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僕「小学校で」女「つかまえて」 -
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1 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/08(日) 23:50:19.47 ID:lZqqv.AO
VIPより。続き用。
元スレ
ttp://orz.2ch.io/p/1!
+-----+++.sage/yuzuru.2ch.net/news4vip/1280627800/
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/
全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/
君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/
笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/
【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/
トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/
【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/
ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/
2 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 00:00:31.80 ID:VdCPdV20
お
>>1
乙待ってた
3 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 00:01:01.19 ID:LX5IkN6o
>>1
乙
やっと感想を書き込めるぜ…
4 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 00:07:52.33 ID:r6d8V2Yo
>>1
乙
5 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 00:19:52.46 ID:UD/kr0.o
>>1
おつかれー
6 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 00:34:07.33 ID:Fllcb6Ao
>>1
乙
久々に切なくなったよ
7 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/09(月) 00:41:23.83 ID:XjCk3MDO
>>1
乙
感動した!
小説なら買うレベル
ただ全然謎がとけない…
8 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 00:46:28.86 ID:cOdzP7o0
今回は答えがわかるように書いてくれよ
9 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/09(月) 00:53:35.43 ID:KiJzK6AO
いちおつ
10 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 01:04:40.40 ID:Vv0KjEAO
埋まったのでこっち。
前
>>996
今は、書くのが楽しい。
でも小説家、となると自分が三回り、四回りも足りない気がやっぱりしてしまう。
書いて、反応を貰えるのはやっぱり嬉しいけれど。
11 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/09(月) 01:16:04.99 ID:mnr6tac0
俺・・・思わず全レス保存しちまったよ・・・
12 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 01:25:15.23 ID:DGQwGIEo
規制でずっと言えなかったが愛してる
13 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 01:32:19.71 ID:GwQzF6Uo
まじ乙
やっと書き込める。最初からずっと見てた
最高ですた
14 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/09(月) 01:33:41.68 ID:d4K7./60
>>1
乙
久々にいい作品に出会えた
15 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 02:00:48.62 ID:81P7L2SO
>>1
乙
一週間ずっと見てたぜ
16 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 02:30:05.20 ID:hE5M0yIo
>>1
お疲れ様
久々に感動するいいSSを読めたよ
17 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/09(月) 02:31:13.84 ID:5lyFN6AO
なんか凄い好きです。
優しい気持ちになれました。
よいお話をありがとうございます。
18 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/09(月) 02:55:20.75 ID:oRUvmzc0
泣いた
19 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 04:50:50.92 ID:Vv0KjEAO
僕は大学生だった。
地元を離れて一人暮らしをしながら学校に通う、普通の人間。
少なくとも、はっきりと残っている昨日の記憶の中ではそうだった。
でも、今日の僕は昨日までの自分じゃ無くなっていた。
僕(……ここはどこだろう?)
意識が戻る。
今までどこにいたのかも覚えていないが、僕の視界がパッと開けた。
先生「バーーーローー年生のみなさん、ご入学おめでとうございます。この小学校で明るく元気な……」
灰色のウーマンスーツを着た女性が、僕の目の前に立っている。
僕の視界は、時間と共に段々広がっていった。
その女性の前には教壇、後ろには大きな黒板がある。
僕の目の前に現れたのは、まるで学校の教室のような情景だった。
20 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 04:56:39.07 ID:SSleYvUo
ばーろーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
21 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 05:01:44.48 ID:Vv0KjEAO
僕(小学校……?)
先生「明日から、みなさんはこの教室で一緒に勉強する事になります。お友達と仲良くして……」
僕(一年生、教室、先生……思い出した!)
目の前で話している女性は、僕の小学校の時の担任の先生だった。
眼鏡をかけた、優しいお母さんみたいな先生だったのを今も記憶している。
ん……今?
僕(今って一体、いつなんだ?)
喋っている先生から視線を外し、僕は首を左右に振って周りを確認した。
僕(先生がいるという事は)
僕は隣の席に座っていた人物を、覗き込むようにして見てみる。
22 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 05:09:38.87 ID:Vv0KjEAO
隣「……」
隣に座っていた彼は、小さく僕に手を振ってくれる。
顔を見るだけでその情報が一気に頭に流れてくる。
彼は幼稚園の頃から仲がよかった隣君。
家も近所で、家族ぐるみの付き合いもあったはずだ。
でも彼がどうしてここに?
それも……。
僕(なんだか、体と顔が幼すぎる気が)
隣の身長は高校時代で170センチほどあったはずだ。
でも今僕の目の前にいるのは、テカテカした子供用のスーツを着て小さく椅子に座っている、幼い友人の姿だった。
僕は、彼の奥に見える机にも目をやった。
23 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 05:17:02.37 ID:Vv0KjEAO
僕(あ、あの人は同じクラスだった友達)
僕(向こうには確か、中学校が別々になった女の子)
目に入る彼らの姿は共通して、やはり幼い。
幼いが、その顔には当時の面影が残っている。
僕は、すぐにみんなの名前を思い出す事ができた。
僕(こうして見ると……)
見覚えのある教室。
顔を知っている友人たち。
そして小学校……。
僕は、何か夢でも見ているんだろうか?
24 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 05:26:44.45 ID:Vv0KjEAO
僕(とりあえず考えをまとめよう……)
先生「じゃあ、みんなに自己紹介をしてもらいます。お名前と……好きな事を何でもいいから、発表して下さい〜」
先生の言葉など聞かず、僕は必死に頭の中でわかっている事を整理する。
僕(まずここは、僕が昔通っていた小学校なんだ。時間も当時のままで……)
先生や友人、教室の様子からしてそれは間違い無い。
問題はどうして僕がここにいるのか、だ。
僕(僕はこの小学校に通っていた。だからここにいても変な事はないけれども)
僕(どうして、記憶を持ったままの僕がここにいるの?)
25 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 05:32:38.86 ID:Vv0KjEAO
僕の体が小さくなった理由や、時間が昔に戻った理由など気になる事は山積みだった。
でも、僕が一番疑問に思ったのは、昔の記憶。
つまり大学生だった時の記憶が残っているという不思議だった。
僕(確か昨日の僕は……)
……。
ダメだ。
どこで何をしていたのか、断片的な事すら何も思い出せやしない。
僕の地元、つまりこの小学校がある場所から遠く離れ、大学生活を送っていた。
……それだけしか僕の記憶には残っていなかった。
僕は、もう一度教室を見回してみる事にした。
26 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 05:42:17.46 ID:Vv0KjEAO
「……って言います。好きなのはたべること、ねることです」
学校にある、どこか懐かしい雰囲気の机から立ち上がり、自己紹介している彼がちょうど目に入った。
彼の事も記憶にある。
確か高校まで一緒にいったはずだ。
僕(小学校から高校までの記憶もあるみたいだ……)
でも、時間だけは僕が小学一年生だった十数年前に戻っている。
考えてみると訳がわからない。
僕はしばらく考えてから、結局様子を見る事にしたんだ。
仕組みが全くわからない事を考えても無駄だと悟った僕は、大人しく時間が経つのを待つ事にした。
僕は新入生の自己紹介に耳を向ける事にした。
27 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 05:51:50.98 ID:Vv0KjEAO
先生「はい、じゃあ次は……女ちゃん、立って」
いつの間にか、自己紹介は僕の列までまわってきていた。
一番後ろの女の子が指名され、立ち上がろうとしている所らしい。
僕の席は一番前だったため、順番が来るのはまだ先みたいだ。
後ろを向いて、彼女の顔を確認する。
女「……!」
バチリと目が合った。
一瞬、彼女は驚いたような顔をしていたような気がする。
……あれ?
しかし僕の中では、驚くよりも違和感の方が感情として強く残っている。
僕(彼女は誰?)
僕(女なんて名前、このクラスにはいなかったはずなのに)
28 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 06:04:18.31 ID:Vv0KjEAO
僕はまた頭の引き出しを探してみる事にした。
小学校、中学校、高校……。
転入生なども思い返してみたが、やはり彼女の姿は僕の中に浮かんでこない。
僕(うぅ〜ん?)
彼女は一体誰?
……ガタッ。
女「えっと、女って言います。好きな事は旅行に行く事です。特に……の地域が好きです」
僕「……!」
彼女の言葉を聞いて、僕はハッとした。
その地名は僕の通っていた大学がある街だったからだ。
女「……以上です。よろしくお願いします」
もう一度、彼女はこっちを見ながら席に座る。
前髪が、ほんの少しだけパッツン気味になっている。
後ろには綺麗に伸びるロングヘアー。
彼女もまた、女の子用のスーツを着ておしゃれをしている。
紺色のミニスカートが、子供らしくてなんだか可愛かったのが印象だった。
29 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 06:11:21.88 ID:Vv0KjEAO
僕はその顔に見覚えがあった。
一年生らしい幼い顔をしているが、彼女は……。
僕(大学の後輩……女なの?)
僕の大学に、一年遅れで入学してきた彼女。
フィーリングが合ったのか、すぐに仲良くなった。
身長が小さくて人懐っこい性格の彼女。
しかし気が合いすぎたのか、長く一緒にいすぎたのかはわからないが、お互い付き合うような事は無く大学生活を過ごしていた。
そして、いつの間にか僕は四年生に。
彼女も三年生となり、会ってから二年の月日が流れていた。
ここまでの記憶はある。
僕(名前も同じだし、面影だってあるし……)
確かにそこに座っていたのは大学の後輩、女だった。
30 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 06:17:12.86 ID:Vv0KjEAO
彼女はどうしてここに?
大学がある地域が、彼女の地元のはずだ。
僕と同じように時間が戻ったのだとしても、この小学校に彼女がいるのは不自然だ。
僕(これも考えてもわからないかな?)
僕(あとで女に聞いてみよう)
先生「……じゃあ次は、僕くん。自己紹介お願いね」
……っと。
とうとう自分の番がまわって来たらしい。
僕は椅子から立ち、元気に体を半回転させる。
教室の後ろまで見える。
懐かしい顔が一気に僕に注目している。
ただ一人、女に見られてるのだけは慣れない感覚があったけれども。
僕「僕って言います。好きな事は……」
元気に自己紹介を終えた。
31 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 06:25:24.81 ID:Vv0KjEAO
先生「はい、早くみんなの名前を覚えてお友達になりましょうね」
は〜い、と元気な声が教室に響く。
僕はそのうるささに、思わず耳を塞ぎそうになる。
大学生が元気に挨拶などできるはずがない。
先生「……じゃあ、今からみなさんのお母さん達を呼んできますからね。静かに待っててね」
そう言うと先生は、教室のドアから廊下へ出ていった。
僕(母さんが来ているの?)
一年の入学式なら、付き添いという形で来ていても不思議はないか。
呼んでくるという事は、どこか別の教室にいるんだろうか。
僕(……今はそれよりも)
席を立ち、女のいる後ろの席まで走っていく。
会話でざわめく列を駆け抜けて、僕は彼女の元へたどり着いた。
女「僕……ちゃん?」
32 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 06:32:21.86 ID:Vv0KjEAO
大学にいた時も、彼女は僕の事をそう呼んでくれていた。
やはり女だ。
僕は力強く肯定の返事をした。
女「や、やっぱり僕ちゃんだ! よ、よかった……」
言葉のまま、彼女は力が抜けたように力にフニャッと突っ伏してう。
見た目が変わっても雰囲気や喋り方はあまり変わっていない。
女「ねえ、これ……夢?」
僕「わからない。でも感覚は全部リアルだよ」
女「そうだよね。私たち……昨日まで向こうにいたのに、ね」
僕「記憶はあるの?」
女「うん、あるみたい。ここは……僕ちゃんの小学校?」
僕「そうだよ。時間も昔みたいで……ここは僕たちが小学生だった時代みたい」
33 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 06:38:43.89 ID:Vv0KjEAO
女「でも、なんで僕ちゃんと同じ学校に私がいるの?」
僕「んん〜……」
今は何を質問されても答えられる気がしない。
彼女は更に言葉を続けた。
女「学年だって一つ下のはずでしょ? どうして私はここにいるの?」
僕も少し考えてみたけれど、結局何一つわからなかった。
それを彼女に伝えると……。
女「……」
最終的には黙ってしまった。
そのうちに、先生が教室に戻って来た。
扉の外では化粧をした母親たちが教室を覗きながら廊下で待機している。
みんなもちろん年上の女性なのだが、やはりどこかに若さが残っている気がする。
……僕は女との話を途中で切り上げ、自分の席に戻っていった。
どうやらこれから下校のようだ。
34 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 06:52:22.68 ID:Vv0KjEAO
母「僕、帰ろう」
……久しぶりに僕の目の前に現れた母は、若かった。
小さなシワもあまり無く、綺麗な肌に見えるのは化粧のせいだろうか。
ほぼ毎日見ていた顔のはずなのに、十何年でやはり変わるんだ、としみじみ一人考えていた。
女母「女、帰るよ?」
……ん。
教室の後ろでは、女の母がちょうど彼女の手をとり帰る所だった。
この様子では、もう今日はこれ以上彼女と話す事は出来そうにない。
女「……」
向こうも同じ事を考えているのか、僕の方をじっと見つめている。
女「……バイバイ」
彼女の声がそっと耳に聞こえた。
首を傾げ、小さく手を振る姿は僕の胸に甘酸っぱい感覚を蘇らせる。
僕(また明日会えるのかな……)
僕も小さく手を振り返す。
彼女はそれを見て、笑ってくれていた。
35 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 07:10:17.77 ID:Vv0KjEAO
母「あら、早速お友達?」
母は向こうの母親と軽い会釈をし合う。
……そして彼女は、手を引かれて教室から出ていってしまう。
母「可愛い子だったね」
僕「う、うん……」
僕はなぜか下を向いてしまった。
母「じゃ、帰ろうね」
僕も母に手を引かれて、教室を出る。
開けた廊下の景色は確かに昔の小学校だった。
僕(やっぱりここは……あの時間なんだ)
僕はまた、一年生としてここにいる。
ニ十数年の記憶と、大学の後輩と一緒にこの小学校に……帰ってきた?
僕(僕は帰ってきたんだろうか?)
僕(彼女も? ここは彼女がいた場所じゃないのに……)
……やめた。
……やっぱりわからないや。
僕は母に連れられるまま、学校の駐車場に停めてあった車に乗った。
僕はこれから十数年前の自宅に帰るんだ。
ただ帰るだけなのに、なんだかひどく緊張していたのだけを覚えている。
36 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage saga]:2010/08/09(月) 08:18:13.28 ID:SdrXLNso
メ欄にsagaで新一とかもかけるようになるぜ
37 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 10:53:43.32 ID:R80xHAko
基本的にちょくちょく直しながら前スレをなぞっての投稿になるのかな
38 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 10:59:47.20 ID:TSjJ02AO
前スレから全部読んできた
切なくて苦しくて、涙が溢れ出してきた
拭っても拭っても止まらない涙
僕は干からびて死んだ
39 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 11:16:06.26 ID:kG4TuE6o
週末、元スレ読もうと思ってたのに堕ちてた
むげぇぇ
40 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/09(月) 11:19:39.04 ID:mMXqlASO
ふむ全く同じではないんだな
展開は分かるけど飽きずに読めそうだ
41 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 13:44:51.85 ID:e71s4GAo
ここって保守ってかかなくてもいいの?
42 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 14:00:46.20 ID:wnq.SQAO
全然平気
43 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage saga]:2010/08/09(月) 15:32:21.02 ID:U6Wpjxc0
バーローって先生がいったと思ったがコマンドだったのか
よく考えれば新一年生だよな…あたりまえだよな…
44 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/09(月) 16:27:52.66 ID:VTQUdYIo
バーーーローー年生
45 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 16:30:29.52 ID:DGQwGIEo
ぎぇ[
ピーーー
]
46 :
◆.wH6c6qMI2
[sage]:2010/08/09(月) 16:35:13.87 ID:Vv0KjEAO
今気付いた、なんだよその機能ww
バーーーローー
テスト
47 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 16:35:59.53 ID:TSjJ02AO
める欄はsage saga
ピッピwwwwww
48 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage]:2010/08/09(月) 16:37:10.98 ID:Vv0KjEAO
トリ間違え。
sagaか〜
バーーーローー
49 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/09(月) 16:37:54.62 ID:Vv0KjEAO
新一
50 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/09(月) 16:38:47.71 ID:jGMudmco
コナン
51 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/09(月) 16:48:36.53 ID:mMXqlASO
バーーーローー
52 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/09(月) 16:51:14.17 ID:Vv0KjEAO
>>35
続きから
僕が家に帰るまでに、車の中から見た景色。
昼間の光に照らされている田んぼや、遠くに見える山々など。
懐かしい雰囲気の中を車が走っていく。
僕(窓、開けたいな)
僕は空気を吸いたかった。
緑が多いからか、建物が少ないかは知らないが、僕の町は空気に匂いがついている。
久しぶりにその空気を僕は吸い込みたかった。
僕(窓ってこれだっけ?)
……側面に付いているレバーに目がいく。
パワーウインドウではなく、自分でレバーをクルクル回して開けるタイプだった事を思い出す。
よいしょ、よいしょ。
ぎこちない手付きでレバーを回す。
その回転はスムーズではなく、どこか引っ掛かるようにゆっくりに、僕と空気の隔てを無くしてくれる。
スゥーッと、春の優しい風が顔に吹き付けてきた。
53 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/09(月) 17:07:33.87 ID:Vv0KjEAO
僕(いい匂い……優しい自然の匂いだ)
田んぼの土粘土、通りすぎて行くどこかの家の庭に生えている木々の匂い……それともこれは、山からの自然の匂いだろうか。
僕(十数年前は空気もまだ綺麗だったのかな)
大学生になってから、何度か帰省はした。
僕の行っていた地域は緑も少なくて、住宅街や半端なビルや工場ばかりがあり、けっして良い環境とは言えなかった。
そんな場所から自然の多いこの場所に帰って来る度、安心はしていた。
この空気を吸うと、本当に帰ってきたみたいだった。
母「そろそろ付くから、窓閉めて」
いつの間にか車は小さな路地に入っていた。
車の幅で見ると、一台と半分強くらいの広さの道だろうか。
ここを真っ直ぐ行けば、僕の家だ。
母の言葉に従い、またレバーをクルクル回して窓を閉めた。
窓が上がる途中で……緑の匂いが一層濃くなった気がした。
そろそろ家に着くんだ。
54 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/09(月) 17:28:05.73 ID:Vv0KjEAO
目の前に、懐かしい我が家建っている。
二階建て、瓦作りの屋根や、木で出来た小さな縁側が外に出っ張っている姿。
部屋も確か一階二階を合わせて七つくらいあったはずだ。
そこそこ大きな家なので、当然庭だって広い。
先ほど、母が運転していた車の他にあと二台くらいは停まれそうなスペースがある。
僕(……変わってないな)
懐かしい、と言っても帰省はよくしていたし、十数年で建て直しをした訳でもないので外観は全く変わっていなかったけど。
僕自身の体が小さいせいだろうか。
以前帰省した時よりも、家の外観が大きく見える。
僕はそのまま、正面に見える玄関に向かった。
引き戸式で、木枠とガラスで作られた扉。
僕は静かにそれを開け、家の中に入っていった。
55 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/09(月) 17:33:55.50 ID:Vv0KjEAO
僕はすぐに居間に向かう。
畳が敷かれた、十畳くらいの和風部屋。
壁に物入れや棚が埋め込まれていたり、テレビや大きなコタツが置かれているせいであまり広くは見えないが。
家族がよく集まって、賑やかにしている証拠だ。
母「お昼作るからテーブル片付けて」
背中の台所に立っている母から、ポイッと濡れた台布巾を渡される。
ああ、昔はこんな感じだった気がする。
僕はせっせと机を拭いた。
56 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/09(月) 17:44:13.37 ID:Vv0KjEAO
……。
昼食を終えてボーッとしていたら、いつの間にか時計は四時を過ぎている。
あまりにやる事が無いので、僕は時間をもて余していた。
僕(小学生って暇なんだな)
僕は窓を開け、外から見えた出っ張りの縁側に出ていった。
薄いオレンジの光が西に見える。
その色は、記憶の中の夕日よりなんだか淡く輝いて見えた。
僕はまた息を吸い込んでみる。
家の裏にある山のせいか、緑の匂いをやけに濃く感じた。
僕(あと数年すればあの山も……)
僕は昔……いや、大学生になった未来の事を思い出していた。
山の向こうとこっちを繋ぐ、道路の開発が進んで……森が切り開かれ、今より緑は減るんだ、と。
僕(そりゃあ匂いも減るか)
少しだけ寂しい気がした。
僕は窓を開け再び中に戻っていった。
57 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/09(月) 18:34:55.77 ID:Vv0KjEAO
妹「あ、おーちゃんおかえり」
居間に戻ると、いつの間にか妹がテレビを付けてチョコンと座っているのが目に入る。
僕「い、妹?」
身長は……わからないけど、100センチあるのか?
先ほどまで小学一年生の大きさが標準になりつつあった僕は、その小さな妹を見て更に驚く。
妹「は〜い?」
にっこりと笑いながら、テレビを見ている女の子。
顔は幼いが確かにここにいるのは妹だ。
妹「〜♪」
テレビアニメを見ながら、明るく笑っている。
僕も妹の側に座って一緒にテレビを見始めた。
僕(……懐かしいな。これってこの時からやってたんだ)
……。
僕は久しぶりにテレビに見いっていた。
58 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/09(月) 21:19:16.42 ID:Vv0KjEAO
……。
ガラッ。
遠くから玄関の戸が開く音がする。
父「ただいま〜」
挨拶の言葉が段々と居間に近付いてくる。
あれは……父親の声だ。
父「ただいま、やっと帰ってこれたよ。お〜僕、今日は格好よかったぞ。後で一緒にビデオ見ような」
格好よかった?
ビデオ?
……。
久しぶりに見る父親の顔はどこか色白に見える。
それでも非健康的な表情からではなく、本当に若さからくるような顔色だった。
だがそれより、先ほどの言葉。
僕「おかえり、ねえビデオって何?」
父「入学式のビデオだよ。ちゃんと録画したから、ご飯の時にでも、な」
……そうか、昔の父はビデオを録るのが趣味だった。
それこそ、最初にこの家に生まれた僕の記録はたくさん残されている。
僕(これから残されていくのか、な)
母「さ、ご飯にしましょう。僕、テーブルを拭いてお皿を……」
59 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 01:18:13.08 ID:HzV0w6AO
父「あ、歩いてきた。ほら、僕、カッコよくて堂々としてて……なあママ」
母「ふふ、本当ね」
妹「おーちゃんおーちゃん」
父「ほら、僕ももっとよく見なさい」
僕「……」
自分が映し出されている、恥ずかしいホームビデオの映像。
知っているより若い家族が、それを見て僕を誉めてくれている食卓。
ビデオがあるだけでも照れ臭いのに……。
僕はずっと下を向いたままご飯を食べていた。
久しぶりの母の夕食は、言葉にできない美味しさだった。
食卓を囲んでみんなが笑っている。
今の僕にとっては、それが暖かな夢のような景色だった。
まだ、これが現実だという実感は無いけれども……。
60 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 01:39:13.20 ID:HzV0w6AO
身長が小さくなり、体力も落ちていたんだろうか。
夜中の九時を過ぎた頃、僕はもう布団で横になっていた。
居間と隣り合わせにある大部屋。
僕たち家族はそこに人数分布団をひいて眠っていた。
……。
居間からは、父と母の談笑。
テレビから流れているニュースの音が穏やかに聞こえている。
妹「すぅ〜……」
同じ部屋では妹が静かに寝息をたてている。
僕は僕でただ天井だけを見つめて、今日の事や未来の事、記憶の事を……。
そして女の事を考えていた
僕(僕が一人部屋をもらったのはいつの事だっけ)
僕(目が覚めたら、今日が終わってまた大学生の僕に戻っているんだろうか……)
僕(どうして女がこの場所にいるのかな……)
僕(明日学校でまた話して……みて……)
ゆっくり、ゆっくりと眠気が襲ってくる。
僕はそのまま天井に灯る小さな光の中に吸い込まれるように眠った。
61 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 02:18:40.51 ID:HzV0w6AO
次の日も僕は小学校に来ていた。
僕(夢じゃないんだ……)
女「……おはよ」
僕「あ、女。おは……」
座っていた僕に挨拶をしてきてくれた彼女。
僕は彼女の顔を見て驚いてしまった。
頬は赤く腫れぼったくなり、目の回りは何度も肌を擦ったのか、多少ガサガサしているように見えた。
僕「目、どうしたの?」
女「……あははっ、何か起きたらこうなってたの。また後で話すよ」
教室では、他の元気な一年生が声を上げはしゃいでいる。
僕も話したい事はあったけれど、この雰囲気ではゆっくり話もできないだろう。
僕たちは休み時間に他の場所で話し合う約束をした。
彼女は席につき、始業のチャイムが鳴る。
今日も一年生としての一日が始まった。
62 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 02:41:21.91 ID:HzV0w6AO
お昼休みに話し合いを、と思ったのだけれども。
一年生は午前中で帰る予定のため、給食も昼休みも無いらしい。
どうしようかと悩んだ僕は、学校が終わった後に彼女と会おうと提案した。
女「うん……いいよ」
僕「よかった、じゃあどこに集まる?」
女「……学校にしようよ。分かりやすいしさ」
僕「そうだね、お昼の一時に学校でいい?」
女「それで大丈夫だよ」
僕「じゃあ……また後でね」
短く挨拶をして、僕たちは帰る準備を始めた。
63 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 02:53:16.77 ID:HzV0w6AO
僕「ただいま〜」
母「あら、おかえり。今日は早いんだ」
僕「うん。しばらくはそうみたい」
母「今からご飯作るからね」
こんな会話のやり取りを終え、母は台所、僕はその先の居間へ向かう。
僕(お昼じゃあ見るテレビは無いかな……)
チャンネルを回しても、映るのはどこか古くさい感じのワイドショーばかり。
こんな事件もあったっけ、と話半分に見ていたが、僕はそれに退屈してしまう。
今は過去のニュースを見る気分じゃなかった。
母「はい、ご飯」
タイミングよく母親が、お皿に盛られたオムライスを運んできてくれた。
また昨日のお米が余ったんだろうか。
僕(美味しいからいいんだけど、ね)
当たり前にご飯が出てくる、それだけで何だか僕は嬉しかった。
僕(……あ、出かける事言わないと)
64 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 02:59:02.62 ID:HzV0w6AO
僕「あのさ、一時から学校で遊ぶ約束してるんだけど、出かけてもいい?」
母「うん。車に気をつけてね。一人で行ける?」
僕「大丈夫だよ」
母「夕方五時には帰ってくるのよ?」
帰りの時間の指定や、夜になるまでに帰って来いなど……もう言われる事はなかったと思っていたのに。
僕「うん、いってきます」
食べたお皿を台所に運び、僕は外へ行こうとする。
母「あら、ちゃんと片付けて偉いのね。さすが一年生」
些細な事で誉められる、その一瞬一瞬がとても恥ずかしくて……なんだかむず痒く思ってしまう。
僕「……いってきます」
僕は再び外に向かった。
65 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 03:06:51.03 ID:HzV0w6AO
僕(自転車は、確かまだ無かったかな)
ぽっかり空いている庭の駐輪場だった場所を見つめて僕はそう思った。
僕(携帯だって無いし、家の電話は黒電話……)
僕(ゲームは古いのでも十分だけど、他の電気家具は古くてどうも……)
よく、便利に慣れてしまうと元の生活に戻る事はなかなか難しいとか、不可能だとか言われるが。
僕はその中で生きていくしかなかった。
僕「学校……行こう」
小学生の歩幅なら三十分程だろうか。
僕は女が待つ学校へ歩き出した。
66 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 03:14:00.61 ID:HzV0w6AO
既に彼女は学校に着いていた。
時間にはしっかりした子だ。
今は一時を五分も過ぎているので、それも当然だろう。
僕「お、遅れてごめん」
女「ううん、大丈夫〜」
僕たちは学校の東側の玄関前で集まる事にしていた。
この玄関の先には一年生の教室、そして二年生の教室と並んで配置されている。
低学年の子は正面玄関ではなく、こちらから入るのが普通だった。
女「学校の中に入る?」
彼女が尋ねてくる。
中では、まだ上級生が残り先生たちもいるはずだ。
僕(人目があるのは面倒だな)
僕「そう言えば女の家はどこにあるの?」
僕は彼女の家で話そうと考えた。
67 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 03:20:09.75 ID:HzV0w6AO
女「え? 家はこの通りをまっすぐ行った所にあるけど……」
東側の入り口から伸びる十字路。
その先のまっすぐな道を指差して彼女は言った。
この先という事は近いのかな?
それなら……。
女「……あ、でも家はダメだよ」
僕「ど、どうして?」
聞く前に止められてしまった。
女「家は、今お母さんいるから……あまりゆっくり話せないよ、きっと」
僕「……ああ、そうだね」
女「うん……」
……。
家の事を少し話しただけで、空気が重くなってしまう。
僕(うぅ〜ん、それならどうすればいいんだろう?)
僕は悩んだ。
68 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 03:29:02.65 ID:HzV0w6AO
女「ねえ」
先に口を開いたのは彼女だった。
女「ここ、僕ちゃんの地元なんだよね?」
僕「そうだよ」
女「話には少し聞いてたけどさ、来るのは初めてだね」
確か大学にいる時、少し地元の話を彼女にした気がする。
その時は……。
女『そんな山ばっかりなんて田舎〜』
って、バカにされた気がしていたけど。
女「この辺りって何があるの?」
僕「ん〜……お店とかって事?」
女「お店でも何でも。私この辺りの事なんて全くわからないからさ」
僕「……女の記憶は、やっぱり向こうに住んでいた時の記憶なの?」
女「うん。気付いたらあの教室にいて、入学式の後で……僕ちゃんに会って、ね」
それなら、彼女のこの場所での記憶はまだ二日目、という事になる。
女「だから、案内してほしいなあ〜、って」
69 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 03:35:17.78 ID:HzV0w6AO
今の彼女の目はちょっとだけ輝いているように見えた。
童心を取り戻し、それに興奮しているんだろうか。
女「ね、いいでしょ。案内してよ?」
僕「話し合いはどうするのさ?」
女「歩きながら話せばいいよ〜」
……と、軽い調子で彼女は言う。
僕(ま、いいか)
僕も随分適当な性格だ。
僕「それで、何を案内する? この辺りだったら駄菓子屋か駄神社か……それくらいしか無いかな?」
女「あ、駄菓子屋見てみたいな」
学校の南に伸びる道の先にその駄菓子屋はある。
歩いて三分の距離なので、休日は学校に集まりその駄菓子屋で買い物……というのが僕たちの日常だった。
僕「じゃあ、こっち」
僕は南側に向かい歩き出す。
彼女も後ろをトコトコと付いてきた。
70 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 03:40:52.06 ID:HzV0w6AO
視界の両面に田んぼが広がる、アスファルトの道。
少し歩いただけで、駄菓子屋の姿はもう見え始めている。
女「あれがそう?」
十字路の交差点、その右上にあたる部分に駄菓子屋はある。
僕「そうだよ」
女「でも上の看板何も書いてなくない?」
僕「……気にした事なかったな。ずっとお店の中しか見てなかったから」
女「そっか、まあいいや〜」
扉の前まで来ると、彼女は一人で中に入ってしまう。
ガラスの大きなスライドドア。
それらしい作りの入り口がなんとも言えない。
ピンポ〜ン、と。
お客が来た事を知らせるコール音が響く。
71 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 03:50:49.94 ID:HzV0w6AO
「いらっしゃい」
その音を聞いて、店の奥から駄菓子屋のおばあちゃんが出てきた。
白髪で割烹着のような服を着ている、いかにも、なおばあちゃんだった。
僕(懐かしいな……)
よく通った駄菓子屋だ。
当然記憶にはある。
女「このチョコ美味しそう。あ、きな粉棒が二十円だって〜」
懐かしむ僕の横で彼女がはしゃいでいる。
僕「駄菓子屋、無かったの?」
女「向こうにはね。だからちょっと珍しくて……ま、都会だから」
僕「田舎で悪かったな」
女「あははっ、冗談だよ」
小バカにしている感じで彼女は笑う。
僕(こんななら案内してやるんじゃなかったよ)
しかし突然。
女「……あ」
彼女がはしゃぐのを止めてしまった。
今度はまるで固まったように、動かない。
僕「……今度は何だよ」
女「え、えへへっ。あのね……」
72 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 03:58:09.53 ID:HzV0w6AO
女「ガムおいし〜。ありがとう、僕ちゃん」
風船ガムを膨らませながら、僕と彼女は来た道を学校側へ戻って行った。
僕「……そりゃあ小学一年生が常に財布を持ってるわけでもないよな」
女「そうだよね。お財布持ち出したのはいつ頃からだっけ……」
僕「まったく。ポケットにたまたま二十円入っていたからよかったものの……」
僕も口の中で、彼女と同じ味の十円ガムを転がしている。
女「あははっ、ありがとうね。じゃあ、次はどこ?」
僕「つ、次って……」
歩きながら僕たちは学校まで戻ってきてしまった。
行動する拠点としてはいいので特に問題はなかったが。
僕「あとは、神社と公園くらいかな?」
女「神社と公園か〜……それなら、神社に行きたいな」
73 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 04:07:25.35 ID:HzV0w6AO
女の言葉のまま、僕たちは神社に向かう。
先ほど彼女の家があると聞いた通りをまっすぐ歩いている。
神社はその先だ。
女「あ、一応。ここが私の家だよ」
歩く途中、左手に一軒家が見える。
開けた砂利の庭、奥には青い屋根の一階建ての家があった。
引き戸の玄関に、白で塗られた壁。
縁側などは無いようで正面には玄関だけしか見えていない。
どちらかと言うと奥に広がっている家なのだろう。
見た目はそこそこ綺麗だが、田舎の小さな一軒家という印象を受ける。
僕「ここがそうなんだ」
この場所に家があったのかは僕の記憶にはなかった。
僕はしばらくそこで立ち止まり、じっと家の様子を見つめていた。
74 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 04:15:42.76 ID:HzV0w6AO
しばらく歩いていると、広い通路。
通りには白い石が敷かれ、奥の大きな鳥居がある場所まで道が伸びている。
僕「ここが神社だよ。奥に本堂と森がある」
女「わ〜、なんかおっきいね」
僕「この辺は神社がしっかり作られてるみたいだよ。四月終わりにはここでお祭りもあるし……」
女「え、お祭りなんてあるの!?」
彼女の目がまた一層大きくなる。
僕「うん、お店もそこそこ出るし。四月最後の土日のはずだからさ」
僕「……行きたい?」
75 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 04:26:49.34 ID:HzV0w6AO
女「行く!」
そう言うと思ったよ。
女「ねえ、待ち合わせ時間はいつにする?」
僕「え?」
女「だから待ち合わせだってば。やっぱりまたお昼くらいからかな?」
僕「僕と行くの?」
女「他に誰と行くの?」
そんな質問をされるとは思ってなかった。
僕は慌てて彼女に返答をした。
僕「え、えっと。他のお友達、かな?」
女「まだあんまり仲良くないからさ。だから一緒に行こう?」
僕「う、うん……」
気の合う彼女に誘われては、断る理由もない。
僕はあっさりとそれをオッケーし、彼女と一緒にお祭りに行く事になった。
女「ふふっ、楽しみにしてるからね」
僕「わ、わかったよ」
女「じゃあ……」
チラリと彼女が背中の空を見る。
まだ太陽は完全に夕焼けになっていなくて、高い場所で僕たちを見つめている。
女「ちょっと、神社の奥まで行ってお話しようよ、ね?」
76 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 04:32:05.81 ID:HzV0w6AO
長い通路と、本堂に向かうまでの石段を歩く。
僕たちは神社の奥の方へやって来た。
石段の上にあるため、入り口よりは小高い場所にある本堂。
その背後には山が広がり、この辺りには光はあまり届いていない。
僕たちが来た道……神社の入り口辺りがうっすら太陽に照らされているのが見えた。
僕「……少し休む?」
女「うん、歩いたら疲れちゃったよ」
本堂の前に置いてあった、木製のベンチに僕たちは腰かける。
昔はここにこんな物があったんだ、と座ってから気付いた。
……。
女「静かだね」
77 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 04:37:42.80 ID:HzV0w6AO
周りを山に囲まれ、しかも人など滅多にこないこの場所。
奥の本堂付近は道路からも遠いので、人工的な音はほとんど聞こえない。
僕「ここは、僕もよく来るんだ」
大学から帰省した時、僕はよくこの神社に一人で来る。
自然に囲まれ、緑と……木造の本堂の匂い。
この空気が大好きだった。
僕も一度、大きく深呼吸をしてみる。
僕「……うん」
自然と混ざる、懐かしい湿った木の匂いがする。
僕は少しだけ思い出に浸っていた。
78 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 04:42:23.97 ID:HzV0w6AO
女「……そろそろ、お話する?」
僕「そう……だね」
しばらくは僕を放っておいてくれた彼女が話しかけてくる。
元々今日はこのために集まるつもりだったんだ。
いい加減話を進めないと帰る時間になってしまう。
女「じゃあえっと……何から話す?」
僕は少し考えた末、ここに来た理由から話し合う事にした。
79 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 04:57:14.23 ID:HzV0w6AO
そのためには小学校入学式の前日。
僕たちがまだ大学だった頃の行動を思い出さなければ。
僕「昨日、大学の記憶はあるって言ってたよね。何か覚えてない?」
女「ん〜……わかんない」
僕「女も、か」
女「多分いつも通りに過ごしていて、眠ってたはず。目が覚めたら小学校にいて……」
やはりそんな感じなんだろうか。
ここはお互い思い出す事が出来ない部分らしい。
僕は他の質問をした。
僕「ここが過去だとしたら、未来に帰る方法はあるのかな?」
女「……難しい事、よくわかんない」
僕(僕だってわからないよ)
時間を越えて、という漫画やアニメはよくあったはずだ。
でもそのどれかの方法で帰る事ができる保証はどこにも無くて……。
高性能な道具がある訳でも、違う時代から来た何でもしっている人間がいる訳でもない。
考えれば考えるほど、何一つ答えなど出なかった。
80 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 05:03:16.11 ID:HzV0w6AO
女「……じゃあさ、過去とかじゃなくて未来の話をしようよ」
そう提案したのは女だった。
僕「未来の話?」
女「うん。今の年代から、私たちが大学生になるまでの話」
僕「?」
僕には彼女の話がよくわからなかった。
彼女は更にこう言った。
女「私たちには記憶があるけどさ、その記憶と同じ未来を進むわけじゃないよね?」
僕「……まあ、ね」
女が僕の地元にいる。
それだけで将来は違う形になるんだろうけど。
僕「それがどうかしたの?」
81 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 05:10:25.50 ID:HzV0w6AO
女「その未来を進む中でさ、もしかしたらある日突然、以前の時間に戻れるかもしれないけど……」
僕「う、うん」
女「もし戻れなくても、後悔しないように生きたいよね」
僕「後悔?」
女「うん。私は環境は違うけど、今は小学一年生。僕ちゃんと同じ……ね」
僕「学年が同じなのも不思議だけどね」
女「これが夢だったら、早く目が覚めて〜って毎日考えちゃうけどさ?」
女「……私たち、本当に戻って来たんだよね」
僕「戻って……来た?」
女「記憶の事はわからないけどさ、時間も感覚も全部本物。最初は夢だって思ったけど……」
僕は、まだ心のどこかでは夢なんじゃないかと感じている。
今はそれを言えなかったけど。
82 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 05:24:46.40 ID:HzV0w6AO
女「……どうせ生きるなら、楽しみたいなって思ったの」
誰だって辛いのは嫌だ。
夢の中ではある程度の事は思い通りになり、目が覚めれば恐い夢も終わりがくる。
僕「女……?」
女「……」
彼女はその言葉を発すると、ベンチで俯いたまま止まってしまう。
ちょうどサラリと柔らかく垂れている前髪のせいで目元は見えなくなっている。
その姿から、なんだか悲しげな雰囲気を感じる。
彼女の事なら、僕はなんとなくわかってしまう。
僕(ああ、これは……)
僕(悲しい時の彼女の姿だ……)
……。
俯く彼女を、僕は見つめていた。
僕たちの周りに、段々と光が無くなっていく。
それでも彼女はただ地面だけを見つめて……ずっと下を向いていた。
僕はそんな彼女から視線を外し、空を見た。
生い茂る大きな杉の間から、薄い青紫の空が見える。
僕(僕たちの未来、記憶……)
僕(僕は……彼女と同じ町で生きていく……)
真上で一番明るい星が瞬き、小さな体をした僕たち二人を……静かに見つめていた。
83 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 05:26:31.16 ID:HzV0w6AO
エピローグ部分。
このまま、のんびりと書いてきます。
84 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/10(火) 05:36:43.43 ID:SH.5wp2o
真夜中に乙、無理しない程度に頑張ってください
85 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 07:03:45.33 ID:HzV0w6AO
女「……なんてね」
僕「あれっ?」
しんみりとした空気から一転、彼女は顔を上げてさっきよりは明るい声で喋り出した。
女「最初は色々考えちゃったけどさ、考えすぎてもわからないよね」
僕「そう、だね」
女「……ふふっ、また明日から小学校だもんね。頑張ろうね僕ちゃん」
何を頑張るのか、今の僕にはよくわかっていなかったんだと思う。
それでも僕は彼女の言葉に黙って頷くしかなかったんだ。
僕「……うん」
86 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 07:09:16.89 ID:HzV0w6AO
女「じゃあ、また明日ね」
僕「うん、バイバイ女」
僕(彼女とこういう形で別れるなんて、考えた事もなかったな)
小さい小学生が二人、向かい合い手を振りあっている。
今の僕たちは本当の子供のような気がした。
87 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/10(火) 07:46:38.58 ID:HzV0w6AO
ここまで書いて、帰らないシナリオでクリスマスの後から書くのでもよかったかな、と思ってきた。
シナリオを微妙に変えつつ書くのも、いい事なのか悪い事なのか……正直悩んでる。
一眠りしてからまた考えてみます。
あ、あと感想くれた方ありがとう。
遅れましたが、お礼とさせていただきます。
88 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/10(火) 08:35:11.70 ID:KgdFmIgo
乙だぜ
89 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/10(火) 11:38:28.24 ID:Hzj472Yo
乙
90 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/10(火) 13:10:44.87 ID:QcXsjYSO
乙
91 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/10(火) 18:18:02.65 ID:5Jyinsk0
今更だけど
>>1
乙
規制だった
92 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/10(火) 18:57:51.04 ID:oLG0DSso
乙
93 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/10(火) 20:16:43.66 ID:UikDfgM0
おお!もうこっちにスレ立ってたのか
>>1
には楽しませてもらってます
94 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/10(火) 22:11:52.13 ID:2uFuusAO
乙
書き直しもいいと思うが改悪にならない程度に頑張ってくれ
楽しませてもらったよ。ありがとう
95 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/10(火) 22:12:19.47 ID:2uFuusAO
乙
書き直しもいいと思うが改悪にならない程度に頑張ってくれ
楽しませてもらったよ。ありがとう
96 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/10(火) 22:36:53.16 ID:pa5RnQYo
良いもの読ましてもらった
97 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/10(火) 23:06:07.35 ID:3sR.1G2o
元スレのほうやっぱり転載されてるねー
98 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/11(水) 00:30:07.85 ID:CX4JP8co
D
99 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/11(水) 04:52:26.64 ID:ePHz4.AO
>>97
ありがとう、でもあまり気にしてないです。
書き直しもアレだと思い、やっぱりクリスマスの続きから。
100 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/11(水) 05:04:15.52 ID:ePHz4.AO
女「……でね、ケーキもご馳走もたくさん食べたんだよ!」
女母「よかったね。後でまた僕君の家族にはお礼しないとね」
女「うん!」
夜の道路を、車は走る。
僕ちゃんの家の辺りの田舎道を抜け、いつの間にか普通の道路を走っていた。
クリスマスイブ、そしてもうすぐ日付が変わる時間でもあり、対向車も後ろを走る車もいなかった。
女(これで雪でも降ってくれたらな……)
そう言えば、この地域は雪が降るのかな?
私がいた所は年に一度降るか降らないかの気候だったのを思い出した。
女(今度僕ちゃんに聞いて……みよ……う)
……。
車の揺れと穏やかに暖まった車内の空気が眠気を誘う。
女(今日は……ありがとうね)
同じ想いで眠っている、小さなサンタクロースにおやすみを言って……。
最後に見た、意識はただ青色。
101 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/11(水) 05:14:07.78 ID:ePHz4.AO
父「僕、年賀状が来てるぞ」
父の手から、コタツで寝転がっている僕の前に数枚の年賀ハガキが置かれた。
今日は元旦。
本当は隣の寝室で眠っていたかったのだが、朝から居間で響くテレビの音がうるさくて結局起きてしまった。
テレビでは先ほどから、タスキを付けたランナーたちが走っている。
僕はあまり興味がなかったのでコタツで暖をとり、うとうとを楽しんでいたのだが……。
僕(年賀状、か)
僕は一枚も出していなかったが、いざ元旦にこうしてハガキが届くと少しだけ後ろめたい気持ちになった。
僕(……まあ、来年出せばいいか)
そんな事を考えながら、届いたハガキをチェックし始めた。
102 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/11(水) 05:23:56.19 ID:ePHz4.AO
僕(男友達数人に、眼鏡ちゃんに……最後に女か)
あらかた予想していたメンバーだ。
眼鏡ちゃんの手書きイラスト付きの年賀状は、なかなか感慨深い物がある。
僕(で、女のは……と)
元々ハガキに印刷されていた『明けましておめでとう』の文字とプリント絵意外は、ほぼ手書きの文字でスペース埋まっている。
僕(……日記交換出来ないから欲求不満なのかな)
そんな事を考えながら、僕は文字を読み始めた。
ええ〜っと、なになに……。
女『去年はたくさんお世話になりました。今年もまた一緒に僕ちゃんと駄菓子屋に行けたらいいな、と思っています』
相変わらず、色ペンで文字がデコレーションされている。
女の子ってどうしてこんな器用な事ができるんだろう。
……文章はまだ続いている。
103 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/11(水) 05:33:44.28 ID:ePHz4.AO
女『クリスマス会はとても楽しかったよ。僕ちゃんの両親にお礼をお伝え下さい』
彼女は律儀で健気だ。
女『学校が始まったら、冬休みの思い出話が聞けるのと交換日記の再開を楽しみにしているよ! では、来年もよろしくお願いします』
僕(……来年? こういう時は今年って書くんじゃないのか?)
女『追伸 宿題忘れたら罰ゲームね』
僕「……」
どうせまた駄菓子屋で何か奢らせるつもりなんだろう。
まあ、いつもの彼女らしくて安心はしたが。
僕「ふぅ……」
読み終わったら、途端にやる事が無くなってしまう。
年賀状を机にほっぽり出し、僕はまたコタツに横になった。
寝転がりながら、僕は明日の事を考えていた。
明日は親戚の家に遊びに行ける日だ。
僕はそれが今から楽しみで仕方ない。
104 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/11(水) 05:42:35.70 ID:ePHz4.AO
……。
車でおよそ四時間。
僕たちは目的地のマンションにいた。
母「ほら、見えてきたよ」
妹「あ、じーじー。じーじー」
妹は興奮気味に、窓の外に手を振っている。
目線の先、マンションの『じーじー』と呼ばれた人物が立っていた。
そのすぐ横に車を止める。
父「どうも、ご無沙汰しています」
じじ「あ〜、よく来たよ。元気だったか、僕〜妹〜!」
白髪に白シャツ、更に白いもも引きまで穿いた細身の祖父がそこにいた。
じじ「ほら、元気だったか聞いてるじゃねえか〜!」
……少し酔っているのだろうか。
フラフラしながら僕たちに絡んで来る。
僕(変わらないな、じいちゃんも……)
僕はまた懐かしい気持ちになった。
105 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/11(水) 05:52:46.18 ID:ePHz4.AO
僕「お、お邪魔します」
妹「おじゃましま〜す」
祖父と祖母は、このマンションの最上階に住んでいる。
いささか古いマンションなのでエレベーターは無く、五階分の階段を登るのは大変だ。
妹「……あ、ばーばー」
ば「いらっしゃい〜。久しぶりじゃない」
僕「こんばんは」
ば「僕、大きくなったね〜」
僕「う、うん……」
茶髪に軽いパーマ、そして恵比寿さんみたいに笑っているその顔を……僕は忘れていない。
ば「あとで入学祝いにお小遣いあげるからね。さ、あがって」
僕たちは二人で、部屋に入っていく。
このマンションは3LDKだ
建物は古いが、作りは綺麗で部屋も広い。
玄関からすぐ右に入れば、広いリビングにキッチンがある。
僕たちは奥のテレビやテーブルが置かれているスペースまで案内される。
僕(この匂い、懐かしい……)
106 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/11(水) 06:01:53.56 ID:ePHz4.AO
荷物を運んできた、父と母、そして祖父も戻って来て夕食が始まった。
ば「今日は、お刺身とヒレカツ。僕が好きだったよね、これ」
じ「スーパーでいいやつ買ってきたんだよ。たくさん食べろ〜」
僕「い、いただきます」
お刺身を一切れ、醤油に付けて……。
お茶碗に盛られた白米と一緒に……食べる。
美味しい……。
口の中には、醤油に溶けたマグロのまろやかさと、米の旨味が合わさった不思議な味が広がる。
次はヒレカツを一口。
……ジュワッ。
噛んだ瞬間、肉の柔らかさと濃厚な味が舌を刺激する。
口の中全体がこの味を欲しがっているような……ああ、美味しい。
僕(うん……僕はこの味が大好きだった)
107 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/11(水) 06:08:12.66 ID:ePHz4.AO
ばーばーが買ってくれたお刺身、作ってくれたヒレカツ。
この家に遊びに来た初日のメニューはいつもこれだった。
よくおぼえている。
父「よかったな、僕」
僕「うん!」
じ「……あ、父さんよ。僕の入学式のビデオ持ってきてくれた?」
父「持ってきましたよ、早速今から繋いで……」
僕「えっ?」
ば「入学式、僕はどんな姿で映っているのか楽しみだよ」
……そうだ、生でイベントを見る事はできないから、何かと父がビデオを持ってきていた記憶がある。
恥ずかしい思いも随分したような、そんな記憶。
じ「……お、始まった」
ば「どこどこ、僕どこ?」
父「今からほら……」
母「ふふっ」
妹「あ、おーちゃんだ」
108 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/11(水) 06:16:52.11 ID:ePHz4.AO
僕(またこの映像か……)
僕「ぼ、僕トイレ」
逃げるように、僕は先ほどの玄関まで来ていた。
玄関から入って左側に、トイレとお風呂がある。
もちろん別々だ。
僕は鍵をかけ、そのままドアにもたれ掛かった。
あの空間から逃げ出すためにここに来たんだ。
もう少しここにいよう。
僕(……はぁ)
僕(変わっていないな、懐かしい。空気も、人も……)
何度でも言う。
僕はこの家が大好きだった。
いつも、本当にいつも優しい祖父と祖母。
父も母も、こちらに遊びに来ている時は滅多に怒らない。
何より、こっちに来るのは決まって長期休みの時だ。
僕はここで眠っていた時間が……人生の中で一番安心して眠っていた時間だと……。
そう、記憶している。
109 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/11(水) 06:26:38.10 ID:ePHz4.AO
……。
布団の中で、僕はまた同じ事を考えていた。
ただひたすら優しい大人たち。
美味しいご飯、安らぎ、安心、安堵、安眠……。
僕は祖父と祖母が大好きなんだ。
だから毎年こうして遊びに来ては、一緒の時間を過ごす。
たくさん遊んで、たくさん甘えて、僕たちは笑顔で帰って行くんだ。
夏休みになったらまた来るからって、手を降って。
お見送りしてくれる二人の姿を見て……。
二人はいつも笑顔で……。
僕を……僕たちを……。
僕「ぐっ……グスッ……ううっ」
……その夜、僕はまた泣いてしまった。
気持ちから溢れる程の暖かさ。
ただ優しい、優しすぎるくらいのおもてなし。
久しぶりに会う元気な祖父と祖母の姿……。
僕はここに帰って来てしまった。
僕はフカフカの布団の中に包まれ、丸くなって眠った。
ああ、ストレスという感情が無いとこんなにもすぐに眠る事ができる……。
僕(おやすみなさい、じーじー、ばーばー……)
110 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/11(水) 09:19:29.70 ID:qaKr1EDO
結構ざっくりカットしたな
乙
111 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/11(水) 09:47:37.76 ID:ePHz4.AO
>>110
シナリオマイナーチェンジよりいいかな、と思いまして。
一年生の時に彼女が帰らなかった。
その話になります。
112 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/11(水) 09:58:52.06 ID:6UAaMUSO
まあ前の見とけば話の流れは分かるし、女が引っ越さなかったらって一番気になるとこだし
支援
113 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/11(水) 11:58:35.69 ID:lIhzX6SO
>>1
の書きたいように書いてくれ
支援
114 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/11(水) 18:14:29.59 ID:ETIFWBoo
前スレから追いついた
真ED√になるのか?
115 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/11(水) 21:25:57.63 ID:4qOxEK20
1は本当にこの作品で小説書いてるの?
これから書くの?
116 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/11(水) 21:26:36.12 ID:rZAHpwco
書くかもしれないだろ
前レスくらい読めよ文盲
117 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/11(水) 21:26:54.64 ID:maDoneM0
前作はノーマルエンドか
トゥルーエンドくるか
118 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/11(水) 22:47:47.40 ID:RrJUUVko
どっちがトゥルーとかどっちがノーマルとかお前らが決めるものじゃないだろ
119 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/11(水) 23:01:29.39 ID:zqty6oco
便宜上そう言っただけだろ
120 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/11(水) 23:57:22.65 ID:RrJUUVko
便宜上にしろ失礼とは思わないのかね
121 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/12(木) 00:51:03.85 ID:AiHbn6SO
まぁ仲良く
>>1
を待とうぜ
122 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 01:33:40.03 ID:KCYMeQAO
>>115
数日休みだったのもあり、ちょっと書いてみたりはしてます。
で、勢いそのままに募集要項などを調べてみたんですが、未発表の作品に限る、の部分でちょっと引っ掛かってたり。
……まあ、どうしようか悩んでるのも本音です。
123 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 01:45:47.42 ID:KCYMeQAO
>>109
つづきから
……。
僕は何もない気持ちの中で目を覚ました。
日にちはまだお正月で、この家にいるという事は……。
無理に起きて何かをしなくてもいいんだ。
僕の心はすっかり、安心しきるという気持ちを思い出していた。
僕(眠気が気持ちいいや……)
横の布団に目をやると、同じ部屋で寝ていたはずの父はもういない。
僕(ああ、今日もまだマラソンがあるんだっけか)
僕は枕元に置いてある時計を確認せずに、布団の中へ再び潜った。
124 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 01:55:16.00 ID:KCYMeQAO
結局、今回は寝正月をのんびり過ごした形で泊まりの日程は終わってしまった。
じ「もう帰るのか」
ば「また来るんでしょ?」
父「ええ、次は夏休みにでも」
じ「夏ならよ、正月よりは買い物も行けるしな」
……今度は夏休みに来たときにたくさんお出かけしよう、そう言ってお別れをした。
ば「気をつけてね」
じ「またな」
妹「ばいば〜い」
妹は無邪気に手を振っている。
僕も、笑いながら小さく手を振る。
数年ぶりに祖父と祖母の笑顔を見て、気持ちが休まった……そんな懐かしい冬休みだった。
125 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 02:21:14.53 ID:KCYMeQAO
僕「おはよう」
そう言って僕は教室に入る。
冷たい空気が漂うから、一気にストーブで暖められた空間に足を踏み入れる。
「おはよー、あけましておめでとー」
「あ、元気だった!?」
「ねえ、どこか行った?」
教室のあちこちでは、友人たちと久しぶりに顔を合わせた嬉しさからなのか、元気な声が聞こえてくる。
当然僕の方にも……。
女「あ、僕ちゃん明けましておめでとう! 久しぶりだね!」
……ほら。
机に近づくと、それだけで彼女は反応してくれる。
僕「うん、おはよう女」
僕は無難に挨拶を返した。
126 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 02:31:39.01 ID:KCYMeQAO
女「んん〜、もしかして元気ない?」
僕「ううん、普通だよ。女が元気過ぎるんだよ」
呆れながら、僕は椅子に座った。
女「そうかな? 学校久しぶりだからさ。やっぱり元気みたい」
ふ〜ん、といった感じで僕はランドセルの片付けを終える。
確かに会えた嬉しさはあるけれど、その感情を全部外に出すのは別なんだ。
僕(……本当に小学生の時は、もっと自分も元気だったけどさ)
何かを恥ずかしがる事無く、大声を出して走り回っていた日。
記憶には残っていても……いや、残っているからこそもう一度、何も考えない元気な僕に戻る事は出来ないんだろう。
僕は、机に突っ伏してまたボーッとしようとした。
127 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 02:45:12.98 ID:KCYMeQAO
女「……ねえねえこれ似合ってる?」
……そう言って、彼女はくるりと背中を向ける。
そこには僕がクリスマスにあげた、黒と白のリボンが彼女の髪を結びあげている。
綺麗に整ったポニーテールに……後ろ髪が揺れている。
女「どう?」
僕「う、うん。やっぱり可愛い」
思ったままの事を口に出してしまう。
女「えへへっ、よかった」
僕に見せるためにわざわざ付けてきてくれたんだろうか。
僕(何にしても嬉しいや)
僕はしばらく彼女の後ろを見つめていた。
128 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 02:54:26.26 ID:KCYMeQAO
僕「部屋が暗くてあまり見えなかったからね」
女「!」
彼女はいきなりこっちを向いて喋り出した。
女「く、くらいのは……ほ、ほら……」
僕「?」
何か慌てている様子だ。
僕「どうかした?」
女「お、お昼寝していただけで……ほら……」
僕「答えになってないよ……」
別に慌てるような事はしていないはずだ。
キスマークの事で慌てているのか、それとも他に何か理由があるのか……。
僕は思いきって聞いてみる事にした。
僕「女が慌ててるのってさ、もしかしてキスマ……」
女「……!」
ガッ、と僕は彼女の手に口止めをされてしまう。
小さな手が僕の口を覆っている。
女「……みんなの前」
耳打ちするように、僕に話してくれた彼女の顔が何だか赤い。
意外とウブなんだろうか?
それともこういうのを気にしてしまう性格なのか……。
129 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 03:03:52.30 ID:KCYMeQAO
確認をする意味で、僕は彼女の頬と首を見てみる。
が、一ヶ月近くも経っていれば当然赤みなど消えているわけで。
いつもの透き通った白い肌の彼女に戻っていた。
肌を観察している間も、彼女は手を口から離してくれていない。
僕(い、いい加減にさ……)
眼鏡「な……何してるの?」
そんな僕たちの様子を見て、前の席の眼鏡ちゃんが話しかけてくる。
ランドセルを背負っているので、今来た所なんだろう。
女は『わかってるよね?』と言わんばかりの目で僕を睨み付け、それから手を離してくれた。
女「おはよ。ちょっと僕ちゃんが……うるさかったんだよ、ね」
僕「……」
借りてきた猫のように押し黙る。
眼鏡「そ、そうなんだ? ……あ、その髪形かわいいね〜。よく見せて」
眼鏡ちゃんはサッと女の背後に回り、髪の毛をなで始めたんだ。
130 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 03:11:18.22 ID:KCYMeQAO
女「か、可愛いかな。ありがとう」
眼鏡「髪さらさら〜。このリボンも……どこで買ったの、これ」
女「え、ええっと〜」
僕(車で二十分の普通のデパートの中)
女「……も、もらったの」
僕「!」
眼鏡「ええ〜、誰に誰に?」
眼鏡ちゃんが興奮している。
こういう話題で元気になる所を見ると、やっぱり女の子なんだなあ、と思う。
女「サ、サンタさんがくれたの」
眼鏡「そっか〜クリスマスプレゼントだったんだね。いいなあかわいいリボン」
眼鏡ちゃんは相変わらず、彼女の髪をクシクシといじっている。
髪を触られている本人は、チラッと何度も僕の方を見てきたけれど……。
僕はただ小さく舌を出して、彼女たちがじゃれている姿を横から見ていた。
131 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 03:24:39.04 ID:KCYMeQAO
眼鏡「ね、髪形ちょっと変えてみてもいい?」
女「……えっ?」
その言葉に彼女は少し驚いた様子だった。
女「こ、これはダメだよ……」
眼鏡「ダメなの?」
女「う、うん……」
困った感じの女の表情を見るのは、何だか楽しい。
僕は僕で、その光景をニヤニヤしながら見ていた気がする。
女「わ、私ポニーテール好きだからさ。それに、もうすぐで先生きちゃうから……ね?」
眼鏡「そう。それなら無理にはいじらないよ〜」
言葉通り、すぐに先生が教室に入ってきた。
眼鏡ちゃんは自分の席に戻り……久しぶりのホームルームが始まった。
……。
コツン。
先生が話している途中、小さなメモ用紙が頭に当たる。
女からの手紙だった。
僕はそれをすぐに開いてみる。
『何でニコニコしながらこっち見てたの?』
132 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 03:30:55.57 ID:KCYMeQAO
……深い意味など無いのだけれど。
僕『髪形変えるのかなあ、と思って』
……カサッ。
すぐに返事が来る。
女『変えた方がよかった?』
滅相もない。
僕『ただ、困ってる雰囲気の女が楽しかっただけだよ?』
……。
クシャッ。
彼女が横でメモを握りつぶしたかと思うと、そのままリボンを外して……ポニーテールを解いてしまった。
僕(え? え?)
困る僕を見ているのか、今度は彼女がニヤニヤしながらこっちに向いている。
僕(ただ楽しんでただけなのに……)
どうもそれが上手に伝わっていなかったらしい。
僕(とにかく今は……)
僕はまた新しいメモ用紙に手を伸ばし、手紙を書いた。
『……ごめんなさい』
133 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 03:39:47.60 ID:KCYMeQAO
女『何が?(笑)』
丁寧に笑、まで付けて……。
彼女の顔は文字のままに、嘲笑うように僕の事を見ている。
僕『謝るから髪形戻してほしいな?』
ポニーが見られないのは、なんとなく勿体ない気がする。
えもいわれぬ寂しさが、僕の中に漂っている。
女『そんなにポニーテールがいい?』
なんだか攻められている気分だ。
僕『……うん』
手紙の中では、あまり冗談も言えない。
交換日記もそうだが……文章の中の僕は比較的素直だった。
今古い日記を見返したら、何か恥ずかしいセリフも書いていたかもしれない……。
とにかく、文章で聞かれると僕は弱いんだ。
彼女がそれを知っていたのかは、わからないけれど……。
女「……ふぅ」
誰にも聞こえないように、小さくため息をつく彼女。
シュルシュル、と慣れた手つきでまたリボンを巻いてくれている。
僕はとても安心した。
134 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 03:54:17.37 ID:KCYMeQAO
眼鏡「じゃあ、ばいば〜い」
眼鏡ちゃんといつものように別れ、二人で下校。
およそ一ヶ月ぶりのこの道だが、あまり懐かしいとは感じなかった。
あっという間に一ヶ月が過ぎて、一年生の時間も終わりそうで……。
僕「何だか時間が早いね」
女「……そうだね」
僕「昔はこんなに早く感じたっけ?」
女「昔は……もっと遅く感じたと思うよ。毎日が新しい事の連続だったから」
……確かに。
勉強や遊び、学校内での初めてのイベント……。
一年生の時は何でも初めてだったんだ。
毎日目まぐるしいくらいの体験をして、お家で母親の作った料理を食べて……。
同じ24時間でも、随分と密度が濃かった日々だった気がする。
僕(昔の僕は……)
……。
やめよう、思い出しても虚しいだけだもの。
僕は記憶を振り返るのを止めた。
135 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 04:11:48.79 ID:KCYMeQAO
小学生という、一度体験した事のある刺激の中に身を置いていた僕たちの時間の感覚はやはり早いらしくて……。
気が付けば、教室のカレンダーはもう三月になっていた。
三月のイベントといえば卒業式だが、僕たちの学校では一、ニ、三年生が参加をする事はない。
上級生だけのイベントとして卒業式は存在していた。
女「なにかと、時間ができるよね」
僕「そうだね〜」
僕たちはまたのんびりと、一緒の道を歩いていた。
あと一週間で学校は終わる。
それまではずっと午前授業なのだから、こうしてゆっくり歩いていても時間は余る。
僕(帰ったらご飯食べて……夕方には妹とテレビ見て……)
春が近付いていたせいか、僕の頭の中もゆったりとした塩梅になっている。
女「……ねえ、今日暇?」
僕「んっ?」
そんな、生ぬるい季節のような僕の頭に春一番を吹かせてくれる、彼女からの誘い。
僕(……夕方までの予定は埋まりそうだな)
僕は彼女の言葉に耳を傾けた。
136 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 04:19:58.45 ID:KCYMeQAO
女「久しぶりにさ、謎解きしようよ」
僕「?」
女「もう……元の時間に帰る方法や原因を探るんだよ」
僕「ああ……」
最近、どうも生活に馴染みすぎて忘れている事が多いみたいだ。
僕たちのいた場所に帰る方法、しばらくはそれも全く考えていなかったな。
僕「って、言っても……ねえ? ここに来る前日の事も覚えていないのにさ、謎解きもなにも……」
女「前日にこだわらないでさ、もっと色々思い出してみようよ!」
元気に彼女が反応する。
僕「色々、ね?」
女「ちゃんとメモにしてさ、ね?」
もちろん予定は無いので午後から、お昼を食べたら彼女の家に集まる事になった。
僕(……彼女の家に入るのは、これで二度目か)
137 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 04:28:50.40 ID:KCYMeQAO
母の手作りチャーハンを食べてから、僕はまた彼女の家まで来ていた。
僕「お邪魔します」
女「いらっしゃい〜。あがって」
部屋の様子からして、女のお母さんは仕事でいないんだろうか。
僕(やっぱり、一人の時間が多いのかな……)
交換日記に書かれる文章の量が、随分増えている気がしたのもこれで納得がいく。
僕(……暇なら誘ってくれてもいいのに)
それとも、家が近所の眼鏡ちゃんと遊んだりしてるんだろうか?
女「今お茶持ってくるからね〜」
……何にしても、悲しげな表情は最近見ていない。
本当に寂しくなくて元気に過ごせているのか、無理に笑顔を作るのが上手になったのか。
僕(女の事はよくわからないや……)
長い時間一緒にいて、これなのだから。
僕は人間観察というものが下手なんだろう、と自分で思っている。
僕(だって必要以上に観察するのはバカらしいから……)
結局は自分の考え方なんだ、という風にいつも落ち着いている。
……部屋の奥、台所がある方だろう。
彼女がカップを持って現れた。
138 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 04:37:38.50 ID:KCYMeQAO
僕「……今回は普通のココアだね」
女「あ、まだ覚えてた?」
クスッ、と小さく彼女の息が漏れる。
僕(そんなに昔ってわけじゃないからな)
僕「……それで?」
カップに入ったココアをすすりながら、僕は彼女に尋ねた。
一体何を話し合うの、と。
女「ん〜……とにかく何でも。何が理由や原因だかわからないからさ」
僕「しらみ潰しってやつ?」
女「うん!」
彼女もココアを飲んでいる。
液体が喉を通った瞬間、甘い笑顔が目の前に広がる。
僕(……可愛いんだよ、バカ)
無防備な彼女の雰囲気は、何ともいえず僕を魅了している。
女「美味しい……」
……はっ。
見とれてボーッとしていてはいけない。
心の中の呟きをかき消すように、僕は慌てて言葉を発した。
僕「で、でも何を思い出せばいいのか……」
女「……私ね、あれから少し考えたんだけどさ」
139 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 04:48:29.24 ID:KCYMeQAO
女「もしかしたらさ、私たちだけじゃないのかも、って思ったの」
先ほどまでの甘い顔から一転、少し俯いてカップをくわえている彼女の目は、真剣そのものになっていた。
僕「だけじゃないって……何が?」
女「記憶を持って、生活を送っている人だよ」
僕「僕たちみたいに……?」
女「うん。記憶があって時間を戻ってたり、私みたいに違う場所に住んでいるとか……」
僕「……なるほど。確かに他にもそういう人はいるかもしれないね」
普段なら頭ごなしに否定はするけども……。
僕たちみたいな例もいるんだから、とりあえずは賛同をしておく。
女「やっぱそうだよね! だからその人を探してみようと思うんだけど、どうかな?」
僕「探すって……どこを?」
女「決まってるじゃん、小学校の中だよ!」
140 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 05:06:32.38 ID:KCYMeQAO
僕「……どうやって?」
女「ん〜、昔はこの学校にいなかった人を探して……」
僕「全校生徒の顔なんて覚えてないから、昔もなにも無いんだけど……」
女「じゃあ、来年入ってくる一年生の中に大学の後輩がいないか探すとか?」
僕「なんで大学限定なんだよ。そんな狭い範囲で不思議な現象は起こらないよ」
女「……私たちの間で起こってるじゃんか」
僕「……」
とにかく、女の提案には賛成が出来なかった。
女「え〜、なんで?」
僕「その人がいる保証もないし、確率も限りなく低いだろうし……仮にいたとしても、確認する方法が無いよ」
女「んん〜……」
彼女はまだ納得してくれていない。
僕「確実にその人が記憶を持った人ならいいけどさ、大抵は聞いて確認するまではわからないと思うんだ」
女「まあ、ね」
僕「あんまり記憶の事……他の人に話さない方がいいって言ったのは女だよ?」
女「か、確認のとこまで考えてなかったから……」
141 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 05:12:27.27 ID:KCYMeQAO
僕「……でも、一生懸命考えてくれたんだよね。ありがとう」
女「ん……」
頭を軽くポンポンと、撫でるように叩いてあげる。
正直、何も考えていなかった僕よりも立派だと思っていた。
僕「まあ、探すだけ探してみるよ。見覚えの無い人とかも……いるかもしれないしさ」
女「僕ちゃん……」
僕「全校生徒なんてもちろん覚えてないし、あまり関わった事のない学年もあるから難しいけど……」
女「うん、ありがとう……」
彼女はこれだけで、少し泣きそうになっている。
彼女の意見を受け入れて、行動する。
そんな事は僕にとって簡単にできる事なんだ。
彼女が喜んでくれるなら、僕は何でもする。
……泣きそうな理由がそれかどうかはわからなかったけど。
僕は彼女のために行動する事を約束したんだ。
142 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 05:24:41.27 ID:KCYMeQAO
女「……話し合い、終わっちゃったね」
僕「そうだね」
その後も色々と意見を出したり、昔を思い出したりはしたけど何も出てこなくて……。
昼の三時前には今日の目的の内容が終了してしまっていた。
僕「終わったね〜」
女「ね」
僕「……」
女「……」
沈黙。
彼女といて沈黙したのは、どれくらいぶりだろう。
確か、クリスマスの夜にイタズラがバレて……気まずい空気が流れた時以来か。
僕(もう三ヶ月近くなんだ)
僕はまじまじと、彼女の首筋とリボンが巻かれた頭を見つめている。
相変わらず、彼女のポニーテールは美しい。
僕(髪が揺れている……触ってみたいな)
女「……なに、そんなに見ちゃって」
視線に気付いたらしく、彼女が話しかけてきた。
僕「いやあ、ちょっと触ってみたいな、ってさ」
女「ん、どこに?」
僕「髪の毛」
143 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 05:34:19.80 ID:KCYMeQAO
意外にも、彼女は触る事をあっさりと許してくれた。
女『僕ちゃんなら乱暴に触らないだろうから、ね』
僕(……人畜無害)
そんな事を思い返しながら、僕は女の髪の毛を触っている。
リボンをほどいてもらい、今はロングの彼女に戻っている。
手櫛で、彼女の髪の毛を指と指の間に這わせていく。
なめらかな手触りが僕の指の付け根を刺激している。
僕(ああ、気持ちいい……)
女「ポニテじゃなくていいの?」
僕「触る時は、サラサラに触りたい」
女「……変なの」
僕「手触り気持ちいい……いい匂い」
シャンプーの匂いだろうか?
手を動かして髪がそよぐ度に甘い良い香りがしてくる。
僕(密に集まる虫の気分ってこんな感じなのかな……)
目の前には甘い彼女の匂いが広がっている。
144 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 05:41:59.85 ID:KCYMeQAO
顔を近づけると、それだけ匂いは強くなる。
僕(も、もう少し……)
僕は更に顔を近づける。
もう鼻の頭に彼女の髪の毛が触っているくらいだ。
僕(ま、まだ……)
僕の匂いを感じる部位は、とうとう彼女の髪に吸い込まれるように……。
……ピトッ。
僕(あ)
気が付くと、僕の顔は彼女の頭にピッタリとくっついている。
女「……ひゃ!」
僕(……まあいいや)
彼女の反応も気にせず、僕は彼女の頭に顔を埋めたまま刺激を求める。
一番欲しいのは嗅覚への……刺激。
それは僕にとってご褒美のような……そんな匂いだ。
女「なに? 匂い嗅いでる?」
僕「う、うん……」
彼女が話して頭が揺れると、また自分の中の新しい部分に匂いが届き出す。
女「触るだけじゃなかったの?」
僕「だ、だって……」
145 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 05:50:47.87 ID:KCYMeQAO
女「……ま、いいけどさ」
僕「い、いいの?」
女「うん、別に。ク……クリスマスのあれに比べたら、そんなの……」
僕「あれって、キスマーク?」
女「しばらく真っ赤だったんだよ、バカ……」
彼女は少し下を向いて、恥ずかしそうに言葉を吐いた。
僕はそんな彼女の姿を見て、少なからず興奮してしまった。
僕「……恥ずかしかった?」
女「学校は無かったし、お母さんにも何も言われなかったけど……」
僕「ごめんね。次は見えない所にするから」
女「うん、そうしてね」
女「……あれ?」
自然に返事をした彼女。
思わず自分で疑問に思ってしまったようで。
僕「ふ〜ん、見えない場所ならしていいんだ?」
女「よ、よくないわよ! 今のは……流れで、そ、そのまま言っちゃっただけで……」
慌てる彼女が、可愛い。
またイジメたくなってしまう。
146 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 05:57:52.93 ID:KCYMeQAO
僕「見えない場所だと、この辺りかな?」
女「……ひっ!」
ちょうど首の真後ろの……後ろ髪で隠れている部分に吸い付いてみる。
女「ま、また吸ってる……」
僕「……ん」
唇を離したら、それで終わり。
赤い小さな印が彼女の首に残っている。
女「むう〜……」
僕「見えないから大丈夫だよ?」
女「それはそうだけどさ〜……なんかイジメられててムカつく……」
彼女は僕に優位に立たれるのが嫌なんだろうか?
今まで何かとイジメられてきた記憶と照らし合わせてみると……多分、そうなのかもしれない。
女「クリスマスの時は寝込みを襲われて……さっきはいきなり後ろから……僕ちゃんてケダモノだよね」
僕(そういう言葉攻めで来たか……)
147 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 06:05:35.32 ID:KCYMeQAO
僕「髪の毛の匂いで興奮して……」
女「興奮したらチューしちゃうの?」
僕「……いい匂いがしたから、つい」
女「……ふ〜ん」
彼女の顔が段々とニヤついていく。
女「じゃあ髪の毛触るの禁止。匂い嗅ぐのもお預けだからね」
僕「よ、予想はしてたけどさ……それはちょっと困る」
女「困るのは私だよ〜。触られる度にマーク付けられたら大変だもん」
それは確かにそうだけれど……。
僕「み、見えない場所だから……許して?」
必死の抵抗だ。
女「ダメ!」
一蹴……抵抗も虚しい。
148 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 06:10:10.96 ID:KCYMeQAO
僕「お、お願い!」
両手を合わせて、彼女に最後のお願いだ。
女「……そんなに髪の毛好き?」
僕「う、うん!」
女「触りたい?」
僕「触りたい」
女「ん〜……」
彼女はまたニヤニヤしながら僕を見ている。
最終的にはこうなってしまうのか。
女「じゃあ、明日一日だけ言う通りにしてくれたら、許してあげようかな?」
僕「ほ、本当に?」
女「うん」
僕「……無茶な条件じゃないよね?」
女「大丈夫だよ。とにかく明日……ね」
僕「う、うんわかったよ……」
……。
149 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 06:17:07.40 ID:KCYMeQAO
次の日
僕「い、いってきます」
僕はいつもより二十分早く家を出た。
それが彼女の命令だった。
正確には『学校が始まる前に私の家に寄る事』だったけれど。
余裕をもって行動するには、これくらいの時間が必要なんだ。
……僕は足早に家に向かっていた。
そして言われた通り、朝から僕は彼女の家の中にいる。
女「おはよう、僕ちゃん」
既に支度を終えた彼女は、僕と一緒に居間に座っている。
僕「う、うん。約束通り来たけど……何をするの?」
女「……クスッ」
女「お返し」
僕「……え?」
150 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 06:27:03.36 ID:KCYMeQAO
そう言うと彼女の顔……正確には彼女の唇が僕の首筋を吸い込んでいる。
僕「!」
唇の間から空気が漏れる音が響く。
僕「お、お返しって……」
僕はジタバタと抵抗しようとするが、すぐに彼女に両手を押さえつけられてしまう。
女「……ぷはっ。暴れないの。髪の毛触りたいんでしょ?」
僕「う、うん……」
女「だったら、ほら……動かないでね」
次はその唇が、僕の頬にくっついて……強い力で吸われているのがわかった。
僕「ま、待て女。つ、付くから……付くから!」
女「……」
唇も彼女も、僕を離してくれない。
離してくれたと思ったら、また首筋、逆の頬、首の裏……顔の周辺は全て、何度も吸われてしまった。
当然吸われた部分の肌は真っ赤になっている。
女「……こんなものかな」
僕「こ、こんなに赤くなって……学校行けないよ……」
女「ふふっ、今日はそれで学校行くんだよ」
僕「……」
女「ほっぺた、リンゴ飴みたい。首だってすごい虫刺され……クスッ」
151 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 06:41:40.22 ID:KCYMeQAO
眼鏡「……あ、おはよう。僕ちゃんに女ちゃん。二人一緒なんて珍しいね」
女「おはよう、眼鏡ちゃん」
僕「……」
教室に入ったら、真っ先に眼鏡ちゃんが挨拶をしてくれた。
席が近いんだから当然なんだろうけど、今は顔を合わせたくはない。
眼鏡「……僕ちゃん具合悪いの? 下向いたままだけど……」
女「そんな事ないよ、元気だよね? 僕ちゃん?」
下を向いていて見えないが、女がどんな表情をしているのかだけは相変わらずよくわかる。
僕「う、うん……」
眼鏡「……! 顔が真っ赤だよ、風邪?」
チラッと顔を上げただけで、その印が彼女に見つかってしまう。
眼鏡「く、首までなんかチクチクが出てるよ〜……」
僕「だ、大丈夫。大丈夫だから……ね?」
女「うん。それくらい大丈夫だよね、僕ちゃんならさ?」
……弱味になっているとはいえ、眼鏡ちゃんの前で罰ゲームをするのか。
僕(今度絶対仕返ししてやる……)
うろたえる眼鏡ちゃん、満面の違った種類の笑顔で僕を見つめる彼女。
二年生になっても、このメンバーで笑えるんだろうか。
こんな考えでも引っ張り出してこなければ、わけのわからない恥ずかしさに押し潰されそうだったからだ。
僕は真っ赤な首筋と、何か目の前の現実から逃げるような遠い目をしながら、そんな事を考えていた。
もうすぐ一年生が終わる。
152 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/12(木) 06:44:12.54 ID:KCYMeQAO
続。
お盆期間はあまり時間出来ないかもしれません。
それでも進めてはいきたいな、とは思いますけど。
小説の事もまた考えてみたりします。
153 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/12(木) 07:53:28.29 ID:X9JvqcSO
なんでだろう
おっきした
154 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/12(木) 08:31:45.94 ID:5o0lYAoo
>>122
未発表ってのは「商業上」なので個人サイトに投稿した奴とかは別におkだったはず
155 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/12(木) 18:46:04.82 ID:TlrjEZQ0
本気で小説書くなら、こkに投稿する時間無くならない?
とマジレス
156 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/13(金) 10:00:56.10 ID:rhNSjUAO
>>154
なるほどそういう形なんですか。
見ると、自分のホームページに公開してある作品のような物でも大丈夫な所もあったり……。
参考になります。
>>155
正直、時間は無いですね。
どちらかを書くと、どちらかを放り出す形になってしまうのが……。
157 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 10:14:50.88 ID:KE/p6eMo
1主がんばれー
158 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 16:55:42.11 ID:Hzmkat.0
1自身はどうしたいの?
本気で作品作るなら、このスレに投下してる時間なんてないだろ?
俺はそれでも応援するけど
159 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 18:32:42.12 ID:KE/p6eMo
なかなかだよね1主の作品
いい感じだと思うよー
たくさんある臭い小説集はするけど(笑
160 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 18:33:55.99 ID:AR3bQMso
1主ってなんだよ
さっさと巣に帰れ
161 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 18:37:34.50 ID:KE/p6eMo
ばかがいるーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
顔だけにしとけよ冗談わ(笑)
はいはいわろすわろすwwwwwwとでも言えばいいのかな?^^
お前もいい加減学ぼうぜwwwwwwwwww
レスも民度が低いなGIP(笑)は
162 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 19:17:51.45 ID:WS7MKgDO
荒れてんね
163 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 19:27:49.56 ID:KE/p6eMo
縦読みも分からないのか最近のもしもしは
164 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 19:29:09.57 ID:PStTTl.o
そういうのやらなくていいんで
165 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 19:32:51.84 ID:KE/p6eMo
あはい
166 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/13(金) 20:07:20.77 ID:rhNSjUAO
>>158
作品用にしっかり書いて仕上げていきたい、と今は考えています。
ここには、投下ではなく報告やらが主になってしまいますが……。
続きが書けないスレとして、意味が無くなったなら削除依頼もするつもりです。
167 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 21:26:41.39 ID:3VndYbk0
経過報告だけでもいいし、ここに作品投下しなくても俺は応援するよ。
ほかの人はどういう意見かはわからないけど。
168 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/13(金) 22:29:30.36 ID:fvBNXNg0
俺は続きがみたい
169 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 22:40:03.36 ID:m3EQ8gso
俺も続きが見たい
170 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 23:16:08.29 ID:Hzmkat.0
むしろ小説で続きを、派
171 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/13(金) 23:40:35.58 ID:nY7doASO
俺が読むSSってなんで最後までいく作品が少ないんだろ
172 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/14(土) 01:15:41.39 ID:9gODx.SO
経過報告でもいいぜ
173 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/14(土) 01:18:08.86 ID:P3qaows0
俺は続きが気になるよー
174 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/14(土) 08:25:33.96 ID:PwOwwpko
異常な携帯率
パソコンは規制されてないんだよ
175 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/14(土) 08:38:40.37 ID:z0kZ8EDO
ケータイもPCも全板規制喰らってるのにPCの専ブラ使う気にならない
ROMと簡単な書き込みならケータイの方が楽かと
176 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/14(土) 08:57:04.29 ID:PwOwwpko
なるほど
それで携帯大量ですか
携帯が早ければ文句もないのにな
177 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/14(土) 10:47:20.63 ID:9gODx.SO
このスレみたくまったりペースならなんら問題はないのぜ
178 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/14(土) 15:02:28.13 ID:YPO4roI0
まあ1の好きにやってくれ
あ、でも小説でちゃんと書いたりしたら最初にお披露目とかは楽しみかも
179 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/15(日) 06:34:19.86 ID:w9Tn1MAO
様々な意見をありがとうございます。
この時期、忙しくてなかなか時間がとれず……書く、書かない以前の問題になっているのが正直な所になります。
180 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/15(日) 07:19:43.77 ID:w9Tn1MAO
そして、自分の意志なんですが小説を書いていく方に時間を割きたい、と正直思っています。
ここに書く事も考えましたが、掲示板の、パソコンに映る文構成では無く、やはり紙面上での書き方を意識して書いていきたいと思いました。
続きを楽しみにしていた方には、本当にすいません。
書かせて下さい。
181 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/15(日) 08:53:22.45 ID:IZuo4ESO
それが
>>1
の意志なら仕方ない
頑張れよ
182 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/15(日) 09:13:22.09 ID:A3MuWyoo
まぁそれはこっちがぐちぐち言うことじゃないし別にいいんだが結局このスレではもう書かないということ?
183 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/15(日) 13:58:07.38 ID:NOJZJgSO
制作状況を投下してくれんのかな?
184 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/15(日) 15:22:40.63 ID:yPi0v520
頑張れ。超応援する
そういえば1はずっと携帯で書いてるけどパソコン持ってませんてオチじゃないよな?
185 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/15(日) 18:23:44.99 ID:LaUHNa60
応援するぜ!
このスレでの報告はもう無いってこと?
186 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/15(日) 19:15:51.98 ID:Ipp3/ioo
文章は書かなくてもいいから作品の出来具合とかたまに教えてくれたらいいな
187 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/16(月) 05:36:35.94 ID:1CPVFwAo
報告報告って何様だよ
ひたすら待てばいいだろ。そのために製作移動してきたんだし
188 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/16(月) 10:29:12.29 ID:Ft2svADO
もうこのスレ落としてもいいんじゃ
189 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/16(月) 15:38:30.03 ID:.Ro/EjQo
>>188
お前は一体何を言ってるんだ
落ちる訳ないだろう
190 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/17(火) 00:30:49.01 ID:OYANPgDO
HTML化の要望出してもいいんじゃってこと
191 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/17(火) 02:00:51.04 ID:0wVPUBo0
作品でたらここで発表してくれるのん?
192 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/17(火) 02:18:19.42 ID:HpFuVIAO
容認してもらい、ありがたいです。
このスレにはもう書かないでしょうが……そうなるとこのスレの存在意義がなくなってしまうのかな、と。
報告しても、それで楽しませられる自信は無いので、スレはやっぱり落とすのがいいかなと考えてます。
パソコンは持ってます。
携帯だと思い立ってすぐにポチポチ書けたので……。
よく言えば簡潔、悪くいえば薄くなってしまいますが。
HTMLと言うと、HP?
193 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/17(火) 04:43:53.14 ID:Z18BaoSO
>HTMLと言うと、HP?
スレ落としてもらうってことだとおも
ただ小説が出るとして、その時またスレ立てたんじゃ気付かない奴も多いだろうからHPなりなんなりで知らせた方がいいかもしれんね
194 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/17(火) 05:06:24.33 ID:DBKgkQIo
>>192
ここはスレを放置しても自動で落ちないからほっとけばどんどん溜まって板の負担になるのよ
だから1000までいったり全部終わったり作者が筆を折ったり…色々理由はあるけど、存在する必要のなくなったスレを管理人に落としてもらう(html化)スレがあるのよ
■ HTML化依頼スレ Part1
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1190564438/
195 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/17(火) 05:59:38.72 ID:HpFuVIAO
>>191
>>193
発表なんて恐れ多い事です。
書いて、賞に応募等はしてみますけど……作品が世に出るかは別の問題ですので。
知らせる手段も今は皮算用かなと思いますし、ここ意外ではあまり活動報告も無いでしょうし……。
>>193
>>194
なるほど、ありがとうございます。
帰ったらまた読んで、そっちの落とす準備もすすめてみますね。
196 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/17(火) 06:19:42.52 ID:XDpCOw.o
1が落とすって言うなら仕方ないか
またどこかで見れますように
197 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/17(火) 22:59:46.22 ID:B/HCK2AO
バイバイかぁ
198 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/18(水) 20:08:09.15 ID:9L6pf5w0
名残惜しい
199 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/18(水) 21:30:41.70 ID:VNmMFgE0
活動報告をする場くらいは作って欲しい
携帯用の簡単なHPでもいいから
200 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/19(木) 05:29:47.14 ID:KhTNqUAO
あまり書き込みができず申し訳ないです。
>>199
んー、報告が需要あるならこのスレでもいいのかな、とも考えたり。
個人的に、文章書けないのは申し訳ないので落とそう、と考えていたので……。
22日を過ぎたら一段落するので、落とすにしろHP作るにしろ、それまで少し待って下さい。
201 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/19(木) 09:11:55.02 ID:mC6fYQSO
了解っすー
202 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/19(木) 10:26:22.92 ID:ehZwWWoo
敬語使えよタコ
了解しました1様。22日を過ぎるまで待ちますわ
203 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/19(木) 20:03:53.57 ID:Y1ET2JQo
了解は目上の方には使えませんよ
承知いたしました(^-^)だな
204 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/19(木) 20:06:16.78 ID:ehZwWWoo
ごちゃごちゃうるせーよ小学校でつかまえんぞ
205 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/19(木) 20:06:44.15 ID:ehZwWWoo
あれID変わってない
パー速と違って不便だなおい
206 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/19(木) 20:58:19.32 ID:OS6L4Dwo
御意!
207 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/20(金) 01:07:15.43 ID:A.EW72AO
イエッサー
208 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/20(金) 08:57:00.95 ID:7BymaMSO
仰せのままに
209 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/20(金) 16:59:47.42 ID:uF.yERg0
HP作るのが手間ならここでもいいと思うよ
210 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/20(金) 18:30:31.70 ID:U/QVUYco
>>209
同意
211 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/20(金) 23:19:31.65 ID:aodyzDQo
バーーーローー
212 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/21(土) 11:43:25.07 ID:oKyuJ5M0
みゃー
213 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/22(日) 02:43:05.01 ID:MLR7O2AO
ここでいいならここでも……。
本当に報告くらいしかできませんが、スレが残るならこまめに書き込みはしようって考えにはなりますけど……それで大丈夫ですかね?
214 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/22(日) 02:45:47.66 ID:wFJO5FAo
うん
215 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/22(日) 03:15:08.74 ID:1x9aIpo0
いいのでは?
216 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/22(日) 04:27:49.34 ID:JQbBe2SO
おk
217 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/22(日) 08:05:14.41 ID:AU4D.Xoo
大丈夫
218 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/22(日) 12:14:14.66 ID:duW0T6M0
なんでss書く時だけ敬語になるやつ多いんだ?
219 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/22(日) 12:19:14.64 ID:wFJO5FAo
主がか?
それともリスナーか?
220 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/22(日) 14:29:50.05 ID:duW0T6M0
主()が
221 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/22(日) 14:41:26.56 ID:wFJO5FAo
あからさまな釣りだろかかってんじゃねえぞ
ニコ厨なら1主にすんだよ
〜主って言葉が大好きだからな
それでどっちなんだよ
敬語使うの俺らか1か。氏ねカス
222 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/22(日) 19:14:19.00 ID:58OvO9so
SS書いてる1が敬語使ってしまうのはある意味仕方ないこと
誰しも自分の作品を気に入ってもらいたいっていうのはあるだろうが
敬語使って見てる人に媚売ってんだよ、簡単に言えば
223 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/22(日) 23:25:01.60 ID:sY0VdN6o
媚び売るって言うよりは評価されるためには下に入るっつーいかにも日本人らしい行動だと思うけど
224 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/22(日) 23:52:32.00 ID:KwFYlEDO
ここの用途にも反するし書かないならhtml化しちゃえば
225 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/23(月) 11:05:20.62 ID:wu/m62AO
>>224
用途が違うならやっぱり落とすべきですかねー。
HP作っても報告だけだと何だか……って気もしますし。
活動報告は、またたまにVIPで別のSSスレをたてて話す機会がもしもあったら……ぐらいが丁度いいのかな、と。
夕方辺りでHTML化の依頼を出してきますね。
226 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/23(月) 11:31:23.56 ID:HDqU8Q6o
VIPじゃ見つけにくいしパー速にでも立てたらいいんじゃね?
227 :
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:2010/08/23(月) 11:34:28.15 ID:2bKkhpA0
>>221
220だが
主が といってるんだけど^^
228 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/23(月) 11:37:23.16 ID:gEA14y2o
>>225
なんだったらtwitterとか楽でいいと思うけどなー
229 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/23(月) 12:28:04.47 ID:1r/qiISO
パー速だな
230 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/23(月) 18:52:39.29 ID:wu/m62AO
>>228
ツイッター、数ヶ月前に作ってそれ以来放置中……。
とにかく、PCで文章作って頑張ります。
本に出来ないような状態に……続きをパー速で。
こっちのスレまで付き合っていただいた方、ありがとうございました。
231 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/23(月) 18:54:02.09 ID:/5ZhKSoo
>>227
お前もキチガイか?
[
ピーーー
]よアホ
232 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/23(月) 19:11:16.44 ID:79Vuw7so
まーた始まった
夏ですねー
233 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/23(月) 19:42:25.38 ID:GCgXIsco
>>230
残念だが仕方ない
パー速のスレタイは分かりやすくしてくれ
乙でした
234 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/23(月) 19:45:47.61 ID:/5ZhKSoo
すげえどうでもいいことに突っ込む低能ちゃんが悪い
パー速に来るなよ能無し
235 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/23(月) 20:41:29.65 ID:Gp8uHjwo
大層乙であった
236 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/23(月) 21:07:33.81 ID:wu/m62AO
HTML化依頼してきました。
ツイッターはまた使う機会ができたらという事で。
>>233
多分同じスレタイで立てると思います。
同じでなくても似たような題名にしますので……いつになるかはわかりませんけど。
あと、9月にどうしても一つだけ書きたいSSがあるので……機会があればまた、という事で。
237 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/23(月) 22:58:14.08 ID:ICmjCkU0
>>236
お疲れ様
またどこかで会えることを楽しみにしてます
238 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/24(火) 11:51:53.39 ID:4Om.cLwo
大層乙であった
続きはパー速かぁ・・・パー速のSS限定隔離所がここじゃなかったっけ
239 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/24(火) 15:46:24.41 ID:4bYHh7c0
>>236
お疲れ様でした
またいつかあなたの作品を読んでみたいです
240 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/24(火) 17:47:26.21 ID:.s8pis60
記念パピコ
241 :
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[sage]:2010/08/24(火) 20:40:30.55 ID:JDttmASO
またな
242 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/24(火) 22:11:08.50 ID:uB7QDEAO
>>238
なん……だと……。
やっぱりSS系はこっちなんですかね。
243 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/25(水) 01:13:18.00 ID:RxzUxkDO
文章投下せず雑談、状況報告だけになるならパー速おkかも…
他スレの話で悪いが、本編終了→雑談スレと化したのがパー速にはある。
ただこっちと違ってあっちはSSがパー速で書けた時期から続いてるスレだから、こっちから移転できるかどうかは確証は持てないです。
244 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/25(水) 05:37:28.74 ID:88dUa2AO
ありがとうございます。
文章書くなら製作、という具合ですかね。
まあ、何ヵ月か後になるとは思いますけど……。
>>237
-
>>241
挨拶くれた方、ありがとう。
またいつか、どこかで。
245 :
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[sage]:2010/08/25(水) 11:20:25.62 ID:Ht9eHRso
1愛してる
いつでも掘っていいよ
246 :
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[sage]:2010/08/25(水) 12:38:04.87 ID:55xBa4k0
九月に書きたいSSってこのシリーズ?
それともハルヒのほう?
247 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/25(水) 18:11:53.98 ID:N7N5dQSO
報告ならSS書く訳じゃないからパー速でいいんだぜ
248 :
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[sage]:2010/08/26(木) 02:25:59.73 ID:a.0QEEAO
まだ書ける
249 :
◆MwShXzzZ3Y
[sage saga]:2010/08/26(木) 03:26:45.94 ID:xAOQKoAO
>>246
このシリーズではないけれど、僕と女(別人)で書きたいな、と。
ハッピー、バッド。幸せ、不幸せ、ラブラブ。どうするか考え中です。
ハルヒの方は序盤でストップしてます……密度が濃くてなかなか。
>>247
報告は……多分新しくスレを立ててするような事はないと思います。
なんか報告『だけ』になってしまうのは申し訳ない気がして。
文を書くからにはやっぱり楽しんでほしいから、と考えてしまう。
悪く言えば、気にしすぎなんでしょうけど、ね。
250 :
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:2010/08/27(金) 18:19:30.68 ID:o58FTDE0
楽しみにしてるよ
251 :
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[sage]:2010/08/27(金) 22:05:31.06 ID:5H/DIISO
その時も同じ酉で頼むぞ
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クオリティの高いサービスを貴方に
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