【禁書】嫁「ねー。あなた聞いてるの？」夫「アァ、聞ィてンよ」【ＳＳ】

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【禁書】嫁「ねー。あなた聞いてるの？」夫「アァ、聞ィてンよ」【ＳＳ】 - 製作速報VIP（クリエイター）過去ログ倉庫

1 ： ◆ZoaEhxgi7I ：2010/08/26(木) 13:30:12.83 ID:tXzgL6M0

嫁「でねー。先生のやり方にムカッときたりー」

夫「アー、そうかよ」

嫁「そういえば今日のコーヒーおいしい？自信作なんだけど」

夫「アァ、美味かったぜェ。お前も腕を上げたな」

嫁「えへへ、それはよかった。ってもうこんな時間！」

夫「ンじゃ。俺は行ってくるわ」

嫁「うん、いってらっしゃーい」

ﾁｭｯ

夫「///」

嫁「今日は早く帰ってきてね～」ﾉｼﾉｼ

夫「オゥ」ﾉｼﾉｼ

夫「ってあれ？」

夫「俺、いつの間に、なんでアイツと結婚してンだぁ？」

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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=＾・ω・＾= ぬこ神社 Part127《ぬこみくじ・猫育成ゲーム》＠ 2025/04/08(火) 15:05:35.64 ID:ORnLfiWxO
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”巨大”とは感動である＠ 2025/04/08(火) 01:19:24.07 ID:lXIr96Fs0
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イキスギ龍戦隊　トコロテンリュウチャーン＠ 2025/04/07(月) 23:14:15.12 ID:Wirs8NLuo
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ブラックホールを利用したスイングバイですか＠ 2025/04/07(月) 22:24:09.84 ID:cNeF3kS2o
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>>2->>1000←こいつらバカ＠ 2025/04/07(月) 17:56:14.63 ID:EPGMr7I0O
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【安価】タイトルからあらすじを想像して架空の１クールアニメを作る　2025春＠ 2025/04/06(日) 18:59:59.85 ID:j7qPgZ470
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【デュエプレ】プレイヤー「安価とコンマで物語を紡ぐ」【安価＆コンマ】＠ 2025/04/05(土) 19:33:32.31 ID:ULhgqwZk0
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2 ： ◆ZoaEhxgi7I ：2010/08/26(木) 13:34:43.28 ID:tXzgL6M0

※なんと言われようが”通行止め”は俺のジャスティス

※原作から10年後くらいの世界

※打ち止めかわいいよ。打ち止め

※セロリさんがややヘタ。やや甘。なんか丸い

※こんな感じで進めマス

3 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 13:37:27.40 ID:tXzgL6M0

＜”夫”視点で物語は進む＞

近頃”記憶障害”が流行っていらしい。かつてのインフルエンザのように。

昨日の昼食時、部下達とそんな事を話していた。

障害の種類は様々で、「暗記ができない」「ルーティンワークができなくなる」

「少年時代の思い出が欠落する」「身近な人の本名も忘れる」

この他にも様々な症状が発見され、大きな社会問題になっていた。

しかも科学が恐ろしく発展した”イマ”でも

原因がすぐに特定できないため、混乱は余計に大きいらしい。

4 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/26(木) 13:38:58.65 ID:sXuMjEDO

これ前に思いついたネタスレで言ってた奴だよな？
当時からHKB飛ばさせて貰ってたぜ！やべぇ嬉しい。
期待してる

5 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 13:39:23.82 ID:tXzgL6M0

ニュースでは取り上げられていたが、

社員や取引先、近所の人とも発症しているなんて話は聞いたことが無かった。

インフルエンザが撲滅されたように、そのうち忘れ去られる事件だと思っていた。

だけどまぁ、

自分が”記憶障害”に陥るとは

想定の範囲外だった。

6 ：>>4書いてみたくなったんで　 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 13:41:44.64 ID:tXzgL6M0

「課長。書類のチェックお願いします」

「アァ。ちょっと待て」

部下の企画書をチェックする。

タイトルは『通信業界のアクセラレータ化に基づく業務改善について』

　　　”アクセラレータ”

懐かしい単語を目にしたもんだ。

ほんの10年前まで、”俺”はそう名乗ってた。

今は違う。社会人になって以来、本名を名乗っている。

悪いが本名は秘密だ。別にいいだろ。

7 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 13:45:15.21 ID:tXzgL6M0

「こンな感じでイイと思うぜ。ただ折衷案も盛り込んどけ」

「あっ、そうですね。追加しときます」

そう言って”黒髪ロングの、頭に目立つ飾りをつけた部下”は自分の机に戻る。

あれ？

”黒髪ロングの、頭に目立つ飾りをつけた部下”

……名前が思い出せねぇ。

この部下だけじゃない。

12人いる部下のうち、全員の名前を思い出せなくなっていた。

”金髪ピアス男”　”姫カット銀髪女”･･････

確かに会ったことがあるんだが、どうしても名前が出てこない。

なんだこりゃ。

8 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 13:48:04.06 ID:tXzgL6M0

とりあえず部下の名前は置いといて、自分の仕事に取り掛かる。

『魔術兵器の科学的製造における制御管理』

ここ数年の間に確立された、”科学による魔術技術の産業化”は

学園都市だけでなく広い地域で採用され、

エネルギー・資源問題を解決し、地球上から貧困という現象をなくしていた。

もっとも、教会側・魔術サイドはこれを不服とし、主義主張を超えて連携。

各国政府と対峙するようになった。

また簡便かつ高威力の魔術兵器が、個人レベルで入手可能になったため

各地でテロ行為が頻発していた。

9 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 13:51:01.29 ID:tXzgL6M0

そんなわけで、

この仕事は急いで仕上げないといけないわけだが、

―――ダメだ

どうも昨日までの記憶があやふや過ぎる。

根詰めて仕事しているため、疲れているのかもしれない。

ちょっと休憩するため、席を外し、喫煙室に入った。

この喫煙室は十畳程度の広さがあり、排煙装置も高性能のものだが、

この部屋を使う人間は”俺”と社長しかいなかった。

社長は出張中のため、今日この部屋を使うのは俺しかいない。

10 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 13:53:49.58 ID:tXzgL6M0

備え付けのライターで煙草に火をつけ、ふかし、息を吸い込む。そして

　　ふーっ

シロイケムリが、空中に舞い、オーロラのように空中を漂い始めた。

俺はそのオーロラに今までの思い出を、記憶を映し出してみる。

誰彼構わず傷つけたガキの頃。一万以上のクローンを殺しまくった頃。

アイツとの出会い。拳銃で撃たれた事。居候になった事。ロシアの旅。

……

ジンセイの最初から思い出して”猟犬部隊”をぶっ潰したまでは、

確かにあったことだ。思い出せるし覚えている。

11 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 13:57:50.13 ID:tXzgL6M0

ただその後の、”イマ”に至る、昨日までの10年間が上手く思い出せない。

ジョジョで言うところの、キングクリムゾンみたく、

時間、というより記憶が吹き飛んでいる。そんな感じだ。

アイツと、嫁とデートしたり、手術してお見舞いしたりされたり、

結婚式やら就職祝いのバカ騒ぎやら、人生の節目節目、

楽しくて大事なことは思い出せるが、それ以外の記憶がまったく無い。

なんてことない日常生活なんて、忘れるのが当たり前かもしれないが、

ただそれでも、普通の日々の一切が思い出せず、今の俺がいるのは

突然、誰かに俺の人生を与えられた気がして、どうにも気持ちが悪い。

俺は、俺の人生を選んで、これまで生きて来たんだろうか？

12 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:00:20.38 ID:tXzgL6M0

うだうだ考えすぎたせいか、気がつけば帰宅の時間だった。

手帳には”20:00～嫁と一緒にドラマを見る”と書いてある。

それには間に合うようにするが、念のため病院に行くことにした。

総合病院の受付で、”記憶障害”の診断を頼む。

ロボットの受付役は無機質な声を出しながら、俺に神経内科に行けと指示を出し、

アンケート、病状確認の書類を手渡してきた。

待ち時間でアンケートを書き込み、カエル顔の医者に手渡した。

13 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:02:48.83 ID:tXzgL6M0

医者が言うには「働きすぎによる軽いうつ病」だそうだ。

念のために脳波測定を行い、抗うつ剤と睡眠薬を貰って家路につく。

「最近忙しかったからなァ」

「この仕事が終わったら、嫁と一緒に温泉旅行でも行こう」

なんて言いながら。

14 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:05:15.38 ID:tXzgL6M0

「もーっ。おそいよー！」

「悪ィ。でもドラマには間に合っただろ」

と釈明したが、嫁はそれでもおかんむりのようだ。

折角作った料理が冷めたのが気に入らないらしい。

ほっぺたを真っ赤にしている。

かわいい。

まぁ連絡くらいは入れとくべきだったな

と少し反省した。次からは気をつけよう。

15 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:07:11.98 ID:tXzgL6M0

嫁が料理を温めなおす間、俺はコーヒーの準備をしておく。

朝のコーヒーは嫁が、晩のコーヒーは俺が淹れるってのが決まりだった。

俺は豆を煎り、豆を轢き、お湯や粉をサイフォンにセットする。

嫁は料理をレンジに入れ、食器を出し、茶碗に飯を盛っていた。

コーヒーはまだだが、料理は温まった。二人で食器に盛り付け、晩飯は出来上がる。

「いただきまーす」と嫁は元気に言った。

「いただきます」と俺も続く。

16 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:08:03.59 ID:tXzgL6M0

もぐもぐ　ぱくぱく　ぱくぱく　もぐもぐ

17 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:09:55.10 ID:tXzgL6M0

「まったく、やんなっちゃうわ。あのコ達」

「へェ。大学でなンかあったのか？」

「ええ。聞いてくれる。実はね……」

―――――――――

「ほんと、やなことが多くてまいっちゃう」

「なぁ。時間が出来たら温泉でも行かねェか」

「おー。いいわね。行きましょ」

―――――――――

「俺はプラシボ効果だと思うけどな」

「でも温まったら血行もよくなるでしょ」

「血圧上げんのは良い事かねェ？」

18 ： ◆ZoaEhxgi7I ：2010/08/26(木) 14:11:28.18 ID:tXzgL6M0

「わたしのスパゲッティ食べたでしょ」

「食べてねェよ」

「ケチャップついてるじゃん」

「たーべーまーしーた～」

「私のクーポン券使って？」

「使ったような気がします……」

「なァ、この後なンだった？」

「さぁ、忘れた」

19 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:13:59.08 ID:tXzgL6M0

晩飯を食べ終わる。

コーヒーも淹れ上がり、ドラマの始まる時間が近づく。

俺は嫁専用のマグカップに、ミルクと角砂糖４つをいれ、熱いコーヒーを注ぎ込んだ。

ついでにかき混ぜ用のスプーンも入れる。

次に俺専用のマグカップに、コーヒーをそのまま注いだ。

ミルクも砂糖もいらねえ。スプーンも勿論。

「ねぇ、あなた。ドラマもうすぐ始まっちゃうわよ」

と、テレビの前のソファーに座り込み、嫁はそう言った。

「すぐ行くぜ」と俺。

20 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:16:46.69 ID:tXzgL6M0

俺もソファーに座り、左手のマグカップを嫁に手渡す。

「ありがと」とそう言って両手で受け取り、コーヒーをすすっていた。

ドラマが始まる。

このドラマの内容を、３行で表すならこうだ。

・とある少年が、とある少女に恋をする

・でもその少女は自殺志願者だった

・少女に生きてもらうため、少年はあちこち駆けずり回る

と

21 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:18:30.67 ID:tXzgL6M0

よくあるお涙チョウダイの、スイーツ(笑)な話かと思ったら、

意外と物語に引き込まれてる俺がいた。

隣にいる嫁なんかは開始５分で泣いていた。

22 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:20:40.91 ID:tXzgL6M0

開始から２時間近く経ち、ドラマも大詰めを迎える。

少年と少女が２人きり、高層ビルの屋上で話をしている。

それを見てるのは、月と星と、まぁあとは視聴者だけだろう。

結局、

少年の説得もむなしく、少女は、ビルから、飛び降りた。

紫色の夜空から、黄色い月光に照らされた少女の体は、緑色の植え込みに落ちていった。

23 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:22:35.19 ID:tXzgL6M0

「いやだあああああああああああああああああああああああああおああああああああああああああああ」

悲痛な叫び声を上げる少年の姿。そのカットでドラマの前編は幕を閉じた。

後編は来週。

「確かに嫌だわなァ」と俺はつぶやいた。

24 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:25:10.49 ID:tXzgL6M0

俺は、「マグカップ洗うぜ。貸してくれ」と嫁に言った。

反応が遅いので隣を見ると、嫁は、

気の抜けた、ぶっさいくな顔をして、嗚咽交じりに泣いていた。

「ﾋｯｸ、ﾋｯｸ……」

「ｳｪｯﾌﾟ……ｵｪ………ｵｪｴｴｴｴｴ」

右手を伸ばし、ティッシュを掴み、嫁に渡す。

「　あ゛り゛か゛と゛う゛　」

嫁は鼻水を咬み、涙を拭いて、そう言った。

25 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:28:08.83 ID:tXzgL6M0

眼球や顔を真っ赤にした嫁は、

俺の胸に飛び込んで、声を絞り上げた。

「……あなたは、どこにも行かないでよね」

「……行かねェよ。ずっとお前の側にいる」

そりゃそうだ。行けるわけがない。

俺はぎゅっと嫁を抱きしめた。

ｷﾞｭｯ

落ち着きをとりもどし、
「……今週の話どうだった」と嫁。

「最低だったな」と俺。

26 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:32:06.27 ID:tXzgL6M0

「あれはねェよ。俺が”少年”だったら”少女”を半殺しにしても止めるね」

そう答えた。

そう答えたが、嫁は気に入らなかったらしい。

「こ、この。サイテー男ｫ～！」

ポクー――――――――――――――――――ッ

やや内角にえぐり込む様に打ち出された左ストレートは、俺のみぞおちに綺麗に入った。

「ゲブッ」

「バカバカっ。野蛮人っ！乱暴者～！！」

ポクポクポクポク……

さらに嫁は拳に電撃をまとわせて、俺を殴ってくる。

イタい。イタいです。やめてください。

どっちが乱暴者だコラ！

27 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:35:05.77 ID:tXzgL6M0

その後も嫁はふてくされたまま、寝ることになった。

「気分が悪い。今日は腕枕して寝させて」だってよ。

めんどくせ。いいけどさ。

―――夜。

そんなわけで、幸せそうな顔をしながら、嫁は俺の左腕の中で寝ている。

「う～ん。あなたの為に歌うことが、こんなにもツラいことだなんて」ｚｚｚ

「……どんな夢みてンだよ」

28 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:36:34.33 ID:tXzgL6M0

俺は天井を眺めながら、コイツとの思い出を手繰り寄せる。

初めて出会った時の事や、一緒に戦ったこと。過した日々。

楽しい思い出が多いのは、多分、幸せなことなんだろうけど、

それでも何か、忘れちゃいけない、大切な何かを、思い出せない。

29 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:38:04.26 ID:tXzgL6M0

だけどまぁ、馬鹿みてぇな事かもしれねぇけど、

今、割と平穏な日々が続いてることは、間違いなく幸せだ。

たぶん、俺やコイツがジジイババアになっても、一緒にいるんだろう。

何も変わらず、誰にも邪魔されず、どっちかが死ぬまで続いていく。

そんな未来はめちゃくちゃに愛しかった。

30 ： ◆ZoaEhxgi7I ：2010/08/26(木) 14:40:20.38 ID:tXzgL6M0

※ちょい休憩

※そしてこの後ちょっとエロ描写注意

※なんかレスがないけどやっぱ読みにくい？？？

31 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/26(木) 14:45:19.24 ID:b6wUnwSO

地の文がちょっと……

32 ： ◆ZoaEhxgi7I ：2010/08/26(木) 14:51:03.53 ID:tXzgL6M0

>>31orz

※すいません。この後も同じ調子で続きます。

※再開

33 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:52:18.36 ID:tXzgL6M0

隣で寝ている今の嫁と、初めて出会った頃の姿を重ねてみる。

そうして思う事は「伸びたなー」ってことと「でかくなったなー」の２つ。

明るいブラウン色の髪は、今も昔も変わらない。だけど、

嫁は初めて出会った頃と比べると、大分背が伸びた。今じゃ俺と３cmしか違わねぇ。

「う～ん。サクランボはもういいれす……メロンをくだしゃいって言ってみる」ｚｚｚ

「だからどんな夢なんだよ。それ」

そんでまぁでかくなった。うん。

あれだよ、特に、胸が。

34 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:54:41.28 ID:tXzgL6M0

正直あのまな板が、こんなになるとは思っていなかった。

果物の、メロンを彷彿とさせる二つの乳房。

その谷間が、パジャマ胸元の隙間から覘いている。

「う～んﾑﾆｬﾑﾆｬ」ｚｚｚ

嫁は寝ている。

俺は、右手をばれないように嫁の腰に当て、少しずつ上に這わしていった。

ｽｽｽｯ

「んっ///」ｚｚｚ

35 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:56:16.73 ID:tXzgL6M0

の右手親指が、嫁の左胸に触れる。

……やわらかい。

さらに右腕を上に這わせ、右手で左乳房を覆う。

「んんっ///」ｚｚｚ

嫁はまだ寝ている。罪悪感はあるものの、

揉ませてもらった。

ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ

「うわっ、やべェ」

「…………///」ｚｚｚ

生唾が口中にあふれ、それをゴクリと飲み込む。

36 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 14:58:41.16 ID:tXzgL6M0

嫁はまだ起きない。

「なら大丈夫だな」と俺はつぶやいた。

一体何が大丈夫なのだろうか？

よく分らないが、歯止めが利かないので

さらに、揉む。

ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ

ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ

ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ

ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ

ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ

ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ

ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ

ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ

「……」

37 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 15:00:24.14 ID:tXzgL6M0

　| ',　i　l　 /　 l　　　ｲ,､-‐ｰー‐--､::::,､-‐ｰ-､l　!::i;::::::::::';::::::::::::::::::l　l:::::::::｀ ‐､
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ヽ!　　　　　　　　　 /､:/:::::;ｲ::_,､-'´ノ:l し　u 　　l:!';:l　';::::/:l', ';::::::l';::::::';:::::::::::::';::::::
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　　　月　ヒ　　　　　　/i::/　 l::l;;;;;ヽ＼　　　　　　　i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l　　 l::l::::l:::::::::::::
　　　ノ l ヽヽノ　　　 /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;', 　　　　　　　　 ';;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ　　l:l:::l:::::::::::::
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　　.・. ・・. ・　　　　　ヽ＼　リ　　　ﾚ　　ヽ! り　　レノ　｀ｙ

38 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/26(木) 15:02:46.82 ID:PENKHt.o

自分で言うんかいwww

39 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 15:02:58.84 ID:tXzgL6M0

　　　　　　　　　　　　　　　| ／／／／／／/i!､＼　＼　ヽ
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　　ｴIIｴふ　ｲ大.　お　　|/／ //// // /.| ||i;゛､　　ヽ　ヽ　､
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　､　ァ .つ　｜十　　　 |///| {　,,;;;;i ::　|.|ii ii､　i　 !　　　　i　 i
　 ┐用 .う　 .ﾚ.ｃﾄ､　　　|ｼ从|.|,,,;;;"￣~"|.|.ii ヾ、､　ヽ　　　 i 　i|
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　　.cﾄ､　　　/⌒し　　　 |!i从/i∧i! i::::　　　　ili!'_＿iI!--―'' ﾅ｀-ﾄ
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　　　　O　　-|―|‐　　　 .|./i i i|/∧ : :: ヾ-'"　　　　　　　 /　;;;::ﾘ'
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　　　　　　　　　　　　　 /　　　.ﾉ　　i! !/:::::::::: へ=-‐'´

40 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 15:05:23.23 ID:tXzgL6M0

>>38
※……

※これをふっと思いついた。やってみたかった。

※冷静になった今では反省している。

※脱線ゴメン。続きます

41 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 15:07:08.19 ID:tXzgL6M0

人差し指と中指の間にある突起物が、だんだんと硬くなっていくのがわかる

「ﾊｧﾊｧ」と俺の口から下品な息が漏れるが、どうすればいいのだろうか。

いや、どうしようもない！

「もー」

「ァ……」

「あなたってやっぱり変態さんね」と嫁が言う。

嫁が起きた。ばれてしまったorz

42 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 15:09:49.26 ID:tXzgL6M0

漫画なんかじゃ、”サーッ”という擬音で、血の気が引いていく表現をするが、

本当に”サーッ”っと、まるで津波が起きる前の海のように、

頭の中の血流が無くなっていくのがわかる。

めちゃくちゃいたたまれねぇ。

「寝込みを襲うなんてサイテーね」ｶﾞﾐｶﾞﾐ

「……はィ」

「このケダモノ」ｶﾞﾐｶﾞﾐ

「……はィ」

「あなたなんてダイッキライ！」ｶﾞﾐｶﾞﾐ

「……はィ」

ｹﾞｼｯ！

俺の脛を嫁は蹴った。いてぇ。いろいろと

43 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 15:11:59.73 ID:tXzgL6M0

その後、嫁は

モゾモゾと、いもむしのように這ってきて、自分の両腕を、俺の肩や首に絡み付け、

舌をだして、それを、俺の口の中に入れてきた。

「ンぷっ!?」

ｸﾁｭｸﾁｭｸﾁｭ

「んっ…」

44 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/26(木) 15:15:00.34 ID:tXzgL6M0

ﾌﾟﾊｧ

「ちょ、ォまっ……///」

「……せ、責任取ってよね///」

と真っ赤な顔をして俺に言う。

かわいい。

いろいろあったが、その夜の事は、もう割愛させてもらう。

何も聞くな。追求するな。言わせんな恥ずかしい///

45 ： ◆ZoaEhxgi7I ：2010/08/26(木) 15:21:50.63 ID:tXzgL6M0

※見てくれて感謝です

※とりあえず前半的なとこまで。今日の投下終了

※なるべく日数開けずに後半も投下したいデス

※一応、最後までの流れは決めてます

※アドバイス・支援・保守(はいらんかな？)、どんどん募集！

46 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/26(木) 15:25:57.06 ID:sXuMjEDO

乙！
変態だー！に意表を突かれて吹いたwww
いいなあこんな嫁欲しい可愛い上にきょぬーとか死角ねえじゃねえか

47 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/26(木) 15:58:35.46 ID:e9/cizoo

超支援です

ところで、超かわいい私の出番はまだですか？

48 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/26(木) 16:45:08.52 ID:tXzgL6M0

>>46
気に入ってくれてよかったっすｗｗ

>>47
……ちょっと難しいかも

49 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/26(木) 19:59:57.32 ID:93shA.oo

乙
>>27
吉田君、君は一体どんな夢を見ているんだね！？

50 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/26(木) 21:57:27.34 ID:rADV0NEo

やはり美鈴さんににてナイスボディーになるのか…
ということはまな板だった美琴もいずれは…

51 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/26(木) 22:29:19.00 ID:ZNxKjdc0

何この俺得スレ　支援

打ち止めがナイスボディになるのは想像できるが
美琴は何故かまな板のままな予感

52 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/26(木) 22:30:40.79 ID:jc.iti.o

>>51
それはねーよ

53 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/26(木) 22:45:13.77 ID:bl2b4ZE0

能力開発で脳やら体質やらいじってるからな
遺伝的にはどうあれ、残念な結果が待っているかもしれん
学園都市も罪なことするよな

54 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/08/27(金) 00:54:40.71 ID:.RJ66ASO

>>13
＞「この仕事が終わったら、嫁と一緒に温泉旅行でも行こう」

なんという典型的死亡フラグ！？

……だよな？？？

55 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:29:49.00 ID:Yaamzx20

. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　. . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　.　. .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　 Λ＿Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　/:彡ミ゛ヽ;）ー､　. . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　 / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　 / :::/;;: 　ヽ　ヽ ::ｌ　. :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
￣￣￣（_,ノ￣￣￣ヽ､_ノ￣￣￣￣

※こっそり投下していきます

56 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:34:07.93 ID:Yaamzx20

※いまから投下するのは中盤です。

※構成は、前半・中盤・後半+αという形式になりました。

※それじゃ、いきます。

57 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:35:25.95 ID:Yaamzx20

＜物語は”嫁”視点に代わる＞

「ん～っ」

日曜日の朝、もう少し寝ててもいいけれど、

軽く背伸びをして、私はベットから起き上がった。

右側には、幸せそうな顔をして、色白の夫が寝ている。

……昨日のことを思い出す。

58 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:36:49.00 ID:Yaamzx20

まいったなぁと思いつつ、寝ぼけ眼をこする。

普通に寝るはずだったのに、あんなことをしてしまった。

あの人から求められたら、正直断われる気がしない。

どんな要求にも、応えてしまう、そんな私がいる。

あんまりいい傾向じゃないなと思うものの、

それでも悪いことにはならない。

そんな予感もある。

59 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:38:05.70 ID:Yaamzx20

「”打ち止め”ァ」ｚｚｚ

夫が寝言を言っている。

「今、『巨乳大好き』って言わせてや……る……」ｚｚｚ

一体どんな夢のか、気になったけど

ガウンを羽織ってリビングに向かった。

60 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:40:33.07 ID:Yaamzx20

「オハヨウゴゼェマス、オカミサン」とロボット。

「うん。おはよう」と私。

このロボットの名前は”メカ沢”くん。

一家に一台の、量産型家政婦ロボ。

円柱形のボディにマジックハンドみたいな手足が付いた、チープな作りだけど、

料理に洗濯、掃除に、テレビの録画まで何でもこなす万能ロボット。

61 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:42:22.64 ID:Yaamzx20

喋り方が変なのは、私の電撃のせい。

買った直後、うまく起動しなかったため

「叩けば直る」という、安易な考えで電撃を与えた。

起動したものの、回路がショートして、こんな喋り方に。

壊れ方がサポート対象外なので、もう返品も修理もできない。

62 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:45:12.65 ID:Yaamzx20

期待してた結果とは違うけど、それでも彼女のことは気に入ってる。

「掃除ト、洗濯物ヲ干シテオキヤシタ」

「いつもありがとう」

「ソレジャアッシハ、すりーぷもーどニ入りマス」

「あ、ちょっと待ってよ」

「ハイ？」

「あと20分したら、あの人を起こしてくれない？」

「了解デス！」

ﾆﾝﾑﾆｭｳﾘｮｸﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

「『20ぷん』後ニ『モヤシ』ヲ『起コス』」

63 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:47:07.88 ID:Yaamzx20

私は朝ごはんを作りにかかる。

別にロボに任せてもいいんだけど、

――自分達の食べる料理は、なるべく自分達で作り、一緒に食べる

これが私達の決まりごとだった。

料理って言っても朝だから、ご飯に、漬物、味噌汁、目玉焼きだけどね。

…10年前じゃ殺し合うはずだった人に料理をしてる。

人生って何が起こるかわからないなぁ。

64 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:49:01.69 ID:Yaamzx20

「アァソウダ、オカミサン」

「ん、なに？」

「今朝7：00カラノてれび録画、デキマセンデシタ」

「えーっなんで！？」

「マタ”自爆テロ”デス。特番ニナッチャッテ、番組ガ中止ニナリマシタ」

「…………」

65 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:51:07.05 ID:Yaamzx20

10年前のあの頃と比べて、”イマ”の社会が幸せかどうかは分らない……

ただ間違いなく”イマ”では、物凄く進歩した科学技術がある。

科学サイドだけで言うと、ロボット関連分野が凄く発達して、

”メカ沢”くんみたいなヒューマノイドがあちこちで活躍したり、

皮膚の下に埋め込む”人工筋肉システム”が

筋ジストロフィー患者の命を救ったり、

あの人みたいなケガ人の、松葉杖代わりになって、生活を支えてる。

死んじゃった”妹達”も、これで報われるかなぁ？

66 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:54:38.41 ID:Yaamzx20

あと、集積回路・電子関連分野も発達して、

ミサカネットワーク(＝ＭＮＷ)並みの演算装置・回路系なんかが、

米粒サイズのチップに収まるようになった。

あの人も”イマ”じゃＭＮＷじゃなくて、市販のチップで演算補助を行っている。

「ソロソロ、ダンナヲ起コシニイキヤス」

「ええ、よろしく」

67 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:57:11.89 ID:Yaamzx20

テーブルに朝食を運び、コーヒーの用意をしていると

足を引きずりながら、半分夢の世界にいるあの人がやってきた。

「アイツ、針で刺しやがって……」ｲﾃﾃ

「あなた、おはよう」

「ン……おはよう」

メカ沢くんは充電場所に戻ったみたい。

68 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 03:59:15.20 ID:Yaamzx20

「ねぇあなた。足ひきずってるけど大丈夫？」

「ン、なンか最近調子が悪ィ」

「どうしちゃったんだろ？」

――――――――――

「そろそろメンテの時期かもしれねぇな」

「メンテ？」

「そゥ。”人工筋肉システム”の、だ」

――――――――――

「たぶんオーバーホールは必要ねぇが、微調整がイるな」

「手術になる？時間がかかる？」

「制御装置の確認だけなら、半日で済むけどな」

69 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/28(土) 04:00:22.99 ID:LvVzWlko

うわー、読ませ方上手いな……
支援

70 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 04:01:46.82 ID:Yaamzx20

その後、あの人は病院に行って検査をうけた。

思ったよりも”人工筋肉システム”の損傷が酷くて、１日入院することに。

よりによって、入院の日が一緒に見たかったドラマの日とかぶる。

う～ん。不幸だ。

※ちょいしくった。

※世界観をキャラに語らせるのって難しい…

71 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 04:05:23.04 ID:Yaamzx20

それから１週間たって、

あの人の入院の日と、見たかったドラマの放送日になった。

１人でいるのは嫌なので、メカ沢くんを起動して、一緒に見ることに。

「オカミサン、アッシハどらまナンテワカリヤセン」

って言ってたけど。

このドラマを３行で表すなら、こう

・あるところに自殺志願者の少女がいた

・主人公は少女を救おうと努力する

・やがて少女は、生きてみようという気になる

72 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 04:09:05.20 ID:Yaamzx20

今日は、

私にティッシュを手渡してくれる人はいないので、

ドラマの最初から、箱ごと抱えておくことに。

ドラマも感動できたけど、私は、かつて私の身近にいた

この10年間で死んじゃった、大切な人たちを思い出して、泣く。

73 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 04:11:06.89 ID:Yaamzx20

ドラマも終わり、泣き疲れた頃、メカ沢くんが手紙を持ってきた。

「郵便受けに入ってた」とのこと。

まだ、手紙で連絡をしてくる人がいることにびっくりした。

74 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 04:12:39.95 ID:Yaamzx20

※中盤終了

※やっちまった感全開だorz

※これ以降、鬱展開およびNTR要素ありなので注意。

※ほのぼの系を期待してた人はごめんなさい。

75 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/28(土) 04:14:13.65 ID:Yaamzx20

　　＼　　　　　　　　 /_　/　　　　　ヽ　/　　　} ﾚ,'　　　　　　　／￣￣￣￣＼
　　|｀l｀ヽ　　　　／ヽ／＜´｀ヽ u　　∨ u 　i レ'　　　　　 /
　 └l>￣　　　 !i´-）　　 |＼｀､　ヽ）,　／>/　　　　　　　　/　地　ほ　こ
　　　!´ヽ､　　ヽ ( _　U 　 !､　ヽ｡ヽ/,ﾚ,｡7´/-┬―┬―┬./　　獄　ん　こ
　　_|＿/;:;:;7ヽ-ヽ、 '') 　""'''｀` ‐'"='-'" / 　　 !　　 ! 　　/　　　だ.　と　か
　　 |　 |;:;:;:{　 U u￣||　u　u 　,..､_ ->　/｀i　　　!　　 !　　＼　　　：.　う　　ら
　　 |　 |;:;:;:;i＼　　　 iヽ、　 i {++-`7, /|　 i　　　!　　 !　　＜_　　　の　が
　　__i　ヽ;:;:;ヽ｀､　　i　　ヽ、￣￣／　=､_i＿　　!　　 !　　 /
　　　ヽ　ヽ;:;:;:＼｀ヽ､i　　／,ゝ_／|　　i　￣ヽヽ　!　　! ,, -'＼
　　　　ヽ、＼;:;:;:;:｀ー､｀ｰ'´￣／;:;ノ　ﾉ　　　　　ヽ|　／ ,､-''´ ＼／￣￣￣￣
　　　　　　　　　￣￣￣　　　　　　　　　　　　Y´／;:;:;＼

76 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/08/28(土) 04:17:11.87 ID:Yaamzx20

※一応age

※>>69支援感謝です。

※なるべく早く完成させたいです。

※では今日はこれで。おつかれさまでした。

77 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/28(土) 04:19:46.09 ID:k7Ex/UAO

>>76 超乙かれさまでした！
続きが気になってしょうがないorz

78 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/28(土) 12:00:42.87 ID:aRWCksDO

乙。メカ沢吹いたわ

しかしNTRか……警告してもらえて助かった
ずっとNTRで続くなら苦手なので離脱するけど、ずっとかな

79 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 02:16:27.99 ID:mXgCvb20

※報告

※ほぼ完成。後は推敲くらい

※正直微妙な展開…でも投下する

※構成がまた変更

　　「前半」「中盤」「後編　プロローグ」「後編」「補足編」「真相編」

　という形に

※敵としてオリキャラを出します。ご理解を

80 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 02:37:30.90 ID:mXgCvb20

>>78
※その質問に答えるのは難しいですが……

※ただ「打ち止め」は俺のジャスティス

※ちなみにこの世界における、主要キャラの状況は

・黒子さん＝どっかの男性と結婚。一児の母に

・上条さんと目録さん＝お互いくっつきました

・美琴さん＝↑の状況に強いショックを受けてます。一種のトラウマに

　という感じです。

※そんなわけで「後編　プロローグ」を投下します

81 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 02:41:56.50 ID:mXgCvb20

82 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 02:43:42.07 ID:mXgCvb20

全裸のニンゲンがのいる、薄暗い部屋から、なにやら奇妙な音が聞こえてくる……

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　うっ

　　ピューッ

83 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 02:45:00.48 ID:mXgCvb20

　　ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ

　　ﾁｭｯ……

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　うっ

　　ピピューッ

84 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 02:46:15.81 ID:mXgCvb20

　　ウガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！

　　「ド畜生ガァァァァァァァァァァァ！」

　　ガンガラｶﾞｯシャーン！！！

　　「ハァハァ……」

　　「……ナイフ」

　　「暗い部屋で研ぐもんじゃねーなぁ。２回も指切っちまった」

　　ﾀﾋｯ……

　　ﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋｯ―――――

85 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 02:47:37.44 ID:mXgCvb20

　　「憎い……憎いぞ」

　　「『一方通行』ェ……」

　　ﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋｯ―――――

　　「お前の事を思い出すたび……」

　　「12年前の……」

　　「俺の、お前にやられた、この胸のキズが疼くんだよ。疼いて疼いてしょうがねぇんだよう」

　　ﾀﾋｯ……

　　ﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋｯ―――――

86 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 02:49:39.13 ID:mXgCvb20

　　「お前にも……」

　　ﾀﾋｯ……

　　「俺と同じキズをつけたアト、」

　　ﾋｯ……

　　「お前を」

　　ﾀﾋｯ……

　　「　K　O　R　O　S　H　I　し　て　ヤ　ル　」

　　ﾀﾋｯーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！

87 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 02:51:58.93 ID:mXgCvb20

　　「だけど可哀草な『一方通行』ェ……」

　　
　　「俺のナイフは、お前の体に届かない……」

　　「恥ずかしがりﾔのチミは」

　　「俺のキモチ全部反射しちゃうから……」

　　「だから、使う……」

　　「あいつの”嫁の首”を……」

88 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 02:54:35.56 ID:mXgCvb20

　　「宅配便の箱の中に、”嫁の首”入ってたら、アイツ、」

　　「どんなカオするだろう……」

　　「しかも首の表情が、あらゆる責め苦を受けた痕、絶望の中でコトキレテル顔なら!?」

　　「『一方通行』の奴、廃人になって、能力を失うに違いない……」

　　「ﾔﾍﾞｯ、”嫁”の拷問も超楽しそう」

　　ﾀﾋﾋﾋﾋﾋﾋｯ！

89 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 02:56:54.68 ID:mXgCvb20

　　「ネット情報によると、”嫁”の能力値は”レベル３”程度」

　　「対する俺は、”レベル６”」

　　「ロクとサン」

　　「ニバイさ」

　　ﾋｯ

　　「ゼッタいカテル」

　　ﾀﾋｯ……

　　ﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋｯ―――――

90 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 02:58:15.57 ID:mXgCvb20

　　「楽しみだなぁ。このナイフで、アイツの幸せぶち壊す……」

　　「……もっと研いでおこう」

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ　シュッ

　　うっ

　　ピューッ

91 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:01:20.19 ID:mXgCvb20

※「後半　プロローグ」　おしまい

※救いようのない狂人を敵にしたかった

※あぁ、どうしてこうなった……

※ここから後編

92 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:03:36.27 ID:mXgCvb20

＜引き続き”嫁”視点から物語は進む＞

メカ沢くんの持ってきた手紙を読む。

差出人は”白井黒子”。

私は彼女のコネを借りて、とある場所の調査を頼んでいた。

どうやらいい条件が見つかったようだ。

あと手紙といっしょに、

彼女と、彼女の夫と、彼女の息子の写真があった。

93 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:07:26.64 ID:mXgCvb20

だいたい１年前から、”白井黒子”には

別件もいっしょに、頼みごとをしていた。

手紙から推測すると、そのあと彼女は妊娠したらしい。

そして１週間前に長男を出産したようだ。

全然知らなかった。

94 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:08:59.81 ID:mXgCvb20

知らなかったとはいえ、

妊娠中という大変な時期に、やっかいな頼みごとをしてしまった。

こんな状態でも頼まれた仕事を遣り通す、彼女の根性には脱帽する。

なるべく早くお見舞いに行きたいが、やることが重なって難しそう。

う～ん、どうしよう？

95 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:12:23.39 ID:mXgCvb20

翌日。

あの人の”人工筋肉システム”の再調整が終わり、

抱えていた仕事もまとまる。私の大学の授業も休みが近い。

そろそろ２人で温泉旅行の計画を立て始める。

『この仕事が終わったら、嫁と一緒に温泉旅行でも行こう』

ってあの人が言ってた時は、『なんという典型的死亡フラグ！』

と思ったけど、そんなことはないでしょ。

96 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:14:35.03 ID:mXgCvb20

”白井黒子”へのお見舞いは、夫に頼むことに。

大学はもうすぐ休みになるが、

それはレポート提出やらテストを乗り越えてからだ。

ここ数日はレポート作成や調べ物に時間を費やした。

97 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:16:33.35 ID:mXgCvb20

忙しい時に限って、いろいろとやらなきゃいけない事が重なる。

　　特に今日は

　　　　　　絶　対　に　外　せ　な　い　

　　　　　　　　　　　　　　　　　外したくない用事がある。

ちなみに夫は有給をとって、”白井黒子”のお見舞いに行くそうだ。

いつもは夫が先だけど、今日は私の方が早く家を出た。

「行ってきまーす！」

98 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:19:35.00 ID:mXgCvb20

予定の時間より遅れ気味なので、強引だとは思いつつ、

人気の無い、再開発地区を横切ろうとする。

無人の路地裏を走っていると、後ろから奇妙な笑い声が聞こえてくる

　　ﾀﾋｯ……

　　ﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋﾀﾋｯ―――――

99 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:21:38.39 ID:mXgCvb20

＜同時刻・別地点。再び”夫”視点から物語は紡がれる＞

数日前に、嫁から頼みごとをされた。

「白井黒子が長男を産んだ」

「自分は忙しくてお見舞いにいけないから、代わりに行ってほしい」

と。

嫁いわく、

”白井黒子”は自分の知り合いに、片っ端から手紙を出してるらしい。

ちなみに奴は同じ苗字の、”白井”って男と結婚したため、

本名はかわっていないそうだ。

100 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:23:47.55 ID:mXgCvb20

花束と果物と、俺はよく知らねぇが

嫁が大好きなキャラクターの玩具を持って、病院に向かう。

10年前はセキュリティロボが地上を監視し、空には飛行船が飛んでいたが、

今じゃ魔法生物のケロベロスが道を闊歩し、ドフゴンが空を飛んでいる。

魔術が科学として理解され、

魔術サイドが科学力により分析、完全制圧された世界。

それが”イマ”だ。

101 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:27:40.48 ID:mXgCvb20

無能力者”レベル０”も魔術を簡単に使えるようになったため、

学園都市の能力開発プログラムも大きく変わった。

全体が底上げされた事により、”イマ”、学園都市は

理事会直属の、７人の”レベル10”が仕切ってる。

以前話をしたことがあるが、アイツらは化けもんだ。

俺でも戦闘じゃぁ勝てる気がしねぇ。

なんせ三下の”幻想殺し”を、光線(ビーム)として撃ってくる。

上には上がいたもんだ。

102 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:30:49.47 ID:mXgCvb20

病院に着いた。受付で白井黒子の病室をたずねる。

ロボットの受付は無機質な声で、「965号室」と言ってきた。

俺はエレベーターに乗り込み、９階を目指す。

９階についた。目的の部屋を探す。

……961号室、963号室、965号室。

おっと、ここか。

103 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:34:51.22 ID:mXgCvb20

部屋のドアが閉まっていたため、軽くノックをする。

ｺﾝｺﾝｯ

「はいはい。どうぞですのー」

と、部屋の主が言う。

割とどうでもいいが、この口癖おかしくねぇか？

ｶﾞﾗｯ

「よォ」

「まぁ、貴方でしたの」

「久しぶりだな」

10年前より縦に伸びた、ポニーテールの白井黒子がそこにいた。

彼女の息子も一緒に。

104 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:38:16.51 ID:mXgCvb20

「　あ　ら　？　」

「　お　姉　さ　ま　は　一　緒　で　は　な　い　ん　で　す　の　？　」

「え」

俺は見舞いの品を床にぶちまけた。

105 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/29(日) 03:41:28.49 ID:mXgCvb20

「　お　姉　さ　ま　は　一　緒　で　は　な　い　ん　で　す　の　？　」

この一言で、俺は完全に目を覚ます。

……俺には封印していた記憶がある。

楽しい思い出だけを海馬にとどめ、、

悲しい思い出からは完全に目を背けていた。

――楽しくて大事なことは思い出せるが、それ以外の記憶がまったく無い

――それでも何か、忘れちゃいけない、大切な何かを、思い出せない

――明るいブラウン色の髪は、今も昔も変わらない……

――嫁が大好きなキャラクターの玩具……

……あぁそうだ。

106 ： ◆ZoaEhxgi7I ：2010/08/29(日) 03:47:51.97 ID:mXgCvb20

107 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/08/29(日) 04:04:37.61 ID:NmnJ.oSO

つまり……

どういう事だってばよ？？

108 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/29(日) 06:51:09.46 ID:S.PuIpso

オリキャラとか誰得

109 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/29(日) 07:51:20.70 ID:hYPIuH2o

なん…だと…？

110 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/29(日) 08:17:57.46 ID:brjGHIAO

ツマンネ

111 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/29(日) 09:20:09.03 ID:NmnJ.oSO

まず、間違いなくこの１は「伊坂幸太郎」好き

しっかしなんだこのくたばれボケとしか言いようのない展開は

１[ﾋﾟｰｰｰ]。氏ねじゃなくて[ﾋﾟｰｰｰ]。逝ってよし！

クソアーメン！

112 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/29(日) 12:18:31.21 ID:B5gYltk0

雰囲気は好きなんだけどちょっとわかりずらいかも
ってわけで補足ｗｗｋｔｋ

113 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/29(日) 15:27:37.33 ID:nhZWJKYo

やっぱりそうだったのね……
>>69でああ書いたのはあの時もしや？って思ったからだったり
こういうちょっとサスペンスホラーちっくなの大好き！
乙なんだよ！

114 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/29(日) 22:21:04.73 ID:qOcN.wAO

なるほど

さあ続きを
楽しみにしてる俺のために

115 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/08/31(火) 20:38:00.06 ID:I2.g1bM0

※１はまだ生存。しばし待たれよ

116 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/31(火) 23:22:27.99 ID:B2DS3eco

>>115
よかった、支援

117 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/01(水) 01:30:54.08 ID:f9GY60.o

>>60
メカ沢クソワロタwww

118 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/01(水) 07:45:49.37 ID:AUYghIDO

続きが気になる

119 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/01(水) 16:21:07.53 ID:Ew6hDFc0

俺的これまでのまとめ

・夫＝10年後の一方通行さん。会社員
・演算補助や歩行は機械によって補助してるもよう
・うつ病で周囲の人物の本名が思い出せない
・その他にも忘れてることがある？

・嫁＝髪は明るいブラウン色。割と巨乳。大学生？
・電撃で攻撃する
・機械(メカ沢)に電流を流して壊した
・アブない変態男に狙われている？

・世界＝10年後。科学が魔術を飲み込んでる？
・ロボット技術が大幅に進歩
・魔術も一般に広まってる
・テロが身近にある

こんな感じか。合ってる？

120 ：後編はまだ続く ◆8NBuQ4l6uQ [sage]：2010/09/02(木) 00:22:20.06 ID:Fh/P.KY0

>>105
一瞬床がぐにゃりと

121 ：ミスった ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 00:28:48.46 ID:Fh/P.KY0

>>105

一瞬、床がぐにゃりと歪んだような気がした。

悪い夢でも見てるんじゃないだろうか？

俺はぶちまけた見舞い品をまとめようとする。

でも巨人が地球でも揺さぶっているかのように、目の前の世界が揺れる。

花束を集めようとするが、うまくいかない。

誰かが俺に、認めたくない事実を認めろと、迫ってくる。

122 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 00:30:45.88 ID:Fh/P.KY0

……ああそうだ。

俺の嫁は、

俺と一緒にいる女性は、

成長した”打ち止め”じゃなくて、

彼女のオリジナルである、

電撃使い”御坂美琴”だった。

思い出せなかったのは、このことだ。

123 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 00:32:48.09 ID:Fh/P.KY0

「そんなところに突っ立ってないで、座ったらどうですの」

という、白井黒子の提案により、俺は椅子に腰掛けた。

見舞い品をまとめ、テーブルに置いた。

本来なら俺が、白井黒子の経過を聞くんだろうが、

逆に「まぁ見事な顔面蒼白！貴方だいじょうぶですの？」

と気遣われた。色白なのは生まれつきなんだがな。

まぁいいや。

124 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 00:35:29.35 ID:Fh/P.KY0

折角なので、

俺の嫁、”御坂美琴”や”その周辺”について、いろいろ訪ねてみた。

白井黒子は結婚したものの、未だに”御坂美琴”のファンである。

たぶん夫の俺よりも、

もしかすると”嫁”。本人よりも”御坂美琴”に詳しいかもしれない。

白井黒子は目を輝かせ、饒舌な語り口で”御坂美琴”や”その周辺”について

自分の知り得た知識、その全てを嬉しそうに語り始めた。

125 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 00:37:33.25 ID:Fh/P.KY0

10年前、三下は”御坂美琴”のクローン、”妹達”を救ったが、

……６年前から、番号の若い”妹達”が　寿　命　で次々に死んでいった。

10032号、10033号、10034号、10035号……

まるで時限爆弾のように、番号通りに死んでいった。

忘れていた、嫌な記憶。

体中の毛穴から脂汗が噴き出してきたが、白井黒子は構わず続けた。

俺も俺で当時の記憶を思い出そうとする。

126 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 00:41:10.43 ID:Fh/P.KY0

＜６年前＞

10032号が死んでから、芳川はもう一度”妹達”の管理責任者になった。

そこで芳川は、”妹達”は一日に約２４人。１時間に１人の速度で死んでいくという事実、

そして１年程度で”妹達”は全滅するということに気づき、俺に連絡をしてきた。

この当時、俺の隣にいたのは、間違いなく”打ち止め”だった。

127 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 00:42:51.96 ID:Fh/P.KY0

128 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/02(木) 00:43:34.59 ID:Fh/P.KY0

※またミスった。今日はこれで

129 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/02(木) 01:10:54.50 ID:2LA0G.DO

乙！そっか、打ち止めは……

130 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 02:44:47.31 ID:Fh/P.KY0

※ごめんやっぱり再開

>>127

『MNWで調べてるけど、確かに１時間に１人の速度で”妹達”が死んじゃってる』

『あと１年で私も死んじゃうのかなぁ。実感が湧かないなぁ？』

『あなたはどう思う？ってミサカはミサカは訊ねてみたり』

俺はたぶん『お前は死なねェだろう』って答えたはずだ。

誰だって、知り合いが今日明日死ぬなんてことはめったに無い。

でも世界中じゃ一日に十数万の人間が死んでゆく。

身近な人間が死んで初めて、人はその事実に気づく。

人は死ぬっていう事実に気づく。

俺も実感が湧かなかった。

この時点で10742号までが死んだ。

131 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 02:47:36.18 ID:Fh/P.KY0

そのうちに”妹達”の死ぬ速度が速まったという連絡を受けた。

一日のうちに11201号から11229号が死んだそうだ。

この連絡を受けて焦り出す。

『死ぬまでに出来る限り思い出を作ろうよって、ミサカはミサカは提案してみる』

ってことで、移動に支障をきたす松葉杖は捨て、

埋め込み式の補助ロボットを手術で体に取り付けた。

思った以上に術後の経過が悪く、退院までに２ヶ月を要したが、

”打ち止め”は毎日、変わらず見舞いにきて、くだらねぇ世間話をしていた。

この時点で13390号までが死んだ。

132 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 02:50:11.00 ID:Fh/P.KY0

俺が退院してからは、”打ち止め”と一緒に世界旅行に行った。

アメリカ、イギリス、ロシア、エジプト、アマゾン、その他色々……

目に刺さるくらい眩しいネオン街から、

息をするのも忘れるくらい美しい大自然。

とにかく、この地球上にある、全部の景色を見て回ろうとした。

１つ残らず。綺麗なもん全てを。

この時点で15017号までが死んだ。

133 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 02:52:47.42 ID:Fh/P.KY0

10032号が死んでから約半年。

俺らは日本に、学園都市に戻ってきた。

『やっぱり友達のいる、住み慣れた街で暮らすのが一番良さそう』

と”打ち止め”は言っていた。

そうだよ。その事に俺は気づけなかった。取り返しのつかない、貴重な時間を失った。

…焦ってもしょうがない。地に足ついた生活を送るため、

もう一度黄泉川ん家に居候することにした。

快く受け入れてくれた黄泉川には、感謝してもしたりねぇ

この時点で16256号までが死んだ。

134 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 02:55:08.76 ID:Fh/P.KY0

学園都市でもう一度生活することになって、数ヶ月がたった。

ある日は特にすることもなく、家ん中でゴロゴロしたり、

またある日は、カラオケなりゲーセンなりに行って、遊びまくった。

ただ変わらなかったのは、

食い物はなるべく自分達で作ること。

俺の作った料理を”打ち止め”は『おいしい』といって食べてくれたし、

”打ち止め”の作った料理を食えるのは、俺にとっても幸せだった。

一緒に騒いで、同じ飯を食う。

この時だけ、俺らに課せられた運命を忘れることができた。

この時点で18686号までが死んだ。

135 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 02:58:41.58 ID:Fh/P.KY0

19000号が死んでから、”打ち止め”の体調がおかしくなった。

芳川曰く『そろそろ覚悟を決めてくれ』とのことだ。

”打ち止め”の希望により、可能な限りの延命治療を行うことに。

”妹達”が生まれた研究施設にもどり、管やら針やらを”打ち止め”の体に取り付けた。

薬物投与により、残りの寿命を最大５％程度伸ばせるらしい。

その代わりに、病室から１歩も出られなくなっちまったが、

”打ち止め”は『あなたが傍にいてくれるなら、なんでもいいよ』と

この時点で19033号までが死んだ。

136 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:01:31.75 ID:Fh/P.KY0

俺も”打ち止め”と同じ病室に泊り込んだ。

『着替えやトイレの時は出て行ってよね///』と言っていたが、

俺は断わった。

世界で一番大切な人が、もうすぐ死ぬ。

それが分ってるなら、

だったら、フロだろうがトイレだろうが、そんなん関係なしに

１日の24時間、1440分、86400秒、少しのロスもなく、一緒にいたいじゃねぇか。

芳川は『あなた疲れてるのよ。少し休みなさい』ってたが、

俺はぜんぜん普通だよ。

この時点で19284号までが死んだ。

137 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:02:21.14 ID:Fh/P.KY0

それからしばらくして、

”打ち止め”は自力で歩けなくなる。

この時点で19519号までが死んだ。

138 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:04:14.11 ID:Fh/P.KY0

それからしばらくして、

”打ち止め”は自力で喋れなくなる。

この時点で19844号までが死んだ。

139 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:05:58.83 ID:Fh/P.KY0

19900号が死んだ頃には、

”打ち止め”は自力で呼吸が出来なくなっていた。

機械で肺に酸素を送り、なんとか命を繋ぎ止める。

そうしているうちに、

20000号が死んだ。

140 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:07:42.59 ID:Fh/P.KY0

この頃の”打ち止め”は

頬は扱け、手足の筋肉は落ち、髪にはつやが無く、虚ろな目をして天井を見続けていた。

酷い状態だけど、俺は心のどこかで、まだ”打ち止め”が回復すると信じていた。

20000号が死んで１週間経っても、まだ元気に生きていたし、

なにより”打ち止め”が死ぬことの実感が、未だに湧かなかった。

141 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:09:39.59 ID:Fh/P.KY0

２人の間には言葉は無い。

だけど、

俺が強く手を握ったら、あいつは握り返してくれた。

その反応がうれしかった。

142 ：6年前の回想 ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:11:08.89 ID:Fh/P.KY0

ある日、”打ち止め”の手を握りながら、俺は眠った。

起きたらその手には、

もう体温はなかった。

143 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:17:08.74 ID:Fh/P.KY0

「うわああああああああああああああああああああああああああああん」

と

白井黒子の息子が泣き叫んでいる。

この、生命力あふれる声で、俺は”イマ”に戻ってきた。

「はいはいどうしたんでちゅかー」と白井黒子。

俺は「それじゃァ帰るから」と伝える。

144 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:20:43.91 ID:Fh/P.KY0

「あぁ、ちょっとお待ちになって」

「なンだ？」

「お姉さまを泣かすような真似をしたら、私がただじゃおかないんですの！」

「アァ、大丈夫だよ。心配すンな」

「これでも俺らは、上手イことやって来てるから」

145 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:23:35.06 ID:Fh/P.KY0

病院を出ると、太陽はまだ高かった。

今日は有給をとってある。

「そういえば、今日は……」

久しぶりにあの恩人に会いに行くか。

タクシーを拾い、ロボットの運転手に行き先を告げる。

同時に携帯を取り出して、メールを打つ。

146 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:26:20.05 ID:Fh/P.KY0

メールの相手は”番外固体”

アイツはまだ生きていて、ロシアの片田舎で暮らしてる。

そのはずだ。

たぶん返事はこないけど、折角なのでメールした。

「ゴリヨウアリガトウゴザイマシタ」とロボットの運転手は言い、

俺はタクシーから出る。そしてタクシーは去っていった。

「さて、三下達の家はどこだったかねェ」

と俺は辺りを見渡してみる。

147 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:32:31.14 ID:Fh/P.KY0

５年前

”打ち止め”が死んだ後、俺は荒れた。

あいつのいないこの世界を受け入れられなくて、

この世界をぶっ壊そうと、目に付くもの全部を叩き壊した。

”能力”が使えたなら、たぶん、この国くらいはぶっ壊せただろうが、

”打ち止め”が死んで、ＭＮＷが崩壊して、俺は”能力”も失った。

148 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/02(木) 03:35:55.56 ID:Fh/P.KY0

”能力”が使えず、素手で、ガラスやイスやテレビやらを叩き壊した。

俺が”妹達”をあんなに殺さなかったら、”打ち止め”ももっと長生きできたと思い、

壁を殴った。拳が砕けた。

芳川も殴った。それはもう、[ﾋﾟｰｰｰ]勢いで。

もしかすると、芳川も殺される覚悟だったのかもしれない。

流石に他の研究者に止められたがな。

149 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:38:53.93 ID:Fh/P.KY0

そんなこんなで、どうしようもなかった俺を救ってくれたのは、

あのお人よし馬鹿、三下こと”上条当麻”だった。

150 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:43:09.04 ID:Fh/P.KY0

行き場所を失った俺を、発作が起きるたび、家やら、周りの家具をぶち壊してた俺を

あの”上条当麻”は受け入れてくれた。

『人間、つらいことは一緒に乗り越えたほうがいい』

と。

今も、あのお人よし精神がどこから生まれてくるのか分らねぇ。

ずっと”打ち止め”と一緒に喰ってた飯を、

今度は”上条当麻”と”イン……”

えーと、

名前が思い出せねぇ……記憶障害はやっかいだな。

151 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:45:21.86 ID:Fh/P.KY0

まぁとにかく、”打ち止め”が死んだ後に、

”上条当麻”と”シスター”と”俺”と、あと猫のメンバーで半年ほど暮らした。

”上条当麻”がいなかったら、俺は今でも廃人のままだったかもしれねぇ。

あの”シスター”にも感謝している。

飯も作らず、家事も殆どしなかったが、

あの喰いっぷりを見てると、なんとなくだが

苦しくても、もう一度生きてみよう。

という気持ちにさせた。

152 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:49:29.48 ID:Fh/P.KY0

さて、そうこうしてるうちにあいつらの、

”上条当麻”と”シスター”の家を見つけた。

「よォ、元気にしてっか！？」と俺は言う。

返事はない。

そりゃそうだ。

墓の下にいる人間が返事をしたら、ホラーだもんな。

153 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:50:55.84 ID:Fh/P.KY0

”イマ”からちょうど４年前の今日、

過激派による自爆テロで、”上条当麻”と”シスター”は死んだ。

あの時の犯行声明はなんだったかは、覚えていない。

とにかく、

過激派の乗り込んでいたバスに、あいつらも乗り込んじまったらしい。

ばっかじゃねぇのー。

154 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:54:27.21 ID:Fh/P.KY0

バスの中で爆弾が破裂し、乗員乗客は全員死亡。殆どは肉片になった。

ただ、

”上条当麻”が庇ったらしく、”シスター”は原型をとどめてた。

病院で見たときの、あの”シスター”の穏やかな顔は、

思い出しちまった今、もう二度と、忘れることができなさそうだ。

155 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 03:59:19.73 ID:Fh/P.KY0

”あいつら”２人の葬儀が終わり、その後の故人を偲ぶ会で、

俺は浴びるほど酒を飲んだ。

飲みまくって、一瞬でもいいから、この馬鹿げた現実を忘れたかった。

幻覚でもいいから、”打ち止め”のくだらねぇ話や、

”上条”家の生活を思い出し、浸っていたかったから……

その時、俺に負けないくらい、酒を飲んでる奴がいた。

それが俺の”嫁”、”御坂美琴”だ。

156 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 04:02:27.90 ID:Fh/P.KY0

”俺達”２人はとにかく酒を飲んだ。

グビグビと酒を飲んで

飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで

飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで

飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで

飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで

飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで

飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで

飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで　飲んで……

そして飲んだ分、吐いた。

157 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 04:06:53.43 ID:Fh/P.KY0

うﾞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉえ！！ゲロゲロゲェ――――――――――！！！！
￣￣￣￣￣￣￣￣￣∨￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　ぅぉぇっぷ
　　　　　　　　　　〃⌒ ヽフ
　　　　　　　　　　/　　rノ　　　　　　　 ∧＿∧ 　ぅﾞぉぇぇぇ　　　　　　　　
　　　　　　　　　Ο Ο＿）;:ﾟ｡ｏ;:,.　　〃,（||i´┌｀）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ,つ　ｨ;,ﾟ;:δﾟ,,.　　ﾋﾞﾁｮﾋﾞﾁｮ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⊂こ＿）_）',;:ﾟ｡ｏ;:,..,ﾟ.,｡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,;:;;。.:;;ﾟ'｡ｏ.,

158 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 04:07:59.86 ID:Fh/P.KY0

それがきっかけで、”俺”と”嫁”は付き合いだした。

どんな形でもいいから、

お互いの、大事な人たちを失ってできた、心の真空を

なんとかして埋めたかったんだと思う。

お互いの持てる全ての想いを、ぶつけ合った。

そして、しばらくして同棲をはじめ、

３年前に結婚した。

そうだ。忘れてたことを、これで完全に思い出した。

159 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 04:10:32.42 ID:Fh/P.KY0

10年前に望んでた”10年後”と、”イマ”の姿はぜんぜん違うけれど、

それでも”イマ”、触れられる幸せを手放したくは無い。

勿論やり直せるならそれに越したことはないけれど、

……それでもまぁ、悪くないって思う俺がいる。

ただ気に入らないことは

”上条当麻”が死んで、”俺”と”嫁”の恋のキューピットになった事だ。

恋のキューピットがお空にいるなんざ、しまらねぇよなぁ。

160 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 04:14:36.02 ID:Fh/P.KY0

”妹達””打ち止め””上条当麻”に”シスター”……

俺が関わった人間が、２万人以上死んだ事を想像すると、

頭の奥、脳幹のあたりがチリチリと焦げ出してくるような気がした。

止めたいけどどうしようもなくて、ただ感情だけが昂ぶって

「うおあああああああああああああああああああああああああああああああああ」と、大空に叫んだ。

「お～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～い」と俺を呼ぶ声がする。

161 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 04:16:18.91 ID:Fh/P.KY0

「なーにやってんのよ？」

いつの間にだろうか。

”上条当麻たち”の墓前に、”嫁”、”御坂美琴”も来ていた。

「よォ」

「あなたも、今年は来てたんだ」

「今日は、コイツらの命日だしな……」

「まァぶっちゃけ、今まで忘れてただけなンだけどな」

「そういえば、もう４年も前になるのね」

162 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 04:21:31.00 ID:Fh/P.KY0

「オイ。そういえばなンか、焦げ臭くねぇか？」

「えっ！やだっ！服の端がちょっと焦げちゃってる！」

「これ割と高かったのに……ふ、不幸だわorz」

「ハッ、一体なにやってたンだよ。戦闘ってたのか？」

「ん～。それは　ひ・み・つ♪　」

「……そォか」

163 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 04:23:23.70 ID:Fh/P.KY0

空気が動いて、俺達の周りの熱を奪う。

「風が出てきたなァ」

「……帰ろっか」

俺と嫁は、墓地の出口に向かう。

手持ち無沙汰なんで、一緒に手をつないだ。

164 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 04:25:28.44 ID:Fh/P.KY0

俺には、尊敬できる奴らがたくさんいた。

特に、”上条当麻”に”シスター”に、

そして”打ち止め”

もう、そんなこと出来ないと分っちゃいるが、

それでも、”あいつら”に伝えそこなったままの

届けたい言葉や気持ちが、俺の心の中に、山盛り残っている。

165 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 04:30:28.93 ID:Fh/P.KY0

”あいつら”はもういないけど、俺の隣には”嫁”がいる。

たぶん、俺やコイツがジジイババアになっても、一緒にいるんだろう。

何も変わらず、誰にも邪魔されず、どっちかが死ぬまで続いていく。

悲しいこともあったけど、

やっぱりそんな未来はめちゃくちゃに愛しい。

……”あいつら”への想いを、”嫁”にぶつけたら迷惑だろうか？

そんなことを考えながら、俺と嫁は手を繋ぎ、一緒に墓地を出た。

166 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 04:33:05.83 ID:Fh/P.KY0

２人の間には言葉は無い。

だけど、

俺が強く手を握ったら、”嫁”は握り返してくれた。

その反応がうれしかった。

ＥＮＤ

167 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 04:35:25.47 ID:Fh/P.KY0

※後編終了。物語としても一応終了。

※でも、もうちびっとだけ続くんじゃ。

168 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/02(木) 04:39:42.10 ID:Fh/P.KY0

※ちなみにこのＳＳ

※「テンクロス」ってレーベルの

※「暖かな春の日に」の前編と後編。「colars」の前編に影響されて書いた。

※あと原作・伊坂幸太郎、漫画・大須賀めぐみの

※「魔王juvenile RIMIX」「waltz」にも大きく影響されてる。

※全作品とも参考にしたが、ネタバレっていうほどパクってはいない。はず。

※興味がある人は見てみてください。そしてどれもアニメ化されろ。

２CH関連の現行スレ

【召しませ】ten†cross(ﾃﾝｸﾛｽ)総合ｽﾚ【しま子】
ttp://toki.2ch.net/test/read.cgi/appli/1218507528/l50

【Waltz（ワルツ）】大須賀めぐみ総合Part30【魔王】
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1282797012/l50

169 ： ◆ZoaEhxgi7I ：2010/09/02(木) 04:44:39.12 ID:Fh/P.KY0

※今回の投下はコレで終了ですが、

　分かりにくかった部分を指摘していただけるとうれしいです。

　感想、批判もどんどんお願いします。

　・最後の方しりすぼみになった。とか
　・句読点の使い方がなってない。とか
　・AA張るのは駄目じゃん。とか

　もう、なんでも。

170 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/02(木) 04:58:41.13 ID:JHqEHcSO

追いついたと思ったら乙！
投下速度が早過ぎたのがちょい残念。

まだ続くんだよな？

171 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/02(木) 05:04:33.00 ID:aUnJnz.o

AAはむしろﾜﾛﾀ
句点が妙なところに付いてる箇所があった気がしたが別に気にするほどじゃなかった
打ち止め…ある意味ではハッピー、だよね？

どこからどこまでが記憶障害で、どこまでが封印していた記憶なのかよくわからんかった
というか全部記憶障害が原因なのか？

172 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/02(木) 05:56:29.35 ID:7..JFmQ0

乙

すまない、シリアスな話なのにイン……、とAAで笑ってしまう
俺もう末期なのかな

面白かった。続きも期待してる

173 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/02(木) 09:45:40.93 ID:2LA0G.DO

乙。面白かったよ。あと地の文の多さの割に読みやすかった

174 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/02(木) 09:46:19.36 ID:xXdt42DO

乙！
ネタばらしは嫁サイドの方がよかったかも？
あっさり終わるのもまたよしだけど、敵キャラどっか行っちゃってるし設定過多かも？

175 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/02(木) 10:08:26.40 ID:RTyhhAoo

乙！
嫁が美琴かもって気付いた瞬間ゾワッと来た。
しかし打ち止めが居なくなった原因は寿命か……悲しいな
上条さんたちまで死んでるとか想像もしてなかったけど
そんな悲しい未来でも美琴も一方さんも多少吹っ切って幸せそうなのがなんか救われる

176 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/02(木) 11:07:02.10 ID:zgk5CwAO

乙です！

こういうお話、好きです！
続き楽しみにしてますよﾉｼ

打ち止めァ…

177 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/02(木) 14:56:51.91 ID:JHqEHcSO

>>168
のちょっとやってみたが、結構いいな。
こういう携帯アプリのノベゲーがあるとは知らんかった。
前編は無料だし。

178 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/02(木) 19:27:54.84 ID:5tiSIFgo

乙涙しちまったよ

179 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/02(木) 21:03:06.09 ID:T4Lm0uEo

あっさり負けた敵キャラｶﾜｲｿｽ

180 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/03(金) 03:13:10.97 ID:98/rBsSO

>>179
ほんとだ！
気づかんかった。

181 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/03(金) 05:19:37.90 ID:L9goiYso

加藤登紀子の「時には昔の話を」みたいな世界観だね
俺が一番好きな曲だけにこのSSにはかなり感情移入させられた

182 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/03(金) 18:54:19.55 ID:kjOCxlo0

敵キャラどこで負けたのか分からん…
服の端が焦げてたのは敵と戦闘したってことか？

183 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/03(金) 20:26:51.34 ID:GSCk1kSO

嫁を美琴と思いながら改めて読んだら違和感無くて驚いた

普通に釣られたわｗｗ

184 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/03(金) 20:38:59.67 ID:kjOCxlo0

>>2を見たら嫁が打ち止めだと思っちゃうよなｗｗ
最初から美琴だと思って読めば本当に違和感ないな

185 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/03(金) 21:04:05.75 ID:0o1KG5.o

自分は>>63で「ん？」って思って何となく美琴なのかと思ったクチ
そう思って読み返して上手くぼやかして書いてるのが上手いなーって思ったｗｗ

186 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/03(金) 23:18:54.22 ID:.YpuIxM0

※今回の投下で完結するはず。残った疑問・伏線も解消できると思う。

※はっきりいって、ここから先はもう『ギャグ』です。

※なんか非常に申し訳ない。

※まず>>92あたりで”御坂美琴”が”白井黒子”に頼んだ調べ物と
　あと、敵＝変態がどうなったのかについての

　『補足編』いきます。

187 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/03(金) 23:22:36.34 ID:.YpuIxM0

＜時間は>>98まで遡る＞

変態「おじょうちゃん～♪」

変態「そんなにいそいでどこいくの～♪」

変態「俺と一緒に～♪」

変態「遊んでいかないかい～♪」

　　ﾀﾋｯ――――――――――――――――――――――！

　　

　　ﾀﾝｯ　　

"嫁"「うぉらあ！！」ﾁｪｲｻｰｯ！

　　　ﾋｭﾝｯ

　　　ゴﾞｷｯ！　　

変態「ｸﾞﾎﾞｪｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ！！！！！！」

188 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/03(金) 23:24:30.51 ID:.YpuIxM0

変態「腕っ！　腕のほねがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」

変態「じょ、上段回し蹴り……」

変態「ふ、ふざけてんじゃねーぞオラ！」

変態「この”劣化コピー”の”クローン人間”がぁ！！！」

"嫁"「アァン！？」ﾋﾟｸｯ

"嫁"「”クローン人間”……って」

"嫁"「あんた、私をあの子達だと思ってんの？」

"嫁"「ま、……別にいいけどね」

189 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/03(金) 23:26:08.22 ID:.YpuIxM0

"嫁"「あの子達の役目は、全部、私が引き継ぐから…」

変態「ハァ！？」

"嫁"「さてっ」ﾎﾟﾝ

"嫁"「あの人を狙った罪と、あの子達を”劣化コピー”って言った罪……」

"嫁"「まとめて償って貰うわｗｗ」ﾆｺｯ

変態「へっ？」

"嫁"「ねぇ。知ってる？？」

190 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/03(金) 23:28:45.63 ID:.YpuIxM0

"嫁"「この時間の場所はね、『ベテラン風紀委員オススメの狩場』なの」

"嫁"（黒子に無理言って探してもらったのよね～。ほんと頭が上がらないわ）

変態「か、狩場？」

"嫁"「そう。30分ほどだけど、学園都市の治安維持組織……」

"嫁"「意図的に、その全ての監視下から外れる。そんな場所よｗｗ」

"嫁"「あの人と”妹達”の戦闘ができたようにね」

変態「？？？」

"嫁"「分りやすくいえば、ここで殺人を犯しても、逮捕されないってことねｗｗ」

変態「？？？？？？」

191 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/03(金) 23:30:40.74 ID:.YpuIxM0

変態「！」

変態「おい、やめろ」

"嫁"「”私達”にケンカを売ったこと、後悔させて　ア・ゲ・ルｖ」

美琴「これが私の全力だあああああああああああああああああああああああああああああああああああっ！」

バリバリバリバリ！

変態「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ！」

192 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/03(金) 23:33:08.09 ID:TNhtAF2o

殺人は任せろー

193 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/03(金) 23:33:29.54 ID:.YpuIxM0

変態「ﾀﾋｯぬ……」

　　　バタン！

美琴「ふぅ」

美琴「久々に能力使ったから上手くコントロールができないや」

変態「……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

美琴「流石に殺しはしてないけどね」

変態「……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

美琴「ま、アンタをこの手で倒せたおかげで、ストレス解消と、」

美琴「何があっても、あの人を守っていこうって気持ちを再確認できた」

美琴「んんっ、ありがと！」

194 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/03(金) 23:35:19.51 ID:.YpuIxM0

※しまった

※”美琴”と”嫁”に直すの忘れてた・・・

195 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/03(金) 23:37:54.42 ID:.YpuIxM0

※↑『”美琴”を”嫁”に～』の間違い。ｇｄｇｄだなオイ

変態「……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

"嫁"（ええーと）

"嫁"（ははは、まだ……生きてるわよね？）

　　ﾂﾝﾂﾝ

　　ぷにっ

"嫁"（！？）

"嫁"「ま、まさか……」

196 ：>>192吹いたｗ ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/03(金) 23:39:52.95 ID:.YpuIxM0

ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ

"嫁"「！！？？」

ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ
ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ
ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ
ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ
ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ
ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ
ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ
ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ
ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ
ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ
ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ
ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ　ぽにゅぽにゅ

"嫁"「ええええええええええええええええええええええええええええええええええ！！？」

197 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/03(金) 23:43:01.41 ID:0o1KG5.o

だから揉み過ぎｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

198 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/03(金) 23:45:34.92 ID:.YpuIxM0

※こんな感じで『補足編』終了です。

※残りも一気に投下しようと思ったんですが、
　うっかりがないよう、もう一回推敲します。

※すぐには出来ないので、待っててください。

199 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/03(金) 23:49:06.23 ID:0o1KG5.o

乙！
とりあえず貼っとこう

>>196
　| ',　i　l　 /　 l　　　ｲ,､-‐ｰー‐--､::::,､-‐ｰ-､l　!::i;::::::::::';::::::::::::::::::l　l:::::::::｀ ‐､
　|　', l ｲ//　　l/ r'/ /-''"´￣￣ヽ　｀,-''"´｀`‐､ヽl';::::::::::';ヽ／:::::ﾉノ::::::::::::';::::＼
　|　 ',!　　　　　l／　/::::/::::::/::::::::::l　l:l　　　　　 lヽ､二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ､-'´:';:::::::::::::';:::::::
ヽ!　　　　　　　　　 /､:/:::::;ｲ::_,､-'´ノ:l し　u 　　l:!';:l　';::::/:l', ';::::::l';::::::';:::::::::::::';::::::
　　＿__l＿__　　　/､｀二//-‐''"´::l|::l　　　　　　 l! ';!u ';/:::l ', ';::::::l ';:::::i::::::l:::::::';:::::
　　　ﾉ l　Jヽ　　　ﾚ/::／ /:ｲ:＼/l:l l::l　　　u　　　!. l　/ ';:::l　', ';:::::l. ';::::l::::::l::::::::i::::
　　　　ノﾇ　　　　　レ　　/:l l:::::lヽ|l　l:l　し　　　　　 !/　　';:l,､-‐､::::l　';::::l:::::l:::::::::l:::
　　　／ヽ､_　　　　　　/::l l:::::l　 l＼l　　　　　　ヽ-'　／ ';!-ｰ､';::ト､';::::l:::::l:::::::::l::
　　　ム　ヒ　　　　　　 /::::l/l::::lﾆ‐-､｀`　　　　　　　　/　/;;;;;;;;;;;;;ヽ! 　 i::::l::::l:::::::::::l:
　　　月　ヒ　　　　　　/i::/　 l::l;;;;;ヽ＼　　　　　　　i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l　　 l::l::::l:::::::::::::
　　　ノ l ヽヽノ　　　 /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;', 　　　　　　　　 ';;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ　　l:l:::l:::::::::::::
　　　　￣￣　　　　/::::;ｨ::l. l;;;;!;;;;;;;;;;;l　　　　　　　　　　　｀‐--‐'´.....:::::::::!l:ｲ:::::::::::::
　　　__|＿ヽヽ　　 /ｲ//l::l　ヽ､;;;;;;;ノ....　　　　　　し　　　:::::::::::::::::::::ヽ　/!ﾘ l::::::::::::::
　　　　| ー　　　　　　/::::l';!::::::::::::::::::::　ｕ　　　　　　　　　　　　　　　', i　ﾉ l:::::::::::::::
　　　　| ヽｰ　　　　　/ｲ';::l　　　　　　　　　 ’　　　　　　　　　し　u. 　i l　　l:::::::::::::::
　　　　　|　　　　　　　/';:';:!,.イ　　し　　　　入　　　　　　　　　　　l l U l::::::::;':::::
　　　　　|　　　　　　/,､-'´／　し　　　　　 /　　ヽ､　　　u　　　　し　,' ,'　 l::::/:;':::::::
　　　　　|　　　　　　　　／l　し　　　　 _,.ノ　　　　　｀ﾌ"　　　　　　 ,' ,'　 ,ｨ::/:;'::::::::
　　　　　|　　　　　　／::::::ヽ　　　　　　　ヽ　　　　／　　　　　し　,' ,' ／ l::/:;'::::::::::
　　　　　|　　　　　　／::::::::::::｀‐､し　　　 ',　　／　　　　u　　　,､-'´　　l,､-''"´￣
　　　　　|　　　　　　｀`‐-､._::::::::::｀ ‐ ､　　 ',／　　　　　　　, -'´｀'´ ,-'´
　　　　　|　　　　　　_,､-‐'"´';:::::::::ｲ:l';:::｀ ‐ ､._＿＿__,､-‐'"´　　u ／　　　　　し
　　　|　|　|　|　　　　＼　l::/　l::::::/リ ';:::::lﾘ:::::l';:::l　l:l:::::l＼　　u ／
　　　|　|　|　|　　　　　＼/　 l:::/ ﾉ　 ';::/ ';::::l l::l　ﾘ l::l l::/ヽ　/　　　し
　　.・. ・・. ・　　　　　ヽ＼　リ　　　ﾚ　　ヽ! り　　レノ　｀ｙ

200 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 00:05:39.36 ID:24KPNyE0

ごめん今夜中の投下はむりぽ。

あと>>168のURLミスってたので訂正
【召しませ】ten†cross(ﾃﾝｸﾛｽ)総合ｽﾚ【しま子】
ttp://toki.2ch.net/test/read.cgi/appli/1218507528/l50

【Waltz（ワルツ）】大須賀めぐみ総合Part30【魔王】
ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1278247523/l50

過疎ってきたこれらのスレを盛り上げようと思ったのが
このSSを書いた動機の一つだ。

201 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 00:21:12.19 ID:xzuEy6SO

>>200
乙！

しかし待て！
ﾃﾝｸﾛｽの方はともかく、
大須賀スレは今夜も変態トーク真っ盛りなわけだが……

202 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:02:03.13 ID:24KPNyE0

※なんかできちゃったので投下します。

※それでは最後までお付き合いくださいませ。

※最終章、『真相編』のスタートです。

203 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:08:26.94 ID:24KPNyE0

＜物語の最後は”夫”の考察から始まる＞

喫煙室の窓から外の世界を見渡すと、どうにも納得できないことがある。

……『ケロベロス』ってなんだ。『ドフゴン』ってなんなんだ(>>100)

魔術の開発で、得体の知れないものが生まれたのは納得できる。

俺は科学の玄人だが、魔術に関しては門外漢。

だけど、地獄の番人は『ケルベロス』で

魔法世界の空を飛ぶのは『ドラゴン』だろう？

なんでパチモンが堂々とあふれ返ってんですかぁ！？

ｹﾛｹﾛｯ　　　ドフッ

しかも”幻想殺し”を”光線(ビーム)”として撃つってのも矛盾してやがる(>>101)

204 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:10:34.95 ID:24KPNyE0

そう。

「この世界はそういうもの」と思い込んでしまえば

世界の違和感にも慣れて、平穏な日々を送れるだろう。

だけど……見過ごせないものがあった場合は？

そう思い今度は室内を見渡す。

首元に取り付けたチョーカー。

この中には米粒サイズながらＭＮＷ並みの性能を持つ演算・ネットワーク装置が入ってる。

本当にＭＮＷがこのサイズに収まるものなのか……？(>>66)

205 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:12:36.92 ID:24KPNyE0

”記憶障害”についてもそうだ。

俺はうつ病により、嫁や部下の本名を忘れていた。

また”打ち止め”たちの死に関しては、自発的・意識的に忘れていた。

これは矛盾が無い。だけど俺はこの記憶障害について、

”インフルエンザが撲滅されたように、そのうち忘れ去られる事件”

と、そう評した。

インフルエンザが撲滅するだろうか？(>>5)

そのためにはヒトだけじゃなく、

地球上にいる豚やら鳥やらにワクチンを打たねぇといけねぇんじゃねぇか？

206 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:14:21.64 ID:24KPNyE0

いやいやいやいや。

そんな些細なことはどうでもいい。大問題は

”打ち止め”含む”妹達”の遺体はどう処理されたのか、だ。

俺が”実験”で”妹達”を殺してた場合は、”後処理”までそれなりの計画があった。

だけど10032号からの、寿命による遺体には、芳川たちはどう対処してた？

１日あたり２４人以上の死体。これを処理するには相当大変なはずだ。

レーザーで焼くなら短時間で、遺体の殆どを消炭にできるが、

それにしたって燃え残りが絶対ある。それはどう扱われた？

……考えれば考えるほど恐くなる。”打ち止め”の遺体は？

世界で一番大切だった人間の供養に関して、俺は何も知らなかった。

207 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 04:14:24.35 ID:C.DAY/oo

ぬぐぐ、これは眠れんｗｗ

208 ：>>207サーセン ◆ZoaEhxgi7I ：2010/09/04(土) 04:16:41.00 ID:24KPNyE0

手汗の止まらない中、指を使い、携帯電話のボタンを押す。

相手は芳川。しかし繋がらなかった。

電波の入りが悪いのかと思い、場所を変えようとしたとき

ふと、とある異常事態に気づいた。

会社内に人間が誰もいなかった。

会社だけじゃなく、目の前の道路や近くのコンビニにも、

まったく人影が見当たらない。携帯はどの場所でも圏外だ。

なんだこれは？

この世界はどうなっている？

209 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:19:03.39 ID:24KPNyE0

＜時間は>>121まで遡る・別地点＞

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

「おーい。来たんだよ～」

「あっ、お姉ちゃん！お兄ちゃん！」

「おーっす。なんか大変なことになってるって？」

「うん。そうなの。診てくれる？」

「任せとけ！ってことで専門家さん。お願いします」

「おっけー。フムフム。これは……」

「ねぇ、ちょっと席をはずしててくれるかな」

「うん、わかった」ﾄﾀﾀﾀ　ｶﾞﾗｯ

「よし！とーま。あなたの右手をこの人のおでこに乗せてみて」

「おう」

210 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:21:48.12 ID:24KPNyE0

「ﾎﾟｽｯと幻想殺しをおでこに置く…」

ぐにゃり

「うぉ、一瞬だけど空間が歪んだ！？」

「よしよし。これでお祓いは済んだんだよ。後は復活の儀式」

「対象者の頭を中心に、お見舞いのリンゴを円を描くよう置いてって」

トンっ　トンっ　トンっ　トンっ……

「ん～。頭や体をずらした方が良さそうだ」

ガシッ　ズルズル　ゆっさゆっさ

「次、リンゴの間にお見舞いの花を置いていって」

「ほいっ、ほいっ、ほいっ、ほい……こんなもんか。後は？」

「この人が認めたくない事実を耳元でささやくんだよ」

「う～ん？？」

211 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:23:15.48 ID:24KPNyE0

「エロ河童さ～ん。ベッドの下に数十冊のエロ本を隠してるエロ河童さ～ん」

「……」

「ちょ、な、なによそれ///」

「いや、だってコイツのベットの下、見てみろよ」

ﾎﾗ　ﾖｯｺﾗｾ　ﾄﾞｽｯ

「こーんなにエロ本が。しかも幼女ものから熟女ものまで広ジャンルのがたっぷり」

「い、いやあああああっ」

「こんな如何わしい本が、こんなにも…///」

「へ、変態！変態！変態！変態！」

212 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:25:32.35 ID:24KPNyE0

　　　∧∧　// /　／／ /／　ﾉヽ/／　/／/ /　／´ ',　　　l　∧∧
　　<　変　>,､　1。　　／￣｀メ､./'ヽ　/´　/ノ／ ,-‐‐､',　　 l<　変　>
　　<　　　 > |　　|　く　　(　。）　　u 　　ノ'　　／-､　 l〉V　 l<　態　>
　　<　態　> il .l1. lヽﾍ｀ ===ﾆ　　　　　　　u ､⊥ﾟ⊥ノ　/　/<　 !!　>
　　<　!!!　 >',　　ヽ. Vﾐｷ',　＼＼＼＼＼＼〉＼＼＼　人ノ　/VVV
∧∧VVVヽl ,',　　Yﾐ彡',.　　u 　　_______´___.　u　　　/. l　　ﾉ　ノト、
変　 >（　t､ l　',　　 !　　 lヽ　　.／,-------ヽ　　　　u　l　∧∧　＼
　　　>　ヽ　 l　 ',　　ヽ､　l. ヽ　H´　________　 }　　　ij.　/ <　変　>ミ
態　 >iwi v`-l　,|ヽ　　 r､!　uヽ,'／　　　　' ,d　　　／い<　態　>、
!!! .　>iノ H　 l　i　1　　 ',ﾍ､　　`,＼､______ノﾉ　u／',l lハ<　 !!　>ヽ
VVV　　.ﾉﾉ　 l　!　.l　　　',.　`メ、',　｀￣￣.　／ヽ　',　　 VVVヽ　ヽ

213 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:27:58.08 ID:24KPNyE0

ガラッ！

「どうしたの！？なにか『タイヘンタイヘン』って聞こえたんだけど！」

「いや、その……」

「ってうわぁ///！　なにお兄ちゃん！？？　なんでえっちな本をそんなに持ってるの！？」

「あの、ベットの下にあっｔ
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

「こ、これから”一方通行”を元気付ける作業をしなきゃいけないんだけど、」

「と、とーまったら持ってきた大量のエロ本を朗読して聴かせるつもりなんだよ！」

「ええええええええええ！？」

「ええええええええええ///」

「お兄ちゃん、いい人そうだと思ってたのに……」

「おい、待てインデックス！」

「そんなサイテー人間だとは思わなかった(泣)！さっさとこの部屋から出てって！！」

ゲシッゲシッ！

「そーだ！でてけでてけ！」

がぶりがぶりっ

「痛い痛い！」ﾄﾃﾃﾃﾃﾃ

ピシャッ！

214 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:29:29.91 ID:24KPNyE0

ガラッ

「あの……」

ピシャッ

「ご、誤解された……不幸だorz」

215 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:31:43.46 ID:24KPNyE0

「ねー。お姉ちゃん？　この人を元気付けるってどうすればいいの？」

「そうだねぇ。できることはあんまりないから、手を握って、早く目を覚ますよう祈ってあげて欲しいんだよ」

「うん。わかった」ｷﾞｭｯ

（中略）

「……」ｷﾞｭｯ

「！」

「おねぇちゃん、この人、私の手を強く握ってくれたよ！」

「おおっ。よかったねぇ～」

「うん。すっごく嬉しい///」

ｷﾞｭゥｯ

ガラッ

「あの……」

ピシャッ

216 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:33:36.55 ID:24KPNyE0

＜再び”夫”のいる時間と場所へ＞

誰もいなくなった街を、とりあえず自宅に向かって歩いてく。

遠くのビルが崩壊し、それが引き金となって近くのビルが崩れだした。

太陽は真上にあるが、夕焼けのようなオレンジ色をしている。

「……夢オチかよ」

本当にリアルな夢だと思う。たぶんただの夢じゃなくて、

魔術師なんかの呪いじゃねーのかねぇ？

あまりにアホくさすぎて、もう目覚めようかと思ったが、

それでも、この世界で遣り残したことがある。

217 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:35:57.07 ID:24KPNyE0

歩いて自宅までたどり着き、玄関のドアを開けた。

「ヤヤ内角に抉リコム様ニ、打ツベシ！」

「ゲブッ」

予想外のロボ沢パンチで俺はうずくまった。

「てめぇ！」

俺も負けてるワケにはいかねぇ。”能力”でロボ沢を向こうの壁に叩きつけた。

　　ガッシャーン！！！

やつの外装は３つ４つに割れ、中身の制御基盤も飛び出した。

218 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:38:57.69 ID:24KPNyE0

ロボ沢は壊れた。

かに見えた。

ｼﾞﾄﾞｳｼｭｳﾌｸﾓｰﾄﾞ　ｼﾞﾄﾞｳｼｭｳﾌｸﾓｰﾄﾞ

気の抜けたサイレン音と共に、

バラバラにされた、ロボ沢の体が元通り直っていく。

まるでビデオの逆再生を見てるかのように。

「フゥ。『自動修復モード』ガ無カッタラ即死ダッタ」

「オーオー。しぶてェこって」

「スイヤセン、ダンナ。不審者ト間違イヤシタ」

「ハイハイ。ゴクローサン！」

確信した。ここは夢の世界だ。

219 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:41:04.14 ID:24KPNyE0

「ところで”嫁”の奴はどこにいるか分るか？」

「ソレガ、さっき突然消えちゃったんです。ホントニ」

「蜃気楼みたいに、ふっと」

「……そぉか」

220 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:43:46.79 ID:24KPNyE0

この、夢の世界で遣り残したことは”嫁”に礼を言うこと。

”嫁”と一緒にいると楽しかったし、彼女は俺を愛してくれていたと思う。

だが、突然消えたらしい。予感はしていた。

大事な人とのサヨナラはいつも突然だから。

だから大事な人と過す、

１日のうち24時間、1440分、86400秒、を無駄にしねぇ

ってのをこれからの教訓にしよう。

よしっ！

221 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:46:06.52 ID:24KPNyE0

さて、この馬鹿げた世界ともオサラバすっか。

「なァ」

「ハイ」

「”嫁”に会ったらよ。伝えといてくれねぇか」

「ナニヲデス？」

「『一緒の時間が過ごせて幸せだった』『これからもずっと、お前の事を愛してる』ってな」

「了解デス！」

ﾆﾝﾑﾆｭｳﾘｮｸ

「『モヤシ』ノ『コッパズカシイ台詞』ヲ『嫁ニツタエル』」

222 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:48:56.06 ID:24KPNyE0

もう一度、”嫁”の姿を思い出す。

俺にはどう見ても”打ち止め”の成長した姿としか思えない。

”打ち止め”がナイスバディになるのは解るが、

”御坂美琴”は何故か、まな板のままな予感がしてならねぇ。

そんなことを考えながら、

俺はほっぺたをつねった。

痛くなかった。

223 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:51:04.27 ID:24KPNyE0

俺の体は、俺の意識は、

ゆっくりとゆっくりと、オレンジ色の光の中に熔けていった。

ゆっくりとゆっくりと……

224 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:54:13.56 ID:24KPNyE0

「イデテテテテテテテ！」

「おっ、”一方通行”のやつ。インデックスがほっぺたをつねって、ようやく起きたか」

「ふふんっ！どんなもんだい！！」

「ッ～～～～～～～～～～～～～」

「何してやがるンですか、パンデミックスさんよォ…」

「あぁん！？」

「私の名前はっ　イ　ン　デ　ッ　ク　ス　なんだよぉ！」

　　がぶりっ

　ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！

225 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:55:44.90 ID:24KPNyE0

「イテテッ。どォも、助けてくれてァリガトよ」

「あれ？状況わかってるの？」

「何となくだが……魔術師とバトって、催眠術に掛けられたとかだろ」

「そンで、打ち止めとお前らが助けてくれた……」

「うん。大体そんな感じ」

226 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 04:59:40.79 ID:24KPNyE0

「ァレ？”打ち止め”は？」

ｷｭﾋﾟｰﾝ！

「隙ありっ」

「アァン!?」

「ミサカのミサカの、フライングクロスチョーップ！」

ｶﾞｼｶﾞｼｯ

「と、止められた！」

「甘ェよ」

「えへへ、おはよう」

「……オハヨウ」

227 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 05:01:55.79 ID:24KPNyE0

ﾀﾞｷｯ

ｷﾞｭｯ！

「ええ!?　何？　鯖折りっ？？」

「……」

「ふんぬっ！　ふんぬぇっ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

「……ダメだ。外れない」ｾﾞｰﾊｰｾﾞｰﾊｰ

「離すかよ……」

228 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 05:03:52.61 ID:24KPNyE0

「……一生、お前を見失わねェから」

「ずっとお前が幸せな時間を過せるように。お前のことも、愛してみせるから……」

ｷﾞｭｩ

「うえええええええええええええええええええええええええええええ///」

「と、突然の愛の告白に、どうしていいかミサカはミサカは判らなかったり///」

229 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 05:05:46.31 ID:24KPNyE0

「す、すげぇことを言い放ちやがったよ。このお方」

「私達はおじゃま虫さんなんだよ。帰ろう、とーま」

「じゃぁな”打ち止め”。困ったことがあったら遠慮なく呼んでくれよ～」ﾉｼ

「こ、この時点でけっこう困ってたりと、ミサカはミサカはＳＯＳを発してみる///」

「ばいばい～」ﾉｼ

バタン

「ええええええぇっ！」

230 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 05:07:07.82 ID:24KPNyE0

「うぅ……///」

「……」

「お、お腹へったよー。一緒に朝ごはん食べようよ～」

「……」

「ねー」

「……」

「ねー。あなた聞いてるの？」

「アァ、聞ィてンよ」

ＦＩＮ

231 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 05:08:24.18 ID:24KPNyE0

※これだけは言っておく！

※まぁ最初にも言ったけど、

※誰が何と言おうと「通行止め」は俺のジャスティス！

232 ： ◆ZoaEhxgi7I ：2010/09/04(土) 05:11:16.25 ID:24KPNyE0

なんか雰囲気ごり押しの突っ走った感がある……

とりあえず寝る。うん。おやすみんこ。

感想もよろ。

233 ： ◆ZoaEhxgi7I ：2010/09/04(土) 05:14:17.58 ID:24KPNyE0

そういえば、

>>203で「”幻想殺し”を”ビーム”で出せる」って矛盾してる

って書いたけどどうだろうか？？？

234 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga ]：2010/09/04(土) 05:15:27.99 ID:VGzj3as0

感想……ゴリ押しすぎてひでーよ（苦笑）

235 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 05:19:58.67 ID:6Wvi4iYo

>>233
だよなwww普通ロケットパンチだよなwww

236 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 05:24:04.65 ID:wJI3RYI0

乙！乙！

もっと通行止めでイチャイチャをだな･･･期待しているんだよ？

237 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 05:38:29.21 ID:xzuEy6SO

乙！

>>121と>>210がリンクしてるのに少し感動したw
意外(すぎるけど)伏線も張ってあったんだな

238 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 06:08:02.68 ID:Fv47vfQo

つまり超展開からの夢オチってことか

239 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 06:19:08.84 ID:ELBtm6AO

乙です！
面白かったです

続きはないのですか？
待ってますよﾉｼ

240 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 07:41:43.37 ID:5XmbLRYo

超展開すぐるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

241 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 10:10:27.52 ID:0xFNBQI0

すごいゴリ押しだったけど面白いからいいや…乙

242 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/04(土) 11:16:32.73 ID:24KPNyE0

おはようございます。

>>241
そう！こまけぇことはいいんだよ！

>>240
と言いつつ、もうちょい丁寧に書けばよかったやも

>>239
たぶん続きません。

>>238
そんな感じでいいです。

>>237
そのリンクに気づいてもらえてよかったです。

>>236
むしろ書いてください。

>>235
「異能を打ち消す力」を「異能の力」で飛ばしたら台無しですよね

>>234
こまけぇことは（ｒｙ

243 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 11:31:59.14 ID:24KPNyE0

>>183-185
このSS一番の仕掛け（二番は夢オチ）なんで、
気に入ってくれて(？)よかったです。

>>179-182
そうです。

>>181
紅の豚いいよね。

>>178
この夢オチでもそう言ってくれるでしょうか･･･

>>177
よし、仲間が増えた。

>>176
打ち止めァ…

>>175
『今いるこの場所を大切にしよう』
ってのがこのSSのテーマです。

>>174
無茶な、夢の中みたいな世界＝夢の中世界
っていう流れには無茶がありましたかね？

>>173
よかった。

>>172
……計算通り

>>171
正直作者もよく分かってません。

>>170
あんまり長くPCの前に貼り付けないんでこんな感じに

244 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 11:42:40.19 ID:24KPNyE0

>>119
そんなかんじで。ただ変態は女性です。

>>113
ホラー･･･？たしかにホラーかも

>>112
伏線なんかは、現時点では回収したと思います

>>111
ミステリ色の強い伊坂作品は大好きです。
クソアーメン

>>110
ゴメンネ

>>109
BLEACHェ･･･

>>108
当初は原作キャラの誰かを持ってくる予定でした。
しかしなんとまぁ誰特なオリキャラをだしちゃったんだろう。

>>107
ナルトェ…

245 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 11:46:52.99 ID:24KPNyE0

>>50-53
ネタとして使わせてもらいました。感謝

>>49
全身にハチミツを塗りたくって、敵に抱きつく夢じゃないでしょうか？

246 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 11:57:19.65 ID:24KPNyE0

>>201
でもどちらも全盛期と比べると、かなり過疎ってます。
時代がこれらに追いつくのはいつの日か･･･

大須賀スレ住人の変態っぷりは否定しません。
あ、でも俺はぜんぜん普通だよ。

>>199
ですよねー

>>197
てんどんが好きです。

247 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 12:00:53.27 ID:24KPNyE0

それではこんな感じで終わります。

このあと10日たっても進行できないなら（たぶんそう）
削除依頼を出します。完結してよかった。

これに触発されたなら”通行止め”をどんどん書いてください！

それでは皆さんお疲れ様でした。

また会う日まで！

よい人生を～ﾉｼ

248 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/04(土) 12:01:59.43 ID:24KPNyE0

最後にage

249 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 12:15:14.68 ID:C.DAY/oo

乙！
ぬはー、二段オチとかきっついわｗｗｗｗｗｗ
読み返した時、>>7の「銀髪姫カット」って誰の事だ？って思った時可能性には気付いたけど……
というかこの現実世界だと美琴ｶﾜｲｿｽなのな
まあいっか、今から俺が慰めてくるし！

250 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/04(土) 17:11:52.60 ID:y9Yk9YAO

乙！

やっぱ通行止めが一番だわ

251 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/05(日) 03:05:46.11 ID:38DY9gSO

やっぱ１は伊坂好きだったか！

後日談とか別のＳＳ書く予定ある？

252 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/06(月) 23:26:41.93 ID:ipzFOYSO

おーい

１はもう現れないのかーい？

253 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/07(火) 02:17:08.28 ID:uW2FXASO

前半で一方さんらが見てたドラマってこれが元ネタ？

ttp://tcs.tc/tencross_s/product/colors/index.html

俺も開始５分で泣いた。
これはやべぇ……

254 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/07(火) 08:15:36.67 ID:Lpd7mgDO

夢オチだったか……強引なハッピーエンドって嫌いじゃないぜ

でも通行止めってか電磁通行の色合いが強かったような気はする
打ち止めがみたいなー

255 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/07(火) 20:23:29.50 ID:fXY6KRA0

>>249
打ち止めは一方さんの嫁
だが美琴は俺の嫁だああああああああああああああああああああああああああ！

>>250
I think so too.

>>251
後日談は……

次のSSのネタはあるにはある。

>>252
様子見に

>>253
Exactly！
俺はあらすじでもう泣いた。

あとこのゲームの文章を参考にしてこのSSを書いてる。
小説でもなくラノベでもない、軽い感じの地の分が書けたと思う。

台本形式でないSSを書こうとしてる人にはオススメかも。

>>254
カップリングとしては通行止めが好きなんだけど
キャラとしては美琴が一番好きなせいでこうなっちゃった。
精進します。

256 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/08(水) 00:25:35.57 ID:ATvrnMSO

１乙！

内容もよかったが>>253のリンク先に
「ほしのの。」と「ひとかた」があったのにおったまげた。
あの神Flashノベゲーが手の平サイズでできる日が来るとは

そこんとこ含めてあらためて１乙

257 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/08(水) 00:45:56.93 ID:dEGIsB.0

>>256

＞「ほしのの。」と「ひとかた」があったのにおったまげた。

うおっ！マジだよ！

数年前原作プレイして以来、こんな風になってるなんて全然知らんかった。

当時はアップされるのをリアルタイムでｗｗｋｔｋしてたの思い出した。

やべぇ、まじテンションあがってきた。これは落とさざるおえない。

258 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/08(水) 01:33:27.17 ID:ATvrnMSO

>>257
＞当時はアップされるのをリアルタイムでｗｗｗｗｋｔｋしてたの思い出した。

俺もだ！

携帯版ほしののは全編やったけど、
委員長が眼鏡ネコ耳メイド服で登場したときには
鼻血拭いて吐いたw

なんか昔を思い出し夜中語り尽くしたい気分なんだが、

やっぱり製速板の住人でも認知度は低いかな

「ほしのの」や「ひとかた」

259 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/08(水) 02:13:04.22 ID:ATvrnMSO

居ないのか！

　(ﾟдﾟ)

260 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/08(水) 02:36:35.79 ID:dEGIsB.0

こっちみんなし！

携帯版「ほしのの。」の前編読破ぁ！

原作公開が３年前。
まだ俺、２０代前半だってのに当時を思い出して泣いたわ；；
媒体や絵が違ってもやっぱ名作だこれ。

原作のURLも張ってみる。
ttp://mukiryokukan.sakura.ne.jp/hoshi_nono.htm

>>258
＞やっぱり製速板の住人でも認知度は低いかな
創作発表なら、ちらほらいるかも。

でも普通の製作VIPのSS使いにも読まれといていいと思う。
単純に面白いと思うし、いろいろ参考になるはず。

隠れた名作が隠れたままなのはなんか嫌だ

261 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/08(水) 02:38:25.73 ID:dEGIsB.0

ageてもたゴメン。

そして関係ない話すんませんでした。

262 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/08(水) 02:49:58.19 ID:wx7wfoAO

>>261
よくあるよくある
気にすんな(-.-)y

263 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/08(水) 03:42:37.09 ID:ATvrnMSO

>>260
＞隠れた名作が隠れたままなのはなんか嫌だ
確かに。

ここでも禁書スレやけいおんスレがやたら流行って、それ書く作り手が持て囃されてるけど、どうなんだろう？

世の中の傾向でもあるけど、読み手側の需要に″間に合わせて″書き手が作品を作ってるから、
どうも小粒で見たことあるようなＳＳばっかり読んでる気がする。
そして小粒なＳＳを参考に、新たな書き手がＳＳ書いてくから更に同質化。それを読み手も良しとする。

最終的に、この製作VIPのＳＳ世界は収束していくばかりで、広がっていかない。
読み手の期待に答えるだけじゃなく、期待を越えるレベルの高い作品が生まれない、そんな空気が生まれつつあるように思う。

そういう点で冒険的・実験的なＳＳを投下したここの１は評価したい。

264 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/08(水) 04:01:17.26 ID:wx7wfoAO

>>263
すごい共感できるな…感動したわ

265 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/09(木) 00:11:27.80 ID:q7xEIoSO

支援age

結構良作だと思うがまとめに載らないってどーよ？
のくすにもなかった

266 ： ◆ZoaEhxgi7I ：2010/09/09(木) 02:17:47.38 ID:g8RPvok0

>>265
そんなもんじゃないですかね？

もうこのSSのアイデアが枯渇しちゃって、
俺から書き込むことも完全にないんですが
これもう削除したほうがいいですかね？

それとも完結した時点ですぐ削除以来出すもんなんでしょうか？
製作VIPで書いたのは初めてなんでよくわかりません。

詳しい人教えてください。

267 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/09(木) 02:45:02.77 ID:oSjtC2DO

>>266
大体完結して一～二週間ぐらい経ってから依頼だせばいいんじゃないかってのが個人的な感覚
あんまりHTML化が早いと、途中まで読みかけのままスレを見失う人が出かねないし

268 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/09(木) 06:42:49.88 ID:T0LKJEAO

個人的にはもう少しパラレル世界での一方美琴の結婚生活を見てみたかったな。

269 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/09(木) 11:34:38.24 ID:.Qc9YMDO

通行止めってよりは電磁通行色の方が強いな

270 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/09(木) 13:26:09.77 ID:q7xEIoSO

>>268
禁書キャラ萌えじゃなく、ラブラブカップル萌えなら
１が参考にしたっていう「暖かな冬の日に」オススメ
ttp://tcs.tc/tencross_s/product/atata/honpen/index.html
お腹いっぱいになった。

271 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/09(木) 21:39:23.44 ID:JLvH4Uoo

追いついたら終わってた・・・泣きそうになったわ
面白かったよ
乙でした

272 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/09(木) 22:07:29.89 ID:f8iBe7go

美琴が上条さんのことトラウマになってるって設定は意味あったんだろうか

273 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/10(金) 17:00:13.48 ID:O6bp7MAO

１さんはもう来ないのでしょうか…（´・ω・｀）
待ってますよ！

274 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/11(土) 23:48:46.63 ID:acWFWjo0

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

「……とまぁ夢の中はそンな世界だったわけよ」

「へー。凄いはいてく社会なわけね」

「まァな。無茶苦茶だったが、いろいろと便利なもンはあったぜ」

「……」

「……」

「やっぱり、杖なしで歩けたり、自由に能力が使えるのは良かった？」

「そりゃァ勿論だァ」

275 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/11(土) 23:54:29.43 ID:acWFWjo0

「松葉杖なしで生活できンのは相当楽だし、」

「”能力”がお前の手助けなしに使えたのは嬉しかったな。夢ン中だけど」

「……」

「……」

「……そうかぁ。そうだよね。やっぱりその方が、あなたにとっては良いんだよね」

「そりゃそうだぜェ」

276 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 00:02:26.97 ID:GqQoKr60

「……ねぇ。もし現実に、ＭＮＷの代わりになる演算装置ができたら、あなたどうする？」

「すぐにそいつに乗り換えるぜェ」

「すぐに？」

「すぐだ。そンでお前はお役御免って事にするなァ」

「ふーん。そうなんだ」

「……なンでそんなこと聞いたんだァ」

「べっつに～。ただ興味があっただけだよって、ミサカはミサカは微笑んでみたり」

「……」

277 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 00:06:02.80 ID:GqQoKr60

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「ァア”～～～～～～～ッ！」

「？？」

278 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 00:11:45.13 ID:GqQoKr60

「夢ン中の生活じゃァよォ」

「うん」

「コーヒーセットでコーヒーを沸かして飲ンでたわけでよォ」

「うんうん」

「上等な奴でな。それで飲んだコーヒーは旨かったンだ」

「へぇ～。やっぱりインスタントや缶のよりおいしいの？」

「そうだなァ」

279 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 00:17:44.85 ID:GqQoKr60

「晩飯の時は俺が淹れてたンだが、朝飯は同居人に淹れて貰ってた」

「自分で淹れて自分で飲むのも良いんだが、」

「誰かに淹れて貰うのも悪くなかったなァ」

「ふーん」

「……」

「……」

「ちなみに同居人って誰だったのって、ミサカはミサカは追及してみる」

「ん～。忘れちまったなァ」

280 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 00:26:37.16 ID:GqQoKr60

「なァ」「ねぇ」

「「…………」」

「今からちょっと、コーヒーセット見に行かねェか？」

「うん。私もそう言おうとしてたとこ！」

「じゃ、私が、そのコーヒーセットで朝のコーヒー淹れる係り！」

「夜ごはんの時はあなたがお願いします！」

「良いけどよォ。お前、コーヒー淹れられるのか？」

「私は何でもそつなくこなすもーん、ってミサカはミサカはいばってみたり」

「ははっ。そォかよ」

281 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 00:29:54.14 ID:GqQoKr60

「……”打ち止め”」

「？」

「なンか、ゴメン」

「ん～」

282 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 00:32:15.36 ID:GqQoKr60

「ねぇ？」

「ア？」

「……ありがとう」

「お前ェに礼を言われるようなことは、何もしてねェよ」

283 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 00:35:34.01 ID:GqQoKr60

「……」

「……」

284 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 00:40:39.04 ID:GqQoKr60

ﾃｸﾃｸﾃｸﾃｸ

「家具屋さんって、こっちでよかった？」

「合ってるぜ」

「他には、他には何か変わったことなかったの？その夢の世界」

「そォだな。”三下”の奴がくたばってたなァ」

「ええ！？あの人が死んじゃってる世界だったの！？」

「あぁ」

「……それはちょっと、信じられないなぁ」

「だよなァ。あいつは殺したって死なねぇ男だよ」

「あっ、あれ」

「？」

285 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 00:44:20.85 ID:GqQoKr60

「……お姉さまと」

「……三下だなァ」

ﾔｯﾄﾐﾂｹﾀﾜﾖ、ｱﾝﾀ！

ﾓｳ、ｶﾝﾍﾞﾝｼﾃｸﾀﾞｻｲ

ｳﾙｻｲ!　ｷｮｳｺｿ、ｹｯﾁｬｸﾂｹﾃﾔﾙﾝﾀﾞｶﾗ！

ｺﾚｶﾞﾜﾀｼﾉｾﾞﾝﾘｮｸﾀﾞｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ！！！

バリバリバリ

ﾔﾒﾃｰ

「……」

「……」

286 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 00:46:16.11 ID:GqQoKr60

「……」

「……」

「さっきのちょい訂正。やっぱあいつは長生きできるタイプじゃねェわ」

「うん。納得」

287 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 01:19:08.19 ID:0cIEMoSO

の、乗っ取りなのか？

にしても乙です！

288 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします ：2010/09/12(日) 01:28:07.02 ID:0cIEMoSO

上げてみる

289 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 05:34:03.02 ID:9/OnJBko

続編か？

290 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/12(日) 18:29:10.92 ID:dHL5jxA0

おお…？
続編？酉ないけど…？
とりあえず乙です！

291 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/13(月) 19:39:14.09 ID:beljsYSO

ここも削除依頼か

乙でした！
次回作に期待する！

292 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/14(火) 01:04:47.45 ID:7UzSzNc0

どうもです。
ちなみに>>274以降も自分が書きました。
鳥付け忘れてましたが。

293 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/14(火) 01:06:55.09 ID:u56jMMQo

なりほど
ところで上条さんがインさんとくっついて美琴がトラウマってのは
夢の中の世界だけでの話なのかな？

294 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/14(火) 01:20:46.99 ID:7UzSzNc0

>>293
そうです。ただその設定、上手く使いこなせなかった感はある。

295 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/14(火) 01:39:24.17 ID:u56jMMQo

よかった　傷ついた美琴さんはおらんかったんや

わざわざ答えてくれてありがとうｗｗ

296 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/14(火) 03:23:58.60 ID:9RLHUkSO

消える前に追いついてよかった。

上条と禁書が「くっつく」って二人が結婚したんじゃなく、爆風で肉体が「接着」した方か？

297 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/15(水) 04:51:37.84 ID:rd4khtc0

>>296
その発想はなかった

298 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/20(月) 01:44:19.52 ID:yAHP2rI0

続きはいつになるのかな

299 ： ◆ZoaEhxgi7I [sage]：2010/09/20(月) 04:39:25.34 ID:l5hSf0s0

>>298
いえ、もう完結です。
ＨＴＭＬ依頼も出して、運営の削除待ち状態です。

ちなみに
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1284494644/42
を書いてます。良かったら見てみてください

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