関根「がるでも！」 - 製作速報VIP（クリエイター） 過去ログ倉庫

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1 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 21:55:40.24 ID:QUeOcrko

――空き教室――

入江「ユイにゃ〜ん、えへへー」ﾀﾞｷ

ユイ「なっ、どうしたんですか先輩！？」

入江「いやーユイにゃんは可愛いなーって思ってー」

岩沢「女の子同士ってホンマ最高やわ〜」

岩沢「けど入江の相手は関根やろ！」

ひさ子「なに言ってんだお前」

岩沢「だって今の入江のポジはあたしのはずやん！？」

岩沢「ユイはあたしに憧れてるはずやん！？」

岩沢「あんな組み合わせが許されると思っとんのか〜！」

ひさ子「別に誰もそういう性癖はねーだろ。そんな熱くなることか？」

岩沢「うちと入江はレズビアンや」

ひさ子「マジかよ初耳だぜ！？」

岩沢「あれ？　言っとらんかったっけ？」

ひさ子「入江は薄々そうかなって思ってたけど…」

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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第五十九回.知ったことのない回２６日１７時 ＠ 2024/05/10(金) 09:18:01.97 ID:r6QKpuBn0
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今際の際際で踊りましょう ＠ 2024/05/09(木) 22:47:24.61 ID:wmUrmXhL0
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誰かの体温と同じになりたかったんです ＠ 2024/05/09(木) 21:39:23.50 ID:3e68qZdU0
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A Day in the Life of Mika １ ＠ 2024/05/09(木) 00:00:13.38 ID:/ef1g8CWO
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真神煉獄刹 ＠ 2024/05/08(水) 10:15:05.75 ID:3H4k6c/jo
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愛が一層メロウ ＠ 2024/05/08(水) 03:54:20.22 ID:g+5icL7To
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2 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 21:57:46.82 ID:QUeOcrko

岩沢「うちも同性愛者や。な、関根？」

関根「あたしに訊かれても困りますよー」

入江「ユイにゃーん」

ユイ「やめてくださいよー」

岩沢「ホンマうざいわあの二人…」

岩沢「じゃあ質問変えるわ」

岩沢「お前はあの光景を見て何も思わんのか？」

関根「えぇー仲が良くていいんじゃないですか？」

岩沢「なーにーいい子ぶってるんやああああああああ！？」

ひさ子「うわっ岩沢が壊れた！？」

岩沢「お前はアホか？　カップリングがわかっとらんのか！？」

関根「そんなのわかりませんよー」

入江「待ってよー」

ユイ「待ちませんー」

岩沢「あんなもん認められるかああああああああ！」

3 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 21:59:14.83 ID:QUeOcrko

岩沢「お前はそれでも入根か！？　背景コンビか！？」

関根「みゆきちと一纏めにしないでくださいっ！」

関根「あたしは関根として、一人の女の子として人気になりたいんです！」

岩沢「あーお前にそれは無理や」

関根「簡単に切り捨てないでくださいよっ！」

岩沢「だってなーお前思い出してみろや」

岩沢「お前たちは一度でも本編で名前が出たか？」

岩沢「モブキャラ同然の扱いやったろ」

関根「そ、それは…そうですけど」

岩沢「アニメ見てお前たちの区別がつかへん奴もゴマンとおるで？」

岩沢「そんな地味キャラが一人歩きしてもな、『あれ？　あの子可愛いけど誰だっけ？』ってなるやろ！？」

ひさ子「おい岩沢、地味キャラは言い過ぎだぜ」

関根「ぅ…ぐすっ…だって……」

ひさ子「ほら関根泣いちまったぜ…」

ひさ子「岩沢、謝れよ」

4 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:00:40.48 ID:QUeOcrko

岩沢「うちは事実を言っただけや！」

岩沢「とにかくな、入江と関根は二人で一つなんや！」

ひさ子「そこだけ聞いてるといい言葉に聞こえるな」

入江「ユーイー」

ユイ「先輩ー」

岩沢「入江とユイはさっきからうるさいんじゃあああああああ！」

入江「ひぃっ」

ユイ「ちょっ、先輩あたしを盾にしないでくださいよー！」

ひさ子「岩沢が一番うるさいよ…」

かなで「あなたたち、少しいいかしら？」ｶﾞﾗ

岩沢「おうかなでか。なんやうちのMy Songを聴きに来たんか？」

かなで「それもいいけど一つ確認しておきたかったの」

ひさ子「確認？」

かなで「そうよ」

かなで「今日体育館で正式にライブをしたいと言っていたでしょ？」

5 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:02:09.71 ID:QUeOcrko

かなで「もう時間もあと少しだけど、準備はできてる？」

岩沢「あ、やっべ忘れてた」

ひさ子「は？　そんなもん聞いてないぞ？」

ユイ「え？　なんの話ですか？」

岩沢「お前たちにサプライズで思いっきりライブをしようと思ってたんだけどすっかり忘れてた」

ひさ子「なにやってんだよ…」

岩沢「うるさいなぁ音楽より百合の方が大事やろ！」

ひさ子「おい音楽キチの岩沢はどこに行っちまったんだ！？」

岩沢「お、そういや丁度いい所にかなでがおるやないか」

岩沢「入江の相手は関根しかおらへんよな？」

かなで「相手？　どういうこと？」

ひさ子「いや！　あんたはわからないでいいことなんだ！」

ひさ子「こんなくだらない話に付き合ってないで早く行った行った！」

岩沢「おいくだらないってなんや！　百合を侮辱する気か！」

かなで「ひさ子はゆりを馬鹿にしているの？」

6 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:03:07.72 ID:QUeOcrko

ひさ子「いやっ違う！　岩沢の言っている百合はゆりっぺじゃなくて別の百合なんだ！」

かなで「そうなの、難しいのね」

岩沢「そうや…百合は難しいものなんや」

岩沢「かなではようわかっとるな！」

かなで「？」

ひさ子「岩沢…かなでの頭の中がクエッションマークでいっぱいだぜ」

岩沢「まだまだ初心者やからな…わからんでも無理はないわ」

岩沢「けどな、これだけは忘れんといてくれ」

岩沢「入江×関根こそ至高だと」

ひさ子「変な入れ知恵すんなよ！？」

かなで「…でもみゆきならユイと遊んでるわよ？」

岩沢「は？」

入江「ユイーいつもの『ユイにゃん☆』やって？」

ユイ「せんぱぁいまたですかー？」

関根「みゆきち…あたしは悲しいよ…」

7 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:05:46.50 ID:QUeOcrko

岩沢「何回言ったらわかるんやあいつらは……」ｶﾞｸﾘ

ひさ子「岩沢がショックで沈んじまったぜ…」

ひさ子「今の内に逃げた方がいいぜ、かなで」

かなで「そうなの？　じゃああたし生徒会に行くわね」ｶﾞﾗ…

ひさ子「おーい岩沢ー生きてるかー？」

岩沢「死んどるわ！」

ひさ子「よし元気だな」

ひさ子「でだ岩沢。正式にライブってなんでいきなり？」

岩沢「教師に邪魔されるのが嫌だからやろ」

ひさ子「まあ邪魔されていい気はしないけどよ…そんなことして消えないのか？」

岩沢「大丈夫や、満足しなければ」

ひさ子「あんたが満足しそうだから訊いてるんだがな…」

岩沢「歌うぐらいで満足してたらうちは何回消えるんやっちゅーねん」

岩沢「それに…」

ひさ子「それに？」

8 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:07:26.89 ID:QUeOcrko

岩沢「入根のイチャラブを見ないで消えられるか〜！」

ひさ子「バッカじゃねーのっ！？」

岩沢「まあ冗談は置いといてや」

ひさ子「冗談だったのかよ…驚きだぜ」

岩沢「これはあたしとユイの初めてのデュエットやからな」

ひさ子「…は？」

ユイ「え、岩沢先輩それ本当っすか？」

岩沢「うちが冗談言うと思うんか？」

ユイ「いえ…そうじゃないんですけど、嬉しすぎて信じられません」

ユイ「これであたしも一人前のガルデモメンバーになれたんですかね？」

岩沢「まあ嘘なんやけどな」

ひさ子「嘘だったのかよ酷すぎるぜ！？」

入江「ユイ落ち込まないでね、あたしはユイの味方だよ」

関根「みゆきち〜、あたしも味方だよね？」

入江「もちろんだよしおりん！」

9 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:09:07.88 ID:QUeOcrko

岩沢「おお！　久しぶりの入江×関根や！」

岩沢「最高！　うっひょ〜！」

ひさ子「なにテンション上がってんだよ…ユイに謝れよな」

岩沢「ユイってさ、ぶっちゃけ邪魔やん？」

岩沢「ギタボは二人もいらんやろ！　なんやあいつ！」

ひさ子「おいおい本人の前でぶっちゃけるなよ！？」

岩沢「陰口の方が傷つくやろうが！」

ひさ子「そんな気遣うならまずは謝れよ！？」

岩沢「謝れ謝れうるさいんや！」

岩沢「うちは犯罪者か？　人殺しでも犯したか！？」

ひさ子「いやそこまでは言わないけどよ…あんたがやったのは悪いことだ」

ひさ子「ユイさっきから喋ってないぞ？」

岩沢「俺心配だから先輩に相談してくるよっ」

ひさ子「あんたが先輩でしょうが！？」

入江「ユイ…消えるの？」

10 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:11:55.36 ID:QUeOcrko

ユイ「消えませんよ…こんなことで消えないです」

遊佐「盛り上がっているようですが失礼します」ｶﾞﾗ

関根「あたしのセリフが無かった…本編でも少ないのに…」

入江「しおり〜ん落ち込まないで〜！」

岩沢「なんやまた邪魔が来たんかい」

ひさ子「邪魔ってなんだよ…」

ひさ子「悪いな遊佐、なんか用？」

遊佐「はい、そろそろ時間ですので体育館に向かった方がいいかと――」

入江「ゆさにゃ〜ん」ﾀﾞｷ

遊佐「こ、これはなんですか？」///

ひさ子「あー入江のやつ最近色んな奴に抱きついててな…」

岩沢「うちが何回も関根に抱きつけって言っとるのに…」

関根「かなでちゃんには怖くて抱きつけないんだけどねー」

入江「怖くなんかないよ…かなでちゃんはもう、うん」

ユイ「顔が引きつってますよ、先輩！」

11 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:13:35.92 ID:QUeOcrko

入江「あ、ユイにゃ〜ん」ﾀﾞｷ

ユイ「い、痛い…なんであたしばっかり…」

遊佐「はあ、仲が良いんですね」

岩沢「そうや、入江は男も女も見境なしだから困るわー」

岩沢「関根とだけチュッチュしてればええんや！」

ひさ子「わかったから熱心に語らないでくれ…」

ひさ子「つーかもう時間なんだろ？　早く行こうぜ」

遊佐「はい、わたしは先に行っていますので」

遊佐「それでは、今夜も期待していますよ」ｶﾞﾗ…

岩沢「ああ、入江と関根のツインボーカルに期待してくれ」

関根「そうですよー」

関根「って、え？」

ひさ子「おいおい、今なんつった？」

岩沢「ん？　入江と関根のツインボーカルに期待してくれって？」

ひさ子「なんであいつらが歌うんだよ、あんたじゃないの！？」

12 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:15:31.43 ID:QUeOcrko

岩沢「だってあたしばっか歌うのも飽きたやん」

ひさ子「おーーーい！　陽動部隊がそれでいいのか！？」

ひさ子「かなでに頼んで正式にライブやるんだろ！？」

岩沢「あたしが歌ってしもうたら消えてまうかもしれへんやろ！」

岩沢「唐突な展開についていけなくなってシリアスな笑いを贈るだけになってしまうかもしれへんやろ！？」

ひさ子「まあそれは否定しないけどさ…」

ひさ子「練習もしないでいきなり本番って大丈夫なのかよ…」

岩沢「失敗したらそん時はそん時や」

ひさ子「せっかく邪魔の入らないライブなのにー！？」

ひさ子「一度しかないチャンスだと思おうぜ！？」

岩沢「たとえライブが失敗に終わっても…」

岩沢「入江×関根があたしの人生なんや…」

ひさ子「あんた何気に成仏しかけてるよ！？」

ひさ子「ライブで二人の歌聴く前に消えそうになってるよ！？」

岩沢「うわっ危なかったー…」

13 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:16:43.25 ID:QUeOcrko

岩沢「それにさ、関根が目立ちたがってたじゃん？」

岩沢「歌わせてあげたいんだよね…」

ひさ子「あれ？　なんで変にシリアスな雰囲気になってるんだ？」

岩沢「ボーカルをやればメインになれるから…」

岩沢「お前だけ遅れてるで、脇役ひさ子っ」ﾌﾟﾌﾟ

ひさ子「喧嘩を売りたいだけかよ！」

岩沢「略して脇子や、うちは待ってるで脇子」ﾌﾟﾌﾟｯ

ひさ子「笑いながら言われても…」

ひさ子「ユイにはあんな酷いことしておいて関根には甘いのかよ、見損なったぜ…今更だけどさ」

ひさ子「ってこんな話してる暇あるのか！？　時間やばいんじゃねーの！？」

岩沢「そうや！　なんでもっと早く言わなかったんや！」

ひさ子「あたしのせいかよ！？」

岩沢「いちいち文句言ってくるから時間忘れてしまったんやろ！」

岩沢「だいたい入江と関根は何してるんや！？」

ひさ子「入江はユイに抱きついてて関根は隅でいじけてるよ！」

14 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:18:18.68 ID:QUeOcrko

岩沢「入江ぇ…お前は何してるんやああああああああああ！？」

入江「はひぃ！？」

ユイ「だーかーらーあたしを盾にしないでくださいよー！」

岩沢「入江は後で罰ゲームな！」

入江「わかりました…テヘッ☆」

岩沢「あ〜ムカつくわー」

岩沢「まあええ今は急げや！　もう遅れてるんやで！」

ひさ子「関根も早く！」ｶﾞﾗｯ

関根「はい！」

――体育館――

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

NPC「遅せーぞ！」

NPC「早く始めてよー！」

NPC「岩沢さーん！」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

15 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:20:10.37 ID:QUeOcrko

関根「うわー人多いねー」

入江「噂とか流れてたのかなー？　あたしたちはさっきまで知らなかったのに…」

ひさ子「あらかじめ時間決めてたから遅れたのはまずかったな…」

岩沢「それもこれもひさ子のせいやで！」ﾋﾞｼ

ひさ子「あんたが言うな！」ｺﾞﾂﾝ

岩沢「いった〜今殴った！　ひさ子が殴ったで！」

ひさ子「あたしの我慢も限界なんだよ…」

入江「ひっ…なんでひさ子先輩は怒ってるの？」

関根「みゆきちの行いが回り回ってひさ子先輩に行っちゃったんだよ…」

入江「へぇ…ひさ子先輩！」

ひさ子「なんだよ入江？」

入江「よくわかりませんけど謝っておきますね！　ゴメンなさい、テヘッ☆」

ひさ子「あんたは謝りたいのか怒らせたいのかどっちなの！？」

入江「あたしぶっちゃけひさ子先輩には興味ないしぃ…てゆーか今のおもちゃはユイにゃん的な？」

入江「ひさ子先輩はもう古すぎるんですよねぇ…ユイみたいな若い子の方が好みです☆」

16 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:22:23.59 ID:QUeOcrko

ひさ子「オーケー、あんたがあたしを怒らせたいのはよーくわかった…」

ひさ子「けど、そんなこと言ったら岩沢が発狂するから今はやめてくれ！」

岩沢「こるぁあ入江！　お前には同期の関根がお似合いやって言っとるやろ！」

ひさ子「あ〜もう今は静かにしてくれよ！」

ひさ子「つーか早く始めようぜ！？」

岩沢「知らん！　うちはもう知らんで！」

ひさ子「はぁ！？」

岩沢「うちはもう歌わんしギターも弾かんからな！」

岩沢「ひさ子もギターに触るなや！」

入江「あれぇなんで先輩たちは怒ってるんだろーあたし何かしちゃったかな？」

関根「みゆきち…さっきのは天然だったの…？」

ひさ子「おいギター触らないでどうしろってんだよ…まさか念で弾けなんて言わないよな？」

岩沢「うちがそんな無茶言うと思うか！？」

ひさ子「思うよ！　無茶言うなんて日常茶飯事だよ！」

岩沢「なあひさ子…お前今日はうちと一緒に観客席に座ろうや」

17 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:23:47.48 ID:QUeOcrko

ひさ子「はぁ？　ガルデモのあたしたちが観る側なのかよ」

岩沢「そうや、たまには休んでもええんちゃうんか？」

岩沢「いつも歌うことだけ考えてるんやからたまには娯楽があってもええんちゃうんかって訊いとるんや！」

ひさ子「それはいいけどなにも今日である必要はないだろ！？」

ひさ子「さんざん観客待たせた挙句今日はライブやりませーんってどうなんだよ！？」

岩沢「ライブはやるで」

ひさ子「どうやってだよ？」

岩沢「入江と関根だけでやればええやろ！　そんなことも言わなくちゃわからんのか脇子は！」

ひさ子「わっかんねーよ！　そんな変な案常人にはわかんねーよ！」

入江「ねぇしおりんなんか変な方向に話が進んでるよ？」

関根「そうだねー変な人が多くて困るねー」

岩沢「さっきも言ったやろ…今日は入江と関根のツインボーカルやって！」

岩沢「お前たちは練習したんか！？」

関根「いきなり言われても練習する暇ありませんよー」

岩沢「歌が下手でも誠意を見せろや！」

18 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:25:54.82 ID:QUeOcrko

岩沢「後輩とベタついてないで頑張ってる所見せろや入江！」

入江「えぇーあたしですか？　ぶっちゃけメンドイんですけどー」

入江「ユイとのデュエットなら盛り上がるんですけどねっ！」

岩沢「お前はまた…それだからお前はいつまでたっても自立できないで関根の付属品なんや！」

入江「ちょっと！　それひどくないですか！」

ひさ子「そうだぜ岩沢、入江と関根は仲の良いコンビ」

ひさ子「どっちが付属品とかそういうのはないだろ」

岩沢「おまひさ子…珍しくええこと言うたやん！」

入江「二人とも違いますよ！　あたしとしおりんはそういう関係じゃありません！」

岩沢「あぁ？」

入江「どちらかと言うとユイの方がベッドで――」

岩沢「黙れやああああああああああああああああ！」

岩沢「お前とユイの話なんか聞きたくないわ！」

岩沢「今日はお前らも楽器に触るなよ」

ひさ子「はぁ！？　それじゃあ本当にライブになんないじゃねーかよ！」

19 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:28:35.76 ID:QUeOcrko

岩沢「ライブなんてもうええやん！　疲れたやん！」

ひさ子「あんた陽動部隊のリーダー失格だな！」

ひさ子「これからのオペレーション・トルネードとかどうすんだよ！？」

岩沢「先のことなんてどうでもええやん！」

岩沢「せっかくの死後の世界なんだからもっと楽しいこと考えればええやん！」

ひさ子「楽しいことって、じゃあライブやらないでNPCがキレてるとこ観るのが楽しいのかよ」

入江「結構楽しいですよーNPCがなにするか観てるのって！」

入江「たまに変なことする奴がいるんですよねー、それがもう変すぎて爆笑！」

入江「お前本当にNPCかよ！人間より変だよ！って！　やっべ、もう思い出しただけで笑えてくるっ！」

岩沢「お前の話なんか誰も聞いてへんわ」

入江「ゴメンなさーい…テヘッ☆」

岩沢「だいたいお前たちにはライブやらなくても別のことをやれるって発想がないんか！？」

ひさ子「別のことって例えばなんだよ？」

岩沢「夫婦漫才でもやればええんとちゃうんか！？」

ひさ子「夫婦！？　誰と誰が夫婦なんだよ！？」

20 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:30:16.60 ID:QUeOcrko

岩沢「そんなもん入江と関根に決まっとるやろ！」

ひさ子「両方女じゃん！　どっちが夫なんだ！？」

岩沢「そりゃ攻めの関根…」

岩沢「と見せかけてベッドでは入江の方が激しいんやろ！　どうや、うちの目は誤魔化せへんで！」

ひさ子「誤魔化すも何もそれはあんたの妄想だろ…嬉しそうに話すな」

岩沢「っと話が脱線してもうたな」

岩沢「とにかくや、うちとひさ子は観客席で見守ってるからお前たちだけで頑張ってくるんやで！」ｶﾂｯ

ひさ子「おい待てよ岩沢！」

ひさ子「本当にこいつらだけに任せて大丈夫なのか？」

岩沢「ひさ子は心配しすぎや、あのお二人だってもう一人前なんやで」

岩沢「まああいつら個人の魅力は無に等しいけどな！」ﾀﾀﾀ…

ひさ子「走るな岩沢〜！」ﾀﾀﾀ

関根「逃げるように走って行っちゃったね」

入江「どうしよっかしおりん？」

関根「こうなったらやるしかないんじゃない？」

21 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:31:34.50 ID:QUeOcrko

入江「えぇーあたしたちだけで？」

関根「それしかないでしょ？」

入江「ユイがいないとやる気でないなー」

関根「しょうがないよみゆきち…」

遊佐『本日はガールズデッドモンスター、略してガルデモのライブにお越しいただき誠にありがとうございます』

関根「ほら、もうすぐ始まるよ」

遊佐『長らくお待たせしてしまい申し訳御座いませんでした』

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

NPC「いいから早く始めてくれー！」

NPC「こっちは待ちくたびれてんだよー！」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

遊佐『ここで一つ残念なお知らせがあります』

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

NPC「なんだなんだ？」

NPC「早くしろー！」

22 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:32:25.02 ID:QUeOcrko

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

遊佐『当初はガルデモのライブを予定していましたが』

遊佐『急遽予定を変更し、本日はガルデモのメンバー二人によるコントを開催します』

ﾄﾞｯ!!!!

NPC「おいどういうことだー！？」

NPC「説明しろー！」

NPC「ガルデモの演奏は見れないの！？」

NPC「ふざけんなー！」

関根「うわーやっぱ怒っちゃうよねー」

入江「発狂して脱ぐ男子とか出そうだねっ」ｸｸｸ

関根「それはないと思うよ」

遊佐『ちなみに、リーダーの岩沢さんはライブをやりたかったそうです』

遊佐『ですがリードギターのひさ子さんが「コントが見たい！」と仰ったそうです』

関根「ひさ子先輩が濡れ衣着せられてる！」

遊佐『それでは、そろそろコントの方を開幕しましょう！』

23 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:33:54.71 ID:QUeOcrko

遊佐『ガールズデッドモンスター、ドラムの入江とベースの関根です！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

ｼｰﾝ…

入江「全然盛り上がってないよー」

関根「当然だよ…」

遊佐『盛大な拍手でお迎えください！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

関根「結婚式かっ！」

入江「しおりん今のツッコミいいねー」

関根「こんなとこでツッコんでも意味ないんだけどね」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

入江・関根「「どうもどうもー！」」

入江「ドラム担当のみゆきちですっ！」

関根「ベース担当のしおりんですっ！」

入江・関根「二人合わせて――」

入江「背景ですっ☆」

ｷｬｰｶﾜｲｲｰ！

24 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:35:13.64 ID:QUeOcrko

関根「いきなり自虐ネタかよっ！」ｺﾂﾝ

入江「う…痛いよしおりーん！」

ｵｲ!ｲﾘｴｻﾝｦﾅｶｾﾙﾅｰ!

関根「ごっゴメンみゆきち！　強すぎた？」ｵﾛｵﾛ

入江「ううん、その髪の色、黄色は変だよ？」ﾌﾟｯ

関根「アニメなんだから仕方ないでしょっ！？」

ﾊﾊﾊﾊｯ！

入江「とゆーわけでね、みんな今日は来てくれてありがとー！」

ﾐﾕｷﾁｻｲｺｰ!

関根「はいっ！　みんなー今日は盛り上がっていこうねー！」

………

入江「ｼｵﾘﾝｻｲｺｰ!」

関根「虚しくなるだけだからやめてっ！」

入江「さてっ今日はね、みんなあたしたちのライブを観に来てくれたんだと思うけどごめんね！」

関根「いきなり予定が変わってライブはできなくなっちゃったけど…」

25 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:37:19.14 ID:QUeOcrko

入江「しおりんはともかくあたしはみんなを楽しませるからね！」

関根「あたしはつまんないのっ！？」

入江「うん…ぶっちゃけ」

関根「今ぶっちゃけられるとすごい自信なくすんですけど！」

ﾊﾊﾊｯ!

入江「じゃーさしおりん、ここで汚名挽回するために一発やってよ！」

関根「汚名挽回しちゃったらつまんないままなんですけど！」ｺﾂﾝ

ﾊﾊﾊ！

関根「くそーあたしの前にみゆきちが笑い取りやがって…」

関根「えーとね、そうだ！」

入江「おっ何か浮かんだ？」

関根「整いました！」

関根「岩沢先輩とかけましてひらがなの『ん』と解きます！」

入江「その心は？」

関根「どちらもボイン（母音）が無い！」

26 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:39:06.64 ID:QUeOcrko

………

関根「どう？　これ面白くない？」

………

入江「しおりん…岩沢先輩の邪念がここにも届いて来るんだけど…」

岩沢『関根…[ﾋﾟｰｰｰ][ﾋﾟｰｰｰ][ﾋﾟｰｰｰ]』

ひさ子『岩沢、ピー音乗りまくりで何言ってるかわかんねーよ』

関根「oh…」

入江「しおりん、ドンマイッ☆」

ﾐﾕｷﾁｶﾜｲｲｰ！

関根「ごめんみゆきち…あたしもう、無理…」ﾊﾞﾀﾝ

入江「しおりん！？　気を確かに！　しおり〜ん！」

――保健室

関根「ん…あれ…？」

入江「大丈夫、しおりん！？」

関根「うん…全然平気だけど…」

27 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:43:18.48 ID:QUeOcrko

岩沢「よくも漫才を台無しにしてくれたなぁ関根！」ﾋﾞｼ

ひさ子「ライブを台無しにしたのはあんただろ！」ｺﾞﾂﾝ

岩沢「いった〜またひさ子が暴力振るったで！」

関根「ゴメンなさい…あたしのせいで途中で中止になっちゃったんですよね…」

ひさ子「…最初から失敗することはわかってたんだ」

ひさ子「関根はよく頑張ったよ、入江はプロみたいになれてやがったな」

入江「はいっ、あたしガルデモもいつかあたしがメインになっちゃうと思うんですよ〜」

入江「だからテンパらないように練習してるんです☆」

岩沢「あ〜なんか入江の顔見てたら腹立ってきたわー」

ひさ子「ここは保健室だから自重してくれよ」

岩沢「わかっとるわ！」ﾄﾞﾝ

ひさ子「あんたわかってねーだろ」

岩沢「関根が起きたならもうええわ…疲れた、先に寮に戻ってるわ」ｶﾞﾗ…

ひさ子「おう、また明日な！」

ひさ子「さてと、あんたたち今日のやつはお世辞にも成功とは言えないけど、あんたたちのコントは面白かったよ」

28 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:45:40.79 ID:QUeOcrko

関根「みゆきちが頑張ってくれたんで…」

ひさ子「いいや、入江だけじゃあの場の雰囲気にビビって何も言えなくなってだろ」

ひさ子「入江を支えて、いいツッコミを入れる、あんたは入江の最高のパートナーだったよ」

入江「うん、そうだよしおりん！」

入江「まぁ夜のパートナーはユイなんだけどねっ！」

関根「…うん、ありがと」

ひさ子「よし、それじゃああたしらも寮に戻るか」

ひさ子「関根、歩けるか？」

関根「はい、大丈夫です！」

入江「心配だからのんびり行こうね」

関根「ありがとう、みゆきち！」

――女子寮――

ひさ子「それじゃまた明日なー」ﾀﾀﾀ…

関根「みゆきち、今日はありがとね」

入江「え？　なにが？」

29 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:47:43.13 ID:QUeOcrko

関根「いや、色々だよ」

関根「あたしは結構みゆきちに迷惑かけてたんだなーって思った」

入江「うん…そっか」

関根「みゆきち最近ユイと仲良いじゃん？」

関根「無くなってから気づくって言うのかなー、少し嫉妬しちゃうんだよねー」

入江「へぇ…そうなんだ…」///

関根「あれ？　もしかして照れてる？」

入江「ち、違うよっ！　しおりんのバカっ」///

関根「………」///

関根「ほ、ホントに少しだけだからね？」///

入江「わかってるよ…」///

関根「………」///

入江「………」///

関根「…ねぇみゆきち？」

入江「なに？」

関根「実はあたし、みゆきちといつも一緒に扱われるのが嫌だったんだよねー」

関根「岩沢先輩みたいに一人でも目立てるようになりたかったんだ」

入江「そうなんだ…」

30 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:49:24.23 ID:QUeOcrko

関根「でもさ、今になってわかったよ」

関根「みゆきちといつも一緒にいれるってことは幸せなことなんだなって」

入江「ふーん、ありがと…」///

関根「も〜みゆきちは可愛いなー」ﾂﾝﾂﾝ

入江「やめてよ〜」///

関根「………♪」ﾂﾝﾂﾝ

入江「実はさーあたしもしおりんに言っておきたいことがあるんだよねー」

関根「へぇ…なに？」///

入江「うん…あたし…」

関根「うんうん」///

入江「ひさ子先輩に惚れちゃったみたいっ！」///

関根「ゑ？」

入江「ひさ子先輩カッコよすぎでしょ！」

入江「しおりんを気遣う所とか、もうマジでやばい！」

関根「へ、へぇ…それをなんであたしに？」

入江「あたしさ、ひさ子先輩と付き合いたいっ！　キャッ☆」

　　――第一章、完。

31 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:51:39.17 ID:QUeOcrko

関根「にしし…みゆきちは相変わらず変態だなー」

入江「へ、変態！？」

関根「み、みゆきち？　いつからいたの？」

入江「今来たばっかだけど…なに書いてるの？」

関根「こ、これは…ちょっと小説をね」

入江「へぇ小説なんて書けるんだ…読んでいい？」

関根「いやまだ終わってないから…」

関根「ってもう読まれてる！？」

入江「レズビアン？　男も女も見境なし…」ｺﾞｺﾞｺﾞ

関根「み、みゆきちー？　怖いよー？」

入江「二人で一つ…入江×関根こそ至高って…」

関根「いやーごめん自虐ネタを入れれば面白くなるかなって…」

入江「しかも第一章ってまだ続くの…？」

入江「これしおりんが書いたんだよね？」

関根「そ、そうですけどっ！？」

32 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:52:47.18 ID:QUeOcrko

入江「ふーん、こんなにあたしのこと思ってくれてたんだねっ！」ｷﾞｭｰ

関根「ちょっえ！？　どういうことこれ！？」

ひさ子「ようあんたたち楽しそうだな」

関根「あ、ひさ子先輩」

入江「しおりんがあたしたちの小説を書いてくれたんですよー」ｽﾘｽﾘ

ひさ子「へーそりゃ興味深いじゃないか」ﾋｮｲ

関根「ちょ待ってください！」

関根「みゆきち放して〜！」

入江「ダーメ☆」

関根「お、終わった…」

ひさ子「………」

ひさ子「おい、なんだよこれ…」

関根「お、面白くないっすか！？」

関根「あたしたちの日常を書くだけで十分売れそうじゃないっすか！？」

ひさ子「面白くねぇよこんなの…」

33 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:56:44.11 ID:QUeOcrko

ひさ子「だいたいガルデモの日常じゃなくてあんたの妄想だろこれ！　そして売るな！」

ユイ「岩沢せんぱ〜い後でギター教えてください」

岩沢「ああ、いいよ」

ユイ「ありがとうございます！」

ひさ子「お、丁度いい所に岩沢とユイも来たみたいだな」

関根「岩沢先輩にだけはチクらないでくださいよ！」

関根「キャラ崩壊とか酷いんですから！」

ひさ子「バレて困るようなもん書くあんたが悪い」

関根「ひどい…どうしてみんなしてあたしをイジメるんですか！？」

ひさ子「イジメじゃない、しつけだ」

関根「虐待とかやってる人はみんな決まってそう言うんですよ！」

ユイ「？　みなさん盛り上がってますね〜何かあったんですか？」

ひさ子「ああこいつを見てくれよ」

岩沢「がるでも？　あたしたちと同じだな」

ユイ「ふむふむ…」

岩沢「………」

ひさ子「どうだ酷いだろ？　関根のやつを思いっきり叱ってやってくれよ」

岩沢「うん、別にいいんじゃない？」

34 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 22:57:18.19 ID:QUeOcrko

ひさ子「はぁ？」

岩沢「それよりさ、これ読んで新曲が浮かんだよ」

岩沢「タイトルは『Lily Love』」

岩沢「あたしとユイのツインボーカルとかだと盛り上がるんじゃないかな？」

ユイ「えぇ！？　そんな、あたしなんかとでいいんですか？」

岩沢「ユイの歌はあたしにも負けてないよ、ダメかな？」

ユイ「い、いえ！　ありがとうございます！」

ユイ「関根先輩もありがとうございます！」

岩沢「関根、あんたのおかげで良い曲ができそうだよ！」

関根「…へ？　なんですかこれドッキリですか？」

ひさ子「おいおい…なんで関根に感謝してるんだこいつらは？」

ひさ子「…まあ、今回はよくやったってことにしてやるよ」

入江「しおりんお手柄だねっ！」

関根「…は、はは」

岩沢「ほら、早く練習に行こうよ」

岩沢「最高の曲にしようぜ！」

その時、あたしたちがるでも！メンバーの思いは一つになった。
岩沢先輩は最高にカッコいい音楽キチだ。

関根「そろそろ放してよみゆきち〜歩きづらい〜」

入江「あたしたちの仲じゃんしおり〜ん」

35 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/08/31(火) 23:00:02.02 ID:QUeOcrko

えーとりあえず本日の投下はここまでです
誰かが読んでくれることを祈りつつ、それでは…

36 ：マジレス1IX91w ◆MAJI1IX91w [sage]：2010/08/31(火) 23:23:01.72 ID:KGuTsmMo

支援

37 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/08/31(火) 23:26:17.90 ID:kZ4N/gDO

DVDのACのやつか

38 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/01(水) 00:10:54.24 ID:CXso9wDO

いいね！続き楽しみにしてる！

できれば他の戦線メンバーとの絡みも期待！

39 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:23:21.42 ID:.eh9.PMo

少ししか書きためてませんが今から投下します…

40 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:24:12.36 ID:.eh9.PMo

――空き教室――

関根「というわけで、あたしたちはみゆきちの少し歪んだ恋を応援したいと思います！」

遊佐「少しではなくかなり歪んでいると見受けられますが」

ユイ「なんであたしまで協力しないといけないんですか〜」

関根「そこ！　これで抱きつき魔に絡まれないで済むんだから文句言わない！」

入江「みんなゴメンね〜あたしのために」

ユイ「え〜あたしとしては複雑な心境なんですけど…」

関根「先輩が協力しろって言ってるんだよ？　ユイにゃん？」ﾆｺｯ

ユイ「わ、わかりましたよー」

遊佐「ひさ子さんに惚れたと仰いましたが、これはどういうことですか？」

入江「そのまんまの意味だよっ、あたしひさ子先輩に恋をしました！」

ユイ「関根先輩、入江先輩ってもしかして…」

関根「想像の通りだよ、ユイ」

ユイ「アホってレベルじゃないんですね！」

遊佐「いつひさ子さんや岩沢が来るかわかりません、雑談している暇はないを思われますが」

41 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:25:07.65 ID:.eh9.PMo

入江「そうだね〜早く作戦を考えないと！」

ユイ「作戦なんてわざわざ考えなくても普通に告白すればいいんじゃないですか？」

関根「バカっひさ子先輩はノーマルなんだから断られるに決まってるでしょ！」

ユイ「じゃあ諦めるしかないんじゃないですか？」

関根「それだとみゆきちが可哀想でしょ！」

ユイ「え〜難しすぎですよ〜」

入江「う〜ん思うんだけどさー」

遊佐「はい」

入江「あたしたちだけじゃいつまでたってもいい案浮かばないと思うんだよね？」

遊佐「その通りですね」

ユイ「そうっすね」

関根「だね」

全員「………」

岩沢「みんな集まっとるか〜？」

ユイ「あ、岩沢先輩！」ｱﾀ

42 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:26:04.27 ID:.eh9.PMo

関根「いやーそれでねみゆきち〜」ﾌﾀ

入江「へーすごいね〜」ｱﾀ

遊佐「お茶を淹れます」ﾌﾀ

岩沢「お〜なんや遊佐も来てたのか」

遊佐「はい、おじゃましています」

岩沢「それでひさ子は遅刻かい！」

岩沢「なにやってんやあいつは〜！」

ユイ「ねぇねぇ関根先輩、岩沢先輩には協力してもらわないんですか〜？」ｺｿ

関根「絶対無理だからねー、あの人がみゆきちの恋を応援してくれるはずがない！」ｺｿ

岩沢「お？　なんや、うちに隠れてこそこそ話して、恋の相談か？」

ユイ「なんでこんなに勘がいいんですかね〜？」ｺｿ

関根「あたしに訊かれてもわかんないよー」ｺｿ

岩沢「まあええわ」

岩沢「それにしてもひさ子のやつは遅いなー」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

ひさ子「悪い、遅くなった」ｶﾞﾗ

43 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:27:04.52 ID:.eh9.PMo

岩沢「遅すぎるで、今までなにしとったんや！」

ひさ子「だから悪かったって…」

関根「みゆきち、憧れのひさ子先輩が来たよー」ｺｿ

入江「やばい、謝り方もカッコいいかも…」///

ユイ「完全に恋する乙女ですね…」ｺｿ

遊佐「お茶が入りました」

ひさ子「お〜さんきゅ遊佐」

入江「あたしも言われたい〜！」ｺｿ

関根「それなら作戦考えなきゃいけないねー」ｺｿ

ユイ「そうなると別の人に頼った方がいいんじゃないですかー？」ｺｿ

入江「別の人…」ｺｿ

関根「別の人かー」ｺｿ

遊佐「ゆりっぺさんなら何か良い作戦を考えてくれそうですね」ｺｿ

入江・関根「それだ！」ｺｿ

岩沢「なあお前ら…なにうちに隠れて話してるんや！」

入江「す、スミマセン！」

44 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:27:58.86 ID:.eh9.PMo

関根「とりあえず練習が終わってから考えようか」ｺｿ

ユイ「そうですね」ｺｿ

岩沢「全員集まったことだしそろそろ練習始めるでー！」

ひさ子「遊佐も見ていくか？」

遊佐「はい」

――

ｼﾞｬｼﾞｬﾝｼﾞｬﾝｼﾞｬｰﾝ!

岩沢「ふう、今日はこんぐらいにしておくかー」

ひさ子「そうだな、じゃあ先に帰ってるわ」

関根「ひさ子先輩がこんな早く帰るなんて珍しいですね」

ユイ「来るのも遅かったし…」

入江「なにかあったんですか？」

ひさ子「ああ、ちょっとね」

ひさ子「弟に構ってやらなきゃいけなくてさー」

関根「お、弟！？」

入江「え、ひさ子先輩弟なんていたんですか？」

45 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:29:17.12 ID:.eh9.PMo

ひさ子「ああ、まあね」

ひさ子「それじゃ、また明日」ｶﾞﾗ

岩沢「うちも帰るでー」ﾀﾀﾀ…

全員「お疲れ様でーす」

ユイ「ひさ子には弟さんがいたなんて驚きです！」

遊佐「しかも兄弟そろって死後の世界に来てしまったんですね」

全員「………」

関根「さーて、これで心置きなく会議ができるっ！」

遊佐「そうですね」

ユイ「え〜あたしも帰りたいんですけどー」

関根「あんたはダメ」

入江「ごめんね、早く作戦考えなきゃねー」

遊佐「まずはゆりっぺさんに相談してみてはいかがでしょうか？」

関根「そだね、それでいいかなみゆきち？」

入江「うん！」

46 ：>>45ひさ子の後に先輩が抜けてました脳内補完お願いします　 ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:32:03.40 ID:.eh9.PMo

――対天使用作戦本部――

ゆり「で、あなたたち何の用？」

関根「はい、簡単に説明するとですねー」

――

ゆり「同姓の人に恋をして辛い…ね」

関根「はいっそうなんです！」

入江「あたしたちでも作戦とか考えたんですけど、あまり浮かばなくて…」

ゆり「それなら普通のことをやっていてはダメよ」

入江「普通のこと？」

ゆり「だからどう告白すればいいか〜とかそういう問題じゃないのよ」

ゆり「もっと根本的な所から変えなきゃ」

入江「根本的な所から変えるって…そんなのどうすればいいかわかりませんよー」

ゆり「だからあなたたちはあたしを頼ったんでしょ？」

ゆり「いい案があるわ、催眠術を使いなさい」

入江「催眠術…」

関根「ですか？」

47 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:33:27.66 ID:.eh9.PMo

ゆり「そう、催眠術。あなたたちも知っているわよね、生徒会副会長の直井文人」

入江「はい…」

ゆり「彼を利用しなさい」

入江「えぇあの人怖いんですけどー」

ゆり「目的のためよ、我慢しなさい」

関根「でも、あの人が簡単に手伝ってくれますかねー？」

ゆり「普通に頼んでもたぶん無理でしょうね」

遊佐「では、どうすれば？」

ユイ「色仕掛けいきますか！」

ゆり「それは却下ね」

ユイ「え〜なんでですか！」ﾄﾞﾝ

ゆり「彼にそんなものが通用すると思う？」

関根「そう言われると…」

入江「確かに…」

遊佐「それでは？」

ゆり「直井くんがこちらの意思通りに動いてくれないなら、ひさ子さんを動かすまでよ」

48 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:34:19.91 ID:.eh9.PMo

入江「ひさ子先輩を動かす？」

ゆり「そう、まずひさ子さんには直井くんにお色気をしてもらうわ」

ゆり「それを鬱陶しがった直井くんは、きっとひさ子さんに女の子を好きなるよう催眠術をかけてくれるはずよ！」ﾄﾞﾝ

ユイ「そんなうまくいくんですか？」

ゆり「わからない、でもあれこれ悩んでいる時間はないわ」

ゆり「わずかな可能性にかけてみなさい、オペレーション・スタート！」

入江「お、オペレーションだったの？」

関根「まあ、決め台詞を言った方が盛り上がるしねー」

入江「それじゃあ、手伝ってもらってありがとうございましたー」ｶﾞﾗ

ゆり「あ、そうそう一つ言い忘れてたことがあったわ」

入江「なんですか？」

ゆり「関根さんは後で罰ゲームの実験台になってくれる？」

関根「……へ？」

ゆり「激辛ジュースを作ったからさ、誰かに飲ませてその威力を確かめてみたかったのよ」

ゆり「イタズラの反省だと思って、あとであたしのとこまで来てね☆」

関根「な、なんであたしが…」

49 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:35:37.55 ID:.eh9.PMo

ゆり「まあいいじゃない。協力してあげたんだからさっ」

関根「そ、そんなー」

ゆり「あとで絶対来るのよ」

入江「頑張ってねしおりん！」

ユイ「先輩のことは忘れません！」

遊佐「ご愁傷さまです」

関根「みんな…ひどいよー！」ﾀｯﾀｯﾀｯ…

――生徒会室前――

入江「しおりんを追いかけてたらここまで来ちゃったわけだけど…」

関根「まだひさ子先輩いないしお色気なんてどうさせるかも考えてないんだよねー」

ユイ「完全に早まりましたね！」

かなで「あなたたち、何か用？」ｶﾞﾗ

関根「ああかなでちゃん、実は〜」

入江「作戦言っちゃっていいの？」ｺｿ

関根「催眠術とかの話を抜けば大丈夫じゃない？」ｺｿ

関根「ひさ子さんと直井くんに用があるんだけど、どこにいるか知ってるかな？」

50 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:36:06.37 ID:.eh9.PMo

かなで「それなら…」

関根「うんうん」

かなで「二人ともあそこにいるわよ？」ﾋﾞｼ

入江・関根「え？」

直井『ひさ子姐さん、今日も姉御肌が美しいです！』

ひさ子『またお前はそう言ってー』

関根「ひさ子姐さん！？」

ユイ「キャラが変わってますねっ」

遊佐「どういうことでしょか」

かなで「彼は聡くんのポジションだから」

入江「メタな発言だねー」

関根「え、じゃあひさ子さんが言っていた弟って…」

ユイ「あの人のことだったんですか！」ﾋﾞｼ

関根「ちょっと！　指差さない方がいいって！」

直井『……む』ｷﾞﾛｯ

入江「ひぃ怖い〜！」

51 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:36:52.27 ID:.eh9.PMo

関根「みゆきちがビビっちゃった…」

ひさ子『どうした文人？』

直井『いえ、なんでもありません姐さん！』

関根「今文人って呼んでた？」

入江「あたしもみゆきって呼ばれたい〜！」

関根「まぁまぁ」

ユイ「それにしても何であの人は態度が急変するんですかね〜？」

遊佐「プライドが高いお方なので色々と気にしているのでしょう」

関根「とりあえず…これから何するか考えよっか？」ｺｿ

ユイ「そうですねお色気をしてくれなんてわざわざ頼めませんし…」ｺｿ

遊佐「直井さんに頼むのと同じぐらい難しい話ですよね」ｺｿ

入江「確かにね…弟だって言うならなおさら…」ｺｿ

関根「しかも愛しのひさ子さんが他の人にお色気している所を見なきゃいけないってことだしね」ｺｿ

入江「あ、ホントだ！　そんなの見たくない！」

関根「こら、声が大きいよ！」ｺｿ

52 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:38:06.45 ID:.eh9.PMo

入江「ごめん…」ｺｿ

遊佐「まさかゆりっぺさんの作戦に不備があったとは…」ｺｿ

ユイ「あの人もアホだったんですね…」ｺｿ

関根「作戦が間違ってたらあたしが罰ゲームにあうだけだし！」ｺｿ

入江「ホントだ…ドンマイしおりん」ｺｿ

関根「うぅ…」ｺｿ

かなで「あなたたち何をこそこそ話しているの？」

関根「あ、ごめん。なんでも…ない…」

関根「――って！？」

かなで「二人に用があるんでしょ？　だから呼んできたわ」

直井「くそ、なぜ僕がこんな愚民どもに時間を割かねばならんのだ」

ひさ子「まあまあ、そんなに怒んなって」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

直井「あ、ありがとうございます…」///

関根「まだ作戦も何も浮かんでないのに…」

入江「くっそ〜あたしも撫でられたい〜！」

53 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:39:28.40 ID:.eh9.PMo

直井「なんだと貴様？　愚民風情が姐さんに近づけると思うなよ」ｷﾞﾛｯ

関根「やめてあげてっ、みゆきちはすごいビビリで…」

入江「あたしだって…いつまでも小動物じゃない…！」

関根「みゆきち！？」

直井「ほう、ならば消えろ！」

直井「今逃げなかったことを悔やむんだな！」ｽｯ

？？『待つんだ偽聡！』ﾄﾞﾝｯ!

大山「僕が本物の聡くんだ！」

椎名「小動物可愛いなり…」///

ユイ「聡くんポジは二人いたんですか！」ｺｿ

関根「誰が本物の聡くんかなんて別にどうでもいいんだけどね」ｺｿ

直井「ハッ、なんだ貴様らは…」

大山「入江さんを傷つける奴は僕たちが許さない！」

大山「直井くんは入江さんの敵だよ、やっちゃって姉さん！」

椎名「可愛いものを怖がらせる奴は許さない…」

ユイ「姉さん！？」

54 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:40:19.81 ID:.eh9.PMo

遊佐「椎名さんは大山さんのお姉さんだったんですね、驚きです」

関根「展開についていけない…」

大山「僕は…今までずっと我慢してきたんだ…」

直井「我慢？　生きていることが辛いのなら消してやろうか」ｽｯ

ひさ子「やめろ文人」

直井「姐さんがそう言うなら…」

直井「フン、命拾いしたな愚民」

大山「前から思ってたけど…」

直井「言いたいことがあるのなら早く言え、時間の無駄だ」

大山「わかったから静かにしててよ！　今から決め台詞言うんだから！」

大山「前から思ってたけど…」

ユイ「そこから言い直すんですね」ｺｿ

関根「まあ聞いててあげようよ」ｺｿ

大山「僕たちは…キャラが被ってるんだよ！」

ｼｰﾝ……

55 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:41:39.90 ID:.eh9.PMo

大山「姉さん、今の僕カッコ悪かったかな？」

椎名「お前は今日も可愛いなり…」

大山「へへ、ありがとう」///

直井「フン、とんだ茶番だ」

直井「僕は神だぞ…愚民の貴様はフジツボにでも掘られていろ」

大山「藤巻くんはフジツボじゃない！　名前を間違わないでよ！」

直井「ほう、僕は藤巻などという汚らわしい名前は上げていないが、よくわかったな」

大山「しまった！　ハメられちゃったよ！」

椎名「そんなお前も可愛いなりよ…」///

直井「さあ僕の目を見ろ…」ｽｯ

直井「貴様はポテトチップスだ、自分の醜さに気づくがいい！」

大山「…ハッ！　食べると手が汚れる…油でベタつく、触ったゲームのコントローラーが汚れる！」

大山「ああ！　僕はなんて醜い存在なんだ！」

直井「貴様にはフジツボがお似合いだ…」

大山「こんな姿じゃ何にも触れない…椎名姉さんも汚してしまう、川で全身を洗ってこなきゃ！」ﾀﾀﾀｯ…

56 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:42:31.10 ID:.eh9.PMo

椎名「大山待て…あさはかなりいいいいいいいいいい！」ﾀﾀﾀｯ！

直井「ククク…バカめ、貴様らの敗北だ！」

直井「さ、姐さん邪魔者は消えましたよ」

ひさ子「お前ひでーな…こんなことする奴だったのかよ…」

直井「えぇっ！？　僕は姐さんのために…！」

ユイ「騒がしい人たちですね…」

入江「でも…さっきの言葉は嬉しかったかな」///

関根「みゆきちはまた…はぁ」

遊佐「青春してますね」

関根「あんたはもっと青春した方がいいんじゃない？」

遊佐「そうでしょうか？」

ひさ子「そういやあんたたち、あたしに用があるんでしょ？」

直井「僕は貴様らに構っているほど暇ではないんだ、用があるなら早く済ませ」

入江「えーそ、その…ね、しおりん任せたっ！」ﾀﾀﾀ…

関根「ちょっ待ってよみゆきち！」ﾀﾀﾀッ

ユイ「あたしたちだけ残された！」

57 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:43:56.20 ID:.eh9.PMo

遊佐「それでは、失礼します」ﾍﾟｺｯ

ユイ「もうあたししかいない！」

ユイ「ん？　あれは…」

音無『なあ日向、ユイも誘ったらどうだ？』

日向『ダメだ音無！　むこうには直井がいる、捕まったら何されるかわからないぞ！』

音無『そ、そうか、残念だなー』

日向『ホント残念だなー』

ユイ「………」ﾀﾀﾀｯ！

ユイ『無視すんなやゴラァ！』ｸﾞｸﾞｸﾞ…

日向『いてて！　なにすんだよてめー！』

音無『おーいかなで〜お前もこっちこいよー』ﾉｼ

かなで『わかったわ、結弦』

直井「なぜでしょうか、この役目はあの愚民の方がお似合いだった気がします」

ひさ子「お前ってやつは…」

58 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:44:44.96 ID:.eh9.PMo

――空き教室――

入江「なんでだろう…ひさ子先輩の顔見てると胸が痛い」///

ユイ「ね〜先輩、惚気話聞くのってこんなに辛いことだったんですね」ｺｿ

関根「そうだねーいつもイチャついてる子見てると疲れるよー」ｺｿ

遊佐「ところで、作戦は失敗してしまったわけですがよろしいんですか？」

入江「そ、そうだね…何か他に考えないと」

関根「でもさーあんな調子じゃ告白するのも難しいんじゃない？

入江「確かに…そうだね」

ユイ「やっぱ無理だっｔん〜ん〜！」

関根「それはいいすぎ…」ｺｿ

ユイ「ふみまへん〜！」

入江「でもどうしたらいいんだろう…あたしわかんないよ…」

関根・ユイ「………」

遊佐「言葉で言えないなら、手紙を書けばいいんじゃないですか？」

入江「おお〜」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

ユイ「さすがですね」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

59 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:46:15.63 ID:.eh9.PMo

関根「ゆさにゃんすご〜い」ｷﾞｭｰ

遊佐「今度の抱きつき魔はあなたですか？」

入江「でもさー断られると思うと、やり辛いよね…」

ユイ「雰囲気も悪くなちゃうでしょうしねー」

関根「気持ちを言うだけでも楽になれるんじゃない？」

遊佐「ひさ子さんなら気を遣ってくれるでしょう」

入江「問題は岩沢先輩なんだよね〜」

全員「………」

ユイ「じゃ、じゃあプレゼントを贈るとかはどうですか？」

入江「プレゼント？」

ユイ「はい、好きで好きでたまらないならプレゼントを贈ってみたらひさ子先輩も喜んでくれるんじゃないですか？」

ユイ「…どうせまた別の人を好きになるんでしょうし」ﾎﾞｿｯ

関根「よっし！　それじゃあ何を贈るか考えようか？」

遊佐「そうですね、ひさ子さんが喜びそうな物となると…」

入江「ギター…とか？」

ユイ「う〜ん、ギターなんて作れるんですか？」

60 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:48:15.15 ID:.eh9.PMo

入江「ううん、全然」

ユイ「はぁ、もっと現実的なものを贈りませんか？」

関根「大切なのは気持ちってわけだね！」

遊佐「現実的なもの…」

入江「ねぇみんな？」

関根「なに？」

ユイ「なんですか？」

遊佐「なんでしょう」

入江「お腹すかない？」

――大食堂――

関根「いや〜すっかり忘れてたねー」

ユイ「あたしは覚えてたんですけど言い出せなかったですっ！」

遊佐「右に同じく」

入江「いや〜ホントごめんごめん」

関根「みんなはなに食べるの？」

関根「あたしは激辛麻婆かなー」

61 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:49:27.89 ID:.eh9.PMo

入江「絶対あたしのお皿にいれないでねしおりん！」

関根「わかってますってー」

遊佐「ではわたしはオムライスで」

ユイ「じゃああたしもオムライスっ！」

入江「それじゃあ、あたしも…」

関根「あたしだけ仲間はずれなのっ！？」

入江「イタズラしようとするからだよしおりん」

関根「純粋に食べたかっただけなのにー！」

関根「もういい、あたしもオムライスっ！」ﾊﾞｯ!

――

遊佐「おや、向こうでゆりっぺさんが手を振っていますね」

ゆり『こっちこっち〜』ﾉｼ

関根「げ」

入江「激辛ジュースの感想よろしくね！」

関根「いいもん！　激辛ジュースをあんたたちのスパゲッティに混ぜてやる！

ユイ「いやー関根先輩がオムライス頼んだ後、急にスパゲッティが食べたくなっちゃいまして〜」

62 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:50:47.16 ID:.eh9.PMo

遊佐「関根さんはゆりっぺさんがせっかく作ってくれたジュースをイタズラに使ってしまうんですか」

遊佐「これは報告しないといけませんね」

関根「うぅ…なんであたしばっかり…」

――――

63 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/01(水) 22:53:22.40 ID:.eh9.PMo

書き溜めた分はここまでです
今から書くんで順調に進めば深夜にまた投下する…かも
誰か読んでくれてるのか不安になっちゃうね、うん

64 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/02(木) 08:01:21.67 ID:1FOfREDO

乙

最初は書き込みが少ないのは仕方ない、面白いなら人は増えて行くさ

65 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:03:18.43 ID:voHzikoo

ｶﾁｬｶﾁｬ

関根「辛い！　痛い！　うわ〜！」

入江「おいしい〜！」

ユイ「いや〜今日の夕飯はいつも以上においしいですね！」

遊佐「最高です」

ｶﾁｬｶﾁｬ

ゆり「どう？　激辛ジュースのお味は？」

関根「…なに入ってるんですかこれ！」

関根「だいたいなんであたしが実験台！？　こういうのは日向さんの役目でしょー！」

ゆり「だってこのSSにむさ苦しい男はあまり出したくなかったんだもの」

ゆり「エキストラとして少しだけ出すのはサービスよ！」

関根「そんな都合であたしがこんな目に…！」

ゆり「あとさっきの質問に答えておくと」

ゆり「激辛麻婆の汁に豆板醤を増量してkeyコーヒーの苦味と合わせてみました☆」

関根「だからこんなカオスな味がー！」

66 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:04:12.94 ID:voHzikoo

入江「しおりん、食事中は静かにした方がいいと思うよ？」

ユイ「そうですよ先輩汚いです！」

遊佐「黙って食べてください」

関根「ただでさえ苦痛なのに叫ぶことも許されないの！？」

ｶﾁｬｶﾁｬ

ゆり「そう言えばさっきの作戦はどうだったの？」

ユイ「見事に失敗しました！」

ゆり「でしょうね」

関根「わかってたんかい！」

ゆり「ゆりっぺさんは何でもお見通しなのよ」

遊佐「さすがです、ゆりっぺさん」

関根「わかってたんなら何で言ったんですか！」

ゆり「まあいいじゃない、珍しいものが見えて楽しかったでしょ？」

関根「大山先輩が可哀想でしたけどね」

入江「大山先輩と椎名先輩、カッコよかったな…」

67 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:04:53.93 ID:voHzikoo

ユイ「また始まったよ…」ﾎﾞｿｯ

ｶﾁｬｶﾁｬ

ゆり「あのさ、結局入江さんは誰が好きなのよ？」

入江「へ？」

ゆり「今はひさ子さんを追ってるけど、前はユイに抱きついてたし、大山くん椎名さんのこともカッコいいって言ってるし」

ゆり「それに関根さんや遊佐さんともよく一緒にいるじゃない」

入江「そうだなぁ…あたし、みんな大好きですよ」ﾆｺｯ

関根「え、あたしもその中に入ってるの！？」

ユイ「え、あたしまだ飽きられてなかったんですか！？」

入江「もちろんだよ！」

ゆり「そりゃあひさ子さんに恋するぐらいだもの、女の子をそういう目で見ててもおかしくないでしょ」　

遊佐「それだとゆりっぺさんも入っていておかしくないということになりますね」

ゆり「………」

関根「そこんとこどうなのみゆきち？」

入江「うーん、ちょっと？」

68 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:06:29.62 ID:voHzikoo

ゆり「………」///

ｶﾞﾀｯ

ゆり「あたし先に戻ってるわ、そのジュースももう飲まなくていいわよっ」///

関根「えっ、いいんですか？」

遊佐「ゆりっぺさんの頬が赤くなっていると見受けられます」

ゆり「うっさいわね！　いらないこと言わないで！」

ユイ「おやおや〜まさか先輩もそっちの気があるんですか〜？」

ゆり「そ、そんなわけないでしょ！」///

遊佐「そう言うわりには頬は染まっていく一方ですね」

ゆり「ちょっと、変なこと言わないでよっ！」///

ユイ「はは〜ん、だからこの罰ゲームをくらったのは入江先輩じゃなくて関根先輩だったんですね〜？」

ゆり「だから違うって！」

ゆり「あ〜もう、少し風にあたってくるわ…じゃあね」ﾉｼ

ユイ「いじりがいがある先輩ですね〜」

遊佐「はい、こうなってはわたしも身の危険を感じてしまいます」

69 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:07:50.72 ID:voHzikoo

関根「ゆさにゃんのこともそういう目で見てるかもしれないしねー」

遊佐「その呼び方はやめてくれませんか？」

関根「可愛くていいじゃんっ」

入江「そうだよ、ゆさにゃん」

入江「あっ！　いいこと思いついた！」

関根「なに？　贈り物決めた？」

入江「いや、それはまだ浮かんでないんだけど…」

関根「なーんだ…」

入江「あたしたちさ、それぞれあだ名で呼び合わない？」

関根「あだ名っていうと…みゆきち、ユイにゃん、ゆさにゃん？」

入江「そしてしおりん！」

ユイ「へぇなんかいいですね！」

入江「でしょ！　しおりんとゆさにゃんもそう思うよね？」

遊佐「わたしのあだ名がユイにゃんさんと被っているのですが」

入江「えー可愛いじゃん、ゆさにゃんって」

70 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:08:51.54 ID:voHzikoo

関根「大きいユイにゃんみたいな？」

ユイ「大きいってどこがですかぁ！」

遊佐「さあ、どこでしょうね」

ユイ「むー…」ｼﾞｰ

入江「さてと、あたしたちもそろそろ戻ろっか」

関根「そうだね、ひさ子先輩になに贈るかも考えなきゃいけないし」

ユイ「なんでその身長でこんなに大きいんですかー」ｼﾞｰ

遊佐「そんなに見つめないでください」

――空き教室――

入江「うーん、やっぱギターを贈りたいなぁ」

ユイ「でも作り方がわからないんじゃ無理ですよー」

関根「この世界じゃギターなんて売ってないしね」

遊佐「やはり別の物を贈るか、作戦を変えた方がいいと思います」

入江「やっぱ無理なのかなー…」

？？『……いらんかねー』

71 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:09:30.61 ID:voHzikoo

関根「？　今なにか外から聞こえたような？」

？？『ギター、ギターはいらんかねー』

入江「ギターって言った！？」

ユイ「なんてタイミングがいいんですか！」

遊佐「こんな時間に誰でしょうか？」

入江「とりあえず外に行ってみようよ！」

――グラウンド――

？？『あー、ギター…ギターは――』

入江「待ってくださーい！」

関根「ギター買います！」

大山「あ、入江さんたちだよ椎名さん！」

椎名「……あさはかなり」///

関根「って大山先輩たちだったんですか！？」

ユイ「また会いましたねー」

遊佐「こんな所でなにをやっているんですか？」

72 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:10:36.65 ID:voHzikoo

大山「うん、実はギルドの人にこのギターを貰っちゃったんだ」ﾋｮｲ

大山「でも僕は弾けないし、勿体無いから誰かにあげようと思ったんだけど…」

大山「せっかくだから店員の役になってみればいいんじゃないか、って藤巻くんが言ってたんだ！」

椎名「…あさはかなり」

入江「それで…こんなことを？」

大山「うん、売り物が一つしかないから寂しいんだけどね」

関根「へぇ…あたしたちそのギター欲しいんですけど」

大山「うん、いいよ」

椎名「待て、大山」

大山「？　どうして椎名さん？」ｺｿ

椎名「店員ならばただであげるのはおかしいだろう」ｺｿ

大山「あ、そっか。でも入江さんが困ってるみたいだよ？」ｺｿ

椎名「彼女だからこそだ」ｺｿ

大山「？？？」

入江「あのー…お金は払いますよ？」

73 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:11:18.88 ID:voHzikoo

椎名「わたしは金が欲しいわけではない」

椎名「今はお前たちでは払えるような金額ではないのだ」

入江「えっと、どれぐらいですか？」

椎名「それは知らん」

入江「は、はぁ」

ユイ「意味わかんないっすね」ｺｿ

関根「そだね」ｺｿ

椎名「だがクエストをクリアすればこのギターは無料でやろう」

大山「クエスト！？　すごい！　面白そうだよ！」

椎名「お前が楽しそうにするな」

入江「えーと、クエストの内容は？」

椎名「簡単なことだ…入江、いやみゆき」

椎名「わたしと一緒に寝てくれないか！」

………

大山「えぇー！？」

74 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:12:02.57 ID:voHzikoo

椎名「なぜお前が驚く」

大山「だって！　女の子同士でしょ！？　一緒に寝るなんて、そんな！」

椎名「お前には関係のない話だ」

大山「ひどいよ椎名さん！」

椎名「さあみゆき、答えてくれ」

ユイ「他に好きな人がいるのにどうなんですかね」ｺｿ

遊佐「ギターのためとは言え、さすがに断るのでは？」ｺｿ

関根「いや、みゆきちなら…」ｺｿ

椎名「みゆき…」

入江「椎名さん…」

入江「あたしで良ければ喜んで！」

椎名「…本当か？」

入江「はい、あたし椎名さんのことも好きですから！」

椎名「………あさはかなり」///

椎名「大山、そのギターはみゆきの物だ」

75 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:12:41.09 ID:voHzikoo

大山「うわー僕が店員のはずなのに、僕だけ利益がない！」

椎名「そもそもあげる予定だったのだからいいだろう」

大山「…わかったよ、どうぞ入江さん」ｽｯ

入江「ありがとう！」

椎名「では、また今夜」

大山「じゃあね、みんな」

――

関根「ねぇ本当に良かったのみゆきち？」

入江「なにが？」

関根「だって、みゆきちが好きなのはひさ子先輩でしょ？」

ユイ「それなのに椎名先輩と寝るんですかー？」

入江「うん、いいんじゃない？」

入江「むしろ椎名さんと寝れてギターももらっていいことづくしだよ！」

遊佐「自分勝手な考えですね」

入江「そうかな？」

76 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:13:40.65 ID:voHzikoo

ユイ「そうですよ、椎名先輩の想いも考えたらどうですかー」

入江「えーあの人は可愛いものが好きなだけでしょ？」

入江「だから別にいいかなーって思うんだけど…」

関根「みゆきちには何を言っても無駄だよ」

関根「色んな人を好きになっちゃうゲームの主人公みたいな性格だから」

ユイ「…そうっすね」

遊佐「…そうですね」

入江「んー？　なんでみんな意見一致してるの？」

関根「まあいいよ、とにかくギターが手に入ったんだからひさ子先輩に渡したら？」

入江「そ、そうだね…あ〜緊張してきた」

ユイ「それだとまずはひさ子先輩を探さなきゃいけないですね」

遊佐「しらみ潰しに歩いて探しましょうか」

――生徒会室前――

入江「さすがにさっきと同じ場所にはいないよねー」ｷｮﾛｷｮﾛ

関根「まだ弟くんに付き合ってるのかなー」

77 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:14:08.10 ID:voHzikoo

ユイ「それにしてもあの二人がそんな仲だとは思いませんでしたよ…」

遊佐「ひさ子さんの隠された苗字は実は直井だったということでしょうか」

入江「直井ひさ子…」ｷﾞﾘｯ

関根「そんな悔しがることなの？」

ユイ「早く次の場所に行きましょうよ、みゆきち先輩しおりん先輩！」

――対天使用作戦本部――

遊佐「ゆりっぺさんだけですか」

ゆり「そうだけど、あなたたち、作戦は順調？」

遊佐「はい、後はギターをひさ子さんに届けるだけです」

ゆり「そう、プレゼントをあげることにしたのね」

入江「そうなんですけど、ひさ子先輩がなかなか見つからなくて…」

関根「どこにいるか知っていますか？」

ゆり「ひさ子さんかー、そういえば見てないわね」

ユイ「使えない人ですねー」ﾎﾞｿｯ

ゆり「なによ、喧嘩売ってんの？」

78 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:15:12.45 ID:voHzikoo

ユイ「しかも地獄耳っ」ﾎﾞｿｯ

ゆり「まあいいわ、そうね情報を集めてみるわ」

ゆり「ちょっと待ってて」

遊佐「はい」

関根「いやーみゆきちがこんなにも女子に人気だとは思わなかったなー」

入江「照れるよしおりんっ」

遊佐「ゆりっぺさんや椎名さんに好かれていては戦線メンバーの男性陣には敵対視されてしまいますね」

ユイ「まさか女の人に負けるとは思ってもなかったでしょうねー」

関根「でも大事なのはひさ子先輩にどう思われてるかだよね」

入江「うん、そうだね」

………

ゆり「ひさ子さんの場所がわかったわ」

関根「ホントですか！」

ユイ「どこにいるんです！？」

ゆり「まあ、そう慌てないで」

79 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:15:54.25 ID:voHzikoo

ゆり「場所はいつもの空き教室にいるようだけど――」

関根「空き教室だって！」

ユイ「行きますよみゆきち先輩！」

入江「えっ、あ、うん！」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ！

ゆり「…行っちゃったわね」

遊佐「はい」

ゆり「あなたも行ったら？」

遊佐「そうですね、ではありがとうございました」ﾍﾟｺｯ

――空き教室――

ｼﾞｬｼﾞｬﾝｼﾞｬｰﾝ

直井『素晴らしい曲でした、ひさ子姐さん！』

ひさ子『そうかい、ありがと』

関根「まだ一緒にいたんだー」ｿｰ

入江「一対一かーいいな〜」ｿｰ

80 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:16:59.20 ID:voHzikoo

ユイ「なんでこんなにコソコソしてるんですか〜？」ｿｰ

入江「だってなんか入りづらいんだも〜ん」

遊佐「そんなことを言っていてはいつまでたってもギター渡せませんよ」

関根「あ、遅いよゆさにゃん」

ユイ「そうですよー」

遊佐「なぜそんなに楽しそうにしてるんですか？」

関根「だって、やっと作戦が終わるんだよ？」

ユイ「盛り上がらずにはいられませんよ！」

遊佐「まだ成功すると決まったわけではないのにですか？」

遊佐「むしろプレゼントをあげたところで――」

関根「今みゆきちを不安にさせてどうすんのー」ｺｿ

ユイ「そうっすよー」ｺｿ

遊佐「しおりんさんとユイにゃんさんはすっかり仲良くなっていますね」

関根・ユイ「…え？」

遊佐「まさかあなたたちもですか？」

81 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:17:31.44 ID:voHzikoo

関根「あたしは違う！」

ユイ「あたしは違いますよ！」

遊佐「二人ともみゆきちさんと話していて楽しそうだったのはそのためですか」

関根「そう言うゆさにゃんだってみゆきちに抱きつかれて嬉しそうにしてたじゃん！」

遊佐「あれは唐突だったので驚いただけです」

ユイ「うっそだ〜」

関根「いつもゆりっぺさんのことを考えてるくせに〜」

ユイ「みゆきち先輩に嫉妬してるのはバレバレですよっ」

入江「三人とも静かにしてっ、見てることバレちゃう！」ｺｿ

遊佐「そうですよ二人とも、静かにしていてください」

ひさ子『さて、もう遅いしそろそろ終わるか』

直井『はい、今日はありがとうございました姐さん！』

ひさ子『いいっていいって』

遊佐「もう悩んでいる時間はないみたいですね」

ユイ「思い切って行ったらどうですか先輩！」

82 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:19:17.09 ID:voHzikoo

入江「え〜でもー」

関根「あ〜めんどくさいなー」

関根「当たって砕けろって！」ｶﾞﾗｯ!

入江「あっ」

ひさ子「……ん？」

ひさ子「なにあんたたち？」

関根「さっ、行った行った！」ﾄﾞﾝ

入江「あ、あのっ」

入江「こ、これどうぞ！」

ひさ子「これ…ギター？　なんで？」

入江「そ、その…よかったら、つ、つつ付き合ってくださいっ！」///

関根「よく言ったみゆきち！」ｸﾞｯ

ユイ「頑張りましたね先輩…」ｺｿ

遊佐「言ってしまいましたね」ｺｿ

直井「なんだと貴様？　姐さんに何を！」

83 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:19:50.42 ID:voHzikoo

ひさ子「いいんだ、文人」ｽｯ

直井「はい…」

ひさ子「本気か、入江？」

入江「はい…できればみゆきって呼んでほしいです！」

直井「ふざけるな！　愚民が馴れ馴れしく姐さんに！」

ひさ子「だから静かにしててくれ」

直井「わかりました…」

入江「その…ダメですか？」

ひさ子「本気なんだな…わかったよ」

ひさ子「いいよ、ただしビシバシ行くからな！」ﾄﾞﾝ

直井「えぇーーー！？」

入江「はい！　喜んで！」///

関根「うそ、ひさ子先輩もだったの！？」ｺｿ

ユイ「ビシバシってそんなに激しく！？」ｺｿ

遊佐「これは意外な展開ですね…」ｺｿ

84 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:20:46.91 ID:voHzikoo

ひさ子「そうだ、関根とユイもやってくか？」

直井・入江「え！？」

関根・ユイ「あたしたちも！？」

ひさ子「もう遅いし無理はしないでいいけどさ！」

ユイ「しおりん先輩…ひさ子先輩なにか勘違いしてませんか？」ｺｿ

関根「うん…そんな気がする…」ｺｿ

遊佐「ですね…」ｺｿ

ひさ子「いやーまさか入江がこんな真剣に頼んでくるとはなー」

ひさ子「ギターまで用意されたら断れないよ」

直井「あの…姐さん、その女は変態ですよ！」

ひさ子「失礼なことを言うな文人」

直井「すみません…」

入江「あの…ひさ子先輩？」

ひさ子「どうした？」

入江「ゴメンなさい、今のやっぱなしで！」ﾀｯﾀｯﾀ…

85 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:21:44.56 ID:voHzikoo

関根「ちょっと！？　みゆきちいいいいいいいいい！」

ひさ子「……？　なんだったんだあいつ？」

関根「それじゃああたしたちも…」

ユイ「おやすみなさいひさ子先輩！」

遊佐「お騒がせしました」

――空き教室――

入江「はぁ…」ｽﾞｰﾝ

関根「その…ドンマイみゆきち」

遊佐「岩沢さん程ではないですが、ひさ子さんも音楽馬鹿だったことを忘れていましたね…」

ユイ「まあ、次の恋を探せばいいんじゃないですか？」

入江「うん…みんな、今日はありがとね」

入江「結局ひさ子と付き合うことはできなかったけどさ…」

入江「女の子どうしだもん、叶わぬ恋だったんだよ」

入江「けど今日はみんなともっと仲良くなれてよかったと思う！」

関根「みゆきち…」

86 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:23:26.64 ID:voHzikoo

入江「みんなと過ごせて楽しかったよ！」

ユイ「あたしも楽しかったです！」

遊佐「まるでこれで終りみたいな言い方ですね」

入江「だって、あたしの恋は終わっちゃったし…」

関根「友達なんだからこれからもずっと一緒でしょ！」

入江「そう…だね、はは」

関根「それじゃあ、もう遅いし寮に帰ろっか」

入江「うん、あ〜今日は疲れたなー」

ユイ「部屋に戻ってもイチャつくんですか先輩たちは〜？」

関根「ばっ、そんなわけでしょ！」///

遊佐「『あたしがみゆきちを慰めてあげなきゃなー』とか思っているかもしれませんね」

関根「ゆさにゃんまで何言ってんの！」///

入江「しおりん、ありがとね」

関根「いや、本当にそんなこと思ってないからね！」///

入江「そんな隠さなくても〜」

87 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:24:15.98 ID:voHzikoo

関根「だーかーらー！」

椎名「小動物可愛いなり…」///

関根「し、椎名先輩？」

ユイ「なんでここに？」

椎名「みゆきを迎えに来た…」

入江「あ、椎名せんぱ〜い！」ｷﾞｭｰ

椎名「……！？」///

関根「み、みゆきち？」

入江「今日は椎名先輩の部屋で寝てもいいですか？」

椎名「……ああ、もちろんだ」///

入江「ありがとうございます！　それじゃあ行きましょうか！」///

椎名「……あさはかなり」///

関根「みゆきち…あたしを置いて行くのぉー！？」

　　――第二章、完。

88 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/02(木) 23:26:05.68 ID:voHzikoo

今日はここまでです
見直してみたら結構ミスが目に付くな…脳内補完お願いします

89 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/03(金) 00:26:39.67 ID:jd5S5EDO

乙

男連中は基本でないのか、ガルデモと音無日向の絡みを見てみたいかも

まあ主の好きなように頑張ってくれ

90 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/03(金) 20:25:43.33 ID:c8jv4wAO

何だこのスレ
俺得過ぎｗｗｗｗｗｗ

91 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/03(金) 23:22:00.25 ID:D857mcko

――空き教室――

岩沢「…で、なんでこんなに増えてるんや！」

直井「僕は姐さんのお供をしているだけだ、貴様ら愚民に用はない」

大山「僕は椎名さんが入江さんに会いたいって言うから付いてきただけだよ」

椎名「…あさはかなり」ｷﾞｭｰ

入江「…いい匂い」///

ユイ「やっぱみゆきち先輩も大きい方が…」ﾁﾗ

遊佐「胸の大きさを気にしているのですか？」

ユイ「む……ゆさにゃん先輩は胸もゆっさゆさできていいですねー！」

関根「そんな怒らなくても…」

岩沢「あのなぁうちらの練習は見世物じゃないんやで！」

岩沢「お前は入江に抱きつくなや！」ﾋﾞｼ

椎名「…あさはかなり」ｽｯ

入江「あっ…椎名先輩」

ひさ子「まぁまぁ、たまにはこういう賑やかなのも悪くないだろ」

92 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/03(金) 23:23:10.52 ID:D857mcko

岩沢「悪いね！　なんやこの騒がしさは！」

ひさ子「騒がしいのはいつものことだろ…」

直井「そうだぞ貴様、愚民が姐さんに迷惑をかけるな」

岩沢「ガルデモのリーダーはうちなんや！」

岩沢「多少わがまま言ってもええやろ！」

ひさ子「多少だったらいいんだけどな…」

岩沢「あ〜もうムカついてきた〜！」

直井「フン、うるさい奴だ…黙らせてやろうか」

ひさ子「なにする気だよ？」

直井「少し本来の自分を思い出させるだけです」

ひさ子「自分を思い出させる？」

直井「さあ、僕の目を見るんだ…」ｽｯ

岩沢「なんや…」

直井「エセ関西弁を使わない昔の自分に戻るんだ…」

直井「お前は音楽だけを愛すガルデモのリーダー、岩沢まさみだ！」

93 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/03(金) 23:24:20.31 ID:D857mcko

岩沢「………っ」

ひさ子「どうだ岩沢？」ｽｯ

岩沢「………」///

入江「なんか岩沢先輩、顔赤くない？」

関根「催眠術の副作用…かな？」

岩沢「ひ、ひさ子…顔近いってっ」///

ひさ子「え、そう？　悪い」

岩沢「………」///

ユイ「これってまさか…」

遊佐「失敗したんですかね？」

直井「バカな、神に失敗はあり得ない」

直井「貴様らの知っている岩沢と違うと言うなら、それは貴様らの認識が甘いだけだ」

岩沢「さ、みんな何してるの？」

岩沢「早く練習始めようよ」

ひさ子「あ、ああ…」

入江「とりあえず成功ってことでいいのかな？」

94 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/03(金) 23:25:21.57 ID:D857mcko

――

ｼﾞｬｼﾞｬｼﾞｬｰﾝ

ひさ子「ねぇ岩沢、演奏中ずっとあたしのこと見てただけどうかした？」

岩沢「え？　い、いや…なんでもないよ」///

関根「大人しくなってくれたのいいけど…なんかやりづらいね」ｺｿ

入江「そうだねー」ｺｿ

大山「あのさぁ、みんな」

遊佐「なにか気づきましたか？」

大山「うん…もしかして」

大山「岩沢さんはひさ子さんのことが好きなの？」

岩沢「なっ、そんなわけない！」///

直井「今更気付いたのか、貴様は」

入江「まだわかってなかったんですか？」

ユイ「アホですね！」

椎名「…あさはかなり」

大山「ええ、みんなはもう知ってたの！？」

95 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/03(金) 23:28:18.01 ID:D857mcko

大山「すごい発見したと思ったのに！」

関根「まあ、そうですね」

遊佐「ひさ子さんはそのことをどう思ってるんでしょうね？」

ひさ子「え、あたし？」

岩沢「そ、そんなのどうでもいいって…」ﾁﾗ

遊佐「そう言うわりには気になっているようですね」

岩沢「ち、違う…」///

ひさ子「うーん、そうだな…」

全員「………」ｺﾞｸﾘ

ひさ子「あたしも岩沢のことは好きだよ」ﾆｺ

岩沢「………っ」ｶｧ…

………

直井「えええええぇーーーーっ！？」

ひさ子「どうした、文人？」

直井「待ってくださいよ姐さん！」

直井「その女も変態ですよ！？」

96 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/03(金) 23:28:56.38 ID:D857mcko

ひさ子「だから失礼なこと言うなって」

直井「すみません…」

ひさ子「まあ確かに、岩沢は少し変だよな」

ひさ子「けどその音楽に一途な所とか…好きだぜ」

岩沢「こっこんな所で変なこと言わないでよっ！」///

直井「そうですよ姐さん、考え直してください！」

ひさ子「なにを考え直すことがあるんだよ？」

入江「そうです女の子同士なんておかしいですよ！」

関根「みゆきちがそれを言うの…？」

ひさ子「入江までなに言ってるんだ…」

入江「入江じゃなくてみゆきって呼んでくださいっ！」ｸﾞｯ

直井「待て、図に乗るなよ貴様！」

入江「なにか？」

直井「愚民が姐さんに名前を呼んでもらおうなどと…身をわきまえろ！」

入江「ねぇひさ子先輩、あたしのことはどう思ってますか？」

97 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/03(金) 23:30:38.50 ID:D857mcko

遊佐「無視しましたね」ｺｿ

ユイ「しかもなんか積極的になってませんか？」ｺｿ

関根「吹っ切れたんだよ、きっと」ｺｿ

ひさ子「ん？　入江…じゃなくてみゆきのことも好きだよ？」

入江「……ありがとうございます」///

直井「貴様、消してやる！　今すぐ消してやる！」

椎名「みゆき…あさはかなりぃ……」

大山「椎名さん…そんなに落ち込まないで、ね？」

ひさ子「え？　なんでみんなザワついてるの？」

ユイ「あの…ひさ子先輩って天然なんですか？」ｺｿ

関根「変態に常識は通用しないんだよ…」ｺｿ

遊佐「ひさ子さん、一つ質問してもいいですか？」

ひさ子「なに？」

遊佐「岩沢さんやみゆきちさんを好きだと言うのは友人としてですよね？」

ひさ子「ん？　そうだけど？」

98 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/03(金) 23:31:35.01 ID:D857mcko

岩沢・入江「………え」

直井「フン、そういうことだ愚民ども…ひれ伏すがいい」

岩沢「そうだよね……ゴメン、今日はちょっと休むよ」ﾀﾀﾀ…

ひさ子「ちょっと、待てよ岩沢！」

入江「………」ｶﾞｰﾝ

椎名「みゆき…わたしはお前の味方だ」ｷﾞｭｰ

入江「ありがとうございます先輩…」///

ひさ子「おいまさか…岩沢がレズビアンだって言うのは、本当だったのか？」

直井「はい、僕は本来の岩沢に戻しただけです」

直井「あれが本来の姿だった、ということでしょう」

ひさ子「そうか……悪い、あたし岩沢追いかけるわ」

直井「それなら僕もお供します！」

ひさ子「いや、文人はここで待っていてくれ」ﾀｯﾀｯﾀ…

直井「姐さんがそう言うなら…」

関根「岩沢先輩には悪いことしちゃったね…」

99 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/03(金) 23:36:43.81 ID:D857mcko

ユイ「ゆさにゃん先輩、なにも本人の前でバラさなくてもいいじゃないですか！」

遊佐「すみません、勘違いさせておくのもよくないと思いましたので」

入江「ゆさにゃんは悪くないよ！」

椎名「そうだ、おかげでわたしはみゆきを抱けているしな…」///

大山「椎名さんが幸せそうでよかったよ！」

直井「心配しなくても、姐さんならば愚民にも救いの手を差し伸べてくださる…」

直井「貴様らが気負うことではない」

ユイ「あっれ〜？　もしかして気を遣ってるんですか〜？」

直井「馬鹿な、これは神として当然のことだ」

大山「直井くんもたまにはいいことを言うんだね！」

直井「たまにはだと？　貴様消えたいのか？」

大山「ご、ごめん…！」ｻｻｯ

入江「直井先輩、ありがとうございますっ」

関根「いやーこのフォローがなかったら気まずくなってたかもねー」

遊佐「ありがとうございます」ﾍﾟｺｯ

直井「…まったく、貴様らは馬鹿ばかりの集まりだな…」

100 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/03(金) 23:40:43.30 ID:D857mcko

あまり書けなかったけど今日はここまでです
直井って何年生なんだろう、直井先輩より直井くんの方がいいような…
>>89
音無と日向は出しにくいので、番外編みたいな形でならやるかもです

101 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/03(金) 23:44:51.88 ID:jd5S5EDO

乙

まあ一読者の戯言なんであまり気にせず頑張ってくれ

直井は副会長だし3年だと思う

102 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:26:22.03 ID:slKpdZko

――

関根「先輩たち遅いねー」

入江「暇だねー」

遊佐「お茶を淹れました、どうぞ」ｺﾄ

大山「わぁ、ありがとう」

椎名「…小悪魔可愛いなり」///

ユイ「うわ〜抱きつくならみゆきち先輩だけにしてくださいよー」

直井「あまりじゃれ合うな、目障りだ」

かなで「こんにちは」ｶﾞﾗ

入江「あ、かなにゃんこんにちは！」

かなで「かなにゃん？」

関根「またにゃんが増えた！？」

入江「うん、ちっちゃくて可愛いし似合うと思うんだ」

ユイ「むぅ、それを言うみゆきち先輩だってちっちゃいじゃないですかー！」

入江「いやーあだ名は一つだけで十分だよ」

遊佐「身長が小さいのが条件だったとは思いませんでした」

103 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:28:19.12 ID:slKpdZko

椎名「…みゆき、わたしはしいにゃんにはなれないか？」

入江「うーん、椎名先輩は大きすぎるかな？」

椎名「………あさはかなり」ｶﾞｰﾝ

大山「椎名さん、大きいのは悪いことじゃないよ！」

直井「…くだらんな」

直井「立華さん、用があるから来たんでしょう？」

かなで「そうだったわ、ひさ子から伝言を頼まれたの」

関根「ひさ子先輩から？」

かなで「みんな、今日は練習はできそうにないから自由にしていていいそうよ」

かなで「…屋上にいたら二人がやって来て、気まずかったわ」

入江「へぇ…」

遊佐「自由にしていていいと言われても暇ですね」

かなで「あと、もう一つあったわ」

関根「なに？」

かなで「みんなには直井くんと仲良くしてほしいそうよ」

ｼｰﾝ…

104 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:29:22.55 ID:slKpdZko

直井「……なんで僕が」

入江「ひさ子先輩、いいお姉さんだね」

関根「やっぱ姉の目は誤魔化せないんだねー」

直井「まるで僕が友達作りに悩んでいるような言い方を…」

直井「断る、愚民どもと馴れ合う気はない」

かなで「友達になれたらひさ子から直井くんにご褒美があるとも言っていたわ」

椎名「ご褒美…」

遊佐「ですか…」

大山「なにそれ！　気になるよ！」

入江「直井先輩、どうするんですか？」

………

直井「フン、しょうがないな」

ユイ「アホですね！」

直井「なんだと貴様、神に対してアホだと？」

大山「待ってよ直井くん、椎名さんはユイさんも大好きなんだ！」

椎名「……死にたいのか？」

105 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:30:47.83 ID:slKpdZko

直井「神に逆らう気か？」ｷﾞﾛ

関根「ちょっと、仲良くなるって決めた直後に喧嘩しないでくださいよ！」

入江「そうですよ、こんな所ひさ子先輩が見たら悲しむしあたしも悲しみます！」

直井「…チッ」

椎名「…あさはかなり」ｻｯ

ユイ「さすが小悪魔ですね、みゆきち先輩」ｺｿ

入江「なんのことかな？」

ユイ「…いえ、なんでもないです」

遊佐「さあ、せっかくの機会です」

遊佐「皆さんで校舎をまわりませんか？」

関根「お、いいね〜」

入江「かなにゃんも行こうよっ」

かなで「そうね、今日はもう暇だから…」

ユイ「というわけで、レッツゴー！」ｵｰ

――体育館――

入江「盛り上がって出発したけど、この世界じゃ面白い所もないんだよねー」

106 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:32:28.22 ID:slKpdZko

関根「そうだねー女子が集まって釣りって言うのもなんだし…」

遊佐「ギルドは危ないだけで面白い場所とは言えませんね…」

ユイ「肝試し感覚じゃ洒落にならないですしね」

大山「うーん、それじゃあどうするの？」

椎名「…萌ゆるなり」ｷﾞｭｰ

直井「そのオモチャはどこから持ってきたんだ…」

かなで「せっかくだから今しかできないことをしたいわね」

入江「今しかできないことか…」

関根「あたしたちに思いつくことは音楽しかないんだよなー」

………

ユイ「…それなら、その音楽をやればいいじゃないですか！」ｸﾞｯ

入江「音楽？」

ユイ「こんなに人多いんですから、教えてあげるんですよ！」

関根「あ、それいいね〜！」

入江「うん、あたしも賛成かな！」

ユイ「それじゃあまずは空き教室に戻りましょうか！」

107 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:33:41.79 ID:slKpdZko

――空き教室――

入江「えーと、あたしのドラムとしおりんのベースとユイのギターしかないんだけど…」

関根「かなにゃんはキーボード持ってるんだっけ？」

かなで「ええ、持ってるわね」

ユイ「それでも四つで足りないですね…」

遊佐「それではわたしは歌の練習をさせてもらいましょうか」

直井「…まさか、僕もやることになっているのか？」

入江「え、そうですけど？」

大山「うわー僕楽器なんてできるかな〜」

椎名「みゆきのドラム……」///

かなで「それじゃキーボード持ってくるわね」ｶﾞﾗ…

関根「さて、あたしたちが教えるから交代交代でやってもらおうかな？」

椎名「…ドラムだ」

関根「へ？」

椎名「…わたしはドラムがいい」

大山「うわ、椎名先輩がわがままを言うなんて珍しいよ！」

108 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:34:28.67 ID:slKpdZko

椎名「…わがままなど言っていない」

大山「そ、そうだね…」

関根「ええーと、大山先輩と直井先輩はそれでいいですか？」

大山「椎名さんが喜んでくれるなら僕はいいよ」

直井「構わん」

椎名「みゆき、ドラムを教えてくれ」

入江「はいっ、わかりました！」

椎名「………」///

関根「じゃあ二人は何をします？」

大山「直井くんが先に決めていいよ」

直井「僕は何でもいい、貴様が先に選べ」

大山「え、いいの？　ありがとう！」

直井「……フン」

ユイ「…あの二人もなんだかんだ言って仲いいですね」ｺｿ

関根「まあ…そうなのかな？」ｺｿ

遊佐「初めは対立していましたが、心配はいらなかったみたいですね」ｺｿ

109 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:35:51.91 ID:slKpdZko

大山「じゃあ…そうだな、カッコいいからギター教えてよ！」

ユイ「話は聞かせてもらいましたーっ、ここはユイにゃんにお任せください！」

大山「うん、よろしく」

関根「ユイ、大丈夫？」

ユイ「安心してください、あたしももう一人前ですから！」ｸﾞｯ

関根「うん、そうだね…頑張って」

関根「というわけで直井先輩はベースなんですけど…いいですか？」

直井「貴様は黙って見ているがいい」

関根「え、なんで？」

直井「愚民に習うのは気に食わん」

関根「そ、それじゃああたしは何をしてれば…」

直井「黙々と教室中を見て回っていればいいだろう」

関根「は、はあ…わかりました」

入江「それじゃあ始めよっか！」

椎名「ああ……」///

ユイ「はい！」

関根「………」ｼﾞｰ

110 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:36:31.00 ID:slKpdZko

――

遊佐「あ〜あ〜♪」

ｼﾞｬｰﾝ!

入江「そうですっ、上手ですね椎名先輩！」

入江「昔ドラマーとかやってたんですか？」

椎名「……ただの勘だ」

入江「そうなんですか…天才的ですっ！」

椎名「……あさはかなり」///

ｷｨｨﾝ!

大山「こ、こう？」

ユイ「全然違いますよ、こうやって〜こうするんです！」

大山「そんなんじゃわかんないよー！」

大山「ちゃんと教えてよっ！」

ユイ「チッチッチッ…わかってませんね大山先輩は〜」

ユイ「こういうのは感覚でやるものなんですよ！」

大山「だからそんなんじゃわかんないってー！」

111 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:37:24.57 ID:slKpdZko

大山「ああ、カッコよさで選んじゃったけどギターってこんなに難しいものだったんだ！」

ﾄﾞｩﾙｯﾄﾞｩﾄﾞｫｰ!

直井「神に不可能はない！」

関根「………」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

♪♪♪

かなで「フンフーン♪」

――

遊佐「皆さんお上手ですね…大山さんを除いて」

関根「天才肌の椎名先輩になぜか何でもできる直井先輩…大山先輩は教師が悪かったとしか…」

ユイ「ええ〜あたし教えんの頑張りましたよー！」

入江「まああれが普通だから…」

大山「うう…ひどいよみんな！」

大山「普通なんて嫌だ、僕もすごい人になりたい！」

直井「これが神と愚民の差だ！」

椎名「あさはかなり」

かなで「素敵な音色…」ﾎﾟｰ

112 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:38:27.41 ID:slKpdZko

入江「かなにゃんも楽しそうでよかったぁ」

関根「そういえば大山先輩って今はなんの役なんですか？」

大山「え、何の話？」

関根「だって聡くんの役は直井先輩に負けて店員さんの役もギター売っちゃったから失くなって…」

大山「ああ、そのことか」

大山「話してなかったっけ、僕…もうキャラがないんだよ！」

関根「えっと…つまり？」

大山「僕はもう何でもないんだよ…椎名さんのおまけさ」

大山「君たちも僕のこと特徴がないのが特徴って言いたいんでしょ！」

関根「いや、言いませんけど…」

大山「そう…僕の唯一の特徴すら言ってくれないんだ…」

関根「え、言ってほしかったんですか！？」

大山「くそ、やっぱり普通なんて大嫌いだ！」

椎名「……大山」

大山「なに、椎名さん？　また可愛いものでも見つけた？」

椎名「ああ…」

113 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:39:22.18 ID:slKpdZko

大山「そうなんだ、椎名さんは良いね…」

椎名「……大山っ」ﾀﾞｷ

大山「えっ椎名さん！？」ｱﾀﾌﾀ

椎名「お前はキャラが立ってなくても、ここにいるじゃないか…」ｷﾞｭｰ

大山「それは椎名さんのおまけとして…」

椎名「大山、お前はわたしのおまけなんかじゃない」

大山「そんな…じゃあ椎名さんは僕にも特徴があるって言ってくれるの？」

椎名「ああ…言ってやる」

大山「どんな……」

椎名「お前はこんなにも可愛いじゃないかっ！」///

大山「椎名さん…っ！」///

ユイ「………なんですかこれ」ｺｿ

関根「さぁ…なんだろ」ｺｿ

入江「ひっ、直井先輩が二人のこと睨んでる！」ﾋﾞｸ

遊佐「まだ怖いんですか…」ｺｿ

直井「椎名…」

114 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:40:50.17 ID:slKpdZko

関根「えっ」

入江「名前を呼んだっ！？」

直井「いや、椎名さん…」

直井「これからは貴方のことを、姐さんとお呼びしてもいいですか！」

椎名「………」

大山「ええーっ！？」

直井「なにか言ってください…」

椎名「………直井」

ユイ「さっきまでいい感じな雰囲気だったのに、怒ってるんじゃないですか〜？」ｺｿ

遊佐「修羅場ですか…」

入江「ひぃぃっ！」

直井「………」

椎名「…よく見ると、お前も可愛いなり」///

直井「姐さん…ありがとうございます！」

大山「えっ直井くんはキャラだけじゃなくて椎名さんも僕から奪うの！？」

椎名「…あさはかなりっ」ｷﾞｭｰ

115 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:43:02.63 ID:slKpdZko

大山・直井「うっ」

椎名「ああ……」///

大山「椎名さん苦しいよっ、せめて一人ずつにして！」

直井「くっ、愚民め姐さんから離れろ！」

椎名「あさはかなりいいい」ｷﾞｭｰ

大山・直井「ううっ！」

大山「直井くん、文句なら椎名さんに言ってよーっ」

直井「くぅううっ！」

椎名「あさはかなりぃぃいいい」///

116 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/04(土) 23:49:00.37 ID:slKpdZko

最近あまり書けないなぁ…遅筆ですみません
最初は勢いで書けたんですが展開を思いつかなくて苦労してしまう
完結はさせるんでゆっくり見守ってください

117 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/05(日) 23:25:04.04 ID:AOaZeoQo

――

入江「椎名先輩、落ち着きました？」

椎名「…すまない、取り乱してしまった」

大山「いやー椎名さんと直井くんが仲良くなってくれたみたいで良かったよ！」

椎名「それも大山のおかげだ」

大山「ええーそうかな？　照れちゃうな〜」

直井「貴様はもう用済みだ、さっさと消えろ」

大山「直井くんはもう少し別の言い方してよ！」

関根「は、ははー」

ユイ「ねぇしおりん先輩、こんなに上手いんだったら今日ライブできるんじゃないですか？」

関根「ライブ？」

ユイ「岩沢先輩とひさ子先輩にサプライズで見せてあげるんですよ！」

ユイ「新生ガルデモの誕生です！」

遊佐「それいいですね」

入江「うん、先輩たち喜んでくれるかも！」

入江「かなにゃん、今日体育館でライブしてもいいかな？」

118 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/05(日) 23:25:48.52 ID:AOaZeoQo

かなで「今日？　わかった、先生に申請しておくわ」

入江「ありがとう！」

ユイ「生徒会長を味方につけると無敵ですね…」

関根「ちょっと、今日いきなりで大丈夫なの？」

関根「特にギター！」

大山「そうだよ！　僕ライブでギターやりきる自信なんてないよ！」

遊佐「大丈夫ですよ大山さん、ギターはユイにゃんさんにお任せしておけば」

大山「あ、そうか！　よかったぁ！」

大山「…って、え？」

遊佐「だから、大山さんが心配する必要はありませんよ」

大山「なんで！？　僕だけガルデモに入れないの！？」

遊佐「はい…」

大山「うう…やっぱり僕はいらない子なんだ…」

ユイ「大山先輩、元気出してください！」

ユイ「こんなこともあろうかと、こんなものを用意しました！」ﾋｮｲ

大山「これ…マラカス？」

119 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/05(日) 23:27:22.82 ID:AOaZeoQo

ユイ「はい、大山先輩はマラカス担当です！」

入江「ノリノリで振ってるだけでいいですよ！」

大山「う…うん、これで僕もガルデモメンバーの一員なの？」

遊佐「そうなりますね」

大山「そ、そうなんだ…喜んでいいのかな…」

ユイ「はい、喜んでください！」

大山「そうか…じゃあライブに向けてテンション上げていかないとねっ！」

関根「ねぇマラカスなんてどっから持ってきたの？」ｺｿ

ユイ「体育倉庫に落ちてましたっせっかくなんで持ってきたんです」ｺｿ

入江「役に立ってよかったね〜」ｺｿ

大山「ヤッター！　うっひょー！」

直井「……僕たちは男だが？」

大山「あ…そういえばそうだ！」

大山「やっぱりガルデモのメンバーにはなれないんだ〜！」

関根「そういえばそうですね…」

120 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/05(日) 23:28:41.99 ID:AOaZeoQo

入江「それじゃあガールズじゃなくなっちゃいますね」

ユイ「うーん、まぁこまかいことはいいんじゃないですか？」

椎名「……可愛いは正義だ」

大山「可愛いって…喜んでいいの？」

遊佐「ガルデモの一員になれるんですから、喜んでいいのでは？」

直井「ああ…椎名姐さんが僕のことを可愛がってくれるっ」///

大山「な、直井くんは喜びすぎじゃない？」

直井「黙れ愚民」

大山「…ごめん」

かなで「じゃああたし職員室行ってくるわね」ｶﾞﾗ…

入江「うん、お願い」

入江「よーし、それじゃあかなにゃんいないけど練習始めようか？」

――

かなで『生徒会から連絡です』

入江「あっかなにゃんの声！」

かなにゃん『今夜、体育館にて新生ガールズデッドモンスターのライブを行います』

121 ：予測変換でにゃんが出てしまった気にしないでください ◆L29nyWkVmk ：2010/09/05(日) 23:31:39.80 ID:AOaZeoQo

かなで『みなさん是非体育館に起こしください…』

関根「宣伝もしてくれるんだ…」

ユイ「生徒会長の特権ってすごいですね…」

遊佐「岩沢さんとひさ子さんも来てくれるといいのですが」

大山「うわ〜僕緊張してきちゃったよ！」

直井「フン、神であるこの僕を差し置いて生徒会長に頼むとは、愚かな連中だな」

直井「まあ頼まれた所で力を貸す気はないが」

椎名「…直井、スティックを落としてしまった。拾ってくれないか」

直井「わかりました姐さんっどうぞ！」

椎名「みゆきのスティック…」///

直井「椎名姐さんが使ったスティック…」///

ユイ「二人ともアホですね！」

――同刻、屋上――

ひさ子「新生ガルデモ？」

岩沢「なんだろうね、あいつらがまた何かしたのかな？」

ひさ子「さあ…でも、なんか面白そうだ」

122 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/05(日) 23:32:45.28 ID:AOaZeoQo

岩沢「うん、そうだね…」

岩沢「今夜観に行く？」

ひさ子「ああ、なんだか知らないけど…」

ひさ子「あたしたちが観に行かなきゃな」

岩沢「そうだね、仲間だもんね…」

ひさ子「そうだぜ、相棒」

岩沢「ふふ、ひさ子男みたいだよ？」

ひさ子「えっ、そう？」

岩沢「…まぁ、そういう所も嫌いじゃないけどね」///

ひさ子「なっ……バカ」///

岩沢「………今日はごめんね」

岩沢「あたしどうかしてたよ」

ひさ子「いや、あたしの方こそ悪かった！」

岩沢「…ひさ子はガルデモは好き？」

ひさ子「？　好きだよ？」

岩沢「あたしも好きだよ、ガルデモのメンバー全員ね」

123 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/05(日) 23:33:37.89 ID:AOaZeoQo

ひさ子「…あたしもだ」

岩沢「…っと、暗い話になっちゃったね」

岩沢「空き教室行く？」

ひさ子「いや、今行ったらあいつらの邪魔になっちゃうし」

ひさ子「後で思いっきり褒めてやろうぜっ」

岩沢「そうだね…じゃあ校舎でも見て回ってるか」

――対天使用作戦本部――

ゆり「新生ガルデモか…彼女たちも頑張ってわねー」

かなで「ゆり、こんにちは」

ゆり「あら、かなでちゃんじゃない」

ゆり「珍しいわね、何か用？」

かなで「うん…今の放送聞いた？」

ゆり「あ、新生ガルデモのライブってやつ？」

かなで「そうよ、みんな頑張ってるから…今夜来てね」

ゆり「ええ、もとからそのつもりよ」

ゆり「…それにしても、かなでちゃんもすっかりガルデモファンねー」

124 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/05(日) 23:34:19.70 ID:AOaZeoQo

かなで「…そうなの？」

ゆり「え、かなでちゃんガルデモ好きでしょ？」

かなで「好きだけど…あたしはガルデモのファンだったの？」

ゆり「彼女たちの曲口ずさんでたら、それはもうファンって言えるんじゃないかしら？」

かなで「そうなんだ…まさみカッコいいわよね」

ゆり「そうね、そういえばさっき岩沢さんとひさ子さんが廊下に駆け込んでくの見たけど…」

ゆり「何かあったのかしら？」

かなで「彼女たちなら大丈夫よ」

ゆり「？」

岩沢「ゆりー今暇？」

ひさ子「あ、かなでもいたんだ」

かなで「ほらね」ｺｿ

ゆり「？」

――空き教室――

かなで「ただいま」ｶﾞﾗ

入江「かなにゃんお疲れ様〜」

125 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/05(日) 23:35:55.21 ID:AOaZeoQo

関根「先生の許可貰ったっぽいね」

遊佐「宣伝もしてくれたようで」

かなで「ええ、バッチシよ」

ユイ「お疲れ様ですにゃん☆」

かなで「……？」

かなで「時間もないし練習しましょうか」

ユイ「あの〜無視しないでくださいよ！」

ユイ「ほら、先輩たちも一緒ににゃん☆ってやりましょう！」

関根「ええ〜メンド臭いよー」

入江「恥ずかしいしね〜」

ユイ「も〜あたしだけでもやりますっ、ユイにゃん☆」

椎名「か、可愛いなり…」ｷﾞｭｰ

ユイ「う゛〜っ！」

直井「なっ姐さん！？」

直井「くそっ、僕はどうしたら…！」

ユイ「にゃん☆ってやれば抱きついてくれますよ〜っ！」

126 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/05(日) 23:36:53.74 ID:AOaZeoQo

直井「にゃ、にゃん…だと」

椎名「みゆきもやってくれないか？」

入江「えっ、あたしですか？」

椎名「ああ…お前がやってくれたらわたしは…」///

入江「ちょっと…それは恥ずかしいです…」

大山「入江さん！　僕からもお願い！　椎名さんのためににゃん☆ってやって！」

入江「ええ〜」

関根「みゆきち、思い切ってやっちゃいなよ〜」ｺｿ

直井「やめろ！　姐さんの前で絶対に無様な姿を晒すな！」

入江「え〜あたしはどうすれば〜」

遊佐「では、みゆきちさんがやるならわたしもやりましょう」

遊佐「それでいかがですか？」

入江「そ、そうだね〜ゆさにゃんのにゃん☆は見たいし…」

入江「えいっ、みゆにゃん☆」///

遊佐「……ゆさにゃん☆」

直井「待てっ貴様ら！」

127 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/05(日) 23:38:07.30 ID:AOaZeoQo

直井「くっ…あやにゃん☆」

椎名「ここが…天国か……」ｷﾞｭｰ

大山「まずい！　このままだと椎名さんが幸せすぎて消えちゃうよ！」

ユイ「ぐるじいです〜！」

関根「…あれ、あたし出遅れちゃった？」

大山「いや〜なんか蚊帳の外で悔しいね」

関根「あたしたちはノーマルですからね〜」

大山「うん、みんな特徴があって羨ましいな〜」

関根「いや、そういう意味じゃないんですけど…」

かなで「かなにゃん☆」

かなで「…こんな感じかしら」

128 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/05(日) 23:43:33.60 ID:AOaZeoQo

今日の投下はここまでです

129 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 00:29:21.77 ID:zk/AULEo

今書いていますがキリが悪くて今日は投下できそうにないです、ゴメンなさい
とりあえずそれだけ報告しに来ました

130 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:29:56.21 ID:zk/AULEo

――体育館――

関根「ようやく本番だね」

ユイ「ぎりぎりまで練習したけど不安です〜」

入江「ゆさにゃんも歌頑張ってね！」

遊佐「はい、全力を尽くします」

直井「僕たちの演奏を愚民どもに見せ付けてやりましょう！」

椎名「…あさはかなり」

大山「マラカスやるぐらいだったら僕いらないんじゃないかなー」

かなで『今日は新生ガルデモのライブにお越しいただきありがとうございます』

関根「さ、そろそろ時間だよ」

関根「みんな頑張ってね！」

入江「あたしたちは観客席で応援してるから！」

ユイ「はい、期待しててください！」

かなで『それでは早速始めましょう』

かなで『一曲目はCrow Song！』

131 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:30:35.75 ID:zk/AULEo

――

♪♪♪

遊佐『背後にーはシャッターの壁♪』

岩沢「Crow Songかー」

ひさ子「へぇ遊佐のやつ歌なんて歌うんだ」

ゆり「新生ガルデモってなにかと思ったけど、彼女たちだったのね」

ゆり「ユイに遊佐さんに椎名さんにかなでちゃん…直井くんと大山くんも…」

岩沢「女子メンバーだけじゃなくて男子まで…あれ、ゆりは？」

ゆり「あたし？　新生ガルデモなんてさっき知ったばかりだけど…」

ゆり「もしかしてあたしだけハブられてる！？」

岩沢「ふーん、嫌われてるんじゃない？」

ゆり「そ、そんなわけないじゃないっ」

ゆり「あたしはリーダーよ？　他の子が人気すぎるだけよ！」

岩沢「…かもね」

ひさ子「まぁまぁ嫌われてはないから心配すんなって」

ひさ子「それにしても、あいつらいつ練習してたんだろうなー」

132 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:31:27.27 ID:zk/AULEo

関根「今日始めたばっかですよひさ子先輩！」

入江「ゆさにゃんは前からこっそり練習してたらしいですけどねー」

ひさ子「あ、関根と入江」

岩沢「じゃああのメンバーでやってるのは偶然なの？」

関根「はい、たまたま空き教室に集まってたメンバーでやっただけです」

入江「みんな天才的に上手くてビックリしちゃいましたよ」

ひさ子「一日でライブやるのに都合いい設定だな」

岩沢「そう…じゃあゆりがハブられてたわけじゃないんだね」

ゆり「そうなの、安心したわ…」

関根「あ、先輩もやってみますか！」

入江「楽器は何がいいかな〜？」

ゆり「そ、そうね…Crow SongとかAlchemyとかなら歌えるけど…」

ひさ子「え、歌えるの？」

関根「もしかして先輩も陰で練習してたり？」

ゆり「へ？　いや、そういうわけじゃないけどっ」

岩沢「ゆり…あんたも…」

133 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:32:37.59 ID:zk/AULEo

ゆり「いやだから違うって！」

ひさ子「まぁそんなことより歌聴こうよ」

岩沢「そだね」

ゆり「勘違いしたまま話終わらせないでよ〜！」

――

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

遊佐『次は立華かなでさんでMy Soul,Your Beats!です』

♪♪♪

かなで『目覚めてーは繰り返す♪　眠い朝はー♪』

関根「…そろそろですね」

ひさ子「？　なに？」

入江「先輩たちスタンバイしましょう！」

岩沢「え？　新生ガルデモのライブなのにあたしたちが何かするの？」

関根「はい！　早く行きますよっ」

入江「楽器も用意してますから！」

ひさ子「わ、わかったから引っ張んなって」

134 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:33:30.61 ID:zk/AULEo

岩沢「それじゃ、あたしたち行ってくるね」

ゆり「え？　みんな行くならあたしも…」

関根「いえ、先輩はここで待っていただいて結構です！」ﾀｯﾀｯﾀ…

………

ゆり「やっぱりあたしだけハブられてる！？」

――

岩沢「で…あたしは何をすればいいの？」

関根「それはですね〜あたしたち第一期ガルデモと新生ガルデモを合わせたっ」

入江「岩沢先輩とユイにゃんのツインボーカルですよ！」

ひさ子「新生ガルデモの誕生にあたしたちが首突っ込んでいいの？」

関根「いやーやっぱ二人のカリスマが出た方が盛り上がると思います！」

入江「ユイにゃんも岩沢さんと一緒に歌いたがってますし！」

岩沢「うーん、でもドラムとベースは一つずつしかないでしょ？」

ひさ子「そうだぜ、あんたたちはどうすんの？」

関根「あたしたちは応援してます！」

入江「はい、あたしたちはあくまでサポート役ですから」

135 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:34:35.62 ID:zk/AULEo

関根「だからっ、先輩たちは舞台に上がってください！」

岩沢「………」

ひさ子「…わかったよ。岩沢、行こうぜ」

岩沢「え、いいのひさ子？」

ひさ子「ああ、ユイの願いも叶えてやらないといけないしな」

岩沢「そう…わかった、あたしも歌うよ」

遊佐『それでは、次は――』

関根「ほらっ早く行ってください！」ﾄﾞﾝ

入江「ユイにゃんと一緒にAlchemy歌ってくださいね！」

遊佐『な、なんとー岩沢さんとひさ子さんの登場です！』

関根「よしっ台本通り！」

入江「あたしたちだけ舞台に上がれないのはなんか悲しいね〜」

関根「うん…けど、まぁこういうのもいいんじゃない？」

入江「そうだね、他の人を応援するのも悪くないよっ」

遊佐「わたしはもう少し歌いたかったのですが」

関根「…はは、ゴメンねゆさにゃん」

136 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:37:07.00 ID:zk/AULEo

遊佐「いえ、冗談です」

遊佐「わたしはもう十分楽しみましたので」

入江「ゆさにゃんの歌もよかったよ！」

遊佐「そうですか？　ありがとうございます」

関根「っと、そろそろ始まるみたいだね」

♪♪♪

岩沢・ユイ『無限にー生きたい♪　無限にー生きられたらー♪』

入江「ユイにゃん楽しそうだね〜」

関根「直井先輩も姐さんたちと演奏できて楽しそうだね」

遊佐「椎名さんや大山さんも輝いて見えますね」

関根「マラカス振って輝く人ってどうなの…」

入江「みんな楽しそうだな〜」ｼﾞｰ

関根「…みゆきちは楽しくない？」

入江「え？」

遊佐「さっきから笑ってませんよ」

入江「そう？」

137 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:38:59.82 ID:zk/AULEo

入江「いや、見てるだけでも楽しいけど…」

関根「あたしもガルデモメンバーなのに悔しい〜って感じ？」

入江「ん〜少しあるかも？」

関根「まぁいらない子って言われても仕方ないかな〜」

入江「そうだね、あたしたち地味だもん」

………

遊佐「…お二人はいらない子じゃありませんよ」

入江「慰めはいらないよゆさにゃんっ」

関根「そうそう、別に落ち込んでるわけじゃないし」

遊佐「そうですか、では一言だけ」

遊佐「…説教みたいなことは言えませんが、わたしはお二人のこと好きですよ」

関根「なっ……」///

入江「え……」///

遊佐「なぜ照れるんですか？」

関根「だって、好きって…」///

入江「まあ…あたしもゆさにゃんのことは大好きだよ？」///

138 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:40:55.27 ID:zk/AULEo

遊佐「…なに言ってるんですか…」///

関根「まったく…みゆきちは節操なしなんだから〜」ｸﾞﾆｸﾞﾆ

入江「う〜やめてよしおりん、ほっぺた取れる〜」

遊佐「みゆきちさんとしおりんさんもすごく仲いいですよね」

関根「そう？」

入江「かな？」

遊佐「はい、ラブラブなカップルみたいに見えますよ」

入江「それは言い過ぎだよ〜」

遊佐「いえいえ、二人は意識してないんですか？」

関根「別に…みゆきちは？」

入江「あたしも特に…」

遊佐「そうですか、では好きではないと」

入江「いやっしおりんのことももちろん大好きだけど…」

関根「あたしもみゆきちのことは好きだけど…」

関根「付き合うとかそういうことは考えてないね」

入江「うん、しおりんはなんか違う感じ」

139 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:41:27.22 ID:zk/AULEo

遊佐「違う感じ？　わたしやユイにゃんさんとは比べられないと？」

入江「そうだね〜いつも隣にいるのが当然…みたいな？」

関根「あ〜わかる気がするね」

遊佐「それでは…わたしがどちらか片方を奪ってしまったら、どう思いますか？」

入江「え？」

関根「それってどういう…」

遊佐「ですから、たとえばわたしがみゆきちさんと付き合ったとします」

遊佐「そうしたらしおりんさんはどう思いますか？」

関根「ん〜〜〜」

入江「どう思うのしおりん？」

関根「ん〜……わかんないよ」

遊佐「というと？」

関根「ゆさにゃんとみゆきちが付き合った時あたしがどう思うかなんて今はわからないよ」

関根「もし本当にそうなったら、そん時にわかるかもね」

遊佐「…そうですか」

遊佐「ではみゆきちさん、わたしと――」

140 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:42:14.25 ID:zk/AULEo

かなで『…みなさん、今ここにいないガルデモメンバーがいます』

関根「あれ？　もう曲終わったの？」

入江「あ〜全然聴いてなかった〜！」

遊佐「………」

岩沢『ドラムの入江、ベースの関根、そして新生ガルデモのボーカル遊佐』

ユイ『このライブを陰で支えてくれた方々ですっ！』

ユイ『今あたしが幸せなのもっ、その三人のおかげでずぅう』ｳﾙｳﾙ

ひさ子『ほら、泣くなよユイ』ﾌｷﾌｷ

直井『あっ、姐さんのハン――！』

椎名『…あさはかなり』ｸﾞ…

直井『ずみまぜん〜…』

岩沢『さぁ三人共出て来いよ！』

関根「なんか呼ばれてるね」

入江「うん、早く行こうよ！」

遊佐「…はい」

ﾀｯﾀｯﾀ…

141 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:46:08.96 ID:zk/AULEo

岩沢「こっちこっち」ﾉｼ

関根「えっと…なんですか？」

ひさ子「あんたたちが頑張ったんだから締めるのもあんたたちだろ」

岩沢「そうそう、最後の挨拶ぐらいはあんたたちがさ」

遊佐「みゆきちさん、マイクどうぞ」

入江「あ、ありがと」

ユイ「しおりん先輩もっ」

関根「あっ、うん」

入江「それじゃあ…えーと」

関根『みんな今日は来てくれてありがと〜！』

入江『うん、これで新生ガルデモのライブは終わりです！』

ﾜｰﾜｰ!

関根『このライブでみんながガルデモのことをもっと好きになってくれたならよかったです！』

入江『あたしたちもね、メンバー同士絆が深まったと思います！』

岩沢『あたしたちはみんなで一つのガルデモだからね！』

関根『それじゃこれで閉幕です！』

全員『ありがとうございました！』

　　――第三章、完。

142 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:47:10.13 ID:zk/AULEo

関根「いい！　すごくいいよゆさにゃん！」

関根「ひさ子先輩を直井先輩の姐さんにしたり大山先輩と椎名先輩とか最高！」

関根「さすがいつも監視してるだけあるね！」

遊佐「そうでしょう」

関根「うん、ていうかゆさにゃんって呼んでほしかったの？」

遊佐「…い、いえそういうわけではありませんが」

関根「でもさぁ、なんであたしとみゆきちがカップルみたいに見えるの？」

遊佐「事実でしょう？」

関根「いやいや、おかしいって」

遊佐「それに自分でも第一章で入江×関根こそ至高とか書いてるじゃないですか」

関根「いや、それは自虐ネタとしてっ！」

遊佐「…自虐ネタですか」

遊佐「ではこれもネタです」

関根「……むぅ」

遊佐「まぁいつものイタズラに対する罰ゲームだと思ってください」

遊佐「この程度で済むんですから安いものでしょう？」

143 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:48:02.09 ID:zk/AULEo

関根「そ、そう…かな？」

入江「へぇ入江×関根か〜」ﾎﾞｿ

関根「うん、おかしいと思うよね〜」

関根「――って、みゆきち！？」

入江「二人でこそこそ何やってるのかと思ってたけど…」

入江「まだ諦めてなかったんだね」

関根「そ、そりゃあ書き始めちゃった以上途中では終われないよ！」

遊佐「そうですね、では続きはお一人でどうぞ」ｽﾀｽﾀ

関根「え？」

関根「ちょっと、待ってよ〜！」

関根「みゆきちっ、なんでゆさにゃんを通してあたしを通さないの！？」

入江「ゆさにゃん？」

入江「まぁしおりんは逃がすわけにはいかないから〜」ﾆｺ

関根「こ…小悪魔じゃなくて悪魔になってるよみゆきち！」

入江「そうだ！　せっかくだから、先輩たちにも読んでもらおっかな！」

入江「できれば続きも書いてもらおう！」

144 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:49:05.88 ID:zk/AULEo

関根「それはダメだって！」

関根「売り物だから…ね、返してっ！」

入江「へぇ…こんなものを人に売るんだ〜」ﾆｺﾆｺ

関根「う、嘘ですっ！」

関根「もしそれを他の人に渡してインチキ書いたら許さないからね！」

入江「インチキ書いてるのはしおりんでしょ〜…」ｺﾞｺﾞｺﾞ…

関根「ゴメンなさひっ！？」

入江「それじゃあ、あたし渡しに行くから」

入江「しおりんは怯えて待っててね〜」ﾉｼ

関根「そんな…ビビるのはみゆきちの役目なのに…」

関根「こんなの…立場が逆転してるよーーーっ！」

こうしてあたしのお宝ノート『がるでも！』は悪魔の手に渡ってしまったのでした。
みゆきちはやっぱり鬼畜外道の小悪魔だ！

145 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/07(火) 22:56:07.81 ID:zk/AULEo

今日はここまでです
やっぱつまんないかなぁ…もっと面白いものが書けるよう精進しよう

146 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/08(水) 23:05:28.83 ID:KR93MCgo

――空き教室――

ゆり「作戦は順調よ」

遊佐「そうですか、ありがとうございます」

ユイ「？　なんの話ですか〜？」

ゆり「ギルドに頼んで肝試しの準備をしてもらってるのよ」

遊佐「地下をお化け屋敷にしてしまおうという計画です」

ユイ「肝試し？」

ユイ「みゆきち先輩を怖がらせよ〜とかですか？」

椎名「なんだと？」

遊佐「鋭いですね、その通りです」

ゆり「…隠しておくのは無理なようね」

ゆり「遊佐さん、話してしまっても構わない？」

遊佐「はい、泥沼の奪い合いになるのも好都合かと」

ユイ「？？？」

ゆり「それじゃあ簡単に説明するわね」

ゆり「まず作戦名なんだけど、『ドキッ☆　女子だらけの肝試し作戦！』よ」

147 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/08(水) 23:06:23.57 ID:KR93MCgo

ユイ「なんですかその作戦名は…」

ゆり「まぁ静かに聞いてなさい」

ゆり「この作戦の目的はずばりっ！」

ゆり「怖がった入江さんに抱きついてもらうのよ！」

ユイ「ええっ！？」

椎名「なんだとっ！？」

大山「すごい作戦だねゆりっぺ！」

ゆり「ふふ、食いついて来たわね…」

ゆり「ええ、あなたたちの思いはわかっているわ」

ゆり「けどね、この作戦はムードが大切なのよ」

椎名「ムードだと？」

ユイ「どういうことですか？」

ゆり「女の子との肝試しよ？」

ゆり「そんなの決まってるじゃない…」

遊佐「みゆきちさんと一緒に歩けるのは一人だけ、ということです」

全員「………ッ！？」

148 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/08(水) 23:07:00.14 ID:KR93MCgo

ユイ「はいはい！　その役目はユイにゃんのものですっ！」

椎名「待て、ここはこのメンバーで一番頼りになるわたしの出番だろう」

大山「僕は…参加する権利ないんだよねー…」

ゆり「なんで一番大事な所だけ遊佐さんが言っちゃうのよ！」

遊佐「すみません、ゆりっぺさんがあまりにも焦らすので」

ユイ「肝試しって言うのはですね〜明るくて元気な子と一緒に回った方が楽しいんですよ〜」

ユイ「そう！　ユイにゃんのことです！」

椎名「お前は小さすぎて逆に抱きつく側だろう」

ユイ「なんだと〜あたしのどこが小さいんじゃゴラァ！」

ユイ「そういう先輩だってみゆきち先輩に抱きつきまくりじゃないですか〜！」

椎名「それはみゆきが可愛すぎるからだ」

椎名「小悪魔もいいが小動物には勝てん」

ユイ「むっ、ならその可愛い小悪魔ユイにゃんに譲るべきですよ！」

ユイ「小動物と小悪魔が合わさって可愛さは二倍三倍と留まることをしりません！」

椎名「この二度とない機会をわたしが逃すと思うのか？」

椎名「だいたいお前はいつみゆきのことを好きになった？」

149 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/08(水) 23:08:08.93 ID:KR93MCgo

ユイ「いつ好きになったかなんて関係ないです！」

ユイ「先輩と後輩の愛に理由なんていらないんですよ！」

椎名「…そうか、いいだろう」

椎名「どちらがみゆきのパートナーに相応しいか勝負だ」

ユイ「望むところです！」

大山「まぁまぁ喧嘩はやめようよ〜」

大山「そういえば岩沢さんたちがいないのもこの作戦が理由なの？」

ゆり「そうよ、彼女たちには対象を惹きつけてもらってるわ！」

――川原――

関根「あの〜なんでこんな場所で練習なんですか？」

ひさ子「たまには気分転換した方がいいだろ？」

入江「水着だと恥ずかしくて練習になりませんよ〜」

入江「川が誘惑してきて気が散っちゃいます！」

関根「みゆきち自身も誘惑してるね〜にしし」

入江「な、なに？」

関根「それっ！」ﾊﾞｯ

150 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/08(水) 23:08:56.56 ID:KR93MCgo

入江「きゃっ、やめ…しおりんっ！」

関根「少し大きくなった〜？」

ひさ子「なんだかんだ楽しそうじゃないか」

ひさ子「岩沢、そろそろ休憩にしてもいいか？」

岩沢「ん、そうだね」

ひさ子「よし、あんたたち川で遊んでいいよ！」

関根「やった〜！」

入江「引っ張んないでよ〜！」

ひさ子「岩沢はどうする？」

岩沢「あたしはここで見てるからひさ子は泳いできたら？」

ひさ子「そっか、じゃあちょっと行ってくるよ」

岩沢「うん」

直井「姐さ〜ん僕もお供します！」

ひさ子「文人、いたのか」

ひさ子「仲良くなれたんだからあいつらといればよかったのに」

直井「いえ、僕はいつでも姐さんの側にいます！」

151 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/08(水) 23:10:10.22 ID:KR93MCgo

ひさ子「そうかい、ありがと」

ひさ子「けど友達は大切にな」

直井「わかりました！」

直井「…それと…ご褒美をまだもらってないんですが」

ひさ子「ご褒美？」

ひさ子「あ〜そんなことも言ったっけ」

直井「はい！　それで、ご褒美とはなんですか！」

ひさ子「そうだな〜」

ひさ子「よし、それじゃあ特別に泳ぎを教えてあげるよ」

直井「……はい？」

ひさ子「あんた泳ぐの苦手でしょ？」

ひさ子「だからあたしが教えてあげる」

直井「…はぁ、それが仲良くなったご褒美ですか」

ひさ子「そうだけど、不満？」

直井「いえっ、姐さんが教えてくださるなら喜んで！」

ひさ子「そう、じゃあ早く行くぞ！」

152 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/08(水) 23:11:39.25 ID:KR93MCgo

直井「待ってくださいよ姐さ〜ん！」

――

関根「それ〜！」ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ

入江「も〜やめてよっ」ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ

ひさ子「……ふう」ｻﾞﾊﾞｧ

直井「泳ぐ姿もお美しいです姐さん！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

岩沢「……♪♪」ｼﾞｬﾝｼﾞｬﾝ

――グラウンド――

ユイ「野球で勝負です！」

椎名「……あさはかなり」

ゆり「入江さんと歩けるの一人だけって言ったけど…」

ゆり「こんなので決めなくてもいいんじゃない？」

ユイ「なに言ってんですか〜みゆきち先輩をかけた戦いなんですよ！」

ユイ「スポーツマンシップに則り正々堂々と対決するんです！」

椎名「…わたしの勝ちが見えているが、いいのか？」

ユイ「ふふん、笑っていられるのも今のうちですよ！」

153 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/08(水) 23:13:05.97 ID:KR93MCgo

ユイ「ルールは簡単、先にホームランを打った方が勝ちです！」

遊佐「それではユイにゃんさんが不利だと見受けられますが」

ユイ「なんだとぉ〜」

ユイ「大山、お前が審判だー！」

大山「ええっ、僕なんかがそんな重要な役割でいいのかな〜…」

遊佐「それだとますますユイにゃんさんが不利になると思われます」

大山「そ、そうだよね！」

大山「僕は椎名さんを贔屓しちゃうかもしれないし…」

大山「うん、絶対他の人に任せた方がいいよ！」

ゆり「なんでそんなにやりたがらないのかしら？」ｺｿ

遊佐「さぁ、単純にプレッシャーがかかるからでは？」ｺｿ

椎名「…大山、お前はそんな汚い真似をするのか」

大山「う…ううん！　そんなこと絶対しないよ！」

大山「けどもしものことを考えて、他の人にした方が…」

ユイ「たしかに大山先輩だと信用できませんねー」

大山「…僕、信頼されてないんだね…」

154 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/08(水) 23:13:50.27 ID:KR93MCgo

ユイ「それなら他に誰が――」

かなで「話は聞かせてもらったわ」

ゆり「かなでちゃん！？」

かなで「審判はあたしがやるわ」

ユイ「生徒会長のかなにゃんですかー」

ユイ「いいでしょう、受けて立ちます！」ﾋﾞｼ

椎名「…お前の相手はわたしだ」

155 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/08(水) 23:18:01.10 ID:KR93MCgo

本日の投下はここまでです

156 ：VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]：2010/09/09(木) 23:15:09.76 ID:vPIyF8E0

今日は無いのかな。わりと楽しみにしてますｗｗｗｗ　スレ主頑張ってｗｗ

157 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/09(木) 23:27:48.83 ID:UBaJkKko

>>156
遅くなりましたが今から投下します
挫けそうになってたんですありがたいですねｗｗ

158 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/09(木) 23:28:26.59 ID:UBaJkKko

ユイ「…くらえ」

ユイ「あたしの消える魔球――！」ｽｯ

大山「うわっ、ホントに投げた球が消えちゃったよ！」

大山「僕すごいもの見ちゃった〜！」

遊佐「…大きく方向がずれただけです」

かなで「ボール」

ユイ「ちっ、球の軌道をズラすとはやりますね！」

ゆり「あなたが下手なだけじゃない！」

ゆり「遠くまで取りに行かせないでよね！」ｽｯ

ユイ「すみませ〜ん」

ユイ「次は必ず当ててやります、覚悟してください！」

遊佐「ルールを間違えてますね」

椎名「……来い」

ユイ「…ふん」

ユイ「うおりゃああああああ！」ｽｯ!

大山「ストレート！」

159 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/09(木) 23:29:27.49 ID:UBaJkKko

大山「これなら…！」

椎名「はっ！」ｶｷｰﾝ!

ユイ「え……」

大山「おお……」

かなで「ホームラン」

大山「すごいよ椎名さん！」

椎名「フン、これが力の差だ」

ユイ「まだです！　まだあたしの番があります！」

ゆり「遊佐さん、新しいボール取って」

遊佐「はい、どうぞゆりっぺさん」

ゆり「この回でホームラン打たなきゃユイの負けだからね！」ｽｯ

ユイ「わかってます！」

椎名「…覚悟はいいか？」

ユイ「はい、絶対に勝ちますよ〜！」

椎名「とう！」ｽｯ

ユイ「ふん！」ｽｶｯ

160 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/09(木) 23:30:19.71 ID:UBaJkKko

ﾊﾟｼｨ!

ゆり「ちゃんとボールを見て！」ｽｯ

ユイ「ボールを…見る」

椎名「いくぞ」

ユイ「はい！」

椎名「……」ｽｯ

ユイ「……うわっ！」ﾋﾞｸ

ﾊﾟｼｨ!

かなで「ストライク」

ゆり「もう次は無いわよ！」ｽｯ

ユイ「言われなくてもわかってますよ！」

椎名「……」ｽｯ

ユイ「！」ｶｧﾝ!

かなで「ファール」

ユイ「くそ〜当たったのに！」

ゆり「その調子よ、頑張りなさい！」ｽｯ

161 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/09(木) 23:31:16.39 ID:UBaJkKko

椎名「…次で終わらせる」

ユイ「…打ってやります」

椎名「……！」ｽｯ!

大山「速い！」

遊佐「ピンチです」

ユイ「……それっ！」ｶｧﾝ

かなで「ファール」

大山「またか〜」

遊佐「これは長引きそうですね」

――川原――

入江「ひゃっ！？」///

関根「……気持ちいい〜」ｽｲｽｲ

関根「あれ？　なにかなこれ〜」ﾋｮｲ

入江「しおりん返して〜！」///

関根「はは〜、みゆきちの水着か…」

関根「取れるものなら取ってみろ〜！」ﾀｯﾀｯﾀ

162 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/09(木) 23:32:14.92 ID:UBaJkKko

入江「待ってよーっ！」ﾀｯﾀｯﾀ

直井「あの二人はどこへ行くんですかね」

ひさ子「さぁ、気になるの？」

直井「いえ、愚民なんて放っておいて練習しましょう！」

入江「返してよ〜〜！」

関根「水着流されるなんてみゆきちは狙ってるな〜」

入江「狙ってなんかないよ〜！」///

関根「そんな照れ隠ししなくても〜」

関根「手ブラもいいと思うよ〜？」

入江「恥ずかしいって〜！」///

関根「はっはっはー！」

入江「だーかーらー！」

入江「って、え？」

関根「？　どうかした〜？」

入江「わ、わかんないけど…ヌルヌルって…」

関根「も、もしかしてこれって…」

163 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/09(木) 23:33:58.45 ID:UBaJkKko

関根「触手！？」

入江「高い〜怖いよ助けてしおり〜ん！」ｳﾙｳﾙ

関根「すごいよみゆきち…こんなセットまで用意するなんて！」

入江「セットじゃない〜！」

入江「知らないよこんなの〜！」

関根「でも…これって危ないよね…？」

関根「あたし助け呼んでくるよっ！」ﾀｯﾀｯﾀ…

入江「あたしを一人にしないで〜！」

――

関根「ひさ子先輩、大変です！」

直井「なんだ愚民…邪魔をするな」

ひさ子「文人、少し休憩にしよう」

直井「えぇー僕はまだ泳げます！」

ひさ子「倒れてからじゃ遅いでしょ、体を休ませておかないとダメ」

直井「…わかりました」

ひさ子「関根、何が大変だって？」

164 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/09(木) 23:35:42.53 ID:UBaJkKko

関根「みゆきちが…みゆきちが触手に！」

ひさ子「触手？　それが何か？」

直井「相変わらず悪趣味な奴だな」

直井「姐さん、構わなくても大丈夫ですよ」

ひさ子「でも、入江が危ないんだろ？」

関根「そうなんです、だから早く来て下さい！」

ひさ子「あ、ああ！」ﾀｯﾀｯﾀ

直井「まったく……」ﾀｯﾀｯﾀ

♪♪♪

岩沢「あれ？　みんなどうして慌ててるの？」

ひさ子「よくわからないけど入江が危ないらしいんだ！」

ひさ子「岩沢も来てくれよ！」

岩沢「え、わかった今行く」

ｳﾜｰﾝ! ｺﾜｲﾖｰ!

ひさ子「こ、これは…」

岩沢「巨大なタコ？」

165 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/09(木) 23:38:52.22 ID:UBaJkKko

直井「はぁ、なんでこんなものが現れるんだ…」

関根「みゆきちー今助けに行くよー！」

入江「早くして〜！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ひさ子「でもこんなのどうやって…」

岩沢「あたしに任せてよ」

ひさ子「岩沢、なにかできるのか！？」

岩沢「あたしの歌を聴けー！」

岩沢「泣いーてるー君ーこそー！」

ｺｰﾄﾞｸﾅｰｷｰﾐｺｿｰ!

ひさ子「タコに岩沢の音楽性はわからないでしょ！？」

ひさ子「くそ、今助けてやるからな入江〜！」ﾀｯﾀｯﾀ!

直井「姐さん！？」

ひさ子「うおおおおお！」ﾄﾞﾝ!

入江「うわ〜！？」

関根「みゆきち危ない！」ﾀｯﾀｯﾀ

ｻﾞﾊﾟﾝ!

166 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/09(木) 23:44:08.90 ID:UBaJkKko

入江「ありがとう…しおりん」

関根「う、うん…上どいてくれるかな？」

入江「ごめん！」

関根「まぁ、みゆきちが無事でよかったよ」

ひさ子「くぅっ……！」

直井「姐さん！　姐さぁぁん！」

岩沢「ひさ子ー大丈夫！？」

関根「え、ひさ子先輩が代わりに？」

入江「も、もしかしてあたしのせい？」

直井「そうだ、貴様が遊んでいるせいで姐さんが危険に！」

ひさ子「く……文人やめろ！」

直井「な、なんですか姐さん？」

ひさ子「入江は悪くない、責めないでくれ！」

直井「し、しかし…！」

ひさ子「あたしは大丈夫だから…」

ひさ子「だから頼むから仲良くしてくれ！」

167 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/09(木) 23:50:32.95 ID:UBaJkKko

直井「…わかりました」

入江「ゴメンなさい…」

関根「…みゆきちが気負いすることじゃないよ」

関根「今はどうやってひさ子先輩を助けるか考えよう！」

168 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/09(木) 23:52:53.23 ID:UBaJkKko

即興で書くのは難しいな…ｗｗ
今日の投下はここまでです

169 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/10(金) 23:44:37.56 ID:Di7Z5awo

全然書けない…２レス分しかないけど投下します

170 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/10(金) 23:45:10.85 ID:Di7Z5awo

――グラウンド――

椎名「（ファールとボールの連続…これではキリがない）」

椎名「……む」

ゆり「どうかした椎名さん？」

ユイ「あたしの実力に恐れをなしましたか〜？」

椎名「…いや」

椎名「これは…小動物が危険にさらされている！？」

ユイ「小動物ってみゆきち先輩のことですか？」

ゆり「椎名さんはそんなことまでわかるの？」

椎名「まずい、今すぐ行くぞ大山！」

大山「え、僕も！？」

遊佐「試合放棄するんですか？」

ゆり「そうよ、今行ったらユイの勝ちよ！？」

椎名「みゆきの身の方が大事だ、勝利などくれてやる！」ｻｻｯ

大山「待ってよ椎名さ〜ん！」

かなで「…あたしも行くわ」ﾀｯﾀｯﾀ…

171 ：今日はこれだけです、ゴメンなさい ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/10(金) 23:46:45.40 ID:Di7Z5awo

ユイ「…えっとー」

遊佐「ユイにゃんさんの勝ち、でいいんですよね」

ゆり「そうなるわね、おめでとう」

ユイ「え〜そんなの納得いかないですよ！」

ゆり「でも椎名さんは行っちゃったし…」

ユイ「こうなったらあたしたちも追いかけましょう！」

ユイ「先輩たちはどこにいるんですか！？」

ゆり「えっと、たしか川原だったと思うけど…」

ユイ「わかりました！」

ユイ「待っててくださいみゆきち先輩！」ﾀｯﾀｯﾀ!

ゆり「…あの子は入江さんのことどう思ってるのかしら」

遊佐「さぁ、ここまで懐いていたとは予想外でした」

ゆり「そうね」

ゆり「…で、あたしはどうする？」

遊佐「そうですね、少し付き合っていただいてもいいですか？」

ゆり「？　いいけど」

172 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/11(土) 23:24:21.60 ID:rlRiXp.o

――川原――

椎名「なぜだ…」

椎名「直井とみゆきが…喧嘩しているのか？」

大山「どうしたの椎名さん？」

大山「って、なにあれ！？」

かなで「巨大なタコみたいね」

かなで「ひさ子が捕まってるわ…」

大山「大変だ、今すぐ助けないとっ」ｶﾁｬ

かなで「待って…大山くん、その銃を投げてくれない？」

大山「ええっ、これ一つしかないのに？」

かなで「お願い」

大山「…わかったよっ」

――

ｶﾗﾝ

入江「？　これって…拳銃？」ﾋｮｲ

関根「なんでこんなものが？」

173 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/11(土) 23:25:05.88 ID:rlRiXp.o

岩沢「こんなのあっても撃てないけど…」

直井「貴様、それをよこせ！」

入江「ひっ！」

直井「僕が姐さんを助ける」

直井「だから早くその銃を僕に渡せ」

入江「は、はい！」

関根「そんなので大丈夫なんですか？」

直井「あのタコは的が大きいだけで強くはない！」

直井「（…姐さんに当たらないように…）」ｽｯ

直井「！」ﾊﾟﾝ!

ｸﾞｸﾞ…

関根「効いてる！」

入江「でもひさ子先輩はまだ…」

直井「くそ！」ﾊﾟﾝ! ﾊﾟﾝ!

ｸﾞｸﾞｸﾞ…

直井「離せ！」ﾊﾟﾝ！

174 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/11(土) 23:26:18.47 ID:rlRiXp.o

直井「姐さんを離せえええっ！」ﾊﾟﾝ!

ｸﾞﾗ…

ひさ子「う、うわっ！」

岩沢「ひさ子ー！」ﾀﾀﾀ…

ｻｯ

ひさ子「あ、ありがと…」

関根「お姫様抱っこ…あたしにはできないことを」ﾎﾞｿ

ひさ子「岩沢って…けっこう力持ちなんだね」

岩沢「……別に」///

ひさ子「そう照れなくても」

ひさ子「！？　入江危ない！」

入江「…え」

ｳｼﾞｭﾙｳｼﾞｭﾙ

入江「きゃー！」

直井「くそ、まだ懲りないのか…！」

関根「みゆきちー！」

175 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/11(土) 23:26:49.01 ID:rlRiXp.o

ｻﾞｼｭｯ!

入江「……あれ、なにも起きない？」ﾁﾗ

椎名「無事か、みゆき」

入江「椎名先輩！」

ユイ「先輩だけにカッコつけられてたまるかゴラァ！」ﾀﾀﾀ!

入江「ユイにゃん！？」

ユイ「うりゃ〜！」

ユイ「って、うわなにをする〜！」ﾇﾙﾇﾙ

直井「…アホだな」

椎名「…あさはかなり」

入江「うわーユイにゃ〜ん！」

かなで「…ハンドソニック」

ｽﾞﾊﾞｯ!

ユイ「うわわわっ！」

ｻﾞﾊﾟﾝ!

ユイ「なんで誰もあたしの下敷きになろうとしないんじゃあああ！」

176 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/11(土) 23:27:24.64 ID:rlRiXp.o

関根「下敷きって言ってる時点で…ね」

岩沢「そこまで必死になることじゃないしね」

ひさ子「大丈夫かユイ？」

ユイ「くそ〜これじゃあ椎名先輩の勝ちじゃないですかー！」

入江「勝ち？」

椎名「…あまり大きな言葉で言うな小悪魔」ｺｿ

ユイ「すみません〜」ｺｿ

椎名「それと野球ではお前に勝ちをやったはずだが？」ｺｿ

ユイ「あんなのじゃ納得できないですよ！」ｺｿ

ユイ「本当にみゆきち先輩を助けてこそ守る資格があるんじゃないですか？」ｺｿ

椎名「…たしかにな、しかし」ｺｿ

ユイ「先輩の勝ちでいいですよ」ｺｿ

椎名「だがわたしはお前に野球で負けたぞ」ｺｿ

入江「あの〜」

ユイ「なんですか？」

椎名「…なんだ？」

177 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/11(土) 23:28:42.00 ID:rlRiXp.o

入江「よくわからないけど、勝ちを譲り合ってるならあいこってことにしたら？」

ゆり「そうよあなたたち！」

遊佐「はい、今は勝ち負けを気にしているべきではないかと」

大山「そうだよ！　みんな仲良くね！」

大山「って入江さん上どうしたの！？」///

入江「え…」

入江「あっ、しおりん水着返して…」///

関根「あ〜タコで慌てててすっかり忘れてたね」

関根「えーっと、どこに置いたかな〜」

入江「も〜しっかりしてよ！」

椎名「…大山、お前見たのか？」

大山「いやいやいや！　僕は何も見てないよ〜！」

椎名「…そうか、死にたくなければみゆきには近づかないことだ」

大山「も、もちろんだよ！」

椎名「そういえば、ゆりたちはなぜここに来た？」

岩沢「それになんで水着姿なの？」

178 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/11(土) 23:31:00.44 ID:rlRiXp.o

ゆり「ここは川よ、泳ぎに来たに決まってるじゃない！」

遊佐「みなさんの水着も持ってきました」

大山「みんなで泳ごうよ！」

ひさ子「それはいいけど…」

直井「巨大タコはどうするんだ？」

大山「そうだった！　忘れてたよ！」

かなで「…足は一応切っておいたけど」

ゆり「え…？」

入江「すごいよかなにゃん！」

ユイ「…ま、まあタコのことは後で考えるとして」

遊佐「とりあえず向こうの方で泳ぎましょうか」

――

ゆり「いや〜疲れが取れるわー」ｽｲｽｲ

遊佐「ゆりっぺさん、おばあちゃんみたいですよ」

ゆり「なっ、失礼ね！」

ゆり「そういうあなたは肩こりとか無いの？」

179 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/11(土) 23:32:12.58 ID:rlRiXp.o

遊佐「そうですね…少しだけ」

ユイ「へぇ、ではユイにゃんが揉んでさしあげましょう！」

入江「ではあたしも〜」

ユイ・入江「それっ！」ﾊﾞｯ!

遊佐「…やめてくださいっ」///

かなで「みんなで遊ぶと楽しいわ」

椎名「……あさはかなり」ｼｮﾎﾞｰﾝ

大山「僕には何もできないけど…元気だしてね椎名さん」

直井「おい愚民、こっちに来い」

大山「？　なに直井くん？」

直井「いいからこっちに来い」

大山「わ、わかったよっ」

ｽﾀｽﾀ

直井「…ここなら誰にも聞かれないな」

大山「ねぇ、こんな所に呼び出して何か用？」

直井「…僕の質問に答えろ」

180 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/11(土) 23:32:54.08 ID:rlRiXp.o

直井「さっきこの銃を投げたのはお前か？」ｽｯ

大山「あ、それっ」

大山「ち、違うよ…うん、僕じゃない！」

大山「（このことは黙っていてって立華さんにお願いされてるんだ…）」

直井「………」ｼﾞｰ

大山「……（あれ、もしかしてバレてる？）」ｺﾞｸﾘ

直井「フン、そうか」

直井「ならば礼は言わん、退いていいぞ」

大山「え、それだけ！？」

直井「なにか文句があるのか？」

大山「いや…無いけど」

岩沢『ねぇひさ子、あの二人の絡みも悪くないよね』ｽﾀｽﾀ

ひさ子『おい…あんた男同士も好きだったのかよ』ｽﾀｽﾀ

直井「待ってください姐さーん！」ﾀｯﾀｯﾀ

直井「なんの話のですか？」

ひさ子「い、いや…なんでもないぞ、なぁ岩沢」

181 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/11(土) 23:34:13.85 ID:rlRiXp.o

岩沢「あ、ああ音楽の話をちょっとね、はは」

ひさ子「そうだ文人、あんたタコ料理は好き？」

直井「まぁ…そうですね」

ひさ子「今日タコパーティーしない？」

ひさ子「あたしも腕によりをかけて調理するよ」

直井「え、姐さんの手料理ですか！」

直井「でしたら喜んで完食します！」

ひさ子「完食って、そんなに入らないだろ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

直井「そ、そうですね…」///

ひさ子「な、岩沢あんたもいいと思うだろ？」

岩沢「うん、そうだね」

岩沢「あとでゆりに言っとくよ」

182 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/11(土) 23:37:02.81 ID:rlRiXp.o

投下はここまでです

183 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/12(日) 23:12:52.73 ID:m.h6Iyso

――グラウンド――

ゆり「…いい頃合ね」

ゆり「オペレーション・オクトパス、決行よ」

入江「オペレーション・オクトパスですか…」

関根「それってなんですか？」

遊佐「簡単に言うとタコパーティーですね」

遊佐「巨大ですので一般生徒にも配ろうと計画しています」

ゆり「というわけで、まずは配役ね」

ゆり「大山くん直井くんの二名には炊飯を任せるわ」

大山「うん、わかったよ」

直井「断る」

大山「ええー！？」

直井「僕は神だぞ、そんな地味な役目は愚民が一人でやっていろ」

ひさ子「文人、わがままを言っちゃダメだ」

直井「僕は姐さんの隣がいいんです！」

ひさ子「そう言われてもなぁ」

184 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/12(日) 23:14:01.77 ID:m.h6Iyso

岩沢「…ゆり、別にいいんじゃない？」

ゆり「…はぁ、しょうがないわね」

ゆり「それじゃあ他の戦線メンバーに任せるとして大山くんは椎名さんの隣で――」

直井「待て、椎名姐さんの隣も僕だ」

椎名「もう片方はみゆきだ」

ゆり「えぇー、わかったわよ」

ゆり「直井くんは好きにしてていいわ」

ゆり「椎名さんひさ子さん岩沢さんはタコの調理を、入江さん関根さん遊佐さんかなでちゃんは野菜をよろしく」

ユイ「えっ、あたしは？」

大山「僕はどうすればいいのかな？」

ゆり「そうね…二人は邪魔になるだろうから…」

ユイ「邪魔ってなんじゃ〜！」

ユイ「あたしだって料理ぐらいできるわ〜！」

ゆり「はいはい、そういうことにしといてあげる」

ゆり「というわけだから、二人には飲み物の調達を頼むわ」

ユイ「先輩あたしをナメてますよね…」

185 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/12(日) 23:14:56.04 ID:m.h6Iyso

ユイ「か弱い女子に荷物運びさせるな〜！」

ユイ「椎名先輩、勝負です！」ﾋﾞｼ

椎名「…フッ、いいだろう」

ゆり「ちょっと、勝手に話すすめないでよっ」

かなで「ゆり、これぐらい賑やかな方が面白いわ」

ユイ「さあっ、そうと決まれば」ｼｬｷﾝ!

椎名「…いざ」ｼｬｷﾝ!

ゆり「も〜！　じゃあ大山くん一人で頑張ってね」ｸﾞｯ

大山「えっ、僕だけなの！？」

186 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/12(日) 23:16:15.98 ID:m.h6Iyso

今日はここまでです

187 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/15(水) 23:14:16.60 ID:fcddGbAo

――

ｶﾁｬｶﾁｬ

入江「わ〜このカルパッチョ美味しい！」

岩沢「たしかそれひさ子が作ったんだよね？」

ひさ子「ああ、まあね」

直井「すごく美味しいです姐さん！」

ひさ子「ふふ、ありがと」

ひさ子「岩沢の作った炒め物も美味しいよ」

岩沢「…ありがと」

遊佐「こちらの唐翌揚げは椎名さんが作ったんですよね？」

椎名「…ああ」

直井「こちらもすごく美味しいです！」

ゆり「こちらユイにゃんさんが作ったタコのステーキになりま〜す」ﾆｺ

ユイ「どうですか〜？」

直井「…なんだこのゲテモノは」

ユイ「あたしが愛情込めて作った料理をゲテモノ言うな〜！」

188 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/15(水) 23:15:15.66 ID:fcddGbAo

関根「これってただ焼いただけだよね…焦げてるし」

ユイ「そうですけど？」

かなで「麻婆豆腐につけて食べるとうまいわ」

ゆり「それって麻婆豆腐が美味しいだけよ、かなでちゃん」

ユイ「なんですかみんなして！」

ユイ「嫌なら食べなければいいんですよっ」ﾊﾞｸﾊﾞｸ

ユイ「うっ」

入江「ユイにゃん大丈夫？」ｻｽｻｽ

大山「はい、ジュースだよ」

ユイ「ありがとうございます〜」ｺﾞｸｺﾞｸ

直井「勢いよく食べるからだ」

遊佐「急がなくても無くなりませんよ」

ユイ「それって嫌味ですか…」

椎名「…これはわたしの勝ちだな」

ユイ「む…まだ勝負は決まってません！」

ユイ「みゆきち先輩、どうっすか！？」

189 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/15(水) 23:15:44.54 ID:fcddGbAo

入江「え、あたし？」

入江「ま、まぁユイにゃんは頑張ったと思うよ」ﾆｺ

ユイ「ほら！　やっぱりみゆきち先輩はあたしの味方です！」

ユイ「先輩大好きですっ」

入江「…えぇ」///

ユイ「あ」///

椎名「みゆき、わたしも好きだぞっ」

椎名「…たまねぎで泣いてる所とか可愛いなり」///

入江「椎名先輩まで…」///

岩沢「………」

ひさ子「どうした岩沢、ボーっとして」

岩沢「いや、平和でいいなって思って」

ゆり「それにしても入江さんは人気者ねー」

関根「…む〜」ｼﾞｰ

遊佐「しおりんさんまで、どうかしましたか？」

関根「え？　べっ別になんでもないよ」

190 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/15(水) 23:16:32.45 ID:fcddGbAo

遊佐「…素直になればいいのに」

直井「くそ…なぜ椎名姐さんは愚民にばかり構うんだ…！」

大山「直井くんもヤキモチを…」

直井「フン、僕は妬いてなどいない」

直井「だいたいそう言う貴様はどうなんだ」

大山「そうだな〜、僕は平和ならそれでいいよ」

ユイ「椎名先輩、みゆきち先輩はあたしのものです！」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ…

椎名「小動物は渡さない」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ!

直井「平和ではないみたいだが」

大山「二人とも喧嘩はやめようよ〜」

入江「な、なんで睨み合ってるの？」

関根「さあ？」

ユイ「………」ｼﾞｰ

椎名「………」ｼﾞｰ

ゆり「まあまあ今は仲良くしましょう」

ゆり「勝負なら後でね」

191 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/15(水) 23:17:09.24 ID:fcddGbAo

ユイ「わかりました、後で絶対決着をつけてやります！」ﾋﾞｼ

椎名「いいだろう」

入江「え？　なんの話ー？」

――対天使用作戦本部――

ユイ「ポーカーで勝負です！」

椎名「またお前が苦手そうなゲームだが、いいのか？」

ユイ「カードで勝負と言ったらポーカーでしょ！」

ユイ「ギャフンと言わせてやりますよ！」

椎名「ずいぶんと自信があるんだな」

ユイ「だってカードなんて運でしょ？」

ユイ「これなら先輩にだって勝てますよ！」

ゆり「…ユイ、あなた多分勝てないわよ」

ユイ「ええ〜なんでですか！」

椎名「まあいい、実力の差を見せつけてやろう」

ユイ「望むところです！」

大山「三回勝負でチップは３０枚ね」

192 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/15(水) 23:17:48.26 ID:fcddGbAo

遊佐「それではカードを配ります」

ｻｯｻｯｻ

ユイ「（Aが三枚…これはあたしの勝ちですね」ﾆｼｼ

椎名「（案の定顔に出てるな…）」

椎名「（こちらはスペードが四枚ある…）」

椎名「ビッド、二枚」

ユイ「コールです」

ユイ「（最初はこのぐらいですか…）」

椎名「一枚交換だ」

遊佐「どうぞ」ｻｯ

椎名「（…来た）」

ユイ「二枚交換です」

遊佐「はい」ｻｯ

ユイ「（強くなりませんね…）」

ユイ「（でもこれなら！）」

椎名「ビッド、一枚」

193 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/15(水) 23:19:03.37 ID:fcddGbAo

ユイ「（自信ないんですね〜、勝たせてもらいますよ！）」

ユイ「レイズ、１０枚です！」

椎名「コール」

大山「うわ〜気になる勝負だよ！」

椎名「…フラッシュだ」

ユイ「え…ええ〜！？」

ユイ「ちょっと、それ反則ですよ！」

椎名「どうかしたか？」

ゆり「さすが椎名さんね…」

遊佐「ユイにゃんさんも手札を公開してください」

ユイ「う〜…スリーカードです」

大山「ユイさんもすごいよ！」

ユイ「慰めはいりません！」

遊佐「椎名さんの勝ちですね」

椎名「…ああ」

ユイ「まだです…まだ二回あります！」

ゆり「すごい運の持ち主ね…あなたたち」

194 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/15(水) 23:21:10.96 ID:fcddGbAo

最近全然書けなくて死にそう…
今日はここまでです

195 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/17(金) 23:14:53.42 ID:52Pdqmwo

――

ユイ「うわーまた負けた〜！」

遊佐「椎名さんの三連勝ですね」

ゆり「ユイ弱すぎじゃない？」

ユイ「運が悪かっただけですこんなの実力じゃありません！」

ユイ「次の勝負では必ず勝手みせます！」

椎名「…まだやる気か？」

ゆり「そうよ、今回のは完全にあなたの負けでしょ」

遊佐「ユイにゃんさんはどうしてそんなに必死なんですか？」

ユイ「そ、それは…」

遊佐「それは？」

ユイ「だってみゆきち先輩とお化け屋敷楽しみたいですもん！」

大山「…ねぇゆりっぺ、なにも二人きりじゃなくてもいいんじゃない？」

ゆり「え〜二人きりじゃなきゃダメよ！」

遊佐「はい、雰囲気が大事です」

大山「でもみんなで回った方が楽しいと思うんだけど…」

196 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/17(金) 23:15:56.37 ID:52Pdqmwo

椎名「…なにか隠しているのか？」

ゆり「そんなわけないじゃない…ね、遊佐さん？」

遊佐「はい」

ユイ「む〜怪しいですね」

大山「そういえばギルドの方は順調なの？」

ゆり「ええ、お化け屋敷は完成してるわ」

遊佐「衣装もバッチリです」

椎名「…そうか、なら明日でもいいんだな」

ユイ「みなさんで行きましょうか！」

ゆり「いやいや、それはダメよ！」

遊佐「二人でなければ作戦は失敗してしまいます」

ユイ「そんなことどうでもいいです！」

椎名「よくないが…このまま勝負を続けるよりはマシだ」

ユイ「では、また明日！」ｽｯ

椎名「…ああ」ｶﾞｼ

ゆり「なに握手してるのよ！」

197 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/17(金) 23:16:51.61 ID:52Pdqmwo

大山「いや〜二人が仲良くなってくれてよかったよ」

ユイ「それじゃあ明日楽しみにしてます!」

椎名「寝る前にみゆきの顔を見ていくか」

ユイ「あ、いいですね！」ｽﾀｽﾀ

椎名「やはり小動物と小悪魔は最高に可愛いなり」ｽﾀｽﾀ

大山「じゃあ僕も行くね」ｽﾀｽﾀ

遊佐「…行っちゃいましたね」

ゆり「…どうする？」

遊佐「どうしましょうか」

ゆり「………」

遊佐「仕方ありませんね、ここはわたしが動きましょう」

ゆり「なにか案があるの？」

遊佐「はい、それではわたしも失礼します」ﾍﾟｺ

198 ： ◆L29nyWkVmk ：2010/09/20(月) 22:18:27.55 ID:r494.cUo

――空き教室――

♪♪♪

かなで「まさみカッコいいわ…」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

岩沢「ん、ありがと」

直井「姐さんはボーカル以上に輝いて見えました！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

ひさ子「それは言い過ぎだって」

直井「いえいえ、そこの愚民二人もそう思うだろう？」

関根「えっ、あーそうですね」

入江「あたしたちには何かないんですか〜？」

椎名「みゆきはいつでも可愛いぞ！」ｶﾞﾗｯ

ユイ「そうですよ先輩！」ﾀﾞｷ

椎名「待て、抜け駆けするな！」ｷﾞｭｰ

入江「苦しいよ〜」///

関根「またじゃれ合ってる…」

199 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/20(月) 22:19:20.19 ID:r494.cUo

大山「そういえば立華さんと直井くんが一緒にいるのって珍しい？」

かなで「あたしはまさみの歌を聴きに来ただけだから…」

直井「僕は姐さん意外には興味ない」

大山「はは、似たもの同士なんだね…」

関根「先輩たちは人気で羨ましいですよー」

ひさ子「なに言ってんの、あんたもファン多いでしょ」

関根「先輩たちと比べたら全然ですよ」

岩沢「それでこんな時間になにか用？」

ユイ「あっ、明日――」ｶﾞｼ

椎名「みゆきの顔を見に来ただけだ」

岩沢「そう、じゃあもう遅いし終りにしようか」

ユイ「なんで口塞ぐんですか〜」ｺｿ

椎名「サプライズで驚かせた方が可愛いみゆきが見えるだろう」ｺｿ

ユイ「…なるほど、それなら仕方ありませんね」ｺｿ

200 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/20(月) 22:20:14.52 ID:r494.cUo

入江「？？？」

ユイ「なんでもありませんよ〜」ﾆｺ

椎名「みゆき、今日はまた一緒に眠るか」

入江「あ、いいんですか？」

椎名「もちろんだ」

ユイ「待ってくださいよそれならあたしも！」

椎名「お前はダメだ」

ユイ「なんでですか〜！」

椎名「これはわたしとみゆきの約束だからだ」

ユイ「え〜」

関根「じゃあユイはあたしと寝る？」

ユイ「え、先輩とですか？」

関根「うん、みゆきちがいないとあたし一人だからさ」

関根「あんたがよければだけど」

ユイ「じゃあよろしくお願いします…」

201 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/20(月) 22:21:40.42 ID:r494.cUo

ひさ子「さて、それじゃあ帰るか」

かなで「まさみ、ちょっといい？」

岩沢「？　なに？」

かなで「その…よかったら今日一緒に…」

岩沢「？」

ひさ子「岩沢、今日はかなでと寝れば？」

岩沢「ひさ子なに言ってんの？」

ひさ子「な、かなでもいいだろ？」

かなで「…うん」

ひさ子「じゃあ決まりだ」

ひさ子「あたしは一人で寝るよ」

岩沢「…わかったよ」

直井「では姐さんは僕と！」

ひさ子「それはダメだ」

202 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/20(月) 22:22:35.03 ID:r494.cUo

直井「え〜なんでですか！」

ひさ子「色々とマズイだろ」

大山「なら直井くんは僕と寝る？」

直井「フン、貴様はトイレットペーパーとトイレで寝ているのがお似合いだ」

入江「なんかこういうのって楽しいですね〜」

――女子寮――

関根「ふう、今日は疲れたー」

ユイ「タコとか大変でしたもんね〜」

関根「うん、とんだ災難だったよ」

関根「あ、ベッド下使っていいよ」

ユイ「下…これってもしかして」

関根「みゆきちのベッドだけど？」

ユイ「い、いいんですかね？」

関根「いいっていいって」

203 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/20(月) 22:23:48.47 ID:r494.cUo

関根「みゆきちのこと好きなんでしょ？」

ユイ「それは…」///

ユイ「先輩知ってて誘ってくれたんですか？」

関根「さぁーどうだろうねー」

ユイ「…先輩、お願いがあるんですけど」

関根「なに〜？」

ユイ「みゆきち先輩ともっと仲良くなるにはどうすればいいですかね」

関根「………」

ユイ「すみません、こんなこと教えたくないですよね」

ユイ「しおりん先輩もみゆきち先輩のこと…」

関根「教えてあげるよ」

関根「みゆきちは自分から積極的にならないから手を引いてくれる人の方がいいんだよ」

関根「だから、あんたも思い切ってデートとかに誘ってみれば？」

ユイ「で、デートですか？」

204 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/20(月) 22:24:31.36 ID:r494.cUo

関根「そう、明日とかでもいいんじゃない？」

ユイ「えっと明日は約束が――」

関根「他の人に取られてからじゃ遅いからね〜」

ユイ「そう…ですね」

ユイ「わかりました、頑張ります」

関根「それじゃあ、おやすみ」

ユイ「はい、おやすみなさい」

ユイ「…ありがとうございました」

205 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/20(月) 22:28:59.17 ID:r494.cUo

今日はここまでです
BDが待ち遠しいなぁ

206 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/22(水) 23:30:28.23 ID:t5hSUcso

――空き教室――

入江「お茶おいしい〜」

大山「このお菓子もおいしいよ」

関根「平和ですね〜」

ゆり「今日は暇ね〜」

岩沢「昨日は忙しかったからのんびりした方がいいよ」

ひさ子「文人口の横ついてるぞ、ほら」

直井「すみません、ありがとうございます」

椎名「（みゆきの寝顔は可愛かったな…誰にも渡したくない）」

ユイ「（今日は絶対みゆきち先輩をデートに誘います）」

遊佐「（みゆきちさんの奪い合いを終わらせるわけにはいきません）」

椎名「みゆき」

ユイ「みゆきち先輩」

遊佐「みゆきちさん」

入江「？　三人ともどうかした？」

207 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/22(水) 23:31:42.56 ID:t5hSUcso

椎名「…なぜ邪魔をする」

ユイ「邪魔してんのはそっちじゃないですか〜」

遊佐「戦いは終わったのでは？」

入江「なにコソコソ話してるの〜？」

ユイ「だいたいゆさにゃん先輩はなにさりげなく入ってるんですか！」

遊佐「わたしもみゆきちさんが好きだからです」

入江「えっ！？」

椎名「…声が大きいぞ」

遊佐「聞こえるように言っていますからね」

ユイ「こ、これは思わぬライバルが増えてしまいましたね…」

遊佐「というわけでみなさんで肝試しをするというのにわたしは納得していません」

椎名「…一人占めにする気か？」

遊佐「はい、みゆきちさんはわたしのものです」

ユイ「む、それならあたしにも考えがあります！」

208 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/22(水) 23:32:23.15 ID:t5hSUcso

ユイ「みゆきち先輩、あたしとデートしてください！」

入江「ユイにゃんまで何を…？」

椎名「待てみゆき、わたしも見せたいものがあるんだが」

入江「えっ、え？　一気に言われてもわかんないよ〜」

入江「みんなどうしちゃったの？」

関根「みゆきちはモテモテだね〜」

かなで「…ゆりもあの中に入りたい？」

ゆり「え？　あ、あたしは違うわよ！？」

大山「これが女の戦いってやつか〜」

直井「まったく騒がしい連中だ」

ひさ子「ほらほら、三人とも仲良くしなよ」

ユイ「え〜だって椎名先輩が〜！」

ひさ子「そんな子供みたいなこと言ってないでさ」

ひさ子「遊佐もあんまりからかわないで」

209 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/22(水) 23:33:14.97 ID:t5hSUcso

遊佐「わたしは本気ですよ？」

入江「………」///

関根「そんな照れなくても…」

岩沢「結局入江は誰が好きなの？」

入江「そうですね〜あたしはみんな好きですけど」

ユイ「みゆきち先輩、少し優柔不断ですよ？」

椎名「そうだみゆき、答えてくれ」

入江「そう言われても…」

関根「まぁまぁ、そんな迫られたらみゆきちも言い難いですよ」

関根「一人ずつと行動してよく考える時間が必要です！」

関根「ね、みゆきち？」

入江「う…うん、そうだね」

関根「それじゃあ最初はユイ行ってきなよ」

ユイ「え、あたしですか？」

210 ： ◆L29nyWkVmk [sage]：2010/09/22(水) 23:33:44.51 ID:t5hSUcso

関根「あたしはあんたのこと応援してるからさ」ｺｿ

ユイ「先輩…ありがとうございます」

ユイ「みゆきち先輩行きましょう！」

入江「あっ、うん！」

ﾀｯﾀｯﾀ…

遊佐「…よかったんですか？」

関根「うん、ゆさにゃんには悪いけど可愛い後輩のためだからね」

遊佐「わたしは別に構いませんが…」

遊佐「それでしおりんさんはいいんですか？」

関根「…これはみゆきちが決めることだよ」

関根「さ、のんびりお茶でも飲んでよう」

211 ：lain. ★ [sage]：2011/02/19(土) 23:09:16.46 ID:???

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