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唯「放課後戦隊!ケイオンジャー!!」 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:05:51.34 ID:Gdj2yxE0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:11:22.21 ID:Gdj2yxE0
※注意書き

全9話予定

某スレの企画で書き始めたのに
まだ3話までしか完成してないとかナメとる

まあいいか、製速なんだし好きにやろう
4話以降は全部自分のペースで勝手にやらせていただく

それとパロディ多めなので
ネタに使わせてもらった人には色々ごめんね!
そう言うの苦手な人は悪い事言わないから今すぐスレ閉じろ


以下、投下
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:14:32.06 ID:Gdj2yxE0
律「終業チャイムに呼ばれて参上!」 ズバッ

澪「夢と愛を奏でる 甘くてキュートな女の子!」 スタッ

紬「みんなの放課後を守るために!」 サッ

唯「今日も楽しくお茶してますっ!」 シュタッ

梓「私達、5人揃って!」 スッ


唯澪律紬梓「放課後戦隊!」 シュビ

唯澪律紬梓「ケイオンジャー!!」 シュバッ

ちゅどーんっ!!!!!!!!!

                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
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4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:17:58.29 ID:Gdj2yxE0
第一話『恐怖!変態怪人トリ男の巻き!!』

生徒会室!

校内新聞 【 変質者に注意! 怪人トリオトコ現る! 】

書記「怪人かぁ… 怖いね」

会計「なんでも、ウチの1年もその怪人に痴漢行為されたらしいよ」

書記「やだ、なにそれー 変態じゃん」

和「…由々しき問題ね」

会計「あ、会長」


和「被害者はもう17名、いずれもこの地域に住む女子高生…

  その全員が無理やりスカートを捲られて今日穿いてるパンツの色を確認されたらしいわ…」

書記「そんな…」

和「中には『もうお嫁に行けない』ってガチ泣きした娘もいるそうよ…」

会計「っ…酷い…」
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:20:25.23 ID:Gdj2yxE0
和「警察も動いてはいるけど、相手が怪人じゃあね…

  一度張り込んで取り押さえようとしたら、猛ダッシュで逃げられたそうよ」

会計「この国の警察はたるんでます!」

和「その後はやりたい放題、誰も抵抗できない事をいい事に

  近辺の住人の通報で警察が来るギリギリまでパンツを凝視してるらしいわ

  それだけやっても逃げ切れる自信があるんでしょうね」

書記「舐められてますね…」

和「私達が取れる対策と言えば、こうやって校内新聞で注意を促すくらい

  後は下校時は絶対に1人にならないこと… それも今回の場合、あまり効果的ではなさそうだけど」


和「まあ… でもそのうち解決するんじゃないかしら」

会計「?」

和「なにせ…うちの学校には

  怪人退治のスペシャリストたちがいるんだもの」

和「桜高軽音部…放課後ティータイム、またの名を…」


和「放課後戦隊!ケイオンジャー!」
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:22:16.48 ID:Gdj2yxE0
こんにちわ!平沢 唯です!私は軽音部に所属してます!

軽音部には私以外に澪ちゃん、りっちゃん、ムギちゃん、あずにゃんの4人がいて

放課後ティータイムって言うバンドを組んでます!

皆で練習したり… お茶したり… お喋りしたり… 毎日が楽しいです!


そんな軽音部ですが、実はもう1つの顔があります!


その名も 放課後戦隊ケイオンジャー!!!


えっと、じけーだん…? だったかな

私達の街を、悪い怪人さん達の手から守るための戦隊です!

秘密組織っぽくてなんだかカッコイイです!


今日の活動は街の平和を守るための会議です!


ドア 【 会議中! 部外者以外立ち入り禁止!!】

7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:24:04.04 ID:Gdj2yxE0
ぶしつ!

唯「はいはい!私ピンクがいい!」

梓「わ…私もピンクがいいです!」

澪「私も…ピンクが…」

紬「じゃ、じゃあ私もピンクで!」


律「ん〜…ピンク倍率高いな…」



唯「りっちゃんは?」

律「私はもちろんレッドだな!!部長だしぃー」

澪「じゃあ、律はそれで」

梓「異論ないです」

律「少しは揉めたりしてくれ!!」
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:26:11.60 ID:Gdj2yxE0
澪「仕方ない…じゃんけんで決めるか」

唯「受けて立とう!」

梓「え わ、私じゃんけん弱いから嫌です…!」


ガチャ

さわ子「ちょっとー、まだ決まらないの〜…?」

唯「さわちゃん!」

唯(この人はさわ子先生!

  軽音部の顧問で、ケイオンジャーの司令官です!)

さわ子「スーツ作るのにも時間かかるんだからね」

唯(ケイオンジャーのスーツはさわちゃんお手製です!)


さわ子「それで、何を揉めてるのよ?」

紬「えっと…ピンク候補が4人いて…」


さわ子「……まったく仕方ないわね」
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:28:15.19 ID:Gdj2yxE0
……

薄暗い通り道!


和「すっかり遅くなっちゃったわ…」 スタスタ


和「…」 スタスタ


和「例の怪人が現れたりしなきゃいいけど…」スタスタ


和「バッタリあったりして…なんて」 スタスタ


和「…」 スタスタ


和「…」 スタスタ

スタスタ…

和「!!」 ピタッ

ピタッ

和「…」
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/31(土) 21:28:43.00 ID:GFCG4QAO
ムギは黄色のイメージ
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:30:02.84 ID:Gdj2yxE0
和「…ま、まさかね」



和「…」 クルッ!


和「…」


和「ほっ、誰もいないじゃない」


和「あぁ、びっくりし  クルリ

平沢チキン『…』

和「た…」


平沢チキン『…』

和「お約束よね…」

平沢チキン『フフ…まあね』


和「きゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!」 ダッ
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:31:14.30 ID:Gdj2yxE0
和「いやああああああああっ!!!!!!!」 タッ タッ タッ


平沢チキン『いきなり逃げるだなんて、酷いなぁ』

平沢チキン『チキンが何をしたっていうの…』

平沢チキン『チキンはただ和ちゃんがどんなパンツを穿いてるか見たかっただけなのに…』


平沢チキン『まあいいや』

平沢チキン『まずは捕まえて』

平沢チキン『それからじっくり見せてもらおう ムフフフ』


平沢チキン『まってよ〜 和ちゃ〜ん!』 ダダダダダダダダダ

和「来ないでっ!!!!!」 タッ タッ タッ タッ
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:31:58.30 ID:Gdj2yxE0
和「はぁ はぁ!!」 タッ タッ タッ タッ


平沢チキン『アハハ』 ダダダダダダダダ


和「来ないでっ!!! 来ないでっ!!!!!」 タッ タッ タッ タッ


平沢チキン『アハハハハハ!』 ダダダダダダダダダ


和「来るなああああああっ!!!!!!!!!」 タッ タッ タッ タッ


平沢チキン『アハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!』 ダダダダダダダダダダ


和「うわああああああああああああああああっ!!!!!」 タッ タッ タッ タッ
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:32:43.40 ID:cILVG8wo
和ちゃんぷっこわれた
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:32:44.82 ID:Gdj2yxE0
……

公園!


和「はぁっ…はぁ…」 タッ タッ タッ


和「ぜぇ…ぜぇ…」 ヨロヨロ


和「…」 クルッ


和「はぁ… はぁ… あ、あれ… いない…?」


和「ふふ…そりゃそうよね…

  全力疾走で逃げてやったんだもの…ここまで来れば…」


 ズ   ン   ッ  !  ! ! !

和「え…?」


平沢チキン『…』 スタッ

和「!!!」
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:33:28.41 ID:Gdj2yxE0
和「あ…」


平沢チキン『 ”追いつかれた” と 思ったかい? 』


和「あぁ…」


平沢チキン『 違うよ 』


和「う… あ…」


平沢チキン『 チキンが

          ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・
         追いかける真似事を 止めただけだ  』


和「だ、誰か!!!! 助けてぇっ!!!!!」


???「待てっ!!そこの変質者!!!」

和「!」

平沢チキン『!!! 誰だっ!!!』
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:34:53.58 ID:Gdj2yxE0
和「あ、あなた達は!」



律「燃える真っ赤な夕焼け空! 放課後レッド!!!」

澪「胸の奥で響く小さなハート! 放課後ピンク!!!」

紬「震える乙女のルージュ! 放課後ピンク!!!」

梓「ちょっぴり染まる頬の色! 放課後ピンク!!!」

唯「ストロベリーショートケーキ! 放課後ピンク!!!」


唯澪律紬梓「放課後戦隊!!!ケイオンジャー!!!!」 ちゅどーん


和「…」

平沢チキン『…』


和 平沢チキン(ピンク多いっ!?)


律「やっぱりこの色のバランスだと全然格好つかない気がするんだけど…」

唯「ええっ?!かわいいよ、絶対!」
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:35:30.12 ID:c03zW8wo
わりい、すでに面白いwwww
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:36:18.22 ID:Gdj2yxE0
律「と、とにかく!やい、そこの変質者!女の子を追い掛け回してどういうつもりだ!!」

唯「和ちゃん!大丈夫!?」


和「唯…!来てくれたのね、私なら平気よ!」

平沢チキン『…』


紬「嫌がる女の子を無理やり襲うだなんて、最低よ!!」

澪「…そ、そうだそうだ!」

梓「何とか言ったらどうなんですか!!」


平沢チキン『ムフフ…』

梓「?!」

律「きゅ、急に笑い出したぞ…」

平沢チキン『嬉しいなぁ…

       チキンのために女の子が5人も集まってくれるなんて ムフフフフ…』

澪「ひっ」

律「や、やばいぞ!あのトリ野郎、重度の変態だ!」
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:37:55.38 ID:Gdj2yxE0
平沢チキン『ウフフ…そう、本当に…本当に嬉しいよ…』 グスグス

梓「今度は泣きはじめましたよ…」

律「キモイな…」

平沢チキン『思えば今までずっと女の子に逃げられたり…
        女の子に逃げられたり… 女の子に逃げられたり……そんな酷い仕打ちを受けてたっけ』

律「それはお前が女の子追い掛け回す変態だからだろ…」

平沢チキン『チキンも男の子だから…男の性には勝てないのっ』

唯「うぅ…怪人さんにも事情があったんだね…」 グスッ

澪「おい、騙されるなよー唯」

律「ああ言うのは世間じゃ性犯罪者って言うんだぞ」
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:38:41.59 ID:Gdj2yxE0
平沢チキン『そんなチキンにもやっと春が来たんだねっ!』

平沢チキン『さあ、女の子達!僕の胸に飛び込んでおい

ゲシッ

平沢チキン『ぐげっ』

梓「はい、望みどおり胸に飛び込みましたよ」 シュタッ

唯「飛び蹴り…」 ゴクリ

平沢チキン『ごほっ…ごほっ…女子高生なのになんてパワーっ…』

さわ子メモ【ケイオンジャースーツが人体の潜在能力を引き出してくれるから
       ただの女子高生でもすっごい力で、怪人に立ち向うことができるわ!】

平沢チキン『ひどいよぉ、あんまりだよぉ…

       いくらチキンが怪人でゲスな性犯罪者だとしても不意打ちで飛び蹴りはないよぉ…』

澪(自覚あったのか…)

梓「面倒くさそうなんで早い事とっちめましょう」

律「そうだな」

平沢チキン『それでも君らヒーロー!?!』
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:39:50.83 ID:Gdj2yxE0
平沢チキン『ま 待ってよぉ チキンは変態だけどMではないからとっちめられるのは勘弁だよぉ』

平沢チキン『それにこんなイタイケな鳥さんをいたぶるなんて動物愛護法違反だよぉ』

唯「確かに…」

澪「いやいやいやいや」

平沢チキン『暴力反対!!!暴力反対!!!!!』

律「お前が和や他の女の子達にやった事忘れたのかよ…」

紬「…でも、りっちゃん暴力はダメだと思う
  まずは、ちゃんと何がいけなかったのかを説明して諭してあげないと!」

梓「あなたはお母さんですか…」

律「うーん…でもなぁ…」

唯「りっちゃん、怪人さんにも事情があったんだよ…仲間がいなくてきっと寂しかったんだよ」

律「寂しかっただけで済むか…これ」

唯「それにほら、ちゃんと反省してるみたいだし」


平沢チキン『うぅ…許してよぉ…この通りだよぉ』 ペコペコ
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:41:23.43 ID:Gdj2yxE0
唯「ほら、トリさん!和ちゃんにもちゃんと謝って!」

平沢チキン『うん…和ちゃんごめんなさい』 ペコリ

和「…」

平沢チキン『…』 フカブカ

和「はぁ…もういいわよ 許してあげる」

平沢チキン『本当!?』 パァア

澪「和…本当に許していいの…?」

和「確かに追いかけられて怖かったけど…直接的な被害は無かったわけだし…」

律「仕方ないなぁ、おいチキン野郎もうこんな事するなよ!
  そんで、お前が襲った他の女の子にもちゃんと謝れ!」

平沢チキン『うん…わかってるよ…』

律「その子達が許してくれるかは別問題だからな!」

梓「もし許してもらえなかったらその場でとっちめます!」

平沢チキン『ひっ わ、わかってるよぉ…』
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:42:29.11 ID:Gdj2yxE0
唯「よし!これで一件落着だねっ!」

紬「そうねぇ!」

律「なーんか納得行かない気もするけどな」



平沢チキン『…』 モジモジ

律「…?」

唯「チキンどうしたの?」

平沢チキン『う…うん…』

平沢チキン『あ、あのぉ…』

平沢チキン『りっちゃん…』

律「え、私?」

律「…なんだよ」

平沢チキン『そ、そのぉ…』 モジモジ

律「…はっきりしない奴だなぁ」

平沢チキン『!!』

平沢チキン『よし!』 フンスッ
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:43:08.69 ID:Gdj2yxE0
平沢チキン『一目見たときから好きでした!!付き合ってください!!』

律「えっ…」


唯「なんと!」

澪「!?」

紬「まぁ」

梓「うわぁ…」

和「…」


律「わ、私…!?」

平沢チキン『はい!チキンは本気です!!!』
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:43:59.32 ID:Gdj2yxE0
唯「りっちゃん!」

紬「どうするの?!」

律「えぇ…」


律「え…あ……そ、その…」

平沢チキン『……』

律「あ、あの………」

律「ご、ごめん…」

平沢チキン『!!!』

平沢チキン『………』


平沢チキン『うわらばっ』 ボムッ


梓「ば、爆発したっ?!」

唯「チキィイイイイイイイイイイイイイン!!!!!」


こうして今日も街の平和は守られたのです
                               第一話『恐怖!変態怪人トリ男の巻き!!』 完
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:44:53.43 ID:Gdj2yxE0
        r‐、 〈~ヽ
         \:`^: : :`l           怪人ファイル その1
         _ゝ: : : : :}_
         ゝ: :_: :. |  `ヽ         名称:平沢チキン
          | ─- ´●ヽ |
          |(● ,- --‐´ |          種族:トリ男
          |  ̄/ ̄ヽ   |
          |  .弋ニノ   |        パワー:2810(ニワトリ)
          .〉    -‐  {
         /        |        必殺技:瞬間移動(一瞬で遠くの場所への移動ができる)
         /    γヽ  ト、
       / | γヽ  ヽソ  | |       データ:平沢宅に佇む妙に怪しいぬいぐるみ。
      /  !  ゝノ        | |            そのあまりの存在感から『平沢チキン』の名前で親しまれる。
     /  {      /二ニ>| }.             ぬいぐるみ以外にも弁当袋やストラップ等が存在する。
        | __      | |.             またSSでもしばしばネタに使われることがあり、
     |   | | | | | |      | |.             こんかい怪人トリオトコとして登場した平沢チキンは
     |   |   ̄ ̄      | |             唯「愛と恐怖の平沢チキン!」に登場する平沢チキンをモデルにしている。
    .」  |   ー-─一   | |           なお、これは決してパクリなどでは無くパロディであると考えて欲しい。
   /^   | {⌒ ヽ / ヘ,   | |_
   l___ |  |___|__|__}  」 _`ヽ . ストーリー:唯達ケイオンジャーの通う桜高周辺の地域にて
        ̄|___| |__|  ̄                18名の女子高生(和含む)を襲い、そのパンツを覗く変態行為を繰り返していた。
         |___| |__|.                これだけ聞くと大した事なさそうだが、←の鳥に抵抗できないように手を掴まれ、
         |___| |__|.                無理やりスカートを捲られパンツを凝視され続けるのだと考えるとマジ怖い。
         |___| |__|                   公園で和を襲っていたところ、ケイオンジャーに見つかり女子高生相手だと油断した所に
         ゝ  | |   |                  梓の蹴りを喰らう。その後、ケイオンジャーの説得により改心するが、
        /   〈 }   〈                一目惚れした律への告白が失敗に終わり、そのショックで爆発。以後消息不明
       L, l l 」 〈    l
         |__|   ~ヽ__|'        参考文献:唯「愛と恐怖の平沢チキン!」
                               ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/4654.html
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:46:05.57 ID:Gdj2yxE0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
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29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:46:59.26 ID:Gdj2yxE0
第ニ話『勝負!?なぞなぞカニ怪人の巻き!!』

ぶしつ!

唯澪紬梓「じゃんけんっ…」


唯澪紬梓「ほいっ!!!」


唯「あーん、またあいこかぁ…」

紬「これで15回連続あいこね…」

澪「なかなか決まらないな…」

梓「…次こそは勝ちます!」


さわ子「ちょっと…また作り直すの?」

律「やっぱ見た目的にさ…赤1人桃4人はちょっと無いかなぁって…」

さわ子「もう!衣装作るの私なんだら、その苦労も考えてよね!」

律(結構楽しんでるくせに…)


唯澪紬梓「じゃんけん……」
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:48:56.28 ID:Gdj2yxE0
唯澪紬梓「ほいっ!!!」


唯「わぁ…」

唯「やったあああ!!!!」 ブイッ

澪「あぁ…」

梓「そんな…」

紬「唯ちゃん、やったわね!」

唯「勝利のチョキ!!!」 ブイッ ブイッ


唯「これでピンクは私だねっ!」

澪「まぁ、仕方ないな」

梓「そうですね…」
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:49:34.44 ID:Gdj2yxE0
律「で、こんな感じに決まったわけだが」

律 レッド
澪 ブルー
唯 ピンク
梓 ブラック
紬 イエロー

澪「ピンク以外はあまり揉めずに決まったな…」

梓「唯先輩、ピンクに決まったからにはしっかりピンクの役割をこなしてくださいね」

唯「任せておいてよ!」 ブイッ

紬「ピンクの役割?」

律「ふふ、ムギ 戦隊にはそれぞれの色で役割があるのだよ!」

紬「まぁ!」
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:50:50.53 ID:Gdj2yxE0
red 【レッド】 赤、赤色


律「レッドは熱血!チームを引っ張るリーダー!!」

紬「おぉ…りっちゃんにピッタリね!」

律「へっへーん!まぁ部長ですから!」

澪「調子に乗るな」

律「ちぇー」

澪「そんなレッドを冷静にサポートするサブリーダー、それがブルーなんだよ」


blue【ブルー】 青、青色


紬「サブリーダー…うん!縁の下の力持ちって感じで澪ちゃんみたい!」

唯「りっちゃんをサポートするのは澪ちゃんの役目だもんねっ!」

澪「ま、まあな…」 ポリポリ

律「澪の奴恥かしがってるぞ〜」

澪「う、うるさい!」
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:52:59.47 ID:Gdj2yxE0
pink【ピンク】 桃色、ピンク色

唯「ピンクは女の子限定の色なのです!」

紬「女子限定…」

唯「ふふんっ!」

澪「いいなぁ」

紬「それで役割は!?」

唯「えっと…… あれ?ピンクって女子限定以外何すればいいんだろ…」

梓「よく考えたら、このメンバーだと女子限定って個性は活かせないですね…」


black【ブラック】 黒色

梓「そうですねぇブラックは…サブリーダーやライバルとか」

律「まぁ、そんな感じだな」

唯「あずにゃんは黒が似合うよ!」

梓「本当ですか? やっぱりアウトローでカッコイイ感だからですかね!?」

唯「うん!野良の黒猫っぽい!」

梓「の、野良…」
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:54:08.28 ID:Gdj2yxE0
yellow【イエロー】 黄色


紬「そ、それでイエローは!?」

澪「イエローは力持ちのムードーメーカー」

紬「まぁ」

梓「ムギ先輩にぴったりです!」


律「あとはやっぱカレー好きだな!!!」

澪梓「なぁっ!」

律「イエローと言えばカレー好きだろ!!!」

唯「そうだね、りっちゃん!イエローはカレー好きだよっ!」

律「だよなぁ!!」

紬「カレー好き…」

澪「な、なんだか色物みたいだけど気にするなよムギ…」

紬「なるほど…」

澪「……ムギ?」
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:55:00.91 ID:Gdj2yxE0
翌日

ぶしつ!

唯「ムギちゃーん、おなかすいたー」

律「お腹空いたって…」

澪「まったく唯は…」

唯「えへへ〜」

梓「なんで笑ってるのかは知りませんけど、別に褒められてはいないですよ」

紬「うふふ、はい!今日はおせんべえなの」

唯「おおっ!」 ガサゴソ

律「どれどれ」 ガサゴソ

唯律「! これはっ」

律「カレー味か!」 バリバリ

唯「ムギちゃんも凝るねぇ」 ボリボリ

紬「うふふ、はいお茶よ」

唯「わーい」
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:56:07.18 ID:Gdj2yxE0
翌々日

ぶしつ!

紬「今日はカレーパンなの!」

律「ま、またカレーか!?」

紬「ふふ」

唯「いいじゃんいいじゃん、私カレー大好きだよ!」

梓「そう言う意味では唯先輩の方がイエローっぽいですね」

唯「えへへ〜」 モグモグ

梓「なんで笑ってるのかは知りませんけど、別に褒めてはいないですよ」

唯「カレーも美味しいね!」

澪「ああ、そうだな!」
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:56:50.81 ID:Gdj2yxE0
一週間後

ぶしつ!

紬「今日はカレーケーキ!」

律「ムギ…」
澪「ムギ…」
唯「ムギちゃん…」
梓「ムギ先輩…」

紬「?」

律澪唯梓「やりすぎ…」

紬「や、やっぱりそうよね…私も途中からちょっとおかしかったかなって…」

律「ムギ…」

澪「役割をやり切る気持ちは大切だと思うけど…」

唯「ムギちゃ〜ん、私普通にマドレーヌがいいよー…」

紬「ふふ、じゃあ明日はマドレーヌにしましょうか!」


唯「わーい!やっぱり甘いものが一番だよっ!!」
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:57:40.11 ID:Gdj2yxE0
職員室!

prrrrr…

ピッ

さわ子「はいもしもし…さわ」

さわ子「!!!」

さわ子「小学校に怪人…」


さわ子「…わかったわ、ええ」

さわ子「大丈夫、後は任せておいて」

ピッ

さわ子「…」

さわ子「ケイオンジャー!出動よ!!」
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:58:21.26 ID:Gdj2yxE0
小学校前!


子供A「わー!」


?『ちょっきん!』


子供B「きゃー!!」


?『ちょっきん!』
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 21:59:29.22 ID:Gdj2yxE0
                     純『カニさんだよっ!!』

                         _, -ィー- .、
                、_  l、 , '´: : : : /: : : : : :`:丶、    ィ
.                 >` ' /: : : : :./: :l: : : : :!:|: : : : : \/: |____
              _ . <: : : : :/: : : : : /: /.| |:::|: :l i: : : : : : : :ヽ: : : : : /
             `ー,: : : : : / /: : : : i: / |::!: |: :|ハ: W: : :|: : V: : : : \
.              ∠/: : : : |:/: : : : /|:.ト、|!| !: :! _,ィ |l∨: :|: ::ト|: : : : : : >
               /: : : : ::|l: : : : / ヽ| `!ハト!j´ レ ! ∨:|:: :|:!: : : : : ヽ
.             ´7: : : : : :!::|: : ::! _ 、、    , -ュ_ |: |: ::リ: : : : \:マ
               !: : : : : :レ:| |: :| '" うヾ     イうヽ` !:.j :/: : : : |: ::|ヽ!
            n,-、  |/∨l: : : ::W、!  辷リ     辷ソ  !/!ハ: : : ト、!/`'     ,、n
          _r、  | | |    |/∨!(ヘ! ..::::::::.   ,   .::::::::. /ヽレ'レ' `      / || ,-、
       l i. ', | | |         \_'、      _       //          」 || / /l
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        !    /   ノ 「::.::.::.::.::.::.::.l::.::.::.:|   ≧≦  |::.:: |::.::.::.::.::.::.::.:ヽ  _〉 ヽ、   ,'
        ヽ、    イv´:.::.::.::.::.:|::.::.|::.::.::.::ト、 /ィ fi.ド、//::.::.:|::.::.::|:.::/:.::.::.:|  |::!\_  .ノ
         /ハ //::|::.::.::.::::ヽ:!.::.::.\:.::.:∨/.l !.|.!ヽV::.:/:.::.::.:!:/:.::.::.::∧ /::.\\_/ハ
         !:l`'' /::.::.::ハ.::.::::.::.::.:!:.::::.:/:.::.ハ Vi | |ヽ'./::.:\:.::.::.::|::.::.::.::.::::.::l.::.::.::.::.\ノ:.|
         V ̄.::.::.::.::::.::ト::.::.::.::.::|::.::.::\:.::.::.ヽイ|. ト、/::.::.:/::.::.:: |.::.::.::.::::.::.:|:.::.::::.::.::.::.:::.:!
         V::.::.::.::.::::.::.::.::.::.::.::/|::.::.::::.::.\::.::.| |. | |::.:/:.::.::.::.::.::!、.::.::.::::.:./!::.::.::::.::.::.::.::.|
                     十┐  一   .  | ヌ  |
                     ノ 」   ――  ' |` 土 /\
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:01:04.59 ID:Gdj2yxE0
純『さあ!私のなぞなぞに答えろ〜!

  答えられなかったら食べちゃうぞ〜!ちょっきん!』

子供C「びえ〜ん!食べられたくないよ〜!」

純『あ… ご、ごめんね!ほ、本当に食べたりしないよ!』

子供C「うわ〜ん」 タッタッタ

純『あ…』

純『…』

純『軽く傷つく…』

子供D「…」

純『!』

純『ちょっきん!そこに君!私のなぞなぞに

子供D「うざい…」

純『…』

子供D「じゃあ」 タッタッタ

純『うぅ…すっごい傷ついた…』
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:02:30.76 ID:Gdj2yxE0
子供E「大丈夫、お姉ちゃん?」

純『……よしよし、君はいい子だね』

子供E「へへ…」

純(この子ならきっと答えてくれる)

純『ちょっきんちょっきんカニさんだよー!』

子供E「わぁ!」

純(ウケてる!?これはキタかも!!)

純『ジャジャン!!突然ですが純ちゃんクイズです!!」

純『サバがいばったら…

???「待てっ!!そこのカニ女!!!」

子供E「!」

純『!!! だれっ??!!』
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:03:38.90 ID:Gdj2yxE0
律「燃える真っ赤な夕焼け空! 放課後レッド!!!」

澪「迸る青春の汗!! 放課後ブルー!!!」

梓「ちょっぴりビターなチョコレート! 放課後ブラック!!!

唯「ストロベリーショートケーキ! 放課後ピンク!!!」

紬「カレー大好き!放課後イエロー!!!」


唯澪律紬梓「放課後戦隊!!!ケイオンジャー!!!!」 ちゅどーん

純「…」

子供E「わぁケイオンジャーだ!」


律「おい、ちょっと待て!」

唯「? どしたのりっちゃん」

律「これじゃあ食べてばっかりみたいじゃん!私ら!!」

澪「いや、実際そうじゃないのか…?」
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:05:00.88 ID:Gdj2yxE0
律「梓!なんでチョコレートなんだよ!!それはどっちかって言うと茶色だろっ!!」

梓「し、仕方ないじゃないですかっ!黒使ったカッコイイ口上思いつかなかったんですから!!」

律「唯!前はピンク4人もいたから 口上考えるの大変だろうなぁって思って見逃したけど

  ストロベリーショートケーキはピンクじゃないだろっ!!」

唯「えっ、で でもイチゴ牛乳はピンクだよ?!?」

律「それとムギ!」

紬「はいっ!!」 ワクワク

律「…」

紬「…」 ウズウズ

律「…突っ込みで叩かれるのを期待するなぁっ!」 ベシッ

紬「いたっ」
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:05:59.45 ID:Gdj2yxE0
紬「えへへへ」

律「…とりあえず前口上までカレー好き強調しなくていいから……」

紬「うん!ありがとう、りっちゃん!」

律「…どういたしまして…」

澪「まったく、みんなしょうがないな」

律「いや、お前の”青春”も字面だけでイマイチ青じゃないと思うぞ」


純『うん… 急に出てきて、放置はないと思うんだ…』

子供E「カニのお姉ちゃんも大変だね」
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:06:54.20 ID:Gdj2yxE0
律「と、とにかく! やい怪人!

  子供を襲うなんて卑劣だぞっ!!!」

純『むっ 私、別に襲ったりなんかしてないよ!』

律「あれ?そ、そうなのか…?」 アタフタ

澪「おい、リーダー大丈夫か」

律「はっ! そ、そんな出任せに騙されたりするレッドではないっ!!」 キリッ

純『出任せじゃないもん!この子に聞いてみたらわかるよ!』

純『ね?』

子供E「…」


子供E「ケイオンジャーたすけてっ!!!!!」 ダッ

純『え』
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:08:00.77 ID:Gdj2yxE0
子供E「うわーん!こわかったよー!」 タッタッタ

唯「よーしよし、もう大丈夫だよー」 ギュッ

子供E「えへへ…」


純『え』


梓「大丈夫?怪我してない?」

子供E「うん、大丈夫!男の子だもん!泣いたりしないよ!」

紬「そっかー、偉いね」 ニコニコ

子供E「アイツに食べられそうになってたの!!」

澪「そうだったのか…」

律「やい!よくも私達を騙そうとしたなっ!
  嘘をつくなんて卑怯だぞ!子供を食べるなんて外道だぞっ!!」


純『えぇえ…』
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:09:15.17 ID:Gdj2yxE0
純『そんな…濡れ衣だよ…』


律「さあ、どうする怪人!!」

澪「逃げられないぞ!!」

梓「どっからでもかかって来なさいっ!」


純『うぅ…』

純『はっ』 ぴこーん


純『ふっふっふ!』

唯「?」

紬「?」


純『ちょっきんちょっきんカニさんだよー!!』

律澪梓唯紬「?!」

純(こうなったらケイオンジャーにクイズを出してやるんだ!)
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:10:15.44 ID:Gdj2yxE0
純『ジャジャン!!突然ですが純ちゃんクイズです!!』

ジャジャーンジャーンジャンジャジャン けいおん!


唯「え、え? な、なに?クイズ?」

律「そんなのに付き合うと思ってるのかーっ!」


純『えっ』

純(しまったーっ!!もっともだーっ!!)


子供E「…あっ、ケイオンジャー」

紬「?」

子供E「そう言えばアイツさっきここに爆弾仕掛けてたよ」

純『!!???』

澪「な、なんだって!?!」

梓「ば、爆弾!?!」
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:11:14.00 ID:Gdj2yxE0
純(ちょっ…あの子爆弾とか何言って…身に覚えが…)

子供E『…』 チラッ

子供E『…』 ニコッ

純(!!)

純(そう言うことか……粋な事するじゃん…)


純『クイズに付き合わなかった場合…この小学校を爆発させる!!!』


紬「そんなっ…!」

律「くそっ、クイズに付き合うしかないのか…」


純(ありがとう、名前も知らない子供)


子供E(頑張って、カニのお姉ちゃん…)
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:12:18.61 ID:Gdj2yxE0
純『それじゃあ、問題だよ!』 チョキッ チョキッ


純『サバがいばったらサバイバル、『ら』がいばったらライバル、犯人がイバったらハンニバル』

純『では!!』

純『ちょっきんちょっきん』

梓「?」

純『私がいばったらどうなるでしょう?』


澪律梓「…」

純『ちょっきんちょっきん』


澪律梓(うざっ)
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:13:03.34 ID:Gdj2yxE0
律(つーか、今のがクイズなのか…?) ボソボソッ

澪(簡単すぎないか…?) ボソボソッ

梓(何か他に狙いがあるんじゃ…) ボソボソッ


純『フフ…ちょっと難しかったかな?相談までしてるし』


律澪梓(変な捉え方された…っ!)


純『ヒントは私の手の動き!』

ちょっきんちょっきん

純『そしてそれが威張るの!!』


唯「う、うぅ…ぜ、全然わかんないよ…」 グスッ

紬「難しいわ…」

律澪梓「!!??」
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:14:02.11 ID:Gdj2yxE0
律「おい、唯マジに言ってるのか?」

澪「ムギも…カニが威張るんだぞ????」

唯「えっと…カニ…カニ…? カニが威張る…?」

紬「はっ!わかったわ!」

唯「えぇっ!?本当に!!?ムギちゃん凄いっ!!」

梓「誰でもわかると思いますけど…」

紬「ええ!これしか考えられない!

  答えはカーに

唯「ま、待って!!もう少し考えさせて!!」


唯「か、カニ…威張る… カニいばる…??

  えぇっ… む、難しいよぉっ…!!」

梓(もう答えに辿り付いてるのに…)
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:15:13.86 ID:Gdj2yxE0
数十分後

子供E「それじゃあもう僕遅いから帰るね、ケイオンジャーばいばーい」 ブンブン

律「ああ、こんな遅くまでごめんな ばいばい」

子供E「カニのお姉ちゃんも頑張ってねー」 ブンブン

純『うん、さっきはありがとうね!ばいばい!』


唯「うーん…」


梓「先輩…まだわかりませんか…?」

律「もう答え言っていいか…」

唯「ええっ!ダメだよ!」

律(めんどくさい…)
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:15:50.66 ID:Gdj2yxE0
梓「もう答え言ってとっちめてしまいましょうよ…」

純『!!』

律「そうだな」

純『!?』

梓律「カーニバ

純『ま、待って!!』

純『だ、誰か1人でもわからなかったらこの小学校を爆発させるよ?!』


唯「え、えええ!!ど、どどどどうしようムギちゃん!?!」

紬「落ち着いて、唯ちゃん…落ち着いて考えたらわかるはず…」

澪「て言うか今さっき律たちがほとんど答え言いかけてたよな」
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:16:40.66 ID:Gdj2yxE0
さらに数十分!

唯「わからん!」

澪「威張るな!」


梓「思ったんですけど爆発させるってどうやるんでしょう…スイッチでもあるんですかね」

律「じゃないか?」

梓「だったら押される前に倒してしまえばいいんじゃないですか?」

純『!』

純(やばぁっ…)


紬「でも暴力は…」

律「アイツ小学校爆発させるって言ってるしさ、そんな事いってる場合じゃないだろ」

純(あぁ…爆発させるとか言うんじゃなかったぁ…)
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:17:17.58 ID:Gdj2yxE0
唯「待って!」

梓「…唯先輩?」

唯「私が何とかするよ…」

澪「…できるのか?」

唯「任せといて」 ブイ ブイ

澪「?」

律(どうするんだ…唯)
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:18:22.42 ID:Gdj2yxE0
唯「カニさん!」

純『…な、なに!?』

唯「クイズの答えはわかりません!降参です!」

澪律梓「!」

純『えぇえええええええええっ!!!』


梓「? 怪人めちゃくちゃ驚いてませんか」

律「そりゃ真正面から降参されたら驚くだろうけど…」


純(こ、困るよっ!だって私爆弾なんて持ってないし…)

唯「でも爆発はさせるのは待ってください!」

純『えっ』


梓「相変わらず無茶苦茶いいますね…」

律「唯だしな…」
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:19:19.58 ID:Gdj2yxE0
純『待つって…』

唯「答えがわからなかったのは私だけです!
  他の4人はわかっていました!その分待ってください!」

純『…いいけど』(どうせ爆発なんてできないし…)

唯「そして私とはクイズのかわりにじゃんけんで勝負しましょう!」

純『え』

紬「じゃんけん…?」

唯「じゃんけんで私が勝ったら爆弾を爆発させるのはやめてください!」

梓「そんな条件飲むわけ…」

純『…』

純(ん?…ここで負ければ穏便に事が進むんじゃないだろうか
  じゃんけんで負けを認めれば…とりあえず殴られたり蹴られたりはしないよね…?)
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:20:10.53 ID:Gdj2yxE0
純『わかった 受けて立つよ!』

梓「飲んだ!!?」

唯「わー!ありがとう!!」

澪「でも大丈夫なのか、唯?」

唯「大丈夫!私には必勝法があるから!!」 ブイッ

澪「必勝法?」


律「はっはぁん…わかったぞ」

梓「? どういうことですか律先輩!?」

律「ふふ…ヒントは相手はカニ怪人ってことだな」


純『…』

純(いや!私別にチョキ以外も普通に出せるよ!??)
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:21:31.07 ID:Gdj2yxE0
純(ま、まあそう思われてるならいいか…わざと負ければ穏便に終われそうなんだから

  私は素直にチョキを出して相手が出すだろうグーに負ければいいんだよね…)


律「よし、梓 唯が勝ったらすぐにアイツとっちめるぞ」

梓「ガッテンです」

純「!!!!!!」

純(や、やっぱり 負けられないんじゃんっ!!!!!)

唯「いくよぉ!」

純「!!」

純(落ち着け純!こうなったら勝つしかない!大丈夫相手は私がチョキしか出せないと思ってる!

  だから出してくるあろうグーに勝てるパーを出せば、勝てる!!)

唯純「じゃんけん!」
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:22:32.83 ID:Gdj2yxE0
唯純「ほいっ!!」


唯 チョキ : パー 純


純『えっ』

唯「わーい!!!勝ったああああ!!」

純『あ…ああ…』


純『うわああああああああああああああああああん!!!!!!!』 だだだだだ

澪「あ、逃げた」

律「なんか大した事ない奴だったな…」

梓「今更ですけど爆弾なんて本当は無かったんじゃあ…」

律「考えてみれば、子供襲ってたってのも否定してたし…勘違いだったんじゃないか?」

梓「悪い事しましたね」

律「ああ…」
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:23:38.35 ID:Gdj2yxE0
紬「でも唯ちゃん、なんで相手がパーを出してくるってわかったの?」

澪「! そうだ、必勝法とか言ってたよな?」

梓「そうですよ!律先輩なんか 相手がチョキしか出せないみたいな馬鹿みたいな事言ってたのに」

律「おい」

唯「ふっふっふ、必勝法…それはね」


唯「勝利のチョキ!!!!!!!!!」 ブイッ


紬「…」

澪「…」

梓「…」

律「…何も考えてなかったんだな」

唯「えへへ」

梓「褒めてませんよ」

こうして今日も街の平和は守られたのです
                               第ニ話『勝負!?なぞなぞカニ怪人の巻き!!』 完
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:25:17.16 ID:Gdj2yxE0
                _ ............ _                 怪人ファイル その2
          、__,、  .イ: : : : : : : : ::`丶
       , -‐'': : : :〉´: / /::/: : : :!: : : : : ::\ .イ‐'ア-、         名称:鈴木 純
       }: : : : : :/: : :/: l :イ: : : : !: :!: :|: :!l: ::∨: : : : :イ
       フ: : : : :l::l: : :! : !/ |:::! : !|::ハ_:W:|: : :l、: : : : :ゝ        種族:カニ怪人
      彳: : : :.イ:!: : | : 「` i :! : ! .' ¨∨ト!:|: : :ド: : : : : |
      └レ: : : l:|: : 从」__ !ト、:|/__.lハ |::|: :}:| : :廴」┘        パワー:2525(ニコニコ)
         ∨: ハ!: : |ィ7ぅヽ  ` イぅヾ' l:!:l |:!: イ´
         ヽ-勹、::! 弋ノ    弋ノ  !ィイ´          必殺技:純ちゃんクイズ!(ナゾナゾを出題する)
             l ヘ`     ,      ィ‐ }
            丶 ... ″      ″ /./           データ:平沢憂、中野梓の同級生の友人。憂とは中学校時代から親睦がある模様
              ' 、  `  ´    ′                 初登場は1年の時にけいおん部入部を断るためのちょい役であったが、
.      _  n       > 、    ィ´                   原作では3巻、アニメでは2期から後輩組としてよく登場するようになり、
     〈.ヽ | |  ____..rト、`¨´,.斗、_ ___  ∩  . ┐.          密かに人気を集めている。そのため後輩組を主役としたSSでもよく見かける。
.       '、ヽ! |/::.::.::.::.:./::.::!  ィニr!   |::.`!::.::.:`ヽ|| / /          今回、カニ怪人として登場した鈴木純もそんなSSの1つである
     r‐v、__∨::.::.::.::./::.::.::!/仆い、/::.::.|::.::.::.::.::l_L/ /.            純「ちょっきんちょっきんカニさんだよー!」梓「…」に登場する鈴木純をモデルとしている。
.     {\ヽ...`ヽ::.::.::.:l::.::.::.〈 //! !. | 〉::.::.::.|::.::.::.:/ _ノ´_ヽ             ちなみにこれはれっきとしたオマージュである。まったくパクリなどではない。
     ヽ>┘/  |::.:::.::.:\::.::.ヽi ||マ::.::.::/::.::.::.:{  レ´_ !
     入   ノ:j::.::.::.::く::.::.:: | | ! |::.::.::.>::.::.::.::.:l └' ム    ストーリー:小学校前にて子供達にクイズを出題しようと躍起になっていた怪人。
.     !::\ー‐'〉:l!::.::.::.::.:\::.Lハ/L|: ./::.::.::.::.::.:〉、 _. クl.            ケイオンジャーにクイズを出題し、「答えられなければ小学校を爆発させる」などと
.     」::.::.::.`¨::.:/|::.::.::.::.::.::.:\::.ヽ::/::.::.::.::.::.::.::.|ヽニ‐'::.:|.             脅しをかけ、ケイオンジャーを苦しめるが、放課後ピンクの咄嗟の機転で始まった
   /::.::.::.::.::.::.:/::.|::.::.::.::.::.::.::.::.:\|::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|:.::.::.::.::.::.\           じゃんけん勝負に敗北したため逃走。以後消息不明。
.  /::.::.::.::.::.::.::.:/::.:_!::.::.::.::.::.::.::.::.::.O::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ト:.::.::.::.::.::.::.:ヽ.        執拗にクイズを出題していたのは構って欲しかったかららしい。
  l::.::.::.::.::.::.::.::.!/ |::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.| |::.::.::.::.::.::.::.::l
                                     参考文献:純「ちょっきんちょっきんカニさんだよー!」梓「…」
                                           ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/4544.html
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:26:41.29 ID:Gdj2yxE0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
     ┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
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66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:27:29.34 ID:Gdj2yxE0
第三話『ピンチ!?迫り来る猫男の巻き!!』


生徒会室!

校内新聞 【 変質者に注意! 怪人猫男現る! 】

書記「えぇ、また怪人変質者?」

会計「この地域ヤバくない?」

書記「だよねー 立て続けに変態だなんて」

和「…まったく嫌になるわね」

会計「あ、会長」


和「今回の怪人は前の鳥男と違って、痴漢行為はしてないのよ」

書記「そうなんですか?」

会計「でも変質者って…」

和「主な行動は、尾行ね…それも1人の女子を執拗に付けねらってるのよ」

書記「それって…」

会計「ストーカー…」
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:28:24.43 ID:Gdj2yxE0
和「この怪人が何をするつもりかはわからないけど…
  例によって例の如く怪人だからね、警察は相手にならない
  そもそも、まだ直接的な被害は無いわけだからまず警察は動けないんでしょうけど」

書記「まだって…」

会計「それっていつかは…」

和「そうね、きっと何らかのアクションを起こすんじゃないかしら」

書記「…」

会計「…あの…狙われてる女子って誰なんですか?」

和「…」

和「軽音部所属」


和「中野 梓さんよ」
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:30:37.11 ID:Gdj2yxE0
ぶしつ!

梓「もう我慢できませぇえええん!!!!!!!」

澪「お、落ち着け梓」

梓「これが落ち着いてられますかああああっ!!!!!」


律「そうだぞ、梓
  こう言う時は、ムギのお茶でも飲んで落ち着くのが一番だ
  ムギ!おかわり!」

紬「はーい」 ニコニコ

唯「それにしても…怪人さんに好かれるなんてあずにゃんモテモテだねっ!」

律「だな!」

唯律紬「あっはっはっは!」


澪「お前らも少しは真面目に考えてやれ!!!!」
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:31:26.35 ID:Gdj2yxE0
律「って言ってもさぁ
  ストーカーなんて、この前のトリオトコに比べればかわいいもんじゃん
  梓はケイオンジャーなんだから襲われる心配も無いし」

梓「全然かわいくないです!!私はすっごく困ってます!!!」


梓「今朝だって靴箱にこんな手紙が…」 サッ

律「どれどれ」


便箋【 ドクターペッパーにまさる飲み物はないのにゃん!
     あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!      】


律「…なんだこれ」

梓「こんなのが10枚も20枚も入ってるんですよぉ…」 グスッ
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:32:25.99 ID:Gdj2yxE0
便箋【研究室で新年会とかゆってたにゃん ぼくには関係ないにゃん
    あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!             】

便箋【女性同士で子供を作ることは不可能ではないのにゃん
    あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!        】

便箋【さて、唯とあずにゃんのカップルがちゃんと子孫を残せるのかはぼくのこれからにかかっているのにゃん!
    あずにゃんと唯の幸せのためにもぼく頑張るのにゃん!

    あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!】

便箋【拝啓

    あずにゃん様、急激に気温が低くなるなかいかがお過ごしでしょうかにゃん??
    ぼくは最近朝起きて布団から出るのが苦手になってきて、卒研に遅れたりしてますにゃん
    こんな寒い日はぼくはあずにゃんのお股に顔を埋めてくんかくんかしたい次第でごさいますにゃん
    それではお身体に気を付けて演奏に励んで下さいにゃん

    敬具                                                         】

便箋【僕が一年間孤立無援の卒研を無事に終えることができたのは
    あずにゃんがいてくれたおかげなのにゃん!           】

便箋【あずにゃんありがとうにゃん!】

便箋【そしてこれからもよろしくだにゃん!】

便箋【あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!】
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:34:07.61 ID:Gdj2yxE0
律「…これは酷い」

澪「…」

梓「ぐすん…」

律「て言うかこれ何気に唯も狙われてないか?」

唯「え?私…?」

紬「りっちゃん…こんなの放っておけないわ…」

律「そうだな…でも梓、どうしてこんな奴さっさととっちめてしまわないんだ?
  えっと…いつも尾行されてるんだろ?だったらケイオンジャーの力を使えば…」

梓「無理です…だって下校中は…」


梓「変身することできないじゃないですかぁっ!」
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:34:57.90 ID:Gdj2yxE0
澪「あぁ…」

唯「え?なんで?」

澪「…さすがに人前での変身はちょっと…」

唯「…?」

律「つまり裸になるのがはずかしいと」

梓「そうです!!」

唯「えぇっ!あんなの一瞬だよ!」


唯「変身!」

キラキラキラー 裸 シュピーン!!

唯「放課後ピンク!」 シュバッ


唯「こんな感じでー」

梓「…」 テレテレ

紬「…」 ポワポワ

唯「?」
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:36:20.73 ID:Gdj2yxE0
梓「と、とにかく人前で変身するのは嫌なんですっ!!」

澪「気持ちはわかるけど…」

律「じゃあ学校で変身して下校したら?」

梓「そ、それは別の意味ではずかしいと言うか…

  ケイオンジャースーツ着てると目立ちますし…」

律「今までだってここで変身してから現場に駆けつけてただろ?」

梓「その時は皆さん一緒じゃないでしたし、人通りも少ない時間だったじゃないですか!

  下校してくる女子高生の集団の中に1人だけあのスーツ着てたら絶対浮くから嫌です!!」

律「我侭だなあ…」

梓「だいたいなんでこんな恥かしい格好で

  変身する時は一瞬裸になる恥かしい仕様なんですかっ!!!」

律「それはさわちゃんの趣味だろ?文句なら作ったさわちゃんに言えよ」
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:38:13.09 ID:Gdj2yxE0
唯「まあまあ

  つまりあずにゃんは1人じゃなかったらいいんだよね?」

梓「…そうですね」

唯「なら大丈夫!」

梓「?」

唯「あずにゃんのために、みんなで変身して下校してあげるよ!」 フンスッ

澪「だな、それなら大丈夫だろ?」

梓「みなさん…」

梓「ありがとうございます!!」


律「よし、みんな!梓のために一緒に下校だ!!」

澪唯紬「おー!!!」
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:39:36.15 ID:Gdj2yxE0
げこう!

律澪梓「…」

唯「よさこい!!」 クネクネ

紬「うふふ」


ヒソヒソ ガヤガヤ

女子A「あれケイオンジャーだよね」 ヒソヒソ

女子B「ほ、本当だ!サイン貰えないかな」 ヒソヒソ

ガヤガヤ ヒソヒソ


律澪梓(思った以上に目立ってるし!!!)

紬「考えてみえばこんな人がいっぱいの中で
  ケイオンジャーになるのははじめてだったね!」 フンスッ

律「意外と人気あるんだな…ケイオンジャー」

澪「嬉しいけど は…はずかしい…」

梓「こんな感じになるのが嫌だったんですよぉ…」
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:41:17.24 ID:Gdj2yxE0
女子C「ねぇねぇ!ケイオンジャーサイン頂戴!」

唯「あいよ〜」 キュッキュ

女子D「こっちも−!」

紬「ただいま〜」 キュッキュ

唯「ああん!押しちゃダメだよ!ちゃんと順番まもってー!」


律「あの2人はノリノリだな…」

律「そんで」


女子E「澪先輩!サインくださいっ!!!」
女子F「ああ、ズルイ!私も澪先輩のサイン欲しい!!」
澪「や、やめてくれぇ…」
女子G「恥かしがる澪たんもかわいい!!」
女子H「澪にゃんにゃん!澪にゃんにゃん!」


律「澪は相変わらずの人気だな…」

梓「でも、あれはケイオンジャー関係無いですよね」
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:43:15.60 ID:Gdj2yxE0
……

唯「あーたのしかった!」

紬「なんだか人気者になったみたいだったね!」

澪「ぜぇ…ぜぇ…」

律「おつかれー」

梓「もう時間も遅いのに…かなりの数の生徒がサイン貰いに来ましたね」

紬「その8割が澪ちゃん目当てだったわ!」

唯「澪ちゃんファンクラブ恐るべしっ!」

澪「お前らも見てたならとめろよ!!」

律「おいおい、ファンサービスもヒーローなら当然やるべきことだろ?」

澪「それは…確かに…」

律「そしてさらに喜ばれるファンサービスがある!!」

澪「?」

律「パンチr

がつんっ!!
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:44:27.62 ID:Gdj2yxE0
律「いちゃい…」

澪「それで…梓どうなんだ?」

梓「それが…

  もう尾行されてるっぽいです…」

律澪唯紬「!!」

律「大人数相手に度胸あるやるだな」

澪「な、なんだか怖くなってきた…」

唯「大丈夫だよ、澪ちゃん!
  私達ケイオンジャーなんだし!」


紬「むぅ…気配がまるで読めない」

律「そう言えばそうだな…何処と無く視線は感じるけど…」


木陰 曽我部「はぁはぁ…」 ジーッ


律「ってアンタかい!!」
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:45:47.64 ID:Gdj2yxE0
梓「て言うか…よく見ると…」


木陰 女子E「先輩…」

木陰 女子F「澪先輩…」


唯「澪ちゃんファンクラブの人たちがだいぶ混じってるね!」

澪「え、そ、そうなのか??」

律「澪…今までもずっと尾行されてたんじゃ…」

澪「ひぃっ」

紬「尾行してる人がたくさんいてどれが梓ちゃんのストーカーなのか…」

梓「どうりで気配も読めないわけです」


木陰 女子G「澪たん…」

木陰 女子H「澪にゃん…」

木陰 かずにゃん『あずにゃん…』

唯「あ、いた」
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:47:31.08 ID:Gdj2yxE0
律「うぉらあああああ」 タッタッタッタ

かずにゃん『!!』

律「成敗!」 ドスッ

かずにゃん『げふぅっ!!』 ドカッ ザァアアア!

かずにゃん『ひ、酷いにゃん…』 ピクピク

澪「おい!いくらなんでもやりすぎじゃないか?」

律「甘いぞ、澪!ストーカーなんて卑劣な奴には

  即 鉄 建 制 裁! これくらいしないとダメなんだ!!」

木陰 女子E「!」 ビクッ

木陰 女子G「…」 ガクブル

梓「何故かファンクラブの面々がビビッてますね」

律「ストーカーしてる自覚はあったんだな…」

木陰 曽我部「澪ちゃんから鉄拳制裁…いい!」 ハァハァ

律「あの人は逞しいな…」

唯「女子大生って暇なのかな」
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:49:04.96 ID:Gdj2yxE0
かずにゃん『ちょ、ちょっと待って欲しいにゃん!
        ぼくはストーカーじゃあないにゃん!』

律「はぁ?」

澪「尾行してたじゃないか!」

紬「梓ちゃん、この人にいつも尾行されてたのよね?」

梓「はい、間違いないです」

かずにゃん『ち、ちがうにゃん!!た、確かに誤解されたかもしれないけど
        そ、それは尾行じゃあ無いにゃん!!』

律「この期に及んでしらばっくれるのか」

かずにゃん『ほ、本当にゃん!話だけでも聞いて欲しいにゃん!』

梓「さっきからその『にゃんにゃん』言うのどうにかならないんですか…
  かなり イラッ とするんですけど…」

かずにゃん『猫怪人だからそれは無理にゃん』

梓「……」

かずにゃん『あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!』

梓「…」 イラッ
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:50:26.76 ID:Gdj2yxE0
唯「りっちゃん、話だけでも聞いてあげようよ」

律「そうだなぁ…ストーカーとかせこい真似ばかりしてるし…
  怪人にしてはあんまり好戦的じゃ無いみたいだしな…」

澪「梓もそれでいいか?」

梓「うーん…でも…」

紬「きっとちゃんと話せばわかってくれるはずよ」

梓「先輩方がそう言うなら…」


紬「どうして尾行なんてしたの?」

かずにゃん『それは…』


かずにゃん『は、恥かしくて声がかけられなかったのにゃん…』 テレテレ

律「初心な怪人だな…」

澪「でも恥かしいと思う気持ちはわかる気がする…」
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:51:26.02 ID:Gdj2yxE0
梓「ちょっと待ってくださいよ!恥かしいってだけで尾行までしますか普通!」

かずにゃん『それは…』

木陰 曽我部「それはきっと好きな人を見守りたかっただけよ!!」

律「思わぬところからフォロー入った!」

木陰 曽我部「その人の傍にいる事は叶わなくても…せめて影から見守ってあげる事ができれば…
         そう言う愛の表し方だってきっとあるはずよ!!!」

澪「曽我部会長…」

梓「いや、冷静に考えてくださいよ
  やっぱりただのストーカーですよ、それ」

唯「あなたもあずにゃんを見守りたかったの?」

かずにゃん『…コクリ』 テレテレ
         
梓「てれるな、うざい…」
84 :マジレス1I ◆MAJIRESU1I [sage]:2010/07/31(土) 22:52:53.51 ID:g9FbeTg0
>>1以外のレスがみあたらへん
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:53:52.14 ID:Gdj2yxE0
梓「だいたいあの手紙の山はどう説明するんですか!
  かなり贔屓目に見たって、有り余るキモさじゃないですか!!」

かずにゃん『それは…』

木陰 曽我部「どうしても好きな気持ちを伝えたかったのよ!!」

律「またフォローした!」

木陰 曽我部「直接…目の前に出てきて伝える事はできなくても
         思いを手紙に託して伝える事ができれば…」

木陰 曽我部「そしてその思いが強ければ!それを表す言葉は何十枚にだって積み重なるの!!」

木陰 曽我部「それに ♪気になる夜 君へのこの思い 便箋にね 書いてみるよ…」

木陰 曽我部「私の尊敬するあの人もそう歌っているわ…」

木陰 曽我部「だから私はこの思いを綴るの…」

木陰 曽我部「少しでもいい!その気持ちが伝わることを願って…!!」

澪「曽我部会長…」

律「なあ澪…もしかして似たような手紙貰ったことあるのか…?」

澪「うん、一応…捨てるのも悪いし…ちゃんと残してるよ」

律「お前はちょっと冷静になって自分を見つめなおしてみようか」
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:54:18.71 ID:cILVG8wo
俺は好きだぜ
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:55:05.38 ID:Gdj2yxE0
澪「あなたもそうだったの…?」

かずにゃん『…コクリ』 テレテレ
         
梓「てれるな、うざい…」


唯「酷いよあずにゃん!!」

梓「え」

唯「怪人さんは確かにいろいろ困ったことしちゃったけど…
  それはあずにゃんの事が好きだったからなんだよ!?
  その気持ちまで一蹴してしまうのは酷いよ!!」

梓「えぇ…私結構そいつに酷い事されてると思うんですけど…」

澪「梓、思いを受け止めろとは言わないよ
  でもさ…もう少しやり様があるんじゃないか…?」

梓「うーん…」

かずにゃん『ま、待ってくれにゃん!』
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:56:12.58 ID:Gdj2yxE0
かずにゃん『あ、あずにゃんを攻めないで欲しいにゃん!』

梓「えっ…」

かずにゃん『悪いのは僕にゃん!あずにゃんの気持ちを考えずに
        一方的に行動してしまった僕が悪いのにゃん!
        あずにゃんが望むなら制裁だって喜んで受け入れるにゃん!』

律「…」

紬「…」

澪「…」

唯「…」

木陰 曽我部「…」

梓「かずにゃん…」

かずにゃん『そしてもし許されるのなら…』

かずにゃん『あずにゃん』


かずにゃん『僕と友達になって欲しいにゃん!!!!』 ペコリ
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:57:23.07 ID:Gdj2yxE0
梓「…」

唯「…どうするの?あずにゃん…?」

かずにゃん『…』

梓「えっと…リーダー」

律「? なんだ?」


梓「怪人とケイオンジャーが友達でも問題ないですよね?」

かずにゃん『!!!!』

紬「まぁ!」

律「もちろん、問題あるわけないだろ!」

澪「じゃ、じゃあ」


梓「いいよ…友達になってあげる」 ニコッ

かずにゃん『あ、ありがとうにゃん!!!』
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:58:10.49 ID:Gdj2yxE0
梓「これからはこんなやり方じゃなくて
  ちゃんと直接会ってお話したりしよう?ね?」

かずにゃん『も、もちろんにゃん!!!』

唯「おめでとう!あずにゃん!かずにゃん!」 パチパチパチ

律「ああ、おめでとう梓」 パチパチパチ

澪「よかったな…」 パチパチパチ

紬「うふふ、素敵なお友達がまた1人増えたわね」 パチパチパチ

曽我部「ふふ、本当に素敵だった」 パチパチパチ

澪「! 曽我部会長…」

曽我部「怪人さんが勇気を振り絞ったんですもの、私にだって出来るはず…」

曽我部「澪さん…良ければ私とお友達になってください!」 スッ

澪「…」

澪「はい、喜んで!」 サッ

曽我部「…!」 パァア

曽我部(もう今日死んでもいい!)ハァアン
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:59:03.70 ID:Gdj2yxE0
かずにゃん『ふふ あずにゃん!』

梓「何? かずにゃん?」

かずにゃん『実は…お願いがあるにゃん』

梓「お願いって?」

かずにゃん『あずにゃんの体から生えているあらゆる毛を集めたいにゃん』

梓「え」

かずにゃん『髪の毛、眉毛、耳毛、鼻毛、腕毛、背毛、すね毛、脇毛、手の指毛、足の指毛、そして希少価値の高い陰毛と尻毛

       僕はあずにゃんの体毛をコンプリートして、毎晩眺めるだけでは飽きたらずについつい味見してしまうだろうにゃん… 』

律「…」

かずにゃん『あずにゃんの体毛が集まれば可能性は無限大だにゃん!

        あずにゃんの陰毛100%筆を作って、あずにゃんにここがよいのかここがよいのかしてもらえるにゃん

        あずにゃんの体毛からお醤油だって作れるにゃん

        卒研頑張るからご褒美に毛が欲しいにゃん! 』

紬「…」

かずにゃん『でもコンタミしてあずにゃんにおしおきされたいような…
        迷いどころにゃん><』
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 22:59:54.17 ID:Gdj2yxE0
澪「…」

かずにゃん『あずにゃんの菊門の匂いを嗅ぎたい。 舐めてみたい。

        菊門の中に舌を突っ込んでカチカチのウンチを舐めてみたい。

        ウンチを出そうとして、舌が肛門の入口に押し戻される感覚を味わってみたい。

        ああ…jkの食事ってどんなのかな。

        あずにゃんは二郎ラーメンが好きらしいから、もしかしたら消化されていないもやしがあるかもしれない。

        ウンチを水に溶かして繊維を分解して、

        もやしだけ取り除いて食べてみたい。

        再び俺の食道を通ったもやしは糞としてひりだされる。

        このもやしを、またあずにゃんに食べさせてあげたい。

         俺とあずにゃんをつなぐ、愛のもやし。』
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 23:00:44.92 ID:Gdj2yxE0
唯「…」

かずにゃん『あずにゃんのレバーを全部口で受け止めたい

        あずにゃんのカチウンが落ちてくる瞬間の菊門に射精したい

        あずにゃんから出てきた汗を全部俺様の水分として補給したい

        あずにゃんが爪きったあとの1番鋭い爪で背中を傷だらけにしてみたい

        あずにゃんの乳首以外を無呼吸でひと舐めしたい

        あずにゃんを数ヶ月お風呂に入れないでヒダに溜まった垢をベットリと採って乾燥させてガーリックみたいにして食べたい』
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 23:01:28.36 ID:Gdj2yxE0
曽我部「…」


かずにゃん『おぱんちゅを下ろし可愛い二つの丸みをおびたおしりを露にし、ぼくのお口に腰掛けるあずにゃん
       なんて綺麗なんだろう…
       小振りだが弛みのないあずにゃんの魅力的なおしりに見とれていると
       「ふぅ…」という小さいため息の後に
       あずにゃんのもはや「すじ」といっても遜一のない無毛のおまんまんから噴水があがって
       ぼくの口の奥に叩き付けられてじょろじょろという音がたつのにゃん
       次第にあずにゃんのため息が何かを我慢しているような声になって
       その瞬間あずにゃんのおまんまんとは違うもう一つのきゅっと佇む肛門から「プスーッ!」という
       にわかには信じがたい音が個室の中に響くのにゃん
       ああ、あずにゃんみたいな可愛いおにゃのこでもウンチはするんだな
       という興奮のなかとうとうお待ちかねだったあずにゃんの排便タイムをリアルタイム観察するのにゃん!
       あずにゃんの喘ぎ声が次第に大きなものになり、双丘の中に息づくすぼまりがゆっくり広がっていくのと同時に
       肛門周辺の筋肉が段々と盛り上がっていき、あずにゃんのお父さんやお母さんのものには及ばないけど
       火山の噴火口をちょうど逆さまにしたような形にぷっくりと膨らむのにゃん
       そしてあずにゃんのおしりの穴が伸びきるとミチミチ肛門と摩擦を起こすような音と同時にあずにゃんの
       プリチーで健康的なバナナ型のうんうんがおしりの谷間からコンニチワするのにゃん
       ぼくのお口にうんうんを産み落としたあとは、急速にすぼまっていくあずにゃんのおしりの穴
       産み落とされた未だに熱を持ってホカホカと湯気をあげるあずにゃんのうんうん
       その瞬間だけあずにゃんのおしっことうんうんはぼくだけのもの!
       排便を終えてお腹すっきりしたあずにゃんはそのまま学校へ
       一部始終を見終わった一人きりになったぼくは感極まってあずにゃんのおうちの便器に生まれてきてよかった
       と自分の便器としての人生に乾杯するのにゃん!』
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 23:02:21.90 ID:Gdj2yxE0
梓「…」

かずにゃん『ああっ!
        そういえばあずにゃんのおうちの便器になんかなっちゃったらあずにゃんと結婚できないじゃないかにゃん!
        ばか!ぼくのばか!
        なんでこんな簡単なことにもっと早く気が付かないのにゃん!
        あずにゃんのウンチが毎日合法的に食べられるのは捨てがたいけど
        それだと一生あずにゃんと巡り会えることはないのにゃん…
        ぼくはいったいどうすればいいのにゃん…』

かずにゃん『あずにゃんにゃん!あずにゃ

律「アウトおおおおおおおおオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

どがっ

かずにゃん『ひでぶっにゃん!!!!!』 キラーン


こうして今日も街の平和は守られたのです…
あずにゃんの心に多大なトラウマを残して…

梓「…アハハハ」

紬「梓ちゃんしっかり!あずさちゃん!」

唯「き、気を確かにもつんだよ…!!」
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/31(土) 23:02:25.63 ID:WZ9cccAO
まだ一話しか読んでないけど面白いwwww丁寧な仕事が良いなww
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 23:03:27.57 ID:Gdj2yxE0


澪の家!

澪「…」 ガサゴソ

便箋【女性同士で結婚することは不可能ではないそうです
    澪しゃんしゃん!澪しゃんしゃん!        】

便箋【拝啓

    澪たん様、急激に気温が低くなるなかいかがお過ごしでしょうか?
    私は最近朝起きて布団から出るのが苦手になってきて、大学に遅れたりしてます
    こんな寒い日は澪たんの縞々パンツを被って温まりたい次第でごさいます
    それではお身体に気を付けて演奏に励んで下さい

    敬具                                               】

便箋【昨年、私が無事生徒会を終え卒業することができたのは
    澪たんがいてくれたおかげです!               】

便箋【澪たんありがとう!】

便箋【そしてこれからもよろしくね!】

便箋【澪しゃんしゃん!澪しゃんしゃん!】

澪「…」

澪「冷静に自分を見つめなおしたほうがいいんだろうか…」
                                       第三話『ピンチ!?迫り来る猫男の巻き!!』 完
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 23:05:26.72 ID:Gdj2yxE0
                                 ((   怪人ファイル その3
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします))
不可能ではないにゃん                    ((   名称:かずにゃん
マウス体細胞に受精卵の中で発現するDNAのメチル化 ))
ウイルスベクターなりプラスミドベクターなりで導入して樹((   種族:猫男
性成熟するまで成長させると遺伝子改編細胞由来の生 ))
                                  ((  パワー:2222(ニャンニャンニャンニャン)
要するにヒト体細胞から卵子や精子を無理矢理作ること ))
百合万歳!唯との子供ができるよ!            ((  必殺技:高速言語(聞くもおぞましき気持ち悪い言葉の数々)
やったねあずにゃん!                     ))
                                  ((  データ:VIPのけいおんSSスレ(特に唯梓スレ)に生息する大学院生。極度の梓好きで、
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!           ))        .唯梓が好物。そのため自身の事をかずにゃんと名乗り、奇行を繰り返す。
                                  (( .        口癖は「あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!」
                                   )).        あまりに気持ち悪いレスを繰り返すため嫌われるが、たまに冷静になったりして
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします((         面白いので一部の有識者にはけいおんSSスレの風物詩として受け入れられている。
理論上は可能だ、って話だにゃん               )).      今回、猫男として登場したかずにゃんはもちろんかずにゃんがモデル。
倫理的な視点から見るのはそれは研究者の仕事じゃな((.         思ってた以上にキモくなってしまったため関係者一同には謝罪したい所存である。
研究者は可能な限り新規の研究をして、その成果を国 ))
そんなものと割りきらなきゃいけないのにゃん       (( ストーリー:放課後ブラックこと中野梓のストーキングを行っていた怪人。
                                  ))       その一途さに一時はケイオンジャーと怪人の間に友情が生まれると思われたが
                                 ((        憧れの梓と友達になれ、テンションが上がったためか気持ち悪さを全開にしたため、
                                  ))       放課後レッドにより退治される。以後消息不明。ただコピペしただけなのに何て破壊力だよ。
                                 ((
                                  ))参考文献:梓「かずにゃんさんwwwwフヒッwwww」
                                 ((        ttp://read2ch.com/r/news4vip/1272887319/
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 23:06:47.73 ID:Gdj2yxE0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
     ┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
   ┗ ┛  ┃ ┣┛┏┓┃  ┏┛┏  ┃ ┗━┛┏┛┃┗┻┛┏┛┣  ┏━━━ ┫┃┃
       ┃ ┃┗┛ .┃┃┏┛┏┛┃ ┃┏━━┛ ┏┛┏━━┛┏┛┗━┓━━━┛┻┛
     ┏┛ ┃    ┃┃┛┏┛  ┃ ┃ ┃   ┏┛  ┃   ┏┛┗┓┏┓┃     ┏┳┓
     ┗ ┛       ┗┛┗┛   ┗ ┛ ┗━┛     ┗━┛    ┗┛        ┗┻┛
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 23:10:38.28 ID:Gdj2yxE0
3話まで終わり書き溜めも無くなったので一旦終了
残りはまあ適当なペースで完結させる
完成してないからわからんが次はたぶん来週になる

最後にもう一度ネタに使った人たちに謝罪を、ごめんねっ!
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 23:16:26.25 ID:lw481WQo
面白いのでぼちぼちと続けていって下さい
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/31(土) 23:18:02.33 ID:G3aPbxU0
結構面白い
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 23:19:26.11 ID:c03zW8wo
次週にこうご期待ですね、応援してる乙!
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/07/31(土) 23:27:53.28 ID:d8rQDoDO
あげたら?
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/07/31(土) 23:32:10.08 ID:Eo1xZwDO
好作
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/01(日) 00:06:32.06 ID:.ZoUlLgo
多分、「あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!」をNGにしてるせいでこのスレにSSが見当たらない
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/01(日) 00:54:45.21 ID:d21KMPM0
面白いな
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/01(日) 02:38:18.05 ID:15XRDNIo
かずにゃんは実在の人物だったのか
むぎスレばっか見てるから知らんかった
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/01(日) 07:52:52.10 ID:/sFpqcAO
期待してる
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/01(日) 10:52:09.84 ID:Xv6WrsAO
かずにゃん登場で腹筋痛めたぞちくしょう
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/01(日) 16:05:37.56 ID:8xhzzvs0
今更だが、戦隊名がケイオンジャーなんだから単体の名前も放課後レッドではなくケイオンレッドとかのが良いんじゃないかと思えてきたのだが
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/02(月) 06:12:50.69 ID:X/qxdLwo
面白い
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/03(火) 07:45:08.99 ID:i81gPoAO
凄く好き
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:32:56.77 ID:uzayNCY0
>>73
× 梓「その時は皆さん一緒じゃないでしたし、
○ 梓「その時は皆さん一緒でしたし、

え?ここ以外にも日本語がおかしい?
それは元々ワシの使う日本語がおかしいからじゃよ


今週は4話だけ

舐めんなって?フヒヒ…サーセンwwwwww

いや、本当マジ申し訳ない
115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:34:51.91 ID:uzayNCY0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
     ┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
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     ┗ ┛       ┗┛┗┛   ┗ ┛ ┗━┛     ┗━┛    ┗┛        ┗┻┛
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:35:24.88 ID:uzayNCY0
第四話『敵か味方か!?偽ケイオンジャー登場の巻き!!』

ろうか!

女子I「またケイオンジャーお手柄だったらしいよ」 スタスタ

女子J「へー、やるじゃん」 スタスタ

?『…』

女子I「怪人の変質者を倒したんだって」 スタスタ

女子J「この区域変質者ばっかだなぁ」 スタスタ

スタスタ…

?『…ケイオンジャー』

?『…』

?『…』
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:36:01.83 ID:uzayNCY0
ガチャ

?『…』 スタスタ…

?『…』

ガサゴソ

?『…!』

?『…』

?『…よし』



?『変身…』

キラキラキラー 裸 シュピーン!!

?『…』 シュタッ

?『…ふっ ふふ… これで私も…』
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:37:18.23 ID:uzayNCY0
ほうかご!

ぶしつ!

唯「あずにゃん、はい!あーん」

梓「や、やめてください!自分で食べられます!」

唯「遠慮しない遠慮しない」

梓「う…」

唯「ほら」

梓「ん…パクッ」

梓「…美味しい」

唯「でしょー!」 ニコニコ

梓「はいっ!」 ニッコリ

紬「気に入ってもらえたみたいで良かったわー!」 ポワポワ


澪「…梓に笑顔が戻ってよかったよ」

律「今後はくれぐれもあんな怪人には出会いたくないな」

澪「まったくだ…」
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:38:48.51 ID:uzayNCY0
律「あっ、そう言えば聞いたか!?」

唯「何を?」

律「私達!また噂になってるみたいだぜっ!」

澪「噂…?」

律「ケイオンジャー!またまたお手柄!!変質者を成敗!!」

律「…ってな!」

紬「本当?!」

梓「私達の活躍が認められてるんですねっ!」

唯「頑張った甲斐がありますなあ♪」

澪「でも…なんだかはずかしい…」

律「まったく!そんな事じゃあダメだぞ、澪!
  これからは噂を聞きつけたファンの子達がどんどん部室に押しかけてくるんだからなっ!」

澪「そ、それはいやだ…」

ガチャ

さわ子「ちょっと!あなた達聞いたわよ!」

律「ほらさっそく…」

さわ子「なんて事してくれたの!!」

律「…へ?」
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:39:40.17 ID:uzayNCY0


唯「ケイオンジャーに…」

梓「苦情…ですか…?」

さわ子「そう、軽音部顧問兼ケイオンジャー司令官の私のところにね

     ケイオンジャーが学校中で暴れてるからどうにかしてくれって」

律「わ、私達何かしたっけ?」

唯「さあ」

澪「一体どういう事なんですか?」

さわ子「そんなの私が聞きたいわよ…」

ガチャ

和「…私から説明するわ」

唯「和ちゃん!!」
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:41:10.47 ID:uzayNCY0
澪「どうして和が…?」

和「それが…生徒会の方にもケイオンジャーのことで苦情が来てるのよ」

律「な、なんだって!」

梓「もしかして結構大きい問題なんじゃ…?」

紬「い、一体何が…」


和「そうね…

  まず 一件目は吹奏楽部からね、ケイオンジャーらしき人物に備品を勝手に持っていかれたって部員の子が怒っていたわ

  二件目は体育館での騒音騒ぎ、これもケイオンジャーらしき人物が犯人だって運動部の皆が

  つづいて図書室前で楽器の演奏をするケイオンジャー、注意した生徒に逆切れ

  おまけに食堂ではケイオンジャーがデザートのつまみ食いをしている所を見た生徒がいるそうよ」

和「それ以外にもたくさんあったんだけど…主だったのはこんな所ね」

律「そ、それはまた豪勢なっ…!」

澪「ひ、人事じゃないんだぞ!?」
122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:43:11.01 ID:uzayNCY0
律「つか、何だよそれっ!私達がそんな事するわけ無いだろ!」

紬「えっと何かの間違いじゃあ…」

和「私もあなた達がこんな事するとは思えないし…そう思いたいんだけど…

  実際に多くの苦情が寄せられてて…」


唯「…あわわわ」 ガタガタガタガタ

澪「…ゆい?」

梓「…先輩?」

唯「みおちゃん…… あずにゃん……」 ガチガチガチガチ

澪「…おい」

梓「…まさか」

唯「うわあああん!ど、ど、ど、どうしよう!! つ、つまみ食いがバレてたよっ!!!!」

律「犯人お前かいっ!!」
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:44:13.43 ID:uzayNCY0
和「まったく唯は…」

唯「いやあ、おいしそうだったから… つい…えへへ」

律「つい〜えへへ☆ じゃないだろ!」

紬「まあまあまあまあまあまあまあ」

和「後でちゃんと食堂に謝りに行くのよ」

唯「うぅ…」 シュン

和「ほら、私も一緒に謝ってあげるから…」

唯「和ちゃん…っ!ありがとう!!」 ウルウル


澪「…つまみ食いは唯だとしても他は……」

唯「他は知らないよ?」

さわ子「うーん…まぁそうよねぇ…
     唯ちゃんが今言われてたような事するとは思えないもの…つまみ食いはともかく」

さわ子「他の子達は何か知らない?」

律澪紬梓「…」 フルフル
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:45:41.55 ID:uzayNCY0
澪「これって何時の事なんですか?」

さわ子「えっ…! えっと…」

和「全部今日の出来事ね

  つまみ食いはお昼、後は全部この放課後の話よ」

さわ子(……私この場に必要なのかしら)

律「!! 今日だったら私達授業終わってからはずっと部室にいたぞ!」

唯「うん! ずっと部室でお茶してた!」

澪「まあ…軽音部としてそれもどうかと思うけど…

  でも5人で行動してたのは間違いないよ!」

梓「て事は私達が犯人じゃないって事ですよね! …つまみ食い以外」 ボソッ

唯「…め、面目ない」
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:46:46.56 ID:uzayNCY0
紬「それじゃあ目撃されてるケイオンジャーは一体…」 ウーン…

澪「和、本当にケイオンジャーだったのか?」

和「そうね、どの事件も目撃者の子は間違いなくケイオンジャーだって

  『ケイオンジャースーツを着ていたし、最近よく活躍してる所を見てたから見間違えるはず無い』

  とまで言われちゃったわ…」

律「評判が逆に仇になったか…」

梓「! 思ったんですけどケイオンジャーだとしたら色も見られてるんじゃないですか?」

律澪「!!」 

律「そうだな…色までわかれば…」

澪「個人まで特定される…」

和「それは…」

和「…」チラッ

律「…」

澪「…」

梓「…」

紬「…」

唯「…へ? 私?」
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:48:25.71 ID:uzayNCY0
さわ子「どの事件もケイオンジャーピンクが犯人だそうよ」

唯「ち、違うよ!!!!私そんな事してないよ!!!」

梓(つまみ食いしたじゃん…)


さわ子「まあでも、さっきも言ったけど唯ちゃんが犯人とは思えないのよね」

律「だよなぁ」


澪「でもピンクは唯しかいな…

澪「って、あああああああっ!!!!!!!!」

律「! ど、どうした!?」

澪「あるじゃないか!! 唯の着ている奴以外に3着!

  ピンクのケイオンジャースーツ!!」

梓「!! そう言えば」

紬「私達も元々はピンクだったから…」

律「さわちゃん! 前のスーツはどうしたんだ!?」

さわ子「えっと前のスーツなら…」

127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:49:14.83 ID:uzayNCY0
スタスタ ガチャ

さわ子「こっちの部屋にしまって…

さわ子「!!!」

さわ子「2着しかない…」

唯律澪紬梓和「!!!」


和「…無くなったスーツの持ち主が犯人って事かしら…」

梓「でも、どれが誰のだか…」

さわ子「作ったのは私よ?サイズでわかるわよ」

さわ子「無くなってるのは…」


さわ子「…澪ちゃんのね」

澪「!!!」
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:50:51.18 ID:uzayNCY0
澪「ち、違う!!私じゃない!!!」

律「そうだよ、さわちゃん!澪だってそんなのしたりしないって!!」

紬「ええ、それに澪ちゃんが犯人だとしたら
  自分に疑いが向くような事を言うかしら…」

さわ子「んー…」

和「…もしかしたら外部の人が持っていったんじゃないでしょうか?」

唯「それだよ!和ちゃん!」

さわ子「それも考えにくいのだけどね…」

梓「どうしてですか?」

さわ子「あなた達は何でもないように着こなしてるけどケイオンジャースーツは特別製なのよ」

律「普通じゃあ無いのはわかってたけど…

  普段は通常の制服なのに掛け声1つでスーツ姿に着替えられるし…」

紬「うん、潜在能力を引き出すってだけでも凄いことだと思う」

梓「て言うか、そんなの作れるさわ子先生は何者ですか…」
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:51:58.06 ID:uzayNCY0
さわ子「それだけじゃあ無いわ…ケイオンジャースーツを使いこなすにはある条件が必須なのよ」

澪「条件?」

さわ子「この条件があなた達に…、そして代々の軽音部がケイオンジャーを任されている由来でもある」

律「初めて聞いたぞ、そんな話」

唯「代々の軽音部って事は、さわちゃんもケイオンジャーだったのかな?」

梓「誰でもなれるわけじゃ無かったんですね」

紬「…そ、それで条件と言うのは?」 ゴクリ


さわ子「ズバリ… 音楽を愛していることよ!」


130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:53:01.24 ID:uzayNCY0
唯「わぁ!」

紬「まぁ!」

澪律梓和「…」

さわ子「あら…? ちょっと反応少ないんじゃない…?」

律「いやぁ…なんか取ってつけたような設定だなぁって…」

さわ子「えぇっ…た、確かにとってつけたようだけど…… でも本当よ!

     音楽を愛する高校生くらいの若い女子じゃないとケイオンジャースーツは使いこなせないの!」

唯「ああ!だからさわちゃんは着れないんだね!」

さわ子「ああん?」 ギロッ

唯「ごめんなさい」

律「でもそうなると私らがますます怪しく…」

澪「私じゃないからなっ!!」

律「わかってるって!」

タッタッタッタ ガチャ

会計「大変です、会長!」
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:54:22.58 ID:uzayNCY0
和「どうしたの?」

会計「ケイオンジャーが3年の教室で暴れてるそうです!」

律澪唯梓紬「!!」

和「なんですって!」

会計「ってあれ?皆さん御揃いですよね?

    あれれ?じゃあ教室にいるケイオンジャーって?」

澪「ほら、私じゃなかっただろ!」

律「だからわかってるって…」

唯「それより!これってケイオンジャーの偽者が現れたって事だよね!」

紬「うん!こんな事する人を放っておけない!」

梓「とっ捕まえて汚名返上!名誉挽回です!」

さわ子「みんな疑って悪かったわ、ごめんなさいね…」

唯「さわちゃん…」


さわ子「ケイオンジャー!出動よ!」

律澪唯梓紬「おおーっ!!!!」
132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:56:03.12 ID:uzayNCY0
3年教室!

律「え… もうどっか行っちゃったのか?」

瀧「うん、丁度さっきケイオンジャーの皆と入れ違いになる形で」

佐藤「やっぱり偽者だったんだね」

澪「逃げられたのか…」

梓「また別の場所で暴れられたら不味いですね…」

紬「どっち行ったかわかる?」

瀧「うーん、ちょっとわからないよね」

佐藤「いつの間にかいて、いつの間にかいなくなってたもんね」


律「うーん…思ってたよりかなりやっかいな奴みたいだな」

唯「て言うかなんで私達の教室に…?」

瀧「なんかよくわからない事言ってたけど…
  ニキ?がどうとか… もぶ?がどうとか…」

佐藤「あと名前がどうとか…」

唯「?」
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:57:41.65 ID:uzayNCY0
……

律「犯人は取り逃がし、これと言って手がかりはなし っと」

梓「どうしましょうか… 放っておくわけにはいきませんし…」

澪「今の所…偽者の活動範囲は校内だろ?」

紬「手分けして探してみたらどうかしら」


律「そうだな ついでに誤解も解いて回るか!」

唯「それがいいよ、りっちゃん!」


律「よぉしっ!偽者捕まえて誤解も解いて名誉挽回だぁっ!!!」

梓澪紬唯「おーっ!」


唯「それじゃあ私は…

和「それじゃあ私は唯をつれて食堂に謝りに行ってくるわ」

唯「え、えぇ 今から…?」

和「もう…当たり前でしょ…?」

唯「うー」

澪「ちゃんと謝って来るんだぞ」

唯「はい…」
134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:59:11.34 ID:uzayNCY0
音楽室!

吹奏楽部員「ケイオンジャーの偽者?」

律「そういう事だ」

吹奏楽部員「偽者が現れて大変だろうけど…

        それはそれとして なんとかしてよ…こっちだって楽器が無くて困ってるんだから」

さわ子「迷惑かけたわね、でも安心して!」

律「おう!ケイオンジャーが早期解決を目指しますっ!!」 ビシッ

吹奏楽部員「うん、頼んでおくね

        あ、あとできればそっちに入り浸ってお菓子ばかり食べてる顧問もなんとかしてくれると嬉しいかな」

さわ子「うぐっ…」

律「バレてるのかよさわちゃん…」

吹奏楽部員「そりゃあ2年間もやってればバレるって…」


律「でも目撃者がいるのに、なんで盗られたんだ?」

吹奏楽部員「それが…いつの間にか現れていつの間にか盗っていったから」

律「なんじゃそりゃ…それで、盗られた楽器って?」

吹奏楽部員「えっとね…」
135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:01:10.44 ID:uzayNCY0
体育館!

いちご「そっか、やっぱり偽者だったんだ…

     わかった…皆にも伝えておくから…」

紬「うん、お願いするわ」

梓「ありがとうございます!」

紬「これで誤解も解けるといいわね〜」

梓「そうですね、でもきっと大丈夫です!」

紬「そうよね!」


梓「ところで騒音騒ぎって、やっぱりここで演奏してたんですか?」

いちご「うん、いつの間にか壇上に立ってて楽器の演奏を始めてたんだ…

    前にも軽音部は体育館使ってたことあるから… 特に気にしてなかったけど…

    無視して練習してたら暴れだしてさ…」

梓「迷惑極まりないですね…」

紬「止めたわけじゃないのに暴れはじめたの?」

いちご「うん、そうだよ…」

梓「とんでもないです…」

紬「何が目的だったのかしら…」
136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:02:46.82 ID:uzayNCY0
図書室!

風子「じゃあ…あのケイオンジャーは偽者だったんだね」

澪「そうなんだよ、迷惑かけたみたいでごめんな」

風子「ううん、秋山さんが謝ることじゃないよ」


澪「どんな様子だった?」

風子「いつの間にか図書室前にいて、大きな音で演奏し始めたから

   注意したら…怒りだして…」

澪「…迷惑な奴だな」

風子「でも先生が通りかかったら、いつの間にかいなくなってたな」


風子「偽者騒動で大変そうだけどケイオンジャー頑張ってね」

澪「ああ、ありがとう」


廊下の陰 佐々木(秋山さん、私も影ながら応援してるからね!) グッ
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:03:41.23 ID:uzayNCY0
食堂!

唯「勝手にデザート食べちゃってごめんなさい」 ペコリ

和「私からも謝らせて頂きます、ごめんなさい」 ペコリ

おばちゃん「あらあら、これは丁寧にどうも

       でもいいのよ、ちゃんと謝ってくれればね」 ニコッ

唯「!」 パァア

おばちゃん「今度からは言ってくれれば、ちょっとだけ食べさせてあげるから」

唯「!!」

和「えっ!あ、あの い、いいんですか?!」

おばちゃん「ケイオンジャーは街の平和を守るために活躍してくれてるんだからね

       そのお礼みたいなものさ… あ、でも皆には内緒だよ?」

唯「わぁ!! ありがとーっ!!!」

和「はぁ… まったく調子に乗らないの」

唯「えへへ」
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:04:31.27 ID:uzayNCY0
廊下!

律「…」 スタスタ

さわ子「…」 スタスタ

律「おっ」 

澪「あっ」

スタスタ

澪「どうだった?」

律「特に成果なーし」

さわ子「ケイオンジャーの誤解は解けたけどね、澪ちゃんの方は?」

澪「こっちも…偽者の方はまだ…」

律「後はムギ達と唯達か…」

スタスタ

梓「あ」

ムギ「りっちゃん!みおちゃん!」
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:05:39.14 ID:uzayNCY0
律「おっと噂をすれば」

澪「そっちはどうだった?」

梓「暴れてるのは偽者だと伝えたので、そっちは大丈夫だと思います」

紬「でも…偽者本人は見つからなかった…」

律「ムギたちもダメだったかー…」

澪「残るは唯たちだけど…」


唯「みんなーっ!」 タッ タッ タッ

梓「あ、唯先輩」


タッ タッ タッ ズルッ

唯「いてっ」

律「…なにやってんだ…」
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:06:46.37 ID:uzayNCY0
唯「いたたた…」

律「で、どうだった?」

唯「え?何が?」

律「偽者だ偽者!」

唯「あ、そうだった!」

スタスタ

和「こっちは居なかったわ…そっちも?」

澪「ああ…」

律「弱ったなぁ、手分けして探せばすぐ見つかると思ったんだけど」

澪「いつの間にか現れて、いつの間にかいなくなってるか…」


さわ子「…もしかしたら怪人かもね」

澪「えっ」

律「なんとっ」

唯「偽ケイオンジャーは怪人なの?!」
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:07:55.78 ID:uzayNCY0
さわ子「怪人は常人とは思えない力を使うから怪人なのよ

    いつの間にか現れたり消えたり、普通の人じゃできないでしょ?

    お古とは言え、ケイオンジャースーツにも着替えれたみたいだし…侮れないわね」

梓「怪人でもケイオンジャーになれるんですね…」

律「怪人でケイオンジャー… そんな奴、私達で何とかできるのかよ」

さわ子「ふっ ふっふっふっふ」

唯律澪紬梓和「?」


さわ子「でも大丈夫! こ ん な 事 も あ ろ う か と !!

     新しい方のスーツならケイオンジャーパワーを利用した必殺技が使えるようになってるわ!!」

梓「でましたね、お約束 『こんな事もあろうかと』」

紬「私も聞いたことある!凄い発明が登場する直前に出てくるセリフよね!」

律「何故かギリギリだったり、ピンチだったり困った状況になってから初めて説明するんだよな」

澪「ご都合主義と言うか…後付と言うか…」

唯「違うよ!その方が盛り上がるからだよ!」 フンスッ
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:10:18.99 ID:uzayNCY0
さわ子「何よ文句ばっかり!せっかく作ったのにぃ!」 ブーブー

律「はいはい、それで必殺技って?」


さわ子「……あなた達はケイオンジャーとして戦っていく上で

    これから山ほどの苦難や困難、そして災難…色んなピンチにぶち当たるわ……

    受験戦争、人間関係、就職難、男女の関係、金銭関係、婚活戦争、子供の養育、親の介護、老後の心配……」

唯「わわわ…それは大変だよっ!ピンチだよっ!!」

梓「でもそれケイオンジャー関係ないですよね」

さわ子「私は顧問として、担任として、そして司令官として!

    あなた達にはそんなピンチにも挫けず立ち上がって欲しい…」

唯「さ、さわちゃん…」 ウルウル

澪「いい事は言ってるけど…」

さわ子「でも、そんな事言ったってあなた達はまだまだ経験不足で未熟な女子…

    挫折してしまう事だってきっとあるでしょう」

唯「うぅ…不安だよぉ」

和「この件って必要なのかしら…」
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:12:45.65 ID:uzayNCY0
さわ子「そんな時…私はそばにいる事はできない…!

    あなた達は自分の力でこれらの苦難を乗り越えないとダメなの…」

唯「さわちゃんっ……」 クッ

律「まだ長くなるのか、これ」

さわ子「それでも!!それでも旅立っていくあなた達のために何か私にできる事はないかと考えたわ…

     そして思い至ったの…『そうだ、必殺技を送ろう』ってね…」

唯「さわちゃん…そこまで私達の事考えて」 グスグス

梓「なんでそんな結論に達したんですか…」

さわ子「使い方は簡単よ…ケイオンジャーに変身した状態で

    愛をこめて心の中で呟くの…『必殺技を使いたい!』…」

律「そ、そのまんまだなー…」
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:14:10.04 ID:uzayNCY0
さわ子「長くなったけど

    今言ったとおり必殺技を使いたいと思えば、ケイオンジャーパワーで必殺技が使えるようになるわ!

    もちろん、それぞれの色で必殺技は違うけど あなた達のあなた達らしさを引き出せるはず!

    これからの戦いに上手く活かして頂戴!」

梓「想像通りのご都合主義でしたね」

紬「でも…必殺技なんてなんだかかっこいいわね!」

律「せっかくだし使ってみるか…」


律「 必 殺 !!!!」 ギュイイイイイイン

澪「!!!」

唯「おお!りっちゃんが光ってるよ!!!カッコイイ!!!!」


律「おおお!!」 ゴォオ…
145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:15:08.90 ID:uzayNCY0
律「な、なんか力が沸いてくるって言うか…なんかスゲェな!!」 ゴォオ…


さわ子「それがりっちゃんのりっちゃんらしさを活かした必殺技『ヒートアップ』よ!」

唯「確かに…元気一杯だね!!」


律「ふっ…今の私なら何でもできる…」 ゴォオ…

澪「調子に乗るな」


律「まぁ、見てなって」 ゴォオ…

律「よしっ!!」 ダッ

だだだだだだだ…


梓「あ、走っていきましたね」

澪「どこ行くんだ…?」
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:16:28.28 ID:uzayNCY0
だだだだだだ…

梓「あ、戻ってきましたよ」

澪「結構速いな」

律「ゴール!!!」 ゴォオ…


澪「どこ行ってたんだ?」

律「ちょっと校内一周してきた!」 ゴォオ…

澪「へー、速いな」

律「タイムは!?」 ゴォオ…

澪「測ってないけど…2分くらいじゃないか?」

律「ふっ… また2秒、世界を縮めた…」

 シュゥン…

律「ってあれ?」
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:17:18.19 ID:uzayNCY0
さわ子「時間切れみたいね」

律「なんだ、これで終わりか」


律「でもいい感じじゃないか!私の必殺技!」

澪「必殺技って言っても…」

梓「元気一杯になるだけですよね…」

澪「地味だな、レッドなのに…」

梓「地味ですよね、部長なのに…」

律「ガーン!!」


律「うわぁん、ムギ!2人が虐める!!」

紬「よしよし」

唯「いいなぁ…りっちゃん…」

唯「よし!!私も必殺技使うよ!!」
148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:19:07.15 ID:uzayNCY0
紬「次は唯ちゃんの番ね…!」

律「どんな必殺技だろうな」


梓「て言うかせっかくの必殺技で遊んでていいんですかね、しかも怪人放って置いて…」

澪「いや、よくないけど…」


唯「行くよっ!」

唯「 必 殺 !!!!」 ギュイイイイイイン

紬「!」

律「…」 ゴクリ

澪「…」

梓「…」


シーン…
149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:20:11.40 ID:uzayNCY0
唯「あ、あれ…?」

律「何も起きないぞ…?」

紬「えっと何も起きな必殺技…?」

唯「えっ」

梓「…もしかして唯先輩らしさって…」

唯「まさか…」

律「怠け者な所…なのかっ!?
  だから何も起きないのかっ!!?」

唯「そ、そんなぁ…!!」

さわ子「そんな訳無いでしょ」

さわ子「おかしいわね…調整不足だったかしら…」

澪「どっちにしても必殺技は使えないっぽいな」

唯「ええぇえっ!必殺技使えないの!?そんなぁ…」 グスッ

律「泣くなよ…」

唯「だってぇ…」 グズ

梓「唯先輩、元気出してください」

唯「うぅ…あずにゃぁん…」 ズビズビ
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:21:35.84 ID:uzayNCY0
梓「落ち着きました…?」

唯「うん…」

さわ子「大丈夫よ、唯ちゃん

    またスーツの調整をしてちゃんと必殺技使えるようにしておいてあげるから」

唯「ありがとう、さわちゃん!」


唯「でも大丈夫だよ、必殺技が使えなくても私はケイオンジャーだからね!」

梓「はい!必殺技が無くても唯先輩はケイオンジャーです!」

唯「あ、そうだ!あずにゃんも必殺技使ってみなよー」

梓「えっ、私ですか…そうですね…」


梓「じゃ、じゃあ使ってみます」

律「あれ?嫌がったりしないのか?」

梓「ま、まぁ ちょっと私も使ってみたかったので…」 テレテレ
151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:22:40.25 ID:uzayNCY0
梓「じゃ、じゃあ行きます…」

唯「がんばれ、あずにゃん!」 ワクワク

律「梓のはどんな必殺技だろうな」


梓「 必 殺 !!!!」 ギュイイイイイイン


梓「!! こ、この漲って来る力は!!!」

唯「? あずにゃん?」

梓「…」 スッ

律澪紬「?」

梓「…」 タッ

ピューーーーーーーーン

唯律澪紬「はやっ!!」
152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:23:59.09 ID:uzayNCY0
ピューーーーーーーーーーーン

梓「…ゴ、ゴールです!」 スタッ

紬「も、もう戻ってきたの…!?」

梓「校内一周してきました!!」

唯「ま、まだ10秒も経ってないよ!?」

梓「これが私の必殺技なんですねっ!」

さわ子「そうね、『スピード』って所かしら」

さわ子「差し詰めゴキ…

唯「きっとあずにゃんはネコさんみたいだからねっ!」

梓「ネコみたいな運動神経が手に入ったって事ですね!」

梓「ところで、さわ子先生… 何か失礼な事言いかけてませんでした?」

さわ子「ううん!何も言ってないわよっ☆」


律「うぐっ えぐっ ぐすっ」

澪「泣くなって」

律「だっで、私の必殺技より全然ずごいぃ…」 グズグズ

澪「ああ、もう!よしよし!」
153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:25:29.17 ID:uzayNCY0
紬「じゃ、じゃあ次は私の…


和「唯ー!」 タッタッタ

唯「あ、和ちゃん」

律「あれ、和…何時の間に…どこ行ってたんだ?」

和「長くなりそうだったから、偽者探しに行ってたのよ」


梓(わ、私達が必殺技で遊んでる間にっ!)

澪(そんな事をっ!和ごめん!!)


唯「あ!偽者の事すっかり忘れてた!」

律「必殺技が思ったより凄くてテンション上がってたな、和ごめんなー」

和「あなた達は…」 ガクッ

紬(私も皆と必殺技使いたかった…) シュン


和「それで偽者だけど今度は校庭で暴れてるらしいのよ」

律「校庭か、よし!必殺技も手に入ったし今度こそ偽者をとっ捕まえに行くぞーっ!」

澪梓唯紬「おーっ!」
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:26:57.40 ID:uzayNCY0
校庭!


陸上部員A「だから困るって!!」

?『は、放してください!』



陸上部員B「ねぇ…あのスーツさ、ケイオンジャーよね…」

陸上部員C「うん、だと思うけど…」

陸上部員D「ケイオンジャーって変態退治したりいい人たちだと思ってたのに…
        部活の邪魔するだなんて…」

陸上部員C「酷いよね…」


陸上部員A「ダメだよ!校庭にそんな落書きしちゃあ!」

?『落書きじゃありません!宇宙へのメッセージです!』

陸上部員A「はぁ?」

?『私はどうしても呼びたいんです!』
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:28:17.98 ID:uzayNCY0
                ___   , r‐- 、
                  r ´       ミ 、   ヽ
              /           ヽ  ハ
           / i   i ハ    | i// ハ   ',
          { | i   |斗ヨ‐ リ |ヾ /  ',   ',
 『UFOを!』   | |-┼从 .iヽ{.xヽ/| .|彡' / }   .i
          | ヾ ,xヽ .i 行:心,|  | ヘ  |   i
.            {ヽ 代リ ∨ ヾン | |.ソ  ハ   i
            i ヾ          ! |/ イ | 八
           | |ハ   t フ    |   !/ !:  !   トヽ
          | ! |:ヽ. _  . イリ i. |  ハ  |: . :ハ  `
              !i!:! ∨ _ ハ   レi i !、   |:.リ:. . .:.|
             r}!||─匕´ヽ\/リ:./川:.:|ゝー- 、: i |
.           / : ||:.:.:.|:.:.:Y ∨i// /:.ノ./.:.:.:.:| i |:.ヽ !:|
      n   { :.:.:i{.:.:.:|:.:./ .ハソヾイ.: ̄〉.:.: | i |:.:.:}.|:}
     r ニ} |:.:.:.:.:.:.:..|/:i / |{´ iヽ: /.:.:. リ ; }:.:.:|:iリ
     k ニ} .|::..:.:.:i.:.:.{{.:.|/i{  !!ヽ |:.:./}.:.:.:.:レ'ノ.:.: |n_
     ki.:.:.:ヽ|.:.::..: |:.:.:{レ' .}| .||  ヽ'ノ.:.:.:.:.:/ .:.:.:{ニ i
     ヽ:゙. :.:.:.`:.:...: !:.:.:.:.:{ |i  ||  |/.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.r{ニ .ノ

         偽ケイオンジャー/偽放課後ピンク

               三 浦  茜
156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:29:16.19 ID:uzayNCY0
陸上部員C「ゆ、UFOって…」

陸上部員B「電波なのかな…」

陸上部員D「さぁ…」


陸上部員B「てかあんな子ウチの軽音部に居たっけ?」

陸上部員C「そもそもあんなピンクの髪の子ウチの学校に居たっけ?」

陸上部員D「さぁ…」


茜『と、とにかく邪魔しないで…!』 バッ

陸上部員A「きゃっ」

陸上部員BCD「! 部長!」
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:30:14.31 ID:uzayNCY0
陸上部員A「いつつ…」

茜『あ、ご、ごめん… だ、だって… 邪魔するから…!』

陸上部員B キッ

茜『ひっ』

陸上部員B「最低だよ!ケイオンジャー!!見損なった!!」

陸上部員C「いつもは変質者を倒したりしてるのかもしれないけど!
       一般の女の子に手を挙げるなんて信じられないっ!!」

陸上部員D「部活の邪魔はするし!ヒーローの風上にも置けないね!!」

茜『あ、あ、あう…』

茜『っ!!』 ダッ

陸上部員B「あ、逃げた…」

陸上部員C「待てっ!!」

茜『し、知りませんっ!』
 

?「おっと待ちなよ、おじょうちゃん」

茜『!! だ、誰!?』
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:31:13.46 ID:uzayNCY0
律「燃える真っ赤な夕焼け空! 放課後レッド!!!」

澪「爽やかなブルーハワイ!! 放課後ブルー!!!」

梓「ちょっぴりビターなチョコレート! 放課後ブラック!!!

唯「ストロベリーショートケーキ! 放課後ピンク!!!」

紬「甘いハチミツレモネード!放課後イエロー!!!」

唯澪律紬梓「放課後戦隊!!!ケイオンジャー!!!!」 ちゅどーん


茜『…け、ケイオンジャー!!!』

陸上部員D「え!ケイオンジャー!?」

陸上部員C「5人揃ってる…どういうこと…?」


律「って言うか おい、ちょっと待て!!!!!!!」
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:32:56.56 ID:uzayNCY0
律「何時の間に食べ物に統一したんだよ!!? 私だけ浮いてるじゃん!!!」

澪「皆、前の時よりカッコイイ口上が思いつかなかったから

  もういっそ食べ物で統一したらいいんじゃないかって…」

律「うん、いいんじゃないかっ!?

  確かにその方が私達っぽくっていいと思うよっ!?

  でもなんで私にだけそれが伝わってないんだ!?」

紬「えっと… なんでだろ?」

梓「律先輩には唯先輩が伝えるって言ってませんでした?」

唯「あれ?伝えてなかったっけ?」

律「また犯人お前かよっ…!」


陸上部員A「なんか喧嘩してるけど…」

陸上部員B「だ、大丈夫かな…」
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:34:00.01 ID:uzayNCY0
唯「ああん、りっちゃんごめんなざいっ!!」 グス グス

律「泣くなよ、ちくしょー もういいよ!

  もう終わったことだし気にしてないからっ!

律「それよりそこの怪人デコビッチ!!」

茜『でこびっ…!?』

律「よくも私達の格好を真似したりして

  ケイオンジャーの名前を貶めるような真似をしてくれたなっ!!

  とっちめてやるから覚悟しろっ!!」

澪「思ったんだけど

  5人がかりで女の子1人とっちめるのも正義の味方のやる事じゃないんじゃないか…?」
161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:34:50.84 ID:Zf.6jmko
まさかのデビちゃん
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:35:36.48 ID:uzayNCY0
陸上部員B「それにしても偽物のケイオンジャーだったなんて」

陸上部員C「散々悪事働いて人のせいにしようとしてたのね…!」


茜『…うぅ』 チラ

茜(後ろには陸上部の人たち…) 


律「どうした!来ないのか!来ないならこっちから行くぞっ!」

唯「りっちゃん、落ち着きなよー」


茜(前にはケイオンジャー…) チラ

茜(こ、これは八方塞なんじゃ…) 
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:36:34.80 ID:uzayNCY0
唯「どうしてこんな事したの!?」

茜『!』

唯「私達の振りして、吹奏楽部の人たちの楽器を盗ったり、

  図書室や体育館で騒いだり、食堂でつまみ食いしたりっ!」

梓「唯先輩!ドサクサに紛れて罪を押し付けないでくださいっ!」

唯「えへへ…つい…」

律「つい、じゃないだろ…」

紬「でも本当にどうしてこんな事を…」


茜『ひ…日の当る所にいる人たちにはわかりませんよっ!!』


唯「え?」
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:39:03.82 ID:uzayNCY0
茜『けいおん!のアニメ2期が決まってVIPが盛り上がっていた頃…

  そんな時…私は作られた…』

茜『ふふっ…あの頃は楽しかったな…』


律「おい、急にメタな話になったぞ」

澪「こう言う話になると突っ込みにくいからとりあえず最後まで静かに聞いてみよう」


茜『まさか本気で釣れたりする訳無いのに

  皆が…多くの人たちが一生懸命私の設定を考えてくれて』

茜『そう、あの頃の私は輝いてた!』

茜『たくさんの人が私の絵を描いてくれた!AAを作ってくれた!

  声を当ててくれた!キャラソン!CM!アニメ!グッズ!!

  そしてたくさんのSSに登場してきた!』

茜『けいおんの人気キャラの隣にいて…まるでスター気分!』

茜『あの時はそう!確かに私は日の光の下に輝いてた!』


茜『でも…そんな人気も束の間…二期が始まってからは状況は一変した…』
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:39:57.68 ID:uzayNCY0
茜『当初は噂を聞きつけた京アニがトチ狂って私を登場させてくれないかなぁ…なんて思ってたけど』

律「いや、それはまずない」

茜『そう、そんな事は無かった…正直ガッカリしたけど…

  でもそんな事より私の立場を追い詰める出来事があった…』


茜『それがモブキャラのクローズアップ…!』


茜『愕然としたっ!だって日に日に私のスレは減っていって…』

茜『今となってはやれ純ちゃんだ、やれ姫子だ、やれ聡だ…』

茜『少し前までは私もVIPSSで活躍する機会があったっ!』

茜『でも今じゃあ!!!まるでめっきりじゃあないですか!!全然スレなんて立つ様子ない!!』

茜『完全に役割もポジションも椅子も!全部モブに食われてるじゃないですかっ!』



茜『私だってもっと活躍したいのにっ!!!!』
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:41:34.07 ID:uzayNCY0
唯「じゃ、じゃあ私達のフリをしたのは…」

茜『ケイオンジャーは軽音部員なんでしょ!

  だったら私がやったっていいじゃないですかっ!』


律「吹奏楽部からユーフォニアムを盗んだのは…」

茜『私の担当楽器だからですよ!』


澪「体育館や図書室で演奏を始めたのは…」

茜『ケイオンジャーの服を着て演奏すれば皆軽音部員だって思ってくれるでしょ

  そして目立つ場所で演奏すれば、ちゃんと私の存在を証明できる!!』


紬「無視されて暴れだしたのは…」

茜『私の活躍を無視するなんて許せなかったから!!!』


梓「3年教室で暴れていたのは…」

茜『モブごときが調子に乗るなぁああああっ!!!!!』
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:42:34.08 ID:uzayNCY0
梓「そんな… 勝手すぎます!!」

律「出番が欲しい気持ちはわかる…だからって人に迷惑かけたらダメだろ!」

茜『うるさい!!日の当るところにいる人たちには私の気持ちはわからない!!』


茜『私の名前は三浦 茜!! 担当楽器はユーフォニアム!!!

  ピンクのポニテがトレードマーク! あだ名はデビちゃん!!!

  物静かで引っ込み思案な転校生!』

茜『そして…』


茜『桜高軽音部員の一員なんだからああっ!!!』 ダッ


陸上部員B「こ、こっちに突っ込んできた!?」

陸上部員C「あわわわ」


律「まずい!陸上部の所を無理やり突破する気だぞ!」

澪「ど、どうするんだ!」

梓「!」 ギュイイイイイイイイイイン
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:43:40.01 ID:uzayNCY0
シュッ

梓「…」 ザッ

茜『!!!』

梓「ここは通しません!」

茜(えっ…ま、回り込まれたっ?!)


紬「あ、さっそく必殺技ね!」

唯「あずにゃんカッコイイ!!!!」


律「えっぐ ひっぐ」

澪「…だから泣くなよ」

律「だっで、あずざの奴…必殺技をあんながっごいい使いがたして…

  どうせわだしは地味なんだぁ…うわぁあん!」 グズグズ

澪「はいはい…」

澪「たっく、律はケイオンジャーのリーダーってだけで十分カッコイイよ…」

律「えっ本当?!」 キラキラ

澪「立ち直るのはやぁっ!」
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:44:23.52 ID:uzayNCY0
梓「さ、大人しく投降してください」

茜『は、はは…潮時かな』

茜『…』

茜『ううん…本当は最初からわかってたよ…

  本物には勝てるはずないんだって…』

茜『でも少しの間だけでもチヤホヤされたかったから…』

紬「だからケイオンジャーに…」

茜『この頃よく聞いてましたから…ケイオンジャーの活躍は…

  だからケイオンジャーのフリをすれば私も人気者になれると思ったんです…

  憧れのケイオンジャーみたいに…』


律「おい、いつの間にかメタな話から摩り替わってるぞ」

澪「その方がいいだろ、ヤボな突っ込みはするな」
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:45:21.04 ID:uzayNCY0
梓「ねぇ、最後の校庭の落書きはどう言う意味だったの?」

茜『宇宙人を呼ぼうと思ったんです』

唯「宇宙人?」

紬「どうして?」

茜『だってケイオンジャーは宇宙人を倒してるんですよね?

  だから宇宙人を呼んで、それを私が倒して…人気者に返り咲き…』

澪「えっ?私達が倒してるのは怪人だけど…」

茜『えっ』

澪「…だから宇宙人じゃなくて怪人」

茜『…あ、あれ?』

澪「…」

茜『…』
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:46:13.35 ID:uzayNCY0
律「て言うか…宇宙人呼んで…それで倒すつもりだったのか…?」

茜『は、はい! そうですよ!?何か!?』

紬「えっと どうやって…?」

茜『えっ そ、そりゃあ… せ、正義の力でですよ!』 フンスッ

澪「…」

律「…」

梓「…」

紬「…」

茜『あ、あれ?』

唯「プスッ」

茜『!!』

唯「ぷくくっ」

唯「あはははははっ!」
172 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:47:33.84 ID:uzayNCY0
澪「おい、唯!」

唯「だ、だっで…宇宙人!あはははは!」

紬「うふふ」

澪「! ムギまで!」

律「…ははっ ははははは!」

澪「りつ!?」

律「いやあ、なんかいろいろ考えるのが馬鹿らしくなってきてさ」

茜『!! な、なんで?!』

律「だって本当いい奴なんだろ?」

茜『!』
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:48:17.46 ID:uzayNCY0
律「結局三浦さんは…私達に…ケイオンジャーに憧れてただけなんだよ

  怪人を倒して、街の平和を守って正義のヒーローとして大活躍な私達に憧れた」

澪「!」

律「だから私達の真似して宇宙人を倒そうと思った、本当は怪人だけどな

  でもさ、そんな奴が悪い奴だと思うか?」

澪「思わない…」

梓「結局今回は何としても活躍したいって気持ちが空回ってただけなんですね」

律「そう言うことだよ」

茜『あう…』 カーッ

唯「それに三浦さんもケイオンジャースーツに着替えれたんでしょ?

  ふふっ、ケイオンジャーになれるのは愛の心を持ってる女の子だけなのです!」

紬「音楽への愛じゃなかったっけ?」

唯「あれ? そだっけ?」

律「まあ少なくとも悪い奴じゃないって事だけは確かだよ」

茜『う…うう』 カーッ
174 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:49:33.98 ID:uzayNCY0
律「よし!三浦さん今回の事、私達は許す!!」

茜『…!!!』

茜『……いいんですか……こんなに迷惑かけたのに…』

律「くどい!ケイオンジャーに二言は無い!」

澪「私達に憧れての行動だしな…嬉しい気持ちはあるし
  
  ちゃんと反省してくれればそれでいいよ」

梓「ええ!誤解も解けてますしね」

唯「だから、私達の事は気にしなくてもいいんだよ!」

律「その代わり、迷惑かけた人たちにはちゃんと謝るんだぞ!」

紬「ちゃんと謝ればみんなもきっと許してくれるから!」

茜『…!』

茜『…はい』

茜『皆さん…何から何まですみませんでした!!』
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:50:09.81 ID:uzayNCY0
……

茜『これはお返しします』 スッ

澪「ああ、確かに もうこんな事するんじゃないぞ?」

茜『はい!』

唯「でも、どうして澪ちゃんのスーツだったのかなぁ」

茜『え、えっと…それ以外入らなかったので…』

律「あぁ…エロいボディしてるもんな…」

澪「お前は親父かっ!!」 ガツンッ

律「いてっ」

茜『ははっ』
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:50:43.38 ID:uzayNCY0
茜『私…1から出直します!

  ちょっとずつ小さな善行から初めて…

  いつか皆さんの横に立っても恥かしくない人気者になってみせます!』

唯「うんうん!その意気だよ!」

澪「ああ、応援してる」

梓「頑張って!」

紬「でも困ったことがあったら呼んでね!」

律「ケイオンジャーは何時だって正義の味方だからな!」

茜『はい!』

茜『みなさん!ありがとうございましたっ!!!』


こうして今日も街の平和は守られたのです
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:51:41.90 ID:uzayNCY0
それから一週間後

公園!

茜『よーし!ちょっとした事から少しずつ頑張るぞっ!』

茜『草の根運動だね!!』

茜『…草の根運動』

茜『よし!まずは公園の草むしりから!!』


ブチッ

    ブチッ

         ブチッ

茜『…』 モクモク

茜『…』

茜『意外と楽しいかも…』
178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:52:22.11 ID:uzayNCY0
部室!

澪「…」

澪「三浦さん…今頃どうしてるんだろうな」

律「え?」

澪「いや、元気にやってるのかなって思ってさ」

律「…」

律「だれ?」

澪「えっ!!!!」

律「なぁ、唯…三浦さんって誰だっけ?」

唯「…んー……さぁ?」

澪「!!! お、お前ら わ、忘れたのかっ!?!」
179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:53:11.76 ID:uzayNCY0
律「いや、何かそんな名前の人もいたような記憶もあるんだよ…」

唯「ねー」

澪「たった一週間前の話だぞ?!!」

唯「うーん、ムギちゃんは覚えてる?」

紬「えとー…誰だっけ?」

澪「ム、ムギまでっ!?!」

紬「ご、ごめんね!澪ちゃん今思い出すから!」

梓「えーっと…」

澪「あ、梓…」

梓「ちょっと待ってください!あ、なんか思い出せそうです!!
  今 記憶がこの辺りまで来てますからっ…!」

澪「な、なぁっ!!?!」
180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:54:10.68 ID:uzayNCY0
唯「あずにゃん!頑張って!」

梓「し、静かにしてくださいっ!」

唯「わ、わかったよ!あずにゃん!静かにしてるよ!」


梓「それは報告しなくていいです!

  って…あ、あぁあ……唯先輩が声かけるから記憶が引っ込んじゃいました…」

唯「ご、ごめんね…あずにゃん」

澪「な、なんて事だ…」

紬「ところで澪ちゃん、その人がどうしたの?」

澪「いや…なんでも無いんだ」


澪(こうやってキャラクターは忘れられていくのか…恐ろしいな

   …もし…けいおんが終わったとき… その時は私達の番かもしれない……) ゴクリ


                               第四話『敵か味方か!?偽ケイオンジャー登場の巻き!!』 完
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:56:27.90 ID:uzayNCY0
                                    怪人ファイルその4
                   . :´  `ヽ 
               ∠ -‐  ‐-ミ             名称:三浦 茜 (CV:矢口真理)
            . : ´         `丶
           /                  \         種族:偽ケイオンジャー/偽放課後ピンク
           /                       ヽ
         , '         /ヽ        ヽ: .ハ      パワー:3063(み う ら さん)
      /      / l   /   .         ハ: . 
      ,′  .'   ,/l | /    .  ハ     i : . |     必殺技:エアフィッシャー(さり気無く集団の中に紛れ込む、そして何気なく忘れ去られる)
     '′ . !  , !-|‐l‐.'      i‐- i、    | : : l
    / i  . : |  ∧ | 八|     l 八l  ′  | : :.:      データ:「軽音楽部に突如現れた転校生。お嬢様として育ってきた紬とは
.      | . : i|  | _j」_‐-l、    j _,厶イ    , : :,′.             正反対の超貧乏育ち。普段は物静かだが、生真面目な梓とは少し
.      l : : |: .  |〃ん心、    ィノ心トヽ. /、/ .            波長が合わない場面も。楽器は父親譲りのユーフォニアム。しかし腕前は初心者級。」
       '.: : i: :  |ヾ い::::}     い::::リ / rう}             と言うのは釣りスレから派生したプロジェクトwikiから抜粋した設定で、もちろん非公式なのである。
      V八ハ  |. ,,`゚゙´        `゙゚,,′ ん丿             一時期はVIPでも流行っており、SSスレに登場することもあったが二期が始まったあたりから
          ヽ: ト、       '      /イー彳                しだいに収束し、何時の間にか忘れ去られていた…
          )N∧     ー ‐    / : :|                と思っていたが、今も水面下で活動が続いていたらしく、これには流石の俺もちょっとビビった。
             `ト .        イ   : :|                今回は怪人として、そして偽ケイオンジャーとして登場して頂いたが果たして…
                .x≧=‐=≦x |  . : :ト、              あと、これはパクリとかじゃなくて、インスパイアされただけなんだから勘違いしないでよね
             // \  / Vハ、 : : | ヽ
            イ::::::l   /V∧   l:::::l\: :l  )     ストーリー:部室からケイオンジャースーツを盗みだし、ケイオンジャーに成りすましていた怪人
       , .......::´::::l::::::::.  / / ∧ /:::::|:::::`:...<             動機はケイオンジャーに憧れ、ケイオンジャーのように正義の味方として目立ちたかったから
.        /.::::::::::::::::::|:::::::::∨ ///  ∨.::::::|::::::::::::::::::::`ヽ             集団の中に紛れ込み、いつの間にかいなくなる必殺技エアフィッシャーによって唯達を翻弄するが
       |:::::::::::::::::::::|:::::::::::{   ∧   }:::::::::|::::::::::::::::::::::::::l.            必殺技を得たケイオンジャーに追い詰められ、最後にはケイオンジャーの言葉に心を打たれ改心。
                                              元々持っていた正義の味方に憧れる心を取り戻した。その後「1から出直す」とだけ言い残し、
                                              消息不明となる。キャラクターとはいつしか忘れ去られる運命にあるのかもしれない…

                                   参考文献:三浦茜まとめ@wiki
                                          http://www31.atwiki.jp/debichan/
182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:57:40.57 ID:uzayNCY0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
     ┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
   ┗ ┛  ┃ ┣┛┏┓┃  ┏┛┏  ┃ ┗━┛┏┛┃┗┻┛┏┛┣  ┏━━━ ┫┃┃
       ┃ ┃┗┛ .┃┃┏┛┏┛┃ ┃┏━━┛ ┏┛┏━━┛┏┛┗━┓━━━┛┻┛
     ┏┛ ┃    ┃┃┛┏┛  ┃ ┃ ┃   ┏┛  ┃   ┏┛┗┓┏┓┃     ┏┳┓
     ┗ ┛       ┗┛┗┛   ┗ ┛ ┗━┛     ┗━┛    ┗┛        ┗┻┛
183 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 22:02:31.46 ID:uzayNCY0
4話終了

5話以降はまた来週だよっ、ハハ
面白いって言ってくれた人には本当すまんね
184 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:03:25.18 ID:jCjyM5Io
ツボだわ
おとなしく全話を書き溜めてVIPに1,2日かけて投下すればカルーアでも語り草になれただろうに
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 22:05:51.05 ID:jJdT7bo0
面白いんだけど9話分も怪人のネタがあるのか心配だ
186 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 22:09:22.06 ID:Zf.6jmko
今回も乙

確かに勢いはなくなったとはいえ
パー速でデビちゃんを愛でる者が頑張ってるな

次も期待してる
187 : ◆m/SzpwXB2Y [sage]:2010/08/07(土) 22:50:41.90 ID:uzayNCY0
なんだか向こうが怖い流れだから
飛び火する前にトリだけつけておくか
自意識過剰なのかもしれないが

VIPは無理、長期規制中だから
怪人のネタはあるし最後まで話の流れも考えてるけど遅筆がな
次は速く書けるようにしたい

それじゃあまた次まで大人しくしてるよ
188 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 23:13:04.05 ID:7p22xmk0
デビちゃんのスレから来ました
>>155から読んだけど、これは面白い!
是非とも向こうでやって欲しかったです;
189 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 08:29:27.21 ID:5Sf6pkAO
これを読むときは
必ずうろたんじゃーを聴きながら読んでる
190 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/14(土) 20:38:37.60 ID:w5E1NWE0
今週無理っぽいです
本当にスマン

火曜日までになんとかする
191 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/16(月) 16:44:21.29 ID:bhxPllko
もしかしたら、明日はパー速書き込みできないかも
月一恒例のアレのため
192 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/16(月) 18:47:56.15 ID:2vIOqI60
>>191
マジか、じゃあ水曜だな

こうしてどんどん問題が先送りに…すまん
193 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/16(月) 19:21:19.57 ID:9myFyYQo
いえいえ、楽しみにしてます!
実際、書き込みできるか否かは私にはよくわかりかねますので、
投稿できる時間帯に一度試してくださいな
194 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/16(月) 20:14:23.55 ID:hUixmico
月一恒例のアレってなに?
195 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/16(月) 20:15:03.99 ID:2vIOqI60
サンクス、期待に答えられるといいが
明日か明後日の投下できるタイミングに投下させてもらいます
196 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/16(月) 20:21:43.74 ID:/UDalQAo
>>194
パー速は毎月料金支払いが苦しいみたいで、
月半ばの火曜日に書き込みできなくなることが多いんです
詳しい説明してるスレあったけど、忘れちゃった
ごめん

>>195
無理しないでー
197 : ◆m/SzpwXB2Y [sage]:2010/08/17(火) 19:32:25.37 ID:qXkonMk0
月一恒例は調べたら17日(火)っぽいな

なんとか第5話まで書き終わったので投下する
書いてから気付いたが冒頭部のやり取りは見難いかもわからん

あと今回だけクロスになってるので注意してくれ
198 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:33:22.43 ID:qXkonMk0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
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199 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:34:10.72 ID:qXkonMk0
第五話『凶悪!地獄のメタルモンスターの巻き!!』

ぶしつ!

澪「新しい詞を書いてみたんだ」 スッ

律「どれどれ」 サッ

律「…」

律「…」


律「却下」

澪「えっ…な、なんでだよっ!」

律「『鶴と亀が滑って恋に落ちました』は無いだろ」

律「おかしーし」

澪「お、おかしくねーし…」

律「おかしいっつの!食い下がるなっ!」
200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:34:53.69 ID:qXkonMk0
澪「うぅ…」 ズーン


律「澪、ちょいスランプ気味みたいだな」

唯「そうなの?」 モグモグ

紬「澪ちゃん、あんなに意気込んでたのに…」

梓「皆の心に残る詩を書くんだって言ってましたもんね」

唯「『私は忘れられないぞっ!!』って気合十分だったよ!」

律「あ〜…それは逆に気合入れすぎだな…」

律「こうなると、しばらく時間を置いてやらないと」


澪「…私のハートは鳩ぽっぽ …恋なんてカラスの勝手でしょ…」 ブツブツ

律「って、まだ何か言ってるし…っ!」
201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:36:23.29 ID:qXkonMk0
澪「うーん…」

紬「澪ちゃん」

澪「ムギ…」

紬「詩作りはちょっと休憩してクッキー食べない?」

澪「ありがとう、ムギ……でももう少し考えてみるよ」

紬「そう…?」

澪「スランプ気味かもしれないけど…やる気があるうちにやっておきたいし…」

澪「それに…お菓子は……最近またウェストが……」 ズーン

紬「あ、ごめんなさい!」


律「そうだ唯、話がある」

唯「おお、なんでしょう りっちゃん!」

律「…頼む!イチゴショートケーキを私にゆずってくれ!」

唯「えぇっ!も、もしかして今日クッキーの他にケーキもあるの!?!

  だ、ダメだよ!!イチゴショートケーキは私大好きだもん!!あげらんないよ!!」

律「いや、そっちじゃない」

唯「ほぇ?」



└──────────────────────┐
                                  ↓
202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:38:20.34 ID:qXkonMk0
                                  澪(…雑談が気になる)

                                  澪「私、向こうでちょっと集中して考えてるよ」

                                  紬「うん、わかった

                                    でもあまり根を詰めすぎないでね」

                澪「ああ、わかってる ありがとな、ムギ」 スタスタ…

      澪「…」 スタスタ…                     律「口上だ、口上。 口上の方のイチゴショートケーキ」

澪(さて…どうするかな…)                      唯「なんだ…本物のイチゴショートケーキじゃないのか……」 シュン

                                  梓(本気で残念そうだ…!)
澪(いま考えてる詩は…)
                                  唯「でもなんで?」

澪(『フラフラ フラミンゴ』)                  律「赤い食べ物が思いつかなくってさー
                                    それで気付いたんだけどイチゴショートってピンクよりレッドだろ?」
203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:39:03.05 ID:qXkonMk0
                                  唯「えぇ、赤い食べ物なんてたくさんあるよ… リンゴとか」
澪(これは恋にゆれる気持ちを
                                  律「うーん…
  フラミンゴのバランス感覚に例えた             でもリンゴそのままだとお菓子じゃないし…ティータイムっぽくなくないか?」

  素晴らしい詩なんだ!)                    紬 「アップルティーとかアップルパイとか」

                                  律「それだと赤じゃないしさ」
澪(…これも却下されたけど)
                                  梓「トマトとか」

                                  律「かっこ悪い!てか絶対ティータイムに関係ないだろ」
澪(…) チラッ
                                  唯「スイカとか!」

                                  律「どちらかと言うとグリーンのイメージなんだよ、それは」
澪(向こうの会話が気になって仕方ない…)
                                  唯「わがままだなぁ…」
204 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:40:07.12 ID:qXkonMk0
澪(! ダメだダメ!!!                      梓「いっその事グリーンやります?」

   集中! 集中しないと!                 律「え?」

   こんなんじゃあ心に残るような             梓「色の枠が空いてますから
                                    レッドからグリーンに転向しても問題ないかと」
   いい詩は書けない…っ!集中だ!)
                                  律「グリーンがリーダー? ないないない」

                                  梓「実際ジムリーダーやってるじゃないですか、グリーン」
澪(…)
                                  律「ポケモンかよっ! それを言ったらレッドはチャンピオンだろ!」

                                  梓「なに言ってるんですか、チャンピオンはワタルです
                                    レッドは働かずに山篭りしてるニートですよ」
澪(ポケモンか…)
                                  律「なっ、確かにそうだが仮にも最強のトレーナーをニート扱いだと…」


澪(こう言うのはどうだろう…                  律「とにかくグリーンは却下! 私は緑より赤が好きなんだ!
                                    ポケモンだって赤の方を買ったしな!」
  『初恋の気持ちはマダツボミ』…
                                  唯「あ、私も赤だよ! ヒットンかわいいんだーヒットン!」
  これは初恋の純粋な気持ちを
                                  梓「あ、唯先輩もポケモンやってたんですね」
  ポケモンのマダツボミに例えた
                                  唯「うん!」
  ちょっと切ないラブソングで…) カキカキ
                                  唯「ポケモンかぁいいよ〜」
                                    (→ttp://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1279979820/
205 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:41:08.89 ID:qXkonMk0
                                  律「やっぱり赤だよなぁ!
澪(って初恋の気持ちって…                    リザードンの方がカッコイイし!
                                    タイプ相性的にもリザードンはフシギバナに圧勝だしな!!」
  どんな気持ちなんだろう…
                                  梓「でも、ヒトカゲはタケシで即効詰みますよね」
  私、恋なんて全然…)
                                  律「そこは、ほら気合で…」

                                  唯「あずにゃんはどっち買ったの?」

                                  梓「あ、私ポケモンは銀から入ったので」
澪(…)
                                  律「なんと!これがジェネレーションギャップか…!」

澪(向こうは楽しそうな話してるな…) チラッ
                                  紬(話についていけない…) シュン

                                  唯「ムギちゃんは、赤と緑どっちだった?」
澪(ちなみに私は緑からだった
                                  紬「えっ! えっと私… 実はポケモンはアニメでしか知らなくて…」
  律より先に進めてたけど
                                  律「なんとっ!」
  対戦になると律には
                                  唯「そうなの? じゃあムギちゃんもやろうよ〜」
  全然かてなかったんだよな…)
                                  紬「うん!私も混ぜて〜」

                                  梓「丁度今度新作も出ますし、そしたら軽音部の皆でやりませんか?」
澪(…おいおい、それは流石に…)
                                  律「面白そうだな!!」

                                  唯「いいねぇ!それ!」
澪(って、いいのかお前ら受験生だろ!?!)
                                  紬「やろうやろう!」
澪(ケイオンジャーとしてもどうなんだ!?!)
                                  律「澪もやろうな!」

澪「!」

澪「う、うん!やる…!」
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:41:58.95 ID:qXkonMk0
澪(はっ、しまったつい…                        律「って脱線してるし!!」

  誘惑に弱いのが私の悪い所だな…)          梓「律先輩がポケモンの話始めるから…」

                                  律「いーや、お前が元凶だっ!」

                                  律「とにかくグリーンがリーダーはない!
澪(……集中しよ) ブンブン
                                    赤と緑なら赤の方がすごいんだよ!」

                                  紬「そうなの?」
澪(…)
                                  律「そうなんだよ、ルイージよりマリオの方が凄いってことだ!」

                                  梓「それはそうかもしれないですけど」
澪(やっぱり気になる…) チラッ
                                  律「兄より優れた弟なんて存在しない!!」

澪(姉より優れた妹なら身近に…)
                                  唯「ほぇ?どしたの澪ちゃん?こっちみて…

澪「何でもないよ」                          梓(何となく澪先輩の言いたい事がわかる…)
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:42:49.98 ID:qXkonMk0
                                  律「マリオカートでも緑コウラより赤コウラの方が追跡機能がついてて凄いだろ?」
澪(マリオカートか…
                                  梓「はぁ、わかってませんね 律先輩は
  小さい頃はよく律や聡と遊んだっけ
                                    通は赤コウラよりも、直線的な軌道を描く緑コウラの方が好みなんですよ?」
  これも私はいつも勝てなかったんだよな
                                  律「いや、知らないし」
  キノピオの方が律のクッパより
                                  梓「だいたい、必ずしも赤が緑に優れてるなんて事はないんです
  可愛くて速いはずなのに…)
                                    ガチャピンとムックとか見てたらわかるじゃないですか」

                                  梓「先輩は地味な赤なのでどちらかと言うとムックですね」
澪(詩が浮かんだ!)
                                  律「ムック馬鹿にするんじゃないですぞ!」
澪(『直進マリオカート ラバーズ』!
                                  梓「他にも緑>赤の構図はありますよ」
  これは恋人達の真剣で真っ直ぐな
                                  梓「ローゼンメイデンとか」
  気持ちを白熱するマリオカートに
                                  律「私が不人気だって言いたいのか、真紅を馬鹿にするんじゃないのだわ!」
  例えて…) カキカキ
                                  梓「はいはい、敬語キャラには勝てんのですぅ」
208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:43:51.63 ID:qXkonMk0
                                  梓「だから 緑だっていいじゃないですか」

                                  梓「ドラゴンレンジャー ブライ カッコイイですし」

                                  律「5話にしてやっとっつーか…今更スーパー戦隊ネタだと…!」
澪(そう言えば私達の色の構成って
                                  梓「ほら、律先輩 せっかく意味も無くハーモニカ持ち歩いてるんですから
  丁度ジュウレンジャーと一緒だな…)
                                    獣奏剣代わりに使ったらいいじゃないですか」

澪(なるほど、律はハーモニカを                  律「意味も無くとか言うな!ハーモニカ持ち歩いてたら悪いのかよ…」

  獣奏剣代わりにドラ"ム"ンシーザーを.          律「それにドラゴンレンジャーは敵側につくし…死ぬし…」

  呼び出す訳だな…)                         律「だいたい私がドラゴンレンジャーだとレッドは私の弟だから聡だぞ?」

                                  梓「あ、それは気まずいですね、この案はなかった事に」
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:44:49.04 ID:qXkonMk0
                                  唯「あ…りっちゃん!信号は赤は止まれで、緑は進めだよね!」

                                  律「それは関係ない!」
澪(ここまでほとんど関係ない話だったけどな)
                                  紬「『赤はあかん!白にしろ!』って言うのもよく聞くわよね」

                                  律「駄洒落?! もはや何の話だ!」
澪(いや、さっきまでのお前達の話が何の話だ)
                                  梓「あ、でも白枠もあいてますよ?」

                                  律「…白を選んだらなおさらショートケーキだろ」
澪(あ、やっと会話が戻ってきた)

                                  律「と言うわけで唯、前置きが長くなったがショートケーキを私にくれ!」

                                  唯「えー ピンクだって他に食べ物ないよ」
澪(…ピンクの食べ物かぁ…
                                  律「いや、前にも言ったがイチゴーショートはピンクじゃないからな?」
  ハムとか…お赤飯とか…
                                  梓「でも確かにピンクの食べ物も少ないですね」
  あまりティータイムっぽくないか)
                                  律「あるだろ、イチゴ牛乳とか」

                                  梓「そう言えば知ってますか? イチゴ牛乳の着色料って

                                  律「梓! 昆虫系女子じゃないんだ! その話はするな!!」
                                    (→ttp://minaminoxxxsummer.blog49.fc2.com/blog-entry-921.html
澪(? 着色料?何か使ってるのか?
                                  梓「あ、すみません」
  今度調べてみよう)
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:45:43.38 ID:qXkonMk0
澪(って!気付いたら私まったく               紬「ピンクなら…そのまま桃とかはどうかしら」

  集中できてない…っ!)                    唯「桃はピンクじゃないよ…

                                    ピーチジュースも白だし…
澪(集中だ… 集中……)
                                    ピーチティーも白だし…

                                    桃自体も白だよ」
澪(…)
                                  梓「確かに皮を剥けば白ですけど」

                                  唯「えっ? 桃って皮あるの?」
澪(よしだんだん周囲の声が
                                  梓「えっ」
  気にならなくなってきた…)
                                  唯「えっ」

                                  律「おい唯… 桃の実って見たことあるか…?」
澪(…)
                                  唯「…そう言えば、いつも憂が切った状態のを

                                    出してくれるから見たことないや…」
澪(…やっぱどうしても気になってしょうがない)
                                  梓「ゆ、ゆとり教育の弊害がここにっ!?」

                                  律「魚の切り身が泳いでるとでも言うのかっ!?!」
澪(憂ちゃんも大変だな…)
                                  唯「ピンク色の事をなんで桃色って言うのか不思議だったんだよねぇ」

                                  律「その時点で気づけよ」
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:46:53.15 ID:qXkonMk0
                                  律「仕方ない… 唯はイチゴショートのまま放っておくとして

                                    赤い食べ物を探す方向で話を進めよう」
澪(赤い食べ物か…)
                                  梓「脱線に脱線を重ねてようやく元のレールに戻ってこれましたね」

                                  律「赤い食べ物でもイチゴ系は唯と被るから無しな」
澪(人参とかどうだろう…)
                                  唯「はい! カキ氷のイチゴ味とかはどうでしょうか!!」

                                  律「話聞いてたか?」
澪(『キャロット アンド ラビット』
                                  梓「やっぱり、リンゴじゃダメですか?」
  人参が大好きなウサギさんが
                                  律「うーん…リンゴでカッコイイ口上ってのも思いつかないんだよなー」
  主人公の物語形式の詩で…
                                  唯「体重はリンゴ3個分!!放課後レッド!!!」
  人参さんとウサギさんの関係が
                                  律「私はキティーちゃんか…」
  丁度お互いを求め合う恋人達の
                                  梓「サクランボはどうですか?」
  関係に重なり合う意味の深い詩なんだ)
                                  紬「あなたと私でサクランボ!!放課後レッド!!!」
  カキカキ
                                  律「私ともう1人って誰だーっ!!」
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:47:33.70 ID:qXkonMk0
                                  唯「考えてみればイチゴもリンゴもサクランボもりっちゃんのイメージじゃないよね」
澪(…)
                                  律「待て、それはどう言う意味だ」
                             
澪(律のイメージか…)                      梓「確かに律先輩はそんな可愛らしいイメージでもないですね」

                                  律「バッサリ言うなぁーっ!」
澪(律は元気で、かっこよくて…)
                                  紬「そうかしら、りっちゃんは可愛いと思うけど」

澪(確かに可愛い所もあるよな…)                律「そ、それはそれで… 恥かしい…っ」


                                  律「て言うか、私っぽい赤い食べ物ってなんだよ!ティータイム関係無しに」
澪(律を食べ物で例えるなら…)
                                  唯「えっとね…」
澪(難しいな…)
                                  唯「あ、柿ピーとか?」
澪(動物で例えるなら間違いなく犬だ)
                                  梓「あー!似合います似合います!」 ウン ウン
澪(…)
                                  律「私の扱いは親父か!」
澪(犬… 食べ物… 赤…)
                                  紬「柿ピー?」
澪(ビーフジャーキー…)
                                  唯「ムギちゃん、柿ピー知らないの?」

澪(…ビーフジャーキーも親父か…)               律「ちょっと辛いパリパリした食感のお菓子でさ、これがまた旨くて
                                    安くて少ないお小遣いにも優しいし、お酒のつまみにも丁度いいんだ」

                                  梓「感想が親父じゃないですか」
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:48:46.51 ID:qXkonMk0
                                  唯「いいんじゃない?柿ピーで」
澪(律は… いつも元気で…)
                                  唯「週末は柿ピーボリボリ昼間っからお酒だぜ!放課後レッド!!」

                                  律「だから私は親父かっ!!!」
澪(いつも私の隣にいてくれて…)
                                  梓「あ、ハバネロとかいいんじゃないですか?」

                                  律「どう言う意味だ」
澪(いつも私に笑顔をくれる…)
                                  梓「そりゃあ暴力的って言うか」

                                  律「な〜か〜の〜」 ギューッ
澪(…) チラッ
                                  梓「あいたた、やめてください〜」 キャー

澪(私にとって律は…)                     律「だいたい暴力的って言うなら澪の方が


                       ガツンッ


                    律「いちゃい…」 ウルウル

                    澪「余計な事言うからだ」


           澪(まったく…部室だと全然集中できないじゃないか…)
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:49:50.36 ID:qXkonMk0
かえりみち

駅前!


澪「はぁ…」

澪「律たちの雑談が気になって…あまり詩が書けなかったな」 (←何でも人のせいにするのはやめましょう)

澪「…」

澪「前口上か…考えてみれば今まで1度も上手くいってないな…」

澪「そもそも前口上って必要なのか…」 ブツブツ


♪ ♪

澪「…?」


ジャカ ジャカ ジャン

男『―― 〜♪  ―― 〜〜♪』
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:50:26.15 ID:qXkonMk0
ジャカ ジャカ

男『― 〜♪  ♪♪』



澪「弾き語りか…!」

澪「…」

澪「凄い…歌もギター上手い…!」


男『― 〜♪』


澪「♪」
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:51:04.62 ID:qXkonMk0
次の日!

澪「ごめん!今日は用事があって部活休みたいんだ…」

律「そうなのか? わかった」


―――


ぶしつ!

律「と、言うわけで 今回はこの4人での部活だ!」

梓「はぁ、そうですか…」

唯「うーん…澪ちゃんがいないのって珍しいよね」

「澪ちゃんのいない部活…」

紬「澪ちゃん、用事って何かしら?」

「…」 グスグス

律「さぁな…聞いてないけど…何かあるんだろ」
217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:51:56.41 ID:qXkonMk0
律「今日は、昨日に引き続き、放課後レッドの口上について話し合いたいと思う!」

律「意見のある人!」

梓「はい」

律「どうした中野!」

梓「最近…全く練習せず会議ばっかりやってますけどいいんでしょうか…」

律「…」

律「他に意見のあるひとー」

梓(流されたっ!!)

唯「はいっ!」

律「よし、平沢!」

唯「今日のお菓子はなんでしょうか!」

律「……おい…」

紬「今日はイチゴのショートケーキにしたの、昨日話してたから」 ポワポワ

唯「!! わーい!やったー!!!」

「良かったわね、平沢さん」 クスッ

唯「うん!!」
218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:52:52.12 ID:qXkonMk0
紬「これなんだけど、丁度5人分」

律「おお、美味そう!」

唯「さすがムギちゃんだよ!」

紬「ふふ、今 皆に分けるわね」



唯「うーん、 おいふぃねー♪」 モグモグ

紬「良かった〜♪」

「あら、平沢さん 頬にクリームがついてるわよ」

唯「えっ、本当に」

「えっとハンカチは…」 ゴソゴソ

「あったあった 拭いてあげる、こっち向いて」

唯「んー」

梓「もう、唯先輩は…世話が焼けますね…」
219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:53:21.88 ID:qXkonMk0
唯「美味しかった〜♪」

「ええ、とっても美味しかったわ」

唯「そうだ!」

唯「澪ちゃんがいないから今日はケーキが1つ余ってるはず…」

唯「あずにゃん、半分こしよ〜」

梓「え、貰ってもいいんですか?」

律「余ってるならいいんじゃないか? な、ムギ?」

紬「ええ、でも…」


唯「…あれ?余ってないね」

梓「本当ですね」

律「今日は4つしか持ってきてなかったのか?」

紬「ううん、さっきも言ったとおり丁度5つ持ってきたんだけど」
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:53:52.07 ID:qXkonMk0
梓「じゃあなんで…」


梓「!」

梓「あの……」

唯「?」

「?」

梓「気のせいかもしれないんですけど」

律「なんだ?」

紬「どうしたの?」

梓「この4人って言ってましたけど…

  さっきから ちゃんと5人いる ような…」

律「…何言ってんだよ、そんなホラーSSじゃあるまいし…」
  (→ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/3265.html
221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:54:23.89 ID:qXkonMk0
律「1、2、3、4………5……」

律「!!」

律「5人いる!?!」

梓「ほ、ほら、言ったじゃないですか!」


律「…どういうことだ…?」

律「…1、私」

律「2…」

梓「はい」

律「3…」

唯「ほぇ」

律「4…」

紬「まぁ」


律「5」

曽我部「こんにちわ、みんな」 ニコッ

律「…なんでいるんですか」
222 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:55:05.13 ID:qXkonMk0
唯「会長!!」

曽我部「元…だけどね」 クスッ

梓「何時の間に…!」

曽我部「最初からいたんだけど…」

律「あ、なんかすみません…全然気付かなくて…」

曽我部「あ、べ、別にいいのよ!気にしないで…」

曽我部「琴吹さん、ケーキ美味しかったわ ごちそうさま」 ニコリ

紬「いえいえ〜」 ニコリ


梓「それより今日はどうされたんですか?」

唯「そうだ、今日は澪ちゃんのストーカーしなくていいの?」


曽我部「…」

曽我部「…」 ポロ ポロ

唯律梓紬「!!!」

梓(泣き始めたっ?!)

曽我部「聞いてみんな… みおたんが… 澪たんがぁあ!!」 グスグス

律「お、落ち着いてください!」 アセアセ
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:55:47.88 ID:qXkonMk0
……

唯「…澪ちゃんが」

梓「昨日、駅前で」

紬「男の人と」

律「楽しげに話してた?」

曽我部「そうなの………ぐずっ」


唯「そ…  それってまさか!!!!」

紬「彼氏!?!!?」

唯紬「わぁあ!!」


律「そんな訳…

曽我部「 そ ん な 訳 な い  !!!!!」

律唯紬梓「!!」

曽我部「あ……ごめんなさい……」
224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:56:19.82 ID:qXkonMk0
律「彼氏かどうかはともかく…

  澪が男と話すなんて珍しいな…」

曽我部「そうなの……みおた…

     秋山さんは人見知りで…男の人が苦手で…あんなにロミオ役が似合っててかっこよかったのに!!」

梓「最後…関係ないですね…」

曽我部「私もみおたんのロミオについていきたい!!!」 キラキラーッ

梓(今日も絶好調だなこの人…)


律「えっと、見間違いとかじゃあ…」

曽我部「私が秋山さんを見間違えると思う?」

律「……まあ思いませんけど…」


唯「つまり本当に澪ちゃんに彼氏が…!」

律「まだ彼氏と決まったわけじゃないだろ…」
225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:57:06.23 ID:qXkonMk0
梓「でも…男の人と話してたってだけでもちょっと信じがたいですね」

紬「どんな感じだったんですか?」

曽我部「えっと…


〜回想〜

澪「今の曲良かったです!」

澪「私、軽音部でベースやってて…」

澪「ギター凄く上手かったので!」

澪「…あ、あの…良かったら詩の相談に…」

〜回想修了〜


曽我部「こんな感じだったかしら…」

唯「澪ちゃんの事だけ…」

律「つーか、曽我部さんが一部始終見てたことには もはや誰も突っ込まないんだな」
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:57:46.55 ID:qXkonMk0
律「でも…なるほどな、音楽関係者か」

梓「澪先輩の方から話しかけたみたいですね」

律「普段は人見知りで、知らない人に話しかけられても口ごもるのに

  時々よくわからない行動力を発揮するからなぁ、澪は…」

梓「でも、ギターが上手いって言うのは私も気になりますね」

梓「唯先輩も気になり…


唯「ムギちゃ〜ん お茶おかわり〜」

紬「今入れるわね」 ニコニコ

曽我部「私もいただけるかしら、琴吹さん」


梓「まったく気にしてない!?」
227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:58:54.03 ID:qXkonMk0
紬「音楽をやっている人だったから澪ちゃんも話しかける事ができたのね」

唯「うん、きっと話が合うよ!」

紬「次も会う約束をしてたりして」

唯「そして何度も出会いを重ねるうちに2人の間に芽生える愛…!」

唯紬「きゃー!」

律「そんな訳無いって…」

梓「律先輩…」

律「ん?なんだよ?」

梓「さっきから彼氏を連想させる話題に異様に反応してませんか?」

律「…! ううん、全然!」

唯「…もしかしてりっちゃん…焼きもち?」

紬「あらあらあらあら」

律「むっ! ち、ちっがーう!そんなんじゃ無い!」 アセアセ
228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 19:59:35.23 ID:qXkonMk0
紬「男の人の方はどんな感じだったんですか?」

曽我部「それが……」

紬「…」

梓「…」

唯「…」 ゴクリ

律「…」 ドキドキ


曽我部「あまり覚えてないのよね」

唯「ええっ!」

曽我部「ほとんど みおたんしか目に入ってなかったし…

     みおたんの声しか耳に届いてなかったから…」 テレテレ

律「おいおい」
229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:00:17.30 ID:qXkonMk0
紬「じゃあ顔も…」

曽我部「ええ、全然……」

曽我部「と言うよりも私…秋山さんに出会ってから…

     みおたん以外の人間を見ても、野菜とか果物にしか見えなくて」

曽我部「その時も…みおたんの横に立ってる男の人が ゴボウ にしか見えなかった…」

律「なんと…!」

唯「…って事は! 私達も野菜とか果物に見えてるのかも!私、蜜柑がいいな!」

梓「蜜柑ならいいんですか?!」

曽我部「あ、軽音部のみんなは大丈夫よ!平沢さん、琴吹さん、中野さん」

律「あ、あれ!?私は!?」

曽我部「あら、こんな所に大きなパイナップルが… たわわに実ったのね…」 ウットリ

律「ダメだぁっ!!パイナップルに見えてらっしゃる!!」


曽我部「ふふ 冗談よ、パイナカさん」

律「ほっ なんだ、冗談か… って!まだ半分パイナップルのままだしっ!」
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:01:35.68 ID:qXkonMk0
梓「澪先輩…今日用事って言ってたのももしかしたら、その人に会いにいったのかもしれませんね」

律「! そんな…」

紬「まあまあまあまあ…」 ポワポワ

曽我部「グスッ」


律「まさか…そんなわけ…」

コンコン

ガチャ

和「ちょっと、いいかしら……って曽我部先輩!?」

唯「和ちゃん!」

曽我部「久しぶりね、ジャガ……真鍋さん」 ニコッ

和「じゃが…?」

梓(今ジャガって言った…)

唯(ジャガイモって言いかけた…)
231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:02:24.46 ID:qXkonMk0
唯「どうしたの、和ちゃん?」

律「何か用事か?」

和「え…ええ、最近この地域でまた変質者による迷惑行為があってね

  それが怪人の仕業じゃないかって疑いがあったから…

  一応ケイオンジャーの耳にも入れておこうと思ってね」

律「また変質者か…っ!」

梓「まともな怪人はいないんですかね…」

和「まだ疑いがあるってだけの段階だけどね」

曽我部「真鍋さん、生徒会頑張ってるみたいね」

和「はい!おかげさまで…

  …それで先輩はどうしてこちらに?」
232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:03:12.21 ID:qXkonMk0
………

和「つまり先輩は昨日、澪が男の人と話している現場を目撃して

  1人で尾行するのが怖くなったから、軽音部の皆に一緒に来て欲しくてここにきたと…」

曽我部「みんな澪ちゃんとは親しいから… きっと同じように心配だと思って…」

梓「心配と言えば心配ですけど… 一緒に尾行して欲しいってどうなんですか…」

和「私としてはそう言う行為をあまり黙認したくないのだけど…」

曽我部「真鍋さんは心配じゃないの!?! 澪ちゃんファンクラブ2代目会長じゃない!!」

和「まあ少しは心配ですけど… 友達として」


律「曽我部さん…」

曽我部「? りっちゃん?」

律「その尾行、手伝わせていただきます!」

梓「!!」

曽我部「! ありがとう!りっちゃんならわかってくれると思ってたわ!」 ウルウル
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:04:01.86 ID:qXkonMk0
梓「えっ…あの…いいんですか、そんな事して…」

律「だって、心配だろ澪の事!友達として!!」

梓「ストーカーなんて卑劣な行為で、即鉄拳制裁じゃなかったんですか…?」

律「今回は事情事情だ!」

梓「あまりプライベートに首を突っ込むのも…」

律「これも澪のためだ!」

梓(律先輩はダメだ… 澪先輩の事で頭が一杯になってて

  冷静な判断ができてない…)


梓「唯先輩、ムギ先輩…」


唯「尾行だって!! なんだか楽しそうだね!!」

紬「澪ちゃんが話してた男の人ってどんな人かしら〜」


梓(ノリノリだっ!!)
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:04:48.39 ID:qXkonMk0
和「まったく仕方ないわね…」

梓「和先輩…」

和「ちゃんと節度は守るのよ」

律唯紬曽我部「はーい」

梓(節度を守ったストーカーってどんなですかっ!!?)


梓「あの、いいんですか…?止めなくて…」

和「こうなったら私には止められないし…

  それにあなた達ならやり過ぎる事はないでしょ…」

梓「はぁ…」

和「でも何かあったらお願いね、梓ちゃん」

梓「私に止められるでしょうか…自信ないです…」
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:05:31.36 ID:qXkonMk0
唯「でも澪ちゃん今何処にいるかわかるの?」

律「え」
曽我部「あ」

梓「計画性ゼロですね…」

和「ファンクラブの子に聞いてみましょうか

  昨日の一件があっても尾行してる子はいるでしょうし…」 ピッ ポッ パッ

律「さすが和!!」
曽我部「さすが真鍋さん!!」

梓「ファンクラブってストーカー集団なんですか…」

プルルルルル

和「……」

ガチャ

和「あ、もしもし佐々木さん?」
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:06:17.86 ID:qXkonMk0
和「実は澪の事なんだけど…えっ、そっちにいるの?」

梓「早速ヒットしたみたいですね」

和「うん…そう…」

和「! な、泣かないで 佐々木さん!」

唯「被害者がここにも1人…!」

律「澪も罪な奴だな…」

和「場所は……わかった駅前ね」

紬「! 駅前!」

律「昨日、男と会っていた場所だな…」

和「うん、わかった。それじゃあ切るわね」 プチッ


和「聞いたとおりよ」

律「よぉし!!早速駅前に向かうぞー!!」

唯紬曽我部「おぉーっ!!」

梓(大丈夫なんでしょうか…)
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:07:03.74 ID:qXkonMk0
駅前!

男『――、―』

澪「―!―」

男『――』


木陰 唯「ほ、本当に男の人と一緒にいるよ…!」

木陰 梓「確かに澪先輩ですよね…」

木陰 律「…」

木陰 紬「…りっちゃん?」

木陰 律「…澪に彼氏…そんな馬鹿な……」 ブツブツ…

木陰 梓「! 律先輩、気を確かに!」

木陰 曽我部「……みおたんが男とあんな楽しそうに…死のう…」 ブルブツ…

木陰 梓「!! し、死んじゃダメです!!」
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:07:37.27 ID:qXkonMk0
澪「…―、…――」

男『―――』

澪「――」 カキカキ


木陰 唯「男の人は、ギター持ってるね」

木陰 梓「演奏は上手いらしいですよ」

木陰 唯「へー、そうなんだー」

木陰 紬「でも見た感じは…」

木陰 梓「ゴボウですね」

木陰 唯「ゴボウだね」

木陰 紬「ゴボウよね」


木陰 曽我部「わかった!あのゴボウの首をへし折ればいいのね!」

木陰 律「手伝います!」

木陰 梓「いいから2人は落ち着いてください」
239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:08:27.60 ID:qXkonMk0
澪「…――」 カキカキ

男『―』

澪「! ――!」 テレテレ


木陰 梓「ここからじゃあ何を話してるか全然聞こえませんね…」

木陰 唯「でも、これ以上は近づけないよ…隠れる場所もないからバレちゃうよ」

木陰 紬「澪ちゃんなんだか照れてるみたい…」

木陰 梓「ノート取ってるから…詩を作ってるんですかね」

木陰 唯「きっと、甘い恋の詩だよぉ〜」

木陰 唯紬「キャー!」

木陰 律「…」


男『――』

澪「…―」 ニコッ


木陰 梓「! 笑いましたよ!」

木陰 唯「なんと!」

木陰 紬「澪ちゃん楽しそう…」

木陰 曽我部「みおたん…」
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:10:01.09 ID:qXkonMk0
木陰 律「あああっ!!!もう我慢できん!!!」

木陰 紬「?」

木陰 律「突撃!」 ガサガサ

木陰 梓「! 律先輩?!」

木陰 曽我部「待って、りっちゃん! 私も行くわ!」 ガサガサ

木陰 梓「曽我部先輩も?!」

木陰 紬「梓ちゃん、このままだと2人に置いていかれちゃうわ」 ガサガサ

木陰 唯「私達も行こう!」 ガサガサ

木陰 梓「えぇ…どうしてこうややこしくなりそうな事を…」 ガサガサ


澪「…あいつは――ですから…」

男『そうなんだ』

澪「はい、それで私も力になれたらって…」


律「お二人さん、仲いいっすね!!」

澪「!!」

律「どーん!!」

男『わひぃん!』

澪「律!?! どうしてここに!?!」
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:10:41.48 ID:qXkonMk0
曽我部「待って、りっちゃん!」

澪「!? 曽我部先輩!?」

唯「おーい」

紬「澪ちゃん!」

澪「唯!ムギ!」

梓「す、すみません澪先輩…」

澪「梓!」


澪「どうして皆が…?」

男『うぅ…』

澪「あっ!●岸さん、大丈夫ですか?」

律「!」
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:11:27.99 ID:qXkonMk0
●岸『う、うん…』

唯「澪ちゃん、その人は?」

澪「あ、紹介するよ この人は根●さん」

根●『ど、どうも』

律「…」 ギロリ

根●『!!』

根●(なんだこの子、僕を睨んでる…)

根●(僕は気の強い子が苦手なんだ…)

澪「●岸さん」

●岸『はいっ?!』

澪「?」
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:12:12.41 ID:qXkonMk0
澪「えっと、こっちは昨日話した私の軽音部の仲間で…

  左から律、唯、紬、梓…」

律「どうも〜…」 ギロリ

唯「こんにちは、唯だよ〜」

紬「紬です」 ニコニコ

梓「あ、ギターの中野 梓って言います…」

●岸『う、うん よろしくね…』

●岸(なんだ…皆いい子達じゃないか)

澪「それと…この人が私達の学校の元生徒会長の曽我部先輩」

●岸(元生徒会長か、きっと真面目そうな…)

曽我部「…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

●岸『!!?』

曽我部「よろしくね」 ニッコリ

●岸(な、なんなんだこの人!!睨むどころか殺気を放ってる?!)
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:13:09.22 ID:qXkonMk0
律「…」 ジロジロ

曽我部「…」 ゴゴゴゴゴ…

●岸『は、ハハ…』

梓(な、なんだか律先輩も曽我部先輩も殺気立ってる…)


唯「澪ちゃん、その人もしかして彼氏?」

澪「えっ」

律曽我部「!!!」

梓(ゆ、唯先輩、空気読んでくださいっ!!!)

●岸『あ、いや…ちが…』

澪「そんな、違うよ」 キッパリ

●岸『…』

●岸(それはそれでなんか傷つくな…)
245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:13:53.49 ID:qXkonMk0
澪「●岸さんはここで弾き語りライブしてるんだよ

  ギターもすっごく上手かったし、歌もいい感じなんだ

  だから、作詞とかの相談にのってもらってて」

●岸『そうそう』

唯「へー、そうだったんだー」

梓(なんだ、本当にそれだけなんだ

  これなら律先輩も安心して……) チラッ


律「 と か ?」


梓(えっ…)

澪「え?」

律「いま作詞 ”とか” の相談って言ったよな」

梓(それは神経質すぎじゃありませんかーっ!?!)
246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:14:37.73 ID:qXkonMk0
澪「う、うん」 アセアセ

梓(!? 澪先輩も何を焦って…)

律「他に何の相談に乗ってもらってたんだ…?」

澪「いや、あの…」

律「…」

澪「…こ」

律「…」

澪「これだけは律には教えられないっ!!」 ダッ

律「!?」

●岸『秋山さん!?』

梓(えぇえええ…!!)

唯「澪ちゃん、行っちゃった…」
247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:15:10.31 ID:qXkonMk0
律「そ、そんな…私に言えないなんて…」 プルプル

紬「り、りっちゃん?」

律「うわ〜ん!」 ダッ

唯「り、りっちゃん待って!」 ダッ

紬「私達も追いましょう!」 ダッ

梓「は、はい!」 ダッ

根●『……僕はどうすれば』

曽我部「…」 キッ

ゲシッ

根●『ヒャアン!』

曽我部「このけだもの!」

曽我部「みおたん、待って!!」 ダッ


根●『…どうして僕がこんな目に…』

根●『チクショー』

根●ザー『チクショー!!』

ク●ウザー『チクショー!!!』
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:16:24.57 ID:qXkonMk0
次の日!

律「………」 チーン


唯「りっちゃん、意気消沈だね」

梓「はい、昨日の事を引きずってるみたいです」

紬「澪ちゃん、りっちゃんに話せないことって何なのかしら…」

唯「…まさか恋愛相談…!」

紬「あらあら…うふふ」

律「…!!!」 ガバッ


律「澪ー!!だめだーっ!!!!!!!

  男は野獣だぞーっ!!!!!」 ウルウル


唯「面白いね、りっちゃん」

梓「澪先輩と律先輩って結構似たもの同士ですよね」


律(…澪のやつ… 何考えてるんだよ…

  なんで私には相談してくれないんだ…? 私達友達だろ…?)
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:17:11.61 ID:qXkonMk0
梓「澪先輩は今日も部活休みみたいですし…」

紬「昨日いきなり帰っちゃったから、●岸さんに謝りたいって言ってたわ」

唯「じゃあ、今日も駅前に行ったんだね」

ガチャ

さわ子「皆いるかしら?!」

唯「あ、さわちゃん」

さわ子「あら?澪ちゃんはいないのね…

    それと…」

律「…」 チーン

さわ子「りっちゃんはどうしたの?」

梓「それがいろいろありまして…」

紬「…りっちゃん大丈夫?」

律「…」 チーン

唯「ダメっぽいです!」


さわ子「そう、まあ仕方ないわね…できれば全員の耳に入れておきたかったんだけど…」

梓「?」

唯「何かあったの?」

さわ子「昨日、駅前に怪人が現れたそうよ」

唯梓紬「!!」
250 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:18:28.82 ID:qXkonMk0
唯「駅前って私達が昨日行った…」

梓「それって何時頃のことですか!?」

さわ子「夜の20時頃ね、騒音騒ぎがあったみたいなのよ」

紬「私達が行ったのは放課後だから…

  私達が公園を出て、ちょっとしてからって事かしら…」

梓「●岸さん、大丈夫だったんですかね…」

さわ子「……今回の怪人はちょっと危ない奴かもしれないわね」

梓「? どういうことですか?」

さわ子「騒ぎを止めに駆けつけた警察に S A T S U G A I して、逃走したらしいのよ」

唯紬梓「!!!」

さわ子「おまけに一緒に駆けつけた婦警を公開レ○プしたらしいわ」

唯紬梓「!!!」
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:19:16.21 ID:qXkonMk0
梓「そ、そんな極悪な怪人がいるなんて…」

紬「わ、私達で何とかなるんでしょうか…?」

さわ子「辛いでしょうけど…ケイオンジャーが何とかしないといけないのよ」

梓紬「…」

唯「…私やるよ」

紬「唯ちゃん…」

梓「唯先輩…」

唯「だって私達が頑張らないと…町の皆が困るんだもん…」

梓紬「…」

唯「だから私やるよ!!」


唯「この町の皆のために!!」


紬「うん、そうよね! 私達が何とかしましょう!」

梓「はい!! 私達が町の平和を守るんです!」

さわ子「その意気や よし!」 ビシッ
252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:20:15.13 ID:qXkonMk0
律(みんな…)


律「……こんな時に落ち込んでられないよな」

唯「! りっちゃん!」

律「ゆーい、何勝手に仕切ってんだ〜 リーダーは私だぞっ!」

唯「えへへ、ごめんね」

梓「地味なリーダーですけどね」

律「うるさい、ほっとけ!」

紬「りっちゃん…大丈夫?」

律「ああ、大丈夫だよ

  それに何時までも落ち込んでる頼りないリーダーじゃあ、

  澪も気軽に相談できないだろうしな」

梓「律先輩…」

律「…澪が黙ってるのには何かきっと理由があるんだ」

律「だから私はそれを信じる!」

唯「その通りだよりっちゃん!!!」

律「ああ、皆…心配かけてごめんな」

紬「りっちゃんが元気になってよかった!」

梓「しっかりしてくださいね、リーダー」

律「おう!任せとけ!!」
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:20:56.56 ID:qXkonMk0
prrrrr…

唯「ん?携帯?」

さわ子「私ね」

ピッ

さわ子「はいもしもし…さわ子だけど」

さわ子「…」

さわ子「なんですって…」

さわ子「…わかった」

ピッ

唯「…どしたの?さわちゃん…」

さわ子「怪人がまた駅前に現れたそうよ」

唯律紬梓「!!!」

唯「駅前って…!

律「澪が危ない!!」


さわ子「ケイオンジャー!出動よ!!!」
254 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:21:43.59 ID:qXkonMk0
駅前!

信者1「ゴートゥ D●C!!!」
信者2「ゴートゥ D●C!!!」
信者3「ゴートゥ D●C!!!」


澪(な、なんでこんな怖い人たちが一杯…?) ガクガク

澪(昨日までごく普通の駅前通りだったのに…) ブルブル

澪(●岸さん大丈夫かな…)


木陰 ●岸(どうしよう… 僕が昨日散々暴れたから…)

〜回想〜

●ラウザー『あんの雌豚どもがあぁあっ!!! ”K I L L” !!!!!!!!!!!』

通行人1「ひっ、なんだアイツ」

●ラウザー『メ●豚交響曲!!!!!!』 ギャアアアアアアアアッ

通行人2「!?!」

●ラウザー『俺の前にひれ伏せ女ども!!!!!!!!』 ギュイイイン

通行人3「な、なんだこの曲」
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:22:29.46 ID:qXkonMk0
●ラウザー『指輪も服も顔もいらねぇえ!!!! 言葉も心も愛もいらねぇえ!!!!!!』

●ラウザー『下半身を突き出しなっ!!!!!!!』

通行人3「なんて最低な曲調なんだ」

通行人1「…でも良く聞くと…結構いいんじゃね?」

通行人2「最高にイカしてるんじゃね?」

……

●ラウザー『下半身さえあればいい!!!!!』

信者1「下半身さえあればいい!!!」

信者2「下半身さえあればいい!!!」

信者3「下半身さえあればいい!!!」


警察「コラ お前達何してるんだ!! やめなさい!!」

信者1「やべぇっ!!ポリだっ」

●ラウザー(!! 謝らなきゃ)

●ラウザー『すみま… うぉっと』 グラッ

ブンッ

警察「ぐぇっ!!」
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:23:11.46 ID:qXkonMk0
信者2「出たぁ ●ラウザーさんのポリ殺し!!!」

婦警「やめなさい!」

●ラウザー『ち、ちがう 誤解なんd うわっ』 グラッ

婦警「キャー!」

信者3「すげぇ!!! 公開レ○プだ!!!!」

●ラウザー『ご、ごめんなさい』 バッ

信者1「●ラウザーさん 早く逃げるんだ!!」


〜回想終了〜

木陰 ●岸『なんて事があったから…』

木陰 ●岸『でも僕はもう●ラウザーになって人に迷惑かけたりしな…

「キャーッ!」

木陰 ●岸『!!』
257 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:24:03.40 ID:qXkonMk0
澪「や、やめてください…」

信者2「こんな所に座り込みやがって、邪魔なんだよメス豚」

信者3「ここは●ラウザーさんの指定席なんだよっ!」

澪「ひいぃっ……」 ガクガク


木陰 ●岸『あ、秋山さん!?』

木陰 ●岸(そ、そう言えば昨日ちゃんとお別れの時挨拶しなかったから…それでここに?)


信者2「よく見るといいメス豚じゃねーか」

信者1「やっちまおうぜ」

澪「や、やめて……」 ブルブル


木陰 ●岸(ま、不味い…! 騒ぎを止めないと!!)
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:24:39.74 ID:qXkonMk0
……タッタッタッタ


唯「ぜぇ…ぜぇ…」

律「澪は何処だ!?」

紬「!! りっちゃん、あそこ!!」


信者3「てめぇ、何持ってんだコラ」

澪「い、いやだ!離せ!!」


律「澪!!」

梓「襲われてます!!」

紬「で、でも襲ってるのは一般の人みたい!」

律「…どう言う事だ?」
259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:25:17.43 ID:qXkonMk0
信者2「いいから見せやがれ!」

澪「うわっ!」

信者1「なんだ、それノートか?」


唯「澪ちゃん詩を考えてるって言ってたから…」

梓「そのためのノートですよね…」

律「…」


パラパラパラパラ

信者3「…なんだこれ?」

信者1「何て書いてるんだ?」


信者2「【 皆に笑顔を届ける 甘いキャンディアップル 放課後レッド 】 … ?」


律「えっ…!」
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:26:16.25 ID:qXkonMk0
梓「!! じゃ、じゃあ… 詩以外の事で澪先輩が相談してたことって…」

唯「りっちゃんの前口上…?」

紬「…だから…りっちゃんに言うのを恥かしがってたのね…」

唯「キャンディアップルって?」

紬「リンゴ飴のことね、甘くて子供に人気のお菓子!」

梓「お祭りとかでもお馴染みですよね」

唯「お祭りかぁ! なんだか賑やかそうでいい感じだね!」

律(…澪!)

律(…) ダッ

唯「り、りっちゃん!」


律「待て!!!」

信者達「誰だっ?!」

澪「! りつ…?」


律「チッチッチ… 今の私は美少女 田井中律じゃなくてっよん☆」

律「今の私は!」

律「笑顔を届けるキャンディアップル! 放課後レッドだ!!!!」
261 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:26:56.22 ID:qXkonMk0
澪「律…」

信者3「なに、訳のわからないことを」


唯紬梓「…」

唯紬梓「うん!」

ダッ

唯「ストロベリーショートケーキ! 放課後ピンク!!!」

梓「ちょっぴりビターなチョコレート! 放課後ブラック!!!」

紬「甘いハチミツレモネード!放課後イエロー!!!」

律唯梓紬「放課後戦隊!ケイオンジャー!!!」 ちゅどーん


信者1「! こいつらケイオンジャーだ!!」

信者2「おいおい やっべぇんじゃあねぇの?」

信者3「大丈夫だ!俺達にはあの方が居られる!」


律「あの方?」


●ラウザー『俺を呼び覚ましたのは誰だ……』

信者達「!!! ●ラウザーさん!!!」
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:27:48.19 ID:qXkonMk0
梓「!! あいつが例の凶悪な怪人!!」

唯「な、なんて悪魔的なメイク!!」


信者1「うぉおおおクラウザーさぁん!!!」

●ラウザー『…』

信者1「?」

●ラウザー『貴様、そのメス豚をレ○プしようとしていたな…』

澪「ひっ…」

信者1「はい!俺もクラウz… 

●ラウザー『ふんっ!』 ブンッ

信者1「げふっ」


律唯紬梓「!?」


信者2、3「!!」

信者2「どういうことだ!!?●ラウザーさんが信者1をお殴りになられたぞーっ!」

信者3「きっと獲物を横取りしようとした事にお怒りになられたんだーっ!!!」
263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:28:35.68 ID:qXkonMk0
●ラウザー(ふぅ…後は場を収めれば秋山さんを助ける事が…)


梓「ああやって駆けつけた警察に S A T S U G A I したんですね…!」

●ラウザー『!?』

●ラウザー『わ、我はそのような事は…』

信者2「そうだーっ!!!クラウザーさんの48のポリ殺しでなっ!!!」

●ラウザー『!?』

律「そして婦警にやったときみたいに澪を公開レ○プしようとしたのかっ!!」

●ラウザー『!?』

●ラウザー『そ、そのような気は全く…』

信者3「ったりめーだ!!! ●ラウザーさんの手にかかれば

     ケイオンジャーも全員公衆便所だぜ!!ヒャッハー!!!」

●ラウザー『!?』

律「許せないっ!!!!」


●ラウザー『えっ』

●ラウザー(…どうしてこうなるんだ?!僕は秋山さんを助けたかっただけなのに!)
264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:29:58.03 ID:qXkonMk0
信者1「●ラウザーさん、すみませんでした」

信者2「! 信者1生きてたのか!」

信者1「俺ごときが●ラウザーさんの獲物をレ○プしようだなんて身の程知らずでした…」     

●ラウザー『あ、あぁ…わかれば良いのだ…』

信者1「●ラウザーさん!遠慮はいりません!

     ケイオンジャーも1人残らずやってしまってください!!」

信者1「レ○プ!!レ○プ!!!!レ○プ!!!!!!!」

信者2「レ○プ!!レ○プ!!!!レ○プ!!!!!!!」

信者3「レ○プ!!レ○プ!!!!レ○プ!!!!!!!」

●ラウザー(僕はこんな事がやりたいんじゃあ…)

●ラウザー(…僕は…僕は……)

●ラウザー(……)

●ラウザー『いいだろう!!!貴様等!!!!

       ケイオンジャーなんぞSATSUGAIしてくれるわぁあああっ!!!!!!』

唯律紬梓「!!!」
265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:30:40.55 ID:qXkonMk0
●ラウザー『俺は地獄のテロリスト!!!』 ギュイイイイイイイイイン!!!!

●ラウザー『昨日は母さん犯したぜっ!!!!!!明日は父さんほってやるっ!!!!!!』

信者123「うおおおおお!!」

唯「う、うまい!!」

梓「でも汚い!!」

●ラウザー『俺には父さん母さんいねえ!! それは俺が殺したから!!!!』
●ラウザー『俺にゃ友達恋人いねえ!! それは俺がころしたから!!!!』


梓「でも…実際どうしましょうか…相手は凶悪な怪人みたいですし私達が敵うかどうか…」

紬「それにここで戦えば一般の人たちも巻き込むことになるわ…」

律「くそっ…どうする…」

●ラウザー『殺せ!!殺せ!!!!!すべてを殺せ!!!!!!!』


澪(…)

澪(このままじゃ律も…皆も危ない…)

澪(私が…私が頑張らないと!!)
266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:31:21.82 ID:qXkonMk0
澪「変身!!」

キラキラキラー 裸 シュピーン!!

澪「爽やかなブルーハワイ!! 放課後ブルー!!!」


●ラウザー『サツガイせよっ!!!!!!!!!サツガイせよっ!!!!!!』



信者1「サツガイせよ!!サツガイせよ!!」

信者2「サツガイせよ!!サツガイせよ!!」

信者3「サツガイせよ!!サツガイせよ!!」


澪(私は…皆を守るために… この騒ぎを止めたい!)

澪(だから歌うんだ…)

澪(私の思いを込めて… 私の私らしさを!!!) ギュイイイイイイイン

澪「みんな聞いてくれ!!!」


唯律紬梓「!!」

信者123「!?」

●ラウザー『!?』


澪「 と き め き シ ュ ガ ー 」
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:31:57.39 ID:qXkonMk0
               __
            ,....:::::::::::::::::::::::::....、
         /::::/::::/::∧::::::、::::::::::\
        /:::::::::::::;イ::.:;' ハ:::::::ハ::ヽ:::::::ヽ
.        /:/::::/:::/-:::/  ハ:|‐::ハ::::|:::、:::ハ
        l::::::::::|::::| |/     | ヾ::N:::::|:::::|        ときめきシュガー
        |:::|::::lレ'≦、     ,,≧、|::::l:::|::!
        |:::|::::|〈{.んハ      代ハ }〉::l:::l::|          大切なあなたに カラメルソース
        |:::|::ハ  Vソ       Vソ´リノ:::|::l
        |:(lヾヘ ,,,,   '   ,,,, ム:イ:::!       グラニュー糖に ブラウンシュガー
        |::::|::::ハ    、_ _,.    ノ::::::|:::|
    | ̄ ̄ ― --  .、   ,. -- ―    ̄ ̄ 7   メープル ハチミツ 和三盆
.    V           `|´               l
     l                           l   あなたのために カラメルソース
                  |               /
     V           |              ,    私のハートも カラメルソース
      r―   ―  .、 | __   .  ----  /
    /ハ          |          /ハ    ちょっぴり焦げついちゃっても
.   /   ハ __                 __ /  .l
  |   /  ヽ       |      / \  !    あなたの 火加減で おいしくなるの!
  |  〈 ー―¬.j _     |     _,r'―‐‐ .〉 |
  |/ (   ――x.!    ̄ |  ̄  ├―‐  ) 、|
  /  |   ――}     |     ├―   .|  |
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:32:35.35 ID:qXkonMk0
唯律紬梓「…」

通行人123「…」

●ラウザー『…』

……

澪「?」

律「く、空気が凍った…!?」

澪「えっ?」


通行人1「俺……何やってんだろ」
通行人2「こんな事やってる場合じゃなかったな……」
通行人3「家帰ろうぜ……」


梓「ね、熱意が冷めた…!?」

澪「えっ?」


紬「これが澪ちゃんの必殺技…!『クールダウン』!!!」

澪「わ、私の詩はそう言う必殺技扱いなのかっ!?!!」


●ラウザー『僕は何をやってるんだ…』

唯「怪人さんも冷静になったみたい」

澪「なぁあああっ!!!!なんだよこの扱い!!!!!!」
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:33:28.31 ID:qXkonMk0
●ラウザー『本当に僕がやりたかったのはこんな音楽じゃあ無かったのに…』

梓「なんかすごく思いつめてますね」

律「見かけによらずナイーブな奴だな…」


澪「…●岸さん」

●ラウザー『!!!!!』

唯律紬梓「!?!」

唯「ね、●岸さん!?」

律「こ、この悪魔みたいな奴があのゴボウ男だって言うのか!?!」


●ラウザー『ししししし知らんなあ… 我は●ラウザーU世である…』

澪「ううん、わかりますよ…

  ●岸さん、あの人たちから私を助けようとしてくれたんですよね」

律「そうだったのか…」

●ラウザー『…』
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:34:12.33 ID:qXkonMk0
●ラウザー『…』

澪「どうして、そんな怖い格好で…怖い音楽をしているかはわかりません」

●ラウザー『…』

澪「でも…●岸さんが私の詩を一緒に作ってくれたこと…律の口上を考えるのを手伝ってくれたこと…

  そして…今私を助けようとしてくれたこと…感謝してます…」

●ラウザー『…』

澪「だから、事情があるなら話してらえませんか?」

●ラウザー『…』

澪「●岸さんは私の力になってくれました… 今度は私が●岸さんの力になりたいから」


梓「な、なんかいい雰囲気ですよ…」 

唯「いいのりっちゃん?」

律「…」

律「当たり前だろ…澪の信じた奴なんだ、私も信じるさ」 ニッ

紬「…りっちゃん」
271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:35:03.38 ID:qXkonMk0
●ラウザー『僕も本当はこんな音楽をしたかった訳じゃない…』

澪「!」

●ラウザー『ただ認められてるのはクラウザーなんだ…だから』


澪「聞かせてください」

●ラウザー『えっ!』

澪「聞かせてください、●岸さんの本当の音楽を…

  昨日、駅前で聞かせてもらったあの時の曲を…」

●ラウザー『…』

律「聞かせてくれよ」

●ラウザー『!!』

梓「ええ!私達も聞きたいです!」

唯「ギターも上手いしね!!」

紬「楽しみだわぁ!」
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:35:57.59 ID:qXkonMk0
●ラウザー(本当の音楽… 僕のやりたかった本当の音楽…)

●ラぎし(それは…皆を幸せにするようなポップでオシャレな音楽!!)

●岸(それが僕のやりたかった本当の音楽なんだ!!)

●岸『聞いてください…』


●岸『甘い恋人』


澪「…」 ドキドキ

律「…」 ドキドキ

唯「…」 ワクワク

梓「…」 マジマジ

紬「…」 ポワポワ


●岸『スゥー』

●岸『ワン・トゥ ワン・トゥ・スリー』
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:36:25.07 ID:qXkonMk0
♪ ♪ ♪

●岸『朝 目が覚めると  キミがいてぇ〜ん

   チーズタルト焼いてたさぁ〜ん

   スウィーツベイビー キミはそうさぁーん

   甘い 甘い 僕の恋人ー」

澪「…」 ドキドキ

律「…」

梓「…」

紬「…」

唯「…?」


……
274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:36:54.16 ID:qXkonMk0
●岸『甘い 甘い 甘い 甘い コ ・ イ ・ ビ ・ ト ♪』

●岸『みんな一緒に!』

律紬梓「…」

唯「え?」

●岸『甘い 甘い…

梓「あの、すみません…」

梓「すごく言葉にしにくいんですけど…」

●岸『?』


梓「 お 遊 戯 的 なことなら何処か別の場所でやってください」


●岸『!?!?』
275 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:37:44.54 ID:qXkonMk0
律「おい、梓… あんまり言ってやるなよ…」

梓「で、でもこれは…ちょっと…ね、ねぇムギ先輩」

紬「え、わ、私は……  ゆ、唯ちゃんはどう思った?」

唯「うーん… よくわかんなかった」

●岸『!!!!!!』


澪「お、おい!みんな!!」

●岸『…』 プルプルプルプル…

澪「? ●岸さん?」

●ラウザー『うるせええええええっ!!!アバズレがぁあああっ!!!!!!!』

澪「!!!!!」

●ラウザー『貴様のようなアバズレなんぞ こうしてくれるわああああああっ!!!!』 バッ

ズルッ

澪「えっ」

●ラウザー『これが豚の下半身だぁあああああああああっ!!!!!』

         ,.,、-------::、..
      ,.-'''`.,、' '' ' '' ' '' ' -,,``:、
     ( ,i'。'゙  ο ο ο ゙'';:、,)
     .| ゙-..;;_'' ο ''''',, ''_,,..-'゙|    ごはんはすごいよ 何でも会うよ
      l,      ̄ ̄ ̄ ̄    .|
       'l,  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,/     ラーメン うどん お好み焼き
       \ ー―――‐‐ /
         ゙l'-、..,,,,,,,,,,,,..,、-'l゙        炭水化物と炭水化物の夢のコラボレーション☆
         ゙'-、..,,,,,,,,,,,..、-'゙

 l三三三三三三三三三三三三三三三三三|


澪「い、いやあああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」  
276 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:38:52.45 ID:qXkonMk0
唯「しましま…っ!」

木陰 ブゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

梓「!! こ、木陰から血が!?!」

紬「き、きっと曽我部先輩ね…」 ポタポタ

梓「!? ムギ先輩も鼻血大丈夫ですか!?」


澪「…ふ、ふえ〜ん」

●ラウザー『あっ…』(しまった、つい頭に血が昇って…)

律「…」 ゴゴゴゴゴゴ

●ラウザー『!?』

律「…澪を泣かすなっ!!!!!!」 

●ラウザー『ぐぼぁっ』  ガスッ

●ラウザー(じょ、女子高生なのになんてパワー…)

●ラウザー『う…うぐぅ… イカン…もう地獄の門限の刻だ…

        今日の所はこのくらいにしておいてやる……さらばっ』 ダダダダダ

唯「逃げた!」

律「待ちやがれ…ってもういないしっ」

梓「逃げ足速いですね」

律「くそっ、次に会ったら見てろよ〜…」


しかし、この後 騒音被害はパッタリ無くなったそうです!
277 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:39:59.57 ID:qXkonMk0
翌日!

澪「新しい詞を書いてみたんだ」 スッ

律「どれどれ」 サッ

律「…甘い甘い私の親友…」

律「却下」

澪「えっなんで!?」

律「恥かしいわっ!」


唯「澪ちゃんとりっちゃん、すっかり元通りだね!」

梓「ええ、あの2人はやっぱりこうでないと」

紬「うん、仲直りできてよかったわ〜」


澪ちゃんとりっちゃんは今もずっと仲良し!

こうして今日も街の平和は守られたのです!





でも…
278 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:44:00.66 ID:qXkonMk0
……

薄暗い通り道!


●岸『はぁ… 勢いに任せて僕はなんて事を…』


???「…」 コツコツ…


●岸『!?』


???「…」 ピタッ


●岸『あの…何ですか…?』


???「…」 スッ

ギュウウウウウウウウン

●岸『!! な、なんだこれ?! 何かが抜き取られて…?」
279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:44:45.53 ID:qXkonMk0
●岸「うぅ… 一体何を…」

???「あなたの力を抜かせて貰ったわ」

●岸「…?」

???「だからもう用済み、去りなさい」

●岸「…?は、はぁ…」

●岸(意味が解らない… 関わるのはよそう…) スタスタ…


???「…」

???「あともう少し…」

???「後もう少しで計画は始動する…」

???「あなた達の活躍…期待してるわよ…」


???「ケイオンジャー…」

???「ふっふ…  ふふははは!」


迫り来る不穏な闇の気配を…この時の私達は気付いていませんでした…

                               第五話『凶悪!地獄のメタルモンスターの巻き!!』 完
280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:48:03.74 ID:qXkonMk0
                                 怪人ファイル その5
                 rニYニヽ
   |レ               //__殺_j |             名称:ヨハネ・ク●ウザーU世(根● 崇一)
   !!_           イ■■■■
   ゙- '´ ,、       /j ト ‐=' レj             種族:メタルモンスター(ゴボウ男)
      -''´   ,r'´ ̄`゙} |二二j l|rニ二ト、
           〉─7-'´l|jト、`}-イl;|`--l一〈        パワー:6666
     __ii__    |   レ ルリ-ト、|州リ   |  .|
     イi    j  j ,,  ヽヽ |/     |  ',       必殺技:サタニックエンペラー(激しい音楽で人を魅了し、信者を作り出す)
      `  , イ  ハ ヒ、 ト、 |     j   ',
        ノ  }  / }、 ヽ} ヽヽ|    ノ ',  |       データ:けいおん!の原作・アニメの第一話で唯の想像に登場した怖い人。軽音部員。
      /   イ  } {ニ二ニニ}´7二ニニ}  ',  |            額の「殺」の文字や音楽をやっている事、「KILL!」「殺害するぞ!」などの台詞から
    //  / l  | ',ニ二ニニi |ニ二Y   ', |               あのデトロイト・メタル・シティのクラウザーさんとの関連性が疑われるが真偽は不明。
.  //  /   l  } ヾニ二ニi |ニ二イ   ', ',.             なお今回の話で怪人の目線や名前が一部伏字になっているのはけいおん!の原作に準拠するためである。
/ /    l    レミj   {ニ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄{    {三i              DMCのクラウザーさんと言えばデスメタルでは知らぬ者がいないほど有名、殺人的なギターテク、
 / i   /    } ヶ / `丶、 _, -'´ |    } ヽ.            悪魔的な歌唱力、汚い歌詞、最低なパフォーマンスで見るもの全てを魅了する。
ん-ト、        |_彡 j 二ト、 }-|    |   ヽj-''.           メンバーのジャギ様、カミュさんも含め本物の悪魔であるらしい。日常的にレ○プをしており、
   ヽ/    /    {    / |    |     l.             1秒間に10回のレイプ発言や東京タワーをレ○プし、六本木ヒルズが生まれた等の伝説を残す。
    ヽ   /    レ、   |  |    レ-、  /           カツラとメイクをとれば、ただの根岸崇一(23)と言うゴボウ男になると言うディスもあるが、デタラメである。
     `-- ´--、__  j ヽ  j  |  ./', |  `丶{           今回、メタルモンスターとしていただいた登場した●ラウザーさんも、そんな伝説を残すクラウザーさんとの
             ̄|  ', / ̄| /  ij                     関連性を疑われるがやはり、真偽は不明である。なお、これはリスペクトであり、断じてパクリのパクリ等ではない。
             ',   〉{   |./   l|
              ',__,r' }  .|k   j           .ストーリー:駅前を拠点に弾き語りを行っていたゴボウ男の怪人、ある時似たようなセンスを持つ澪に
               ',   |   |`丶、r'                  話しかけられ、作詞や口上などの相談に乗っていた。しかし翌日、女子高生に睨まれたり女子大生に蹴られたり
               ',  |  |   j                    したために、怒りを爆発させ、メタルモンスターとなり音楽を使って周囲の人間を操り、暴挙を働かせていた。
                                          駆けつけた警察を暴行し、レ○プするほどの凶悪な怪人であったが、澪の必殺技「クールダウン」により、
                                          冷静さを取り戻し、和解。しかしその後、ゴボウ男の披露した曲がキモかったために梓などから批判され、
                                          その怒りでまたメタルモンスターと化す。澪のスーツをズリ下げたために、律に殴られる。
                                          地獄の門限であったために逃亡。その後、消息不明。
281 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:49:18.87 ID:qXkonMk0
                                    参考文献:DMCオフィシャルウェブサイト
                                          ttp://www.younganimal.com/dmc/
                                          唯「対バンの相手は……でとろいとめたるしてぃ?」
                                          ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/3961.htm
282 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 20:49:47.25 ID:qXkonMk0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
     ┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
   ┗ ┛  ┃ ┣┛┏┓┃  ┏┛┏  ┃ ┗━┛┏┛┃┗┻┛┏┛┣  ┏━━━ ┫┃┃
       ┃ ┃┗┛ .┃┃┏┛┏┛┃ ┃┏━━┛ ┏┛┏━━┛┏┛┗━┓━━━┛┻┛
     ┏┛ ┃    ┃┃┛┏┛  ┃ ┃ ┃   ┏┛  ┃   ┏┛┗┓┏┓┃     ┏┳┓
     ┗ ┛       ┗┛┗┛   ┗ ┛ ┗━┛     ┗━┛    ┗┛        ┗┻┛
283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 20:53:28.63 ID:qXkonMk0
5話終了でやっと半分だよ

そしてどんどん携帯から見辛くなってるような気がする
頭の趣味全開の会話はいらなかったかな、それだけ
クロスは初めてだったけど、どうだろうか

6話以降はまた次の機会だよ、ハハ
284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 21:20:20.49 ID:zgBK7hso

IDがけいおんとな?
285 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/17(火) 21:35:43.54 ID:DQAETcAO
乙、楽しかった
べっかんこがあるから大丈夫
286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 08:09:50.63 ID:6a6pdwAO

うん、頭の話はグダかった
長くて読むの止めちゃってるけどまた今度読むよ
なんだかんだで好きだから見に来てるし
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 22:15:02.60 ID:fGkMC/s0
乙サンクス、
べっかんこはよくわからんが、もう少し見やすくしたい

>グダかった
ですよねーwwwwwwテンポ良くなるよう心がけるよ

何かと意見は参考になるからあり難い、それじゃあまた
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/20(金) 22:01:46.21 ID:..Bs5MAO
べっかんこは携帯から見れるサイト……でいいのかな
レス毎にAASってリンクがあって、レスをパソコンサイズに縮小して表示されるから、でかいAAも見れるんだよ
その分文字も小さくなるけど、文章抽出もあって便利
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 02:02:39.50 ID:fFDphTco
メタルモンスターのタイトルに期待したらDMCだった
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 22:16:53.41 ID:JdypBtQo
続き
291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/27(金) 02:43:57.67 ID:zclXYFgo
全話外れなし、しかも実験的にいろいろやってて面白い
292 : ◆m/SzpwXB2Y :2010/08/29(日) 03:07:45.83 ID:5kCfdEU0
感想ありがとう
そして毎度の事ながら長らく待たせてすまない…

第六話投下します
中盤も終わりに差し掛かりネタが切れてきた
293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:08:54.76 ID:5kCfdEU0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
     ┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
   ┗ ┛  ┃ ┣┛┏┓┃  ┏┛┏  ┃ ┗━┛┏┛┃┗┻┛┏┛┣  ┏━━━ ┫┃┃
       ┃ ┃┗┛ .┃┃┏┛┏┛┃ ┃┏━━┛ ┏┛┏━━┛┏┛┗━┓━━━┛┻┛
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     ┗ ┛       ┗┛┗┛   ┗ ┛ ┗━┛     ┗━┛    ┗┛        ┗┻┛
294 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:09:35.33 ID:5kCfdEU0
第六話『暗黒の微笑み!?軽音部室の大騒動!!の巻き』


ぶしつ!


はじまりは些細な事でした


紬「♪」 カチャカチャ


紬「今日のお茶は…これにしようかしら」


紬「後はお菓子だけど…」


紬「あら?」


紬「…1つ足りない…?」


紬「???」


紬「持ってくる数…間違えちゃった…?」



?『モグモグ』
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/29(日) 03:09:44.54 ID:hGi.yIwo
おお
296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:10:10.42 ID:5kCfdEU0


唯「あれ?ムギちゃん、ケーキ食べないの?」

紬「うん、持ってくる数を間違えちゃったみたいで…」

律「4つしか持ってきてなかったって事か」

紬「ううん、先生の分も含めて5つ」

澪「いいのか、ムギ?」

紬「ええ、丁度ダイエット中だったから 私の事は気にしないで」 ニコッ

唯「でも元々はムギちゃんが持ってきてくれたケーキなのに…」

梓「私達だけ貰っちゃうのは…何だか悪いです…」


澪「…良かったらムギ半分食べてくれよ」 スッ

紬「え、澪ちゃんいいの?」

澪「ああ、私もダイエット中だからさ」
297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:10:54.21 ID:5kCfdEU0
紬「澪ちゃん…」

律「じゃあ私もダイエット中だ!!」 スッ

唯「ずるいりっちゃん! 私もダイエット中だよ!」 スッ

梓「わ、私もダイエット中です!!」 スッ

紬「みんな… ありがとう!」


ドサッ

紬「でも……これはちょっと多いかも」


澪律唯梓「あ」

紬澪律唯梓「あはははは!」



?『…ジーッ』
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:11:39.71 ID:5kCfdEU0
次の日!


ぶしつ!


紬「シャランラシャランラァ♪」 カチャカチャ


紬「今日のお菓子は…」


紬「!!」


紬「うそっ!?」


紬「ぜ、全部無い!?」



?『ムシャムシャ』

?『ゲプッ』
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:12:32.16 ID:5kCfdEU0
……

紬「ごめんなさい!!」 ペコッ

律「おいおい、ムギが謝ること無いだろ?」

澪「ああ、いつも用意してもらってる私達の方が悪いくらいだ」

梓「そうですよ!ムギ先輩は悪くないです!

  ただ…」


唯「…」 ズーン


梓「唯先輩はぐったりしてますが…」

紬「唯ちゃん…」

唯「い、いいんだよぉ…ムギちゃん…」 プル… プル…

律「生まれたての子鹿みたいになってるぞ」

澪「唯、大丈夫か?」

唯「うぅ…いつものティータイムの有り難味がよくわかるよ……

  ムギちゃん、毎日毎日ありがとうね……」 プルプル…

紬「ううん!気にしないで、唯ちゃん!

  明日は唯ちゃんが元気になるように!唯ちゃんの好きなお菓子持ってくるから!」

唯「本当!?!」 ガバッ

紬「うん!きっとよ!」 ニコッ

唯「ムギちゃん大好きだよー!!!」 ダキッ

律「調子いい奴だなー」
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:13:34.06 ID:5kCfdEU0
ドア『ニコ』

さわ子「みんなー、いるー?」

梓(?)

澪(?)

唯「あ、さわちゃん!!」

さわ子「ムギちゃん、私ミルクティーね」

紬「あ…」

さわ子「ふふっ、今日のお菓子は何かな〜」 ニコニコ

紬「…あの…さわ子先生…実は…

  今日はお菓子がなくて……」

さわ子「え」


さわ子「…」 ズーン


紬「せ、先生?!」

唯「し、死んでる…?!」

梓「唯先輩といいさわ子先生といい…まったく部活を何だと思ってるんですか!」 プンプン
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:14:32.75 ID:5kCfdEU0
澪「でも…ムギ、調子悪かったりするのか?」

紬「え? ううん、そんな事はないけど…」

澪「そっか、2日連続だったから…ちょっと心配になってさ」

紬「澪ちゃん…ありがとう」 ニコッ

紬「…」

律「…ムギ?」

唯「本当に元気なさそうだよ…?」

紬「ごめんね…自分でもちょっと不思議だったから…」

梓「ムギ先輩…?」

紬「実は昨日の事もあったから… 今日はちゃんと持ってきたはずなんだけど…

  朝とお昼に皆の分がある事をしっかり確認したはずなのに…」


律「…それって」 クルッ

澪「ムギが忘れたとかじゃなくて…」 クルッ

梓「誰かがつまみ食いしたんじゃ…」 クルッ

律澪梓「…」 ジー

唯「ほぇ?」

唯「わ、わわ 私じゃないよ!?!」
302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:15:22.70 ID:5kCfdEU0
律「本当にか?」

梓「この前、食堂のデザートのつまみ食いしてましたよね」

澪「しかもケイオンジャーの姿で」

唯「あ、あれは ほ、ほんのちょっと魔が差したと言うか……

  ごめんなさい…」


唯「でも本当に今回は私じゃないんだよ〜」 ウルウル

唯「ムギちゃ〜ん」 ガシッ

紬「あらあら、よしよし」 ナデナデ

律「…わかってるって、冗談だよ」

澪「いくら唯でも、同じ事を二回したりはしないだろ」

梓「それにお菓子全部は流石に食べきれないでしょうし」

唯「いやあ〜」 テレテレ

梓「褒められてないですよ」
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:16:32.94 ID:5kCfdEU0
梓「でもどうしてでしょうね、ムギ先輩の話を聞くかぎり

  確かに朝とお昼にはあったみたいですし」

律「スーツが持っていかれた時みたいに、誰かが持って行っちゃったとか」

澪「それは無いんじゃないか…アレからはしっかり戸締りもしてるだろ?

  部室の鍵も来た時に開けて、ちゃんと閉めてるし…」

紬「うん、今日の朝とお昼に私が来た時もちゃんと閉めたもの!」

律「うーん… じゃあ音楽の授業とかに開けて、その時に…」


さわ子「今日は授業無かったわよー…」 グッタリ


律「…授業中誰かが入ってきた線は消えたか」

梓「て言うか、なんで授業無かったのにそんなにぐったりしてるんですか」


さわ子「今日は授業無くて暇だったから…

     りっちゃんに頼まれてたアレを…作ってたの……」

澪「アレ…?」

律「!!!! まさか…アレが完成したんですか?!!」 ガタッ



さわ子「なんとか……完成はしたわ」

律「!!!! よっしゃああ!!!!!!!」
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:17:58.55 ID:5kCfdEU0
唯「りっちゃん?アレって?」

紬「?? それに完成したって?」

律「ああ、実はさ…ちょっと前からさわちゃんに頼んで密かに作って貰ってた物があってさ!」 ルンルン

梓「? 何をですか?」


律「それは…


  …秘密だ!」

澪「おい、秘密って…」


律「ふっふっふ、これはケイオンジャーの秘密兵器だから簡単には教えられないな」

澪梓唯紬「!!!」

唯「ひ、秘密兵器!!? な、なんだかカッコイイ響きだよ!!!」

澪「ケイオンジャーの秘密兵器… 確かにかっこいいかも」

梓「でもそれなら私達にも知る権利あるじゃないですか!」

律「ここでバラしたって有り難味がないだろ?

  ま、実際に使う時が来るまでのお楽しみって事で!」

唯「わー!何だろうねー!!」 ワク ワク

紬「うん、すっごく楽しみ!」 ワク ワク


さわ子「あんなの使う機会なんてそうそう無いと思うけどね……」 グッタリ
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:19:22.82 ID:5kCfdEU0
澪「さわ子先生がぐったりしてる理由はわかったけど…」

梓「肝心のお菓子が消えた理由がわかりませんね…」

律「戸締りもしっかりしてるし… 授業中誰かが入ってきた訳でもない…」

紬「も、もしかしたら私の気のせいかもしれないから…」


唯「ハッ! もしかしたら怪人の仕業かも!!」

澪「おいおい、流石にそれは…」

梓「まあ、確かに怪人の力を使えば鍵を開けずにお菓子を食べるのも朝飯前かもしれませんね」 クスッ

紬「朝御飯の前にお菓子?」

唯「おお、贅沢だね!」

梓「いや、そう言う意味じゃないです…」

律「そりゃあ怪人なら出来るかもしれないけどさ、

  お菓子をつまみ食いする怪人は流石にいないだろ〜

  唯じゃないんだからさ〜」 ケラケラ

唯「! りっちゃん酷い!」

梓「それもそうですね」 クスッ

唯「ぶー あずにゃんのいけず!」


律唯梓澪紬「あはははははは!」


?『…』


?『ニコ』
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:20:31.16 ID:5kCfdEU0
次の日!


ぶしつ!

紬「…」 ガサゴソ


唯「ふーんふーん♪」 ニコニコ

梓「唯先輩、なんだかご機嫌ですね」 クスッ

唯「だってー!」 ニヘラー

唯「ムギちゃん、今日は私の大好きなお菓子を持ってきてくれるって言ってたからねっ!!」 フンスッ

澪「それでか…」

律「単純な奴だな〜」

唯「いや〜、それほどでも〜」 ニコニコ

梓「褒められてないです」

律「それで、大好きなお菓子って?」

唯「うん、それは…… はっ! 教えられません!」

律「え、いやなんで」

唯「ふっふ、これはムギちゃんの秘密兵器だからね!簡単には教えられないのです!」

澪「秘密兵器って…」

律「ほほう、でてきてからのお楽しみって事だな!」

唯「そう言うことで〜♪」 ルンルン


紬「………ない」 

唯律澪梓「え」
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:22:44.52 ID:5kCfdEU0
紬「お菓子が…無いのぉ……」 ウルウル

律澪梓「!!!!!!!」


紬「私…今日こそはちゃんと持ってきて…部室に置いておいたはずなのにぃ……」 グスグス

梓「! ムギ先輩!?」

紬「うぅ……ぐすっ」

梓「わ、わ な、泣かないでください」 アセアセ

紬「あずざちゃーん…」 ギュー


律「…これで3日連続だぞ」

澪「流石におかしいな…」

律「お菓子だけにか…」

澪「上手い事言ったつもりか!?」


澪「……ムギがお菓子を忘れてきたとは私は思えない」

律「ああ、私もそう思う……今までだってほぼ毎日欠かさず持ってきてくれてたし…」

澪律「…」

澪「ムギには頭が上がらないな…」

律「本当にな…」
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:24:24.10 ID:5kCfdEU0
澪「ムギが忘れた訳じゃないなら、残る可能性は誰かがつまみ食いしたとしか…」


律「そして……昨日の話からして、外部犯の犯行は薄い…

  3日連続で戸締りの厳しくなってる部室に置いてあるお菓子を

  誰にも気付かれずに食べる事は、外部の人間にはできないだろうからな」

澪「! おい律、それは…」

律「…ああ、私は内部犯を疑っている」

澪「…でも」

律「澪、私達の中に犯人がいて欲しくないって気持ちはわかる」

澪「…うん」 コクリ

律「でもムギの様子をみろ」


紬「わだし……えっぐ……唯ちゃんが喜んでくれたらいいなっておもって…ぐすっ」 グスグス

梓「ほら、これで涙拭いてください」 スッ


澪「…ムギ」

律「私はムギのあの様子を見てこの問題をなあなあに終わらせたくはない」

澪「律…… わかった… 私もちゃんと向き合うよ、この問題に」

律「ありがとう、澪」
309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:25:15.26 ID:5kCfdEU0
……

紬「…」 スー スー


梓「ムギ先輩、泣きつかれて寝ちゃいましたね」

澪「だな…」

梓「…ムギ先輩、随分責任を感じてるみたいでした」

律「ムギにとってティータイムはそれだけ…大事な事だったんだな」

澪「正直、私…ティータイムを甘く考えてたな」

梓「私もです…まさかこんな大事になるなんて」


律「でもムギが寝てるなら丁度いい、ムギの前でこんな話をする訳にもいかなかったからな」

梓「…つまみ食いの犯人ですよね」

律「容疑者はムギを除いた軽音部員4人、私、澪、唯、梓 そして…」

澪「さわ子先生か」

律「ああ、この5人が今最も怪しい」

梓「…」
310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:26:22.64 ID:5kCfdEU0
律「さわちゃんは今この場にいないから、

  とりあえずは私達の犯行の可能性について考えていきたいと思う」

律「そして まず! この5人の中でも特に怪しい人物がいる!」

梓「…怪しいと言うと」

律「その人物には前科もある!」

澪「それって…」

律「それは…」 チラッ


唯「…」


律「……唯、さっきからどうして黙ってるんだ?」

梓「ま、まさか唯先輩が…」

唯「…」

澪「…唯?」

唯「…」


律「? おい、唯なんとか言って…」 スッ

唯「…」 グラッ

唯 パタンッ

澪律梓「!!!」 (た、倒れたっ!?!!)
311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:27:06.01 ID:5kCfdEU0
律「お、おい!唯、どうしたんだ!?唯!?!」

唯 ユッサユッサ

澪「律!あまり乱暴するな!」

律「あ、すまん!唯、大丈夫か?」

唯「…」

律「!!!!

  大変だ!息をしてない!!!!!」

梓「えっ!?!」

澪「嘘だろっ!?!」

律「間違いない… 唯は…… 死 ん で る !!!!」


唯「…」 チーン

              ____
          ,  ' ´/      ` ヽ
        /,∠ / | .ト、  ',    ヽ
       / / フ'´⌒| .|`マ .',  ',  ヽ
        /  {__/   | .| ∨ ', ', }.   ',
      j  .∧{γぅ  \|γぅ  } }/ l   }
      { /  l弋_ノ    弋_ノ∨ / .| .| j
      ∨  j xxx    xxx/W  j) レ'
       {  (    ヘ    { ./  /|  !
       {   ヽ       |/  / ,'  |
       ∨  ∨> r―┐´{  / /\ |
          ∨\ ∨ /ゝ/lヽ{_/l/l/
           /|/}{\/ |\
         /{ //x仆、 〉 |   ヽ
        /   ヽi//ハ」/iー┘   }

        平沢 唯    享年17
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:28:06.20 ID:5kCfdEU0
唯「…」 チーン


梓「そ、そんなどうして…」

澪「唯… 今日のお菓子は特別楽しみにしてたから…

  そのショックが大きすぎて…」 ポロ ポロ

梓「唯先輩…」 ウルウル

律「皮肉にもこれで唯が犯人じゃないと言う事が証明されたな…

  そして…」

律「…ふぅー」

澪「律?」

律「…今の時刻は」

時計「17時だよ! 17時18分だよ!」

律「17時18分… 現時刻をもって

  『軽音部室お菓子つまみ食い事件』は…

  殺 人 事 件 として取り扱う!!!」

梓「!! さ、さつじん!?」

澪「なんだって!?!」
313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:29:00.77 ID:5kCfdEU0
律「だってそうだろ?唯はお菓子が食べられなくなったショックで死んだんだ…

  つまりこれは間接的な殺人事件……」

梓「そ、そんな…それはつまり…

  この3人の中に殺人鬼がいるって事にっ!!!?!」


澪「…ふざけるな!!」

律梓「!!」

澪「私達の中に殺人鬼がいる?なんだよそれ…!!」 ワナワナ

澪「殺人鬼なんかと一緒にいられるか!!私は先に家に帰る!!!」 スタスタ…

律「よせ澪!それは死亡フラグだ!!」


澪「…」 ガシッ

ドア『ガチャガチャ』

澪「…? あ、あれ?」

澪「…開かない?」
314 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:30:02.00 ID:5kCfdEU0
律梓「!!!」

律「まさか 密室殺人!!?!」

梓「そんな事って」


澪「いや、小芝居はもういいから ちょっと待てくれ…」 

ドア『ガチャガチャ』


律「えー なんだよー、これから面白くなる所だったのにぃー」 ブーブー

梓「ノるだけノっておいてなんですけど… 不謹慎じゃありませんでした?」

律「確かに…ちょっとこれは無いかな〜とは思ったけど

  でもまさか澪と梓まで乗ってくると思ってなかったし…」

梓「すみません、つい…

  でも元々は律先輩が唯先輩を死んでるなんて言うから!」

唯「…」

律「すまんすまん、まさか唯がショックのあまりに気絶してるとは思わないから…ついな」

唯「…」 グッタリ
315 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:31:22.68 ID:5kCfdEU0
澪「ふぅうん!!!」 ググッ

ドア『グググ…』


律「つーか、いつまでやってるんだよ

  小芝居はいいんじゃなかったのか?」


澪「いや、本気で開かないんだよっ!」 グググッ

ドア『…グググ』


律「鍵がかかってるとか」

澪「かかってないのは確認してる!!」


梓「と言うより…さっきから思ってたんですけど


  そのドア… 喋 っ て ま せ ん か 」

律澪「!!」

律澪「突っ込んでよかったのか、そこ!」

梓「え、ええ… いいと思いますけど」


律「それならせっかくだから…」

澪「突っ込ませていただこう…」


ドア『ニコ』

律澪「ドアが喋った!!!!?!!?」
316 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:32:25.12 ID:5kCfdEU0
ドア『ニコニコ』


律「ど、ドアが喋るってどう言う事だ!?」

梓「わ、わかりません!」

澪「も、もしかすると 昨日唯が言ってたことが当って……」


ドア『ニコッ』

地面「ぴゅー」

澪「えっ わわっ!!!!」 ススス…


澪「わぁああっ!!」 ピュー

ビターン!

澪「いたたた…」 ヨロッ

律「…何やってんだ?」

梓「急にこっちに走ってきて…」

澪「ち、違う!! 今のは走らされたんだよ!!」

律「…走らされた?」
317 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:33:24.77 ID:5kCfdEU0
梓「はっ! さっき地面がぴゅーって言ってました…まさかそれのせい?」

律「そんな馬鹿な」

澪「本当だって!律やってみろよ!」


律「よし、見てろよ」

スタスタスタスタ… ガシッ

律「なんなくドアノブを掴めたな」


ドア『ニコ』

地面「ぴゅー」

律「えっ…わぁぁああああっ!」 ピュー

ビターン!

律「いっ つー…」

澪「…な?」

律「な、なんてこった!」 ガバッ
318 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:34:16.49 ID:5kCfdEU0
梓「でもこれではっきりしましたね」

律「ああ、あのドア…間違いなく怪人だ!!」


ドア『ニコ』


澪「…怪人って言うよりは怪物って言うのが正しいんじゃないか?」

律「ま、まあその辺はどっちでもいい」

梓「部室のドアが一体どうして…」

律「それも気になるが……

  どう言うつもりだ? 開かなくなったり…私達を吹き飛ばしたり…」

澪「…もしかして私達閉じ込められたんじゃ…」

律梓「…!!」


ドア『ニッコリ』
319 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:35:26.53 ID:5kCfdEU0
梓「お菓子がなくなったのも…きっとアイツの仕業ですよね…」

澪「ああ、一見内部犯にしか出来ないように見えた犯行…

  でも部室のドアが犯人なら…鍵を開ける必要が無い!!」

律「盲点だったな…」

梓「むしろそこに着目してたら、頭がおかしいかと…」


ドア『ニコ』


律「しっかし…参ったな、閉じ込められたとなると…アイツをどうにかするしか無いんだけど…」

澪「近づかないことにはどうしようもない…」

律「けど、近づくと地面がぴゅーってなって吹き飛ばされるんだよな…」


律「梓…梓の『スピード』ならなんとかならないか?」

梓「えぇ…使うのはいいですけど…ここで変身するんですか…?」

律「裸くらい、私達何度か見てるだろ」

梓「もう、仕方ないですね……」


梓「…変身!」

キラキラキラー 裸 シュピーン!!

梓「ちょっぴりビターなチョコレート! 放課後ブラック!」 シュッ
320 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:37:20.06 ID:5kCfdEU0
梓「続けて必殺、『スピード』!」 ギュイイイイイイイン


梓「突撃!!」 シュッ

梓「…掴んだ!」 タッ ガシッ

ドア『ニコ』

地面「ぴゅー」

梓「!!」 ピューーーーー

びたーん!!

梓「に゙ゃっ!!」


律「…ダメだったか」

澪「むしろ勢いよく近づいた分 吹き飛ばされた時もスピード出てたから痛そうだな……」


梓「きゅぅぅ…」 グッタリ
321 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:39:15.20 ID:5kCfdEU0
澪「どうするんだ?」

律「梓で無理なら私の必殺技も意味無いし…

  澪の必殺技も…ドアを相手に通じるかどうか…」


律「仕方ない、携帯で助け呼ぶか!」 スッ

梓「!! その手があるなら最初から使ってください!!

  吹き飛ばされ損じゃないですか!!!」 ガバッ

澪「でも助けを呼んでなんとかなるのかな…?

  向こうから開けようとしても私達みたいに吹き飛ばされるんじゃ…」

律「いや、たぶんコイツは部室の中の物しか動かせないと思うんだ」

澪「どうしてそう思うんだ?」

携帯「ピッポッパ…」

律「部室のドアだし……部室の物しか動かせないんじゃないかなぁって」

澪「つまりは勘か」

律「そうだが……まあとりあえず誰か呼んでみてから、その辺は考える事に…」

ドア『ニコ』

携帯「ポロッ」

律「あっ」


携帯「スタコラサッサ」


律「え」

梓「携帯が走っていきましたね」

澪「なるほど…部室の中の物なら何でも動かせるみたいだな」

律「私の携帯ぃ…!」
322 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:40:32.08 ID:5kCfdEU0
澪「ドアは開かないし、そもそも近づけない…

  助けも呼べない…となると完全に閉じ込められたな」

律「誰かが気付くのを待つしかないのか…」

梓「さわ子先生…今日来てくれるでしょうか…」

唯(大丈夫だよ、きっとなんとかなるよ!)

澪「そうだな…唯の言うとおりだ

  きっとなんとかなる…そう信じよう」


梓「て言うか、唯先輩起きたんですね!」

唯(うん!さっき起きたの!)

律「まったく、気絶してたから心配したんだぞ」

唯(ごめんね、りっちゃん…でももう大丈夫だよ!) フンスッ

澪「? 唯、なんだか存在感薄くないか?」

唯(そうかなぁ? でもなんだか体が軽いよ、よく寝たからからかな?)

梓「て言うか足無いですよね」

唯(あ、ほんとだ)

澪律梓 クルッ

唯「…」 グッタリ

律梓「幽体離脱してるっ!!!!!」

唯(ほぇ?)
323 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:41:32.84 ID:5kCfdEU0
唯(本当だ!! 凄いよ!!今私幽霊になってるよ!!)

澪「ひっ…幽霊!?」

律「まさかお菓子が食べられないショックのあまり幽体離脱してるとは…」

唯(えへへ〜)

梓「褒めてませんよ」


ドア『ニコ』


律「ここに来て余計な問題が増えたな…」

梓「とりあえず幽霊の先輩をそこに倒れてる先輩の体の中に突っ込めば戻れますかね…」

唯(え〜、戻っちゃうの? 勿体無いよ!!

  せっかく幽霊になったんだから楽しまないと!) フンス

律「正直あのドアだけで手一杯だから、今はさっさと戻って欲しいんだが」


唯(澪ちゃん ば〜っ!) スーッ

澪「こわいこわい!」


律「って聞いてねぇ…」

律「はっ! 今の足が無い唯なら 地面「ぴゅ〜」 の影響を受けないんじゃないか!?」

梓「!! それは盲点でした!!」

唯(ほぇ?)
324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:42:32.81 ID:5kCfdEU0
律「かくかくしかじか」

唯(なるほどなるほど)


梓「かくかくしかじかって便利ですよね、それだけで事の概要がわかるんですから」

唯(うん、よくわかったよ!つまり四角いムーブって事だよね!) フンス

梓「あ、全然わかってなかった」

唯(冗談だよ〜 私が助けを呼びに行けばいいんだよね!)

梓「はい、頼みますね」

唯(うん、任せといて〜!) フワリ フワリ


ドア『ニコ』

地面「ぴゅー」

唯(?)


律梓澪「!!」

澪「地面「ぴゅー」に吹き飛ばされてない!」

律「これなら何とかなるかもしれないな!」

梓「はい! 唯先輩、頑張って!」
325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:43:28.83 ID:5kCfdEU0
ドア『???』

唯(じゃあ助け呼んでくるねー)


唯 スッ スカッ

唯(あ、あれ?)

唯 スカッ スカッ

唯(はっ! どうしよう、りっちゃん!!

  私、幽霊だからドアノブつかめないよ!!)


律「……幽霊ならドア自体を通り抜けられるんじゃないか?」

唯(あ、そうか) スーッ


梓「大丈夫そうですね」

律「これで後は助けが来るのを待つだけか」

澪「ああ、さわ子先生なら きっとどうにかしてくれると思う」


唯(ねぇみんな見てみて! 首だけっ!) ニョキッ

律「遊んでないで早く行けっ!!」

唯(ちぇー) スー
326 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:44:11.64 ID:5kCfdEU0
ドア『ニコ』


澪「だけど…唯…大丈夫かな

  幽霊の状態で… ちゃんと助けを呼べるのか…?」

律「大丈夫… とは言いがたいな… 何しろ唯だからな…」

梓「と、とにかく 今は信じて帰りを待ちましょう!」


…10分後…

澪「…」

梓「…」

律「…」

…20分後…

澪「…」

梓「…」 ウズウズ

律「…」 イライラ

…30分後…

澪「…」

梓「…」 モジモジ

律「遅いっつーの!!!」
327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:44:47.58 ID:5kCfdEU0
…その頃…

唯(だから、その時のショックで私死んじゃってー) ニヘラー

和「死んだことをそんなに明るく話されても…」

唯(それよりさっきからチラチラ川が見えるんだよね)

和「それ、三途の川だから渡っちゃ駄目よ」

唯(でも向こう側にある食べ物美味しそうなんだよね、じゅるり)

和「唯の未練はたぶんお菓子が食べられなかった事なんでしょうね」


和「それより何か用事があったんじゃないの?」

唯(はっ!そうだ、えっと… なんだっけ?)

和「私が知らないわよ」

唯(そうだよねぇ…)

和「とにかく何時までも幽霊で居る訳にもいかないんだから

  さわ子先生に相談してみたら?」

唯(うん!そうするよ、和ちゃん!!)

和「それじゃあ私生徒会行くね」
328 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:46:17.40 ID:5kCfdEU0
……

梓「何処かで道草食ってるんじゃ…」 モジモジ

澪「ま、まさか…忘れてたりなんかしてないよな…?」

律澪梓「…」

律「残念ながら唯ならおおいに有り得る…」


澪「ま、まあ焦る必要も無いし…気長に待つか」

梓「そ、それなんですが…」

律澪「?」


梓「実は私さっきからトイレに行きたくて…」 ウズウズ


律澪「!!!」

律「そ、それは不味い!」

澪「が、我慢できないか!?」

梓「ちょ、ちょっと厳しいです…」 ウズウズ
329 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:47:01.66 ID:5kCfdEU0
律「唯ぃい!!早く帰ってきてくれぇえ!!」

澪「こ、ここで出しちゃ駄目だぞ、梓!」

梓「そ、そんなのわかってます!!」 ウズウズ

律「そうだ、ここで出したら…変態あつか……」

澪「律…?」

律「私も行きたくなってきた…」

澪「なあっぁあああっ!!?!」

律「お菓子が無いからお茶で腹を満たそうと思ってがぶ飲みしたのが不味かったか…!」 モジモジ

澪「ど、ど、ど どうするんだよ!!

  ここでする気か!!?ここでするのか!?!」

律「馬鹿!!花の女子高生が冗談でもそんなこと言うな!!」 モシモジ

澪「…」

律「澪…?」

梓「先輩?」

澪「ふ、2人が変な事言うから… 私も行きたくなったじゃないか!!」 モジモジ

律梓「なぁぁぁっぁああああっ!!!!」
330 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:48:37.32 ID:5kCfdEU0
律「なんだこれ!どう言う状況だ!!」 モジモジ

梓「女子高生3人が密室でトイレを我慢してます!」 モジモジ

律「誰が冷静に分析しろって言った!!て言うか変態SSか!!」 モジモジ


ドア『ニヨニヨ』


梓「!!! な、怪人の笑い方が変態みたいになってます!」 モジモジ

澪「ま、まさか最初からこれが狙いか!?!」 モジモジ

律「今回の怪人も結局変質者かよ!ちくしょう!!」 モジモジ


ドア『ニヤニヤ』


澪「悠長に誰かの助けや唯の帰りを待ってる場合じゃなくなったな…!」 モジモジ

律「ああ、早急にあの変態ドアを何とかする必要が出てきた…!」 モジモジ

梓「出来ればぶちのめしたいです!」 モジモジ
331 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:49:30.82 ID:5kCfdEU0
澪「でもどうする!? 正攻法で行っても 地面「ぴゅー」 に押し返されるんだぞ!」 モジモジ

律「いや、それについては何とかなるかもしれん!」 モジモジ

梓「本当ですか!?」 モジモジ

澪「どうするんだ!?」 モジモジ

律「恐らく地面に足が着いてなければ 地面「ぴゅー」 は通じない!」 モジモジ

梓「なるほど!! 盲点でした!!」 モジモジ

澪「でもどうやって足を着けないでドアまでたどり着く!?」 モジモジ

律「ずばり! 私達2人が梓を投げ飛ばす!!」 モジモジ

梓「え、なんで投げ飛ばされるのが私なんですか!?」 モジモジ

律「一番軽いからな!まさか一番重い澪を投げ飛ばす訳には」

ガツンッ

律「いちゃい…」

澪「こんな時に余計な事言うな!!」 モジモジ
332 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:50:23.16 ID:5kCfdEU0
律「ヤバっ… 今ので゙限界が近くなったかも……」 モジモジ

澪「!!! や、やめろよ!!」

律「殴るのはいいけど、今デリケートなんだからもっと慎重に殴れよ!!」 モジモジ

澪「ご、ごめん……って何で私が謝ってるんだ!!」 モジモジ


律「とにかく時間が無い!!変身だ澪!!」 モジモジ

澪「わ、わかった!!」 モジモジ


律「変身!」

澪「変身!」

キラキラキラー 裸 シュピーン!!

キラキラキラー 裸 シュピーン!!


律「笑顔を届けるキャンディアップル! 放課後レッド!!」 ササッ

澪「爽やかなブルーハワイ! 放課後ブルー!!」 シュタッ
333 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:52:05.09 ID:5kCfdEU0
律「ケイオンジャーパワーを使えばこの位置からでも軽く梓を投げ飛ばす事ができる!」

澪「梓!」

梓「ガッテン!!」 シュバッ


律「皆、用意はいいか!?」

澪「ああ!」

梓「大丈夫です!!」


律「それじゃあ行くぞ!!!」


ドア『?』


律澪「どりゃあああああああっ!!!」

ぶんっ

梓「やああっ!!」 しゅっ


ドア『!!!』
334 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:52:37.52 ID:5kCfdEU0
律澪「行け!!梓!!!」


ガシッ

梓「掴んだ!!」

律澪「やったーっ!!」


梓「…」

梓「ちょっと待ってください、空中でどうやって開けるんですか」


律澪「あ」


トスン

梓「いたっ」

ドア『ニコ』

地面「ぴゅー」

梓「あわわわわっ!」 ピュー

びたーん!

梓「に゙ゃっ」


律「あずさああああああああああ!!!!」


梓「ばたんきゅー……」
335 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:53:21.18 ID:5kCfdEU0
澪「そもそもあのドアは開かない事が問題だったんじゃなかったか?」

律「……すっかり忘れてたな」

澪「…おい」

律「…」

澪「…」

律「梓、君の犠牲は無駄にはしない!」


ドア『ニコ』


澪「そ、それより私もそろそろ危ないんだけど…」 モジモジ

律「奇遇だな、私もだ!」 モジモジ

澪「早く次の手を考えないと…」 モジモジ

律「…仕方ない、こうなったら何でもやってみるしかない!

  アイツに通じるかはわからないが…それでも澪の必殺技なら…!」 モジモジ

澪「…もしかすると動きを封じれるかも… やってみる!!」 モジモジ


澪 ゴソゴソ

澪「ときめきシュガー!!」 ギュイイイン

ドア『?』
336 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:54:09.61 ID:5kCfdEU0
澪「ときめきシュガー 大切なあなたに カラメルソース

  グラニュー糖に ブラウンシュガー メープル ハチミツ 和三盆

  あなたのために カラメルソース 私のハートも カラメルソース

  ちょっぴり焦げついちゃっても あなたの火加減で おいしくなるの!!」


律「…」

ドア『…』

澪「…」

律「…効いたのか?」

ドア『ニコ』

カバン「ふわっ」

カバン「ぶんっ」

澪「へ?」

スコーン!!!

澪「はぐぅっ!!」 ボンッ


律「みおぉぉぉぉおおおおおおお!!!!」


澪「ばたんきゅー……」
337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:54:49.43 ID:5kCfdEU0
律「あ、あのドア まさかカバンを飛ばしてくるなんて!!

  澪の詩がそんなに気に入らなかったのか!?」

ドア『ニコニコ』

律「梓!澪! お前たちの犠牲は無駄にはしない!!」


律「あ、言ってる間に私もうやばい…」 モジモジ

ドア『ニヤニヤ』

律「ちくしょー!!!こうなったら仕方ない!!!」

律「玉砕覚悟で突撃だっ!!!」

律「必殺!!『ヒートアップ』!!!!」 ギュイイイイン


律「うぉおおおりゃあああああっ」 ゴォオ…


ドア『ニコ』

地面「ぴゅー」

律「ですわよねー」 ピュー

びたーん!

律「ぎゃふっ」


律「ばたんきゅー……」
338 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:55:45.24 ID:5kCfdEU0
…その頃…

さわ子「唯ちゃん…あなた何で死んでるの…?」

唯(なんか色々あってー)

唯(あ、ちょっと待って! ……え、違うよ この人はさわ子先生だよ!)

さわ子「だ、誰と喋ってるのかしら…」

唯(さっきそこで会った人だよ!骸骨みたいな頭してるんだ!おかしいよねー)ケラケラ

さわ子「そう…私には見えないのだけど… きっとそっちの世界の人なんでしょうね…」


唯(あ、そう言えばりっちゃん達が部室で怪人に閉じ込められてて!)

さわ子「! それを先に言いなさいよ!」

唯(あ…うぅ…ごめんなさい)


さわ子「でも、わかったわ!皆、今すぐ助けに行くわよ!」

唯(さわちゃん先生!ありがとう!)
339 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:56:23.82 ID:5kCfdEU0
……

梓「うぅ……」

澪「……ぐっ…」

律「くっ…そ… ここまで…なのか…」

ドア『ニヤニヤ』


スタスタ…

スッ

ドア『?』

律「えっ?」


紬「…」


澪「…ム…ギ?」

梓「ムギ先輩…?」

律「ムギ…起きたのか…?」
340 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:56:51.91 ID:5kCfdEU0
紬「…ドアさん…あなたが犯人だったんですね」

ドア『ニコ』


紬「どう言うつもりかは知りません…」

紬「でも…」


紬「 … 」 キ ッ ゆら…

ドア『!!!!!!』

律「!!!」

律(あ、あの凍りつくような目線と黒いオーラは!)

澪(唯のギターのメンテナンス費用をタダにさせる時に使った…!!)


紬「皆のティータイムを邪魔したこと!

  そして皆を虐めたことを  私 は 許 さ な い っ ! ! ! 」 キリッ

ドア『!!!!!』

梓(ムギ先輩は本気だっ!!!)
341 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:57:33.26 ID:5kCfdEU0
澪「ムギ…」

梓「ムギ先輩…」

紬「皆、ごめんね… 皆が戦ってる間ずっと寝てたりして…

  でも大丈夫… 後は私に任せて!」 ニコッ

律「ムギ、本当にいけるか…? あのドア結構やっかいだぞ」

紬「だいじょーぶっ!!」 グッ

律「そっか… なら任せた…」

紬「任されました!!」


紬「すぅー…」


紬「変身!!!」

キラキラキラー 裸 シュピーン!!

紬「甘いハチミツレモネード!!放課後イエロー!!!!」
342 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:58:14.90 ID:5kCfdEU0
紬「…」 キリッ

律(どうするんだ…ムギ…?)

紬「…」 スタスタ…

澪(正攻法!? でもそれじゃあ 地面「ぴゅー」 の餌食に…!)


ドア『ニコ』

紬「!」

地面「ぴゅー」


紬「必殺!!!」 ギィイイイイイイン

紬「…」 グググ…


ドア『!!!!』

律澪梓「!!」

梓(すごいっ!!吹き飛ばされてないっ!)

澪(足の踏ん張りで耐えてるのか…!)


紬「私の私らしさ… それは… 力持ちな事!!」

紬「これが私の必殺技!! 『フルパワー』!!!!」
343 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:58:54.23 ID:5kCfdEU0
ドア『アセアセ』


ドア『ニコ!』

地面「ぴゅー」

紬「…」 グググ…ズンッ

ドア『ニコ!!』

地面「ぴゅー」

紬「…」 グググッ… ズンズンッ


ドア『アセアセ』


澪「ちょっとずつだけど近づいていってる!!」

律「…それにこの力なら 無理やりドアをこじ開ける事も出来るんじゃないか!!」

梓「これなら…いけるかも!!」


ドア『アセアセ』
344 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 03:59:40.44 ID:5kCfdEU0
…その頃…

唯(さわちゃん! 早く早く!!) ピュイーン

さわ子「ちょ、ちょっと… あなたは浮いてるからいいけど…っ!

     私は歩いて階段上ってるんだから…!疲れ…っ!」 ハァ… ハァ…


唯(到着っ!!!)

さわ子「ぜぇ…… ぜぇ……」

さわ子(こんな所でも 年を感じるハメになるなんて……)


さわ子「怪人はこの中なの?」

唯(ううん、このドアさんが怪人さんだよっ!)

さわ子「えっ」

ドア『アセアセ』

さわ子「…確かに喋ってるし…何か焦ってるわね」

唯(どうしたんだろ…?)
345 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:00:40.40 ID:5kCfdEU0
……

ドア『アセアセ』

ドア『ニコッ』

カバン「ふわっ」


律「!! ムギ危ない!!」

澪「カバンが飛んでくる!!」


カバン「ぶんっ」

紬「ふんっ!」

ガシッ

梓「!! とんでくるカバンを掴みました!」

律「よっしゃあ!!」

ドア『!!?』
346 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:01:18.61 ID:5kCfdEU0
ドア『ニコッ! ニコッ! ニコッ!』

カバン「ふわっ」 カバン「ふわっ」 カバン「ふわっ」

澪「3つ同時!?」

カバン「ぶんっ」 カバン「ぶんっ」 カバン「ぶんっ」

紬「…」 グッ

バシッ ガスッ スコッ


律「!! ムギッ!」

梓「全部当って…」


ドア『ニコ』


紬「…」

ドア『!!!』

紬「それで終わりかしら?」

律澪梓「! ムギ(先輩)!!」


ドア『アセアセ』
347 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:02:05.92 ID:5kCfdEU0
紬「今度はこっちの番ね!!」

紬「はぁぁ!」 ググッ


澪「キャッチしたカバンを振りかぶった!!」

梓「あ、あの構えは!!」

律「枕投げの時の!!!」


紬「せいっ!!!」 ブンッ


ドア『!!!!』

律「よしっ!!当る!!!」


ドア『ガチャ』

律澪梓「!!!?! 開いたっ!?!」
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:03:03.95 ID:5kCfdEU0
ドア『ガチャ』

さわ子「えっ」

スコーンッ!!!!!

さわ子「ぐふっ!」 ボフッ


ドア『バタンッ!』

ドア『ほっ…』


紬「えっ?」

律「まさかアイツ…ムギの投げたカバンを…自ら開いて避けたのか…」

梓「て言うか今ドアの向こう側に…」

澪「さわ子先生が…」


さわ子「てめぇらああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!」


紬律梓澪「あわわわ…」 ガクガクブルブル
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:03:55.03 ID:5kCfdEU0
さわ子「ふんっ!!!!」

ドア『!!!』

ゴスッ

ドア『げふっ!!!!!!』 ズザァァ


澪「あ、ドアが…」

律「開いたな…」

梓「て言うか殴り飛ばされましたね」


さわ子「…」 ゆらり…

紬澪律梓「ひっ!」

唯(さ、さわちゃん!落ち着いて!!)


さわ子「てめぇら…カバンなんか投げて怪我でもしたらどうする気だ? あん?」

紬「ごごごごごごごごごごごめんなさいっ!!!」 ズザッ ビタンッ

唯(ど、土下座!?)
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:04:37.14 ID:5kCfdEU0
紬「…」 フカブカ

さわ子「ちっ… まあいいわ… で、あんた達は?」 キッ

梓律澪「ひぃっ!!」


梓「りりり、律先輩 私怖くてちびりそうなんですけどっ…!」

律「ききき 奇遇だな 私もだっ!!!」

澪「わわわ 私ももう…」


さわ子「!!?」

さわ子「は、早くトイレに行きなさいっ!」

梓律澪「はいっ!!ごめんなさいっ!!!!」 ピューン


さわ子「まったくもう…」
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:05:21.30 ID:5kCfdEU0
唯(皆行っちゃったね)

紬「そうね…」


ドア『ゴホっ… ゴホゴホッ』


唯(ドアが咳き込んでる…)

さわ子「シュールな光景ね…」

唯(さわちゃん、強く殴りすぎだよ〜)

さわ子「つ、つい頭に血が昇っちゃって…」


ドア『…』


唯(怪人さんはどうしてこんな事したのかなぁ…

  私達のお菓子を何処かに消したり…皆を閉じ込めたり…)

紬「もしかして…」

ドア『…』


紬「あなたもティータイムに混じりたかったの?」

ドア『…』

ドア『コクリ』
352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:06:10.95 ID:5kCfdEU0
……

澪「はぁ…そんな理由で……」

律「お菓子が消えたのはお菓子を食べてみたかったからで…

  私達を閉じ込めたのは私達に構って欲しかったから…って事か?」

ドア『ニコ』

律「『ニコ』じゃないだろっ!!

  ティータイムに混じりたいだけでどれだけ遠まわしな事してくれてるんだっ!!」

紬「まあまあまあまあ」



梓「ほらっ!唯先輩早く体の中に戻ってください!」 グイグイッ

唯(痛い痛い!あずにゃん!もう少し優しく押し込んで!)唯「…」

さわ子「幽霊って触れるの?」

梓「はい!気合で!」
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:06:58.16 ID:5kCfdEU0
……

唯「元に戻っちゃった… せっかく幽霊も楽しかったのに…」 ブーブー

梓「幽霊のままだとお菓子が食べれませんよ」

唯「はっ!それは困るね! ありがとう、あずにゃん!」


律「それで、こいつの処分だけど…」

ドア『アセアセ』

律「…ムギも許したみたいだし…不問って事でいいか?」

ドア『!』

澪「まあ…悪戯みたいなものだったし」

梓「最終的には実害はほとんどありませんでしたしね」

ドア『パァアアア』

唯「ドアちゃん良かったね!」

ドア『コクコク』

紬「でもこれからはこんな事しちゃ駄目よ?」

ドア『ニコ』


さわ子「はぁ… 毎度の事だけど…あなた達本当に甘いんだから…」
354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:07:48.59 ID:5kCfdEU0
唯「そうだ!せっかくだからドアちゃんも一緒にティータイムしようよ!!」

紬「でも…お菓子が…」

唯「あっ そうかぁ…」 シュン…


スタスタ…

和「あら? どうして部室のドアが無くなって…

  って! えっ!? なんで部室のドアが席についてるの!?」

唯「あ、和ちゃん!!」

ドア『ニコ』

和「!? ドアが喋った!?!」


律「まあ…普通の反応だな」

澪「実は和、かくかくしかじか でさ」

和「かくかくしかじか じゃあわからないわよ」

澪「!? かくかくしかじかが通じなかった!?」

和「冗談よ、そんな事があったのね…」

梓「いや、ちょっと待ってくださいよ そこは通じるほうがおかしいと思うんですけど」

和「細かいことはいいじゃないの」
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:08:30.61 ID:5kCfdEU0
唯「それで、和ちゃんどうしたの?」

和「どうしたもこうしたも、さっきアンタが幽霊になって彷徨ってたでしょ?」

唯「おお、そうだったね!」

律「…結構道草食ってたみたいだな」

澪「唯が校内を彷徨ってたせいで…その間私達がどれだけ大変な目にあったことか…」

梓「ちゃんと反省してください!」

唯「ごめんね、みんな…」


和「それで、それを見かけた皆から『お供えに』って

  沢山のお菓子渡されたから持ってきたんだけど…」

唯「えっ!お菓子!?本当に!?」


律「道草最高!!!!!!!!!!」

澪「よく校内を彷徨ってくれた!!!!!!!!!!」

梓「流石唯先輩です!!!!!!!!!!」

唯「あれ? これは褒められてるの?」

梓「すごく褒めてます!」

唯「そっかー えへへー!」 ニコニコ
356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:09:13.41 ID:5kCfdEU0
ドンッ!

唯「おお!お菓子がこんなにも沢山!!」

紬「お菓子もあるし… それじゃあ改めて 皆お茶にしましょうか!」

唯律澪梓さわ子「賛成!!!!」

ドア『ニコ』


こうして今日も私達のティータイムは守られたのです!


唯「幸せ〜」 モグモグ

梓「あ、唯先輩 ほっぺに食べかすが付いてますよ!」

唯「えっ本当? とってー」

梓「もー、仕方ないですね」 フキフキ


紬「はい、ドアちゃんの分のお茶よ」 ニコッ

ドア『ニコ』


和「私も戴いて良かったのかしら…?」

澪「ああ、やっぱり皆でお茶した方が楽しいしな」
357 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:10:12.62 ID:5kCfdEU0
律「ところでさわちゃん」

さわ子「ん?」 モグモグ

律「前から思ってたんだけどさ 怪人って結局何なんだ?

  不思議な力を持ってて… 事件を起こして周囲を騒がせたりするけど…

  それがどんな存在なのかって言うのは私達全然知らないんだよな…」

さわ子「…」

律「今回だって、気付かない間に部室のドアが怪人になってたりしただろ?

  怪人がどう言う存在かわかってたら、今回みたいな場合でも対応できると思うんだよ」

さわ子「…」

さわ子「りっちゃんも色々考えてるのね」

律「ま、リーダーですから!」

さわ子「ふふっ」

さわ子「そうね、諸説あるけれど……」

さわ子「異世界からやって来たって説が一番有力ね」

律「異世界?」
358 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:11:16.16 ID:5kCfdEU0
さわ子「そう… この世界には異世界に通じる扉が幾つかあって

     そこを通じてこの世界に迷い込んできた異世界の存在」

さわ子「それを異世界から迷い込んできた存在だから、異世界人と呼んでいたのを

     省略して界人 つまり怪人と呼ばれるようになったって説」

律「はぁ… 異世界人…」

紬「なんだかスケールの大きな話ですね…」

さわ子「常人とは思えない特異な力も、異世界の力だって考えればなんとなく納得できるでしょ?」

澪「…確かにこの世界ではあり得ない事も、異世界では常識なのかも」

律「つまり異世界の何処かにはドアが日常的に喋る世界があるのか」

梓「それは… 珍妙な世界ですね」

ドア『ニコ』

さわ子「そして、異世界から迷い込んできた怪人達は

    多くの場合、この世界で何らかの問題を起こしてしまうわ」

和「異世界とこの世界ではルールが違いますから当然かもしれませんね」

さわ子「そう言うことね」
359 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:11:50.33 ID:5kCfdEU0
さわ子「そこで、そんな特異な力を持つ怪人達に対応するために組織されたのが…

唯「ケイオンジャーだねっ!!!」

さわ子「ええ!そしてケイオンジャーの役目は、

     怪人達を説得して、この世界のルールに順応して貰うことよ!」

律「なるほど…」

梓「倒すことが目的じゃあ無かったんですね」

さわ子「まあ怪人達は強力な力を使って暴れてる事が多いから、

     自然と戦って倒す事が多くなってしまうのだけどね」


さわ子「なんて、私の学生時代の顧問の受け売りなのだけど」

梓「! そう言えばさわ子先生もケイオンジャーをやってたんですよね?」

さわ子「昔はね……」

さわ子「あの頃は……ブイブイ言わせてたわ…」

唯「…? さわちゃん?」


キーンコーン

律「! もうこんな時間か」
360 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:13:17.48 ID:5kCfdEU0
律「それじゃあ、私達は帰るとするか!」

紬「あ、戸締りは…どうしよっか」

梓「そう言えば今はドアが無いんでしたね」

ドア『ニコ』

唯「和ちゃん、何とかならないかな…」

和「そうねぇ…生徒会の方で申請しておけば…明日からなら、代わりのドアを用意出来ると思うわ」

澪「そうか! ありがとう、和」


さわ子「今日のところは私が何とかしておくから、あなた達は暗くならないうちに帰りなさい」

律紬梓唯和澪「はーい!」

律「先生、さようならー」

梓澪和紬「さようなら〜」

さわ子「はい、さようなら」 ニッコリ

律「唯、早くしないと置いてくぞー」

ゾロゾロ

唯「あーん待ってー!」
361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:13:50.14 ID:5kCfdEU0
唯「それじゃあ、さわちゃん!さようなら!」


唯(?)



はじまりは些細な事でした


さわ子「ええ、さようなら」 ニッコリ


この時のさわ子先生の笑顔が


さわ子「…」


なんとなく寂しそうに見えた…それだけの事だったのだけど


でも、それが…


この後に私達を待ち受ける戦いの始まりの合図だったのだと今では思います


                               第六話『暗黒の微笑み!?軽音部室の大騒動!!の巻き』 完
362 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:14:58.65 ID:5kCfdEU0
――平沢宅――                               ))  怪人ファイル その6
                                         ((
唯「まだかなー」                                ))   名称:ドア「ニコ」
                                         ((
憂「もう少しで帰ってくるから、お姉ちゃんはお皿出してくれない?」  ))   種族:ドアの怪人
                                         ((
唯「わかったー」                                ))   パワー:3846((え)みやしろ)
                                         ((
憂(時計ばかり見てて危なっかしいな)                    ))   必殺技:パニックルーム(部屋の中の物体が独りでに動き出す)
                                         ((
唯「まだかなー」                                ))   データ:けいおんSSではちょっとした有名コテ「笑み社◆myeDGGRPNQ」の
                                         ((.         SSに時折、出現する謎の表現。何故かドアが喋る(また、何故か
時計「7時だよ! 7時だよ!」   ←たぶんコイツも派生       ))         ドア「ガチャ」ではなくドア「ニコ」と笑うような表現である)ことで、
                                         ((.         初見の読み手の笑いを誘う。しかし、この表現をコテ自身が
唯「!?」                                    ))         気に入っているのかあまりに多用しすぎたために、コテ嫌いには
                                         ((           叩かれ、比較的友好的な読者にも邪魔扱いされる事も少なくない。
                                         )).        コテ自身が有名なためか、この表現も唯を撥ねるトラックくらいには有名。
ドア「ニコ」   ←←←コイツ                       ((         今回登場した、怪物ドア「ニコ」もこの表現の影響を受けている。
                                         )).        亜種に地面「ぴゅー」等がいるが詳しい生態は明らかになっていない
                                         ((           
和「ただいまー」                                 )) ストーリー:軽音部部室に突如現れた怪物。お菓子のつまみ食いをして
                                         ((           ティータイムの邪魔をしたり、ケイオンジャー達を部室に閉じ込めたり
唯「和ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!」       ))          などの悪戯をしてケイオンジャー達を困らせた。しかし、その行為が
                                          ((          放課後イエローを怒らせ、さらに諸々あってさわ子の怒りまで買う事となり、
                                          ))          その結果さわ子に殴り飛ばされる。その後ケイオンジャー達と和解するが、
                          唯「しんこん!」より抜粋((.          以後消息不明。悪戯をしたのは構って欲しかったからであるようだ。
                                          ))
                                          (( .参考文献:笑み社◆myeDGGRPNQ
                                          ))          ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/2680.html
363 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 04:17:00.06 ID:5kCfdEU0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
     ┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
   ┗ ┛  ┃ ┣┛┏┓┃  ┏┛┏  ┃ ┗━┛┏┛┃┗┻┛┏┛┣  ┏━━━ ┫┃┃
       ┃ ┃┗┛ .┃┃┏┛┏┛┃ ┃┏━━┛ ┏┛┏━━┛┏┛┗━┓━━━┛┻┛
     ┏┛ ┃    ┃┃┛┏┛  ┃ ┃ ┃   ┏┛  ┃   ┏┛┗┓┏┓┃     ┏┳┓
     ┗ ┛       ┗┛┗┛   ┗ ┛ ┗━┛     ┗━┛    ┗┛        ┗┻┛
364 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/29(日) 04:18:24.99 ID:5kCfdEU0
6話終了
残るは終盤3話、そろそろ話をまとめにかかります

けいおんが終わるまでに終われればいいな……
365 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/29(日) 05:07:09.06 ID:cuySu3Uo
これはディケイドがやってきてもおかしくないな
366 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/29(日) 10:21:18.26 ID:hGi.yIwo
笑み
367 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/29(日) 19:50:05.97 ID:2JVB99ko
面白かった!
おつです
368 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/29(日) 19:56:14.08 ID:Wm7ToIAO
来ていると聞いて
一話一話練られてて面白いです
これからも頑張ってください!
369 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/30(月) 01:52:41.01 ID:88sFKzM0
ホント毎度面白いわーw全9話と言わず続けて欲しい
370 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/30(月) 07:48:43.93 ID:FUfmtkDO
ケイオンジャーのコスチュームは1の中ではどんな感じ?
371 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/30(月) 18:40:11.20 ID:JbUM7AA0
感想ありがとう、励みにする

>>370
とりあえず基本的に頭は向き出し

服装は…あれだよ、ほらヒーローっぽい格好だよ
なんて言うか各色に合わせたライダースーツ的な

唯達のはさわちゃん製作なので可愛らしい感じなはず
372 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/31(火) 02:52:17.37 ID:0tqYP8g0
ギャグバトル大好きだわ
しかし誰一人キャラ崩壊も空気化もさせないのは
何気にすごいな
373 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/31(火) 03:32:00.01 ID:LBLkt72o
ケイオンジャーの参考画像と主題歌を作るんだ

1が
374 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/31(火) 22:14:18.94 ID:k189cQY0
>>372
褒めすぎじゃね?ww

>>373
無茶言うなww
375 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 10:26:08.12 ID:Atg78fMo
今日はやるのかな
376 : ◆m/SzpwXB2Y [sage]:2010/09/05(日) 07:28:49.43 ID:n4kN41c0
アニメの憂ちゃん…優しすぎるだろ
四六時中あずにゃんのこと気にかけてるがな…
憂梓の優しさは至高

そしてそんなシーンを見かけるたびに
こんな事書いてる心が痛くなるわけだよ

憂ちゃんとあずにゃんにごめんなさい、しないといけない第7話
377 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:29:50.10 ID:n4kN41c0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
     ┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
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378 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:31:17.17 ID:n4kN41c0
第七話『暴走する愛!!最大の敵は私の妹!?!』


こんにちわ、皆さん!




           / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、\ : ヽ
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',\/ヽ: :\
      ー=彡: : : : : : : :/:ハ : :i: : : : : : \: : : ヽ: : : : :ハノヽ: :ヽ: :
       / /: : :/: :/ : /|: : l、: : : : : :ヾ; : : : ヽ:/: :ハ | : : }`
      /__;/: :/.:./: :/_:./  | ; : lヽ:\_: : : :} : : : : V: :/.:.| |:. :
    /   {: :/ .:.; : :{: /` | :, :l"\:ヽ: : : : : : : : l /.:.:.:レ':. /
        ∨: .:..; : :ハ{. _ |  ヽl __ヾ : : i: : : : : l:.:.:.:.:.:.:.:〃
        |: .:.:.: V ,ィアマ     '"ノ::::ヽ\ :| : : : : :|.:.:.:.:.:.:/{
        : .:i.:.:.:.{ Vト::J     ト{:::::ノ ソjハ : : ヘノ}..:.:.,ィ/
          l:.:ハ:.:.:.  ゞ'′      ゞ- '^   ヽ:/ ノ/    平沢 憂です
          レ′ >ー{ "" .::;::::..   """       __∠-― 、
           -‐/ `ヽ         ,     _,∠ノ       l
       /       ヾー- . `_   /´          ト、
        /    ミヽ     \  ̄           _ノ  }
  _ .. ‐ ⌒7i:::.、 \       \  ` ー----‐  ¨     }
¨       / /:.l::::::\  \                     _....:7⌒ヽ
     /  /.:.:.l::::::::::::\              _.....:::¨::::::/.:.:.:.:.:.l
  //   {.:.:.:.:l::::::::::::::l.:丶、        _ ....:.:.:.l::::::::::::::::/:.:.:.:.:.:.:.|
379 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:32:40.92 ID:n4kN41c0
買い物帰り!



憂(第7話になって、やっと出番が回ってきました!)

憂(きっと冒頭でちょっとだけ登場する程度だと思いますが

  精一杯頑張らせていただきます!) フンスッ
  

憂(今は何時もの買い物を済ませて、その帰り道です) テク テク

井戸端会議 ワイワイ

憂(?)


井戸端会議のおばちゃんA「ケイオンジャーまた活躍したそうよ」

井戸端会議のおばちゃんB「駅前の騒音騒ぎもケイオンジャーが解決したんですってねぇ

                 まだ若いのに偉いわよねぇ」


憂「…えへへ」 ニコッ

憂(最近はお姉ちゃんの活躍してる噂をよく耳にします)

憂(ケイオンジャーになってから、お姉ちゃんは毎日一生懸命頑張ってます!)

憂(今日も皆さんと遅くまで重要な会議だそうです) テク テク


…その頃の ぶしつ!…

唯「だから登場する時のポーズはこう シュバッ って感じの方がいいよ!!」 シュバッ

律「いや!こう シャッキーン とした方がカッコイイ!!」 シャッキーン

梓「どっちでもいいですからたまには練習しましょうよ…」
380 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:33:48.33 ID:n4kN41c0
……

憂(毎日、練習に会議に… それに怪人退治まで

  お姉ちゃん、凄いなぁ…)

憂(梓ちゃんも何時も大変そうにしてるし…)


…その頃の ぶしつ!…

梓「ほら、たまには真面目に練習しますよ!!」

唯「ちぇー…あずにゃんのいけず!」 ブー

梓「まったくこの人はぁ…っ!」


……

憂(…)


憂(でも… ほんのちょっとだけ… 寂しい気分になることも…)

憂「はっ」

憂 ブンブン!

憂(お姉ちゃんは町の皆のために頑張ってるんだもん!忙しくて当然だよ!)

憂「よし! 頑張ってるお姉ちゃんが帰ってきた時に

  すぐご飯食べられるように! 私も頑張らないと!」 フンスッ
381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:34:31.52 ID:n4kN41c0
憂「…」 テク テク

憂「?」

憂「あ ―――、こんばんわ!」

憂「いつも ―― お世話になってます」

憂「今、買い物の帰りで…」

憂「あ、いえ そんな悪いです」

憂「…そうですか?」

憂「じゃあお言葉に甘えて… 失礼します」

憂「荷物だけ後ろの席に置かせてもらいますね」

憂「シートベルトを締めて…」


ブルルン ブーン
382 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:35:12.43 ID:n4kN41c0
憂「大変じゃないかって? いえ、毎日のやってる事ですから全然」

憂「買い物もお料理も好きですし」

憂「それにお姉ちゃんのあの笑顔を見れたら…」

憂「…」

憂(お姉ちゃん…)

憂「…」

憂「? 缶コーヒー?」

憂「頂けるんですか?」

憂「ありがとうございます」 

憂 ゴクゴク

憂「…」

憂「あ れ

  何だ か 眠く  なって… ?」


憂「…」

憂「…」 スヤスヤ
383 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:36:15.87 ID:n4kN41c0


――

―――


??「それで、これが怪人達から抽出した力…?」

黒い玉 コォオ…

??「うぇ、なんだか不気味ね」

???「…」

??「で、この力をその子に注入するって事?」


憂「…スースー」


?「ええ、そうよ」

??「…大丈夫なの?」

?「ポテンシャルだけなら、その子は今のケイオンジャー達より軽く上よ

  きっとこの実験にも耐えられるはず…」

???「実験…ね」

??「…」

憂「……おねえ…ちゃん」 スヤスヤ
384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:37:09.30 ID:n4kN41c0
?「この実験が成功すれば… 私の目的にまた一歩近づく…」

??「でも平気なの?」

?「…何が?」

??「その子はあんたの―― …」

?「………関係ないわね

  顔見知りの義理や人情…そんな事で… 今更、私は引き返したりしない」

??「…そう」

???「…」


?「始めましょうか」

黒い玉 コォオ…

憂「うっぁあああっ…」 ズォオ…

憂「お姉…ちゃん……っ!!」
385 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:37:56.24 ID:n4kN41c0
……

?「…成功ね」

憂「…」 スースー

?「怪人の力は無事、この子の中に取り込まれた

  間もなく定着するはずよ」

??「…」

???「…」

?「しばらくは様子見ね… 経過は貴方が見て頂戴」

??「え、私?」

?「私はまだ気取られるわけにはいかないもの」

??「……わかった」


憂「お姉ちゃん…」




憂『大好き』
386 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:39:28.92 ID:n4kN41c0
唯の家!

ガチャ

唯「ただいま〜… ちゅかれた…」


憂『おかえり、お姉ちゃん!!』

唯「ただいま、ういー!!」 ギュッ

憂『きゃっ もう、お姉ちゃんくすぐったい』

唯「えへへ、1人で寂しくなかったかい 憂」

憂『ううん、全然平気だよ 私は全然平気

  そりゃあ寂しくなかったと言ったら嘘になっちゃうけど

  お姉ちゃんの事をずっと考えて過ごしてたら、そんな寂しさなんてどっかに行っちゃうよ

  それに私はお姉ちゃんのことを信じてるから

  お姉ちゃんがお姉ちゃんの事を愛してる私の事を放って何処かに行っちゃう訳ないって知ってるから

  だから私は全然寂しくないよ? お姉ちゃんもそうでしょ?』

唯「…憂?」

憂『ね?』 ニコッ

唯「う、うん?」

憂『お姉ちゃん、晩御飯出来てるよ』 ニッコリ

唯「本当!? わーい!」 トテトテ…

憂『あ、ちゃんと先に手を洗わなきゃ駄目だよー』

唯「わかってるよー」
387 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:40:58.65 ID:n4kN41c0
……

唯憂「『いただきます!』」

モグモグ

唯「うーん!憂のご飯はおいしいねー!」

憂『当然だよ、だって私の愛情がたくさん詰まってるからね』

唯「おぉ、美味しい隠し味ですな」

憂『そうだよ、私のお姉ちゃんへの愛情がたくさんたくさん詰まってるから

  だからお姉ちゃんが美味しく感じるのは当然だよ

  私のお姉ちゃんへの愛がお姉ちゃんにとって不味いわけがないもんね

  でも1つだけ訂正するなら隠し味って言う所かな

  私はお姉ちゃんへの愛情を隠す気は無いし、

  私のお姉ちゃんへの愛情が隠れたりなんてする訳が無いんだよ』 

唯「えっ? う、うん…そうだね」

憂『うん!』 ニコリッ

唯(なんか今日の憂元気だなぁ…テンション高いって言うか…よく喋るし)
388 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:42:12.47 ID:n4kN41c0
……

唯憂「『ごちそうさま!』」

憂『それじゃあ私、食器洗うね』

唯「うん!それじゃあ私はごろごろしてるよ!」 フンスッ

憂『ごろごろしてるお姉ちゃん可愛いよ!』

唯「えへへ〜、ありがと〜」

唯「ごろごろ〜」 ゴロゴロ

憂 ニコニコ

唯「今日はたくさん練習して疲れたからゴロゴロのし甲斐がありますなぁ」 ゴロゴロ

憂「そうなんだ」 ニコニコ

唯「そうそう、今日はねぇ あずにゃんがちゃんと練習しようって

お皿 ガッシャーン!!

唯「へ?う、憂?」

憂『梓…ちゃん…?』
389 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:43:11.12 ID:n4kN41c0
唯「う、憂… どうしたの?」

憂『……どうして梓ちゃんの名前が出てくるの?』

唯「へ…?」

憂『私と二人っきりなのに どうして梓ちゃんの話をするの?』

唯「う、憂…?」

憂『どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして…
  どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして…
  アイツアイツアイツアイツあいつあいつあいつあいつあいつあいつ…
  ここに居ない時でもわたしとおねえちゃんノ幸せな時間のじゃまを…』 ブツブツ…

唯「憂!? 憂!」

憂『…』

憂『…お姉ちゃんには私だけがいればいいよ』 スクッ

唯「へ?」

憂『お皿片付けるね…破片が散らばってて危ないから、お姉ちゃんは部屋に戻ってて』

唯「う、うん…」

憂『あ、そうだ 明日になったらそっちも片付けないとね…』

唯「え?」
390 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:44:10.77 ID:n4kN41c0
よくじつ!

ぶしつ!


唯「憂の様子が変なのです…」

澪「憂ちゃんがか…?」

律「どうせまた唯が怒らせたんじゃないのかぁ?」

唯「ち、違うよ〜 憂を怒らせるような事は今回はしてませんたぶん…」

律「語尾が自信なさげだぞ」

紬「変ってどんな感じ?」

唯「ずっと喋ってたり… お皿割ったり…」

律「確かに…憂ちゃんがお皿割るのは変かもな」

澪「疲れてるんじゃないのか?」

紬「もしかしたら寂しいんじゃないかしら」

唯「寂しい…?」

澪「確かにここの所私達忙しかったし…

  憂ちゃんのこと、あんまり構ってやれてないんじゃないか」

唯「た、確かに……話数にすると6話分くらい構ってあげてない気がするよ…!」

律「えらく具体的だな」
391 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:45:06.18 ID:n4kN41c0
律「ま、そう言うことなら仕方ない

  今日は早く帰ってあげなよ」

唯「え、いいの?」

澪「そうだな、疲れてるにしても寂しがってるにしても

  唯が傍に居てあげるべきだよ」

紬「そうよね、唯ちゃん 行ってあげて」 ニコリ

唯「みんな… ありがとぉー!」


唯「それじゃあ私今日は早く帰るね!」 フンス


唯「じゃーねー!」 タッタッタッタ


律「本当…仲の良い姉妹だよな」

澪「ああ」 クスッ

紬「うふふ」 ポワポワ


澪「そう言えば梓は?」

律「あれ? 私は何も聞いてないけど…」

紬「掃除当番とかかしら?」
392 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:46:09.76 ID:n4kN41c0
空き教室!

ガチャ

梓「来たよー、憂ー」

憂『…』

梓(…気まずい)

梓(なんだか今日の憂は元気ないなぁ…テンション低いって言うか…全然喋らないし…)

梓(朝からこの調子なんだよね)

憂『…ふぅ』 

梓 ゾクッ

梓(て言うかなんか怖い)

梓(もしかして憂怒ってるのかな… 最近友達付き合い全然してなかったし… 話数にすると6話分くらい…)

梓「そ それで、どうしたの憂?」

憂『ねえ梓ちゃん…』

梓「?」

憂『人間はさ、よくやらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいいって言うよね

  これどう思う?』

梓「…」

梓(なんだろう、どっかで聞いたような設問だな…

  そしてどうしてか返答間違えると刺されるような…そんな気がする) ヒヤリ
393 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:47:17.09 ID:n4kN41c0
梓(不用意に答えるとまずい感じが… でもこのまま黙ってやり過ごすのも…)

憂『じゃあさ、たとえ話なんだけど

  現状を維持するままでは私が寂しい思いをすることはわかってるんだけど、

  どうすればいい方向に向かうことが出来るのかわからないとき、

  梓ちゃんならどうする?

  とりあえず何でもいいから変えてみようと思うんじゃない?』

梓(黙ってたら、話を先に進められた!!ちくしょうっ!!!)

憂『…』

梓 ゾクッ

梓(あ、やばい)

梓(このまま黙ってたらまずい!何がまずいのか具体的に説明できないけど

  下手に「そうかもしれない」だなんて肯定すれば刺されるっ!!どうして刺されると思うのかは説明できないけどっ)

梓(でも…どう答えればこの状況を切り抜けられるだろうか…)
  
梓(落ち着け梓…

  ここは数々の修羅場を切り抜けてきた 偉大なる先人達の三択に頼ろう…)


3択― 1つだけ選びなさい

1.「まあ、そういうこともあるかもしれん」

2.宇宙人がきて助けてくれる

3.刺される 現実は非情である


梓(全然だめじゃない!!!ちくしょうっっっ!!!!!!!!!)
394 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:48:13.17 ID:n4kN41c0
憂『黙ってちゃ解らないよ、梓ちゃん』

梓「えっ! ま、まあそういうこともあるかもしれないねっ!」

梓(私のばかっ!!)

憂『…だよね?』 ニコッ

梓「ひっ」

チャキッ

梓「えっ」

梓「ナイフ…?」

梓「う、嘘 冗談だよね!? 憂?

  冗談って言って!!」

憂『うん それ無理』


憂『 梓ちゃんを殺して お姉ちゃんの出方を見る 』

梓「い、 いやっ!」

サクッ
395 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:49:43.20 ID:n4kN41c0
憂『…』

梓「…」

憂『…』 クスッ

梓「あれ」

憂『なんてね、冗談だよ 梓ちゃん』 ニコッ

梓「えっ わ、私刺されたんじゃ?」

憂『これ、玩具だよ〜 刃先…って言ってもプラスチックだけど

  ここを押すと引っ込むんだ、面白いよね』 カチャカチャ

梓「あっ… で、ですよねー は、はは…」

憂『梓ちゃん、あんなに焦っちゃって』 クスクス

梓(だって憂の目が本気だったし…)

梓「は、恥かしいなぁ ははは」

憂『ふふ』

梓「あはは…」

憂『ねえ、梓ちゃん』



憂『 何が そんなに 可笑しいの? 』

梓「ごめんなさい」
396 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:50:37.35 ID:n4kN41c0
憂『まあいっか、梓ちゃん あんまり頭良くないもんね

  急に笑い出したりしても仕方ないか』

梓「さらっと酷い事言われたっ!」    


憂『とりあえず用件だけ伝えるね』

梓(始めから用件だけ伝えてくれればいいのに…

  とは思うものの憂が怖すぎて口に出せない…)

梓「それで、用件って何?」

憂『簡単なことだよ 頭の悪い梓ちゃんにもわかるくらいに』

梓「そ、そっかー それは良かった…」

梓(ムカつくけど憂が怖すぎて態度に出せない…)

憂『梓ちゃんにはね…


  もう二度とお姉ちゃんに近づかないで欲しいんだ』 ニコッ


梓「なんだそんなことかー」 ニコリッ


梓「ってなるわけないでしょ!?!」 ガタッ

397 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:52:04.00 ID:n4kN41c0
憂『…』

梓「さっきから黙って聞いてたらおかしい事ばかり!

  流石に私も怒るよっ!それに唯先輩に近づかないでってどういう

憂『うるさい』

梓 ビクッ

憂『うるさいよ 梓ちゃん、 誰も梓ちゃんの意見なんて聞いてないよ

  勘違いしてるかもしれないけど コレはお願いじゃなくて命令なんだよ

  私のお姉ちゃんに近づくなって命令  ちゃんとわかってた?

  …ってわかってた訳ないよね だって梓ちゃんは頭が悪いんだし

  頭の悪い梓ちゃんにもわかるようにちゃんと説明してあげるべきだったね ごめんね

  簡単に言うとね 梓ちゃんがお姉ちゃんに近づかれると 迷惑なんだよ

  梓ちゃんがお姉ちゃんの近くにいると 迷惑、 あ、迷惑の意味はわかるよね?

  わかりにくかったら 邪魔 とか うっとおしい って言い換えてもいいんだけど  

  とにかくそう言う意味だから 理解してね、 それで梓ちゃんがどうして迷惑なのか

  って話だけど、 これは単純に 梓ちゃんの事が気持ち悪いからなんだよね』

梓「う うい…?」
398 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:54:10.81 ID:n4kN41c0
憂『うん、気持ち悪い 梓ちゃんは気持ち悪いよ 梓ちゃんの何処が気持ち悪いかって言うとね

  ブサイクな顔が気持ち悪い、ブサイクなのに本人は可愛いつもりなのも気持ち悪い

  小柄で高校生とはとても思えない体が気持ち悪い、まるで小学生みたいな体つきが気持ち悪い

  髪型が気持ち悪い、日本人形みたいに長い黒髪が見ていると呪われそうで気持ち悪い、

  髪の色は黒光りしてて汚らしいし、ツインテールがゴキブリみたいで気持ち悪い

  言葉遣いが気持ち悪い、半端な敬語が気持ち悪いし、時々お姉ちゃんに馴れ馴れしいタメ口を

  きくのが気持ち悪い。 ギターがちょっと出来るからってお姉ちゃんに偉そうな態度をとるのも気持ち悪い

  だいたい梓ちゃんのギターって本当は大した事ないでしょ?ちょっと長い期間触ってたから素人より上手いってだけでしょ?

  それなのにお姉ちゃんに対して練習しろだとか何様のつもりなの? お姉ちゃん梓ちゃんのその態度

  すっごく迷惑がってたよ? ああ それにいつも偉そうなくせに時々人に媚びるところも気持ち悪いよね

  ちょっとお姉ちゃんに抱きつかれるからってあまり調子に乗らないでほしいな

  あ、ネコミミを嫌がってたくせに、わざと着けてお姉ちゃんの気を引こうとするのも気持ち悪いよね』


梓「…やめて」

憂『…他にもね』

梓「もうやめてよっ!!」
399 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:54:47.09 ID:n4kN41c0
憂『やめてって?』 ケロッ

梓「わかったよ…わかったからもうやめて……」 ポロ ポロ

憂『わかったって?』 キョトン

梓「…ぐすっ」

憂『泣いてたってわからないよ?』 

梓「……憂の言ってた事聞くから…」 ポロ ポロ

憂『私の言ってた事?それってどれの事かな?ちゃんと言ってくれないとわからないよ?』

梓「ゆ…ぐすっ……唯先輩には……二度と…近づかないから……」

憂『…』


憂『そっか、わかってくれるんだね』 ニッコリ

梓「…グスッ」 コクリ

憂『ごめんね、梓ちゃん 意地悪な事ばかり言って…

  本当は梓ちゃんの事全然気持ち悪いなんて思ってないからね』


憂『 で も 約 束 は 守 っ て ね 』 ニコッ

 
400 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:55:44.29 ID:n4kN41c0
憂『じゃあね、梓ちゃん また明日』 スタスタ

梓「…」



憂『あ、そうそう… もし約束を破ったら…』

チャキッ

梓「……包丁?」


憂『…えい』

机 スパーンッ!!


梓「え」

憂『次にこうなるのは梓ちゃんの番かも』 ニコッ


憂『じゃあね』

ガチャ バタンッ!


梓「…は、はは

  包丁で机をぶった切るとか人間業じゃない……よね」
401 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:56:44.50 ID:n4kN41c0
ぶしつ!


ガチャ

梓「…」


律「おっ、梓遅かったな…って

  …どうしたんだ?」

紬「梓ちゃん…泣いてるの?」

澪「何があったんだ?」

梓「…うっ… ぐすっ 先輩……」


……

梓「って事があったんです……」

律澪紬「…」

律「……え、えげつねぇ」

澪「い、いくらなんでもそれは…」

紬「…じょ、冗談…よね?」

梓「私も…信じたくないです」
402 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:57:25.96 ID:n4kN41c0
澪「疲れてるとか寂しいとか怒ってるとかそんなレベルの話じゃないよな…」

律「ああ、なんて言うか…その 病んでる? って言うのか……」

紬「一体憂ちゃんに何があったのかしら…」

梓「…」


律「包丁で机を叩き割るなんて人間業じゃあ無いよな…」

律澪紬「…」

律「なあ…」

澪「ああ…」

紬「みんなきっと同じ事考えたわよね…」


律「もしかすると今回も…」

澪「ああ…私達の周りで事件が起こるとき…」

紬「決まって関係してる事と言えば…」

梓「!! そ、それって」

律「そう…」


律澪紬梓「怪人!」
403 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:58:17.70 ID:n4kN41c0
紬「…憂ちゃんが怪人になっちゃったって事かしら?」

澪「そうとは限らないんじゃないか?」

律「ああ、今回も、ゴボウ男の時みたいに人を操る力を持った怪人がいて

  そいつが憂ちゃんを操ってるのかも」

梓「でも……操られてる人が出せるものでしょうか……あの病気的な狂気を…」

澪「…あるいは…偽ケイオンジャーが現れた時みたいに、憂ちゃんの偽者が現れたのかも」

梓「……偽者……には見えませんでした… あの憂はたぶん本人です……」


律「て言うか、そもそも後から怪人化する事なんてあるのかよ、さわちゃん!」

さわ子「…うーん…そうねぇ」


梓「あ、さわ子先生いたんですか」

さわ子「いたわよ、最初から」

梓「すみません、ずっと静かだったので気付きませんでした」


さわ子「…そうね…私からは何とも言えないわ

    前例の無い事ではあるけど、全く無いとは言い切れない

    ただの人間がその身に怪人としての力だけを呼び出して、宿す事もあるのかもしれない…」

律「うーん、さわちゃんでもわかんないかー…」

澪「…」
404 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:59:01.10 ID:n4kN41c0
さわ子「ま、どちらにしても怪人絡みと言うのは確かみたいだから

    あなた達の出番じゃない?」

律「それもそうだな」

さわ子「…」

律「…」

さわ子「…?」

律(あ、あれ?)

律(…)

律「よ、よし!みんな!怪人の手から憂ちゃんを助けに行くぜっ!」

澪紬梓「お、おぉーっ!」

さわ子「頑張るのよ〜」 ヒラヒラ


……
405 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 07:59:39.70 ID:n4kN41c0
ガチャ バタン

澪「…さわ子先生どうしたんだろう」

律「だよなー、いつもなら真っ先に…」

律声真似「ケイオンジャー、出動よ!!」

律「なんて言うのにさー」

梓「相変わらず無駄に上手い声真似ですね」

澪「なんだか冷たいって言うか……あまり心配してないのかな…?」

律「教え子の妹をか?

  そんな事無いって、今日はたまたまだろ」

律「ムギもそう思うよな?」

紬「えっ…うん」

律「? ムギ、どうしたんだ?」

紬「ちょっとさわ子先生に聞きたい事があったんだけど…聞きづらくって…」

梓「聞きたい事ですか?」


紬「うん、今日ドアちゃんがいなかったでしょ…それで」
406 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:00:23.32 ID:n4kN41c0
律「そう言えばドアの奴、何処いったんだろうな〜」

澪「部室にいると思ってたけど…

  今日来た時にはいなかったな、部室のドアも新しいドアになってたし」

律「喋らないやつにな」

梓「最後に一緒に居たのはさわ子先生ですよね」

紬「うん、だから何か知らないのかなって思ったの」


紬「せっかくドアちゃんの分もお菓子も持ってきてたんだけど…」

梓「ああ、1つ余ってたのはそう言う事だったんですね

  てっきり私、唯先輩の分かと…」

澪「唯はしっかり食べてたよ」

律「ああ、お菓子だけはしっかり食べて帰ったな…」


律「って憂ちゃんの件が怪人の仕業だとすれば、唯の奴も危ないんじゃないかっ!?」

澪梓紬「!!」
407 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:01:03.91 ID:n4kN41c0
澪「確かに今の憂ちゃんの様子だと唯も危ないかも…」

律「と、とにかく私 唯に電話してみるな」 ピ ポ パ

携帯 …

律「…あっれ…電源入れてないのか?」

澪「…メールしてみたらどうだ」

律「そうだな」

ポチポチ

律「送信っと」

梓「唯先輩、大丈夫でしょうか…」

紬「メールに気付いてくれればいいのだけど…」

ブー ブー

律「返信はやっ!」

澪「唯は何て?」

律「えっと…」


律「あ、あれ? あの唯に送ったはずなのに

  MAILER-DAEMON って方から返信が来たのですが…?」

澪梓紬「…」

澪「あ、アドレスが変えられてるっ!?」

紬「憂ちゃんの仕業かしら…」

梓「だとしたら怖すぎるんですが…」
408 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:01:45.43 ID:n4kN41c0
ブー ブー

澪「ん?またメールか?」

梓「あ、私ですね」

梓「えっと…

  ……憂からです………」

律「このタイミングでか!?何か怖いな…」

紬「それで…何て?」


[From]憂
[Sub]
===========
梓ちゃん先輩達に話しち
ゃったんだね

ううん、いいんだよ別に
私とお姉ちゃんの邪魔さえ
しなければ



けど余計な事はしないでね


PS.月の無い夜に1人で
出歩く時は、背後にお気を
つけて

             END


梓澪律紬「…」


梓澪律紬「憂(ちゃん)、こわっ!!!!」
409 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:02:37.41 ID:n4kN41c0
律「ど、どう言う事だ!? どうして知ってるんだ!?

  いつ気付いた!? 何処で下手うった!?」

澪「わ、わからない… これも怪人パワーなのかも…」

紬「この文章の最後の気遣いがまた怖いわ…」

梓「き、気遣いって言うより…

  これ暗に私の事、後ろから刺すぞって言ってますよね…」


律澪紬梓「…」


律「と、とにかくだ

  憂ちゃんがヤバくて… 唯が不味い状況なのは確かだ……」

澪「……でも携帯の電源切られて…アドレスも変えられてるくらいだ

  唯の家の電話にかけてもたぶん無意味だろうし……この事を唯に伝える手段はない…」

紬「そう……他に手段はない…

  私達自身が直接 唯ちゃんの家に行く以外の手段はね!」

律「ああ!」

澪「そうだ!」

律「それじゃあ行きますか!!

  唯と…それに憂ちゃんを怪人の手から助けに!!」

梓「はい!」

律「ケイオンジャー出動だっ!!!」

澪紬梓「おおーっ!」
410 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:04:25.57 ID:n4kN41c0
律「と、ちょい待ち」

澪紬梓「?」

律「梓、お前はここに残れ」

梓「えっ」

律「いいからいいから」

紬「? りっちゃん、どうして?」

梓「そうです!納得できません!! どうして私がここに残るんですか!?」

律「…私にもよくわからないけどさ 憂ちゃんは… 梓を狙ってるだろ

  唯によく近づく人間なら私達も同じ条件なはずなのに

  何故か梓だけに… 唯に近づくな、と警告した」

梓「…はい」

澪「…それに

  憂ちゃんと唯は今、間違いなく一緒に居る…

  そこに唯に近づくなって言われてる梓が行けば…」

紬「…憂ちゃんがどんな行動に出るかわからない…って事ね」

梓「…」

律「ああ、ケイオンジャーの力があるとは言っても…

  今回も怪人絡みかもしれない… 万が一って事もある…

  …だから、今回は残ってくれ…な?」

梓「…律先輩」
411 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:05:17.00 ID:n4kN41c0
梓「…」

律「そんな顔するなよ、梓

  大丈夫だって、私達に任せとけ!」

澪「きっと唯達は私達が助けて見せるからさ」

紬「ええ、だから梓ちゃん 安心して待ってて!」

梓「…はい」

梓「…」

梓「先輩方…唯先輩と憂をお願いします!」

律「ああ!」

澪「もちろんだ!」


梓(……でも)

梓(私だって唯先輩の事が心配だし…

  先輩たちの事も心配だよ…)


梓(それに…憂の事も…)
412 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:05:43.18 ID:n4kN41c0
唯の家!


憂『♪』

唯(憂、ご機嫌だなぁ)

唯(様子が変に見えたのは 私の思い過ごしだったのかな…

  ま、いっか! それならそれで良かったよ!)

唯(あ、りっちゃん達にメールしとかないと…

  「憂は大丈夫だったよ〜」って…) ゴソゴソ

唯(あれ?携帯が無い?おっかしいなぁ…)


憂『どうしたの?お姉ちゃん?』

唯「あ、憂  私のね、携帯が無いんだよ〜」

憂『そうなんだ』

唯「うん、そうなの 困るよね〜」

憂『そっかぁ…

  でもお姉ちゃんにはもう携帯は必要ないんじゃないかな?』

唯「…憂?」

憂『だってそうでしょ? お姉ちゃんには私だけがいればいいんだし

  私は何時だってお姉ちゃんの傍にいるよ? 私とお姉ちゃんが離れ離れになるなんて考えられないしね

  だったらもう携帯電話はいらないよね? 私以外の人と関わる必要はお姉ちゃんに無いでしょ?

  それで私は何時だって傍にいるんだから用事があればその場で言ってくれればいいんだし

  だから メールも 電話もする必要がないよね? ほら だからもう携帯電話は必要ない!』

唯「う、憂…? え? ど、どういうこと? そ、そんなのおかしいよ… 携帯電話は必要だよ?」
413 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:06:28.35 ID:n4kN41c0
憂『ううん、全然おかしくないよ? 私の言ってる事は全く間違ってないよ?

  あ、でも 私の携帯にお姉ちゃんから連絡が来なくなるのは少し寂しいかも

  発信履歴や着信履歴、受信ボックスにお姉ちゃんの名前が並ぶのがとても嬉しかったから

  それが無くなっちゃうのは嫌だなぁ… そう言う意味ではお姉ちゃんの言うとおりかも

  私達専用の携帯電話くらいはあってもよかったかなぁ… でも仕方ないよね

  だって お姉ちゃんが携帯を持ってたら すぐに悪い虫がお姉ちゃんに寄り付こうとするんだもん

  そう例えば…

憂『律さん とか 梓ちゃん とかね』 サッ

携帯 キラキラ


唯「!!!」

唯「憂!? ど、どういうこと!? な、なんで憂が私の携帯を!?!」

憂『ふふ 勝手に借りててごめんね、お姉ちゃん でもこれは仕方ないことなの

  お姉ちゃんに近づこうとする悪い虫は追い払うのは私の役目だからね

  …さっきもね、あの2人が性懲りも無く 私の お姉ちゃんに連絡を取ろうとしてきたんだ〜

  あ、でも安心して 私がちゃんと着信拒否にしておいたし、アドレスも変えておいたから

  それに梓ちゃんにはメールで警告もしておいたから もう私達の邪魔をしてくる事はないと思うんだ

  だからこれからは誰にも邪魔されず二人っきりで…』

唯「…な、なんで」 ポロ ポロ

憂『!』
414 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:07:11.03 ID:n4kN41c0
唯「なんで……そんな事… ぐずっ…

  そ、そんなごとじたら……み、皆と一緒に居れなくなっちゃう……えぐっ」 ポロ ポロ

憂『お姉ちゃん…』

唯「うわーんっ!!」

憂『…』


憂『お姉ちゃん…そんなに軽音部の皆さんと……

  梓ちゃんと……一緒に居たいの…?』

唯「…」 コクリ

憂『………そっか』


携帯 ピッ ポッ パッ

唯「?」

憂『はい、お姉ちゃん』 スッ

唯「私の携帯…」

憂『これは返すね……アドレスも着信拒否設定も元に戻しておいたから…

  ごめんね…勝手にお姉ちゃんから皆さんとの関係を取り上げようとして……』

唯「憂…」
415 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:08:22.03 ID:n4kN41c0
憂『私ね、ずっと寂しかったんだ…

  お姉ちゃんと一緒にいられない時間が長かったから(話数にすると6話分くらい)…

  それでいつもお姉ちゃんと一緒にいる皆さんや梓ちゃんに嫉妬してた……

  だからこんな事しちゃったの…… 本当にごめんなさい

  でも今は反省してる…… なんて事してしまったんだろうって……』

唯「…」

憂『ごめんなさい、お姉ちゃん… ううん、こんな言葉だけじゃ許してもらえないよね…

  それに梓ちゃんにも 先輩たちにも謝らないと……駄目だよね』

唯「…憂 私こそ、ごめんね憂…

  憂が…寂しい思いをしてた事に気付いてあげられなくて…」

憂『…お姉ちゃん… 許してくれるの…?』

唯「うん! 憂はちゃんと謝ってくれたからね!」

憂「お姉ちゃん…」

唯「これからは憂と一緒にいられる時間も増やすよ!」 フンス

憂『お姉ちゃん…嬉しい!』 ギュッ

唯「よしよし」 ナデナデ
416 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:09:12.35 ID:n4kN41c0
憂『…ありがとう、お姉ちゃん

  私の事はもう大丈夫だから、皆さんに連絡してあげて

  きっと事情を知らなくて困惑してるはずだから』

唯「あ、そうだったね! まずはりっちゃんだね!」

ポチ ポチ

唯「も…う…大…丈…夫…だ…よ…っ… と、 送信!」

憂『…』

プルルルルル

唯「おぉ、電話だ!!」

ガチャ

唯「もしも〜し」

律《もしも〜し じゃねぇっ! 大丈夫ってどう言う事だ?》

唯「憂と仲直りできたんだ〜、憂ずっと寂しかったみたい」

律《寂しかっただけでここまでするのか…お前の妹は…》

律《でもま、確かにアドレスも戻ってたみたいだしな…

  まったく皆心配したんだぞ!》

唯「ごめんね、りっちゃん…」
417 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:09:55.44 ID:n4kN41c0
律《特に梓、今回の事で一番傷ついてたんだからな!

  ちゃんとフォローしてやれよ!》

唯「うん、わかった!」

律《それと、澪とムギには私から伝えとく》

唯「え、私から伝えたほうがよくないかな?」

律《いいからいいから、お前は早く梓に電話してやれ》

律《じゃあな》 プチッ

唯「…あぁん!切られちゃった…」

憂『ふふ でもこれで律さんもひと安心だね』

唯「うん、澪ちゃんとムギちゃんもね!」


唯「それじゃあ、次はあずにゃんに電話するよ!」

憂『…』

唯「憂…?」

憂『私、梓ちゃんに酷い事たくさん言っちゃった…』

唯「……そっか

  でも、大丈夫だよ…ちゃんと謝ればあずにゃん…きっと許してくれるよ」

憂『うん…でも電話してる傍にいるのはちょっと辛いから……

  まだ早いけど…晩御飯の準備してるね…』 スッ

唯「うん…わかった…」
418 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:10:30.42 ID:n4kN41c0
……

憂『よし!まずは包丁を砥がないと!』

シャーッ  シャーッ

憂『…』


唯「もしもし、あずにゃん?」


憂『…』

シャーッ  シャーッ


唯「うん、私なら大丈夫だよ!ごめんね…心配かけて!」


憂『…』

シャーッ シャーッ


唯「うん、憂なら…今晩御飯の準備してくれてるんだ

  ……憂、あずにゃんにたくさん酷い事言ったこと謝りたいって言ってたよ」


憂『…』

シャーッ シャーッ


唯「うん うん だから……あずにゃんがよければ…許してあげて欲しいな」


憂『…』

シャーッ シャーッ


唯「そうだよね!! ありがとーあずにゃん!!」
419 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:10:57.42 ID:n4kN41c0
………


唯「それで、そしたらりっちゃんがさー…」  ゴロゴロー


憂『…』 ゴソゴソ


唯「だよねーっ!おかしいよねー!」 ケラケラ


憂『…』 カチャカチャ


唯「え、あずにゃんまだ学校にいるの?」


憂『…』 カチッ カチッ


唯「そっかー…ごめんね、長々と電話しちゃって」


憂『…』


唯「暗くならないうちに、真っ直ぐお家に帰るんだよ?」


憂『…』


唯「うん! それじゃあまた明日学校でねー バイバーイ」
420 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:11:45.45 ID:n4kN41c0
唯「憂ー、電話終わったよー」

憂『うん!知ってるよ!』 ニコニコ

唯「そっかぁ、そりゃそうだよねー」 ニヘラー

憂『……ごめんね、お姉ちゃん

  晩御飯まだ出来てないんだ…』

唯「そうなの?」

憂『うん、それに用事が出来て外に出ないといけないから遅くなりそう…』

唯「? 用事? あ、お買い物かな

  晩御飯出来てないって事は材料が足りてないんだよね?

  それなら私が行くよ! よっこいせ」 スッ ジャラッ

ビターン!

唯「いたっ!」

唯「うぅ……足に何か引っ掛かって……」

唯「…」 チラッ


唯「…何……コレ……?」

ジャラジャラ


憂『何って、手錠だよ? あ、この場合は足枷かな?』 ニコッ
421 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:12:33.14 ID:n4kN41c0
唯「え、ど、どういう事?」 アセ アセ

憂『えへへ、電話中のお姉ちゃんが隙だらけだったからつい…

  でもそんなお姉ちゃんも可愛いよ!』

唯「う、憂??」

憂『こんな事もあるかと思って買っておいてよかった

  ……こうやって足を柱に繋いでおけば簡単には身動きとれないよね』

唯「さ、最初からこのつもりで……」

憂『……ごめんね、お姉ちゃん 

  お姉ちゃんのことを拘束したりするのは私も不本意なんだ… やっぱりゴロゴロしてるお姉ちゃんが一番可愛いからね

  でも…今日はこうやって身動きが取れないようにしておかないと… お姉ちゃんが私のしようとしてる事を止めるかもしれないし…

  あ、お姉ちゃんの言う事が聞きたくないって事じゃないんだよ?! ただ今回はこうする事がお姉ちゃんのためになるの…

  本当にごめんね…お姉ちゃん… 用事が終わったらちゃんと外してあげるからね』

唯「…う、憂は……何するつもりなの?」

憂『…』

憂『律さんたちはお姉ちゃんが電話したからきっと安心してるよね』

唯「う、うん…」

憂『そして梓ちゃんは…… 1人で家に帰る途中なんだろうなぁ』

チャキッ

唯「!!?!!」


憂『だから… ちょっと殺してくるね』 ニコッ
422 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:13:01.78 ID:n4kN41c0
唯「や、やめてよ憂!!!そんな冗談!!!!!」

憂『晩御飯までには帰ってこれるよう、すぐに済ませてくるよ

  だから安心して待っててね! お姉ちゃん!』 スタタタ…

唯「憂、待っ!!

ガチャ バタン

唯「憂ぃっ!!」



唯「わ…私のせいで…

  憂が…… あずにゃんが……っ!」 

唯「こうしちゃいられないよ……早くあずにゃんの所に……」

ジャラ ジャラ

唯「だ、駄目だ…とれない……」

唯「……」

唯「そうだ!携帯!」

ゴソゴソ

唯「あ、あれ…無い!?」

唯「憂が持って行っちゃったんだ………」

唯「どうしよう…」 メソメソ
423 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:13:44.20 ID:n4kN41c0
薄暗い通り道!


梓「…」 テクテク


梓「はぁ…」


梓「なんか あっさり解決しちゃったな」


梓「…」


梓「憂の様子がおかしかったのは…

  あまり唯先輩に構ってもらえなかったから寂しかった…って話だけど」


梓「でも…何かが引っ掛かるんだよね…

  空き教室での…あの憂の態度……」


梓「こんなあっさり解決しちゃう程度の話じゃあなかったと思うんだけど…」
424 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:14:12.20 ID:n4kN41c0
梓「…」


梓「…私ったら……嫌な子…」


梓「律先輩たちにも確認取ったからちゃんと解決したに決まってるし!

  友達が何ともなかったんだから喜ぶべきじゃない!」 ブンブン


梓「友達…か…」


梓「私も…最近全然憂と遊んでなかった…

  寂しかったって言うのは…私のせいでもあるよね……

  ……明日、憂が謝ってきた時は私もあやまらなきゃ……」


ブー ブー

梓「あ、メールだ…」 カチャ ポチポチ

梓「唯先輩から?」

[From]唯センパイ
[Sub]あずにゃんへ
===========

あずにゃん ごめんね←┘

←┘
←┘
←┘


梓「…?」
425 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:14:50.53 ID:n4kN41c0
[From]唯センパイ
[Sub]あずにゃんへ
===========

あずにゃん ごめんね←┘

←┘
←┘

←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘

←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘

←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
426 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:15:28.77 ID:n4kN41c0
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘
←┘           ブゥン
←┘
←┘
死んで             憂『死んで』
427 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:15:58.08 ID:n4kN41c0
梓「っ!」 バッ

スカッ

憂『えっ』

梓「…う…い…?」

憂『梓ちゃん、すっごーい!!

  今の避けちゃうんだ!!はは 凄いね!!

  流石はケイオンジャーってところかな?』

チャキ キラッ

梓「包…丁……」

憂『うん、そうだよ

  喜んでよ、梓ちゃん 梓ちゃんのためにしっかり砥いできたんだから!

  とっても切れ味が良い筈だよ』 ニコッ

梓「…っ」 バク バク

憂『…? 梓ちゃん?』

梓(刺さってた… 後一秒でも反応するのが遅れてたら…刺されてたっ!!)
428 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:16:45.80 ID:n4kN41c0
梓(今回の話はまだ全然解決してない…!

  だって憂は…憂はまだ…こんなにも本気だから……!!)

梓「はぁ… はぁ…」 ガクガク

憂『…梓ちゃん 震えてるの?

  そっかー ケイオンジャーでも包丁は怖いんだね』

梓「…」 ガクガク

憂『安心したよ』 ニコッ

梓「…」 ガクガク

憂『怪人にも対抗するケイオンジャーだけど…

  これが怖いって事は……刺せば死ぬって事だもんね』

梓(包丁が怖い?)

梓(そうじゃない…怖いのは…)
429 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:17:29.60 ID:n4kN41c0
梓「…」

憂『それじゃあ次行くよ、梓ちゃん』

チャキッ

梓「…うぅ」 ポロ ポロ

憂『あれ?  梓ちゃん泣いてるの?』

梓「もう…嫌だよ」

憂『嫌? ああ… やっぱり死ぬのは嫌?

  私は有機生命体の死の概念が理解できないけど…なんてね

  嫌がっても駄目だよ梓ちゃん… お姉ちゃんのために…梓ちゃんは殺さなきゃ』

梓「もう嫌だよ憂!」

憂『!』

梓「ねえ憂… もうこんな事やめよう?

  私は…私は憂と戦いたくないよっ!!!」 ポロ ポロ

憂『…梓ちゃん……』

梓「憂…」

憂『…』



憂『あは♪』
430 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:18:12.25 ID:n4kN41c0
憂『あはっ あはははははっ!!

  あはははははははっ!!!!

  アハハハハハ!!!

  アハ!!!!!!

  アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \!!!!!!!!!』

梓「…憂……」

憂『お、おかしっ…アハハ

  ご、ごめんね 梓ちゃん 笑ったりして ははっ』

梓「…」

憂『ふぅ…』

梓「…」

憂『梓ちゃん可愛いね』

梓「えっ」

憂『うん、可愛いよ梓ちゃんは…

  正直嬉しいなあ 梓ちゃんがそんなに私の事思ってくれてたなんて』

梓「憂?」

憂『もう困っちゃうよ…戦いたくないだなんて…

  そんな悲しそうな顔でお願いされたら…


  もっと虐めたくなるよ』 ニコリッ

梓「…っ …憂!」
431 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:19:10.65 ID:n4kN41c0
憂『手遅れだよ、梓ちゃん』

梓「…」

憂『昔の私なら… 梓ちゃんの言葉に心打たれてたと思うよ?』

梓「…」

憂『でも私ね これからは自分の気持ちに正直に生きる事にしたから』 

梓「…」

憂『私にとって お姉ちゃんはすっごく大切な存在なの

  梓ちゃんも知ってるよね?』

梓「…」

憂『だから…何としても取り戻さなきゃ』 チャキッ

梓「…」

憂『私の大切な人をっ』 キッ

梓「…そっか わかったよ憂の気持ちは…」

憂『わかってくれるんだね』


梓「だったら 私も手加減はしないっ!!

  何としても憂を止めてみせる!!」

憂『アハ♪ そっかー! じゃあ私も本気で[ピーーー]ね!

  それじゃあ行くよ、梓ちゃん!』 チャキッ
432 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:19:47.85 ID:n4kN41c0
唯の家!

唯「うぅ…うぅ…」 ガリガリ

ジャラジャラ

唯「とれないよぉ…」 ポロポロ


唯「…」

唯「はっ!そうだ…!ケイオンジャーの力を使えば

  この手錠も引き千切れるかも!」

唯「よぉし!やっるぞー!」


唯「変身!」


シーン…


唯「…」

唯「は、はれ?」
433 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:20:19.98 ID:n4kN41c0
唯「し、失敗?」

唯「変身!」

シーン…

唯「…」

唯「はっ!!!そうだ! 私、部屋着に着替えてたんだったっ!!」

唯「制服に着替えないとっ…」 スタッ ジャラッ

ビターン!

唯「いてっ!」

唯「…手錠が…」

唯「…」

唯「えっと…」

唯「手錠を壊すには ケイオンジャーにならないとダメ…」

唯「ケイオンジャーに変身するには 制服に着替えないとダメ…」

唯「制服に着替えるには 手錠を壊さないとダメ…」

唯「……」

唯「うぅ…一体どうすればいいかぁ…」 ポロ ポロ
434 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:21:59.97 ID:n4kN41c0
唯「だめだよ……私にはどうしようもないよ……」 ポロ ポロ

唯「憂が大変な事になって…あずにゃんが危ないのに……」 グスグス

唯「私には何にもできる事なんてないんだよぉ…」 メソメソ

唯「うわぁあああん!!」




「お姉ちゃん!」
           「唯先輩!」



唯「…ぐすっ」

唯「…」 ゴシゴシ

唯「……諦めちゃダメだ」

唯「憂は私の大切な妹で… あずにゃんは私の大切な後輩…」

唯「私… 私は…」

唯「二人を助けたいっ!!」


キラキラキラー
435 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:22:40.19 ID:n4kN41c0
……

ブンッ!

梓「…っ!」 サッ

憂『本当によく避けるよね…次はどう?!』

ブンッ!

梓「くっ…」 ゴロッ ササッ

憂『はは 梓ちゃん、本当にゴキブリみたいだよ!』

梓「うるさい!」


梓「へんし…

ブンッ

梓「っ!!」 サッ

憂『ハハハハハ!! 楽しいね!! 梓ちゃん!!!!』


梓(攻撃の手が早くてケイオンジャーに変身する暇がない…)

憂『…どうしたの梓ちゃん 手加減はしないんじゃなかったの?』 クスクス

梓「……してないよ!」

憂『そう、じゃあ次行っても問題ないよね?』 チャキッ
436 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:23:11.68 ID:n4kN41c0
ブンッ
         サッ

ブンッ
         サササッ

ブンッ

梓「っ…」 ヨロッ

梓「あ…しまっ…!!」

ストン

梓(は、早く立ち上がらないとっ…!)

スッ

梓「!」

憂『ああーあ 鬼ごっこもお終いだね』

憂『それじゃあ、死んでね』 ニコッ

梓(避けられない…!)

ブンッ

梓(…!) ギュッ



唯「待って!!!!」
437 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:23:42.02 ID:n4kN41c0
憂『!!!』

梓「! 唯先輩!?」

唯「大丈夫?あずにゃん!」

憂『嘘……お姉ちゃん???どうしてここに…???』

唯「ケイオンジャーの力を使えば手錠もこの通りだよ!」 ブイッ

手錠 ヘニャ

憂『そ、そんなっ!』

梓(て言うか…手錠って)


唯「それじゃああらためまして…」

唯「ストロベリーショートケーキ! 放課後ピンク!!!」 シュバッ

唯「助けに来たよ、憂! あずにゃん!」
438 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:24:15.76 ID:n4kN41c0
梓「唯先輩!」

唯「ごめんね、あずにゃん たくさん心配かけたよね…」

梓「はい、すっごく心配しました…」

唯「……あずにゃん怒ってる?」

梓「はい、すっごく怒ってます」

唯「ご、ごめんなさい……」

梓「ハァ… もういいです…

  今はそれよりも…」

憂『……』

唯「憂…」

憂『お姉ちゃん、そんな所にいたら危ないよ?』

唯「…うん そうかも」

憂『うん そうだよ… だからそこをどいてよ』

唯「ううん どかないよ」

憂『…どいて』

唯「どかない」

憂『 お 姉 ち ゃ ん ど い て ! ! ! !

    そ い つ 殺 せ な い ! ! ! ! ! ! ! !』
439 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:24:49.19 ID:n4kN41c0
唯「…憂…… どうして…」

憂『どうしてって お姉ちゃんのためじゃない!

  私はお姉ちゃんに寄り付く 虫を退治しようとしてるの!

  私にはお姉ちゃんしかいらないし、お姉ちゃんには私しかいらないでしょっ!

  だから…』

唯「憂…ダメだよ……そんなの私のためにも憂のためにもならないよ…!」

憂『どうして…?』

唯「だってあずにゃんは私の大切な後輩だよ?! 憂の大切な友達だよ?!」

憂『…』

唯「死んじゃったら……もう会えないんだよ……?」 ポロ ポロ

憂『そうだね』

唯「だから……こんな事やめようよ… ね?」

憂『はは わかったよ…』

唯「憂…!」

憂『あなたお姉ちゃんの偽者でしょ?あ、ドッペルゲンガーなのかも』

唯「!? 憂!?」

憂『 お 姉 ち ゃ ん は そ ん な 事 言 わ な い っ ! ! ! 』


憂『お姉ちゃんは私のやる事を否定したりしないもん!!!!!!』
440 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:25:43.00 ID:n4kN41c0
チャキッ

憂『だったら… 殺してもいいよね?』

唯「憂?!」

憂『もう一度だけ言うよ、お姉ちゃん

  そこをどいて どかないなら怪我をしてもしらないよ』

唯「どかない」

憂『そっか………



  もういいよ… 死んで』

スッ ブンッ


ガシッ


唯梓「!?」

憂『!!』


律「なんとか間に合ったみたいだな!」 ググ…

唯「りっちゃん!」
梓「律先輩!!」

律「笑顔を届けるキャンディアップル!! 放課後レッド!!!」

律「ただいま参上!!!」
441 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:26:10.27 ID:n4kN41c0
憂『くっ…』

律「こうやって手首を掴めば…危ないものは振り回せないよな?憂ちゃん」 ググ…


梓「律先輩、一体どうして…」

律「言っただろ? 私達に任せとけって

  澪も紬ももうすぐ来る!」

梓「……もう 遅すぎです」

律「ヒーローは遅れてやってくるもんなんだよ!」

憂『…』 スッ チャキッ

唯「! りっちゃん、危ない!」

律「へ?」

ブンッ

律(しまったっ… 左手にもう一本…!!)

ガシッ

憂『なっ』

紬「ヒーローは遅れてやってくるものなのよね」 ニコッ

紬「甘いハチミツレモネード!!放課後イエロー!!!!」

紬「ただいま参上!!!」
442 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:26:53.93 ID:n4kN41c0
唯「ムギちゃん!!」

梓「ムギ先輩!」

律「ムギ!流石!!」

紬「りっちゃん気をつけないと駄目じゃない」


タッタッタ

澪「唯、梓 大丈夫か!?」

唯「澪ちゃん!」

梓「澪先輩も!」

澪「爽やかなブルーハワイ!!放課後ブルー!!!!」

澪「ただいま参上!!!」


憂『ケイオンジャー勢ぞろいって訳ですか…』

律「ああ、そうだぜ! どうする?大人しく投降するか?」

憂『私は構いませんよ

  殺しに行く手間が省けましたから』

律「…っ」 ビクッ

紬「で、でも両手を塞いでるから何も…」

くるっ

憂『両足は残ってますよ?』

ブンッ

律 紬「!」

バッ バッ
443 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:27:30.28 ID:n4kN41c0
紬「あの耐性からキック!?」 ザッ

律「どう言う身体能力してんだっ!!」 ザザッ


憂『皆さんの言う所の怪人の力のおかげです』

憂『この力のおかげで私は…本当の私に気付けたんですから…!』


梓「…やっぱり怪人絡み!」

唯「憂…!」


憂『それじゃあ皆さん

  私とお姉ちゃんのために…全員まとめて逝ってください』 ニコッ

律「…っ」

紬「…」

澪「…」
444 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:28:02.61 ID:n4kN41c0
……

近くのビルの屋上


??「…」


??「…」


??「想像以上ね…」


??「……これが怪人達の力を凝縮した力」


??「…」


??「あの子は力に振り回されてるみたいだから…

   そこが弱点なのかもしれないけど…」


??「さあ…あなた達はどう立ち向かうの?」


??「ケイオンジャー…」
445 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:28:35.79 ID:n4kN41c0
……

澪(私の必殺技なら…

  憂ちゃんの動きを止められて、正気に戻せるかもっ)

澪「…」 ギュイイイイイイン


澪「ときめきシュ  

シュッ シュッ

澪「え?」

ターン ターン

澪「…??」

澪(両脇を何かが掠めた…?)

憂『澪さん 余計な事しないでください… 次は当てますよ?』

澪「へ?」

澪「…」 チラリ


澪(は、背後の壁に包丁刺さってる!!!?!)
446 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:29:29.36 ID:n4kN41c0
澪「あ、あわわわ…」 ガクガクガクガク

紬「ほ、包丁が だ、弾丸みたいに……」

律「唯… 憂ちゃんの本職ってアサシンか何かなのか?」

唯「違うよ! 憂は高校生だよ!」


梓「で、でも チャンスです!!」

律「ああ、憂ちゃんが凶器を手放した今がっ」

スッ チャキッ

スッ チャキッ

憂『まだまだありますから大丈夫ですよ』 ニコッ


律「…唯 憂ちゃんの本職は包丁屋さんなのか?」

唯「違うよ! 憂は妹だよ!」
447 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:30:06.17 ID:n4kN41c0
憂『それじゃあ皆さん

  どんどん投げますから、頑張って避けてくださいね』

律澪紬唯梓「へ?」

シュッ シュッ

律「うおっ」 ササッ

紬「きゃっ」 バッ

ターン! ターン!

憂『まだまだ行きますよ』

スッ チャキッ

スッ チャキッ

唯「ちょっ 憂 まっ…」

シュターン! シュターン!
 
澪「ひいいいいいい!」

スッ チャキッ

スッ チャキッ


律「い、一体何本持ってるんだ!?!?」

憂『ハハハハハハ! 私の包丁は108本までありますよ!』

律(どんだけっ!?!)
448 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 08:30:31.18 ID:VZgu1lgP
あれ?きてる?
おはよう、がんばって!
449 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:30:51.20 ID:n4kN41c0
シュターン! 律「くっ」 スサッ

シュターン! 澪「うわぁあっ!」 バッ

シュターン! 紬「あっ!」 サッ

憂『皆さん避けてるだけじゃあ、どうにもなりませんよ?』 スッ チャキッ

唯「憂ぃ やめて 憂!!」

憂『お姉ちゃんもそこに居たら危ないよ?』 スッ

シュターン! 唯「わっ!」

唯「憂!!」

憂『ごめんね、お姉ちゃん

  でもここに来たお姉ちゃんが悪いんだよ…』 スッ チャキッ

唯「…」


梓(…)

梓(私も守られてるばかりじゃダメだ…)


梓「変身!!」

キラキラキラー 裸 シュピーン!!

梓「ちょっぴりビターなチョコレート! 放課後ブラック!!!」
450 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:31:25.30 ID:n4kN41c0
梓(私が…私が憂を止めないと!!)

唯「! あずにゃん!」

律「梓!」


梓「…」 ザッ


憂『??? …何? 梓ちゃん

  そんな所に立って… 的になりに来たの?』


梓「…そうだよ」

憂『!』

唯「あずにゃん!?」


憂『アハハハ! 梓ちゃん もしかして自殺志願なの?』

梓「違うよ」


憂『? じゃあ何? どう言うつもりなの?』

梓「わかんない、憂?」


憂『…』

梓「当てられるもんなら当ててみろって言ってるのっ!!!!」

憂『なっ!!』
451 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:32:14.93 ID:n4kN41c0
律「あ、梓の奴 憂ちゃんを挑発したっ?!」

澪「ど、どう言うつもりだ?!」

紬「……梓ちゃん、憂ちゃんの攻撃が自分だけに来るようにするために…」

唯「!! そんな、あずにゃん!」


梓「大丈夫です!」

唯「!」

梓「私なら大丈夫です! 安心してください、唯先輩!」 ニコッ

唯「…あずにゃん」


憂『…ハハハハハハハハハハ! 大した自信だね、梓ちゃん!』

梓「……憂が一番最初に狙ったのは私… それはどうしても私を殺したいから…

  だったら先輩たちより先に私を狙えばいいじゃない!!」

憂『…そうだね 梓ちゃん いいよ 乗ってあげる』

憂『お望みどおり! 刺し殺してあげる!!

  メッタ刺しにしてあげる!!! 蜂の巣にしてあげる!!!

  ミンチにしてあげる!!!! ミンチにしてハンバーグにしてあげる!!!!

  そうだ! せっかくだから梓ちゃんのハンバーグ皆さんに振舞ってあげるよ!!!!!!』

憂『 ア ハ ハ 八 八 ノ ヽ  ノ  ヽ ノ  ヽ ノ    \   /   \  /     \  !  !  !  !』
452 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:32:51.13 ID:n4kN41c0
憂『じゃ、始めよっか 梓ちゃん』

シュッ   シュッ

梓「…必殺」 ギュイイイイイイン

サッ ササッ

ターン!! ターン!!

憂『…まあ…これくらいは避けられるよね』 スッ スッ

憂『じゃあ、次はどうかな』 チャキッ チャキッ

シュッ
    シュッ

梓(時間差… でも…)

サッ

  ササッ

ターン!!

 タターン!!

憂『っ!』


梓「いくら弾数があっても… 一度に投げられるのは2本まででしょ…!

  つまり一度に2本避けれれば 理論上…私は 全 部 避 け ら れ る !!!!!!!!」

憂『っ……簡単に言ってくれるよね』
453 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:33:22.25 ID:n4kN41c0
律「…確かに梓の『スピード』なら…憂ちゃんの包丁を簡単に避けられる…」

シュターン!!! サッ  シュターン!!!!!! ササッ

澪「でも…『スピード』の発動にも限界があるだろ!」

シュターン!!!! サッ   シュターン!!!! ササッ

紬「…でも憂ちゃんの包丁の数にも限界はあるわ……

  梓ちゃんの体力が尽きるのが先か…… 憂ちゃんの包丁が尽きるのが先か……」

シュターン!!!! サッ   シュターン!!! ササッ

唯「…憂 ……あずにゃんっ!」


シュターン!! サッ  シュターン!!! ササッ


憂『……っ』

梓「… 焦ってるね、憂…… …」

憂『……梓ちゃんこそ』 スッ スッ

梓「まあね… でも… 私は負けないからっ!」

憂『…そう 私も負けるつもりはないよ』 チャキッ チャキッ
454 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:33:58.81 ID:n4kN41c0
シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ
シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ

シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ
シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ
シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ

シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ
シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ
シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ

シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ
シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ
シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ

シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ


律「…私ら 蚊帳の外だな」

澪「お前、この間に割り込めるのか?」

律「無理だな」

澪「…今は梓を信じるしかないだろ」

紬「梓ちゃん…頑張って」

唯「……あずにゃん」
455 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:34:31.21 ID:n4kN41c0
シュシュッ

サササッ

ターン!!! ターン!!!!

憂『ハァハァ… いい加減しつこいよ、梓ちゃん…』 スッチャキッ スッチャキッ

梓「ハァ… ハァ… それ憂に言われたくない」

シュッ
  シュッ

サササッ

ターン!!!
  ターン!!!!

憂『……いい加減にしてよ……』

梓「…」

憂『もういい加減にしてよ!!! なんで邪魔するの!!!!!』

シュターン!! シュターン!!!! サササッ

憂『お姉ちゃんのことも!!! 今回のことも!!!!!』

シュターン!!!! シュターン!!!! ササッ

憂『いつもいつも何から何までっ!!!!!!!!!』

シュターン!!!  シュターン!!!! サッ

憂『なんで私の邪魔をするのっ!!!!!!!!!!』

サッ 

梓「……憂」
456 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:35:08.46 ID:n4kN41c0
憂『もう嫌だよっ!!! もう抵抗するのはやめてっ!!!!

  大人しく死んでよっ……!!!!!』 ポロ… ポロ…

シュターン!!!!  シュターーン!!!

梓「…」 ササッ

憂『私……梓ちゃんの事大好きだもん……

  これ以上傷つけたくないの………

  お願いだから もう死んで…っ』 ポロ ポロ

シュターン!!  シュターーん!!!

梓「支離滅裂だよ、憂」 ササッ


梓「残念だけどそのお願いは聞けないかな

  私、まだ死にたくないし

  それに…そんな悲しそうな顔で頼まれたら…


  絶対に助けてあげたくなるじゃない」

憂『…っ!!』
457 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:35:56.64 ID:n4kN41c0
シュターン!!! サッ シュターン!!!サッ
                            シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ
シュターン!!! サッ
               シュターン!!! サッ
                              シュターン!!! サッ
                                             シュターン!!! サッ

シュターン!!! サッ
 シュターン!!! サッ
  シュターン!!! サッ
   シュターン!!! サッ

                                   シュターン!!! サッ
                シュターン!!! サッ
                              シュターン!!! サッ
                        シュターン!!! サッ


シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ シュターン!!! サッ


                シュターン!!! サッ
                             シュターン!!! サッ

律「…もうあたり一面の壁が包丁だらけだな」

澪「何も知らない人が見たらどう思うだろうな」

紬「何かのおまじないとかっ!」

律「嫌なおまじないだな」
458 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:36:31.59 ID:n4kN41c0
憂『ハァ…… ハァ……』

梓「ぜぇ…… ぜぇ……」


紬「…もう どっちも限界みたい…」

唯「…」


梓「うぅ…」 グラッ


唯「!! あずにゃん!!」


憂『ハハ… 梓ちゃんやっと限界?』 スッ スッ

梓「ぜぇ…ぜぇ…」 

憂『じゃ…じゃあ…コレでとどめだね…… バイバイ、梓ちゃん…』 チャキッ チャキッ

シュッ シュッ

梓「!」

唯「あずにゃんっ!!!」

梓「…」 ヨロッ


ターン! ターン!
459 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:37:14.11 ID:n4kN41c0
梓「……間一髪だね……」

憂『くっ……』


憂『でも、そんな状態じゃ、次は避けられないでしょっ!!』 スッ スッ

憂『…』

憂『…あ、あれ?』

スッ スッ

憂『え、嘘……』


律「…? 憂ちゃん…どうしたんだ?」


梓「…108本」

憂『!!』

梓「さっきので丁度108本だよ、憂…!」


律澪紬唯「!!!!」

澪「数えてたのかっ!?!」

唯「あ、あずにゃん凄いっ!!!」

律「て言うか憂ちゃん108本投げきったのかよ!!」

紬「どうりで…あたり一面が包丁だらけに!」
460 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:37:59.80 ID:n4kN41c0
憂『そ、そんな……』 ドサッ

梓「私の勝ちだね、憂」


憂『あ、あああ…』

梓「憂……」


憂『……嫌  ………嫌だよ

  また1人になっちゃう…… そんなの嫌だよ………』

唯「うい……」


トコトコ スッ

梓「…」 ギュッ

憂『…えっ』

梓「…大丈夫だよ、憂… 憂には唯先輩がいる…

  それに私もいるから……」

憂『…あずさ……ちゃん』





憂『引っ掛かったね』

梓「えっ?」

サクッ
461 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:38:37.72 ID:n4kN41c0
梓「…あ」

律澪紬「!!!!」

唯「あ、あずにゃん!!!」

憂『…ハハ

  ハハハ

  アハハハハハハハハッ!!!!

  アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \!!!!!!!!!

  残念だったね!!!! 梓ちゃん!!!

  私、実はもう一本持ってたんだ!!! アハハハハハッ』

梓(……そっか……そうだよね、憂は) パタッ


律「あずさっ!!!」 ダッ

唯「あずにゃんっ!!!」 ダッ


憂『来ないでっ!!!!』 スッ

唯律「!!」
462 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:39:14.62 ID:n4kN41c0
憂『来たら私死んじゃうかも』


律「っ!」

唯「う、憂…どうして…どうしてっ!!!!」


憂『お姉ちゃん……私もうダメだよ』

唯「えっ…」

憂『私、梓ちゃん刺しちゃったもん……

  大切な 大切な友達だったのに……』 ポロ ポロ


憂『あずさ……ちゃん……』


憂『っっっ!!!!!!!』


憂『うわぁあああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!』

ズゴゴゴゴゴゴゴゴ…


澪「!!!」

紬「な、何?!」
463 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:39:49.72 ID:n4kN41c0
憂『あああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!』

ズゴゴゴゴゴゴゴゴ…


唯「憂!?! 憂っ!!! どうしたの憂っ!!!!!!」

澪「じ、地面が揺れてるっ!?!」

紬「!! 見てっ」

律「!!! 憂ちゃんから…黒い何かが……!」


憂『ああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!』 コッォオオオ

ズゴゴゴゴゴゴゴゴ…

唯「ういっ!!」

律「よせっ!唯っ!!」 ガシッ

唯「離してりっちゃん!! 憂がっ!!!!」

律「様子が…おかしい… 今は離れるぞ!!」

紬「梓ちゃん、連れてきたわ!」 

梓「…」 グッタリ

澪「グッタリしてるけどまだ息はある!!」

律「! よしっ!! なら一旦離れる!!!」

唯「ういぃいいいいっ!!!」
464 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:40:19.35 ID:n4kN41c0
……

近くのビルの屋上


ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

??「どう言う事……?」


??「……力が……暴走してるの??」


??「……ここまでなんて……聞いてないわよ……」


??「…」


??「!!」


??「あれは!!」
465 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:41:16.09 ID:n4kN41c0





   巨大憂『   十 `  ナ| 十  十     十    十   十   ノ   .| | | | |
          <l ̄)  乂 巾  レつ や <レつ <レつ <レつ /‐、ノ  ! ! ! ! !  』




 
466 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:41:42.51 ID:n4kN41c0
……


律澪紬「きょ、巨大化したあああああああああああああっ!!!!!!!!?」



唯「う、憂… あ、あんなに大きくなっちゃって……」

澪「い、いいいい 言ってる場合か!!?!」


紬「……もしこのまま暴れられたら… この町は……大変な事に…」

澪「ど、どどどどど どうするんだっ!?!」


律「……ついに…… この時が来たか……」

紬「! りっちゃん、もしかして何か手があるの!?」

律「ああ…」


律「ケイオンジャーの秘密兵器を使う時が!!!」

唯澪紬「!! 秘密兵器!!!」
467 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:42:24.58 ID:n4kN41c0
澪「そ、それを使えば何とかなるのか!?」

律「ああ、まさしくこの時のために作ってもらったようなものだからな…

  まさに 『こう言う事もあろうかと』 だっ!」

紬「それで! その兵器って言うのはっ!?」


律「ああ、ケイオンジャーの秘密兵器…

  それは  巨 大 ロ ボ ッ ト ! ! ! ! 」

唯澪紬「!! なんとっ!!!」


律「その名も…

   大 旋 士  ケ イ オ ン ガ ー ! ! ! !」

唯澪紬「け、ケイオンガー!!!?」

唯「ご、ゴツイ名前だね…!!」

律「ちなみに ”だいせんし” の ”せん” は

  戦うの ”戦” じゃなくて 旋律 の ”旋” な」
468 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:43:16.55 ID:n4kN41c0
澪「そんな事はどうでもいい!! それを使えば憂ちゃんを止められるんだよな!?」

律「わからん!!!!」

澪「わからないのかっ?!!」

紬「それでも何でもやってみるしかないわっ!!」

澪「そ、そうだなっ!」

唯「それで りっちゃん! ケイオンガーは何処に!?!」

律「……さわちゃんはこう言ってた

  ケイオンジャー全員が心を1つにして 『レッツゴー! ケイオンガー!』 って叫べば…

  ケイオンガーは何処にでもすぐにやってくるって!」

唯「わかった! りっちゃん、じゃあ早速!」

紬「……待って  ケイオンジャー全員? それって」

澪「梓も含まれてるんだよな…?

  だとしたら今は呼べないんじゃあ……」

唯「そ、そんな…」


梓「私なら平気です」

唯律澪紬「!!!」
469 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:43:59.43 ID:n4kN41c0
唯「あ、あずにゃんっ!!!!大丈夫なのっ!?!」

梓「言ったじゃないですか…私は大丈夫だから安心してくださいって」

律「梓、お前どうしてっ!? 憂ちゃんに刺されて倒れたんじゃ……」

梓「刺されてませんよ」

澪「えっ…でも…」

梓「倒れたのは直前まで必殺技を使い続けてたから…疲れてただけです」

紬「…確かに…さっきは突然の事で焦ってたから…

  気付かなかったけど……刺された後が無い……?」

唯「どうして…?」


ズゴゴゴゴゴゴ!!


律澪紬唯梓「!!!!!」
 
470 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:44:47.28 ID:n4kN41c0





   巨大憂『   十 `  ナ| 十  十     十    十   十   ノ   .| | | | |
          <l ̄)  乂 巾  レつ や <レつ <レつ <レつ /‐、ノ  ! ! ! ! !  』




 
471 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:45:21.18 ID:n4kN41c0
梓「今は私の事はいいです!!!とにかく憂をどうにかしないとっ!!!」

澪「ああ!街がめちゃくちゃになる前に早くしないとっ!」

紬「ええ!無事ケイオンジャーも5人揃った!!」

律「よしっ!! ケイオンガーを呼ぶぞっ!!!!」

唯「憂…今助けに行くからね!!!」



律「せーのっ!!」


唯律紬澪梓「レッツゴー!!!! ケイオンガー!!!!!!!」






キランッ
472 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:45:47.77 ID:n4kN41c0

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!


       ビューーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!


唯「あ、アレは!!

  でっかい ギー太!!!!!!!!!」

澪「エリザベスも!!?」

梓「むったんも大きいです!!!」

紬「キーボードもあるわ!!!」

律「私のドラムもなっ!!!」


律「そして!!合体!!!」

ガシィン!!

           ガガンッ!!!!

                          ガッシャアアン!!!


唯「合体!!?」

律「ああ!!合体ロボだっ!!!!!!」


さわ子メモ【 ケイオンジャーそれぞれの楽器が1つになったその時 大旋士ケイオンガーが目覚めるわ!!!】
473 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:46:22.66 ID:n4kN41c0
両足!!
        キーボード!!!!
                       ガシャアアン!!

胴体!!
        ドラム!!!!
                       ズドーン!!!

左手!!
        エリザベス!!!!
                       ズシャアアン!!

右手!!
        むったん!!!!
                       ギラァアン!!!

頭!!
        ギー太!!!!
                       ドッシャアン!!


大旋士!!!!

             ケイオンガー!!!!!!!

                                  ババァアァアン!!!

ケイオンガー「…」 バァアン!


律「…」

律「だ、ダセェ!!!!!」

ケイオンガー「!」 ガーン!


さわ子メモ【 どうせ使う機会なんて無いと思ってたから ビジュアルなんて全然気にしていなかったわ!!! 】
474 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:46:52.90 ID:n4kN41c0
澪「…さわ子先生……仕事が適当じゃないか…?」

梓「ま、まあ… 巨大ロボットを作れただけでも凄いと思いますよ……?」

紬「そ、そうよね… だ、だからりっちゃん!

  元気出して!」

律「…」 ズーン

唯「か、カッコイイ!!!」 キラキラキラ…


……

近くのビルの屋上


??「へー… 今は巨大ロボットなんてのもあるのね

   あまり…カッコよくはないけど…」

??「…」

??「それにしても感情を暴走させて巨大化か…

    怪人の力… 底知れないわね……」
475 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:47:19.77 ID:n4kN41c0
……

紬「と、とにかく乗り込みましょう!」

律「あ、ああ…この際、見た目の問題は無視だ……無視しよう……うぅ…ちくしょー…」

梓「無視しきれてませんね…」

澪「それで、どうやって乗り込むんだ?」

律「…私に任せとけ!」 バッ


律「ケイオンジャー!! 搭乗!!!!」

澪紬梓唯「!」 パッ


コクピット!

律澪紬梓唯「!」 パッ

唯「お、おおおおお!!ここがコクピット!?」

梓「ま、街が一望できます…」

紬「すごい!!すごい!!!」

澪「た、高いな……」


さわ子メモ【 乗り込む時は、『ケイオンジャー搭乗!』って叫べばすぐにコクピットまで移動できるわ! 】
476 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:47:48.88 ID:n4kN41c0
巨大憂「おねえちゃああああああんっ!!!!!!!!!」


唯「憂……今助けるからね!!!」

律「よぉし!! ケイオンガー 発進だ!!!!」

紬「動かす時はどうするの?」

律「それは…


さわ子メモ【 動かす時は5人の思いを1つにすること、皆が『歩きたい』と思えば ケイオンガーは歩き出すわよ! 】


律「よし!ひとまず前進だ!!」

唯律澪梓紬「ケイオンガー! ゴー!」


ケイオンガー「…」 ギランッ!

ケイオンガー「…」 ゴゴゴゴ…


梓「すごいっ! 動いてます! 動いてますよっ!!」


ケイオンガー「…」 ゴゴゴグラッ…ゴゴゴ…


澪「うわっ… で、でも何かバランス悪くないか?」

紬「キーボードの足だから……」

律「体重が支えきれてないって訳か……」 ガクッ

澪「仕事が適当じゃないか…?」


さわ子メモ【 まず使う事なんてないだろうって思ってたから! 全体のバランスだとかは気にしてなかったわ!!! 】
477 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:48:31.15 ID:n4kN41c0
唯「それで…次はどうするの?」

律「えっと… とりあえず憂ちゃんを止めるんじゃないか?」

梓「どうやってですか?」

律「…」

律「鉄拳制裁?」

唯「!! ダメだよ!!! 憂をぶつなんて可愛そうだよ!!!!」

律「って言われてもさぁ…巨大ロボットでできる事は戦うくらいだろ……」

律「と、とにかく右パンチだ!右パンチ!」


ケイオンガー「…」 ゴォオ!


梓「!! ダメです!!! 右手はむったんじゃないですか!!!壊れちゃいます!!!!」


ケイオンガー「…」 グググ…


律「え、えぇ… じゃ、じゃあ左パンチか?」


ケイオンガー「…」 ゴォオオ!


澪「!! おいダメだぞ!!!! 左手はエリザベスなんだから!!!! 壊れたらどうするんだ?!」


ケイオンガー「…」 グググ…
478 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:49:02.15 ID:n4kN41c0
ケイオンガー「…」 ゴォオオ!

ケイオンガー「…」 グググ…

ケイオンガー「…」 ゴォオ!

ケイオンガー「…」 グググ…



巨大憂『?』


近くのビルの屋上

??「……何してるのかしら……」



コクピット!


律「ああっ!!もう!!!!どうしろって言うんだ!!!!!」

唯「ダメだよ!!」 澪「ダメだ!」 梓「ダメです!」

紬「み、みんな落ち着いて!!! こ、このままだとバランス崩して…

  倒れちゃ


ケイオンガー「…」 グラッ


律唯澪梓紬「あ」


ガラガラガラガッシャアアアアアアアン!!!!!!!!
479 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:49:33.49 ID:n4kN41c0
近くのビルの屋上

??「へ? く、崩れた???」


さわ子メモ【 もうぜっっったいに使う機会なんて無いと思ってたから、安全性なんて全く気にしてなかったわ!!!! 】



巨大憂『!!!!!』


巨大憂(さっきお姉ちゃん達があの中に乗り込んでたのを見てた…)

巨大憂(じゃ、じゃあ……お姉ちゃんは……あの中に巻き込まれて……)

巨大憂『おねえ……ちゃん?』


瓦礫の山   シーン…


巨大憂『う、うそ……』

巨大憂『わ、私のせいで……お姉ちゃんが………お姉ちゃんがっ…』


巨大憂『 お 姉 ち ゃ ん っ ! ! ! 」 シュウゥゥ…
480 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:50:01.84 ID:n4kN41c0
近くのビルの屋上

??「あら…? 収縮してる……???」


大憂「お姉ちゃんっ!!!!  お姉ちゃんっ!!!!」 シュウゥゥ…


黒い玉 スポーン


??「!! 怪人の力が……抜け出た??」


??「…」


??「っと、呆けてる場合じゃなかった… 回収しないと」

??「よっと」 タッ


黒い玉 ピュー

ガシッ

??「よし、キャッチ!」 スタッ

481 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:50:36.67 ID:n4kN41c0
憂「お姉ちゃんっ! 返事してよっ!!!ねえっ!!!お姉ちゃん!!!!」


瓦礫の山 シーン…


憂「…あ…あああ…」 ポロ ポロ

憂「嘘…嘘だよ、こんなの……」 ポロ ポロ

憂「わ、私のせいで……

  お姉ちゃんがぁ…… 梓ちゃんがぁ……」 ポロ ポロ

憂「軽音部の皆さんが……」 ポロ ポロ

憂「そ そんな……」 ポロ ポロ

憂「私……どうしてこんな事……こんな……こんなつもりじゃあっ…!」


憂「ごべんなざいっ あずざちゃん… おねえぢゃん… ごめんなざいっ!!!!」

憂「わたし いっしょうけんめいあやまるからっ…!

  ゆるしてもえなくても…えっぐ… あやまるからぁっ!!」 ポロ ポロ

憂「うわぁあああああんっ!!!!」

憂「だから生き返ってよ!! お姉ちゃん!! あずさちゃん!!!!!」 ポロ ポロ

憂「うわぁあああああああああんっ!!」


なかないで うい

憂「えっ……」
482 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:51:26.68 ID:n4kN41c0
ギュイイイイイン

瓦礫の山 ゴゴゴゴゴゴ…

紬「ふんぬ!」 ギュイイイイイン


憂「! ムギさん!?」


紬「よいせっと!」 ヒョイ

瓦礫 トスン

律「ぷはぁ! シャバの空気はうまい!!!」 ヒョコッ


憂「律さん!?」


澪「ふぅ……ムギが力持ちで助かったよ…」 ヒョコッ


憂「澪さん!?」


梓「まったく さわ子先生の仕事が適当だったせいで散々な目にあいました…」 ヒョコッ


憂「梓ちゃん!?!」


唯「うい!!!」 ヒョコッ


憂「お姉ちゃん!!!!!!!」
483 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:52:15.07 ID:n4kN41c0
唯「うい!大丈夫?うい」

憂「……う………うぅ…お姉ちゃんっ!!!」 ダッ

唯「わわっ、どうしたの…憂?」

ギュッ

憂「よがっだ……よがっだよぉ…っ!!!」

唯「…憂 …良かった元に戻ったんだね?」

憂「…ぐすっ」

唯「もう!! めっ!だよっ!! こんな事したら!」

憂「おねえぢゃん… ぐすっ」

唯「…ほら、何か言う事は?」

憂「おねえぢゃん ごめんなざいっ!!!

  あずさちゃん ごめんなさいっ!!! 皆さん ごめんなざいっ!!!!」

唯「うん…憂、ちゃんと謝れたね… いい子いい子」 ナデナデ

憂「うぇえん!!」


律「…本当に仲のいい姉妹だな」

澪「ああ…」

紬「…うん」
484 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:52:59.54 ID:n4kN41c0
梓「うい…」

憂「…梓ちゃん… うっ ぐすっ

  …わ、わたじ…  あずざぢゃんに…  なんて謝ったらいいのかぁ…」 ポロ ポロ

梓「…」


梓「先輩たち、少しの間だけ 向こうに行ってて貰ってもいいですか?

  ちょっと2人だけで話したくて…」

律「…わかった」

唯「あずにゃん…

  あまり憂を怒らないでね……」

梓「はい、わかってます 唯先輩」

唯「本当?」

梓「ええ、大丈夫ですから」

憂「…」

……
485 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:54:00.30 ID:n4kN41c0
梓「…」

憂「あずさちゃん……っ!!

  ごめんなさいっ!!!! 刺したりしてごめんなさいっ!!!!!!!」

梓「なんで謝るの?」

憂「えっ……ぐずっ」

梓「私、何処も刺されて無いよ?

  だから謝られることなんて無いよ?」

憂「さ、刺されてない? で、でも…たしか私…サクッって…」

梓「だって、憂…

  私を刺したこれ…


  玩具じゃん…」

憂「へ?」

梓「ほら、憂が私を脅かす時に使った…

  刃先…って言ってもプラスチックだけどここを押すと引っ込む奴…」 カチャカチャ

憂「…え」

梓「…憂、焦りすぎだよ」 クスクス

憂「そ、そうだったんだ…

  あ あははは…そっか…

  ぞっがぁ…グスッ……よかっだ…よかっだよ… ぐずっ 」 ペタンッ
486 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:55:32.87 ID:n4kN41c0
梓「結局ね……憂は…優しすぎるんだよ」

憂「…そ、そんなこと」

梓「ううん、優しいよ… 口では[ピーーー][ピーーー]って言っても…

  無意識のうちに躊躇したり…手加減しちゃうくらい」

憂「…」

梓「私を脅した時に玩具を使った事もそうだし…

  例えば 最初私に襲い掛かって来た時……全然本気じゃなかったでしょ?

  沢山の包丁を体中に仕込んでて、弾丸みたいに放つ事ができたのに

  襲い掛かる時はわざわざメールで気付かせて……その後もずっと包丁1本で戦ってたし」

憂「…」

梓「先輩達に包丁投げた時だって、当てる気なんて全く無かったんじゃない?

  それに私の時も…今考えればアレだけ投げた包丁が最後まで1度まで当らないなんてありえないよ」

憂「…」

憂「…半分は……本気だった……」

梓「半分本気って半分手加減って事だよね、それじゃあ本気って言わないよ」

憂「…」

梓「て言うか本当の本当に、 本気で私達を[ピーーー]つもりだったなら

  私を刺したと思ったときとか… 唯先輩が瓦礫の山の下敷きになったと思った時とか

  泣き叫んだりしないでしょ」

憂「…そ、それは」
487 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:56:37.28 ID:n4kN41c0
梓「今回ね 憂が暴れちゃった理由にしたってそう…

  唯先輩や私が… 全然、憂に構ってあげられなかった…

  それって私達が悪いじゃん」

憂「! そ、そんなことない!」

梓「ううん、私達が悪い!

  それでも憂は、こうなるまで文句の1つも言わなかったし

  愚痴の1つもこぼさなかったでしょ?」

憂「…」

梓「憂は優しすぎるの! それで我慢しすぎ!

  もっと今回みたいに本音でぶつかってくれてもいいんだよ!」

憂「ぜ、全部本音だったわけじゃないよ…?」

梓「わかってるよ」

憂「うん……」

梓「でも……本音でぶつかってきてくれたらさ…

  私も本気で受け止めるから…今回みたいに」

憂「…梓ちゃん」

梓「今まで1人だけ我慢させてごめんね…憂」

憂「梓ちゃんが謝ることは…」

梓「ううん、謝らせて… ごめん」

憂「…うん」
488 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:57:14.35 ID:n4kN41c0
憂「うぅ…ぐすっ」

梓「…」

憂「ごめんね、梓ちゃんっ…

  本当にごめんねっ… 私…梓ちゃんの事たくさん傷つけちゃった…っ

  こんなにも素敵で大切な私の友達なのにっ…」

梓「…憂  …そりゃあ、たまには喧嘩くらいするよ

  だって友達なんだから」

憂「梓ちゃんに沢山酷い事言っちゃったっ… ごめんねっ…」

梓「ああ、アレかぁ… うん…アレは結構傷ついたかも……」

憂「そうだよね… 本当にごめんなさいっ…!」  

梓「…」
489 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:57:44.84 ID:n4kN41c0
梓「ねえ憂」

憂「?」

梓「憂さ、ちょっと異常なくらいシスコンだよね

  高校生にもなってそれはどうかと思うよ?」

憂「!」 ガーン

憂「うぅ……」

梓「憂」

憂「…ぐすっ」

梓「私、今結構 酷い事言った、ごめん」

憂「えっ」

梓「でも憂も沢山私に酷い事言ったじゃない

  だからさ、これで おあいこって事で」 ニコッ

憂「あずさ…ちゃん」

梓「ね、いいでしょ?」

憂「…うん!

  梓ちゃん…ありがとう…」 ニコッ
490 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:58:28.84 ID:n4kN41c0
……

憂「皆さん、ご迷惑おかけして本当にすみませんでしたっ!!」 ペコッ

律「いいっていいって!」

澪「今回の事は、私達にも責任はあるしな」

憂「で、でも…」

梓「もう…憂、今日何回謝ってるの」

紬「ええ、憂ちゃん そんなに気に病まなくていいのよ?」

憂「…皆さん……っ」 ウルウル


憂「ありがとうございます!!」


唯「よかったよーっ! 憂が元の憂に戻ってっ!」 ギューッ

憂「もう! お姉ちゃんくすぐったい!」 クスクス

唯「えへへー!」

憂「ふふっ」 ニコッ


唯「こうして、今日も憂の笑顔が守られたのです!」

憂「うんっ!」 ニコッ
491 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:58:55.87 ID:n4kN41c0
律「守られたのはいいんだけど…」


壁に刺さった包丁 ズラーッ

瓦礫の山 ズーン!


律「…これの後始末どうしよっか?」

唯憂「あ…あはは…」

紬「あとで私の必殺技で片付けよっかぁ」 ニコッ

梓「私も手伝います!」


澪「……それと…もう1つ…」

律紬梓「…」

唯憂「?」


澪「梓…行けるか?」

梓「ええ、大丈夫です」 ギュイイイイン

……
492 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 08:59:29.25 ID:n4kN41c0
近くのビルの屋上!


??「特別な力を持たない普通の女の子……

    そんな彼女を暴走させ、巨大化させたこの力…

    最後はあの子が正気を取り戻してくれたおかげで

    コレが弾き出されたから…大事にはならなかったけど…」

黒い玉 コォオ…

??「……」

??「この力を使って… 何をするつもりなの…」

??「……」

??「直接聞くしかない…っかぁ…」

??「……」

??「……さて 私も帰りましょうか」

梓「そうは行きませんよ」

??「!!!!」
493 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 09:00:14.97 ID:n4kN41c0
梓「…」

??「…」

梓「…」

??「どうして…ここが?」

梓「…ケイオンガーのコクピットから見たら一発でわかりました

  すぐ近くのビルの屋上に怪しい人がいることは」

??「…どうやってここに?」


??「って決まってるか… 『スピード』のおかげよね」 フフ

梓「私からも質問いいですか?」

??「どうぞ」

梓「あなたが憂を操っていた犯人ですか…?」

??「半分正解、半分外れ ってところかしら

   あの子に怪人の力を与えたのは私達で、 あの子はその力に振り回された形だけど…

   それを操っていた、と言うのは少し違うと思うわ」
494 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 09:00:57.50 ID:n4kN41c0
梓「…」

梓「もう1つ…」

??「あら、何かしら?」

梓「あなたは何者なんですか?」

??「うーん……見ての通り…って言えばわかるかしら」


梓「見ての通りって……」

??「…」

梓「その姿……」

??「…」

梓「それじゃあまるで……」




梓「ケイオンジャー……じゃないですか…」


To be continued…
                               第七話『暴走する愛!!最大の敵は私の妹!?!』 完
495 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 09:06:06.30 ID:VZgu1lgP
次回も期待!!
496 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 09:07:25.80 ID:n4kN41c0
                                             怪人ファイル7
                     へ、__   , ,  , . − '"/
                   ,. - '. : : : : : : : : ̄:`.く、ゞ、, : : -='、       名称:平沢 憂
                /: : : ; : i: : : : : : : : : : : : : :`ヽヽヽ; : : : :丶
              /: : : : : :i: ハ: :ハ; : 、: : : : :i : : : : ヽヽヽ;.: : : : i      種族:人間(怪人パワー注入)
             /: : : :.i: : : |: i:::.`; :|弋: 丶: : : : i : : : : : ',`, `;.;.: : i:|
            /: :i: : :.|: : : ハ;::::::::.'.:| ::\: :.i:.i:::i: ||: :,ノ: : ハ `, i::::. ::i:|     パワー:8383 (闇病)
            ,': /|:.i: :.|: : :i !i::::::::::::::i;=ニゞ、!: : i:|ソ: : :ノ::| |:i .i|: ::. :|
           ノノ i|: :ハ: : | ,!=、:::::::: "殺ミ,ヾ,y; : |: ://::::i, u ノi:ハ,: !     必殺技:発狂<バーサク> (身体能力は強化されるが理性は失われる)
          ノ    |: i:::i: :.|i!行i} ::::::::. {刺ツ,ノソi,:.rニ;'::::::ハ:丶':i|  ヾ
              |: i:::::i: ハ`込'    `- '  i 'ソ .}::.ノ! .レ'ソ        データ:平沢唯の妹。よくできた妹。中野梓、鈴木純の友人。
               !:|i:::::i:.! i ,,, '    '''    ,、// | !               とにかくよくできた妹であり、そのよくできったぷりは半端ではなく
          ___  !| V 'i i   弋フ    ノ;/"    `'                    家事全般、姉の身のまわりの面倒等はもちろんの事
    i-- 、 /:::r'γつ`丶、  `\      / tっ,                        さらにはギターの腕前、学業においても姉を上回る。(平沢姉妹は物覚えが良い)
    |:.:   ヽ;:::}' / /っ::::::::::ソ     ` ソヾ" ,/"::::::`ゞ,、                 性格も良くまさに完璧超人なのだが1つだけ弱点があり、それが重度のシスコンである。
.    |:.:.    ソ, ',/っ:::::::::i、   ,/" / /.:: :: : //_'ゞ、                そのためか原作、アニメですらシスコンである事がとにかく強調され、その影響はSSにも
.     |:.:      `.  Y:::::::::i|::| ,バ":: ::i:/-,/:: ::,//:/¨ ¨ :ヾ                 濃く現れる。そうして平沢憂が行き着いたキャラクターがヤンデレである。
      i.::.     `.,.|:::::::::::':::|ハ:'. `. ::/=/:: :://.:/     :.|               (なお、原作にはヤンデレ描写は全く無い 二次創作による誇張の極みがここにある)
     /.';.:.      `、::::::::::;>! i::`ソ、ツ.//.::/        :|               今回登場した平沢憂もそんなヤンデレな平沢憂の1人である。
     i:::::::`、::     丶/y y `、`,!r/_'" ;. ,       .:|
.    |:::::::::|:`、::     ヽ!. /,./`'r⌒,,"  \ !:: i      .::|.        ストーリー:放課後ピンクの妹、平沢憂は買い物帰りに何者かに拉致され、
.    |::::::::|:::.!`、::   ,/'丶」_ 〃ゞソヽ、  /  !:| i      :::|                怪人パワーを注入される。怪人パワーを注入された憂は感情のままに
     |::::::::|::::.i, `、;メ"丶,. -` ヽノ.<l|.丶, ソ   i       .::|.                その力を暴走させ、梓をはじめとしたケイオンジャー達を追い詰める。
.     |:::::::::i:::::i!,   (,_     》: ::ヾミ`ソ_._  |       :|.                梓を刺し殺した(と思ってしまった)罪悪感により、さらに力を暴走させたため
     |:::::::::|:::::'| 丶 { _     /:: :.ソ ソ丶   \ ̄ ヽ,   .:|                どう言う訳か巨大化するが、それを止めるために現れたケイオンガーが
                                                       崩れた瞬間を目撃し、姉の身を案じた為に冷静さを取り戻す。
497 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 09:08:12.51 ID:n4kN41c0
                                                       この事により怪人の力が抜け出たため、元の優しい平沢憂に戻ることができた。
                                                       現在はケイオンジャーと供に行動中。心身ともに疲れている様子。
                                                       いろいろ損な役回りでごめんなさい

                                              .参考文献:ヤンデレ
                                                       ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AC
                                                       憂「やっほー!私は平沢唯だよ!」
                                                       ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/2611.html
                                                       唯「ギコギコギコギコギコ」
                                                       ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/1703.html
498 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 09:09:21.56 ID:n4kN41c0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
     ┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
   ┗ ┛  ┃ ┣┛┏┓┃  ┏┛┏  ┃ ┗━┛┏┛┃┗┻┛┏┛┣  ┏━━━ ┫┃┃
       ┃ ┃┗┛ .┃┃┏┛┏┛┃ ┃┏━━┛ ┏┛┏━━┛┏┛┗━┓━━━┛┻┛
     ┏┛ ┃    ┃┃┛┏┛  ┃ ┃ ┃   ┏┛  ┃   ┏┛┗┓┏┓┃     ┏┳┓
     ┗ ┛       ┗┛┗┛   ┗ ┛ ┗━┛     ┗━┛    ┗┛        ┗┻┛
499 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 09:11:27.47 ID:n4kN41c0
誤解が無いように言っておくと、唯も憂も梓も大好きです
唯憂、唯梓、憂梓、どんとこいです

残り2話、ラストバトルになりそうですが
次はまた遅れるかもしれない…
500 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 09:11:32.28 ID:jYpavU6o
乙だ
病み憂はラスボスかと思ってたよ
501 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 11:16:37.32 ID:lXHe/.AO
おつ
ういいいぃぃぃ
502 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 16:04:14.53 ID:XYXglwSO
おつ
やはり梓憂は宇宙の真理だにゃん
503 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 21:45:11.49 ID:HoYDxR.o
かずにゃん戦のおかげで精神的にも強くなったんだなぁ、きっと
504 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 03:37:37.57 ID:ixASouY0
待て、無理矢理怪人にされたんだから俺の嫁が謝る必要は全然無いぞォォォォ!!!!!!!

まぁ冗談はさておき乙です。
505 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 03:52:31.27 ID:P6vAbISO
憂に無理矢理…だと…


それはそうと純が蚊帳の外…
506 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 08:55:43.38 ID:1SJNC6co
怪人として出たジャン
507 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 18:41:47.88 ID:6Q6mMIAO
乙ー!憂っょぃ…
508 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 14:41:21.23 ID:QAaqL.Q0
突然ですがCMです

本編とはあまり関係ありません


唯 もきゅもきゅ

律「ん?」

律「唯、何食べてるんだ?」

唯 もきゅもきゅ ごっくん

唯「ケイオンジャーソーセージだよっ!」

律「なんと!それは…

  シールとかカードがおまけでついてくる… スーパー戦隊ソーセージって事か!!

  そうか…私達も活躍が認められて、

  ついにスーパー戦隊ソーセージの仲間入りを果たしたんだな…」 シミジミ

唯「うん!カルシウム入りでとってもおいしいよ!!」

律「どれどれ…おお、パッケージ私達じゃん!

  …って何か違和感が」

ペリペリ

律「あれ、シール…?

  っておい、唯」

唯「ん、何?」

律「これ、ゴ☆イジャーソーセージに私達の顔写真貼っただけじゃねえか」
      (→ttp://foodsnews.com/articles/view/17816

唯「…バレちった」

律「バレるわ!!」
509 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 14:42:25.26 ID:QAaqL.Q0
律「つーか、何気に私らの色の組み合わせってゴセ☆ジャーとも同じなのな」

唯 もきゅもきゅ

律「いつまで喰ってんだー」

唯 もきゅもきゅ ごっくん

唯「ケイオンジャーソーセージにはカードもついてくるんだよ!」 サッ

律「☆セイジャーソーセージだろ…」


律「ん、て言うかそのカード…

  どっかで…っておい…


  プレシャス☆モリーズじゃねえか」
  (→ttp://www.p-memories.com/pc

唯「えへへ、バレた?」

律「バレるわ!!」

唯「ダブったカードを入れておいたの」

律「うわ、いらねぇ」


唯「ケイオンジャーソーセージはソーセージ4本入りにカードが1枚入って

  税込み1000円ぽっきりだよっ!」

律「ぼったくりもいいところじゃねぇか

  それなら素直にゴセイ☆ャーソーセージ1箱とプレシャ☆メモリーズ1パックずつ買うっつーの」
510 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 14:44:17.18 ID:QAaqL.Q0
唯「限定30箱だよ〜」

律「そんなの買う奴なんているわけ…」


?「ケイオンジャーソーセージください」

律「いたぁああっ!?!」


唯「はいはい、何箱欲しいんだい?」

憂「30箱全部ください」 つ[10000]]]

律「憂ちゃんかよっ!!!!

  しかも現金3万て!!!!!」


唯「えへへ〜、やったね! 全部売れたよりっちゃん!!」

律「なんか釈然としないんだが

  つーか、姉が売って妹が買ってたら意味なくね?」

憂「喜ぶお姉ちゃん可愛い!」


憂「はいお姉ちゃん ソーセージだよ〜」

唯「わーい」

律「しかもお前が食うのかよっ!!」

唯 もきゅもきゅ
511 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 14:46:15.89 ID:QAaqL.Q0
憂 ガサゴソ

憂「わぁ!お姉ちゃんのカードだ!!やった!!」

律「ダブったカードで喜んでくれる人がいてよかったな…唯」

唯 もきゅもきゅ

憂「これでこのカードはダブリにダブって73枚目だけどお姉ちゃんだから大切にしようっと!」

律「どんだけっ!!!」


憂 ガサゴソ

憂「2箱目は澪さんかぁ… 持ってないけど…これはいらないかな」

律「姉のカードはダブって73枚も持ってるのにか…」


曽我部「それじゃあ、それは私に売って頂けないかしら!」 フンスッ

律「どっから沸いてきたんですか」

憂「1枚1200円です」

律「おい、ぼったくり姉妹」

曽我部「くっ… でもこれも澪たんのためだもの…

     例え、そのカードがダブリにダブってもう82枚目だとしてもっ!!」 つ[1000](100)(100)


律(プレシャスメモ☆ーズの何がそこまで彼女達を駆り立てるのだろう……)
512 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 14:49:04.85 ID:QAaqL.Q0
曽我部「他にも澪たんが出たら、私に売ってね!」

憂「お安い御用です」

憂 ガサゴソ ガサゴソ ガサゴソ

憂「これで全部かな

  お姉ちゃん 5枚 澪さん 5枚 律さん 5枚

  紬さん 5枚 梓ちゃん 5枚 集合 3枚 その他2枚…」

曽我部「じゃあ残りの澪たん4枚いただくわ、お釣りいただけるかしら」 つ[5000]

憂「まいど!」 つ(100)(100)

律「その値段で普通に売れるのが不思議だ…」


かずにゃん「それじゃあ僕にはあずにゃんを売って欲しいのにゃん!」 つ[5000][1000]

律「お前もどっから出てきやがったっ!!?」

憂「まいど!」



律「つーか 唯、澪、梓… 売れてるのはいつものメンツだな…

  毎度の事だけど、何かグッズが出たら…残るのは大抵、私とムギなんだよなぁ」

律「…」

律「べ、別に 悲しくなんかないぜっ!!!

  わ、私だけじゃないし… ムギも一緒だし……」


斉藤「お嬢様のカードを戴けますかな」 つ[5000][1000]

律「!!!!」

憂「まいど!」

律「えっ、ちょっ ちょっと」

憂「うーん、後は売れないみたいだから捨てようかな」


律「…」 ズーン
513 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 14:50:53.02 ID:QAaqL.Q0
律「…」 ズーン



澪(…)

澪「…はぁ」

澪「しょうがないな… 律のカード貰えるか」 つ[5000][1000]

律「澪しゃんっ!!!」 ギュッ

澪「うわぁっ こらっ 律っ 離せっ」

律「うわぁあん! ありがとー、みおーっ!!!」 ギューッ


憂「おめでとう!澪さん、律さん!」 パチパチ

曽我部「おめでとう!」 パチパチ

かずにゃん「おめでとうにゃん!」 パチパチ

斉藤「おめでとうございます」 パチパチ



唯「皆もやろうよっ! プレシャスメモ☆ーズ! 

  私達の思い出がカードにいっぱいつまってるよ!!

  ブースター1パック347円! スターター1箱1575円!!」


梓「何のCMかと思ってたら、プレシャスメモリー☆のCMだったぁっ!!!!」

詳しくはオフィシャルサイトでっ!→  ttp://www.p-memories.com
514 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 18:12:50.54 ID:8ZVdgk2o
憂回でウルっときたところにこのCMとか>>1はよくわかってる
515 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 04:55:23.97 ID:inHoBGMo
カード関係に手を出すと金がいくらあっても足りないよな…
516 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 21:08:30.28 ID:0yvXIT2o
唯色企画のときはまさかケイオンジャーより先に原作が終わるなんて思ってもみなかった
517 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 03:45:51.76 ID:sHzizgYo
え?これ三期だろ
518 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 10:26:39.04 ID:n.4S7kE0
まあ原作終わってから二次創作するのは普通っちゃ普通だが
519 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 09:02:47.92 ID:vzQicb2o
やるのか
520 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/14(火) 06:59:59.93 ID:lgsCEq60
>>516
>>519
アニメの最終回にすら間に合わなかったぜ!

…番外編2本終わるまでになんとか終らせます、すんませんすんません
521 : ◆m/SzpwXB2Y :2010/09/19(日) 17:50:01.23 ID:2JYu0o20
随分長い間お待たせして申し訳ありませんでした

第八話投下します
ついにバトル展開に突入だよ!
522 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 17:51:03.36 ID:2JYu0o20
第八話『激闘! HTT VS デスデビル!』


??「…見ての通りって言えばわかるかしら」


梓「…見ての通りって…その姿…」


梓(ヘルメットを被ってて顔は見えない…

  でも……そのスーツは… いつも私達の着てる…)


??「…」


梓「それじゃあまるで…

  ケイオンジャー……じゃないですか…」

??「…」





??「うん、ご明察ね」

梓「…っ!!」
523 : ◆m/SzpwXB2Y :2010/09/19(日) 17:52:32.49 ID:2JYu0o20
ケイオンジャー?「その通り 私は、ケイオンジャーよ」

梓「そ、そんな事あるわけっ!」

ケイオンジャー?「あら? どうして言い切れるの?」

梓「け、ケイオンジャーは私達以外いません!」

ケイオンジャー?「…そう でも事実 私はここにいるわ」


梓「そ、それは…

  はっ!……またケイオンジャーの偽者じゃないんですかっ!?」

ケイオンジャー?「…偽者なんて居たの?」

梓「……前に怪人が私達の模倣をしていた事がありました…

  あなたもそれと同じで…偽者なんじゃ…」

ケイオンジャー?「ふーん、そんな事があったんだ」

梓「…」

ケイオンジャー?「……じゃあ」

梓「…」


ケイオンジャー?「試してみる?」 スッ

梓「!」

ケイオンジャー?「偽者かどうか実力で」

梓「…やってやるです!!」 ザッ
524 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 17:53:36.00 ID:2JYu0o20
ケイオンジャー?「…」

梓「…」 キッ

ケイオンジャー?「あらら… 好戦的ね、冗談だったんだけど」

梓「…」


梓「偽者かどうかなんてこの際、どうでもいいんです」

ケイオンジャー?「?」

梓「どっちだとしても、憂が… 貴方のせいで憂が傷ついた事には変わりない!

  私はそれを許せないっ!!」

ケイオンジャー?「あっ… あちゃー… そう言えばそうだったわね…」

梓「覚悟してくださいっ!」

ケイオンジャー?「…」

ケイオンジャー?「……ごめんなさい」

梓「!!」

梓「なっ! あ、謝ったって許さないから!!」
525 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 17:55:12.58 ID:2JYu0o20
ケイオンジャー?「……そうよね… うん、それならそれで構わないから

           少し話し合わない?」

梓「えっ…」

ケイオンジャー?「お互い、聞きたいこともあるだろうし…ね?」

梓「…」


梓「わかりました… 確かにこっちも聞きたい事はあります…」

ケイオンジャー?「それじゃあ…」

梓「でも!こっちの質問にはちゃんと答えてもらいますから!」

ケイオンジャー?「ええ、もちろん」

梓「それに、憂をこんなにした理由…

  その答えを聞いて納得できなかった時は…」 キッ

ケイオンジャー?「…友達思いね」

梓「…へ あ、いや そ その…」

ケイオンジャー?「わかってる、そのくらいは当然

           聞かれた質問にはちゃんと答えるし、理由も簡単に話すわ」

梓「…それなら」

ケイオンジャー?「じゃあ ゆっくりと 話し合いましょうか」
526 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 17:56:29.87 ID:2JYu0o20
ケイオンジャー?「提案に乗ってもらったんだから、こっちは後回しでいいわ

           (と言ってもこちらから聞きたいことなんてあまりないのだけど)

           まずはそちらから質問どうぞ?」

梓「じゃ、じゃあ……まずさっき手にしてた…黒い玉はなんですか…?」

ケイオンジャー?「ああ、コレ?」

黒い玉 コォオ…

ケイオンジャー?「なんだか気味悪いわよね、あなたもそう思わない?」

梓「質問してるのはこっちです!」

ケイオンジャー?「…」

ケイオンジャー?「…怪人の力」

梓「!!!!!」

ケイオンジャー?「怪人達から抽出した力よ」

梓「なっ…! そんなのどうやって…!」

ケイオンジャー?「方法は知らないわ、私が知っているのはコレの持つ力だけ

           そしてそれはあの子と戦ったあなた達もよく知ってることじゃない?」

梓「どうしてそんな物を憂に…っ!!!」

ケイオンジャー?「ああ、力を注入したのは私じゃないわ」

梓「じゃあ誰がっ!!!」

ケイオンジャー?「…」


ケイオンジャー?「…秘密」

梓「っ!!!!!!」
527 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 17:58:03.61 ID:2JYu0o20
梓「答えになってませんっ!!!」

ケイオンジャー?「…そう言われても私にだって答えられない事だってあるの」

梓「じゃあ何なら答えられるんですかっ!!!!」

ケイオンジャー?「さぁね」

梓「なっ!!!!!!!!」


梓「どうして憂なんですかっ!!!!」

ケイオンジャー?「知らないわ」

梓「なんであなたはここにいたんですかっ!!!!」

ケイオンジャー?「教えてあげない」

梓「目的はなんですかっ!!!!」

ケイオンジャー?「聞いてないわね」


梓「なぁあああああああああっ!!!!

  さっきから聞いていればっ!!!

  全然! 話になりませんっ!!!!!!!」 ギュイイイイイイイイイン

スッ ザッ

ヒョイッ

梓「へっ?」

ケイオンジャー?「おっとと、危ないじゃない」

梓「…避け…られた?」
528 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 17:59:26.28 ID:2JYu0o20
梓「嘘……私の『スピード』が……見切られた???

  そんな事……あるわけ…」 ハァハァ

ケイオンジャー?「そうね、通常状態であなたの『スピード』はまず見切れない」

梓「通常状態……?

  !! まさか必殺技!?!」

ケイオンジャー?「そういうこと」


梓「なら……私と同じタイプ……

  身体能力を向上させて速くなる必殺技…?」 ハァハァ

ケイオンジャー?「違うわ」

梓「…じゃ、じゃあ……澪先輩と似たような力で… 周囲を遅くする必殺技……?」 ハァハァ

ケイオンジャー?「それも違う、けどちょっと惜しいかな」

梓「な…なら…」 ゼェゼェ


梓(あ、あれ…… て、て言うか何で私こんなに疲れて……?) ゼェ… ゼェ…


ケイオンジャー?「そろそろ効いてきたみたいね」

梓「……きいて……きた?」

ケイオンジャー?「”毒”」

梓「!!」
529 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:00:46.01 ID:2JYu0o20
梓「ど、どく……?」

ケイオンジャー?「そう、私のケイオンジャーとしての必殺技は『ポイズン』、

           その名前の通り周囲に毒を振り撒く力 毒の種類は千差万別、

           例えば 空気中に無色無味無臭で含ませる事ができて

           吸えば頭痛やめまいを起こすようなのとか」

梓「そ、そんなの……いつのまに……」 ゼェゼェ

ケイオンジャー?「あなたがここに来る直前」

梓「なっ……!!」

ケイオンジャー?「正確に言うならあなたがこちらに走り出した瞬間…かしら

           私もここからあなた達の様子を伺っていたのだから

           あなたが消えた瞬間に対策を講じるのは当然だと思うけど」

梓「くっ…」

ケイオンジャー?「とは言っても…実のところ私とあなたの力の相性は最悪なのよね

           こうやって毒ガスを撒いた所で効きはじめるまでにどうしても時間かかっちゃうし

           『スピード』で即効勝負に出られたら勝ち目は無かったかも」

梓「だ…から……話をしよう……だなんて……」 ゼェ ゼェ

ケイオンジャー?「そう言うこと、ちょっとした時間稼ぎだったの ごめんね」
530 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:01:56.71 ID:2JYu0o20
梓「……はぁはぁ」 ヘタリ

ケイオンジャー?「もう立ち上がる元気もなさそうね?」 スタスタ

梓「……ぜぇぜぇ」

ケイオンジャー?「大丈夫、ここ屋外だから 毒ガスなんてすぐに換気されちゃうし

           じっとしてれば症状だってそのうち治まるわ」 スタスタ

梓「……はぁ…はぁ」

ケイオンジャー?「ただし、その間に私は行かせて貰うけどね」 スタスタ

梓「……」

ケイオンジャー?「今回の事は悪かったわ、納得のできないこともあるでしょうけど…

           でも……全てを知った所で あなた達にできる事があるとは思えない…」 スタスタ

梓「…」

ケイオンジャー?「だから今は大人しくしていてね」

梓「…」

ケイオンジャー?「それじゃあ」

梓「時間稼ぎが有効なのはこっちも一緒です……」

ケイオンジャー?「えっ」


律「待たせたな、梓!!!」

ケイオンジャー?「!!」
531 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:03:20.37 ID:2JYu0o20
ケイオンジャー?「あっちゃあ…援軍か… そりゃそうよね…」


梓「もう…先輩遅すぎです…」 ニコッ

律「ヒーローは遅れてやってくるってな!」

澪「大丈夫か、梓!!」

梓「はい……何とか……憂は?」

澪「唯とムギに任せてる」

梓「そうですか……なら安心ですね……」

澪「ごめんな、梓……先に行かせたりして」

梓「いいですよ…私にしかできない事でしたし……

  それより先輩達も気をつけてください…相手は……」

律「ああ…あの姿」

澪「…ケイオンジャー…」


ケイオンジャー?「…」
532 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:03:56.67 ID:2JYu0o20
律「……どうしてケイオンジャーの姿してるのか、とか

  憂ちゃんを怪人化させたのはお前の仕業か、とか

  正直、問い詰めたい事は山ほどあるけど… それよりっ!」 キッ

澪「ああ! 梓をこんな目にあわせたことを私達は許せないっ!」 キッ


ケイオンジャー?「…」

ケイオンジャー?(強い絆……羨ましいわね…)


律「笑顔を届けるキャンディアップル!! 放課後レッド!!!」

澪「爽やかなブルーハワイ!!放課後ブルー!!!」


律「さあ、いざ尋常に勝負しやがれっ!!」

澪「って、時代劇かっ!」


ケイオンジャー?「……ふっ…ふふ」
533 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:04:36.86 ID:2JYu0o20
律「わ、笑われたっ!?」

ケイオンジャー?「ごめんなさい、ちょっと懐かしくって」 フフッ

ケイオンジャー?「口上か…うん、いいんじゃない

           なんだか可愛らしい口上ね」

澪「! 褒められたぞ、律!!」

律「褒められてるのか?!」

ケイオンジャー?「…そう言えば 私も名乗りがまだだったわね」

律澪梓「!」

ケイオンジャー?「じゃあ久々にやってみよっかな…」


ザッ

ケイオンジャー?「邪悪なる闇に咲き誇る 艶美なる妖花!!」

バッ

ケイオンジャー?「デビルラベンダー!!!」

律澪梓「!!!」
534 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:05:14.95 ID:2JYu0o20
律「デ、デビル…!」

澪「ラベンダー…?!」


律「おい、なんかカッコイイぞ…」

澪「私達の口上、ちょっとぽわぽわしすぎだったか…?」

梓(でもなんとなく厨ニっぽい感じがします…)


ラベンダー(や、やっぱり…久々にやるとちょっと恥かしい……ノリノリでやったけど…)

ラベンダー「コホン…私の行動を許さないのはいいけど、あなた達が私に勝てるのかしら?」


澪「……勝てるさ」

律「ああ、私達の力を舐めるなよ!!」


ラベンダー(大した自信……まあ確かに 1対2だもんね……逃げ切れるかしら…)
535 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:06:08.87 ID:2JYu0o20
梓「先輩たち……気をつけてください……

  あの人の必殺技は『ポイズン』…毒を振り撒く力だそうです……」

澪「ど、毒!?大丈夫なのか梓!」

律「姿や口上だけじゃなくて必殺技まで… 本当にケイオンジャーみたいだな…」


律「でも、どうやらここは私の出番みたいだ!!澪、梓を頼む!」

澪「…そうか、わかった!梓の事は任せろ」


ラベンダー「…『ヒートアップ』、元気になる力だったかしら

       確かに私の毒との相性は『スピード』以上に最悪ね……」

律「そう言うことだっ!」 フンスッ


澪(ちょっと待て……今…なんて…)
536 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:06:44.44 ID:2JYu0o20
ラベンダー「…」

律「…さあ、覚悟はいいか!?」

ラベンダー「…」


ラベンダー「…いいわ、教えてあげる」

律「?」

ラベンダー「必殺技なんて使わなくてもケイオンジャーは強いって事!」 ブンッ

律「なっ!」

ザッ バシッ

律「っ!!!」


澪「りつっ!」


律「痛っ…」

ラベンダー「あら、この程度?」

律「…まさかっ!」 キリッ

ラベンダー「うん、そうじゃなきゃね!」
537 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:07:18.91 ID:2JYu0o20
ラベンダー「じゃ、本番始めましょうか!」 スッ

律「望むところだっ!!」 スッ

ガッ
       バンッ
  ザバッ      ガッシャアン
           サキッ
     サダコッ
                    スッカーン
             ゴシカァン

ラベンダー「ふふっ」

律「っ…!!!」

律(強いっ!!)


澪(…律が押されてる)

梓「ハァ…ハァ…」

澪(……梓、悪い) スクッ

澪(私にも何かできることがあるはず…)


ラベンダー「やめておいた方がいいわね」

澪「!!」
538 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:08:06.62 ID:2JYu0o20
ラベンダー「今、打ち合ってるこの子はともかく…

       あなたには毒の耐性は無いもの、近づけば一瞬で気を失わせるくらいの毒は精製できる」

律「おらっ!!」 ブンッ

ラベンダー サッ

ラベンダー「もちろん、あなたの必殺技『クールダウン』もね

       大きな声で詩を読めば、当然 大きく空気を吸うことになるわよね

       まだガスの充満するこの一帯の空気をたくさん吸えば…どうなるかしらね?

       その子みたいに倒れる程度で済めばいいけど」

澪「…っ」

梓「…」 ハァハァ

ラベンダー(実の所そんなのとっくに換気されてるけどね)


澪(確かにこの状況で私の必殺技は………でも…どうして…)


澪(どうしてこの人は私達の必殺技の事を知ってるんだ…

  憂ちゃんとの戦いで梓が使った『スピード』は別にしても

  …結局使えなかった私の『クールダウン』や律の『ヒートアップ』のことまで…!!)
539 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:08:52.58 ID:2JYu0o20
律「このぉっ!!!」 ザッ

ラベンダー サッ

律「っ!」 グラッ

ラベンダー「そこっ!!」 ブンッ

ドカッ

律「うっ!」

律「ぐっ…ぁ…」


澪「りつっ!!!!!」


「くぅ…」 ドサッ

ラベンダー「……期待外れね、その程度じゃあ…あの子は止められないわよ」

律「…あの……こ…?」


澪「っ!律、待ってろ!」

ラベンダー「あら、必殺技を使うの?」


澪「…」 キッ

ラベンダー(うっ、本気みたい…まずいわね…そろそろズラかるとしますか…) ギュイイイイン

律「余所見…

  するなっ!!!!!!!」 ブンッ

ラベンダー「えっ」


スコーン!!!!!!
540 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:09:34.74 ID:2JYu0o20
ヘルメット パァン!

ラベンダー「あぐぅっ!!」

律「よっしゃあ!!」


澪「ハイキック!?」

梓「アゴ……痛そうです……」


ヘルメット カランコロン

ラベンダー「痛っぅ〜… よくもやってくれ

律澪梓「!!!!!」

律「あ、あなたはっ!!」


ラベンダー「へっ?あ、ヘルメットが… し、しまっ」


梓「ら、ライブハウスの……」


ラベンダー「うっ……」


澪「先生の友達の……」


ラベンダー「あわわわ…」


律「確か……

律澪梓「川上さん!」


ラベンダー(川上さん)「や、やっばぁ……」
541 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:10:43.37 ID:2JYu0o20
ラベンダー(川上さん)「…うぅ」


澪「どうして貴方がここにっ!!」

律「て言うか、なんでケイオンジャー?!」

澪「! そうだ… 確か…

  川上さんもさわ子先生と同じ、軽音部員だったじゃないか」

律「はっ!そういえばっ!」


ラベンダー(川上さん)「…くっ」 ギュイイイイイイイン


澪律梓「!」


ラベンダー(川上さん)「さっきも言ったけど、私の必殺技は毒を振り撒く力…

              そしてその毒の種類は千差万別…

              例えば軽く吸っただけでコロっと逝っちゃうような猛毒のガスだとかね!!」

澪律梓「!!!」


ラベンダー(川上さん)「さようなら」 ニコッ

シュウウウウウウウウウウ…


澪律梓「!!」

澪「む、紫色の煙!?」

梓「コロッと逝っちゃうって……

  あ、あれを吸ったら……し、死ぬって事…?!」

律「や、ヤバそうだな…っ!!皆息を止めろ!!」


シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

 モワモワ

         モワモワ
542 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:11:55.28 ID:2JYu0o20
モワモワ…

律(くそっ…辺りの様子が何も見えない…

  澪… 梓… 大丈夫なのか……?)

モワモワ…


タッタッタッタッタ…

モワモワ…

澪(? 足音…?

  …ま、まさかっ!!!!!)

澪「りつっ!!」

モワモワ…

律「!!」

律「なんで喋ってんだよ、澪!!

  喋って息を吸ったら死んじゃ…

梓「律先輩……喋ってます」

律「!!!」
543 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:12:32.67 ID:2JYu0o20
澪「ああ、死んじゃうって言うのは嘘なんだよっ!!

  たぶんコレは……ただの煙幕だっ!!川上さんが逃げるためのっ!!!」

律「な、なんだって!!!」

モワモワ…

「正解」

澪律梓「!!」

「すぐに逃げても良かったんだけど…

 最後に、忠告だけしておいてあげようと思ってね

 ……きっとあなた達は答えに気付いてると思うし、あの子自身から聞きたい事もあると思う

 でも、近づくのは止めておいた方がいいわね 今のあなた達じゃあ力不足だから」

澪「…どう言う意味…」

「じゃあね」

タッタッタッタッタ


律「…」

澪「…」

梓「…」

モワモワ…
544 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:13:22.07 ID:2JYu0o20
……

律「…視界が晴れた」

澪 キョロキョロ

澪「……いないみたいだな」

梓「……逃げられましたね」


澪「……梓、大丈夫か?」

梓「はい、だいぶ…マシになってきました」

律「そうか、良かった…」


律「…」

澪「…」

梓「……憂は『怪人の力』を注入されて…ああなったんだって…あの人は言ってました…

  でもそれを注入したのはあの人自身ではないって…」

澪「…だとしても その犯人とあの人が仲間なのは間違いないだろうな

  何度か出てた”あの子”って言うのは… きっとその犯人の事なんじゃないか…?

  それに……… 川上さんはケイオンジャーだった…

  偽者なんかじゃない… 昔の軽音部にいた… 本物のケイオンジャー…」

律「怪人化した憂ちゃん… 怪人の力…

  昔の軽音部… 昔のケイオンジャー…

  …だぁああっ!! もう訳わかんねえ!!! どう言う事だよ!!くそっ!!!!」

澪「…」

梓「…」


澪「一旦…唯たちと合流しよう…」

律「…そうだな」
545 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:14:21.45 ID:2JYu0o20
……


憂「…」 スースー

唯「…憂、寝ちゃったね」

紬「きっと疲れてたのよ」 ヨイショヨイショ

唯「ムギちゃん、ごめんね…

  憂の事背負ってもらって…ムギちゃんも疲れてるのに」

紬「ううん、いいのよ 全然へっちゃら

  それに、私 唯ちゃんと憂ちゃんの役に立てて嬉しいの」 ニコッ

唯「ムギちゃん、ありがとう」 ニコニコ

紬「ええ どういたしまして」

憂「お姉ちゃん…」 スヤスヤ

唯「ほぇ?…って寝言かぁ」

紬「あらあら…ふふ、唯ちゃんの夢を見てるのかしら」

唯「えへへ〜」


紬「! あれ、りっちゃん達じゃない?」

唯「本当だ! おーい!!」 ブンブン


律「おーい!」 ブンブン
546 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:15:16.41 ID:2JYu0o20
スタスタスタ

梓「もう!離して下さい!律先輩!!

  もう自力で歩けますから!!」 ジタバタ

律「暴れるなよ…疲れてるんだろ、いいからもうちょっとおぶられてろって」

梓「…… …もう」 プクー

唯「あれ、あずにゃんも おんぶされてるの?」

梓「私も、って… ああ、憂寝ちゃってたんですね」

憂「……お姉ちゃん」 スースー

紬「梓ちゃんはどうして?」

澪「憂ちゃんとの戦いもあったし…色々あって フラフラだったからさ」

律「私が負ぶってやることにしたのさ!」

梓「……恥かしいからいいって言ったんですけどね…」

唯「りっちゃんズルいよ!!私もあずにゃん おんぶしたい!!」

梓「なんでですかっ!?」

律「してもいいけど…唯は危なっかしいから…無理じゃないか?」

梓「していいとかよくないとか!勝手に決めないでくださいっ!」

唯「あずにゃんは軽いから大丈夫だよ!ね、あずにゃ〜ん!」

梓「私の意見は無視ですか……」 ガクッ


澪(軽い……おんぶ…… 軽おんぶ… なんちゃって)
547 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:16:07.72 ID:2JYu0o20
紬「それで……どうだった?」

律「……それがさ…」

澪「…」

梓「…」

唯「? あ、ムギちゃんから聞いたけど近くのビルに怪しい人がいたんだよね!

  私、全然気付かなかったよ〜」

梓「…まあ、その時は唯先輩は憂の事とっても心配してましたもんね」


紬「…やっぱり何かあったの?

  梓ちゃんはフラフラだそうだし…澪ちゃんもりっちゃんも顔色悪いし……」

澪「…話すとちょっと長くなるかな

  ここじゃなくて…何処かゆっくりできる場所で話すよ、

  ムギに憂ちゃんをずっと背負ってて貰うのも悪いし…」

憂「…」 スヤスヤ
548 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:16:48.79 ID:2JYu0o20
律「…そうだな えっと…ここからだと」

唯「学校の近くだね!」

紬「それじゃあ一旦学校に戻りましょうか

  まだそう遅くないから…残っている先生もいるでしょうし」

律「じゃあ…そうするか」


澪「……学校か」

唯「?」

澪「……」

澪「いや、うん そうしよう

  ここからなら学校が一番近いもんな… 保健室借りて…少し憂ちゃん寝かさせてもらおう」

唯「あれ、部室じゃダメなの?」

澪「……部室は…… ほら、やっぱりちゃんとしたベッドに寝かせてあげたいだろ?」

唯「おお、そうだね!」

澪(それに…部室はまだあの人が居るかもしれないもんな…)
549 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:17:26.04 ID:2JYu0o20
澪「あ、そうだ まだ生徒会は残ってるかも…

  唯、和に連絡しておいてくれないか?保健室借りる手筈整えといて欲しいって」

唯「了解〜」 ピッ ポッ パッ

プルルルル ガチャ

唯「あ、もしもし 和ちゃん?

  まだ学校に居る? そっか!良かったよ〜

  実は憂が倒れちゃって…… えっ あぁ うん! そっちからも見えてたんだね

  ちょっと色々あって憂が巨大化しちゃって… でも安心してよ!もう大丈夫だからね!

  それで憂をベッドで寝かせてあげたいから 保健室の開けておいて欲しいんだ〜

  うん!お願いね! 和ちゃん!ありがとう! それじゃあ!」 ピッ

唯「これで大丈夫だよ〜」



梓「憂の巨大化…見られてたんですね」

澪「学校近いからなぁ…騒ぎになってなければいいけど…」

唯「あとケイオンガーの活躍も見てたって言ってたよ!」

律「活躍って言うか…バランス崩して倒れただけだし、しかも今はガレキの山だけどな… 

  つーか…後で片付けないと…」 ガクリ


唯「それじゃあ皆! 学校に向けてレッツゴーだよ!」

紬「お〜!」

律澪梓「おぉ…」

憂「おぉー…」 ムニャムニャ
550 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:18:05.09 ID:2JYu0o20
……

保健室!

ガララッ

唯「失礼しまーす」

和「唯!!」

唯「あ、和ちゃん!」

和「あんた大丈夫だったの!? 怪我は無い!?」

唯「だ、大丈夫だよ〜」

和「そう……良かった…」 ホッ

唯「和ちゃん大袈裟だよ〜」

和「なっ 大袈裟じゃないわよ!! あのロボットあんた達のでしょ!

  あんなのが崩れたのを見たら…もしかしたら唯達に何かあったんじゃないかって思うじゃない…っ!!」

唯「和ちゃん…」

和「あんまり心配させないでよ…」

唯「ご、ごめんね…和ちゃん…」

和「……まあいいわ、許してあげる…ちゃんと無事に帰ってきたものね」

唯「和ちゃん!!ありがと〜!!」 ギューッ

和「はいはい、所で憂は?」 ポン ポン


紬「ここで〜す」 ヨイショ ヨイショ

憂「…」 スヤスヤ
551 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:18:57.30 ID:2JYu0o20
和「憂! 大丈夫…って寝てるのね」

律「怪我とかは無いはずだけど…色々あってさ…きっと疲れてるんだよ」

憂「……」 パチクリ

紬「! 起きたのかしら」

和「! 憂」

憂「和ちゃん…おはよぉ」 ニヘラ

和「もう、のん気に笑ってる場合じゃあ無いでしょ? 具合は?」

憂「うん…大丈夫だよ ちょっと疲れがあるけど…それだけだから」

和「そう… 大丈夫そうね… だったらベッドでしばらく…

唯梓「憂っ!!!」

憂「お姉ちゃん……梓ちゃん……」

憂 ウルウル

憂「ごめんね、いっぱい迷惑かけて…ごめんね」 ウルウル

梓「もう!!だから、何回も謝らなくていいの!!友達でしょ!!」

唯「そうだよ!迷惑だっていっぱいかけていいんだよ!!私は憂のお姉ちゃんなんだからね!」

憂「お姉ちゃん…ありがとう…梓ちゃん…ありがとう…グスッ」
552 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:19:44.48 ID:2JYu0o20
和「ほら、2人とも 憂が心配なのはわかるけど… 今は寝かせてあげなさい」

梓「…はい」

唯「…うん」

唯「うい〜、ゆっくり寝て 早く元気になるんだよ〜」 ニコッ

憂「…うん!」 ニコッ

和「ムギ、ベッドまで運ぶの手伝ってくれる?」

紬「ええ!任せて!」 ヨイショ ヨイショ

憂「紬さん…ありがとうございます… 和ちゃんも… ありがとう

  皆さんも… ありがとうございました」 ニコッ

律「いやいやぁ、どういたしまして」

澪「早く元気になりなよ」

和「皆、心配してるんだから…今はしっかり休んでなさい」

憂「うん……すぅ」

憂「…」 スヤスヤ


澪「憂ちゃん…寝たな」

紬「そうね…

  ……それじゃあ澪ちゃん…あの後何があったか話してくれる?」

和「私も聞かせてもらってもいいかしら」

澪「ああ、 実は……
553 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:21:16.40 ID:2JYu0o20
………


和「そう、そんな事があったの…」

唯「む、昔のケイオンジャー…」

紬「その人が今回の騒動に関わってたのね…」

律「ああ…」

唯「毒だなんて… あずにゃん… 本当に大丈夫?」

梓「あ、はい 今は全然平気です」

紬「…川上さんって言うと…あのライブハウスのマネージャーさんよね?」

澪「うん…」

唯「あ、さわちゃんと同じ軽音部にいた人か!」

澪「…」

律「…」

梓「…」

和「! それであんた達……」

唯「ほぇ?」

澪「ああ…昔のさわ子先生の時代のケイオンジャーが関わってたんだ…

  だから…たぶん…今回の騒動について…

  さわ子先生は絶対何か知ってる……!」

唯「!」
554 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:29:17.09 ID:2JYu0o20
澪「…今思えば……さわ子先生ずっと様子がおかしかったんだ…

  いつもなら率先して怪人退治に行くように促すのに…

  今回は全然いつものやる気がなかったって言うか…」

唯「えっ…」

澪「それに……川上さんが…ケイオンジャーになった事だって考えてみればおかしい…」

律「? どういう事だ…?」

澪「さわ子先生が言ってたケイオンジャーになれる条件、覚えてるか?」

梓「えっと『高校生くらいの音楽が好きな女子』でしたっけ?」

紬「つまり 川上さんが条件に当てはまらない…って事?」

唯「はっ! 年がっ!」

律「……それ、本人の前では言うなよ

  条件に当てはまらないのは……さわちゃんが条件を間違えて覚えてたって事もあるんじゃないか…?」

澪「ああ、そうとも考えられる…

  でも本当の条件を隠してたってこともあり得るんじゃないか?」

律「…そんなの何のために…」


澪「さわ子先生……本当はケイオンジャーになれるんじゃないか?」

唯律梓紬「!」

澪「川上さんがなれるんだ、さわ子先生がなれたっておかしくないだろ?

  ケイオンジャーになれるのを隠すために私達には偽の条件を教えた……とも考えられる」
555 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:31:22.74 ID:2JYu0o20
和「……でも、その場合だとどうして隠していたのか疑問が残るわね

  それに、もしかしたら間違った条件を鵜呑みにしてて、変身しようとすら思わなかったのかもしれないし…

  あるいは別の条件のせいで変身できないのかもしれない…

  あなた達に嘘をつくつもりなんて無かったのかもしれないわ」

澪「かもしれない…

  でも……それだけじゃない… 川上さん…私達の必殺技の事まで知ってたんだよ…」

梓「そ、そう言えば」

澪「それって誰かに聞いたって事だと思うんだ…

  私達の必殺技の事についてよく知ってる誰かに…」

和「……今までのあなた達の戦いを見て自分で調べたのかもしれないわ」

澪「…それもそうかも……だけど」


( 最後に、忠告だけしておいてあげようと思ってね

   ……きっとあなた達は答えに気付いてると思うし、あの子自身から聞きたい事もあると思う

          でも、近づくのは止めておいた方がいいわね 今のあなた達じゃあ力不足だから)

澪「だけど…」

澪「…さわ子先生はきっと何か知ってる筈なんだ……」

澪「…」

律「…澪」


澪「だからさ…私… 今から さわ子先生に今回の事について聞きに行こうと思う…」

唯梓紬「!」
556 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:32:23.07 ID:2JYu0o20
紬「で、でもそれって危険じゃないかしら…」

梓「き、危険って……そんな事は……」

紬「だって…昔のケイオンジャーが憂ちゃんに怪人の力を与えた犯人に関わってるなら… さわ子先生も……」

梓「い、意外に さわ子先生 今回の事については何も……知らないかも……なんて……」


澪「…それを確かめに行くんだ」

唯「澪ちゃん…」

澪「それに… さわ子先生が何も知らなくて…今回の騒動の事がわからなかったとしても…

  少なくとも… 昔のケイオンジャーについてわかる事はあるはずだしな」

律「…」


律「…わかった、私も行く」

澪「律…」

紬「りっちゃん…」

律「確かに危険かもしれないけどさ、2人で行けば…大丈夫だ!

  もし、例え、何があったとしても! こっちはケイオンジャー2人だっ!だから大丈夫!」

澪「律…… ああ!」
557 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:33:08.02 ID:2JYu0o20
梓「クスッ… でもそう言って さっきは1対2で逃げられてたじゃないですか」

律「うっ…

  …そ、そう言う梓ちゃ〜んが一番最初にやられてましたけど〜」

梓「う、うるさいです!!」

梓「…」

梓「…私も行きます」

律「梓…」

梓「今度は「ここに残れ」とか言いませんよね、律先輩? また留守番は嫌です」

澪「でもいいのか? 梓が一番疲れて…」

梓「そんなの誰かに負ぶられてたおかげで吹っ飛びました!」 フンスッ

律「誰かって誰かはっきり言え!

  まあいっか、それなら 梓!お前もついてこい!」

梓「はいっ!」


紬「りっちゃん…」

律「ムギ…悪い!危険かもしれないけど私達は

紬「ずるい!!」

律「えっ」

紬「私も皆と一緒に行きたいっ!!」

律「ああ…うん、そうだな」

紬「もちろん、いいよね!!」 フンスッ

律「……構わん!!死なばもろともだ!!!」

梓「使い方間違ってますし、死んじゃダメですよ?!」

澪(私が言い出したことなのに… いつの間にか律が仕切ってる…)
558 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:34:09.15 ID:2JYu0o20
律「…唯、唯はどうする?」

唯「私は…」

唯 チラッ


憂「…お姉ちゃん」 スヤスヤ

唯(…憂)

梓(憂……

  今まで寝言が全部「お姉ちゃん」なんだけど…本当どんだけシスコンなのよ)


澪「…やっぱり憂ちゃんの事が心配か?」

唯「…うん、私も皆と行きたい…

  さわちゃんが嘘をついてるなら…何か隠してるなら…本当の事を聞きたい… けど…」


律「…唯」

梓「唯先輩…」



和「行ってきなさい、唯」

唯「和ちゃん…」
559 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:34:48.58 ID:2JYu0o20
和「憂の事なら私がちゃんと見てるから心配しなくてもいいの」

唯「うん…」

和「…」

唯「…」

和「ほら、しっかりしなさい!唯!」

唯「ほぇ」

和「先生と話して問題が解決したら、いつもの笑顔でちゃんと帰ってくるのよ

  アンタがそんな元気の無い顔してたら憂が起きた時、心配するでしょ」

唯「…うん!そうだよね、憂にまた心配かけたりできないよね」 ゴシゴシ

和「そうよ、まったく」

唯「和ちゃん…ありがとう!憂の事お願いするね!」

和「ええ、任されたわ」
560 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:35:19.80 ID:2JYu0o20
唯「りっちゃん!私も行くよ!!」

澪「やれやれ 結局5人とも行くことになったな」

梓「なんとなくそんな気はしてましたけどね」

律「おう!やっぱり私らは5人揃ってケイオンジャーだしな!」

澪「ああ!」

紬「ええ!」

梓「はい!」

唯「うん!!」


律「それじゃあ!

  さわちゃんを ちょーっと 問い詰めに行くぜっ!!!

  ケイオンジャー!!出動だ!!!!」

唯澪紬梓「おーっ!!!」


和(みんな… 頑張って)
561 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:36:10.31 ID:2JYu0o20
階段!

  ゴ         ゴ
    ゴ     ゴ   ゴ
      ゴゴゴ      ゴ
                 ゴ…ッ!!


唯「…」 ゴクリ

梓「な、なんだか…いつも部室に向かう階段が

  すごく威圧感を放っているような…」

律「っつ、っつーか…部室から…か?」

紬「い、いつもこんな感じだったかしら…」

澪「そ、そんな事は…なかっただろ…」 ガクガク

律「は、ハハ 澪、ビビりすぎだろ」 ブルブル

澪「り、りりり 律だってぇ…」 ガクガク

律「こ、これは武者震いだ」


律「だぁあああっ!!!!

  …こんな所でウジウジしてても仕方ない!!

  覚悟決めて行くぞっ!! 突撃っ、ケイオンジャー!!!!!」

唯梓紬澪「お、おおっ!!」
562 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:37:14.75 ID:2JYu0o20
ぶしつ!


ガチャ!

律「たのもぉおおっ!!!!」

澪「な、なんで道場破りなんだ?!」

律「雰囲気でるだろっ!」

ズ┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド!!


さわ子「…」


唯「…さ、さわちゃん」

紬「さわ子先生…?」


さわ子「あなた達…」 ゴォオオオ!


澪「ひっ…」

梓「うっ…」


さわ子「こんな時間にどうしたの?」 キョトン

律「へ」
563 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:38:10.26 ID:2JYu0o20
さわ子「もう、下校時刻はとっくに過ぎてるわよ?」


律「えっと、いやあ あの…」

澪「あ、あの!実はこ、今回の事で…

  さ、さささわ子先生に き、聞きたい事が……あって」 ボソボソ


さわ子「今回?ああ、憂ちゃんの事?」


紬「!!」

梓「さわ子先生やっぱり!」


さわ子「唯ちゃんから梓ちゃんに連絡が来て、解決したんじゃ無かったの?」


梓「え」

律「…梓」

梓「あ、ああそう言えば…唯先輩から電話が来て…帰るときにそんな話もしたような…」


さわ子「って…唯ちゃんもいるじゃない… 憂ちゃんが待ってるから早く帰るって言ってなかった?

     あら… そう言えば…憂ちゃん、大丈夫だったの?」


唯「ほぇ」

律「…さわ子先生、 も、もしかして今回の話の流れ知らない?」


さわ子「流れって何が?」 キョトン

律 ガクッ
564 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:39:21.51 ID:2JYu0o20
律「なんだよー、 結局澪の考えすぎだったんじゃ…」

澪「…」

律「澪?」

紬「澪ちゃん?」


澪「
先生、今までどちらに居られたんですか?」

梓「? 澪先輩?」


さわ子「? あなた達が帰ってからずっとここに居たけど…」

澪「そうですか…ありがとうございます」

さわ子「? それが…?」

澪「さわ子先生」

さわ子「へ」




澪「どうして隠すんですか?」
565 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:39:54.50 ID:2JYu0o20
さわ子「えっ…? どう言う…」

澪「知らない訳無いじゃないですか、

  ケイオンジャー司令官ともあろう人が今回の事の顛末を!」


さわ子「こ、事の顛末って?」


澪「…」


澪「実はあの後……憂ちゃんが巨大化してケイオンガーと戦ったんです…」


さわ子「へーそうなんだー 全然知らな…」

唯「あれ?和ちゃんは知ってたよ?」

さわ子「え゙」

律紬梓「!!」
566 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:40:47.55 ID:2JYu0o20
梓「そ、そうです!この学校の近くであったことなのに 知らないのはおかしいです!!」

紬「あんなに地面が揺れてたもの!!気付かないはずない!!」

律「それに、この学校のこの部屋に居たなら…

  巨大化した憂ちゃんの事やケイオンガーの事が見えていたはずだよな!!!」

澪「ああ!つまり先生は嘘をついてる!!」


さわ子「…」


唯「さわちゃん…どうして…こんな嘘…」

澪「やっぱり…今回の事について何か知ってて…」


さわ子「ふっ…ふふふふ」

唯律澪梓紬「!」


唯「さわ……ちゃん……?」


さわ子「ふははははははははははは!!!!!」


さわ子「もしかして……私を疑ってるの?」

唯律澪梓紬「!」

さわ子「そうだとしたら…

     こう言わないと…



     あーあ、バレちゃった」
567 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:41:45.65 ID:2JYu0o20
律「!!! …さわちゃん…本当に…」

さわ子「ええ、そうよ… きっとあなた達の考えてる通り…

     今回の騒動は私の仕業…」

唯律澪梓紬「!!!!!」


梓「あ、あはは…う、嘘ですよね……そんなの…」

紬「じょ、冗談ですよね!うん…そんな…冗談……」


さわ子「自分達で問い詰めておいて、それを言うかしら…

     残念だけど嘘でも冗談でも無いの、実際にね


     怪人達から力を集めて、

     憂ちゃんをさらって、

     その力を注入したのは

     他ならぬ私よ」


律「…」 ブルブルブルブル

律「っ!!! なんでそんな事したんだよっ!!!!さわちゃんっ!!!!!」


さわ子「…教師に向かってその態度はどうかしら、りっちゃん」


律「うるさいっ!!!!聞いてるのはこっちだっ!!!!!!」


さわ子「…まあいいわ…大した理由じゃないもの、教えてあげる


     私は 怪人の力に興味があったのよ」

律「なっ!!!」
568 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:43:58.89 ID:2JYu0o20
さわ子「昔から……ケイオンジャーの1人としてバリバリ戦っていた頃から…

     1つ考えていた事があった…

     怪人の力… 異世界の…異形な力……

     その力を有効利用できたら…素晴らしい事ができるんじゃないかって」


澪「怪人の力の有効利用…???」


さわ子「そう、彼らの力を抜き取って それを私達が自由に扱えるなら…

     きっと、何だって…どんな事だって…できるに違いない

     そう考えたから私は怪人の力を研究し、

     ついに怪人の力を抜き取り、そしてそれを他の誰かに移植する術を獲得した、そう言うわけよ」
    

梓「確かに話の筋は通ってるかもしれません…

  でもっ!そんなっ…そんな理由でっ!!!!」

唯「な、なんで……先生…」

唯「ど、どうして…憂を… う、憂を…」 ポロポロ


さわ子「集めた"怪人の力"を試すのには実験台が必要でしょ?

     憂ちゃんを使ったのは……都合が良かったのよ」

唯「じっけん…だい…?」 

梓「都合が……良かった??」
569 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:44:54.73 ID:2JYu0o20
さわ子「そう、幾つかの理由があって都合が良かった


     まず第一に 憂ちゃんが私をそれなりに信用していてくれたこと

     おかげで車で家まで送るフリをして、浚っちゃうのは簡単だったわ」

梓「なっ……」

さわ子「第二の理由は あの子自身の潜在能力の高さ

     健康で運動能力も良くて、学習能力の高い

     あの子なら”怪人の力”を無理やり入れても壊れたりしないだろうし

     きっと使いこなしてくれる……そう思ったから」

梓「…っ」 ブルブルブルブル

さわ子「そして最後、第三の理由

     それは…


     あの子の抱える危うさを知っていたから」

唯梓「!!!!!!!!!!!!」
570 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:45:44.00 ID:2JYu0o20
さわ子「あの子がどんな悩みを抱えてるのか…もちろん正確に把握していたわけじゃないけど

     その悩みが唯ちゃん絡みである事はおおよそ検討がついていたもの

     きっと、少し背中を押してあげればすぐ行動を起こしてくれる

     そうすれば 怪人の力 対 ケイオンジャー の構図ができる

     どう? とっても都合がいいと思わない?


     "怪人の力"を推し量る実験台として」

梓「っ!!!!!」 グッ

ガシッ

律「よせっ、梓っ!!」 ググ

梓「離して下さい!!!!!律先輩!!!!!!!!

  私、あの人を今すぐ殴らないと気がすみませんっ!!!!!!!!!!!!」

さわ子「ふふ、怖いわね 梓ちゃん」


律「落ち着け 梓!」

梓「これが落ち着いてられますかっ!!!!」

律「後で 私も一緒に殴ってやる」

梓「!」

律「だから1人で突っ込もうとするな、今は落ち着け!」

梓「っ……はい……」

さわ子「流石リーダーね じゃじゃ馬なその子を大人しくさせるなんて」

律 キッ

さわ子「くく…そう睨まないでよ」
571 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:46:36.24 ID:2JYu0o20
唯「そんな……それだけ…

  それだけの事で…… 憂を……」 ポロポロ

さわ子「泣かなくてもいいのよ、唯ちゃん

     実験は大成功だったじゃない」

律「大成功だと…っ」


さわ子「実際に戦って体感したあなた達ならわかるでしょ?

     普通の人間の…その能力を遥かに向上させるあの力!!!!!

     大地を震わせ、人を強大化させる あのパワー!!!!!!!


     あれだけの力があればっ!私は!!私は!!!!!」


さわ子「ふふ…ふふははは あはははは ふははははははっ!!!!!」


唯 キッ

唯「さわちゃん… 私、怒ったよ」


さわ子「あらあら…ちょっと言い過ぎちゃったかしら

     でも……それで? だから? 怒ったから何?

     もしかして…私と戦うつもりなの…?」
572 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:47:49.87 ID:2JYu0o20
律「ああ!さわちゃんは絶対に間違ってる!!!」

紬「ええ、あんな歪んだ力…あの力を有効利用なんてできるはずない!」

澪「それに怪人の力の有効利用だなんて言って… 実際にやった事は憂ちゃんを傷つけただけだ!」

梓「誰かを傷つけて手に入れる力なんて絶対に間違ってますっ!!!!」

唯「だから…私達がさわちゃんを止める!!!」


さわ子「そう……やっぱりあなた達は邪魔するわよね…

     だったらこっちも容赦しなくていいわね?


     それにしても、私を止めるつもりだったなら…



     少し遅かったんじゃないかしらっ!!!!!」 スッ


黒い玉 コォオオ…


梓「!!! アレは…怪人の力!!」

澪「もう…さわ子先生の手に渡ってた…!」

紬「…まさか」

律「!! や、やめろ さわちゃん!!」


さわ子「もう遅い!!!!

     私は人間をやめるわ!!!!ケイオンジャーッ!!!!!!!!!」

ズォオオオオ…

唯「!! さわちゃんっ!!」
573 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:48:32.62 ID:2JYu0o20



             カッ!!!!!!


 
574 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:49:01.12 ID:2JYu0o20
ズゴゴゴ
 ゴゴゴ
          ゴゴゴ
        ゴゴゴ

さわ子『…』 シュゥウウウ…


律「な、なんてこった…」

澪「怪人の力を…取り込んだ……っ」


さわ子『フフフ…』

さわ子『フフフフフハハハハハハハハハハ!!!

     ンッン〜♪ 実に!! スガスガしい気分ねぇ!!

     歌でもひとつ歌いたいようなイイ気分よ…フフハハハハハハ!!!!

     10年ほど前から音楽をやってきたけど……これほどまでにっ!!!

     絶好調のハレバレとした気分は無かったわぁ…フフフフ!!

     ”怪人の力”のおかげ!! 本当によくなじむ!!!!

     最高に「ハイ!」ってやつね!


     アアハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!』
575 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:50:01.28 ID:2JYu0o20
梓「そんな……さわ子先生が…憂みたいにあの力を使ったら…っ!」

紬「また大変な事に……っ!」


さわ子『あらぁ!?

     絶望するのはまだ早いんじゃないかしらっ!!』


唯「! どういう…」


さわ子『フフ…』



さわ子『変身!!!!』

キラキラキラー

律澪梓紬唯「!!!!!!!!!!!!」




シュピーン!!!!


さわ子『…』 スタッ


律「ケイオンジャー…っっっ!!!」

澪「やっぱり…変身できたっ…っ!」
576 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:50:45.05 ID:2JYu0o20
さわ子『私の理想を邪魔する悪い子たちには…』

律澪梓紬唯「!!」

さわ子『お仕置きが必要よね?』 ギュイイイイイイイイン

さわ子 カッ


    ゴゥッ!!!!!!!!!!!!!!! ゴ
                                 ゴ
                                ゴ
律「!!!!!!」                    ゴ
                                 ゴ
律(な、なんだ!!!なんだコレっ!!!!)        ゴ
                                  ゴ

唯「あっ……ぐぅ…!!!!!」                ゴ
                                  ゴ
唯(か、体が…動かないっ…
                                  ゴ
  い、息が…息ができないっ!?!!!)         ゴ
                                     ゴ
                                      ゴ
澪 フラッ バタン                          ゴ
                                      ゴ
                                   ゴ
梓「! み、みおせ…あ…ぐっ…!!」 バタン           ゴ
                                         ゴ
                                      ゴ
紬「うあっああっ………あ…っ!!」 バタン        ゴ
                                   ゴ 
                                    ゴ
唯「うっ うぅ…」 バタン                        ゴ
                                   ゴ
                                     ゴ
律「み……みんな゙…」 バタン                     ゴ
                                    ゴ

さわ子『…』 スゥウウウウ…


さわ子『フフフ…必殺技の力も向上してるっ!!!

    あの時の!!全盛期の時の力!!いや、それ以上!!!!!』

さわ子『フフハハハハハハハ!!!!!!!』
577 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:51:38.74 ID:2JYu0o20
律「う……うぅ……」


さわ子『!』
                  プレッシャー
さわ子『驚いた… 私のこの威圧感の前に気絶しないなんて…

     大したものね、りっちゃん 流石は部長じゃない』


律「あ…ぁ……」


さわ子『でも、残念ね

     そんな状態じゃあ何もできないでしょ?』


律「……ぅ」


さわ子『フフ 安心しなさい あなた達を殺したりするつもりなんてないから』

さわ子『ただ少し… 邪魔できないように大人しくしてもらうだけ…

     今はゆっくり寝ているといいわ フハハハハハハハハッ!!!!!』


律(…みん…な…… 


     ごめん……)



――

―――
578 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:53:23.60 ID:2JYu0o20
……

ガチャ

???「随分…派手にやったわね」

?『そりゃあ、だってこれだけの力が手に入ったんだもの!

  持て余す!!! 持て余す!!!!!』

???「…」

?『何よ、何か言いたそうね』

???「いや… 言いたいことは特にないっかな」

?『そう…それで?

  何か用事だった?』

???「…これからどうするつもり?」

?『う〜ん、そうねえ! せっかく欲しかった力が手に入ったんだから!

  色々試してみたいわね!うーんっと そうね…』

???「…」

?『決めた! まずはこの学校を支配して作り変えて見せるわ!!フフ…フハハハ』

???(…)


???「…ねえ ちょっと頼みがあるんだけど」

?『何? 今は気分がいいから 何でも叶えちゃいたい気分だけど!』

???「この子達は私に預からせてもらえるかしら」

?『…どう言うつもり』

???「別に」

?『……まあいいわ、好きにすれば フフハハハハハハハ!!』
579 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:54:13.94 ID:2JYu0o20
……

ジリリリリリ!!


憂 お姉ちゃん 起きて! お姉ちゃん!


唯「うーん…ムニャムニャ あと1時間だけ…」


憂 そんなに寝てたら遅刻しちゃうよ?

   ほら、起きて!お姉ちゃん!


唯「いやーん… いけずぅ〜…」


憂 お姉ちゃん! 起きて!

   起きて!

   起きろ! 唯!

唯「ほぇ?」


  唯!起きろぉ!!

唯「わわっ!!!」

―――

――

580 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:54:50.34 ID:2JYu0o20
保健室!

律「唯!起きろぉ!」 ユッサユサ

唯「わわっ!!!」 ガバッ


唯「り、りっちゃん!?!どうして私の部屋にいるの!!?」

律「…はぁ?」

唯「って…あれ??ここは…」

澪「保健室だよ」

唯「澪ちゃん!保健室?保健室ってどうして…

  あ!…確か…私達さわ子先生に… もしかして夢?」

紬「…ううん、夢じゃなかったわ」

唯「ムギちゃん!そっか…じゃあ私達どうしてここに…」

梓「…どうやら私達… 昨日部室でさわ子先生に負けたあと…

  ここまで運ばれたみたいなんです…」

唯「あずにゃん!… ってえ? 昨日? そ、そう言えば外が明るいような…」


律「ああ、起きたら日付が変わってた…

  つまり…私達は一日中寝てて…

  憂ちゃんやさわ子先生との戦いは昨日の出来事…なんだ」

唯「なんとっ!」
581 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:55:34.60 ID:2JYu0o20
唯「て言うか…なんでりっちゃん達メイド服なの?」

律「おまえもな…」

唯「うぉっ! 本当だっ!」

澪「…たぶん… さわ子先生の仕業だ…」

唯「えっ」

澪「制服を奪ったんだ……私達がケイオンジャーに変身できないように…」

唯「そ、そんな…」

紬「…」

律「…」

梓「…」



唯「つまり寝ている間に着替えさせたって事だよね」

律「あ、ああ…そうなるな」 カーッ

梓「き、きっと色んな所見られて触られてますよね…」 カーッ

紬「うふふ」 ポワ ポワ

澪「もう… お嫁いけない……」 ズーン
582 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:56:34.52 ID:2JYu0o20
和「皆、気がついた?」

唯「! 和ちゃん!!」

和「しっ! 静かに…」

唯「えっ…」

和「…廊下の外をね… 先生達が見回っているの…

  ……ここが見つかったらまずいわ…」

唯「先生に見つかったら…まずい?」

和「……ちょっと様子がおかしくて…

  たぶんだけど…先生達は…さわ子先生に通じてるわ…」

唯「!!!」

和「だから静かに」

唯「…!」 コクコク


唯「和ちゃんはどうしてここに…?」

和「アンタねぇ…忘れたの…? 憂の事は任されたって昨日言ったでしょ」

唯「はっ そうだった! ごめんね和ちゃん…

  って あれ? 昨日?

  じゃ、じゃあ…和ちゃんもしかして…」

和「ええ、昨日からここにいるわ」 

唯「な、なんとっ!そ、それじゃあ今までずっと憂に付きっ切りで…」

和「憂だけに付きっ切りだった訳じゃないわよ

  あなた達が気絶して運ばれてきたから、そっちもね」

唯「の、和ちゃんっ!!ありがとぉっ!」 ウルウル
583 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:57:30.17 ID:2JYu0o20
唯「そ、それで憂は!?」

和「今もまだそっちのベッドで寝てるわ、だから静かにね」

憂「くー…」 スヤスヤ

唯「うん」

唯「憂の事、私達の事 本当にありがとうね…和ちゃん」 ギュッ

和「別に私は出来る事をやっただけよ」 ナデナデ



律「さて、全員起きた事だし状況を確認するか…」

唯澪梓紬「…」 コクッ

律「昨日、私達は怪人化した憂ちゃんと戦った…」

唯「巨大化した憂とケイオンガーで戦ったんだよね」

梓「ケイオンガーは崩れ落ちましたけど…

  でも憂は元に戻ったので、これは解決しました」

紬「問題はそのあと…」

澪「ああ、近くのビルの屋上から…

  ケイオンジャーが…私達の戦いの様子を伺っていたんだ」

律「…デビルラベンダーを名乗るそのケイオンジャーの正体は

  さわ子先生と同期の軽音部に所属していた川上さんだった…」

梓「川上さんは、憂を暴走させた原因”怪人の力”を持ち去ろうとしていました…

  それと…憂に”怪人の力”を与えた犯人についても知っているみたいでした…」

律「で、私と澪と梓で川上さんと戦ったんだけど……逃げられちゃったんだよな」

唯「その後、皆で合流して 憂を寝かせてあげるために学校に戻ってきたんだよ!」

和「その時に私に連絡が来たのね」
584 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:58:46.24 ID:2JYu0o20
唯「うん!和ちゃんに保健室を開けてもらって憂を寝かせたんだったね!」

澪「……そして…私がさわ子先生に今回の事について聞きに行こうって提案した」

梓「…」

紬「…」

唯「…」

律「何があっても私達5人なら大丈夫…そう思ってた…けど……」

梓「……部室についた時、さわ子先生は何も知らないみたいでした…」

紬「そう、知らなさ過ぎるくらいに… だから、それが嘘だって見抜けたのよね?」

澪「うん…その嘘について言及したら…

  先生は自分が犯人だってあっさり…

  自分が怪人の力を集めて憂ちゃんに与えた犯人だって…あっさり認めたんだ…」

和「そう…やっぱり先生が…」

唯「…さわちゃん……どうして」

梓「……”怪人の力”の実験のためって言ってましたね……その実験台に憂を使ったって……」

和「…実験台ですって……」

唯「うん…それであずにゃんと…私が怒って、先生と戦おうとしたんだけど……」

紬「…先生は”怪人の力”を今度は自分自身に注入した…」

律「”怪人の力”はさわ子先生の力を引き上げて…

   さらにケイオンジャーに変身したさわ子先生に私達は……何も出来ずにやられたんだ…」

和「……そう…だったの…」
585 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 18:59:40.93 ID:2JYu0o20
澪「…あっさり犯人だって認めたのも 思えばあの力を持っていた余裕だったのかも…」

律「……さわ子先生はあの”怪人の力”のパワーを確かめるために今回の騒動を起こしたんだ…

  その力を…自分自身に使ってパワーアップするための……その前段階として」

唯「…」

紬「…」

梓「…」


和「…成る程ね、だったら今の状況も説明がつくのかしら」

唯「和ちゃん…」

律「? どういう事だ?」

澪「今の状況か…… 昨日からずっと寝てたからわからないけど…

  先生達が見回ってるって…? 何か…大変な事になってるのか…?」

和「ええ それについてはは私が、昨日から今までの経緯を追って説明するわ」



和「あなた達がここを出て行った後…

  私はあなた達が帰ってくるまでしばらく憂の介抱をしようと考えてた…

  1時間くらいした頃だったかしら… 保健室のドアが開いて誰かが入ってきたの…

  最初は皆が無事に帰ってきたのかと思ってたけど……違った

  あなた達は 無事じゃなくて… 気絶した状態で運ばれてきた…」


紬「私達を運んできたのは…さわ子先生…?」


和「いいえ、違う人… たぶんさわ子先生の仲間の人でしょうね…

  その人は私にあなた達の介抱をまかせて… そしてこう言ったわ」
586 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:01:10.55 ID:2JYu0o20
…回想…


???「それじゃあ、後はよろしくね」

和「ちょっと待ってください!!!一体何があったんですか?!!!

  どうして唯達は気絶してっ!!!」

???「……起きたらその子達に聞いて頂戴」

和「…えっ」

???「ああそれと… この部屋からは絶対に出ないように」

和「えっ」

???「さわ子… また何かやらかすみたいだから

     ここから出てきた時の安全は保障しないわよ」

……


和「だから言われたとおり、私は昨日から保健室から出なかったのよ

  憂と貴方達の介抱をしないといけなかったのもあるけどね」

澪「その人って…もしかして川上さんか?」

和「いいえ、別の人だと思うわ 聞いてた特徴とは違ったもの」

梓「さわ子先生の仲間は…少なくとも2人いるって事ですね…」

唯「へー、どんな人?」

和「えっと…短い金髪の女の人で…サバサバした感じの…」

律「それって…もしかして」

澪「うん、たぶんあの人…だよな」

和「その人の忠告を受けて部屋から出なかったけど……その日は特に何事もなかったわ」
587 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:01:57.04 ID:2JYu0o20
唯「じゃあ和ちゃんはずっとここにいたんだね」

和「だからそう言ったじゃない」

紬「大変じゃなかった?」

和「うーん…そうでもなかったわね、幸いベッドは人数分揃っていたから睡眠もとれたし

  ご飯もちゃんと食べられたもの… 強いて言うならお風呂に入れ

唯「ごはん!!!!??!」

和「えっ」

唯「ご飯があるの!?!どこどこ」

和「ちょ、ちょっと唯?」

律「おい、唯落ち着け」

唯「だってずっと真面目な話してるから…なかなか言い出せなかったけど…

  お腹ペコペコなんだもん…私達、昨日の夜から何も食べてないんだよ??」

紬「それは…確かに…」

澪「だからって、それくらいで騒いだりしなくても…」

澪 グー

唯紬梓和「…」

律「…あっれ〜、今の音って もしかして! 澪ちゃんのお腹の音かしら〜」 ニヤニヤ

澪「だぁあああっ!!!!!!う、うるさい!! しょうがないだろっ!!

  私だって昨日の夜から何も食べて…」

和「ちょっと澪、静かに」

澪「あ… ごめん」
588 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:02:27.01 ID:2JYu0o20
律「まったく 澪は〜 それくらいで騒いだりするなよな」

澪「なっ…誰のせいだよ誰の」

律「なにっ! 私のせいだって言いた…」 グー

唯紬梓和「…」

律「…」 カーッ

澪「ぷっ クスクス… おい 律、今の音は」

律「しょ、しょうがないだろっ!私だって…」

梓 グー

澪律唯紬和「…」

梓「なんですか」

律「いや、しらばっくれるなよ」

紬 グー

澪律唯梓和「…」

紬「ご、ごめんなさい」

唯「皆お腹ペコペコだね〜」 ニヘラー

梓「お、お恥かしながら…」

律「面目ない…」

和「…貴方達の分の食事もあるから、それ食べながら話の続きをしましょうか」

唯律澪梓紬「本当!? わーい!」
589 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:03:16.41 ID:2JYu0o20
グツグツ…


和「はい、召し上がれ」

唯「…」

律「…」

澪「…」

梓「…」

紬「…」

唯「和…ちゃん?」

和「あら? 食べないの?」

澪「えっと…和、これは?」

和「澪、食べたことないの?」

澪「いや、あるけど…」

梓「て言うか… なんで… この状況で…

   おでん なんですか?」


おでん グツグツ…


律「つーか!! このシリアスな状況でなんつーボケかましてんだっ!?!」

和「えぇっ…」 ガーン
590 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:04:12.40 ID:2JYu0o20
梓「朝から…おでんってどうなんでしょうか…」

律「季節的にもまだ早いんじゃないか…? 涼しくなってきたけど…まだまだ熱いし…」

唯「ねぇねぇ、和ちゃん 他の食べ物は…」


和「文句あるなら 食べなくてもいいけど」

梓律唯澪紬「いただきます!!!!」


唯「あーん」

唯 ハムッ ハフハフ

唯「うーんっ!おいひぃー」

律「ダイコン、うめえ!」

紬「が、ガンモはある?!」


澪「…でも保健室になんでおでんがあったんだ…?」

和「話してなかったけど、澪達をここまで運んできてくれた人が持ってきてくれたのよ

  昨日の夜と、唯達が起きだしてくる前に

  『何も食べてないと辛いでしょうからコレ食べなさい』ってね」

澪(持ってきてくれたのはいいけど… なんでよりによって おでん なんだ……?)
591 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:04:39.88 ID:2JYu0o20
澪「でも こうやって食事を持ってきてくれるなんて…

  ……親切な人だよな… さわ子先生の仲間で…

  私達の…… …敵… なのにな…」

和「澪…」

澪「…」

和「…その人にはその人の事情があるのかもね」

澪「うん…」

和「……それと澪… あまりそう言うことは考えすぎないほうがいいわ…

   誰かと敵対するのは…辛い…でしょ?それが信頼していた人なら特にね」

澪「うん…」

和「…先生にも先生の事情があるのかもしれないわよ?」

澪「そうなのかな…」


和「……安心して、私はあなたたちの味方よ」 

澪「和… ありがとな…」
592 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:06:55.54 ID:2JYu0o20
和「それじゃあ、そろそろ本題… 現状について説明するわ

  食事を取りながらでいいから聞いてくれるかしら」

唯「もぐもぐ」 コクコク

律「いいぜー」 モグモグ

紬「はむっはふっ」

和「…さっきも言ったとおり、昨日の時点までは…

  正確には今日の朝までは何も無かったわ…

  せいぜい、さっき話した人が食事を運びに昨日の夜と今日の朝、2回訪ねてきただけ」

唯「たまごたまご…あ、でもこっちの蒟蒻もおいしそー」

梓「もう!唯先輩 迷い箸はよくないですよ!」

律「チクワいただきっ!」 ヒョイッ

澪「あ、律!横から取るな!」

紬「澪ちゃん、それならこっち側にもあるから大丈夫よ」
593 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:07:29.41 ID:2JYu0o20
和「状況が一変したのは今朝、皆が登校してきた段階…

  その時、私は保健室に養護教諭が来たら、事情を説明しなきゃ

  …なんて悠長な事考えてたんだけど…」

梓「それにしても…お出汁美味しいですね」 ズズー

唯「温まるよねぇ」 ニヘラー

律「こうクーラーの効いた涼しい部屋でおでんって言うのもなかなか…」 モグモグ

紬「ほっとするわよねぇ」 ホッ

澪「だよなぁ」 ホッ


和「あんた達、人の話聞いてる?」

律「あ…ごめんごめん、お腹空いてたし…なんか何時ものティータイムのノリでさ」

澪「こ、これでも ちゃんと聞いてるから 多めに見てくれないか?」

和「まったく…」

唯「私は全く聞いてなかったけど」

和律澪「おい」
594 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:08:38.04 ID:2JYu0o20
和「しばらく待っても養護教諭は来なかったし…

  そうそう、授業が始まる段階になっても始業チャイムもならなかったのよ

  でも不思議な事に話し声とかは聞こえないの

  普通、休憩時間とか授業が無い時には皆騒いだりするものでしょ?」

律「あーわかるわかる 先生が遅れて授業時間に遅れた時とか結構騒いじゃうよな」

唯「うん、休み時間のノリでずっとお喋りしてるもんねぇ」

澪「2人とも率先して騒ぐタイプだからな…」

和「それで、これはおかしいって 思ってね

  昨日の人の「さわ子先生がまた何かやらかす」って言葉も気になってたから

  外の様子…廊下の様子を伺ってみたんだけど…」

紬「先生達が見回っていた?」

和「そう、もちろん この時間…授業を受け持ってない先生が 手持ち無沙汰で校内を見回っているだけなら…

  普通の事だからおかしいとは思わないのだけど… 

  それにしては見回っている先生の数も多いし……様子もおかしくて…」

梓「様子がおかしい?」


和「こればかりは実際に見てもらったほうが早いかもね…

  ゆっくりドアを開いて…気付かれないように外の様子を伺ってみて」
595 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:10:00.88 ID:2JYu0o20


カチャ


ろうか!


先生1「ブツブツブツブツ…」 スタスタ

先生2「ブツブツブツブツ…」 スタスタ

先生3「ブツブツブツブツ…」 スタスタ


唯(うわぁっ! 先生達がいっぱい…) ヒソヒソ

律(しかも何かブツブツ言ってるし…) ヒソヒソ

梓(なんだか…気味が悪いですね…) ヒソヒソ

澪(なんて言ってるんだ…?) ヒソヒソ

紬(えーっと…)


先生1「さわ子様 万歳… さわ子様 万歳…」 ブツブツ

先生2「さわ子様の命令どおりに… さわ子様の命令どおりに…」 ブツブツ

先生3「さわ子様に逆らうものはいねぇか…」 ブツブツ


唯律梓澪紬(う、 うわぁっ… )


キーッ パタン

596 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:10:41.37 ID:2JYu0o20
律「うん…どう見たっておかしいな…」

紬「せ、先生達一体どうしちゃったのかしら…」

唯「さわ子様、さわ子様ってずっと言ってたね…」

梓「きっと…さわ子先生に何かされたんだと思います…」

律「あの様子だと確かに見つかったらまずそうだな…」

澪「…」

和「あの先生達は特定のルートを行ったり来たりしてるみたい」

梓「まるで操り人形みたいですね…」

唯「操り人形?」

梓「どの先生も同じような行動をしてます…

  自分の意思で動いてるような気がしません」

律「つまり…先生達はさわちゃんに操られてるのか?」


澪(似たような光景… どこかで…)

――

『SATUGAIしてくれるわぁあああっ!!!!』

       「ゴートゥ D●C!!!」
       「ゴートゥ D●C!!!」
       「ゴートゥ D●C!!!」

――
597 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:11:22.51 ID:2JYu0o20
和「この状況… さわ子先生の仕業じゃないかとは思ってたけど…


  でもまさか…怪人の力を手にしてただなんて…」


律「それで…現状についてはわかったけどさ…

  でも…さわちゃんは 先生達に校内を見回らせて何がしたいんだ…?」

澪「目的がわからないな…」


和「……実を言うとね

  私達のクラスメイトから…私宛に何件かメールが来てるのよ…」

唯「皆から…?」

和「 ”学校に来ちゃダメ”

   ”先生達に教室に閉じ込められてる”

   ”様子がおかしい 助けを呼んで” 」

律澪唯梓紬「!!!!!!!!!!」

和「私が教室にいなかったから、まだ私が学校に来てないと思って連絡をくれたみたい

  そして何度かやり取りしてわかったんだけど…

  閉じ込められてるのは私達のクラスだけじゃない…

  この学校の全部のクラスがそう… 先生達によって生徒達が閉じ込められてる…

  そしてその先生達はさわ子先生に操られてるから…


  つまりね、 さわ子先生の手によって…

  この学校の… 全校生徒が  校内に閉じ込められてるのよ!」

澪「ぜ、全校生徒が 閉じ込められるだって!!」

律「さわちゃん本当に何考えてるんだっ?!!」

紬「た、助けを呼んでって!?」

和「…一応、警察には連絡しているわ……

  でも…ダメでしょうね……怪人の力が関係しているんじゃあ…」
598 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:12:26.63 ID:2JYu0o20
唯「た、たたた大変だよっ!!!皆を助けに行かなきゃ!!!」

梓「助けに行くって……誰がですか……」

唯「決まってるよ!!怪人絡みならケイオンジャーの出番だよっ!!

  だから私達がっ!!私達ケイオンジャーが……


  あっ……そっか…」

澪「私達…… 今変身できないだろ……」

梓「変身できないと… ケイオンジャーだなんて言えませんよ……

  何の力も無い… ただの女子高生です…」

紬「それに変身できたとしても…

  さわ子先生が関わってるなら… 昨日の二の舞に…」

律「…ああ…今回ばかりは 何もできないだろ…私達にもさ……」

梓「…」

紬「…」

澪「…」

唯(私達に力があれば…)


和「……呆れた

  そうね、確かに今のあなた達じゃあきっと皆を助けることなんてできないんじゃないかしら

  たとえケイオンジャーに変身できたとしてもね」

唯律澪紬梓「!!!」
599 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:13:02.31 ID:2JYu0o20
律「どう言う意味だよ、和」

和「だって…心が折れてるじゃない」

律「はぁ?」

和「あなた達はさわ子先生に敵わなくて心が折れてるのよ

  心が折れて逃げ腰になってる」

澪「逃げ腰って……」

梓「そ、そんなの言われなくてもわかってます!」

和「…」

梓「でも…でもそれを…あの力に対峙した事ない人に言われたくありませんっ!!!!」

和「…」

紬「…和ちゃんの言うとおりかもしれない…

  私は……さわ子先生と戦いたくない……あの力も怖いけど…

  でもそれより……さわ子先生が怖い……」

唯「ムギ…ちゃん」

紬「先生……信じてたのに…ぐすっ」
600 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:13:51.60 ID:2JYu0o20
唯「…」

紬「…」

律「…」

澪「…」

梓「…」

和「…言い過ぎたわ

  その場にいなかったのに偉そうな事言ってごめんなさい

  ……でも……本当に…

  本当に何も出来ないと思ってるの?」

唯「…え?」

和「まだ…信じてるんでしょ?先生のこと…」

澪「…」

梓「…」

和「…あなた達にできる事はまだあるはずよ…もう一度考えてみて」

律「…」

紬「…」

和「あなた達にとってさわ子先生は何?」
601 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:14:22.91 ID:2JYu0o20
律「私達にとって…

  さわ子先生は…

  担任で…顧問で…そんでケイオンジャーの司令官でさ…」

澪「皆の前では…綺麗で優しい先生で通ってるけど…

  本当はそれだけじゃなくて ちょっといい加減な人なんだよな…」

梓「無理やりネコミミだとかメイド服を着せようとしてきたりして…

  最初はちょっと苦手でした」

紬「でも… いい加減に見えて…

  いつも私達の事をちゃんと考えてくれてた…」

律「ああ、私達のやる事にいつだって協力してくれてたし…

  軽音部の顧問だってさ、本人は無理やり〜なんて言ってたけど

  断ろうと思えば断れたはずなんだよ」

澪「でもそうはしなかった… 私達のために引き受けてくれた…」

唯「…顧問になってくれてからもずっと私達のために色々…してくれたもんね

  服作ってくれたり…寝袋作ってくれたり…夏フェスだってさわちゃんがいないと行けなかったよ!

  それにケイオンジャーのスーツも……」


唯「そうだ!私達が『ケイオンジャーになりたい!』って言った時もそうだったよ!」

澪「ああ、あの時もさわ子先生すっごく心配してくれてたっけ」

紬「うん…『ヒーローって簡単な事じゃないのよ』とか

  『皆を守るって言う事がどれだけ大変な事かわかってる?』とか…」

梓「私… ヒーローになれるかもってちょっとワクワクしてて

  その時の言葉の意味は…正直あまりちゃんと考えた事なかったです」

律「そんなの私もだよ……面白そうってだけで軽く引き受けちゃったしな…」
602 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:15:25.61 ID:2JYu0o20
唯「…」

澪「あまり考えた事なかったけどさ……さわ子先生…こんなにも私達の事考えてくれてたんだよな」

律「…それにさわちゃんってさ… 私達と目線が同じなんだよ

  嬉しい事も悲しい事も… 同じ目線で喜んでくれる…悲しんでくれる…」

梓「…いい加減な態度も… 裏返せば 

  私達の前では気を使わず接してくれてる…って事でもありますよね…」

紬「ええ、私達の傍で… 私達の目線で… いつも私達の事を考えてくれてた…」


唯「そうだよ!さわちゃんは……私達の…掛け替えの無い司令官だよ!」

律「ああ!」

澪「うん!」

紬「ええ!」

梓「はい!」


唯「私… さわちゃんと ちゃんと話がしたい…」

澪「唯…」

唯「だってそうだよ! こんな事するのは いつものさわちゃんのキャラじゃないよ!

  きっと 絶対に 何か理由があるはずだよ!!」

紬「…うん、私もそう思う」

唯「…もちろん さわちゃんが 憂にした事は簡単には許せないよ」

梓「…」

唯「でも… 何も戦う必要はないよ!!

  話し合って 分かり合えるなら! それが一番いいよ!!」

律「…そうだな」


唯「だから 私… さわちゃんと ちゃんと話がしたい!」
603 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:16:52.25 ID:2JYu0o20
律「確かに…考えてみればさ 私達、さわちゃんを問い詰めには行ったけど…

  話し合おうとはしてなかったもんな」

澪「ああ…まだ聞けてない事だってたくさんある… あの力を欲しがった理由だってそうだ

  有効利用だとか素晴らしい事だとか聞いてても その力を 具体的にどう使いたかったのか

  どうして怪人の力が欲しかったのか… 肝心な事は聞いてない…

  それがわかれば… さわ子先生の考えも… 知る事ができるかも…」

紬「…さわ子先生の考え…先生の気持ち ……それがわかれば…

  もしかしたら まだ止められるかもしれないよね!」

梓「はい、きっと…まだまだ私達にできる事はあるはずです!」



和「決まった?」

唯「和ちゃん…うん!」

澪「話し合って説得する…それがまだ私達にできること…だよな?」

和「ええ そう、先生の説得…

  それはきっと今まで一緒に過ごしてきたあなた達にしかできないことだもの…

  ……本当にごめんなさい またあなた達に危険な役目を押し付ける形になってしまって…」

律「和…」
604 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:17:20.96 ID:2JYu0o20
和「でも!お願い!!先生を説得して…こんな事止めさせて!!

  皆を… 私達の学校の皆を助けて!!」 ペコリ

唯「…」

唯「大丈夫だよ、和ちゃん」

和「唯…」

紬「私達が絶対にさわ子先生を説得する!」

梓「そして絶対に学校の皆を助けます!」

澪「ああ、たとえ変身できなくても…私達は」

律「ケイオンジャーだからなっ!!!」

唯「だから、安心して 和ちゃん!」


和「唯、皆… ケイオンジャー… 本当にありがとう」
605 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:17:49.00 ID:2JYu0o20
律「さて、これから私達のする事は決まった訳だけど」

澪「問題が1つあるな…」

唯「問題?」

梓「はい、今…さわ子先生は何処にいるんでしょうか」

唯「あれ 部室じゃないの?」

澪「最後に会ったのは昨日だから…移動してるかもしれないだろ」

唯「そっか」

律「まだ部室に居てくれればいいけど…」

紬「居なかったら…探しに行かないと…」

澪「でも…廊下には先生達がいる… 見つかったらきっとまずい事になるから…

  迂闊に探し回る訳にも… それに… 変身できない私達じゃあ…大人相手はちょっと厳しい」

律「5人がかりでボコればどうにかならないか」

梓「操られてるかもしれない人をボコるのはちょっと…」

唯「うーん… 一体どうすれば…」

ピロリーン♪

唯「?」

和「私の携帯ね」

ピッ

和「!」

和「3年1組が連れ出された…?」

唯律澪梓紬「!!」
606 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:18:27.67 ID:2JYu0o20
律「…連れ出されただって!?」

和「ええ、数人の先生達に…連れ出されてるみたい」

紬「…まだ操られていない先生たちがいて…校内から逃げようとしてるって事は…?」

和「……違うみたいね 先生達は依然として様子がおかしいみたい…

  何処かに連れて行こうとしているみたいだけど…」


梓「もしかして… さわ子先生のところじゃないんですか?」

和紬澪律唯「!」

律「たしかに… その可能性はあるな」

紬「でもどうして…」

澪「!! 洗脳…」

紬「えっ」

澪「洗脳するつもりなんじゃないか?!

  廊下の先生達を操っているみたいに… 学校の皆も操るつもりだったとしたら」

律紬梓唯「!!」
607 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:19:04.53 ID:2JYu0o20
和「有得るわね… さわ子先生はおそらく少人数を操る手段を持ってる…

  まずは職員室に集まった先生達を洗脳して…

  その先生達を使って…教室に全校生徒を閉じ込める…

  そして 1クラスずつ自分の下に呼んで… 自分の手駒として洗脳する…

  こう考えられるんじゃないかしら!」

梓「! なるほど…」

和「1クラスずつ順番に洗脳していくとしたら…

  まず最初は3年1組から始めて… その次は…3年2組…」

唯「私達の教室!!!」

律「急がないとまずいっ!!!」
608 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:19:37.56 ID:2JYu0o20
和「でも… チャンスでもあるわ…」

澪「ああ!1組について行けばさわ子先生の居場所がわかる!」

紬「問題は廊下にいる先生達だけど…」


和「それは任せて」

唯「? 和ちゃん?」

和「……さっきあなた達は 変身できないと

  何の力も無い ただの女子高生だなんて言ってたけど…全然そんな事ないわよ」

梓「えっ」

和「教えてあげる ただの女子高生にもできる事は結構多いってこと

  それと… 変身できなくても…あなた達にはまだ残された力があるって事」

律「残された力?」

和 スッ

紬「? 携帯?」


和「何処かの偉い人は言ったそうよ 繋がりは力だって」 ニコッ
609 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:20:04.69 ID:2JYu0o20


ろうか!

ガッシャーン!!!

先生1「!!」

先生2「何の音だ!」

先生3「上の階からか…? どうやら窓が割れたらしい…」

先生1「さわ子様に逆らう奴等の仕業かもしれん 行くぞ」

先生2、3「応」

タッタッタッタッタッタ


(…)

(行ったね…)

(よし!それじゃあ…)

(静かに行くわよ)

(おー…)

ガララッ

唯律澪紬梓和 スタタ…
610 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:20:41.02 ID:2JYu0o20
和「先生達は今は上の階…しかも私達とは反対方向…3年3組の方に向かったはずよ」 スタタ… ポチポチ ピロリン

澪「この状況で窓を割って注意を引くなんて危険な役目引き受けてくれたんだ… 3組には感謝しないとな…」 スタタ…

和「こっち側の廊下には先生は居ないはず… 2年1組の子達に確認してるわ」 スタタ… ポチポチ ピロリン

梓「ずっと保健室に居たのに学校の様子の事

  よく把握してるなぁ って思ってましたけどこう言う事だったんですね」 スタタ…

和「ええ、学校の皆の携帯アドレスはだいたい把握してるもの」 スタタ… ポチポチ ピロリン

紬「連絡網… 学校中に張り巡らされたネットワーク… つまりそれが繋がりの力!」 スタタ…

唯「流石は皆の生徒会長だね!」 スタタ…

和「あら、それだけじゃないわよ

  実は澪のおかげでもあるの」 スタタ… ポチポチ ピロリン

澪「私?」 スタタ…

和「会報を作って皆に送信するのも 会長の役目だしね」 スタタ… ポチポチ ピロリン

梓「それって…」 スタタ…

唯「澪ちゃんファンクラブ…」 スタタ…

澪「えっ」 スタタ…

律「和、会報とか作ってたのかよ」 スタタ…

和「済崩しとは言え、曽我部先輩から引き継いだからね」 スタタ… ポチポチ ピロリン


澪「うぅっ」 スタタ…

和「怖がらなくてもいいでしょ、澪  今はおかげで助かってるじゃない

  知り合いも多くて部長会議で呼び出す機会もある3年はともかく、1、2年と生徒会の接点は少ないもの

  ……でも 逆にファンクラブ会員はその1、2年が多いから…今はそれが力になる!」 スタタ…
611 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:21:54.07 ID:2JYu0o20
和「連れ出された3年1組は 校庭を抜けて… どうやら講堂に向かってるみたいね」 スタタ… ポチポチ ピロリン

唯「…そこにさわちゃんが…!」 スタタ…

律「たぶんな!」 スタタ…


和「! こっちの廊下はまずいみたい… 少し戻って、右の廊下に! 迂回するわ!」

クルッ

スタタ…

唯「…… 私達だけじゃないんだね…」 スタタ…

梓「えっ?」 スタタ…

唯「皆がいる… 私達には学校の皆が味方してくれてる」 スタタ…

律「…ああ!そうだっ!」 スタタ…

澪「皆のためにも… 絶対に…さわ子先生を止めないと…」 スタタ…

紬「ええ!」 スタタ…

唯「うん!」 スタタ…
612 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:22:21.47 ID:2JYu0o20


和「後は…この廊下!

  この廊下を抜ければ校庭に…!そして校庭を抜ければ…」 スタタ…

唯「講堂は目の前!!」 スタタ…


?「待てい!!」

和律唯澪紬梓「!!!!」


堀込先生「さわ子様のためにも、ここは通さん!」 ジリリ…


律「やべぇ…見つかった!」

紬「堀込先生まで…」

和「っ… この廊下は教室が無いから…連絡網の管轄外… 迂闊だったわ…」


堀込先生「お前たちケイオンジャーなど、さわ子様の手を煩わせるまでも無い!」


律「な、なんか三流の敵っぽい台詞だっ!」

梓「大丈夫です!…6対1ですから、なんとか勝てます!」
613 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:22:59.51 ID:2JYu0o20
堀込先生「そいつはどうかな?」 パチン

ザザザザザザ…

先生4「…」 ザッ 先生5「…」 ザッ 先生6「…」 ザッ
先生7「…」 ザッ 先生8「…」 ザッ 先生9「…」 ザッ


唯律澪梓紬和「!!」

唯「指パッチン! すごいっ!!」

澪「そっち?!」


堀込先生「7対6… わずかだがこちらが優勢と言う訳だな」

先生4「さわ子様万歳!」 先生5「さわ子様万歳!」 先生6「さわ子様万歳!」
先生7「さわ子様万歳!」 先生8「さわ子様万歳!」 先生9「さわ子様万歳!」


紬「…まずいわね」


堀込先生「お前たちケイオンジャーもここまでと言うわけだ ぐふふ」


律「くっ! 絶体絶命のピンチって奴か…」

梓「でも何故か堀込先生の小物感が加速してる気もします! ぐふふとか言ってますし」


堀込先生 ムカッ

堀込先生「舐めた口聞けなくしてやるっ!!かかれいっ!!」
614 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:23:44.04 ID:2JYu0o20
先生達「おらぁああっ!」


律澪紬梓「っ…!」

唯「…和ちゃん…」

和「…大丈夫よ」

唯「えっ?」





?「どりゃぁあああああああああっ」 ダダダダダ…

和「ふふっ 来たわね」


?「どすこぉいっ!!!!!」 ドスッ

先生4「ぐえぇっ!!!」 バタン


唯律澪紬梓「!!」


信代「大丈夫、あんた達?」

唯「信代ちゃん!?」
615 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:24:55.44 ID:2JYu0o20
先生5「てめぇ よくも」 ズカズカ

ビュン スコーン!!

先生5「ヒーン!」


佐藤「当った!」

瀧「ナイシュー!」 パチパチ


律「エリ!? アカネ?!」


先生5「いってぇ! なにす」

ビュン スコーン!!

先生5「ぎゃひん!」


佐藤「ナイシュー」 パチパチ

瀧「バレー部をよろしくね!」


先生5「くそっ!!お前らぶっころ

ビュン スコーン!!

先生5「ひぎゃぁあっ」 バタン


姫子「ソフトボール部もよろしく!」

澪「立花さん!?」
616 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:25:28.90 ID:2JYu0o20
先生6「こっちは弱そうだなぁあ クヒヒ…」

木下「あ、あの…」

先生6「あ?」

木下「幽霊って信じますか…?」

先生6「そんなの居る訳ない…ヒヒ…」

木下「それじゃああなたの後ろにいるのは…」

先生6「後ろ?」 クルッ

お化け・宇宙人「うぎゃぁあぁああああっ!!!」

先生6「ひぃああああああああっ!!!!!おばけぇええええええええっ!!!!」 ピューン


木下「逃げ足はやっ……2人ともありがとう」

お化け(オカ研A)「いえいえ、このくらいは」

宇宙人(オカ研B)「それじゃあ私達は宇宙人を呼ぶ系の用事があるのでこの辺で」 スタスタ…


紬「木下さん…!と…アレはオカ研の人達…?」
617 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:25:58.46 ID:2JYu0o20
壁の陰 佐々木「秋山さんのメイド姿… 可愛い〜!!」

その背後 先生7(…隙だらけだ) チャキッ

壁の陰 佐々木「ファンクラブの皆にも教えなきゃ」 ピロリ〜ん

その背後 先生7(…さらばだ) スッ

ズ┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド…

その背後 先生7(ん?) クルッ


女子E「澪先輩のメイド姿!!!」 女子F「可愛いメイド姿っ!!!!!」
女子G「澪先輩、どこっ!!!!」 女子H「澪にゃんにゃん!澪にゃんにゃん!!」

ズ┣¨┣¨┣¨┣¨ド…

その背後 先生7(へっ?ちょ、まっ)

ズカズカズカズカ!!!
その足元 先生7(ぎゃああああああっ)

女子E「なんか踏んだ?」 女子F「どうでもいい!それより澪先輩は!?」


梓「……ファンクラブの皆さん…」
618 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:26:41.41 ID:2JYu0o20
松本「皆やってるわね!」

唯「美冬ちゃん!」

松本「ケイオンジャーの皆が困ってるって、真鍋さんから聞いたから」

風子「皆、居てもたってもいられなくて…」 ヒョコッ

三花「2組の皆で駆けつけたんだよ!」 ヒョコッ

律「風子!三花!」

紬「皆が…」

澪「来てくれたのか…!」


松本「さあ!先生たちは後は堀込先生を含めた3人だけ」

いちご「後は1人だけだよ」

先生8、9「バタンきゅう……」

松本「いつの間に…」

いちご「ついさっき」

三花「何したの?」

いちご「バトンでやった」

松本「やったって…バトンで何した…」

いちご「乙女の秘密」
619 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:27:30.92 ID:2JYu0o20
堀込先生「ぐぬぬぬぬぬぬ…

      小娘どもが! 大人を舐めよって!」 パチン!

先生10「さわ子様万歳!」 先生11「さわ子様万歳!」 先生12「さわ子様万歳!」 先生13「さわ子様万歳!」

先生14「さわ子様万歳!」 先生15「さわ子様万歳!」 先生16「さわ子様万歳!」 先生17「さわ子様万歳!」


唯「わわっ、また先生たちが増えたっ!?」


和「ケイオンジャー、ここは私達に任せて行きなさい!」

唯「えっ…でも」


和「さっきも言ったでしょ、さわ子先生を止められるのはあなた達だけ!さあ早く!!」

唯「…うん!皆いこう!」 タッタッタッタ

梓「はい!」 タッタッタッタ

律「和! すまん!」 タッタッタッタ

紬「みんな、ありがとう!!」 タッタッタッタ

澪「絶対さわ子先生を止めて見せるから!」 タッタッタッタ


瀧「行ったね」

木下「うん」

信代「任せたよ、ケイオンジャー」


堀込先生「さわ子様のために小娘共を始末しろぉおおっ!!」

先生達「さわ子様のためにっ!!」


松本「…それじゃあ皆 準備はいい!?…頑張ってこぉおっ!!!」

3年2組「おおっ!!!!」
620 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:28:10.15 ID:2JYu0o20
校庭!


タッタッタッタ


唯「…皆を守るため…のはずが 私達…何時の間にか守られちゃってたね…」 タッタッタ

澪「ああ……私達は1人じゃない…」

紬「一緒に戦ってくれる皆がいる…」

律「そして…守りたい皆がいる…」

梓「この戦い負けられません… 絶対にさわ子先生を止めて見せます!」


律「ああ!! この校庭を抜けたら… 講堂までもうすぐ…」


ゴロゴロゴロ…

紬「? 雲…?」


ピッシャアアアンッ!!!!!!!!


唯澪紬律梓「!!?!?!!?!?!」


律「ら、落雷…!?!」

澪「コワイコワイコワイコワイコワイ…」 ガクガクブルブル

唯「!! あそこに… 誰かいる!!!」


???「まさか…ここまで来るなんてね」

梓「あ、あなたはっ!!」





紀美「 ク リ ス テ ィ ー ナ だ ! ! ! 」    ゴロゴロ  ピッシャーン!!!!!
621 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:28:46.31 ID:2JYu0o20
紬「ら、落雷をバックに登場!?!」

律「は、派手だっ!!」


紀美「ふふっ… ん?」


澪「コワイコワイコワイコワイコワイコワイ…」 ガクブル

紀美「ごめん、またびっくりさせすぎた?」

律「いやあ、やっぱり何時もの事なんで」


紀美「そう…ならいっか

    …久しぶりね、現軽音部のみんな」

紬「久しぶりです、紀美さん… 結婚式の時のライブ以来…」

梓「でも… 再会を喜べそうにないですね…」

律「紀美さんがケイオンジャーの格好で…

  そこにいるって事は… つまりそう言うことですよね」


紀美「うん、まあね… 話が早くて助かるわ

    私はさわ子の味方 貴方達の敵ってわけよ」

唯「! ……」

澪「コワイコワイコワイコワイコワイコワイ…」 ガクガクブルブル
622 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:29:33.55 ID:2JYu0o20
紀美「… それにしても… 

    メガネの子に忠告したはずだけどね 保健室から出るなって」


紬「! やっぱり…私達を保健室に運んで… 食事を運んでくれたのも紀美さん!」

紀美「まあね」

唯「私達を運んでくれてありがと〜

  あ、後 おでんとっても美味しかったです!!ありがとうございます!!」 ペコリ

紀美(…はぁ、この状況でお礼だなんて…)

紀美「どういたしまして」


紀美「それで、あなた達はどうしてここにいるの?」


律「どうしてここにいるのか? 決まってるだろ!」

唯「私達はさわちゃんを止めに来たんだよ!!」


紀美「さわ子を…止めに?」

紀美「ふっふ… あっはっはっは!」

紀美「それは愉快な話ね!」 ニコニコ

唯「えへへ〜」 ニコッ


紀美「舐めてんじゃないわよ、ガキんちょ」

唯「へっ?」
623 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:30:24.58 ID:2JYu0o20
紀美「あなた達が さわ子を止める?

    ケイオンジャーにも変身もできないのに?どうやって?」

唯「は、話し合いで…」

紀美「…ふざけてんの?」

梓「ふざけてませんっ!!私達は真面目に…」

紀美「それがふざけてるって言ってるのよ!」

梓「ひっ」


紀美「……さわ子は本気よ

    本気で この学校を支配して作り変えようだなんて馬鹿げた事考えてる」

律「! 馬鹿げてるってわかってるなら…なんで止めない!」

紀美「……本気だからよ」

唯「本気…?」

紀美「そう、本気だから止められない

    少なくとも「お話しましょ☆」なんて甘ったれで平和な解決法じゃあね」

紬「…」

紀美「ちなみに どのくらい本気かって言うと 私達の意見にも耳を貸さずに

    教え子の妹を弄って それであなた達に嫌われても構わないってくらい本気」

唯律梓紬「…」

紀美「わかったらお家に帰りなさい 今なら見なかったことにしてあげるし

    あなた達には手を出さないように取り計らってあげても」

唯「嫌っ!」

紀美「………わからない子ね」
624 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:31:19.23 ID:2JYu0o20
紀美「だったらどうするの?

    さわ子は今更あなた達の言葉を聞いて、簡単に考えを改めたりしないわよ

    そうなればもう力ずくで止めるしか無いでしょうが

    その時はどうするの? 何の力も無いただの女子高生に何ができるって言うわけ?」

律「ただの女子高生じゃない…」

紀美「?」

梓「私達はケイオンジャーですっ!!!」

紬「そしてさわ子先生の教え子だからっ!!!!」

唯「そうだよ、何もできないなんて事はないよ!!!

  それにやってもいないのに…諦めることなんてできないっ!!!!!」


紀美「…あなた達も本気って訳?」

律「ああっ!!」

紀美「…そっちで震えてる子も?」

澪「…あ、当たり前だっ…!」 ガクガク

律「澪…」


紀美「はぁ… 参るわね…

    さわ子にしても あなた達にしても… 人の忠告を聞こうとしないんだから

    そうなればもう…


    力ずくで止めるしかないわよねえっ!!!!!!」 ギュイイイイイイイイン


唯律澪紬梓「!!!」
625 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:32:22.88 ID:2JYu0o20
紀美 バチバチバチバチッ!!!

律「な、なんだ?!」


紀美「『スパーク』、私の必殺技よ 簡単に言えば体中から電気を発することができる」

澪「! 電気!?」


紀美「そうそう、雷を落す事だってできるわ」 バチバチバチバチッ!!!!

紬「じゃあさっきの雷も…」

梓「紀美さんが!?!」


紀美「…もちろん必殺技だけじゃない

    肉弾戦だってね、自信あるのよ

    現役当時の私はさわ子達を抑えてケイオンジャー最強を誇っていたわ!!」 バチバチバチバチッ!!!

唯「ケイオンジャー…最強…」

紀美「ま、ただの女子高生相手に本気だしたりしないけどね」


紀美「どうする?今なら泣いて謝って逃げ帰るなら 許してあげるけど」

唯「……私達は逃げないよ!」

紀美「そ、ならいいわ 気絶させて…また保健室送りにするまで!!」 バチバチバチバチッ!!!
626 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:33:44.95 ID:2JYu0o20
梓「っ… でもどうしますか…

  正直な所変身できないのに…ケイオンジャーを相手にするのはキツいんじゃ…」

律「…誰かゴム手袋とか持ってるか?」

梓「そう言う問題ですかっ?!」

律「無ければ幻想殺しとかでもいいけど…」

梓「超電磁砲対策!?!」

梓「って!ふざけてる場合じゃ…

バチバチ

律梓「!!!」 バッ

ピッシャーン!!!

梓「で、電撃を放った!?!」 ズザッ

律「あ、あぶねぇ…」 ザァッ


紀美「黒コゲになっちゃうから当てる気はないけど…

    でも…容赦はしないわよ?」 バチバチバチバチッ

律「はは、パルパティーンっかっつーの…」
627 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:34:40.36 ID:2JYu0o20
律(澪は…)

澪「…っ」 ガクガクブルブル

律(ちょっとダメっぽいな…)

律「……ムギ…危険な役目頼めるか?」

紬「えっ…りっちゃん… …ええ、任せて!」

律「唯、梓!」

唯「?」

梓「何ですか…?」


律「…ムギと私が囮になる…その隙を狙って先に行け…」

唯梓「!!」

唯「そ、そんなのできないよっ!」

梓「そ、そうです!!先輩たちを置いていくなんて…」

律「リーダー命令だっ!!」

唯「…りっちゃん…」

律「私だって… できれば5人揃ってさわちゃんの所に行きたい…

  でもさ… 相手はケイオンジャー… 変身できない私達がまともに戦って勝てる相手じゃない…」

梓「律先輩…」

律「それに… 今は時間が無いだろ」

唯「!」

律「皆を助けるんだろっ! ならすぐにでも さわちゃんを止めに行かないと!!

  そのためには…こんな所で立ち止まってるわけにはいかないんだっ!!!

  だから行けっ!!!!!」

唯「…わかったよ、りっちゃん」

梓「でも…絶対後から追いついてくださいね…」
628 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:35:09.73 ID:2JYu0o20
紀美「ふーん… 面白いこと考えてるみたいね」 バチバチバチバチッ

律「…」 キッ

紬「…」 キッ

紀美「…やってみる?」

律「だぁあああっ!!!!!」 タタタ…

紬「たぁあああっ!!!!!」 タタタ…

紀美「いいわよ、付き合ってあげる」


唯「今だよ、あずにゃん!」

梓「はいっ!」

唯梓 ダッ


紀美「…一方が私の気を引いて…その間にもう一方がさわ子の元へ」

紀美「うん、悪くない判断だと思うわ」



紀美「ただし、それに実力が伴えばの話だけど…ねっ!!!!」 バチバチバチバチッ

ピシャァァアアン!!!!!

律「わわっ!!」 紬「きゃっ!!!」

ピシャアアアアン!!!!!!

唯「わああっ!!!」 梓「うわあっ!!」


紀美「そんな簡単に行けると思ったら大間違いだから」 バチバチバチバチッ
629 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:35:47.84 ID:2JYu0o20
律「くっそぉ…!」 ザッ

梓「…でも今の…惜しかったんじゃないですか?」 ザザッ

紬「ええ!次こそ上手くやれば…」 ズザッ

唯「行ける!!」 ザァッ


紀美「…」

紀美「勘違いしてるみたいね」


唯「え」

紀美「出力10%」

唯「10%?」

紀美「今の私が出してる力の割合」

唯律梓紬「!!」


律「じゅ、10%でこれかよ…」

唯「10%って言うと… 消費税と同じ…」

梓「違います」
630 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:36:29.93 ID:2JYu0o20
紀美「そして…」

紀美「ふんっ!」 バチバチバチバチバチッ!!!!!!!!


唯律梓紬「!!!」


紀美「これでだいたい50%くらいかしら」 バチバチバチバチバチッ!!!!!

紀美「どう、わかる? 私とあなた達の間に広がる実力の差が」

律「…」


律「だから何だよ…」


紀美「ん?」


律「そんなんで私達は怖気づいたりしないっ!!!!!」

唯「そうだそうだっ!!!」

梓「ええ、だって私達は…」

紬「ケイオンジャーだからっ!!」


紀美「……手加減してるから勘違いしちゃうのかもね

    いいわ、来なさい! 教えてあげるわ

    今のあなた達じゃあどうやったって 私を超えられないし さわ子は止められないってね!!」 バチバチバチバチッ!!!
631 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/19(日) 19:36:50.13 ID:cFM6zsDO
全身タイツ・・・
632 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:37:26.01 ID:2JYu0o20
律「皆、作戦はさっきと同じだ… 

  でも次はムギも先に行ってくれ」

紬「!? で、でも… それじゃあ、りっちゃん…」

律「1人でも先に行ける確率が上がるなら…人数が多いに越したことは無い…

  囮役は私だけでいい」

梓「そ、そんなの危険すぎます!!!」

律「大丈夫だ、私なら…大丈夫」 ブルッ

唯「…りっちゃん…震えて」

律「いいから行けっ!!!!!!!」

梓「!!! 本気…なんですね」

唯「わかったよ、りっちゃん…」

紬「でも…絶対に無茶はしないでね…」

律「…わかってるよ 大丈夫、だって私は…ケイオンジャーのリーダーだからな!」


律 キッ

紀美「…1人で…なんて無茶するわね 勇気と無謀は違うって言葉は聞いたこと無い?」 バチバチバチバチッ!!!!!!

律「お生憎様だな! 私の辞書にそんな言葉は無いっ!!!!!!」 キリッ

紀美「…さすがにそれは書き足しときなさい」
633 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:38:31.21 ID:2JYu0o20
律「私をただの女子高生だと思って甘く見てたら後悔するぜっ!!」

紀美「はいはい」


律「でりゃああああああっ!!!!!」 タタタ…

紀美 スッ タッ

律「!?」

紀美「捕まえた」 ガシッ


唯「!! りっちゃん!」


律「私の事はいいっ!早く行けっ!!!」


唯「あっ うん!!」 タッ

梓紬 タタッ

紀美「…行かせるわけ無いでしょうが!!!」 バチバチバチバチッ!!!!!


ピシャアアアン!!!!!!!!!!

唯梓紬「きゃああっ!!!!」

紀美「ま、ちょっと本気出せばこんなもんよ」

梓「そんな…これでもダメなんて…」

唯「りっちゃんっ!!」
634 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:39:03.75 ID:2JYu0o20
律「くっ、くそっ 離せっ!!」

紀美「…皆揃って大人しくしてるって言うなら離してあげる」

律「…嫌だ」

紀美「意地っ張りね……

    圧倒的実力差を見せ付けないとわからないのかしらっ!!!」 バチバチバチバチバチッ!!!!!

律「っ…」

紀美「怪我させるつもりは無かったけど…

    そろそろ… そんな事も 言ってられないのかしらね」 グイッ

律「う…ぐぅっ」 ギリギリギリ…


紬「り、りっちゃん!!」

梓「律先輩!!!!」
635 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:39:37.93 ID:2JYu0o20
紀美「……これが最後のチャンス… もう一回だけ忠告してあげるわ

    大人しくしてなさい 何の力も無い…ただの女子高生が出しゃばるんじゃないわよ」

律「い…いやだっ…」

紀美「本当に強情ね… よーくわかったわ あなた達が本気だってことは…」


唯「! だったら」


紀美「ええ、怪我するかもしれないけど電撃翌流すしかないみたいね」

律「!!!」

紀美「大丈夫、一発で気絶させてあげるから大して痛くないはずよ そのまま寝てなさい」


唯「や、やめてっ!!」


紀美「じゃあね」 バチバチバチバチバチッ!!!!!!!

律「くそっ…ここまで…なのか…?」

「律を離せっ!!!」

タッタッタ ドンッ!!

紀美「!! っ」 バッ

律「うわっ」 トスン


澪「はぁ…はぁ…」

澪「…律を…律を虐めるなあっ!!!!!」 

律「澪…!」
636 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/19(日) 19:40:47.06 ID:2JYu0o20
紀美「…隅で震えてた割りに大した度胸じゃない

    友達助けるために私を押し飛ばすなんて」


澪「…」 ガタガタガタ


紀美「クスッ…震えてるわよ」


澪「…」 ガタガタガタ


紀美「…逃げてもいいのよ」


澪「い、いやだっ」


紀美「あなたも強情ね…」 バチバチバチバチバチッ!!!!!!


澪「ひっ…」


紀美「逃げないなら、あなたに電撃を当てるわよ」 バチバチバチバチッ!!!!!!!!


澪「…」
637 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:41:35.40 ID:2JYu0o20
澪「…私が逃げたら…

  律に当てるんだろ…?」

律「…澪」

紀美「…まあそうね、そっちの子は…きっと痛い目に合わないとわからないでしょうから」 バチバチバチバチッ!!!


澪「だったら…逃げないっ!!」


紀美「…あなたも痛い目に合わないとわからない?」



澪「うるさいっ!! 私が… 私が律を守るっ!!!!!」



澪「絶対に!! 絶対に!!! 律を守ってみせる!!!」



澪(そのための力を私にっ!!!) キラキラキラー


律「!!! 澪?!」

梓「えっ!? 嘘!! この光って…!」



紀美「ふぅん…」 ニヤッ
638 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:42:22.69 ID:2JYu0o20
澪「!!!」

裸 シュピーン!!!


澪「こ、これは…」


唯律紬梓「ケイオンジャー!!!!!」


唯「ど、どうして…」

梓「制服じゃないのに…!」

紬「ケイオンジャーになった…!?」

律「な、何やったんだ!?澪?!」

澪「わ、わからない…む、無我夢中だったから…」


紀美「当たり前じゃない」

澪唯律紬梓「えっ」



紀美「制服なんて無くたってケイオンジャーにはなれるわよ」



澪唯律紬梓「…」



澪唯律紬梓「うそぉっ?!!」
639 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:42:56.55 ID:2JYu0o20
梓「い、今まで散々制服じゃないとケイオンジャーになれないって!?」

紀美「…そんな物はさわ子の作った変身を補助するための道具に過ぎない」

紬「ほ、補助道具…」

紀美「そう、変身するために大切なものはそんなものじゃない 本当に大切なものは…」

唯「た、大切なものは…」 ゴクリ


紀美「ここよ」 グイッ

澪「こ、ここ?」


紀美「心よ…! あるいは魂と言ってもいいわね!


    ケイオンジャーの力は心の力!! 魂の力!!!!


    魂がこもっていればスーツなんか無くても変身できるっ!!!!!」


律「そ、そんな無茶苦茶な…」


唯「あ、でも…そう言えば 私 憂とあずにゃんを助けに行く時、制服じゃないけど変身できたよ!」

律澪紬梓「!!!」

澪「そう言うことは 早く言えっ!!!!」

唯「ご、ごめんごめん」
640 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:44:05.40 ID:2JYu0o20
律「つか、今回散々変身できない事を嘆いていたのに…」

梓「こんな簡単に変身できていいんでしょうか…」


紀美「 簡 単 ? 言ってくれるじゃない

    言っておくけど、あなた達が思ってるほど簡単な事じゃないわよ

    心をこめる…魂をこめる…って言うのは それなりの覚悟ってものがいるのよ」

律「ふっ」

紀美「ん?」

律「覚悟ならあるさっ!!!!!!」

紬「ええっ!!!」

梓「やってやるです!!!!!!」

唯「うん、私達は…


  何 が 何 で も 皆 を 助 け る !!!!!!」


律紬梓唯「変身!!!!!」

キラキラキラキラー



シュピーン!!!
641 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:44:40.40 ID:2JYu0o20
律「…」

紬「…」

梓「…」

唯「… やった…」


唯「やったよ!!りっちゃん!!!!!」

律「おう!!!やったな!!!!!!!」

梓「私達変身できましたっ!!!!」

紬「ケイオンジャーに!!!」

澪「ああ! みんな やったな!!!」


唯「りっちゃん…!」

律「ああ、これで紀美さんを超えてさわ子先生のところに行くことができる!!」


紀美 ニヤリ

紀美「なるほど、流石に言うだけあるじゃない

    一発で変身を成功させるなんて思わなかったわ」
642 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:45:43.64 ID:2JYu0o20
澪「! まさか紀美さん…

  私達にこの事を教えるために…」

律唯紬梓「!!」

紬「ほ、本当に?!」

唯「のりちゃん!」


紀美「の、のり… 教えるだなんて大袈裟… ただ試しただけよ まずはあなた達の覚悟を

    この場で変身できなきゃ、さわ子を止めるなんて出来ないもの

    そして…」

紀美「すぅ…」


紀美 / ヾ チ/ ヾ チ/ ヾ チ/ ヾ チ ッ ! ! ! ! ! !


澪律唯紬梓「!!!!!!」

紀美「これが私の100%!!!!!!!!」 ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!!


律「な、なんてパワーだよっ!!!」


紀美「これから私はあなた達の力を試すわ!!!!

    本気で… 本気でさわ子を止めたいなら 私くらい倒してみなさい!!!!!!!」 ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!


紀美「もちろん 私も本気よ

    ただの女子高生相手に本気なんて出したりしないけど…


    でも、あなた達はケイオンジャー!!! 本気出さないと失礼よねえ!!!」 ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!!!
643 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:46:39.39 ID:2JYu0o20
律「ははは… すっげー力… 紀美さんまで本気かよ」

澪「でも、さっきまでと違って…全然怖くない!!」

紬「ええ!だって私達はもう覚悟出来てるもの!

  絶対にさわ子先生を止めて! 絶対に皆を助けるんだって!!」

梓「はい!!全然負ける気がしません!!!!!」

律「なぜなら私達は!!」

唯「ケイオンジャーだからっ!!!!」

律「いくぜ皆!!!!ケイオンジャー、出動だ!!!!」

澪紬梓唯「おおっ!!!!!!」


紀美「ふっ」 クスッ

紀美「1対5か… なるほど…

    私にとっちゃあ丁度いいハンデね!!!!!」 ズ ゴ ゴゴ ゴ ゴゴ ゴゴゴ !!!


梓「お、大物っぽい台詞!!」

律「ああ…けどケイオンジャーは負けたりしない!!!」

梓澪唯紬「おおっ!!!」


紀美「その意気やよし!!」 ズゴゴゴゴゴゴ!!!!


紀美「…一撃」 ズゴゴゴゴ!!!!!

唯「えっ」

紀美「次の一撃に私の全身全霊の力を篭めるわ…

    何でもいいから防いで見なさい これを防げば私はもう戦えない あなた達の勝ち」 ズゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!

紀美「力と力の衝突、 魂と魂のぶつかり合い!!!

    とにもかくにも一発勝負!!! どう、わかりやすいでしょ?」 ズゴッゴゴゴゴゴゴ!!!!!!
644 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:47:53.27 ID:2JYu0o20
紬「魂と魂のぶつかり合い…」

梓「一発勝負…」

律「…皆行けるか?」

唯澪紬梓「おぉ!!」

律「力を合わせて…行くぜぇええっ!!!!!!」

唯澪紬梓「行くぜぇええええええええっ!!!!!!」


紀美「…」 ニヤッ

律「…」 ニッ

唯「…」 フンスッ

澪「…」 キリッ

紬「…」 ムッ

梓「…」 グッ


紀美「私は…」


紀美「…悠久の天を穿ち堕つ 漆黒の稲妻!!!!!」 ズゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!


/ ヾ チ/ ヾ チ / ヾ チ ッ !!

     ピッシャアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!!!!!!


紀美「デビルライトニング!!!!!!!」 


紀美「いざ、参る!!!!」  ズゴゴゴゴゴオオオオゴゴゴゴ!!!!!!!!!
645 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:48:29.43 ID:2JYu0o20
律「みんな」

唯澪紬梓「うん!」


律「笑顔を届けるキャンディアップル!!!! 放課後レッド!!!!!!!!!!」

澪「爽やかなブルーハワイ!!!!!! 放課後ブルー!!!!!!!!!」

紬「甘いハチミツレモネード!!!!! 放課後イエロー!!!!!!!!!」

梓「ちょっぴりビターなチョコレート!!!!!! 放課後ブラック!!!!!!!!」

唯「ストロベリーショートケーキ!!!! 放課後ピンク!!!!!!!!!!」


律「いざっ!!!!!!!」

澪紬梓唯「参るっ!!!!!!!!!!!!!!!」



ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!!!!

紀美「でりゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 ギュイイイイイイイイン!!!

/ ヾ チ/ ヾ チ / ヾ チ ッ !!

                           / ヾ チ/ ヾ チ / ヾ チ ッ !!



律「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!!」 ギュイイイイイイイイイイイン!!!

澪「はあああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!」 ギュイイイイイイイイイイイン!!!

紬「せえええええええええええええええええええええええええええいっ!!!!!!!!!!!!」 ギュイイイイイイイイイイイイイン!!!

梓「たああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」 ギュイイイイイイイイイイイイイン!!!!

唯「とりゃあああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!」 ギュイイイイイイイイイイイン!!!!!!」
646 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:49:08.49 ID:2JYu0o20
                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                   \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                      ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙      .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:               ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                             ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´
647 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:49:38.91 ID:2JYu0o20


――

紀美「…」


律「…」

澪「…」

紬「…」

梓「…」

唯「…」

紀美「…」


紀美「…ふっ」 ニヤッ


紀美 ガク ズサッ

紀美「……やるじゃない」 ボロッ


律「…はぁ…はぁ… わ、私達」

澪「勝った…のか…?」


紀美「ええ、もちろん… 全身全霊の力を使い切った…

    もう私にはあなた達を止められそうにないわ

    だから 私の負けよ」


紬「!!」

梓「嘘… 本当に…?!」

唯「勝った…」


唯律澪梓紬「勝ったぁあっ!!!!!」
648 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:50:33.49 ID:2JYu0o20
紀美「喜ぶのはまだ早いでしょうが…

    あなた達の目的は私を倒すことじゃないでしょ」 

律「はっ! そうだ!」

澪「さわ子先生を止めないとっ!!!」


唯「のりちゃん、ありがとう!!!!」

紀美「この状況でお礼? 本当甘いんだから…

    ま、そこがあなた達のいい所なのかもね」

唯「えへへ〜」

紀美「でも…さわ子は甘くないわよ…

    それに… 現役時代は私の方が強かったって言っても

    あの力を手にした今… さわ子の力は計り知れないわ…

    私に勝ったくらいで… 油断してるとやられちゃうわよ?

    だから 本気で…あなた達の出せる力を出し切って…挑んできなさい」

唯「…うん!」


ザッザッザッザッ…


紬「…? アレは…?」

梓「!! 誰か来ます!!」

澪「えっ」


3年1組生徒達「…」 ザッ ザッ ザッ… ピタッ


律「…1組?」


3年1組生徒達「さわ子様…万歳…」 


唯律澪梓紬「!!!!!!!」
649 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:51:54.31 ID:2JYu0o20
澪「も、もう洗脳が終わって…」

唯「そ、そんなぁ…」


3年1組生徒達「さわ子様に逆らう者達を…ケイオンジャーを排除せよ…」


律「っ… まずいな…」

梓「ど、どうするんですかっ?!」

澪「1組と戦うしかないのか…?」


紀美「ここは私に任せて 早く行きなさい」

紬「えっ」

唯「で、でも…」

梓「い、いいんですか…?」

紀美「ガキんちょが一丁前に気を使ってるんじゃないわよ

    人の厚意には素直に甘えておきなさい」

澪「紀美さん… 全身全霊の力を使い果たしたんじゃ」

紀美「まだちょっとくらい残ってるわよ

    ちょっと残っていれば、今はそれで十分…

    操られてるとは言っても相手はただの女子高生、何人いたって問題ないわ

    それに私の力なら… 気絶させればそれで済むしね」

律「そ、それはそうかもしれないですけど…」

紀美「いいから、ウダウダ言ってないでさっさと行く!!!!!!」

紬唯梓澪律「は、はいっ!!!」
650 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:53:04.47 ID:2JYu0o20
律「講堂に急ぐぞ!」 タッタッタ…

澪「ああっ!」 タッタッタ…

紬「うん!」 タッタッタ…

梓「はい!」 タッタッタ…


唯「ま、待って」

紀美「……さわ子の事…お願いね」

唯「…のりちゃん」

紀美「あの子… 過ぎた力を手にしてちょっと舞い上がっちゃってるみたい…

    だから… 思いっきり殴ってでも 止めてやって!」

唯「…うん!!」

紀美「頼んだわよ…ケイオンジャー!!」

唯「頼まれました!!!!」



唯(…さわちゃん! 今、私達が止めに行くからね!!)


唯(私達が… ケイオンジャーが!!!)


タッタッタッタ…



to be continued…

                               第八話『激闘! HTT VS デスデビル!』 完
651 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:53:52.04 ID:2JYu0o20
           , -‐' ̄`ー ''''ー- 、                 ヒーロー大全 その6
        -‐ '       、    ー 、
      /´          \::   、  ヽ              名前:川上さん(ジャニス)
     _ノ /  .i         k   ヽ   ',
    /  /  .| i   i ヽ    |:   |    |            変身後:デビルラベンダー
   /.  |.   Λ |  i λ ト    !:    |    |
   /. i :|   |  | | | .l| k i\      ||i    |            パワー:4823(じゃにす)
  /n | :|  |_ .リ/ k| -‐リ゙゙゙\ |   ||:   |
  || | | ::|  |.  ハ   | , -== ,_\|    |:: i: ヽ_          必殺技:ポイズン (毒を作り出し振り撒く必殺技)
.  ||.| | :::ト、|ゥ== 、 \|. l「i0::k ア |.   rう. |:: |゙ー.`
  || .| ヽ ::|. 《(0:: |.     弋 リ  |   .|./ |::/            データ:アニメ1期14話番外編『ライブハウス!』に登場したライブハウスの
   | ヽi ヽ k  ゝ-'           .|.   |   \                   マネージャーさん。ラブクライシスのマキちゃんの紹介で唯達、
   ヽ.  k ヽ:::、    i          |  /:: :: ト 、 k                    軽音部と知り合う。さわ子とは同期の軽音部に所属しており、
      i  ::t            ,|  /:: :: :|   ̄               お互いを「キャサリン」「ジャニス」と呼び合う仲。
       |  :::\   <_ヲ   / | /ー、iヽ|                   また、アニメ2期10話『先生!』にも登場する。
       |/\ ::::: ー _ ・   /  .| /   )`ー _                    結婚式の二次会では新婦と供に「キャサリーン!」とさわ子に声援を
          ヽ、|>'´/^T ´     レ  / ○  ̄ ー._             送っていた。どうやら同期の軽音部に所属してはいたが、
        __, -' `○ i,  ヽ      /  ○       ヽ          さわ子の当時のバンド『デスデビル』のメンバーではなかったらしい。
      r'´とつ  ○ \     _..'  ○          |         
      i∩     ○  ~^ ┬'´   ○           .|  ストーリー:ケイオンジャーと平沢憂の戦いの様子を伺う謎の影
      | U      ○  9/  ○    |          |.          その正体はなんとケイオンジャーであった!
      | |       ○r- 、 ○      .|          |           ケイオンジャーの必殺技『ポイズン』によって放課後ブラックを
      /  \|     .t0j'.        i /        |           追い詰め、さらに駆けつけた放課後レッドをも必殺技無しに圧倒する。
      |    |       6  ::        V        |        しかし、少し隙を見せた所に放課後レッドの蹴りを喰らい、ヘルメット
                                                 を剥ぎ取られる。その素顔は…かつて司令官さわ子と同じ軽音部に
                                                 所属していた川上さん!素顔を見られた川上さんは逃走するが…
                                                 こうして…HTTとデスデビルの戦いが始まる。現在の居場所は不明。

.                                     .参考文献:けいおん! 番外編 ライブハウス!
                                                 けいおん!! #10 先生!
652 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:55:08.03 ID:2JYu0o20
                  _ .‐='´   ___            ヒーロー大全 その7
              ィ-‐y'´   ´ ̄>´   <⌒
             /              ー、ヽ           名前:河口 紀美(クリスティーナ)
          -´'     ̄ニー  ー、       ヽ|
       `=.´ ハ 、 .\   、   \l      \___      変身後:デビルライトニング
        / / .ハk^ー._\ー┴=、  .|  i     \
       /  | |.| ~ー    ̄    ーt_ |  .| :  k ト、j       パワー:6317 ((く) り す てぃーな)
      ノ'´| | .|_       _   k|| | ::::   \
        V| || | ヽ   '  ̄__  _,,, .リ | ::: i ::: 、_ ゙ ーュ     必殺技:スパーク (電気を操り、電撃を放つ必殺技)
         | ||ヾ__-    '´ィテoメチ リ レ‐‐、:: :: 「 ̄´
          | ik`t´る.     りノ   |.ハ|ゆ. |:: :ヽノ        データ:アニメ2期10話『先生!』に登場した、軽音部OG。
          |^i i 、_り          リ ij  /::「゙ヽ              さわ子とは同期の軽音部に所属。当時、さわ子とはギターテクを
           レハ   ,           '´/i リ                   競い合っていた。『デスデビル』ではギターとコーラスを担当。
              |             r'T´ y-r―――ァー-ァ        10話では、さわ子の様子がおかしいために、その尾行していた唯達と
            ヽ    、 ,ノ    ノ_ノi|_( .|    /  /.          ファミレスで出会う。その折にさわ子が同期メンバーの結婚式の
.    n、    n    \  ~~     ノ~λ( |/   / ./.            .二次会で演奏を行うように説得して欲しいと唯達に依頼する。
  .  | |   | |       \ _ - ´::: V_ iノゅ /  /               説得が難しいと分かると、唯達に協力を依頼し、結果としてさわ子に
     | |r┬、|.|         \;;┌-' ゅノ |  ├--、ィー-ュ        演奏させる事に成功する。「さわ子が結婚することになって」、「出来なかったら特訓」
  _ ├'::^::^´::`|         /::|ゅ〆   |   | /l  /       「火を吹いて欲しいんだけど」等よく冗談を言う人。あだ名はのりちゃん。
  く. ゙ー|; :: :: :: :: :i        ,,ム::::ノ 〆 .loh'´ ヽ、_>' /  /k
   ゙v':: :: :: :: :: :::k    __rt‐' llレ´/〆Phr'       / . /ュ. i ストーリー:平沢憂の怪人化、そして川上さんの一件の事でさわ子を問い詰めるケイオンジャー達。
    t:::::::::::::::::: :: i  ノ // r6-く 〆   レ_ .-ゅ    /  ./し'' |         追い詰められたさわ子は怪人の力を自分に注入する。さわ子の強力な必殺技に破れ、
     ー、:::::::::::::::〈 r' //  (_ ス r-‐ニ-‐ゅ     /  /    |         1度は心が折れかけた唯達であったが、和の励ましと3年2組の皆の助けられた事で
       7:::::::::::::h | | |. γ /#tニ-‐ゅ /⌒ヽ、/  /    |.        再びさわ子に挑む覚悟を決める。さわ子を追って講堂に向かう唯達の前に現れたのは
       「:::::::::::::::::|'r'┴-‐レ ## r'^ヽ /  (⌒~ . ̄      |         旧ケイオンジャーの1人クリスティーナであった。かつてのケイオンジャーの中でも
653 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:56:14.32 ID:2JYu0o20

                                                 最強の力を前に、変身できない唯達は苦戦を強いられる。 しかし、この戦いの中で
                                                 切っ掛けを掴み再び変身することが可能になったケイオンジャー達は、ついに本気を出した
                                                 クリスティーナをも破った。そして唯達は、さわ子の待つ講堂へと向かう…
                                                 現在、クリスティーナは唯達ケイオンジャーに協力しており、校庭で操られた3年1組の相手を
                                                 引き受けている。実はおでん屋台の常連で、食事に持ってきたおでんもおじさんから貰ってきた物。

                                           参考文献:けいおん!! #10 先生!
654 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:57:19.70 ID:2JYu0o20
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
     ┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
   ┗ ┛  ┃ ┣┛┏┓┃  ┏┛┏  ┃ ┗━┛┏┛┃┗┻┛┏┛┣  ┏━━━ ┫┃┃
       ┃ ┃┗┛ .┃┃┏┛┏┛┃ ┃┏━━┛ ┏┛┏━━┛┏┛┗━┓━━━┛┻┛
     ┏┛ ┃    ┃┃┛┏┛  ┃ ┃ ┃   ┏┛  ┃   ┏┛┗┓┏┓┃     ┏┳┓
     ┗ ┛       ┗┛┗┛   ┗ ┛ ┗━┛     ┗━┛    ┗┛        ┗┻┛
655 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:58:12.37 ID:2JYu0o20
                  次 回 予 告


唯「海老羊羹?」 紬「なんだか美味しそうね」   タッ タッ タッ タッタ ♪


川上「艶美なる妖花っ!!」              タン タン タン タンタン ♪


澪「ケイオンガーを呼ぼう!!」             タラタタン タタタン ♪


梓「楽器は殴ったりするものじゃないです!」      タラタタン タタタン ♪


紀美「やっぱり… ここに居たのね」           タラタタタララ タン タ ン ♪


和「ここからなら 唯達が見えるかも…」         タッ タッ タッ タッタ ♪


律「なんでアイツがここにっ?!」             タン タン タン タンタン ♪


憂「お姉ちゃんの声だ…」                 タラタ タッタ タラタ タラララン ♪


           唯(私達がみんなを… この町を守る!!!)



          最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』
656 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/19(日) 20:03:32.07 ID:2JYu0o20
冒頭のケイオンジャーロゴ忘れてたな…

残りは最終話のみ、番外編2本終わる前に投下できるようにしたい
でもスレの容量がヤバそうなんだよね、
製速がどのくらい持つかわからないけど次スレ立つかな
657 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/19(日) 21:59:50.50 ID:NmVaU1go
         ____
       /      \   いよいよクライマックスって感じですね
      / ─    ─ \  旧ケイオンジャーと闘う燃える展開
    /   (●)  (●)  \ モブキャラや学校の皆も闘う大団円展開
    |      (__人__)     | 
     \    ` ⌒´    ,/  毎回伏線や原作キャラクターの持つ要素をふんだんに使い
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ    無駄なくどのエピソードもクセがあって楽しいです
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |    この調子でラストスパート突っ走ってほしいものですね
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |
658 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/20(月) 02:56:55.37 ID:Q4lgzPoo
なんだ…この>>1からあり得ないポテンシャルを感じる…
659 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 09:57:35.32 ID:v8fnHAEo
真面目にやるともの凄い寒いな
660 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 22:35:39.14 ID:UCEiMCI0
>>657
そう思えて貰えたなら良かった
特にこの展開の熱さが伝わったなら何より

>>659
と思ってたら むしろ寒いって
マジかよ、ちくしょうww

どちらにしても最終話はこのノリのまま最後まで突き進む予定、
寒いと思った人はすまないが、どうにかしてこのノリを楽しんでください
661 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 23:28:31.20 ID:y5lem6SO
俺は凄く期待してるぞ
662 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 23:16:32.54 ID:3EhxpLo0
>>661
ありがとう
期待に答えられるといいが
663 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 23:31:48.85 ID:juNwpKoP
レスはするのに続きは書かないって生殺しすぎる
664 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 19:25:17.74 ID:3o7..oIo
一気にここまで読んだが、スゲェなwww
あと容量とか気にするな
走り切ってくれさえすれば問題ないぜよ

参考wiki
ttp://ja.yaruo.wikia.com/wiki/%E8%A3%BD%E4%BD%9C%E9%80%9F%E5%A0%B1VIP
665 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/27(月) 00:59:23.30 ID:kOIUxJgo
さあ番外編2までに終わるのか
666 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 00:53:44.57 ID:A6ylkdQo
期待
667 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/29(水) 00:08:12.97 ID:VMrF6n.0
>>663
すまねぇ…

>>664
容量無限だと…製作速報って凄いんだな

>>665
ギリギリ間に合いそうに無い…申し訳ない
明日、遅くても明後日には投下できると思う…

>>666
最終回前の投下を期待してくれてたならすまん!
668 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/30(木) 00:36:46.81 ID:hlDqisAO
待ってるぜ
669 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/09/30(木) 19:46:49.69 ID:/022muI0
毎回毎回遅れに遅れて本当にすまん、ってこればかり言ってるような…すまん

怪人ファイルには毎回、力を入れてます と言うのも
・ストーリー補完
・元ネタ補完
・元ネタ紹介
・後々のためのネタ振り

が僅か1レスで出来て、一石四鳥だから

これまでの事も振り返りつつ、最終話投下します
670 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/09/30(木) 19:48:27.09 ID:/022muI0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
     ┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
   ┗ ┛  ┃ ┣┛┏┓┃  ┏┛┏  ┃ ┗━┛┏┛┃┗┻┛┏┛┣  ┏━━━ ┫┃┃
       ┃ ┃┗┛ .┃┃┏┛┏┛┃ ┃┏━━┛ ┏┛┏━━┛┏┛┗━┓━━━┛┻┛
     ┏┛ ┃    ┃┃┛┏┛  ┃ ┃ ┃   ┏┛  ┃   ┏┛┗┓┏┓┃     ┏┳┓
     ┗ ┛       ┗┛┗┛   ┗ ┛ ┗━┛     ┗━┛    ┗┛        ┗┻┛
671 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 19:48:57.62 ID:/022muI0


             最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』


672 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 19:49:51.05 ID:/022muI0
……10年前……


ドア【暗黒会議中、生贄以外の立ち入りを禁ずる】


ジェーン「はいはい!私、黒がいい!」

デラ「私も…黒が」

クリスティーナ「私も黒」


キャサリン「黒率高いわね…」


クリスティーナ「さわ子はどうするの?」

キャサリン「私はもちろんレッドで!!!

       戦隊物の中心と言えば当然レッドよね!

       デスデビルの中心である私に相応し…

クリスティーナ「じゃあ、さわ子はそれで」

ジェーン「異議なし」


キャサリン「ちょ、ちょっとは揉めたりしてよ!」


ジャニス「ふふっ、キャサリン形無しね」 クスッ

ミホコ「あはは」


クリスティーナ「笑ってる場合じゃないわよ、あんた達もさっさと自分の色を決めな!」 ビシッ
673 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 19:51:22.48 ID:/022muI0
ジャニス「そうねぇ… じゃあ… ピンクとか!」

ミホコ「私は白がいいなぁ」


キャサリン「ピンク? 白? あー、ダメダメ

       そんなナヨナヨした色 私達、デスデビルが所属する 悪魔戦隊ケイオンジャーに相応しくないわ」

ジャニス「悪魔戦隊ってもろ悪役なんじゃないの……」

ミホコ「そもそも、私達はデスデビルじゃないけど…」

クリスティーナ「今更何言ってるの、部内で戦隊をデスデビルとそれ以外の2つに分けて作っても

         両方、中途半端になるだけでしょうが… だったらまとめてしまった方がいいでしょ?

         それに名前に関しては多数決で決まったんだから異論は挟ませないわよ」

ジャニス「部員7人中4人がデスデビル所属ってあんな不公平な多数決も無かったと思うけど…」

クリスティーナ「不公平がまかり通るのが多数決の恐ろしさ!

         恨むなら、民主主義国家に生まれた自分を恨みなっさい!!」 ビシッ


ジェーン「パープルとシルバーでいいじゃん? ピンクと白ならそんなに変わらないっしょ」

デラ「デビルパープル… デビルシルバー…」

クリスティーナ「うーん… 色はそれでいいとしても… 名前にいまいちインパクト無いわね…」

キャサリン「インパクトが無いなら つけるまでよ!!」 バッ
674 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 19:52:41.60 ID:/022muI0
クリスティーナ「そうね… とは言っても…インパクトのある名前…ねぇ…」

ジェーン「じゃあ、じゃあ! デビルバイオレット と デビルメタリックって言うのはどうかな!?」

クリスティーナ「さっきよりは禍々しくなったけど…まだ少しパンチが足りないわね…」

デラ「色を名前につける事に拘らなくてもいいと思う…

   戦隊物ヒーローだって色の名前付いてる奴は意外と少ないし」

キャサリン「ふーん、じゃあ例えば」


デラ「デビルラベンダー デビルファントム」

キャサリン クリスティーナ ジェーン「それだっ!!!!!」 ガバッ


クリスティーナ「じゃあ、あんた達はデビルラベンダーとデビルファントムで決定ね」

ジャニス ミホコ(勝手に決められた……)



クリスティーナ「これなら全員黒でも、名前だけ変えれば揉める必要は無いわね」

ジェーン「じゃあ、私デビルパンサー!」

デラ「……デビルクロウにしようかな…それともデビルレイヴン…?」

クリスティーナ「漆黒の稲妻 デビルライトニング」

ジェーン デラ 「!!!」

デラ「捻ってきた!?」

ジェーン「かっけぇ!!!」

ジャニス(どれもどっこいどっこいだと思うけど…)


ジャニス「キャサリンは?」

キャサリン「そうねぇ…私は色そのままでいいんだけど…」

ジャニス「へぇ じゃあ どうするの?」


キャサリン「私は…

……
675 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 19:54:20.89 ID:/022muI0
……7年前……

川上「ふーん、先生になるんだ」


さわ子「ええ!私は愛しのあの人に何処までもついていくわ!」 キラキラー

川上「今度は上手くいくといいわね……」

さわ子「ちょっとー、そう言う不吉な事言うの止めてよー」

川上「ふふっ、ごめんごめん」

さわ子「もうっ!」 プンプン


川上「でも……じゃあ音楽止めちゃうんだ」

さわ子「…止めないわよ、私が目指してるのは音楽教師!

     ちょっと今までとは方向性が違うだけじゃない」

川上「ま、そうかもね…

    …キャサリンが音楽教師かぁ……何かとんでもない事教えたりしそうね?」

さわ子「ど、どう言う意味よ」

川上「歯ギターとか」

さわ子「お、教えないわよー 教師になったら流石にそう言う事はできないし…

     それに先生になったらお淑やかキャラで通すって決めてるんだから!」

川上「あはは、あのデスデビルのキャサリンがお淑やかキャラ? ムリムリ!」

さわ子「で、できるわよ… 私の演技力舐めてもらっちゃ困るわ」

川上「ま、さわ子結構キャラに入り込むタイプだしね

    デスデビルのキャサリンにしたって最初の頃とは大違い

    でも…きっと、すぐに本性バレるわよ」 クスッ

さわ子「ま、まさかぁ!」

……
676 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 19:56:10.00 ID:/022muI0
……4年前……


川上「だから言ったじゃない…」

さわ子《 うっ… まったく面目ないわ……

      で、でも桜高に居るといろいろ思い出しちゃうんだもの!つい… 》

川上「あんたが望んで行ったんでしょ」

さわ子《 そうだけど… 》


川上「…キャサリンが私達の母校の先生かぁ、なんか不思議な感じ……」

さわ子《そうね… 私自身そう思うもの》

川上「…どう? 桜高 変わってない?」

さわ子《 びっくりするくらい変わってないわね

      まあ そもそも卒業からそんなに時間も……あっ! 》

川上「?」

さわ子《 そう言えば、すっごく変わった物もあるわね 》

川上「え、なになに?」

さわ子《 堀込先生の頭部はだいぶ寂しくなってるわよぉ 》 

川上「うっそ、マジ!?」

さわ子《 それが本当なのよ! プクスス… 》

川上「フフッ あんまり笑っちゃ駄目よ」 クスッ
677 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 19:57:53.50 ID:/022muI0
川上「そうだ、軽音部は健在?」

さわ子《 ええ 今も健在よ もちろん、音楽性の違いはあるけど 

      不思議とノリは あの頃の私達と変わらないのよね 》

川上「じゃあケイオンジャーも?」

さわ子《 健在健在、今のケイオンジャーも結構評判いいのよ、聞かない? 》

川上「うーん…聞かないわね」

さわ子《 あら、そう? うーん…思ってるより大した事ないのかしら… 》

川上「そんなもんじゃないの?」

さわ子「そんなもんなのかしらね」

川上「でも、そっかー… 懐かしいなぁ」

さわ子《 ふっふっふ 》

川上「?」

さわ子《 実は私 今のケイオンジャーの司令官もやってるのよ! 》

川上「! 嘘、本当に!? あのキャサリンがね…」

さわ子《 昔、ケイオンジャーやってたよしみでね 

      変身もできるからいいんじゃないか って 》


川上「あ、キャサリンもまだ変身できるんだ…」

さわ子《 できるわよ、流石にもう現役時代ほどの力は出せないけど 》

川上「てっきり私、もう変身できるのは私とクリスの2人だけだと思ってたわ」

さわ子《 え゙っ 》

さわ子《 ちょ、ちょっと待って! 2人?! 》
678 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 19:59:06.75 ID:/022muI0
川上「ああ、うん この間、ジェーンも変身できなくなって

    残りは私とあんたとクリスだけ 聞いてない?」

さわ子《 き、聞いてないわよ! て、て言うかデラも? 》

川上「デラならもう1年も前に変身できなくなってるけど…

    あんた あまり連絡取ってないの?」

さわ子《 …だ、だって仕事に恋愛に忙しかったし…

      …も、もしかして私嫌われてる…? 》

川上「そんな事は無いわよ…たぶん…

    …まあ ちゃんと連絡取りなさいね

    私にだって、今回が随分久しぶりの電話じゃない」

さわ子《 …うん… 》

川上「だいたい恋愛って…上手くいってるの?」

さわ子《 …… 》

川上「?」

さわ子《 ぐすっ… 》

川上「!!」

さわ子《 うえぇええええんっ!!!! 》

川上「!!! な、泣かないの!!

    わ、私が悪かったわ!私が!!」

さわ子《 ぐすん… 》

川上(…キャサリンに恋愛の話は禁句だったわね…)
679 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:00:20.36 ID:/022muI0
さわ子《 だって… だってね! 彼ったらね!! 》

川上(しまった!地雷踏んだ…!! これは長期戦になりそうね…)



さわ子《 そこで私言ってやったのよ!!!

      「テメェ 顔のブツブツがガマガエルみたいでキモいんだよ!!」ってな!!

      ヒャッハアアア!!!! 》

川上(もう2時間もこの調子……途中からお酒も入ってるし…

    はぁ… クリスたちが連絡取らないのもこれが一因かもね…)

川上「はいはい、わかったからもう寝なさい」

さわ子《 何言ってんの!! 夜はまだコレから… 》

川上「お酒飲んで夜更かしすると肌荒れるわよ」

さわ子《 今すぐ寝ますっ! 》

川上「まったく… はいはいおやす…


    あっ、そうそう」

さわ子《 ? 》

川上「ケイオンジャー司令官、頑張ってね」 ニコッ

さわ子《 私に任せておきなさいっ!

      私がいる限り 私達のケイオンジャーは永遠よっ!! 》

川上「はいはい、でもキャサリンがいるなら確かに安心ね

    それとたまにはちゃんと連絡寄こしなさいよ、待ってるんだからさ」

さわ子《 善処するわ!! 》

川上「じゃあまたね、ちゃんと寝ないと二日酔いするわよ」

ピッ

……
680 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:01:34.05 ID:/022muI0


…… 3年前 ……




川上「えっ」




川上「…うそ…」




川上「…」





川上「廃部…した…?」

681 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:03:33.51 ID:/022muI0


川上「……そう」



川上「残念だけど……仕方ないわよ……」



川上「…」



川上「ねえ……さわ子…

    あんまり責任感じなくていいから、ね…?」




川上「また連絡してくれれば…相談にも乗るから…」





川上「私達… 仲間じゃない 」



……
682 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:04:15.33 ID:/022muI0
……現在……

講堂前!


川上「…」


川上「仲間か…」


川上「…」


川上「何言ってるんだか…」


川上「…」


川上「ただ連絡が来るまで受身で待っていただけで…」


川上「…」


川上「あの子が 本当に辛い時に… 傍に居てあげられなかったのに…」


川上「…」


川上「駆けつようとしなかったのに……」
683 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:05:47.93 ID:/022muI0
川上「…」

川上「?」


タッタッタッタ


川上「…来たみたいね」


タッタッタ

律「よし、講堂に到着だ!」

澪「この中にさわ子先生が…

  !! 入り口の前に誰かいる!」

梓「えっ… あっ!!!」


川上「いらっしゃい、皆 昨日ぶり」


紬「はぁはぁ… み、みんな待って…」 タッタッタ…

唯「……は、早すぎるよーっ…」 タッタッタ
684 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:06:23.07 ID:/022muI0
紬「ぜぇぜぇ…」

唯「はぁはぁ…」


川上「そっちの2人は昨日は会ってなかったわね」


唯「ほぇ?」

紬「あっ、あなたはっ!」

唯紬「川上さん!!」


川上「ええ、そのとおり

    そして今の私は…

    邪悪なる闇に咲き誇る艶美なる妖花… デビルラベンダー」


唯紬「!」


唯「海老羊羹?」

紬「なんだか美味しそうね」


川上「なっ!ち、ちがうっ!」 アセアセ

川上「艶美なる妖花!!」
685 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:07:06.20 ID:/022muI0
唯「えんび…なる ようか? それってどう言う意味?」

川上「えっ…

    えっと… あ、あでやかでだけど、

    ちょっ、ちょっと怪しげな…って言うか…

    み、ミステリアスな雰囲気の……綺麗なお姉さん的な…」 ゴニョゴニョ…

唯「ほうほう…なるほど」

梓「余計なお世話かも知れませんけど……

  自分で説明すると恥かしくありませんか…?」


川上「っ!!!!!!!!!!!」 カーッ

川上「うぅ……名乗るんじゃなかったぁ…」 メソメソ


澪「…川上さんも私達を止めに?」

川上「…そうだと言ったら?」

唯「お願いします!」

川上「…」

紬「私達を通してください!私達はさわ子先生を止めたいんです!!」

川上「どうしても…?」

梓「どうしてもっ!!」


川上「……そう、なら通っていいわよ」

律澪唯紬梓「!」
686 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:08:31.82 ID:/022muI0
澪「えっ、いいんですかっ?!!」

川上「クリスを倒したんでしょ?

    ケイオンジャー最強だったあの子があなた達を引き止められなかったのに

    私に止められる訳無いじゃない」

律「そ、それはそうかもしれないけど…」

梓「実は罠だったり…」

川上「しないしない、そんなに疑わなくても…

    あ、でもあなたは一度私に騙されてるんだっけ…

    それじゃあ慎重になっても仕方ないか…あの時はごめんね」

梓「…」


梓「いえ…あの時はありがとうございます」

川上「へっ?」

梓「どんな毒でも作り出せるあなたの必殺技…

  それがあればあの状況を切り抜ける手段はいくらでもあったはずです

  でも…あなたが一番最初に使ったのは効くまでに時間もかかって効果も薄い毒でした

  おかしいですよね、まるで私の事を気遣っていたみたいです」

川上「…」

澪「…そう言えば、最後の煙幕にしたって 本当に猛毒を使っていれば…

  律には効かなかったとしても…私達には効果抜群…死ぬのはやり過ぎだとしても…十分に足止めだって出来たはず」



川上「…お礼を言われる事なんてないわよ…

    私は…あなた達を試そうとした…だけだから」
687 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:09:40.81 ID:/022muI0
紬「試した?」

川上「もしかしたら…私達に出来ない事も

    あなた達なら出来るかも…… キャサリンを止められるかもって…そう思ったから…

    だからあなた達の力を試す様な真似もしたし… 足止めもしなかった…」

澪「…」

律「そこなんだよなぁ…」

川上「?」

律「どうして…紀美さんも川上さんも、さわちゃんを止めて欲しそうなのに…

  さわちゃんの手伝いしてるのかなって…」

川上「うん、変な話よね… 自分でもそう思うわ」

梓「じゃあ…なんで…」


川上「……結構ね、後悔してるのよ

    あの子だけに責任を押し付けてしまった事」

唯「後悔?」


川上「…3年前、あの子はその時も軽音部の顧問でケイオンジャーの司令官だった」

唯律澪紬梓「!!!!」
688 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:11:46.53 ID:/022muI0
律「そ、そんなの初めて聞いたぞ?!」

川上「そうね… きっとあの子は話したがらないと思うわ

    と言うのもね その時の軽音部は廃部したのよ」

澪「…それは知ってます、前の軽音部は3年が全員卒業して廃部…

  廃部寸前になったって… でもそれがどうして…」

川上「…キャサリン……その事にずいぶん責任感じてたみたい

    軽音部が廃部したは自分のせいだってね…」

梓「それは……ぶ、部員が集まらなかったら仕方ないんじゃ…」

川上「そうね、確かにそう……仕方ないこと……

    でもキャサリンはそうは思わなかった、思えなかった」

梓「…どうして」

川上「当時の事は……私にはわからない…

    未だにその時の…詳しい状況は教えてもらってないから…

    あの子は当時の軽音部の顧問だったから…その子達に申し訳なかったのかもしれないし…

    ……それに軽音部は元々は…私達にとっての思い出の場所だったから…

    それが一度無くなった事も原因の1つかもしれない…」
689 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:13:01.02 ID:/022muI0
紬「廃部したから… 思い出の場所が… 無くなったから…」

川上「……どっちにしたって…キャサリンがその時辛い思いをしてた事だけは確か……

    なのに…その時は私達…誰もあの子の傍にいなかった……

    ……だから…キャサリン 全部1人で抱え込んじゃったのよね…

    廃部の理由は自分のせいだって…1人で…

    そして…誰にもその時の事を話したがらない…

    もし… あの時…あの子の気持ちに気付いてあの子の傍に居てあげれば……

    1人で抱え込む事なんてなかったかもしれないのに… ね……」

唯「…」


川上「それでね、最近になって そのさわ子から連絡が来たの 手伝って欲しいことがあるってね」

紬「…それが今回の」

川上「最初は 怪人が見つかったら連絡してほしい って程度のことだったんだけどね


    嬉しかったな… 仲間を頼ってくれた事は… 1人で抱え込まなかった事は…

    辛い時に居なかった私を まだ仲間だと思っててくれたことが…

    キャサリン、その時から何か企てたっけ……何をするつもりなのかは教えて貰えなかったけど

    私にとっては…教えてもらえなくても十分だったな」
690 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:14:28.25 ID:/022muI0
澪「……さわ子先生と川上さんにそんな事が…」


川上「…キャサリンが危ない事をしようとしてるって気付いたのは…

    あなたの妹さんを浚ってから…」

唯「…」

梓「……どうしてその時に止めなかったんですか?」

律「梓…川上さんは…」

梓「で、でも!その時にでも止めてれば憂は……

  ……

  すみません…」

川上「ごめんね……止めようと思えばたぶん…きっと止められたんだと思う…

    でもね……私には…今になって私を頼ってくれたあの子を突き放す事ができなかった…


    ……


    …なんて言えばいい風に聞こえちゃうかもね」

梓「…」

川上「実際には……後ろめたかったの

    あの時駆けつける事の出来なかった私が…

    今更…仲間面して

    「お前は間違ってる、だから私が止めてやる」

    「どうしてこんな事をするんだ、理由を聞かせてくれ」 

    なんて…後ろめたくって言う事ができなかった……それだけ」

唯「…」
691 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:15:34.19 ID:/022muI0
川上「こんな事……今更後悔しても遅いんだけどね」

唯「遅くないよっ!!!」

川上「!」

律「唯?」

唯「今からだって間に合うよ…

  友達が間違ってたなら…悲しいよ……引き止めてあげようよ……

  まだ間に合うよ…!」

川上「……そうかもしれないわね」

唯「だったら…行こうよ!一緒にさわちゃんを止めに行こうよっ!!」


川上「…ありがとう

    でも……私はいいかな…」

唯「! なんで…」

川上「…諦めたわけじゃないのよ…ただ

    キャサリンが今待っているのは…私じゃないもの」

唯「えっ…」
692 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:16:33.78 ID:/022muI0
川上「キャサリンが今待っているのは駆けつけてくれる仲間……

    それなら…私が行かなくても もう間に合ってるじゃない」

唯「仲間…」

澪「それって…」

川上「キャサリンは… さわ子は…

    あなた達の軽音部の仲間で あなた達のケイオンジャーの仲間…でしょ?」

唯「…うん」

川上「あなた達が駆けつけてくれれば…きっとあの子にとってはそれで十分だと思うから」

紬「…でも川上さんは…」

川上「私が一緒に行けば、あなた達の邪魔しちゃうもの…

    きっと やっぱり さわ子の味方しちゃう… だからダメよ」

唯「……そっか」 シュン

川上「だから…私の事はいいから

    早く行ってあげて… キャサリンきっと待ちくたびれてるから」

唯「…わかった!きっとさわ子先生の事 私達が止めてきます!!」
693 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:17:22.87 ID:/022muI0
律「よぉし、ケイオンジャー突撃だっ!!!」

唯澪紬梓「おぉっ!!!」


タッタッタッタ


川上「…」


唯「あ、そうだ!! 海老羊羹さん!!!」


川上「艶美なる妖花っ!!!!!!!」


唯「海老羊羹さんの気持ち、ちゃんと伝えてくるからっ!!」


川上「えっ」


唯「じゃあ行って来るっ!!」 タッタッタッタ


川上「……」



川上「本当にいい子達ね…

    キャサリン…今のあなた恵まれてるわよ」
694 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:18:38.82 ID:/022muI0


……


講堂!


ドア「キィイイ」


律「失礼しまーす…」 ソロリソロリ

唯「うわっ 真っ暗!!」

紬「…何も見えない…」

澪「本当にさわ子先生…ここにいるのか…?」

梓「……たぶん……間違いないかと……」

律「空気が違うもんな…ピリピリしてるって言うかさ…」


ドア「バタン!!!!!!」


唯律紬澪梓「!!!!!!」

律「おい、今誰が閉めたんだ?!」


ドア「カチャリ」


唯「か、鍵が閉まった!?」

澪「…独りでに鍵が閉るなんてそんな事…」

紬「!! これって…!」


ギュイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!!!!

唯律紬澪梓「!!!!!!!」
695 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:19:32.09 ID:/022muI0
ピンスポ「ズバッ!」


さわ子『…』


唯律紬澪梓「さわちゃんっ!!」「さわ子先生っ!!!」


さわ子『…』

ギター「ジャアアン!!!!!」


律「ギター…?」


♪ジャラジャラジャラジャラ ジャラジャラ ジャジャン
 
    ジャラジャラ ジャラジャラジャラジャララ ジャジャン ジャーン♪

さわ子『…』 ギュアアアアアアアアアアン!!!


唯「わぁ!」 パァア

梓「……うまい」



さわ子『あなた達が来るのを…待っていたわ』

唯律澪紬梓「!!」
696 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:20:34.47 ID:/022muI0
唯「…さわちゃん!」


さわ子『あら、唯ちゃん達 皆ケイオンジャーに変身できてるじゃない!

     クリスティーナったら何を教えたのかしら……

     せっかく 皆に似合うメイド服を着せてあげたのに…ねぇ、澪ちゃん?」


澪「…先生」


さわ子『やだ、そんな真面目な顔して睨まないでよ 何時もみたいに恥かしがって?』


梓「…ふ、ふざけないでくださいっ!」


さわ子『…梓ちゃんも真面目ねぇ もっと肩の力を抜いたら?』


紬「先生…私達は…」


さわ子『私を止めに来たんでしょ、ムギちゃん?』


律「…ああ、私達はさわちゃんを止めに来た!」


さわ子『ふふ、そう でもりっちゃん、一度私に敗北したあなた達に私を止められるのかしらね?』


さわ子『…』 ジャラアアアアアアアアン!!!


唯澪梓紬律「…」

唯「止めて見せるよ…」


さわ子『…』


唯「私達はケイオンジャーだからっ!!」


さわ子『ふっ ふふっ ふふはははっ!

     そうね、ケイオンジャーはそうじゃなくっちゃあ!!』
697 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:22:39.35 ID:/022muI0
さわ子『…』 スッ

ぽいっ

ギター「すとん」


さわ子『それじゃあ早速……戦いを始めましょうか』 スッ


律「その前に…」

さわ子『?』


澪「…理由を聞かせてもらえませんか?」

さわ子『理由?』


梓「怪人の力を手にして…この学校を支配しようとした理由です…」


さわ子『学校を支配した理由ねぇ…

     興味本位 かな?』


紬「興味本位で… ここまでの事をしたんですか?」


さわ子『そう、怪人の力を手にした私にどれだけの事ができるか!!

     それを試したかったっ!!! そして…学校を支配して作りかえる!こんな事もできるようになった!!

     私にできない事はもう何も無い!!

     この力なら私は…私は…』


唯「さわちゃん…どうして

  どうして怪人の力を求めたり…したの?」


さわ子『それはね! 世界を救うためっ!! 世界を作り変えるためよっ!!!』


律澪梓紬唯「!」

唯「世界を……救う…?」
698 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:23:55.03 ID:/022muI0
さわ子『そう… この世界は間違ってる』


律「世界が間違ってる?」


さわ子『私は…今までケイオンジャーとして活動してきてわかった事があるわ』


紬「わかったこと?」


さわ子『この世界は不幸で満ちている』


澪「…不幸」


さわ子『そう…ありとあらゆる不幸がこの世界に蔓延している

     山ほどの苦難、困難、災難……

     誰かが理不尽に傷つき、諦め、そして挫折する…

     そして怪人達… 彼らの存在もまた… 私達を不幸にする』


唯「で、でも それを助けるためにケイオンジャーが」


さわ子『全部を救うことはケイオンジャーの力を持ってしてもできないわ…』


梓「…だから 怪人の力ですか…」


さわ子『そう、その通りよ!! そのために私は怪人の力を手に入れた!!!

     怪人の力!ケイオンジャーの力!! この2つがあれば世界を作り変える事だってきっとできる!!!

     私は 世界を作り変えて この世界の全てを救ってあげるの!!!


     そして私は救世主となる!!!!!』
699 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:25:04.32 ID:/022muI0
さわ子『新たな世界! それは 誰もが救世主である私を崇め!私の意のままに動く!!

     そこでは誰も傷つくことも!! 諦める事も!! 挫折することもない!!

     それは完璧な世界!!! それが私の理想の世界!!!!!

     ザ・さわ子ワールドよ!!!!!!』


律「…救世主… 新たなる世界?」


さわ子『そう、魅力的でしょ?』


律「はは、ふざけてる…

  さわちゃん、暴走しすぎだ…」


さわ子『…は?』


律「誰も傷つかない不幸の無い世界? ああ、確かに魅力的かもしれないよ

  でもそんなの… そんなのは間違ってるだろっ!!」

澪「そうだ、間違ってる!そこにあるのはさわ子先生の自分本位で歪んだ理想だけだ!

  だって そこには 皆の…皆の意思が無いじゃないか!!」

紬「ええ、本当に幸せな世界…それは1人1人が自分の意思で考えて

  行動して…協力して… 作り上げていく世界なんじゃないかしら!」

梓「不幸や挫折は…乗り越えていくものです!

  それを誰かに強制的に取り上げられたんじゃあ意味がありません!!」

唯「えっと… と、とにかく さわちゃんは間違ってるよ!!

  傷つかない世界を作るために 皆を傷つけるなんておかしいよ!!」 


さわ子『あなた達にはわからないみたいね、この素晴らしさが…』
700 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:26:25.45 ID:/022muI0
梓「先生…どうしてそんな風に考えるように…」

澪「もしかして……軽音部が廃部したことと関係が…」


さわ子 ピクッ

さわ子『廃…部…』



さわ子『 あ な た 達 に は わ か ら な い っ ! ! ! !

      わ か ら な い わ よ っ ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !』


唯律紬梓澪「!」


さわ子『あの時!!! 大切な場所を 守れなかった気持ちがっ!!!!!!!

     あの時!!! 誰も 救えなかった気持ちはっ!!!!!!!!!!!』


唯「守れなかった…救えなかった…?」


さわ子『 あなた達にはわからないっ!!!!!

      絶対にわかりあえないっ!!!!! 』


律「さわちゃん…」


さわ子『私はっ!!!今度こそ救ってみせる!!!!

     救えなかったものを救うために世界を変えてみせるっ!!!!!

     それが…それが私の理想の世界っ!!!!

     それでも…私の理想の邪魔をするならもう…

     戦争しかないわ!!!!!!!』   ゴォオオオオオオオオオオオ!!!!!!


唯律紬梓澪「!!」
701 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:27:44.32 ID:/022muI0
律「…来るぞっ!皆、準備はいいかっ!?」

紬「だいじょーぶっ! どんとこいですっ!」

梓「私もいけます!やってやるですっ!」

澪「ああ、私だって… 怖がってるばかりじゃない!」

唯「うんっ!!皆 行くよっ!!!」



律「笑顔を届けるキャンディアップル! 放課後レッド!」

澪「爽やかなブルーハワイ! 放課後ブルー!」

紬「甘いハチミツレモネード! 放課後イエロー!」

梓「ちょっぴりビターなチョコレート! 放課後ブラック!」

唯「ストロベリーショートケーキ! 放課後ピンク!」


律「ケイオンジャー! 出動だっ!」

澪紬梓唯「おおっ!!!!」




さわ子『…』    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!


さわ子『…禁断の愛に酔いしれる 鮮血の紅!』     ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!


さわ子『  デビルクリムゾン  !!!』       ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!


さわ子『覚悟しなさいっ!!!ケイオンジャアアアアアアッ!!!!!!』  ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
702 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:28:52.89 ID:/022muI0
さわ子 カッ

     ゴゥッ!!!!!!! ゴ
                        ゴ
                     ゴ
律澪紬梓唯「!!!!」         ゴ
                           ゴ
                              ゴ 
澪「くっ… またこの力っ…っ」              ゴ
                                 ゴ
                                    ゴ
紬「この力の正体は… なにっ…」            ゴ
                                        ゴ
  プレッシャー                          ゴ
律「威圧感 だ…」                         ゴ
                                          ゴ
                                              ゴゴ
梓「ぷ、プレッシャー…?!」                         ゴゴ
                                              ゴ
                                               ゴ
律「ああ! さわ子先生の必殺技は 超強力なプレッシャーなんだ!」    ゴ
                                             ゴ
                                                ゴ
唯「なんとっ」                                      ゴ
                                            ゴ
                                                ゴゴゴ
さわ子『ふふふ 正解よ ただの威圧感、それが私の必殺技の正体
                                          ゴゴゴゴゴ
     「蛇に睨まれたカエル」って慣用句は知ってるわよね?
                                            ゴゴゴゴゴゴゴ
     今のあなた達は私から見ればそのカエルなのよ』
                                         ゴゴゴゴゴ
                                                  ゴ
律「たった一睨みされただけで体がすくんで動かなくなる…             ゴ
                                              ゴ
  びびって呼吸がうまくできなくて…息ができなくなる…」               ゴ
                                             ゴ
                                         ゴ
律「でもそれがどうしたっ!!!私達は」                   ゴ
                                             ゴ
唯律澪梓紬「ケイオンジャーだっ!!!!」                     ゴ
703 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:30:15.53 ID:/022muI0
律「…」 キリッ                                    ゴ
                                          ゴ
澪「…」 ブルブル                                  ゴ
                                         ゴ
紬「…」 キッ                                     ゴ
                                              ゴ
梓「…」 グッ                                        ゴ
                                              ゴ
唯「…」 フンッ
                                               ゴ
                                                  ゴ
さわ子『…私を止めるだなんて言うだけの事はあったみたいね         ゴゴゴゴ
                                                     ゴゴゴゴ
     私のプレッシャーに正面から対峙してまだ立ってるなんて』      ゴゴゴゴゴ
                                                 ゴ
                                                    ゴ
律「まあなっ!!」 グッ                                          ゴ
                                                   ゴ
                                                        ゴ
さわ子『そうね いくら私が 本気じゃなかったと 言っても十分凄いと思うわ』  ゴゴゴゴゴ
                                                        ゴ
                                                    ゴ
澪「なっ…ほ、本気じゃない?」                                   ゴ

                                               ゴゴゴゴゴ
さわ子『私は…あなた達が来るのを… 待っていた                         ゴゴゴゴゴゴ
                                                 ゴゴゴゴ


     お 前 ら が 来 る の を 待 っ て い た ぁ っ ! ! ! ! ! ! ! ! !

     __
     タ ヒ ねえエエエエエエエェェェェェェェェェエエエエエエエエエエエエエエエエエっっっっ!!!!!!!!! 』

ゴォオオオウッ

律澪紬梓唯「!!!!」
704 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:31:31.65 ID:/022muI0
ゴォオオオオオオオウッ             オオオオオ

                                  オオオオオオオオオオッ

律「っ…ぁあっ ぐっ」 ググッ
                                  オオオオオオオオオオオオオオオッ
律(さっきより…強烈なプレッシャーっ…)
                                           オオオオオオオオオオオオオオオッ
梓(寒気がするっ…… 心臓が爆発してしまいそうになるっ…)
                                      オオオオオオオオオオオオオッ
紬(正直、この場所にいるのが辛い……っ) 
                                  オオオオオオオオオオオオッ

澪 フラッ                               オオオオオオオオオオオオオオオオオッ

                               オオオオオオオオオオオオオオオッ
唯「! 澪ちゃんっ…」
                                            オオオオオオオオオオオオッ

澪「うっ… あ… ああ…」 ズサッ               オオオオオオオオオオオオオッ

                     リ タ イ ア
さわ子『まずは1人、戦意喪失… 再起不能ね』   オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ

                              オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ
律「澪っ!!!」
                                            オオオオオオオオオオオオッ
澪「……あっ うう…」 ガクガクガクガク
                                         オオオオオオオオオオオオッ
澪(こ…声が上手く出せない……) ブルブルブルブル
                                    オオオオオオオオオオオオッ

さわ子『動けなくても仕方ないわよ、澪ちゃん                    オオオオオオオオオオオオオオッ

     極度の怖がりなあなたが 気絶してない事が凄いくらいよ』  オオオオオオオオオオオオオッ

                                  オオオオオオオオオッ
澪「うっ…あぅ………」 プルプルプル
                                                  オオオオオオオオオオッ
澪(う、動けっ…私の体っ!! 動けよっ!!!!) ガクガクガクガク


さわ子『フフハハハハハ

ギュイイイイン シュッ

ザッ

梓「油断大敵です!」

さわ子『!!!!』
705 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:32:37.38 ID:/022muI0
律「よしっ、梓が背後を取ったっ!!!」

唯「『スピード』だねっ!!!」


梓「憂の仇っ!! 覚悟してくださいっ!!!」 ぶんっ


 ズ     ン  ッ  ! ! ! !

スカッ


梓「えっ?!」

スタッ

さわ子『どこを狙ってるの?梓ちゃん?』 クスッ

梓「!!!!」

梓(先生が私の背後にっ?!! うそっ!!どうやってっ!?!)


律「お、おい い、今の… 見えたか……?」

紬「さ、さわ子先生が梓ちゃんの背後を取った……?」

唯「そ、そんなの おかしいよ! あずにゃんの『スピード』に追いつけるなんてっ!!」

紬「……梓ちゃんの速さを超えた?」

律「違う…違うんだ さわ子先生は一瞬で… 移動したんだ…」

律(そして… そんな事出来る奴が前に…っ!!)


――

『 違うよ 』

『 チキンが

   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・
  追いかける真似事を 止めただけだ  』

――
706 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:33:37.61 ID:/022muI0
                          ・ ・ ・ ・ ・
さわ子『後ろを取られる気分はどうかしら あずにゃん?』

ガシッ

梓「っ!! 離し

梓「て… あ、あずにゃん?」

さわ子『そうよ、あずにゃんにゃん』 ニコッ

梓「な、何を言って…」


さわ子 ボソボソ

梓「えっ…」


梓「う あ」

梓「いやあああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!」 ブンブン


律紬唯「!!」
                    リ タ イ ア
さわ子『二人目、 戦意喪失… 再起不能!』


律「あ、梓っ!!!」


梓「や、やめてっ!! やめてえっ!!!!!」 ブンブン


律「さ、さわちゃん…何をしたんだ…?! 耳元で何か囁いてたけど…」

紬「梓ちゃんのあの拒否反応…ひょっとして……」


――

【 ドクターペッパーにまさる飲み物はないのにゃん!

  あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!      】

――
707 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:34:51.68 ID:/022muI0
唯「さ、さわちゃんっ!! あずにゃんに何をっ!!!!!」

さわ子『じゃあ 問題』 ジャジャーンジャーンジャンジャジャン けいおん!

唯「!」


さわ子『私は一体 梓ちゃんに何をしたでしょう?』

唯「えっ…」


律「! 唯、聞くな!耳を貸すな!!」


唯「う…あ… わかんない…わかんないよ…」 ポロポロ…


紬「唯ちゃん!?」 


唯「全然わかんないよぉ……」

              リ タ イ ア
さわ子『これで3人目、再起不能ね』


――

『ジャジャン!!突然ですが純ちゃんクイズです!!』

『ちょっきんちょっきん』

          『私がいばったらどうなるでしょう?』

――
708 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:36:00.14 ID:/022muI0
律「…ムギ、わかったか…?」

紬「うん、りっちゃんも?」

律「先生達や1組を操っていた力…

  アレはゴボウ男の必殺技だ…」

紬「梓ちゃんの背後に移動した力は…トリ男さんの必殺技よね…」

律「梓を再起不能にしたのは猫男の必殺技…」

紬「唯ちゃんを再起不能にしたのはカニ怪人ちゃんの必殺技…」


律「間違いない!さわちゃんは…怪人の力のおかげで…

  私達が戦ってきた怪人達…

  そ の 全 員 の 必 殺 技 が使えるんだっ!!」


さわ子『ふふ、その通りよ!

     だからこんな事だって出来るわ』 ニコッ

マイクスタンド「ふわっ」


律「!! マイクスタンドが浮いたっ!」


――

『ニコ』
       「ぴゅー」
 「ふわっ」
         「ぶんっ」

――
709 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:36:57.59 ID:/022muI0
律(あれはドアの必殺技っ!!!

   私達が講堂に来た時…扉や鍵が独りでに閉まったりしたのも…)

マイクスタンド「ぶんっ!」

紬「!!! りっちゃん危ないっ!」 ダッ

律「えっ」

どんっ

律「わっ」


 ゴンっ!!!

紬「痛っ!!」


律「ムギ?!!」


紬「うぅ……」 ドサッ

律「む、ムギ!私を庇って…」


さわ子『あら、りっちゃんに当てるつもりだったのに……

     …まあでもムギちゃん、前に私にカバン投げつけてきたものね、その時の仕返しって事で
              リ タ イ ア
     これで4人目、再起不能!』


澪「う……ぁぁ……」 ガクガク

梓「ぃゃ…  ぃゃぁ…」 ブンブン

唯「わかんない…… わかんないよ…」 ポロポロ

紬「うぅ……」


律「み、みんな……」 オロオロ
710 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:37:58.75 ID:/022muI0
さわ子『後は…りっちゃん1人ね』 コツコツ


   ゴゥッ!!!!!!    ゴゴゴゴゴ
                              ゴゴゴゴ
                                      ゴゴゴ
                                  ゴゴゴゴゴ
律「!! っ…!!」

律「く、来るなっ……」                        ゴゴゴゴゴゴゴゴ


さわ子『…私の必殺技『プレッシャー』は           ゴゴゴゴゴゴゴ

     そこそこ遠距離でも効果はあるけど            ゴゴゴゴゴゴゴ

     近づけば近づくほど効果が増すの』 コツコツ             ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

                                      ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
律「う…… あ……」
                                                ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

さわ子『さっきは講堂の舞台と入り口付近、随分離れた位置からの『プレッシャー』だったけど…
                                                             ゴゴゴゴゴゴゴ
     距離を詰めた時…その『プレッシャー』に耐えられるかしら』 コツコツ          ゴゴゴゴゴゴ

                                            ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
律(くそっ…… もう息が……)

                                                        ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
さわ子『もし動けたとしても… 息もできないそんな状態で、この私と戦えるのかしらね』 コツコツ

                                                ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
711 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:39:05.19 ID:/022muI0
さわ子『…』 コツコツ                          ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

                                         ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
律(やべぇ… どんどん近づいてきてる…逃げ… ないと…)

                                  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
さわ子『…』 コツコツ

                                ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
律(はは… 意識が… 朦朧としてきたや… )

                                   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
さわ子 ピタリ
                                  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
律「…」

さわ子『どう? ほぼ0距離から味わう私の威圧感は?』      ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

律「…ぁ…ぅ……」
                                    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
さわ子『…張り合い無いわねぇ まあいいわ
                                        ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
     もう動けないならとどめさしてあげる』
                               ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
律「…」

                             ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
さわ子『これで、終わり… あなた達の負けよ

     さようなら  ケイオンジャー 』


律(みんな………


                   ごめん………)


                              最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』 完
712 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:39:36.53 ID:/022muI0
                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
     ┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
   ┗ ┛  ┃ ┣┛┏┓┃  ┏┛┏  ┃ ┗━┛┏┛┃┗┻┛┏┛┣  ┏━━━ ┫┃┃
       ┃ ┃┗┛ .┃┃┏┛┏┛┃ ┃┏━━┛ ┏┛┏━━┛┏┛┗━┓━━━┛┻┛
     ┏┛ ┃    ┃┃┛┏┛  ┃ ┃ ┃   ┏┛  ┃   ┏┛┗┓┏┓┃     ┏┳┓
     ┗ ┛       ┗┛┗┛   ┗ ┛ ┗━┛     ┗━┛    ┗┛        ┗┻┛
713 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:40:02.56 ID:/022muI0
作者です、今回でケイオンジャーは全話終了しました

長々とお付き合いありがとうございます

後半はさわ子様無双でしたね、流石はさわ子様です

ケイオンジャー達をなぎ倒していくその様子は胸熱でした

ちなみに この後、我等がさわ子様はケイオンジャーにとどめをさして

救世主としてこの世界に降臨なされます

そして 理想の世界 ザ・さわ子ワールド を完成させ、

全ての人々をお救いに




「まだだ」








律「まだ 終わってなんかいないっ!!!!!!!!!!!」 ギュイイイイイイイイイイイイン


さわ子『?!!』


律「私達のケイオンジャーはまだ終わったりしないんだっ!!!!!!!!」 ゴォオ…
714 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:40:59.38 ID:/022muI0
さわ子『何っ?!』

律「まだ、私がいる… 

  軽音部の部長で!

  放課後ティータイムのドラマーで!

  ケイオンジャーのリーダーの私が残ってるっ!!」 ゴォオ…


律「だから私達はまだ負けてないっ!!!!」 ゴォオ…


さわ子『……『ヒートアップ』、元気になる必殺技… 地味すぎて忘れてたわ

     とは言っても… まさか私の『プレッシャー』すら物ともしないなんてね…』 ギリッ


律「私がちょっと睨まれた程度で挫けるわけないだろっ!」 ゴォオ…


さわ子『……でもりっちゃん一人、立ち上がったところで何ができるって言うのかしら

     『プレッシャー』が効かなくても 私には怪人達の必殺技が…』


律「 み ん な ! ! し っ か り し ろ っ!!!!!!!!」 ギュイイイイイイン

澪「はっ!」

梓「えっ?!」

唯「あれ…私何を…」

紬「…りっちゃん?」


さわ子『!!!!!』
715 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:42:07.11 ID:/022muI0
さわ子『な、何…!? どう言う事?!

     り、りっちゃんが声掛けただけで澪ちゃんたちが…』


律「皆、大丈夫か?!」 ゴォオ…



紬「私達が起き上がれたのはりっちゃんのおかげ?」 ゴォオ…

梓「そ、それだけじゃないです… なんだか力が沸いてきて」 ゴォオ…


澪「!」

澪(そうだよ… 律の律らしさ…

  律はただ明るくて元気なだけじゃない…

  律の元気は… 皆に…


   皆に元気をくれる 元気じゃないかっ!!!)


律「これが『ヒートアップ』の本当の力だっ!!」 ゴォオ…

唯「りっちゃんが私達に元気を分けてくれたんだねっ!!」 ゴォオ…

澪「ありがとう、律… おかげで目が覚めた!」 ゴォオ…

律「当然だろ… だって私は部長だからなっ!!」 ゴォオ…


さわ子『っ!!誰よ地味な必殺技とか言ったの!!!

     とんだチート技じゃないっ!!!!』
716 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:43:01.73 ID:/022muI0
律「さあ!今度はこっちからだ、さわちゃんっ!!」 ゴォオ…

さわ子『!』

律「おりやぁあっ!!!」 ゴォオ…

ブンッ

さわ子『っ!!』

 ズ     ン  ッ  ! ! ! !

スカッ

律「うおっと」 ヨロッ


さわ子 スタッ


律「トリ男の瞬間移動…」 ゴォオ…

律「でも… 舞台の方まで引き下がるのは 

  ちょっと臆病なんじゃないかっ?! さわちゃんっ!!」

律「チキンだけになっ!!」 ゴォオ…

澪「うまい事いったつもりか」 ゴォオ…


さわ子『…なんとでもいいなさい』ギリッ
717 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:44:08.52 ID:/022muI0
さわ子『…』


律「みんな、聞いてくれ」 ゴォオ…

唯「なんでしょう!部長!!」 ゴォオ…

梓「なんですか!? リーダー!」 ゴォオ…

律「きゅ、急に持ち上げはじめるなぁっ 恥かしいだろ……」 ゴォオ…

紬「ふふ… それでりっちゃん、どうしたの?」 ゴォオ…

律「さわちゃんが離れてる間に、作戦を伝えるぞ」 ゴォオ…

澪「…作戦?」 ゴォオ…

律「『ヒートアップ』のおかげで優勢にはなったけど…

  この状態でもさわちゃんに勝つのは難しいと思う…」 ゴォオ…

紬「…ええ、さわ子先生にはまだ怪人の必殺技があるもの…」 ゴォオ…

律「ああ…それに『ヒートアップ』を使っても…

  さわちゃんの『プレッシャー』を全部防ぎきれる訳じゃないみたいなんだ…

  ある程度は抑えられるけど… それでも打ち合うのは難しいと思う…」 ゴォオ…

梓「だから…作戦ですね!」 ゴォオ…

律「そうだ!私には皆の力が必要だ!」 ゴォオ…

唯「うん!私達にも出来るだけの事をするよ!」 ゴォオ…

律「ああ、期待してるぞ、唯!」 ゴォオ…
718 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:45:20.47 ID:/022muI0
律「いいか作戦は…」

  ゴニョゴニョゴニョ

梓「なるほど、いいと思います」

  ゴニョゴニョゴニョ

紬「でもその後どうしよっか…」

  ゴニョゴニョゴニョ

澪「ん…待てよ そこはこうしたら良くないか」

  ゴニョゴニョゴニョ

唯「!! それだよ!澪ちゃん!」

梓「この作戦なら… 勝てますっ!!」

律「ああ、それしかないなっ! 皆、やれるかっ!?」

紬「ええっ!!」

澪「…大丈夫… 頑張るっ!!」



さわ子『話はまとまったかしら?』


律「ああっ!! 待たせたなっ!!」


さわ子『なら… そろそろ攻めさせてもらうわよ』 ニコッ

椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」

椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」
719 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:47:36.90 ID:/022muI0
澪「!! 椅子を投げてくるのかっ?!!」

梓「それもあんなにたくさんっ!?!」


さわ子『それだけじゃないわよ… すぅ』

さわ子 カッ

    ゴォゥッ!!!!!!!!!    ゴゴ
                               ゴゴ
唯「! 『プレッシャー』…」                     ゴ
                                     ゴ
律「大丈夫だ、任せろっ!」 ギュイイイイイイイン                     ゴ
                                         ゴ

椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」   ゴ
                                            ゴ
椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」      ゴ

紬「!」 ギュイイイイイイイイイイン                              ゴ
720 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:48:03.58 ID:/022muI0
   ガシッ                                          ゴゴゴ
             バキッ!!!                       ゴゴゴ
ガシャアアアアン!!            メキッ!!!                   ゴゴゴゴ
                 ドカッ!! 
   ゴツッ!!!              ドガガアッ!!       ゴゴゴゴゴ
                                                 ゴゴゴ
              ズコォオオンッ!!!
                                             ゴゴゴ

さわ子『このプレッシャーの下で あれだけの椅子の下敷きにされたら…

     普通なら 無傷じゃすまないはず…』


紬「…」 ゴォオ…

紬「みんな!大丈夫よ!!」 ゴォオ…

唯「ムギちゃん!!」 ゴォオ…


さわ子『ちっ…!』

さわ子(『ヒートアップ』がかかってるとは言っても私の『プレッシャー』の中……少しは動きが鈍るでしょうに…

     最初に飛んできた椅子を掴んで盾にして…皆を守りきった… 流石は『フルパワー』ね…)

さわ子『けど…攻撃の手は緩めないわよっ!!』 ニコッ

椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」

椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」
721 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:51:52.80 ID:/022muI0
椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」

椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」


紬「たああっ!!」 ゴォオ…

  バシッ!  ビシッ!  ブシッ!  ベシッ!  ボシッ!

澪「流石、ムギ!」 ゴォオ…


さわ子『…っ』 ニコッ


椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」

椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」


椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」

椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」


紬「ええいっ!!!」 ゴォオ…

律「よし、このまま5人で固まって少しずつ近づくぞっ!!!」 ゴォオ…

澪唯梓「おおっ!!!」 ゴォオ…


さわ子(…まずいわね)
722 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:53:12.91 ID:/022muI0
澪(さわ子先生の『プレッシャー』は近距離でこそ より強い効果を発揮する必殺技だ

  なのに…先生は 私達が入ってきてから、律1人になるまで… 絶対に私達に近づこうとはしなかった!) ゴォオ…

梓(私が自分から近づいた時以外… その時以外は ずっと遠距離から攻撃してきてる…!

  つまりさわ子先生には近づけない理由がある!!) ゴォオ…

紬(それは… 怪人の力とケイオンジャーの力が使えるさわ子先生でも

   1人でケイオンジャー5人を相手するのは難しいからっ!) ゴォオ…

律(事実、私の必殺技で状況を引っくり返されたわけだしな!

  つまりは 多対一 はさわちゃんの望む所じゃないって事!! 

  さっきの皆に作戦を伝えた時も さわちゃんは私達を待ってた訳じゃない… 

  ただ集まってる私達に対して有効な攻め手が無かっただけなんだ!) ゴォオ…

唯(だから、私達5人が固まって動けばっ!簡単にはやられたりしないはずだよっ!!) ゴォオ…



さわ子(りっちゃんの『ヒートアップ』がある限り 精神攻撃系の必殺技は用を成さない…っ

     私の『プレッシャー』でさえもっ… 近距離でなら効くかもしれないけど… 近づくわけにはっ…)
723 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:54:12.57 ID:/022muI0
椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」
椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」

椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」
椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」  椅子「ぶんっ」

紬「せいっ!」 ゴォオ…


さわ子(こうやって ドア怪人の必殺技『パニックルーム』で 椅子を投げ続けても

     ムギちゃんのおかげで……大した足止めにもならないわね…)

さわ子(どうする…? 『瞬間移動』 で逃げる…?)


さわ子(はっ!! 逃げる? 何考えてるのよ私はっ)

さわ子(デスデビルのキャサリンがそんな情けない真似できるわけないじゃないっ!!!)


さわ子(だからっ… 迎え撃つっ!!!!!!) ギュイイイイイイイン
724 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:55:04.18 ID:/022muI0
さわ子「今…本物って奴を見せてやるっっ!!!!!!!!!!!!!!!」

  ゴオオオオオオオオオオゥッ!!!!!!!

                                オオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!
律「っ!! 強烈な『プレッシャー』…!

  皆、行けるかっ!?」  ゴォオ…                オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

澪「ああ…まだ何とか動けるっ…!」 ゴォオ…
                                                  オオオオオオオオオオオオオオオッ!!
梓「ええっ このまま近づきましょう!!」 ゴォオ…

                                               オオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!
さわ子(あの子達の狙いはきっと…… あの子の必殺技…!

     『瞬間移動』がある私に攻撃を当てられるのは…あの子だけだもの     オオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

     そしてその効果範囲… しっかり声の届く範囲まで近づこうとしてるっ!!)
                                                オオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

紬(皆を守りながら…さわ子先生にできるだけ近づく…!
                                                 オオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
  ある程度近づければ…必殺技を当てることができるっ!!)ゴォオ…
                                                        オオオオオオオオオオッ!!!
澪(でも…近づけば有利になるのは さわ子先生の『プレッシャー』も一緒だ…

  律の『ヒートアップ』で抑えられても完全に防ぐ事はできない…近づきすぎればやられるのは私達の方っ!)ゴォオ…  オオオオオオオオオオッ!

律(だから近すぎず遠すぎず…ギリギリまで近づく!!                      オオオオオオオオオオオオオオオッ!!

  『プレッシャー』の下でギリギリ動ける範囲で… 声の届く範囲まで近づく!) ゴォオ…
                                                      オオオオオオオオオオオッ!!
梓(でもその前に… さわ子先生が仕掛けてくるかもしれない…) ゴォオ…

唯(だから… その時はっ…) ゴォオ…                     オオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!


紬律唯澪梓 ジリジリ…                        オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!


さわ子 ニヤリッ                                     オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

さわ子『あなた達の位置は…

     丁度 講堂の中心地点! この時を待っていたわっ!!!!』
725 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:56:20.70 ID:/022muI0
                           さわ子 ニコッ


                        椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」

                  椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」

              椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」

         椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」          椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」

       椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」                椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」

     椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」       紬「!!」        椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」

    椅子「ふわっ  椅子「ふわっ」      唯「!」  梓「!」      椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」
 
     椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」     律「!」  澪「!」     椅子「ふわっ」  椅子「ふわっ」

       椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」                椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」

         椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」          椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」

              椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」

                  椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」

                        椅子「ふわっ」 椅子「ふわっ」
726 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:57:26.01 ID:/022muI0
さわ子『全方位から飛んでくる椅子の群れ!!防ぎ切れるかしらっ!?!』


紬「私は… 皆を守ってみせるっ!!」 ギュイイイイイイン

律「ムギ…!」 ゴォオ…

唯「ムギちゃんっ!」 ゴォオ…


さわ子『その息や よしっ!!!!!』


椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」

紬「かぁあああああああっ!!!!」 ゴォオ…

  ガシッ!    ギシッ!    グシッ!     ゲシッ!     ゴシッ!


椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」

紬「さぁあああああああっ!!!!!!」 ゴォオ…

  ザシッ!    ジシッ!    ズシッ!     ゼシッ!     ゾシッ!


椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」

紬「たぁあああああああっ!!!!!!!」 ゴォオ…

  ダシッ!    ヂシッ!    ヅシッ!     デシッ!     ドシッ!


椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」 椅子「ぶんっ」

紬「はぁあああああああっ!!!!!!!!!!」 ゴォオ…

  バシッ!    ビシッ!    ブシッ!     ベシッ!     ボシッ!
727 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:57:59.53 ID:/022muI0
紬「ぜぇ…ぜぇ…これで椅子は全部!!!」 ゴォオ…


さわ子『甘いわっ!!!飛んでくるのは椅子だけじゃないわよっ!!!』 ニコッ

紬「えっ」


さわ子『そして頭上にも気を配るべきだったわねっ!!!!』

マイクスタンド「ぶんっ」

紬「!!!」


律「みんな! 上だっ! 避けろっ!!!!」

澪唯梓紬「おうっ!!」

バッ

ガッシャアアアアアンッ!!
728 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 20:58:48.21 ID:/022muI0
                紬 ダッ!

   唯 ザッ!
           マイクスタンド「ガッシャアン!!」
                                   梓 タッ!
  
   律 サッ!

                 澪 バッ!



さわ子『そうそれでいいっ! むしろそれは避けてもらわないと困るわ!

     だって…講堂の中心で…皆の中心の位置にマイクスタンドを落されたら!!

     バラバラの方向に逃げるしかないものねえっ!!!!』


 ズ     ン  ッ  ! ! ! !

澪「!」


さわ子『そうやって りっちゃんから引き離せば… 『プレッシャー』は十二分に効くようになる!!!

     後は1人1人狩ればいい、そうよねぇ 澪ちゃんっ!!!!』 ギュイイイイイイン

          ゴゥッ!!!             ゴ
                                    ゴゴ
律「おっとー! 私がどうしたってっ!」 ギュイイイイイイイン        ゴゴゴ

                                           ゴゴゴ
さわ子『なっ!!!! りっちゃん!? どうしてこっちに!!?』
                                             ゴゴゴ
律「誰を狙うかわからない状況なら駆けつけられなかったさ
                                             ゴゴゴ
  瞬間移動に追いつくなんて出来っこないからな…
                                                ゴゴゴゴゴゴ
  でも移動先さえわかればそうじゃないっ!
                                                    ゴゴゴゴゴ
  さわちゃんは絶対に澪を狙うってわかってたしな!!」 ゴォオ…
                                                    ゴゴゴゴゴゴ
さわ子『っ!!!!!』
                                                       ゴゴゴゴゴゴ
律「さわちゃんは瞬間移動で、殴ったり蹴ったりする攻撃はほとんど避けられるけど!
                                                      ゴゴゴゴゴゴ
  それでも ”声”を 避けることはできないはずだっ!周囲に一瞬で届く ”声” ならな!
                                                         ゴゴゴゴゴゴゴ
  だったらさわちゃんが一番最初に倒すべきは『クールダウン』の使える 澪ってことだろ?」 ゴォオ…
729 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:00:10.25 ID:/022muI0
さわ子『…それがわかったから…』

律「?」 

さわ子『それがわかったから何っ!?!』 カッ!!

  ゴォオオオオオオオッ!!!!!!!
                         オオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

律「っ…! やっぱり…『ヒートアップ』があっても            オオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!

  この距離からの本気の『プレッシャー』はキツイか…っ」
                                                   オオオオオオオオオオオオオッ!!!!!
澪「り、りつ…っ!」 ガクガク…
                                                          オオオオオオオオオオッ!!!

さわ子『フフハハッ!!! これだけ近ければっ!!!
                                                         オオオオオオオオオオオオオッ!!!
     『ヒートアップ』があったってまともに動けないでしょ!?!
                                                                オオオオオオオオオッ!!
     澪ちゃんなんて何とかうめき声を出すのが精一杯!!必殺技なんて使えるわけないわっ!!!』

澪「う…うぅ…」 ガクガク                                           オオオオオオオオオオオオオッ!!!

                                                    オオオオオオオオオオオオオオッ!!!
さわ子『そして りっちゃん1人なら肉弾戦でも十分圧倒できる!!!』
                                                     オオオオオオオッ!!!!!!!
梓「じゃあ、もう1人増えたらどうですかねっ!!」 ブンッ
                                                   オオオオオオオオオオオオオオッ!!!!
さわ子『っ!!!!』 サッ

スカッ                                                     オオオオオオオオオオオオッ!!!

梓「くっ、これだけ強力な『プレッシャー』の下だと…
                                                         オオオオオオオオオオオオオオッ!!
  『ヒートアップ』があっても…どうしても『スピード』が落ちちゃいますね…」 ゴォオ…

さわ子『梓ちゃんっ!!!』 ギリッ
                                                   オオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
さわ子(迂闊だった…っ!!バラバラに逃げたって!!
                                                  オオオオオオオオオオオオオオオッ!!
     梓ちゃんの『スピード』なら合流も一瞬…っ!!!)
730 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:01:06.69 ID:/022muI0
梓「それじゃあ次行きますよっ!律先輩!!」 ギュイイイイイイイン!
                                               オオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
律「おうっ!!!」 ゴォオ…

                                              オオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
律「おらぁあっ!!」 ゴォオ…

さわ子『この程度っ!』 サッ
                                                  オオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
梓「後ろですっ!!!!」 スッ

さわ子『!!!!』 ササッ
                                               オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
梓「そっちじゃありませんよっ!!!」 シュッ

さわ子『なっ!! ぐっ!!!』 ガシッ
                                               オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
さわ子(今更だけど『スピード』が厄介っ!!!
                                                オオオオオオオオオオオオオオッ!!
     精神攻撃の効かない梓ちゃんがこんなに強いなんてっ!!)

律「多対一に持ち込めればこっちのもんだ!!」 ゴォオ…           オオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

梓「はいっ!」 ゴォオ…
                                  オオオオオオオオオオオオオッ!!

さわ子『っ…!!』                               オオオオオオオオオオオオオオッ!!!

律「よっしゃああっ!!!」 ゴォオ…
                                             オオオオオオオオオオオオオオオッ!!
梓「せぇええいっ!!」 ゴォオ…
731 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:01:53.64 ID:/022muI0
                                              オオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!
さわ子『でも!! あんまり私を舐めないことね…っ!!!』

ガシッ ググッ                                       オオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

律「!!」 梓「!!」
                                         オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!
律「私達の攻撃を…っ!」

梓「同時に防いだっ?!」
                                           オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!
さわ子『腐っても私はケイオンジャー…!

     この『プレッシャー』の効果の届く範囲なら私は無敵っ!!』     オオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!

                                             オオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!
紬「じゃあ、その外からの攻撃なら?」

                                         オオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!
さわ子『は?』

さわ子(ムギちゃんの…あの位置から攻撃?)                    オオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

                                          オオオオオオオオオオオオオッ
紬「よいしょっと!」
                                            オオオオオオオオオオオオッ!!!!!
マイクスタンド「あせあせ」

さわ子『まさかっ…!!投げっ?!』                           オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!


紬「えいっ!!!!」 ブンッ                         オオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

さわ子『っ!!!!!!!!!!!!!』
                                                  オオオオオオオオオオオオッ!!!!!
さわ子(ダメッ!! 今は両手が塞がってる!!無防備すぎるっ!!!!)

ガッシャアアアアアアアン!!!
732 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:02:32.43 ID:/022muI0
 ズ     ン  ッ  ! ! ! !


さわ子『はぁ…… はぁ……』


さわ子『っ!!!!!!』


さわ子(…思わず『瞬間移動』で舞台まで後退してしまったっ……屈辱だわっ!!!)


さわ子(でも………澪ちゃん達は入り口付近………

     この距離なら…大丈夫…… 澪ちゃんの”声”は… 『クールダウン』は届かない…… 

     …一旦仕切りなおす!)


唯「さわちゃん、さわちゃん」


さわ子『!』


唯「ピース!!」 ブイッ
733 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:03:21.30 ID:/022muI0
さわ子『なんだ、唯ちゃん… 舞台袖に隠れてたの…』

唯「うんっ!そうだよっ!」

さわ子『…出てきたところ悪いけど、唯ちゃんは私の敵じゃないわよ?

     私にとって驚異的な必殺技を持ってる訳でもないし…

     りっちゃんが近くにいないこの位置でなら…

     『クイズ』で混乱させてもいいし、『プレッシャー』で気絶させても…』

唯「…さわちゃん」

さわ子『?』


唯「私達の勝ちだよっ!!!」 ブイッ

さわ子『はぁ? 何言って…』



澪 ≪ と き め き シ ュ ガ ー ≫


さわ子『っ…?!!?!』 ぞ わ っ! ! !

さわ子(う、嘘!!? し、しまった!?!)

さわ子『…』 プルプルプルプル

さわ子(か、体がっ 動かないっ!!!)
734 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:04:19.02 ID:/022muI0
さわ子(て、て言うか… 今の澪ちゃんの…声…!!? どうしてっ!?

     ど、どうやって 入り口近くから…この舞台まで声をっ!?!)


澪 ≪ 大 切 な あ な た に   カ ラ メ ル ソ ー ス ≫


さわ子(! 澪ちゃんが持ってるのは ま、 マイク ?! )


澪 ≪ グ ラ ニ ュ ー 糖 に   ブ ラ ウ ン シ ュ ガ ー ≫

スタンド「…」


さわ子(!!! じゃ、じゃあ… ム、ムギちゃんがマイクスタンドを投げたのは…

      私に当てるつもりじゃなくて…っ 澪ちゃんにマイクを渡すためっ!?!)


澪 ≪ メ ー プ ル   ハ チ ミ ツ   和 三 盆 ≫


唯「だから私は! 澪ちゃんがマイクを拾う一瞬の間!さわちゃんの気を引けばよかったんだよっ!」 フンスッ

さわ子(っ!!!!!やられたっ!!!!)


澪 ≪ あ な た の た め に カ ラ メ ル ソ ー ス ≫
735 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:06:04.91 ID:/022muI0
タッタッタッタ…

律「そして!澪の『クールダウン』は聞いた相手の動きを封じる事ができる!!

  動きを封じてさえしまえば『瞬間移動』で逃げることもできないよなっ!!」 タッタッタ…

律「いけっ! 唯!!!!!!」 ギュイイイイン

唯「うんっ!!!」 ゴォオ…


澪≪ ち ょ っ ぴ り 焦 げ 付 い ち ゃ っ て も ≫


唯「いっくよーっ!!」 ゴォオ…

さわ子(!!!!!!)

さわ子(ちょっ、ちょっと待って!!!

     いくらケイオンジャーの防御力があってもっ今は無防備っ!!

     しかも相手もケイオンジャーで… 『ヒートアップ』がかかってる状態で…

     そんな状態で殴られたらっ!!!!)


唯「やあああああっ!!!!!」 ゴォオ…

さわ子(動けっ!!! 動けぇっ!!!!

      私のからだああっ!! 動けぇえっ!!!!)


澪≪ あ な た の 火 加 減 で お い し く な る の ! ! ! ≫

さわ子(動けえええええええっ!!!!!!!!!)


    ゴ  ス  ッ  ! !

唯「…」 ググッ

  さわ子『あ… ぐぅっ…… かはっ…!』


            バタン!
736 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:06:59.42 ID:/022muI0
さわ子『…』


唯「…」

律「…」

澪「…」

紬「…」

梓「…」


さわ子『…』


澪「さわ子…先生?」

梓「気絶してる…?」

紬「て言う事は…」

唯「勝った…?」

律「…ああ…


  私達の勝ちだ!」


澪梓紬唯律「勝ったぁああああああっ!!!!!!!!」
737 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:08:55.95 ID:/022muI0
紬「作戦通り!上手くいったね!」

律「ああ、5人で固まって動けば

  きっと、さわちゃんは私達を引き離そうとするはずだって思ってたからな!」

梓「そしてその後は澪先輩を狙うことも!」

澪「梓の『スピード』に任せた攻撃さえ、『瞬間移動』で避けられるさわ子先生に

  攻撃を当てるなら…動きを封じる私の必殺技しかなかった…

  私の詩なら『瞬間移動』を使う前に動きを止められたから…」

律「だからそのために… 私達は多対一の状態に持ち込んだ

  私達が戦ってる隙に 『クールダウン』を使えれば良し!」

澪「実際には… 近くだとすくんじゃって… 声を絞り出すのがやっとだったけど…」

律「使えなくても、多対一で私達が攻めまくればいい!

  上手く攻め切れれば さわちゃんは仕切りなおすために『瞬間移動』で後退する!」

唯「でも… よく舞台の方に後退してくるってわかったね!」

梓「律先輩の『ヒートアップ』で私達が起き上がった時も 怯んださわ子先生は舞台の方に逃げてましたから」

律「そう言うこと それにできるだけ距離を離そうとするだろうからな… そのために澪には入り口の方に逃げてもらった

  そして、さわちゃんがその場から引けば……そしたら澪は『プレッシャー』の範囲外!自由に動くことができる!

  声を届けるために近づかなければならない問題も…マイクを持てば解決する!」

澪「後は『クールダウン』で動きを止めて…」

唯「私が攻撃して勝つ事ができましたっ!!」

梓「おいしい所だけ持って行きましたね…」

唯「えへへ〜」 ニコニコ
738 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:10:58.03 ID:/022muI0
唯「でも… どうしてマイクがあったんだろう…」

澪「今更っ?!」

梓「ライブをしていたからですよ」

唯「ライブ?」

紬「そう言えば入ってきたときは、先生 ギターを持ってたわね」

澪「根●さんの必殺技はライブを聞かせて、その結果の洗脳だからさ」

唯「なるほど」


律「それにしても… 怪人達の必殺技を使ってきたのはビビッたなぁ…」

唯「平沢チキンの『瞬間移動』! カニさんの『クイズ』に〜

  猫男さんの『高速言語』、ドアちゃんの『パニックルーム』…

  そして●岸さんの『サタニックエンペラー』……


  …あれ?誰か忘れてるような……」

澪「誰か…忘れてる?」


――

  『いつか皆さんの横に立っても恥かしくない人気者になってみせます!』


        「いつの間にか現れて、いつの間にかいなくなってるか…」

――
739 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:11:41.71 ID:/022muI0
澪「いつの間にかいなくなってる…?」

澪「!!!!!」 バッ



律「? どうした、澪?

澪「しまったっ…」

紬「え?」

澪「さわ子先生がいないっ!!!!!」

律唯紬梓「!!!!!」


律「う、嘘だろっ?!本当に居なくなってる!?!」

梓「そ、そんな!!さっきまで確かにそこに倒れて!!!」


澪「三浦さんの『エアフィッシャー』… 周りから忘れられる必殺技…

  それを使ってこの場から離脱したんだっ!!」

律「なんだってっ!!!」

梓「だ、だとしたら…!」

紬「!! 外の皆が…危ないっ!」

唯「み、みんながっ…!!」
740 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:13:05.74 ID:/022muI0


校庭!


1組A「…あれ?私達ここで何して…?」

1組B「確か学校に閉じ込められて…先生達に連れられて…」

1組C「さわ子先生のライブを聞いて… それで…うーん思い出せない……」


紀美「…この子達にかけられていた洗脳が解けた…

    さわ子がやられて、力の維持が難しくなったのかしらね

    ……よくやってくれたわ… ケイオンジャー」

1組A「あれ、あそこで歩いてる人って?」

1組B「何かヨロヨロしてるけど…」

紀美「?」




ヨロ ヨロ …

さわ子『ぜぇぜぇ…っ』 ヨロヨロ…




紀美「!!! どうしてさわ子がここにっ?!?!」
741 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:13:47.12 ID:/022muI0


講堂入り口!


川上「嘘…!私はずっとここに居たっ!

    なのに私に気付かれないでどうやって講堂から出てきたのっ?!」

キィイ!

律「川上さん!」

川上「ケイオンジャー!」

澪「さわ子先生は?!」

川上「あそこっ!!

    あそこに居るわっ!! 校庭にっ!!」

唯「さわちゃんっ!!!」

澪「『エアフィッシャー』は気付かれずに集団の中に紛れ込める必殺技でもある!

   それを使ってあの場所までっ!!!」

川上「…キャサリンは…何をするつもりなのっ?!」

紬「わかりません… この追い詰められた状態で…何を…」


梓「…あっ!! ま、まさかっ!!!!」


――


   『   十 `  ナ| 十  十     十    十   十   ノ   .| | | | |
      <l ̄)  乂 巾  レつ や <レつ <レつ <レつ /‐、ノ  ! ! ! ! !  』


――
742 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:14:34.66 ID:/022muI0

さわ子『まだよ…  まだ私は終わってないっ…!!!』



さわ子『私が終われば… 私の理想も終わってしまう…!!』



さわ子『だから私は負けるわけには…いかないっ!!』



さわ子『もっと力を……』



さわ子『もっと私に力をっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』 コォオオオオオオ



ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!!



1組A「わわっ! 地震?!」

1組B「な、何が起きてるの…?」

紀美「みんな!説明は後!!!!

    早く校内に避難してっ!!!!!」

1組C「え、えっ?誰?」

紀美「誰だっていいでしょうがっ!!!

    死にたくなきゃとっとと避難しなさいっ!!!!!」

1組C「は、はいっ!!」
743 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:15:21.84 ID:/022muI0


川上「この地面の揺れは…まさか…さわ子…」

梓「怪人の力を暴走させて… 巨大化するつもりですっ…」

川上「そんな…」

律「くっそー… ただでさえ… さわちゃん強かったのに…」

紬「巨大化なんてしたら… どうやって対抗すれば…」

唯「さわちゃん…っ」

澪「…」

澪「…みんな!!」

唯「澪ちゃん?」


澪「ケイオンガーを呼ぼう!!」

唯律紬梓「!」
744 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:18:13.83 ID:/022muI0
川上「ケイオンガー? それってあのロボットの事?」

梓「はい、そうですけど…」

律「で、でもケイオンガーは今はガレキの山だろ!?」

澪「ケイオンジャーの力は… 心の力だ…」

律「?」

澪「…私達は スーツが無くてもケイオンジャーに変身する事ができたっ!

  だったら! ケイオンガーも一緒だ!!」

紬「! そっか… ケイオンガーだって私達の心の力!!!!

  ケイオンガーは私達の心の思うままに動いてたもの!!

  皆が”呼べば”駆けつけてくれた! 皆が”歩け”って思えば歩いてくれた!

  それなら… ”元に戻って”って思えば…」

唯「!! ケイオンガーが元の姿に戻るって事!?」

律「!!! そう言う事か!!」

梓「で、でもそんな事が可能なんでしょうか?」

川上「…いけると思う

    あのロボットがケイオンジャーの心の力で動いてるなら…

    それで問題なく修復する!」

唯律澪紬梓「!」

律「よしっ!! だったら早速ケイオンガーを呼ぼう!!」

紬「ええっ! 早くしないと先生が…」


ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


唯律澪紬梓「!!!」
745 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:19:04.34 ID:/022muI0
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ろうか!


木下「じ、地震?!」

姫子「ち、違う! こ、コレって」

いちご「…昨日と同じ揺れ方」

信代「た、確か昨日はこの後…」

松本「巨大な人影が現れて…」


和「!! まさか…さわ子先生が?!」


スゴゴゴゴゴゴゴ…!!


佐々木「!! み、皆!! み、見て! アレ!」


風子「! あ、アレは…」

  
746 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:20:46.78 ID:/022muI0
……

巨大さわ子『 この世界の…

                     全てが憎いっ!!!!!!!!!!!』



ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!



巨大さわ子『   ___         ヽ   ヽ    ヽ   ヽ    ヽ   ヽ    ヽ   ヽ       ┃  ┃   ┃  ┃
          ノ┐ レ   十,-、  ー フ  ーフ  ー フ  ーフ  ー フ  ーフ  ー フ  ーフ       .┃  ┃   ┃  ┃
           7 . |_.  ノ|  の  /-、_ /-、_ /-、_ /-、_ /-、_ /-、_ /-、_ /-、_ つ    o    o    o   o   』



                                                    ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!



3年2組「巨大なさわこ先生!!?」
747 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:21:19.45 ID:/022muI0
……

澪「ひぃいいいっ!!!」

唯「さ、さわちゃん最終形態…!」

律「全てが憎いって …さわちゃん…完全に暴走してるじゃないか!!」

梓「もし…さわ子先生が暴れたら… きっと憂の時の比じゃ済みません…」

紬「これ以上被害が拡大する前に… 食い止めないとっ!」



川上「お願いよ、ケイオンジャー…」

澪「川上さん」

川上「キャサリンを… さわ子を止めてあげて…っ!」 ポロポロ

梓「!」


唯「大丈夫!私達に任せてっ!!」

川上「…」

唯「皆も!さわちゃんも!私達が助けるよ!」

唯「だって私達は!」

唯澪律梓紬「ケイオンジャーだからっ!!!」

川上「…ありがとう…ケイオンジャー…」
748 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:21:59.26 ID:/022muI0
律「それじゃあ…皆!」

澪「ああ!」

梓「はい!」

紬「ええ!」

唯「うんっ!」 フンスッ



唯律紬澪梓「せーのっ!!」


唯律紬澪梓「レッツゴー!!!! ケイオンガー!!!!!!!」


唯(お願いっ!!元の姿にもどって私達を助けて!!)







キランッ
 
749 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:22:38.32 ID:/022muI0

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!


松本「!! アレは何?!」

和「アレは…

  もしかして唯のギ 三花「鳥か!?」

            佐藤「飛行機か!?」

              瀧「いや…」


     ビューーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!


       三花・佐藤・瀧「ギターだっ!!!!!!」


和「…」

三花「…」

佐藤「…」

瀧「…」


三花「イェイ!解説完了♪」

佐藤「決まったね!」

瀧「バレー部をよろしく!」

和「ちょっと、あなた達 幼馴染の台詞に割り込まないでくれるかしら」
750 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:23:39.06 ID:/022muI0
ビューーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!


唯「来たよっ!!!」

澪「本当に…元の姿に戻すことができた!」

紬「私達の思いが伝わった…」


両足!!
        キーボード!!!!
                       ガシャアアン!!
胴体!!
        ドラム!!!!
                       ズドーン!!!
左手!!
        エリザベス!!!!
                       ズシャアアン!!
右手!!
        むったん!!!!
                       ギラァアン!!!
頭!!
        ギー太!!!!
                       ドッシャアン!!


大旋士!!!!

             ケイオンガー!!!!!!!

                                  ババァアァアン!!!


律「……相変わらずダサいなぁ…」

ケイオンガー「!」 ガビーン!

梓「でも、これで巨大化したさわ子先生に対抗できます!」

澪「ああ、律!」


律「おう!ケイオンジャー!!搭乗だっ!!」 バッ

唯澪紬梓 パッ
751 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:24:11.70 ID:/022muI0
コクピット!


律唯澪紬梓 パッ


唯「うーん!相変わらずいい景色だね!!」


梓「ええ、何と言ってもこの町が一望できますから!」


紬「うん、私達の町… 守りたい皆の住んでる町」


澪「この町を守るために私達は戦うんだ」


律「そして今回は…



巨大さわ子『うがあああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!』



唯「…さわちゃん」


唯「さわちゃん!今、私達がさわちゃんを止めてあげるからね!!!」
752 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/30(木) 21:24:11.37 ID:lDQZY.Eo
ワロタwww
753 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:25:17.64 ID:/022muI0
巨大さわ子『ケイオンジャアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!』


ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!


巨大さわ子『   ___         ヽ   ヽ    ヽ   ヽ    ヽ   ヽ    ヽ   ヽ       ┃  ┃   ┃  ┃
          ノ┐ レ   十,-、  ー フ  ーフ  ー フ  ーフ  ー フ  ーフ  ー フ  ーフ       .┃  ┃   ┃  ┃
           7 . |_.  ノ|  の  /-、_ /-、_ /-、_ /-、_ /-、_ /-、_ /-、_ /-、_ つ    o    o    o   o   』



     ━━┓〃  ┏┻━┓
          ┃        ┃   ヽヽ┏
     .━━┛       ┛      ┛


ケイオンガー「!!!!!!!!!!!!!」


     ━━┓〃  ━━┓〃 ━━┓〃  ━━┓〃
          ┃         ┃       ┃         ┃   ・  ・  ・
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754 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:25:55.02 ID:/022muI0
コクピット!


グラグラグラグラグラグラグラ!!!!!!!!!!

  唯「わわわわわっ!!」

         律「相変わらずバランス悪っ!!!!!」
                                         グラグラグラ!!!
      紬「こ、このままじゃあ倒れちゃう!」

   梓「…巨大化した事でさわ子先生の『プレッシャー』も強化されてますね…」

 澪「何とかしないと… 律! ど、どうする?!」
                                          グラグラグラグラ!!!
     律「! わ、私?!」

   澪「リーダーだろ」

 律「ケイオンガー呼ぶって言ったの澪じゃんっ!」           グラグラグラグラ!!!!

      紬「ケイオンジャーは心の力! ケイオンガーの動力は私達の心!

        だから… 私達の思い通りに形を変えることもできるんじゃないかしらっ!!」  グラグラグラグラ!!!

        律「それはつまり… 変形かっ!?」
                                                    グラグラグラグラ!!
          唯「へ、変形!! それいいね!! カッコイイよ!!」

        澪「心の思うままに変形か…そうか、だったら!」
                                                   グラグラグラグラグラ!!
     梓「今よりバランスの良い格好を想像すればいいって事ですよね!!」  

    澪「ああっ!そうだ!!」
                                               グラグラグラグラグラグラ!!
   唯「で、でもどんな姿 にしようっ!?!」

     律「どんなだって良くないかっ!!?」                           グラグラグラグラ!!!

      澪「いや…良くない! 私達の心を1つにしないとケイオンガーは動かないんだ!

         だから形を変えるなら私達の想像も1つにしないとっ!!」          グラグラグラグラ!!!
755 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:26:51.72 ID:/022muI0
    唯「わ、私達の想像を1つにっ!!?」                グラグラグラグラグラ!!!!

      律「それってめちゃくちゃ難しくないかっ?!!」

            澪「イメージを統一すれば何とか…」             グラグラグラグラグラグラ!!!!!

       唯「私達のイメージ… ティータイムとか?!」

    律「よ、弱そうじゃないか?」                               グラグラグラグラ!!!!

          唯「じゃ、じゃあケロ!!!そうだケロがいいよ!!」
                                               グラグラグラグラ!!!!!
                梓「ダメですっ! それは却下です!!」

          唯「ええぇっ… あずにゃんのいけず!」           グラグラグラグラグラ!!!

     澪「今のさわ子先生に対抗できないとダメなんだぞ!」
                                                    グラグラグラグラグラグラ!!!!
          紬「うーん……」

              梓「…そもそも…どうやってさわ子先生に対抗するんですか?」
                                                         グラグラグラグラグラ!!!!
          律「それはやっぱり鉄建制裁じゃないのか」

        梓「ダメですっ!!!!」
                                                グラグラグラグラグラグラ!!!!!
      律「って言ってもなぁ…」

     梓「だいたい私達の楽器は武器じゃないんですから!」              グラグラグラグラグラグラグラ!!!!


   梓「楽器は殴ったりするものじゃないです!」 
                                                グラグラグラ!!!!
     唯「はっ!」

  唯「そうだよ、りっちゃん! 楽器は殴るためのものじゃないよ!」
                                                    グラグラグラグラ!!!
     律「そりゃあそうだろうけど…」

  唯「そうだよ… 私達の楽器は
                                               グラグラグラグラ!!!!
     ギー太はっ!

         演 奏 す る も の だ よ っ ! ! ! ! 」

  律澪紬梓「!!!」
756 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:27:50.62 ID:/022muI0
     澪「演奏…」

         律「するもの…」                               グラグラグラグラグラ!!!!

           梓「そ、そうですっ!!楽器は演奏するものですよっ!!」

             紬「確かに…で、でもそれが…」

                                                    グラグラグラグラグラグラグラ!!!
          唯「そしてそれが 私達がさわちゃんに対抗する方法だよっ!!」


        梓「えっ…もしかして…さわ子先生のプレッシャーに…」
                                             グラグラグラグラグラグラグラグラ!!!!
      律「私達の演奏で対抗するつもりか?」


      唯「そう!私達の演奏を聞けばね                      グラグラグラグラグラグラグラ!!!!

         暴走したさわちゃんもきっと目が覚めて元の姿に戻るはずだよっ!」 フンスッ

          澪「私達の演奏で…」

       紬「さわ子先生の目を覚まさせる…?                  グラグラグラグラグラグラ!!!!

         ……それってなんだか…」

                                            グラグラグラグラグラグラグラ!!!!
      律「面白いなっ!!!」

            唯「でしょーっ!」 

       澪「…ああ!なんだかいいな!それ」               グラグラグラグラグラグラグラ!!!

    紬「うん!!すっごくいい!!」

      梓「確かに 一番私達らしい方法かもしれません!」         グラグラグラグラグラグラ!!!!



ケイオンガー ギュイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!

唯律澪紬梓「!!」
757 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:28:47.67 ID:/022muI0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオ!!!!!!!


ガシャンッ!!!          ガシャンッ!!!!


           グオオオオオンっ!!


      シュルルルルルルル ピシャーン!!!

      シュルルルルルルル ピシャーン!!!

           ドラドラドラドラ!!!

                        ジュインジュイン

唯「ケイオンガーが…」
                         ピュルルルルルルルルルル!!!
律「変形してるのか?」

          グォオオオオオオオ

梓「こ、これは…」
                              パン!パン!パン!パン!
紬「!! 足場が上がっていってる?!」
                              ジャラララアアアアアアアアン!!!!
澪「コクピットが…上昇してるんだ!」


ピカッ!!!!!!!!!!!


唯律梓紬澪「まぶしっ…」

―――

――

758 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:29:42.93 ID:/022muI0


――

―――

唯「…」

律「…」

澪「…」

紬「…」

梓「…」


律「ん… 変形が終わったのか?」

澪「ここは…外…?

  !! って… た、高い…」

紬「……コクピットが上昇して行って…外に出たみたいね…

  だから今は… ケイオンガーの天辺にいるのかしら?」

梓「! 皆さん、周りを見てください!」



唯「これは……ステージ……?」


律澪紬梓唯「!!!」

律澪紬梓唯「野外ステージ!!!」
759 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:30:21.04 ID:/022muI0
律「ケイオンガーが変形して私達のステージになったのか…」

唯「! あそこに落ちてるのは… ギー太!!」

トテトテ…

唯 ギュッ

澪「エリザベスも…」 ヒョイ

梓「私のむったんもあります」 ヨット

ポロロン♪

紬「キーボードも!」

ドン ドン シャーン!

律「ドラムもなっ!」


澪「…ケイオンガーがこの形に変形したのはきっと…」

紬「みんなの演奏したい気持ちが1つになったから…」

律「ま、ちょっとステージの位置が高いけどな… でも…ここなら…さわちゃんにもよく見える!!」

梓「ええ、そしてよく聞こえるはずです! 私達の音が… 私達の演奏が!」

唯「うん!私達の演奏を聴けば…さわちゃんもきっと…元の姿に戻ることができるはずだから!

  待ってて…さわちゃん! 今から…私達の音を届けるから!!!」


巨大さわ子『……』
760 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:31:19.16 ID:/022muI0
巨大さわ子『…ケイオンジャー』




巨大さわ子『  ノ―┬   / ──┼  \    \\ 〃     ―――                  ┃ ┃ ┃
            | /|   /|     /    / ┼‐┐    ヽ'  ー―,  ー―,  ヽヽ|  ┃ ┃ ┃
            ┘   |  /  |  ー‐'   ー‐ '   |      /    )     )    /   o  o  o  』


     ━━┓〃  ┏┻━┓
          ┃        ┃   ヽヽ┏
     .━━┛       ┛      ┛



     ━━┓〃  ━━┓〃 ━━┓〃  ━━┓〃
          ┃         ┃       ┃         ┃   ・  ・  ・
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                                     ━━┓〃  ━━┓〃 ━━┓〃  ━━┓〃
                                          ┃         ┃       ┃         ┃   ・  ・  ・
                                     .━━┛    .━━┛   .━━┛    .━━┛



律「っぅう!! 豪快なプレッシャー…!」

澪「ああ… でも…この程度のプレッシャー!             ━━┓〃  ━━┓〃 ━━┓〃  ━━┓〃
                                             ┃         ┃       ┃         ┃   ・  ・  ・
  いつものライブに比べたら全然平気だっ!」            .━━┛    .━━┛   .━━┛    .━━┛


律「おっ、澪! 言うようになったじゃん」

梓「でも澪先輩の言うとおりです!」                             ━━┓〃  ━━┓〃 ━━┓〃  ━━┓〃
                                                      ┃         ┃       ┃         ┃   ・  ・  ・
律「ああ、このくらいのプレッシャー!ライブ中の私達は慣れっこだったな!」    .━━┛    .━━┛   .━━┛    .━━┛


紬「その通り!」

唯「イエッス!」
761 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:32:02.03 ID:/022muI0
ギー太「…」

唯「ギー太…」 ギュッ


唯「うん… そうだよ… 私達は ただの女子高生じゃなかったよね」


律「ああ、私達にはちゃんと…私達の力があった!」


紬「私達の力…繋がりの力、ケイオンジャーの心の力…


  そして最後にもう1つ……心を繋げるための力!」


澪「ああ、それは私達の… 最大限で… 最高の力だ!」


梓「はい!その力は…音楽!! 私達には音を伝える力が…皆を楽しませる力があります!!」


唯「うん、私達は音楽の力でなら… きっと世界を変えることだってできる!」



梓「私達が今からするのは最高のライブ!!!」

唯律澪紬「おおーっ!!!」


澪「私達の気持ちを皆に伝える音楽!!!」

唯律梓紬「おおーっ!!!」


唯「そして…さわちゃんの目を覚まさせるほどの!すっごい演奏だよ!」

律澪梓紬「おおぉおおーっ!!!!」


唯「聞いてくださいっ!!!


      ふわふわ時間!!!!!!!!!!!」


律「1、2、3!!」
762 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:32:59.51 ID:/022muI0
♪『ふわふわ時間』


♪ ♪ ♪


巨大さわ子『!!』





和「!! この音は…」         ♪ ♪ ♪

信代「軽音部の…!」          ♪ ♪ ♪

いちご「…ふわふわ時間…」       ♪ ♪ ♪





唯「 ♪ 君を見てるといつもハート DOKI☆DOKI ! 」


澪「 ♪ 揺れる思いはマシュマロみたいに ふーわ☆ふわっ !」

 
763 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:33:35.57 ID:/022muI0
唯「 ♪ いつもがんばる!」

  澪「 ♪ いつもがんばる!」

唯「 ♪ キミの横顔!」

  澪「 ♪ キミの横顔!」


唯「 ♪ ずっと見てても気づかないよね」


巨大さわ子『 うっ  うぐぅ ……… ああああああっっ!!!』


律「! 効いてるのか?!」

紬「これなら…行けるかも!」


唯「 ♪ 夢の中なら!」

  澪「 ♪ 夢の中なら!」


唯「 ♪ ふーたりの きょーりぃーっ!」


澪「 ♪ 縮められるのになぁーっ!」


巨大さわ子『…うううううううううっ ガアァッァアっ!!!!!』
 
764 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:34:11.21 ID:/022muI0
巨大さわ子『   ┼─┐〃 ―――  ───  ───  ───  ───  ───  ───       ┃ ┃ ┃
           |   |     ヽ'     ヽ'     ヽ'     ヽ'     ヽ'     ヽ'     ヽ'  ヽヽ |  ┃ ┃ ┃
           ノ   」     /     /     /     /     /     /    /     /  o  o  o 』



     ━━┓〃  ┏┻━┓
          ┃        ┃   ヽヽ┏
     .━━┛       ┛      ┛



     ━━┓〃  ━━┓〃 ━━┓〃  ━━┓〃
          ┃         ┃       ┃         ┃   ・  ・  ・
     .━━┛    .━━┛   .━━┛    .━━┛
                                     ━━┓〃  ━━┓〃 ━━┓〃  ━━┓〃
                                          ┃         ┃       ┃         ┃   ・  ・  ・
                                     .━━┛    .━━┛   .━━┛    .━━┛


唯「!!」 澪「!!!」

梓「『プレッシャー』…!」
                                   ━━┓〃  ━━┓〃 ━━┓〃  ━━┓〃
律「大丈夫だっ!!!」 ギュイイイイイイン                 ┃         ┃       ┃         ┃   ・  ・  ・
                                   .━━┛    .━━┛   .━━┛    .━━┛
唯「りっちゃん!」 ゴォオ… 

澪「律…」 ゴォオ…                              ━━┓〃  ━━┓〃 ━━┓〃  ━━┓〃
                                              ┃         ┃       ┃         ┃   ・  ・  ・
律「続けるぞ!」 ゴォオ…                          ━━┛    .━━┛   .━━┛    .━━┛

唯「うん!!」 ゴォオ… 澪「ああっ!!」 ゴォオ…

 
765 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:34:46.26 ID:/022muI0

唯「 ♪ あぁ カミサマお願い

     二人だけの  Dream Time くだーさい!」


澪「 ♪ お気に入りのうさちゃん抱いて

                   今夜もオヤスミ ♪」



唯「 ♪ ふわふわ時間(タイム) 」


  澪「 ♪ ふわふわ時間(タイム) 」



憂「…」 パチクリ



唯「 ♪ ふわふわ時間(タイム) 」


  澪「 ♪ ふわふわ時間(タイム) 」



憂「お姉ちゃんの声だ…」




唯「 ♪ ふわふわ時間(タイム) 」


  澪「 ♪ ふわふわ時間(タイム) 」




憂「行かなきゃ…

   お姉ちゃんのところにっ!」
766 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:35:19.61 ID:/022muI0

唯「 ♪ ふとした仕草に今日もハート ZUKI ★ ZUKI !」


澪「 ♪ さりげな笑顔を深読みしすぎて over heat !!」




瀧「軽音部は…あのロボットの上で歌ってるんだよね?」

佐藤「うん、音楽が聞こえるから間違いないと思うけど」

三花「ここからじゃ良く見えないね」



唯「 ♪ いつか目にした 」

   澪「 ♪ いつか目にした 」

唯「 ♪ キミのマジ顔 」

   澪「 ♪ キミのマジ顔 」


唯「 ♪ 瞳閉じても 浮かんでくーるよ」



和「皆 行きましょう!」

姫子「行くって?」

和「あの子達がよく見える場所に!」

姫子「! …そうだね!」

松本「みんな、行こっ!」

三年二組「おおーっ!!」
 
767 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:35:59.33 ID:/022muI0

唯「 ♪ 夢でいいから」

   澪「 ♪ 夢でいいから」


唯「 ♪ 二人だけの Sweet time 欲ーしいのっ !」


巨大さわ子『ぅうぅぐぅううううううっ!!!!!!』


唯「 ♪ あぁ カミさまどうして 好きになるほど」

 律 (さわちゃん…聞こえるか!私達の演奏が!!)

 紬 (届いてますか?…私達の伝えたい音…伝えたい気持ちが!)


澪「 ♪ Dream night せつないの」

 澪 (さわ子先生は…私達の軽音部の大切な…仲間です!)

 梓 (だから… 戻ってきてください!私達のところに!)


唯「 ♪ とっておきのくまちゃん出したし 今夜は大丈夫かな?」

 唯 (お願い! 元の優しいさわちゃんに戻ってっ!!)


巨大さわ子『あああっ…  がっぁあぁあっ…っ!!!!!

        ケイ… オンジャアァッ……!!!』
 
768 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:36:30.08 ID:/022muI0
♪ ♪ ♪

ぶしつ!

川上「…」

ガチャ

紀美「やっぱり… ここに居たのね」

川上「…クリス」

紀美「…」 キョロキョロ

川上「…」

紀美「ふーん 今の軽音部室はこんな感じになってるんだ」

紀美「ん?」

トンちゃん「…」 コポコポ

紀美「…亀? なんで?」

川上「…さぁ」

紀美「でも…変わらないわね… この場所は…」

川上「そうね… 私達の時と…全然変わってない」
769 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:37:40.41 ID:/022muI0
♪ ♪ ♪

唯「 ♪ 」

巨大さわ子『あああああああっ……!!!!!!』



紀美「……さわ子 押されてるわね」

川上「…うん」

紀美「……いい曲ね」

川上「…うん」

紀美「…そう言えば ケイオンジャーに変身できる条件って…覚えてる?」

川上「…”音楽を愛する女子高生” だっけ…」

紀美「そう…それが私達が聞かされてたケイオンジャーに変身できる条件」

川上「…でも年齢制限は実は無いわよね

    確かに衰えてはいるけど… 私達まだ変身できるし…」

紀美「夢と愛を奏でる正義の味方 ケイオンジャー」

川上「えっ?」

紀美「本当に大事なのは心よ 如何に心が愛と夢に満ちているか… それが本当の条件」

川上「…愛と… 夢?」

紀美「そう、夢… 年齢制限って言うのはただたんに…

    思春期の夢見がちな時期の少女達が 本当の条件にぴったりだったってだけの話」

川上「ふーん…まあ大人になると…だんだん夢とか無くなっていくものね…

    でも、それで行くと私達はまだ夢見がちな少女ってことかしら?」


紀美「そりゃそうでしょ、厨ニ的な口上を 恥かしげも無く 宣言するなんて いい年した大人にはできないわよ」

川上「確かに年下の女の子達に 大人げもなく マジになったりするのも 大人がする事じゃないわよね」


紀美「アハハ 言いたい事があるならはっきりいいなさい」 ニッコリ

川上「ウフフ そっちこそ」 ニッコリ
770 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:38:57.17 ID:/022muI0
♪ ♪ ♪

唯「 ♪ もすーこし 勇気ふるーって しぜーんに話せば

     なにーかがかーわるのーかなー そんな気するーけどー」




紀美「ケイオンジャーの力も同じ… 如何に心が愛と夢に満たされてるか

    だから、あの子達は…強い」

川上「うん、愛も夢も文句なし…よね」

紀美「ただあの子達は その…ポワポワしてるって言うか…

    宙に浮いてると言うか… ま、そんな感じで力を引き出しきれてないのよね」

川上「だから その力はとっても不安定…」


川上「…でも… この演奏を聴いてたら…」

紀美「…そうね 演奏中のあの子達は きっと最強よ」

川上「ええ、本当に…」



唯「 ♪ だけどそれが一番難しいのよ

     話のきっかけとかどうしよ! てか段取り考えてる時点で全然自然じゃないよねぇ…

     あぁもういいや寝ちゃお!寝ちゃお!寝ちゃおーっ!!」

澪「 ♪ そう寝ちゃおーっ!!」



川上「ほ、ほんとうに……」

紀美「……た、たぶん最強よ」
771 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:39:43.37 ID:/022muI0

唯「 ♪ あぁ カミサマ お願い 一度だけの」


澪「 ♪  Miracle Time ください!」


唯「 ♪ もしすんなり話せればその後は… どうにかなるよね!」



唯「 ♪ ふわふわ時間」

                 澪「 ♪ ふわふわ時間」


唯「 ♪ ふわふわ時間」

                 澪「 ♪ ふわふわ時間」

唯「 ♪ ふわふわ時間」

                 澪「 ♪ ふわふわ時間」


ジャアアン!!!



巨大さわ子『ぐうわあああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!!』



巨大さわ子『あああ… ああっ…… あ…』
 
772 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:40:15.81 ID:/022muI0

唯「…」 ハァ ハァ

澪「…せ、先生は?」 ハァハァ


巨大さわ子『…』


紬「…動かない…ね?」

梓「私達の演奏を聞いて暴れるのを止めた… ってそんな感じじゃないですよね…?」

律「ああ… どうにも…様子がおかしいな…」


巨大さわ子『…』




ぶしつ!


川上「……本当に…どうしてキャサリン…あんな力を…求めたのかしら…」

紀美「……」

川上「…クリス?」

紀美「ここに来る途中 堀込先生に会ったから聞いてきたんだけど…」

川上「…」

紀美「どうも…廃部の原因は……怪人絡みだったらしいわ…」

川上「えっ」

紀美「それも…イレギュラーなほどに戦闘能力の高い怪人だったみたい

    そして…当時のケイオンジャー達は手も足も出なかったそうよ」

川上「…な、そんなっ!」
773 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:41:02.78 ID:/022muI0

…… 3年前 ……


ドラム「…」 グッタリ

ベース「…」 ボロッ


ヤッテヤルデス『…』 ニヤニヤ

ボーカル「あぁっ……あがっっ!!!」 ギリギリギリ


ヤッテヤルデス『…ヤッテヤルデス』

ギター「くそっ! この毛玉!!離せ!!離せよっ!」

ドカッ ボカッ

ヤッテヤルデス『…』 ニヤリ

ギター「なんで…なんで効かないのよっ!!!!」

ギター「その子は私達のバンドの…大事なボーカルなのっ!!!

    お願いだから離してよぉおっ!!!」


ヤッテヤルデス『ヤッテヤルデス!』 ギシッ

ボーカル「ぐっ……あっ………」 グッタリ

ギター「!!!」


ヤッテヤルデス ぽいっ

ボーカル「…」 ドサッ


ギター「いやあああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!」
774 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:41:43.35 ID:/022muI0

ヤッテヤルデス『ヤッテヤルデス!』 ジリジリ

ギター「!」

ギター「やだっ!! 来ないでっ!!! 来ないでよぉっ!!!!」


タッタッタッタ…

さわ子「み、みんな…っ!!!!!」

ドラム「…」

ベース「…」

ボーカル「…」

さわ子(う、うそ……皆やられて…)


ギター「せ 先生! た、助けてっ!!!!」

さわ子「わかってる!今、助けるわ!!」
 
775 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:42:17.12 ID:/022muI0

ヤッテヤルデス『ヤッテヤルデス!!!』 バッ!

ギター「!」

ギター「し、触手が…腕に絡んで…」

ヤッテヤルデス『…』 ニヤニヤ

ギター「い、いやっ!!!やめてっ!!!!!!!!」


さわ子(は、早く助けないとっ) ギュイイイイイイイン

 カッ ゴゥッ  ゴゴゴゴゴ
                         ゴゴゴ
さわ子「私の…プレッシャーならっ!」        ゴゴゴゴ

ヤッテヤルデス『…?』           ゴゴゴゴ

さわ子「っ?!! 効いてないっ?!」    ゴゴゴゴ


ヤッテヤルデス『ヤッテヤルデス!』

さわ子「っ!!その子を離しなさいっ!!!」 ダッ

ヤッテヤルデス『…』 サッ

さわ子(!!避けられ…!)


ヤッテヤルデス『ヤッテヤルデス!』 グググッ

ギター「いっっっだぁぁああああっあっあああっ!!!!!!!!!」

さわ子「やめろぉおおおおおおっ!!!!!!」 

ヤッテヤルデス『!!』


776 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:42:45.54 ID:/022muI0
川上「そ、それで… その怪人は…その子達は……どうなったの?」

紀美「……怪人はさわ子が頑張って…何とか撃退できたらしいわ…

   その子達の命にも別状は無かった……」

川上「そ、そっか…」

紀美「…でも……その時に… 大怪我をした子が何人かいた…

    その怪人のせいで当時のケイオンジャーが壊滅状態まで追い込まれた事には変わりない」

川上「…」

紀美「特に悪かったのは時期ね…

    その怪人が現れたのは… 丁度…卒業間際の時期だったらしいの」

川上「卒業間際…」

紀美「当時の子達は全員3年で… 卒業すれば廃部になってしまう

    だから……部を存続させるために 彼女達は特別新歓ライブを企画したのよ

    次の年の新歓の時に 昨年度卒業した軽音部のOGとしてライブをさせて貰う…

    ライブを盛り上げて、そこで在校生や新入生を集めて…

    次の世代に軽音部を託して、思い残す事なく巣立っていこうってそんな感じの企画ね…

    卒業間際の時期は そのライブための準備期間だった…」

川上「う、うそ… や、やめてよ… そんな冗談……

    だ、だって… そんな時期に…大怪我なんてしたら」

紀美「……当然、ライブは中止

    その子達は去って…そして軽音部は…」

川上「…………廃部した…」
777 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:43:48.29 ID:/022muI0


巨大さわ子『…』


……

ギター「先生、ありがとうございました!」

さわ子「…私は…何も」

ギター「ううん、先生は私達の命の恩人ですよ」

さわ子「……ごめんなさい」

ギター「なんで謝るんですかっ!

     えっと…まあ確かに新歓ライブができないのは残念ですけど…

     ボーカルが声が出せないんじゃあ…仕方ないです…

     それに……私の腕も……こんなで…演奏もできませんから…」 ボロッ

さわ子「……ごめんなさい」

ギター「で、でもまあ! しばらく病院に通えば声も出るようになるし

     私の腕もちゃんと治るってお医者様から言われてますから!大丈夫です!

     皆の怪我が完治したらまた音楽も再開しますからっ!」

さわ子「…」


ギター「さわ子先生!今日までありがとうございましたっ!!

     私達は本日この学校を巣立っていきます!!

     軽音部でさわ子先生から学んだこと、絶対忘れません!

     そして先生と一緒にケイオンジャーとして町を守れたことを誇りに思います!」

さわ子「…ありがとう……卒業…おめでとう…」

ギター「ありがとうございます!

     それでは!またいつか会う日まで」 タッタッタッタ
778 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:44:27.03 ID:/022muI0


さわ子「……」



さわ子「……私のせいよ…」



さわ子「私が……あの時……すぐに助けることができなかったから………」



さわ子「私のせいで……あの子達は……この学校で……最後の…ライブが出来なかった……」



さわ子「私に……力が…… 無かったから……」



さわ子「私のせいで…… 軽音部が…… 廃部しちゃった……」



さわ子「私にもっと力があれば……」



さわ子「もっともっと力があればっ!! 皆を救えたかもしれないのにっ…!!

     この場所を守れたかもしれないのにっ…!!!

     力が…力があれば…こんな…こんな事にはならなかったのにっ!!」


さわ子「うわぁあああああっ!!!!!」 ポロ ポロ
779 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:45:10.83 ID:/022muI0

さわ子「…」


さわ子「…」 スクッ


さわ子「もっと……もっと力を… ケイオンジャーの力だけじゃ足りない…

     皆を助けるためには…この力だけじゃ足りないっ!!

     私に皆を…救えるだけの力をっ!!!」


さわ子「なんでもいい!ずっとずっと強大な力を手に入れて…

     私がこの世界を変えてみせる!!


     私がこの世界のみんなを救ってみせるっ!!!!!!

……


巨大さわ子『だから…』


             ノ ̄ フ
               /
            「 ̄ ̄ ̄|   |    |   _, ――ュ  
巨大さわ子『    | ̄ ̄ |   |    ─┼─      |
.            |  ̄ ̄.|   |      |        |
  .          / ̄ ̄\   し   . |         ヽ


                   \   ノ   7 7                              
                       |_ヽ ノ.、/     |   _,――ュ    |    ヽ     |                ┃ ┃ ┃
                   \   ____    ―┼―     /    -┼― 、  ヽ ―┼―              ┃ ┃ ┃
                      |_.|__ |    ─┼─    / ̄ ̄ヽ  |   |    ,.-十ナヽ   十   -ー-、  .┃ ┃ ┃
                   /  |__|__|   <メ―      とつノ  |  、 ノ   k___|ノ  )  <レつ   -‐ '  o  o  o 』



     ━━━┓〃  ━━╋━  ━━╋━  ━━╋━  ━━╋━          ┃ ┃ ┃ ┃
          ┃     ┏┫      ┏┫     ┏┫     ┏┫   ┃ ┃ ┃   ┃ ┃ ┃ ┃
            ┃    ┏┛┃    ┏┛┃    ┏┛┃    ┏┛┃    ┃┃ ┃  ┃ ┃ ┃ ┃
     .━━━┛   ┛  ┛   ┛  ┛   ┛  ┛   ┛  ┛       ┛   0  0  0  0

780 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:45:54.21 ID:/022muI0
唯律澪紬梓「!!!!!!!!」

                                      ━━╋━  ━━╋━  ━━╋━         
唯「い、今までで……一番強烈な『プレッシャー』っ!!」      ┏┫     ┏┫     ┏┫   ┃ ┃ ┃  
                                       ┏┛┃    ┏┛┃    ┏┛┃    ┃┃ ┃
澪「くぅ…っ た、立ってるのが…つらいっ…」           ┛  ┛   ┛  ┛   ┛  ┛       ┛

梓「こ、これじゃあ…演奏なんて……」

紬「この『プレッシャー』に勝てなきゃ…私達は……」           ━━╋━  ━━╋━  ━━╋━        
                                            ┏┫     ┏┫     ┏┫   ┃ ┃ ┃ 
律「くそっ……ここまでなのか…?」                      ┏┛┃    ┏┛┃    ┏┛┃    ┃┃ ┃
                                          ┛  ┛   ┛  ┛   ┛  ┛       ┛



      「お〜い!!   りっちゃ〜ん!!!!」


律「えっ!」


紬「声…? 何処から…」

澪「!! あ、あそこだ 学校の屋上に誰か居る!」

唯「えっ、あ あれは…」

梓「嘘!まさか…」



律「なんでアイツがここにっ?!!」
 
781 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:46:46.28 ID:/022muI0


タッタッタッタッタ

松本「到着!!」

木下「えっと… ここは…」

風子「この先は…学校の屋上よね?」

いちご「そうよ…」

和「ここからなら 唯達が見えるかも…」


ガチャ


屋上!


3年2組「!!!」


信代「…せ、先客?!」

和「…!!」


和「うそっ!! あ、アンタは!!!」




  平沢チキン「りっちゃーん!!!」



唯律澪梓紬和「平沢チキン!?!!」
782 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:47:24.99 ID:/022muI0
律「ど、どうしてお前…爆発したんじゃなかったのかっ!!!」


平沢チキン「りっちゃんへの愛の力があればあれくらいの爆発へっちゃらだよ〜」


律「いや、その理屈はおかしい……

  つーか、だいたいなんでそこに居るんだよっ!」


平沢チキン「ち、チキンは…りっちゃん達の演奏が聞こえたから居ても立ってもいられなくて…」 モジモジ


律「!」

唯「私達の演奏が…」

澪「聞こえた…?」


純「そうだよ!聞こえてた! それも…この街中にね!」 ニッ

子供E「ケイオンジャー!頑張ってー!」


梓「!! か、カニ怪人まで!!」


かずにゃん「皆あずにゃん達の演奏を聴いて集まってきたんだにゃん!あずにゃんにゃん!」


梓「…」 プイッ


かずにゃん「む、無視は酷いと思うのにゃん………」


唯「…私達の演奏を聴いて…街中から…集まってきた…」
783 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:48:11.22 ID:/022muI0
曽我部「ええ、そう… 街中に響き渡るとっても素敵な演奏だった!」

和「!! 曽我部会長!」

曽我部「元、だけどね」 ニコッ


澪「曽我部先輩も…」


佐々木「秋山さん頑張って!!!」

女子E女子F女子G女子H「澪先輩!!!!」


澪「……ファンクラブの…みんな…」



茜「私も皆さんの演奏を聴いて公園から駆けつけてきましたっ!!!!」



澪「三浦さんまで…」


三花「? ウチの制服? あんな子いたっけ?」

瀧「三浦さんだよ、知らない?」

三花「三浦さん?」

佐藤「公園でボランティア活動してる女の子だって、ちょっと有名なんだよ」

三花「へー」
784 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:48:54.35 ID:/022muI0
通行人1「ケイオンジャー!!! ケイオンジャー!!!!!」
通行人2「ケイオンジャー!!! ケイオンジャー!!!!!」
通行人3「ケイオンジャー!!! ケイオンジャー!!!!!」


澪「!?!」


ク●ウザー「メス豚どもがピンチと聞いて 思わず魔界から駆けつけてしまったわっ!!!!!!

        べ、別に応援に来たとかそう言うのではない……」 ボソッ



澪「根●さん!」



ドア「ニコッ」


紬「ドアちゃん…」

梓「いや、ちょっと待ってください

  いくらなんでも部室のドアが屋上に駆けつけてくるのはおかしいでしょう」

律「もう この際細かいことはいいだろ〜!梓!」

梓「…まあ、そうですね!!」


憂「お姉ちゃん!! 梓ちゃんっ!!!」

唯梓「憂!!!」
 
785 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:49:33.75 ID:/022muI0
唯「憂、大丈夫なの?!寝て無くても…」


憂「うん!!私は大丈夫だよ!!

  だって……お姉ちゃんと 梓ちゃんと 皆さんの演奏を聴いて すっごく元気を貰ったからっ!!!」 フンスッ


梓「憂…」


憂「だから今度は…私がお返しするよ!」


梓「お返し…?」


和「…うん!そうね、あなた達の活躍のおかげで 私達の街はずいぶん守られてきたわ」


唯「和ちゃん…」


木下「そう、ケイオンジャーには皆…たくさん助けてもらってきたよ」

姫子「だから今度は私達が」

いちご「あなた達を助ける番…」



唯「みんな…!!」
 
786 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:50:47.96 ID:/022muI0
「ガンバレー!!」      「唯ー!!頑張れー!!」    
                                   「ファイトー!!!」
        「ケイオンジャー!!」  「負けるなー!!」
                                      「澪たん!頑張って!!!」
    「頑張ってー!!!」     「ケイオンジャー!」
                                          「あずにゃんにゃん!!あずにゃんにゃん!!」
     「ムギちゃーんっ!!!」  「軽音部の皆ファイト!!!」
                                           「フレー!!!!」
  「放課後ティータイム!!!」  
                           「それゆけっ!! ケイオンジャー!!」     「ニコッ!!!!」
 「りっちゃーん!!!」
                    「ケイオンジャー!! ケイオンジャー!!!!」  
     「軽音部ーっ!!」                                  「梓! やっちゃえ!!」


                「お姉ちゃん!!!梓ちゃん!!!頑張って!!!!!」


唯「みんな…」

唯「みんなぁあ…」 グズッ

律「…みんな応援に来てくれたんだな…」

紬「今まで守ってきた…私達の街のみんなが」

梓「はい!私達の演奏を聴いて…駆けつけてくれました!」

澪「…ほら、唯…涙拭け 負けてられないだろ」

唯「…うん!」 ゴシゴシッ
787 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:51:50.49 ID:/022muI0
唯(私達は一人じゃない)



唯(一緒に戦ってくれる仲間がいる…! 応援してくれるみんながいる…!)



唯(この街のみんなの気持ちが私達を支えてくれる!!!)



唯(そして…)



唯(私達がみんなを…この街を守る!!!)



唯(皆の気持ちが… 

     1 つ に な る ! ! ! ! ! ) ギュイイイイイイイン!!!



唯「 『 ラ  ブ 』 ! ! ! !」 パァアア…

梓「!! 唯先輩! もしかして必殺技ですか!?」

唯「うん! みんなの応援が私達の力になる!

  私達の心と…みんなの心を繋いで1つにする! それが私の必殺技!!」 パァアア…


唯「そして心の力はケイオンジャーの力!!!」 パァアア…


唯「心の力に

    音を乗せて

       思いを託して

         さわちゃんにぶつけるっ!!!」 パァアア…


唯「魂と魂のぶつかり合いだよっ!!!!!」 パァアア…
788 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:53:12.87 ID:/022muI0
さわ子『…私はあぁあっ!!!私がぁああっ!!!!!

     世界を!!!救うっっ!!!!!!!!!!!!!!!』

                     __ __ 
         |   |  |   |__|__|    ―┼―   ‐┼‐ヽノ―    −-、      ┃ ┃ ┃ ┃
巨大さわ子『ー┼――┼―┼   |__|__|      /     \|/  | |   _,.-― 、     ┃ ┃ ┃ ┃
         |   └─┘   /|  |\      /⌒×  /|\   ×        |    ┃ ┃ ┃ ┃
          |_____   / | | \     /__,  、|   / \      /     0  0  0  0』
                                   ̄

     ━━━┓〃  ━━╋━  ━━╋━  ━━╋━  ━━╋━          ┃ ┃ ┃ ┃
          ┃     ┏┫      ┏┫     ┏┫     ┏┫   ┃ ┃ ┃   ┃ ┃ ┃ ┃
            ┃    ┏┛┃    ┏┛┃    ┏┛┃    ┏┛┃    ┃┃ ┃  ┃ ┃ ┃ ┃
     .━━━┛   ┛  ┛   ┛  ┛   ┛  ┛   ┛  ┛       ┛   0  0  0  0


唯「さわちゃん…!」 パァアア…           ━━╋━  ━━╋━  ━━╋━  ━━╋━ ┃ ┃ ┃ ┃
                               ┏┫      ┏┫     ┏┫     ┏┫   ┃ ┃ ┃ ┃
                             ┏┛┃    ┏┛┃    ┏┛┃    ┏┛ ┃  ┃ ┃ ┃ ┃
                             ┛  ┛   ┛  ┛   ┛  ┛   ┛   ┛   0  0  0  0
唯「みんな!まだ行けるよね!!」 パァアア…


澪「ああっ!!!!」
                                  ━━╋━  ━━╋━  ━━╋━  ━━╋━ ┃ ┃ ┃ ┃
律「もちろん!!!!」                       ┏┫      ┏┫     ┏┫     ┏┫   ┃ ┃ ┃ ┃
                                   ┏┛┃    ┏┛┃    ┏┛ ┃    ┏┛┃  ┃ ┃ ┃ ┃
紬「どんとこいです!!!!」                ┛  ┛   ┛  ┛   ┛  ┛   ┛  ┛  0  0  0  0

梓「まだまだいけますっ!!!!」


唯「さわちゃん!! 皆!!! 聴いて!!!」  パァアア…

唯「次の曲が…私達の…最後の曲です!!!」


   唯「 U & I !!!!!!!!!!!!!!」 
789 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:54:17.68 ID:/022muI0
♪『U&I』


♪ ♪ ♪


唯「♪ キミがいないと何もできないよ」


唯「♪ キミのごはんが食べたいよ」


和「唯、頑張って!」


唯「うん!ありがとう!和ちゃん」 パァアア…


平沢チキン「りっちゃーん!!」


律「ありがとな!」 パァアア…



唯「♪ もしキミが帰ってきたら

     とびっきりの笑顔で抱きつくよ」


純「ケイオンジャー!」

子供E「頑張ってーっ!!」


梓「ありがとーっ!」 パァアア…


かずにゃん「あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!!」


梓「…もう!」 パァアア…
790 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:54:56.04 ID:/022muI0
唯「 ♪ キミがいないと謝れないよ

      キミの声が聞きたいよ」




川上「…」

紀美「…」





唯「 ♪ キミの笑顔が見れれば

      それだけでいいんだよっ!」


さわ子『っ!!!』




さわ子『ああああ!! …ぐぅぅうっ!!!』
  
791 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:55:22.07 ID:/022muI0

唯「 ♪ キミが そばに いるだーけで

      いつも 勇気もらってた」



曽我部「澪たん…頑張って!」

佐々木「秋山さんっ!!」 女子E女子F女子G女子H「澪先輩!!」


澪「みんな、ありがとう!」 パァア…



唯「 ♪ いつまででも 一緒にいたい

      この気持ちを伝えたいよ!」



茜「皆さん!! 頑張ってください!!!」


紬「茜ちゃん! ありがとう!」 パァア…
792 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:55:57.37 ID:/022muI0

唯「 ♪ 晴れの日にも 雨の日も

       キミはそばにいてくれた


     目を閉じれば キミの笑顔 かがやいてる!」



姫子「唯ーっ!!ガンバレーっ!!」

松本「放課後ティータイム!!!」

信代「放課後ーっ!!」

瀧「ケイオンジャーがんばれ!!」

佐藤「フレー!!ケイオンジャー!!!」

三花「ケイオンジャー! ファイトー!」

木下「みんな頑張って!」

風子「応援してるよ!」

いちご「いいんじゃないの…」



唯「みんな!! ありがとーっ!!!!」 パァア…
 
793 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:56:35.10 ID:/022muI0

唯「 ♪ キミがいないとなにもわからないよ

      砂糖と醤油はどこだっけ?」


ク●ウザー( いい曲だな… 秋山さん 頑張って )

通行人1「ケイオンジャー!! ケイオンジャー!!!」
通行人2「ケイオンジャー!! ケイオンジャー!!!」
通行人3「ケイオンジャー!! ケイオンジャー!!!」


澪「根●さん、みんな… ありがとうっ!」 パァア…



唯「 ♪ もしキミが帰ってきたら

      びっくりさせようと思ったのにな」



ドア「ニコッ」


紬「ドアちゃんも… ありがとー!!」 パァア…
 
794 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:57:10.70 ID:/022muI0

唯「 ♪ キミについつい甘えちゃうよ

       キミが優しすぎるから」


憂「お姉ちゃん!!!がんばれ!!!!!」

唯「憂、ありがとう!!!」 パァア…


憂「梓ちゃんっ!!!がんばって!!!!!」

梓「憂!! ありがと!!!!」 パァア…



唯「 ♪ キミにもらってばかりで なにもあげられてないよ!」


さわ子『 うぅ… ぐぅう…』
 
795 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:57:42.13 ID:/022muI0

唯「 ♪ キミが そばにいることを 当たり前に思ってた」


さわ子『…ううぅ あああっ… 私…は…』

唯「さわちゃん先生っ!」

澪「先生!!」



唯「 ♪ こんな日々がずっとずっと 続くんだとおもってたよ」


律「さわちゃんっ!」

紬「さわ子先生!!」

梓「さわ子先生っ!!」



唯「 ♪ ゴメン 今は気づいたよ  当たり前じゃないことに」


さわ子『…私は…  世界を…… 私…は?』



唯「 ♪ まずはキミに伝えなくちゃ


     「 ありがとう 」 を ! 」
 
796 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:59:04.41 ID:/022muI0
♪ ♪ ♪

唯 クルッ

澪「?」

唯「澪ちゃん、ありがとぉ!」 ニコッ

澪「! こっちこそな」 パァアア…


澪「律! ありがとな!」

律「おう!どうもどうも」 パァアア…


律「ムギ! ありがと!」

紬「ええ!どういたしまして!」 パァアア…


紬「梓ちゃん! ありがとう!」

梓「いえ、こちらこそ」 パァアア…


梓「唯先輩! ありがとうございます!」

唯「うんっ!」 パァアア…



唯「応援に駆けつけてきてくれた皆!! ありがとう!!!」

みんな ワー!!

唯「画面の前の皆もありがとう!!!」 ニコッ


唯「そして… さわちゃん!!」

さわ子『!!!』


唯「いつもいつも ありがとう!

  本当に本当に! ありがとう!!!」


さわ子『っ!!!!!!!』
797 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 21:59:52.07 ID:/022muI0

唯「 ♪ キミの胸に届くかな?


                今は自信ないけれど」


さわ子『わたしは…』



唯「 ♪ 笑わないで

 
                 どうか聴いて」



さわ子『わたしはぁっ!!』




唯「 ♪ 思 い を 歌 に 込 め た か ら !」

 
798 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:00:20.56 ID:/022muI0


唯「 ♪ ありったけの

           「ありがとう」

                  歌に乗せて届けたい!」





さわ子『私は世界を…救えなかったものを救う!!!』





唯「 ♪ この気持ちは

            ずっとずっと

                    忘れないよ」



さわ子『負けるわけには…

      負けるわけにはああぁっ!!!!!!』

 
799 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:01:01.30 ID:/022muI0





             ノ ̄ フ
               /
            「 ̄ ̄ ̄|   |    |   _,――ュ     |    ヽ     |                ┃ ┃ ┃
巨大さわ子『    | ̄ ̄ |   |    ─┼─     /    -┼― 、  ヽ ―┼―              ┃ ┃ ┃
.            |  ̄ ̄.|   |      |      / ̄ ̄ヽ . |   |    ,.-十ナヽ   十   -ー-、  .┃ ┃ ┃
  .          / ̄ ̄\   し   . |        とつノ  |  、 ノ   k___|ノ  )  <レつ   -‐ '  0  0  0 』





 
800 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:01:40.97 ID:/022muI0










                            唯「思いよ」












 
801 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:03:27.78 ID:/022muI0
                  佐々木「届け!」         茜「届け!」
               
          曽我部「届け!」                         純「届け!」
                             憂「届け!」

     ク●ウザー「届け!」                             かずにゃん「届け!」

                    澪「届け!」          梓「届け!」
                                               
    平沢チキン「届け!」                                    ドア「ニコ!」
                            唯「届け!!」        

      姫子「届け!」                                  いちご「届け!」
                    律「届け!」          紬「届け!」

          風子「届け!」                            木下「届け!」


                信代「届け!」                 三花「届け!」
                              和「届け!」

                    佐藤「届け!」         瀧「届け!」

                             松本「届け!」
802 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:04:07.23 ID:/022muI0

パァアアアアアアアアアア!!!!!!



巨大さわ子『!!!!!!!!』




巨大さわ子『この…光はっ?!』




巨大さわ子『………』




さわ子『私……  は…」




―――――――

―――――

―――

803 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:04:33.25 ID:/022muI0

………


………


………

804 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:06:17.04 ID:/022muI0

………


………


………
805 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:07:23.78 ID:/022muI0


さわ子「この中からステージ衣装選んでっ!」

律「うぇ?!強制かよっ」

澪「いつの間にこんな…」

さわ子「どれでもいいわよ〜 例えばこのウェイトレス!」

紬「いらっしゃいませー」

澪「絶対嫌だ!」

紬「あはははは」

澪「もっと嫌だ!」

紬「えいっ」

澪「こ、これはアリかも… 先生私、何か楽しくなってきました!」

さわ子「でしょぉ〜」

律「帰ってこ〜い」
806 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:08:10.71 ID:/022muI0
ガサゴソ


唯「あ、このスーツとかどうかな!」

梓「? 戦隊物ヒーローですか? こんなのも作ってあるんですね」

さわ子「!!!!! そ、それは…」

唯「さわちゃん?」

さわ子「それは……ダメよ…」

律「? どうしたんだー さわちゃんらしくもない」

さわ子「…」

さわ子「とにかくその衣装はダメ! 他のにして他のに!」

唯「えぇっ…着てみたいのにっ さわちゃんのケチ!」

さわ子(この子達を…巻き込みたくは…

     また…あの時みたいな事があれば…)

澪「…さわ子先生?」

さわ子「…はっ!そうだ、澪ちゃん!こっちの衣装なんかはどうかしら〜!」

澪「ひっ、そ、それはちょっと…」

さわ子「逃がさないわよ〜」

澪「ひぃいいっ」
807 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:09:01.46 ID:/022muI0


川上《 川原に怪人が現れたらしいの 》

さわ子「怪人…!わかった…今行くわ

     伝えてくれてありがと、後は私がなんとかしておくから」

川上《 えっ? キャサリン、退治するなら私もてつだ… 》

さわ子「いいから 私に任せて!!!」

川上《 キャサリン…? 》

さわ子「私1人で大丈夫だから」

川上《 ……わかった、お願いしておくわね… じゃあね 》

プツッ



さわ子「……

     そう…私は1人でいい…

     ………またあの時みたいに…傍に居る大切な人を守れなかったら…」

さわ子「っ……」

さわ子「……ケイオンジャーの力 …怪人の力

     調べていくうちに変身補助スーツなんて作っちゃったけど…(半分趣味で)

     私に必要なのはあんな物じゃない…」


さわ子「……怪人の力 …あの力を奪うことが出来るならきっと…」
808 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:09:44.66 ID:/022muI0
……

川原!


さわ子「…」


巨大亀『…』


さわ子「…こ、これが今回の怪人?」


巨大亀『ふわぁ…』


さわ子「な、なんだか平和そうな亀ね……」


巨大亀『?』


さわ子「ま、まあいいわ…」 スッ

黒い玉 …

さわ子「怪人の力を奪う実験、これを実証する時ね」


巨大亀『…』
809 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:10:24.25 ID:/022muI0
さわ子「あなたの力戴くわよ」

巨大亀『! フンッ!!!』


さわ子「! な、何よ、やるって言うの…?」

巨大亀『…』 ノソノソ


さわ子「へんし…


「まてぇっ!!!」

さわ子「え」

巨大亀『?』


唯「ジャジャーン!! 桜高のスーパーヒーロー ケイオンジャーだよっ!!」 ババーン


さわ子「なあああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!」

さわ子(な、何やってんのっ!?!あの子!?!)
810 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:11:04.18 ID:/022muI0
さわ子「ちょっと、唯ちゃんっ!!何してるのっ!!!」


唯「ケイオンジャーだよっ!」


さわ子「そうじゃなくてっ!」

唯「ふふ しかも! ヒーローは私だけじゃないのです!」 フンスッ

さわ子「えっ」


律「同じく!!ケイオンジャー2号だ!」 ババーン!

さわ子「へ」


紬「3号!!」 ババーン

さわ子「ちょ、ちょっと」


澪「よ、4号…」 梓「5号です……」

さわ子「あ、あなた達っ!!!な、なんで… か、勝手にスーツ着て何してるのよ!!」


唯「だってぇ、あの時のさわちゃんの反応が気になったから… それに着てみたかったんだもん!」

律「て言うか!いつもは無理やり着せてくるじゃんかー!さわちゃんのケチー!」

さわ子「うっ…それは…」
811 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:13:07.03 ID:/022muI0
巨大亀『…?』

澪「! で、でかい亀……!」 ガクブル

梓「あ、あれが噂の怪人ですか…!」

律「怪人って言うか…怪物じゃないか?」

さわ子「だ、だいたいなんであなた達がケイオンジャーや怪人の事知ってるのよっ!」

唯「ふっふっふ、さわちゃんのスーツを着たらすっごい力が出せたからね」



唯「和ちゃん凄いんだよ、このスーツ!!」

和「あら それケイオンジャーじゃない」

唯「ケイオンジャー?」

和「えっとね… ほらこの写真」 パラパラ

唯「おおっ」

和「私達が入学してくる前まではこの学校に

  正義のヒーローをやってる部があったそうなの、それがケイオンジャー」

唯「正義のヒーロー?それって何やるの?」

和「怪人退治とかやるみたいよ」

唯「へぇ」

和「諸々の事情で休止になってるそうだけどね」

唯「えぇーどうして?」

和「うーん… 入学前からの事だし詳しいことは…」

唯「そっかー」



唯「って感じで」

さわ子「うっ そっか…その手が……」

さわ子(生徒会長なら…ケイオンジャーや怪人の事を知っててもおかしくなかったわ…

     とは言っても……流石に入学前の事件の事は知らないか)
812 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:14:08.84 ID:/022muI0
律「さわちゃん、どうして隠してたんだよーっ!

  ヒーローになれるスーツがあるなら教えてくれたって良かったじゃんか」 ブーブー

さわ子「それは……き、危険だからに決まってるじゃない!」

唯「えっ…」

さわ子「ヒーローはスーツを着ればなれるなんてそんな簡単なものじゃないのよっ!!!

     怪人の手から皆を守るって言う事がどれだけ大変なことかっ!!」

唯「で、でもでも…」


さわ子「でもも何も無い!!!」

巨大亀『ズモモモモモ』


唯「!! さわちゃん危ないっ!!!」

さわ子「えっ?」 クルッ

さわ子(ま、まずい!! 私変身してない!!)


唯「やあああっ!」

巨大亀『!!!』

 ゴロン
813 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:14:50.49 ID:/022muI0
さわ子「!」

紬「す、すごい! 唯ちゃんがあんな大きな亀をひっくり返した!」

澪「な、なんてパワーだ…」

梓「唯先輩、凄いです!」

唯「えへへ〜」


唯「さわちゃん、大丈夫?!」

さわ子「え、ええ…大丈夫よ……ありがとう、唯ちゃん」

唯「えへへ〜 はっ!いやいや 当然の事だよ!

   私は正義のヒーロー、ケイオンジャーだからね!!」 フンスッ

さわ子「何よ…それ」 クスッ


巨大亀『!』 ジタバタ

唯「ふふっ、どうだ怪人め!手も足もでまいっ!」

巨大亀『!』 アセアセ

唯「わっはっは、正義は勝つのだよ!」

巨大亀『…』 シュン

唯「… やっぱりかわいそうだよ…」

律「自分でひっくり返しといてか!」


さわ子(……この子)
814 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:15:33.17 ID:/022muI0
唯「よいしょっと」

 ゴロン

巨大亀『!』

唯「もう誰かを襲ったりしちゃあダメだよ?」

巨大亀『…』 コクリ


さわ子「……正義の味方…か」


律「逃がすのか?」

唯「うん」

梓「でもこんな大きい亀がいたら騒ぎになったりしないでしょうか」

さわ子「大丈夫よ、任せておきなさい」

スッ

巨大亀『!』

大亀『」 シュルルルルル

亀「…」


唯澪律紬梓「!!! 小さくなった」


唯「さわちゃん、どうやって?」

さわ子「まあ…ちょっとね…」 チラッ

黒い玉 コォ…

さわ子「…」 ゴソゴ゙ソ
815 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:16:21.02 ID:/022muI0
亀「…」 ノロノロ

紬「…なんだかちょっと弱ってるみたいね」

律「唯がひっくり返したりなんかするからだぞ」

唯「えっ そ、そうなの… 亀さん、ごめんね…」

梓「…このままだとちょっと可愛そうですね」

澪「そうだな……」

唯「あ! そうだ! この子軽音部で飼ってあげようよ!」

梓「えっ!軽音部でですか?!」

唯「うん!軽音部で! あずにゃんの後輩だよ!」

梓「後輩…」

律「元怪物だぞ?」

唯「いいじゃん別に! 可愛いんだから!」

梓「可愛い?」

唯「鼻の穴にピーナッツ入れたくなる可愛さだよ〜」

亀「…」 フンッ


さわ子 クスッ

さわ子「まったく仕方ないわね」

唯「? さわちゃん?」
816 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:18:01.77 ID:/022muI0
さわ子「水槽とか…その辺の用意は私がしてあげる」

唯「!!本当!?わーい!! ありがとう!さわちゃん!」

紬「じゃ、じゃあエサとかは私が持ってくるね!」

梓「えっ…持ってくるって」

紬「実は私、家でも亀を飼ってて」

澪「へー、そうなのか」

唯「良かったねー、トンちゃん」

トンちゃん「…」

律「もう名前決めたのかよ」

唯「うん!」

梓「トンちゃん…」


さわ子「それと…ケイオンジャーの事だけど」

唯「…うん… さわ子先生 勝手にスーツ持ち出してごめんなさい…でもね…」

さわ子「…どうしてもケイオンジャーやりたい?」

唯「えっ… うん!!」

さわ子「…危険よ?」

唯「大丈夫!」

さわ子「そう…あなた達に本当にやる気があるなら…

     私がサポートしてあげるわ

     司令官として…ね!」

唯「わぁあ! ありがとーさわちゃーんっ!!」
817 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:21:39.92 ID:/022muI0


――

―――


さわ子「どうして…あの時  私は……

     あの子達がケイオンジャーになるのを認めたんだったっけ……

     どうして… 止めなかったんだっけ…

     止めるどころか… 司令官として協力までした…… なんでだっけ…?」


さわ子「あの子達が傷つくのが…怖くなかった…?

     いや…違うわよね…… 

     今回の事であの子達を傷つけちゃったけど… 罪悪感はあるもの…

     なんて…やってしまった後で… 私が言えることじゃないかな…」


さわ子「…それとも…あの子達を信頼していた…?

     ……それも…違うか……

     本当にあの子達を信頼していたなら… 最初からこんな事してなかったものね…」


さわ子「じゃあ…どうして…私は…」


さわ子「…もう二度と……誰かを守れなくて…  後悔なんてしたくないから……

     だから… 1人で戦うって…決めてたのに…」


川上「1人で戦う…ね」

紀美「そんな事考えてたの、あんた」

さわ子「!」
818 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:22:53.31 ID:/022muI0
さわ子「あんた達…」


ギュッ

さわ子「えっ」

川上「……」

さわ子「ちょっ ちょっと…ジャニス…」

川上「馬鹿…本当馬鹿…!」 プルプル

さわ子「…」

川上「……ぐすっ」

さわ子「……あんた…泣いてんの?」

川上「…泣いてるわけないじゃない…っ!

    だっで…だって私達もう大人よ… もう子供みたいに泣いたりしないわよっ…」 グズッ

さわ子「…」

紀美「はぁ、まったく… さわ子」

さわ子「…何?」

紀美「とりあえず一発殴らせて」 ニコッ

さわ子「えっ」

ゴツン

さわ子「ったぁ…!」
819 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:23:39.24 ID:/022muI0
さわ子「ちょっ、ちょっと何するのよっ!」 プンスカ

紀美「悪かったわ」

さわ子「あ、謝るなら殴ったりしないでよ」

紀美「ああ、今殴ったのは別だから」

さわ子「じゃ、じゃあ何… 何が…悪かったのよ」

紀美「あんたが辛かった時に傍にいなかった事 すぐに駆けつけなかった事」

さわ子「えっ…」

川上「私もごめん…ごめんなさい」

さわ子「クリスティーナ……ジャニス……」

川上「キャサリンはずっと1人で戦ってたのに…

   先生になった後も… 軽音部が廃部してからも…1人で…戦ってたのに…

   それに気づけなくて…ごめん」

さわ子「…」

さわ子「私も…ごめんなさい… あんた達に何も話さなくて…」

川上「…! キャサリン…」

紀美「…いいわよ、もう… あんたの気持ちはもうわかったし

    それに私は今さっき一発殴ったからね!」 グッ

さわ子「!! そうよ! なんで殴ったのよ!」

紀美「ああ…なんかウジウジしててムカついたから?」

さわ子「!? ただなんとなくムカついたから殴ったの?!」
820 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:26:05.18 ID:/022muI0
紀美「あはは、冗談! だってデスデビルの仲間なのに

    何も言わなかったって、ムカつくじゃない?

    て事で、やっぱり殴っておかないとスッキリしないなぁって!」

さわ子「だ、だったらアンタこそ全然連絡よこしてこなかったじゃない、この野郎!!!」

紀美「アンタ電話したらすぐお酒入って愚痴るでしょ、めんどくさい」

さわ子「っ!!!!!」

川上「ふふっ キャサリン形無しね」 クスッ

さわ子「私も一発殴らせなさい!」

紀美「……仕方ないわね、一発ならいいわよ」

さわ子「えっ、マジ? だったら遠慮なく」

ゴツンッ!

紀美「った! ちょっと!あんた本気だったでしょ!」

さわ子「ふーんだ」

川上「ふふっ」


紀美「まあいいわ…これでチャラだからね いろいろ」

さわ子「…うん、クリスティーナ ジャニス

     今までごめん… それと…ありがとう」

川上「ううん いいの それよりキャサリン」

紀美「謝るのも、お礼を言うのも 私達にじゃないでしょ」

さわ子「…そうね」


唯「さわちゃーんせんせー!」 タッタッタッタ
821 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:26:39.49 ID:/022muI0
タッタッタッタ

澪「さわ子先生!」

律「大丈夫かー!」

紬「先生!」

梓「先生!」


さわ子「皆…」

唯「ぜぇぜぇ…」

唯「よ、良かった、元に戻れたんだね」 ニヘラー

さわ子「…良かったって…あなた」

澪「元に戻れた…そっか、安心しました…」

さわ子「あ、安心?」

紬「先生、怪我はないですか?」

さわ子「け、怪我?」

律「その様子だと大丈夫そうだな」

さわ子「だ、大丈夫?」

梓「もう…心配したんですからね」

さわ子「し、心配?」


さわ子「…あなた達… 本当に…甘すぎるわよ…

     私が…あなた達に何したか…ちゃんとわかってるの?」

唯「わかってるよ」
822 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:27:19.80 ID:/022muI0
唯「さわちゃんは憂を怪人にしたし… 私達を気絶させたし…

  学校の皆も操ろうとしたし… 巨大化して暴れようとしたし…」

さわ子「だったら…」


唯「そんなの 謝ってくれたら許すよ!!」

さわ子「!」

唯「謝ってくれたら…許すよ…だって…仲間だもん」 グズッ

さわ子「唯ちゃん…」

唯「そうだよ…ダメな事しちゃったって仲間だもん…心配だってするよ…」 グスグス

さわ子「…」


澪「確かに…さわ子先生のやったことには怒ってますけど…

  …でもそれより私達はさわ子先生に戻ってきて欲しいんです!」

さわ子「澪ちゃん」

律「ああ 私達だけだと何か足りないんだよなー、やっぱり軽音部にはさ さわちゃんも居てくれないと」

さわ子「りっちゃん…」

紬「うん!先生が居ないと ケーキもお茶も余っちゃうわ」

さわ子「ムギちゃん…」

梓「ネコ耳…無理やり付けようとするのは嫌ですけど…でもさわ子先生が居れば…その…賑やかですから!」

さわ子「梓ちゃん…」

唯「うん!さわちゃんと居ると楽しいよー!」

さわ子「…楽…しい…」


さわ子(あ…)


さわ子(そっか)


さわ子(楽しかったんだ)
823 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:28:00.78 ID:/022muI0
さわ子(この子達が危険な目に合うかもしれない…って不安も無かったわけじゃない)


さわ子(この子達なら大丈夫…って信頼する気持ちも無かったわけじゃない)


さわ子(でも それ以上に… 私は…楽しかった

     この子達が… 誰かを助けるために頑張ろうとしてくれてるのを見て… 嬉しかった

     顧問として… 司令官として… この子達の活動を手伝えるのが… 喜ばしかった

     そして… この子達と一緒にいると… 楽しかった…!)


さわ子「…」 プルプル…

唯「? さわちゃん?」


さわ子(なんだ…… 私……ずっと1人じゃなかったんじゃない……)


さわ子(……本当に……頼れる仲間がいたんじゃない……)


さわ子(こんな力に頼らなくても…)


さわ子(取り戻せてたんじゃない……あの時…本当に救えなかったものを……私の心を…)


さわ子(あの頃の……デスデビルとして活動していた頃の…

     ケイオンジャーとして 活躍していた頃の……大切な気持ちを……取り戻せてたんじゃない…)


さわ子「ごめんなさい……」

唯「さわちゃん…」


さわ子「ごめんなざいっ…! みんな…みんな 本当に…ごめんね…」 グズッ

唯「…うん!いいよ!仲直りだね!さわちゃん!」 ニヘラ

さわ子「…ええ…ありがど…唯ちゃん」 ニコッ
824 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:28:59.89 ID:/022muI0
和「唯ー!皆ー!!」 タッタッタ

憂「お姉ちゃーん! 梓ちゃーん!」 タッタッタ

3年2組「ケイオンジャー!」 タッタッタ



唯「和ちゃん!憂!みんな!!」

さわ子「……ほら、行ってきなさい」

唯「!」

さわ子「あなた達が守ってきたこの街の人たち…

     あなた達のために駆けつけてくれた人たちが待ってるわ」

唯「……うん!行ってくる!

  さわちゃん、ありがとねー!」 タッタッタッタ

澪「先生! 行ってきます!」 タッタッタ

律「さわちゃん! また後で部室でな!」 タッタッタ

紬「また一緒にお茶してくださいね!」 タッタッタ

梓「約束ですよ!」 タッタッタ


さわ子「…ええ、また部室でね」 ニコッ



唯「みんなー!!」 タッタッタ
825 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:30:00.09 ID:/022muI0
さわ子「…」

紀美「全く敵わないわね、あの子たちには」

川上「そうね、流石…ケイオンジャー」

さわ子「うん…」

紀美「時代はかわる…か 何時までも若くいられないわよね

   ケイオンジャーの力はどうしたって衰えていくし…もう私達は御役御免かもね」

さわ子「何それ、年寄り臭いわよ」

紀美「…言ってくれるじゃない」

川上「でも…もうあなたが1人で抱え込んで、頑張らなくても…大丈夫って思えるでしょ? キャサリン」

さわ子「ええ……そうよね もう…力に縋ったりしなくていいわよね」


さわ子「だって……きっと あの子達が私の代わりにみんなを…助けてくれるから」


さわ子「うん!私の時代はこれで終わり…

     これからはあの子達の時代だもの!

     老兵は静かに去るのみってね!」

紀美「何それ、年寄り臭い」

さわ子「言ってくれるわね…」

川上「ふふっ」


さわ子「…」



さわ子「 バイバイ… 私達のケイオンジャー… 」
 
 
826 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:31:08.83 ID:/022muI0



こうして今日も街の平和は守られたのです


       私達の! みんなの! 街の平和が守られたのです!!






と言うわけで、


今回の騒動はこれでおしまい!



ここからは私達の守ってきた街の様子をご覧ください!

 
827 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:31:38.13 ID:/022muI0
遊園地!


女子A「あ!平沢チキンだ!」

女子B「本当だ! チキーン!」


平沢チキン「ウフフ 平沢チキンだよー!」


女子C「わーっ!きもかわー!」

女子D「チキン!記念写真とろー!」

平沢チキン「お安いご用だよー!」



平沢チキンは街の遊園地のマスコットキャラクターとして働いています!

愛苦しい?その姿は 女子高生に大人気で おかげで遊園地は大盛況だそうです!

園内のグッズショップでは平沢チキンストラップや平沢チキンランチボックスポーチなどが売ってて、実は私も持ってるんですよー!



平沢チキン「ウフフフ 女の子に囲まれる仕事なんてチキンにとっては天職だよ〜」

サワサワ

女子A「!! きゃっ エッチ!!」

ビターン!

平沢チキン「うわらばっ」


ただ時々、女の子にセクハラするのが困りものだそうです
828 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:32:31.49 ID:/022muI0
小学校!


純「ちょっきん!ちょっきん!カニさんだよっ!」

子供A「わー、カニさんだー!」

子供B「カニさん、遊んでー!」

純「いいよー、こっちおいでー」

子供C「カニさん!カニさん!」 キャッ キャッ


カニ怪人の純ちゃんは、現在私達の高校に通っていて、あずにゃんの同級生です!

時々、小学校にも遊びに行っているそうで、子供達に大人気だそうです!


子供D「…」 ジーッ

純「ほら、キミもおいでー」

子供D「べ、別に…いい」 トテトテ

純「素直じゃないなぁ」


子供E「カニさん、カニさん僕もクイズ考えたんだ!聞いて!聞いて!」

純「おっ、凄いね!よし、カニさんが答えてあげましょう」

子供E「私達人間はどうしてこんなにも美しいのだろう?」

純「えっ 何それ 哲学的!」 キュン
829 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:33:26.97 ID:/022muI0
某大学近くの喫茶店!


かずにゃん「つまり…この理論に則れば、女性同士で子供を作る事が可能と言うわけだにゃん」

曽我部「…なるほど

     …かずにゃんさん… あなたはとても素晴らしい研究をされてるんですね!」

かずにゃん「これも唯あずのためなのにゃん!百合万歳! あずにゃんにゃんあずにゃんにゃん!」

曽我部「ええ!百合ってとっても素晴らしいと思います!」



猫男のかずにゃんさんは時々曽我部元会長と何か話しているそうです

ストーカーさん同士で話が合うのかな?


かずにゃん「おっともうこんな時間だにゃん」


かずにゃん「それじゃあ、ぼくはあずにゃんを あずにゃんにゃん!する系の用事があるのでこの辺で御暇するにゃん」

曽我部「私も澪たんを 澪しゃんしゃん!する系の用事があるのでこのへんで」



二人とも全然懲りてません
 
830 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:34:23.41 ID:/022muI0
公園!


茜「♪ちんぷんかんぷん、元気よく〜」

ブチッ
    ブチッ
        ブチッ

茜「よし、今日の草むしりはこれで終わり!!

  ゴミ拾いもしたし……次はパトロールでもしようかな」



三浦さんは今日も公園で草の根運動を頑張っているみたいです!



瀧「お〜い」

佐藤「三浦さ〜ん」

茜「あ、モブキャラの皆さん…」

瀧「もぶ?」

三花「これから私達アイスクリーム食べにいくんだけど!三浦さんも行かない?」

茜「えっ、でもお金持ってなくて…」

瀧「ああ、それくらい奢るよ!」

佐藤「うん、三浦さんいつも頑張ってるからね」

茜 パァア

茜「ありがとうございます!」


草の根運動は少しずつ認められてるみたいです!
 
831 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:35:10.24 ID:/022muI0
駅前!


ジャンジャカジャンジャカ

根●「 ♪ スイ〜ツベイビ〜 キミはそうさぁーん」

根●「 ♪ 甘い 甘い 僕の恋人ー」



根●さんは今も弾き語りを続けているそうです!



根●(僕の音楽が認められるまで音楽は続けるよ)

根●「 ♪ 甘い 甘い 甘い 甘い コ ・ イ ・ ビ ・ ト 」


いちご「やだ…キモイ」 スタスタ


根●「!!!!!!」

根●「…ちくしょー…」

ク●ウザー「ちくしょーっ!!!!!」


ギュアアアアアアアアン!!!!!!!!


ク●ウザー「恨みはらさでおくべきか!!! 恨みはらさでおくべきか!!!」


通行人1「ク●ウザーさんがお目覚めになられたあ!」

通行人2「ク●ウザーさん!!!最高だぜ!!!」

通行人3「もっとやってくれーっ!!」


でもやっぱり、自分の本当にしたい音楽はできてないみたいです

…でも、いつか皆に認められる日が来るといいなって思います!
 
832 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:36:01.08 ID:/022muI0
ぶしつ!


紬「ケーキが1つ無くなってる」

紬「ふふ」 ニコッ


部室ではお菓子が少しだけ無くなってる事があります

きっとドアちゃんが食べたのでしょう、だから私は犯人じゃありません!



…ごめんなさい 本当は私もほんのちょーっとだけドアちゃんと一緒にこっそり食べてます…


律「むぎー、帰るぞー」

紬「あ、ちょっと待って」 アセアセ

律「っと…あ、しまった…カギ忘れてた」


ドア「カチャリ」


律「! カギ閉めてくれたのか」


ドア「ニコッ」

律「サンキュ」



今ではドアちゃんも軽音部室の大切な仲間です!
 
833 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:36:54.16 ID:/022muI0
唯の家!


唯「ういー、今日のご飯は何かな?」

憂「今日は鯛の尾頭付きだよ〜」

唯「尾頭っ!?おおーっ!豪勢だねっ!!」

憂「うん!すぐ焼いちゃうから ちょっと待っててね〜」 ニコッ


今回の騒動で色々大変だったけど… 憂は元気にやってます!

いつもの優しい 憂に戻って本当に良かったです!


憂「? どうしたの、お姉ちゃん」

唯「えへへ〜 憂、大好きだよ!」 ニコッ

憂「うん! 私もお姉ちゃんのこと大好き!」 ニッコリ


ただ…
834 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:37:31.37 ID:/022muI0
唯「ういーあいす食べたい」

憂「もう、ご飯食べてから」

唯「えー、あーいーすー」

スパーン!!

唯「!?」

鯛の頭「…」 コロンコロン

憂「お姉ちゃん…あんまりわがまま言ってると…」 キラーン

唯「ごめんなさい」


怪人成分が抜けきってないのかたまにちょっと怖いです


憂「御飯食べてから一緒に食べようね、お姉ちゃん」 ニコッ

唯「! うんっ!」 パァア

憂「えへへ」


でもやっぱり… 憂は優しいです!
835 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:38:15.68 ID:/022muI0
ライブハウス!


すみませーん

はーい


川上「いらっしゃい!って…」

紀美「やっほ」

川上「なんだ、クリスじゃん」

紀美「近く通ったから、ちょっと寄っていこうと思ってね」


川上さんと紀美さんはそれぞれの生活に戻ったようです

川上さんはライブハウスに! 紀美さんは… あれ?あの人は何してる人なんだっけ?


ジャンジャカジャンジャン

紀美「今度さー」 ジャカジャン

川上「ん?」

紀美「軽音部で同窓会やらない?」

川上「…いいわね、それ」

紀美「デラもジェーンも呼んでさ」

川上「うん、ミホコ達も呼んで」


紀美「それと」

川上「キャサリンもね!」
836 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:39:51.14 ID:/022muI0
そう! さわ子先生はと言うと


さわ子「ふっふっふ 澪ちゃん!!

    全米も震撼するケイオンジャーの新しいスーツ作ってみたんだけど〜着てみない!?」

澪「ひぃいっ!! ぜったいに嫌だっ!!」 ブンブン

さわ子「にがさないわよ〜!!」 

律「やれやれ… 結局 何も変わらないよな」 シミジミ

紬「そうねぇ…」 シミジミ

梓「まったくです…」 シミジミ

澪「落ち着いてないで助けてっ!!」


現在のさわちゃんは私達の軽音部の顧問でケイオンジャーの司令官!つまり旧鞘です!

あの後、さわちゃんは皆に謝ってくれました 憂にもちゃんと謝ってくれて

憂もさわ子先生の事を許してくれたので良かったです!


律「ま、なんだかんだ言っても、やっぱりケイオンジャーの司令官はさわちゃん以外考えられないよな」

さわ子「あらー 嬉しい事言ってくれるじゃない」

紬「みんなー、お茶が入りましたよー」

唯「わーい!」

さわ子「待ってました!!」 キラキラー


授業が潰れたり、講堂が滅茶苦茶でしばらく使えなくなったので、

その責任と言う事で さわちゃんのお給料はしばらくカットされるそうです


さわ子「だからお金を節約するためにも、今日は朝もお昼も抜いてきたから…お腹空いてるのよね」 モグモグ

梓「ムギ先輩の持ってくるお菓子でお腹膨らませようとしないでください…」
837 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:41:45.16 ID:/022muI0
あと、講堂や包丁の刺さった壁の修復費用などなどの請求もさわちゃんに行きました!

ごっつぁんです!



さわ子「ねえ…私達…仲間よね」

川上「当たり前じゃない」

紀美「どうしたの?」

さわ子「実は……先の騒動で壊した物の請求が来てね…

     それでお金がちょっと…足りないのよ」 スッ

紀美「どれどれ?」

ピラッ

紀美「…」

川上「…」

紀美「さわ子、友達やめよっか」

さわ子「お願い!!!見捨てないで!!!!」 ウルウルウル

紀美「ハハ、冗談!(…って言い切れるほどの額でもないけど)…」

川上「私達も工面するから、ちょっとずつ払っていこう?」

さわ子「ありがどぉ、二人とも…」




梓「私達が頼み込んだおかげで、教職クビにならなかっただけマシだと思ってください」

さわ子「面目ない…」
838 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:43:20.06 ID:/022muI0
紬「先生、まだケーキは一杯ありますから食べて元気出してください」

さわ子「ムギちゃん!ありがとうっ!!!」

律「まったく調子いいよなー」


唯「でも…こうやってまた一緒に笑える様になって良かったよね!」

澪「…ああ、そうだな」

律「まあな!」

紬「うふふ」

梓「そうですね」

さわ子「そうよね…うん、ありがとう みんな」 ニコッ

唯「いやいや、当然の事だよ!

   私達は正義のヒーロー、ケイオンジャーだからね!!」 フンスッ

さわ子「何よ…それ」 クスッ


唯澪率梓紬さわ子「あははははは!」


こうして、また平和な毎日が戻ってきました

が! しかし!!
839 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:44:13.08 ID:/022muI0
薄暗い通り道!



聡「ん?」


聡「なんだあれ?」



黒い玉 コォオ…



聡「黒い…玉?」


スッ ズォオオオオオ…

聡「!!!」



聡『こ、この力は…!!』

 
840 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:44:44.81 ID:/022muI0
ぶしつ!


さわ子(あ… そう言えば怪人の力って私から抜け出た後…何処に行ったのかしら…)


ドア「ガチャ!」

和「みんな、大変よ!!!」

唯「ほぇ?和ちゃん」


どうやら平和な時間は長くは続かないみたいです


和「この近くで エネファームを名乗る怪人が暴れてるらしいわ!!」

律「な、なんだってー!」

澪「怪人!!」

梓「だとしたら!」

紬「私達の出番!よね!」

唯「うん!みんな行くよ!」


怪人達がやってくる限り、心休まる時はありません…
841 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:46:31.71 ID:/022muI0

唯「でも皆さん安心してください!」

唯「街の平和は私達が守るからねっ!」 フンスッ


律「ああ!私達がケイオンジャーが!」

澪「この街の平和を!」

紬「皆の笑顔を!」

梓「守って見せます!!」


唯「さわちゃん!」

さわ子「ええ! ケイオンジャー出動よ!!」

唯律澪紬梓「おぉおおっ!!!」


私達、ケイオンジャーの戦いはまだまだ続きます!

ケイオンジャーはいつまでも…いつまでも…


         放課後戦隊です!


                               最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』 完


                          十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
      ┏┓                ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
     ┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
   ┗ ┛  ┃ ┣┛┏┓┃  ┏┛┏  ┃ ┗━┛┏┛┃┗┻┛┏┛┣  ┏━━━ ┫┃┃
       ┃ ┃┗┛ .┃┃┏┛┏┛┃ ┃┏━━┛ ┏┛┏━━┛┏┛┗━┓━━━┛┻┛
     ┏┛ ┃    ┃┃┛┏┛  ┃ ┃ ┃   ┏┛  ┃   ┏┛┗┓┏┓┃     ┏┳┓
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             ─┼ ヽ   |      ─┼─            |
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             <ノ ̄ヽ    ヽ_ノ    <ノヽ    L    '   o

 
842 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:49:50.48 ID:/022muI0
                                          怪人ファイル その8
                     /: : : : : : : : : : : : : : : \
                    /: : : : :/: : : : : ´ ̄\: : : \          名称:山中 さわ子
              /: : : : :/: : : : : /l: : ヘ: : :ヽ: : : : ヽ
               /:/: : : :/: : :/: /: l |: : : :',: : : ',: : : : : ',        種族:旧ケイオンジャー/デビルクリムゾン
                /:/: : : :/: / : ,.イ : l |: : l: ハ: : : ',: : :ヘ: :',
.               l:/:〃: / /: : : / l: :/l |: : l/: l : : : ', : : l : ',       パワー:9999
               /l':〃: / /: ∠イ l: :l l |: : l l: l: : : : ', : :l: : :',
           //:〃: / : : /丶、 l: :lハ|: l lハ: !: : : : :l: : l: : : ',      必殺技:プレッシャー (怖い顔と声で相手をビビらせる)
             l l: ll: :/l: : /ヤtx.、::.l: :l  ヽl l弋l: :l: : : l: : l : : : l           怪人達の必殺技(瞬間移動、さわちゃんクイズ!、高速言語、エアフィッシャー
             l l: ll:/ l: :/   ̄:::.ヽ:l  l:l lア>l: l: : : l: : :l: : : :l                      サタニックエンペラー、パニックルーム、巨大化        )
             V: :/ヽ! /l      ハ .:从l:::::::l l: : : l : : l、 : l
.             l: /: : l/l: l    ,. ⊥::::::::::N:::::/l:l: : : l: : : l:ヽ: l      データ:桜ヶ丘高校の音楽教師。軽音部の顧問も勤める。吹奏楽部の顧問と兼任。
.             V: :l: :l: l八  ,.∠ -‐ ミl:::::::::::V ノl: : : l: : : :l: :V             綺麗な顔立ちと柔らかな物腰で生徒や教師からも人気は高いが、それは
          _ /, -l: :l: l;;;;;l∨  ニニ ヾミ>'´i イ 、;;l : : :lヽ: : :l: : ' ,              キャラ作りであり、その実態はだらしなくめんどくさがりでいい加減。唯達に
       /:.:.:.:.:.:.:.:.:. Y:i: l;;;;l/  ..ァ=ヘ レ'{.:/:/ : : l : : :l: :l\ l: : :',              服を作って着せるのが趣味で、特に澪はイジリがいがあるのかお気に入りの様子。
.       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i|:.N:.ヽl;;;/  .:〈xXx〉Y.::j/) : : l: : : :l: :l`丶l : : ',.           軽音部OGであるが、当時の事は封印された記録である。所属バンド名はデスデビル。
      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| : :l: : ヽl  .::::::>=< ::/:/: : : !: : : :l: :l、:.:.:.ヽ : l.           その事が唯達にバレ、弱みを握られてしまったために顧問にされてしまったと言う経緯がある。
.     /_ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| : :l: : : :l  :::::l TiXi'::/ : : : l: : : / : lハ :.:.:.:.:l :l             唯達が3年生になってからは担任も勤めるようになった。相変わらず生徒からの人気は高い。
.     V´ ̄j:.:.:.:.:.:.:.:.| : :l,.r '゙l  .::::::l__゙iXi´,. -‐  l: : :/: : :l:トl :.:.:.:.lY            
     /   ` ー zァ':ィ7  .........:::::::l  iXi  __,./l: : /l : : l lハ :.:.:.lノ.   ストーリー:旧軽音部に所属していたケイオンジャーにして、現ケイオンジャーの司令官。
   /       -  |l| .::::::::::::/l /Xl ̄/.:.:.l: :/: l: : ハ:l:从 :.l:.l              実は唯達の1つ前の世代のケイオンジャーの司令官も勤めていた。当時、ある怪人に
. / ,. ─  ̄     |l|..:::::::: イiVil /X//.:.:.:.:.:lイl:/:l: / : l :.:.:.:.l:.l              よってその世代のケイオンジャーが壊滅状態に追い込まれ、それを救えなかったことに
                                                責任を感じている。そのため、みんなを救える絶対的な力を欲し、結果怪人の力を求めるに至った。
843 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/30(木) 22:50:03.71 ID:qxZWWMAO
うおおおおお乙です!

凄い面白かった!

しかしもう終わりなのか…残念だ
ケイオンジャーは映画化しないのかな…
844 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:50:19.91 ID:/022muI0
                                                実際に怪人の力を手に入れた後は、その感情を暴走させ、あろう事か世界を支配しようとしていた。
                                                そして唯達、ケイオンジャーと対決し、必殺技『プレッシャー』やかつて唯達が戦ってきた怪人達の力
                                                一時はケイオンジャーを圧倒するが、唯達の結束の前に敗北。その後、巨大化して再びケイオンジャー
                                                に挑むが、唯達の演奏を聴いて集まった街の皆の思いが唯の必殺技『ラブ』により1つとなった力の前に敗れる。
                                                その後、ケイオンジャー達に謝罪。幾つか責任は取らされたものの、今現在もケイオンジャーの司令官を務めている。


                                          参考文献:けいおん!

845 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/30(木) 22:52:49.90 ID:ikc9oK.0
面白かったぜ!
なんだかけいおん!をギュッと詰め込んだようで凄い楽しめた
でも本編もアニメもコレも最終回かと思うとなんだか名残惜しいな
もう映画はコレで行こうよ
846 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 22:57:57.31 ID:/022muI0
ケイオンジャーも終わってみれば長かったようで糞長かったな…
下手に風呂敷を広げすぎたせいで伏線回収と辻褄合わせに時間食ったのが何より痛かった

唯色から2ヶ月も経ってるのかよ、本当長々とすみませんでした

明日か明後日くらいに怪人ファイルまとめとヒーロー大全まとめを投下して、それで終わります
それまで質問あったら受け付けます
847 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/30(木) 23:04:25.53 ID:qxZWWMAO
本当に長い間お疲れ様
そして楽しませてくれてありがとう
848 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/30(木) 23:05:47.87 ID:ImVz8mUo
超大作だな
お疲れとしか言いようがないわ
849 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/30(木) 23:12:49.88 ID:/022muI0
>>843
>>845
感想ありがとう、楽しめてもらえたなら何より
映画化より、どこかまとめてくれないかなぁ(チラッ

>>848
予定だとこんなに長くなるはずじゃなかったのにな…
850 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/30(木) 23:14:13.76 ID:rlVMZoAO
おつ!
やっぱすごい長かったな
851 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/30(木) 23:42:07.13 ID:hlDqisAO
乙華麗!

楽しかったぜ!

なんかいろいろ書こうとしたけど長ったらしくなってきたからやめたわwwwwww

まとめ投下まってるぜ!
852 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/01(金) 00:12:43.28 ID:864zfDY0
>>850
なぁ、なんでこんな長くなったんだろうな…

>>851
いろいろってなんだよw気になるだろうがw
またまとめて来るさ
853 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 16:24:45.03 ID:I5kbjq20
おつ
面白かったぞ
854 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 18:16:20.24 ID:cYgq7dgo
お疲れ様
アンタが1だ
855 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 02:01:39.09 ID:XRfy4YQo
やっと追いついた

しかしまさかヤッテヤルデスがでてくるとはw

映画化は「恐怖!ヤッテヤルデス!」で頼んだ
あと聡
856 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 17:53:23.13 ID:faeUbkDO
オチがエネファームってのも刺さった。
857 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 19:33:53.30 ID:HwP.TZ6o
乙!読んでて胸が熱くなった

もちろんこの後は劇場版だよな?
858 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 19:53:07.17 ID:nTdIVoUo
エネファーム怪人が自家発電している所に唯達が掛け付けたら大変な事になるんじゃないか?
859 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/02(土) 20:07:06.71 ID:Rqdjpb20
感想ありがとう
そしてこれで何度目かはわからないが申し訳ない

ヒーロー大全がまだ出来てないのでそちらの投下を明日に見送ります…また遅れてすまん

怪人ファイルはまとめ終わったので先にそちらを投下します。
今までの怪人も追記・修正アリ。(追加項目やら 1レスの最大容量4096byteに収めるために文章削ったりしてる)
860 :怪人ファイル [saga]:2010/10/02(土) 20:08:07.39 ID:Rqdjpb20




                怪人ファイル

     過去に唯達と戦った9体+αの怪人達のデータ集



861 :怪人ファイル [saga]:2010/10/02(土) 20:08:45.25 ID:Rqdjpb20
☆怪人とは?

 諸説あるが、この世界に幾つか点在する異世界に通じる扉からやってきた住人であると言う説がある。
 姿形は様々であるが、 およそ、常人には持ち得ない特異な能力(必殺技)を持つ事は共通。
 それぞれが別個の必殺技を持ち、その力もまた様々である。

 (このスレに幾つか点在する別ページに飛ぶリンクからパクってきたネタキャラである。 と言う説もあるが全く確証は無い。)


☆各項目について

 名称       … 怪人の名称。
 種族       … 怪人の種族。
 パワー .     … 怪人の持つ能力を数値化したもの、ぶっちゃけ当てにならない
 必殺技     … 怪人の持つ固有技。
 登場話     … 作中、その怪人の登場した話のタイトル。
 データ     … 怪人とその元となったキャラクターについてのデータ。
 ストーリー.  … 作中での、その怪人に纏わる騒動を簡単に紹介。
 参考文献   … 元ネタ紹介。
 さわ子メモ   … 専門家によるコメント。
862 :怪人ファイル その0 トンちゃん [saga]:2010/10/02(土) 20:17:34.97 ID:Rqdjpb20
.                          /::::::::/:::::::::::::::::::::ヽ::!:::::::|::::::::::::::|::::::::/:::::
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                         |::::::::::|::::!  ; x- 、!::| :::!:::::l:::::::::::::: |-、::::::::::::::
                         |∧:::::!::ハ  イう`ヽ、!::::!:::::!:::::::::::::::r- V::::::::::::
                         |! V:::!:::ハ   !| ′ト、:!::::l::::::::::::::::ト  |:::::::::::::
       , -―-、_               |  ヽト|/   リ    ∨ !:::::::::::::: レ' /::::::::::::::
      イxxxxxxxx/7 ´_・)           i^ ,ノ         !:::|::::::::::::::::|ノ` < _
.    /`'^'`^_~ニ-ァ'彡‐'′          ’, ヽ  ///   |:::l:::::::::::::::::|     /
   彡テ弋'二 ィ´ /!リ                 ',`、        !::l:::::::::::::::::l   //
   r''´彡 '′ { / `′             _.ゝ `‐r'´    |: !:::::::::::::::::!  ////
.    ̄     ″               f´ _ 」   ヽ     |/::::::::::::::::::!//////
                          /{  L八_  ト-‐┬.'T::::::::::::::::/ ///////
                          l `ー<ノ  ’,   l:::::!::::::::::::::/ ////////
                          ヽ       i  !::::|::::::::::::/ /////////
  怪人ファイル その0

  名称:トンちゃん                         データ:アニメけいおん!!第2話「整頓!」から軽音部に飼われる事と
                                            なったスッポンモドキ。ペットではなく新入部員であり、梓の後輩。
  種族:スッポンモドキ                           軽音部員達には大変可愛がられており、よく気にかけられている
                                            場面が見られる。唯曰く「鼻の穴にピーナッツ入れたくなる可愛さ」
  パワー:1000                                時々、こちらの意志が通じてるかのような振る舞いをする。

  必殺技:巨大化(体を巨大化させる)           .ストーリー:唯達がケイオンジャーの力を使って一番最初に戦った怪人。巨大
                                         .である事以外は通常のスッポンモドキであり、気性も大人しく、平和
  登場話:最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』         を満喫していた様子である。さわ子を襲おうとしたのも、先にさわ子が
                                            刺激したため、自業自得である。ケイオンジャーの活躍により、沈静した
                                            後は軽音部に飼われる事となった。作中、平沢憂 山中さわ子 両名が
                                            巨大化したが、実はこの怪人の必殺技の影響によるもの。

  参考文献:スッポンモドキ
.           tp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%83%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%83%89%E3%82%AD

  さわ子メモ:参考文献によると、甲長80cmにもなる大型の亀なのよね。一般家庭での飼育にも向かないって書いてるわ。
.           『巨大化』なんて必殺技を持つだけの事はあるわよね。梓ちゃんが卒業したら私が飼わないといけないのかしら…。
863 :怪人ファイル その1 平沢チキン [saga]:2010/10/02(土) 20:18:39.22 ID:Rqdjpb20
        r‐、 〈~ヽ
         \:`^: : :`l          怪人ファイル その1
         _ゝ: : : : :}_
         ゝ: :_: :. |  `ヽ .         名称:平沢チキン        種族:トリ男
          | ─- ´●ヽ |
          |(● ,- --‐´ |         パワー:2810(ニワトリ) .      必殺技:瞬間移動(一瞬で遠くの場所への移動ができる)
          |  ̄/ ̄ヽ   |
          |  .弋ニノ   |.       登場話:第一話『恐怖!変態怪人トリ男の巻き!!』
          .〉    -‐  {              最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』
         /        |
         /    γヽ  ト、.       .データ:平沢宅に佇む妙に怪しいぬいぐるみ。そのあまりの存在感から
       / | γヽ  ヽソ  | |           ファンの間では、『平沢チキン』の名前で親しまれる。
      /  !  ゝノ        | |            ぬいぐるみ以外にも弁当袋やストラップ等が存在する事が確認されている。
     /  {      /二ニ>| }.             またSSにおいても、しばしばネタに使われることがあり、
        | __      | |.             作中、怪人トリ男として登場した平沢チキンは
     |   | | | | | |      | |.             唯「愛と恐怖の平沢チキン!」に登場する平沢チキンをモデルにしている。
     |   |   ̄ ̄      | |             なお、これは決してパクリなどでは無くパロディであると考えて欲しい。
    .」  |   ー-─一   | |           
   /^   | {⌒ ヽ / ヘ,   | |_ .   ストーリー:唯達ケイオンジャーの通う桜高周辺の地域で、18名の女子高生(話含む)を
   l___ |  |___|__|__}  」 _`ヽ.         襲い、そのパンツを覗く変態行為を繰り返していた怪人でゲスな性犯罪者。
        ̄|___| |__|  ̄             ←の容姿のトリ男に無理やりパンツを凝視される恐怖は想像もつかない。
         |___| |__|                公園で和を襲っていたところを、ケイオンジャーに見つかり女子高生相手だと
         |___| |__|                油断していた所に梓の蹴りを食らい反省する。その後、律への告白が失敗し、
         |___| |__|                そのショックで爆発するが、愛の力で持ち堪えたらしく、最終話ではケイオンジャー
         ゝ  | |   |               のピンチに駆けつけた。現在は街の遊園地のマスコットキャラとして働いている。
        /   〈 }   〈
       L, l l 」 〈    l       参考文献:唯「愛と恐怖の平沢チキン!」
         |__|   ~ヽ__|'.               ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/4654.html

                        さわ子メモ:珍妙な容姿を持つ怪人ね。今思えば…姿もやった事も、一番怪人らしい怪人だったかも。
                              『瞬間移動』が出来るのに、女子高生をわざわざ追い回すのは性分なんでしょうね…
864 :怪人ファイル その2 鈴木 純 [saga]:2010/10/02(土) 20:22:14.95 ID:Rqdjpb20
                _ ............ _                怪人ファイル その2
          、__,、  .イ: : : : : : : : ::`丶
       , -‐'': : : :〉´: / /::/: : : :!: : : : : ::\ .イ‐'ア-、       名称:鈴木 純           種族:カニ怪人
       }: : : : : :/: : :/: l :イ: : : : !: :!: :|: :!l: ::∨: : : : :イ.                             
       フ: : : : :l::l: : :! : !/ |:::! : !|::ハ_:W:|: : :l、: : : : :ゝ       パワー:2525(ニコニコ)..    必殺技:純ちゃんクイズ!(ナゾナゾを出題する)
      彳: : : :.イ:!: : | : 「` i :! : ! .' ¨∨ト!:|: : :ド: : : : : |
      └レ: : : l:|: : 从」__ !ト、:|/__.lハ |::|: :}:| : :廴」┘       登場話:第ニ話『勝負!?なぞなぞカニ怪人の巻き!!』 
         ∨: ハ!: : |ィ7ぅヽ  ` イぅヾ' l:!:l |:!: イ´                最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』
         ヽ-勹、::! 弋ノ    弋ノ  !ィイ´
             l ヘ`     ,      ィ‐ }            データ:ジャズ研に所属するモコモコヘアーの女子高生。担当はベース。
            丶 ... ″      ″ /./                   平沢憂、中野梓とは同級生で、友人。平沢憂とは中学時代から親睦がある様子。
              ' 、  `  ´    ′                     初登場は軽音部入部を断るちょい役であったが、徐々に原作・アニメともに活躍が増え、
.      _  n       > 、    ィ´                       現在ではサブキャラとして確固たる人気を集めており、純を主役としたSSもよく見かける。
     〈.ヽ | |  ____..rト、`¨´,.斗、_ ___  ∩  . ┐           今回、カニ怪人として登場した鈴木純もそんなSSの1つである、
.       '、ヽ! |/::.::.::.::.:./::.::!  ィニr!   |::.`!::.::.:`ヽ|| / /.           純「ちょっきんちょっきんカニさんだよー!」梓「…」に登場する鈴木純をモデルとしている。
     r‐v、__∨::.::.::.::./::.::.::!/仆い、/::.::.|::.::.::.::.::l_L/ /             ちなみにこれはれっきとしたオマージュである。まったくパクリなどではない。
.     {\ヽ...`ヽ::.::.::.:l::.::.::.〈 //! !. | 〉::.::.::.|::.::.::.:/ _ノ´_ヽ
     ヽ>┘/  |::.:::.::.:\::.::.ヽi ||マ::.::.::/::.::.::.:{  レ´_ !   ストーリー:小学校前にて子供達にクイズを出題しようと躍起になっていた怪人。
     入   ノ:j::.::.::.::く::.::.:: | | ! |::.::.::.>::.::.::.::.:l └' ム            駆けつけたケイオンジャーに対してクイズを出題するが、放課後ピンクの咄嗟の機転で
.     !::\ー‐'〉:l!::.::.::.::.:\::.Lハ/L|: ./::.::.::.::.::.:〉、 _. クl.          始まったじゃんけん勝負に敗北したために逃走する。
.     」::.::.::.`¨::.:/|::.::.::.::.::.::.:\::.ヽ::/::.::.::.::.::.::.::.|ヽニ‐'::.:|.           最終話ではその時知り合った子供と一緒にケイオンジャーのピンチに駆けつけた。
   /::.::.::.::.::.::.:/::.|::.::.::.::.::.::.::.::.:\|::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|:.::.::.::.::.::.\         現在はさわ子の手配で、桜ヶ丘高校に女子高生として通っている。
.  /::.::.::.::.::.::.::.:/::.:_!::.::.::.::.::.::.::.::.::.O::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ト:.::.::.::.::.::.::.:ヽ         平沢憂、中野梓と親しくやっており、なんと時期ケイオンジャー候補の1人。
  l::.::.::.::.::.::.::.::.!/ |::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.| |::.::.::.::.::.::.::.::l

  参考文献:純「ちょっきんちょっきんカニさんだよー!」梓「…」
        ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/4544.html

 さわ子メモ: 私が唯ちゃん達と戦った時に必殺技の使いどころに困った怪人ね…『クイズ』を出すのが必殺技って…
.          でも素質はなかなかだからケイオンジャーの候補の1人として確保したわ!ベースも出来るみたいだし!
.          パワーが控えめだけど…なかなか鍛え甲斐も着せ替え甲斐もありそうな逸材ね!
865 :怪人ファイル その3 かずにゃん [saga]:2010/10/02(土) 20:25:17.15 ID:Rqdjpb20
                                 ((   怪人ファイル その3
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします))
不可能ではないにゃん                     ((    名称:かずにゃん.                種族:猫男
マウス体細胞に受精卵の中で発現するDNAのメチル化 ))
ウイルスベクターなりプラスミドベクターなりで導入して樹((.  パワー:2222(ニャンニャンニャンニャン)     必殺技:高速言語(聞くもおぞましき気持ち悪い言葉の数々)
性成熟するまで成長させると遺伝子改編細胞由来の生 ))
                                  ((  登場話:第三話『ピンチ!?迫り来る猫男の巻き!!』
要するにヒト体細胞から卵子や精子を無理矢理作ること ))         最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』
百合万歳!唯との子供ができるよ!             ((   
やったねあずにゃん!                       .))  .データ:けいおんSSスレに生息する大学院生。極度の梓好きで、唯梓が好物。
                                   ((.        自身の事をかずにゃんと名乗るなど、奇行を繰り返す。口癖は「あずにゃんにゃん!」
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!           )).        気持ち悪いレスを繰り返すために嫌われるが、たまに面白いので一部の有識者には
                                     ((         風物詩として受け入れられている。最近では「今いるかずにゃんは偽者である。」、
                                   )).        「いや、かずにゃんは一個人ではなく集団である。」などの噂が絶えないが
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします((         気持ち悪いレスをする事だけは変わらない。常に話題に絶えない男である。
理論上は可能だ、って話だにゃん               )).      今回、猫男として登場したかずにゃんはもちろんかずにゃんがモデル。
倫理的な視点から見るのはそれは研究者の仕事じゃな((.         思ってた以上にキモくなってしまったため関係者一同には謝罪したい所存である。
研究者は可能な限り新規の研究をして、その成果を国 ))
そんなものと割りきらなきゃいけないのにゃん      (( ストーリー:放課後ブラックこと中野梓のストーキングを行っていた怪人。その一途さに一時は
                                   )).        ケイオンジャーと怪人の間に友情が生まれると思われたが、憧れの梓を前にして
                                 ((.          暴走したために、放課後レッドによって退治される。最終話ではケイオンジャーの
                                  )).          ピンチに駆けつけるが無視されるなどあまり仕打ちは変わっていない。現在は街の
                                      ((         大学院に通いつつ、懲りずに梓のストーキングをしているらしい。
                                  ))
                                 (( 参考文献:梓「かずにゃんさんwwwwフヒッwwww」
.                                  ))         ttp://read2ch.com/r/news4vip/1272887319/

    さわ子メモ:本当によくあんな長文ベラベラ喋れるものよね、まさに『高速言語』って感じ。
          噂によるとコピペ改変らしいのだけど本当かしら、ちなみに今もストーキングされている
          って事は梓ちゃんも気づいているわ。「また近いうちにぶっとばします」って意気込んでたもの。
          今じゃ怪人の力も無いし、かわいそうだけど明日の朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね…
866 :怪人ファイル その4 三浦 茜 [saga]:2010/10/02(土) 20:26:52.52 ID:Rqdjpb20
                                  怪人ファイル その4
                   . :´  `ヽ.             
               ∠ -‐  ‐-ミ               名称:三浦 茜 (CV:矢口真理)   種族:偽ケイオンジャー/偽放課後ピンク
            . : ´         `丶
           /                  \       パワー:3063(み う ら さん)   必殺技:エアフィッシャー(集団の中に紛れ込み、忘れ去られる)
           /                       ヽ     .  
         , '         /ヽ        ヽ: .ハ      登場話:第四話『敵か味方か!?偽ケイオンジャー登場の巻き!!』
      /      / l   /   .         ハ: .             最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』
      ,′  .'   ,/l | /    .  ハ     i : . |
     '′ . !  , !-|‐l‐.'      i‐- i、    | : : l      データ:「軽音楽部に突如現れた転校生。お嬢様として育ってきた紬とは正反対の超貧乏育ち。
    / i  . : |  ∧ | 八|     l 八l  ′  | : :.:.            普段は物静かだが、生真面目な梓とは少し波長が合わない場面も。
.      | . : i|  | _j」_‐-l、    j _,厶イ    , : :,.             楽器は父親譲りのユーフォニアム。しかし腕前は初心者級。」
.      l : : |: .  |〃ん心、    ィノ心トヽ. /、/             と言うのは釣りスレから派生したプロジェクトwikiから抜粋した設定で、もちろん非公式なのである。
       '.: : i: :  |ヾ い::::}     い::::リ / rう}           一時期はVIPでも流行っており、SSスレに登場することもあったがアニメの二期が始まってからは
      V八ハ  |. ,,`゚゙´        `゙゚,,′ ん丿           しだいに収束し、忘れられつつあるよう。しかし、現在も水面下では活動は続いている。
          ヽ: ト、       '      /イー彳             今作では偽ケイオンジャーとして登場。これはパクリとかじゃなくてインスパイアされただけなんだからね。
          )N∧     ー ‐    / : :|
             `ト .        イ   : :|.      ストーリー:部室からケイオンジャースーツを盗みだし、憧れの気持ちからケイオンジャーに成りすましていた怪人。
                .x≧=‐=≦x |  . : :ト、           集団の中に紛れ込み、いつの間にかいなくなる必殺技エアフィッシャーによって唯達を翻弄するが
             // \  / Vハ、 : : | ヽ            必殺技を得たケイオンジャーに追い詰められ、最後にはケイオンジャーの言葉に心を打たれ改心する。
            イ::::::l   /V∧   l:::::l\: :l  ).          その後「1から出直す」との言葉通り、水面下で草の根運動を続けていたようである。
       , .......::´::::l::::::::.  / / ∧ /:::::|:::::`:...<           正義の心を忘れず、最終話ではケイオンジャー達のピンチに駆けつけた。
.        /.::::::::::::::::::|:::::::::∨ ///  ∨.::::::|::::::::::::::::::::`ヽ.        現在も草の根運動は続けており、徐々に街の人たちに認められつつある様子。
       |:::::::::::::::::::::|:::::::::::{   ∧   }:::::::::|::::::::::::::::::::::::::l       
                                参考文献:三浦茜まとめ@wiki
.                                         ttp://www31.atwiki.jp/debichan/

 さわ子メモ:周りから忘れられる『エアフィッシャー』は強力な必殺技よね。常時発動してると空気になっちゃうけど
.          そう言えば…これも忘れてたけど、この子もケイオンジャーに変身できるのよね… 梓ちゃんと同級生みたいだし
.          音楽も好きで…正義の味方として活躍したいなら…次期ケイオンジャー候補としてスカウトしちゃおうかしら。
867 :怪人ファイル その5 ヨハネ・ク○ウザーU世(根○ 崇一) [saga]:2010/10/02(土) 20:29:07.67 ID:Rqdjpb20
                               怪人ファイル その5
                 rニYニヽ             
   |レ               //__殺_j |             名称:ヨハネ・ク●ウザーU世(根● 崇一) 種族:メタルモンスター(ゴボウ男)
   !!_           イ■■■■
   ゙- '´ ,、       /j ト ‐=' レj          パワー:6666                      必殺技:サタニックエンペラー(激しい音楽で人を魅了し、信者を作り出す)
      -''´   ,r'´ ̄`゙} |二二j l|rニ二ト、
           〉─7-'´l|jト、`}-イl;|`--l一〈.      登場話:第五話『凶悪!地獄のメタルモンスターの巻き!!』
     __ii__    |   レ ルリ-ト、|州リ   |  .|.            最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』
     イi    j  j ,,  ヽヽ |/     |  ',
      `  , イ  ハ ヒ、 ト、 |     j   '       データ:けいおん!第一話で唯の想像に登場した怖い軽音部員。
        ノ  }  / }、 ヽ} ヽヽ|    ノ ',  |         幾つかの類似点からあのDMCのクラウザーさんとの関連性が疑われるが真偽は不明。
      /   イ  } {ニ二ニニ}´7二ニニ}  ',  |          今作では名前が伏字になっているが、これはけいおん!の原作で目線が入っている事に準拠するため。
    //  / l  | ',ニ二ニニi |ニ二Y   ', |.          DMCのクラウザーさんと言えばデスメタルでは知らない者がいないほど有名。
.  //  /   l  } ヾニ二ニi |ニ二イ   ', ',        殺人的なギターテクと悪魔的なパフォーマンスで数々の伝説を残している。
/ /    l    レミj   {ニ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄{    {三i.         メイクをとれば、ただの根岸崇一(23)と言うゴボウ男だと言うディスもあるが、クラウザーさんへの冒涜である。
 / i   /    } ヶ / `丶、 _, -'´ |    } ヽ       今作にメタルモンスターとして登場していただいた●ラウザーさんも、DMCのクラウザーさんとの
ん-ト、        |_彡 j 二ト、 }-|    |   ヽj-''.         関連性を疑われるが、やはり真偽は不明。なお、これはリスペクトでありパクリのパクリなどではない。
   ヽ/    /    {    / |    |     l
    ヽ   /    レ、   |  |    レ-、  / . ストーリー:駅前を拠点に弾き語りをしていたゴボウ男の怪人。澪の作詞や口上の相談に乗っていた。
     `-- ´--、__  j ヽ  j  |  ./', |  `丶{         しかしその事に関係して曽我部会長に蹴られるはめになり、その怒りでメタルモンスターに変貌。
             ̄|  ', / ̄| /  ij             周囲の人間を操り、暴挙を働かせていた。澪の必殺技「クールダウン」により冷静さを取り戻すが、
             ',   〉{   |./   l|                その後披露した曲を批判されたために、またまた怒りを爆発させメタルモンスターに変貌。
              ',__,r' }  .|k   j.             澪のスーツをズリ下げて、逃亡した。最終話ではケイオンジャー達のピンチに駆けつけた。
               ',   |   |`丶、r'                今も弾き語りを続けているが、ちょっとした事で怒ってメタルモンスターに変貌するのは変わらない。
               ',  |  |   j

  参考文献:DMCオフィシャルウェブサイト
        ttp://www.younganimal.com/dmc/
        唯「対バンの相手は……でとろいとめたるしてぃ?」
        ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/3961.htm

 さわ子メモ:必殺技名の『サタニックエンペラー』はDMCを始めとする凶悪なメタルバンドが参加する闇のフェスと同名よ!
.          そんな必殺技を持つ凶悪なメタルモンスターって聞いたから期待してたのだけど…私が力を奪いに会いにいった時は
.          ただのゴボウ男の方だったわ… 同じデスメタラーとして音楽について熱く語り合いたかったのにっ!!
868 :怪人ファイル その6 ドア「ニコ」 [saga]:2010/10/02(土) 20:31:02.47 ID:Rqdjpb20
――平沢宅――                               ))  怪人ファイル その6
                                         ((
唯「まだかなー」                                ))  名称:ドア「ニコ」.             種族:ドアの怪人
                                         ((
憂「もう少しで帰ってくるから、お姉ちゃんはお皿出してくれない?」  ))  パワー:3846((え)みやしろ)  必殺技:パニックルーム(部屋の中の物体が独りでに動き出す)
                                         ((
唯「わかったー」                                ))  登場話:第六話『暗黒の微笑み!?軽音部室の大騒動!!の巻き』
                                         ((          最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』
憂(時計ばかり見てて危なっかしいな)                    ))  
.                                             ((    データ:けいおんSSではちょっとした有名コテ「笑み社◆myeDGGRPNQ」のSSに
唯「まだかなー」                                 ))         時折、出現する謎の表現。ドアが喋ることで初見の読み手の笑いを誘う。
                                         ((         しかし、コテ自身が気に入ったのか、この表現を多用しすぎたために、
時計「7時だよ! 7時だよ!」   ←たぶんコイツも派生          ))         叩かれる事も少なくない。地面「ぴゅー」等の亜種が幾つか確認されている。
                                         ((         今作に登場した怪物ドア「ニコ」もこの表現の影響を受けている。
唯「!?」                                    ))
                                          ((. ストーリー:軽音部部室に突如現れた怪物。ケイオンジャー達を部室に閉じ込めるなどの
                                         ))         悪戯をしてケイオンジャー達を困らせた。しかし、その事で放課後イエローと
ドア「ニコ」   ←←←コイツ                       ((.          さわ子の怒りを買い、結果さわ子に殴り飛ばされる。その後ケイオンジャーと
                                         ))         和解し、最終話では部室のドアなのに屋上に駆けつけてきた。現在では部室の
                                         ((         ドアと言う職務(?)を全うしており、軽音部のティータイムにも時折参加している。
和「ただいまー」                                 ))         
                                           (( 参考文献:笑み社◆myeDGGRPNQ
唯「和ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!」       ))         ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/2680.html
                                        ((
                                            ))さわ子メモ:『パニックルーム』はその場に存在する全ての物体を自由に動かせる必殺技ね。
                          唯「しんこん!」より抜粋((.        部室のドアが怪人化した事で、部室そのものが怪人の影響下に…って感じかしら。
                                         ))         それにしたって、ドアが動き出してティータイムに参加している様はなかなかシュールよね。
                                         ((
869 :怪人ファイル その7 平沢 憂 [saga]:2010/10/02(土) 20:44:13.27 ID:Rqdjpb20
                  へ、__   , ,  , . − '"/.   怪人ファイル その7
                ,. - '. : : : : : : : : ̄:`.く、ゞ、, : : -='、
             /: : : ; : i: : : : : : : : : : : : : :`ヽヽヽ; : : : :丶   名称:平沢 憂         種族:人間(怪人パワー注入)
           /: : : : : :i: ハ: :ハ; : 、: : : : :i : : : : ヽヽヽ;.: : : : i┘
          /: : : :.i: : : |: i:::.`; :|弋: 丶: : : : i : : : : : ',`, `;.;.: : i:|.  パワー:8383(闇病)  必殺技:発狂<バーサク>(身体能力は強化されるが理性は失われる)
         /: :i: : :.|: : : ハ;::::::::.'.:| ::\: :.i:.i:::i: ||: :,ノ: : ハ `, i::::. ::i:|
         ,': /|:.i: :.|: : :i !i::::::::::::::i;=ニゞ、!: : i:|ソ: : :ノ::| |:i .i|: ::. :|.. 登場話:第七話『暴走する愛!!最大の敵は私の妹!?!』
        ノノ i|: :ハ: : | ,!=、:::::::: "殺ミ,ヾ,y; : |: ://::::i, u ノi:ハ,: ! .        最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』
       ノ    |: i:::i: :.|i!行i} ::::::::. {刺ツ,ノソi,:.rニ;'::::::ハ:丶':i|  ヾ
           |: i:::::i: ハ`込'    `- '  i 'ソ .}::.ノ! .レ'ソ     データ:よくできた妹。平沢唯の妹で、中野梓と鈴木純の友人。
            !:|i:::::i:.! i ,,, '    '''    ,、// | !            とにかくよくできており、家事全般はもちろんあらゆる分野で姉をも上回る。
       ___  !| V 'i i   弋フ    ノ;/"    `'           性格も良くまさに完璧超人であるが、シスコンである事が弱点。
 i-- 、 /:::r'γつ`丶、  `\      / tっ,                     SSにおいてもその事はよくネタにされており、それが強調された結果、
 |:.:   ヽ;:::}' / /っ::::::::::ソ     ` ソヾ" ,/"::::::`ゞ,、              ヤンデレキャラとなる。(なお、原作・アニメともにヤンデレ描写は全く無い)
. |:.:.    ソ, ',/っ:::::::::i、   ,/" / /.:: :: : //_'ゞ、             今作に登場した平沢憂も強調されたヤンデレ憂の1人である。
.  |:.:      `.  Y:::::::::i|::| ,バ":: ::i:/-,/:: ::,//:/¨ ¨ :ヾ 
   i.::.     `.,.|:::::::::::':::|ハ:'. `. ::/=/:: :://.:/     :.|     .ストーリー:放課後ピンクの妹、平沢憂は何者かに拉致され、”怪人の力”を注入されてしまう。
  /.';.:.      `、::::::::::;>! i::`ソ、ツ.//.::/        :|            怪人化した憂は感情を暴走させ、梓達ケイオンジャーを追い詰める。
  i:::::::`、::     丶/y y `、`,!r/_'" ;. ,       .:|           梓を刺し殺した(と思い込んだ)事でさらに感情と力を暴走させ、巨大化するが、
. |:::::::::|:`、::     ヽ!. /,./`'r⌒,,"  \ !:: i      .::|            現れたケイオンガーが崩れた瞬間を目撃、姉の身を案じ冷静さを取り戻す。
. |::::::::|:::.!`、::   ,/'丶」_ 〃ゞソヽ、  /  !:| i      :::|             その結果、注入された”怪人の力”が抜け出たため元の優しい憂に戻ることができた。
  |::::::::|::::.i, `、;メ"丶,. -` ヽノ.<l|.丶, ソ   i       .::|.             現在は仲の良い姉妹に戻り、梓とも事件以来さらに仲良くなった様子。
.  |:::::::::i:::::i!,   (,_     》: ::ヾミ`ソ_._  |       :|          仲良くなった梓のために、次期ケイオンジャーに志願している。
  |:::::::::|:::::'| 丶 { _     /:: :.ソ ソ丶   \ ̄ ヽ,   .:|

.参考文献:憂「やっほー!私は平沢唯だよ!」
         ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/2611.html
         唯「ギコギコギコギコギコ」
         ttp://www40.atwiki.jp/83452/pages/1703.html

さわ子メモ:この子には本当に悪い事をしちゃったわ… 彼女自身はわだかまりが無くなったから良かったって言ってくれたけど…
.         本当にごめんなさい。 それと…次期ケイオンジャーに志願してくれてありがとう。あなたが居れば梓ちゃんも喜ぶわ。
870 :怪人ファイル その8 山中 さわ子 [saga]:2010/10/02(土) 20:45:33.84 ID:Rqdjpb20
                                       怪人ファイル その8
                     /: : : : : : : : : : : : : : : \        
                    /: : : : :/: : : : : ´ ̄\: : : \        名称:山中 さわ子      種族:旧ケイオンジャー/デビルクリムゾン
              /: : : : :/: : : : : /l: : ヘ: : :ヽ: : : : ヽ
               /:/: : : :/: : :/: /: l |: : : :',: : : ',: : : : : ',      パワー:9999       登場話:第一話〜最終話
                /:/: : : :/: / : ,.イ : l |: : l: ハ: : : ',: : :ヘ: :',     
.               l:/:〃: / /: : : / l: :/l |: : l/: l : : : ', : : l : ',..   必殺技:プレッシャー(怖い顔と声で相手をビビらせる)
               /l':〃: / /: ∠イ l: :l l |: : l l: l: : : : ', : :l: : :',.         怪人達の必殺技(瞬間移動、さわちゃんクイズ!、高速言語、エアフィッシャー
           //:〃: / : : /丶、 l: :lハ|: l lハ: !: : : : :l: : l: : : ',                         サタニックエンペラー、パニックルーム、巨大化        )
             l l: ll: :/l: : /ヤtx.、::.l: :l  ヽl l弋l: :l: : : l: : l : : : l
             l l: ll:/ l: :/   ̄:::.ヽ:l  l:l lア>l: l: : : l: : :l: : : :l    データ:桜ヶ丘高校の音楽教師。軽音部の顧問。生徒や教師からの人気は高い。
             V: :/ヽ! /l      ハ .:从l:::::::l l: : : l : : l、 : l         普段はお淑やかキャラを装っているが、その実態はだらしなく、いい加減。
.             l: /: : l/l: l    ,. ⊥::::::::::N:::::/l:l: : : l: : : l:ヽ: l          軽音部のOGであるが、当時の事は封印された記録であり、その事が唯達に
.             V: :l: :l: l八  ,.∠ -‐ ミl:::::::::::V ノl: : : l: : : :l: :V.          バレた事で弱みを握られ、顧問になってしまったと言う経緯がある。
          _ /, -l: :l: l;;;;;l∨  ニニ ヾミ>'´i イ 、;;l : : :lヽ: : :l: : ' ,        唯達が3年生になってからは担任も勤めるようになった。相変わらず人気は高い。
       /:.:.:.:.:.:.:.:.:. Y:i: l;;;;l/  ..ァ=ヘ レ'{.:/:/ : : l : : :l: :l\ l: : :',        
.       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i|:.N:.ヽl;;;/  .:〈xXx〉Y.::j/) : : l: : : :l: :l`丶l : : ', ストーリー:旧軽音部に所属していたケイオンジャーにして、現ケイオンジャーの司令官。
      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| : :l: : ヽl  .::::::>=< ::/:/: : : !: : : :l: :l、:.:.:.ヽ.          唯達の1つ前のケイオンジャーの司令官も勤めていた。当時、起きたある事件の際に
.     /_ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| : :l: : : :l  :::::l TiXi'::/ : : : l: : : / : lハ :.:.:.:.:l :l          その世代のケイオンジャーを救えなかった事に責任を感じている。
.     V´ ̄j:.:.:.:.:.:.:.:.| : :l,.r '゙l  .::::::l__゙iXi´,. -‐  l: : :/: : :l:トl :.:.:.:.lY         そのために皆を救える絶対的な力を欲し、その結果 ”怪人の力”を求めるに至った。
     /   ` ー zァ':ィ7  .........:::::::l  iXi  __,./l: : /l : : l lハ :.:.:.lノ.          ”怪人の力”を手にしたことで暴走するが、唯達ケイオンジャーの活躍によって
   /       -  |l| .::::::::::::/l /Xl ̄/.:.:.l: :/: l: : ハ:l:从 :.l:.l           食い止められる。その後、ケイオンジャーに謝罪し、和解し。幾つか責任は取らされた
. / ,. ─  ̄     |l|..:::::::: イiVil /X//.:.:.:.:.:lイl:/:l: / : l :.:.:.:.l:.l           ものの、今もケイオンジャーの司令官を続けている。

.. 参考文献:けいおん!

 さわ子メモ:私自身が怪人化した時のデータね、怪人の力のおかげでパワー最大 しかも今までの怪人達の必殺技が使えるわ
.          でも、いくら力が強くたって…たくさんの技を持ってたって…みんなの絆の前には敵わないのよね。
.          本当によく止めてくれたわ… ありがとう、ケイオンジャー
871 :怪人ファイル +α1 ヤッテヤルデス [saga]:2010/10/02(土) 20:47:28.33 ID:Rqdjpb20
                   .gN瘟閤蠶蠶蠶蠶蟹ミ             怪人ファイル XXX
                ,...<蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶粛t            
               ,f卅閤閤閤蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶lt杉.            名称:ヤッテヤルデス               種族:毛玉怪人
             ∧屠屍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶#                                        
            /濁蠶蠶蠶蠶蠶Π卅ミ盤轟蠶卅从踰蠶亅          パワー:8284(殺 っ(て) 犯る death)  必殺技:毛玉神拳(髪の毛の様な触手を操り戦う)
            从[鏖蠶蠶蠶WHj斤l仆从閤〒彳卅蠶从
           了蠶蠶卅蠶蠶乂 。。。。,.,仆廾仆fj,.。__,毛乍         登場話:最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』
            丿;蠶蛾l蠶蠶轟彳豐踰乂从弋冫豐亅乍h.        
          ..卅蠶蠶盤 卞蠶蠶 ` 鬱      鬱 仆蠶,.          データ:中野梓の頭部に手足が生えたような奇妙なクリーチャー。
         jg災蠶川蛾什蠶蠶蠶         .,   斤蠶(ト,.             一体何時何処で何故何のために生まれてきたのかまるで不明。
       ..y蠶屍   蔚卅.|蠶蠶{      ...,.. ゚´  .j踰蠶蠶ヘ            中野梓との関連性も謎。複数の個体が確認されてるらしい。怖い。
      ..f~蠢%   ,' Π・l蠶蠶{I,..     ゚゚゚゚~^'  。[|' .蠶蠶ff              しかも妙に戦闘能力の高い個体も多い。何それヤバい。
     .。蠶蠶:゚     /   !蠶蠶I・≠;。,    。乍盤蠶  ゚卞蠶匕.            
    ,g蠶夂゚      ”   [蟹蠶b  豐≠≡‖  蠶彳  ”蠶蠶Π   ストーリー:3年前に唯達の1つ前の世代のケイオンジャーを壊滅にまで追いやった脅威の怪人。
   ,j蠶蠶’           ゚蠶蠶}         蠶蠶    蠶蠶蠶           戦闘能力が異常に高い。さわ子によって撃退されるが、同時にさわ子のトラウマにもなった。
  蠶層f'              醴翩;        ,:翩{{     踰蠶鏖
 蠶蠶庁              蠶轟」        r蠶"     “靈蠶轟 参考文献:ヤッテヤルデス (ヤッテヤルデス) とは - ピクペディア
 嬲蠶叭               嬲蠶・l        }鬥       瀘蠶蠶 ttp://dic.pixiv.net/a/%E3%83%A4%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%B9
 蠶蠶h               蠶讃g     ,。{醴醴ミ。      g醴蠶).       澪「恐怖、ヤッテヤルデス」
 蠶蠶魁                蠶盤.    ,g''《f''瘟蠶屍    f蠶蠶靈゚.        ttp://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51547982.html
 蠶蠶蠶},                'ヌ蛾l|。  ヘ”   |了夂彳  仆蠶蠶サ'
 蠶蠶蔚ト                彳鬱雛}{¨     ~  ゚    乍蠶壬P  さわ子メモ:っ… 正直思い出したくないわね… 悪夢がそのまま現実になった様な…そんな怪人よ
 蘊蠶蠶。               昨;鬱;,醴g         ..g蠶蠶什.            あの時の私に…全盛期の力があれば…… いや…止めましょう…
                                                    誰も死ななかっただけ…マシよね… きっと…
                                                    そう言えば…今見てみれば軽音部の誰かに似ているような… 気のせいよね
872 :怪人ファイル +α2 田井中 聡 [saga]:2010/10/02(土) 20:49:46.59 ID:Rqdjpb20
        __ ..-- 、.:一::フ___           怪人ファイル ???
       \::::::::::::::ィ':::::::::::::::::::::::<
     /:::/:::/::|:::::::_:::::ヽ::::::::::::\           名称:田井中 聡       種族:人間(怪人パワー注入)/エネファーム
    /:::::/::::::/:::∧:::::::}`ヽ::::、:::::::::::::ゝ
   `7::::::{:::::/ レ′ ヾ/   \:::::}:::::::ハ.          パワー:3104(サトシ)    必殺技:真空ベーション(手を触れずに射精する大技、さらに発動後は知力が上昇する。)
    '::::::::::::/ ___          jィノ::::::::、}
   /::::::::::i`   `ヾ   =='"  V:::}::::::ヽ        登場話:最終話『バイバイ!私達のケイオンジャー!』
  ーi::::::::| ,ィアマ     〃アミ:、 }::ハ}T´
   ノァ:::::| 〈弋::;ノ     弋;::ノ 〉イ'::::/ソ         データ:アニメけいおん!番外編「冬の日!」から登場した田井中律の弟。
     ハ::::ト  ´  .::::;::::..  `  |:;.ヘ                律の面倒見の良さを強調するためのキャラであり、二期でも何度か登場した。
    {  ヾ  ""       ""  /  }.               モブキャラでありながら、軽音部員と年の近い唯一の男キャラと言う事もあり、
     \._ハ     __     /_ /                  SSにおいては恋愛要員・変態要員として活躍するが、百合好きからは不評。
      ソハ    (._,)   /≧/⌒丶、
      { 「 丶、      .': :/   \__)    .ストーリー:放課後レッドの弟。最終話でさわ子から抜け出た”怪人の力”を拾いエネファームの
   ,.-<  } : : : :` ーr: :´ : :, ′       /           力に目覚める。この後、思春期男子のエロへの情熱を動力にムーンウォークや
 / , \ \: (゚ω゚): :||: : : :/       ∠.              倒立などアクロバチックな動きでケイオンジャーを翻弄するが、
/ /: : : :\ \: : : : : !/⌒ヽ    /- 、\          必殺技を使用した途端に冷静になり、冷静になった事で怪人の力が抜け出る。
| |: : : : : : : :\ \ /  `ヽ } /: : : : : :V !.            怪人の力が抜け出ればもう戦う力も無いため、あえなく御用となった…
| |: : : : ヽ : : : ヽ  V 、`ヽ、 レ'ン : : : : : : : | |
.                              参考文献:唯「家出しちゃった…」 エネファーム編
.                                    ttp://blog.livedoor.jp/keionss/archives/50684884.html

.                              さわ子メモ:あの後、りっちゃんの弟さんが”怪人の力”を拾ったみたい…
.                                    なんかもう色々残念な子だったわ…… りっちゃん泣いてたわよ…
.                                    (回収した”怪人の力”はスタッフが責任を持って廃棄しました)
873 :怪人ファイル [saga]:2010/10/02(土) 20:51:00.34 ID:Rqdjpb20




                以上




874 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 20:55:56.60 ID:Rqdjpb20
タグ変換で容量オーバーとか言われて手間取った
こんな感じで明日はヒーロー大全投下します
875 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/02(土) 21:06:34.43 ID:RxpdYeAo
876 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 00:23:55.78 ID:JV/mPFko
安定の怖さ
さすがヤッテヤルデスだな
ヤッテヤルデススレをリアルタイムで見ていた俺はあの糞生首を退治して欲しいところだ
877 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/03(日) 18:50:56.09 ID:Fy6CIOg0
それではヒーロー大全投下します、これを投下して予定は全て終了です

2ヶ月もやってるとアニメと平行して書く事になる訳だけど
たまに軽くシンクロしてる事があってそれが少し嬉しかったな。
バレンタイン回で純の想像の梓が唯達にチョコ渡す時に
「ちょっとビターだけど〜」とか言ったりとか

それとは関係ないけど
昨日とうとう26話見たわけだが、紀美さん達がやってきた時はちょっとドキッとした
もう出ないだろうと思ってただけに…
そして劇場版楽しみすな

じゃあ投下
878 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/03(日) 18:51:49.71 ID:Fy6CIOg0





                    ヒーロー大全

     放課後戦隊ケイオンジャーの5名と旧ケイオンジャー3名のデータ集




879 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/03(日) 18:52:20.57 ID:Fy6CIOg0
☆ケイオンジャーとは?

 突然現れる怪人に対処するために組織された戦隊。自警団みたいな。

 この世界では音楽を愛し、夢に満ち溢れた心を持つ女子はヒーローに変身できる。(そう言う世界なんだ、深く突っ込むな)
 そのため、各女子高の音楽関係の部活がその地域を守るヒーローとして任命されるのが通例。
 私立桜ヶ丘女子高等学校では(少なくともさわ子の時代から)軽音部がその役目を担っていた。
 そのため、代々 〜戦隊ケイオンジャー と呼ばれている。 〜戦隊の部分は世代によって変わる。

 愛と夢に心が輝く時、彼女達はケイオンジャーに変身し!
 誰かを助けたいと魂が叫ぶ時、彼女達はそれぞれの必殺技を放つのだ!


☆各項目について

 名前        … 私達の名前だよ!
 変身後      … ケイオンジャーに変身した後の名前だよ!
 口上        … 登場前の決め台詞だよ! ふんすっ!
 パワー..    … 私達の持つ能力を数値化した戦闘力だね!あまり当てになりません!
 必殺技      … 私達の必殺技だよ! ぎゅいいいいんっ!
 データ      … 私達の簡単なプロフィール!なんだか恥かしいなぁ
 戦歴        … ケイオンジャーとしての私達の戦いの履歴だよ!
 仲間達の声  … それぞれ仲間のみんなからコメントを戴きました!
880 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/03(日) 18:53:18.51 ID:Fy6CIOg0

                  . . :⌒ヽ. :´: : : : `. .
               ,.. :´ : : : : : /: : : : : : : : : : `: .
                 , :' : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : :: .
     ' Y Yヽ   /: : : : :/ : : : :/} : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
     '   !  l ',   ': : : : :/、: : : / {: : : : : : : : :\ : : : : : : : : :.
   _」   |  {  i ,′: .:∨: : ヽ/ |: : : : : :|: : : : ヽ : : : : : : ハ
   ' {   |  j  { ,′ : : iト、: : /\ !:.!: : : : :.|ヽ、: : : : : : : : i: : : .
  |  l   l     V: /: : {`ヽY   `i::ト、: : : :.|イ \ : : : : : : |: : : !
  l  {  '^  `  V. : :八: : :| ァ=ミヽl \: : | ァ=ミヽ: : /: : l: : 八
  { '′      {`ヽ、:_{ : :ヽ:.〃ん。ハ    \| ん。ハヾV: : .|:| : : ト、
  〉         ゝr  }: : : : i{ い::::j     い::::リ ハ. :八: : : ! \
  !   ´ ̄ / ノヽ. |: : : : |  ゞ゚-'   ,    ゞ-'′ jノ: ハ: : ',
  |      /     j : : : :ヽ '''        '''   {: : : : :}: : ハ
  ',            厶ィ=、: :\    ,.ニ、       八 : : :ノ: : : :!
   ',          .イ:::::}ヘ::::\: :)   {⌒}    .イ: j ): : : : : : j
   \     --  j::::::|::::\::::\ト .  ゝノ   .イ::从: : : : :.ハ:.:/
    {::{ヽ       /:::::::|::::::::::::::::::|ヽ `  ー  {´:::ノイ |ハ: : : :| l/
    ヽヽハ     /.:::::::::::::::::}::::::::::!::::',\   /ハ:::ノ j: : : :ノiノ
     Vハ乂   /.::::::::::::::::::ノ:::::::::::l::::::', >ーく/ }:`ヽ}.:/ ′
     Vハ フ´.:::::::::::::::/::::::::::::::l::::::::',{ 〃ハ/:::i::::::\

ヒーロー大全 その1

  名前:平沢 唯

  変身後:放課後ピンク.    口上:「ストロベリーショートケーキ! 放課後ピンク!」

  パワー:5656(ごろごろ)  必殺技:『ラブ』(仲間達の心と応援してくれる皆の心を繋ぎあわせ、1つの力にする)

  データ:可愛いものと甘いものが大好きな、放課後ティータイムのリードギター担当。ボーカルもやる。
..      人懐っこい性格で、スキンシップでの交流が得意。特に後輩の中野梓にはよく抱きついている。
..      軽い音楽と聞いて簡単な事しかしないと思い、軽音部に入部。そんな訳で入部当時は初心者。
..      コード忘れたり、専門用語を覚えていなかったりするけど、ギターの腕の上達は早い。
..      家でごろごろしているのが好きで、皆とのティータイムはもっと好き。練習はあまりしてなさそうで、
..      家ではちゃんと練習してる。勉強も運動もあまり得意ではないが、基本的にやれば出来る子。
..      絶対音感とか持ってる。凄いのか凄くないのかよくわからない子。

  戦歴:VSトンちゃん.   … ケイオンジャーとしての初戦だよ!巨大なトンちゃんをケイオンジャーパワーでひっくりかえして勝利!
.       VS澪、紬、梓   … 放課後ピンクの座をかけたじゃんけん勝負! チョキをだして勝利! ぶいぶい!
.       VS鈴木 純    … クイズはわからなかったけど…じゃんけん勝負で勝利!勝利のチョキ!
.       VS巨大憂     … 巨大化した憂とケイオンガーで戦ったよ!ケイオンガーは壊れちゃったけど憂は元に戻ったから、結果オーライだね!
.       VS河口 紀美  … のりちゃんは強くて…大変だったけど、5人の力を合わせて逆転勝利!
.       VS山中 さわ子 … 一度は負けちゃったけど、皆の力を合わせて、最後の一撃を私が決めて勝ちました!
.       VS巨大さわ子  … 私の必殺技『ラブ』で皆の心を1つにして、私達の音楽でさわ子先生を元に戻すことが出来ました!やったね!

  仲間達の声:「唯先輩は…凄いのか凄くないのかよくわからない人です」 中野 梓
          「お姉ちゃん、暖かくて可愛いよね! あったかあったか!」 平沢 憂
881 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/03(日) 18:54:01.99 ID:Fy6CIOg0
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ヒーロー大全 その2

  名前:秋山 澪

  変身後:放課後ブルー   口上:「爽やかなブルーハワイ! 放課後ブルー!」

  パワー:6310(ろ澪)    必殺技:『クールダウン』(詩を読み、それを聞いた相手の動きを止める 強化や洗脳も解除できる)

  データ:クールでカッコイイ雰囲気だけど恥かしがりで怖がりな軽音部のベース担当。作詞とボーカルもやる。
..      痛い話や怖い話が苦手でその事でよく律にからかわれている。律とは幼馴染でお互いを信頼している。
..      ドツキあったり喧嘩もしたりするが、ちゃんと仲直りできるようだ。後輩には先輩らしい所を見せたいらしく、
..      梓の前でもサボりがちな唯や律に練習するように促す。しかしティータイムが嫌いなわけではなく、むしろ
..      必要な時間だと考えている。放課後ティータイムの作詞は澪が担当するが、その内容はとってもメルヘン。
..      校内には彼女のファンクラブがある。ファンクラブの初代会長は生徒会長の曽我部先輩。二代目会長は和。

  戦歴:VS唯、紬、梓   … 放課後ピンクの座をかけたじゃんけん勝負。あの時パーを出してなければ…
.       VSク●ウザー  … 私の必殺技のお披露目戦だ。どうして私の詩はこんな扱いなんだ… …しかもこの後…うぅ…もうお嫁いけない…
.       VSドア「ニコ」..  … 部室のドアとの戦闘。詩を読んだけど…効かなかったんだよな、耳がないからか?
.       VS平沢 憂    … 憂ちゃんが怪人化した時だな。必殺技を使おうとしたら包丁が飛んできて……コワクナイコワクナイ…
.       VS川上さん    … ビルの屋上で川上さんと戦った時だ、この時は私何も出来なかったな
.       VS河口 紀美  … 紀美さんは怖くて… でも律がやられそうになって…無我夢中で気が付いたらケイオンジャーに変身できてたんだよな
.       VS山中 さわ子 … 先生は強かった… 特に私は『プレッシャー』の前に何も出来なくて…でも皆が助けてくれたおかげで私の必殺技で動きを止められたんだ!
.       VS巨大さわ子  … 巨大化した先生との戦い。凄い『プレッシャー』だったけど…律、唯、ムギ、梓…そして皆が居てくれたから最後まで演奏することができたんだ!

  仲間達の声:「澪は私がいないと何もできないからな〜!この前だって…「調子に乗るなっ」 「いてっ!」 田井中 律
          「澪ちゃんとりっちゃんはとっても仲良しで… 羨ましいわ〜♪」 琴吹 紬
882 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/03(日) 18:54:47.84 ID:Fy6CIOg0
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 -=ニ _ ィ: :/: ::!∧ ヽ|: : : : :ハ:!       んノ〃: :/
.       /:./: イ/: : ヽ-!: : : : | ヽ       ヾ´/: : /
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ヒーロー大全 その3

  名前:田井中 律

  変身後:放課後レッド     口上:「笑顔を届けるキャンディアップル! 放課後レッド!」

  パワー:6112(りぃーつ!) 必殺技:『ヒートアップ』(元気になる、また仲間に元気を分け与える)

  データ:明るくて元気一杯な軽音部のドラム担当。そして軽音部の部長。部長だけど、
..      部長としての仕事はよく忘れる。そのため、澪や和にはよく怒られている。
..      澪とは幼馴染で、親友。よくふざけて澪をからかい、殴られている。お調子者のようで、
..      そうではなく部員の周囲の事をしっかり見ており、面倒見が良い。流石部長。
..      一緒にいると面白いと言う事で唯をはじめ、部員達には慕われている。
..      細かい手の動きが苦手でそのためドラムを選んだ。でも料理やボタン付けが得意だったり。
..      その他、声真似など妙な特技を持ってる。

  戦歴:VS平沢チキン  … 急に告白とかされるからびっくりしたな〜… つかどうしてアイツは爆発したんだ…
.       VSかずにゃん  … 梓を付け狙う最低なストーカー野郎だな。気持ち悪いから私がぶっとばした。
.       VSク●ウザー  … 澪を助けてくれたいい奴…と思ったけど最後は澪を泣かしたから殴った。…ほんのちょっと安心してたり…
.       VSドア「ニコ」..  … 私達を閉じ込めてニヤニヤしてた怪人。 …怪人って変態ばかりなのか…?
.       VS平沢 憂    … 最初の一撃を止める事はできたけど、弾丸みたいに飛んでくる包丁には私じゃ対応できなかったな…
.       VS川上さん    … 必殺技での相性は確実に勝ってたんだけど… 1対1じゃあちょっと厳しかったかもな
.       VS河口 紀美  … マジ怖かった、殺されるかと思った。でも…澪が助けてくれて本当嬉しかった!
.       VS山中 さわ子 … さわちゃんの力に追い詰められる軽音部…そこで立ち上がった私!我ながらカッコよかったよな〜!
.       VS巨大さわ子  … さわちゃんとの最終決戦だな。勝てたのはきっと皆のおかげだっ!

  仲間達の声:「律先輩はいいかげんで大ざっぱだからパス」「な〜か〜の〜!!」「キャー!」 中野 梓
          「律には…その…いろいろ感謝してる…」「みおしゃん!」 秋山 澪
883 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/03(日) 18:55:26.63 ID:Fy6CIOg0
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ヒーロー大全 その4

  名前:琴吹 紬

  変身後:放課後イエロー.    口上:「甘いハチミツレモネード! 放課後イエロー!」

  パワー:6900(むぎゅうう!) 必殺技:『フルパワー』(怪力を引き出す)

  データ:おっとりぽわぽわ、ちょっと天然なお嬢様、軽音部のキーボード担当で作曲もこなす。
..      どうやらかなりのお嬢様らしく、高価なティーセットを部室に持ち込んでいる。
..      ティータイムのお菓子も紬が持ってきている。合宿の際も琴吹家の別荘を提供。軽音部の生命線。
..      好奇心旺盛で色んな事に興味を持っている。軽音部への入部動機も楽しくて愉快な仲間への憧れから。
..      そのため軽音部で何かする時はいつも楽しそう。4歳の頃からピアノを習っており、コンクールにも入賞した事がある。
..      女の子が仲良くしてるとついついニコニコしてしまう。原作では乙女電波を受信して心を読むことが出来る。
..      これでなかなかの力持ちさん。琴吹家は楽器店や喫茶店を経営しているらしく、別荘を複数もち、家には執事なんか
..      も居る。紬もフィンランドに避暑に行ったりしてる。謎が多い琴吹家だが、とりあえず紬の眉は父からの遺伝らしい。

  戦歴:VS唯、澪、梓   … 唯ちゃん達と放課後ピンクの座をかけて勝負!結果は唯ちゃんの勝ちでした
.       VS鈴木 純    … 結局クイズの答えはカーニバルでいいのよね?
.       VSドア「ニコ」..  … カバンを投げあったりしました!今考えると確かに危なかったよね ドアちゃん、先生ごめんなさい
.       VS平沢 憂    … りっちゃんが刺される前に止められたけど、その後の包丁は私の力じゃどうしようもなくて…
.       VS河口 紀美  … 澪ちゃんはりっちゃんを助けようと必死で変身できたのよね、いい物を見せてもらいました〜
.       VS山中 さわ子 … 先生はドアちゃんの必殺技で私達を追い詰めてきたけど…皆を守れて本当に良かった!
.       VS巨大さわ子  … 先生を元の姿に戻すために皆で演奏して…街の皆が駆けつけてくれたのは嬉しかった!

  仲間達の声:「ムギは唯の奴より天然かもな〜 すっごくおもしろいんだぜ」 田井中 律
          「ムギちゃんの眉はたくあんです!」 ふんすっ 平沢 唯
884 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/03(日) 18:59:17.80 ID:Fy6CIOg0
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ヒーロー大全 その5

  名前:中野 梓

  変身後:放課後ブラック.     口上:「ちょっぴりビターなチョコレート! 放課後ブラック!」

  パワー:6309(む す たん ぐ) 必殺技:『スピード』(身体能力を向上させ、高速で動く事ができる)

  データ:真面目な唯達の後輩、リズムギター担当。軽音部では1人だけ学年が1つ下。唯達の演奏に感動し、
..      軽音部への入部を決めるが、しばらくは真面目に練習しようとしないティータイムのノリに馴染めずにいた。
..      今ではすっかり軽音部にも馴染み、ティータイムもしっかり楽しんでいる。ギターの腕は上手く、
..      唯の練習によく付き合っている。1人だけの後輩と言う事もあってか他の軽音部員には可愛がられており、
..      特に唯には、いつも抱きつかれている。憂と純とは友達で、よく3人で遊んだりしている。ネコ耳がよく似合う。

  戦歴:VS平沢チキン  … 女の子を襲っていた変態ですね!私の飛び蹴りでノックアウトしました!
.       VS唯、澪、紬   … 放課後ピンクの座をかけてじゃんけん勝負!…だから私じゃんけん弱いって言ったじゃないですか!
.       VSかずにゃん   … こんな奴知りません
.       VS三浦 茜    … 私の必殺技を初披露した戦いです!逃げようとしたところを『スピード』で回り込みました!
.       VS平沢 憂    … 憂の包丁と私の『スピード』の真っ向勝負!やっぱり憂の方が一枚上手だったかな
.       VS川上さん    … 「話をしよう」って言葉につい騙されてしまいました…でも半分くらいは本心だったのかも
.       VS河口 紀美  … ケイオンジャー最強の力は脅威でしたけど…皆さんと戦えば敵じゃありません!
.       VS山中 さわ子 … 精神攻撃が律先輩のおかげで効かなくなれば!私も十二分に戦えました!
.       VS巨大さわ子  … 先生のために皆さんと演奏できて良かったです!本当に最高のライブでした!

  仲間達の声:「あずにゃんは ちっちゃくて、可愛いんだよ〜」 平沢 唯
          「梓は寂しがり屋だよな〜」 「べ、べつに寂しくなんてないです!」 田井中 律
885 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/03(日) 19:00:04.70 ID:Fy6CIOg0
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   | ヽi ヽ k  ゝ-'           .|.   |   \
   ヽ.  k ヽ:::、    i          |  /:: :: ト 、 k
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       |  :::\   <_ヲ   / | /ー、iヽ|
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          ヽ、|>'´/^T ´     レ  / ○  ̄ ー._
        __, -' `○ i,  ヽ      /  ○       ヽ
      r'´とつ  ○ \     _..'  ○          |
      i∩     ○  ~^ ┬'´   ○           .|
      | U      ○  9/  ○    |          |
      | |       ○r- 、 ○      .|          |
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ヒーロー大全 その6

  名前:川上さん(ジャニス)

  変身後:デビルラベンダー.  口上:「邪悪なる闇に咲き誇る 艶美なる妖花! デビルラベンダー!」

  パワー:4823(じゃにす)  必殺技:『ポイズン』(毒を作り出して、振り撒く)

  データ:アニメ1期14話番外編『ライブハウス!』に登場したライブハウスのマネージャーさん。
..      ラブクライシスのマキちゃんの紹介で唯達、放課後ティータイムと知り合う。
..      さわ子とは同期の軽音部に所属しており、お互いを「キャサリン」「ジャニス」と呼び合う仲。
..      アニメ2期では10話『先生!』と26話『訪問!』に登場した。結婚式の二次会ライブでは
..      新婦のミホコさんと一緒に「キャサリーン!」とさわ子に声援を送っていた。
..      どうやら同期の軽音部には所属していたが、さわ子の当時のバンド『デスデビル』の
..      メンバーではなかったらしい。

  戦歴:VS澪、律、梓  … 今のケイオンジャー3人との戦いね、すぐ逃げればそれで良かったんだけど
.                  あの時点で正体がバレるなんてね 一本取られちゃったかな

  仲間達の声:「ライブハウスで会った時は驚いちゃったわね、その時は全然近況を知らなかったもの」 山中 さわ子
886 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/03(日) 19:00:34.88 ID:Fy6CIOg0
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          | ik`t´る.     りノ   |.ハ|ゆ. |:: :ヽノ
          |^i i 、_り          リ ij  /::「゙ヽ
           レハ   ,           '´/i リ
              |             r'T´ y-r―――ァー-ァ
            ヽ    、 ,ノ    ノ_ノi|_( .|    /  /
.    n、    n    \  ~~     ノ~λ( |/   / ./
  .  | |   | |       \ _ - ´::: V_ iノゅ /  /
     | |r┬、|.|         \;;┌-' ゅノ |  ├--、ィー-ュ
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  く. ゙ー|; :: :: :: :: :i        ,,ム::::ノ 〆 .loh'´ ヽ、_>' /  /k
   ゙v':: :: :: :: :: :::k    __rt‐' llレ´/〆Phr'       / . /ュ. i
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ヒーロー大全 その7

  名前:河口 紀実(クリスティーナ)

  変身後:デビルライトニング.        口上:「悠久の天を穿ち堕つ 漆黒の稲妻! デビルライトニング!」

  パワー:6317((く)り す てぃーな)  必殺技:『スパーク』(電気を操り、電撃を放つ)

  データ:アニメ2期10話『先生!』に登場した軽音部OG。さわ子とは同期の軽音部に所属。
..      当時、さわ子とはギターテクを競い合っていた。『デスデビル』ではギターとコーラスを担当。
..      10話では、さわ子の様子がおかしいために尾行をしていた唯達とファミレスで出会う。
..      その折にさわ子が同期メンバーの結婚式で演奏を行うように説得して欲しいと唯達に依頼。
..      説得が難しいと分かると、唯達に協力を依頼した。結果としてさわ子に演奏させる事に成功する。
..      26話『訪問!』でも登場。風邪をひいたさわ子の見舞いに同期の軽音部を集めてやって来た。
..      「さわ子が結婚する事になって」、「出来なかったら特訓」「火を吹いて欲しいんだけど」等、
..      よく冗談を言う人。デスデビルでの名前はクリスティーナ。あだ名はのりちゃん。

  戦歴:VS放課後戦隊 … さわ子を止めに来たケイオンジャーとの戦いよ 皆いい子ばかりだったわね

  仲間達の声:「結婚式の時は…本当にまんまと乗せられちゃったわ… あの子達を使うのは卑怯じゃないかしら」 山中 さわ子
887 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/03(日) 19:01:09.46 ID:Fy6CIOg0
               /
.    ,ヘ        /
} f_ヽ ! V   /
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',¨! ,、__}、/ヽ
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 ∇_ノー´   Vリ }               __ _
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`十 ―一´     |             /: : : : : : : : : :'´ 、: : :____ ヽ
  !           /           _/ /: / : : : : : : : / } 、:ヽ\}/
  !        /`ー、       〃7 /: : : : : /: :/l/: /: : : ', ヽ}
、___      〈`ー、  ̄> ´  ̄ /: : : : : : >´  / :ハ: :}: : ', ハ
イ  ̄ ` /   ハ.  ク ニ -: :フ / /: : : : :∠_   / /, 斗,:!: : ::', .!
          ノヘr.、_ .//- /: : : :,イytテミ`'./'ムハY!:/ : ル :|
.      / / ハ{_} }`'゛ー -/ >t' : ::!弋リ`./   ゞ'′.': イハ :l
、    イ  /  i  .リ     ./イ.\|: : : !   /   i  /r´ノ l l リ
 ヽ            /    /    ,リ /人. ´ 、 __ , /イ代´.r┤.V
   \       ,<        /,': :i: ::i :>.   ̄/.イ.ヘ `-゛` !
      ー―--'゛  ` <: : : . .// : : : :リヽ:ゝ=≧チ´  ヘ
                ヽ: : : /〃 /: ; ,' ヽ{.{ /   / ハ

ヒーロー大全 その8

  名前:山中 さわ子(キャサリン)

  変身後:デビルクリムゾン      口上:「禁断の愛に酔いしれる 鮮血の紅! デビルクリムゾン!」

  パワー:5385(ゴー! さわ子)  必殺技:『プレッシャー』(怖い顔と声で相手をビビらせる)

  データ:桜ヶ丘高校の音楽教師。軽音部の顧問。綺麗な顔立ちと柔らかな物腰で
..      生徒や教師からの人気は高い。普段はお淑やかキャラを装っているが、その実態は
..      だらしなく、いい加減。軽音部のOGであるが、当時の事は封印された記録であり、
..      その事が唯達にバレた事で弱みを握られ、顧問になってしまったと言う経緯がある。
..      唯達が3年生になってからは担任も勤めるようになった。相変わらず人気は高い。

  戦歴:VSヤッテヤルデス  … あの悪夢みたいな怪人との戦闘、勝ちはしたけど…被害は大きかったわ
.       VS放課後戦隊.     … 暴走した私を止めに来た唯ちゃん達との戦い、まったく手加減はしなかったのに
                       負けちゃったわ… 何時の間にあの子達あんなに成長したのかしら

  仲間達の声:「今のさわ子も人気あるんだ、さわ子がお淑やかキャラって想像できないけど」 河口 紀美
          「キャサリ〜ン!!!」 川上さん
888 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/03(日) 19:01:57.31 ID:Fy6CIOg0




                以上





889 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 19:03:58.37 ID:Fy6CIOg0
これで全部終わり、長い間ありがとございやしたー
890 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 20:00:35.52 ID:NPeKPwMo
約2ヶ月か
よくぞここまで・・・
改めて乙!!





と、言いつつも、番外編があることに期待www
891 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/03(日) 20:03:10.24 ID:bR9D/5k0
892 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 20:09:15.57 ID:lSa.pXc0
おつ
面白かったよ
893 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/03(日) 20:11:18.95 ID:XknobTso
おつ
番外編頼んだ
894 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 20:49:46.55 ID:VTZOswAO
よくぞ頑張った!
おつ
895 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 21:45:00.21 ID:RnTzy4s0

楽しませてもらった
896 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 21:50:53.51 ID:DhzDZ.DO

番外編もたのしみ。
897 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 22:48:58.72 ID:iGYmWKwo
乙 てれびくん思い出すな
898 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 22:55:56.14 ID:kb75.gAO
乙なんだぜ!
899 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 23:26:31.53 ID:DhzDZ.DO
連投すまん。
番外編は新ケイオンジャーでお願いしたいんだぜ。
三人戦隊でも、いいじゃない。
実際あるし。
初めは梓が一人で戦ってるけど段々仲間が増えていくのも熱いお。
900 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 23:46:36.09 ID:Fy6CIOg0
ちょっと待て、なんで番外編あること前提になってるんだwwww

残りレス数も少ないし、削除依頼ももう出したから
大した事はできないけど
もし明日消えてなかったら軽く小ネタくらいは投下するよ
901 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 04:22:40.46 ID:QCgJikk0
長い間、お疲れ様でした!!
作品の隅々まで戦隊モノ愛を感じる素敵なSSでした。

俺もアニメのバレンタイン回のセリフでケイオンジャー連想しちまったよ。

笑いと感動をありがとう。
902 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 07:02:51.32 ID:pNVjpA20
今更だが乙でした
茜やかずにゃんでネタスレかと思ったら途中シリアスも入ってて楽しませてもらったぜ
そしてまさかのヤッテヤルデスwwww

このスレ→ライブ→2期→映画化の流れ期待
903 : ◆m/SzpwXB2Y [sage]:2010/10/04(月) 19:37:09.39 ID:b1jnBPQ0
残ってたので軽く小ネタを

本編とはあまり関係ありません
904 : ◆m/SzpwXB2Y [saga]:2010/10/04(月) 19:37:38.30 ID:b1jnBPQ0
        う    ら            十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
    ┏\        /       ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
    ┃┗\━━┓/┏━┳━━━┛ ┗┳━┓    ┏ ┳┓ ┏┳┓          ┏┳┓
  ┏┛┏━\  / ┛ ┏┻━━┓  ┏ ┫  ┃  ┏┓. ┃┃ ┗╋┫          ┃┃┃
   ┗ ┛  ┃ ×┛┏┓┃  ┏┛┏  ┃ ┗━┛┏┛┃┗┻┛┏┛┣  ┏━━━ ┫┃┃
       ┃/ .\ .┃┃┏┛┏┛┃ ┃┏━━┛ ┏┛┏━━┛┏┛┗━┓━━━┛┻┛
     ┏ /┃   \ ┃┛┏┛  ┃ ┃ ┃   ┏┛  ┃   ┏┛┗┓┏┓┃     ┏┳┓
     / ┛       \ ┗┛   ┗ ┛ ┗━┛     ┗━┛    ┗┛        ┗┻┛
905 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:39:09.83 ID:b1jnBPQ0
『まゆげ!』


りつ「イエローはカレー好きなんだぜー!」

むぎ「なるほど…」

みお「? むぎ?」



よくじつ!



ゆい「!!! りっちゃんりっちゃん! むぎちゃんの様子が!」

りつ「なんだ、どうした… こ、これはっ!!」


むぎ「ふっふっふ」

                     , ー‐  ̄ ̄ − 、
                 /               \
                /   /              \
               /    /                ヽ
     _ノ ) ヘ     /  /  / |          |       `,
   /´,-‐/ー `     {  | /  |     「_ヽ  .|         |
   / ⊥_〈 .}     |   |/   |/、    |/  ヽ |        i
  ./ ー‐、 } .i      |   |     ヽ  ./    ∨         }
  l  ー‐ _〉 .ヘ    ヽ   .i    _  ヽ/  _  レヽ       ノ
 〈  ,-_〉   i     ∨ ∧ ,ィ=ミ    ィ==ミ   |        |  おニューにしてみたの〜♪
  ヽ  ´ヽ  ノ      ヽ  ヘ     ,         /ヽ      ヘ
  ヘ    } /        ∨ i ""      """   /        |
  〈ヽ_ __ |ヽ、_     ハ ヘ    rー‐    /         .|
  |:::::::::::::::::::: ̄ T     / |  ヽ   ヽ ノ    |   ヽ     ハ
  ハ::::::::::::::::::::::::::|    / .|   |  >       イ i   ∧     ∧
  {:::::::::::::::o:::::::::/   /   /  |  |  ` <  /ヘ   ∧     \
  i:::::::::::::::o:::::::::}  / |  /  /  .|  / ヽ /  ∧   ∧       \
  /::::::::::::::::::::::::::i /乂 |  ∠-‐ー:::´/ /   /:ヽ    |ー 、      ヽ
  |::::::::::::::::::::::::::| レ´ 〉 |  |:::::::::::::::://〉/|ヽ /:::::::::::ヘ   |::::::::::::`ヽ


ゆい・りつ「福神漬けだ!!!」



ひょいっ パクッ


ゆい「うまいっ!」  テレッテー!
906 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:39:52.66 ID:b1jnBPQ0
『たくあん!』

りつ「唯ばっかりずるいぞ、私もほしい!」


ひょいっ パクッ


ピコーン ピコーン!


りつ「あっ、しまった ムギは両方の眉毛を一度取られるとゲル状に…」

むぎ「ならないわよ〜」

りつ「えっ」


むぎ「今の私、両方のまゆ毛を一度に取られると カレーになっちゃうの〜」 どろどろ〜

りつ「! そんな所にまでこだわってるなんて!!」

ゆい「は、はやく代わりの福神漬け探さないと!!」


あずさ「むぎ先輩!新しい沢庵です!」

むぎ「あずさちゃん、ありがとう」


むぎ「なおったわ!」

ゆい「やっぱりムギちゃんは 沢庵じゃないとね〜」

むぎ「そうね〜」

ゆい「…」


ひょいっ パクッ

ゆい「うまいっ!」 テレッテー!
907 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:40:31.82 ID:b1jnBPQ0
『でんわ!』


でんわ「ぷるるるる」

さわこ「はい、もしもし さわこです…

     何?! 怪人が現れたですって!?」



さわこ「そんな事より、聞いてよ じゃにす!

     この前ね、駅前を歩いてたら私ナンパされちゃってさー

     私もまだまだ若いのかな〜なんて思って

     よく見たら これがまたいい男でね

     しかも美味しいランチを奢ってくれるって言うから

     着いていったのよ、お腹も空いてたし

     そしたらさ〜 彼ったら

…2時間後…


じゃにす「そう…  うん…  わかった…

      ……じゃあ切るわね」

ぷちっ


じゃにす「怪人放置かいっ!」
908 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:41:14.15 ID:b1jnBPQ0
『ばくは!』


じゅん「クイズに付き合わないと 小学校を爆破させるぞー!」

小学生「たすけて、ケイオンジャー」


りつ「くそっ なんて卑怯なんだ!」

あずさ「でも… どうやって爆破するんでしょう…爆弾でもあるんでしょうか」


じゅん「ふっふっふ! これを見よ!」

ババーん!!!


        r‐、 〈~ヽ
         \:`^: : :`l
         _ゝ: : : : :}_
         ゝ: :_: :. |  `ヽ
          | ─- ´●ヽ |
          |(● ,- --‐´ | りっちゃーん
          |  ̄/ ̄ヽ   |
          |  .弋ニノ   |
          .〉    -‐  {
         /        |


りつ「!! 平沢チキンだと!!」

じゅん「コイツを使って小学校をどっかーん!と爆破してやる!」
909 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:41:46.64 ID:b1jnBPQ0
『ちりもつもれば!』

あずさ「平沢チキンの爆発なんてたかがしれてます!」

じゅん「ふっふっふ こいつを見て同じ事が言えるかな?」



   r‐、 〈~ヽ   r‐、 〈~ヽ   r‐、 〈~ヽ  r‐、 〈~ヽ  r‐、 〈~ヽ   r‐、 〈~ヽ
    \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  \:`^: : :`l
    _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_
    ゝ: :_: :. |  `ヽ : :_: :. |  `ヽ: :_: :. |  `ヽ: :_: :. |  `ヽ: :_: :. |  `ヽ: :_: :. |  `ヽ
     | ─- ´●ヽ | ─- ´●ヽ| ─- ´●ヽ| .─- ´●ヽ| ─- ´●ヽ| ─- ´●ヽ|
     |(● ,- --‐´ |.● ,- --‐´|.● ,- --‐´|.● ,- --‐´|.● ,- --‐´|.● ,- --‐´|   りっちゃーん
     |  ̄/ ̄ヽ   | ̄/ ̄ヽ  .| ̄/ ̄ヽ  .| ̄/ ̄ヽ  .| ̄/ ̄ヽ  .| ̄/ ̄ヽ  .|
     |  .弋ニノ   | . 弋ニノ   | . 弋ニノ   | . 弋ニノ   | . 弋ニノ   | . 弋ニノ   |  りっちゃーん
   r‐、 〈~ヽ   r‐、 〈~ヽ   r‐、 〈~ヽ  r‐、 〈~ヽ  r‐、 〈~ヽ   r‐、 〈~ヽ.      {
    \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  |
    _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_
    ゝ: :_: :. |  `ヽ : :_: :. |  `ヽ: :_: :. |  `ヽ: :_: :. |  `ヽ: :_: :. |  `ヽ: :_: :. |  `ヽ   りっちゃーん
     | ─- ´●ヽ | ─- ´●ヽ| ─- ´●ヽ| .─- ´●ヽ| ─- ´●ヽ| ─- ´●ヽ|
     |(● ,- --‐´ |.● ,- --‐´|.● ,- --‐´|.● ,- --‐´|.● ,- --‐´|.● ,- --‐´|
     |  ̄/ ̄ヽ   | ̄/ ̄ヽ  .| ̄/ ̄ヽ  .| ̄/ ̄ヽ  .| ̄/ ̄ヽ  .| ̄/ ̄ヽ  .|    りっちゃーん
     |  .弋ニノ   | . 弋ニノ   | . 弋ニノ   | . 弋ニノ   | . 弋ニノ   | . 弋ニノ   |
   r‐、 〈~ヽ   r‐、 〈~ヽ   r‐、 〈~ヽ  r‐、 〈~ヽ  r‐、 〈~ヽ   r‐、 〈~ヽ.      {  りっちゃーん
    \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  \:`^: : :`l  |
    _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_ _ゝ: : : : :}_
    ゝ: :_: :. |  `ヽ : :_: :. |  `ヽ: :_: :. |  `ヽ: :_: :. |  `ヽ: :_: :. |  `ヽ: :_: :. |  `ヽ
     | ─- ´●ヽ | ─- ´●ヽ| ─- ´●ヽ| .─- ´●ヽ| ─- ´●ヽ| ─- ´●ヽ|
     |(● ,- --‐´ |.● ,- --‐´|.● ,- --‐´|.● ,- --‐´|.● ,- --‐´|.● ,- --‐´|  りっちゃーん
     |  ̄/ ̄ヽ   | ̄/ ̄ヽ  .| ̄/ ̄ヽ  .| ̄/ ̄ヽ  .| ̄/ ̄ヽ  .| ̄/ ̄ヽ  .|
     |  .弋ニノ   | . 弋ニノ   | . 弋ニノ   | . 弋ニノ   | . 弋ニノ   | . 弋ニノ   | りっちゃーん
     .〉    -‐  {    -‐  {    -‐  {    -‐  {    -‐  {    -‐  {
    /        |       |       |       |       |       |



りつ「!!! なんて数の平沢チキン!!」

あずさ「これじゃあ小学校どころか街中が木っ端微塵です!!」

じゅん「はっはっは!わかったら大人しくクイズに付き合うことだね!」 ビシィッ
910 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:42:29.06 ID:b1jnBPQ0
『こくはく!』


りつ「くそぅ… クイズに付き合うしかないのか…」

あずさ「大丈夫です!りつ先輩!」

りつ「何か手があるのか なかの!」

あずさ「平沢チキンが爆発するのは告白を断られたらです!」

りつ「えっとつまり?」

あずさ「りつ先輩があのチキン達と付き合っちゃえばいいんですよ!」

りつ「なんだって!?」


りつ「クイズに付き合うか… チキンと付き合うか…」

じゅん「ちょっきんちょっきん 大人しくクイズに答えなよ」

りつ「ううーん……」

りっちゃーん りっちゃーん

あずさ「ほらほら チキンが呼んでますよ りつ先輩」

りつ「ううーん… ううーん……」


りつ「みんな、すまん!」




                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                   \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                      ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙      .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:               ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                             ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
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                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´
911 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:43:07.20 ID:b1jnBPQ0
『えあふぃっしゃー!』

音楽室!

すいそうがくぶいん「ケイオンジャーの偽者? 知らないけど…」


体育館!

いちご「…偽者が迷惑行為?知らない…」


図書室!

ふうこ「? 騒音なんてなかったと思うけど…?」



廊下!

みお「どうだった?」

りつ「特に成果なーし」

あずさ「ところで私達、何を探してたんでしたっけ?」

ゆい「…さぁ?」

さわこ「何でもいいんじゃない?」

むぎ「部室に帰ってお茶しましょうかー」

みんな「さんせー! あははは!」


こうして私達の街の平和は守られたのです!



あかね「完全忘却!?!」
912 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:45:01.72 ID:b1jnBPQ0
『どあ「それだけはごかんべんを」』

どあ「ニヤニヤ」


りつ「くそっ、閉じ込められたぞ!」

みお「どうするんだ!?」

あずさ「あ、あの」 モジモジ

りつ「どうした、なかの!」

あずさ「言いにくいんですけど実はさっきからトイレに行きたくて…」 モジモジ

みお「! なんだって!」

りつ「大丈夫だ、なかの

   私なんて……


   脱糞しちゃいそうだからな!」 キラン!

あずさ「全然大丈夫じゃないですよ?!!

    て言うかやめてください!こんな所で脱糞なんてしたら臭いが……

    だいたい りつ先輩が脱糞するのはセンパイシリーズとかで間に合ってます!」


みお「はは、私なんてゲロ吐いちゃいそうだぞー」


あずさ「!!! やめてください!! みお先輩がゲロ吐くのも澪ゲロとかで間に合ってますよ!!

    それにこんな密室でゲロなんてしたら二次災害が発生するに決まってるじゃないですか!!」


どあ「あせあせ」

どあ「がちゃ」


りつ みお あずさ「開いた!?」

みお「流石の、どあ怪人も部室内での脱糞や嘔吐は嫌だったみたいだな」

りつ「私達の作戦勝利!」

あずさ(でもそんなお二人の事、全然尊敬できそうに無いです…)
913 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:45:58.16 ID:b1jnBPQ0
『すぱーく!』


バチバチバチバチッ!


ゆい みお りつ むぎ あずさ「!!」

りつ「な、なんだっ?!」


のりみ「『スパーク』、私の必殺技よ!

     体中から電気を放てるわっ!」


ゆい みお りつ むぎ あずさ「!!!」


のりみ「気づいたようね…

     この必殺技の恐ろしさが…なんと言っても…


     月々の電気代がタダなのよ!!!」


ゆい みお りつ むぎ あずさ「な、なんだってーっ!!」


ゆい「そ、そんな便利な必殺技が…」

みお「な、なんてエコなんだ!」


のりみ「現役当時は 一家に一台のりちゃん とまで言われていたわ!!!」

のりみ「作った電気を売って生計立てる事もできるのよっ!」



りつ「同じ自家発電でも うちの弟とは比べ物にならないじゃないか!!」


あずさ「こんなの勝てっこありません!!」
914 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:46:36.79 ID:b1jnBPQ0
『ぽいずん!』


じゃにす「ねぇ、クリス… 必殺技の事なんだけど…」

のりみ「…」

じゃにす「私ってそんな ”毒”ってキャラでも無いと思うのよ」

のりみ「…」

じゃにす「て言うか、確実にデスデビルのイメージで適当に必殺技割り振られたよね?

      私デスデビルじゃないのに」

のりみ「…」

じゃにす「ちょっと 聞いてるの くりす」

のりみ「……何て言うかさ…」

じゃにす「?」

のりみ「アンタと 私さ、アニメで喋ったことないし」


じゃにす「…」

のりみ「…」

じゃにす「…」


のりみ「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ」

じゃにす「ポイズン!!!」
915 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:47:12.25 ID:b1jnBPQ0
『えーえー!』


のりみ「あ、そう言えば」

じゃにす「何よ」

のりみ「怪人ファイルとかヒーロー大全ってあるじゃない」

じゃにす「あるわね」

のりみ「アレ作るのにAA拾ってくるんだけど」

じゃにす「うん」


のりみ「私達のだけ何処探しても AA無かったらしいよ」

じゃにす「へー…」

のりみ「…」


じゃにす「 マ ジ で っ ?!!」

のりみ「マジ」


じゃにす「……私達ってもしかして人気ない?」

のりみ「かもね」


じゃにす「……皆、綺麗なお姉さんはそんな好きでも無いのかしら…」

のりみ「それ自分で言う…?」
916 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:47:50.59 ID:b1jnBPQ0
『けいおんがー!』


ガシィンン!! ガーン!! ズドーン!!

けいおんがー「大旋士、けいおんがー!!」 バイィイン!!



みか「巨大ロボット!!」

たき「でっかー!!」

さとう「すごい!」



グォオオン!! ドラドラドラ!! ジュインジュイン!!

けいおんがー「けいおんがー変形! 野外ステージモード!!」 



のぶよ「変形した!」

ひめこ「けいおんがーは変形ロボットだったんだ!」



♪ ♪ ♪


のどか「! これは、ゆい達の演奏ね!!」

きのした「みんなの演奏、凄いね!」



みか「でも…演奏するだけなら、巨大ロボット呼ぶ意味無くないね」

たき「たしかに… 別にいらないね」

さとう「うん、いらない」

いちご「やくたたず」


けいおんがー「がびーん」
917 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:48:44.46 ID:b1jnBPQ0
『さいしゅうけっせん!』

ゆい(みんなの気持ちが…1つになる!!)


きょだいさわこ「うがあああっ!!!」


ゆい「これが私達の最後の曲だよ!」

ゆい「U&I !!」


♪ ♪ ♪


ゆい「〜♪ … はっ!」


ゆい「りっちゃんりっちゃん!」


りつ「! どうした、ゆい!」


ゆい「どうしよう……



   …歌詞忘れた」


あずさ「ここにきて!?!」
918 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:49:13.95 ID:b1jnBPQ0
『そつぎょう!』

最終話

ゆい「私達、ケイオンジャーの戦いはまだまだ続きます!

   ケイオンジャーはいつまでも…いつまでも…  放課後戦隊です!」




…半年後…



ゆい「卒業しました〜♪あずにゃん、あとよろしくね〜」


あずさ「あれぇっ?!!」

919 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:49:44.98 ID:b1jnBPQ0
『そつぎょう!2』

最終話

ゆい「私達、ケイオンジャーの戦いはまだまだ続きます!

   ケイオンジャーはいつまでも…いつまでも… 放課後戦隊です!」


…半年後…

りつ「と言うわけで留年しちゃったんだぜ!」

みお「街の平和を守ってたら、勉強が疎かになってたよ、はは!」

むぎ「でも皆一緒に留年できて良かったね!」

ゆい「あずにゃん、これからもよろしくね!」 にこっ


あずさ「それはそれで駄目だと思いますよ!!?」
920 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:50:34.58 ID:b1jnBPQ0
『なまえ!』


あずさ「ゆい先輩達、本当に卒業しちゃった…

    どうしよう」


うい「大丈夫だよ、あずさちゃん!」

じゅん「新入部員がいるからね!」

「はい!私達がいます!」


あずさ「うい… じゅん… あと…名前思い出せない人…」


「みうらですっ! みうらあかね!!

 って名前が削られてる!?!

 私、釣りキャラだからってこんな仕打ち!?!」
921 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/10/04(月) 19:51:15.01 ID:b1jnBPQ0
『しすこん!』


あずさ(4人中3人が怪人キャリアか…大丈夫だろうかこの部)

じゅん「4人は中途半端だから後1人欲しいね」

うい「そうだね」


どあ「ガチャ」


さとし「呼んだかい?」

うい「帰れ、シスコン」


さわし「うわ〜ん!! 姉ちゃ〜ん!!!」 ダッ

あずさ(今 憂がシスコンって言った? 憂がシスコンって言った?)
922 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 19:52:16.46 ID:b1jnBPQ0
『しんせだい!』


「でも4人全員が3年生ですし、やっぱり部員は欲しいですよね」

あずさ「う〜ん…」


どあ「ガチャ」

あずさ「!」


?「あの…入部希望なんですけど」


うい「えっ」

あずさ「今…なんて…?」


?「えと…入部希望」


あずさ「かくほーっ!!!!」

?「ぎゃああっ!!」


            『放課後戦隊!うらおんじゃー!』
                            おしまい!
923 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 19:56:34.78 ID:Wtn6i8Io


>のりみ「私達のだけ何処探しても AA無かったらしいよ」
確かに見かけたことが無い
というか参考となるような画像も見たこと無い
924 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 20:03:25.51 ID:G.1S46ko
今度こそ乙
925 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 20:09:44.59 ID:b1jnBPQ0
これで本当の本当におしまい、感想ありがとう

>>923
聡ですらあったのにな…

>>924
グダグダ続けてすまない
926 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 20:45:30.32 ID:iV46V.AO
何かNG集みたいだな
とにかく乙
927 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 21:46:32.42 ID:gyIQU/co
よくやった
よくやったぞ…


ああ、次は映画版だね
928 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 21:52:06.84 ID:EBE.igc0
俺は後日談というか番外編っぽいのが好きだから
書いてくれて嬉しかったよ
929 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/04(月) 21:52:20.81 ID:dDJDocAO
おつおつ!
930 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 11:42:16.36 ID:iEDCgU.o
唯色企画からずっと見てたよ
面白かったし工夫が凄いわ、うらおんではスタッフロール同様名前をひらがなにする始末
けいおんとけいおんSSが好きなほど好きになれるSSだった
931 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 11:46:13.55 ID:iEDCgU.o
とりあえず続編とは言わないけどこの形式でなんかやってほしい
932 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 14:09:06.03 ID:2.38LIAO
澪のゲロはネタとして高校生の女の子が脱糞とか言うのはどうかと思うぞwwww
933 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 20:08:29.05 ID:j8Yvvyo0
感想ありがとう

>>926
似たようなものだ

>>927
ねーよwwwwww

>>928-929
ありがとう

>>930
そう言われると凄く嬉しいな

>>931
ネタ思いついたらまた何処かでやってるかも

>>932
本当に女子高生が脱糞したりゲロ吐いちゃう
ギャグ・カオスSSに比べればどうと言う事は無いww
934 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/08(金) 19:31:19.69 ID:U0CpxTgo
うめ
935 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/08(金) 19:45:31.71 ID:y7p5/.AO
主人公たちには下ネタ発言はして欲しくなかったような…
でも乙
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