このスレッドは製作速報VIP(クリエイター)の過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

女「最近さ、SSって流行ってるよね!」 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 02:53:46.68 ID:IamgjcY0
女「ねえねえ男くん!」
男「ん、どうした?」
女「最近さ、SSって流行ってるよね!」
男「あーショートストーリーだっけ?」
女「そうそう!」
男「何か面白い話でもあったのか?」
女「うん!」

全てはこの会話から始まった。
いや始まってしまった。
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、この製作速報VIP(クリエイター)板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 02:54:40.93 ID:IamgjcY0
立ったか。規制が全く解けそうにないのでこちらでやらせていただきます・・・
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 02:55:23.93 ID:IamgjcY0
「SS」というものをご存知だろうか。
ショートストーリーとも呼ばれるそれは、
「小説のように文字で書いたり読んだりする創作要素のある短い同人作品全般」
という意味合いを持つらしい。
おれも詳しくは知らなかった。
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 02:56:01.15 ID:IamgjcY0
女「でね!そのヒロインが主人公を・・・」
男「へえー」
女「ちょっと聞いてる!?」
男「聞いてる聞いてる」
女「そこからがまたびっくり!なんとその主人公は実は・・・」
男「はいはい」
男「・・・どうにも嫌な予感がする」
女「なんか言った?」
男「何も」
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 02:57:30.74 ID:IamgjcY0
SSには様々なジャンルが存在する。
新ジャンル、二次創作、オリジナル・・・
ミステリーであったり、ほのぼの日常系、恋愛物・・・
そして一口に恋愛物と言っても、
男×女だけではなく、男×男、女×女・・・
果ては人間以外×人間・・・
まあ、おれも詳しくは知らない。
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 02:58:50.30 ID:IamgjcY0
男「おはよ」
女「・・・」
男「・・・おい」
女「あ、男くん、はよー」
男「随分眠そうなことで」
女「面白いSSを見付けてしまって・・・」
男「気が付いたら朝だったと」
女「うん・・・ふあ」
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 02:59:40.54 ID:IamgjcY0
女「SSってさ」
男「うん」
女「1つ面白い話を見付けると」
女「それを読み終わった後に、他にもっと面白いものないかなって探しちゃうんだよね」
男「なるほど」
女「しかもジャンルが似たようなものを」
男「まあなんとなくわからないでもないかな」
女「そうすると気が付いたら朝になっちゃって・・・」
男「それはわからない」
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:01:28.44 ID:IamgjcY0
女「でもどんなに感動する話書いている人でも同じ人間なんだよね」
男「・・・逆に人間以外の作者がいたらそれはそれで」
女「そう考えたら急に身近に感じるよね!」
男「・・・そうだろうか」
女「そうだよ!」
男「・・・」
女「私も書いてみようかなー・・・」
男「・・・言うと思った」
女「え!なんで!?」
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:02:07.75 ID:IamgjcY0
男「たまにいるんだよな」
男「自分にもできるんじゃね?」
男「とか思っちゃうやつ」
女「な、なによー・・・」
男「やめとけよ」
女「まだやるなんて言ってないのに!」
男「時間の無駄だし疲れるだけだって」
女「えーん」
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:02:38.17 ID:IamgjcY0
こいつはいつもそうなのだ。
昔から、一度何かにハマるととことんのめり込む。
すぐに影響される。
そのくせすぐに飽きて止める。
所謂、「熱しやすく、冷めやすい」タイプの人間だ。
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:03:23.89 ID:IamgjcY0
男「どうせすぐ飽きるから」
女「・・・っていうかさ」
男「なんだよ」
女「男くんも書いたことあるような口ぶりだよね」
男「!!」
女「時間の無駄とか疲れるとか、飽きるとか」
男「おれはただ、今までのお前からして・・・」
女「本当に書いたことないの?」
男「あるわけないだろ・・・」
女「ふーん」

そして妙に勘が鋭いのだ。
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:03:55.05 ID:IamgjcY0
その日の夜
男「今日もクソスレばっかりだな」
男「・・・」
男「・・・」
男「・・・お、SS」
男「・・・」
男「・・・」
男「・・・」
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:04:58.09 ID:IamgjcY0
男「・・・」
男「ふーん」
男「・・・なんか初心者丸出しって感じのSSだな」
男「・・・」
男「・・・」
男「・・・いやいや、まさか」
男「・・・」
男「まさかね」
男「うん、まさかだ」
男「寝よう」
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:07:06.90 ID:IamgjcY0
男「・・・」
女「やあ、男くん・・・おはよ・・・」
男「随分と眠そうなことで」
女「少しばかり徹夜を・・・」
男「・・・何してたんだ?」
女「いやー実はSSを某巨大掲示板で書いてて・・・」
男「・・・」
女「・・・?男くん?」
男「まさかだった・・・」
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:07:53.22 ID:IamgjcY0
男「某巨大掲示板とか知ってたのか」
女「まあ、SSを読んでいけば辿り着くよ」
男「・・・そういうものか?」
女「でも難しいね・・・SS」
男「そうか」
女「うん、すごい叩かれたよ」
男「まあ始めはな」
女「・・・やっぱり男くんもSSを・・・」
男「違います」
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:08:37.18 ID:IamgjcY0
男「犬の話だっけ?」
女「ええ!?何で知ってるの!?」
男「・・・やっぱりそうだったのか」
女「まさか見てたの!?」
男「・・・たまたまな」
女「まさかあの私をしつこく叩いてた15番さんが男くん!?」
男「誰だよそれ」
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:09:10.06 ID:IamgjcY0
男「途中で寝たから最後まで見なかったけど」
女「そ、そうなんだ・・・」
男「うん」
女「・・・」
男「・・・」
女「・・・ど」
男「ど?」
女「・・・どうだった?私の話・・・」
男「叩かれて当然だな」
女「そんなはっきりと!」
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:09:43.41 ID:IamgjcY0
男「初めて書いたにしては上出来なんじゃないか?」
女「最後まで見てないのに何でわかるの!」
男「なんとなく」
女「なんとなくで言わないでよもう!」
男「しかし本当に書くとは・・・」
女「まあね!」
男「どうせすぐ飽きるだろうに」
女「そんなことないよ!」
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:10:28.37 ID:IamgjcY0
そう、この時女が言った通り、

今までのようにすぐに飽きることなく、女はその後もSSを書き続けたのであった。
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:11:29.19 ID:IamgjcY0
女「男くん!!」
男「今日はやけに嬉しそうじゃないか」
女「私の書いたSSがまとめサイトに載ったんだよ!!」
男「!まじか」
女「うん!そこまで有名なサイトじゃないけどね!!」
男「良かったじゃないか」
女「うん!男くんも読んでみてよ!!」
男「おれにそんな暇はない」
女「えー!最初に書いた話は読んでくれたじゃん!!」
男「あれはたまたまだ」
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:13:23.81 ID:IamgjcY0
女「うーん」
男「どうした?」
女「やっぱり書くなら恋愛物かなー」
男「・・・SSのことですか」
女「もちろん!」
男「・・・」
女「恋愛物ってどうしてもありきたりな展開になっちゃうからな・・・」
男「実体験を書いてみるとか」
女「なるほど!」
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:15:10.90 ID:IamgjcY0
女「男くん・・・」
男「・・・どうした」
女「さっきの話なんだけど」
男「・・・ああ」
女「・・・私、話にできるような恋愛したことなくて・・・」
男「・・・」
女「・・・」
男「気の毒に」
女「えーん!」
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:16:01.73 ID:IamgjcY0
女「全然駄目だ・・・」
男「顔色悪いぞ」
女「あれ以来全然いい話が書けなくて・・・」
男「それは気の毒に」
女「・・・やっぱりこう、安定してさ」
女「面白い話が書けるようになりたいよね!」
男「何を目指しているんだお前は」
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:18:05.10 ID:IamgjcY0
先生「で、あるからして・・・」
男「・・・」
女「うとうと」
男「・・・」
女「うとうと」
先生「ではここを女!」
女「は、はひ!」
男「・・・」
女「邪道だと思います!!」
先生「!?」
男「!?」
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:18:43.93 ID:IamgjcY0
女友「女、さっきのあれ、何?」
女「あ、友ちゃん」
女友「寝ぼけてたんだろうとは思ったけど、邪道って」
女「いやーやっぱり死んじゃうエンドは感動するけどねって話!」
女友「はあ!?」
女「安易に死んじゃうのは良くないと思って!」
女友「意味がわからない・・・」
男「・・・」
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:19:50.87 ID:IamgjcY0
女友「ちょっと、男」
男「なんだ」
女友「あれ、どういうこと?」
男「・・・おれに聞くのか」
女友「本人に聞いてもわからないのよ」
男「・・・今回ばかりはどうなるのかおれにもわからない・・・」
女友「はあ?」
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:20:29.79 ID:IamgjcY0
女「でね、犬がね」
男「へえー」
男友「うーっす男!女ちゃんおはよう!」
男「何の用だ」
女「おはよう、男友くん!」
女「じゃあ私宿題まだやってないからそろそろ行くね!」
男「やってなかったのか」
男友「相変わらず仲のよろしいことで」
男「それはどうも」
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:22:12.90 ID:IamgjcY0
男友「良いよなあお前はあんな可愛い幼馴染がいて」
男「それはどうも」
男友「幼馴染で可愛くて天然ってもう完璧なキャラだろ!」
男「キャラ言うな」
男友「あーいいなあ・・・女ちゃん」
男「そんなに良いならもっと喋ったらいいじゃないか」
男友「え!?いいの!?」
男「何でおれに聞くんだよ」
男友「だっていつも一緒にいるしてっきり結婚の約束を交わしていたりするのかと・・・」
男「本当にエロゲ脳だなお前は」
男友「後で話しかけてみるぜ!!」
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:22:57.92 ID:IamgjcY0
女「ねえねえ友ちゃん」
女友「んーどしたー?」
女「ちょっと聞きたいことあるんだけど」
女友「良いよ、数学?国語?」
女「ううん、英語」
女友「英語か、いいよ、何?単語?」
女「うん」
女「BLってどういう意味!?」
女友「!?」
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:24:02.57 ID:IamgjcY0
男友「女ちゃーん!」
女「あ、男友くん、丁度良かった!」
男友「!?」
女「ちょっと聞きたいことあるんだけどいいかな」
男友「・・・!!何でも、聞いてください!」
女「良かったーさっき友ちゃんに聞いたんだけどわからないって言われて」
男友「大袋を担いだつもりで聞いてください!」
女「大袋?まあいっか、んとね」
男友「はいっ!!」
女「BLってなに?」
男友「はいっ!!?」
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:26:00.23 ID:IamgjcY0
男「・・・」
男友「男」
男「ん、どうした」
男友「おれには荷が重すぎたようだ」
男「・・・?」
男友「自ら身を引かせて貰うよ・・・」
男「何の話だ」
男友「さらばだ・・・」
男「まだ授業あるぞ」
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:26:41.60 ID:IamgjcY0
女「ってことで皆に聞いたんだけどね」
男(・・・なるほどな)
女「結局皆教えてくれなくて」
男「・・・女」
女「なに?」
男「そのジャンルのSSは難しいからやめておけ」
女「え!そうなの!?」
男「間違いない」
女「そうかーむむ・・・」
男(危うかった)
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:27:54.70 ID:IamgjcY0
女「男くん!」
男「どした」
女「また載ったよ!!」
男「おお、良かったじゃないか」
女「いやはやこの職もようやく板についてきたというか・・・」
男「プロ気取りも良い所だな」
女「いやいや、それほど・・・」
男「褒めてない、あとこのやり取り古いぞ」
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:29:05.51 ID:IamgjcY0
先生「というわけで、メロスが・・・」
女「・・・」
男「・・・」

男「今の授業珍しく起きてたのな」
女「いやー国語は真面目に受けとこうかなと」
男「・・・SSのために?」
女「何でわかったの!?」
男「・・・」
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:29:44.69 ID:IamgjcY0
女「ふむふむ」
女「ふむふむ」
女友「読書なんて珍しいわね」
女「あ、友ちゃん」
女友「何読んでるの・・・って広辞苑!?」
女「なかなか興味深いんだよ!!」
女友「そ、そう・・・」
女「では失礼して」
女友「・・・」
女「ふむふむ」
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:30:17.29 ID:IamgjcY0
男「さて昼飯昼飯」
女「男君!」
男「どうした」
女「昼食(ちゅうしょく)は持参(じさん)の弁当(べんとう)かね?」
男「一体何があった」
女「今日も喉から手が出る程の献立ですな!!」
男「使い方間違ってるぞ」
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:31:11.05 ID:IamgjcY0
男「・・・広辞苑」
女「難しい言い回しとか覚えた方が良いかなと!」
男「だから漢字ばかりある言い回しを使ってたわけか」
女「えへへ、こういうの読むとつい難しい言葉使いたくなるよね」
男「いるよな、そういう奴」
男友「男、弁当食べようぜ!おや、女ちゃん!」
女「おや男友君、今日も昼食時にのみ発揮される元気溌剌なそのオーラを身に纏い」
男「何かもう広辞苑関係ないな」
女「直向なその食欲はまさに!」
男友「お、男・・・女ちゃんどうしちゃったんだ・・・?」
男「こういう時もあるんだ」
男友「ま、まじか!」
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:32:05.99 ID:IamgjcY0
女「・・・」
男「今日はまたいつにも増して顔が青いな」
女「・・・あー男くん」
男「一応聞くがどうした?」
女「・・・どうにも最近スランプでねえ・・・」
男「プロ気取りは終わってなかったんだな」
女「・・・全然書けなくて・・・」
男「そうか」
女「・・・」
男「・・・」
女「・・・何か、アドバイスを・・・」
男「・・・」
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:32:45.77 ID:IamgjcY0
男「・・・そうだな」
男「・・・よく聞くのは・・・」
男「無理にやろうとしないで気分転換をしてみるとか」
女「・・・気分・・・転換・・・」
男「散歩してみたり」
男「スポーツしてみたり」
男「お前の場合は他の人のSSを読んでみるのも良いんじゃないか?」
女「・・・なるほど・・・」
男「あんまり根詰めすぎるなよ」
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:33:38.91 ID:IamgjcY0
この時のおれの一言が、
今後の女の運命を左右することになるとは、全く予想していなかった。




そして、おれ自身の運命も・・・
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:35:11.78 ID:IamgjcY0
女「男くん!!」
男「おはよ」
女「おはよう!!」
男「元気になったみたいだな」
女「うん、おかげ様で!ありがとう!!」
男「良い話書けそうか?」
女「うん、新しいジャンルに挑戦してみようかと思って!!」
男「へえ」
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:37:03.49 ID:IamgjcY0
女「男くんが、他の人のSSを読んでみたら?って言ってたじゃない」
男「ああ、言ったな、そういえば」
女「それでね、色々読んでたの」
男「へえ」
女「最近書くことばっかりしてたから全然SSを読んでなくて」
男「そうか」
女「そしたら凄く面白い話があって」
男「ほう」
女「ネット上では、勇者シリーズって言われてるみたいなんだけど」
男「へえ・・・」
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:38:04.92 ID:IamgjcY0
女「凄く面白いの!」
女「ゲームとかに出てくる勇者が魔王を倒すお話なのかな?」
男「そうだろうな」
女「あれを元にオリジナルの話が展開されてるんだけどね!」
女「恋愛物だったり、親子の感動物だったりするの!!」
男「へえー」
女「結局朝まで読んじゃった!」
男「結局徹夜か」
女「えへへ」
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:38:52.36 ID:IamgjcY0
男「で?」
女「ん?」
男「その勇者シリーズを書こうと?」
女「うーん、それがね」
男「?」
女「その勇者シリーズ書いてる作者さんがいつも同じ人みたいで」
女「勇者ってネット上では呼ばれてるらしいんだけど」
男「・・・それがどうした?」
女「・・・うーん」
男「?」
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:39:40.31 ID:IamgjcY0
女「こう言うとその勇者さんを批判しているようになるんだけど・・・」
男「ほう」
女「勇者さんの書くお話はいつも勇者が主人公なの」
女「あ、だから勇者って呼ばれてるらしいんだけどね」
男「・・・勇者が主人公なのは当然じゃないのか?」
女「・・・うーん、それはそうなんだろうけど・・・」
男「・・・?」
女「んー・・・」
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:42:09.55 ID:IamgjcY0
女「んと」
女「私、あんまりゲームとかやったことないからかもしれないんだけどね」
男「お前ゲーム下手だもんな」
女「えへへ、難しくて」
男「うん、それで?」
女「あ、うん」
女「何といいますか・・・」
女「・・・魔王が主人公でも面白いのになあ・・・」
女「なんて思ったり・・・」
男「!」
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:43:30.56 ID:IamgjcY0
男「・・・」
女「え、えへへ」
男「・・・」
女「・・・」
男「・・・」
女「・・・だ、駄目かな・・・」
男「・・・いや・・・」
男「・・・それで魔王が勝ったらハッピーエンドにならないだろ」
女「え!そうなの!?」
男「・・・」
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:44:21.06 ID:IamgjcY0
男「・・・そりゃあ、基本は勇者が主人公なわけだし」
女「魔王を主人公にしたら駄目なの?」
男「・・・勇者が負けたら世界征服されるだろ」
女「でも魔王側にしてみたら人間達に世界征服されちゃうんだよね・・・?」
男「・・・」

こいつは昔からごく稀に核心をつくような発言をするんだよな・・・。
女「だ、駄目かな・・・」
男「・・・」
男「・・・まあ、確かにそうかもしれないな」
女「でしょ!?」
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:45:01.27 ID:IamgjcY0
女「それにね!」
女「心の優しい魔王だってたまにはいると思うの!」
男「・・・なるほど」
女「勇者が魔王に平和を託したり・・・」
女「逆に魔王が主人公だけど最後はやられちゃったりとか」
女「書き方は色々あると思うの!!」
男「・・・確かに」
女「でしょ!?」
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:46:44.85 ID:IamgjcY0
男「つまり」
男「魔王を主人公にした話を書いてみようと」
女「うん!」
男「・・・」
女「・・・駄目かな・・・?」
男「・・・いや、書く気満々だろ」
女「う、うん、そうなんだけど・・・」
男「そこまで書きたいんなら書いてみれば良いじゃないか」
女「ほんと!?」
男「あ、ああ・・・」
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:47:49.73 ID:IamgjcY0
女「よーし!やるぞー!!」
男「まあほどほどに頑張れ」
女「うん!ありがとう!!男くん!!」
男「おう」
女「あ、友ちゃんおはよー!」
男「・・・」

魔王を主人公に、か。
こいつらしい発想というか、なんというか。

どうなることやら。
変な事教えちまったかな・・・。
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 03:50:42.53 ID:IamgjcY0
というわけではじまりはじまり


ここって落ちたりしないんだよね・・・?
誰もいないから聞いても意味ないか・・・
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 04:01:00.37 ID:froBBtYo
大丈夫、落ちるときは運営の手動
他違うのは、特殊ルールで一部文字が[ピーーー]とか[禁則事項です]とかになるから、回避するにはメ欄に「saga」(さが)な
あと台詞と台詞の間は改行入れてくれた方が見やすいぜ

がんばれ
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:09:13.95 ID:IamgjcY0
>>53
さがは知らなかった・・・
おk、見やすくしてみます、ありがとうございまする
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:10:21.35 ID:IamgjcY0
女「男くん!」

男「どうした」

女「ちょっと見てはくれないかね」

男「?」

女「プロットというやつだよ!」

男「プ、プロット・・・」

女「大まかな話の流れだよ!」

男「プロットの意味くらいわかってます」

女「まあまあ」
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:11:57.71 ID:IamgjcY0
男「今までおれに見せたことなかったくせに何で急に・・・」

女「男くん、ゲーム強いし・・・」

男「だからと言ってSSのプロット見せられても・・・」

女「まあまあ」

男「わかったわかった・・・」

女「・・・」

男「・・・」
女「どう!?」

男「まだ途中」

女「・・・どう!?」

男「まだ1行目」

女「読むの遅くない!?」
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:16:41.57 ID:IamgjcY0
男「・・・」

女「どうだった!?」

男「・・・これどっかで見たことある流れだな」

女「あ、うん、勇者シリーズの話参考にしたから・・・」

男「・・・参考ってかほぼ同じだろ」

女「えへへ」

男「パクリって言われるぞ」

女「えー!それは困る!」

男「なら書き直しだな」

女「えー!!」
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:17:33.69 ID:IamgjcY0
先生「で、あるからして」

女「・・・」

男「・・・」

先生「ではここを、女」

女「・・・」

男「・・・」

先生「女―」

女「え!あ、はい!魔王ですか!?」

先生「!?」

男「・・・」
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:18:38.85 ID:IamgjcY0
女「うーん」

女友「ちょっと女」

女「あ、友ちゃん」

女友「さっきのあれ何?」

女「さっきの?」

女友「・・・魔王って・・・」

女「ああ!あれね・・・」

女友「?」

女「あ!友ちゃんはゲームやる!?」

女友「はあ?」
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:19:36.75 ID:IamgjcY0
男「・・・」

女「・・・」

男「駄目」

女「えー!そんなあ・・・」

男「書き直し」

女「うう・・・」


男友「今度は何やってるんだよ」

男「別に何も」

男友「文通か何かか?」

男「文通の添削かな」

男友「!?」
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:20:47.57 ID:IamgjcY0
男「・・・」

女「ど、どうでしょう・・・」

男「・・・なあ、女さ」

女「はい!」

男「ゲーム貸すからそれやってからにすれば?」

女「えー!」

男「基本的な知識身に付けてからの方が良いと思うんだけど」

女「・・・」

男「・・・」

女「でも私ゲーム弱いよ・・・」

男「RPGに弱いもクソもない」
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:22:55.93 ID:IamgjcY0
女「はあ、良い湯加減でしたなー」

女「・・・」

女「・・・あ」

女「そうだ、男くんにゲーム借りたんだった」

女「・・・やらなきゃなあ・・・」

女「・・・」

女「・・・」

女「SS・・・書きたいけど・・・」

女「・・・ちょっとだけやってみようかな・・・」

女「・・・」
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:23:51.33 ID:IamgjcY0
女「・・・」

女「・・・」

女「・・・」

女「・・・」

女「・・・」


女「もしもし?男くん?」

女「う、うん」

女「やろうと思ったんだけど・・・」

女「・・・スイッチが見付からなくて」

女「・・・う、うん・・・」
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:24:53.42 ID:IamgjcY0
女「よーし、気を取り直して」

女「ぽちっとな」

女「・・・」

女「・・・」

女「・・・おー・・・」

女「映像きれい・・・」

女「・・・」

女「・・・」

女「えっと説明書説明書っと」

女「・・・ふむふむ」

女「・・・ぼうけんのしょをつくるっと」
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:25:57.99 ID:IamgjcY0
女「・・・」

女「え」

女「これが名前になるのか・・・」

女「・・・」

女「何にしよう・・・」

女「・・・」

女「・・・無難に女でいいかな・・・」

女「・・・」

女「うーん」
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:27:13.87 ID:IamgjcY0
女「男くん、おふぁー」

男「欠伸しながら挨拶するな」

女「えへへ、朝までゲームやっちゃって」

男「早速はまったみたいだな」

女「ふあ・・・ううん、違うの」

男「え?」

女「名前がなかなか決まらなくて・・・ふあ」

男「まさか、それで朝まで?」

女「ふあ・・・うん・・・」

男「・・・」

女「ふあ」
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:28:13.57 ID:IamgjcY0
先生「で、あるからして」

女「うとうと」

男「・・・」

先生「よし、じゃあここを女!」

女「は、はい!無難に女です!」

先生「!?」

男(・・・まだ名前決まってないのか)
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:29:34.29 ID:IamgjcY0
女友「ちょっと女」

女「ふあ、友ちゃん」

女友「欠伸しながら人の名前呼ばないでよ」

女「どしたの?」

女友「さっきの無難に女って何?」

女「ああ」

女友「今度は何やってるわけ?」

女「うん・・・なかなか名前が決まらなくて・・・」

女友「・・・何の話?」
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:38:38.88 ID:IamgjcY0
女「・・・」

女「・・・うう・・・レベル上げかあ」

女「・・・」

女「・・・」

女「うとうと」

女「・・・」

女「うとうと」

女「・・・」

女「・・・zzz」
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:41:15.62 ID:IamgjcY0
女「zzz」

女「zzz」

女「zz・・・」

女「・・・」

女「・・・ん」

女「・・・」

女「・・・しまった!寝てた!」

女「・・・」

女「・・・」

女「・・・途中で充電切れちゃってる・・・」

女「・・・セーブしてなかったのに・・・」
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 04:43:25.66 ID:IamgjcY0
女「よーし!しっかり充電もしたし今夜こそは!!」

女「・・・」

女「・・・」

女「・・・」

女「うとうと」

女「・・・」

女「うとうと」

女「・・・」

女「・・・zzz」
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:14:17.37 ID:IamgjcY0
女「って感じで全然先に進めなくて・・・」

男「・・・なるほど」

男(セーブ全くできてないんじゃ・・・)

女「どうしてもレベル上げなきゃって思うと瞼が重く・・・」

男「・・・」

女「私やっぱりゲームは向いてないのかなあ・・・」

男「・・・そうだな・・・」

男(こういう性格だということを知っていた筈なのにどうしておれは・・・)

女「うーん」
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:15:24.59 ID:IamgjcY0
女「あ!でもゲームやってる時に1つ話を思い付いたんだよ!」

男「そうか、まあ知識だとか世界観はゲームの攻略サイトだとかSS読んでりゃわかるからな」

男「後は話に無理なくそれらを組み込めばとりあえずは良いんじゃないか?」

女「よし!やってみる!!」

男「まあ頑張れ」

女「うん!出来たらまた持ってくね!」

男「あ、やっぱり持ってくるんですか」

女「よーし!!」
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:16:08.08 ID:IamgjcY0
女「どうすか!」

男「・・・まあいいんじゃないか?」

男(やっぱりどこかで見た感は多少否めないが)

女「ほんと!?じゃあ書いてみるよ!」

男「おう、頑張れ」

女「うん!ありがと男くん!!」

男「・・・」

男「・・・まさかとは思うが全文もおれに読めなんて」

女「言い忘れてた!明日には書き上げるから待ってて!」

男「・・・」
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:21:38.88 ID:IamgjcY0
女「男くん!書いてきました!!」

男「・・・これを一晩で・・・」

女「徹夜ですから!」

男「SSは徹夜できるのな」

女「仕事ですから!」

男「いい加減そのプロ気取りをだな」

女「まあまあ、とりあえず読んでみてよ!」

男「・・・はいはい」

女「・・・」

男「・・・」
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:22:24.98 ID:IamgjcY0
女「・・・どう?」

男「・・・まだ1行目ですが」

女「ご、ごめん・・・」

男「・・・」

女「・・・」

男「・・・」

女「・・・」

男「・・・」

女「・・・・・・どう?」

男「まだ1ページ終わるところですが」
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:24:27.95 ID:IamgjcY0
男「・・・」

女「・・・」

男「・・・」

女「・・・」

男「・・・いつまでそこにいるつもりなのか聞いておこうか」

女「え、男くんが読み終わるまで・・・」

男「授業中もそこにいるつもりか」

女「そんなにかかるの!?」

男「おれにどれだけの速読力を求めているというんだ」
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:25:25.95 ID:IamgjcY0
女「どうだった!?」

男「いや、今授業だったし・・・」

女「えー!読んでないの!?」

男「授業中に読めと言うのか」

女「う・・・そ、それはさすがに悪い、よね・・・」

男「・・・」

女「うー気になって授業に集中できない・・・」

男「それは今まで集中していたという前提での話だぞ」

女「うー」
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:27:13.09 ID:IamgjcY0
先生「で、あるからしてー」

女「そわそわ」
男「・・・」

女「ちらっ」
男「・・・」

女「そわそわ」
男「・・・」

女「ちらっ」

ざわ・・・ざわ・・・

男友「お、おい・・・女ちゃんがそわそわと男の方を!」

先生「ではここを喋りたそうな男友」

男友「!?」

男「・・・」
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 16:27:29.68 ID:DTjZkYAO
なんかこのスレは俺と同じにおいがする

まぁ支援
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:28:22.23 ID:IamgjcY0
男「ほら」

女「へ?」

男「読み終わったぞ」

女「ほ、ほんと!?」

男「おかげでノートを取り損ねた」

女「わ、私ので良ければ後で見せてあげる!」

男「それはどうも」
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:29:33.11 ID:IamgjcY0
>>80
おお!ありがとうです!
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 16:30:30.21 ID:DTjZkYAO
>>82
いいから続きを
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:30:46.46 ID:IamgjcY0
女「・・・で、ど、どうだった・・・?」

男「・・・まあ、良かったんじゃないか?」

女「・・・ほ、ほんと・・・?」

男「まあ、ゲーム知識も経験もない割には、だけど」

女「・・・や、やったあ・・・」

男「おれなりに添削も軽くしといたから後で参考に」

女「やったー!!!!!!」

女「は、初めて男くんにSSを褒められた・・・」
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:31:58.50 ID:IamgjcY0
男「おい、おれの話を」
女「・・・うん、これは間違いなくヒットするよ・・・」

男「おい」
女「ミリオンセラーだよ・・・」

男「おい」
女「アニメ化決定だよ・・・!」

男「話が物凄く飛躍しているが大丈夫か」
女「うん!ありがとう!早速今夜投下してみるよ!!」

男「・・・」
女「楽しみだなー!」

男「・・・」
男「ノート」
女「あ、そうだった!はい!」
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:33:19.62 ID:IamgjcY0
事実、女の書いたSSは惹き込まれるものがあった。
正直言って、かなり驚いた。

女がこのSSを書いた、ということは勿論。
ゲーム(ほぼ)未経験者の描くものとは思えない世界観。

そして、何より。
魔王を主人公として展開される物語が、面白いものになっていたこと。


何かが、始まる予感がした。
始まってしまう予感が。
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:35:21.95 ID:IamgjcY0
女「よーし!」

女「今日は書き溜めもしてる!」
女「男くんにも褒められた!」

女「これだけ自信を持って望めるSSの投下がこれまでにあっただろうか!」
女「いやー!!」
女「ない!!!!」


女母「女―もう少し静かにねー」

女「は、はーい・・・」

女「・・・やるぞー」
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:36:09.44 ID:IamgjcY0
男「・・・」
男「・・・」

男「・・・」
男「・・・」

男「駄目だ」

男「・・・」

男「解読できない・・・」

男「・・・」

男「・・・わかっていたはずなのに・・・」

男「・・・明日女友に借りるか・・・」
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:37:09.30 ID:IamgjcY0
男「・・・」
男「・・・」

男「・・・」
男「・・・くそ・・・」

男「気になって眠れないだろうが!!」


男母「男―早く寝なさいよー」
男「・・・はいはい」

男母「はいは1回―」
男「・・・」

男「・・・くそ・・・」
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:38:12.79 ID:IamgjcY0
男「・・・」
男「・・・」

男「・・・」
男「・・・!」

男「・・・これか」

男「・・・」
男「・・・」

男「物凄いペースだな・・・猿食らうぞ・・・」
男「・・・」

男「・・・どれ」

男「一度くらい支援でも・・・」

男「・・・!」
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:40:16.54 ID:IamgjcY0
「ほう」

「ふむ、続けたまえ」

「しえん」

「なかなか面白いではないか」

「支援しよう」

「魔王wwwwww」

「ペース速いな、猿よけ」

「しえ」

男「・・・」
男「・・・何を血迷ったことをしようと・・・」

男「・・・」
男「・・・ねよ」
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:41:49.97 ID:IamgjcY0
男「おはようございまーす」

女母「おはよう、男君、あの子ったら全然起きないのよ・・・」

男「・・・」

女母「男君に起こされたら起きるかも・・・」

男「・・・」

女母「ごめーん!お願いできるかしら?」

男「・・・はい」

男(さては初めからそのつもりだったな・・・)
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:44:30.20 ID:IamgjcY0
女「zzz」

男「おい女」

女「んー・・・?・・・あれ・・・おとこくん・・・?」

男「遅刻するぞ」

女「うへへ・・・おはよ・・・」

男「随分ご機嫌な寝坊だな」

女「・・・へ!?お、男くん!?」

男「・・・顔洗って来い」

女「は、はい!ただいまー!」

男「・・・」
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:46:30.81 ID:IamgjcY0
男「その様子だと上手くいったみたいだな」

女「うん!見てくれた!?」

男「・・・残念ながら昨日はすぐ寝た」

女「えー!何で!?今までに無い大反響だったのに!」

女「最後なんて乙の嵐だったよー」

男「・・・あの量を一晩で投下しきったのか」

女「結構早くから始めたしね!」

男「・・・根性だけはプロ級だな」
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:47:19.70 ID:IamgjcY0
女「でしょー!」

男「そうだ、忘れないうちにノート返しとく」

女「あ、役に立った?」

男「全く」

女「何で!?」
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:49:38.32 ID:IamgjcY0
女「zzz」

男「なんと見やすいノートか」

女友「私ノートに特別なこだわりとかない方なんだけど」

女「むにゃむにゃ・・・うへへ・・・」

男「・・・」

女友「・・・しかしいつにも増して幸せそうに寝てるな」

女「zzz」

男「何か良いことでもあったんだろ」

女友「へえ」
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:51:06.86 ID:IamgjcY0
女「男くん!」

男「うわ!何でお前は朝からおれの部屋にいるんだ!」

女「良いからパソコン付けてパソコン!」

男「何で」

女「良いから私の言うとおりにググって!」

男「何なんだよ・・・日曜くらいゆっくり」

女「良いからはやくー!!」

男「わかったわかった!!」
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:52:26.84 ID:IamgjcY0
男「・・・」
女「見た!?」

男「・・・これを見せたかったのか」
女「うん!」

男「・・・」
女「超有名!ってほどのまとめサイトじゃないけど!」

男「・・・」
女「なかなかの高評価でしょ!?」

男「・・・そうだな」
女「えっへん!」

男「てかまずはおれに感謝をしろよ」
女「え・・・あ、ありがとうございます・・・」

男「・・・」
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:56:20.42 ID:IamgjcY0
女の書いた(そしておれが監修した)、魔王を主人公としたSSは、
「発想が面白い」「斬新だ」「話がよくまとまっている」
といった具合にかなりの高評価を得て、中堅所のまとめサイトに載っていた。

夜になる頃には他のいくつかのまとめサイトにも載っていた。


・・・ちなみにおれが添削した箇所は数えるほどしかない。

台詞の言い回しや単語がほとんど。
話の内容に関わる所には全く手を付けてはいない。

付ける必要がないと感じたからだ。
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:58:21.15 ID:IamgjcY0
女「男くん!」

男「どうした、またまとめサイトの話か?それなら男友にでも」

女「お願いします!」

男「・・・」
男「・・・え」

女「やる気がどんどん湧いてきてね!もう筆が止まらなくて!」

男「・・・どう見ても手書きではない・・・じゃなくて」
男「またおれに添削させるのか!?」

女「えへへ、まだまだひよっこですので」

男「・・・プロ気取りはどうなったんだ」

女「ゲームに関してはまだまだトーシロですので」

男「・・・もう、突っ込む所が多すぎて突っ込む気にもなれない」
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 16:59:01.22 ID:IamgjcY0
何かが始まった。


始まってしまった。
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:02:48.56 ID:IamgjcY0
男「次の授業は、っと」

女「どうだった!?」

男「・・・まだ読んでない」

女「えー!!」

男「毎回授業中に読んでたら成績に支障が出る」

女「私なら大丈夫!こう見えてけっこう頑張ってるから!」

男「いつどこでどう頑張ってるのか知らないがそもそもこの話はおれに関しての事だ」

女「えー・・・」
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:04:59.03 ID:IamgjcY0
男「そもそもだな」

女「はい」

男「書きたい気持ちはわかるが少し焦りすぎだろ」

女「そうかな・・・」

男「1日1本SSを書き上げる勢いだぞ」

女「駄目かな?」

男「本当にそうするつもりだったのか・・・」

女「うー」

男「せめて1週間に1本くらいにしとけ」

女「えー!週刊になっちゃうよ!?」

男「お前は新聞記事でも書いてるつもりだったのか?」
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:06:56.45 ID:IamgjcY0
先生「じゃあ、ここを女」
女「zzz」

男「・・・」

先生「おーい女!」
女「・・・へ!?見てくれた!?男くん!」

男「!?」

先生「!?」

ざわ・・・ざわ・・・

生徒A「見てくれた!?男くん・・・だと・・・?」

生徒B「一体ナニを見せていたんだ・・・!」

男友「畜生・・・もうナニを見せ合うような関係なのか男・・・!」

男「畜生め」
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:08:44.34 ID:IamgjcY0
男「ほら、見たぞ」

女「本当!?」

男「前の話の続編か」

女「うん!続きわくてか!って人が多かったから」

男「完全に読み手に言いなりってのもあまりよろしくないと思うぞ」

女「え」

男「いまいちだった」

女「えー!!」
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:11:48.32 ID:IamgjcY0
女「な、なんで!?どこが!?」
男「全体的に」
女「えー!そんなあ・・・」

男「続編はどうしても前の話と比べてしまうからなあ」
女「うー」

男「新しい話を作るよか難しい場合もあるぞ」
女「えー・・・」

男「・・・書きたいのか」
女「・・・うん」

男「・・・寧ろ初めから書くつもりだったろ」
女「・・・・・・うん」

男「・・・」
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:16:28.34 ID:IamgjcY0
女「・・・」

男「・・・」

女「・・・」

男「・・・おはよう」

女「・・・うん・・・」

男「・・・」

女「・・・」

男「・・・いまいちだったのか」

女「・・・うん・・・」

男「・・・だから言ったのに」

女「・・・うん・・・」
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:17:48.37 ID:IamgjcY0
女「あんまり人も来なかったし・・・」

女「反応も薄かったし・・・」

女「乙の数も少なかった・・・」

男「・・・一応最後まではやったんだな」

女「・・・せっかくだし・・・」

男「・・・」

女「・・・やっぱり私って才能ないのかなあ・・・」

男「・・・打たれ弱いな」

女「・・・やる気が出ない・・・」

男「・・・」
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 17:19:36.10 ID:jbpq36SO
ありそうでなかったスレ…
これからちょくちょく読みに来ます
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 17:20:05.87 ID:mbKSdoDO
支援
女がちょっとかわいい
111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:20:04.69 ID:IamgjcY0
女「・・・」

男「・・・」

女「・・・」

男「・・・まあ、なんだ」

女「・・・」

男「・・・そんな簡単に面白い話が作れたら誰も苦労しないわけだし」

女「・・・」

男「・・・へこんでても始まらないわけだし」

女「・・・」

男「・・・」
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:22:10.58 ID:IamgjcY0
女「・・・」

男「・・・」

女「・・・」

男「・・・面白い話作れたことは事実なんだから」

女「・・・」

男「・・・また作ってみればいいじゃないか」

女「・・・」

男「・・・」

女「・・・」

男「・・・」

女「・・・zzz」

男「・・・放っておけば良かったとつくづく思う」
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:24:40.70 ID:IamgjcY0
男「おう、今日は昨日よりか顔色も・・・」

女「おはよう!男くん!!」

男「え」

女「いやー、一晩寝たらすっかりやる気も回復しましたよ!」

男「勇者並みの回復力だな・・・」

女「作家に休みは許されないからね!」

男「プロ気取りも再開か」

女「今日から執筆活動再開です!」

男「そうかい」

女「出来たら見せるね!」

男「・・・少しでも心配したおれが間違いだったようだ」
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:25:39.27 ID:IamgjcY0
ミスった!>>113の前にこれを・・・

女友「ねえ、女」
女「・・・んー・・・?」

女友「あのさ」
女「・・・zzz」

女友「え・・・?」


先生「ここを女」
女「zzz」

先生「女―」
女「zzz」


女「zzz」
男「・・・全てのやる気が無くなってるな」
115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:28:50.50 ID:IamgjcY0
女「あ、でも毎日は見せれないや」

男「そうなのか?」

女「やっぱり作家たるもの推敲は欠かせませんからな!」

男「推敲って言葉を使いたかっただけだろ」

女「まあね!」

男「根っからのプロ気取りだな」

女「でも本当にある程度考えてから男くんに見せるね!」

男「ある程度って今まで全く考えてなかったのか?」

女「失礼な!少しは考えてたよ!」

男「つまり勢いで書いてたわけだな、凄く心配です」

女「大丈夫!安心して!!」
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:31:50.52 ID:IamgjcY0
女「むむむ・・・」

女友「女―」

女「あ、友ちゃん」

女友「珍しいわね、女が休み時間に勉強なんて」

女「失礼な!これは執筆活動というやつですよ!」

女友「執筆!?」

女「むむむ・・・」

女友「・・・とりあえず真面目に勉強してる人に謝っときなさいよ」

女「へ?」

女友「・・・まあ元気になって安心したわ」
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:33:48.58 ID:IamgjcY0
男「おい女」

女「!ごめん男くん!まだ出来てないんだ・・・」

男「え」

女「もうちょっと待って?」

男「いやそうじゃなくて昨日貸したノートを」

女「待ちきれない気持ちはよくわかるよ・・・!」

男「いやノート」

女「しかし私としてもやはりしっかりと推敲してから・・・」

男「・・・わかった、待ってる(おれの話を聞いてくれるようになるまで)」

女「うん!待ってて!(文章が出来上がるまで)」
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:36:21.68 ID:IamgjcY0
女「男くんー」

男「おはよ、どうだった?」

女「うん、今回はなかなかだったよ!」

男「推敲した甲斐があったな」

女「うん!やっぱり大事だね!推敲!」

男「その感じだとまとめサイトにも載りそうだな」

女「えー・・・どうだろう・・・」

男「なかなかの反応だったんだろ?」

女「うん・・・」

男「だったらなかなかの話だったってことだろ」

女「そうなの?」

男「と思うけど」

女「ほんと?やったー!」
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:41:08.94 ID:IamgjcY0
男「で、ここはこうで・・・」

女「ふむふむ」

女友「珍しいわね、女が男に勉強教わってるなんて」

男「いやこれは・・・」

女「失礼な!これは執筆活動ですよ!」

女友「またそれ?」

女「プロですから!」

男「・・・」

女友「・・・どういうこと?」

男「あー・・・説明すると長くなる」
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:42:58.73 ID:IamgjcY0
女友「え!?あのSS書いたの女だったの!?」

男「!」

女「友ちゃん知ってるの!?」

女友「魔王が主人公でってやつよね?」

女「そうそう!」

女友「あのシリーズ結構好きで毎回見てたんだけど・・・まさか女が・・・」

女「えっへん!」

男「まあおれが毎回添削してるんだけどな」

女友「あ、やっぱりそうなの」

男「うん」

女「やっぱり!?」
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 17:43:07.95 ID:DTjZkYAO
男=キョンと置き換えて読んでる
122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:48:53.97 ID:IamgjcY0
女友「いや、でもまさかあれを女が書いたとは・・・」

女「いやー照れますなあ」

女友「人間わからないものねえ」

女「えへへー」

女友「あ、それで今は新作の添削をしてもらってたわけ?」

女「そうなんです!」

女友「へー」

男「見るか?」

女「!駄目だよ!投下前のものを見せるのは男くんだけって決めてるんだから!」

男「そうなのか?」

女「そうだよ!」

男「・・・」

女友「・・・そうなのねえ」

男「・・・何だよ」
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:51:12.05 ID:IamgjcY0
女友「ま、何か困ったら相談してよ、私結構SSとかも読むからそういうの慣れてるし」

女「そうなの!?」

女友「まあね、ラノベとかも読んでるし」

女「ラノベ?」

男「ライトノベル、読みやすい小説って感じのものだ」

女「へー!」

女友「ラノベも知らないでよく書けたものね・・・」

女「えっへん」

女友「いや褒めてないし、じゃあ私そろそろ席戻るね」

女「うん、ありがとー!」

男「・・・」

男(女友は腐女子か・・・まあわからんでもない)

女友「・・・何よ」

男「何でもないです」
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:52:55.17 ID:IamgjcY0
女「こないだのSSまとめサイトに載ったよー!」

男「おめでとう」

女「いやー私も大分垢抜けてきたよね!!」

男「自分で言うことではないと思うぞ」

女「アニメ化も夢じゃないかも・・・」

男「色んな過程を飛ばしたな」

女「そして果ては実写化なんて・・・ぐひひ」

男「ぐひひ言うな」

女「楽しいなー!」
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:55:55.59 ID:IamgjcY0
男「・・・」
男「・・・これか」

男「・・・」
男「・・・」

「これは期待」

「wwktk」

「しえん」

「魔王を主人公にしてる人か?」

「何それ気になる」

「これは支援だな」

男「・・・」
男「・・・結構有名になってきたな・・・」
男「・・・」
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:56:43.76 ID:IamgjcY0
女がSSを書き始めてから半年が経とうとしていた。
127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 17:59:07.90 ID:IamgjcY0
休憩・・・

読んでくれてる人、支援してくれてる人、ありがとう

>>121
まさしく男=キョンのイメージです
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 18:03:57.49 ID:DTjZkYAO
>>127
>まさしく男=キョンのイメージです
ですよねー

まあ無理しすぎず頑張って
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 18:25:46.29 ID:IamgjcY0
>>128
ありがとうです
書き溜めなどなどのためしばらくお待ち下さい
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 18:29:13.86 ID:9N8B92AO
プロットめんどすぎて飛ばしてる俺が支援
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 18:47:53.32 ID:FFEDrIAO
SS書きたいけど投下する勇気が無い俺が支援
132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 18:54:29.26 ID:DTjZkYAO
SS書きながら見てる俺がすでに支援
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 19:24:32.63 ID:IamgjcY0
色んな方々が支援してくれてるようだなwwwwww

もうちょっと書き溜めしないのでお待ち下さい
134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 19:39:55.22 ID:jbpq36SO
しないのかよwwwwwwww
135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 19:43:19.53 ID:DTjZkYAO
書き溜めしないで待たせるwwwwwwwwwwwwww
136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:07:32.56 ID:IamgjcY0
うわああああああああああ!!
書き溜めしてたよ!うそじゃないよ!!


そんなわけでお待たせです。


再開します
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:07:58.71 ID:FFEDrIAO
よっしゃこい
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:08:57.65 ID:IamgjcY0
女「最近寒くなってきたねえ」

男「そだな」

女「朝が寒いとなかなか布団から出られないよねー!」

男「・・・まあ、そうだな」

女「でも夜は何故か活動できちゃうんだよね!ふしぎ!」

男「・・・それは、どうだろうか・・・」

女「そして気が付くとコタツが布団代わりになってたりして!」

男「・・・それは・・・同意しかねるな・・・」
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:10:03.09 ID:IamgjcY0
女「zzz」

男「・・・」

先生「ここを女―」

女「・・・ふぇ!?は、はい!・・・魔王です!」

男(最早定番となってきたな)

先生「またか」

女「・・・あれ?」

男(そして先生も慣れてきたな)
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:12:09.56 ID:aBwi1wAO
>>1のIDが素敵だ
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:12:42.43 ID:IamgjcY0
男「おい女」

女「あと1日!」

男「え」

女「あと1日待ってください!」

男「わけがわからん、ノート」

女「締め切りはまだですよね!?」

男「締め切り?」

女「お願いしますよ!編集さん!」

男「つくづくプロ気取りだな」
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:14:41.30 ID:IamgjcY0
>>140 I am gj cyo

女「うー」

男「どうしたついにネタでも尽きたか」

女「何でわかったの!?」

男「本当だったのか」

女「そうなの・・・どうにもいい話が思い付かなくて・・・」

男「休み無く続けてきたからなあ」

女「これが世に言うスランプというやつですかね・・・」

男「・・・まあ、そうなのかもしれないな、今回に限っては」

女「うー」
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:16:19.56 ID:IamgjcY0
女友「ネタが思い付かない!?」

男「そのようだ」

女「うー」

女友「それで私に助言しろと」

男「無かったら無いで良いぞ」

女「そんな殺生な・・・」

女友「そうねえ・・・そういう時は思い切って・・・」

女友「全然関係ない漫画とか、アニメとか、小説とか読んでみたら?」

女「え!!」

男「あるのか、助言」
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:17:28.72 ID:IamgjcY0
女友「ほら、他の作品に触れることでそれまで思いもしなかったネタが思い付いたりするかもしれないでしょ?」

女「ほほう!!」

男「それおれも言ったな」

女友「私色々持ってるから明日貸してあげるわよ」

女「明日と言わず今日お願いします!!」

女友「え」

女「友ちゃんち取りに行くから・・・お願い!」

女友「ま、まあ良いけど・・・」

男(ちょっとめんどくさいと思ったな)
145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:19:12.55 ID:IamgjcY0
女「あははは!さむしんぐって・・・」

女友「女ったら物凄い量の漫画やらアニメやら借りていって」

男「ラノベは借りてないんだな」

女友「・・・SSより文字の量が多い!って言って・・・」

男「・・・SS書くんだったらラノベ読む方が良いだろうに」

女友「私もそう思うんだけど・・・」

女「あはははは!!」
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:24:00.00 ID:IamgjcY0
男「それにしても」

女友「何?」

男「よくあんなにあっさりと助言できたものだな」

女友「な、何よ」

男「いや、文章書いたこと無い人ならすぐには思い付かないだろうと思って」

女友「それは!あれよ!テレビでやってたのを前見たのよ!」

男「・・・」

女友「・・・」

男「・・・書いてるジャンルは?」

女友「・・・・・・BLを・・・少しだけ・・・」
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:24:54.99 ID:IamgjcY0
女友「・・・あ、あんたこそSSに詳しいじゃない!」

男「・・・そうか?」

女友「そうよ!添削してるくらいでしょ!?」

男「あれはゲーム知識に関することだけだ」

女友「そんなこと言って、本当は書いたことあったりするんじゃないの?」

男「なわけあるかよ」

女友「どうだかねえ」
148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:26:43.71 ID:IamgjcY0
女「友ちゃんこれありがと!!」

女友「もう読んだの!?」

女「うん!おかげでいいアイディアが出たよ!」

女友「そ、そう?それなら良かったけど・・・」

女「あ、これの他はSS書いたらまた見るからもう少し貸してくれる?」

女友「あ、うん、良いけど」

女「ありがとー!!それでは!!」

女友「う、うん」
149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:29:57.45 ID:IamgjcY0
男「ふーん」

女「どう?」

男「今回はどっちかというとギャグ寄りか?」

女「うん!」

男「お前ギャグ漫画読んでたもんなあ」

女「え!何で知ってるの!?」

男「あれだけ教室で馬鹿笑いしてたら誰でも気付くだろ」

女「そ、そんなに馬鹿笑いしてた!?」

男「馬鹿丸出しだった」

女「えー!ど、どうしよう・・・」

男「・・・」

男(・・・こいつこんな話も書けるんだな・・・)
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:31:56.36 ID:IamgjcY0
男「とりあえず直した方が良い所は印付けといたから」
女「うん!ありがとうございます!先生!」

男「・・・先生・・・?」


女友「なんか女、性格変わったよね」
男「・・・いきなり話しかけるな」

女友「SSに関することしてる時、すごくいきいきしてる・・・」
男「・・・」

女友「今までのあの子からは考えられない」
男「・・・まあ、飽きっぽいあいつがここまで熱心に続けてること自体考えられないことだしな」

女友「誰かさんがいたからここまで続けることが出来たのかもね」
男「・・・誰だよそれ」

女友「さて?」
151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:36:11.32 ID:IamgjcY0
先生「こら、女」

女「かきかき」

先生「・・・女、熱心に文章を書いているようだが今は数学の授業中だぞ・・・」

女「かきかき」

先生「女―!」

女「・・・え!?うわ!ま、魔王!?」

先生「いつから先生を魔物と認識してたのか」

男「・・・」

男(先生の突込みが絶妙なものになってきてるな)
152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:40:14.81 ID:IamgjcY0
男「さて」

男友「男−!一緒に帰ろうぜ!」

男「おう、いいぞ」

女「男くん!」

男友「女ちゃん!女ちゃんも一緒に帰るー?」

女「男くん!帰りに読んでって言ったじゃないー!」

男「・・・ああ、そういえばそうだったか・・・」

女「もう!」

男「・・・悪い、そういうわけだから」


男友「え?読む?文通・・・?交換日記・・・?」
153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:41:06.35 ID:IamgjcY0
女「もぐもぐ」

女友「おーっす女、弁当一緒にいい?」

女「うん!どうぞどうぞ」

女友「随分ご機嫌ねえ」

女「今日のお弁当はしもふりにくだからね!」

女友「霜降り肉!?」

女「そう思って食べるといつもより美味しく思えるよね!」

女友「ああ・・・なんかごめん」

女「何がー?」
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:42:02.19 ID:IamgjcY0
女「ねえねえ男くん」

男「どうした?」

女「BLって何?」

男「・・・何だって?」

女「何か友ちゃんから借りた漫画の中にメモがはさまってて」

男「・・・書いてあったのか」

女「うん」

男「・・・ちなみにその漫画の内容は?」

女「えー・・・男2人の友情物語!みたいな感じの・・・」

男「・・・そうか」

男(ネタにしやがったなあいつ)
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:44:28.71 ID:IamgjcY0
女「ねえねえ友ちゃん」

女友「どした?」

女「BLって何?」

女友「デジャブ!」

女「男くんに聞いたんだけどわからないって」

女友「・・・あんたは一体どこでその言葉を」

女「友ちゃんに借りた漫画の中にはさまってたメモに・・・」

女友「!!!!!・・・・・・ご、ごめん女」

女友「・・・実はあの漫画男友にも貸してたからあいつのメモかも」

女「そうなの!?じゃあ男友くんに聞いてみるね!」

女友「うん・・・」

女友(男友がいて良かったと初めて思った)
156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:46:08.71 ID:IamgjcY0
女「男友くん!」

男友「はい!何でしょう!?女ちゃん!」

女「ちょっとね、聞きたいことがあるんだけど」

男友「は、はい!」

男友(何だ・・・!?女ちゃんが真剣な顔でおれに聞きたいこと・・・?)

女「あのね・・・」

男友(これは・・・まさか・・・遂に・・・)

女「BLって何?」

男友「・・・」

男友「えっ」


男「まあ、こうなる予感はしていた」
女友「お約束ってやつね」
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:47:19.15 ID:IamgjcY0
男「うーん」

女「ど、どうでしょう・・・?」

男「なんか・・・痒いというか何というか」

女「や、やっぱり・・・?」

男「恋愛物の漫画読んだのか」

女「・・・う、うん」

男「・・・」

女「・・・」

男「・・・前にも言ったけど・・・こういうのは実体験があった方がなあ」

女「・・・ですよね・・・」
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:50:17.36 ID:IamgjcY0
女「ふあ」

男「今日も漏れなく眠そうだな」

女「えへへ、昨日もなかなかの盛況ぶりでした」

男「それは何よりだ」

女友「女―昨日の見たよ!」

女「友ちゃん!見てたの!?」

女友「何回か支援してあげたわよ」

女「ほんと!?ありがと!」

女友「魔王が勇者と間違えられてって、なかなか面白い発想だったわね!」

女「えへへー」

男(やっぱりこいつも住人だったか)
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:53:52.91 ID:IamgjcY0
女友「思ったんだけど」

男「何だよ」

女友「あんたは見てないわけ?」

男「何を」

女友「女が投下してる所を、よ」

男「そりゃ投下する前に見てるからな」

女友「気にならないの?」

男「・・・別に」

女友「へえー」

男「・・・何だよ」

女友「別にー」

男「何だよ」
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 20:54:21.90 ID:BCbljJk0
確かに隣の席の女子に

『BLってなに?』

て聞かれたときの反応には困った。
161 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:55:44.70 ID:IamgjcY0
男「で、ここは」

女「ふむふむ」

男友「何かしてんの?」

女「あ、男友くん」

男友「前から何か2人でこそこそやってるよな・・・おれも混ぜてよー」

女「駄目―」

男友「そんな・・・」

男「やめとけ、時間が奪われるだけだ」

女「失礼な!私がいつ男くんの時間を奪ったと?」

男「今この時も、だ」

男友「ねえ、おれを無視して話を進めないでくれますかね?」
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 20:56:44.46 ID:IamgjcY0
男「・・・」
男「・・・あった」
男「・・・」

「お!魔王の人か」

「期待してる、しえん」

「え、マジ?魔王の人?」

「誰それ」

「面白そうだな、ほしゅ」

男「・・・」
男「・・・」
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:00:07.87 ID:DTjZkYAO
男友は谷口かな
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 21:00:45.31 ID:IamgjcY0
全く見ていないわけではない。

時々、投下の様子を・・・
というより周りの反応を窺いに来ているわけだが。


今や女は大体2作中1作は良作となる程に成長していた。
まとめブログにもほぼ毎回載る。

毎回同じトリップを使っていることもあって、
ネット世界ではそこそこの有名人にもなりつつあった。



そして。
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 21:02:26.43 ID:IamgjcY0
「またこいつかよ」

「勇者のパクリだろ」

「二番煎じ乙」

「飽きた」

「つまんね、勇者の方が面白いだろどう考えても・・・」


知名度が上がるに連れて、
女に対するアンチの書き込みも増えていった。

当然と言えば当然か。

「勇者」という存在が先にいた以上、こうなる可能性は初めからあったのだ。
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 21:03:30.62 ID:IamgjcY0
男「・・・」

男「・・・どうしたものか」





女がSSを書き始めてから1年が経とうとしていた。
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 21:04:24.95 ID:IamgjcY0




そして、転機は急に訪れたのであった。




168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:06:50.84 ID:IamgjcY0
切りが良いのでここらで小休止・・・


>>163
まさしく谷口wwwwww

まあ彼よりかは若干酷い扱いになる時もあるし、若干賢くなる時もある
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:07:55.74 ID:IamgjcY0
>>160
聞かれてる人を見たことがあるのでそれを参考にしましたwwww
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 21:10:10.98 ID:mbEQ.UAO
「BLって何?」と聞かれると、まず「ブラックリストの略称」と答える。
これで二回程この質問を回避した事があるよ。
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:35:55.11 ID:DTjZkYAO
>>170
俺はベーコンレタスorビューティフルライフだな
172 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:48:11.71 ID:IamgjcY0
回避法が結構あってワロタwwww

すみません、もう少しお待ちを
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 21:50:57.83 ID:BCbljJk0
>>170
結局、ダイレクトに答えてしまった俺は、頭の回転が遅いんだろーな。
174 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 22:17:07.77 ID:IamgjcY0
再開いたしますー
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:20:32.10 ID:IamgjcY0

男「・・・」

先生「はあ・・・こら、女」

女「zzz」

男「・・・」

先生「女―!!!!」

女「は、はい!!!!ま、まお・・・う?」

先生「お前の辞書には魔王しかないのか」

男「・・・」

男(先生も諦めない所が健気だよな)
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:21:24.67 ID:IamgjcY0
男「おい女」

女「あ、ごめん!ノートだよね!?」

男「あ、いやそれはまた今度でいいから」

女「もうちょっと待って?」

男「いやそうじゃなくてそろそろSSを」

女「昨日寝ちゃってね!えへへ」

男「どうしてこうタイミングが合わないのか」

女「へ?」
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:22:23.75 ID:IamgjcY0
男「今回はやけに進みが遅いな」

女「ごめんねーせっかく待ってくれてるのに・・・」

男「いや待ってないけど」

女「んー何か・・・」

男「ん?」

女「友ちゃんから借りた漫画とかアニメとか全部見終わって・・・」

男「・・・速いな」

女「・・・何か、こう、もう少しで凄いアイディアが出てきそうな予感が・・・」

男「!・・・なるほど」

女「・・・もうちょっとなんだけど・・・」

男「・・・いや無理に焦らなくても良いぞ」

女「うーん・・・ごめんね・・・」

男「・・・」
178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:23:45.23 ID:IamgjcY0
男友「珍しいなー男が一緒に帰ってくれるなんて」

男「まるでおれがいつもお前と一緒に帰ってないみたいじゃないか」

男友「いや・・・そうだろ・・・最近ずっと女ちゃんと何かしてるし・・・」

男「別にやりたくてやってるわけじゃ」

男友「はいはい、・・・で?どうしたんだ?喧嘩でもしたか」

男「するか・・・何か、1人で考えたいらしい」

男友「ほう!ついに別れか!?」

男「何と別れるんだよ・・・」

男友「遂におれにもチャンス到来か!?」

男「何のチャンスか知らないが頑張れよ」

男友「やるぜ!おれはやるぜー!!」
179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:25:28.57 ID:IamgjcY0
男友「でね!女ちゃん!」

女「うん・・・ふあ」

男「随分眠そうだな」

女「!う、うん・・・ちょっとね」

男友「そうなの!?女ちゃん!」

女「う、うん・・・」

男「・・・」

男友「そんな時には脳に酸素を送るために!」

女友「ちょっと女!!見たわよ昨日!!!!」

女「!!」

男「・・・?」
180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:27:48.90 ID:IamgjcY0
女友「凄いじゃない!今までのSSの中で一番面白かったわ!!」

女「や、やっぱり友ちゃん見てくれてたんだね!ありがと!!」

女友「まさか魔王と勇者がそれぞれ捕まるところからあそこまで広げるなんてねえ・・・」

女「えへへ」

女友「男もこんな凄い話が出来てたなら少しくらい教えてくれたっていいのに!」

女「!!」

男「・・・ちょっと待て、何の話だ?」

女友「へ?あんた今回も添削してたんでしょ?」

女「・・・」

男「いや添削も何も女がもうちょっとで出来るから待ってって言うから・・・」

女友「・・・」

女「え、えへへ・・・」
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:29:36.48 ID:IamgjcY0
女「今回の話ね、凄くすらすら出来てたから男くんに見せないでやってみようかなって」

男「・・・」

女友「じゃ、じゃああの話は完全にあんたが1人で・・・?」

女「うん・・・」

女「あ、でもアイディアが後ちょっとで出そうって言ったことは本当だったんだよ!」

男「・・・そうなのか?」

女「うん、それであの日の夜に思い付いて書き始めてみたら・・・って感じで」

女友「へえー!凄いじゃない!女!!」

女「えへへ、本当は男くんが気付くまで黙っておこうと思ってたんだけど」

男「・・・」

女友「え・・・そうなの?ご、ごめん・・・」

女「いいよ!そんな!!」

男友「あの・・・全く会話に参加できないのですが・・・」
182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:31:27.50 ID:IamgjcY0
男「・・・そんなに凄かったのか?」

女友「そりゃあもう!今までとは比べ物にならないくらい人がいて!」

女「うん・・・あんなにたくさん乙って言われたの初めてだよ・・・」

女友「あ、その内の1つ私のだからね」

女「ありがと!!」

女友「で、今朝まとめブログ見たらもう載ってて!」

女「そうなの!?」

女友「多分今夜にはかなりの数のサイトに拡散してると思う・・・」

女「だって!びっくりした!?男くん!」

男「・・・ああ・・・かなり・・・」

女「やったあ!!」

男友「あの・・・おれも自分の空気具合にかなり驚いてます・・・」
183 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:34:13.13 ID:IamgjcY0
男友「おれにも教えてくれよー!」
女友「そうね、とりあえず半年ROMることから始めたら?」
男友「なんだと・・・!?」


女「これで私も晴れて一人前だね!」
男「・・・そうだな」

女「それもこれも全部男くんのおかげだよー!ありがとう!!」
男「・・・そうだな」


男友「おれだってググレカスくらい・・・」
女友「・・・?・・・男・・・?」
184 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:38:57.92 ID:IamgjcY0
男「・・・」
男「・・・」

人間達に捕らえられる魔王と魔物達に捕らえられる勇者。

それぞれの獄中で2人はそれぞれ思いを巡らせ、世界がどうあるべきなのか考えていく。

勇者の犠牲を問わない人間側と魔王を犠牲にしたくない魔物側。
諭す魔王と諭される勇者。そして強行される魔王の処刑。

それを止めに勇者と魔物達は向かうが・・・。

ラストに主人公であるはずの魔王は死んでしまうが、それでも尚、
この物語は魔王が主人公であったことを感じさせる話だ。

男「・・・」
男「・・・」
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 22:39:47.41 ID:JVCGtUAO
追いついた
>>1と>>女がんばれ
186 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:41:12.53 ID:IamgjcY0
設定としてはシンプルな部類に入るのだが、面白い。
いや、シンプルだからこそ面白いのか。

余計な設定や話がない分、登場人物の心や行動を細かに表わすことができる。
その結果読み手が感情移入しやすくなる。

話の流れも「王道」なものなのに。
・・・だからこそ、熱い展開になるんだ。

男「・・・とても女が書いたとは思えないな・・・」

女友の言った通り、いやそれ以上のものだった。

おれが見る頃にはかなりの数のまとめブログに拡散されていて、
いくつかのメジャーなまとめサイトにも載っていた。



間違いなく、本物だ。
187 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:42:33.18 ID:IamgjcY0
そして、この話を女は、
おれに見せることなく、たった1人で仕上げたのだ。

「これで晴れて私も一人前だね!」

何だ、もうおれは必要ないじゃないか。

いやそもそもおれは初めから話の内容にまでは手を出していなかった。


おれは初めから必要なかったのか・・・?
188 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/07(土) 22:43:32.42 ID:IamgjcY0
そうだ。

おれは嫌々手伝っていただけだったはずだ。

平穏な生活を望んでいたじゃないか。



なのに・・・。

189 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/07(土) 22:45:18.94 ID:IamgjcY0
申し訳ない
頭が働かない
のでとりあえず晩飯食ってくる

日付変わるまでに戻ってこれるだろうか・・・

とりあえずここで必要なのかわからんが酉つけとく・・・

読んでくれてる人ありがとうです
190 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 22:55:10.28 ID:FFEDrIAO

待ってる
191 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/07(土) 23:17:58.48 ID:lbtToOQ0
男がキョンすぎる。
192 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 01:40:43.15 ID:EXWzOkU0
どうも1です。
見てる人いるかわかりませんが明け方までには再開しようかと思います
今日中に終われるといいなあという目標でいこうと思います
193 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 03:31:57.61 ID:/ns9JYAO
待ってる
194 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 05:21:55.66 ID:EXWzOkU0
ぼちぼち再開しますー
195 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 05:27:57.15 ID:W7XlusAO
ガンガレー
196 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 05:28:41.31 ID:EXWzOkU0
>>195
うお!どうも!
197 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 05:30:09.92 ID:EXWzOkU0
女「見てくれた?」

男「ん、ああ・・・見た」

女「ど、どうだった・・・?」

男「・・・どうだったも何も・・・」

男「・・・あれだけ大勢の人達から評価されてるんだから間違いなく面白いってことだろ」

女「えっと・・・う、うん、そうだよね・・・」

男「・・・」

女「・・・えっと」

男「・・・おれ宿題やらなきゃならないから」

女「あ、うん、ご、ごめんね」
198 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 05:31:10.15 ID:EXWzOkU0
女「でね、友ちゃんは、臭いって言うんだけど・・・」

男「・・・」

女「私は絶対美味しいと思うんだよね!」

男「・・・」

女「男くんも美味しいと思うよね?」

男「・・・」

女「・・・男くん?」

男「!・・・悪い、なんだっけ」

女「聞いてなかったの!?」

男「・・・すまん」

女「もう!友ちゃんが・・・」

男「・・・」
199 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:32:27.51 ID:EXWzOkU0
あれ以来、女がおれにSSを見せることは無くなった。
SSの相談をされることも無くなった。

当然の事か。

女はもうおれに見せずとも、1人でSSを作り上げることが出来る。
おれの手助けは必要ない。

そもそもおれの手助けが必要だったのかも疑わしい。


・・・どこか釈然としないが。

とにかく、SSの話はするものの、
今までのようにおれの助けを借りようとすることは無くなった。
200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:33:38.57 ID:EXWzOkU0
女「前に言った、勇者シリーズ書いてた人の話」

男「ああ」

女「勇者さん」

男「その人がどうかしたか」

女「いつも投下するときにあの人がいないか探すんだけどね」

女「1,2年前くらいに書いたきり、もう書かないっていなくなっちゃったんだって」

男「・・・何かあったんじゃないのか?」

女「そうなのかなあ」

男「・・・」

女「勇者さんにも私のSS読んで欲しいんだけどなあ」

男「・・・」
201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:36:03.41 ID:EXWzOkU0
まあいいさ。


これでやっと平穏な生活が戻ってきたんだ。


自らまたSSのある日常に戻る必要なんてどこにもない。

というか戻りたくない。

これでいいんだ。

これで。
202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:36:51.64 ID:EXWzOkU0
女「zzz」

先生「こら起きろ女」

女「ふぁい!男くん!」

先生「・・・」

男「・・・」

ざわ・・・ざわ・・・

生徒A「男に起こしてもらうシチュがあったというのか・・・?」

生徒B「莫迦な・・・これは現実なのか・・・?」

男友「そうだ!これは現実じゃない!おれ達はエロゲのモブキャラなんだ!!」

男「・・・」
203 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 05:37:16.91 ID:/ns9JYAO
女の天才&天然ぶりは唯だな
最後のキョン唯SSか…………目頭熱
204 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:38:42.10 ID:EXWzOkU0
女「昨日のSS見てくれた!?」

男「昨日書いたのか」

女「見てよー・・・かなりの大反響だったのに・・・」

男「・・・そうか」

女友「女―!見たわよー!!」

女「心の友ちゃんよー!」

女友「つくづくあんたが書いてることが信じられないわ」

女「そんなー!!」

男「・・・」
205 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:41:10.28 ID:EXWzOkU0
女友「そういうわけだからあんたも見てあげなさいよ!」

男友「え、おれ!?」

女友「ちょっと聞いてるの?男」

男「・・・ん、ああ」

女友「女はあんたに見て欲しいのよ」

男「・・・ああ、わかったよ」

女友「・・・本当にわかってる?」

男「わかってるって」

女友「・・・」

男友「・・・完全無視ですね、わかります・・・」
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:43:08.62 ID:EXWzOkU0
>>203
投下中だがこれだけは言わせてくれ

見事に俺の脳内イメージでワロタ・・・


最初は・・・つかさだったのに・・・いつの間にか唯になってたんだ・・・
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:44:09.44 ID:EXWzOkU0


もうおれには関係ないんだ。
だから良いだろ?




おれは平穏な生活を送りたいんだ。


208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:45:23.82 ID:EXWzOkU0
男友「男―帰ろうぜ」

男「おう、いいぞ」

男友「いいのかよ!?」

男「自分で誘っておいて驚くのか」

男友「女ちゃん待たなくて良いのか」

男「・・・ああ、いいだろ、ほら行こうぜ」

男友「・・・また喧嘩か?」

男「だからそんなんじゃないと何度言えば」

男友「ほんとかよ?まったく・・・」

男「・・・嫌なら1人で帰るが」

男友「ああん、待ってよう」

男「・・・」

男友「無視しないでよう」
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 05:46:01.48 ID:/ns9JYAO
>>206
的中すぎワロタww
ちなみに
男=キョン
男友=谷口と言ったのも俺
女友は分からん
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:48:39.39 ID:EXWzOkU0

女の書いたSSを読むことも無くなっていた。

女の書いたSSから離れたかった。



だからおれは、気付くことが出来なかった。

いや、違うな。

忘れていたのだ。

忘れようとする故に、忘れていたのだ。


211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:49:49.77 ID:EXWzOkU0
女がSSを書き始めて1年と半年が経とうとしていた。
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:52:30.84 ID:EXWzOkU0
>>209
切りが良いので言わせてくれ


>女友は分からん
それも当たっていてワロタ・・・

女友は天然系の傍にいるキャラのイメージかな
例えが出てこない・・・


もうちょっとだけ続くんじゃ
今日で終わらないな・・・これは・・・
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:54:46.84 ID:EXWzOkU0
女「男くん・・・」

男「どうした?」

女「・・・あのね」

男「なんだ?宿題か?」

女「ううん、そうじゃなくて・・・」

女「・・・ちょっと相談というかお願いというか、なんと言いますか・・・」

男「・・・女友と喧嘩でもしたか」

女「ううん」

男「好きな人でも出来たか」

女「・・・ううん」

男「・・・まさか勉強のこと」

女「そうじゃなくて・・・」
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:56:22.42 ID:EXWzOkU0
男「・・・ゲームに関することか?」

男「それならネットで調べろ」

女「・・・」

男「おれの知識なんかよりかなり詳細に、正しく書かれてると思うぞ」

男「自分で調べた方がお前も覚えるだろうし」

女「・・・」

男「・・・」

女「・・・」
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 05:57:37.25 ID:EXWzOkU0
男「・・・折角1人でSSを書けるようになったんだ」

男「もっと自信持てよ」

男「少しくらい失敗したってお前なら大丈夫だよ」

女「・・・」

男「・・・」

女「・・・そ、そうだよね・・・」

男「・・・ああ」

女「・・・うん」

男「・・・」

女「・・・ありがと」

男「・・・」
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 05:58:25.72 ID:/ns9JYAO
>>212
和でも朝倉(なぜ?)でもないよな……ふむ

腐女子っていうのが引っ掛かるんだな……ww

先生は知らん

まぁなぜ今日中に終わらせたいか分からないが
時間かかっても読むよ 支援
217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:04:05.29 ID:EXWzOkU0
先生「ではここを女!」

女「・・・」

先生「女―」

女「え、あ、はい!えっと・・・」

先生「お、起きてたのか!?」

女「へ?」

ざわ・・・ざわ・・・

生徒A「どういうことだ・・・」

生徒B「授業中の萌えポイントすらもしっかり押さえていた女ちゃんが・・・」

男友「まさか・・・死亡フラグか・・・!?」

男「・・・」
218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:05:14.59 ID:EXWzOkU0
女友「女」

女「あ、友ちゃん、おはよー」

女友「あんた最近元気無いよね」

女「え、そう?」

女友「何かあった?」

女「ううん、何にも!」

女友「・・・本当に?」

女「何でもないよーそれより昨日のSS見てくれた?」

女友「あ、うん・・・」

女友「・・・」
219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:08:10.66 ID:EXWzOkU0
女友「ちょっと男」

男「何だ」

女友「女が最近元気無いんだけど」

男「・・・何故それをおれに言う」

女友「・・・やっぱりあんたも気付いてたのね」

男「!・・・」

女友「原因は?」

男「・・・さあ」

女友「さあって・・・あんたが知らなきゃ誰も知らないわよ?」

男「・・・知らんもんは知らん」

女友「・・・ったく使えない奴ね」

男「・・・」
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:09:14.02 ID:EXWzOkU0
男「・・・」
男「・・・」

男「・・・くそ!」
男「・・・気になって眠れん」

男「・・・」
男「・・・」
男「・・・」
男「ええい!くそ!」


男母「男―もう寝なさいよー」

男「わかってるー!」
221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:11:02.79 ID:EXWzOkU0
これが最後だ。

これでもう二度とSSの世界には足を踏み入れない。



おれはもう1度だけ女のSSを読むことにした。

222 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:12:53.76 ID:EXWzOkU0
男「・・・今日は投下してないのか・・・くそ・・・」

男「・・・まとめサイトに行くか」

男「・・・」

男「・・・ったく、何だっておれが・・・」

男「・・・最新のSSは・・・あった!これか・・・」

男「・・・」

女が初めて1人で書いたあのSSには及ばないがこれもまた、高い評価を受けていた。
確かに、面白い。

男「・・・」

面白い・・・が。

男「・・・これは・・・」
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:15:05.89 ID:EXWzOkU0
男「女友」

女友「・・・何」

男「えらく不機嫌そうじゃないか」

女友「・・・」

男「・・・女の元気が無い理由がわかったかもしれん」

女友「!!・・・ほんと!?」

男「・・・」
224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:20:10.23 ID:EXWzOkU0
SSは、その内容だけがまとめサイトに載るわけでは必ずしもない。
そのスレッド内に書き込んだ、読み手の反応も載るのだ。

普通は、「支援」「面白い」「乙」などの、
そのSSの作者を評価するものなのだが・・・。

「魔王の人じゃないか」

「いつも読んでます!頑張って下さい!」

「魔王様こそネ申」

「本当にはずれがないな」

「信者気持ち悪い」

「勇者の二番煎じ乙」

「勇者様こそ真のSS神作者」

「吐き気がする」
225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:22:52.16 ID:EXWzOkU0
そこには言わば、

女の「信者」と「アンチ」の煽り合いが載っていたのだ。


おそらく面白半分で載せたのであろう。

他のまとめサイトも同じように煽り合いの書き込みを載せている。


まあ、確かにここまでくると一種のネタとして扱えるだろうな。

第三者から見ればただの喜劇じゃないか。
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:24:10.99 ID:EXWzOkU0

これではまるで、

まるで・・・


女の書いたSSは置いてきぼりじゃあないか。


227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:27:08.80 ID:EXWzOkU0
女友「・・・やっぱり、そうだったのね」

男「!・・・お前気付いてたのか」

女友「・・・薄々だけど」

女友「そりゃあいじけてるあんたと違って、私は今でも女の書いたSSはリアルタイムでも、まとめサイトでもチェックしてるからねえ」

男「・・・」

女友「・・・まあ、だからと言って、何か出来るわけでもないんだけどね」

男「・・・他ならない女自身の問題だからな」
女友「やめなさいとも言えない、それ以外に掛ける言葉があるのかと言われても・・・」

女友「・・・何より、相談をされたわけでもないのに・・・自分から何か言うなんて・・・」

男「・・・」

男「・・・そうだな」
228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:31:27.52 ID:EXWzOkU0
女友「知ってる?」

女友「女のファン・・・もうこの場合は信者と言うべきかしら」

女友「そいつら・・・勝手に女のSS用のファンサイト作ったのよ」

男「・・・マジか」

女友「女のために同士を募って、応援しようって」

男「・・・」

女友「女はそれに答えようと必死に面白いSSを書き上げてる」

男「・・・」

女友「そして、今やネットの間で女のことをこう呼ぶ連中も少なくないわ」

男「・・・」


「魔王」、と。
229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:35:56.40 ID:EXWzOkU0
勝手な話だ。

女を勝手に「魔王」と呼び、祭り上げる連中。

女を応援することは悪いことではない。
寧ろ女の力になる。

しかし、問題はごく一部の連中だ。
そのごく一部のいき過ぎた連中は、少しでも女を非難する者を見付けたならばすぐに叩く。

それは必然的に「勇者」側のごく一部の反感を買い、
煽り合いになっている。

そこに女の意思は全く無い。

全く無いはずなのに。

一番被害を受けているのは、他ならない、女ではないのか?
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:37:31.83 ID:EXWzOkU0


女はおそらく、その過剰なファンの行動・・・

ファンサイト創設や煽り合いに対して自分ではどうすれば良いのかわからず、

おれに相談をしようとして・・・


それでもファンの期待は裏切る事は出来ないと、今日もSSを作り続けてるのか・・・?


231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:38:49.87 ID:EXWzOkU0
男「だが・・・」

女友「・・・現状打つ手はない、と」

男「下手に女が介入しても騒ぎが大きくなるだけだからな」

女友「・・・それに」

女友「女も・・・あれだけ必死にやってるんだもん」

男「・・・何もおれらからは言えない、か」

女友「・・・」

男「・・・」


自分のファンが出来たとあんなに喜んでいた女も・・・

こんな状況になってしまうと最早素直に喜べないよな。
232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:40:24.97 ID:EXWzOkU0
男「・・・」


女「あ、友ちゃん、おはよー」

女友「おはよ」

女「実はこないだ借りた分も全部見ちゃったんだよね、はい」

女友「はやっ!!あんた速すぎない!?」

女「いやあ、作家足るもの、吸収できるものはできるだけ・・・」


男「・・・」

男「・・・どうしたものか」

男友「んー?どしたー?」
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 06:42:42.75 ID:/ns9JYAO
ここは男友に期待
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:44:02.97 ID:EXWzOkU0
そして。


「ここ最近になって勇者のパクリ野郎がますます調子に乗ってるぞ」

「ああ、あの魔王、とかって呼ばれてる奴か」

「あんな自己満のSSで調子に乗っちゃう奴wwwwww」

「つか信者がうざい」

「あれは本当に狂気を感じるレベル」

「おいおまいら、このまま勇者さんの名誉を傷付けられたまま何もしない気か?」

「これは久々の祭の予感」

「本気で行くか?」

「遂にこの時がきたか」

「だから凸すべきとおれは1年前からry」

「やるか」
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 06:45:08.65 ID:EXWzOkU0

おれ達が手を拱いている間に、




事態は着々と悪い方向へと向かっていたのだ。

236 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 06:50:44.96 ID:EXWzOkU0
駄目だ、限界
この時間はここいらで終わっておきます・・・

長くなってしまうのが悪い癖なので直そうと思うのだが
いつも予定通りに進まない・・・

支援してくれてる方ありがとうございます!

>>216
らきすたの腐女子のめがねっこ・・・でもないな
誰だろうか、イメージがあるので実在するキャラだとは思うんだが・・・

先生はおれもしらねwwwwww



夕方くらいに少しだけ再開して後は明日になるかもわからんね・・・
とりあえず今日の夕方にはまた来ると思います・・・
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 06:52:37.90 ID:/ns9JYAO
乙!
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 08:10:50.89 ID:X8YcaQDO
常駐してるスレの状況と女の状況が似てて、読んでると苦しくなってくる
>>1も女もがんばれ
239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 09:04:54.54 ID:6uny.EI0
女特定→晒し→レイプ
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 11:31:53.54 ID:qinq2YAO
>>239
砕け散れ
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 13:05:47.44 ID:KncnYYAO
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 13:12:37.42 ID:CnVfIESO
魔王と聞いて魔王思い出した
ある意味女は犬養さん

となると男はゆ…ゲフンゲフン
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 13:24:45.24 ID:zQwwVIgo
SS書くのってそんなに浮世離れした大それたことなの?
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 14:00:25.02 ID:KncnYYAO
ヒント・これもSS
245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 14:28:55.05 ID:Kk2DFyso
人に訊かないと分からない人間が
人に訊いた事を鵜呑みにして大それた事にしちゃうんだよ
246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 15:15:22.01 ID:/ns9JYAO
だがそれを見てる俺達
247 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 17:03:50.69 ID:EXWzOkU0
人が増えてるぜ!


どうも、起きました
1です
ちょっとだけ書き溜めしてから今日はできるとこまでやります
今日はあんまり進めないかもですがやれるとこまでやります
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 17:49:00.97 ID:/ns9JYAO
待ってたぜ!支援
249 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 18:20:27.64 ID:EXWzOkU0
男「・・・もしもし」

女友「もしもし!?男!?」

男「・・・何だよ・・・今寝てて」

女友「今すぐに、魔王・SS・ファンサイトでググって!」

男「・・・はあ?何を急に」

女友「良いからググれ!検索結果の1番目のサイト見ろ!!」

男「わかったよ・・・ちょっと待ってろ・・・」
250 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 18:22:16.20 ID:EXWzOkU0
男「ったく・・・確か前にもこんな事あったな・・・」

男「・・・魔王・・・SS・・・ファンサイト・・・と」

男「・・・」

男「・・・」

男「!・・・これ・・・」

女友「前に話した女のファンサイトよ!」

男「・・・これが・・・」

女友「そのサイトのBBS見て!」

男「・・・わかった・・・」
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 18:22:53.83 ID:qinq2YAO
犯人は男友
252 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 18:24:51.63 ID:EXWzOkU0

本当にこんなもの作ってやがったのか・・・

ご丁寧に検索結果のトップに来るようにまで。


本当に勝手な話だ・・・と・・・

男「・・・何だ、これ」

253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 18:25:00.99 ID:/ns9JYAO
>>251ぺろぺr、あ間違えた
谷口ェ…
254 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 18:28:43.05 ID:EXWzOkU0
「○ね」

「勇者のパクリ乙」

「パクリしか出来ない低脳」

「お前にSSを書く資格はない」

「二度とSSを書くな」

「不快だわ」

「勇者様のSSを汚すなゴミ」

「文才ないよ?わかってんの?」

「○ね○ね○ね○ね」

「お前の逃げ場なんてないからな」

「お前の書き込みだと判断した場合通報もしかねないぞ」

「パクリ罪wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 18:30:33.74 ID:EXWzOkU0

BBSを埋め尽くす誹謗、中傷の数々。


どれだけの人数でやってんだ・・・


サーバーがぶっ壊れるぞ・・・。


256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 18:33:02.63 ID:EXWzOkU0
女友「さっきわかったんだけど、女にダイレクトメッセージを送ることもできるようになってるのよ!!」

男「!!・・・マジかよ、無責任にも程があるだろ!」

女友「個人的なサイトでも作るつもりで気軽に作ったんでしょうよ!これを作ったどっかの馬鹿は!!」

男「・・・つくづく勝手な奴らだ・・・!」

女友「おそらくすぐにサイトは閉鎖されるはず・・・」

女友「とにかく今は女の所に行ってあげて!!あの子絶対1人で困ってるから!!」

男「!!」

そうだ!すぐに女の所に・・・
257 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 18:34:44.31 ID:EXWzOkU0
男「・・・」

女の家に・・・?
行って・・・どうするんだよ・・・おれ。

女友「ちょっと!?男!?」

男「・・・」

女はもうおれを必要としていない。

おれは初めから必要なかった。

女友「男!?」

おれはSSの世界なんてもう二度と戻りたくなくて・・・

平穏な日常を過ごしたくて・・・。

男「・・・」
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 18:35:47.05 ID:EXWzOkU0
おれの方から身を引いた・・・いや、
逃げたんじゃないか。

女を見て見ない振りをして。
いつかこうなることくらいわかってたじゃないか。

それなのにおれは。
忘れていて・・・忘れようとしていて。

そんなおれが今更女の所に行って何が出来る?

女友だって・・・何をどうすればいいのかわからないのに。

おれに・・・

何が出来るんだ・・・?
259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 18:37:11.40 ID:EXWzOkU0
女友「男―!!!!!!!!」

男「!!・・・何だ」

女友「あんた何を今更怖気付いてんのよ!!」

男「!!・・・怖気付いてなんかいねえよ!」

女友「じゃあ何で黙るのよ!!」

男「お前だって言ってたじゃねえか!現状、女に何も言ってやれない、何も打つ手が無いって!!」

男「そんな状況で・・・勢いだけで・・・行って・・・」

男「・・・部外者のおれに・・・何が出来るってんだ・・・」

そうだ・・・おれに何が・・・

女「はあああああ!!?」

男「!?」
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 18:39:42.92 ID:EXWzOkU0
女友「何を今更言ってんの!?あんたも当事者の1人でしょうが!!」
男「・・・!」

女友「女にSSをここまで続けさせてる張本人が!!何今更部外者ぶってんのって言ってるのよ!!」
男「・・・けど、女はもう1人で・・・」

女友「あんたねえ!女がSSを初めて書いた時に一番傍にいたのは誰よ!!」
男「!」

女友「女のSSを一番最初に読んでたのは誰よ!!」
男「!!」

女友「女のSSが初めて上手くいった時、最初に女がそれを報告したのは誰によ!!」
男「!!!」

女友「女が一番自分のSSを読ませたいと思っている奴はどこのどいつよ!!」
男「・・・」

女友「女の傍に・・・一番長くいて、一番近くにいたのも、どれこれも全部!!」

女友「あんたでしょうが!!男!!!」

男「・・・」
261 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 18:41:42.54 ID:/ns9JYAO
女友GJ!
はあああああ!!?で吹いたがww
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 18:42:47.29 ID:EXWzOkU0
女友「・・・女が、あんたに添削を受けないで、こっそりと1人で書いた理由わかる?」

男「・・・え」

女友「今まで協力してきたあんたに、驚いて欲しくて!喜んで欲しくて!!」

女友「褒めて欲しくて!認めて欲しくて!!」

女友「あんたのおかげで自分はここまでできましたって感謝したくて・・・!!」

女友「それであいつはそうしたのよ・・・」

男「・・・」

女友「その後だって、いつか男が自分のSSを読んだ時に・・・男がわくわくしながら読めるようにって」

女友「ネタバレはしないって」

女友「ずっと言いたいのを我慢して書き続けていたのに・・・」

女友「・・・それなのに、あんたは・・・」

男「・・・」
263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 18:44:23.21 ID:EXWzOkU0
男「・・・」


・・・悲劇のヒロイン・・・じゃないか、この場合は。

悲劇の役者を演じてたのは・・・

おれ1人だったんだな。


・・・全く、我ながら自分の馬鹿さ加減に呆れるよ。



平穏な生活を望んでいたはずなのにな・・・。


男「はあ・・・」
264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 18:45:22.77 ID:EXWzOkU0


男「・・・女友」

女友「・・・何よまだ何か」

男「もういい、ありがとうな」

女「え、ちょっと」


265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 18:46:14.09 ID:EXWzOkU0


あいつが近所の幼馴染で良かったよ。



こんな夜に汗だくで人様の家にお邪魔なんてしたくないからな。


266 : ◆AK/VZdOeZs [sage]:2010/08/08(日) 18:51:07.96 ID:EXWzOkU0
ちょっとだけ書き溜めタイム!
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 18:53:08.02 ID:Yy/S9OYo
さっき読み始めて追いついた

天然ってある意味罪だな
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 18:55:00.55 ID:/ns9JYAO
だがそれがいい
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 19:02:22.19 ID:z7kjZESO
支援
だが「・・・」を「…」にしてほしい
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 19:06:43.18 ID:CnVfIESO
三点リーダは使い方が決まってるからな
気になる人はそこを指摘してくる

俺は間違った使い方してるけどね
271 : ◆AK/VZdOeZs [sage]:2010/08/08(日) 19:18:42.56 ID:EXWzOkU0
>>269-270
「……」こうだっけ?
正しくは2つにするみたいな話を前に聞いたような・・・
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 19:34:15.70 ID:CnVfIESO
>>271
そうそう。2つセットで使うってね

俺は自分で勝手なルール決めて使ってる
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 19:38:38.93 ID:z7kjZESO
>>271そうそうそれで正しい使い方

横からすまなかった
274 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 19:38:46.68 ID:EXWzOkU0
あと1時間くらいしか投下できなさそうなので再開

「・・・」を直しつつになるのであまり投下できないかもです、申し訳ない
275 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 19:39:52.05 ID:EXWzOkU0
女友「で」
男「……」
女「えへへ」
女友「……結局行ったは良いが、女はずっとテレビを見ていたためネット上で何が起きているのか知らなかった、と」
男「……」
女「えへへ」
女友「……」
男「……」
女「……」
276 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 19:41:37.08 ID:EXWzOkU0
男「おばさんに面白がられるわ、おじさんに怒られるわ……おかげで睡眠不足になるわ……」

女「でも必死な男くんかっこよかったよー!」

男「……」

女友「……まあ、何だ」

女友「……すまん」

男「……」
277 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 19:44:02.65 ID:EXWzOkU0
女友「じ、じゃあ元気が無かった原因は!?」

男「!!」

女「あ、あれは……その……」

女「……男くんが最近冷たくて……」

女「……いつまで経っても私のSS読んでくれないし……」

女友「……」

男「……」

女「でも昨日ちゃんと謝ってくれて、理由も話してくれたよー!」

女友「……」

女友「……ふうーん?」

男「……」

女「えへへ」
278 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 19:46:38.13 ID:EXWzOkU0
女友「てかあんた、誹謗中傷されてたのよ!?」

女「あーうん……男くんから聞いて、一応見たけど……」

女「……気になると言えば気になるけど……」

女「……面と向かって言われてるわけじゃないし……」

女友「……」

男「……」

女「あ、でも私のSSがつまんねっていう意見は真摯に受け止めるよ!」

女友「そ、そう……」

男「……」

女「なんたってプロですから!!」

女友「……ああ、そう」

男「……」

女友(そういえばこんな性格だったわね・・・)

男(……完全に忘れてた)
279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 19:49:18.67 ID:EXWzOkU0
女友「でもこれで解決したわけじゃないわよ!!」

女「あ、それも昨日男くんから聞いたよー」

男「BBSとダイレクトメッセージへの突撃はサイトを閉鎖して何とか収まったが」

女友「また、いつどこで何をやられるかわからない」

男「女のファン側から報復もやりかねん、というかやるだろうな」

女「実際私もあのサイトとか、言い争いとか、結構困ってたしねえ」

女友「何で早く言わなかったのよ?」

女「うーん、無視してたらその内収まるかなあと……」

男「……まあ、普通は収まるんだろうけどなあ」

女友「勇者の根強い人気と、急上昇した女の人気がぶつかったんでしょうねえ」

女「友ちゃんSSに詳しいね!!」

女友「え!ま、まあね!!」

男「……」

女友(言ったらどうなるかわかってるんでしょうね)

男(はいはい)
280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 19:51:30.88 ID:EXWzOkU0
男「とにかく今の状況をどうにかしないと……お前、下手するとあそこでSS書けなくなるぞ」

女「えー!!それは困る!!」

女友「どこか違う場所じゃ駄目なわけ?」

女「あそこ程たくさんの人が集まる場所はないからね!」

女友「……要するに大勢に自分のSSを見せたいと」

女「見られてなんぼですよ!!」

女友「……まあ、気持ちはわかるけど」

男「……それに、場所を変えても検索かければすぐに見付かる」

男「しつこい奴はどこまでも追ってくるぞ、実際にそんな感じのことを書いてる奴いたしな」

女「えー……」

女友「粘着厨ね……」
281 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 19:54:15.94 ID:EXWzOkU0
男「問題はどうやって騒ぎを鎮めるか……」

女友「……うーん……」

女「私が騒ぎを止めるようにお願いする?」

男「……それで、万が一効果が出たとしても」

男「騒ぎを収めるのは女側の方だけだろうな」

女友「……そうよねえ……アンチ側は気がおさまらないでしょうねえ」

女「じゃあ、私が何でもうpするのでお願いします!って……」

男「……それは、もっとやめとけ……」

女友「……下手したら特定されるわよ……」

女「えー!?そんなことまで出来るの!?」

女友「あそこの住人は恐ろしいのよ」
282 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 19:54:52.64 ID:3dQO.S6o
怖いBBSがあったもんだな
283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 19:55:56.57 ID:EXWzOkU0
女「私がみんなをねじ伏せるくらいのSSを!」

男「この状況下でSSを書けるか……?」

女友「アンチ側に見付かったら、即荒らされるでしょうねえ……」

女「うー……」

男「騒ぎを大きくするだけだろうなあ」

女友「うーん……」

女「……」

男「……」
284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 20:02:08.00 ID:EXWzOkU0
女友「……そもそもさ」

男「ん」

女友「アンチ側の奴らって何が気に食わないわけ?」

女「私のSSがまだまだ未熟なんだよ!」

男「……本当にそう思ってるのは多分少数だろうな」

女「そうなの!?」

女友「SS自体、嫌いな連中もいるからねえ」

女「そうなの!?」

男「まあでもそいつらは放っておいて良い」

女友「何で?」

男「今回の騒ぎを起こした中心的であり、尚且つ、アンチ側の大部分を占める連中はおそらく」

女「おそらく?」

男「……勇者側の連中」

男「……そいつらは女のSSの存在が気に喰わない、それだけなんだろう」
285 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 20:04:44.62 ID:EXWzOkU0
女「そうなの!?」

男「勇者に対抗して書いたようなSSだからなあ、仕方ないと言えば仕方ないんだが」

女友「……あんた自分のことなんだからもう少し理解しときなさいよ」

女「えへへ」

男「……この騒ぎの言い出しっぺが果たして勇者側の連中なのかアンチSSの連中なのかはわからないが」

男「問題はそれに本気で乗っかる奴らがかなりいた、ということだ」

女友「そうよね……時々アンチSS的なスレが立ってるの見るけど……」

女友「それで実際に何か起きたかと言われると……」

男「ほぼ何も起きてないだろ?」

女「……えっと……」

男「つまり、勇者のSSを過剰に好んでいる奴らと女のSSを過剰に好んでる奴らを何とかしないと騒ぎは収まらないということだ」

女「なるほど!!」

女友「わかってなかったのか」
286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 20:06:15.84 ID:EXWzOkU0
女「それで、どうしたら騒ぎは収まるの?」

男「……」

女友「……それなのよねえ……」

男「両方の信者達を抑えるような何かを……」

女「うーむ」

女友「うーん」

男友「おや?皆で難しい顔をして何をしているんだい?」

女「あ、男友くん」

男友「女ちゃん、何かお困りのようならば、おれの話を聞くかい?」

女「うん!」

男「いやちょっと待て」

女友「話を余計に混乱させないで欲しいわ……」
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 20:08:19.78 ID:EXWzOkU0
男友「実は昨日人生初めてのスレ立てをしてだな」

女友「いやあんた今はね……」

男友「言うな!わかってる……半年ROMってから、だろ?」

女友「いやそうじゃなくて」

男友「しかしよく思い起こしてみろ!お前に半年ROMれと言われてから丁度昨日で半年なのさ!」

女友「え」

男「……」

女「そんなこと覚えてるの!?すごいね!!」

男友「見直した?女ちゃん……それでね、安価で何でもするってスレ立てたんだけど」

男「……」

男「……!」
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 20:10:22.81 ID:EXWzOkU0
男「……」

女「ふむふむ」

女友「あーわかったからちょっとあっち行ってて、女も真剣に聞くような話じゃないから」

女「え、そうなの?」

男友「ちょっと!ここからが面白いんだって!」

女友「はいはい」

男「……安価か」

女「どしたの?男くん」

男友「さすが親友!おれの話を聞いてくれるか!」

男「……安価か、そうだな……使えるかもしれない」

男友「おお!だろ!?どんどん使ってくれ!」

女友「ちょっと男まで、遂に女のアレが移った?」

女「アレって何!?」
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 20:12:51.14 ID:/ns9JYAO
男友、お前はやるときはやる谷口だと信じていたよ
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 20:15:58.80 ID:EXWzOkU0
男友「では親友の男のためにもおれの実体験を」

男「1つ、案を思い付いた」

男「これが上手くいけば今の状況を収めることが出来るかもしれないぞ」

女「え!?」

女友「今ので何か思い付いたわけ!?」

男友「え!?結局おれ関係ないの!?」
291 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/08(日) 20:21:44.08 ID:EXWzOkU0
すまん・・・切りも良いのと書き溜めも尽きそうで
そろそろ投下も出来なくなりそうな時間なので今日はこの辺にしときます


明日何時に来れるかわからないけど夕方か夜には一度来て、
それまでの書き溜めの進行具合によってどうするか決めます

見てくれてる人、支援してくれてる人ありがとう!

話は終わりに近付いているので、もうしばらくお付き合いください・・・
292 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/08(日) 20:26:58.51 ID:z7kjZESO
さっき来たのにもう終わるのか
293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 20:28:43.92 ID:3dQO.S6o
294 : ◆AK/VZdOeZs [sage]:2010/08/08(日) 20:35:47.08 ID:EXWzOkU0
申し訳ない・・・思った以上に書き溜めも進んでいないんだ

とりあえずまた明日来ます・・・
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 20:55:16.25 ID:/ns9JYAO
乙!

最後まで頑張って
296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 22:33:58.87 ID:Kk2DFyso
おつん
みてるよ〜
297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/08(日) 23:04:24.41 ID:vgytWESO
このスレに来てまずレス数169にびびった

乙乙
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 00:36:00.25 ID:h4h2JMY0
落ちそうと思ったらGEPだった
最近よくあるorz
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 05:35:28.15 ID:nCtmHG60
キョンを意識して平穏な日常が欲しいって言ってるけど、世界がどうのこうのってほど大したことじゃないいな・・・
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 06:51:07.97 ID:5Sf6pkAO
キョンにとっては女たちとの日々が世界なのだよ
301 : ◆AK/VZdOeZs [sage]:2010/08/09(月) 16:28:08.92 ID:vGMj7kw0
どうも1です
昼寝しすぎたせいで全然書き溜めが進んでないです・・・

今日投下できるんだろうか…

とりあえず外出せねばならんので深夜に投下できるといいなーと思いながら…

ではまた来ます

待たせてる人申し訳ない…
302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 17:14:11.77 ID:XjK/LNAo
がんがれ
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 17:31:59.61 ID:5Sf6pkAO
全力で支援する
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/09(月) 20:08:27.75 ID:vdlqkaIo
ほす
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 20:34:12.42 ID:qnAQads0
>>304
保守はいらないはず。
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 20:48:05.63 ID:5Sf6pkAO
>>305
洗濯だろうよ
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 21:57:26.58 ID:v2Bu0ISO
干さなきゃびちゃびちゃなままだからな
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/09(月) 22:16:13.88 ID:5Sf6pkAO
まぁほっときゃ乾くが、しわしわになるしな
309 : ◆AK/VZdOeZs [sage]:2010/08/09(月) 23:30:12.19 ID:vGMj7kw0
書きために苦戦しております

もう少しお待ちを・・・
310 : ◆AK/VZdOeZs [sage]:2010/08/10(火) 01:02:10.93 ID:fLnY//g0
お待たせでした

そろそろ再開しますー
311 : ◆AK/VZdOeZs [sage]:2010/08/10(火) 01:16:40.75 ID:fLnY//g0
男「勝負をするんだ」

女「勝負?」

女友「誰と誰がよ」

男「決まってるだろ、アンチの連中と」

男「女だよ」

女「おお!」

女友「はあ!?」

女「して、その勝負内容とは!?」

女友「ちょっとどういうこと!?」

女「じゃんけん!?それとも拳と拳の・・・」

男「・・・とりあえず2人とも落ち着いたらどうだ」
312 : ◆AK/VZdOeZs [sage]:2010/08/10(火) 01:18:15.34 ID:fLnY//g0
女「わくわく」

女友「・・・」

男「安価だ」

女「あんか!」

女友「安価!?」

男「・・・」

女「買い物対決か!よーし・・・」

女友「そうなると思ったから一応解説しとくわ」

女友「安価で何でもやる、みたいなスレ見たことない?」

女「あ、うん!あるある!」

女友「それはね、レス番号を始めに1が指定して、その番号に書かれたことをやります!ってことなのよ」

男「その際にレス番号を指定するという意味でレスアンカーを付けると言うんだが、そこから安価という言葉が来てるみたいだな」

女「へえー!!」
313 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 01:20:25.67 ID:fLnY//g0
女友「で、その安価でどうやって勝負するのよ」

女「私も安価で何でもします!って言えばいいの?」

女友「あんたまさかやりたいの?」

女「ちょっとだけ・・・」

女友「あんたの裸とか要求されるかもよ」

女「え!そうなの!?それは嫌だ!!」

女友「・・・」

男「安価のテーマでSSを書くんだ」

女「おお!」

女友「・・・へ!?」

男友「あの……そろそろおれのことも思い出してやって下さい……」
314 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 01:20:52.95 ID:fLnY//g0
しまった・・・を直すの忘れてた

直します
315 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 01:22:52.41 ID:fLnY//g0
安価のテーマでSSを即興で書きます。
1回勝負、テーマは自由です。

もし、私が皆さんの納得がいくようなSSを作ることができたら、
私の勝ちです。
今後もSSは書きます。
そして、この騒ぎはやめてください。

もしSSが上手くいかなかったら、私の負けです。
その時はみなさんの好きにしてください。
SSは二度と書きません。

明日の夜、21時にスレを立てます。

レス番号のどれをやるかは、スレを立てた時に書きます。
316 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 01:24:07.44 ID:fLnY//g0
女「これでいい?」

男「ああ、名前欄にいつも使ってる酉と、この際だから魔王って書いとけ」

女友「思いっきりアンチの奴らを挑発してるようにしか見えないけど」

男「女が下手に出る必要なんてないだろ」

女友「まあそれはそうだけど……」

女「みんな乗ってくれるかなあ」

男「乗るさ、この時間帯はそんな奴らばかりだからな」

女「そうなの!?」

女友「まあ、確かに……」
317 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 01:25:39.92 ID:fLnY//g0
「2げと」
「あら、魔王の人じゃないの」
「ついにコテになったかNGNG」

男「……」

「は?何言ってんの」
「書き込むなって言っただろうが」
「ほう」
「俺達に挑戦状ってわけか」
「乗ってやろう、面白い」
「売られた喧嘩は買うぞ」

女「おー」

女友「きたわね……」

男「よし……」
318 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 01:28:27.53 ID:fLnY//g0
女「これで大丈夫なのかな・・・」

男「ああ、好きにさせとけ、どの道明日までは騒ぎになることは避けられない」

女友「きっとそのうち女側の連中も現れるだろうしねえ」

男「それよりお前は自分の心配しとけ」

女「う、うん・・・」

女友「即興で書かなきゃならないのよね?」

男「ああ、日付が変わるまでに終わらせるのがベストだ、長くなるのはよろしくない」

男「時間をかけすぎると後で文句を言われる理由になる」

男「即興という難しく、今までやったことのないものをやることに意味がある」

女「なるほど・・・」

女友「即興なんて書いたことないわよね」

女「うん!」

男「・・・」

女友「・・・凄く心配だわ・・・」
319 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 01:33:19.40 ID:fLnY//g0
女友「……今更だけど他に方法はなかったのかしら」

男「少なくとも騒ぎが収まるまで待つ、という選択肢はあったな」

女友「じゃあどうして」

男「待つ、となるとしばらくの間SSは投下できなくなる」

女「それは嫌だ!!」

女友「……なるほどね」

男「それに」

女友「?」

男「お前も黙ってばっかりじゃ悔しいだろ?」

女「!……う、うん!!」

男「……というわけだ」

女友「……なるほどねえ」
320 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 01:35:23.57 ID:fLnY//g0
男「とは言え、女が即興をやったことがないのも事実」

女「うん!」

女友「もう少し練習期間があればねえ」

男「下手に1週間後、とかにしてみろ」

男「騒ぎは収まらない、余計にややこしい事態になる」

男「さらに女が勝った場合、アンチ側が文句を付ける要因にもなる」

男「そして何より」

女友「何より?」

男「こいつがこつこつと練習なんてできるだろうか?」

女「へ?」

女友「あー確かに……」

男「鉄は熱いうちに、ってことだ」
321 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 01:37:00.70 ID:fLnY//g0
男「いいか、女」

女「はい!」

男「お前はこれから、明日21時までできる限り、多くのSSのネタを考えておくんだ」

女「はい!」

男「安価で決めるテーマに関しては特に何も制限を入れなかったからな、あいつら何を書いてくるかわからないぞ」

女「はい!」

女友「……とんでもないもの書きそうだしねえ」

男「ありとあらゆるネタを考えておけ、役に立つかもしれん」

女「はい!」

女友「……本当にわかってる?」

女「はい!」
322 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 01:39:53.33 ID:fLnY//g0
男「よし、じゃあ明日だが……女友はどうする?来れるか?」

女友「何言ってるのよ!当たり前じゃない!」

女「友ちゃん!」

女友「私だってあんたに振り回されてる被害者の1人だからね!」

女「友ちゃん!?」

男「……まあ、確かに」

女「あ、先生!」

男「……それはおれのことか」

女「考えるのは寝る時もトイレの時もお風呂の時もですか!?」

男「できる範囲で」

女「了解しました!」

女友「……あんたなら寝ながらでも考えられそうね」
323 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 01:40:49.00 ID:D2fXX4k0
wktk 支援
324 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 01:41:02.94 ID:fLnY//g0
男「じゃあそういうことで、また明日」

女友「わかった」

女「……」

男「……どうした?まだ何かあるのか?」

女友「ん?」

女「……男くん」

女「友ちゃんも」

女「ありがとうございます」

女「……私1人じゃ何もできなかった」

女友「……そういうことは勝ってから言いなさいよ」

男「今更礼を言われても、な」

女友「ふふ、そうね」

女「うん!ありがとう!私頑張るよ!!」

男「おう」

女友「うん」
325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 01:44:17.92 ID:fLnY//g0
男「ただいま」
男母「おかえりなさい、お風呂沸いてるわよ」


男「……」

これで事前に予告したことによってアンチ側も何らかの準備ができる。

おそらく女が簡単にSSを書けないようなテーマを考えることに必死になってるだろう。

これで女がよく出来たSSを書いたとしても連中も文句は言えないはず。

むしろあっちに有利な条件なんだからな。

そして女側の連中。

他でもない女が提案したんだ。

反対もできない。

女が言うのならば従うはず。

女が勝てば、万々歳。

そうすれば争いも直に収まるだろう。


男「……」
326 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 01:46:43.81 ID:fLnY//g0
だが。

そんなに簡単にいくだろうか?

女側の連中はまあどうにかなるだろうとして、問題はアンチ側の連中だ。


大多数が勇者の信者で構成されているアンチ側の連中……。

そう簡単に争いをやめるか?


そもそも女だって100%うまくいく保障もないだろう。

……やはり何らかの対策は打つべきか……?

男「……はあ……」
327 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 01:50:05.39 ID:fLnY//g0
女「かきかき」

先生「……」

女「かきかき」

先生「……どうやら元気になったようだな……とでも言うと思ったか、こら女」

女「わ!はい!魔王先生!!」

先生「ついにおれの名前は魔王になったのか」

ざわ……ざわ……

生徒A「見ろ……女ちゃんが復活したぞ!」

生徒B「戻ってきたか……おれ達の萌えという名の癒しが!」

男友「うおおおおおおおお!萌えー!!!」

先生「では代わりに男友」

男友「うおおおおおおおお!?」

男「……」
328 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 01:52:34.28 ID:fLnY//g0
男友「女ちゃん、元気になったな」

男「そうか?」

男友「ああ、元に戻ったというか……むしろパワフルになったというか」

男「……まあ、そうかもな」

男友「仲直りしたのか?」

男「……まあ、そんな所かな」

男友「へえー!」

男「……何だ」

男友「いやー!男くんも素直になったもんだなあと!」

男「……」

男友「痛い!ちょっと!千切れるって!千切れる!ギャー!!!!」
329 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 01:54:33.09 ID:fLnY//g0
誰も知らない奴から見るといつもの女に戻っただけのように見えただろう。

まあ、女自身が何か変わったのかと聞かれると……特に変わってはいないのだが……。



……何というか。



いつもより少しだけ、景色が明るくなった気がした。


……いや、

明るい景色が戻ったような気がした、か。

男「……はあ」

……ったくどいつもこいつも何も知らないで……。


……やるしかないか。
330 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 02:12:08.74 ID:QcXsjYSO
ふむ
331 : ◆AK/VZdOeZs [sage]:2010/08/10(火) 03:12:43.71 ID:fLnY//g0
シャワー浴びて書き溜め進めてたらこんな時間に…

書き溜めはほぼ終わりました…が、頭が働かない感じになってきてるので続きは明日にします…申し訳ないです…

明日の昼くらいに来れるかなー起きれたら来ますので

明日には終われそうな予感…

とりあえず寝ます

支援してくださっている方々、本当にありがとうございます
332 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 03:20:44.36 ID:yGcGaec0
333 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 06:21:21.62 ID:SZlyVQAO


やはり谷口、いいキャラをしている
334 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 10:21:57.83 ID:W8CO32SO
335 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 17:20:08.63 ID:fLnY//g0
どうも寝すぎました1です

書き溜めが何とか終わりました

これから1時間半だけ働かなければならないので

21時くらいから再開します

終わりまでいきます、やります

しばしお待ちを
336 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 17:22:29.72 ID:kt5BCQAO
寝過ぎってレベルじゃねぇぞ

何の仕事してんだよwwwwww
337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 17:38:03.05 ID:Z9H9VI.o
正座しながらwwktkのAA(略
338 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 18:05:38.88 ID:25rukuYo
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +
339 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 18:12:31.24 ID:SZlyVQAO
>>336
途中で起きて、書き溜めてたんだろ
340 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 18:20:19.04 ID:W8CO32SO
待ってるぜ
341 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 21:14:31.51 ID:fLnY//g0
どうも、1.5時間の後に1時間ただ働きしてまいりました、1です

一休みしたら投下しますー
342 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 21:16:27.84 ID:SZlyVQAO
待ってたぜ
支援
343 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 21:19:49.23 ID:fLnY//g0
女友「おっそいわね!男のやつ!」

女「うーちょっと緊張してきたよー」

女友「……全然そうは見えないけど」

女「それにしても男くん遅いね」

女友「本当よ!あと10分しかないのに!ちょっと電話してみるわ!!」


女友「……もしもし男!?あと10分よ!?何してんのよ!!」

男「おれにもそれなりの準備ってもんがあるんだ!」

女友「はあ!?あんたが何を準備するのよ!?」

男「とにかくぎりぎり間に合いそうにないからそっちはそっちで頼む!」

女友「ちょっと!」

男「スレタイとか本文のことについてはメモして女に渡してあるから!頼んだぞ!」

女友「ちょっと!もしもし!?」
344 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 21:20:47.69 ID:fLnY//g0
女友「どういうことよあいつ……」

女「男くん準備が終わってないの?」

女友「らしいわね……何か聞いてるの?」

女「うん、何か作るって……」

女友「作る!?」

女「裏で作るとか何とか……」

女友「……よくわかんないけどあと5分しかないからこっちはこっちでやりましょう」

女「うん!男くんも絶対来るって言ってたからそのうち来てくれるよ!」
345 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 21:22:05.33 ID:fLnY//g0
魔王だけど安価でSS作る(1)


魔王です。

昨日予告した通り、安価でSSを即興で作ります。

皆さんの納得のいくようなSSが作れたなら、私の勝ちです。

作れなかったら私の負けです。


では>>100のテーマで書きます。

かかてこいや!!
346 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 21:24:40.05 ID:fLnY//g0


21:00


女VSアンチ魔王(女)・勇者信者


SS対決、開戦。


347 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 21:25:58.00 ID:fLnY//g0
「2げと」

「は?」

「何これ」

「勝手にやってろクソコテ」

「きたか」

「ksk」

「ksk」

「ksk」

「○ね」

「はいアウト」

「ぬるぽ」
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:28:10.25 ID:fLnY//g0
女友「……速い……」

女「まだ5分しか経ってないのにもう50越えちゃったよ……」

女友「更新はまめにね」

女「う、うん……」

女友「……」

女友(それだけ人が集まってるってことよね……)

女友(……それにしても)
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:32:00.83 ID:fLnY//g0
女「うー」

女友「……」

女友(……速さも問題だけど……)

「トイレットペーパー」

「便器」

「机」

「アニソン」

「ロケット」

「カレー」

女友(SSのテーマなのかすら疑わしい言葉が多い……)

女友(男の言うようにこいつらも準備してきたみたいね……)

女友「!てか男はまだなわけ!?」
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:33:58.05 ID:fLnY//g0
男「どうなった!?」

女友「!!・・・遅いわよ!!」

男「悪かったな……ちょっと手間取ってた」

女友「準備ってあんた何してたわけ?」

女友「女もちょっとは言ってやりなさいよ!」

男「いやおれはだな…………女……?」

女「……」

女友「……?ちょっと女?」

女「……」

女「……どうしよう」

男「!?」

女「!!」
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:36:11.99 ID:fLnY//g0


99
うんこ




100
魔王が登場しない、魔王主人公のSS




101
うんこ


352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:37:32.41 ID:fLnY//g0


女「……」

男「これは……」

女友「……ちょっと、何これ」

女「……」

女友「……魔王が登場しない、魔王主人公のSS、ですって!?」

女「……」

女友「そんなの無理に決まってるじゃない!!」

男「……」

女友「無理よ!!こんなテーマ!!」

女「……」


353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:41:34.07 ID:fLnY//g0
女友「そもそもこのテーマ、矛盾してるじゃない!!」

男「……」

女友「こんなの卑怯よ!!」

女「……」

女友「矛盾したテーマでSSを書けっての!?」

男「……」

女友「こんなの馬鹿げてる!!」

女「……」

女友「女!再安価よ!!不当だわ!!こんなの!!」

女「……」
354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:42:02.11 ID:QcXsjYSO
スナイパーすぐるww
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:42:50.24 ID:fLnY//g0
>>100

「うはwwwwww」

「ktkr」

「ほら早く書けよ」

「おら!>>1出てこい!!」

「逃げたんすかwwwwww魔王さんwwwwww」

>>100>>100>>100

「完全勝利だな」

「安価は絶対」

「早く早く!」

>>1マダー?」

「魔王信者涙目wwwwww」

「逃げても無駄だぞ」

「お前から売った喧嘩だろうが」
356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:44:00.73 ID:fLnY//g0
「これは無理だろ……」

「再安価だな、こんなの無理だろ」

「いいや!魔王なら書ける!」

「卑怯」

「ふざけんないい加減にしろ」

「これだから勇者信者は」

「頭沸いてんの?馬鹿なの?」

「魔王さん!頑張って!」

「書くだけ書いてみたら?」

「これは最安価していいレベル」
357 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:46:20.16 ID:fLnY//g0
男「……」

女「……」

女友「ちょっと女!?早く再安価を」

男「女」

女「……!男くん……」

男「……」

女「どうしよう……」

女友「だから再安価よ!無理だってこんなの!!」

男「……」

女「……」
358 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:47:53.54 ID:fLnY//g0
男「……昨日帰ってから、お前のSSを全部読んだ」

女「え」

女友「ちょっと!こんな時に何を……」

男「面白かった」

女「!」

女友「!!」

男「驚いた、女が1人でこんな面白いSSを書けるようになってたなんて」

男「凄いじゃないか」

女「!!」
359 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:49:19.46 ID:fLnY//g0
男「誰にでも出来ることじゃない」

女友「……男……」

男「お前は素晴らしい話を書くことが出来るSSの作者なんだ、もっと胸を張れよ」

女「男くん……」

男「おれが保障する、お前にならできる」

男「自信を持て」

女「……!!」

女友「……でもこんなテーマじゃ」

男「……」

女「……安価はぜったい」

女友「!!」

女「……男友くんも再安価して叩かれたって言ってた」

男「……そうだったな」

女「やってみる」

女友「女……」
360 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:50:01.91 ID:fLnY//g0


「書きます、逃げません」


361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:52:27.73 ID:fLnY//g0
男「メモしてもいい」

男「とにかく話の大きな流れだけでも最初に考えておくんだ」

男「そうすれば全体の話としておかしくなることはまずない」

女「……」

男「……」

女友「……女」

男「入ったみたいだ」

女友「え?」

男「今話かけても意味ないぞ」

女「かきかき」

女友「……」

男「あとは女を信じよう」

女友「……そうね」
362 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:53:23.20 ID:fLnY//g0
「マダー?」

「落ち着け」

「本当にできるのか?」

「日付跨いだらID変わるしな」

「魔王さんはそんな卑怯な真似しない」

「まあ逃げたら逃げたでどこまでも追うけどな」

「逃げんなよ」

「お前らなんだかんだで魔王好きだろ」

「しかしどんな話になるのか予想もできんな」

「スナイパーGJ」

「お前ら書き込み控えろ」
363 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:55:47.57 ID:fLnY//g0
魔物1「魔王様が勇者に負けてから1ヶ月が経ちました」

魔物1「○○王国軍はすぐに我々の世界を占拠」

魔物1「瞬く間に魔物界は人間達に支配されることとなりました」

魔物1「幸いにも○○王は我々を殺そうとはせず」

魔物1「魔物と人間の共存する世界という方針の下」

魔物1「まだ各地で起きる紛争の鎮圧に取り組んでいます」

魔物1「申し送れましたが、私の名は魔物1」

魔物1「亡き魔王様の側近であった者です」
364 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:56:46.12 ID:fLnY//g0
「お」

「はじまた」

「wwktk」

「さあ見させてもらおうか」

「魔物1が主人公じゃね?」

「はいアウト」

「黙って見てろレスの消費が半端ない」

「パートスレになるのは勘弁」

「だらだら延ばすなよ」

「即興は上手くまとまらない場合が多いからな」

「魔王さん頑張って」
365 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:57:29.07 ID:fLnY//g0
女「かたかた」

女友「……」

男「……」

女「かたかた」

女友「……始まったわね」

男「……ああ」

女「かたかた」
366 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 21:58:24.23 ID:fLnY//g0
魔物1「やあ勇者」

魔物1があらわれた!

勇者「おう、どうした、遂におれを殺しにきたか」

魔物1「今更そんなことするか」

勇者「ですよねー」

魔物1「魔王様の話をしに来たのだ」

勇者「また魔王様自慢ですか」

魔物1「はっはっはっは」
367 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:00:28.77 ID:fLnY//g0
物語の舞台は魔王が敗れた後の世界。

人間と魔物の戦争は終結し、世界は平和に向かっていた。

王の方針により、共存という形で生き延びている魔物達。

魔王の一番の側近であった魔物1と勇者が毎日のように語り合う話。

魔物1が魔王の話を自慢げに話し、

勇者もまたかつての宿敵であった男との戦いについて懐かしげに語る。


生前から、平和を望んできた魔王。

その方針には多くの反対があったが魔物1は常に魔王を支持してきた。


勇者になら安心して世界を任せることができる、と笑顔で死んでいった魔王を信じ、

魔物1もまた、かつての敵とこの平和になりつつある世界を満喫していた。
368 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:01:29.47 ID:fLnY//g0
兵士1「魔物1」

魔物1「何だ?」

兵士1「王がお呼びだ」

魔物1「王が?何でまた」

兵士1「良いから来い」

魔物1「何なんだまったく」
369 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:03:17.22 ID:fLnY//g0
しかし、そんな平和も長くは続かない。

抵抗軍の最後の砦がどうしても占拠できない。

そこで魔物1に何とかして説得して欲しいと王は頼む。


○○王「あまり気は進まないのだが……こちらもかなり疲弊していてな」


魔物1は魔王の望んだ平和を手に入れるため、戦地にもう一度戻ることとなる。

今度は人間側となって。
370 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:04:14.95 ID:fLnY//g0
しかし抵抗軍が説得を聞き入れるはずも無く、

待っていたのは説得という名ばかりの戦い、殺し合い。


何とか抵抗軍を抑え込むも魔物1は・・・


魔物2「……魔王様……せめてこの、裏切り者だけは……道連れに……」

魔物1「!?」
371 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:05:11.78 ID:fLnY//g0
「oh…」

「ぎゃあああああああああ!!!!」

「おい、生きてるんだよな?な?」

「やめてえええええええええ」

「それでも勇者なら……勇者なら……」

「皮肉なもんだな」

「うわあああああああああ」

「魔物1は生きてるよ!な?そうだろ?」
372 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:06:32.83 ID:fLnY//g0
「待て、そろそろ終わりそうだが結局魔王が主人公じゃないだろ」

「本当だ、忘れてた」

「即興でここまでできたんだから許してやれよ」

「絶対に許さない」

「感動させてテーマをなかったことにする気か」

「ないわ」

「これは俺達の完全勝利だな」

「ざまあああああああああああ」

「魔王さん?>>100読んでないの?ねえ読めないの?」
373 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:08:36.28 ID:fLnY//g0
そう。

確かにこれじゃあ安価で決めた、「魔王が登場しない、魔王主人公のSS」ではない。

ただの魔物1が主人公であるSSだ。

即興なのかと疑うくらいに話もよくまとまっている。

普通ならよくやったといいたいところだが……。
374 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:10:12.65 ID:fLnY//g0
女「かたかた」

男「……」

女友「……ねえ、女?」


今回はそれじゃあ駄目なんだ。

安価のテーマで書くと約束した以上、それでは駄目なんだ。


わかってるのか?女。

それとも結局思い付かずに……
375 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:12:23.98 ID:fLnY//g0
魔王様。

聞こえていましたか?


かつて、世界の平和をかけ、戦った、英雄が。

勇者「あいつの思いがあったからこそ、ここでこうしてお前と話してるのかもな……」

勇者「人間と魔物の共存する本当の平和な世界を作ったのはあいつかもしれん」


この世界の主人公である男が。

あなたを認め、あなたを懐かしみ、あなたに感謝をしている。

あなたを思っているのです。
376 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:13:20.23 ID:fLnY//g0
王「魔王という存在あっての世界平和ということを忘れてはならない!!」


人間達の王が、


あなたの存在を忘れぬよう、民に語りかけています。
377 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:13:52.73 ID:fLnY//g0
女友「男……」

男「ああ……」


これは……!?
378 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:19:12.34 ID:fLnY//g0
そして、ここにも。

魔物2「魔王様ばんざああああああああい!!!!」

今、敵となっている者達でさえも、


亡きあなたを思い、あなたの為に戦っているのです。


理由は違えど、あなたを思っているのです。
379 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:24:24.78 ID:fLnY//g0
何度勇者に聞こうかと思ったか。

何度王に聞こうと思ったか。

何度魔物達に聞こうと思ったか。

何度、私の、魔王様のしてきたことは間違っていなかったのかと。

誰かに聞こうと思ったか。

そうだ、私は初めからそれだけが聞きたくて……。
380 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:25:27.37 ID:fLnY//g0
貴方に仕えることが出来て良かったと心から思います。

貴方に仕えることが出来たこと、心から誇りに思います。


貴方は間違ってなどいなかった。

貴方はこの世界の闇ではなかった。


やはり私は間違ってなどいなかった。


魔王様。

私は満足です。
381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:28:17.90 ID:fLnY//g0
思っているのは私だけなのかもしれません。

しかし、しっかりと確信が持てます。


魔王様。

魔王様聞こえますか……?

この世界の主人公は、魔王様、貴方だったのですよ。


貴方がこの平和な世界を作った、この世界の主人公なのですよ。


魔王様……

魔物1はいきたえた……。



382 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:29:48.33 ID:fLnY//g0
「なん……だと……」

「まさかのオチに持ってくるとは」

「これは完全に油断してた」

「マジか」

「乙と言わざるを得ない」

「よくやった」

「冷や冷やしたぜ!」

「魔王さんおつかれ!!」

「少し無理矢理ではあったがまあよくやった」

「いや完全に無理矢理だろ」

「完全勝利」

「俺は信じてた」

「勇者信者涙目wwwwww」
383 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:30:54.50 ID:fLnY//g0
女「ふえー!!疲れたー!!」

男「……」

女友「男……」

男「……ああ」

女「ど、どうだった!?」

女友「凄いじゃない!!!!」

女「わ!!」

女友「あんた凄いわ!本当にこれ即興でやったの!?」

女「う、うん……後付で考えたとこもかなりあるけどね……えへへ」

女友「凄いじゃない!あんた本当に凄いわ!!」

女「友ちゃん、テンション高すぎ……」

女友「だって本当に凄いんだもん!!ねえ男!!」

男「……あ、ああ……」
384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:32:03.95 ID:fLnY//g0
女「お、男くん……」

女友「あんたも何か言ってやりなさいよ!!」

男「……そ、そうだな……」

女「……」

男「……」

女「……どう、だった……?」

男「……えっと……」

男「……凄かった」

女「ほんと!?」

男「途中かなりひやひやしたが……」

男「本当に驚いた……」

男「話もよくまとまってたし……」

女「やったあああー!!!!」
385 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 22:32:39.20 ID:aXhb5QSO
俺ならここでドヤ顔してるな

さすが女レベルが違う
386 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:33:57.94 ID:fLnY//g0
女友「……男に褒められたら喜ぶのね」

女「え!」

女友「私の時は若干引いてた癖に」

女「そ、そんなことないよ!」

女友「うそつけー!!」

女「わわ!くすぐったい!!」

男「……」

本当に、驚いたな……

完全に予想を超えていた……

女友「あ!そういえばアンチの連中!」

女「はっ!!」

男「!!」

女友「すっかり忘れてた!どうなった!?」

女「えっと……」
387 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:34:34.24 ID:25rukuYo
wwktk
388 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:35:01.58 ID:fLnY//g0
「これは負けを認めざるを得ないだろ」

「確かにあのテーマな上に即興でこれだけのものを作られたら……」

「ちょっと感動してしまった自分が悔しい」

「ナカーマ」

「お前ら甘いな」

「ま、勇者が何とかしてくれるだろうし今回は多めに見てやるか」

「ないわ」
389 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:35:53.42 ID:fLnY//g0
「そんなに面白かったか?別に普通では……」

「まあしかしあれだけの条件の中でこれだけまとまったSSを作ったわけだしな」

「納得、という意味ではまあ、納得せざるを得ないか」

「勇者さん戻ってくるんだろ?じゃあもういいじゃん」

「勇者さんに倒してもらおうずwwwwww公開処刑wwwwww」

「負けは負けだろ潔く身を引こうぜ」

「工作員乙」

「正直この祭も飽きてきた感があったから丁度良いわ」
390 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:37:53.95 ID:fLnY//g0
男「……」

女友「……」

女「……これって……」

男「……ああ、どうやらお前の勝ちになりそうだな」

女「じゃあ……」

男「今まで通り、SSを投下しても問題ないだろ」

女「ほんと!?」

男「ああ」

女「……や……」

女友「やったー!!!!」

男「!?」

女「ずるい!私が言おうと思ったのに!!」

女友「あんたさっき言ってたでしょ?私にも言わせなさいよ!!」

女・女友「やったー!!!!」

男「……」
391 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:39:32.98 ID:fLnY//g0
勿論、これで争いが完全に収まったわけではない。

アンチ側の連中も全体としては負けを(渋々)認めたが、

負けを認めずに、これからも争いを続けるつもりの奴はいるだろう。

女側にしてもそう。

アンチ側の連中を許さない奴はまだまだいる。

それでも、女がSSを書く際に何らかの支障が出ることはまずなくなるだろう。


今はそれでいい。
392 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:39:51.23 ID:QcXsjYSO
実際のvipだったら多分おさまらないだろう
393 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:40:26.97 ID:fLnY//g0
女「これでやっと聞いてもらえるね!」

女友「え?」

男「?」

女「男くん」

女「友ちゃん」

女「どうもありがとう!!」

女「えへへ」

女友「……」

男「……何だ」

女友「……嬉しいくせに」

男「……何か言ったか」

女「?どうしたの?」

女友「いや、男がね」

男「おい!」
394 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 22:43:20.36 ID:kt5BCQAO
まぁドロップアウターばっかだしな
395 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:43:43.89 ID:fLnY//g0
こうして女の、おれ達の、

ネット上での小さな戦いは、幕を下ろした。


ちなみに、女の例の呼び名はこの戦いを経て、本格的に広まることとなる。


女VSアンチ魔王(女)・勇者信者


女の勝利確定となり、終戦。


24:15



余談だが、この後、何故かおれだけが女の父親にお叱りを受けることとなる。
396 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:51:44.23 ID:fLnY//g0
女「おはよー!!」

男「……元気だな」

女「男くんは何でそんなに元気がないの!?」

男「……昨日お前のおじさんにお叱りを受けた後に帰ってから母親にまで怒られたんだぞ」

女「そうなの!?」

男「おかげでほぼ徹夜だ……ふあああ」

女「私もあんまり寝てないよ?」

男「……何で」

女「何だかあの後興奮して眠れなくて!」

女「おかげで新しいSSのネタが思い付いたよー!」

男「……ああそう」

女「テンション低いよー!」

男「……お前が高すぎなだけだろ……」
397 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:53:44.09 ID:fLnY//g0
女友「女―!!」

女「友ちゃん!おはよー!!」

女友「今朝、まとめサイト見た!?」

女「ううん、見てないよー何かあったの?」

女友「何かあったも何も、昨日のあんたが立てたスレが早速載ってたのよ!」

女「そうなの!?」

女友「ざっとしか見てないけど、あんたの書いたSS、かなりの高評価だったわよー!」

女「ほんと!?」

女友「これで魔王の正式な誕生だな、なんてコメントもあって!」

女「へえー!」

女友「遂にあんたも勇者と並ぶ魔王になったわけよ!!」

女「おおー!!」


男「……」
398 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 22:53:58.22 ID:iccUG1Q0
男が勇者ってオチだと思ってた
399 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:54:54.32 ID:fLnY//g0
女友「男―!!」

男「……何だ」

女友「何でそんなにテンションが低いのよ!」

男「……女といいお前といいどうして昨日の今日でそんなにテンションが高いんだ」

女友「そりゃあテンションも高くなるわよ!」

女友「私達、魔王誕生の瞬間に立ち会ったのよ!?」

男「……ああ、なるほど」

女友「寧ろ私達が魔王を誕生させたと言っても過言ではないわね……」

男「……」

女友「ネット上で騒がれている事件の真相を実は知っているというこの優越感!!」

男「……事件ねえ」

女友「うふふふ……」

男「……」
400 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 22:54:58.56 ID:aXhb5QSO
>>398
とりあえず[ピーーー]
401 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:56:19.21 ID:fLnY//g0
女友「しっかし」

男「……何だ」

女友「今思い返してみると、こんなにテンションの低い奴があんなこと言ったなんてねえ……信じられないわ」

男「……?」

女友「昨日帰ってから、お前のSSを全部読んだ……」

男「……ああ」

女友「なんだかんだで、あんたも男の子なのねえ……」

男「……あれ、嘘だ」

女友「……え?」

男「……全部なんて読めるわけないだろ」

女友「……え、ええ……?」

男「……女に自信を持たせるためについた咄嗟の嘘だ」

女友「……」

男「……我ながら、迫真の演技だったと」

女友「どうしてあんたはー!!!!」

男「!?」
402 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:57:22.22 ID:fLnY//g0
女友「いつもいつもあんたは!!」

男「やめろ!痛い!」

女友「今日という今日はー!!」

女「友ちゃん何やってるのー!?」

女友「ちょっと聞いてよ!女!」

男「おい待て!」


男「……」

「魔王」か。

我ながら馬鹿な事をしたもんだ……

平穏な生活を望んでいたはずなのに……
403 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:58:21.34 ID:fLnY//g0
そんなに簡単にいくだろうか?

女側の連中はまあどうにかなるだろうとして、問題はアンチ側の連中だ。


大多数が勇者の信者で構成されているアンチ側の連中……。

そう簡単に争いをやめるか?


そもそも女だって100%うまくいく保障もないだろう。

……やはり何らかの対策は打つべきか……?

男「……はあ……」



そう、あの時おれは簡単にいくはずも無いと、

そう思っていたのだ。


男「……はあ」
……ったくどいつもこいつも何も知らないで……。

……やるしかないか。
404 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:58:21.55 ID:25rukuYo
え、男は勇者じゃないの?
405 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 22:59:31.59 ID:fLnY//g0
女「裏工作?」

男「ああ、あくまで念の為、だが」

女「何か作るの?」

男「……まあそんなところだ、戦いの準備ってやつだな」

女「そっか……」

男「少し遅れるかもしないが必ずおれも行くから」

女「うん!頑張って!!」

男「ああ」
406 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 23:00:41.49 ID:W8CO32SO
俺が勇者だ
407 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:00:52.57 ID:fLnY//g0
勿論、女の事を信じていなかったわけではない。

そもそも信じていなければこんな無謀な事はやらなかっただろう。


しかし。

即興でSSを作る、というのはたださえ難しい。

ましてや、女は今まで一度もやったことがない。

そんなに簡単に上手くいくはずもない。


アンチ側にしたって簡単なテーマを提示してくるとは思えない。

女が上手く完結まで持っていくことができたとしても……

いつものSSに比べれば劣るものになることは間違いないだろう。


それでは駄目なんだ……

それではアンチ側の、勇者信者の連中が納得するはずない。
408 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:01:41.88 ID:fLnY//g0
男「……」

男「……」

男「……やっぱりまだあるのかよ」





【休載中】勇者応援スレ58【魔王を倒せ!】(653)
409 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 23:01:46.21 ID:SZlyVQAO
俺が男だ
410 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:03:09.53 ID:fLnY//g0
男「……」


ならばどうすべきなのか。


勇者信者の連中に争いを収める理由を作ってやればいいのだ。


そして残念な事におれにはその理由を作ることが出来る。


残念な事に。
411 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 23:03:30.25 ID:iccUG1Q0
あぁ、すまん終わったと思って勘違いしてた
412 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:04:15.81 ID:fLnY//g0
「あと1時間切ったな」

「お前らも祭りに参加するの?」

「するに決まってるだろ……jk」

「勇者さんに対抗してるような所がうざいんだよな」

「勇者さんの足元にも及ばないくせに」

「魔王信者うざい」

「おいお前ら何書くか決めた?」

「俺はうんこ」

「奇遇だな、俺もだ」

「ちょwwwwww俺が沢山wwwwww俺もうんこだ」

「うんこだらけだな」

「何ここくさい」
413 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:05:18.48 ID:fLnY//g0


お久しぶりです。


突然ですが、近いうちにまたSSを書こうと思っています。


「魔王」は僕が倒します。


だからそれまで「魔王」には余計な事をしないようお願いします。


414 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 23:05:32.85 ID:aXhb5QSO
うんこ臭い流れワロタ
415 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:06:10.27 ID:fLnY//g0
「えっ」

「本物?」

「偽物だろ」

「いやでも酉合ってるだろ」

「マジか」

「勇者△」

「お前ら勇者さんがこう言ってるんだからもう祭りは終わりだぞ」

「若干飽きてたからな」

「魔王のこと知ってたんだなwwwwww」

「いややめないだろ」

「徹底的に潰すぞ」

「お前ら丸くなったな、俺はやめねーぞ」

「とりあえず凸本部にもこれ貼ってくるわ」
416 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:07:39.41 ID:fLnY//g0
当然ながら、これだけで騒ぎが収まるはずも無い。

そこで、ある程度の質のSSが必要だったわけだ


即興でSSを作る、というのはたださえ難しい。

ましてや、女は今まで一度もやったことがない。

そんなに簡単に上手くいくはずもない。

女が上手く完結まで持っていくことができたとしても……

いつものSSに比べれば劣るものになることは間違いないだろう。


が、逆に。

完結まで持っていくことができたなら、それなりには上手くまとまるはず。

よって劣りはするもののある程度のSSは出来上がるだろう。
417 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:08:53.41 ID:fLnY//g0
これで勇者側には争いをやめる建前ができ、

勇者の言葉で揺らいでいた闘争心はほぼ無くなるはず。

連中のほとんどは争いをやめるだろう。

女側はほぼ間違い無く女に従うはずなので、争いは収まりに向かうだろう。


あとは女を信じるだけだ。

変にSSの質を上げることにこだわって、テーマを見失うなんてことにならなければ良いのだが……。
418 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:09:56.27 ID:fLnY//g0
と、ここまではおれの計画通りに進んでいたのだが……


女「やったあああー!!!!」


誰も予想しなかったまさかの展開。

女がおれの予想を完全に超えて質の高いSSを作り上げてしまったのだ。

このことで両軍の戦意をかなり失わせたと言っても過言ではない。


つくづく女の底が見えない。

本当に、悉くこちらの予想を裏切ってくれる奴だ。いい意味でも、悪い意味でも。
419 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:14:20.23 ID:fLnY//g0
女「私が魔王かー」

男「……どうした?」

女「勇者さんと戦わなきゃいけないのかなあ?」

男「……何でだ」

女「だって私魔王になっちゃったし……」

男「……」
420 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:17:00.76 ID:fLnY//g0




そう、かつてネット上で「勇者」と騒がれていたこのおれが、


「勇者」が、「魔王」誕生に尽力してしまったのだ。




421 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:19:32.08 ID:fLnY//g0
念の為に言っておくが、おれは最初から「勇者」としてSSを再び書くつもりなどなかった。

その上「魔王」を倒すだなんて、とんでもない。


争いが収まれば連中の熱も冷めて「勇者」が現れる気配がないとわかればそのうち忘れ去るだろう、と。

そう思っていたのだ。

しかしご覧の通り「魔王」誕生!などとネット上では熱が冷めるどころかその勢いは増すばかり。
422 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:21:24.35 ID:fLnY//g0
つまるところ、結果的におれは勝手に自分で「魔王」誕生に尽力し、


自らの「勇者」復活を約束し、その上、連中を盛り上げてしまったのだ。



……今からでも取り消せないだろうか。
423 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:22:53.13 ID:fLnY//g0
なんという間抜けなオチだ。

いつかこの話をSSにでもしてやろうか。




折角手に入れたと思った平穏な生活を事もあろうに、おれは自らの手で手放し、

その手で再び、SSのある日常を掴み取ってしまったのだ。



おれは平穏な生活を送りたかっただけなのに。

嫌な予感とは本当に当たるものなんだな。
424 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:25:27.72 ID:fLnY//g0
女友「ちょっと女!聞いた!?」

女「おはよ、友ちゃん、今日はどうしたの?」

女友「勇者が復活するらしいわよ!!」

女「え!!」

男「!!」

女友「今朝まとめサイト見たら載ってて……」

女友「しかも、なんとその復活宣言をした日が、私達がSS勝負をした日……」

女友「つまり!魔王誕生の日に勇者が復活宣言をしたのよ!!」

女「えー!!」

男「……」

女友「しかも魔王は僕が倒すって言ってて……」


男「……」
425 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:26:07.59 ID:fLnY//g0


我ながら本当に馬鹿な事をしてしまった……。




平穏な生活を望んでいただけなのに……。


426 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:27:00.59 ID:fLnY//g0
女友「ちょっと!男も聞きなさいよ!」

男「……何でだよ……」

女友「今更何言ってんのよ、あんたも当事者の1人でしょうが」

男「……はあ」

男友「なになに!みんなで何話してんのー?」

女友「あんたは3年ROMっとけ」

男友「ここから更に!?」

女「よーし!やるぞー!!」

女「男くん!」

男「……何だ」

女「これからもよろしくね!!」

男「!……」

男「……はあ」
427 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:29:16.39 ID:fLnY//g0


こうして、おれのSSのある日常は、再び始まったのだ。




……始まってしまったのであった。 



おわり
428 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:32:36.77 ID:25rukuYo
429 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 23:33:57.59 ID:SZlyVQAO
終わりか

430 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 23:35:13.51 ID:aXhb5QSO


久しぶりによくできた話だと思ったぜ
内容的にも量的にも
431 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 23:36:50.19 ID:fLnY//g0
一応これで終わりです


支援してくれた方々、読んでくれた方々、ありがとうございました


最後の最後で男は勇者って言われて驚きましたwwwwww

最初から男=勇者のつもりだったのでいつ言われるか冷や冷やしてましたwwwwww

432 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 23:40:12.45 ID:aXhb5QSO
>>431
たぶんだいたいの人は序盤で読めてたよ…

それだけにいつ作中でバラすのかワクワクしてた
433 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 23:40:42.58 ID:e.81wzsP

エピローグは書く予定はないのか?
まだスレも半分くらい残ってるし
434 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 23:42:31.40 ID:yGcGaec0

かなりおもしろかった
435 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 23:45:36.23 ID:kt5BCQAO
楽しめたぜ乙!
436 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:46:09.76 ID:MvuIuug0
乙乙
面白かったのでepilogueを勝手に期待しておく
437 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/10(火) 23:47:30.42 ID:QcXsjYSO

男=勇者は皆分かってて言わなかったはず
むしろ違ったらどうしようかと
438 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 23:49:50.96 ID:W8CO32SO


お題を見たとき魔王を出さずに魔王(=女)が主人公の話(自伝的なもの)を書くのかと思ったぜ

勇者=男は普通にわかるよな
439 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/10(火) 23:55:39.80 ID:z4cTw2g0

予定調和感はあったがしっかりしてて面白かった
これからも期待してる
440 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/10(火) 23:58:03.51 ID:fLnY//g0
ですよねーwwwwww



エピローグか……全く考えてなかったぜ……

>>438
それもありかと思ったんだけど、
おれの中ではこの物語の主人公=男かなあと思ったりしてる
なんだかんだ勇者が主人公の話が多いという意味では
441 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/11(水) 00:05:04.35 ID:lofPHY60
すばらしいSSだった
心から乙!
442 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 00:07:26.70 ID:idfg46AO
乙!
まぁやっぱり男=勇者は分かったな。
むしろそれを漂わせてる作戦だと思ってた。

で、二章はまだか?
勇者の戦いは始まったばかりだろ?
443 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/11(水) 00:16:07.03 ID:.OphDWko
これで終わりなのか
男はただの中二病だったな
444 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 00:16:52.33 ID:5WJD6UAO
>>443
だがそれが(ry
445 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 00:17:15.53 ID:jZjhVoSO
>>443
並の神経じゃSSなんて書けねぇよ…
厨二にでもならなきゃやってられっかっ!
446 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 00:18:02.55 ID:.OphDWko
いやさ、SS書くのが非日常とか正直意味分からなかった
オチで上手いことやるのかと期待してただけに残念
447 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/11(水) 00:18:37.24 ID:1BT7Q0k0
ネタがないわけではないんだ

女友のBLSSの話とか男友2CHデビュー☆とか偽勇者VS女(と男)とか

魔王の側近を勝手に名乗る奴VS男(女の側近的な意味で女友に無理矢理)とか……


ただ果たしてそれを書けるかどうかは微妙なところ
448 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/11(水) 00:19:42.12 ID:lofPHY60
逆に厨二精神にならないでSSとか作るのは難しいだろうな
449 : ◆AK/VZdOeZs :2010/08/11(水) 00:26:26.27 ID:1BT7Q0k0
>>446
ざっとだけど。

男、SSデビュー☆
SS書くの楽しいじゃねーか!
褒められるし!!

SSを書くのにはまる
成績落ちる、友好関係が減る

ひょんなことからクラスメートにSS書いてるのがばれる
やめてえええええええ
男友「よくわかんねーがそういうのはよくないぞー!」
男友と親友になる
その頃ネット上でも軽くアンチ男と争い勃発
男友は馬鹿だからよくわかってないけど頑張れと
そんなこんなで収まる

ロクなことないじゃねーか……
あんなのもうやだ絶対書かないトラウマ化

という感じのようなトラウマ黒歴史的な中学時代を送り今の高校へみたいな過去編があるんだけど
物凄く長くなりそうなので書かなかった、というか書けなかった

450 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 00:34:39.54 ID:.OphDWko
下手に地の文を付けなければよかったと思うよ
そんなこと言われてもギャグにしか聞こえない
451 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 00:36:00.61 ID:5WJD6UAO
>>450
お前どんだけ気に入らないんだよwwwwww
452 : ◆AK/VZdOeZs [sage]:2010/08/11(水) 01:10:15.43 ID:1BT7Q0k0
>>450
ふむふむ、なるほど……
参考にします!!
453 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/11(水) 02:14:11.45 ID:/8iYckAO
結局、男が平穏な生活を望んでた理由は何なんだ?
454 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/11(水) 02:37:18.60 ID:6O5/2cU0
ってかSSのある日常って平穏じゃね・・・?
平穏な日常がほしかったって、元々平穏な気がする。

キョンを意識しすぎというか・・・
455 : ◆AK/VZdOeZs [sage]:2010/08/11(水) 03:44:50.35 ID:1BT7Q0k0
>>453
SSのない生活は平和だなーと思っていたところに女がSS面白いよねー書いてみた!
というSSのある生活を持ってきやがった!
おれはもうSSには関わりたくない!頼む!平穏な生活を送らせてくれ!

という男の願いでした。

この辺うまく書ききれなかったなー俺の力不足です、すみません


キョンを意識しすぎた点については否めないww
456 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 15:17:05.12 ID:nYneRY.o
>>453
SSってのは最初は好きで書いてるんだけど
傲慢な読者様から「保守してやったんだから書け」「スレ立てた責任取れ」
「更新出来ないなら報告に来い」「書く量が少ない」
などの要求が激しくなって
責任感が強いと、義務として追い立てられる作業になっちゃうんだよ

それが嫌で引退すると、文句言われないし暇は出来るし平穏な生活になるのさ
457 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 19:06:20.39 ID:TPOFI7c0
やめたい時は言ってくれればいいんだがなぁ
書き手がダレてると文もいまいちになるし
458 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/11(水) 20:00:50.61 ID:11Eb8z2o
創作物は様々な要因が重なると苦労でしかなくなるからな…

俺も以前フリゲで色々作ってたけど、百合厨に食いつくされて疲れて身を引いたの想い出すわ…
459 : ◆AK/VZdOeZs [sage]:2010/08/12(木) 02:22:48.99 ID:PaeH9/k0
みんな色々大変そうなんだな……
460 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/17(火) 00:56:29.55 ID:H.lnicSO
ななばつに載ったな
461 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/03(日) 04:36:27.82 ID:hyPuhwSO
ん〜。もう続きはないの?
462 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 13:22:18.72 ID:2jVI3K2o
おつ
152.36 KB   

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)