危ねェのはてめェだっての!? 本気でどォしちゃったンですかァ!? 倫理的常識はどこに行っちゃったンですかァ!?」

帝子「冗談だって。……顔真っ赤なお前こそどうしちゃんだよ」

百合子「う、うるせェ! だァもゥ帰る! これ以上付き合ってられるか!」

帝子「待って下さいまし!」

百合子「うぜェ!」


続く?
653 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 23:15:14.43 ID:wpMC5EDO
また山もオチもないものを書いてしまった。よし、日本頑張れ
654 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 23:20:28.14 ID:5O3rdjU0
〜夜の公園〜


一方[ドシュッ]

一方[正体不明の敵は油断した一方通行に不意打ちを喰らわせる、つもりはなく、その攻撃は一方通行ではなく隠れていた打ち止めに命中した]

一方「あ……が……」

一方「打ち止めぁァァァ!!!!!」

一方[その直後、一方通行は咆哮した]

一方「あらら〜。すみませんねェ〜。」

一方[正体不明の敵はニヤニヤと嫌な笑みを浮かべて、あやまった]

一方「何してやがる……! この……三下がァァァ!!!」

一方[敵の挑発に激昂した一方通行は迷わず敵を惨[ピーーー]る……はずだった]

一方「い……た……」

一方「!? チッ!」

一方[打ち止めのダメージが深刻なことに気づいた一方通行は、敵の殺害よりも打ち止めの保護を優先した」

一方「おぉっと! 私を無視するとは。さすが学園都市<元>第一位ですね〜」

一方「……邪魔だ」

一方[ブォン、と一瞬風を切る音がした]

一方「え……?」

一方[<元>学園都市第一位が一歩足を踏み出す、と同時に名も知らない敵の全身がバラバラに裂けた]

一方「ったく……。手間取らせやがって……」

一方[そう言うと、打ち止めの治療を始めた]

一方[第二話《二人だけのスイートタイム》Fin]







上条(なにこれ……?)
655 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 23:21:48.03 ID:5O3rdjU0
上条(夜の公園散歩してたら、一人でなんか喋ってる一方通行と遭遇しちゃったよ!)

上条(え? え? 何でいきなりデカいマネキン吹っ飛ばしたあと、小さいマネキンにむかって必死に喋りかけてんの?)

一方[そして打ち止めと一方通行は熱いキスを……]チュ

上条(うわぁ……今度は小さい人形とキスし始めたよ……)

上条(……録画しといてよかったな……)ガサッ

一方「ン!?」

上条(やっべ!)

一方「誰だァ?」

上条(逃げろ!)コソコソ

一方「……? 気のせいか?」

一方「……続きするか」



後日、一方通行さんは学園都市中の笑い者となりましたとさ







突発ネネタです
スレ汚し失礼しました

まあ日本は負けるだろうな
656 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 23:23:12.77 ID:BdQei.DO
ちょっと一発ネタ。

――上条家、夜。

上条「ぐへへ、打ち止めちゃん。日ハムの東京ドーム戦行こうや?」

打ち止め「いや、ちょっと。恋人いるし…って(略」
御坂妹「ミサカは大丈夫ですよって(略」

上条「黙れ、ババァ!…そんな事言わず、行こうよ?」

御坂妹「」

打ち止め「…ごめんなさいって(略」

上条「こうなれば、力づくで…」

ガッ

打ち止め「キャー!誰か、助けてーって(略」

「「「「「「待てィ」」」」」」

音楽♪

一方通行「コーヒーこぼしても、大丈夫!レベル5ブラック」

垣根「噛ませ犬だって、牙がある!レベル5レッド」
ナレーター「大人の事情で出れません!レベル5イエロー」

麦のん「この赤は誰の血だ?レベル5レッド」

インデックス「産みたいんだよ!産みたいんだよ!」
削板「赤しか自分は認めない!熱血バカ!レベル5レッド」

上条「…ちょっと全員集合」


反省はしている…
657 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/14(月) 23:27:27.02 ID:BdQei.DO
ごめんレスが被ったorz

消えます

皆さん乙!
658 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/14(月) 23:40:21.83 ID:NtvYxU2o
おちつけ被ってないww
659 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:09:17.44 ID:73c1YEU0
絹旗の窒素装甲って、窒素を圧縮してるわけだけど、窒素って圧縮したら拳銃の弾も弾けちゃうの?
何が言いたいかというと、窒素装甲って科学的なの?それともラノべだから?
660 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 00:10:54.56 ID:KZvhvaco
知らんけど、分子レベルだとかなんとかで自在に操れる云々なら、分子の動きを固定して弾くとか出来そう
661 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 00:18:43.07 ID:wtizNR.o
今日落ちる日か。
避難所はっとくべきかしらね。
662 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:21:32.98 ID:4tik6Uko
鉛玉でも寸でのところで防いでる
663 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 00:31:26.86 ID:ijL6DMoo
【解説】
絹旗最愛が所有するレベル4の能力。
空気中の『窒素』を自在に操り、圧縮した窒素の塊を制御することで、
自動車を軽々と持ち上げ、動かすようなパワーや、
直撃した磁力狙撃砲のスチール弾を逆に潰してしまう程の頑強さを発揮する。

強力ではあるのだが「装甲」という名の通り、有効範囲が「掌から数センチ」と非常に狭い。
そのため、この能力を使って物を殴ったり持ち上げたり投げたりする場合は、
手も同時に動かして物から数センチの範囲に近づける必要があり、
一見すると絹旗本人が怪力で物を殴ったり持ち上げたり投げたりしているように見える。

窒素を自在に操る能力であるため、窒素が存在しなければ能力の発揮は出来ないのが弱点。
本人もその弱点は理解しており、万一のためにヘアスプレーサイズの缶に入った液体窒素を持ち歩いている。
664 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:32:50.51 ID:dbGL3og0
「もう、とうまったら私に洗濯物を干させるなんてひどいんだよ。でも私もたまには迷える子羊を助けてあげないこともないんだよ」

今日は上条さんが寝坊をしたため、タイマー通り仕事をした洗濯機の"成果"はインデックスさんの手に委ねられることになりました。

「春先といってもパジャマじゃまだちょっと寒いかも。風も強いし」

インデックスさんはバスタオルや枕カバーなんかを意外にテキパキと干していきます。

「あとは修道服と、よいしょ、とうまのYシャツ......クンクン、これを干してと。さすが私なんだよ、完璧だnうふぁぁあ‼ 」

突然強い風が吹いたようです。
インデックスさんは驚き、洗濯物たちはバタつきます。

すると・・・

「ん?ふぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

なんということでしょう。

「と、と、とうまのシャツが!とうまのシャツがインデックスの修道服を、ギュッとしてるんだよ!!とうま(のシャツ)がぁ、私(の修道服)をぉ、抱き締めてるんだよ!!」

「どうしようっどうしようっ?! いや外さなきゃ! いや、でも、いや、んーあーぬぅぅぅぅ」

「・・・・・・ ///」

「わ、私のせいじゃないからいいんだよ!私はなにも見てないんだよ」

その日から洗濯物干しはインデックスさんの仕事になりましたとさ。



なんかごめん
665 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:36:11.28 ID:73c1YEU0
あんまスレと関係なくて申し訳ないんだけど、圧縮した窒素の塊を制御して車をも持ち上げ得るのがわけわかめ。
細けぇこたぁいいんだよってこと?
666 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:38:44.89 ID:VgKFzPAo
すっげー風が吹いたら車が吹き飛ぶように
気体でも凄い力が働けばデカイ物体でも動かせる。そういうイメージで良いんじゃないか。
667 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:38:58.13 ID:yt.4uKMo
>>665
直接触れてるわけじゃないし、車を持ちあげられる程度には窒素に対する制御力が強いんだろ
668 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:39:52.27 ID:9nVa8P2o
実は絹旗の怪力は素の力で窒素装甲は手袋の役割なだけっていう妄想
………それはそれでアリだな
669 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:40:18.40 ID:jg9mwh6o
物凄く頑丈な見えない板を操る能力と思ってみてくれ
で、その板を自在に出現させたり動かしたりする事ができるが、分かりやすくその射程距離は1メートルだ
1メートル以内であれば板を使って物を押したり止めたりできる。持ち上げる事も可能
ただし2メートルの距離にある物を動かす場合射程距離内に入れる必要があるため近付かなくてはいけない

1メートルを数センチに変えれば絹旗だ
670 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:42:21.35 ID:TA6g2Us0
絹旗は能力がないと力も何も無い普通の女の子なんだぜ
それは自分で認めてるし
671 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 00:42:39.01 ID:KZvhvaco
ごめん、わざわざ1メートルの例えにした意味が分からない
672 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:43:23.72 ID:73c1YEU0
まぁ、小説の世界だしだいたいイメージできたし、細けぇこたぁいいんだよで片付けます。
ありがとう
673 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:44:19.75 ID:73c1YEU0
>>669
んなこたぁとっくにわかってんだ。
なぜ圧縮した窒素で怪力になるのかイメージできなかっただけ。
674 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:44:20.22 ID:LqzFmu60
絹旗より麦のんの方が分からねぇ
675 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:52:38.32 ID:VgKFzPAo
>>674
あれは麦のんビームだから原理が分からなくても大丈夫
676 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:56:19.54 ID:dbGL3og0
>>674
ただの電子ビームだろ
677 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:56:16.41 ID:tjR12wDO
麦のんは電子ビームじゃないの?んで御坂と同系統の能力で破壊力の麦のん、応用力の御坂で分けられてると
御坂のレールガンとかも相当な破壊力だと思うけどね
678 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 00:57:00.99 ID:70XrVBMo
>>664
インデックスさんかわいいです
679 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 00:58:59.84 ID:KCipLEAO
>>664
全面的に支持する
680 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 01:01:05.58 ID:dbGL3og0
>>678>>679
ありがとう
褒められるとうれしいなwwwwwwww
681 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 01:02:11.19 ID:aNmgbCgo
窒素を自在に操れる=窒素に対してのみベクトル操作が出来るって考えれば
重たいものも持ち上げられるんじゃない?
すごい勢いで窒素をぶつければ風圧?で浮くし
682 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 01:07:05.32 ID:4tik6Uko
>>664
こう見るとインデックスもちゃんとすげえかわいいな…
普段ディスったりして申し訳ない気持ちでいっぱいになった


議論は本スレでやれよ。
ここで話題になることの大半は原作読めで解決される内容ばっかりだぞ
683 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 01:08:12.70 ID:ijL6DMoo
水を操れるのと一緒に考えるんだ

水が物を押し流すように、それを窒素で行うわけだ
ただし判定が数センチ
684 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 01:20:34.71 ID:9nVa8P2o
土御門「マズイよアレイスター。魔術師が学園都市の湖を汚染しているんだ。どうしよう!」

アレイスター「それじゃあ5−MENを呼ぼう!」

力を合わせて♪ 絆は永遠♪ みんなの最高の友達♪

どんな事件も彼らにお任せ♪ それが5−MEN♪

リーダーの麦野沈利はパーティーが大好き♪ 踊り明かすぜ♪

一方通行は動物と子供に超仲良し♪

麦野「普段はふざけてばかりだけどネ」

一方「バッカでェ〜す!」

スキルアウトにはお仕置き♪ 幻想御手には手を出さない♪ 十時にはお休み♪

でも事件が起きたら彼らにお任せ♪

それが5−MEN♪

御坂美琴はみんなのアイドル♪

削板軍覇は彼女の大ファン♪

削板「美琴ちゃんったら根性が足りないぜ〜。つれないんだから〜」

心理掌握と第六位はナイスな未登場コンビ♪

垣根帝督は太陽光で吹き飛ばす♪ 冷蔵庫にだってなれちゃうぞ♪

力を合わせて♪ 絆は永遠♪ みんなの友達に会いに行こう♪

怖いもの無し♪ 終末なんて訪れないさ♪

それが5−MEN♪
685 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 01:21:28.17 ID:IH9tmuYo
俺のイメージでは厚さ数センチの窒素製パワードスーツ
686 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 01:21:36.51 ID:9nVa8P2o
元ネタ
ttp://www.newgrounds.com/portal/view/485797
深夜のテンションに身を任せるとこうなるんだな。オマエラオヤスミー(^o^)ノ
687 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 01:32:01.81 ID:.Uwpe.60
おれもパワードスーツのイメージだな
688 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 01:33:24.15 ID:dbGL3og0
圧縮された窒素が膨張するエネルギーを使ってるんじゃね?
689 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 01:59:53.00 ID:4tik6Uko
>>684
一方さんキャラ崩壊甚だしいわwwwwww

そういやクロス物の投下もここでいいの?
立てるほどじゃない分量で書こうと思ってるんだけど
690 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 02:03:41.03 ID:tjR12wDO
全然いいと思うよー
691 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 04:33:37.30 ID:ErWixoDO
上手い人ってなんか地の文章だけで雰囲気がでるから不思議だよな

俺の文章見ても面白いくらい何も感じられない…
692 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 05:33:46.21 ID:tjR12wDO
小ネタスレに書き込んだ浜面と麦野を書いてきた。7レスほど貰う。タイトル未定。時系列、誤字脱字はいつも通り脳内補完でお願いします

設定
自らの狂気で頭がパーンした麦野。記憶を無くし原子崩しとしての力を失った麦野は学園都市から棄てられる。能力が使えなくなり、左腕と右目を完全に失いさ迷う麦野に浜面が駆けつける
693 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 05:34:06.72 ID:tjR12wDO
浜面「これは俺がしたことなんだ……」

滝壺「どうしても行くの?」

浜面「あぁ。麦野のしたことは許せねぇ。だけどな、麦野をあんなにしたのは俺なんだよ」

滝壺「はまづら……」

浜面「分かってくれ滝壺。俺に、学園都市に振り回されたあいつを見捨てるなんて俺には出来ない」

滝壺「私は、むぎのが怖い。でも、はまづらの言うことも分かる」

浜面「滝壺……」

滝壺「だから、私に手を差し伸べたように、むぎのにも手を差し伸べてあげて?」

浜面「分かってる」

滝壺「むぎのは根は優しい子。はまづらのことをきっと分かってくれるはず」

浜面「だと……いいな」

滝壺「大丈夫。私、そんなはまづらを応援してる」

浜面「ありがとうな滝壺。それじゃ行ってくる」

滝壺「またね、はまづら」

浜面「またな、滝壺」
694 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 05:34:58.13 ID:tjR12wDO
麦野「……」

麦野(ここはどこなんだろう? 前に白衣の人達にお前はもう用済みだと言われた)

麦野(なにが用済みなんだろう? 左腕がないから? 右目がぐしゃぐしゃだから?)

麦野(あの人達は医者じゃないの? 分からない。ここが学園都市じゃないなのは分かる。私が麦野沈利だというのも分かる。でも分からない)

麦野(私の身体はどうしてこうなってるの? 私の左腕は、右目はどこにいったの? 事故? 故意? 分からない)

麦野(私になにがあった? 思い出せない。ううん、違う。思い出せないというよりそこの記憶が壊されてる感じ)

麦野(私はどうやって生きてきたんだろう? 学園都市に居たのは覚えてるからきっと能力者だったんだと思う)

麦野(どんな能力者だったんだろう? よく分からない人達に用済みだって言われたし、こんな身体だし、きっとクズな能力者だったんだろうな)

麦野(こんなことを考えるのは一体何回目だろう? 考えても考えても、思い出したくても思い出したくても、結局答えは出ない)

麦野(あ、でも一つ分かってることがあったな。正確には分かってないけど……。私がこの山道を歩いている理由)

麦野(星が綺麗なんだ。山頂まで行ったらきっと、もっと綺麗な星が見えるはず)

麦野「ううっ」

麦野(体の重心がおかしいのかあちこちが痛い。頭も痛い。山頂まで行ったら帰って来れるかな? そうだった、帰る場所なんて無いんだ)

麦野(けど、山頂まで行って星を見るんだ。きっとそこまでは頑張れる。でも……)

麦野「お腹空いたなぁ……」
695 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 05:36:28.46 ID:tjR12wDO
浜面「絹旗、麦野の居場所が分かったって本当か!?」

絹旗「焦らないで下さい。超がっつき過ぎです」

浜面「す、すまねぇ」

絹旗「全く、滝壺さんを見捨ててまで暗部に探りを入れるなんて超無茶をしますね。私が手助けしなかったら超死んでましたよ?」

浜面「……反省してる。つか、滝壺は別に見捨ててなんかいない。ただ……お互いの歩く道が別々になっただけだ」

絹旗「超アホですね」

浜面「なんとでも言え。それで場所はどこなんだよ?」

絹旗「残念ながら詳しい居場所までは超掴めませんでした。と言うより思ったより情報が超少なかったのです」

浜面「どういうことだ?」

絹旗「麦野に関する超データがどれも過去のものばかりで、最近のがほとんどありませんでした」

浜面「ということは、俺と滝壺を襲った後に学園都市となにかあったってことか」

絹旗「恐らくそうでしょう。私の超見つけた資料にも『廃棄』と書かれていました」

浜面「は、廃棄だと? 学園都市が? でもなんでまた……」
696 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 05:37:23.51 ID:tjR12wDO
絹旗「理由は分かりません。廃棄という学園都市からの追放。――県境に超移送されたらしいですね」

浜面「その他には?」

絹旗「らしい情報は超これだけしかありませんでした」

浜面「そうか……。手間かけさせたな」

絹旗「全くです。それと超聞きたいことがあります」

浜面「なんだ?」

絹旗「麦野を助けて超どうするんです?」

浜面「それは……」

絹旗「浜面の言い分も、それを受け入れた滝壺さんの気持ちも分かります。ですが、助けて超どうするんです? 自らの自己満足の罪滅ぼしですか?」

浜面「……」

絹旗「滝壺さんを見捨てて麦野に超乗り換える気ですか? 浜面は超ドMなんですか? ……それとも英雄<ヒーロー>を気取りたいんですか?」

浜面「違う! 全部違う! 俺はそんなつもりじゃ……!」

絹旗「……すいません調子に乗りました。私は麦野ともアイテムとも超決別しました。そんな私が余計な口を出すのは変ですね」

絹旗「ですがこれだけは超覚悟して下さい。浜面は自分の人生だけじゃなく、麦野の人生も背負わなくちゃいけません。もちろんそれだけじゃなく、浜面自身の罪、麦野の罪、フレンダの命と罪、それに滝壺さんの罪も」

浜面「絹旗……」

絹旗「暗部に生きた人間がハッピーエンドを向かえることは不可能なんです。それらを受け入れる覚悟が浜面には超ありますか?」

浜面「ある。最後まで成し遂げられるかは分からない。でも大丈夫だ」

絹旗「それを聞いて超安心しました。……麦野をお願いしますね」

浜面「あぁ、任せとけ」
697 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 05:37:53.98 ID:tjR12wDO
麦野「いたっ!」

麦野(あーぁ、また転んじゃった。これで何回目だろう? 私って意外とドジっ娘だったのかな?)

麦野「よい、しょいたっ!」

麦野(はは、さっきの転び方がちょっとまずかったみたい。右腕痛くしちゃった。どうしよう、どうやって立とう?)

麦野「う、ううっ……」

麦野(ダメだ。やっぱり足も痛い。このまま芋虫みたいに這って行くしかないのかな? 嫌だよ、夜が明けちゃうよ)

麦野「うぅ、ひっく……」

麦野(これは涙? なに泣いてるんだろう私は。分からない。あ、やっぱり右目からは涙出ないんだ)

麦野(私、ここで終わりなのかな。記憶がなくなってよく分からない人生だったけど、多分私は終わってしまっていい女なんだと思う。頭は覚えてなくても心が覚えてる。そんな感じ)

麦野(心が覚えてる……あ、鮭弁! 最後に食べたかったな。それに、男の人。名前はなんて言ったかな? 確か……うん、きっとあれだ。あれしか浮かんで来ないし)

麦野「はーまづらぁ」

浜面「よっ、久しぶりだな麦野。なに泣いてんだよ?」

麦野「べ、別に泣いてなんか……」
698 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 05:38:27.11 ID:tjR12wDO
麦野「って浜面!? どうしてここに!? でじゃなくて、あなたが浜面なの……?」

浜面「どうしたんだよ麦野、俺のイケメンな顔を忘れたのか?」

麦野「イケメン? 自分で呼んでおいてなんだけど、ごめん分からないの……」

浜面(やっぱりあの時記憶も一緒に……)

浜面「大丈夫だ、俺が浜面だ。浜面仕上だ。お前は麦野、麦野沈利だろ?」

麦野「うん……」

浜面「俺はお前を迎えに来たんだ」

麦野「迎えに?」

浜面「そうだ。ちぃぃぃぃぃぃっとばかし遅れたけどな」

麦野「私は……私は、多分浜面と一緒に行けない」

浜面「どうしてだ?」

麦野「浜面には凄く悪いことをした気がする。浜面だけじゃなくて他にも……」

浜面「……俺もだよ麦野。俺も、同じなんだ。麦野」

麦野「浜面、も?」

浜面「そうだ。詳しいことは落ち着いてゆっくり時間をかけて話そう。だからさ、こんな所で寝てないでさっさと行こうぜ。夜が明けちまう」

麦野「うん……。あ、待って!」

浜面「どうした麦野?」
699 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 05:39:10.86 ID:tjR12wDO
麦野「星が見たいの」

浜面「星? あー、確かに今日はよく見えてるな」

麦野「もっと近くで、山頂で見たいの」

浜面(そうか……だからこんな傷だらけの体に……)

浜面「ははは、さすが麦野だな。俺みたいな下っ端には到底思い浮かばないよ」

麦野「下っ端? 浜面は下っ端なの?」

浜面「まぁ、そんな所だ。山頂に行きたいなら急いだ方が良いな。車あるだろ? あれ、俺の車だからさ、それで山頂まで連れてってやるよ」

麦野「うん、ありがと」

浜面「!?」

麦野「浜面?」

浜面「い、いやなんでもねぇ」

浜面(どこまでこいつを歪ませたんだ学園都市は……俺は……)

浜面「……麦野」

麦野「ん?」

浜面「俺と一緒に行こうな。どこまでもさ」

麦野「うん。地獄でもなんでも一緒行こう」
700 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 05:40:37.03 ID:tjR12wDO
終わり。バッドエンドっぽい終わり方も難しいもんだね
701 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 05:57:19.94 ID:TA6g2Us0
超乙
麦のん…本編では救われて欲しいよな
702 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 07:05:05.75 ID:6yA1r2DO
乙乙
どんな糞展開超展開になっても麦野には幸せになってほしい
703 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 08:50:22.66 ID:vnkxD6AO
製速が落ちるのって今日だっけ?
704 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 09:55:34.68 ID:9frqFkDO
今回は手動で振込んだから落ちないと思うってツイッターで言ってたがどーだろな
705 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/15(火) 13:47:42.60 ID:CDkpgJs0
失礼します。

すいません。8、9レス借ります。
706 :断片(訂正) [sage saga]:2010/06/15(火) 13:54:15.98 ID:CDkpgJs0
 
 一方通行。
 これは《今》の自分の名前。
 それは『昔』の《彼女》の名前になるはずだった名前。

 『学園都市最強』、そう謳われた能力。
 それに伴いきれてはいない、幼く脆弱な精神。
 白い髪、紅い目、整った陰りのある容姿。可哀そうなくらいか細い身体。

 そんな《彼女》に出会ったのは、『暗闇の五月計画』という《彼女》の能力を基盤とした能力者を量産しようとする計画の直後だった。
 その計画の実験対象は、自分も含む《置き去り》の子どもたちだった。

 《検体番号一〇〇三二》
 それが計画内で自分に与えられた記号。使い捨ての歯車の一部。
 命を懸けた籤引き番号、選ばれなかったら堕ちていく受験番号。

 「………」
 そして、自分は選ばれた――。
 関係あるなしに関わらず、多くの犠牲を中からただ一人だけ。
 たった、独りだけ…。


 実験は明らかな失敗だった。
 求められた人員や基準を満たせなかった。
 ましてや、多くの失敗を出しながら何の方法論の確立はおろかその手がかりすら残せなかったのだから、仕方はなかった。
 結果、この計画に関わった研究者たちはこの『計画』を自身のキャリアに残したくないと、一人一人、静かに研究室から消えていき、最終的には自分ともう一人、顔に刺青を入れた男の研究者だけしか研究室に残らなかった。

707 :断片(訂正)2 [sage saga]:2010/06/15(火) 13:57:39.95 ID:CDkpgJs0
その男の研究者は自分に通告する。

『明日、お前の処分が決まる』

『確かに、お前は運が良く、生きる価値のあるクズだ』

『でもよ。残念な事に現実は厳しいんだよ、クズが。結果を出ない奴を生かしておく義理や暇はねぇ』

『……だが俺は寛大だ、慈悲深い。クズはクズでも、使いそうなクズは使う』

『だから、テストだ。お前みたいな臭いブタでもわかるルールだ』

『俺が大切に大切に、だ…。
 調教、もとい育てた上げたろりぃなあいつに傷ひとつでもつけたら、テメェの勝ち。
 負けたら…わかるな。同じクズでもと一緒に、焼却炉でおねんねだ』

『そうか、精々頑張れ。

 相手はたかだか普通の学園都市最強、だ。

 ギャハハハハッハ、ハ、ハハハハハッハハハハァハ』

『あと最後に』

『ねぇ、と思うが…億が一、あいつに傷でもつけたら、俺が殺す』

『地獄の底までテメェに着いていって、三千回以上ブチ殺す。』
『絶対にお前を殺す』

 そして、残念な事に自分はそのテストに合格した。
 《彼女》を傷つけた自分は、男の研究者に重症を負わされ、一週間後、目覚めた。

708 :断片(訂正)3 [sage saga]:2010/06/15(火) 14:01:33.68 ID:CDkpgJs0
 
 気持ち悪いほど、紅く染まった天井。
 自分に繋がっている多くのチューブ、計器、様々な装置。
 四分の一しか開かない窓からは、夕日が差し込み、レースのカーテンを揺らしている。
 外の空の青は段々濃くなっていき、夜の冷気が部屋を満たしていく。
 自分の右手を掴み、心配そうに覗きこんでいる白い《彼女》。
 自分が目を覚ますと《彼女》は、慌てて手を離し、顔を背けた。
 
 訪れる沈黙。
 《彼女》の背けた顔の左頬には大げさに貼られたガーゼ。
 自分が《彼女》に負わせた傷。

 自分は全身の痛みを我慢しながら、《彼女》の温もりが残る右手を上げ、そっと僅かに《彼女》の左頬に触れ、小さく呟いた。

 ごめん、と。
 自分の精一杯の誠意のつもりだった。

 それを聞くと、彼女は一度だけ、びくん、と肩を震わせ、頬に赤みが増し、こちらを向き、舌足らず口調のまま、まくし立てた。

 『何がごめんですか、こっちは超心配したンですよ。
 ホント、超ウザイです』

 …本当にごめん。

『なんで何回も謝れるンですか、この超変態』

 変態でもなんでもいい、悪かった。

『謝るのはもういいですから、この傷の超責任とって下さい。
 私を瑕ものしたせ、き、に、ん』
 
 責任か…とればいいが。どうやってとればいいのか、正直わからない。

『…どういう方法で超責任とれば、いいかって。
 そンなの、自分で考えて下さいよ』
 
 ……、……。

『……。わかりました。
この超ノロマなあなたに代わって、超責任のとりかたを教えてあげます。あなたは、私の超しもべになりなさい』
 
 ……悪い、言って意味がわからない。

 
709 :断片(訂正)4 [sage saga]:2010/06/15(火) 14:05:00.25 ID:CDkpgJs0

 『意味が判らないって。ホント超馬鹿ですね。私のしもべの仕事は…』

 『ずっと私が傍にいる事。

 ずっと私を怖がらない事、無視しない事。

 私がいけない事をしたら、きちんといけないと言ってくれる事。

 それからそれから――』

 夕日が沈み、薄暗い病室の個室の中で《彼女》はわずかに自分から顔を背け、静かに確かに、こう自分に呟いた。

 『――ちゃんと私を殺してくれる人……』

 そう言った《彼女》の表情を自分は見る事ができず、何も言えなかった。
 「……」


 その後、しばらくは割合穏やかな日々が続いた。
 幾つかの自分に変化が起きる。

 一つ目は自分の名前が《一方通行》になった事。
 理由は《検体番号一〇〇三二》では《彼女》曰く、『超呼びにくい』との事。
 それはまったくの同意だが、この名前もどうかと思う。
 聞けば、《あの》男研究者が《彼女》の能力に例えて、考えた名前らしいが、
《彼女》はどうしても嫌らしく、『超呼びにくい』自分の名前に転用されたらしい。南無。

 二つ目は《あの》男研究者がやけ自分を狙ってくる事。
 新薬投与やら、新型の駆動鎧やら、能力開発(実際は人間一人サンバック劇場)の実験に強制的に参加させられ、狙われた。
 その度に自分は入院させられ、朦朧する中、対岸には多くのギャラリーが見守る川原で、新種の人型カエル《冥土返し》と死闘を繰り返す夢を見た。
710 :断片(訂正)5 [sage saga]:2010/06/15(火) 14:08:00.05 ID:CDkpgJs0

 そして、三つ目は《彼女》がずっと傍から離れない事。
 食事の時も、就寝の時すらも一緒だった(流石にトイレ時と入浴時は遠慮した)。
いい加減に離れてくれ、と頼んでみたが、《彼女》が上目遣いで『…だって、離れると超怖いですから』と言われると、何も反論できなかった。

 《彼女》は自分の『能力』開発にも手伝ってくれた。
 もともと《彼女》の能力や演算パターンを基盤にしている為、見違えるように自分の『能力』は向上した。

 ありがとう、と言うと《彼女》は笑顔になった。
 初めて見る《彼女》の笑顔だった。
 その笑顔は温かく、他人がどう言おうと少なくとも、自分はこの笑顔の為に死ねると思った。

 そう、確かに思ったさ。

 でも、これは『人』が《記号》として、《処理》されていく実験の間に『人』としてまだ、自分は大丈夫か、と問いあう馴れ合いだったのかも知れない。
 甘噛み、に似た行為。

 痛みから立ち向かう事をせず、覚悟もなしにお互いを慰めあう幼稚な行為だったのかも知らない。
 だが、当時の自分はこの事は知らないし、気付かなかった。

 でも、《彼女》は知っていて、自分に教えなかったかもしれない。

 しかし、その平穏な日々も終わりが告げる――

711 :断片(訂正)6 [sage saga]:2010/06/15(火) 14:10:29.61 ID:CDkpgJs0
 
 《絶対能力者計画》
 自分はこの計画の内容は詳しくは知らないが、この《学園都市》の最高の能力者の位である《レベル五》から、更に上の『神』にも似た能力者を生み出そう、という計画らしい。
 
 その《絶対能力者計画》の被験者に選ばれたのは、当然ながら『学園都市最強』たる《彼女》だった。

 《彼女》が自分に名前をつけて欲しい、と言ったのはその《計画》が始まる三日前だった。
 その前後から自分の傍から《彼女》は離れるようになった。

 自室で二日間考えたが、全然女性の名前なぞ自分には考えられず、不本意ではあるが人に頼る事にした。

 頼ったのは、何度か自分と面識がある『完全ニートマニュアル』を愛読する女性研究者だった。
 女性研究者は、自分が二日間ろくに寝ずに考えた問題を三秒足らずで解決し、《彼女》の名前を書いたメモを自分に渡した。
 自分は彼女に礼をいい、その部屋を急いで出た。

 小さく後ろで聞こえる、
 『ごめんなさいね。
 わたしって、どこまでいっても、甘いから。
 優しくなくて、甘いから』
 という言葉が聞こえず、《彼女》の部屋にむかった

 しかし、《彼女》は部屋にはいなかった。
 薄暗い部屋の中、雨の音だけが響いた。
 電気を点けると、机の上にメモが残しあった。

 『今まで、超ありがとう。そして超ごめんなさい』と。
712 :断片(訂正)7 [sage saga]:2010/06/15(火) 14:13:33.52 ID:CDkpgJs0
 
 《彼女》の嘘に気付いたのは、その時だった。

 いや、この嘘に気付いていないのは、自分だけだったかもしれない。
 自分はゆっくりと女性研究者のメモを開く。
 そして、そこに書かれた文字を見て、周りの音が消え、感情が一定になり静かに涙が出た。


 メモの文字。
 そこには自分が《彼女》与え続けようと思った感情、これから先欠け続け、ずっと埋まる事がないであろう気持ちが書かれていた。
 たった二文字。

 『最愛』と。

713 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/15(火) 14:16:30.57 ID:CDkpgJs0

この前、投下したSSの訂正版です。
何度も同じSSをしてすいません。

スレとまとめの方々、本当に申し訳ありませんでした。

失礼します。
714 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 14:22:02.96 ID:gxO20Eco

地の文つきかっけえ・・・
そして「完全ニートマニュアル」ほしいww
715 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 17:25:06.96 ID:vnkxD6AO
落ちてないんだな
716 :とある小噺の設定無視 [sage]:2010/06/15(火) 18:45:09.40 ID:j4l1dZ2o
一方「えー、毎度ばかばかしィ噺をひとつ」

一方「私の知り合いの旦那がね、中学生の女の子に付き纏われてるってンです」

一方「それだけなら、まァなンとも羨ましい話ではありますが、その女の子ってのが曲者だった」

一方「学園都市に七人しかいない『れべるふァいぶ』の第三位、通り名は『れェるがン』」

一方「こう、体からビリビリっとね。雷様が出るってェおっそろしい技が使える」

一方「しかし旦那の方も負けてない。奴の右腕は『いまじンぶれいかァ』って言ってね」

一方「摩訶不思議な出来事をポンと消しちまう力があるンだ。女の子の『れェるがン』もね」

一方「そンな二人が何をしてンのかってェと、これがまた下らない話」

一方「女の子が旦那に喧嘩で勝ちたいってンでね。まァ傍からみてりゃあ犬も食わねェ痴話喧嘩だ」

一方「(゚o゚川「あンた、今日と言う今日は逃がさないわよ」」
一方「゚д゚)「何回やっても同じだ。いいかげンにしやがれ!」」

一方「まァ旦那も紳士なお方で、喧嘩の時は殴らない蹴らないどころか指一本触れないときたもンだ」

一方「(゚o゚川「そうやってチョコマカ逃げてるだけじゃ決着が着かないでしょうが!」」
一方「゚д゚)「だから喧嘩する気がねェンだよ!」」

一方「いつももそンな感じで、女の子がビリビリやって旦那がドタバタ逃げてた訳だ」

一方「ところがその日はちょっと違った。旦那が軽〜く、勝負してやる気になったンだな」

一方「゚д゚)「弱めに一発殴ってやりゃあ納得するだろ。そら食らえ!」」

一方「旦那は右腕の『いまじンぶれいかァ』でもって女の子の頭を軽〜くポカっとやった」

一方「するとどうした事か、女の子はポンと消えちまった」

一方「不思議だなァって旦那が首捻ってる所に、誰かがやってきた」

一方「誰かと思えばそれはさっきの女の子だ。旦那はどうやって消えたのか聞いてみたンだ」

一方「゚д゚)「よォよォ、さっきはどうやって消えたンだい?」」
一方「(゚o゚川「何のお話ですか? 私たちは始めて会ったはずですけど」」

一方「旦那が今までの事を話しても女の子は知らぬ存ぜぬで首を横にふるばかり」

一方「旦那はようやく合点が行った。いままで自分が喧嘩してた女の子は『幻想』だったンだってね」

一方「まあ女の子に付き纏われるなンて夢物語だねェって話でした」

一方「おしまい」
717 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 18:47:20.74 ID:6xnT6QMo
軽くホラーに感じるわww
718 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 18:50:00.95 ID:gxO20Eco
>>716
この短い1レスの中にとてつもない才能を感じる!!
719 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 19:02:04.87 ID:jg9mwh6o
>>716
この発想はなかった上にうめえwwww
720 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 19:09:27.24 ID:YCkhxDk0
落語家の噺ってのは面白いな
乙乙
721 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 19:28:40.39 ID:uaNlRhwo
>>716
天才現る
722 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 19:49:39.49 ID:deBkqAAO
才能ってのはどこに埋もれてるかわかんねぇな…
723 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 19:57:02.99 ID:ktRtskAO
製作速報からぷん太に載った作品ってなんかあるかな?
724 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 20:29:42.98 ID:GiysVt.o
ネタが尽きたらこっちから引っ張るとは言ってるな
725 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 20:30:46.38 ID:ZvT02f2o
既に喫茶佐天載せてんだろ
726 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 20:50:35.13 ID:jAZ5mHMo
>>716
こんなところで五代目一方亭通行師匠に会えるとは思わなかった!
727 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 20:59:55.60 ID:KCipLEAO
>>716
こいつぁうめぇ、ついつい投げ銭の一つもしたくならぁな!
728 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 21:01:18.86 ID:j4l1dZ2o
予想以上に持ち上げられててちょっと怖い
729 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 21:04:17.30 ID:GiysVt.o
>>725
元のスレってVIPじゃなかったっけ?
730 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 21:07:21.68 ID:tjR12wDO
乙の一文字でもテンション上がっちゃう俺から見れば、こんなに賞賛の嵐だと次から書けなくなるわ
731 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 21:16:03.63 ID:ZvT02f2o
>>729
そういえばそうだったなぁと思ってログ見返してみようと思ったら
何故かVIPスレのログが全部消えてたマジ泣きたい
喫茶も一方禁書も第四波動も欠陥電気も全部うわー
732 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 21:22:09.28 ID:6yA1r2DO
まぁでもこれだけレスがつくってことはみんな面白いと思ったことは疑いない訳よ
つまらなけりゃレスつかないし

レス着かないのって寂しいんだぜ…
733 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 21:25:36.41 ID:gipcII20
>>729
初代総合のが載ってなかったけ
他のも載せてくれるかと思ったらそんなことはなかった……
黒子関取とか農耕ネタとか今見ると懐かしい
734 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 21:28:13.96 ID:HTwve02o
もう6スレ目だもんなー
735 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 21:28:45.55 ID:wtizNR.o
あの頃は何か、深夜の変なテンション効果すごかったな。
736 :in my memory -past- 0/7 :2010/06/15(火) 21:34:48.33 ID:epxabaMo
少し書いてるのがたまったので投下します。
差し詰めプロローグ、といったところでしょうか。


では、読む前に。
・この物語はIF世界です。
・人によっては『原作殺し』です。IFなので当然かもしれませんが。

以上を踏まえた上で、御覧になることをおすすめします。
737 :in my memory -past- 1/7 :2010/06/15(火) 21:35:29.28 ID:epxabaMo
 人間が怖かった。
 それはないだろう、と人はいう。
 曰く、怖いのは人を傷つける猛獣だと。
 曰く、怖いのは人の形をした幽霊だと。
 しかしながら、私にはそれがとても信じられなかった。

 猛獣を怖いといい、それを平然と[ピーーー]人間が。
 幽霊を怖いといい、それを肝試しなどの遊びに組み込む人間が。
 そして、誰かが傷つけられているのを見て、ただ笑いを浮かべるだけの人間が。
 表では笑を浮かべて、そして裏では何を考えているのかが全く分からない他人が――

 どうして、怖くないといえるのだろうか?
 どうして、恐ろしくないといえるのだろうか?
 私の思いには、いつもそんなものが根底にあった。
 ……だからだろう。この私に開発された能力が『読心能力』だったのは。

 さらに人が怖くなった。
 なまじ人の心が見えすぎていたから。
 ある人が何をどう考えてその結論に至ったのか、と打算的な思いが見えた。
 またとある人がどうやったら嫌いな人を貶められるか、と強い悪意が見えた。
 結局、私は人の心が見えても見えなくても、他人が怖いことに代わりがない。
 ただ、それだけの話だった。


 確かそんな時だ。
 私が、彼女――あの白い少女と出会ったのは。
738 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 21:36:05.15 ID:tjR12wDO
>>732
俺がしてやンぜ!俺が乙してやンぜ!
739 :in my memory -past- 1/7 やっちまいました……orz [saga]:2010/06/15(火) 21:36:20.17 ID:epxabaMo
 人間が怖かった。
 それはないだろう、と人はいう。
 曰く、怖いのは人を傷つける猛獣だと。
 曰く、怖いのは人の形をした幽霊だと。
 しかしながら、私にはそれがとても信じられなかった。

 猛獣を怖いといい、それを平然と殺す人間が。
 幽霊を怖いといい、それを肝試しなどの遊びに組み込む人間が。
 そして、誰かが傷つけられているのを見て、ただ笑いを浮かべるだけの人間が。
 表では笑を浮かべて、そして裏では何を考えているのかが全く分からない他人が――

 どうして、怖くないといえるのだろうか?
 どうして、恐ろしくないといえるのだろうか?
 私の思いには、いつもそんなものが根底にあった。
 ……だからだろう。この私に開発された能力が『読心能力』だったのは。

 さらに人が怖くなった。
 なまじ人の心が見えすぎていたから。
 ある人が何をどう考えてその結論に至ったのか、と打算的な思いが見えた。
 またとある人がどうやったら嫌いな人を貶められるか、と強い悪意が見えた。
 結局、私は人の心が見えても見えなくても、他人が怖いことに代わりがない。
 ただ、それだけの話だった。


 三年前。確か、そんな時だ。
 私が、彼女――あの白い少女と出会ったのは。
740 :in my memory -past- 2/7 [saga]:2010/06/15(火) 21:36:51.42 ID:epxabaMo
「私の名前はね、インデックスっていうんだよ」

 白い少女は私に出会うやいなや、そう名乗った。
 少女は私と同じくらいの年に見える。
 学園都市では特に珍しくもない銀髪碧眼に、対称に珍しい金色の刺繍を施された修道服。
 インデックスが言うには、『歩く教会』というどういう理論なのかはわからないが、物理、能力問わず、あらゆる攻撃を防ぐものらしかった。
 私の『読心能力』も、通じなかった。


 けれど。
 私はインデックスを遠ざけるようなことはしなかった。
 否。
 できなかった。
 インデックスは私とは比べ物にならない、何十倍もの地獄を抱えていた。
 記憶がなく、魔術師――私は『その時』がくるまでにわかに信じられなかった――に追いかけられる人生を続けてきて。
 それなのに、彼女の笑みはあまりに純粋で――そして、あまりに表裏のないものだったから。
 わかってしまったのだ、私は。
 彼女は怖い人間たちと違う、あまりにも違う――例えるなら、そう。
 『天使』のような。
 そんなものなのだろう、と。

 結論から先にいわせてもらうと、私は彼女に激情を抱いたのだ。
 それが友情なのか、愛情なのかは分からない。おそらくは前者だと思う。
 数日、数週間、数カ月。
 そうして、時を過ごすにつれて、心が分からないでも、裏が読めないでも距離が縮まっていくのが頭ではなく心で理解出来たから。


 しかし、
 しかし、
 しかし。


 私たちの別れは唐突にやってきた。
741 :in my memory -past- 3/7 [saga]:2010/06/15(火) 21:37:18.96 ID:epxabaMo
 いや、唐突ではなかったかもしれない。
 それとない兆候はあったのだ。ただ、私が気がつかなかっただけで。
 例えば、インデックスの記憶が丁度その日の一年前からなかったと言うこと。
 完全記憶能力を持つというのに、記憶が無くなるのはどんなことがありえるのだろう。
 普通に考えれば、ない。
 しかし、ここはあらゆる異能を調査する学園都市。答えを導き出すことはそう難しいことではない。
 つまりは、記憶を喪失したのではなく、消去されたのだ、と。
 例えば、インデックスの身の上話。
 魔術師に追いかけられていたというのに、どうして私と一緒の時は来なかったのだろう。
 それは彼らがインデックスの記憶にある十万三千冊が目的なのではなくて、彼女自身の安全を目的としていたから。
 そして私達との平和な記憶を築かせるために。
 だけど、私はそれに気づくのがあまりに遅すぎた。

 ……そう、あまりに。

「その禁書目録の記憶を消させてもらう」

 いきなりインデックスが苦しみ始めてどう仕様もなかった私に、その修道服の男はそう言ってきた。
 彼の頭の中は一瞬で読み取ることが出来た。
 苦しみだった。
 悲しみだった。
 辛さだった。
 どうしてこの少女が記憶を消されなければいけないのか、その理由を知っていて、それでも認めていない、そんな感情で溢れていた。

 私はそれを知ってしまったがあまり、何もいえなくなっていた。
 ぶつけたかった。
 なんで私からインデックスを奪っていくのか。
 どうして彼女がこんなにも苦しまなければいけないのか。
 そんな疑問を、言葉をぶつけたかったのに、記憶を奪う彼の気持ちを知ってしまったから。

 私は、インデックスの側にただ立ち尽くした。
742 :in my memory -past- 4/7 [saga]:2010/06/15(火) 21:38:02.13 ID:epxabaMo
「一〇分。それで終わらせろ」

 時間をくれた。
 それは私たちに対する慈悲。
 出会ってから数カ月間共に友情を深め合ってきた私たちに餞た贈り物。

 私には一片も分からない、魔術的記号に塗れた一人の少女。
 私は彼女の頬をそっと、撫でた。

 ――ごめんね。

 少女はそう呟いた。
 私は泣きそうになる。けれど、押し止める。
 少女との別れに、涙は見せてはいけない。この少女に、後悔の念を残させてはいけない。

 ――えっとさ、初めてあったときとっても驚いたんだよ。

 ――だって、道に倒れてるんだもん。おなかすいたーってね。

 ――だから偶然持ってた鯛焼きをそっと口元までもっていくと、私の手ごと食べたよね。

 ――すごく驚いたなぁ……って、驚いてばっかりだったね、私。

 ――でもさ、インデックスも驚いてたよね。清掃ロボットだとかさ。

 ――ああ、アニメも好きだったよね。マジカルパワードカナミン。

 ――好きなキャラクターが別れて、喧嘩もしたよね。

 ――また、こんど一緒にみたいなぁ。

 私はしゃべり続けた。
 インデックスは私の方を見て、ただ頷いてくれた。
 永遠だ。
 それは、私たちの、一瞬の永遠。
 まるで、時が止まったかのように感じていた。
 それでもやっぱり、現実は非情で。
 その時は刻々と、だんだんと近づいてきて。
743 :in my memory -past- 5/7 [saga]:2010/06/15(火) 21:39:56.90 ID:epxabaMo
 ――……ごめんね。

 我慢など、できるはずもなかった。
 許して欲しかった。
 無力な私を。非力な私を。インデックスを守れない私を。
 人間が怖かった。
 それを克服する、足利りをくれた少女に、私は何もしてあげられなかったから。
 インデックスは、いつしか目を再び閉じて、苦しそうに息をしていた。
 そんな彼女に、自分自身に、私は言い聞かせるようにして、呟く。

 ――今度は……今度は、もっとうまくやるよ。

 ――インデックスの記憶を消させない方法を見つけて見せる。

 ――そうしたら、一緒に学校に行こう。インデックスは魔術って奴使えないんだから、超能力者になっても大丈夫だよね?

 ――インデックスのお陰で出来た友達も、紹介したいんだ……

 ――そう……できたら……いいなぁ…………っ

 かちゃん、と背後のドアが開いた。
 時間だ。

 ――待っててね、インデックス。

 私は立ち上がり、近づく足音とすれ違う。

 ――今度は、絶対に、完璧に、救いだすからね。

 聞こえていないはずだ。
 聞こえないはずだ。
 なのに、私の耳は確かに白い少女が返事をする声が聞こえたのだ。



 『うん。待ってる』――――確かに、そう、聞こえたのだ。
744 :in my memory -past- 6/7 [saga]:2010/06/15(火) 21:40:50.78 ID:epxabaMo
 その日から、私の『自分だけの現実』《げんじつ》は変わった。

 彼女の頭を侵食している本を消すために、記憶消去の術を得た。
 彼女の消された記憶を戻すために、思考、記憶を再現する術を得た。
 彼女の記憶がどんな方法でもいじられない為に、精神に錠前をかける術を得た。

 そうして、私はいつしか学園都市最大の精神系統の能力使いとして、こう呼ばれた。


 ――『心理掌握』、と。


 私の周りには沢山の人がいる。私はそれらの中で、女王サマとして君臨していた。
 少女に教わった方法でも、やはり腹黒い人は寄ってくる。
 ならば、いっそのこと相手がそんな感情を抱くことすら畏怖する人物になってしまえばいい、と考えた結果がこれだった。
 私の被った仮面は予想外にうまく行って、そして今や二三〇万人もいる能力者の、五番目だ。
 それでも、これは私の通過点に過ぎない。

 私の脳裏にあるのは、いつの日も、あの少女の姿だった。

 私が力を得たのは、全てあの少女の為だった。

 私は――ヒーローになれる力を得たのだ。

 もう十分だ。もう救える。

 地獄しかない、それでも人々に安寧の心を与える、白い少女を。
745 :in my memory -past- 7/7 [saga]:2010/06/15(火) 21:41:41.08 ID:epxabaMo
 問題は、そう。彼女がいまどこにいるか、ということだった。
 イギリス清教ならイギリスだろうか。学園都市と魔術は相容れないものだろうから、骨が折れそうだ。
 そう思いながら、街を歩いていた矢先だ。

「とうまとうまーっ、早くしないとカナミンの再放送はじまっちゃうかも!」

「ちょっとは待ってくださいよインデックスさん……私し上条当麻めは、卵二パックといういつ不幸に見舞われてもおかしくない要素をもちあるいているんですから……」

 頭がツンツンした黒髪の高校生と。
 あの時からほとんど何も変わらない白い少女が横切るのは。

「――――――――――!」

 私は声にならない歓声をあげた。
 どうして彼女がまたここにいるのか。そんなことはもはやどうでもいい。
 彼女がここにいるというその事実だけで十二分過ぎる。

 どうやら、あの高校生が今回のパートナーらしい。
 けれど、そんなのは関係ないだろう。
 今の私にはなんでもできるのだ。
 彼女の記憶を操作し、思い出させることも、消すことも、自由自在なのだから。


 さぁ、はじめよう。

 私がヒーローになるための物語を。


 さぁ、はじめよう。

 彼女を、ヒロインを救うための物語を。
746 :in my memory -past- 8/7 :2010/06/15(火) 21:42:24.53 ID:epxabaMo
 もしも心理掌握が禁書目録とであっていたら。そんな話です。
 勿論、禁書は上条さんに救われています。位置的にはアウレオルスですね。
 一人称はここまで、二章からは三人称になります。
 ともかく、目を通してくれた方はありがとうございました。


 あまり関係ありませんが、なんとなく一スレ目に書いたものの続きってなんとなく投下しにくいですよね……
 自分だけかもしれませんが。
747 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 21:44:56.45 ID:XL1pGrw0
>>746
結末が気になるな
俺ギャグっぽいのしか書けないからこういう読み手を引きこむ文章書きたいな
乙乙
748 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 21:46:30.39 ID:6yA1r2DO
乙乙
切ないな切なすぎるぞ心理掌握
単なる横路に逸れるIFじゃなくて根本からIFってのも面白いな
切り口の一つとして勉強になるわ
749 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 21:47:04.23 ID:9nVa8P2o
乙なんだぜ
不憫や心理掌握……
750 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 21:49:22.29 ID:tjR12wDO
被ったすまん乙
751 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 22:05:48.75 ID:70XrVBMo
上条さんがインデックスを救えなかったらどうなっていたんだろうな・・・
752 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 22:25:31.07 ID:h8N0FTE0
思ったんだけど、やっぱり文章の上手い下手って凄い大事だよな
それだけで下らないネタも面白くなるもん
でもやっぱりノリがよくて人を楽しませるような文章書ける奴が、俺は一番羨ましい

という事で最近あの変態って光臨とかしてない?
久しぶりに来たから探せないんだ…修学旅行SSが爆撃にあってから見てない…
753 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 22:28:47.86 ID:KCipLEAO
>>746
いや1スレ目のネタだろうと全然構わんぜ? 止まったストーリーを動き出させられるのはアンタだけさ。
観客ってのは現金なもんで、いくら間を置こうと面白ければ拍手喝采な訳よ。
自信が有ろうと無かろうと、想いの詰まったSSなら堂々と出しちゃいな。
754 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 22:32:13.40 ID:ba11xoSO
>>746

俺は三スレ目の続きをこのスレで投下したし大丈夫じゃね

755 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 22:36:16.95 ID:579QHvM0
>>751
上条さんが一巻で失敗したらってのが、アウレオルスだってあとがきで書いてあったな

それはそれで見てみたい気もする
756 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 22:47:03.19 ID:4tik6Uko
今屋上待機してる人いる?
新しく書こうと思ってもネタがねえや
757 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 22:50:01.20 ID:RNQAXKg0
既にどっかで使われたような小ネタ投下します。
6レスもらいますね。
758 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 22:50:12.31 ID:9nVa8P2o
このスレにはねーちんが足りないと思うんだ。どうだろう
759 :教えて ○○先輩 『上条当麻の高校編』 [sage saga]:2010/06/15(火) 22:51:11.38 ID:RNQAXKg0
【教えて 上条先輩】

Q.上条さんって本当に不幸なんですか?

上条「ああ、そうだよ! 俺は確かに今までの人生は不幸な出来事ばかりだ。だけどな、それはテメエがやりたい事をやった後に起こる出来事だ。俺はその事に後悔はしていない。してたまるかってんだ! 他人の不幸を笑って、テメエが幸福になろうだなんてできる訳がねえだろ! 俺は不幸でも、周りの奴らが笑ってくれれば、俺は最高に幸せなんだ! いいぜ。テメエが俺から不幸を奪おうっていうのなら、まずはその幻想をぶち殺す!!」



Q.上条さんはいつまでフラグを立て続けるつもりなんですか?

上条「何言ってんだ? 俺にフラグを立てる能力なんてある訳ないだろ。朝はインデックスに噛みつかれて、学校では吹寄に頭突きされて、放課後は小萌先生の補習を受けて、帰りにビリビリにつきまとわれて、夜はまたインデックスに噛みつかれるんだぜ? どこにフラグを立てる余裕があるってんだ。それでもまだ俺がフラグメイカーだというのなら、まずはその幻想をぶちk(ry」



Q.何故『その幻想をぶち殺す』なんですか?

上条「そんなもん決まってんだろ。相手の主張を看破した後にぶつけるキメ台詞としては、俺の能力名ともうまく噛み合っているし、なによりビシッと決まるんだよ! いいぜ。テメエが俺のキメ台詞を否定しようっていうなら、まずはその幻s(ry」



Q.『その幻想をぶち殺す』って長くないですか? 『そげぶ』でもいいんじゃないですか?

上条「なッ!? 俺のキメ台詞を省略するとはいい度胸じゃねえか。とりあえず言わせてもらうけどな、『そげぶ』じゃ相手が何言ってんのかわけわかんなくなっちまうじゃねえか! 言葉で責めるときは相手がその言葉の意味を理解してなきゃ意味がねえんだよ! テメエの主張を相手に伝えて、締めの台詞で『そげぶ!』じゃ相手が頭に疑問符を浮かべちまうだろうが!! いいぜ。テメエが俺のキメ台詞を省略しようっていうなら、まずはs(ry」
760 :教えて ○○先輩 『上条当麻の高校編』 [sage saga]:2010/06/15(火) 22:52:08.43 ID:RNQAXKg0
――

【教えて 土御門先輩】

Q.土御門さんって本当にシスコンなんですか?

土御門「シスコンじゃなくて義妹ラヴなだけだにゃー」



Q.何でツンツンの金髪にグラサンなんですか?

土御門「女の子にモテるためだにゃー。女の子はちょいワルくらいの男を好むモンだぜい?」



Q.何で語尾に『にゃー』や『ぜい』をつけているのですか?

土御門「女の子にモテるためだにゃー。この方が女の子も声をかけやすいと思うし」



Q.先日、土御門さんの義妹さんから『お兄ちゃん』と呼ばれたのですが。

土御門「殺す。お前がどこにいるのか今すぐ吐け。今ならまだ半殺しで済ませてやるにゃー!!」

――

【教えて 青髪ピアス先輩】

Q.ロリ義妹に『お兄ちゃん、早く起きないと遅刻しちゃうよ?』と言われたらどう思います?

青髪ピアス「あっはーッ! ロリ義妹に起こされるとか最高やねー」



Q.金髪美人女教師に『貴方はいつまで私に甘えてるつもりなの?』と言われたらどう思います?

青髪ピアス「あっはーッ! 金髪美人教師のお説教とか最高やねー」



Q.青髪ピアスさんの守備範囲はどのくらいなんですか?

青髪ピアス「いいで〜、今から教えてあげましょう! ボクぁ落下型ヒロインのみならず、義s(ry」
761 :教えて ○○先輩 『上条当麻の高校編』 [sage saga]:2010/06/15(火) 22:53:09.94 ID:RNQAXKg0
――

【教えて 姫神先輩】

Q.姫神さんって巫女さんだったんですよね? 何で今は制服なんですか?

姫神「私だって。巫女服を着続けたかった。だけど。校則という縛りが」



Q.姫神さんは空気とか言われていますけど、空気キャラだとあのシスターと被っていませんか?

姫神「被ってない。あのシスターは除け者扱いされてるけど。私は除け者にされていない。つまり。私こそが真の空気キャラ」



Q.アニメ禁書二期が決まりましたが、見どころはどこですか?

姫神「大覇星祭で私。大活躍。あのシーンはカットできまい」

――

【教えて 吹寄先輩】

Q.吹寄さんは『対カミジョー属性』と言われていますけど、実際のところどうなんですか?

吹寄「は? 何が言いたいのかサッパリわからないわね。言いたい事があるなら具体的にはっきりと言いなさい! ……はあ、カルシウム摂らないと」



Q.何で通販にハマっているんですか?

吹寄「別に通販にハマっている訳ではない。あたしはあたしの健康のために、健康グッズを買う手段として、通販を利用しているだけよ。ほら、あなたも疲労回復のこのサプリメントを呑みなさい」



Q.ではその胸の大きさも健康グッズの賜物という事ですか?

吹寄「……貴様、セクハラで訴えるわよ。少なくともあたしは豊胸目的で健康グッズを買っている訳ではない! ……く。カ、カルシウムを(ry」
762 :教えて ○○先輩 『上条当麻の高校編』 [sage saga]:2010/06/15(火) 22:54:04.69 ID:RNQAXKg0
――

【教えて 月詠先輩】

Q.本当に二十歳を過ぎているんですか? 小学生ではないのですか?

小萌「し、失礼なのですよーっ!! 私は大学も出て教員免許も取った歴とした大人なのですーっ!」



Q.お酒好きでヘビースモーカーだそうですが、何で酒や煙草に手を出したのですか?

小萌「私にも色々あったのですよー。いろいろ」



Q.何で『可愛い』と呼ばれるのは良くて、『小さい』と呼ばれるのはダメなんですか?

小萌「まず『可愛い』=『小さい』という定義が変なのですっ! 『小さい』は女性からすると色んな意味を持つので、軽々しく『小さい』と言わない事ですよー」



Q.月詠さんは何で自分のクラスの生徒を『○○ちゃん』と呼ぶのですか?

小萌「それはですねー。教師と生徒の隔たりをなくすためなのですー。生徒の事をよく知るためには、まず生徒との距離を縮めないと始まりませんからね」
763 :教えて ○○先輩 『上条当麻の高校編』 [sage saga]:2010/06/15(火) 22:54:59.65 ID:RNQAXKg0
――

【教えて 黄泉川先輩】

Q.何で緑のジャージなんですか?

黄泉川「その方が動きやすいからじゃん」



Q.大能力者相手でも武器を使わずに防具だけで取り押さえられるというのは本当ですか?

黄泉川「本当じゃん」



Q.炊飯器でおかずも全て作っているというのは本当ですか?

黄泉川「本当じゃん」



Q.逆に炊飯器が無いと料理ができないというのは本当ですか?

黄泉川「本当じ……な訳ない!! 何を根拠にそんなデタラメを……。え、なに。芳川から?  ……おのれ桔梗! 今日の晩御飯抜きにしてやるじゃん!」

――

【教えて 親船先輩】

Q.美人になるにはどうしたらいいのですか?

素甘「そうね。まずは自分を知ることからかしら。それからはお風呂に何時間もh(ry
   つまりは努力を重ねれば『上の中』とかは無理でも『中の上』にはなれるはずよ」



Q.数学教師は眼鏡必須なのですか?

素甘「数学教師は関係ないです。私の顔立ちは可愛い系美人ではなく、知的美人系なので眼鏡は必須なのです」



Q.では眼鏡のフレームの形状が逆三角形というのにも何か意味があるのですか?

素甘「もちろんです。そもそもこの形状が示す意味はあr(ry」
764 :教えて ○○先輩 『上条当麻の高校編』 [sage saga]:2010/06/15(火) 22:56:41.84 ID:RNQAXKg0
――

【教えて 災誤先輩】

Q.災誤さんはどんな口調で話すのですか?

災誤「知らん」



Q.どんな服装なんですか? やっぱりジャージなんですか?

災誤「知らん」



Q.月詠さんのクラスのデルタフォースについてどう思いますか?

災誤「一度シメてやる必要があるな」

――

【教えて 雲川先輩】

Q.雲川さんは何年生なんですか?

雲川「お前には知る必要のない事だよ」



Q.授業には出席しているんですか?

雲川「お前には知る必要のない事だよ」



Q.ブレインと呼ばれていますけど、何かの能力者なのですか?

雲川「お前には知る必要のない事だよ」



Q.学校生活は楽しいですか?

雲川「ああ、もちろん。私はこの生活を結構楽しんでるけど」
765 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/15(火) 22:57:14.49 ID:RNQAXKg0
以上です。
元ネタは『インデックスたん』より。
質問者の声はあの声で脳内再生お願いします。
てかあのテンポが上手すぎてマネできねえよ……orz

正直上条さんでお腹いっぱいになっちゃったから後半がぐだぐだw
766 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 23:03:23.34 ID:XL1pGrw0
>>765
月詠先生以下4名ほどは先生で良いだろという突っ込みは置いといて面白かった
雲川先輩とか親船先生とか災誤先生とかが取り上げられるの珍しいな
乙乙
767 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 23:13:43.05 ID:ErWixoDO
乙なンだよォ!

>>756
屋上にはいないが体育館裏ならいるぞ

ヴェントさん…ヴェントさんの過去がとても見たいです
768 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 23:19:48.49 ID:HTwve02o
それよりフィアンマをだな…
769 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 23:22:46.10 ID:xBmXlloo
>>756 おい そっちにアックアさんが向かったぞ

オッレルスや原石がいれば俺得なんだがな……
770 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 23:23:00.78 ID:gxO20Eco
屋上で上琴待機してたけど、最近は別の面白い話が多くて上琴が出てこないので
セルフで3レス頂き。
771 :美琴「めちゃいちゃレールガン?」 1/3 [sage]:2010/06/15(火) 23:24:06.72 ID:gxO20Eco
――とある公園

チェイサー!

美琴「さーて、今日は何が…って何この袋?中身は…漫画?なんで自販機の取り出し口にこんな物が……」

美琴「『めちゃいちゃレールガン』……?表紙はこれ……私?一体なんなの、これ」ペラッ

美琴「……………………ブッ!」

美琴「なによ、これ! なな、なんで私とアイツがアイツの部屋で!?」

美琴「…………だ、誰もいないわよね?」

美琴「ちょっと向こうのベンチでじっくりと…」

――

美琴「うわっ…うわっ…口塞ぐぞってもしかして…」

美琴「ふ、ふ、ふに――――」

上条「こんな所で一人で騒いで、何やってんだお前?」

美琴「ッッッッ!!?!!?!?」ササッ

上条「ん?今、なんか隠したか?」

美琴「な、なんでもないわよ!!」

上条「んー…、『めちゃいちゃレールガン』…?」

美琴「え、なんで?どうして!?」

上条「だってお前の横にまだ何冊も同じのあるじゃねえか…」

美琴「あ…う…これは……」

上条「これ、同人誌ってやつか。同じのが3冊ずつ…青髪的にいえば観賞用、保存用、布教用ってとこか」

美琴「なによ、それ」

上条「いや、なんでもない。つうかお前もこういうの買うのな」

美琴「そんなわけないでしょ! す、棄てられてたのを偶然見つけたのよ、それだけ!」

上条「ふ〜ん…まぁせっかくだし俺にもちょっと読ませてくれよ」ヒョイッ

美琴「あっ、ちょ、ちょっと!」
772 :美琴「めちゃいちゃレールガン?」 2/3 [sage]:2010/06/15(火) 23:24:42.50 ID:gxO20Eco
上条「……」

美琴「……」

上条「………ぷっ」

美琴「………」

上条「…くく…こ、これは…」

美琴「………」

上条「…ぷっ! ははは!」

美琴「……そんなにおかしい?」

上条「くく…え?」

美琴「そんなにおかしいのかって聞いてんの!」

上条「いや、俺とお前がモデルでこんな展開って…なんかありえなさそうで、つい」

美琴「あ、ありえないってアンタ本当にそう思ってんの!?」

上条「だってお前会うたび電撃飛ばしてくるし、俺のことをこんな風に好きなんてないだろ?」

美琴「っ!!……罰ゲーム」

上条「は?」

美琴「罰ゲームするわよ。明日から二日間、この漫画通りに私と過ごしなさい」

上条「ふ、二日間も!? というか罰ゲームは前に――」

美琴「アンタ、あの時は妹とばっか遊んでて全然罰ゲームこなしてなかったじゃない!」

上条「でも、あの後風斬を助けろってお前が…」

美琴「…………」ジー

上条「わ、分かった!やってやるから涙目でこっちを睨むな!」
773 :美琴「めちゃいちゃレールガン?」 3/3 [sage]:2010/06/15(火) 23:25:20.86 ID:gxO20Eco
上条「というか、そもそもこれって罰ゲームになんのか?」

美琴「アンタがありえないと思ってることを、アンタの時間を潰してやるんだから罰ゲームでしょ」

上条「いや、でも飯作ってもらったりだとかむしろお前の罰ゲームになっちまうんじゃ」

美琴「うっさいわね! 罰ゲームなんだからアンタは私に黙って従ってればいいの!」

上条「分かった分かった。で、俺は一体なにをすりゃいいんだ?」

美琴「まずはこれ1セット渡しとくからちゃんと読んどきなさい。後は…アンタ、あのシスターとまだ同せ…同居してんの?」

上条「あぁ…まぁ、一応」

美琴「それじゃあ二日間だけだし、あの子知り合いの家にでも泊めといてもらってね」ニッコリ

上条「インデックスがいるのもダメなのか?」

美琴「コレにはいなかったでしょ」

上条「う…ハイ…(帰ってきたばっかりなのにスマン、インデックス…)」

美琴「後…アンタがいいならでいいんだけど…合鍵?」

上条「あぁ、それなら俺いつも予備でいくつか持ってるから今やるよ」

美琴「ってアンタ、それ持ちすぎじゃない?」

上条「俺の不幸で失くしちゃう分もあるし、インデックスもよく失くしちまうから多めに持ってるんだよ…ホレッ」

美琴「え、わっわわ…(合鍵、ほんとにゲットしちゃった…)」

上条「んじゃ、俺インデックス説得しなきゃいけないしもう帰るな」

美琴「う、うん…また明日ね…」

上条「おう」



美琴「…ってよく考えたら合鍵もらったのはいいけど私、アイツの家知らないじゃん!」

美琴「ちょっと待ちなさいよ、おーい!ってもういないし! あぁ、もう!!」

――
774 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 23:26:01.54 ID:gxO20Eco
一応脳内では続いてますが・・・文には全然全く
というか最近は面白いのが多過ぎて読んでるだけで満足気味…
775 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 23:29:36.24 ID:ba11xoSO
>>756
屋上にはいないが人が寄付かない校舎の男子トイレにはいる

もっとステイルとねーちんのカップリングをだなぁ
776 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 23:32:39.08 ID:4tik6Uko
>>774
わかる。面白いの多いと読んでるだけで満足しちゃうのはよくわかる
そしてお前さんのSSもまた俺にとってはその面白いものの一つだ。

この後家の場所を教えてもらった美琴が玄関の前で何時間もプルプル震える姿が目に浮かんでかわいいな
777 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 23:39:40.44 ID:9nVa8P2o
神裂「かみ…じょう……とうまぁ……」

神裂火織が心の平衡を失ったのはいつの頃からであろう。主人公である上条の御旗御手(フラグアッパー)が制御出来ぬと自覚した時ではなかったか

土御門「かみやんでは御座いませんにゃー。それなるはかみやんとの御旗を立てし者ぜよ」

後は任せた
778 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 23:46:32.96 ID:epxabaMo
>>753-754
ぉぅぃぇ、わかりました、ありがとうございます。
では出来上がり次第、投下させていただくことにします。
779 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 23:48:47.25 ID:0P1AVW20
>>774
780 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 23:49:43.07 ID:x.YKhgDO
>>774

かわいすぎ

ネタパクりたくなるじゃねええかあああ
781 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/15(火) 23:51:58.26 ID:KCipLEAO
>>774
よし、そこで敢えて書いてくれと急かすのが私だ。
>>752
変態さんは見ねえな、修学旅行の続きも音沙汰ねえのが寂しい限りだ。
しかし意外とポツポツ投下してたりするのかもな。ネットはそういうのが有り得るのが面白ぇ
>>767
ヴェントさんと言えば弟のストーリーか……読みてぇな。
弁当屋ネタで終わる人じゃねーんだヴェントさんは。ただウチの近くにはベントハウスって弁当屋が有るけどな。
>>778
よしキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
782 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/15(火) 23:59:16.58 ID:yt.4uKMo
弁当と言えば今手作り弁当ネタを書いてる所なんだが、女子のお弁当というものがまったく思いつかなくて辛い
高校3年間も大学でも学食メインだったし

あとオチ要員が良く考えたらかなり外道な気がしてきた
783 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/16(水) 00:00:09.49 ID:H.jpee.o
遅くなったけど>>1

もう忘れてる人も多いと思うけど
6レスほどもらいます

開始
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1275661269/141

第二
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1275661269/525
784 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 00:00:18.09 ID:72KuY.6o
>>782
俺が作ってやるからどんなのがいいんだ
785 :土御門「幻想少年!!!!」 1/6 [saga]:2010/06/16(水) 00:02:10.83 ID:H.jpee.o

愛情エンド一位。現在、学園都市でここに辿り着いた者は彼女一人。

購入した者の大半がクリアしたがその多くが友情エンドを迎え、愛情エンドを迎えた者もそんなにいない。
その中の最高位に、彼女は真っ先に到達したのだ。


「多分特別なことはしてない。……と思う」

さっきから質問攻めにされている姫神は戸惑い気味にまず答える。

というか自身も今日になってからこのエンディングが希少なものだと知ったし、そもそもゲーム自体の経験も全くといって
いいほど無かった。初プレイでまさかこんなことになるとは。

しかし、そんなことはお構いなしに、クラスメート達は姫神から攻略の手引を得ようとどんどん迫ってきて、
姫神には意味のよくわからない質問もあったが、とりあえずはとそれに答えていく。

難易度はいつものを選び、プレイ時間も集まった中の平均的で、ミニゲームのスコアも比べて悪くはないといったところ。
会話パートもまるで、普段、上条君と話しているのと差は無く感じたし、これだというきっかけのようなものは特に無い思う。
通ったルート、それも同じく愛情エンドに進んだ者たちと終盤こそ違ったがほとんど一緒。選択肢も大体そうである。

あとは? 初心者なりに真面目にプレイしたくらい。

ヒントになりそうなものは薄い。それでも周りは何かあるはずと訊くことをやめない。やがて質問は、

「で! で! 最後どんなエンディングだった?」「待って!!? ネタバレやめて!!」

「!! えっと。……――」

ついにそう訊かれて、姫神はほんのりと頬を染め、ごにょごにょと言葉を濁し始めた。
786 :土御門「幻想少年!!!!」 2/6 [saga]:2010/06/16(水) 00:03:22.54 ID:H.jpee.o

『愛してる……=A好きだ……=Aお前しか見えない……=c………』
そして…………、…………。


恋愛感情にとんと疎い上条当麻、だがそのギャップ。彼からの告白(もちろんフルボイスで)や、本当の恋人同士がするような
甘い展開のイベントの数々。

回想するだけで悶えかけ、説明なんて出来ず。なにより、その時の……、自分の姿といったら……!
あまりの恥ずかしさで黙って俯いてしまう。ただ口元は綻んじゃう姫神可愛い。

平素、感情の変化が少ない彼女の新鮮なその様子は、見ている者達にあれやこれやと妄想を掻き立てさせた。

「に、しても……、まさか秋沙がねぇ〜、ホント驚きだわ」
「で、でも! ゲームだし! 現実の上条君とそんな関係になったわけじゃ――!」
「そりゃそうだけど……」


一人が嫉妬混じりにそんなこと言った時。 教室に、上条当麻は、戻ってきた。

空気は変わり、少女達は口を閉じて、お互いを牽制しあうような緊張感が作られる。

787 :土御門「幻想少年!!!!」 3/6 [saga]:2010/06/16(水) 00:04:22.73 ID:H.jpee.o

上条は、ふと視線を感じて、いつも以上の大所帯になった女子の一団を一瞥し「??」とした表情をする。しかし、
自分がゲームになって 彼女達に攻略されている なんてことを知らない彼は、特に気にせずそのまま自分の席に着き、
昼休みが終わるまでの間、一眠りでもしようと机に突っ伏した。


それと同時に姫神はスッと立ち上がる。姫神は静かに、ある決心をしていた。女子達の視線がまた彼女に集まる。


(朝からこの時を。ずっと待っていた)

今朝から彼の姿を見るたびに抑えるのが大変だった。

(大覇星祭のあの日。無理だと。自分で言っていたあの日)

(模擬戦闘は。完璧)

周りなど気にせず、今日は頑張ってみようと思う。
小さな魔法の巾着を抱え、第一歩を踏み出す。


上条の一つ前の席を借り、向かい合うように座ってお弁当を広げると、その気配に上条は気付いて顔を上げた。

「……姫神?」

788 :土御門「幻想少年!!!!」 4/6 [saga]:2010/06/16(水) 00:05:47.42 ID:H.jpee.o


―――――――――――――――


同日、常盤台中学寮。御坂、白井の部屋。

その夜、御坂美琴はイラついていた。

ビリビリと危ない放電をしながら携帯端末で見ているのは例の掲示板。
スレッドはどこからか認知度が上がり人も増え、そこそこ役立つところになってきた。

そこは今、一つの話題に関する書き込みで白熱している。


『愛情エンド一位を出したものが現れた』


(落ち着きなさい私……、冷静になれ……。嘘の情報に踊らされ、一周無駄にしてしまったことを忘れたの?)

現在、三週目に突入。

実は、ここに書き込まれた全くのデマを信じ二週目は失敗に終わった。あまりの怒りに彼女はスレを荒らして規制対象に
なってしまい。今はハッキングすることでそれを逃れている状態である。

『どんな子なの?』
『上条と一緒のクラスの子。転校してきた子で可愛いけど大人しくてそんなに目立たない感じの――』

バチンッ!! と少し大きめの電流が走る。
789 :土御門「幻想少年!!!!」 5/6 [saga]:2010/06/16(水) 00:06:34.82 ID:H.jpee.o

後方でおろおろとする黒子など眼中になくスレを読み進める。

(ああ……、どこのどなたか存じませんが、これ以上お姉さまを怒らせないでくださいまし……)

このニ、三日、部屋にいては心の休まる時間がなかった黒子は呟くように願った。
だがその願いも空しく……。

読み進めていくうちに、さらに電流の勢いは増していく。

『――で、今日の昼休みなんだけど、その子とね上条君がお弁当をね――』

バチバチと雷を纏い始め、

『午後の授業もずっと幸せそうな雰囲気出しちゃってさ――』

次で爆発する。

『イギリスで愛情エンド一位出たんだって!!』


「不幸ですわ……」
790 :土御門「幻想少年!!!!」 6/6 [saga]:2010/06/16(水) 00:07:40.98 ID:H.jpee.o


―――――――――――――――


同日、ロンドン、聖ジョージ大聖堂。

「行きましょう、ステイル。時間が惜しいので」

「ちゃんと任務の内容を聞いていたのか神裂? 今回の任務は危険な魔術師が何人も……」

「わかっています、行って全員倒してしまえばいいのですよね。わかっています、早く行きましょう」

「いや、だから入念な下準備が……」

「早く行きましょう、日中は一分一秒たりとも時間を無駄にしたくはないのです」

「おっ、おい!?」


「仕事熱心になりしは実に良き事にありけるわね」
791 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 00:09:42.90 ID:H.jpee.o
続くかも、それより前スレの姫神祭りに乗り遅れたことが無念だ!!
792 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 00:10:10.40 ID:Y.yhYMI0
おめでとう ねーちん は 『聖人』 から 『廃人』 に 進化 したぞ !!

乙乙
793 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 00:10:42.46 ID:sks3VkIo
乙なんだぜ
御坂ェ……
794 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 00:10:55.33 ID:F1wCkBgo


>>784
良いとこのお嬢様が不器用ながら一生懸命頑張って作った感じの
795 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 00:14:13.70 ID:cBJyPf60
続き乙
796 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 00:15:10.80 ID:37dn7cDO
乙。姫神かわいい。
797 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 00:15:26.37 ID:F1wCkBgo
>>792
一瞬「廃人崩し」と称してカセットを破壊する五和の姿が
798 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 00:18:59.77 ID:.Gj4l.AO
>>791
続きニヤニヤしながら待ってんぜ!!
799 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 00:20:08.97 ID:Yq3vfU2o
>>791
ねーちんが必死でかわいい。続きをありがとう!

と人に言った手前、自分も>>774の続きを駄文ながら頑張ってみようかな…
>>776いただきき!かも
800 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 00:22:07.75 ID:H.jpee.o

乙の声がありがてぇ

先週の半ばからずっと仕事関連で色々忙しくて自分のPC立ち上げんのすらままならず
気付いたらレスにして1200以上も進んでるあるさま

ちなみに五和は今、大変なことになっています

>>782
個人的な意見だが、女子のお弁当は足りるのか? って思うほど小さい印象があった
801 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 00:29:30.09 ID:OQqWH4co
筆箱と変わらんなってくらいの大きさだったな
802 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 00:49:54.10 ID:AEYprUs0
ちょっと質問。
暗部の連中って能力レベルによる奨学金みたいなの貰ってたっけ?
803 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 00:54:38.29 ID:oXCUGKoo
学校行ってたら奨学金は貰えるんじゃないか
実験に参加してたら金は貰える
暗部の給料はあったか忘れた。一方通行は貰ってないはず
804 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 01:10:58.79 ID:AEYprUs0
>>803
thx
学校行ってたら、というのは『在籍』は含まないのかな?
とりあえず構成中のSSの滝壺は貯金してたって事にする。
805 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 01:18:20.02 ID:oXCUGKoo
滝壺はどうなんだろ
学校は行ってないだろうけどレアな能力だし霧が丘とか長点上機の可能性は無くはないよね
実験には確実に参加してるだろうけど置き去りの可能性もあるから金もらえてたかどうか
806 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 01:28:51.50 ID:dt3HRUDO
どうでもいい事なんだか、そういう金はどこから流れてくるんだろうな…

それに少子化問題は…
807 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 01:36:00.95 ID:F1wCkBgo
確か学園都市内で紙幣刷ってたはず
ツリーダイアグラムがあればいくら刷ってもハイパーインフレにならない方法もわかるはず
808 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 01:38:55.99 ID:MOPbKr2o
学園外部より数十年進んだ科学力があるんだろ?
そんだけ進んでれば技術提供だけでも莫大な利益が上げられるだろ
809 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 01:56:37.73 ID:3JgF9QDO
技術提供、外からの参入、スポンサーとか考えたら様々な方面から金入ってきてそうだな
810 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 01:58:33.53 ID:72KuY.6o
学園都市だけで一国家に相等する経済力と軍事力があるっぽいからなあ
食糧自給とかも少なからずできるみたいだし
811 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 03:09:43.94 ID:XKzRlhgo
ちょっとヴェントで書いてみたぞー!
勝手に設定付け加えちゃったりもしてるからヴェントファンごめん
というわけで5レス
812 :願わくば我こそが万民の敵とならん1/5 [saga]:2010/06/16(水) 03:10:39.66 ID:XKzRlhgo
私と弟は2人姉弟だった。
いつも弟は私の後をくっついて回っていたし、私もそれがまんざらでもなかった

「姉ちゃん!今日の夕飯なにかな!」

近所の城跡で遊んだ帰りにはいつも夕飯の当てっこをした。
といってもほとんど弟が一方的に何が食べたい何が好きだと言っているのを私が聞いているだけであったが。

「そうだねぇ、今日はなんだろうねぇ」

かわいいやつだ、とつくづく思う。そもそもうちは大してお金のある家ではない。
それどころか貧しい部類に入るだろう。それぐらいは幼心でも察することは出来た。いや逆にそれぐらい貧しかったのだ。
それに加え両親は敬虔な十字教徒で、今日は金曜日。多分いつも通りなら魚の日のはずだ。

「わかった!今日は肉だよ姉ちゃん!きっと大きな羊の肉だよ!」

ああ、この子は本当に羊の肉が好きなんだなとつくづく実感する。
数ヶ月前に運よく店で安く手に入った羊の肉が相当気に入ったらしい。
もちろん弟に今日は肉が出ない日だよ、なんてことは教えない。
この子にとって夕飯の当てっこは好きな食べ物が食卓に並ぶことを想像するのが楽しいのだ。必ずしも正解を求めているわけではないのだ。

「ふふっ、羊の肉だといいねー。そうだといいなって、神様にお祈りしようねー」

「うんっ!」
813 ::願わくば我こそが万民の敵とならん2/5 [saga]:2010/06/16(水) 03:11:13.67 ID:XKzRlhgo
思えば穏やかな日々だった。
弟と両親と、このままずーっと仲良く暮らしていくものだと思っていた。
家族4人で静かに暮らして、大人になって。

「姉ちゃんはさ、大人になったら何になりたい?」

唐突にそんなことを弟が聞いてきたことがあった。
それまで全然考えたことが無かった気がする。

「んー、姉ちゃんには何がいいかしらねぇ。シスターさんとか?」

シスターさん
何となく口に出しただけだったがそれを口に出した途端なんだかとても素晴らしいことのように思えた。
朝起きて、食前、食後、寝る前と1日4度のお祈りは欠かさなかったし、そうすることでなんだか幸せになれる気がしていた。
そうやって毎日の習慣で感じられるささやかな幸せを守りたかった。
そんなことまで子供だった私が考えていたかわからないけれど、少なからずそんなようなことを考えていたんだと思う。

「すげーじゃん!姉ちゃん絶対いいシスターさんになれるよ!かわいいし!」

「アンタは何になりたいのさ?言いだしっぺで答えないなんて許さないよー?」

ちょっと意地悪く聞いてみた。
サッカー選手!とか答えるのかな、なんて可愛げのある答えを言ったらなんてからかってやろうか。
そんなことをぼんやり想像しながら答えを待った。

「うーん、わかんない!姉ちゃんと遊べればいいや」

何だそりゃ、なんて肩透かしを食らったような気になりながら、それはそれでこの子らしい答えだと思った。
無理に答えを出さない子だった。弟は、わからないものをわかる日が来るまでわからないままにしておける子だった。
私は弟とは全く逆で、答えが出ないと気がすまない子だったから。弟のそういう辛抱強さみたいなものがすごく羨ましかった。
814 :願わくば我こそが万民の敵とならん3/5 [saga]:2010/06/16(水) 03:11:46.48 ID:XKzRlhgo

「遊園地!やったー!遊園地だよ姉ちゃん!」

父親の仕事の関係だとかで、新しく開園する遊園地のモニターとして私達姉弟は招待された。
遊園地なんて贅沢は今まで無かったから、弟と一緒に私も大はしゃぎに喜んだ。

「姉ちゃん!何に乗ろう?遊園地っていっぱい乗り物があるんだよ!」

「何に乗ろうかしらね!……あ、お化け邸はダメだからね」

仕事の両親と分かれて二人で遊園地に行った。
他にもちらほら人はいたけれど、ほとんど貸切状態だった。

「ジェットコースター…なにコレこんなスゴイ速さで走ってるけど大丈夫なのかしら?」

「もうすぐ動くってさ姉ちゃん!第一号だよ!一番前に乗ろう!」

なんだか怖かったけれど、最新の安全装置があるので大丈夫なのだそうだ。
もし途中で機械故障してもすぐ止まるように出来ている、だから安心なのだそうだ。
それならばと2人で一番前の席に乗り込んだ。

事故は起こった。

ガクンッ
逆さになる箇所で私達は席から振り落とされた。
そのまま下の線路に頭から落ちると再び加速したコースターに文字通り踏み潰された。
弟が私を叫んでいるのが聞こえたが私は声が出せなかった。
815 :願わくば我こそが万民の敵とならん4/5 [saga]:2010/06/16(水) 03:14:11.26 ID:XKzRlhgo
>>814最後の行で訂正
弟が私の「名前を」叫んでいるのが  にしといてください


「緊急手術だ!急げ!!」

「輸血の準備だ!血液型を早く調べろ!!」

「先生!!大変です!この子達の血液型が…!」

「なんだァ!!どうしたぁ!」

「BのRh-です!2人とも!こんな血ウチにはほとんどありませんよ!!せいぜい1人分です!」

「クソッ!あるだけで手術をやるぞ!瀕死の男の子を優先させろ!」

次に目を覚ましたのは病院の中だった。
麻酔で痛みこそ無かったけれど、私はとにかくぐちゃぐちゃになっていた。
特に顔は下半分が既に消し飛んでいて、声は愚か呼吸すらままならない状態だった。

「ヒュー……ヒュー…」

隣のベッドに寝かされた弟が横目に見えた。
大きな大人に囲まれていて、大人達が口々に叫んでいる。
弟は私と違って顔は残っていたが、腹の中身が全部弾けてしまっていた。
それでも必死に、うわごとのように、しかしはっきりと口を動かしているのが見えた。

「オ・ネ・エ・チャ・ン・ヲ・タ・ス・ケ・テ・ク・ダ・サ・イ」

そう、はっきりと繰り返していた。
「姉ちゃんの夢が僕の夢です。僕の血でお姉ちゃんを助けてください」

静かに、しかし今までの弟とはまるで別人のようなしっかりした声で告げていた。
医者もこれには耳を傾けざるを得なかった。

「……そうすると君は助からないけど、それでもお姉さんを助けたいかい?」

ダメ!やめて!私なんかよりもあの子を!!
声が出ない。出るのは荒っぽい空気の笛の音だけ
816 :願わくば我こそが万民の敵とならん5/5 [saga]:2010/06/16(水) 03:14:50.81 ID:XKzRlhgo
「ヒュー…ヒュー…ゴボッ」

「先生!お姉さんの方もそろそろ限界です!」

「ようし全責任は俺が取る!この子の勇気を忘れるな!姉の方の手術に掛かるぞ!」

「「「はい!」」」

ああ…あああ…
弟にいっぱい挿入されていた管が次々と抜かれて私の方へ回される。
たくさんの大人も弟に背を向けて私にかかりきりになる。
やめて、私なんかよりあの子を助けて。あの子を殺さないで。
弟を見捨てないで。助けて…弟をたすけて…


―――

目が覚めたら私のぼろ切れのように千切れていた体は綺麗に縫合されていた。
跡こそ残るものの、失った部位などは無かったらしい。
ただ、いつも私の隣にいて、いつも私についてきてくれた弟が犠牲になった。
あの子は見捨てられたのだ。

父も母も泣いていた。
あんなジェットコースターに乗らなければ。血さえ足りていれば。と

私の治療費を稼ぐために両親は私を教会に預けて身を粉にして働いた。
無茶な働き方をしたせいで母は若くして死に、父は借金を返し終わるとともに酒に溺れて廃人になった。
結局私だけが取り残された。

私の弟を殺した科学が憎い。私の家族を壊した科学が憎い。
神になんて頼らない。神様は私達家族を助けてくれなかったじゃないか。
ならば私がそんな奴に取って代わってやろう。
願わくば我こそが万民の敵とならん(insania524)
817 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 03:17:01.07 ID:XKzRlhgo
おわり。体育館裏で待ち続けている奴にとどけ!
勝手に魔法名つけちゃったてへぺろ
深夜のテンションやべえな。
多分朝になってコレ読んだら俺枕に頭うずめてばたばたするわ
818 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 03:23:06.52 ID:Yq3vfU2o
いや、これはブルっときたぞ
シリアス…書きたくなってきた
819 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 06:17:20.02 ID:WUFpAgIo
おっつ乙!
820 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 09:13:29.48 ID:60m1r8I0
某スレでSS書いてる者なんだけど、皆に聞きたい。
一方さんタイムワープで過去の自分と戦うっていう内容って需要あるかな?
821 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 09:59:09.46 ID:My4vPUAO
書く前に一々需要なんざ聞くなよ
面白かったら自然と付いてくるだろ

俺は面白そうだと思うけどな
822 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 10:31:49.73 ID:oXCUGKoo
タイムパラドックス起きそうだな
823 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 10:50:44.72 ID:.Gj4l.AO
>>811
インスパイアを受けて出来上がりました。時間軸は異なりますが、彼の祈りが届きますよう。
1レスのみです。
824 :救われぬ者に、せめてもの [saga]:2010/06/16(水) 10:51:50.34 ID:.Gj4l.AO
「すているー、お茶の時間なんだよ〜!!……あれ?お祈りしてるの?」


「『救われぬ者にせめてもの祈りを』、ね。聖職者が言う台詞じゃないけど、生憎と僕は不良神父だから」

「たとえ戒律を守っても、欲を放棄したとしても、神は全ての民に変わらぬ慈悲を与えてはくれない。
じゃあなぜそうしてはくれないのかと神に尋ねたい所だけれど」

「…………」


「どうかしたかい?インデックス」


「すているは優しいんだね」


「……僕は優しいのかな」

「うん、すごく優しいんだよ!」


「…………」

(優しくは無い。力も持ち合わせてはいない。この子を救う『力』を)



「行こうか、インデックス。お茶が冷めてしまう」

「うん!火織の紅茶は天下一品なんだよ! それとねえ、昨日食べたゴーフレットがすごく美味しかったんだよ!……今日もあるかなあ?」

「神裂が昨日、棚に直すのを見たからね。多分、出るんじゃないかな」

「本当!? んっふっふ!楽しみなんだよ〜!」




(……神がこの子を救ってくれないのならば)

(この子の人としての幸せさえ奪ってしまうと言うのならば)

(僕はせめてその時に一番近くに居よう)

(この魔法名を架けて)
825 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 11:01:16.37 ID:QBsIq.AO
>>820
500万回妄想した
HKB
826 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 12:43:09.73 ID:jdBrKIDO
>>824
乙乙ー
やっぱり記憶消去以前もいいなぁ
インデックス&ステイル&神裂メイン増えないかな

827 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 13:00:37.81 ID:QYoL30c0
>>826
実は脳内書き溜め中の俺が通りますよ
828 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 13:02:40.98 ID:j35kPBso
>>827
ここは任せてお前は早くそれをメモ帳に書き落とす作業に戻るんだ!
829 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 13:12:51.03 ID:Yq3vfU2o
>>828
死なないように気をつけて!
そして2レス頂き。小ネタスレじゃなくてお勧め禁書SS〜〜の方ではみだし気味にでたネタを
それっぽくやってみたつもり…だけど地の文難しい…
830 :大切なモノ 1/2 [sage]:2010/06/16(水) 13:13:41.42 ID:Yq3vfU2o
――ここはどこだろう

何も無い、真っ暗闇に私はいた。本当に何も無く暗い。
でも歩ける。暗くて何も見えないのに周囲が手に取るように分かって歩ける。

しばらく歩いていたが、やはりココには何も無い。
ただ私には何かが必要で、それを探しださないとダメだというのがなんとなく分かる。
人なのか、物なのか分からないけれど。

人だとすれば、会ったことのある能力者ならば私の能力で見つけ出せる気がする。
が、無数に感覚はあるけれどどれも違うような感じがする。
もしくは物だとすれば、本当にこの暗闇で見つけ出せるのだろうか。

しかし私は歩く。それを見つけるために。
本当にそれが私に必要だと思ったから。



前ばかり見て歩いていた私がふとした拍子に後ろを振り向くと、何か光った玉のようなものが目に入る。
光っているソレに近づいてみる。この真っ暗闇を全部照らしているわけでもなく、ほんとに周りの少しだけしか照らしていないのに見ていると妙に安心する。
手で握ってみる。やはり暖かい。これが、私の探していた物なのかな。
と思った瞬間、私の意識は遠のいていく。

そして――――
831 :大切なモノ 2/2 [sage]:2010/06/16(水) 13:14:29.21 ID:Yq3vfU2o
私の目に入ってきたのは恐らく病院の天井。
少し視線をずらすと、私の右手を握手するようにしっかりと握る彼の右手と不安そうに私の顔を覗き込んでくる彼の顔。

「だ、大丈夫か。滝壺」

心配そうにたずねてくる。意識が戻ったばかりでほんのすこし体がだるかったが問題は無いので大丈夫だよ、と返す。
安堵したように息をはく彼。が、今度は真剣な表情になって話しかけてくる。

「とりあえず一安心だな。けどお前、もうあんなに一度に『体晶』使ったりするなよ。お前の体がまいっちまったらどうするんだよ」
「けど、『体晶』使わないとちゃんと能力が…」
「だったらあんなもん、もう使うな」
「でも私の価値はこの能力だけだから…」
「それは学園都市の上のやつらが勝手につけた価値だろ。お前にそれだけ求めてるわけじゃないやつだっているんだよ」

私は首を傾げる。そんな人、この街にいてくれるのだろうか。

「絹旗と浜面も心配してた。麦野だって素直じゃなかったけどやらせすぎたって言ってた。フレンダもおちゃらけてたけど内心ハラハラだっただろうし…俺だってな」

それを聞いて目の奥のほうが熱くなってくる。いつも無表情だけど、私にだって感情がないわけじゃない。

「そう、皆。…そういえば、皆は?」
「あぁ、アイツらはまた仕事だってさ」
「あなたは?」
「麦野と絹旗の世話は浜面の方が上手いからってフレンダがあいつ連れてったからな。俺は留守番」
「そう」
「あー、後さ。その『あなた』って呼び方そろそろやめれないか?時々呼ばれてるのがわからないし、呼び捨てでいいんでできれば名前で…」
「とうま」
「はっ、え? な、名前って下の名前!?苗字じゃなくて!?」


「だいじょうぶだよ、とうま。そんな名前くらいですぐ慌てるとうまも、私はすき」
832 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 13:16:08.28 ID:Yq3vfU2o
上滝モノって……難しい。呼び方とかも原作にないからさっぱりだし。
しかもこれだと美琴が上条好き!っていうのと違って、インデックスが上条好き!ってな雰囲気に近くなっちゃった。
しかも最後は地の文なんてなかった!!
833 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 13:31:55.93 ID:j35kPBso
上滝だと・・・許せる!!乙!
834 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 15:29:45.24 ID:oXCUGKoo
そういえばなんでこのスレの書き手は鳥付けないの?
誰が何書いてたかとか続き物書くときとか後で纏められたときのためとか
鳥があると何かと便利な気がするけど

ただ馴染みが無いだけ?
835 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 15:40:06.35 ID:/MSNqxYo
一発ネタばっかりで続き書くことはまず無いし、
纏められるのに酉ついてなくても別に困らないし。

続き物を書くことがあれば付けるけど今のところは必要ない。
836 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 15:40:57.72 ID:j35kPBso
俺なんて自分の立てたスレでだって酉つけてないです・・・
837 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 15:49:26.33 ID:0m.rUoco
酉で過去の作品特定されるとか恥ずかしすぎる
838 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 15:50:34.89 ID:lf4ZtYMo
>>836
あれ? 俺書き込んだっけ……?
839 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 15:51:31.67 ID:Yq3vfU2o
同じく基本一発ばっかりだし、
酉つけて「またアイツか。プゲラ」ってことになると多分死にたくなる
840 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 15:56:57.86 ID:j35kPBso
>>839
あるある過ぎてワロ・・・泣ける
841 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 16:02:50.54 ID:IGAzxf.0
総合スレを立てるときに運営?が酉を付けないのを推奨してた
過去の経験上、馴れ合いがちになって新規の人が参加しにくいとか、無意味な争いが起きやすいらしい
842 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 16:06:08.51 ID:F1wCkBgo
まあ確かに人が多いスレで酉付けるのは微妙だな
酉持ちが増えすぎて名無しが埋没することは多々ある
843 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 16:25:41.49 ID:7xOUy6DO
どっちにしろ続きかくなら名前欄にタイトル入れてるから纏めずらいってのはあんまりないと思う
844 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 16:47:40.92 ID:lDT06H2o
酉は自分の立てたスレで付けてくれってことかな
あと続き物は投下する前に前回のどこから〜ってやってもらえるとありがたい
845 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/06/16(水) 16:57:56.20 ID:UUlv56AO
人様のスレでSS書き始める奴なんなの?

「これは支援です」「これは保守です」

そんなゴミ要りません
>>1でもないのに酉付けちゃってるんですか
死んでください
846 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 17:00:38.43 ID:J0fl9kDO
そんなことここで言われても困ります
847 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 17:01:59.02 ID:xr9f8.DO
>>824
インデックスってさんざっぱら空気だの邪魔だの言われるけど、実際かなりハードな幼少期だよな
胸が熱くなった

>>834
確かにたまに面白い単発SSに出会うと、
こいつ他にどんなの書いてるんだろって気になるのはあったりするな
その都度お前さん他に何書いた?って聞いてみたらいいんじゃね
少なくとも俺はそれを聞かれて悪い気はしないしむしろ嬉しい
848 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 17:02:15.94 ID:QYoL30c0
>>828
量が結構多くなると思うので、今書いてるスレが終わったら立てます
849 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 17:04:53.76 ID:HxmSGADO
>>845
そんなスレ最近あったっけ?
850 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 17:17:11.97 ID:jdBrKIDO
>>848
待ってる!
851 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 17:57:03.05 ID:Af65szI0
一方通行って今黄泉川の家に住んでるんだよな
黄泉川の家って第何学区にあるか分かるか?
852 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/16(水) 17:58:57.54 ID:aSaEZr20
>>851
とある高校の教師なのだから普通に考えれば第7学区なのだと思う
853 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 18:04:14.93 ID:9M68T6Mo
>>851
第七学区の『ファミリーサイド』っていう教師向け高級マンションだけど、原作では既に黄泉川らと別居中だし、今はロシアだし
ちなみにファミリーサイドは、人材派遣の隠れ家でもあったと補足
854 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 18:22:55.04 ID:UUlv56AO
>>849
たまに居るだろ禁書スレで
別に>>1が消えたワケじゃねーのに酉付けて投下し始める馬鹿
855 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/16(水) 18:25:09.75 ID:aSaEZr20
>>854
だから具体的に何処よ
856 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 18:25:39.55 ID:9M68T6Mo
>>854
ごめんなさい本当に
でもVIPだと保守のみのスレはスレストの被害に逢いやすいから、>>1が戻ってくるまでに終わらせる投下とかしたくなるんだ
いや、ごめん言い訳なんだけどね。自分でスレ立てるネタがないから便乗してるだけなんだ。すまん
857 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 18:29:57.21 ID:j35kPBso
まぁ若干スレチではあるかもしれんが
そう思ってるならもう2度としないことだ

貴方も自分がオナニーしてるところに見知らぬ人間が突然乱入してきて
いきなり自分のオカズで耽り始めたら嫌だろう?
858 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 18:32:57.27 ID:Yq3vfU2o
>>857
例えがww
859 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 18:45:26.44 ID:C1QeDU60
>>857
もう少しいい例えで頼むww
860 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 18:46:36.11 ID:JuyRxUAO
>>856
この人って寮監さんだよな?
寮監さんは自分のスレで他人が保守投下するのを奨励してたり、いつかの姫神スレの時にも保守投下してたよな。寮監スレも乗っ取りだし
たまには自分でネタ考えようぜ……
861 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 18:57:24.49 ID:oXCUGKoo
自分のスレ内に留めるんだったら別にいいと思うけど
知らない奴が自分の部屋で自慰してたら流石に引くしな

リレーなら問題ないとは思うが
そういや農耕ネタは最早リレーの流れだったな
862 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 18:57:37.60 ID:nghxg.w0
ネタはあるけど時間がない
自信のあるネタはやっぱ自分で書きたい……

10人くらいに分身したいよ半蔵さーん
863 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 18:59:08.49 ID:j35kPBso
>>858>>859
あ、あれ?なんかごめんwwww
864 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 19:01:28.34 ID:/MSNqxYo
>>857-859
こんな感じでどうだ。


上条「こんな展開を、何のためにここまで歯を食いしばってきたんだ!?てめぇのその手でたった一人の女の子を助けて見せるって誓ったんじゃねえのかよ?」

通行人「そうだそうだ!」

上条「お前らだって主人公の方がいいだろ!? 脇役なんかで満足してんじゃねえ、命を懸けてたった一人の女の子を守りてぇんじゃないのかよ!?」

通行人「全くその通りだ! もっと言ってやれ!」

上条「だったら、それは全然終わってねぇ、始まってすらいねぇ…ちょっとくらい長いプロローグで絶望してんじゃねぇよ! 手を伸ばせば届くんだ!いい加減に始めようぜ、魔術師!」

通行人「そうだ! 良いこと言った。今良いこと言ったぞ! ひゅーひゅー!!」
865 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 19:01:49.14 ID:UUlv56AO
>>857で合ってるよ
お前が俺の言いたい事を全て言ってくれた
866 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 19:06:34.07 ID:oXCUGKoo
>>864
どっちかっていうと


上条「こんな展開を、何のためにここまで歯を食いしばってきたんだ!?てめぇのその手でたった一人の女の子を助けて見せるって誓ったんじゃねえのかよ?」

上条「ちょっとトイレ」

通行人「お前らだって主人公の方がいいだろ!? 脇役なんかで満足してんじゃねえ、命を懸けてたった一人の女の子を守りてぇんじゃないのかよ!?」

上条「スッキリスッキリ」

上条「だったら、それは全然終わってねぇ、始まってすらいねぇ…ちょっとくらい長いプロローグで絶望してんじゃねぇよ! 手を伸ばせば届くんだ!いい加減に始めようぜ、魔術師!」


って感じじゃね?
867 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 19:08:30.84 ID:smm2vxU0
誤爆を利用した俺に隙はなかった
868 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 19:09:26.79 ID:9M68T6Mo
>>867
ホントごめんなさい
869 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 19:10:46.41 ID:j35kPBso
いや、こうかな

一方「……、分かってンだよ。こンな人間のクズが、今更誰かを助けようなンて思うのは

   馬鹿馬鹿しいってコトぐらいよォ。まったく甘すぎだよな、自分でも虫唾が走る。」

一方「けどよォ、このガキは、関係ねェだろ!たとえ、俺達がどンなに腐っていてもよォ。

   誰かを助けようと言い出すことすら馬鹿馬鹿しく思われるほどの」

上条「どうしようもない人間のクズだったとしても、この子が、見殺しにされて良いって理由にはならねえだろうが!

   俺達がクズだって事が、この子が抱えてるものを踏みにじっても良い理由になるはずがねえだろうが!」

一方「え?あれ……?」

上条「あ、わりぃわりぃ。つい乗っちまったよ。さ、続けて続けて」

一方「」ポカーン
870 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 19:14:36.90 ID:HxmSGADO
>>869
うざすぎるw
人の美味しいと定だけとって書いといて、それが本来の書き手よりつまらんもんだったら目も当てられんな。
871 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 19:17:12.26 ID:smm2vxU0
まああれっすよね、ここ総合スレだからあんま空気悪くなるような事は言わん方が。自スレか愚痴スレで頼むわ
揉めたり叩いたりすんのは簡便な
872 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 19:17:26.65 ID:UUlv56AO
別に乗っ取り批判してるワケじゃねーからな?
ギブアップや立て逃げとかなら好きなだけ乗っ取ってくれ
873 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 19:20:49.66 ID:.Gj4l.AO
>>848
期待させて頂きます!
>>861
あれはみんなのパラレルへの潜在的欲望が、農業都市の着想を得て一気に噴出したんだと思うww面白かったなあの祭ww

あれが無かったらジャンルの幅が今みたいに広がってなかった。徐々に広げる少しずらしたパラレルじゃなくて、農業でいきなり全開に広げてもらったのが良かったwwww

あれが無かったら自分の作品も生まれてなかったかも知れない。感謝しています。
874 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 19:25:42.90 ID:HxmSGADO
まあここで言うようなことじゃなかったわな。
しかしやっぱ愚痴スレはあったほうがいいのかね。
でも板違いは板違いだしなあ

875 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 19:28:45.97 ID:nghxg.w0
そういやリレー形式のスレってないよね
元がVIPだからなんだろうけど

バトロワは恐いものみたさで見てみたかったり
876 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 19:34:05.52 ID:smm2vxU0
>>875
やる?
877 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 19:38:46.23 ID:ihTLfoco
人気の割にクロス少ないよね
強さ議論で荒れるからかな
878 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 19:52:57.59 ID:UUlv56AO
>>877
腐るほどあるわ
879 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 19:53:29.51 ID:7xOUy6DO
たしかにリレー形式とか面白そうだよな
880 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 20:18:11.61 ID:Af65szI0
>>852 >>853

第七学区か、ありがとう!
881 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 20:46:50.23 ID:fY5jqsk0
>>877
ハルヒクロスやジョジョクロスはそっちのファンにはちょっと不評気味だったみたい
禁書寄りすぎるって
882 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 20:56:46.93 ID:sks3VkIo
ジョジョとのクロスなんてあったんだ。知らなかった
露伴先生がネタ探しに学園都市に来るとか?
883 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:02:27.71 ID:j35kPBso
能力バトルものだと誰もが納得するバランスなんてありえんからなぁ・・・
884 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 21:04:57.66 ID:cBJyPf60
そういや墨汁スレどうなってんだ?
885 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 21:09:42.64 ID:72KuY.6o
ていとくんと愉快な仲間たち
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1276619231/
886 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:11:02.08 ID:kxC.Tuw0
>>883
メジャーどころだと大抵禁書側圧倒しちゃうしな
887 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:22:06.48 ID:jdBrKIDO
今現行中のデビルメイクライとのクロスは好きだな

888 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:23:46.05 ID:dyCSP6Q0
>>882
上条さんたちが三部をクリアする話だった
889 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:25:32.13 ID:dyCSP6Q0
上条=じょうじょう=ジョジョって設定ね
890 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 21:29:21.50 ID:dQ.BTvco
上条「DIOォオオオオオオオ!!」ってやつか?
あれは私的には面白かったと思う。
891 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 21:34:45.53 ID:3JgF9QDO
脳内のネタ帳が俺にHKBと囁くので通行止め書いてきた。3レス貰う。いつも通り誤字脱字は脳内補完でお願いします
892 :打ち止め「構って!」 [sage]:2010/06/16(水) 21:35:21.12 ID:3JgF9QDO
一通「パス」

打止「えーっ! だって暇なんだもんってミサカはミサカはあなたに現状を報告してみる」

一通「俺は暇じゃねェ」ゴロン

打止「寝てるだけじゃない! ってミサカはミサカはどう見ても暇そうなところを指摘してみる」

一通「寝るのに忙しいンだよ」

打止「そんなの聞いたことないよ! ねぇ、起きてよってミサカはミサカはあなたを揺さぶってみたり」

一通「めんどくせェ」

打止「引っ張って上げるから起きてよってミサカはミサカはあたを力一杯ぃぃぃぃ」

一通「……」

打止「ちょっと抵抗しないでってミサカはミサカはあぁぁぁ」

一通「……」

打止「……どうしても起きないつもりなんだね」

一通「ったりめェだ」

打止「ならば最後の手段だぁ! ってミサカはミサカはあなたにだーいぶっ!」

一通「ぐォ!? こンのクソガキィ……」
893 :打ち止め「構って!」 [sage]:2010/06/16(水) 21:36:09.95 ID:3JgF9QDO
打止「どう? これじゃ寝られないから起きるしかないでしょ? ってミサカはミサカは自らの策士具合に思わず自画自賛!」

一通「いや、寝る」

打止「ふぇ!? ちょ、ちょっとあなたはこれからミサカに構わなきゃいけないんだよってミサカはミサカはあなたに次の行動を示してみる!」

一通「チッ。ほら、手だせよ」

打止「手?」

一通「いいからだせよ」

打止「う、うん」

――パシンッ

一通「はい、構ったァ。構ったからそこを早くどいてくれませンかァ」

打止「ハイタッチなんて構った内に入らないよ! ってミサカはミサカはあなたのお腹の上で暴れてみる!」ジタバタ

一通「あー、うぜェ」

打止「ねぇ、構って構って構って!!」

一通「……ったく、どうしてそンなに構ってほしいンだよ?」

打止「だって、ヨミカワもヨシカワもお姉様達もなんか忙しいみたいだし、外は雨でテレビはつまんないんだもんってミサカはミサカは暇要素を漏れなくアピール」

一通「だからって俺ンとこ来る必要ねェだろ」

打止「それは最近、あなた全然構ってくれなかっただよってミサカはミサカは寂しかったことを正直に伝えてみる」
894 :打ち止め「構って!」 [sage]:2010/06/16(水) 21:36:40.52 ID:3JgF9QDO
一通「……。はァ、そしたら構ってやンよ」

打止「ほんとに!?」

一通「あァ。ただし俺のやり方でな」

打止「あなたのやり方? きゃあっ!?」

一通「こら、暴れんな寝れねェだろ」

打止「え、えーっと、これはどどどどんな状態なのかなってミサカはミサカは突然の出来事に驚愕してみたり……」

一通「俺の抱き枕になってろ」

打止「だ、抱き枕!?」

一通「俺のやり方でって言ったろ? 俺はこれから寝ンの。寝るまで抱き枕として構ってやンぜ」

打止「こ、これはさすがにちょっと恥ずかしいかなってミサカはミサカはゴニョゴニョしてみる」

一通「じゃあ離れてもいいンだぜ? むしろ離れてくれぇっ!? おい、いきなり背中つねンな!」

打止「やだっ! このままがいいってミサカはミサカは憎まれ口叩くあなたに罰を与える!」

一通「あーはいはい分かった分かった。だから少し大人しくしろよ」ギュウ

打止「へ? あ、うん」

一通「……」

打止「……」ドキドキ

一通「……お前あったけェなァ」ギュ

打止「あ、ありがと」

一通「……」スースー

打止(寝ちゃった……。うぅ、ドキドキが止まらなくて息苦しいよぉ)


終わり
895 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:37:00.27 ID:VYM3VIw0
>>876
スレ立てるなら支援しに行きたい
・自分から出た設定はつまらなく感じる
・反応されたくない(いい評価でもバカにされてる気がする)
・でも一人はイヤ

こんな感じで毎晩書いては全部消してオナってるやつもいます
みんなの流れの中に埋もれて書いてみたいっす。
896 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:38:36.38 ID:ihsg4G60
>>894
ニヤニヤが止まらん
897 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:39:49.42 ID:Yq3vfU2o
>>894
こうして打ち止めもオリジナルと同じかそれ以上の生殺しの日々が始まるのですね
898 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:42:07.39 ID:zxx4CCEo
リレーか…おもしろそうだな…
誰かが書いてその人が次の人へお題出すってのとか
899 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:42:17.52 ID:32p/5Pg0
一度魔導物語とのクロスをしたいと思ったことがあったが
知名度の差がひどすぎるので諦めた
900 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 21:43:12.92 ID:xr9f8.DO
>>894

思わずニヤケた顔が窓に映って最高に鬱になったぞどうしてくれる
901 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:47:21.47 ID:j35kPBso
>>900
はっは、俺は画面の向こうにニヤけたオッサンを見てなんか視界が滲んだよ
>>894
902 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:49:09.62 ID:WH1rfe20
>>899
ARSS期待
903 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:53:58.98 ID:/MSNqxYo
>>901
PCモニタが暗くなったときに自分の顔が写らないように角度を調整するのは基本中の基本技。

>>894
そんな訳で心置きなくニヤニヤしてた。乙!
904 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 21:56:54.70 ID:sks3VkIo
一週間使わずに>>900突破ってどういう事なの……
905 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 21:58:54.65 ID:nghxg.w0
リレー結構食いつき良さ気?
メリットは書き手が一人二人消えても放置スレ化しない
デメリットはそれまで書かれた話を把握せんといかんから先細りしやすいって感じ?
終着点なり、リレー回数なり最初に決めとけばいいかも
バトロワなら参加人数抑えて短期決戦か

出来れば参加するかも
906 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 22:17:02.92 ID:0m.rUoco
このあたりで突然減速するのもお約束か
907 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 22:19:42.25 ID:72KuY.6o
バトロワいいかもな。元より人数多いし、魔術師VS能力者は
ただ問題は片っ端から死にまくる事だが
908 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 22:20:50.22 ID:0eVGBYU0
>>894
なんというニヤニヤする通行止め……っ!!乙です!

俺も通行止めの流れに乗るぜーってことで、9レス程かります
909 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/16(水) 22:23:01.23 ID:nCRDVWk0
>>907
なんやかんやで親睦を深めるための行事にすれば…
死にさえしなければ冥土返しが居るし
910 :とある二人の未来予想図 1 [sage]:2010/06/16(水) 22:24:57.24 ID:0eVGBYU0

「ねぇねぇ、変なところはない? ってミサカはミサカはお姉様に確認してもらったり!」

「心配しなくていいわよ。どこもかしもこパーペキ、完璧。可愛い可愛い」

「……それならいいんだけどぉ、ってミサカはミサカは納得してみる」


納得してみる、と口にして置きながら、目の前の少女はまだ鏡の中の自分と睨めっこをしている。
アップにした髪に乱れはないか、新調した白のワンピースに汚れは無いか、
食い入るように隅々まで確認する彼女の姿が微笑ましくて、美琴からくすりと笑みがこぼれた。


「随分と気合いが入ってるわね、打ち止め」


全身が映る鏡の前で「むむむっ」と真剣な面持ちで最終チェックに余念がない打ち止めの隣へと美琴が近づく。
並ぶようにして立ってみれば、美琴と打ち止めと視線の高さは変わらないことに改めて気付かされる。
つい数年前まではあれほどちまっとした子供だったのに。
ワンピースからのびた手足、色香の漂ううなじが、子供だった彼女が一人前の女性へと変貌したのだと告げてくる。


「あの人が珍しくデートに誘ってくれたからね、ってミサカはミサカは惚気てみたり」

「それはよかったわね。あんの木偶の坊も偶には粋なコトするのねー」

「確かにちょっと積極性に欠けるかもだけど、木偶の坊は言いすぎよ、ってミサカはミサカは反論してみる」


美琴がついつい少女のデートのお相手の軽口を言うと、打ち止めが眉を潜めてやんわりと美琴を咎めた。
幼いころだったら「そんなことない!!」と大声で食って掛ってきただろうに、姉である美琴への対応まで大人びてきている。
手のをヒラヒラと動かし苦笑いで美琴が謝れば、打ち止めは優しい笑顔を返してくれた。


(十八ににもなれば、いっぱしのレディねぇ)


打ち止めがこの世に生を受けて八年、美琴達と出会って八年、一方通行と想いを交わして八年。
白い髪に赤眼の少年の腰ほどしかなかった打ち止めの背丈はぐっと伸び、しなやかな茶髪も腰まで伸びた。
可憐だった少女は、魅惑的な女性へと大人の階段をのぼりつつある。
911 :とある二人の未来予想図 2 [sage]:2010/06/16(水) 22:27:47.73 ID:0eVGBYU0

(……なんだか自分の元を巣立っていくようで寂しいわ)


溺愛する娘を嫁に送り出す父親の気持ちに似た感傷が美琴の心に湧き上がる。
そう遠くない未来、大切な大切な妹が自分の遠くに行ってしまう。
これは近い将来への予感だ。美琴の女の勘が、そう訴えてくる。


「よし、準備おっけー! お姉さま、今日はわざわざヘアメイクしてくれてありがとう、ってミサカはミサカは感謝の意を伝えてみたり!」

「いいのよ。今日は仕事も休みで暇だったしね。さぁさぁ、頑張って一方通行を悩殺しておいで〜」

「もう、なんてこと言うの、お姉さまぁっ!!!」


顔を真っ赤にしながらわたわたと慌てる打ち止めが何か言おうと口を開いた時、ピーンポーンというチャイムの音が聞こえてきた。
「ほらほらダーリンのお迎えよ?」と更に美琴が茶化しながらウインクを一つする。
打ち止めは不満そうに美琴の顔を見るが、一分一秒でも早く愛しい人に会いたいのだろう、すぐさま玄関へと歩みを進めた。


「――――超電磁砲。少しの時間、コイツ借りてくぞォ」

「――――行ってきますお姉さま! ってミサカはミサカは元気にご挨拶!」


扉の向こうから美琴の元まで届いた男女の声に、美琴は「いってらっしゃ〜い」とだけ答えた。
912 :とある二人の未来予想図 3 [sage]:2010/06/16(水) 22:30:08.02 ID:0eVGBYU0

一方通行愛用のスポーツカーに乗せられて到着したのは、学園都市屈指の超高層ビルの最上階にあるレストランだった。
レストランの売りにもなっている、開放的な作り窓から百八○度見渡せる美しい夜景に、打ち止めの心が躍る。
クラシックのBGMが流れる静かな店内で、興奮した少女の声が辺りに響いた。


「うわぁー! 夜景が凄くキレイだね、ってミサカはミサカは大感激!」

「そォかよ」


二人が通された席は店内の一番奥。
席の真横にある窓からは、学園都市の美しい夜景がこれでもかと広がっている。
風にゆれる風車、ビルとビルの間を縫うようにして走る列車、オレンジの明り灯る街灯。


「宝石箱みたい……ってミサカはミサカは感想を言ってみる。
 こんな素敵なレストランに連れてきてくれてありがとう! ってミサカはミサカは改めてアナタに伝えてみたり!」


さきほど美琴に見せた大人びた一面は奥へと引っ込んで、子供の時のようにはしゃぐ打ち止め。
キャッキャッと黄色い声をあげてはしゃぐ彼女の姿に一方通行はため息を一つ。


「オマエも、もう18になったんだ。少しはしおらしい仕草を心がけれねェのかよ」

「むー。ミサカはもう立派なレディなのよ? ってミサカはミサカは反論してみたり」

一方通行の言葉に頬を膨らませる打ち止め。
言葉の裏側に、いつまでも子供扱いはやめてほしい、という思いを暗に示した。


「ったく、このクソガキは図体だけでかくなりやがって」


この店にはドレスコードがある。
普段のシンプルな服装では流石に入店できないため、一方通行も珍しく黒のスーツを身にまとう。
首に絞めたうす暗い赤のネクタイが窮屈なのか、仕切りに右手で結び目をいじっている。
913 :とある二人の未来予想図 4 [sage]:2010/06/16(水) 22:32:40.42 ID:0eVGBYU0

「そのクソガキに惚れたのは何処の誰だったかな? ってミサカはミサカは意味ありげに返してみる」


打ち止めが浮かべた妖艶な笑みに一方通行の動きが止まる。
ネクタイの結び目に置かれていた右手が力なく宙きる。
珍しく無口のまま挙動不審に陥った男があまりにも面白くて、少女の口角がにんまりと上がる。

さぁ、次はどうしてあげようか、と打ち止めが考えていた矢先、店員が料理を運んできた。


「……おら、料理が運ばれてきたぞ」

「わーぉ、わかりやすい話題変換」


料理を運んできた店員を天の使いとでも言わんばかりの彼の態度に、打ち止めは呆れるしかなかった。


――


「美味しかったです。ごちそうさまでした」

「……ごっそさン」


コース料理の最後を飾ったデザートのアイスも、彼らの胃の中にすっかり収まった。
空になった食器類が下げられたテーブルの上には、料理とは別に注文したシャンパンのグラスが二つ鎮座している。
十八になったとはいえ打ち止めはまだ未成年。彼女が少しでも大人の気分を味わえるように、と一方通行が頼んだものだ。
最も、そんな本心を彼がわざわざ口にすることは無かったが。
914 :とある二人の未来予想図 5 [sage]:2010/06/16(水) 22:35:25.00 ID:0eVGBYU0

「えへへ〜」

「あン? なに、締りのねェ顔で笑ってやがる」

「こうやってアナタとごちそうさまが出来るのはやっぱり嬉しいな、ってミサカはミサカは幸せを噛み締めてるの」

「…………」


グラスを両手で持ちながら、締りのない顔でにやけている打ち止めに、一方通行は返す言葉が見つからない。
『ご馳走さまっていうのもしてみたかったな……』と、
切れ切れの声で名残惜しそうに彼をみつめた彼女の横顔が脳裏に蘇る。
ごちそうさま、と一緒に言うのが当たり前になった今でも、彼女はそんな単純なことで喜んでくれるのか。

今も昔も、これかれも。
大輪の花のような笑みを向けてくれるこの少女を守り通したい。だから―――。


「さっきから黙り込んでどうしたの?」


先ほどから黙りこくってしまった一方通行の顔を打ち止めがのぞく。
一方通行はポケットの中に隠している小箱をギュッと握る。
すぅっと息を整えて決意を固めるが、額に汗がじわっと滲みでる。柄にもなく緊張しているのが自分でもわかる。


「……おィ、手ェだせ」

「え?」

「いーからさっさとだしやがれ」


肝心なことはまだ伝えてもいないのに、一方通行の喉はすでにカラカラだった。
視界の端にうつるシャンパンをがぶ飲みしたい衝動を抑えて、冷静を装って彼はたんたんと言葉を紡ぐ。
頭の中がいっぱいいっぱいだ。気を抜けばベクトル操作の能力が暴走して小箱を破壊してしまいそうで、手が震える。
彼の強固な自分だけの現実も、今この時ばかりはグラグラと揺れる。
915 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 22:38:44.33 ID:peSYJT20
やべぇ、これ凄くうめぇ。支援
916 :とある二人の未来予想図 6 [sage]:2010/06/16(水) 22:39:26.60 ID:0eVGBYU0

「……? はいってミサカはミサカは右手をアナタの前に出して――」

「違ェ。逆だ」


彼が差し出せと望むのは、永遠の愛を刻みつける左手の薬指。


「何度も言わせンな。おら、……左手だせ」


一方通行が言いたいことを察した打ち止めは顔を真っ赤に染めた。
信じられないとばかりに見開かれた彼女の瞳には、真珠よりも美しい滴が浮かぶ。
くいっと顎を動かして、もう一度打ち止めを催促する彼を待たせないように、少女はおずおずと己の左手を動かした。


「は、はいってミサカは、ミサカはぁ…っ」


一方通行の両手が、差し出された打ち止めの左手を優しく包む。
きれいに包装されていた小箱から取り出されたのは、細いシルバーリング。
店内の光を反射して煌びやかな輝きを放つ小さめのペリドットがあしらわれているソレを、一方通行はゆっくりと打ち止めのゆすり指へとはめた。

本来ならダイヤモンドなどが相場なのだろうが、一方通行は敢えてペリドットの指輪を選んだ。
二人が出会った八月の誕生石。
その宝石が持つ意味は「夫婦の幸福」。
淡いオレンジの色を放つペリドットの輝きは、学園都市の夜景を彩る街灯の色に良く似ている。


「馬子にも衣装ってとこか。――――似合ってンぞ、打ち止め」


照れくささも相まって、こんな時まで一方通行は素直になれなかった。
天邪鬼の専売特許を持つのは腐れ縁の男くらいなものだろうに、今日はその天邪鬼が彼の心にも住みついてしまったようだ。
917 :とある二人の未来予想図 7 [sage]:2010/06/16(水) 22:47:33.83 ID:0eVGBYU0

陶器のように白い打ち止めの指に、ペリドットの指輪はよく映えた。


「ぁ、ありがとう……」


耳元まで赤く染めた打ち止めは、声にならない声でそう言った。
声が震える原因は今でも様々な想いが涙とともに溢れ出てきてしまいそうだから。
嬉しい、嬉しい、嬉しい。彼女の心は彼から与えられる喜びで満杯になりそうだった。

ただ一つだけ。
もう一つだけ欲しいものがあって、打ち止めは勇気を振り絞る。


「あの、これってやっぱりそういう意味なのかな、ってミサカはミサカは確かめてみたり」

「まァ、そォだな」


そういう意味だ、と肯定する一方通行。
けれど、打ち止めはそんな曖昧な言葉がほしいのではない。


「……ちゃんとアナタの言葉で聞きたい」


アナタの言葉で、アナタの想いを伝えてほしい。
アナタの本心で、ミサカの心をもっと満たしてほしい――と、打ち止めは願うのだ。

一方通行の赤い瞳に愛しい少女が鏡のように映っている。
ドラマの台本のような気障な台詞は浮かんでこない。
女性にとっては一生の思い出となるこの舞台に相応しい言葉を、一方通行は思いつかない。

スポーツーで迎えに行って、夜景のきれいなレストランでのプロポーズ。
そこまでは事前に用意したシナリオ通りにことが進んだのに、最後の最後の詰めが甘かったようで。

けれども、健気にこちらを見つめる少女をコレ以上待たす訳にもいかず、
一方通行は一切飾り気のない言葉で、自身の想いを打ち止めへとぶちまけた。



「一生、手放してやるつもりはねェ。オマエは俺の隣で死ぬまで笑ってろ、打ち止め」


918 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 22:49:16.43 ID:0eVGBYU0
えっとすいません7レスで事が足りました。
いや、実は切るところ間違ったという……。
919 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 22:51:03.14 ID:Py8loq2o
乙。ニヤニヤさせてもらった。実は美琴や御坂妹に覗かれてたりして。
920 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 22:51:48.13 ID:HxmSGADO
乙。ニヤニヤした。
てか今日人少ないな
921 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 22:51:55.98 ID:XKzRlhgo
>>918

なんという美しい君の瞳にラストオーダー
922 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 22:54:22.53 ID:sks3VkIo
ベヘリットって読んじゃってヴぉーこえーとか思ったけどそんな事は無かったぜ
923 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 22:54:25.58 ID:peSYJT20

ニヤニヤじゃなくてニタニタしてもうたww
この一方通行は大人の紳士だなーかっけぇー。打ち止めもキュンキュンしすぎだろう。
乙!!
924 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:00:52.45 ID:3JgF9QDO
おっつ!


俺が通行止めだとか電磁殺し書くとどっちかがアホっぽくなっちゃうのをどうにしかしたいわ
925 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:02:49.36 ID:32p/5Pg0
>>902
おお、わかってくれる奴がいた!
シェゾと一方さんがなんか似てる節があるから戦わせてみたら面白そうだとは思ったんだぜ

ともあれ一通×打ち止めさん乙
926 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:05:09.52 ID:XKzRlhgo
>>924
>>914の手ェ出せの台詞の時に「はい、構ったァ」を思い出してたぞどうしてくれる

お前さんの打ち止めも十二分にかわいくて嫉妬とまらんから安心しろ
927 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:06:29.56 ID:WH1rfe20
もうしんでもいい
928 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:07:53.52 ID:WH1rfe20
>>925
シェゾ「イクリプス!」
一方「反射ァ」
さあ決着がつかないぞwwwwwwww消極的な意味で
929 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:11:00.44 ID:aXJKX0Yo
あえて言おう。
幻想止めを読みたいと、需要が少ないからな〜。
930 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:12:02.76 ID:HYgZHH20

なんてイケメンなセロリさんなんだ

ヘンタイvsロリコンか
胸が熱くなるな
931 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:13:57.01 ID:AEYprUs0
>>918
乙!
ニヤニヤさせてもらいました!
そしてその表情を親に見られた、死にたい。

やっぱり乙コメはあるだけでも嬉しいとあらためて感じた。
ふと旅掛スレ見てたら、ここで投下した自分のSSが言われててニヤっとしちまった。
そしてそれも親に見られた。死にたい。

今、浜滝の部分を書いてるんだけど、台詞部分だけ読み返してみたら
浜面→上条
滝壷→禁書
にした方が合ってて鬱になる……
932 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/16(水) 23:17:28.78 ID:XKzRlhgo
今屋上待機してる人いる?
今夜もなんか書きたいんだけどネタがない
933 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:18:13.84 ID:0eVGBYU0
>>931
浜滝と聞いて
全裸待機でお待ちしております
934 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:18:48.46 ID:jHu58uoo
屋上って何?
935 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:19:22.76 ID:zxx4CCEo
神の右席が見たい
936 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:21:54.48 ID:Py8loq2o
ジャイ二ズム全開のフィアンマ、命令すんなのヴェント、口下手なアックアに囲まれて
根回し的な意味で苦労するテッラの話をですね
937 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:23:46.31 ID:HlnJK560
>>931
浜滝だと…めちゃくちゃ楽しみにしてる!
最近浜面アイテムSS多くて嬉しいぜ
938 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:24:17.08 ID:AEYprUs0
>>933
残念。
実はそっから浜止め、通行滝にするつもりなんだ。
書き終えられるかわからないけど。
939 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:26:52.26 ID:sks3VkIo
>>935
覚悟のススメの主人公、葉隠 覚悟が腑露舞との戦いにおいて
敵の大将 散の愛を示すために自身を燃やしながら闘う敵の姿に感服し
自らも全裸となって圧倒的窮地に追い込みながらも闘った事から転じて全裸というものは漢らしさの象徴となったのだ
ところで屋上って何だ?
940 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:27:28.44 ID:sks3VkIo
あ…安価ミスだと……
941 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:28:43.49 ID:Py8loq2o
屋上待機すると特定のキャラのSS祭りが開幕する事が稀によくあるんでさ
942 :とある天使の人間観察 その1 陰陽師の場合 :2010/06/16(水) 23:31:18.07 ID:WUFpAgIo
一発ネタだよ!土御門は犠牲になったよ! 

アレイ☆「さて、今回だが「なるほど、こうなってるのか、ふむ……」……」

土御門「……」イラ

エイワ「なるほど……つまり人間はこうなっているのか」ペタペタ

土御門「こいつ止めろ、アレイスター」イライラ

☆「私にできるとも?」フフン

土御門「そんな自信満々などや顔でいうな。 何でドラゴンが俺のズボン下げたり身体触ったりしてるんだ!?」ダン

☆「……人間に興味がわいたらしく、な」

土御門「……俺じゃなくてもいいだろ」

エイワ「滅多に人が来ないものでな」ペラッ

土御門「外に行けばいいだろ……って、/////」 ペタペタ

土御門「変なところ触るにゃああああああ////////」ダッ

セークーハーラー

土御門「はぁっ、はぁっ……むすじめっ! はやく! テレポート!」

結標「はいはい」ヒュン


エイワ「……逃げられた。」シュン

☆「何やってるんだ、エイワス」

エイワ「しかし人間とはおもしろいな……あんなウブとはな」

☆「それはお前が……いや、やめておこう」

エイワ「だが、外に行くというのはなかなかおもしろい。」

☆「えっ」

エイワ「ちょっと観察しにいってくる!徒歩で!」

☆「ふっ……人間らしさを求める君の考えが、本気で分からない時がある」


終わらないけど終わり!
943 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:31:46.35 ID:3JgF9QDO
姫神なら任せとけ。多分
944 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:32:11.57 ID:Ebs8umYo
■■祭りの会場と聞いて来ました。
945 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:32:54.00 ID:ihTLfoco
>>938
まってます
946 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:37:41.80 ID:F1wCkBgo
じゃあ俺はワーストのために屋上待機してる
上条ワーストでも一通ワーストでも美琴ワーストでも構わん
947 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:48:51.10 ID:8dJY8Eoo
>>1000なら次スレは姫神祭り
948 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:52:23.87 ID:jOa.x8ko
>>1000なら姫神スピンオフでアニメ化決定
949 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/16(水) 23:55:22.52 ID:nCRDVWk0
>>946
一通ワーストは結構有るから、美琴ワーストがいいなあ

ところで禁書を救えなかった上条さん書いてるんだけど、
美琴がものすごく出まくってもう意味が分かんない感じになっちまうんだが
950 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/16(水) 23:57:08.04 ID:WH1rfe20
うおおおエイワスwwwwwwwwww
明らかに狙っていない姫神祭の中、通行止めで6レスほど借ります。
951 :忘却の空2 [sage]:2010/06/16(水) 23:57:39.59 ID:WH1rfe20





ふいに目が覚めた。
誰に起こされるでも無く。


 今…何時だ…?


無意識に手探りで枕元に置いた携帯を取り、時間を確認する。七時。
こんな時間に目覚めるなんて、今までの自分だったらありえない、と思った。
寝ぼけた頭のまま、体を起こす。なんとなく、二度寝してはいけないような気がした。
そこで気づく。見知った部屋では無いことに。


 どこだ、ここはァ?


ひやりとして、脳が冴えて行く。緊張した体から汗が吹き出した。
状況が掴めないまま、気配を探る。特に何も感じない。慎重にベッドの周辺を見回して、奇妙なものを見つけた。
「にっきちょう」と平仮名で書かれた子供向けのノートが、間にたくさんの付箋を残した状態でベッドサイドに置かれている。
それを読めば何か判るかもしれない。俺はそう思って、ノートに手を伸ばした。


 暗いな…


夏だというのに、吐く息が白い。体温を根こそぎ奪おうとするかのように冷たい空気が纏わり付く。
暗くてノートの中を確認しづらかったので、疑問を抱かずカーテンを開けた。
開けきった直後、あまりにも不注意すぎる自分の行動にぎくりとする。しかし、一瞬で頭をよぎっていった不吉な予感は現実にはならなかった。
時計は七時を告げているのに、外はまだ薄暗い。それでも開けないよりはましで、ノートを確認するくらいなら十分事足りた。

そのノートには、俺の字がびっしりと書かれていた。
身に覚えの無い出来事が、止めどなく。

付箋の貼られたページ、貼られていないページ。一通り読んで顔を上げた。
いつの間に入ってきたのか解らないが、打ち止めが脇に佇んでいる。

952 :忘却の空2-2 [sage]:2010/06/16(水) 23:58:47.66 ID:WH1rfe20


 おはよう、今日は早かったのねって、起こしに来るまでも無く起床していたあなたにミサカはミサカはいささか驚いてみたり。

 …あァ、

 読んだの?

 …読ンだ

 …じゃあ、今日から説明は要らないよねって、ミサカはミサカはなんだかちょっぴり嬉しくって、なんだかちょっぴり寂しかったり。

 意味がわかンねェよ

 ごはんにしよう、ってミサカはミサカは今朝のご飯が純和風である事を教えてみるね


この子供の様子に、元気がなさそうだとか、どうかしたんだろうかとか。
そういうことを感じるのは、きっとこのノートを読んだからだろう。普段の様子がつぶさにわかる。
いつも元気で明るく、太陽の様に笑う溌溂とした少女。 「自分の記憶」では半日と一緒に居なかったが、その短い間の様子と照らし合わせてみても納得出来る。
なのに今朝は元気が無い。


 どうかしたのか?

 ――何が? って、ミサカはミサカはアナタがミサカの心配をしてくれたことにミサカの今日の運勢がすっごくトンでも無いことになるんじゃないかってミサカはミサカの

心配すらしてみたり!!?

 どォいう意味だ、クソガキ!

 きゃーっ、ウサギさんが怒ったっ! ってミサカはミサカは慌てて戦線離脱ーっ!

 誰がウサギだァ?! 待てコラァ!


駆け出す子供を追うためにとっさにベッドサイドの杖を手にとる。 なぜだかよくわからないが、違和感なく体が動いた。
しっくりと手になじむその杖を乱暴に突きながら、出来る限り早く歩く。
あのお転婆な子供をとっつかまえて、チョップかデコピンでもしてやらないと気が済まない。いつもみたいに。


953 :忘却の空2-3 [sage]:2010/06/16(水) 23:59:35.75 ID:WH1rfe20



テーブルに並んだ純和風の朝食を眺め、ふと思った。
これを、炊飯器で作ったのだろうか。いやまさかそんな――。キッチンをちらっと覗いたが、残念ながらシンクに浸かっているのは炊飯器の内釜だけだった。

見覚えの無い部屋。 見覚えの無い廊下。 見覚えの無いダイニング。
なのに体は素直に動く。まるで良く知っている場所のように。少し不気味に思った。
自分のカップがどれなのかはすぐ分かった。 青地に白の矢印のシールが貼ってある。 何の皮肉だ、これは?


 おはよう、今日は自力で起きたじゃん? 偉い偉い

 体に習慣づいてきたのかもしれないわね。さすがに、半年ともなればね

 もーミサカびっくりしちゃった! ってミサカはミサカはお水をグラスに注ぎながら未だに信じられなかったりー

 好き勝手言いやがって…ナメてンですかァ?


打ち止めが四つ目のグラスに注ぎ終わり、ウォーターサーバーをしっかりとテーブルにおろしたのを確認してから手を伸ばす。
キョトンとした顔しやがって。くらえ、クソガキ。


 ぐあっ! い、いきなりデコピンとは酷過ぎる、ってミサカはミサカは額を押さえてうずくまってみたりーっ! ふぉぉ、痛いぃ

 ざまァみろ、からかうからだボケ

 ぐうう…くやしい…


涙目のガキをほっといて、席に着く。
すると、全員がポカンと俺を見つめていることに気づいた。


 …なンだよ

 いや…そこが自分の席だって、よく分かったじゃん

 …日記に書いてあったンだよ

954 :忘却の空2-4 [sage]:2010/06/17(木) 00:00:16.36 ID:EixKiuA0


いや、確かに日記には自分の席の位置は書いてあったが、今俺はそんなことを意識して座ったわけではなかった。
なんとなく、それが当たり前であるように、体が動いたのだ。


 そっ、か、。 日記、つけてるもんねって、ミサカはミサカは思い当たってみたり、

 だァから、なンでそこでそンな顔するンですかァ? 楽でいいだろ。俺が勝手に動いてればよォ

 そんな顔ってどんな顔? ミサカわかんないってミサカはミサカはしらばっくれてみる


聞き分けの無い子供だ。
全員が席につき、打ち止めがいただきますと声を上げて食事が始まる。
焼き鮭、おひたしに味噌汁、白いご飯。ガラスの容器にこんもりとつめられたきゅうりのキューちゃん。
コンビニ弁当か冷凍食品ばかりだった自分には馴染みのない温かな食事だと思う。だが、覚えていない心のどこかで懐かしいと感じている。
ぱりぱりと音を立ててキューちゃんを咀嚼しながら、鼻頭が熱くなっていた。


 わ、わわわ、どうしたの!? 嫌いなものでもあった? おひたしなんて食べられないって、また怒ってるの?

 野菜も食べないとだめじゃんよ?

 キューちゃんに、目に沁みる成分は入っていなかったと思うのだけど?

 …ごめン、

 え?


脈絡なく謝っていた。
正直なにを謝っているのか自分でもよくわからなかった。
何もかも忘れてしまうことなのか。面倒を見させていることなのか。ふとした拍子にこのお人好し達を傷つけてしまうことなのか。
日記の中身がフラッシュバックする。まるで全て覚えているかのように情景が目に浮かぶ。

ああこれが、日記という記録ではなく。 自分の記憶だったらいいのに。

自分の茶碗と自分の箸を握りしめたまま、俺は涙が止められなかった。
動揺させて悪かったとは思う。
塩鮭がますますしょっぱくなった。

955 :忘却の空2-5 [sage]:2010/06/17(木) 00:00:54.39 ID:EixKiuA0



食事のあとは、部屋に戻るのが普段の俺の習慣のようだ。
昨日の俺に倣って、ベッドの上で日記帳をめくる。
とても楽しい日々。 実験漬けで、誰とも接点の無かった俺には想像も出来ない世界が広がっている。
くるくるとめまぐるしく動く少女の表情だとか。おせっかいで正義感の強い家主だとか。甘いだけだと豪語しながらも、優しい笑みを消さない元研究者だとか。
こんなにも華やかな世界に俺は溶け込めていたのか?
文字を指でなぞるたび、あたかも「思い出」のように俺の頭を埋め尽くす光。
昨日までの俺の跡をたどりながら、ひたすら悲しかった。

あんまり顔がぐしゃぐしゃになっていたので、ティッシュを引き出して涙と鼻水をぬぐった。
俺が堪能できる時間はたった一日分。それも、目が覚めているせいぜい13時間ほど。ぼーっとしている時間なんて無いし、そんな勿体無いことはしたくない。
のだが、日々こうして増えて行く日記を読む時間だけでずいぶんかかっている気がする。勿体無い。勿体無い。勿体無い。
これが記憶として頭の中にとどまっていてくれたら、いちいち読まずに済むのに。ああ、なんて勿体無いことをしてるんだ、。

コーヒーでも飲もうと思い立つ。たしか、冷蔵庫の左側の扉をあけたところだったはずだ。
杖を手に、ドアまで歩いたところで声がした。
そういえば彼女たちは、自分が居ないところではどんな話をしているのだろう。気にならないなんて嘘はつかない。俺は基本的に、他人からの評価が気になる人間だ。
気配を絶って聞き耳を立てる。
ドアと廊下を挟んでいるので、聞こえる声は遠いが――


 …で、…うしてそんなにしょん…りしてるじゃん?

 だって…ってミサカ…あの人を起こ…てあげるのがお仕事…んだからって…サカはミサカは自分の…在意義が…くなっちゃったみた…で…

 …らあら、そんな…とでガッカ…していたの? 椅子を…いてあげるのも、あな…のお仕事だったも…ね。


これは…。今朝の話か。
あのガキ、そんなくだらないことで気を落としてやがったのか。馬鹿馬鹿しい。

俺は踵をかえして日記帳をひらいた。今日の欄の最初に大きく書き込む。



「朝は打ち止めが起こしに来るまで寝たふりすること。打ち止めが椅子を引いてくれるまで座らないこと。」



956 :忘却の空2-6 [sage]:2010/06/17(木) 00:01:32.21 ID:EixKiuA0





 ったく、手間かけさせやがって。あのクソガキ。


満足してペンを置く。
自分が書いた、そのらしくない注意書きを読むと、さっきまであんなに悲しかったにも関わらず笑えてきて仕方なかった。
こんな日々も、毎日が新鮮でいいのかもしれない。


明日もきっと、その翌日の自分への注意書きが増えるに違いない。


過去を振り返るばかりじゃなく。未来へ。



957 :忘却の空2 [sage]:2010/06/17(木) 00:03:48.53 ID:EixKiuA0
というわけで、調子に乗って前回の記憶障害モノの続きというか一片というか。
ちょっとハピーに向かってきたかな。
深く考えすぎてしまう一方通行と、天真爛漫な同居人達がすーきーだー

こんなことやってるまえに書かないといけないものがあるんですが、ちょっと息抜きですすみません。
バーイビーノシ
958 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/17(木) 00:05:30.78 ID:Rx/sZDk0
>>957

アンタの作品心にすごく響くんだけど
まさか…恋?
959 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:05:38.83 ID:Vq3hoxAo
バーイビーってなんだよバイビーだろ
960 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:05:58.31 ID:VQrCkCM0
>>949
まあインデックスがいなかったら美琴がヒロインになっても普通じゃないかなぁ
『禁書』は基本的に魔術メインの話だから、それを担うインデックスがいなくなったらそれが自然な感じ

>>957
うおおおこシリーズ好きだ 乙!
961 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:08:49.30 ID:mIE81e20
>>958
変ってやつだろ
962 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:12:34.76 ID:X5AdFSA0
>>957
GJGJGJGJ!!!
あああもう凄い好きだわこのシリーズ!
963 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/17(木) 00:13:00.82 ID:Rx/sZDk0
>>960
いや、禁書は妹達編後すぐに助けるようにしてるんだ
でもさ、
脳の何%云々→美琴がそれありえないと否定
ドラゴンブレス→なんやかんやで美琴が体勢崩させて神裂ポジ
記憶破壊の羽根→磁力で鉄骨飛ばして上条さんをぶっ飛ばす

ハッピーエンド目指してたらどうしてこうなった
樹形図の設計者壊さないと実験止まらなくね?ってのも問題なんだ
964 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/17(木) 00:13:33.69 ID:hjRnZIko
忘却の空好きだわー。乙
965 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:13:33.73 ID:fQ5Xg9Ao
>>957
いいな、こういうみんな優しくて幸せになれるはずなのに後一歩のところで不幸な感じすごくいい
966 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:17:18.31 ID:Cw1bBcEo
>>963
実験は一通さんをそげぶで止まると思うよ
☆的にはシスターズを作る名目とばらまく名目があればいいんだから
ツリーダイアグラムはドラゴンブレスで撃墜されてなくても、自壊させて「スペース[ピザ]リでぶっ壊れちゃったから再演算無理」で大丈夫
967 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/06/17(木) 00:20:51.12 ID:Rx/sZDk0
>>966
そっか、美琴が自殺して実験止める分には樹形図の設計者破壊必須だけど、
上条さんが倒してしまえばいけるな
再演算される前に打ち止め編やって一方さんの脳あぼんでもいいし

だがどうしても美琴が便利キャラ化する件
968 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/06/17(木) 00:23:19.85 ID:FY8k3iA0
>>957
このシリーズ超大好きです超乙。涙で画面がみえねぇや……

>>946
深夜のこの時間の全裸はきついだろう、ということで美琴ワーストで1レス
969 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:24:04.55 ID:Cw1bBcEo
さすがに禁書編より先に妹達編やっちゃったら、メインは美琴になっちゃうんじゃないの
970 :生きる自由があるならば [saga sage]:2010/06/17(木) 00:24:44.40 ID:FY8k3iA0

「……殺してよ。殺せよ。殺せ、殺せ殺せ殺せ私を殺せぇぇぇえええええええ!!!」

番外個体の悲痛な叫び声が、美琴の身体を切り裂いた。
勢いのまま美琴の身体に縋りついて、殺せ殺せと叫び続ける番外個体。

あれほど殺したいと切望した一方通行との戦いに敗れた。
その上、お優しい少年のお情けで、死に行く運命だった彼女の生き様すら否定された。

「いいだろ、もういいだろ!! 私を殺せよお姉さま(オリジナル)!」

番外個体は名の通り、他の妹達とは別個の存在。
怒り、憎しみ、悲しみ。そんな負の感情しか知らない彼女。そんな感情しか理解できない彼女。
白い少年や目の前の少女が必死になって掴みとった世界の平和なんて、番外個体にはどうでもよかった。
どんなに他の人間が素晴らしい世界と褒め称えたとしても、ソイツは彼女にだけは優しくないのだから。

「私は喜びなんて知らない、楽しみなんてわからない!
 他の妹達が幸せそうに笑っているのに、私だけが激情の渦の中に取り残される!
 そもそも私には『幸せ』なんてものは理解できない! 私は変わることなんてできないんだよぉおおおっ!!」

もう、たくさんなのだ、とその背中が語る。
もう、充分なのだ、とその瞳が訴える。

お願いだ。
こんなくそったれの世界で生きるのは御免なんだ。
白い髪の少年は番外個体が『妹達』というだけの理由で殺してくれない。
ツンツン頭の少年は『生きなきゃだめだ』と言うだけで殺してくれない。
ならばせめて、姉であるアンタが私を殺してくれ、と番外個体は訴える。

『コレ以上ミサカは死んでやらない――』

上位個体や他の妹達が勝手に決めたルールすらも、番外個体である自分には関係ないのだ。
生きる自由を手に入れたのなら、死ぬ自由を手に入れたっていいじゃないか。

「頼むから、私を殺してよ……っ。
 少しでも私に慈悲っつー心を持っているのなら、私を殺して……っ!」

自分より背丈の少し小さい美琴の胸に顔を埋めて、声を絞り出す番外個体。
美琴には彼女が泣いている様に見えた。些細なワガママを聞いてとねだる子供のようにも、見えた。

(―――――これも、私が引き起こした『妹達』の悲しい定めなら……)

罪人である自分が背負おう、と美琴は決意する。
せめて、姉である自分だけは、彼女に生を終わらす自由を許そう。
ツンツン頭の少年が、白い髪の少年が、他の妹達が―――世界の全てが美琴の行為を攻め立てたとしても、それを背負おう。

「…………、こんなことしかしてあげられなくて、ごめん」

美琴の小さな呟きに、番外個体が嬉しそうに微笑んだ。
971 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:27:46.43 ID:s3pYFxUo
>>957
やっぱ俺これ好きだわ
972 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:31:24.09 ID:VQrCkCM0
>>970
おも――――い
973 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:34:26.31 ID:fQ5Xg9Ao
>>970
番外かわいそすぎて涙出てくるな。
ロシアで麦野並みに幸せになれそうにない子だもんなぁ
なんとしても幸せになって欲しいもんだが
974 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:38:36.02 ID:Cw1bBcEo


ワーストはいつかとある高校に転校してくる気がする
設定的に

それで上条さんの好きなものとかをシスターズに垂れ流したりしそう
975 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:46:20.65 ID:JBlAskDO
乙乙!!

俺も地の文書けるようになりてェ
976 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 00:46:25.31 ID:fQ5Xg9Ao
>>935
>>932だけど、日付またいじゃったけど神の右席で書いたぞー
7レス借りる
977 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/17(木) 00:47:40.16 ID:J/cEZdwo
スレ立てシーズンか
978 :居酒屋の右席1/7 :2010/06/17(木) 00:48:41.72 ID:fQ5Xg9Ao
教皇「お前達は若いんだからこんなところにいつもいたところでつまらなかろう」

テッラ「そうですねー、確かにいつもこんな暗い宮殿にいては息が詰まってしまいませんかー?」

アックア「詰まるとかつまらないとか、ややこしいのである」

フィアンマ「どっちにしても、暇なのは確かだな。おい、どっか遊びに行こうぜ」

ヴェント「ガキじゃないんだから遊びだなんて言葉使うんじゃないわよ」

フィアンマ「なんだ、じゃあヴェントは居残りな。行こうぜみんな」

ヴェント「…フザけんじゃないよ、私だって行くわよ」

アックア「で、どこにいくであるか」

フィアンマ「教皇ぉー暇つぶしに外へ行くっつったって何したらいいか俺達よくわかんねえよ」

ヴェント「ハッ!あれだけ大口叩いて案ナシだなんてザマないわ」

アックア「どこか食事に出かけるのが無難であろう」

テッラ『あ、はい。えぇ、4名で今から予約とれますかー?ああはい、ええ、じゃあよろしくおねがいしますねー』

フィアンマ「おいテッラ、お前さっきからどこに電話してやがる。お前も神の右席なら話し合いに参加しろ」

テッラ「黄金の蔵4人で予約取れましたよー?」

アックア「さすがである」

ヴェント「いいんじゃない?」

フィアンマ「よしじゃあ行くぞお前等俺に続け」

教皇「まぁ待て、これをもっていけ」

フィアンマ「あぁ?なんだこの封筒」




教皇「……お小遣いだ」
979 :居酒屋の右席2/7 :2010/06/17(木) 00:50:55.87 ID:fQ5Xg9Ao

香焼「いらっしゃいませー。ご予約はありますか?」

テッラ「えぇ、神の右席で4名取ってますねー?」

香焼「はい、『神の右席』さまですね、承っております。4名さまはいりまーす!」

香焼(えっ?神の右席って…うわわわヤバイことになってるっすよ…ええと担当は彼女に振ればいいか)

フィアンマ「おいテッラ、てめぇ何仕切ってやがる」

テッラ「いえいえ、そんなつもりはありませんよ」

ヴェント「いいから早く席着きなさいよ」


最上座フィアンマ
最下座テッラ

アックア「自然とこの席順になるのであるな」

フィアンマ「とりあえず生4つ」

ヴェント「ハァ?」

フィアンマ「あぁ?」

テッラ「まぁまぁ、ここはタッチパネルで注文ですからねー?おや、赤ワインは1種類しかないのですねー」

フィアンマ「生」

ヴェント「果実ごろっと白桃サワー」

テッラ「アックアはどうしますかー?」

アックア「………カルアラテ」

フィアンマ「……」

ヴェント「……」

フィ・ヴェ「ブフーッ!!女の子かよっ!」ゲラゲラ

テッラ「はいはいお酒は好きなものを楽しく飲むものですよー?」

アックア「むぅ」

テッラ「あとはとりあえず適当につまみ頼みますねー?」
980 :居酒屋の右席3/7 :2010/06/17(木) 00:52:06.02 ID:fQ5Xg9Ao
五和(めんどくさそうなお客様だからって私に振らないでほしいなーもー…)

ガラッ
五和「お待たせしましたーこちら生と果実ごろtt………!!!」ビクビクッ

五和(…え?なんで…??この人たちは神の右席…!?)アセアセ

フィアンマ「あ、生俺でーす」

ヴェント「白桃こっちー」

五和「あ、はい失礼しましたー、それからカルアラテのお客様は……」ハラハラ

アックア「…ゴホンッ」

五和「はい、お客様ですね、それからワインになります。それからこちら…」スゥーッ

五和「おしぼりになります!」キリッ

テッラ「どうもですー」

アックア「女、どこかで会ったであるか?」

五和「へ?あ、あのいやそのっ」

ヴェント「はいはい居酒屋の店員くどいてんじゃないわよ童貞野郎」

フィアンマ「あーコイツのことは気にしないでいいから、いって行って」

アックア「むぅ…」

五和「では失礼しまーす」ドキドキ
981 :居酒屋の右席4/7 :2010/06/17(木) 00:52:48.83 ID:fQ5Xg9Ao
フィアンマ「おい、つまみがまだ来てないぞ」

テッラ「まぁそのうち来るんじゃないですかねー?」

アックア「音頭は誰が取るのであるか」

ヴェント「じゃー神の国の到来を祈ってー」

フィアンマ「バーカそんなんじゃダメダメだろ、代われ」

フィアンマ「俺様にー」

テッラ「そんな祝うほどのイベントはありませんねー?、代わってくださあい?」

テッラ「えー、私の久々の出番を祝ってー」

アックア「お前はもう死んでいるのである。代われ」

アックア「…………」

ヴェント「アンタバカじゃないの?何も考えていないわけ?」

フィアンマ「ええいお前ら細かいやつらだなもう何でもいいから乾杯するぞ」

ガラッ
五和「し、しつらいしまーす!こちら枝豆と、つくねと、軟骨とたこわさになりまーす」

フィアンマ「」

ヴェント「だっさ…」クスクス

フィアンマ「ちっ……十字教徒注目!」

テッラ「なんですかー?」
アックア「なんであるかー?」
ヴェント「DQN[ピーーー]」

フィアンマ「今日お小遣いをくれた教皇に乾杯!」
一同「かんぱーい」
982 :居酒屋の右席5/7 :2010/06/17(木) 00:53:34.70 ID:fQ5Xg9Ao
saga忘れやっちまったぁぁぁ

フィアンマ「だぁーから行ってるだろ?俺が最強なの!お前らよりつよーいの!」ダンッ

ヴェント「ハァ?なーにが『倒す』コマンドよ言ってて恥ずかしくないわけ?バカでしょアンタは」バンバンッ

テッラ「お、お三方ともそろそろ次の飲み物頼みますかー?」

フィアンマ「生」

ヴェント「黒霧島ロック」

アックア「……カルアミルク」

フィアンマ「アーックアァ……お前随分さっきからカワイイ酒ばっかりじゃねえか」

アックア「好きなものはすきなのである」

ヴェント「ああそれから、刺身3点盛り」

フィアンマ「いいや5点盛りだな」

テッラ「はいはい他は大丈夫ですねー?」

―――

フィアンマ「倒すで倒せるから苦労ねーんだよ!そもそもお前はまーだ天罰使えないんだろうが」

ヴェント「あんなもん無くったってお前をひねり[ピーーー]ぐらいワケないんだy」

ガラッ

五和「し、しつれいしまーーす(裏声)」

アックア「店員、やはりそなた以前どこかで…」

フィアンマ「だぁー!このヤサホモ野郎いい加減口説くのやめろよ」

ヴェント「もしかしてアックア、アンタが呑んでる酒は店員さんお勧めだったりするわけ?」

五和「え、えっと私はどちらかといえば芋の方が…」

ヴェント「ハッハァ!アックアァご愁傷様!!」

テッラ「ああ、店員さん。料理はここにまとめて置いていってくださーい。あとこのお皿下げてもらえますかー?」

五和「あ、はいー。では失礼しまーす」
983 :居酒屋の右席6/7 [saga]:2010/06/17(木) 00:54:23.18 ID:fQ5Xg9Ao
―――

フィアンマ「あーもう飲めね」

ヴェント「だからねぇー私はねぇ科学ってもんがねぇー…ワカメと刺身のつま美味ぁ…」

アックア「むぅ…」

テッラ「さて、そろそろお開きにしますかねー?」

フィアンマ「おーう。俺の奢りだぁーお前らあがめろー」

ヴェント「私が崇めるのは神と神の子だけよブァーカ」

フィアンマ「てめぇ…」

テッラ「会計済ませてきましたので、帰りますよー?」

アックア「………」

テッラ「アックア?どうしましたかー?」

アックア「…トイレに…行ってくるのである」

テッラ「あー飲みすぎですねー、アックアをトイレへ連れて行ってくるので2人は先に行っててくださいー」

フィアンマ「おーう、じゃあ俺達は先に外いるぞ、行くぞヴェント。弁当ッププッゲラゲラ」

ヴェント「殺す…!絶対殺す…!
984 :居酒屋の右席7/7 [saga]:2010/06/17(木) 00:55:14.72 ID:fQ5Xg9Ao
―――

教皇「随分と楽しんできたようだな」

フィアンマ「あぁー楽しませてもらったよ…だがヴェントお前は殺す」

ヴェント「あー話しかけんな頭痛いわ…」

教皇「後の2人が見えないようだが」

フィアンマ「あぁ、アックアがつぶれた。テッラはそれの介抱」

教皇「ふむ、すぐにミラグレーンを手配しよう。お前達もこれを飲んでおけ、明日楽になる」

ヴェント「肝生?東洋の薬だなんて随分変わったものを持っているのね」

フィアンマ「うるせぇお前の知ったか知識なんていらねえんだよウリりん」

ヴェント「ウリりん…はぁぁぁぁ??誰がうりりんだこらぁぁぁ……あー頭痛い」

教皇「今日はお前達もう寝なさい。明日も4人とも非番にしてあるから」

フィアンマ「おーう」

ヴェント「あーい」

―――

教皇「なかなか大変だったようだな」

テッラ「いやぁ、若いって素晴らしいですねー?特にフィアンマとヴェントは実によく飲む」

教皇「そういうお前もワインを何本もあけたようだが」

テッラ「いやですねー、私の場合は飲まなくてはいけないから飲むのですよ」

教皇「まぁよかろう。ところでテッラ」

テッラ「なんですかー?」


教皇「お前もすごくすっぱい匂いがするから帰れ」


終わり
さて、立ててくる
985 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/17(木) 00:57:37.57 ID:J/cEZdwo
任せた。

◆あと一応おいとくよー。5冊目html版URL

 ▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-5冊目-【超電磁砲】
 http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1275/12756/1275661269.html

◆まとめさんがスレの作品一覧作ってくれたから差し替えてもいいかも。こっちは任せます。

 自分用まとめ ◆「とある総合スレ」記事一覧
 http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-1515.html
986 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/17(木) 00:58:47.96 ID:6qd0JKso
もう6スレ目か……早いな
987 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 01:01:52.10 ID:PlmPfbgo
>>976
乙!書いてくれてありがとう!
凄くニヤニヤしてしまったwwww
みんなかわいすぎる
988 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 01:05:06.15 ID:VDFd8oE0
>>942
遅れたけどアレイ☆さんもエイワスさんも可愛いです
両方お持ち帰りしたい
989 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/17(木) 01:06:48.30 ID:fQ5Xg9Ao
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-7冊目-【超電磁砲】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1276704040/

立ててきた
990 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 01:07:45.81 ID:J/cEZdwo
>>989
乙!
991 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/06/17(木) 01:11:35.98 ID:bT9FXkAO
>>946のため?に番外黒子作ったよー短いし中身薄い気がするけど
992 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 01:12:41.80 ID:VQrCkCM0
>>991
俺得期待
993 :とある変態淑女と番外個体1/5 [saga]:2010/06/17(木) 01:14:13.32 ID:bT9FXkAO
黒子(はわわわ、大きなお姉様がいらっしゃいますの! ああ、今すぐにその豊満な胸に飛び込)

番外個体「何か用があるのかな?」キッ

黒子「(キリッ)初めまして、わたくし白井黒子と申しますの。以後お見知り置きを(ああ、なんて冷たい眼をなさいますの!? 何故だかドキドキして参りましたわ!)」クネクネ

番外個体「……ええと、ミサカは番外個体っていうの。よろしくね、変態さん」ドンビキ-

黒子「ワーストだなんてとんでもない! わたくしに言わせれば貴女こそベストですのよ!(数年後のお姉様を見てる様ですのハアハア)」ジュルリ

番外個体(うわあ……どうしよう、物凄く身の危険を感じるわ……主に性的な意味で)



変態少女に絡まれたんだが

1:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
なにこの人、マジヤバイ
ミサカ貞操の危機っぽいんだけど誰かボスケテ

2:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
うわあ・・・ご愁傷様

3:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15807
うわあ・・・出たよ妖怪百合女

4:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12589
我々の手には負えない
994 :とある変態淑女と番外個体1/5 [saga]:2010/06/17(木) 01:15:28.71 ID:bT9FXkAO
5:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11028
>>3
おいてめえ俺の嫁を妖怪呼ばわりしてんじゃねえ

6:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
うわあ・・・変態好きも出たよ・・・

7:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14741
とりあえず逃げれば?

9:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
やってみる



番外個体「用がないならミサカは行かせて貰うよ?」スタスタ

黒子「まあまあそうおっしゃらず、お茶をしながら少しお話していきませんの?」ニヤニヤトコトコ

番外個体「悪いけど急いでるから。付いて来ないでくれるかな?」スタスタ

黒子「貴女がハイとおっしゃるまで、地獄の果てまでも付いて逝きますわよ! お姉様のお姉様!」ハアハアトコトコ

番外個体(き、気持ち悪い!)ダッ

黒子「ああん、お待ちになってえ〜!」ダッ

番外個体「くっ、しつこいて!」ズコッ

10:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
ミサカは逃げ出した・・・・・・・・・・・・こけた

11:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13368
ドンマイwww
995 :とある変態淑女と番外個体3/5 [saga]:2010/06/17(木) 01:17:12.87 ID:bT9FXkAO
13:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13577
逃走を援護する
いややっぱ止めとく

14:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11028
俺が行くよ!黒子たんハアハア

15:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17754
>>14
お前変態に会うのがメインだろwwwwww

16:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000
呼んだ?

17:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
呼んでねえ帰れ(下さい)

18:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12655
呼んでねえ帰れ(土に)

19:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19999
ハイハイおばあちゃんこっちですよー

20:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
怖いよう、早くミサカを助けてよう



黒子「だ、大丈夫ですの!?」

番外個体「来るな寄るな近付くな変態淑女!」

黒子「そうはいきませんの。どこか怪我をされているといけませんし」

番外個体「ただ転んだだけだからなんて事はないからほら全然大丈夫!」スタッ

黒子「ひ、膝から血が出てますわ!」
996 :とある変態淑女と番外個体4/5 [saga]:2010/06/17(木) 01:18:40.77 ID:bT9FXkAO
番外個体「そんな大袈裟な」

黒子「いけませんわ! すぐに手当てを!」

風紀委員一七七支部

黒子「これでよし、ですの」

番外個体「このくらい、唾付けとけばいいのに」

黒子「駄目ですの。傷口から雑菌が入って余計酷くなるかもしれませんわよ?」

番外個体「お節介さんだね」



21:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
意外と優しい・・・

22:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11028
意外とってなんだよ意外とって!
黒子たんはすげえ優しい子なんだぞ!
感謝しろよ!

23:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10039
うわあ・・・きめえ・・・

24:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17754
変態好きもまた変態なのか・・・

25:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
またニアミスして悔しいのは分かったからそう噛みつくなよ

26:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14096
そんな事より、腹が減ったなあ

27:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
お礼をするべき
997 :とある変態淑女と番外個体5/5 [saga]:2010/06/17(木) 01:20:45.37 ID:bT9FXkAO
28:以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misakaxxxxx
えー・・・



番外個体「じゃあね、手当てしてくれてありがとう」

黒子「どう致しましてですの」

番外個体「………………」

黒子「どうなさいましたの?」

番外個体「背中に何か付いてるよ?」

黒子「へっ?」クルッ

ほっぺにチュッ!

黒子「///」

番外個体「じゃあね」ヒラヒラ

キイ、パタン

黒子「………………」

黒子「フオオオオオオ!!」ハナヂブー

ガチャ

初春「うわっ汚っ! 白井さん、どうしたんですか!?」

黒子「だんでもありばぜんの」ダラダラ

初春「そうですか、よかったあ」

黒子「って少しぐらいは心配して頂きたいですの!」フキフキ

初春「どうせ御坂さんとのろくでもない妄想が爆発してたんでしょう? そんな暇があるなら書類整理してくださいね?」

黒子「初春のくせにキイー!」

終わり

11028「えっまだミサカが黒子さんに会っていないのですが、とミサカは」

終 わ り

11028「」orz
998 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 01:23:11.16 ID:VQrCkCM0
乙!MNW久しぶりに見たわ
とても俺得な内容だった。そういや黒子好きの11028号のスレ放置されてるんだよなぁ、悲しい

是非続いてくださいお願いします
999 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 01:24:40.72 ID:fQ5Xg9Ao
うわ汚っの原作初春がじわじわくるwwwwww
乙!
>>1000ならヴェント俺の姉
1000 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/06/17(木) 01:24:43.96 ID:PlmPfbgo
1000だったら禁書は50巻まで出る
1001 :1001 :Over 1000 Thread
    ´⌒(⌒(⌒`⌒,⌒ヽ
   (()@(ヽノ(@)ノ(ノヽ)
   (o)ゝノ`ー'ゝーヽ-' /8)
   ゝー '_ W   (9)ノ(@)
   「 ̄ ・| 「 ̄ ̄|─-r ヽ
   `、_ノol・__ノ    ノ   【呪いのトンファーパーマン】
   ノ          /     このスレッドは1000を超えました。
   ヽ⌒ー⌒ー⌒ー ノ      このレスを見たら期限内に完成させないと死にます。
    `ー─┬─ l´-、      完成させても死にます。
        /:::::::::::::::::l   /77
       /::::::::::i:i:::::::i,../ / |
       l:::/::::::::i:i:::、:::/ / |
       l;;ノ:::::::::::::::l l;.,.,.!  |
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       /:::::::;へ:::::::l~   |ヌ|
      /:::::/´  ヽ:::l   .|ヌ|               製作速報VIP@VipService
      .〔:::::l     l:::l   凵                  http://ex14.vip2ch.com/news4gep/
      ヽ;;;>     \;;>

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-7冊目-【超電磁砲】 @ 2010/06/17(木) 01:00:40.68 ID:fQ5Xg9Ao
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1276704040/

親戚殴ってきたよ! @ 2010/06/17(木) 00:34:05.21 ID:c6ATzyw0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1276702445/

一行で笑ったら両足複雑骨折 @ 2010/06/17(木) 00:26:12.04
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1276701972/

おもしろそうな罰ゲームを教えて @ 2010/06/17(木) 00:00:29.81 ID:PABFXTM0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1276700429/

「泣くくらいなら」ってなんなの? @ 2010/06/16(水) 21:59:08.19 ID:pRu8gII0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1276693148/


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