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シャナ「あんた何者なの?」上条「不幸だ……」 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :プロローグ [sage]:2010/08/18(水) 00:46:34.00 ID:uDUdSkDO
 上条当麻は不幸な人間である。 夏休み一週間であるその日も上条当麻は不幸であった。


 七月十二日

 朝、さぁて今日は休日だしゆっくり寝るぞー、と二度寝しようとした矢先に童貞を捨てるために不良ぶっている隣人土御門元春にゲーセン行くにゃー、と叩き起こされ、財布を落とし、クラスメイトで学級委員の変態青髪ピアス(もちろん本名ではない)と合流し、携帯を無くし、ファミレスでは上条の料理だけ忘れ去られ、あげくのはてにはビリビリ中学生に追いかけ回される。

 普通の人間の一年分くらいの不幸を一日で消化した上条は、しかし、今からさらなる不幸が待ち受けていることを知らない。
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 00:47:34.99 ID:MA2IWnwo
|∧∧
||◕‿◕)何かが始まる予感・・・
|とノ
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 00:48:32.77 ID:uDUdSkDO
訂正

一週間→一週間前
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/18(水) 00:49:50.92 ID:uDUdSkDO
 そして、これから起こる出来事が、上条当麻という人間の人生を大きく変えることになる、なんてことも当然知っているはずがなかった。

 しかし、それは突然訪れる。

 七月十二日

 上条当麻の日常は、

 あまりに呆気なく、燃え落ちた。

 あるいは、燃え上がった。




 ―――『幻想殺し』と『炎髪灼眼』が交差するとき物語は始まる。
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 00:50:36.37 ID:6f09VOc0
期待
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 00:53:43.98 ID:8n11tEoo
これはC
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/18(水) 00:56:53.13 ID:uDUdSkDO
注意

1、この作品は駄文です。期待を持たずにご覧ください

2、作者の勝手な解釈が入る恐れがあります。

3、更新速度は未定です。ご容赦ください。

4、文句などはどんどんいっちゃってください。

5、作者は禁書は全巻、シャナは三年前までの巻しか見ておりません。
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 00:57:48.11 ID:8n11tEoo
>>1
どんとこい!
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/18(水) 00:59:38.62 ID:uDUdSkDO
 突然、世界が変化した。

 学園都市第七学区の裏通りを歩いていた上条当麻は、 しかし、特に驚きはしなかった。

上条(またなんかの実験か……? 不幸だぁ。)

 そう、ここは学園都市。そして上条は不幸な人間である。変な大学かどこかの実験や事件に巻き込まれることは日常茶飯事であった。

 しかし、だんだん様子がおかしいことに、上条は気付いていく。

 なにも、気配がなかった。それどころか、周りを見渡してみると、側にいる何人かの不良が動くのをやめていた。

 そう、まるで時間が止まったかのように。


上条(おいおいどうなってんだ、これは。なにかの能力か?……いや時間を止めるなんて能力聞いたことないしこれは超能力者レベルじゃ……)

 突然、思考が停止した。いや、させられた。上条は目の前いる「もの」を見つめていた。
10 : ◆xjpNgvhR2E :2010/08/18(水) 01:05:27.21 ID:uDUdSkDO
 そこにいたのは、奇妙な、学園都市にすらないような不可解なものであった。

 一つは、マヨネーズのマスコットキャラそっくりな、しかし、上条の二倍はあるような三頭身の人形。

 もうひとつは、滑らかで乾いた質感を持つ金髪をした、美女。いや、美女の人形、だった。

 は、と思わず上条は口に出した。怪物たちは、上条にはまだ気づいていなかった。上条は頭が麻痺したようになりながらも、逃げないと、とだけ思った。

 しかし、上条は見てしまった。

 怪物達が口をぱっくり開けたとたん、

 周りにいた不良達が猛烈な勢いで燃え上がるのを。
11 : ◆uFy7yfmNH. :2010/08/18(水) 01:09:07.91 ID:uDUdSkDO
 燃え上がった人々は、すぐに元に戻っていった。そう、服も焦げず肌も爛れずに。

 しかし、もとに戻った人々は、先程までとは全く違っていた。そう、見た目ではない根本的ななにかが。

 上条はそのさまを放心して見ているしかなかった。

 そんな彼の姿を、怪物たちがようやく気づいた。

キューピーもどき「なんだぁ、こいつ」

金髪人形「さぁ……、貴方御"徒"では……ないわよね」

キュピも「フレイムヘイズ? でもないね」

金髪人形「"トーチ"ですらない……? なにかしら、これ? ……まぁ飛びきり変わった人間かしら? ご主人様が興味を示されるかもね」

キュピも「やったあ、お手柄だぁ」

 キューピーちゃんが上条へと走り寄ってきた。

 上条は路地裏の喧嘩ならかなりなれている自信がある。しかし、二メートルオーバーのキューピーちゃんに襲われるなんて経験はなかった。

 上条は立ち尽くしていた。キューピーちゃんは上条のはらを、土管ほどもある腕で掴む。

キュピも「いただきまーーーーす」


そして――――
12 : ◆8NrfnElaQs [sage]:2010/08/18(水) 01:13:15.14 ID:uDUdSkDO
 上条は突然地面に叩きつけられた。

 なにがあったんだ、とふとみると、自分を掴んでる巨腕が肘からすっぱり断ち切られていた。

キュピも「ごっ、がァァァァアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああッッッ!?」

片腕を失ったキューピーちゃんは、叫び、よろめいた。斬られた断面から、薄白い火花がパチパチ散っていた。

 上条を掴んでいた巨腕が、同じく薄白い火花となって散った。

 上条は、光が薄れた後に、見た。

 灼熱を思い出すような、赤く、赤く、どこまでも赤い長い髪を。

 マントのような、黒寂したコートを。

 少女、のようだった。しかし少女の、コートの袖先からのぞく指は、大きな刀を握っていた。
13 : ◆6EAUwMdaTY [sage]:2010/08/18(水) 01:17:23.87 ID:uDUdSkDO
少女「どう、アラストール?」

 突然、少女が言った。

??「"徒"ではない。いづれも、ただの"燐子"だ」
 と、姿の見えない誰かが答えた。

キュピも「よぉぉくも僕の腕をぉぉぉ!!」

 腕を斬られたキューピーちゃんが、少女へと襲いかかる。しかし、次の瞬間、

 少女は神速とも呼べる速度で、キューピーちゃんの膝元に踏み込み、彼(?)の足を叩ききった。

キュピも「え、え、炎髪と灼眼……!!」

 足を斬られ、倒れたキューピーちゃんは、自分の相手を見て、恐怖とともに呟いた。

 少女はそれを気にもせずキューピーちゃんの頭部を無造作に両断した。
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 01:21:03.20 ID:uDUdSkDO
 人形が弾け飛び、その余韻が消えるまで数秒。少女はようやく上条を見た。

 少女は、中学生にも満たないような、背丈と顔立ちだった。しかし、その赤い瞳と髪は、あまりにも強烈だった。

上条「……あー、その、助かった。ありがとう」

 上条はなんとか声を絞り出した。しかし、少女は上条を無視して言った。

少女「アラストール、コレ、なに?」

??「ふむ、どうやら、"徒"でも、"燐子"でもないな。フレイムヘイズでもないようだが……、なぜ封絶内で動いている……?」

少女「アラストールでもわからないのね……。っ!?」
 突然、いなくなっていた金髪人形が上条へと砲弾のように飛んできた。

上条「なっ!?」

 上条は、とっさに『右腕』を振りかざした。上条の右腕に、金髪人形が触れる。

 次の瞬間、 金髪人形は 一瞬にして弾けとんだ。

少女「……!?」

 少女が驚いたような顔をした。金髪人形が弾けとんだあとから、小さな人形が飛び出した。

人形「ちいっ!」

 飛び出した人形が炎髪の少女と対峙する。
15 : ◆mflQbBsWcE [sage]:2010/08/18(水) 01:25:14.41 ID:uDUdSkDO
少女「『これ』、がなにかは知らないけど、ご主人様に持っていこうとでもしたわけ? なんだかよくわからないけど、自滅なんていい気味じゃない」

人形「この、討滅の道具め……!! 私のご主人様が、黙ってはいないわよ……」

少女「そうね、すぐに断末魔の叫びをあげることになるわ。残念ながらおまえは聞けないけどね」

 そういって、少女は人形に斬りかかった。しかし、

??「後ろだ!」

 少女の後ろで爆発が起こった。少女は、一瞬そちらを見た。人形はその隙に消えていった。

16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 01:28:47.36 ID:7I70Utoo
これは期待
17 : ◆dAOTL3C5nU [sage]:2010/08/18(水) 01:30:58.03 ID:uDUdSkDO
少女「ちっ、逃げられたようね。まぁいいわ、あの"燐子"の言い方からすると、案外大きいのが後ろにいるかもね」

??「久々に"王"を討滅できるやもしれぬ」

少女「うん」

上条「……」

 少女と謎の声が話しているなか、完全に取り残された上条は、一言呟いた。

上条「不幸だ……」
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 01:37:33.96 ID:uDUdSkDO
―――


少女「で、あんたはなんなの? なんで封絶で動いてるわけ?」

 再び動き出した世界で、少女が上条に話しかけた。壊れたものは、少女がすぐに直していた。

 いつの間にか、少女の瞳と髪は艶のある黒色になっていた。

 少女の問いに、しかし上条にはなにがなんだか全くわからない。

上条「いや、俺としてはこの状況のすべてが意味不明でして、てか、これ撮影かなんかでせうか?」

 上条が逆に質問で返すと、少女は少しむすっとした表情を浮かべ、

少女「すべて現実よ。というより、なにも知らないの? この世の本当のことを?」

上条「?」

??「話が進まん。教えてやれ。この世の本当のことを」

少女「はぁ、しょうがないわね――――」
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 01:42:45.06 ID:uDUdSkDO
―――

上条「……嘘だろ?」

 少女に『この世の本当のこと』を聞いた上条は、それ以外の言葉が出なかった。

 しかし、同時にすこし納得もしていた。そうでなければ、さっきまでの現象を説明出来ないからだ。

少女「すべて真実よ」

 少女は、言った。この世界では、いまこの時にも、トーチとして、この世界から忘れられていく人々がいると。

上条「ふざけんなよっ!? なんだよそれは、そんなのが許されるはず……」

少女「でも、それがこの世界の普通なのよ。おまえが知らなかっただけでね。さぁこっちの説明はしたわ。次はおまえよ」

上条「……あぁ」

 上条は苛立ちを覚えながらも、自分のことを説明する。

 彼の右腕には幻想殺しと呼ばれる力が備わっていること。

 それは、異能の力ならば、超能力だろうが神様の奇跡だろうが打ち消すと言うことを。

20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 01:51:00.13 ID:uDUdSkDO
少女「アラストール?」

 少女が呼び掛ける。少女がかけているペンダントから聞こえてくるのは、少女の契約者(?)アラストールであると上条は教えてもらった。

アラストール「……初めて聞く。紅世の力ではないな……」

少女「……そう」

 話ながら歩いているうちに、上条の学生寮の前にたどり着いた。

上条「あ、俺んちここなんだけど……」

 少女はなにか考え込んでいるのか、上条の声になにも反応しなかった。

上条「待てって、オイっ」
 上条は、少女を引き留めるべく少女の肩を掴んだ。

 右腕で。



 次の瞬間、少女の着ていたコートが消えた。


 コートの下は、何故か下着だった。
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 01:53:21.53 ID:pPdirBo0
どういう設定でいくか楽しみ
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 02:00:13.26 ID:AueGCN60
とても俺得
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 02:01:26.56 ID:MA2IWnwo

                  ..::⌒>.、:: ...::/::.::/::.:: ヽ::.::.\::....::x<⌒::.
              ::x-=≦.::.-=`ミO.:/:/:/|:./.:ハ::ヽ::`O::-=ミて`く⌒ヽ::
            ::, イ::ノ⌒'Z _⌒ Y彡::./V  j/ヽ::ハ.::.V::Y⌒/;^)- 入 \:
           ::/ :/八  '(:::::':,\ トV::./⌒     ⌒ヽ.::∨/,.::'::/  /:::∧  '\::
           ::/ `V::/ヽ\ \ :':, 八W __    __ jハ:::l, :':::::, ′ /:::/   ̄ ノ\::
        ::〈   ,.:'::/   ヽ \ \:l:ハ| 〃⌒    ⌒ヾ ハ:|::::/  ,.イ:::/     ∠.::勹::
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24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 02:04:47.20 ID:bL5V6Ic0
上条さんの右手なら祭礼の蛇も何とかしそうだ
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 02:10:15.54 ID:uDUdSkDO
少女「っ!?」

 少女は一瞬にして上条から離れると、コートがすぐに現れた。


上条「いや、あのですね、これは上条さんも悪いとは思いますけど、てかなんでコートの下が下着!?」


 少女は顔を真っ赤に染め、刀を振りかぶる。

アラス「峰だぞ」

 少女のペンダントから、男の声が聞こえると同時に上条の頭に衝撃が走った。

上条「不……幸……だ……」
26 : ◆mflQbBsWcE [sage]:2010/08/18(水) 02:15:32.33 ID:uDUdSkDO
とりあえず今日はここまで
……つーか書き貯めつきたwwww結構書いたと思ったのになぁ

ちなみに、内容は大体決まってます

ただそれを書くだけの文章力がない……

では、次回は遅くとも土曜までにはきます
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 02:34:28.90 ID:6f09VOc0
上条さん強すぎww
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 02:39:11.37 ID:AueGCN60
頑張って!シャナにも上条さんのフラグが立つんですよね?分かっていま(ry
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 04:46:20.08 ID:zbVOVYSO
封絶の扱いどうすんのか期待だな
コレが禁書世界でも通用しちゃうと上条さん以外はどうしようもなくなっちゃうし
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 04:51:18.45 ID:H7WiOSQo
魔術師ならなんとか……
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 04:55:32.54 ID:dFKao9wo
マージョリーさんが鍵ってことやね
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 07:20:51.33 ID:1dWRCl60
シャナとビリビリの会話が楽しみww
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 07:49:23.26 ID:Q8TAeDso
来たか
俺も考えたが原作三巻までしか読んでないヘタレには無理があった
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/18(水) 14:57:45.76 ID:uDUdSkDO
―――

 学園都市から、少し離れたとある市にあるビル。

 そこにいる"ご主人様"のもとへ人形は帰ってきていた。

人形「ただいま戻りました、フリアグネ様」

 人形の前には、長身の男がゆったりとした様子で佇んでいた。

 純白のスーツを身に纏い、その上には、同じく純白の長衣を羽織っていた。

フリアグネ「あぁ、お帰り、マリアンヌ。まったく、怪我をしているではないか。ほら、こちらへおいで」

 線の細い美男子だった。しかし、彼が紡ぐ声は、調律の狂った管楽器のような妙な韻を含んでいた。

 "狩人"フリアグネ

 それが、彼の名前だった。
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/18(水) 15:04:36.50 ID:uDUdSkDO
マリアンヌ「ご主人様、申し訳ございません。勝手に動いてしまって。しかもこの様なんて……」

フリアグネ「謝らないでおくれ、マリアンヌ。構ってやれなかった私も悪いんだ。……それに、面白い報告も聞けたしね」

 フリアグネは、笑みを浮かべながら続ける。

フリアグネ「封絶の中でも動け、私が作った"燐子"を、触れただけで壊す。さらに、それは"徒"でも"フレイムヘイズ"でもないとは。ふふふ、実に面白いね」

マリアンヌ「フリアグネ様……」

 マリアンヌ、と呼ばれた人形が言う。それに気付いたようにフリアグネは言った。

フリアグネ「……"狩人"として、その彼の力が欲しいね。ちょうど"都喰らい"の準備も大方片付いたところだ。マリアンヌ、君との永遠は、もう少しだけ待ってくれるかな?」

マリアンヌ「はい。フリアグネ様のお心のままに……」

フリアグネ「では、行こうマリアンヌ。その学園都市とやらに」

 こうして、"狩人"は、御崎市をあとにした。

 "幻想殺し"を狩るために――――
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/18(水) 15:07:09.21 ID:qdlAVIs0
シャア「あんた何者なの?」
に見えた
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 16:07:56.42 ID:H7WiOSQo
贄殿遮那って上条の右手みたいな効果だよね
加えてシャナのあの身体能力と天破壌砕……
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/18(水) 16:11:50.50 ID:uDUdSkDO
 七月十三日

 上条当麻は、昨日少女にやられた頭をさすりながら登校する。

上条(……頭がまだ痛いってことは、やっぱり昨日のあれは夢じゃないんだな)

 昨日。上条は『この世の本当のこと』を教えられた。学園都市に小学生の頃から暮らし、科学が日常だとと思っていた上条に突然降りかかってきた非日常。

 上条は最初こそ混乱していたが一日たった今では、思考は落ち着いていた。

上条(……この世では、なんの罪もない人が日常的に消えている。それが現実、か……)

 上条は、そんな現実は許せない、と思う。しかし、同時にあまりにも昔から続いている『現実』に無力感も感じていた。

 上条の右手は"幻想殺し"。『現実』を[ピーーー]ことはできない。
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 16:17:56.43 ID:uDUdSkDO
 そんなことを考えながら歩いている上条がふと前を見ると、見知った顔を発見した。

御坂「またあったわね。昨日はよくも逃げやがってこのっ」

 ビリビリ中学生である。名前はお互いに覚えていない。そもそも、友達になろうという仲でもないのだ。

上条「……なんだ、ビリビリか」

御坂「だっからー!! 私には御坂美琴ってちゃんとした名前があんのよ!! いい加減覚えろ!!」

上条「あー、はいはいイササカノミコトさんですねわかります」

御坂「全然違うわよー!!」
 興奮した御坂の前髪から電撃が飛び出した。

 そう。ここは学園都市。超能力育成機関である。

 ここにすむ180万人の学生は日々超能力の開発を行っている。

 そして、このビリビリ中学生は、学園都市に七人しかいない超能力者のうちの第三位である。
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 16:27:53.96 ID:uDUdSkDO
 そんな第三位様を右腕一本であしらった上条は、ふと思った。

上条(……まさかビリビリ、トーチじゃないよな)

 不吉なことを考えた上条は御坂美琴に近づいていく。


御坂「なに、ようやくやる気に……ってひゃあ!! 何すんのよ!!」

上条「ふぅ、よかったよ」

 御坂の頭に触れた上条は、彼女が消えないことに安堵した。

 そう。上条にはトーチは見えない。しかし"幻想殺し"はすべての異能を打ち消す。

 それが例え、消えた本人の残り滓だとしても。

上条「ん、どうしたビリビリ? 顔真っ赤だぞ、夏風邪か?」

御坂「[ピーーー]ー!!」

 本日最高の電撃が上条を襲った。

上条「うわっなんだよおい、不幸だぁー!!」
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 16:41:04.19 ID:YpVV0gAo
sagaお勧め
サゲじゃなくてサガだぞ
42 :sagaってなぁに? [sage]:2010/08/18(水) 16:45:54.04 ID:uDUdSkDO
―――

 なんだかんだで時間をとってしまい、遅刻ギリギリで学校へ駆け込む上条。

青髪ピアス「なんやー、ギリギリやなーカミやん。また女の子とフラグでも立ててたんかいな」

土御門「まぁカミやんはフラグ体質兼不幸体質だからにゃー。大方女の子に追いかけ回されてたんだろうぜい」

 話しかけてきたのは、青い髪にピアスを開けた学級委員(男)青髪ピアスと、金髪にサングラス、アロハシャツの大男、土御門元春である。

上条「あのなぁ、不幸体質ではあるが、上条さんには駄フラグしか立ちませんよ」


小萌「今までド派手な学校生活をエンジョイしてきた上条ちゃんがなにを血迷ったこといってるんですかー?」

 突然後ろから聞こえた声の持ち主は、月詠小萌である。

 身長は135センチ。昨日の少女よりも小さいこの女性は、これでも上条のクラスの担任である。

上条「あれ、一時間目小萌先生の授業でしたっけ?」
小萌「いえー、ちょっと上条ちゃんに用事があってきたのです」

上条「俺に?」

小萌「はい。上条出席日数的に、後一日でも休んだら夏休み補習確定ですからねー。忘れないで下さいね」
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/18(水) 16:52:36.36 ID:uDUdSkDO
上条「あれ、そんな休んでましたっけ、えーと、あれ?」

青髪ピアス「まぁカミやん何回か怪我で入院しとったしなー」

土御門「ほかにも色々休んでたぜよ」

 悪友二人が同意した。じゃあそういうわけでー、と小萌先生は教室から出ていく。

上条「はぁ……」

 上条はとぼとぼと窓際の後ろのほうにある自分の席へ座る。

 青髪ピアスが上条の隣の席に座わりながら言った。

青髪ピアス「なぁカミやん、宿題やった? 親船先生のやつ」

上条「あぁっ!! 忘れてた。すまん平井さん、宿題見せてく……れ……」

 上条は後ろの席にいるであろう同級生平井ゆかりに援助を求めようと振り向いた。

 しかし、そこには平井ゆかりの姿はなかった。

 そこにいたのは日常の破壊者。

 フレイムヘイズの少女。
 凛々しい顔立ちに、腰の下まである長く艶やかな髪を背にし、堂々と胸を張って、制服まで着て、あのフレイムヘイズの少女が、座っていた。
44 :saga [sage]:2010/08/18(水) 16:54:06.22 ID:YpVV0gAo
メール欄にsagaと入れると[ピーーー]がピーーーにならない
sage sagaとメール欄に入れるとsageとの併用もできる
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/18(水) 16:55:27.71 ID:YpVV0gAo
ミスた
知識だけでなれないことするから

殺すがピーーーにならないね
46 :>>45サンクス [saga]:2010/08/18(水) 17:04:41.61 ID:uDUdSkDO
上条「なっ、なんであんたがここにいるんだよ!?」

少女「お前を狙う奴らを釣るには、やっぱりその近くにいた方がいい、ってアラストールと話したの。ま、私もこういう場所には滅多に来ないし、見物がてら、ってとこ」

上条「平井は、どうしたんだ?」

少女「ここにいたトーチなら、私がいなくなったからもうなくなったわよ。そして、私が平井ゆかりになった、ってわけ」

上条「な……どういうことだよ!! ここにいた平井はどうしなったんだ!!」

青髪ピアス「どうしたん、カミやん。大声出して。平井さんと痴話喧嘩かいな?」

 青髪ピアスが割り込んできた。しかし、それで上条は正気にもどる。

上条「……」

少女「思い煩うことなんかないわ。そもそもなにもなくてもこれは消えていたのだから」

 上条は、しかし、そこにいた平井ゆかりを覚えている。彼女を忘れたくはなかった。

 目の前にいるのは、平井ゆかりではない。クラスメイトたちは、平井ゆかりと呼ぶかもしれないが、上条は彼女をそう呼びたくなかった。

47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/18(水) 17:09:39.72 ID:uDUdSkDO
上条「……あんたの名前は?」

少女「名前?」

上条「あぁ、『フレイムヘイズ』なんかじゃない、あんた個人の名前はなんていうんだ?」

少女「……」

少女は、顔を曇らせた。心なしか、凛々しい顔立ちから寂しさ露にしていた。

少女「わたしは、このアラストールと契約したフレイムヘイズ、それだけよ。それ以外に名前なんかない」
 胸に下げた、声の出るペンダントをもてあそびながら、少女は小声で答えた。

少女「ほかのフレイムヘイズと区別するために、"『贄殿遮那』の"ってつけて、呼ばせてはいたけど」

上条「ニエなんとか…?」
少女「『贄殿遮那』。私の大太刀の名前」

上条「そうか、それじゃあ俺は、あんたを『シャナ』って呼ぶことにする」

 平井ゆかり、では彼女はない以上、別の呼び名が必要だった。

 かなり簡単に上条は決めたが、シャナと名付けられた少女にとっては、どうでもいいことだった。
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/18(水) 17:18:19.72 ID:uDUdSkDO
シャナ「……勝手にすれば」

 と、シャナが答えると同時に授業の予鈴がなる。

上条「あれ、シャナ授業とか受けて大丈夫なのか? 開発とか」

シャナ「勝手に名付けていきなり呼びつけ? まぁいいけど、開発? は知らないけど授業なんてこんなレベルでしょ?」

 シャナが教科書を鞄から取り出す。上条が不幸な予感を感じたとき、一時間目の授業の先生が入ってきた。









土御門(……面白くなってきたにゃー)

 土御門が二人の様子を見て笑っているのに、上条とシャナは気づいていなかった。
49 : ◆UxGGtdFeSE [sage]:2010/08/18(水) 17:19:39.22 ID:uDUdSkDO
とりあえずここまでで

またあとで来ます
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/18(水) 17:34:08.35 ID:kY4qarso
メル欄はこれでもいいんだぜー
こうすれば下げつつ「死ね」もピーってならない
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 17:41:18.54 ID:6nx6EsDO
>>49

期待してる
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 18:00:49.99 ID:MgCNLYDO
シャナ知らなくても大丈夫これ?
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 18:33:11.42 ID:bL5V6Ic0
シャナの原作を全巻読んだが、途中で戦記物になってたな
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 18:48:38.96 ID:HA3v34oo
期待してるぜよ〜
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 20:30:42.04 ID:gDYh6oSO
うっかりヨーハンと握手してしまう上条さんを幻視した
56 :>>52知ってたほうがいいかもです [sage]:2010/08/18(水) 21:07:57.84 ID:uDUdSkDO
―――

 上条の予感は、当たった。

 四時間目、数学の授業も終盤に差し掛かっていた。

 教室は、静寂と緊張のなかにあった。

 原因は、ただ一つ。いや、ただ一人。上条の後ろに座っている少女、シャナだ。

 しかし、別にこの小さい少女が何かをしている訳ではない。

 そう、彼女はなにもしていないのだ。教科書を閉じて、ノートもとらず、ただ腕を組んで教師を見ていた。


 現在授業を行っている数学教師――親船素甘は、そのようすに動揺していた。
 少女の視線には、敬意や尊重を全く含んでいないと、気づいてしまったからだ。

 別に授業の邪魔になっている訳ではないのだから、放置しておけばよいのだが、親船は、耐えることができなかった。

 前の三人の教師同様に―――

57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/18(水) 21:11:14.31 ID:uDUdSkDO
―――

上条「はぁ……」

 昼休み

 先程までの授業を思いだし、上条は心底疲れたようにため息をついた。

 ――あの後、シャナは親船の立場や、プライドと言うもののを、言葉だけでぼろぼろにしていた。

 午前中四時間あったなかで、唯一小萌先生の授業だけ、その事件は起きなかったが、それでもやはりクラスメイトたちはぐったりとし、昼休みになると一人、また一人と教室を出ていった。

 残ったのは、上条とシャナ、それに土御門と青髪ピアスだけである。

 シャナは席でメロンパンを頬張っていた。おいしいらしく、すこし頬が緩んでいる。

土御門「いやー、平井さんすごかったにゃー」

 すこし離れた席に座った三人は話し始めた。

青髪ピアス「なぁなぁカミやん、なんかこう、平井さんがあーやって教室達を言葉責めしてるの見ると、なんか興奮せぇへんか?」

上条「お前小萌先生のことも好きって言ってたな。ロリコンでMか? 救われねぇな」

土御門「カミやん、ロリ馬鹿にするのは許さんぜよ」

青髪ピアス「そうやでカミやん、それにボクぁロリのみならず、義姉義妹義母義娘双子未亡人先輩後輩同級生女教師幼なじみお嬢様
金髪黒髪茶髪銀髪ロングヘアセミロングショートヘアボブ縦ロールストレートツインテールポニーテール
お下げ三つ編み二つ縛りウェーブくせっ毛アホ毛セーラーブレザー体操服柔道着弓道着保母さん看護婦さん
メイドさん婦警さん巫女さんシスターさん軍人さん秘書さんショタツンデレチアガールスチュワーデス
ウェイトレス白ゴス黒ゴスチャイナドレス病弱アルビノ電波系妄想癖二重人格女王様お姫様ニーソックス
ガーターベルト男装の麗人メガネ目隠し眼帯包帯スクール水着ワンピース水着ビキニ水着スリングショット
水着バカ水着人外幽霊獣耳娘まであらゆる女性を迎え入れる包容力を持ってるんよ?」

上条「長いし、一個明らかに女じゃないな」

58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 21:17:22.05 ID:uDUdSkDO
 上条は、ふと思いシャナへとよっていった。

上条「なぁシャナ」

シャナ「なによ」

 買い物袋に入っていた沢山の甘いものは、空になっていた。

 この体のどこに入ったんだ、とすこし疑問に思いながら上条は続ける。

上条「敵って、いつ来るんだ?」

シャナ「さぁね、とりあえず夕方を警戒するけど」

 周囲の世界との繋がりを一時的に断つ因果孤立空間、"封絶"は通常、夕方に行われることが多いらしい。
上条「夕方か……って夕方!? 下手したら学校に来るかもしれないってことか!?」

シャナ「当たり前じゃない、私が何のためにいると思ってんの」

上条「……」

 上条は、考える。さっきまでの馬鹿みたいな会話。
 そんな日常を変えたくない、と。

上条(まぁ、昨日の今日だしな、まさかこないだろ……)



―――しかし、敵は訪れる。
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/18(水) 21:24:59.91 ID:uDUdSkDO
―――

 夕方。ホームルームを終えた教室で上条は胸を撫で下ろしていた。

上条(よかった、なにもなくて……)

 と、上条が急いで帰ろうとした直後


 世界が赤に染まった


  生徒達が、ピタリと静止する。

 奇妙な紋章が回りに浮かびあがる。

―――封絶、だった


上条「くそっ、あと少しで!!」

シャナ「相手に言いなさい。来るわよ」

 上条は、教室を見渡す。幸い、ホームルームの後であり、生徒は四人ほどしか残っていなかった。
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/18(水) 21:28:23.48 ID:uDUdSkDO
上条(みんなを安全な場所に避難させないと!)

 上条は、まず近くにいたクラスメイト、吹寄制理に駆け寄った。

上条「吹寄!!」

 ふと、右手で触れば治るのではないか、と思ったが、残念ながら変わらなかった。

上条「っ、重い……」

 ぼそり、と上条は呟きながら吹寄(巨乳)を運んでいく。その際に、胸が当たるのは、不可抗力である。

 吹寄(巨乳おでこ)を廊下側の壁へ放り出す。

 再び教室に入ると、まだシャナは、動いていなかった。

 ただいつの間にか黒のコートを纏い、右手には『贄殿遮那』を持っていた。

 コートを見て、昨日のハプニングを思い出した上条は、頭をブンブンとふり、窓の外を見た。
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/18(水) 21:33:36.28 ID:uDUdSkDO
 そこには、小さな何がが浮かんでいた。

 それは長方形の、カードのようだった。くるり、とまわると、そこにはスペードのエースが書いてある。
 その一枚のカードからはらり、と二枚目が落ちた。続けて、どんどん増え、窓の外を埋め尽くす。

 次の瞬間的。轟っ!! という音とともに一斉にカードが教室に雪崩れ込んだ。
上条「っ!?」

 上条はとっさに右手を前に出した。しかし、その右手にカードが触れることはなかった。

 シャナがコートの裾を伸ばし、上条を守ったからだ。

シャナは、刺突の構えを取る。そして、跳んだ。

カードの流れの一点へ、大太刀を突き立てた。

??「っ、がぁぁぁ!!」

絶叫が上がり、カードの流れがゆらぐ。

 その一瞬を、上条は見失わなかった。上条は右手を振りかぶる。異能の力なら神様の奇跡すらも打ち消す必殺の右手を。

 瞬間、トランプが一斉に消えた。
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/18(水) 21:37:44.20 ID:uDUdSkDO
 上条は、シャナの方を見ると、シャナの大太刀に粗末な作りの人形が引っ掛かっていた。

人形は、体を切られており、その傷口からは、薄白い火花が散っていた。

 その薄白い火花が、地面を跳ね、シャナを取り囲んだ。

上条「シャナ!!」

 人形の傷口から、いきなり大量の火花が飛び出した。それは、一粒一粒がドールの頭に変わり、人形の全身に張り付いた。

マリアンヌ「もらったわよ、フレイムヘイズ!!」

 叫びとともに、巨大なドールの頭が、上条へと向かう。

シャナ「なにを?」

 シャナは平然と言うと、跳躍した。

 人形の巨躯を刀身に抱えたまま。

シャナ「っだあ!!」

 シャナが叫び、上条に向かっていたドールを、刀身の人形で叩き潰した。
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/18(水) 21:43:01.86 ID:uDUdSkDO
上条「す、すげぇな……」

 唖然とする上条。そんな様子にお構い無く、シャナは無惨な姿になった人形を床に放り落とした。

シャナ「おまえの主の名は?」

マリアンヌ「わ、たし、が言うとお、もうフ、レイ、ムヘイ、ズ」

シャナ「ううん、ただの確認。でもまあ、無駄駒をちょろちょろ出し惜しみするくらいだから、よほどの馬鹿なんだろうけど」

??「うふふ、有益な威力偵察、と言って欲しいね」
 と、窓の外から声がした。

 窓の外にいるのは、長身の男。

 純白のスーツと長衣を着た美男子。

――"狩人"フリアグネだった。
64 : ◆B4Onx8S2SE [sage]:2010/08/18(水) 21:48:25.99 ID:uDUdSkDO
終わります


続きは明日以降かもです
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 22:00:14.35 ID:1dWRCl60
おつかれ〜
明日も楽しみにしてますww
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 22:14:21.99 ID:ZADPX0k0
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 22:19:18.28 ID:qpBqW9Qo
よし
どう考えても俺得だな
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/18(水) 23:08:41.02 ID:jhr2bl60
封絶があるなら他禁書キャラはどこまで話にはいっていけるやら
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 01:06:44.35 ID:lqlFWHI0
七月十二日なら一方さんは常時反射だな
とりあえず科学側でうごけるのは上条さんと一方さんくらいか?
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 01:20:50.45 ID:bD34SwAO
>>69
カザキリ「……」

マージョリー=テレス=木原さんに期待
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 11:17:23.35 ID:LXxjFQDO
シャナ「あんたが主?」

フリアグネ「そう、"フリアグネ"、それが私の名だ」

アラストール「フリアグネ……? そうか、フレイムヘイズ殺しの"狩人"か」

フリアグネ「殺しの方で、そう呼ばれるのは好きじゃないな。本来は"紅世の徒"の宝を集める、という意味の"狩人"なのだけど」

 フリアグネは、シャナの胸元のペンダントを見る。

フリアグネ「君は、"天壌の劫火"アラストールだね。……なるほど、これが君の契約者"炎髪灼眼の討ち手"か。噂にたがわぬ美しさだ。でも、少し輝きが強すぎるな」

 二人(三人?)が話しているのを聞いている上条。しかし、全く知らない言葉ばかりですでに頭はパンク寸前である。

 そんな上条をおいて、二人(三人?)はさらに話しを進める。
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 11:23:16.30 ID:LXxjFQDO
フリアグネ「マリアンヌ!!」

突然フリアグネが調子っ外れな声をあげる。

フリアグネ「ああ、ごめんよ、私のマリアンヌ! こんな恐い子と戦わせてしまって」

 フリアグネの手には、いつの間にか、ぼろぼろの人形・マリアンヌが柔らかく抱かれていた。

マリアンヌ「申、し訳あ、りませ、ん、ご主人、様」
フリアグネ「謝らないでおくれマリアンヌ。ほら、いま直してあげるからね」

 フリアグネが、ふ、と息を、マリアンヌに吹きかけた。

 すると、マリアンヌが一瞬、薄白い輝きの中で燃え上がり……そして、元の姿に戻っていた。

フリアグネ「さあ、これで元通り。慣れない宝具なんて持たせてごめんよ」

 フリアグネは、そう言うと、初めて上条のことを見る。

フリアグネ「私自慢の『レギュラーシャープ』を一瞬にして消すとは……。面白い、実に面白いよ、君」

 ぞくり、と上条の背筋が凍る。まるで、猫に狙われた鼠のように。
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 11:33:04.50 ID:LXxjFQDO
 フリアグネは、再びシャナの方を向く。

フリアグネ「うふふ、君はフレイムヘイズのくせに、炎をまともに出せないようだね」

シャナ「……なんですって?」

フリアグネ「そのかなりの業物らしい剣の力を借りて、ようやく内なる炎を呼び出しているようだね」

アラストール「……なるほどな。燐子は、我らの力を見極める囮か。噂通り姑息な狩りをする」

フリアグネ「いやいや、今日様子見をしていたのは、あくまで念のためさ。……にしても、"王"である君の力もまさに『宝の持ち腐れ』だね。ふ、ふふふ」

シャナ「いいわ、持ち腐れかどうか、教えてあげる」

 シャナが灼眼の光を強め、身構える。しかし、フリアグネは困った顔をして言った。

フリアグネ「やれやれ、無粋な子だね。……そうやってムキになって力を暴走させたフレイムヘイズを私は何人も知ってるよ。そんなことになって、万が一そこの少年が死んでしまったら本末転倒だ」

上条「……」

フリアグネ「まぁ、あまりこの町に長居する気はないが、……もう少し、やりやすい状況を作ってから、また伺いよ」

 そう言って、フリアグネは去っていった。
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 11:39:18.31 ID:LXxjFQDO
アラストール「やはり、"王"だったな。それも"狩人"フリアグネとは」

シャナ「ふん」

 アラストールの言葉に、シャナが鼻を鳴らして返した。

 上条は教室を見渡した。幸い、上条があのトランプ――『レギュラーシャープ』をそうそう消していたため、怪我人はいなかった。

シャナ「封絶内を直さないとね。まぁ壊れたのは校舎だけだし、私の力で大丈夫ね」

 そう言うと、シャナは校舎をみるみる直していった。

 上条は、考えていた。今回はたまたま、校舎だけですんだ。しかし、もし教室にもっと生徒が残っていたら――と。

 上条は不幸な人間である。まぁ、それは生まれたときからなので、多少は慣れている。


 しかし、そんな彼が、この"幻想殺し"が、回りの 人間まで不幸にしてしまうことに、上条は耐えられなかった。

 そう思っても、なにもできない。不幸なんて、自分のせいではない、と思う上条も頭にいるからだ。

上条(……俺は偽善使いだ)
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 11:43:19.77 ID:afrbo.Y0
問題は禁書さんと出会うかと出会ったとしても記憶破壊後の続きがあるかだ。
禁書さんと出会わないと姫神がでない。まあでなかったとしても池ポジションはほかにいるからいいんだけど・・・・
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 11:45:58.72 ID:/9KuTkAo
>>70
俺も似てるとは思ったけどさwwww
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 11:47:56.02 ID:LXxjFQDO
―――

 修復も終わり、下校中の上条。隣には、長い黒髪をたなびかせる少女、シャナがいる。

上条「なぁ、これからシャナはどうするんだ?」

 上条はシャナに聞いた。

シャナ「当分は、あんたの側で見張りね。」

上条「……側ってどこ?」

シャナ「あんたの家の屋上とか」

上条「学生寮なんだけど」

シャナ「……」

 沈黙が訪れる。やがてその沈黙を打ち破るように、アラストールが言った。

アラストール「貴様の家しかあるまい……不本意だかな」

 …………

シャナ「変なことしたら、ぶっとばすわよ」

上条「いや、俺、青髪ピアスみたいな趣味してな痛だっ!?」

 ……昼休みの会話は聞かれていたらしかった。
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 11:55:43.05 ID:LXxjFQDO
 上条の部屋にたどり着いた。上条は、隣人、土御門元春がいないことを確認すると、素早くシャナを家に入れる。

シャナ「狭い部屋ね」

上条「おいこら靴ぐらい脱げ」

 そんな会話をしながら、部屋に入る上条とシャナ。

上条「あれ、御飯とか、普通に食べるんでせうか?」

シャナ「当たり前じゃない、普通にお昼食べてたでしょ」

上条「いや、上条さんね感覚からすると、メロンパンに、みたらし団子、苺大福にシュークリームは普通のお昼とはとても……」

シャナ「うるさいうるさいうるさい、甘いものが好きなんだからしかたないでしょ!!」

上条「ハイハイ」

 ふと、上条はこういう普通の会話を少女とできているのに驚いてた。

上条「で、夕御飯は何が食べたいんだ?」

シャナ「……は?」

上条「いや、だがら、夕飯。どうせ俺が作るんだし」

シャナ「…………なんでもいい」

 シャナが、ぽつりと答えた。
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 12:04:22.55 ID:LXxjFQDO
―――



上条「いや、ちょっと待って」

 実際に待て、と言われたのは上条だが、とりあえず、そう返答せざるを得ない状況である。

 シャナにベットを使わせるとして、俺は風呂場かなー、不幸だー、とか思ってた上条は、シャナとアラストールに引き止められた…というより、制止命令を受けたのだ。

上条「……いや、さすがに同じ部屋で寝るのはちょっとまずいんじゃないでせうか?」

シャナ「おまえを守るためにいるのに、なんでわざわざ別の部屋になんなきゃなんないのよ」

アラストール「諦めてここで寝ろ」

 アラストールに、完全に命令としか言えない指示を受ける。

 その彼の意思を表すペンダントを、シャナが首から外して、枕のしたに押し込んだ。

上条「…なんでもなにやってんだ?」

シャナ「見ればわかるでしょ、着替えるから、見えないところに行ってもらったの」

 上条はアラストールが隠された枕を見つめる。

アラストール「そういう決まりなのだ。分かったら、貴様もどこかへ潜り込め。」

上条「……不幸だ」
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 12:22:40.87 ID:LXxjFQDO
 結局、へやの押し入れに詰め込まれた。

シャナ「覗いたらぶっとばすわよ」

 昨日のことを思い出したのか、珍しく顔を薄く染めながらシャナが言った。

 もちろん上条には見えてないが。

上条「不幸だ……」

 ……するり、と音が聞こえる。どうやら服を脱ぎ始めたらしい。

上条(昨日下着姿見ちゃったんだよな……)

 あのときの姿を思い出した上条は、やばいやばい別のこと考えないと、となんとか思考を別のことに変えようとする。

上条「なぁ、いつまで入ってりゃいいんだ」

シャナ「夜中、ずっとに決まってるでしょ」

上条「んな馬鹿な」

 突っ込んだ拍子にバランスを崩す上条。

 気づいた時には、手遅れだった。ふすまを押し倒し、頭から転がり落ちる。

 ふと前を見ると、全部脱いだところらしいシャナがきょとんと立ち尽くしていた。

上条「……えーと、シャナさん、いきなりコートを羽織って、刀をだすっていやマジ洒落にならないからーっ!!」

シャナ「死ね」

 轟っ!!という音とともに上条はノーバウンドで壁に叩きつけられた。灰の中の空気がすべて抜けた。

上条「またかよ……不幸だ……」

 上条の意識はそこで途切れた。寸前で、アラストールの自業自得だ、と言う声が聞こえた気がした。
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 12:25:06.27 ID:LXxjFQDO
いったん切って、書き貯めしてきます

見てくれて感謝!!
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 12:28:11.18 ID:GU9cLzgo
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 12:29:29.43 ID:wzmnuGYo

上条さんは期待を裏切らないな
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 12:48:07.03 ID:/9KuTkAo
やってる事はシャナだけど吹っ飛ばされる描写は禁書かww
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 14:47:13.66 ID:LXxjFQDO
七月十四日

 シャナにとっての二日目の授業は、前日と同様、突っかかった教師の壮絶な自爆を繰り返していた。

 教師は恐れ、ある生徒はおののき、ある生徒は興奮する(当然青髪ピアスである。)、という状況が三時間目まで続いた。

 しかし、四時間目で、一方に大逆転が起こる。

 四時間目は、体育だった。その担当の教師、災誤先生(ゴリラ)は、生活指導の先生でもある。彼は、最近平井ゆかりという生徒が、騒ぎを起こしている、と聞いたらしい。

 もう一人の体育教師、黄泉川愛穂は話を聞いて、いい馬鹿がいるじゃん、と喜んでいたが、ゴリラ(災誤)は、自分の授業で、その平井とやらをへこませてやろう、と画策した、いやしてしまった。

 彼は、いきなりクラス全員に無制限のランニングをするように言った。

86 :災誤先生ファンの人ごめん [saga]:2010/08/19(木) 14:51:38.90 ID:LXxjFQDO
 すぐにへばるだろう平井ゆかりは、しかしまったくペースを変えなかった。

 もうすでに、授業は終盤に差し掛かっている。持久走には自信がある上条すらも、もう限界に差し掛かっていた。

 ゴリラは、焦れたが、平井ゆかりがへばるまでは、ランニングを止めることができない。

 やがて、白いカチューシャをつけた女生徒が一人、トラック上でうずくまった。

災誤「こらぁ、速く走れ!!」

 しかし、白いカチューシャの少女は、動けない。クラスメイトたちが彼女に駆け寄る。

上条「先生、いい加減に休ませてあげてください!! てか、なんでいきなり持久走なんですか!」

 白カチュの少女を見て我慢できなくなった上条がゴリラに噛みつく。

災ゴ「うるさい!サボらずしっかり走らん……ぐはっ!!」

 突然、ゴリラが飛んだ。フライングゴリラはずどん、とグラウンドに落ちる。

 その後ろに、平井ゆかりことシャナが、運動靴の底を見せて立っていた。

 シャナが蹴り飛ばした理由は、走行ライン上にゴリラがいたから、というだけである。
87 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 14:55:40.86 ID:LXxjFQDO
シャナ「さっきからずっと走るだけ……。馬鹿な訓練ね、疲れるだけで、なんの意味もないわ」

災ゴ「貴様……教師を足蹴りにしたな!」

シャナ「おまえ、この授業の意味を説明しなさい」

災ゴ「ふんがー!! もう許さん、貴様など停学、いや退学にしてやるぞ!!」

シャナ「……」

 シャナの表情が消える。やばい、と上条は思った。戦闘開始の表情だ、と感じた上条は、思わず叫んだ。

上条「蹴りだ!」

シャナ「?」

 シャナは、はてな、と思いながらも、ゴリラを気持ちよく蹴り飛ばす。轟っ!!と言う音とともに、ゴリラがノーバウンドで五メートルほどぶっ飛び、地面に叩き付けられる。

ゴリラ「がっ、ば……ァァああああああああっ!?」

 ゴリラが戦闘不能になる。ため息をついた上条は、わざとらしく声を張り上げる。

上条「先生、トラックの中に突然入ってきたら危ないでしょう!」

 上条がちらり、と土御門と青髪ピアスを見る。二人はにやりと笑い、

土御門「だにゃー、蹴っ飛ばされても、しょうがないぜよ」

青髪ピアス「せやな、平井ちゃん、足速いから!!」

 クラスメイトたちも同調していく

「先生、平井の前に飛び出したら危ないですよ!」

「先生ーカワイソ!」

「交通事故みたいなもんだな」

ゴリラ「き、きさまら……」

 ゴリラが必死で立ち上がる。

黄泉川「災誤先生、あんたの負けじゃん、いい加減にするじゃんよ」

 ゴリラの後ろに、緑色のジャージを着た、妙に色っぽい先生が立っていた。彼女の名前は、黄泉川愛穂(巨乳)。学園都市の警備員も勤める体育教師である。

黄泉川「おまえたちも、後は自習にするじゃん」

 生徒達が歓声をあげる。
 シャナがきて、始めてクラスが一つになった瞬間だった。
88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 14:59:22.58 ID:LXxjFQDO
―――

 というわけで、平井ゆかりことシャナは、クラスメイトからの人気を集めることになった。

 もともと、上条のクラスは、黄泉川先生が小萌先生に、馬鹿ばっかでいいなー、と呟くようなクラスだったので、クラスメイト側からは、シャナにたいしてほぼ完全に打ち解けていた。

 昼休み、すこしほっとしている上条に、一人の女子クラスメイトが話しかける。

吹寄「上条当麻、平井さんと仲いいの?」

上条「ん?」

 話しかけてきたのは、大きな胸と、出したおでこがチャームポイントの吹寄制理。

 土御門曰く、カミジョー属性に対する最終兵器だ。
 説明しよう。カミジョー属性とは、不幸な目に合いながらも、必ずどこかで女性とフラグをたてる上条についたあだ名である。

 その力はすさまじく、クラスの女子は、吹寄を除き、全員がその毒牙にかかっている。

 しかも、やっかいなことに、上条にはその自覚がなかった。
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 15:04:46.80 ID:LXxjFQDO
上条「まぁ、仲がいいと言うかなんというか」

 ゴニョゴニョ、と上条は言葉をにごす。まさか、怪物と戦った仲です、とは言えまい。

吹寄「……そうか。もし仲がよかったら彼女に頼んでもらって勉強を教えてもらおうと思ったのだけど」

 いやー、仲がよかったとしてもそれは無理かなー、と上条はシャナを見ながら呟いた。

 現在、シャナはクラスメイト達にかこまれている。
 流石に今日は昼休みになってもほとんどの生徒が残っていた。

 シャナをクラスに馴染ませることが、意味があるかは上条には、わからなかった。

上条(まぁ取り残されるよりはいいか)

 上条は難しいことを考えるのはやめて、素直に今の状況を受け入れることにした。
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 15:13:45.97 ID:LXxjFQDO
―――

 放課後

 授業が終わり、青髪ピアスや、土御門に誘われないうちに、脱兎の勢いで教室を出ていく上条とシャナ。

 そんな二人を見て青髪ピアスが呟いた。

青髪ピアス「いやー、平井ちゃんも、カミジョー属性に引っ掛かってもうたんかいな。ほんまカミやん範囲広いのー」

 青ピには言われたくないだろうぜい、と思いながら土御門がいった。

土御門「まぁ、あれはちょっと特別ぜよ」

青髪ピアス「? そういえば、前から気になっとったやけど、それ、なに掛けとるん」

 青髪ピアスが土御門の首もとを指した。

土御門「まぁお守りみたいなもんだぜよ」

 そこには、不思議な『栞』のようなものがあった。
91 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 15:19:54.93 ID:LXxjFQDO
 学校から離れた上条とシャナは、第七学区のとある公園を歩いていた。

上条「これからどうするんだ?」

 昨日も聞いたような質問を、上条はまたした。

シャナ「夕刻までには、こっちに有利な場所を探しておかないと」

上条「有利な場所なんてあるのか?」

シャナ「とにかく、ほかに人間がいないとこ。おまえってば、放っとくと、すぐに変な真似するから」

上条「そうか、ありがとう」

シャナ「うるさいうるさいうるさい。私はやりたいようにやる、って言ってるだけよ」

 上条が、ハイハイそうですか、と声をかけていると、後ろから聞いたことのある声が聞こえたら。

御坂「ちょろっとー、そこのツンツン頭! とまりなさい」

 …………

御坂「こらー!! 聞こえてんでしょ! 止まれー!」

シャナ「うるさいわね、なに、さっきから。てか、誰あんた?」

 スルーを決め込もうとしていた上条だが、まさかのシャナが振り向いた。
92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 15:22:41.61 ID:LXxjFQDO
御坂「誰って……そっちこそだれよ!!」

シャナ「聞いてるのはこっち、なに、あんたの知り合い?」

 上条に問いかける。上条は愛想笑いを浮かべ言った。

上条「えーと、ビリビリ?」

御坂「私は御坂美琴だぁー!!」

 御坂の額から電撃が走る。

シャナ「っ!?」

 シャナが驚いているが、気にせず、上条は右手で電撃を打ち消す。

シャナ「……なに? 今の……」

上条「超能力だよ。言ったろ、この街では『開発』が行われているって」

シャナ「アラストール」

アラストール「うむ……、我も初めて見る力だな。一度この世を離れた後でできたものかもしれん」

御坂「? いま何処から声が……」

 御坂が辺りを見渡す。その隙を、チャンスと思った上条は、シャナの手をとり駆け出した。

御坂「あっこら、逃げるな!!」

 無視無視無視。
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 15:25:40.01 ID:LXxjFQDO
―――

 ビリビリ中学生を振り切った上条とシャナは、とあるスーパーにいた。

上条「……なぁシャナ、もしかして機嫌悪い?」

 上条は聞いた。さっきビリビリから逃げてから、シャナはなぜかずっとむすっとした表情で黙っていたからだ。

シャナ「別に」

 ……明らかに機嫌が悪い。一体何があったんだ、と頭を抱える上条は、自分のせいだと気付いていない。

 そんな状況でも、買い物カゴを一杯にしていたシャナは、最後にレジ近くの棚へ向かう。

上条「ちょっと待て、上条さんそんなに一杯の物買えるほどお金持ちじゃありませんよ!?」

 カゴの中を見た上条が声を張り上げた。

 そんな様子を見て、シャナは呆れたような顔をする。

シャナ「大丈夫よ、金なら手に入れてあるから」

 普通に働いて手に入れたとは思えないお金と量を見せつけられ、上条はその話題を切り上げることにした。

 レジ近くの棚にあるパンコーナーにシャナは立ち止まる。
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 15:33:30.21 ID:LXxjFQDO
 彼女の視線を釘付けにしているのは、メロンパンだった。

上条(そういえば、昨日も今日も食べてたな……)

 そんなことを考えている上条に気づかず、シャナは、何種類もあるメロンパンを、慎重に吟味していた。

上条「これはどうだ? 本物のメロン果汁入りとか書いてあるぞ」

シャナ「駄目よ」

上条「へ? なんで?」

シャナ「メロンパンってのは、網目の焼き型がついてるからこそのメロンなの! 本物のメロン味なんて、ナンセンスである以上に、邪道だわ!」

 シャナは、買い物カゴと鞄を持った両の手を細い腰に当てて、胸を張って言った。

 突然の大声に、周りのお客さんがざわめく。




「うわー、なんか語ってますよ佐天さん」

「そうだね、なんかメロンパン食べたくなってきちゃったね」

「……メロンパン、か。甘い、そう私と同じね…」

「結局、サバ缶が来てる訳よ」

「フレンダうるさい。真っ二つにするわよ」

「なンかうるせェな、空気の振動を反射っとォ」





上条「はぁ」

 と、上条は、その堂々たるポリシーの表明に、同意するしかない。

 結局、厳選の作業には、それから十分の時を要した。

 そして、上条が買おうとしていた缶コーヒーは、全て売り切れだった。
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 15:40:13.36 ID:LXxjFQDO
―――

 家に付いた上条は真っ先にお風呂に入っていた。どうやら疲れたらしい。

 上条がお風呂に入っている間に、シャナがアラストールに話しかける。

シャナ「アラストール、この街なにか変じゃない?」
 アラストールは枕の下から、フゴフゴと答える。(いま、シャナは着替え途中である。)

アラストール「うむ」

 アラストールが一言で返した。

シャナ「この街……、トーチが少なすぎる」

 シャナが呟くように言った。

シャナ「街を歩いていても、一つたりとも見当たらないなんて。フリアグネもいるし、もっとないとおかしいのに……」

シャナ「そして、まさに奇跡のように、あいつの後ろの席の、これだけがトーチだった、まるで誘われているみたいね」

アラストール「そして、超能力、か」

シャナ「うん。フレイムヘイズ以外であんな力、見たことない」

アラストール「……」

 二人の会話が途切れた。わからないことが多すぎるからだ。

 その沈黙を破ったのは、二人ではなかった。

上条「ふぅー、いいお湯でしたって……うわぁ!!」

 上条が部屋に入ってきた。

 ちなみに、シャナはまだ着替え中である。

シャナ「二度ならず、三度まで……」

上条「いや、これは上条さんのせいではないと思うんですが、だから、刀は洒落にならな……アッー!!」


 轟っという音とともに以下略。
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 15:45:29.90 ID:LXxjFQDO
―――

 そんな世界を見下す、あやふやな白い姿が、とある高いビルの屋上の縁にある。

 "狩人"フリアグネである。

フリアグネ「マリアンヌ、ごめんね、君を、君という存在を作るときに、こんな寄り道をして」

マリアンヌ「いえ、ご主人様は"狩人"ですから……。ご主人様のためなら私はなんでもできます」

フリアグネ「マリアンヌ……。君を、"燐子"などという道具ではない、一つの存在に、してみせる。そのための、"御崎市"だ。そのための"都食らい"だ」

マリアンヌ「ご主人様……」

フリアグネ「それに、こんな近くにフレイムヘイズがいたら、いつ邪魔をされるかわからないしね……。狩ろう、これまでのフレイムヘイズどもと同じように、狩ってしまおう」

フリアグネ「そうするべきだよね? マリアンヌ」

マリアンヌ「はい、その通りです、ご主人様」

 ぱっと子供のように顔を明るくして、フリアグネは高らかに、調子っ外れに謳う。

フリアグネ「さぁ歓迎の準備だ、マリアンヌ! 可愛い子らを集めて、盛大におもてなししよう!!」

マリアンヌ「はい、ご主人様!」
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 15:48:53.37 ID:LXxjFQDO
いったんここまで

ちょこちょこすいません
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 15:50:38.81 ID:T9jDrZ.0
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 17:17:21.98 ID:S1.VtASO
乙ですの
トーチが少ないってことは都喰らいの条件が原作とはまた違うってことか
まあ原作と一緒だったら零時迷子がない時点で仕組みが発見できなくて詰んじゃうしなww
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 17:48:53.71 ID:Az7rk9Y0
>>99
御崎市で都喰らいの準備ほぼ完了してるけど
学園都市に遊びに来てるんでしょ?
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 18:11:49.94 ID:/XQNYcSO

吉田さんが居ないってことは俺の好きな螺旋の風琴は出ねぇのかな
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 18:21:28.44 ID:aE9q1lco
螺旋の風琴だと……このロリコンめ
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 19:08:58.09 ID:8Rr2VBo0
てかまぁ流石に一方さんでも封絶は反射不可能だよな〜
まぁ一方さん参加には土御門みたいに何か持つんだろうけど
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 19:57:53.75 ID:BihKcRM0
知らないモノを反射出来ないだけじゃなかったっけ?
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 20:06:21.25 ID:wzmnuGYo
>>104
必要最低限のもの意外は反射設定
知らないものでも反射できるよ
俺の推測だけど違う世界の法則のものは完全な反射はできないと考えてる
だから封絶の中で止まってても不思議じゃないな
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 20:30:14.24 ID:8Rr2VBo0
>>105ナイスだ! 俺の言いたい事を的確に表している
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 20:47:54.84 ID:S1.VtASO
>>100
ああなるほど一応御崎市は別にあるって設定なわけね。サンクス
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 20:52:56.42 ID:LXxjFQDO
七月十五日

 シャナ、三日目の授業は、何種類かに別れることとなった。

 初めてシャナの授業を受ける教師は、前日、前々日と同じ目にあった。

 変化があったのは二度目以降の教師だ。

 無視を決めつける者、シャナへ反論を行う者、通常の授業を行える者(それは子萌先生くらいだが。彼女だけは、シャナに自爆させられなかった。恐るべき幼女先生である)。

 三日目にもなれば、クラスメイト達もなれ、シャナの様子を楽しんでいた。


109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 20:54:18.48 ID:LXxjFQDO
―――

放課後

 上条とシャナは、夕暮れを前にして、第二学区の爆発物の試験場に来ていた。ここならば、邪魔が入らないと上条が提案したからである。

上条「本当にくるかな……」

 上条は不安に思っていた。わざわざこんなところまで来て、来ませんでしたではとんだ無駄骨だ。

シャナ「来なければまた明日もここに来るしかないわね」

上条「不幸だ……」

 二人が無駄話を十分ほど続けていると、突然、ズン、という衝撃が走った。

上条「シャナ!」

シャナ「ええ、来たわよ!!」

 瞬間、シャナの黒くて艶やかな長い髪と瞳が灼熱に染まる。右手には、大太刀『贄殿遮那』、そして、黒寂びたコートが体を包む。

フレイムヘイズとしての彼女が、燃え上がった。

シャナ「"狩人"のご登場ね」

 その場を埋める様に、薄白い炎が立ち上がる。

 地に紋章、周囲に陽炎が残され、囲われた世界が止まった。

 薄白い炎、つまり"狩人"による封絶だった。
110 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 21:01:42.25 ID:LXxjFQDO
フリアグネ「やぁおちびさん、よい場所を用意してくれたね」

 妙に韻を浮かせた声がする。純白のスーツに、純白の長衣を羽織った美男子、"狩人"フリアグネが、空に浮いていた。

シャナ「御託はいいから、早く始めましょう」

フリアグネ「やれやれ、やっぱり無粋な子だね、君は。ふふふ、まぁいい」

 フリアグネの言葉が終わる前にして、シャナは足裏に爆発を起こして跳んでいた。大太刀『贄殿遮那』を一閃する。

 それを余裕の表情で避けたフリアグネは、手袋わはめた掌から、純白の炎玉をはなつ。

 シャナは刀の峰を体に叩きつけ、反動で大きく返し、太刀で炎を凪ぎ払った。

 音もたてず、両者が着地する。

上条「すげぇな……」

 上条の身体能力では、空中戦は不可能である。上条は両者と軽く距離を取っていた。

シャナ「今日は、お人形遊びじゃないの?」

フリアグネ「もちろん、用意してあるとも」

 フリアグネが両手を大きく広げる。すると、数十もの薄白い炎が沸き上がった。

 その内から、少女型の『お人形』達が姿を現す。

111 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 21:08:49.22 ID:LXxjFQDO
 その人形は、カジュアルやゴスロリから、パンクルック、メイド、巫女、水着(当然のようにスクール)、ナース、メガネにブレザー等々……。

上条「お前は青ピか!!」

 上条が思わず突っ込んだ。

フリアグネ「ん? ……まぁいい、じゃあ、やろうか」

 戦闘が始まる。

 三十は下らないフィギュアが一斉に飛び掛かる。

 シャナは、ものすごい勢いで、フィギュアたちを葬っていく。まさに圧倒的だった。数的劣勢をものともしない。

上条「くっ!?」

 一方、上条のほうにも何匹かフィギュアが来ていた。ただ、上条を殺す気はないらしく、足止め程度である。

 上条は、フィギュアが出す炎玉を右手で打ち消し、フィギュアに近づいていく。
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 21:18:18.84 ID:LXxjFQDO
 シャナは、ランジェリーと、チャイナの上半身をまとめて切り飛ばすと、さらに前に進んだ。

 ようやく、本命の薄白い影が見える。

 シャナは、その本命・フリアグネを一気に斬りつけようと、踏切の足を地面に打ち付けた。

フリアグネ「ふふふ……」

 ほぼ同時に、フリアグネが右手の拳、その握りこんだ親指を勢いよく上に向けて弾いた。

 ピイン、という音とともに一枚の金貨が舞っていく。どこぞのビリビリ中学生ね代名詞と同様の動きだが、しかし、その金貨は、くるくる回るたびに残像を残し、どこまでもあがってゆく。

 シャナの踏み込みに合わせて、金貨の残像を、思い切り降った。その残像は金の鎖となり、シャナの上に降りかかる。
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 21:24:24.23 ID:LXxjFQDO
 シャナは、金の鎖を切り上げたが、残像の鎖は斬れず、大太刀に絡まる。

 シャナは、ようやくこれが、武器殺しの宝具であると理解した。

フリアグネ「ふふふ、どうだい、私の『バブルルート』は。その剣がどれほどの業物でも、こいつを斬ることはできないよ」

シャナ(なら、持ち主を斬る)

 当然のように思ったシャナは、大太刀を引き、フリアグネとの間合いを計った。

 周りからフィギュアがにじり寄り、引き合う二人の間にも幾体か入る。

 シャナが、どうするか、とフリアグネを見ると、空いた手で、つい、とハンドベルを取り出した。
114 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 21:32:04.75 ID:LXxjFQDO
 なにかさせる前に、とシャナは一瞬、引きを強める。フリアグネも引き返す。
 瞬間、シャナは、その力を利用して、前へ突進した。

 ―――間に入っているフィギュアたちを気にせずに。


フリアグネ「ふふふ」

 フリアグネが笑い、ハンドベルを鳴らす。

 瞬間




 シャナの周りのフィギュアたちが凝縮され、破裂した。

 轟!!と、大爆発が巻き起こり、シャナがノーバウンドで地面に叩きつけられた。
115 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 21:41:28.38 ID:LXxjFQDO
シャナ「ーッ!!がァァァあああああああああ!!」

 もろに大爆発に巻き込まれたシャナは、一発でボロボロになっていた。

シャナ「っうぐ!」

 シャナの体が動かない。もはや戦闘は不可能な状態だった。

上条「シャナ!!」

 上条がシャナに駆け寄る。まだ意識がありらしいシャナは、しかし、来るな、と声を出すこともできない。

フリアグネ「ははははっ!! 素晴らしい威力だろう、私の『ダンスパーティ』は」

上条「ちくしょう……。」

 上条は声を上げた。シャナを一撃で潰したフリアグネは、得意気に笑う。

上条「お前!! なにが目的なんだ!! この世に勝手に現れて好き放題しやがって!!」

 上条が叫ぶ。その様子を見たフリアグネは、にやりと笑い言った。

フリアグネ「目的? ふふふ、この"狩人"相手に、そんな啖呵をきれるきみに免じて教えて上げよう」

 フリアグネが続けた。

フリアグネ「僕の、この世にいる唯一無二の目的は、"都喰らい"を起こし、マリアンヌとの永遠を手に入れることさ!!」
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 21:52:21.76 ID:LXxjFQDO
アラストール「馬鹿な、"都喰らい"だと!!」

 シャナのペンダントから、アラストールが驚きの声をあげた。

上条「なんだ? "都喰らい"って?」

フリアグネ「ふふふ、簡単に言うと、とあるひとつの"都"を丸ごと"存在の力"に変化させることだよ」

上条「な……っ!?」

フリアグネ「すでに準備は整っている。あとは、"御崎市"に戻って仕掛けを発動させるだけさ」

アラストール「ありえん!! まさか、あの"棺の織手"の秘法を……」

フリアグネ「僕ならできるのさ。そして、その膨大な"存在の力"でマリアンヌは、一つの存在に生まれ変わる!!」



上条「ふざけんじゃねえぞ…………」

 上条の瞳に、力が宿っていた。
117 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 21:54:41.69 ID:LXxjFQDO
 上条は、シャナが来てから、今の戦いの中ですら、一つの迷いを持っていた。



 ―――自分が、周りの大切な人たちを、傷つけているのではないか、と。

 上条の右手、これを狙ってきた化物、教室への来襲、そして、ボロボロになったシャナ。

 全ては、上条の『不幸』のせいなのだ、と思っていた。

 自分さえなくなれば、全てがよくなるのでは、と。

 しかし、そんな上条は、気付いた。

 今、目の前にいる、フリアグネを

 自分の『幸福』のために、たくさんの人を犠牲にしようとしている彼を許してはいけない、と。

 上条は、誰かを犠牲ににして得る『幸福』なんて、いらない。

 それならば、『不幸』のまま、全てを守ってやる、と。


上条「いいぜ、てめえが自分勝手に他人を傷つけるっていうんなら」

上条「そんな幻想、俺がぶち殺してやる」


 ―――"幻想殺し" 上条当麻の戦いが始まる。
118 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 21:54:48.71 ID:nLi2pz.0
上条さんktkr
119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 21:55:17.04 ID:LXxjFQDO
 上条はフリアグネのもとへ、駆け出した。

フリアグネ「おいおい、君を殺すつもりはないんだか……、死なない程度に傷つけるしかないか。いけ」

 上条の元へフィギュアが襲ってくる。

 上条は、そのフィギュアにたいし、ただ、右手で触れる。

 それだけで、フィギュアは消えていった。

フリアグネ「へぇ……、やっぱり面白いね、その力。ならこれはどうかな!!」

 フィギュアが二体同時に、左右から迫ってくる。

上条「ーっ!?」

 上条は迷わず、片方に接近する。そして、触れると同時に、後ろに手を勢いよく向けた。

 しかし、上条の右手が、フィギュアが触れることはなかった。

 フリアグネのハンドベルが鳴る。それに反応したフィギュアが爆発した。
120 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 21:58:58.12 ID:LXxjFQDO
シャナ「!?」

少しだけ回復したシャナが立ち上がる。

フリアグネ「おや、やりすぎてしまったかな?」

 シャナのときほど大きくはないが、人一人なら充分壊せる爆発をもろに受ける。



 ―――しかし、上条は倒れない。


フリアグネ「なっ!?」

 フリアグネはの上条元へ、さらにフィギュア向かわせる。

 立ち上がったシャナの元へは、マリアンヌが向かって行った。

シャナ「っ!?」

 立つだけでも限界に近いシャナは、なんとかマリアンヌと応戦する。

 
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 22:00:08.51 ID:LXxjFQDO
 一方、上条はフリアグネへと距離を縮めていった。

 もうすでに、爆発を三度、突撃を二度受けている。普通の人間ならば、とっくに倒れるような怪我をして、しかしそれでも

 上条は、絶対に止まらない。

 フリアグネは、その上条の様子を、じっと観察していた。

 "狩人"フリアグネは、"徒"として、獲物の性質を見抜く能力を持っている。そして、彼は鋭い洞察力も持っていた。

フリアグネ「……なるほど、君の力の核は右腕か」

 フリアグネが呟いて上条を見る。その目には、絶対に倒れない上条への、軽い畏怖が込められていた。


フリアグネ「遊びは終わりだ、この『レギュラーシャープU』で、君の力の源を頂くことにするよ」

 フリアグネの右手から、以前のより大きなトランプが現れた。

フリアグネ「行け!!」

 フリアグネの合図とともに、トランプが上条を襲う。

 瞬間、上条の右腕が、ひゅんひゅん、と回転しながら宙を舞った。
122 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 22:03:59.95 ID:LXxjFQDO
シャナ「当麻!!」

 マリアンヌと戦闘中のシャナが思わず叫んだ。

 無理やりマリアンヌを叩き付せる。

シャナ「はぁぁぁぁ!!」

 シャナは、フリアグネの方へと駆けていった。しかし、まだ大量に残っているフィギュアが邪魔をする。

フリアグネ「ふふふ、僕の勝ちだね」

 フリアグネが得意そうに笑いシャナを見た。しかし、シャナは、なぜか呆然とフリアグネの後ろを見ていた。

フリアグネ「ん? おちびさんいったい何を……なっ!?」

 フリアグネは振り向いた。そして、見た

 自らの右腕を切り落とされて、それでもなお


 向かってくる上条当麻の姿を。
123 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 22:07:21.59 ID:LXxjFQDO
上条「はぁ、はぁ」

 満身創痍になりながら、しかし、上条は倒れない。

フリアグネ「な、なんなんだお前は!?」

 フリアグネが焦りの表情を浮かべながら叫んだ。

 上条は何も答えない。しかし、彼の目には力が残っていた。

 フリアグネがその姿を見て、凍る。まるで異質のなにかを見ているように。

 そして、それは突然起こった。

 上条の右腕の切断面。そこから噴き出す血の流れに異常が起きる。

 そこから、なにか透明のモノが飛び出した、


 顎。

 大きさにして二メートルを越すほどの、巨大に強大な、竜王の顎。

 牙の一本が空気に触れる。それだけで、世界が変化した。
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 22:08:31.32 ID:LXxjFQDO
アラストール「なっ!?」

 思わずアラストールが声を上げた。それほどの出来事が起きた。



 一瞬にして、封絶が消えた。

シャナ「なに、これ……」

 シャナが驚きの声をあげる。しかし、変化はまだ止まらない。


 シャナの周りにいたフィギュアたちが一斉に消えた。

 シャナの黒寂びたコートが消えた。

 フリアグネの手にしていた全ての宝具が消えた。

 ―――そして、マリアンヌが消えた。
125 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 22:12:22.13 ID:xOBM9Nwo
そしてシャナの刀とマントも…
126 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 22:12:55.90 ID:LXxjFQDO
フリアグネ「なっ!? マリアンヌぅぅぅぅぅぅううう!!」

 フリアグネが叫ぶ。フリアグネの"都喰らい"は、マリアンヌとの永遠を手に入れるためのものだった。

 そして、それに必要な道具は"ダンスパーティ"。

 "ダンスパーティ"が壊れたいま、マリアンヌを治して、"御崎市"へ戻っても、"都喰らい"を発動できない。

 ―――フリアグネの、全ての幻想が、一瞬にして壊された。

フリアグネ「ああああぁぁぁぁぁぁ!!」

 フリアグネが叫ぶ。その姿は、白い鳥に変化していた。

シャナ「あれは……」

アラストール「本来のやつの姿だ。恐らく、人化の自在法も消されたのだろう」

 白い鳥と化したフリアグネが、上条へ向かっていく。

 上条は、ただ竜王の顎を最大限に開き、フリアグネを迎え、





―――頭から呑み込んだ。
127 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 22:18:23.77 ID:LXxjFQDO
次の更新が、一応のエピローグとなります

>>125コートは消えましたが、刀は消えてません。一応、贄殿遮那のすべての力の干渉を受け付けない、という性質なお陰で……ということでお願いします
128 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 22:31:39.23 ID:8Rr2VBo0
上条さんに一体何がwwww シャナと関わって能力に変化が起きたって感じでおk?
129 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 22:33:34.37 ID:R6njgKwo
原作にもあったネタです
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 22:34:25.42 ID:ehZwWWoo
竜王の顎ですね
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 22:35:05.49 ID:8Rr2VBo0
あれってヘタ錬だったからじゃね?
132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 22:40:23.12 ID:LXxjFQDO
どうも、11時から再開します
133 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 22:41:37.78 ID:oSqp/cM0
そんな具体的におびえるわけがないだろ
アウレオルス「腕がちぎれたのにまだ立ってるなんて もしかしたらアイツの腕には竜の顎がついてるかもしれない」

アウレオルス想像力豊かすぎワロタwwwwwwwwwwwwww
134 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 22:47:29.09 ID:8Rr2VBo0
>>133
まぁ確かに上条の腕は堕天使なんちゃらかもって話は出てるし竜というのはキリスト教では
悪魔とされてるからそうかもしれんな。
まぁ原作で何の説明がないから確証はできんがたぶんそうなんだろう。
135 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 22:50:02.13 ID:R6njgKwo
22巻で覚醒しそうな感じなんで、それ待ちな状況ですねー
136 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 22:52:14.19 ID:8Rr2VBo0
ですなー、それにしても一人で書きまくってスマン。とりあえず期待してます!!
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 22:53:03.76 ID:aE9q1lco
ノーバウンドで噴くwwwwww
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 22:56:17.91 ID:OFcdxZo0
他のSSの話は持ち出したくないんだけど、
土御門って「何も知らずに被害を受ける部外者」っていう立場に
絶対ならないよな。
どんな物事だろうと、必ず核心の近くにいて上条を操ってる気がする。
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 23:08:04.47 ID:LXxjFQDO
七月十八日

カエル顔「いやー、全身打撲に全身火傷、あげくに右腕切断なんて、君どんな生活してるんだい?」

上条「はははは……」

 ここは、とある病院の病室。

 上条当麻は、あの後、三日間眠り続けた。

 ちなみに、眠っている三日間で怪我は完璧に治っていた。

 上条は、右腕を切断された後のことを、いまいち覚えていなかった。だが、こうして病院いるということは、あの少女が助けてくれた、ということだろう。

 あの少女、シャナのことを上条は考えた。フリアグネを倒した今、シャナはおそらくこの街にいないだろう。
140 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 23:08:36.12 ID:fFMYZ2DO
ノーバウンドがノーブラに見えた……orz
141 :エピローグって入れるの忘れたorz [saga]:2010/08/19(木) 23:14:17.98 ID:LXxjFQDO
上条「最期に一言、お礼言いたかったな……」

 と呟き、さぁて一眠りしようかなぁと、ベットに横になろうとする上条。

 しかし、突然バタン、という音とともに、ドアが開いた。そこには、長い黒髪をたなびかせ、とある高校の制服を着たシャナがいた。

シャナ「まったく、やっと起きたわね!! 三日間なんて寝過ぎよ!!」

アラストール「うむ、これは、鍛練が必要かもしれんな」

 入ってきてそうそう、二人は上条に容赦のない言葉をかける。

上条「な、な、なんでここに!?」

 上条が驚きながら尋ねた。

シャナ「あんたのあの時の力、到底普通とは思えない。それに、少しこの街で気になることがあるからね。もう少し様子を見ることに決めたの。」
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 23:17:22.20 ID:LXxjFQDO
上条「あはは、そうか」

 上条が言う。その顔には、笑みがあった。

シャナ「ん? なによニヤニヤして」

上条「いや、まだシャナと別れないですむんだな、って思っただけ」

 その言葉を聞き、シャナの頬が薄く染まる。

シャナ「なっ……、うるさいうるさいうるさい!! いちいち変なこというな、この馬鹿!」

上条「ははは……」

 上条は、思う。始めに非日常を持ってきたこの少女も、すでに上条の日常にいるんだな、と。


 上条が、守ると決めた日常に。






シャナ「あ、そういえば当麻、月詠小萌から伝言。『上条ちゃん治ったら夏休み補習ですからねー』だって」

上条「わ、忘れてた、補習のこと。うわっー!! 不幸だぁぁぁ!!」




 ―――上条は気付いていない。シャナが、上条のことを、「おまえ」ではなく「当麻」と読んだことを。
 それは、たんなる気まぐれか、それとも…………
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 23:21:19.18 ID:LXxjFQDO
―――

 その部屋には、窓がない。いや、ドアも、階段も、エレベーターも通路すらなかった。

 そして、核シェルターを優に追い越す演算型・衝撃拡散性複合素材でできた最硬のビルに、一人の男が立っていた。

 金髪に、サングラス、アロハシャツを着た大男、土御門元春である。

 彼の前には、巨大なビーカーがあった。中には、緑色の手術服を着た人間が逆さに浮いている。

 その『人間』は、男にも、女にも見えて、大人にも子供にも見えて、聖人にも囚人にも見えた。

 土御門は、そんな『人間』に話しかける。

土御門「どういうつもりだアレイスター。わざわざ、"徒"と"フレイムヘイズ"を近づけない特別な"自在法"を弱めてまで、"狩人"と"炎髪灼眼"を学園都市にいれるだなんて!?」

 土御門の問いに、『人間』アレイスター・クロウリーは顔色一つ変えずに答える。

アレイスター「ふふふ、ただプランを遂行するのに必要なだけさ」

土御門「なっ!? 貴様、なにを考えている、まさか……」

 土御門は考え込んだ。そのようすを見たアレイスターが言う。

アレイスター「さぁ、話しは終わりだ、土御門元春。出ていきたまえ」
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 23:25:08.05 ID:LXxjFQDO
―――

 ツインテールの瞬間移動能力者(実際は座標移動だか)によって、ビルの外に出された土御門元春は舌打ちをしながら考える。

土御門(……カミやんの"幻想殺し"が、まさかあれほどとはにゃー)

 土御門は思い出していた。三日前戦いを。あの時、土御門は封絶内にいた。

 首に下げていた、封絶内で動くことを可能とする特別な"宝具"の力によって、封絶内でも固まらなかった土御門は、あの時の、竜王の顎を見ていたのである。
土御門(まぁ竜王の顎のせいで、"栞"は壊れちゃったがにゃー)



 土御門元春は多角スパイである。それは、学園都市、イギリス清教だけの話ではない。"フレイムヘイズ"側にも、彼はスパイをしているのであった。

 
土御門(まぁ、過ぎたことはしょうがない、まずは新しい"栞"を貰うために"弔詞の詠み手"とでも連絡をとるかにゃー)

 と、土御門は携帯電話をとりだし、どこかへ去って行った。
145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 23:25:26.00 ID:LXxjFQDO
―――

 ツインテールの空間移動能力者(実際は座標移動だか)によって、ビルの外に出された土御門元春は舌打ちをしながら考える。

土御門(……カミやんの"幻想殺し"が、まさかあれほどとはにゃー)

 土御門は思い出していた。三日前戦いを。あの時、土御門は封絶内にいた。

 首に下げていた、封絶内で動くことを可能とする特別な"宝具"の力によって、封絶内でも固まらなかった土御門は、あの時の、竜王の顎を見ていたのである。
土御門(まぁ竜王の顎のせいで、"栞"は壊れちゃったがにゃー)



 土御門元春は多角スパイである。それは、学園都市、イギリス清教だけの話ではない。"フレイムヘイズ"側にも、彼はスパイをしているのであった。

 
土御門(まぁ、過ぎたことはしょうがない、まずは新しい"栞"を貰うために"弔詞の詠み手"とでも連絡をとるかにゃー)

 と、土御門は携帯電話をとりだし、どこかへ去って行った。
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/19(木) 23:29:05.59 ID:LXxjFQDO
同時刻

 学園都市の外に、炎があがっていた。

 その炎から逃れるように、一人の少女が走る。

 しかし、少女の足では、炎を振り切ることはできない。

 少女に、容赦のない炎が浴びせられる。

 しかし、少女には傷一つ、いや服の焦げすらも付いていなかった。

??「いい加減諦めたらどうだい、もう逃げ場はないよ」

 少女の後ろから、声かけられた。しかし、少女は止まらず逃げ続ける。

少女(あそこの壁に、入り口がある。何とか入らないと……)

 少女が駆け込むと、まるで迎え入れるようにドアが開いた。

 少女は、必死でそこのドアを通る。


 そこは、学園都市



 そして、少女の名前は、禁書目録






 世界はまわっている
 主人公の知らないところで
 そして、それは、いつか必ず主人公の元へと導かれる…………




147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 23:31:29.72 ID:LXxjFQDO
一応これで、考えていた第一章は終わりです

……とはいっても、第二章なんてほとんど展開考えてないんだけどwww

148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 23:38:28.29 ID:rjHU0YAO
>>1
続き期待してる
149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/19(木) 23:38:34.48 ID:8Rr2VBo0
シャナとデックス、両方と同棲している上条さんを想像して上条を殴りたくなりました、まる
てかロリ二人と同棲……まな板……か。
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/19(木) 23:39:00.33 ID:OFcdxZo0
第2章待ってるぜ
151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 00:05:13.05 ID:7jYzuTI0
ビリビリとツンデレ同士の修羅場を是非
152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 00:50:19.14 ID:Jj.wYmk0
そこを漁師よろしくインデックスさんがおいしいトコどりするんですねワカリマス

面白いけどオリ設定がどうなるか次第だなーとか思う俺は原作厨
153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 00:51:46.52 ID:MBG1NKo0
乙!
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 01:07:07.08 ID:vAZk74Uo
乙なんだよ!
続きも期待してるんだよ!
155 :おまけ? [sage]:2010/08/20(金) 01:36:43.65 ID:nnapN2DO
 いつもと変わらない日々

 そんな毎日を繰り返していくはずだったわたくし、上条当麻は、しかし、とある一つの出会いで、非日常へと足を踏み入れる

シャナたん「そんなことはないわね」バクバクバク

上条「シャナ、頭の上で物食べながら話すのは止めてくれ」

シャナたん「むぅー、うるちゃいうるちゃいうるちゃい!! どうせ当麻は私と会わなくても、変なシスターに噛みつかれたり、記憶失ったり、天使が降りてきたり、ノーバウンドで飛ばされたり、熱膨張だったりするんだから」バタバタバタ

上条「いてぇ!! シャナこら、髪の毛抜くな!!」



トゥルトゥトゥトゥルトゥトゥトゥルトゥトゥ
〜とある灼眼のシャナたん〜


156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 01:37:30.54 ID:nnapN2DO
上条「シャナー、いい加減頭の上でメロンパンはやめてくれ」

シャナたん「うるちゃいうるちゃいうるちゃい!! だいたい当麻の髪の毛ツンツンしすぎで痛いのよ!! こんなツンツンさせて、カッコいいと思ってんの!!」

上条「な……、これでもなぁ毎朝がんばってんだぞ!! もてれるようにと!!」

シャナたん「にしては、アニメで朝起きた時髪型同じだったけどねー、ばーかばーか」バタバタバタ

上条「いや、それはアニメだからしょうがないと言うか……」

ウルチャイウルチャイウルチャイイイカゲンニシロヨシャナバーカバーカ





御坂専用
美琴「ぐ、偶然よね、偶然頭の上にいるだけよね……、てかなにがモテたいよあね馬鹿私がゴニョゴニョ……」




白井専用
黒子「お姉さままたあんなところに……、キー!! あの猿人類め!!」




トゥルトゥトゥトゥルトゥトゥトゥルトゥトゥ
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 01:38:47.38 ID:nnapN2DO
トントントン←段ボールの音


ファイ!!



シャナたん「あんたねー、当麻のことなんも知らないくせに!! いちいちついてくんしゃないわよ!! このストーカー!!」バタバタバタ

御坂「な……、あんたこそいきなり現れて頭の上ってどういうこと!! 私も乗りたいのに……ってそんな訳あるかぁ!!」

シャナたん「はん、素直じゃないわね!! 私なんか頭の上でメロンパン食べてるんだから」

御坂「め、め、めメロンパンなんてべつにわたし好きじゃありませんー」

ナニヨコノビリビリオンナソッチコソチビガァウルチャイウルチャイウルチャイ






御坂専用
海原「ツンデレ二人じゃ勝敗つきませんね。あぁ、それよりこれが御坂さんの電信柱かぁぁ」スリスリ



トゥルトゥトゥトゥルトゥトゥトゥルトゥトゥ
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 01:39:37.38 ID:nnapN2DO
一方通行「この場合、実験てのはどうなっちまうンだァ?」

ミサカ「……!!」

上条「離れろよ、テメエ」

一方通行「あン」

上条「ぐちゃぐちゃ言ってねぇではなれ

シャナたん「えい」ザクッ

一方通行「な、おい、なンで反射がきかな……、がっ、ちょっ、ぐはァ……」チーン

シャナたん「勝利!!」ブイ

上条「……」

御坂「……」

ミサカ「……」








御坂専用
海原「なるほど、いかなる力み受け付けない刀なら反射できませんか……あぁ、御坂さんの電信柱ぁぁ」ナメナメ

トゥルトゥトゥトゥルトゥトゥトゥルトゥトゥ
159 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 01:40:46.35 ID:nnapN2DO
シャナたん「なんでヴィルへルミナはそんな服着てるの?」

ヴィルへルミナ「それはですね……」

ティアマトー「以下回想」






ヴィルへルミナ「なにかよい服はないでありましょうか」

ティアマトー「縞々洋服」

ヴィルへルミナ「そんな背中から黒い翼(笑)が生えてきそうな服はいやであります」

ティアマトー「緑手術服」

ヴィルへルミナ「わたしは、逆さまになるのはあまり好かないであります」

ティアマトー「死神装束」

ヴィルへルミナ「なん……だと……じゃないであります……むっあれは!?」


舞夏「ふんふんふん、ほら、掃除機ー、しっかり動くんだぞー」








ヴィルへルミナ「こうして、その少女の服に感動し、決まったのであります」

シャナたん「へぇー」

上条「嘘つけ!!」


トゥルトゥトゥトゥルトゥトゥトゥルトゥトゥ
160 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 01:41:31.76 ID:nnapN2DO
御坂「そこのあんた!! どうしてここにいるの!!」





マージョリー「はぁ?」

御坂「とぼけないで!! いつの間に出所してきたのよ!!」

マルコシアス「おいおい、いつの間に捕まってたんだぁ、我が麗しの酒盃マージョリー・ドー」

マージョリー「なに言ってんのあんた? 人違いじゃない?」

御坂「えっ、いやでも、瓜二つだし……」

マージョリー「誰と?」

初春「この人です!!」バシッ






テレスティーナ『ひゃははははぁ、もういいわかった、てめぇら全員、ぶっとばしてやんよぉぉぉぉ』←PC






マージョリー「…………」

マージョリー「[ピーーー]!!」


トゥルトゥトゥトゥルトゥトゥトゥルトゥトゥ
161 :おまけ?らすと [sage]:2010/08/20(金) 01:43:40.96 ID:nnapN2DO
カァーカァー

アラストール「むぅ、あの子に危機が迫っているというのに」

アラストール「なぜ我はカレーの具材にされているのだ……」

インデックス「本当にアレ全部食べていいの!?」


アレイスター「あぁ、いいとも」


アラストール「」



インデックス「やったぁ!! いっただきまーす!!」


アラストール「ちょ、待て、やめろぉぉぉ!!」




インデックス「ごっくん」










おわり
162 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 01:45:44.93 ID:iBGk3IUo
シャナたんってミニサイズだったんだね…




いやほんとなんのことかと……
163 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/20(金) 01:46:53.40 ID:T/0GhUE0
>>1に悪いと思うが
悠二ソス
164 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 01:52:51.88 ID:7jYzuTI0
乙!
マージョリーとテレス並べたらマジ混乱するかもしれんww
165 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 02:04:36.06 ID:7jYzuTI0
あぁツンデレは良いなー
166 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 02:23:12.49 ID:JYSscxMo
そういやかまちーってシャナの番外編みたいなの書いてたんだよな
167 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 10:22:41.49 ID:yuaXboUo
討滅の獄か。
超電磁砲5巻オマケの美琴VS軍覇と同じく、あれも正史扱いなのかどうかで随分揉めたよ。
168 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 10:37:29.91 ID:7wXa.2SO
>>1に提案なんだが二章は御崎サイドの話とかどうよ?
インデックスを学園都市じゃなくて御崎市に向かわせてインデックス&悠二VS魔術師VSマージョリーとかさ

まあそうなるとシャナも上条さんも二章では出る幕ないし>>1の中で悠二とかの扱いが決まってるんであればスルーしといてくれ
つまりなんでもいいから続き期待してるってことだよ言わせんな恥ずかしい///
169 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 10:46:21.28 ID:mtB8mkco
>>168
さぁ別スレ立てて書いて来るんだ
170 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/20(金) 11:05:03.14 ID:nnapN2DO
>>166kwsk

>>168考えてみます。……ただあまり期待はしないで下さい

すいません、第二章はできたとしても九月になるかもです。まだ内容がまったく定まらず……、勉強も忙しくて……

すいません
171 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/20(金) 11:50:46.72 ID:FDZE9PI0
甘えるな 
いますぐ書け
172 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 11:53:34.08 ID:7wXa.2SO
あせらずリアル優先でいいんだぜ
ゆっくり考えてくれ
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 11:57:07.38 ID:nINsUhEo
1に偉そうに言うなら俺が駄作書くぞコラ
174 : ◆G.XjrFtvFE [sage]:2010/08/20(金) 11:58:16.02 ID:C.VGa2AO
>>171

まぁ落ち着けよ
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/20(金) 13:36:37.34 ID:y98nQq.0
とりあえず、あのめっさ狭い上条さんの部屋にもう一人追加するかどうかをだな……
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 15:08:04.93 ID:igJqGWM0
>>175
気にするな、禁書さんがすぐにトーチ化すれば解決する
いなくなっても本編に影響はほとんどないと思う
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/20(金) 17:07:48.06 ID:y98nQq.0
正直禁書さんの頭の原典にトーチとか色々載ってそうにないよな……
本格的に要らん子か……
178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 17:17:46.01 ID:z28Dh9Io
闇咲ェ...
179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 17:37:36.58 ID:yuaXboUo
>>177
ヨーハンが持ってた本だとかサラカエルの書記とか混じってるかもしれん。
180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/20(金) 18:59:10.66 ID:y98nQq.0
>>179なるほど……
まぁ禁書さんの頭の中に法の書があるんだからセラエノ断書とか死霊秘宝とかもあるかもしれんし、まぁそれもありだよな
181 : ◆L7wBXlR/tc :2010/08/20(金) 23:14:30.48 ID:nnapN2DO
ちょっとすいません

アンケートというより、質問なんですけど、第二章、展開希望かなにかありますか?

参考にさせてもらいます

どんなことでもいいので……


あと、今までのレスは見させてもらいました。こんな駄作を見てくれてありがとうございます

では、長文失礼しました

よろしくお願いします
182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 23:16:18.04 ID:nINsUhEo
兄弟愛のべたべたを見て不幸な上条さんがシャナが妹になればおもしろいんですがねえとか言ってデレてらぶらぶちゅっちゅがみたいです嘘です
183 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/20(金) 23:56:42.13 ID:DQ.r/EDO
つかインデックスいらなくね?
こういうSSってシャナがインデックスの変わりじゃないのか
184 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 00:37:43.67 ID:k9D06Ow0
シャナがなんらかのピンチになってしまい、それを助けに行く上条さんカッケー!

ってことで希望
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 00:38:17.03 ID:qbGVQyIo
まんまじゃねえか
やっぱり兄弟愛でうんたらかんたら
186 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 01:03:27.25 ID:5n1YU8AP
むしろ禁書目録さんほどほど(塩ラーメンの中のもやしぐらい)活躍
187 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/21(土) 01:14:25.71 ID:9gpcyHk0
とりあえず禁書さん出ても上条と一緒ではなくイギリスに帰すとかで
やはりシャナと上条さんが見たいしね
188 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 01:16:37.00 ID:lwpKXQDO
私はどうせいらない子なんだよ!……なんだよ……
189 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 01:18:09.10 ID:Uymhsfgo
禁書さんは隣の部屋のベランダ系アイドルになればいいと思うよ
190 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 07:24:36.63 ID:jMNuR/so
俺はやっぱ>>168かな
別にこのまま禁書さん同居の流れでもいいんだけどな
シャナと上条さんメインの人が多数だろうし、シャナのライバル役に禁書さんってのもなんか役不足だし
このままいらない子確定するよりは坂井家に居候させた方が話が広がっていいんじゃね?

あ、でも首輪の破壊とかどーすんべ…
191 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 11:09:32.83 ID:1T1tmWY0
兄弟とばしてへかてーとか
192 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 11:10:02.86 ID:qbGVQyIo
まあ1の一存(うまい)で決まるしそれまで待てばいいんじゃないかな
でも僕はやっぱり兄弟
193 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 11:10:47.29 ID:qbGVQyIo
あ?
へかてーがむしろ要らない無口キャラ[ピーーー]
194 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 12:09:01.60 ID:Nv.xiyso
禁書同居がみたいな
境遇にてるし、以外と禁書はシャナと仲良くなれそう
上条さんの経済も破綻しないしww
195 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 13:31:35.31 ID:a8DpjHA0
いまんとこ禁書側上条さんしか活躍してないからな
禁書目録の活躍がみたい
196 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 13:33:48.79 ID:WJudNSk0
>>190
首輪破壊はステルやねーちんができるらしいよ。
個人的には姫神が出るか気になる。
漫画版は絶対に許さない
197 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 14:51:09.65 ID:rhkUioYo
存 在 の 力 を 食 べ る 禁 書 目 録
インデックスたん「おなかいっぱいじゃないんだよ!もっと食べるんだよ!」
インデックスたん「学園都市全部食べちゃった!ごちそうさま!」
198 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 14:51:33.74 ID:qbGVQyIo
面白いとおもったん?
199 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/21(土) 20:59:28.08 ID:9gpcyHk0
まだなのか……おじさんは何時まで全裸でいれば良いんだ……
200 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 21:10:51.91 ID:7ucdWJIo
てか千草さん出ないってなるとシャナの恋愛相談役は誰になんのかねー
学園都市にいる身近な大人っつーやっぱ子萌せんせーか?
201 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/21(土) 21:38:10.43 ID:9gpcyHk0
小萌先生が恋愛……? そこはやはりどこぞかの人妻でお願いします。
上条の母親とか上条父が出張でどっかに行ってるし境遇にてね? 
でも学園都市じゃ無理かな……?
202 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 21:41:08.43 ID:WJudNSk0
俺アニメしかみていないから詳しいことはわからないけど御琴の母親は?
203 : ◆UmL6bsvJOY :2010/08/21(土) 21:59:25.27 ID:vTI03sDO
こんなにレスが付くなんて!!
見てくれてありがとうございます……
一応だいたいの内容は決まりました
ご希望にそえない所が多々あると思います……
ご容赦くださいm(__)m

あと、更新は少なくとも月曜以降になるかと思われます

シャナ二巻を読み直しておきたいのに図書館に返却されないんだもん……
204 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 22:07:05.21 ID:Yjs12jco
インさんに敵の自在法を探す役割やって貰うかしないと空気になりそうだ。
ステイル戦でで炎vs炎、神崎戦で剣vs剣と妄想したが封絶の中じゃ動けねえや
205 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/21(土) 22:13:23.01 ID:9gpcyHk0
>>1期待してる、全裸で
206 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 22:23:03.42 ID:7ucdWJIo
最近の図書館はラノベも貸し出ししてんのか…
明日行ってみよ
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 22:31:53.55 ID:Q8xgGqUo
禁書が130万部発行されてる間にシャナが重版されてないっぽいニュースを見て
購入してやれよと思った
208 : ◆3o9Xu9JO2c :2010/08/21(土) 22:39:35.39 ID:vTI03sDO
>>205脱ぐなwww

>>207三年くらい前に全部揃えたけど売っちゃったんだ……禁書は全部持ってるけど

二巻見れるまで暇あったら何か書くかもです
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 22:47:16.29 ID:XRapaXg0
なんだ
この>>1は構ってちゃんですか
とんだ期待はずれですよさようなら
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/21(土) 22:49:29.19 ID:9gpcyHk0
書くならシャナと上条さんの夜の営みでお願いします。そのうち土御門が殺しに来そうな
こう

シャナ「私胸小さいから……当麻好みじゃなくてごめん……」

上条「なぁシャナ……」

上条「俺はシャナだから好きなんだ。小さかろうが大きかろうが関係ないさ。もしシャナが……俺の事をそんなことで判断するような奴だと思っているなら……まずはその幻想をぶち殺す!!」
的な感じで
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 23:51:25.11 ID:GUaq1kSO
>>210
そういうのいらねえから黙ってろ
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/21(土) 23:52:06.56 ID:qbGVQyIo
もしもしなめんなよコラ
消えろ屑カスゴミ
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/22(日) 00:31:13.75 ID:ID5iwTko
>>210
なにこれひどい
214 : ◆tl1Zn9hVRY :2010/08/22(日) 08:39:00.53 ID:3mW3vcDO
おはようございます

では、投下します


第一・五章
215 :第一・五章 [saga]:2010/08/22(日) 08:41:19.55 ID:3mW3vcDO
 御崎市。

 首都圏近郊に位置する、県内でもそれなりの大きさを誇る市。

 市の中央を真南川が流れ、そこから東半分が市街地、西半分が住宅街というつくりをしている。





 そして―――とある"徒"が、"都喰らい"と言う秘法を進めていた場所である。


 ここに、一人の少年がいる。

 彼は、当然のように自分の『日常』を暮らしていた。

 いや、暮らしている、と思っていた。




―――それは、すでに無くなっているとも知らずに……
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/22(日) 08:44:43.26 ID:3mW3vcDO
七月十八日

 ここは、御崎市にある御崎高校。そこの生徒の一人、坂井悠二は悩んでいた。

 夏休みでの、金の使い道を、である。

 長い休み、親しい友人とどこかに出掛けたくもあるが、買いたいゲームやマンガもいくつかある。

悠二(ゴールデンウィークのときは池達と遊び行っちゃったんだよな……)

 悠二がぼけー、と考えていると、後ろから自分を呼ぶ声が聞こえた。

池「おーい坂井、ちょっとこっち来てくれ」

 悠二を呼んでいるのは、悠二と中学時代からの友人、池速人だ。

 通称、『メガネマン』。クラスの誰からも信頼されている、悠二とは親友と言ってもよい間柄である。

 そんなメガネマンの周りには、クラスメイトの佐藤啓作と田中栄太、緒方真竹に吉田一美がいる。
217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/22(日) 08:51:57.32 ID:3mW3vcDO
悠二「夏休みのことか?」

池「勘がいいな。みんなでどこか遊び行こうって話だよ。坂井も来るだろ?」
 
佐藤「やっぱり夏って言ったら海だろ、海!!」

田中「そーだよな!! 水着のねーちゃんとかいっぱい……ぐはっ!?」

緒方「田中変なこと考えすぎよ!!」

田中「大丈夫だよ、オガちゃんには期待してないから。あっ、吉田さんは楽しみかな」

吉田「そ、そんなぁ……」

悠二「ははは……」

キーンコーンカーンコーン

佐藤「やべ、授業始まるぞ」

池「じゃあまた続きは放課後だね」

悠二「あぁ、そうだな」

218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/22(日) 08:57:55.23 ID:3mW3vcDO
―――

放課後

 話し合いの結果、結局海へ行くことになった。佐藤と田中の強い希望が通ったように見えるが、実は一番行きたがっていたのはメガネマンかもしれない。

悠二「あーぁ、結局またゲームもマンガもお預けかぁ……」

 帰り道。悠二はそう呟いた。どうするか決めようとは思っていたが、あっさり決まったことに、 少し不満があるようだ。

悠二(ま、海も楽しみだけどね)

 とすぐに前向きになった悠二は、海へ行くメンバーを思い出してみる。一人はメガネマン。

 佐藤と田中は高校に入ってからの悪友だ。中学時代は、荒れていたと聞くが、今はそんな面影は一切ない。

 緒方真竹も、そんな二人と同じ中学らしい。「可愛い」というより「格好いい」顔立ちと、文字通り竹を割ったようなカラッとした性格で、男女分け隔てなく好かれている。

 最後の一人。吉田一美。控えめな印象ながら、よく見ると可愛い容姿の少女。プールの授業のときは、意外なスタイルの良さを披露(本人の意思ではなく)していた。

悠二(吉田さんの水着姿か……)

 一瞬想像し、しかしすぐに頭から取っ払った。少し顔が赤くなっているのは夕暮れのせいにする。
219 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/22(日) 09:02:15.28 ID:3mW3vcDO
 そんなことを考えていた悠二は、気付いていなかった。






 彼のすぐ後ろを歩く、細身のクラシックなスーツを着た、物静かそうな老紳士が悠二のことをじっと見ていることに。

??(あれが、"零時迷子"の"ミステス"……)

 老紳士の名前は、"屍拾い"ラミー。





 ―――彼は、坂井悠二の運命を知っている。
 しかし、告げる気はなかった。

ラミー(さて、"狩人"が残した"存在の力"も回収したし、零時迷子も見れた。そろそろ向かうとするか)

 そして、老紳士は一瞬で消える。悠二の目に少したりとも入ることなく。





 彼の、次の目的地は、"学園都市"。そこにそびえる"窓の無いビル"。
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/22(日) 09:07:22.31 ID:3mW3vcDO
―――

 考えごとをしながら歩くと、目的地に速く着く気がする。

 悠二は、自らの家のドアを開ける。

悠二「ただいま、母さん」

千種「おかえりなさい、悠ちゃん」








 こうして、彼の『日常』は、まだ続いていく。

 しかし、坂井悠二は、すでに『非日常』の世界に足を踏み入れていることを、まだ知らない。
221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/22(日) 09:09:52.35 ID:3mW3vcDO
―――

??「あぁ、もう!! また逃げられた!! くそ、逃げ足だけは速いんだから!!」

??「おいおい、まぁ奴が一枚上手だっただけだろう? 我が麗しの酒盃(ゴブレット)、マージョリー・ドー。」

??「うるさい、バカマルコ。こっちはただでさえあのクソバカな土御門の野郎に新しい"付箋"くれ、なんて言われて頭きてるのに、さらに"徒"まで逃がすなんて……」

??「……と、文句を言いながらも、"学園都市"へ行くつもりなんだよなぁ、我が優しき姫君マー……げふっ!!」

??「ただ前からあそこには行ってみたい、って思ってただけよ、バカマルコ」









 運命は廻る。
 その動きを止められる者はいない。






222 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/22(日) 10:06:42.65 ID:wFJO5FAo
え?
そんな短い章なんか・・・
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/22(日) 11:00:09.58 ID:qPTD1XAo
教室達を言葉責め
224 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/22(日) 11:11:58.47 ID:qPTD1XAo
灰の中の空気
225 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/22(日) 14:07:17.32 ID:MAvAraM0
いいじゃん教室を言葉責め、新ジャンルの萌えだよ
226 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/22(日) 15:28:31.82 ID:BNS7odI0
なに萌だよ
227 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/22(日) 16:46:11.04 ID:juItI2AO
>>196
>首輪破壊はステルやねーちんができるらしいよ。

どこソース教えて
228 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 00:38:35.66 ID:deEbwhc0
上条ちゃん、バカだから御崎市の学校に転校で〜す。

という展開はアリですかな?
229 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 00:41:44.10 ID:PZuOdkDO
インデックスの代わりにシャナでもなく
上条さんも悠司もだすとは新しいな
230 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 01:25:16.22 ID:1c4eGL2o
やっぱこれから先の展開には零時迷子が必要ってことかな
231 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 02:00:42.61 ID:2Erqlv.o
世界観的に上条さん無敵だろうからマッチングには気をつけないと
232 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 04:12:29.04 ID:h/jmsUSO
俺のヘカテーまだー?
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 04:36:04.08 ID:/5ZhKSoo
ヘカテ―趣味はキチってる
吉田趣味よりキチってる
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 07:13:18.96 ID:0CwPgwoo
>>232
将軍こんなとこでなにやってんすか
>>233
屋上

そういやシャナって禁書並に売れてんのにssってあんま見かけないよな
やっぱ設定がごちゃごちゃしすぎてるせいか
235 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 07:16:31.08 ID:/5ZhKSoo
何が屋上だよ
お前どうせ俺がシャナ()趣味だと思ったんだろ?
初期平井さん>>>>>>>>>>越えられない壁>マージョリー>>>>吉田>>>>ヘカテー>>>>シャナ
まあどっちにしろツンデレはルイズ一人でいいってこと
236 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 07:53:16.42 ID:3D7I3C6o
>>234
普通に旬過ぎただけかと
アニメ化前後は結構SSあったし

>>235
どっちにしろヘカテー嫌いなのは変わらんだろ
237 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 08:02:18.84 ID:tm3eKG2o
それにシャナは禁書より2年早く始まってるからな
238 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 08:36:34.86 ID:/5ZhKSoo
ヘカテ―の中の人はあんまり騒ぐキャラやってないよね
姫神に巨乳の妖精さんに
239 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 09:57:03.68 ID:ekasKWko
完成度の高い作品は
二次創作があまり盛り上がらないと聞く
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 12:40:44.23 ID:YeO6cVE0
ちげぇよ完成度(笑)とかじゃなくて客層が違うだけだ

完成度が高い(笑) 腹筋やべぇ
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 14:27:42.21 ID:9RLW5DIo
完成度の問題なのかどうかはわからんけどシャナのSSは書きにくい。
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 15:59:31.43 ID:h/jmsUSO
なんとなくわかるなー
俺も一時期シャナ←→悠二の立場入れ替えとか考えたけど、
どうしてもシャナが大河にしかならんかったから諦めた
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/23(月) 23:57:35.97 ID:2d4twQso
初期悠二がフレイムヘイズとか度胸なさすぎワロタ
平井さん俺も好きだ。
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 00:05:49.32 ID:udOEMFAo
平井さんの出番の少なさは異常
もう少し居てくれてもよかった。糞メガネメシウマは評価出来るけど
245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 09:44:38.39 ID:ELjr9G6o
日本語でおk
246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 10:00:44.63 ID:yqcbaA6o
平井さんてそんなに出番多かったっけ?
247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 10:20:28.31 ID:VAJb352o
俺も>>1と同じでシャナは結構前から読むのやめたな
萌え要素皆無になってどうでもいいキャラの戦闘シーンが長すぎ
アニメで見たいから早く3期やってくれぇ
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 10:24:18.32 ID:Zcdmx8oo
俺は逆。原作はまだ読んでるけどアニメはどうでもいい萌え要素が多くてゲンナリしたから2期途中で切っちゃった。
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 10:48:54.62 ID:udOEMFAo
日本語でおkってなにが日本語じゃないの?
ゆとりだまろかww
250 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 11:50:07.74 ID:3zKs1.SO
3期やるとしても見所が大戦くらいしかないけどな
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 11:55:10.50 ID:yqcbaA6o
とりあえずOVAシリーズ終わらないと3期はねえな
252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 12:24:07.28 ID:tCHek5c0
>>249
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/24(火) 12:26:36.13 ID:udOEMFAo
あ?
なんでもかんでも日本語でおkにする奴しんでねってこと
254 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/24(火) 14:16:15.64 ID:3zKs1.SO
とりあえず落ち着けよ
あんまそういうことに過剰反応してると自分で肯定してることになるぞ
あとひらがな表記ならわざわざsaga入れんでも問題ない
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/24(火) 14:29:19.87 ID:udOEMFAo
あはい
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/24(火) 17:10:01.11 ID:DwEEvk60
とりあえず本編が始まらないのだが……どんだけ時間かかるんだろうな……
まだかよ、楽しみだぞクズ野郎
257 :第二章予告 [saga]:2010/08/25(水) 01:45:30.21 ID:XGeuPYDO
 "狩人"との戦いから数日が経過した。ようやく退院した上条当麻は、些細なことでシャナと喧嘩をしてしまう。
 次の日、補習へ向かう上条の前にフレイムヘイズを名乗る女性が現れる。
 女性は上条の隣人、土御門元春を探しているようで……!?
 一方、一人イライラしているシャナの部屋に一人の少女が落ちてきた。
 彼女は魔術の世界から逃げてきたと言う。シャナは少女を疑うが、そこに魔術師が襲ってきた!!
 炎髪灼眼と禁書目録、幻想殺しと弔詞の詠み手が交差するとき物語は始まる―――




九月四日公開予定!!遅くてすいません……
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/25(水) 01:53:53.61 ID:Ip.Vf2co
インさん出すことにしたか
期待してます
259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/25(水) 02:32:20.05 ID:PJq9qcoo
インなんとかさんは五月蝿いので要らないです
260 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/25(水) 03:59:57.28 ID:fAAL7kQ0
期待じゃクズ野郎! 楽しみにしてるぜい
261 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/25(水) 06:58:05.89 ID:CZp9AeYo
>>259
注文つける馬鹿はいらね
262 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/25(水) 09:31:23.30 ID:rjg272SO
マー姐さんと上条さんがどんな関係になるのか楽しみ
263 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/25(水) 11:21:55.89 ID:Ht9eHRso
きとったがなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
吉キチはやめてくださいおね
264 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/25(水) 23:45:14.47 ID:PJq9qcoo
>>261
ネタにマジレスわろた
265 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 06:46:24.33 ID:arSAjMIo
>>264
ネタにマジレスってのは多数の人がネタと知っている中で知らない情弱がマジレスしちゃうことだぞ
インさんは実際に五月蝿いから>>259をネタと思える人は少ないだろう


つまり何が言いたいかというと使いどころが間違ってるよ
266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 06:48:35.78 ID:Dq7Ug7go
>>264
面白いとでも思ったのか、馬鹿野郎
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/26(木) 11:04:44.58 ID:p1giVIUo
みんな叩かないでやってよ・・・・荒れるんだから










>>264マジレスにネタワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
268 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 11:19:50.34 ID:P3q4T/.o
つまりインさん自体がネタってわけよ
269 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 12:31:06.16 ID:tTqswzo0
インナントカ「このSSでなら、私は空気でいいんだよ!」
270 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/26(木) 17:50:57.66 ID:rX1F.UQ0
なんでちょっと荒れてんの?wwwww
271 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/26(木) 17:51:52.88 ID:p1giVIUo
おまえのせい
272 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 19:52:39.74 ID:M1cTZcSO
もうそいつほっとけよ
残念な日本語からして小学生か在日とかだろどうせ
相手にするだけ時間の無駄
273 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/26(木) 19:53:18.75 ID:p1giVIUo
うん
274 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/26(木) 20:06:54.01 ID:p1giVIUo
ルイズよりもシャナの方がかわいい
だいたいルイズはマジキチなんだよな
ずうずうしい上に上から目線
貴族=うんこは確定してるようなもんだけど
マジかたわレベルの脳みそだろあいつら
あんたばかぁ?って良いたくなる
死ぬのはまだぁ?とも思う。お前らも思ってんだろ?
いっそさっさと死んで欲しいわ
275 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 21:02:06.66 ID:lwmWV12o
ステイル(魔女狩りの王)vsシャナ(アラストール)

ダメだ話にならん
とりあえずステイルさんご愁傷様です
276 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 21:09:41.40 ID:b5CWbKwo
シャナは炎出せないからいい勝負
むしろボコボコに負けてほしいわ
277 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/26(木) 21:13:14.13 ID:Rq1vLxwo
>>276
シャナ何巻で読むの止めたんだよwwww
278 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/26(木) 21:21:02.45 ID:p1giVIUo
0巻から炎使えるけどな(笑)
279 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/27(金) 23:26:51.90 ID:VILyeQMo
駄目だ
どうしても上条さんの声が日野ちゃまになっちまう
どうしたらいいんだ
280 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/27(金) 23:29:37.38 ID:A/OuJoIo
食えよ
281 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/28(土) 15:05:12.54 ID:AF3mvsM0
くそ……九月が遠いな……
282 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/28(土) 15:21:44.33 ID:WauUaS2o
うんそれがどうかしたか
ここは落ちないんだからチラシの裏にでも書いとけ
283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/28(土) 15:56:27.56 ID:AF3mvsM0
>>282 別にただ早く見たいな、という意味で言ったわけだが何か勘違いしてないか?
284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/28(土) 17:57:57.24 ID:Z1r0TKQ0
>>277
でも、まだ原作一、二巻相当でで、当時は「炎もまともに使えない」フレイムへイズだったからなあ……
285 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/29(日) 00:30:28.05 ID:pH.V9USO
禁書出すならわが子自慢とかで対立してしまう元保護者2名(ねーちんvsヴィルヘルミナ)とかやってくんないかな作者
286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/29(日) 02:24:57.35 ID:c2D1AAA0
どっちも口下手臭いなwww
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/29(日) 02:28:10.15 ID:bW0JML2o
ねーちん「あの・・・・」

カルメル「はい・・・なのであります」

ねーちん「うちの子すごいんですよ。10万3千冊を脳に記憶していて・・・・」

カルメル「悲しそうな表情であります。訳を聞きたいのであります」 艦隊「任意聴取」

あれ?なんか違う
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/29(日) 02:36:35.20 ID:c2D1AAA0
>>287
 さぁスレ立てようか楽しみにするから
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/29(日) 02:45:43.08 ID:bW0JML2o
まあ落ち着け
そろそろ1が帰ってくる
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [ffh]:2010/08/29(日) 09:11:07.84 ID:C70bLiw0
>>287
最初ネーチンを見たときカルメルさんを思い出したのを思い出した
それにしてもテイマーの名前が何で艦隊なの?
291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/29(日) 13:09:57.97 ID:bW0JML2o
あれテイマ―ってんだ
アニメだとどう聞いてもティアマトーにしか聞こえなくてさ
292 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/29(日) 13:18:01.44 ID:mIHzwE.o
原作でもティアマトーだぞ。
中の人的には、ねーちん=ヴィルヘルミナ、シェリー=ティアマトーだな
293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/29(日) 13:38:25.18 ID:bW0JML2o
そうなのか
ティアマトーって聞いたらもうFFしか頭になくてさ
そういえばねーちんとヴィルヘルミナは中の人同じだ
294 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/29(日) 18:30:52.90 ID:wwIGkVk0
ヴィルヘルミナ可愛いから素晴らしい
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/29(日) 18:33:04.19 ID:.zWxPfgo
伊藤静で一番可愛いのがヴィルヘルミナちゃん!
異論は認めない
296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/29(日) 22:14:03.36 ID:bW0JML2o
来てほしいけど来てほしくない9月
圧倒的緊張感・・・!
297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/30(月) 21:21:17.36 ID:vUrmvYoo
中の人といったらマージョリーと寮監も一緒だよな

容姿でいえばほとんどマージョリー=テレスティーナなんだがww
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/30(月) 21:22:29.14 ID:d.CGL86o
真面目なマージョリーの自在法解説であの顔芸が浮かんでまともに見れない
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/31(火) 03:17:54.49 ID:Y64qiQSO
銀関連で狂気に取り付かれている状態のマー姐さんならいい勝負じゃないか?<顔芸
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/31(火) 03:21:20.86 ID:AxcqtD6o
あんときか
あれはどっちかっつーとご乱心だった
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/31(火) 14:21:49.39 ID:unU1Yygo
今更だけど、シャナの自在法はどう考えてもモデルは禁書と同じく現実の魔術だよね

>>293
ティアマトーの名前で禁書が反応しそうだな
ってかフレイムヘイズってそこら辺考えると個人個人が天使や神を召喚してる状態なんだよな・・・
302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/31(火) 15:23:55.28 ID:Y64qiQSO
フレイムヘイズと契約しているのは実際の神や天使じゃなくて『紅世の王』な
まあ些細な違いだしどっちにしても規格外な存在であることに変わりはないんだがww

しかし疑似的な天界を作り上げて行う魔術もあるんだから、なんかこう紅世の力を利用した魔術なんかもありそうだよな
303 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/31(火) 18:58:09.73 ID:vP.Deeo0
あれ? 紅世の王がこっちで大暴れした結果、神話になって残ってるって設定じゃなかったっけ?
304 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/31(火) 19:03:06.69 ID:AxcqtD6o
え?
天破壌砕でも大した威力無かったし
禁書厨()的に言えばエンゼルフォールで堕ちてきたミーシャより弱いと思うんだが
海を背後にする限り無限とかなんとか言ってたし
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/31(火) 19:08:30.47 ID:I4WqItoo
紅世の王(徒)とこっちの神話の神天使悪魔との名前被りは
・紅世の王が色々やって、その名前が神話に残る。
・人間が創作した神話から紅世の王が名前をとって使う。
と二通りのパターンがある。

だから人間の言う神=紅世の王という事もあるしそうでない事もある。
ただシャナ世界での神ってのは人間の妄想でしかないらしいから世界を創造した云々の存在ではない。
そこに紅世の王が当て嵌ったとしても禁書世界での神とは違うのは確か。

長文失礼。大体これで合ってると思う。
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/31(火) 19:10:06.26 ID:AxcqtD6o
あそうなの
シャナ原作無知でごめん
紅世の王ってすげぇなあ
無限の艦隊とか具現化したらどうなんだろ。あんま強くなさそうだけど
307 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/31(火) 22:15:30.96 ID:unU1Yygo
>>305
だけど禁書世界の理論だと信仰=力だから神話になった王は魔術に関してどうのこうのできると思うよ
第一、レーヴァティンとか神様じゃないと推測してるのに発動してるし
308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/31(火) 22:41:12.85 ID:VFIu.Owo
天破壌砕って防御スキルとか一切無効のルール粉砕ぶちかますって設定だった筈だから
幻想殺しと似たようなものと考えれば「威力」の括りにするのもおかしい気が
309 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/08/31(火) 22:45:10.19 ID:AxcqtD6o
いちげきひっさつってわけ
310 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 11:04:22.52 ID:oXvUHQAo
>>306
夢幻の冠帯だよ
GoogleIMEで一気に変換すると出てきたのには笑ったww
311 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/03(金) 11:11:34.68 ID:cOhJlaQo
あそうなの
艦隊っぽくないから変な名前だと思ってたら帯ねはあく
312 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 19:08:01.18 ID:xJ3W94wo
スコココバシッスコバドドトスコココバシッスコバドドトスコココバシッスコバドドトスコココバシッスコバドドトスコココ
スコココバシッスコバドドドンスコバンスコスコココバシッスコバドト _∧_∧_∧_∧_∧_∧_
スコココバシッスコバドドト从 `ヾ/゛/'  "\' /".    |                    |
スコココバシッスコハ≡≪≡ゞシ彡 ∧_∧ 〃ミ≡从≡=< >>1まだーーー!!!!!  >
スットコドッコイスコココ'=巛≡从ミ.(・∀・# )彡/ノ≡》〉≡.|_ _  _ _ _ _ ___|
ドッコイショドスドスドス=!|l|》リnl⌒!I⌒I⌒I⌒Iツ从=≡|l≫,゙   ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
スコココバシッスコバドト《l|!|!l!'~'⌒^⌒(⌒)⌒^~~~ヾ!|l!|l;"スコココバシッスコバドドドンスコバンスコスコココ
スコココバシッスコバドドl|l|(( (〇) ))(( (〇) ))|l|》;スコココバシッスコバドドドンスコバンスコスコココ
スコココバシッスコバドド`へヾ―-―    ―-― .へヾスコココバシッスコバドドドンスコバンスコスコココ
313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 19:08:54.51 ID:KGhxu6Io
落ち着け
314 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 19:57:46.14 ID:xJ3W94wo
                    シーン
         =≡= ∧_∧
          /   (・∀・ ) <はい
        〆   ┌  |    | .∈≡∋
         ||  γ ⌒ヽヽコノ   ||
         || .|   |:::|∪〓  .||
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
315 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/03(金) 23:10:42.47 ID:UVukc9E0
わろた
316 : ◆L7wBXlR/tc :2010/09/04(土) 08:57:54.92 ID:Y9G.vUDO
おはようございます、>>1です

すいません、最近体調が優れなく、執筆があまり進んでいません。

今日中には更新できるようにしますが、たぶん22時以降になってしまうかと……

すいません
317 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/04(土) 09:18:04.20 ID:0A5toDso
やったー
318 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga ]:2010/09/04(土) 12:34:22.60 ID:VGzj3as0
おK−
319 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 23:29:07.72 ID:UWegOWco
おーい>>1生きてるかー?
320 : ◆L7wBXlR/tc :2010/09/04(土) 23:51:11.14 ID:Y9G.vUDO
すいません、いま蘇りました

少しですが投下していきます
321 :プロローグ [saga]:2010/09/04(土) 23:58:03.07 ID:Y9G.vUDO
 学園都市には窓のないビルが存在する。

 いや、窓だけではない。ドアや階段はおろか、廊下すらない、建物として機能しないビル。大能力である空間移動能力者でもないと入ることすら許されない、まさに鉄壁の要塞。

 そのビルの中心に、巨大なガラスの円筒器が鎮座している。赤い液体に満たされた円筒の中に、緑色の手術服を着た人間が逆さまで浮かんでいた。

 男にも女にも見え、大人にも子供にも見え、聖人にも囚人にも見える『人間』。

 学園都市統括理事長、アレイスター。

 自分の生命活動を全て機械に預け、理論上およそ1700年もの寿命をもつ『人間』。

 そんな『人間』の前に、クラシックなスーツをまとい、手にはステッキをもつ、まさに老紳士という言葉がよく似合う『人あらざるもの』がたたずんでいる。

 その老紳士は、アレイスターとは違う異質な雰囲気を漂わせている。

 正体は、"紅世の徒"。この世の "歩いて行けない隣"の住人である。
322 :プロローグ [saga]:2010/09/05(日) 00:04:10.92 ID:SPEAZkDO
「ひさしぶりだな、アレイスター」

 老紳士がアレイスターに話しかける。その口調は、古い友人に話しかけているように聞こえた。

「そうだな、"螺旋の風琴"。いや、今は"屍拾い"と呼ぶべきかね?」

「まあ呼び方などはどうでもいいことだ。そうだろう?」

 アレイスターの問いに、"螺旋の風琴"とも、"屍拾い"とも呼ばれた老紳士が答える。

 その通りだ、とアレイスターは同意し、さらに新たな言葉を紡ぐ。

「ところで、"零時迷子"はどうなっていた?」

「……まあ概ね良好だろう。まだ"仮面舞踏会"達は見つけていないようではあるが、彼らの"大命"は滞りなく進むだろうさ」

 老紳士が答える。その答えを聞いたアレイスターは、淡く淡く笑う。
323 :プロローグ [saga]:2010/09/05(日) 00:07:47.49 ID:SPEAZkDO
「そうでなければ困る。こちらにも色々"プラン"があるのでね」

「"プラン"……か。そちらのほうはどうなっているのだね?」

「予定通り進んでいるよ。全て、ね」

 喜怒哀楽の全ての表情を浮かべる『人間』が、少し楽しそうな表情を浮かべるのを老紳士は見た。

 ――それから、少しの間が空き、老紳士が言った。

「ふむ。……そろそろ行くとするか。さらばだ、世界最高の魔術師にして、世界最高の科学者、"アレイスター=クロウリー"」

 言葉とともに、老紳士は一瞬にして消えた。この、空間移動能力者しか入れず出れないはずの鉄壁の要塞から。

「相変わらずの"自在法"だな」

 アレイスターは、目の前にあるモニターを見る。そこには、先ほどまでここに居たはずの老紳士が写っていた。

 アレイスターが少し目を動かすと、モニターが移り変わる。そこには白い修道服を着た少女の姿が映っていた。

「"禁書目録"……か。」

 『人間』は、一人そう呟く。その声を聞いたものはいない。
324 : ◆L7wBXlR/tc [saga]:2010/09/05(日) 00:11:56.13 ID:SPEAZkDO
七月十九日

 今日は、上条当麻の退院日である。しかし、怪我をしてから三日間フルに寝込んでいた上条にとっては、一日しか病院の記憶がない訳で、あまりピンとこなかった。

上条「えーと、今までありがとうございました、先生」

 上条が目の前にいる医者に話しかける。医者の顔は、某カエルキャラクターに似ていた。

カエル顔「まぁ、君にとっての『今まで』、は昨日だけだろうけどね? まったく、こんなにやっかいな怪我を持ってくる患者なんて、なかなかいないよ? 一体なにをしたんだい?」

 医者が少し愚痴るように言った。まぁ無理もないかもしれない。数日前の上条は、全身打撲に、内蔵破壊、あげくのはてには右腕をすっぱりと切られている状態だったからだ。

 ははは、と上条は笑って誤魔化した。なにがあったかを言うわけにはないからだ。
325 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga ]:2010/09/05(日) 00:18:21.71 ID:LRRGHIQ0
きたーん
326 : ◆L7wBXlR/tc [saga]:2010/09/05(日) 00:18:46.12 ID:SPEAZkDO
 七月十五日。その日、上条はとある"紅世の王"と戦った。これは、その時に負った怪我なのである。

 当然、その事を他人に話すわけにはいかなかった。

上条「それじゃあ、そろそろ行きますね」

 上条は話ながら立ち上がる。

カエル医者「それじゃあ、もう来ないことを祈るよ?」

上条「はい……。ありがとうございました、さようなら」

 上条はそう言うと、荷物をとり、部屋を出ていった。



カエル顔「もう来ないことを祈る……、か。本当にそうなるといいんだけどね」

 一人、残されたカエル顔の医者がポツリと呟きながら、窓の外をみる。

 そちらの方角には、窓の無いビルがあった……。
327 : ◆L7wBXlR/tc [saga]:2010/09/05(日) 00:24:34.68 ID:SPEAZkDO
―――

 長い黒髪をたなびかせる少女、シャナは一人苛立っていた。

 ここは、とある少年が入院している病院の前である。本日は、入院していた少年の退院日だ。

アラストール「……だから病室に迎えに行けばよかったのだ」

 シャナの胸元のペンダントから、重く低い男の声が響いた。

 彼の名前は、"天壌の劫火"アラストール。"紅世"に名前を轟かす"紅世の王"である。

シャナ「……」

 アラストールの言葉に、シャナは答えない。ただ一人苛々を募らせるばかりである。

アラストール(ふむ、昔はこんなことなかったのだがな……)

 アラストールが一人思う。彼の言う『昔』とは、この街に来る前の話である。

 そう、たった一人で"紅世の王"に立ち向かった、た一人の少年と出会う前のことだ。

 少年との出逢いは、確実に少女を変えていた。しかし、その変化に少女自身は気づいていない。
328 : ◆L7wBXlR/tc [saga]:2010/09/05(日) 00:28:32.25 ID:SPEAZkDO
アラストール(まったく、この事を"万条の仕手"が知ったら大変なことになるぞ……)

 アラストールは思い出す。給仕服を着て、能面のごとき表情を浮かべる一人の女性を。彼にとっては古き友であり、また、シャナにとって親のような存在である女性を。

 そんなアラストールの心配を知らず、シャナはただただ少年を待ち続けていた。

シャナ「あっ!! 来た!」

 シャナが嬉しそうに言ったその声を聞き、アラストールはため息を吐く。

アラストール(まぁ今更考えても遅いな……)
329 : ◆L7wBXlR/tc [saga]:2010/09/05(日) 00:32:57.96 ID:SPEAZkDO
―――

 上条は病院をでた。するとすぐに聞き覚えのある声が聞こえてきた。

シャナ「当麻!! 遅いわよ!!」

 声の主、シャナが叫ぶ。上条はシャナに近づき声を掛ける。

上条「あれ? シャナ迎えに来てくれたのか。病室に来ないから来てくれないかと思ったぜ。ありがとな」

シャナ「な……うるさいうるさいうるさい!! 偶然思い出しただけよ!! 別に待ってなんかいなかったんだから!!」

 何故か真っ赤になるシャナ。フレイムヘイズでも風邪を引くのかな、て上条は思った。

シャナ「とにかく、帰るわよ当麻」

 冷静に戻ったらしいシャナが上条に言った。

上条「あぁ、そうだな」

  そして、上条とシャナは並んで歩きだした。

 上条が入院している間、シャナは元平井ゆかりの家に住んでいた。

 平井ゆかりの家はら偶然上条の学生寮の真上だったのである。

 そういうわけで、二人が向かう場所は同じである。
330 : ◆L7wBXlR/tc [saga]:2010/09/05(日) 00:37:32.82 ID:SPEAZkDO
シャナ「当麻退院するの遅いのよ!! あれくらい一日で治しなさい」

上条「あのなぁ……。右腕切り落とされて次の日退院できるほど上条さんは丈夫じゃないですよ!?」

シャナ「いや、当麻なら余裕で自販機でジュースとか買ってそうよ」

上条「なんの話だよ……」

 と、そう軽口をたたいていた二人だったが、その内、だんだん会話が無くなっていく。

 空は、すでに夕暮れ色に染まっていた。
331 : ◆L7wBXlR/tc [saga]:2010/09/05(日) 00:41:55.02 ID:SPEAZkDO
 そのまま、何故か無言のまま歩く二人。当然アラストールもなにも言わない。

上条(あーぁ、たしか明日から補修だっけ……。不幸だ)

 そんなことを考えながら歩いていた上条に、シャナが意を決したように話掛ける。

シャナ「当麻。これから…

「あら、上条当麻。ひさしぶりね」

 しかし、その声は別の声に遮られた。

 目の前には、クラスメイトの吹寄制理がいた。

吹寄「貴様たしか入院してたのよね」

上条「あぁ……。今日退院だよ」

吹寄「そう……。補修、忘れちゃだめよ。ただでさえ小萌先生に迷惑かけているのに」

上条「……あぁ」

シャナ「……」
332 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga ]:2010/09/05(日) 00:44:05.47 ID:LRRGHIQ0
面白いぜよ面白いぜよ青春ぜよ
俺も青春したかったな・・・・・・
333 : ◆L7wBXlR/tc [saga]:2010/09/05(日) 00:49:12.17 ID:SPEAZkDO
 吹寄と別れた二人は、また歩きだした。そこに、シャナが再び話掛けようとする。

シャナ「当麻……

「あっ、上条君。久しぶりです……」

 しかし、またもやシャナの声は届かなかった。声の主は、クラスメイトの白いカチューシャがチャームポイントの少女だ。

白カチュ「上条君……。入院してたって……。大丈夫ですか?」

 少女が上条に話掛ける。

上条「ああ! 今日で退院だぜ」

白カチュ「よかった……。上条君が元気で……。あっ、平井さんもこんにちは」

 少女の言葉に、シャナは答えずどこかむすっとしていた。

上条「シャナ?」

 上条がシャナの名を呼ぶ。

シャナ「なんでもない……」

白カチュ「それじゃあ、私は用事があるので……。失礼します。さよなら、上条君、平井さん」

上条「じゃーなぁ」

シャナ「……」
334 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 00:49:17.72 ID:WuVSkp.0
あれ?上条の住んでる学生寮って男子寮じゃなかった?
335 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 00:54:22.26 ID:3nazJko0
上じゃなくて隣と脳内変換余裕でした
336 : ◆L7wBXlR/tc [saga]:2010/09/05(日) 00:55:45.68 ID:SPEAZkDO
 そして二人はまた歩き始めた。

 シャナが、辺りを見渡す。誰も知ってい顔が無いことを確認すると、上条に話掛けた。

シャナ「と……

「見つけたわよー!!」

上条「げ!? ビリビリ!!」

 しかし、どこからか跳んできたらしい御坂美琴によって、三度シャナ声が被される。その声に、上条は嫌そうに答えた。

御坂「だから! 私には!! 御坂美琴って名前があるって言ってんでしょコラッー!!」

 御坂の頭から雷撃の槍がほとばしる。上条はいつも通り右手で打ち消した。

上条「あぶねぇだろうがビリビリ中学生!! 下手したら死ぬぞいまの!!」

御坂「それでも怪我一つ無いでしょあんたは!! なんなのよその右腕は!?」

上条「怪我しなきゃ10億V人に打ち込んでいいってか!? こっちは今日退院したばっかだぞ!!」

御坂「えっ!? 退院って一体なんの話よ!?」

 二人の話(叫び)を聞き、ついにシャナがキレた。

シャナ「もういい!! 当麻のバカ!!」

 シャナが突然走り出すの驚き見た見た上条が叫ぶ。

上条「シャナ!? どうしたんだ?」

シャナ「うるさいうるさいうるさい!!」

 あっと言う間にシャナは見えなくなっていった。

 上条と御坂は、ただただ唖然とするだけだった。
337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 00:58:06.90 ID:2ejux.2o
これはひどいww
338 : ◆L7wBXlR/tc :2010/09/05(日) 01:00:41.61 ID:SPEAZkDO
今日の更新分はこれで終わりです

>>334
うわっ!?ホントだ!!すいません……

>>335
いえ、上で大丈夫です
なにぶん上条の部屋はたしか一番端で、唯一の隣が土御門だったはずですから……
ホントは隣にしたかったのですが
339 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga ]:2010/09/05(日) 01:01:31.43 ID:LRRGHIQ0
シャナの扱いがひどいぞこら!
この後の上条さんの戸惑いが楽しみでしかたないじゃないか
340 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 01:02:04.13 ID:YZtxIwE0
記憶喪失にはなるのかしら
341 :335 [sage]:2010/09/05(日) 01:06:46.68 ID:3nazJko0
階が違うとしても同じ建物に男女が住むはずが無いと思っていたので、「隣の建物」って意味で隣って言ったんだけど、それ以前の問題だったか。
342 : ◆L7wBXlR/tc [sage]:2010/09/05(日) 01:08:44.02 ID:SPEAZkDO
>>341
なるほど!!
そんな手が……
すいませんそれでおねがいしますすいません

では少し修正します……
343 :>>329修正 [sage]:2010/09/05(日) 01:11:12.22 ID:SPEAZkDO
―――

 上条は病室をでた。するとすぐに聞き覚えのある声が聞こえてきた。

シャナ「当麻!! 遅いわよ!!」

 声の主、シャナが叫ぶ。上条はシャナに近づき声を掛ける。

上条「あれ? シャナ迎えに来てくれたのか。病室に来ないから来てくれないかと思ったぜ。ありがとな」

シャナ「な……うるさいうるさいうるさい!! 偶然思い出しただけよ!! 別に待ってなんかいなかったんだから!!」

 何故か真っ赤になるシャナ。フレイムヘイズでも風邪を引くのかな、て上条は思った。

シャナ「とにかく、帰るわよ当麻」

 冷静に戻ったらしいシャナが上条に言った。

上条「あぁ、そうだな」

  そして、上条とシャナは並んで歩きだした。

 上条が入院している間、シャナは元平井ゆかりの家に住んでいた。

 平井ゆかりの家は、偶然上条の学生寮の隣の寮だったのである。

 そういうわけで、二人は同じ方角へと向かった。
344 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga ]:2010/09/05(日) 01:32:27.54 ID:LRRGHIQ0
ヴィルさんが上条さんの毒牙にかかるかどうか……それが一番の問題だな
345 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 04:24:51.12 ID:ejhCKkoo
ヴィルさんはどうだろう?wwww
346 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 19:47:13.92 ID:6IoL4qc0
シャナでさえもうこれだから確実にかかるだろ
347 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga ]:2010/09/05(日) 20:53:45.63 ID:zv/jr/w0
SASUGA上条さんだな
俺たちの夢の到達地点だけある
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 10:30:03.51 ID:guY3exgo
でも流石の上条さんもNTRは苦手みたいだから他の男とフラグ立ってたら無理じゃない?
まあメリヒムはフラグ立ってるとは言い難い気もするけどさ。
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 16:57:07.53 ID:90tBmDYo
ヴィルの片思いなのにNTRっておかしいだろ。そもそも相手もう死んでるんだし
まあ個人的にはヴィルがメリヒム以外の男を好きになるなんざありえないって思うけど
350 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/06(月) 20:07:49.51 ID:8nrpLNs0
                _.. -――- ._ 
              ./  ,―――‐- ._` .
             /)  ./  /  /  ``\
           ///)ィ7T.フ厂 ̄`フi ‐-_ |〉. _人人人人人人人人人人人人人人_
          /,.=゙''"/  フl/_×// |ハハl .ト、>  細かいことはいいんだよ!!  <
   /     i f ,.r='"-‐'つイ._T_i`   .r≦lハ!|`` ^^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
  /      /   _,.-‐'~| |'弋..!ノ     i'+!l |   
    /   ,i   ,二ニ⊃l |' ' '  ,‐- ..__゙ー' .!l .|   
   /    ノ    i l゙フ..,!l .ト、  l  `,!   .ハ.!  
      ,イ「ト、  ,! ,!|.../_| |l: > .ヽ.. ィ <l   l|   
     / iトヾヽ_/ ィ"\. | | \ \ー'/ ./ ,,;:`:;'゙
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/06(月) 23:29:58.39 ID:4s/PrYQ0
そうさ、俺たちはヴィルさんのデレる姿が見たい、ただそれだけだ
352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/06(月) 23:32:42.00 ID:VXYv6dQo
灼眼のシャナOVA、灼眼のシャナS第1話
「リシャッフル」
ヴィルヘルミナにだーいすきと言うシーンがあります
顔真っ赤でれでれです
かわいい
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/07(火) 00:18:42.50 ID:EF4RqPQ0
なん……だと……?
354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 02:06:33.62 ID:CXKaWGg0
上条さんにだーいすきと言うシーンを
ぜひ
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga ]:2010/09/07(火) 09:25:28.07 ID:hoKed9U0
ぜひ
356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/07(火) 17:04:59.15 ID:nPnP7VEo
アラストール「上条さん・・・・だーいすき?」

上条「えっ」
357 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 17:29:38.11 ID:07r6ziAo
\   / .::::::::::::::::::::::::;;:;;::,ッ、::::::   )  く   ホ  す
  \ l  ,ッィrj,rf'"'"'"    lミ::::::: く   れ  モ  ま
     Y           ,!ミ::::::: ヽ  な  以  な
`ヽ、  |           くミ:::::::: ノ   い  外  い
     |、__  ャー--_ニゞ `i::::,rく   か  は
``''ー- ゝ、'l   ゙̄´彑,ヾ   }::;! ,ヘ.)  !  帰
      ゙ソ   """"´`     〉 L_      っ
      /          i  ,  /|    て    r
≡=- 〈´ ,,.._        i  't-'゙ | ,へ     ,r┘
,、yx=''" `ー{゙ _, -、    ;  l   レ'  ヽr、⌒ヽ'
        ゙、`--─゙      /!         `、
  _,,、-     ゙、 ー''    / ;           `、
-''"_,,、-''"    ゙、    /;;' ,'  /         、\
-''"    /   `ー─''ぐ;;;;' ,'  ノ      
   //    /     ヾ_、=ニ゙
358 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/07(火) 17:30:32.01 ID:nPnP7VEo
やっぱ男なのかなぁ
渋い♀という可能性も・・・!
359 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 17:33:05.45 ID:DBcynrko
アラスの事か?
男だって地の文で言われてるよ。
360 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/07(火) 17:34:35.02 ID:nPnP7VEo
うぇぇぇ
おっさん魔人√とか誰得だよ
361 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 17:37:39.20 ID:07r6ziAo
自分で書いといてなにいってだこいつ
362 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 17:38:36.34 ID:3RL52nco
誰得だよwwww
363 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/07(火) 17:38:49.63 ID:nPnP7VEo
日本語不自由様に言われたくない
なにいってだwwwwww
田舎でも言わないよ
364 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 18:30:37.79 ID:oGJ25cAo
えっネタじゃないの
365 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/07(火) 19:00:44.38 ID:nPnP7VEo
ネタって言葉の意味わかります
366 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 19:46:13.26 ID:oGJ25cAo
そうですか
367 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 21:30:05.47 ID:Dmgd1PYo
なんだこの流れww
368 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/07(火) 21:33:43.92 ID:nPnP7VEo
うん
369 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/09/07(火) 21:34:12.31 ID:hoKed9U0
ヴィルさんが上条さんにデレるのを望む奴らです
370 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/07(火) 21:39:30.13 ID:nPnP7VEo
あそっちか
いやあてっきりアラスが上条にでれでれかと
フラグ建築特級だもんね
371 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 22:02:20.51 ID:92GhlGI0
特級フラグ建築士…
あ、駄目だどこぞかのリアクションがセクシーシーンになったりする
中国料理マンガのアレっぽくなってしまう
372 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/07(火) 22:05:20.57 ID:nPnP7VEo
一級フラグ建築士とかニコ厨臭くてヤダ―って事
373 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 09:51:07.40 ID:J.ctEuEo
>>372
一級フラグ建築士=ニコ厨ってどういうこと?
ニコニコの用語なの?
374 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 09:58:42.49 ID:p06jSm.o
別にニコニコでしか見ないわけじゃないけどな
375 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 10:22:59.11 ID:qZdJUgEo
ニコの用語じゃないけどタグに付くことも多いな。百科事典のページもあるし。

しかしSSと無関係の話題でここまで伸ばしてるのはどうなんだろう。
376 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 11:23:57.32 ID:p06jSm.o
確かに
ヴィルがどうとかとりあえず今の段階では全く関係ないしな
おとなしく>>1がくるまで待ってようぜ
377 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/08(水) 16:34:37.32 ID:ksHHGAwo
ごめんなさい
すいません
378 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 22:04:47.15 ID:WO0QzgSO
とりあえず>>1は次いつ投下できるのか告知くらいするべき
379 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/08(水) 22:06:28.82 ID:ksHHGAwo
なら消えろ
380 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 23:08:26.95 ID:WO0QzgSO
>>879
オマエ何様?消えろとか言われる意味が全くわからんのだが…
381 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 23:09:41.09 ID:WO0QzgSO
おっと俺としたことが

>>379
382 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/08(水) 23:12:53.85 ID:ksHHGAwo
お前だろ偉そうなのは
1様になに口叩いてんだタコが
お前が消えても変わらないから消えろ
バーカwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
383 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 23:20:34.77 ID:WO0QzgSO
俺が消えても変わらないのは認めるがお前が消えたらスレの雰囲気ぐっとよくなると思うぞ

ま、これ以上レスしたら荒れそうだからもう消えるけど
384 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 23:21:44.35 ID:hUBvknQo
   「インデックスは魔法を使えない」なんて、教会が嘘ついてやがっただけだろうが。あ
   あそうだよ、「インデックスは一年置きに記憶を消さなきゃ助からない」ってのも大嘘
   だ!コイツの頭は教会の魔術に圧迫されてただけなんだ。つまりソイツを打ち消しち
   まえば、もうインデックスの記憶を消す必要なんかどこにもなくなっちまうんだよ!!
   冷静に考えてみろ。禁書目録なんて残酷なシステム作りやがった連中が、テメェら下
   っ端に心優しく真実を全部話すと思ってんのか!何ならインデックス本人に聞いてみ
   りゃいいだろうが!とりあえず、だぁ?ふざけやがって!そんなつまんねえ事はどうで
   もいい!たった一つだけ答えろ、魔術師!テメェはインデックスを助けたくないのかよ?
   てめぇらずっと待ってたんだろ!?インデックスの記憶を奪わなくてもすむ、インデッ
   クスの敵にまわらなくてもすむ・・・そんな誰もが笑って、誰もが望む最高なハッピー
   エンドってやつを。今まで待ち焦がれてたんだろ?こんな展開を・・・何のためにここ
   まで歯を食いしばってきたんだ!?てめぇのその手でたった一人の女の子を助けて
   見せるって誓ったんじゃねえのかよ?お前らだって主人公の方がいいだろ!?脇役
   なんかで満足してんじゃねえ!命を懸けてたった一人の女の子を守りてぇんじゃない
   のかよ!?だったら、それは全然終わってねぇ、始まってすらいねぇ・・・
   ちょっとくらい長いプロロー / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ グで絶望してんじゃねぇよ!
\ 手を伸ばせば届くんだ!い|  うるさい黙れ   |い加減に始めようぜ、魔術師!!/
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\_______/ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                           ∨      (゚д゚ )
                          <⌒/ヽ-、__ノヽノ |
                        /<_/____/ < <
385 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/08(水) 23:28:24.63 ID:ksHHGAwo
ID:WO0QzgSOはカス
ぐだぐだ言って消えるなら最初から消えろよキチガイwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
386 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/09/09(木) 00:03:53.33 ID:emL/hMY0
すげーな……キチガイがキチガイと叩いてがる……
387 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage saga]:2010/09/09(木) 00:16:21.75 ID:NTt4nMko
ID変わってさりげに自演ですかぁ?Wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
バレバレユカイ糞ワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
388 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 00:18:19.30 ID:UqpSt5.o
なんだこいつら…
389 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/09/09(木) 00:21:27.83 ID:emL/hMY0
自演ではないぞ? まぁ馬鹿するようなこと言って悪かったな。
ここのスレは何時も雰囲気悪いけど流石に悪すぎるから落ち着こうぜ
390 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 06:23:25.72 ID:bRkXzXso
>>387
うわぁ・・・
391 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 09:33:45.87 ID:FT6tp.so
>>387
キモすぎる…
こいつマジで何がしたいんだ?
392 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 18:55:06.67 ID:NTt4nMko
頭おかしいのが沸いてるな
さすがキチガイ製作速報
393 : ◆L7wBXlR/tc [sage]:2010/09/09(木) 21:40:11.18 ID:cICnrEDO
こんばんは

この流れを断ち切るために投下!!と行きたいのですが、生憎まだ書きタメがありません……

できたら土日には投下したいので、もうしばらくお待ち下さい

394 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/09/09(木) 21:43:52.77 ID:gy40xME0
待つから頑張れ
395 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 22:11:37.64 ID:NTt4nMko
1様には何も言ってませんよ
あくまで頭のおかしい読み手様()のタコチンに一喝してただけです
ごめんね
396 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 22:32:34.95 ID:bRkXzXso
>>395
あの……落としものですよ?


         ∧__,,∧
.        (´・ω・`)
        (つ愛と )
           `u―u´

  あなたのすぐ後ろに落ちていましたよ?
397 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 22:35:14.15 ID:NTt4nMko
>>396

あの……落としものですよ?


        ∧__,,∧
.       (´・ω・`)
       (つ現実と )
          `u―u´

  あなたのすぐ後ろに落ちていましたよ?

398 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 22:43:02.79 ID:JYvOlvIo
>>396
                  .∧__,,∧
                 (´・ω・`)
                  (つ夢と)
                  `u―u´

          あなたの後ろに落ちてたこれを、






        ∧__,,∧                         ∧__,,∧
      (`・ω・)^) ミ                  (`・ω・´)
        (     つ  ⌒ヽ               と   ,u、つ
      `u―u'     夢               `u´夢
                YY⌒Y
         こうして、                   こうして、



                    ∧__,,∧
            _     (ω・´ )
         夢 三ニ ☆ __,(    )つ
              ̄    `ー―‐u'

                 こうだ !
399 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 23:01:36.84 ID:0t5rcIQo
 夢≡=====―       
      ∧_∧       キーパー森崎君だから取れない!
       (・ω・)丿
.     ノ/  / 
ノノ  ノ ̄ゝ
400 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 23:28:12.65 ID:1RgqJjEo
400ゲト
401 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 23:32:19.75 ID:eGhuHEco

      〃∩ ∧__∧
      ⊂⌒ (・ω・ )  
         ヽ_つ_〜つ
  
夢≡=====―
402 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/11(土) 00:55:46.42 ID:Xjndv6kP
頑張ってかいて
403 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/11(土) 12:09:11.53 ID:CrJV/DIo
待ってるよん
404 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/09/12(日) 15:18:37.40 ID:bY63kGE0
今日来るのか?
405 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 15:19:46.42 ID:6yW2Hawo
1は今俺と寝てるよ
406 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/12(日) 20:12:09.04 ID:VQcDoioo
まだかなまだかなー
407 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga ]:2010/09/12(日) 20:56:03.71 ID:FfogC.20
まだかいにゃー
408 : ◆L7wBXlR/tc [sage]:2010/09/12(日) 23:07:52.14 ID:60o84QDO
すいません
今日中の更新は厳しくなってしまいました……

少しずつ書きタメはしていますのでもう少しお待ち下さい……
409 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/09/13(月) 10:49:51.64 ID:6YCjN7U0
はやくー
410 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/13(月) 18:39:18.48 ID:cZsbnQAo
せかすなタコ
411 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/13(月) 19:25:50.92 ID:xmFcp8Qo
はやくはやくー
412 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/14(火) 19:47:03.93 ID:hu1VWxQo
書き溜めどのくらい?
413 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/22(水) 20:58:57.65 ID:HRvNL0k0
まだかなー
414 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/23(木) 13:25:30.11 ID:4JyCEqco
まなかなー
415 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 18:09:56.92 ID:mi0pW0oo
早くしろks
416 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/25(土) 07:35:06.37 ID:pajanoEo
まだかよ
417 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/03(日) 20:12:22.40 ID:BCqahNE0
まだかーーーーー
418 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/05(火) 18:02:49.32 ID:ElshbXw0
もう来ない・・・











わけねぇだろ!?>>1
419 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/12(火) 00:33:07.68 ID:bUm5Ut.o
まだかよ
420 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 00:48:53.37 ID:auM.oUgo
>>1の最後の書き込みからちょうど1ヶ月経ったしそろそろ生存報告くらいこないとまずいかもね

ちなみに今までのやつここでまとめられたみたい
http://www35.atwiki.jp/seisoku-index/
421 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 01:49:19.07 ID:5Ppa2A20
    // 1  . {. . .ヽ. . ヽ. . ',. .ヽヽ
    / .:/ ハ: :!: :.:ト、:.:. :\:...l:.. :}: : |_⊥ 、
    j . {: .:{ :l、:l、: :.ト-ヽ、_:..`ヽ、j__イ_つノ
    l 1:ハ.::{ゝl=くヽ:.ヽ トィjr}Tァ┬ァ:.:´|
    |ハ :ヽlァ{トィrj \i ー_'っ /:.イ-、:。:|
     ヽ。ハ^rぅ' 丶 `   ノ', く } }:.ol゚ o
    。  `ハ 。  {ァ´ヽ     ,ー o':.へl お客様の中に>>1様は
      ゚ ´ノi\  ー'   ィ:;:.ィ/|/゚ 。 いらっしゃいませんか??
   。 o  。 ゚ハヘ;:>ー--<_rv〈、_
         / ̄ヽ \/ll  }l}`'^'ト、
          /   ::Y77l  j l    !_`7
        l, ---::、〉 jl  l   ハゝ-i
        ヽ    Vi    }  ,' ノ, ー_ヽ
          }  , -‐ァl  ノ  / レ´,.- j
        j イ   !l /   /  ハ -,.く!
422 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 00:31:37.41 ID:FUic7hoo
>>1はこのスレの主人だからお客様の中にはいないと思ふ
423 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/14(木) 01:56:40.57 ID:mv7mvCE0
シャナ3期来る?
424 : ◆L7wBXlR/tc :2010/10/20(水) 21:38:25.70 ID:FLINkADO

>>1です

長い間放置していてすいませんでした

実は、とある事情により執筆が困難な状態に陥ってしまいました

また、書くことができる状態になりましたら、新しくスレを立て
第二章の初めからしたいと思います

自分勝手ですいません

今まで待っていただきありがとうございました
425 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 21:46:05.39 ID:6dwOCjA0
一応キリの良いところで終わってたし良いんじゃないでしょうか。
426 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 20:04:06.08 ID:6HMiItco
>>425までしか埋まってないしあげながら書くだけでいいだろう
新しく立てると乱立とかこのスレ埋めろとか言って来る輩もいるだろうし
427 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 23:40:31.82 ID:Yi7sEDEo
乙んつん。面白かったぜ!
428 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/19(金) 23:47:23.04 ID:RD6gXx20
さらば
429 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/21(日) 12:16:27.01 ID:AhKkX8A0
age
430 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/11(土) 03:13:32.89 ID:.1Xt2Fgo
もうこないのか?
431 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/11(土) 03:14:09.54 ID:.1Xt2Fgo
とおもったら新スレか
432 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/12/20(月) 02:28:33.27 ID:j7J3LJ.0
新スレあるなら貼って
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