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音無「お前…消えるのか?」 古泉「………んっふ」 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :こいずみ :2010/08/29(日) 02:02:49.78 ID:I5C1bhM0

2月、良く晴れてはいるがまだ冷たい北風残る今日この頃、見慣れない風景を呆然と見つめ、
少年は自嘲気味に呟いた。





古泉「あぁ…また涼宮さん絡みですか………



ここ…どこですかね?」



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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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2 :こいずみ [sage]:2010/08/29(日) 02:05:04.80 ID:I5C1bhM0



誰に聞くわけでもなく、自然に口から出た言葉。


解らないないのは場所だけではない。




まず、服装が変わっている。

北高の制服を来ていたはずなのに、今着ているのはどこか別の学校の制服、
着替えた覚えはない。



そしてなにより、一番理解できないのが、






古泉「僕…もしかしてお邪魔ですか?」


SSS「…。」



この状況。





ここは校長室。

SSSの本拠地ーー




まったり自分のペースで書いてく(^p^)


とりあえず今日はここまで。
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga]:2010/08/29(日) 02:26:22.08 ID:c2D1AAA0
はえーよおい
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/29(日) 03:31:46.24 ID:Wcu/9kSO
これだけでどうしろと
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 14:14:07.96 ID:/e8vl060
こういうノリだったらVIPでやってくんない?
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 17:21:24.99 ID:agc6x.SO
多少の期待がないわけでもない
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/29(日) 18:14:57.11 ID:HEHI3M20
立てるならある程度量を書いてからにしろよ
多少の期待がないわけでもないが
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/29(日) 18:36:50.26 ID:1P0RG1oo
なんか途中で投げ出しそうだな。多少の(ry
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/29(日) 20:53:31.31 ID:DlG4oeoo
これはたぶん続かないね
10 :こいずみ [sage]:2010/08/30(月) 00:18:15.30 ID:GwG5oXM0

ゆり「………ええっと…NPC?
…ではなさそうね。


気分はどう?」





たっぷりの沈黙を挟み、一人の少女が問い掛けてくる。
目の前にいる集団の、リーダー格である事は間違いなさそうだ。




古泉「?えぇ…気分は良好です。少し頭がボーっとしますけど。



ココは何処です?
何故僕はこんな所に…。」



話し方からして、この人は何かを知っている。
今は少しでも情報が欲しい。

そう判断し、一番の疑問を投げ掛ける。


もっとも、返って来た返答は、予想を遥かに超えたものだったが――





ゆり「貴方、もしかして記憶がないの?






ここは死後の世界。
貴方は、死んだのよ。」
11 :こいずみ [sage]:2010/08/30(月) 00:20:27.20 ID:GwG5oXM0


古泉「………はい?」



突如告げられた自分の死。
流石にこの瞬間ばかりは、いつもの笑顔を忘れていた。

困惑、疑問、焦り。
様々な感情が体中を走り回る。






そんな中、


ユイ「ってゆーか!この作戦本部スタートの人って珍しくないですか?!
大体グラウンド付近ですよね?」


日向「スタートってなんだ、スタートって。目覚めるって言えよアホ。」


ユイ「あぁん?!喧嘩売ってんですかセンパァイ?
喰らいますか?!ユイにゃんの卍固め喰らいますかコノヤロォォォ!!!」


音無「そういや俺もグラウンド見渡せる階段で目が覚めたな…って聞いてねぇし。」

椎名「あさはかなり。」








空気の読めない発言一つで一気に騒がしくなる室内。
12 :こいずみ [sage]:2010/08/30(月) 00:25:25.29 ID:GwG5oXM0

段々と騒がしさが増して行き、本気のプロレスが始まった。
そんな喧騒の中、今の状況を理解しようと考え込む。




ギャーギャー
古泉(…死んだ?僕が?)
チョ!ギブギブ!ロォーップ!
古泉(もし仮に死んでいるとして、死因はなんですかね?)
サセルカ!トドメダァァァ!!
古泉(…)
ギロチンドローップ!!ギャァァァァァ
古泉(…ダメだ。こいつらうるせぇ)




結局周りが煩く考え事が出来ないため、部屋を後にする事にした。
この部屋の出口は一つしかない。
ドアノブに手をかけ、ゆっくり捻る。
先程の集団はプロレスに夢中で気が付かない。



ガチャ  ビュン!!!!

古泉「え、n」
ドンッ!!!











ゆり「あれ、新入りの彼は?」


音無「あー…あいつならトラップにかかってグラウンドの方飛んでったぞ」



blackout――
世界が反転した。
13 :こいずみ [sage]:2010/08/30(月) 00:50:48.39 ID:rXLkMPU0

訂正

×反転→○暗転
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/30(月) 14:52:42.52 ID:bfmPppoP
とりあえず、頑張ってみて
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/30(月) 17:58:13.51 ID:Szyp8d.o
ねえ何でそんなに行間を空けるの?
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/30(月) 19:27:12.66 ID:1.lfNESO
多少の支援をしてやらんでもない
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/30(月) 19:44:56.66 ID:JfZ.NEAO
行間空けすぎて携帯小説みたいだな
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/30(月) 20:59:34.94 ID:eNLoZVE0
続けたまえ
19 :こいずみ [sage]:2010/08/30(月) 23:49:29.02 ID:JlMo8Ww0

―――グラウンド

奏「………ふぅ。大体片付いたわね。」


グラウンド脇に散乱したゴミや雑草の処理を終え、独り言を吐く。
袋の口をしっかりと結わえ、何気無しに校舎を見上げる。

なにやら角の一室が騒がしい。


奏「…?」

不思議に思い暫く見つめる。


バンッ!  ガチャパリーン!!

...ドチャ!!


奏「…人? …これは既にモザイクが必要な次元ね。」


突如見上げていた校舎の一角、校長室前の窓を突き破り人が三回転ほどしながら、目の前に降ってきた。
右手は完全に原型を留めていなく、首は向いてはいけない方向へと捻れている。
変わり果てた古泉の姿があった。
20 :こいずみ [sage]:2010/08/30(月) 23:50:56.83 ID:JlMo8Ww0

奏「…とりあえず、保健室ね。」ガシッ


目の前のグロテスクな変死体を放置する訳にも行かず、保健室へ連れて行こうとする。
しかし、小柄な少女一人では上体を起こす事も出来ない。


奏「…」

ズルズルズル...

持つのは諦め、両足首を掴み引きずる事にした。






大山「ふんふふーん♪って、うわぁ!!!天使が変死体を引きずってるぅぅぅ!!!」

TK「Oh...」
21 :こいずみ [sage]:2010/08/30(月) 23:52:25.70 ID:rXLkMPU0

―――保健室

古泉「ん………ここは…保健室?ですかね。」

目が覚めると自分がベッドに寝かされている事に気が付く。
同時に保健室独特のツンとした匂いが鼻の中に広がった。
どうやらここは保健室で間違いないらしい。


シャー
奏「あ、起きた?」


自分の向かって右側。
ベッドと教室の境目であるカーテンが開けられ、小柄な一人の少女が顔を覗かせる。


古泉「…?失礼ですが、貴女は?ッつ!!」


開け放たれたカーテンの向こう側にいる少女の方へ体を向けようとすると、首と右腕、ついでに背中と後頭部に激痛が走った。


奏「まだ動かない方がいいわ。私は立華奏、生徒会長よ。」

古泉「これはこれは…生徒会長でしたか。僕は古泉一樹、
…これは立華さんが?」


自分の右腕、首に巻かれた包帯を指差し質問する。

奏「ええ。グラウンドの草むしりをしていたら貴方…古泉君が三階から飛んできてね。」
22 :こいずみ [sage]:2010/08/30(月) 23:56:15.78 ID:rXLkMPU0

古泉「……三階から落下してこの程度ですか…?」

奏「…?ええ、グチャグチャになってたわ。」

古泉「…え?」

奏「…?」

古泉(…あぁ、なるほど。)

先程、校長室で聞かされた事を思い出す。

古泉(どうやら狂言では無いみたいですね…。)

段々と自分が今置かれている状況を理解してきた。
ここは死後の世界、ならば死ぬ程の致命傷を負っても二度死ぬ事はない。

古泉(と、なると…やはり僕は死んだのですかね。)

奏「…気が付いたのならいいわ。私授業行くわね。古泉君も後で教室に戻るように。」

古泉「あ、はい。わざわざ運んで下さって有難う御座いました。」


古泉が思考に耽る姿を暫く見つめ、問題がないと判断した奏は授業に戻っていく。
一人の時間。再び現状を思惟しようとした時新たな疑問が浮上する。


古泉「…僕の教室ってどこですかね?」
23 :こいずみ [sage]:2010/08/31(火) 00:04:10.81 ID:Ir7lssA0
>>15>>17
言われるまで気が付かんかった。
気を付けます。
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/31(火) 01:28:15.36 ID:sZy68xc0
ふむ。
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/31(火) 05:14:19.85 ID:GeTFrWk0
ふんもっふ!が聞けるのかな?
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/31(火) 10:06:18.29 ID:VuvVKqs0
頑張れ!期待している
27 :VIPにかわりましてGREEEEがお送りします [sage]:2010/08/31(火) 14:57:45.37 ID:Zj5Dk6AO
期待して待ってる
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/08/31(火) 15:05:45.42 ID:lco8agM0
古泉ssが大好物の俺が通りますよっと。
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/08/31(火) 15:07:43.80 ID:lco8agM0
すまん!ageちまった!!
30 :こいずみ :2010/09/01(水) 01:32:09.42 ID:gWKCNEc0

――――自販機前

古泉(ふぅ…。結構広いですね。)チャリンチャリン


保健室に放置された後、今後の事を考え(一番の理由は自身の教室探し)
校内を一周見て回っていた所、自販機を発見し飲み物を購入する。

古泉(それに設備もしっかりしてる。建物もわりと新しかったですし、進学校かなんかですかね。)ピッ ガコン

カチャ ゴクゴク

古泉(…コーヒーの味は変わりませんね。)


まだ完全には信じられないが、段々とココがどんな所なのか理解していく。

古泉(つい先程まで首と右腕にあった激痛が綺麗になくなってる…傷の治り方が異様です。)

古泉(ココは死後の世界。にわかには信じ難いものですが、あれほどの痛みがもうない。)

古泉(…これは信じるしかありませんね。 僕は死んだのだと――。)


ココがどこなのか――
最初の疑問は解決した。
ココは死後の世界。自分が死亡している事を自身の身を持って完全に理解する。
31 :こいずみ :2010/09/01(水) 01:33:04.99 ID:gWKCNEc0

古泉(では、校長室で合った女性が呟いた『NPC』とはなんですかね? あの制服が違う集団はなんだ?

何故死亡して、自分はココに来た?)


疑問は絶えず頭の中を廻る。解らない事だらけの自分に段々と焦り、苛立ちが沸き上がってくる。
知らぬ間に相当力が入っていたらしく、握っているスチール缶には指の跡がくっきりついていた。そこへ――


日向「おっ、新入り君じゃないかー 怪我はもう大丈夫か?」ニヤニヤ

音無「さっきはごめんな。トラップ、注意し忘れてた。」

古泉「貴方達は校長室にいた――」

日向「俺の名前は日向。」
音無「音無だ。」

名前が解らず、言葉に詰まっているとそれを察したのか二人の男子生徒が名乗り出てくれた。


古泉「ンッフ、失礼しました。 日向さんに音無さんですね。 古泉と申します。」


ここで二人に会えたのは幸運かもしれない。
この二人は制服が異なるあの集団のメンバーだ。
矢継ぎ早に質問したくなる気持ちをどうにか抑え込み、自身も名乗り出る。

32 :こいずみ :2010/09/01(水) 01:34:15.69 ID:gWKCNEc0

日向「よろしくな古泉。 そういやお前此方来たばっかなんだろ?」スッ

自販機から排出されたコーヒーを拾い上げながら問い掛けてくる。

古泉「ええ、もうなにが何だか、とてもじゃないですが理解が追い付きませんよ。」

音無「だろうな。俺も此方に来たばっかの頃は全然理解できなかったよ。」ピッ ガコン

古泉「もし宜しければ少しお聞きしても?」ズイッ..スッ

顔を寄せてしまう難癖が出かけるが何とか踏みとどまる。
流石に初対面相手に下手な真似はできない。

日向「あぁ、いーぜ。」ゴクゴク

音無「まぁ立ち話もなんだし、どうせなら食堂行かないか?」カチャ グビッ


古泉「お気遣い感謝致します。 そうですね、ゆっくり腰を落ち着かせながらの方が話し易いですし。」ズイッ

音無「なら決まりだな。 それにしても――」

日向「あぁ、お前――」


音無 日向「顔近くないか?(ねぇ?)」

古泉「んっふ…これは失礼しました。」スッ..


踏みとどめきれなかった――
33 :こいずみ :2010/09/01(水) 01:35:53.91 ID:gWKCNEc0

―――食堂

日向「おっ、ここ空いてんぜ!」

カレーの乗ったおぼんを四人用テーブルに置きながら後ろの二人に声をかける。
丁度昼食の時間らしく、辺りは生徒達で溢れかえっていた。
この広い食堂が満席になっている所から、ほぼ全生徒が食堂を利用している事が考えられる。


古泉「メニューの数もさることながら、人の数も凄いですね。」

肉うどんの乗ったおぼんを日向の正面に置きながら溜め息をつく。

音無「昼飯買うとこ他にないからな。」

こちらはアジフライ定食。
日向の隣に腰をかける。

日向「NPC共は飯なんか食わなくてもいーだろうに…」


『NPC』。
この台詞からなんとなく意味は察しがつく。
だが、聞いてみない事には確信は得られない。

古泉「その『NPC』とはなんの略ですか?
もしやとは思いますが…」

音無「No player character」

日向「はえぇ話、RPGとかに出てくる村人達みたいなもんさ。」モグモグ
34 :こいずみ :2010/09/01(水) 01:37:06.82 ID:gWKCNEc0

口に含んだカレーを旨く端に寄せながら話す日向。
正面に腰かける古泉からは丸見え状態だが、大して気にする素振りも見せずに会話を続ける。

古泉「これ…全部ですか?」

音無「あぁ、ココにいる黒い制服を来た奴全部がそうだ。」ズズ..

古泉「驚きましたね…
では、あなた方のように他とは異なった制服を来ている集団はRPGで言うところの、『player』ってやつですか?」

日向「そうだ。 『SSS』に所属しているやつらはみんなこれを着てる。」パクパク

古泉「『SSS』?」

また新しい単語がでてきた。
SOS団のようなものだろうか?
そう思いなんの略語か聞こうとした時、古泉の隣の空席に唐翌揚げ定食を乗せたおぼんが音を立てて置かれた。

ゆり「死んだ世界戦線の略よ。今は死なない世界戦線だっけ?」



古泉の肉うどんは完全に伸びきっていた。
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/01(水) 08:01:34.45 ID:Q1S8FpE0
面白い、支援
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/01(水) 15:15:48.36 ID:JYtZI26o
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 00:16:05.56 ID:6XDYw620
音無とキャラが被るツッコミ役のキョンじゃなくて古泉を選んだ辺りのセンスは評価する
38 :こいずみ :2010/09/03(金) 00:20:26.11 ID:.GQAcUA0
著者です。

最近仕事の忙しさが尋常じゃなくなってきてしまい、
更新の方がなかなか出来ない状況です。

かなりgdgdだし、いつになるかは解りませんが、どう終わらせようか構想はしてありますんで
必ず完結させます。投げる気は更々ありません。

多分次くるのは早くても木曜ぐらいになっちゃいます。

そうゆう訳で、すみませんが少々更新を止めさせていただきます。...ゴメンナサイ。


ってかこれ見てる人いんのか。
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 00:23:41.48 ID:yyKOIYAO
>>38
見てるぜ
期待して待ってるから
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 00:29:26.29 ID:kYn6DMAO
待ってる
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 02:48:47.56 ID:3oGNo9g0
結構楽しみにしてる俺涙目。

ゆったり待ってるから仕事がんばれ!
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/03(金) 14:43:47.66 ID:kwFFEuo0
見てるよ、頑張って
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/03(金) 20:08:13.72 ID:AvBSRZoo
>>38
>必ず完結させます。投げる気は更々ありません。

これほどまでに信用出来ない言葉があるだろうか
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 01:46:13.01 ID:ojQTQQAO
>>43
お前友達少ないだろう…
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/04(土) 13:26:57.65 ID:wQC635so
信用できようが出来まいが、読者は待つことしか出来ないんよ。
まあ気長に待ってます。
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 01:28:37.33 ID:YNlWVPgo
         ______ 
       ,;i|||||||||||||||||||||||||||||||ii;、         _/
     /||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii;、        \
  / ̄ ̄\||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii;゙ヽ,      /
'" ̄ヽ     ヽ!!||||||||||||||||  ||||||||||!!"ヘ     <  ロマンティックageるよ
ヽ          ゙!!!||||||||||||  |||||||!!   iヽ── /
|||l            ゙゙ヽ、ll,,‐''''""     | ヽ|||||||||ロマンティックageるよ
|||l     ____   ゙l   __   \|||||||||  
||!'    /ヽ、     o゙>┴<"o   /\   |'" ̄| ホントの勇気 見せてくれたら
\  /  |ミミヽ──‐'"ノ≡- ゙'──''彡| |、 |   |
   ̄|    |ミミミ/" ̄ 、,,/|l ̄"'''ヽ彡|| |、/   / ロマンティックageるよ
 ヽ、l|    |ミミミ|  |、────フヽ |彡l| |/  /_
  \/|l    |ミミミ| \_/ ̄ ̄フ_/  |彡|l/    ̄/ ロマンティックageるよ
  \ ノ   l|ミミミ|  \二二、_/  |彡|      フ  
    ̄\  l|ミミミ|    ̄ ̄ ̄  |メ/       \トキメク胸に キラキラ光った
    | \ ヽ\ミヽ    ̄ ̄"'  |/        /
    /  \ヽ、ヾ''''ヽ、_____//       /_夢をageるよ
  /  ヽ ゙ヽ─、──────'/|         ̄/
. /       ゙\ \     / / \__
   ───'''" ̄ ̄ ゙゙̄ヽ、__,,/,-'''" ̄   ゙''─
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 14:15:16.08 ID:ljp812AO
>>46
荒らし[ピーーー]
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 20:52:47.43 ID:EN2EHoAO
>>1
仕事ってなんだ?
神人でも狩ってんのか?
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/05(日) 23:06:42.20 ID:T23a7fY0
お前察しろよ。
赤玉になって青っ白い人相手にふんもっふしてんに決まってんだろ?
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/05(日) 23:09:08.30 ID:9npECRw0
つまり世界崩壊が始まりそうになってるって事ですね。
わかります。
51 :こいずみ :2010/09/07(火) 00:46:43.98 ID:n3TVhw60
著者です。
遅くなりましたが生存報告。

仕事の件ですが、大きな問題も起こらず、無事予定通り帰国する事ができました。
今は本社に顔を出しに京都に来ています。
いやー日本は暑い。

さて
早くて木曜に再開、と公言致しましたがスムーズに話しが進めば明日のこの時間には再開出来そうです。
お待たせしましてすみませんでした。

想像していたよりも多くの方が見てくれてますね…
ありがとうございます!書く気力も沸き上がってくるもんです。

まだまだ若輩者ですし、表現力不足な点も多いですが
これからも生暖かい目で見守ってください(^p^)
それではまた明日!

以上、こいずみでした。
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga ]:2010/09/07(火) 01:38:46.92 ID:hoKed9U0
うひょっす
53 :こいずみ :2010/09/07(火) 23:30:30.52 ID:5apRstY0

突然会話を遮られ、不審に思いながら声の聞こえた方へ顔を上げる。そこには校長室にいた気の強そうなリーダー格らしき女性が立っていた。

音無「よう、今日は竹山と今後の作戦を練るんじゃなかったのか?」

ゆり「一応一段落ついてね。お腹も空いたし休憩も兼ねてお昼食べにきたのよ。 あ、隣いいかしら?」

空席の椅子を引き、腰を掛けながら問われる。 断る理由もなく、ごく普通に返事を返す。

古泉「んふ、どうぞ」

日向「もう座ってるじゃねーか… いってぇ!!!!」


ありがとう。と古泉に一言いいながら日向の脛に鋭い蹴りを放つ。

日向「なにすんだよゆりっぺ!!」

ゆり「あんたが余計な事いうからでしょ」

音無「二人共おちつけよ…」


忽ち騒がしくなるテーブル席。この光景を見ていると、不思議探索前にいつも寄る喫茶店で想い人に罵りの言葉を振るう『神』(機関の間ではそう呼ばれている。)である団長様と、その『鍵』であり、自分の唯一の友でもある少年が頭に浮かんでくる。

古泉(こっちに来てから自分の事しか考えていませんでしたが…皆さんはどうしてますかね?)
54 :こいずみ :2010/09/07(火) 23:31:22.66 ID:5apRstY0

もしかしたら自分以外のメンバーも此方の世界に来ているかもしれない。
一瞬そう考えるが、自分の死因が明確でない今、簡単に判断を下す訳にはいかず、人知れず懊脳する。

古泉(…これは死因の解明も急いだ方が良さそうですね。 下手な行動がとれません)

ゆり「――ぇ。ねぇ、古泉君。聞いてる?」

名指しで呼ばれている事に気が付きハッとする。
自分一人の世界に入り長考してしまうのも、また悪い癖だ。 表面を瞬時に繕い、笑顔を振り撒きながら反応を返す。

古泉「すみません。考え事を少々…如何なさいましたか?」

ゆり「貴方、『SSS』について知りたい事があるんでしょ? 日向のアホから聞いたわ。 丁度食券も尽きかけてるし、オペレーションを行おうと思ってね。後でメンバーに作戦本部に集合かけてるんだけど、よかったら一緒にこない? 説明受けるよりも実際に見た方が手っ取り早いわよ。」

古泉「それはそれは…」

これは願ってもないチャンスだ。『SSS』の活動内容は把握しておいた方が得策だろうと踏み、なるべく不快感を抱かれぬよう慎重に言葉を選びながら返答する。
55 :こいずみ :2010/09/07(火) 23:32:23.40 ID:5apRstY0

古泉「メンバーでもない僕が作戦本部に顔を出しても大丈夫なのですか?」

ゆり「問題ないわ。まぁ野田君辺りはブツブツ始まるだろうけどね」

日向「あいつも報われないねぇ…」

音無「報われたら消えちまうだろうが。」

報われる? 消える?
前の二人の会話が若干耳に入り、再び長考の旅に出掛けそうになるがぐっとこらえ、会話を続ける。

古泉「ふむ…そうですね。 では、もしお邪魔でなければ、ご一緒させて頂いてもよろしいですか?」

ゆり「邪魔なんてとんでもないわ。こっちとしても古泉君について知っておきたいし。…戦力になって欲しいってのが本音だけどね」ボソッ

最後に呟いた言葉は良く聞き取れなかった。
だが聞き直すのもまた、野暮であろう。なにより雰囲気的に聞けない。
多少の不信感を抱きつつ、悟られぬよう平然と口を開く。
56 :こいずみ :2010/09/07(火) 23:33:09.68 ID:5apRstY0

古泉「それはそれは…。 そうですね。ならば後程、校長室に足を運ばさせて頂きます。」

ゆり「待ってるわね。 あ、そういえばまだ古泉君の名前。聞いてなかったわ。なんて言うのかしら?」

言われてみればまだ名乗っていない事に気が付く。 古泉君、と呼んでいる事から察するに大方思考に耽っている時に日向からでも聞いたのであろう。

古泉「これはこれは…申し遅れました。古泉一樹、と申します」ンッフ

ゆり「ご丁寧にどうも。 私はゆり、みんなはゆりっぺって呼んでるわ。 気付いてると思うけど、このばか達が所属してる『SSS』のリーダーよ」

古泉「ゆりっぺさん、ですね。了解です」

女子をあだ名呼びする事には慣れていなく、若干躊躇ったが
みんな呼んでるなら仕方ない。と諦め素直にあだ名呼びする。

ゆり「改めて宜しくね。 それじゃ、集合は今から6時間後の夜20時!校長室前よ。あんた達も遅れないようにね!」

音無「了解だ」日向「へいへい」

二人にも集合するうまを伝え、食器を片しどこかへ去っていく。
自分の皿を見ると手付かずの肉うどんがクタクタにのびきっていた。
57 :こいずみ :2010/09/07(火) 23:34:14.27 ID:5apRstY0

日向「んじゃ、俺達も行きますか」

古泉「…」ズゾゾゾ!!!!

背もたれをフル活用し、体を伸ばしながら行動を起こすよう二人に託す。
つられて音無も腰骨を鳴らしながら今後の予定について語りはじめる。

音無「そうだな。 まだオペレーション開始時間までかなりあるし、それまで古泉に校舎案内でもするか」

古泉「…」ズルズルズル...

日向「よっしゃ。そーと決まれば、早速行動開始だ!まずは男子寮にいって部屋の確保だな」

二人とも食器の乗ったおぼんを手にとり、立ち上がりかけるが
前方から不可解な音をかもしだす存在に気が付き再び席につく。

古泉「…」ズゾ!ズゾゾゾ!!!

日向「…」

古泉「…」ズルズルズル!!ゴクン!

音無「……お前まだ食ってなかったのかよ…」

古泉「…」ズル...ゴクン

日向「うどん、汁吸っちゃってくたくたじゃねーか…」

古泉「…」ズルズルズル....

音無「…」

日向「…」

古泉「…」ズルズル...

重い沈黙だった。
58 :こいずみ :2010/09/07(火) 23:35:08.47 ID:5apRstY0

――B棟廊下

古泉「胃がパンパンです…」

音無「そりゃあんだけ汁吸ったうどん食えばな…」

日向「最後に丼覗いたら汁残ってなかったもんな!全部吸ってたって事だろ!!?アハハハハ!!」

古泉「麺類が重く感じるなんて、初めてですよ…」アハハ..

男子寮が両脇にある廊下を歩きながら談笑をする三人。 古泉の食事を無事見届けた二人は予定通り、古泉が寝泊まりする部屋を探しにB棟まで来ていた。

古泉(にしても、不謹慎だとは思いますが…機関の事も、ましてや世界の事も考えず談笑できるのはいいものですね)

こっちの世界に来てから、いや、この二人と出会ってから充実感に溢れている。
こっちの世界も悪くない。そう考えてしまう程だ。 事実、今の古泉の表情は繕われた笑顔などではなく、年相応の青年らしい自然の笑顔をしていた。

日向「あ、ついたぜ。ここが古泉の部屋だ」

音無「にしても随分隅だな。俺達の部屋の真反対だぜ?」

古泉「お気にせずとも大丈夫ですよ。 なにかあったら音無さんの部屋に泊まりいきますから」キリッ

音無「そのドヤ顔やめてくれ…胸糞悪い」
59 :こいずみ :2010/09/07(火) 23:36:23.53 ID:5apRstY0

日向「まーまー、時間はまだタップリある訳だし、とりあえず中で寛ぎながら話そうぜ」

早速部屋に入り込み、テーブル脇で寛ぎ始める日向。 部屋を見渡すと、ベッド、机、PC、テーブルに座布団、冷蔵庫など家具が一式揃っておかれていた。
ここまで揃っているなら不自由は感じないだろう。 とりあえず自身も日向の向かいに腰を下ろす。

古泉「まさかここまで揃っているとは…」ヨッコイショ

音無「俺も最初は驚いたぜ。 けどまぁ、死後の世界だしな、ココ。なんでもありなんだろ」

死後の世界、まだまだ謎は多いがなんとなく納得する。 多少常識ハズレな事があってもおかしくはない。

日向「…なぁ古泉」

古泉「はい?如何なさいましたか?」

日向「ずっと気になってたけどなんで敬語なんだ? タメ口でいいんだぜ?」

古泉「………実は僕は貴族の生まれでして、幼い頃より敬語を強要されていたんです…。 敢えて理由を上げるならその名残で、ですかね………?」ンッフ
60 :こいずみ :2010/09/07(火) 23:37:33.74 ID:DwF5tts0

音無「…ブッハ!…お前いつの時代の人だよ」クックック

自分なりのジョークが通じ、無事に滑らず笑いを取れた事に一安心する。 もしココで滑っていようものなら気まずさが半端ではなかったであろう。

日向「実は僕、貴族の生まれでして」キリッ

古泉「〜〜ッッ」プルプルプル

音無「アハハハハ!!」


――――――――


日向「…で、古泉。さっきはゆりっぺが来て中断されたからな、まだ聞きたい事あるだろ?」

一頻り騒いだ三人は再び、真剣な面持ちで話し始める。
そう、言われた通りまだまだ聞きたい事は山ほどある。

デジタルの時計を見ると『15:12』 まだ集合時間までかなりある。
行動を取る前に、こっちの世界の情報を掴めるのはありがたい。
古泉は質問を投げ掛け始める。
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/07(火) 23:42:08.22 ID:mQNGRHg0
おっ、来たか。期待age
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/07(火) 23:57:16.42 ID:GBecMfY0
仕事乙
さて読むかな
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 06:26:22.82 ID:D6u8tsAO
これは久しぶりに期待できるな
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 10:09:41.56 ID:ii.z5D60
ゆとり達が頑張ってかいてる禁書SSが乱立してるなか古泉SSとはな。
文もしっかりしてて読みやすい支援
65 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 10:12:04.83 ID:7dUxocA0
たしかに最近の制作にしちゃ珍しくしっかりしてるな。 亀だけど
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/08(水) 12:54:06.83 ID:RpbC4MU0
これ結構面白いな
見てる人が少ないのにビックリ
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga ]:2010/09/08(水) 14:29:39.28 ID:3fUKTCU0
がんばれめっさ面白いから
68 :こいずみ :2010/09/08(水) 23:53:40.89 ID:xIa86oQ0

古泉「…ふむ、そうですね。では、あなた方が所属している『SSS』とはどんな活動をしている集団なのですか? 
死なない世界戦線。 そうゆりっぺさんは仰っておりましたが」

戦線、とついてるあたり何かと戦っているのは察しがつく。 だが、肝心のなにと戦っているのかは全く想像がつかない。

日向「『SSS』はな、その名の通り戦ってんだよ。 理不尽な運命を俺達につきつけてきた、慈悲深い、神とな」

嫌味ったらしく呟く。

『神』。まさかこの世界に来てまでその名称を聞くことになるとは思わず、一瞬体が硬直する。

音無「ココにいる全員が生前、理不尽な理由で命を落としてる。 学生時代、青春期において人生を謳歌できなかった、死んでも死にきれないような過去を持ってる奴らがここに集まってんだよ」

古泉「…しかし、一体なぜ? ここに集められた意味がわかりません。
それに、ここを作ったのが神だと言う証拠もありませんよね?」
69 :こいずみ :2010/09/08(水) 23:57:15.97 ID:xIa86oQ0
すみません、訂正
>>68はなかった事にしてください。


古泉「…ふむ、そうですね。では、あなた方が所属している『SSS』とはどんな活動をしている集団なのですか? 
死なない世界戦線。 そうゆりっぺさんは仰っておりましたが」

戦線、とついてるあたり何かと戦っているのは察しがつく。 だが、肝心のなにと戦っているのかは全く想像がつかない。

日向「『SSS』はな、その名の通り戦ってんだよ。 理不尽な運命を俺達につきつけてきた、慈悲深い、神とな」

嫌味ったらしく呟く。

『神』。まさかこの世界に来てまでその名称を聞くことになるとは思わず、一瞬体が硬直する。

音無「ココにいる全員が生前、理不尽な理由で命を落としてる。 学生時代、青春期において人生を謳歌できなかった、死んでも死にきれないような過去を持ってる奴らがここに集まってんだよ」

古泉「一体なぜ? …ここに集められる意味がわかりません。
ここを作ったのが神だと言う証拠もありませんよね?」  
70 :こいずみ :2010/09/08(水) 23:58:11.45 ID:xIa86oQ0

日向「ま、俺も実際の所神がいるかどうかすら解らねぇ」

窓の外、広く晴れ渡った空をボンヤリと見つめながら呟いた。 暫く呆けた後、目に力を宿し再び口を開く。

日向「けどな、俺は納得がいかねぇ。 なんで俺があんな理由で命を落とさなきゃなんねぇ? 神は平等じゃなかったのか!? 死を俺達に与えた後こんな所に連れてきやがって!! 神が何を考えていようが、そんなもん知るかってんだ!」ダンッ

あの日向が、珍しく興奮した口調で語る。 生前どんな思いをしてきたかは知らないが、ここまで神に対して憎悪、怒りを露にしているぐらいだ。 相当な事があったのだろう。

音無「落ち着けよ日向。らしくないぞ」ポン

すかさず音無が肩に手を置き、興奮した日向を宥める。

日向「……わりぃ…少し頭冷やしてくるわ」ニッ

そう言い残すと、古泉達二人を残したまま部屋から去っていった。
71 :こいずみ :2010/09/08(水) 23:59:19.76 ID:xIa86oQ0

音無「…これで大体解っただろ? ここにいる奴みんな、自分の生前に納得が行ってない連中なんだよ」

古泉「…えぇ、そのようですね。 しかし、こう言ってはなんですが、なぜそこまで神を憎悪の対象にするですか?
確かにやりきれない気持ちは解ります。 僕達はまだ若いですし」

神、と聞くとどうしても一人の少女が頭に浮かんでくる。
願望実現能力。 それを与えられ複数の組織に目をつけられてしまったある意味被害者の少女。 機関に所属していた経緯も有ってか神を憎悪の対象にする考えは到底理解ができなかった。

古泉「確かに神は平等なんかではありません。
ですが、その考えはただ自分達の人生に納得がいかず、怨むべき存在を欲し、その存在がたまたま神であった、とそういう事になりませんか? そんなの、只の子供の我が儘と変わりません」

神は平等ではない。 それは中学期に痛いほど実感している。
何故僕がこんな目に― 日々不満ばかりが募っていた。
恐らく、ここに来るのが中学期であれば『SSS』に所属している者達同様、神に対し怒りの矛先を向けていただろう。
72 :こいずみ :2010/09/09(木) 00:00:28.44 ID:xuOvtxU0

しかし、今は違う。 神と崇められる少女と接触し、SOS団へ入団してからというもの、その憎悪の塊は綺麗になくなった。
今では感謝しているくらいだ。 自分に友、という何事にも変えられない大切なものをくれた―――
だからこそ許せない、理解できない。
そこまで神を怨む彼等を。

古泉「それと、先程神と戦っている、と仰っておりましたが神を倒したとして、なにをなさるんです?」

音無「この世界を牛耳っている神を倒し、この世界を手に入れるんだとよ」

古泉「…やはり理解できませんね。 この世界の神にでもなるおつもりですか? 神になれば生前の理不尽な運命が変わるんですか?」

音無「いや…変わらないだろうな」

古泉「では何故―」

再び問い詰めようと口が開きかけるが、ここで音無を責めるのは筋違いである事に気が付き、言葉を止める。

古泉「…申し訳ありません」

音無「…気にすんなよ」
73 :こいずみ :2010/09/09(木) 00:05:45.48 ID:xuOvtxU0
…はい、すみません。
時差ボケのせいか眠気が半端じゃなく
頭が上手く働きません。(^p^)
すみませんが今日の分はここまで。


最近更新速度が遅すぎる事に気が付き、
焦り始めてます。見てくださってる皆さんほんとすみません。

…2日ぐらい日にちを開けてそれなりの量を投下した方がいいんですかね?
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 00:09:50.78 ID:tQIFY6SO
乙です
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 00:09:51.85 ID:I0x..xY0


これぐらいの量の地の文は書き溜めも時間かかるだろうし
速度的にはこんなもんじゃない?
個人的に2日ならいいけど一週間近く間が開くのはあんま良くないとオモウヨ。

まぁ最初に
自分のペースでまったり
って言ってる訳だし、焦ってクオリティ落ちるくらいなら今のペースでいいと思う 
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [saga sage]:2010/09/09(木) 00:10:30.43 ID:emL/hMY0
どちでもぞ、>>1の好き方で
ちゃんと投下して完結してくれれば
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 00:12:10.04 ID:O5hRroAO
面白いし主のペースでやればいいんじゃない?
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 00:12:24.38 ID:LTMSWLQ0
>>75
ごめん三行で。

大好物はプリンって所まで読んだ
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 00:15:33.30 ID:V0q0SRo0
>>77
主(笑)

まぁ>>1がやりたいようにやればいいと思うよ。
とりあえず乙
80 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 22:30:49.16 ID:l5tZjz6o
>>77
主(あるじ)のペースって読むと、生意気な配下魔族ショタに想像出来る、不思議!
それと>>1は時差ボケ(笑)とか言い訳しない方が良いよ!みっともないよ!
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 22:34:38.09 ID:eJWpX6AO
>>80
???
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 22:39:55.31 ID:n159RVs0
>>80 日本語でおk
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 23:50:43.15 ID:yG3.11c0
ショタ厨腐女子キメェ
ショタとか存在自体キメェよ
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/09(木) 23:51:39.02 ID:ovPFBQc0
>>83
屋上
85 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/10(金) 00:50:57.73 ID:sHzizgYo
>>84
はやくスクールに帰れ
86 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/23(木) 00:52:40.01 ID:UB/3ZISO
期待を残してageてみる
87 :こいずみ :2010/09/24(金) 00:34:00.48 ID:IfK5Uws0
長期放置誠にすみません。
完全に僕のミスのせいで全くここにこれなかった…

とりあえず文ができ次第投下していこうと思います。
申し訳ないんですがもう暫くお待ちください


にしても、まさか見てる人いるとは思わなかった…

88 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 00:41:12.07 ID:h5sNb0M0
とりあえず気長に待ってるから投げ出さなければそれでいい
89 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 01:12:34.46 ID:o4x5pASO
ageたけど正直もうくるとは思ってなかった
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/24(金) 03:00:25.27 ID:8S1vqsAO
待ってる
91 :こいずみ :2010/09/27(月) 01:37:17.42 ID:8vJkO920

空気が重い。
顔をあげる事も出来ず、ただ自分の膝ばかり見つめていた。
窓の外からはどこかのクラスが体育でもやっているのであろう、活気溢れる掛け声が聞こえてくる。
そういえば今は授業中なんだな、とわりとどうでもいい事を考えていると、目の前に腰を下ろしている男、音無が沈黙を破り話しかけてきた。

音無「…古泉は随分と神の肩を持つんだな。 なにか宗教でもやってたのか?」

古泉「宗教、とは多少違いますが…大体そんなもんです」

活動内容はそんなものではないが、端から見たらただの宗教集団だったであろう機関を頭に思い浮かべながら肯定する。


音無「もし、嫌じゃなかったら聞かせてくれないか?」ニッ

古泉「えぇ…構いませんよ。 信じて頂けないでしょうけどね」ンッフ

―――――――
92 :こいずみ :2010/09/27(月) 01:37:55.87 ID:8vJkO920

―――――

音無「願望実現能力…ねぇ」

古泉「やはり信じて頂けませんでしたか」ンッフ

音無「かなりぶっ飛んだ話しだったしな…」

自身に突然宿った限定区域のみ発揮できる超能力。
神の如き力、願望実現能力を持った少女。
宇宙の果てに存在する情報統合思念対によって造られた無口なヒューマノイドインターフェース。
遥か遠い未来から来たドジッ子未来人。
自称一般人、神に選ばれ、そして自身の唯一の友である少年。

それら全てが集う、SOS団―

到底信じられないような内容だが、嘘をつく理由がない。 半信半疑ながらも音無は古泉の話を信用した。

音無「…にしても、まさか古泉が超能力者だったとはな…。 その能力は閉鎖空間とやらじゃなきゃ見せらんないんだろ?」

古泉「仰る通りです。 普段の僕はルックスの良さ以外は標準並みですからね」

音無「いま心底イラッときたぞおい。表でるか?」

古泉「このタイミングで愛の告白ですか?」

音無「バカは死んでも治らないとはこの事だったのか…」ハァ
93 :こいずみ :2010/09/27(月) 01:38:51.80 ID:8vJkO920

古泉「まぁ冗談はともかくとして… 僕の神に対する考えはあなた方とは真逆、憎悪ではなくむしろ感謝です」

音無「話を聞いた限りそんな感じだと思ったよ。 こっちの神と古泉の崇めてる神は別物だが、神様には変わりないもんな。 貶されたとなりゃ反発もするわ」

価値観の違い―、 生前神に必要とされ、神と共に青春を送っていた古泉に対して、音無達はその真逆。
神に見捨てられたような青春を送ってきた。 そこから生まれた感謝と憎悪。 この差は大きい。

音無「…ぶっちゃけ、今日のオペレーションに参加すると確実にSSSの頭数に入る事になるぞ。 神様否定派の集まりだ。お前はどうする?」

古泉「…すみませんが、僕は否定派にはなれません。 形違えど同じ神。 裏切る事なんてできませんよ。
それに、僕の所属はSOS団、役職は副団長。すでに手一杯です」ニコ
94 :こいずみ :2010/09/27(月) 01:39:56.81 ID:8vJkO920

音無「…そうか」ニッ

音無「ま、俺はそんなの関係なしに古泉は良い友達だと思ってる。恐らく日向もな。 なんかあったら遠慮なく言えよ」

古泉「…ありがとう御座います」ニコ


友人、まさか死後の世界でできるとは思いもしなかったらしく、思わず頬が緩む。

何気なしに時計を確認すると『19:40』、随分と長い間話し込んでいたようだ。

音無「おっと…もうこんな時間か。 そろそろ行くかな」

古泉「それが宜しいかと。 …では、さようn「またな、古泉」


…えぇ、また。おきをつけて音無さん」


つい、いつもの癖で他人行儀な別れの挨拶になりかけたが、それは音無に友人らしい別れの挨拶に訂正させられた。
95 :こいずみ :2010/09/27(月) 01:40:52.89 ID:8vJkO920

――――――

結局オペレーションには参加せず、部屋に残る古泉。 ゆりっぺには音無がうまく伝えておいてくれるらしい。

古泉「しかし…一人というのは、暇なものですねぇ…」フゥ

無意識のうちに溜め息が漏れる。
普段なら機関関係の書類を纏めたり、定時報告を行ったりと多忙を極めていたため、このような暇な時間の過ごし方が解らなかった。

古泉「…オペレーションの活動でも見学しましょうかねぇ…」ウロウロ

元々活動事態に興味はあった。
偵察と言うほど大袈裟なものではないが、活動を把握しておこうか、と部屋の中をウロウロしながら考え込む。 だがもしもゆりっぺに見つかったら?
SSSへの勧誘は必至。 断り方によっては敵に回してしまうかもしれない。

古泉「…ん?」ピタッ

PC机の上、明らかに不自然な形で一枚のディスクが置いてあるのを見付け、足を止める。

古泉「なんですかね…これは―――」



古泉「ESP pleyer?」
96 :こいずみ :2010/09/27(月) 01:46:01.02 ID:8vJkO920
…はい、とりあえずこれで第一部完って感じです。

いやーほんと、長い間放置してスミマセンデシタ…
穴開けすぎて内容薄くなってしまいましたね

ちょっと気合い入れなおして頑張ろうと思います

待っててくれた人本当にありがとう! 
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/27(月) 02:21:55.00 ID:NbCVD/Eo
読んでいる、読み続けるから気にせず執筆に励みたまえ。
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/27(月) 04:20:43.35 ID:9JbEFn6o
これから古泉の超能力が活躍するのか
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/28(火) 01:11:39.58 ID:ZnX7HoQ0
きてた!支援
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/28(火) 23:50:17.59 ID:074Nu.AO
おお、きてた
>>1頑張ってくれ!
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/01(金) 10:44:36.93 ID:/EYUs5co
初めて北期待age
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/01(金) 20:28:08.68 ID:urVrf5o0
元から力使えるかと思ったら、今から作るのか・・・

>>1乙!
103 :こいずみ :2010/10/23(土) 01:11:56.52 ID:L27X.9A0
お久しぶりです、著者です。
再び放置期間が長くなり、すみませんでした。

実はいままでの更新は全てWILLCOMで行っていたのですが、
10月頭に本体が壊てしまい、新しくスマートフォンに買い替えました。

これ、有り得ないぐらい使いにくいです。(笑)

来月までには買い替えようと思うんで更新はもう暫くお待ち下さい。


本当にすみません。
それではまた
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 02:43:21.33 ID:e6z3JrQo
生存報告乙
ゆったり待ってるぜ
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/23(土) 04:21:03.39 ID:Hq0izg6o
待ってます
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 01:26:35.74 ID:jVcpXawo
期待
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/28(木) 02:39:22.79 ID:0Q0ZGkSO
待ってるよー
108 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/15(月) 00:08:27.85 ID:NMFTI9.o
まだー?
109 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/28(日) 21:03:49.07 ID:modO5Uso
すでに一ヶ月か…
110 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/28(日) 21:11:38.43 ID:GGJBNR.o
まさに音無ってことか
111 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/12(日) 20:05:34.75 ID:vuv9mz6o
↑誰ウマ
生存報告してくれー
112 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/21(火) 17:22:41.33 ID:V8cUuAgo
まだかなまだかな
113 :あはっぴぃにゅうにゃぁ2011! [sage]:2011/01/05(水) 01:13:38.84 ID:Rke.im2o
待ってる
114 :lain. [sage]:2011/02/19(土) 22:34:04.41 ID:???
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