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龍馬「けいおん!」 - 製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:28:30.13 ID:Yt.KmXgo
注意書き

この物語は龍馬伝準拠で、龍馬伝の第3部からとなっています。
方言は作者の適当な感覚なので間違いだらけだと思いますがご了承下さい。
話の筋がうろ覚えなので龍馬伝とはもろもろが全く違うと思いますがお許しを。
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:29:49.23 ID:Yt.KmXgo
龍馬たちは長崎で薩摩藩から独立して行動するために船を手に入れようとグラバーと交渉しとったがじゃ

龍馬「グラバーさん、どうかどうか船を、わし等に船を貸してもらえんやろうか?」

グラバー「では一つお聞きしますが、けいおん!を知っておられますか?」

龍馬「グラバーさんは何て言うたがじゃ?」

沢村「えーと、けいおんを知っとうかって言うたがじゃ」

陸奥「けいおん? けいおんって一体なんや?」

陸奥「そんなん海軍操練所でも習わんかった」

龍馬「わしも聞いた事がないぜよ」

沢村「わしもじゃ」

グラバー「どうやら知らないようですね」

龍馬「それが船を借りるのに何か重要な事ですろうか?」

グラバー「ハッハッハ、貴方たちはけいおん!の重要さも知らないで私と交渉しようとしたのですか?」

グラバー「まず貴方たちは丸山にでも行って丸太舟でも借りた方がいいでしょう」
3 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:31:01.36 ID:Yt.KmXgo
沢村「どうやらけいおんいうのが重要らしいのお、龍馬」

陸奥「でもけいおんって一体なんや? 重要言うぐらいやから余程凄いんは間違いなさそうやけど」

龍馬「とにかく、けいおんを知らんかったら話にならん言うんやったらどんなもんであれ手に入れるしかないぜよ」

陸奥「でも高価なもんやったらどうする」

沢村「わしらーでは手に入るかどうか」

龍馬「とりあえずグラバーさんの言うたとおりに丸山にでも行ってみるぜよ」

龍馬「けいおんいうのを知らんでも船を貸してくれるお人もいるかもしれんきの」
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:32:32.32 ID:Yt.KmXgo
丸山の料亭 引田屋

沢村「で、どうするがや龍馬?」

龍馬「とりあえず、どこかの藩の人間に接触して交渉するしかないき」

長次郎「でもそんな簡単に貸してくれる人らーがおられるろうか」

龍馬「探すしかないき、おらんかったら亀山社中も大変な事になるきのぉ」

龍馬「それにもしかしたら誰かけいおんいうのを知っちゅうかもしれんき」

龍馬「それが手に入ったらもう一回グラバーとも交渉できるき」

長次郎「まず船、次にけいおん。どっちかは欲しいのぉ」
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:32:58.65 ID:Yt.KmXgo
井上「くそっ、何時になったらグラバーは来るんや」

伊藤「あいつら、わしらを嘗めくさりおってからに」

高杉「まあまあ、芸子の踊りでも見て落ち着いたらどうです」

井上「何でお前は落ち着いてけいおん!を読んどるんじゃ」

伊藤「馬鹿にされて悔しないんか」

高杉「騒いだって来んもんは来んでしょう」

高杉「だったらかっかするより酒を飲みながら静かにけいおん!を読んでる方がましてもんです」

ガラッ
6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:33:33.97 ID:Yt.KmXgo
龍馬「ちょっと失礼しますき」

井上「なんじゃ、お前ら」

伊藤「何の用じゃ」

龍馬「いやいや、たまたま前を通りかかったらけいおんいうのが耳に入ったんで」

龍馬「ちっくと興味を持ったわけじゃ」

高杉「ほう、貴方がたもけいおん!を知っている?」

龍馬「いや、これが全然わからん」

龍馬「むしろわしらーはそれが何か知りたいから、この座敷に失礼したわけじゃ」

高杉「けいおん!を知らない? 土佐の方とお見受けしますけんど」

龍馬「いかにも、わしは海軍操練所におった坂本龍馬言いますき」

伊藤「海軍操練所? 幕府の犬ではないか」

沢村「幕府の犬とは聞き捨てならん!」

龍馬「まあまあどっちも落ち着きや。そちらは?」

井上「我々は津和野藩のものじゃ、この長崎には武器の買い付けに」

龍馬「ホンマにそうですろうか?」
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:34:05.10 ID:q9WnSvQ0
なぜ思いついた
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:34:24.08 ID:Yt.KmXgo
伊藤「何が言いたい!」

龍馬「あんまり声を大きゅうたてなや」

龍馬「わしらが見たところ、薩摩藩もここにはおるぜよ」

井上「薩摩の奴らやと!」

高杉「ほう、もう僕らの事に気付きましたか」

龍馬「雰囲気でわかる」

沢村「どういう事じゃ龍馬?」

高杉「僕は長州の高杉晋作言います」

伊藤「高杉!お前何を!」

陸奥「長州? 何で長州の人間が長崎に」

龍馬「名前を変えて長崎に来た、そういう事じゃのう高杉さん」

高杉「いかにも、そうでもしないと僕らは長崎に入れませんからね」
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:36:00.72 ID:Yt.KmXgo
沢村「長崎には何をしに来た?」

井上「わしらは幕府と戦うための武器と軍艦を買いに来たんじゃ」

伊藤「じゃが、商人が一向に来ん。あいつらわしらを馬鹿にしとるじゃ」

陸奥「幕府が長州を征伐する言うんはほんまやったんか」

沢村「しかし、金は?」

高杉「僕たちの藩は金はあります。しかし武器は不足している」

龍馬「ならわし等に一枚噛ませてくれんかえ」

龍馬たちは自分達が長崎で何をしようとしゆうかを高杉らに話し
自分達が高杉らの代わりに武器を買いつけ、長州まで運ぶという事を提案したがじゃ
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:37:04.84 ID:Yt.KmXgo
高杉「なるほど、こちらとしても悪く無い話でしょう」

龍馬「ただし、これにはもう一つクリアせにゃならん条件があるんじゃ」

高杉「と言うと?」

龍馬「高杉さん、けいおんについてちっくと教えてくれんかえ」

龍馬「グラバーさんと交渉するにはどうしてもけいおんが必要じゃき」

高杉「……」

龍馬「どうぞ、お願いしますき」

高杉「本来なら余り教えたくない所ですが、貴方は面白い人だ坂本さん」

高杉「これを見ていただきたい」
11 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:39:09.43 ID:Yt.KmXgo
龍馬「この本にけいおんの事が書かれゆういうことかえ」

高杉「違いますよ、坂本さん。それがけいおん!です」

龍馬「この本がかえ? け、い、お、ん、! ほんまじゃ!」

高杉「けいおん!言うのは今異国で流行っちょる本なんですよ」

龍馬「ほう、この本がのぉ。ちっくと見せてもらってもええかえ」

龍馬がけいおん!を手に取ろうとした正にその時じゃった

長州藩士が居ると聞いた薩摩藩士が龍馬たちの居る部屋に乗り込んできたがは

この騒ぎで高杉らと別れてしもうた龍馬はけいおん!の中身を知ることは出来んかった

じゃけど、このけいおん!が後に龍馬の運命を変えていくことになろうとは、誰も想像できんかった

新天地、長崎 終
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:43:33.39 ID:Yt.KmXgo
とりあえず手探りしながら一回目の投下を終わります
何とか第3章の終わり、つまり来週の日曜の分までは
第4章が始まるまでには投下したいと思ってます

>>7
多分伊勢谷高杉がかっこよすぎたからだと思われる
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:43:36.82 ID:6hY.NESO
なかなかのインパクト
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 16:49:39.61 ID:U9n6c/Mo
しつないがく!とかのがしっくりくる気が
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/15(水) 18:58:21.54 ID:quBUOoAo
弥太郎「その時龍馬は、けいおんにハマっとったがじゃ」
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 00:58:17.95 ID:wD9oJ36o
勝「かぁーッ、YOーYOーYOーYO! 以蔵君、良いトコに来た! ちっとな、これを見て行ってくれ。
  こいつはな、けいおんっつーんだ。判るか? け・い・お・ん、だ!」
17 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 05:17:19.24 ID:6dpeioo0
脳内再生がやばいなww
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/16(木) 12:15:49.04 ID:7K3IYGEo
長崎で商売をするために重要なものであるけいおん!を知るために奔走しゆう龍馬じゃったが、

あの一件以来、全く機会も無く、船も手に入れられず途方に暮れとった。じゃけど龍馬に再びけいおん!の中身を知るチャンスが巡ってきた。

龍馬と同じ土佐藩出身の池内蔵太が龍馬を高杉の所に案内したいと言うて来たがじゃ

高杉「坂本さん、お久しぶりですね」

龍馬「高杉さん! お久しぶりじゃき」

龍馬「おー、お二人もご一緒でしたか」

伊藤「……」

井上「……」

龍馬「何かお二人とも難しい顔をしとるがぜよ」

高杉「坂本さん、先日お話いただいた件お願いしても?」

龍馬「おお、まっことかえ?」

龍馬「さーすーが、高杉さんは話の分かるお人じゃ」

高杉「僕たちも先日の一件以来、長崎にはおりづらあなってしまいまして」

高杉「坂本さんを信頼して、決めたいうことです」

龍馬「わしらも信頼に応えられるよう頑張りますき」
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 12:16:15.67 ID:7K3IYGEo
高杉「それとこれを坂本さんに渡しとこう思いまして」

龍馬「おお、これはけいおん!じゃないかえ!!」

龍馬「でも前の奴とはちっくと違うのぉ」

龍馬「前の奴は青い奴じゃなかったかのう?」

高杉「あれは二巻ですよ、これが一巻です」

龍馬「ほぅほぅ、けいおん!っちゅうのは続いちゅういうことですか?」

高杉「本当にご存知無かったんですね、坂本さんは。どこでけいおん!を知ったんです?」

龍馬「実は船を借りよう思うた時にグラバーさんに知っちゅうかと聞かれたゆうわけです」

龍馬「わしらは誰も知らんかって、結局相手にもされず追い出されてしもうて」

高杉「なるほど、確かに異国ではけいおん!を知ってると言う事が信頼に繋がる風習がありますからね」

龍馬「まっこと、けいおん!いうのは異国では大事なもんになっちゅうんやなぁ〜」

龍馬「ところで高杉さん、これは借りてもええんじゃろうか? できればみんなぁにも見せたいんじゃけど」

高杉「差し上げますよ。けいおん!というものは一朝一夕で身につくもんじゃない」

高杉「何度も読み返して、けいおん!の世界を感じ取ってください」
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 12:16:50.26 ID:7K3IYGEo
龍馬「高杉さんにはほんに感謝せにゃならんのう」

高杉「坂本さん、武器の件の方はよろしくお願いしますよ」

龍馬「わしらに任せや! 高杉さんらぁの気持ちは裏切らんき」

龍馬「にしても高杉さん、長州はほんまに幕府と戦をする気かえ?」

高杉「僕らはそうなっても困らん様にするだけです」

高杉「坂本さん、僕ら長州は一歩も引く気は無いですよ」

高杉「なんちゅうても長州には澪がついちょりますからね」

高杉「僕もあずにゃんをペロペロしながら戦い続ける覚悟をしていますよ」
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 12:17:45.26 ID:7K3IYGEo
高杉の並々ならぬ決意に心を打たれた龍馬はある考えを思い付いたがじゃ

でもとりあえずそれは胸にしまって、けいおん!を持って仲間の待つ小曽根邸に帰ったがじゃ

沢村「これがけいおん!かえ」

陸奥「わしらが探し求めたもんがここにある」

長次郎「坂本さん、これどないしはったんですか?」

龍馬「これか? これは高杉さんにもろうた」

池内「何やお前らけいおん!見たこと無かったんか?」

沢村「それの何が悪い! 今から知ったら同じ事じゃ」

長次郎「坂本さん、早速見てよろしいか?」

龍馬「そう焦るな長次郎、みんなぁで見るがじゃ」

こうして龍馬たちはけいおん!の一巻を見始めたがじゃ
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 12:18:44.44 ID:7K3IYGEo
龍馬「うーむ、これがけいおん!かえ……」

陸奥「ギターいうのは、三味線に近いもんかのぉ?」

長次郎「バンドいうのは、みんなぁで集まって演奏することですろうか」

沢村「あー、もう、よー、わからん!!」

沢村「こんなもんが何で重要なんじゃ!!」

陸奥「確かに全然納得できん!!」

龍馬「なんかようわからんけんど、女子が遊びゆうだけの本に見えるがぜよ」

長次郎「読んでみた感じではそうとしか思えませんのう」

陸奥「もしかすると、この本自体に何らかの暗号が隠されとるんじゃないんか」
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 12:19:11.99 ID:7K3IYGEo
池内「お前らぁは難しゅう考えすぎぜ」

沢村「どういうことじゃ?」

池内「例えば、ここの唯ちゃん可愛いと思わんか?」

陸奥「だから何やねん」

長次郎「唯言う子が可愛いのと、商人たちの事と何か関係あるんですかえ?」

沢村「そうじゃ、そうじゃ! どういう関係じゃ!」

池内「何回も読み返してればおのずと分かる! いや、読み返さなわからん!」

龍馬「とにかく言う通り、読み返してみるがぜよ」
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 12:19:46.19 ID:7K3IYGEo
こうして龍馬たちはけいおん!一巻を何度も何度も読み返してみたがぜよ

最初はさっぱりわからんかった龍馬たちも何回も何回も読み返しているうちに

すっかりけいおん!にはまっとったがじゃ

沢村「唯は可愛いぜよ、唯と日本のためならわしゃ[ピーーー]る!」

陸奥「わしは澪が可愛いと思う。守ってあげたいと思わされるのぉ」

長次郎「わしゃ、ムギが一番可愛い思います。あの柔らかーい感じが最高じゃ」

龍馬「みんなぁ、すっかりはまってしもうたのぉ」

池内「龍馬は誰派じゃ? 隠さんと言いや」

龍馬「わしゃあ唯かのう、まるで今の日本を見とうようじゃ」

龍馬「わしが何とかしたらないかん思うて、目が離せんぜよ」

池内「わしも同じ気持ちじゃ」

池内「わしら志のあるもんが唯の世話を焼く憂や和のごとく、この日本を救わなあかん」

龍馬「ならおまんもわしらの仲間になるがじゃ。共に日本を救うぜよ」

池内「わしも元よりそのつもりじゃ。もうおまんらぁとわしはけいおん!で繋がった同士ぜよ」

こうして池内蔵太は日本を救うべく龍馬たちの仲間になったぜよ
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 12:20:20.38 ID:7K3IYGEo
沢村「龍馬、これでわしらもけいおん!を知っちゅう」

陸奥「グラバーとも交渉できるで、坂本さん」

龍馬「おおそうじゃそうじゃ、本来の目的を見失う所じゃった」

長次郎「そういえば坂本さん、わしにも一つ考えがあるんじゃが」

龍馬「おおどうした長次郎」

長次郎「実はこの長崎でかすていらを売ろうと思っちょります」

龍馬「おお、それは名案ぜよ」

長次郎「実はちょっと迷っちょったんですが、けいおん!を見てこれはいける思うて」

沢村「何でけいおん!を見てそう思ったんじゃ、言うてみぃ長次郎」
26 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 12:20:58.65 ID:7K3IYGEo
長次郎「けいおん!にティータイムっちゅうのがあったですろう」

陸奥「確かバンドいうのの名前にも入っとった」

長次郎「長崎では異国の商人がおってその影響でけいおん!が流行っちゅう」

長次郎「そしたらみんなティータイムをやりたがるはずじゃ」

長次郎「でも、異国の文化やのに饅頭じゃあ恰好がつかん」

沢村「元饅頭屋のお前がそれを言うがか」

長次郎「でもかすていらならけいきに近い感じがしませんろうか?」

龍馬「なるほどのぅ、けいおん!の影響でかすていらが売れるっちゅうことかえ」

龍馬「よぉ考えてくれたのう、長次郎」

長次郎「これも日本を救うためですき」

龍馬「よし、まずは小曽根さんらぁに許可を貰ってくるき」

こうして龍馬は長崎の豪商である小曽根乾堂や大浦慶にかすていら製造の許可を貰ってくるために交渉にいったがじゃ

龍馬の話を聞いた小曽根と大浦慶は龍馬の話に興味を示し、許可だけじゃなく金まで貸してもらうことが出来た

ここで龍馬は高杉の話を聞いて思いついた事を実行に移すために西郷隆盛と会うことにしたがじゃ
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 12:21:32.89 ID:7K3IYGEo
西郷「坂本はん、おいに話ばあるいう事でしたけんど」

龍馬「わざわざ時間を作らせてすまんのぅ西郷さん」

西郷「んで、坂本さん話言うのは」

龍馬「西郷さん、けいおん!言うのは知っちょりますか」

西郷「坂本さん、この長崎でけいおん!を知らんもんはおりもはん」

龍馬「まっことけいおん!はこの長崎では凄いのぉ」

西郷「薩摩の方でもけいおん!は人気でごわす」

龍馬「まっことかえ!そりゃ凄いのぉ」

龍馬「で、西郷さんは誰じゃ?」

西郷「薩摩ではもっぱら律ちゃんでごわす。おいも律ちゃんはおいのよめぞと思うちょります」

龍馬「西郷さんは律ちゃんかえ! わしは唯に夢中ぜよ」

西郷「確かに唯ちゃんもむぜか女子たい」

龍馬「西郷さんもけいおん!を愛しちゅういう事が分かって安心ぜよ」
28 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 12:22:34.99 ID:7K3IYGEo
龍馬「で、こっからが本題なんじゃが。西郷さん」

龍馬「……長州と手を結んでくれんかえ」

西郷「……はっはっは、坂本さんは面白かお人たい」

龍馬「西郷さん、わしは本気ぜよ」

西郷「坂本さぁは薩摩を朝敵にする気ごわすか?」

龍馬「日本を守るには薩摩と長州が手を結ばにゃならん」

龍馬「このまま幕府の思い通りになっちょったら、この日本は異国に乗っ取られてしまうぜよ」

西郷「……」

龍馬「長州の人らぁも西郷さんらぁと同じくけいおん!を愛しちゅう」

龍馬「今こそけいおん!いう架け橋を持って二つが結ぶつく機会ぜよ」

西郷「坂本さぁの話、この西郷、よぉわかりもうした」

西郷「坂本さぁとけいおん!を信じて殿に相談してみるでごわす」

こうして龍馬は西郷を説得して薩摩と長州を協力させるための道筋を作ったがじゃ

じゃけどけいおん!で二つの藩を結びつけようとする龍馬の道には様々な困難が待ち受け取ったがじゃ

龍馬の秘策 終
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 12:23:25.01 ID:7K3IYGEo
二話終わり
鹿児島弁がムズカシすぎて挫折した
30 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/16(木) 12:43:19.69 ID:6QjVbe6o
絵柄は西洋絵画風なのか浮世絵なのか気になって仕方ない
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 18:20:40.83 ID:ICoNoKc0
とりあえずロゴどうぞ
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0152363-1284628775.jpg
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/16(木) 23:17:40.73 ID:zEYZ8oAO
けいおんにハマらせれば誰でもいいなこりゃ
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/17(金) 18:11:10.37 ID:j03.lVAo
>>31
何コレ凄い…
わざわざありがとうございます
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/17(金) 18:11:38.52 ID:j03.lVAo
西郷から長州と手を結んでもよい言われた龍馬は

その旨を早速高杉に伝えるために高杉がおるという大宰府に仲間の一人である陸奥陽之助と共に向かったがじゃ

大宰府には八月十八日の政変で都を追われた三条実美ら攘夷派の公家、そしてその護衛として龍馬たちと同じ土佐出身の中岡慎太郎がおった


中岡「それにしてもほんに久しぶりじゃのぉ龍馬」

龍馬「中岡ぁ、まさかおんしがこんな所におるとはのぅ」

中岡「龍馬、今までおまんは一体どこで何をしとったがじゃ」

龍馬「わしは今長崎におるき、海軍操練所のみんなぁと商売を始める所やき」

龍馬「そういうおまんは何をしゆうぜよ」

中岡「わしは今、ここに幽閉されちゅう三条様らぁを護衛しようところや」

龍馬「そういえばここに高杉さんがおるいうて来たんじゃが」

中岡「高杉さんらぁはもうここにはおらん。長州に帰ってしもうた」

龍馬「ちっくと遅かったかのぉ、高杉さんらぁに薩摩の西郷が長州と手を組んでもええいうちょる事を話さにゃならんのに」

中岡「それはまっことかえ、龍馬!!」

龍馬「ほんまの話じゃ、中岡」
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/17(金) 18:12:17.85 ID:j03.lVAo
中岡「お前っちゅう奴は! どうやったがぜよ」

龍馬「まぁ落ち着きや、順を追って話をすすめるき」

龍馬「まず中岡、おんしけいおん!を知っちゅうがか?」

中岡「もちろん知っちゅう、長州で流行りゆう本じゃき」

中岡「三条様らもいたく気に入って、わしらともよう話をする」

中岡「長州では澪派が多い言われちゅうけど、わしは専ら唯ちゃん派ぜよ」

龍馬「さすが中岡、わしも唯ちゃん派じゃ」

中岡「まっことか、わしらはやっぱり気が合うぜよ」

中岡「で、けいおん!と西郷が長州と結んでもええ言うたのはどこで繋がっちゅう」

龍馬「さっき中岡はけいおん!は長州で流行りゆう言うたけど」

龍馬「ほんまの意味でけいおんが流行っちゅうのは異国ぜよ」

龍馬「そして、異国の文化を取り入れゆうのは長州だけじゃないぜ」

中岡「つまり薩摩でも」

龍馬「そうじゃ中岡! 薩摩でもけいおん!は流行っちゅう言う事じゃ」

中岡「つまりおんしはけいおん!を使って西郷を説得したちゅうわけかえ、龍馬!」

龍馬「そんな大層なもんじゃないぜよ、ただいち日本人として、いちけいおん!好きとして」

龍馬「これからの日本の行く末を考えただけぜよ」
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/17(金) 18:13:53.18 ID:j03.lVAo
中岡「わしも長州と薩摩が一緒になったらちゅうことを考えたことはあったけんど」

中岡「龍馬、おんしはまっこと大物ぜよ」

龍馬「おだてても何も出んぜよ」

中岡「お世辞なんかじゃないぞ龍馬、おまんはこの日本を変える逸材じゃ」

陸奥「坂本さん、坂本さん」

龍馬「おぅ、どうした陸奥」

陸奥「坂本さん、澪派のわしを連れてきて正解じゃ!」

陸奥「わしの澪通ぶりに同じ澪派の公家は感心してわしの言う事を全部信用した」

陸奥「わしが坂本さんの事を話したら是非坂本さんに会いたい言うとる」

陸奥「もしかしたら長州に話を通してくれるかもしれん」

龍馬「まっことかえ、でかしたぞ陸奥」

陸奥の活躍で三条実美らを味方につけた龍馬は三条に長州の桂小五郎への手紙を書いてもろうたがじゃ

その内容は坂本龍馬を信頼して薩摩と手を結べ、いう内容でこの後押しは龍馬にとって大きゅうもんになった
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/17(金) 18:14:59.21 ID:j03.lVAo
公家らの後押しを貰った竜馬は早速、桂小五郎を訪ねるべく長州に向かったがじゃ

また中岡慎太郎も薩摩と長州の盟約を確かなものにするため、西郷を下関に連れて来ると約束して薩摩に向かった

龍馬「桂さん、お久しぶりですき」

桂「坂本君も元気そうでなにより」

桂「で、用と言うのは? 我々も戦前でそれほど時間があるわけじゃあない」

龍馬「とりあえず、この手紙を見てつかぁさい」

桂「手紙? 一体誰から?」

桂「三条実美公から?」

桂「失礼……」

桂は三条実美からの手紙を食い入る様に読み始めたがじゃ
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/17(金) 18:15:31.28 ID:j03.lVAo
桂「坂本君、君は本気か?」

龍馬「わしゃ、本気ですき」

桂「誰のせいで我々がこうなったのか、坂本君だって知っているだろう」

龍馬「勿論、それはわしもわかっちょります」

桂「断る!」

龍馬「桂さん!」

桂「僕は戦の準備があるのでこれで失礼する」

龍馬「桂さん、待ってつかぁさい!」

桂「これ以上話す事など何も無い」

龍馬「桂さん、このままで戦に勝てるですろうか?」

桂「勝とうが負けようが僕ら長州は戦う」

龍馬「長州が負けたら、日本が終わる」

龍馬「仮にこれで長州が勝ってもまた幕府と戦になる」

龍馬「それじゃおんなじことの繰り返しぜよ」
39 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/17(金) 18:16:42.84 ID:j03.lVAo
龍馬「今、長州に必要なのは戦争じゃないぜよ、ティータイムぜよ」

龍馬「桂さんが西郷さんとここでティータイムをやる事ぜよ」

桂「ティータイム? けいおん!か坂本君」

桂「しかし僕らが軽音部の様にお茶を飲んでどうなる」

龍馬「唯が律や澪やムギとしている様に仲良ぉ話が出来るぜよ」

桂「彼女らと我々は違う、それこそふわふわタイムならぬぎすぎすタイムだぞ」

龍馬「初めてのティータイムは唯も律も澪もムギもどことなくぎこちなかった」

龍馬「それとおんなじじゃ」

龍馬「ティータイムを重ねれば、仲良ぉ出来るぜよ」

桂「だが我々には共通の目的も趣味も……」

龍馬「目的は日本を変える、趣味はけいおん!」

龍馬「それでええですろう、桂さん」
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/17(金) 18:17:17.08 ID:j03.lVAo
桂「本当に西郷とのティータイムで長州が救われるか、坂本君」

龍馬「わしは、少なくともわしはそう信じちょります」

桂「わかった、君を信じよう」

龍馬「桂さん、ありがとうございます」

桂「ところで坂本君はこの件が終わったら薩摩に取り立てられるのかい?」

龍馬「そういう話はないですのぅ」

桂「だったら何のためにこうまでする」

龍馬「日本のため、日本のみんなぁが笑いながらけいおん!を読む事ができる国をつくるためぜよ」
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/17(金) 18:18:56.47 ID:j03.lVAo
こうして龍馬は桂小五郎の説得に成功し、下関で西郷と会うことを承知させたがじゃ

一方その頃薩摩に向かった中岡から、ついに西郷が下関に行くために船を出したいう連絡が届いたが

いつまで経っても、西郷を乗せた船は下関に現れんかった

桂「坂本君、僕はもう我慢の限界じゃ」

坂本「西郷は来ますき、必ず来ますき」

桂「今は澪の萌え萌えきゅんで心癒されとるけんど、これが無かったら」

坂本「今しばらくの辛抱ですき、しっかりしてつかぁさい桂さん」

陸奥「坂本さん、中岡さんが」

坂本「桂さん、桂さん、西郷が来たき」

桂「ティータイムに遅刻とは、律派だけに律なみの弛み様だ、全く」
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/17(金) 18:19:38.60 ID:j03.lVAo
中岡「すまん、すまん龍馬」

龍馬「どうした中岡、西郷はどうしたがじゃ」

中岡「西郷は突然京で律ちゃんの抱き枕が限定販売されるから言うて」

中岡「下関を通過して京に言ってしもうたき」

龍馬「何でじゃ、そんなはずがないろう」

中岡「わしにも、わしにもわからん」

桂「もういい」

龍馬「桂さん、待ってつかぁさい」

桂「君らを信じた僕が馬鹿じゃった」

桂「所詮同じけいおん!好きでも澪派と律派は相容れんかった」

龍馬「きっと、きっと何か訳があるはずじゃ」

桂「聞きとうない!」

桂「これから戦の準備じゃ、君らもはよう出て行け!」

龍馬「桂さん! 待って、待ってつかぁさい」

薩摩と長州を結びつけるまで後一歩と言うところまで行った龍馬じゃったが西郷は下関に来る事は無かった

これで長州と薩摩を結びつけるのは絶望的じゃと誰もが思うたが、龍馬はまだ諦めとらんかった

西郷はまだか 終
43 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/17(金) 18:21:12.88 ID:j03.lVAo
三話終わり
谷原桂はカッコ良すぎる
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/17(金) 18:27:49.78 ID:ZK8WvI.o
公家までも購買層か おそるべし
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/19(日) 19:00:38.65 ID:pMS8c9oo
今日は龍馬伝の日だ。期待age
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 12:10:20.60 ID:YWeeEjUo
西郷はまだかage
47 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:36:31.75 ID:Y5c5v0Eo
西郷の裏切りにより、下関での薩長の会談は幻と終わった。龍馬は西郷の真意を確かめるべく中岡慎太郎と共に西郷のおる京に向こうた

京についた龍馬らは早速西郷を訪ねたけんど、西郷は何故か取り合わんかった。龍馬らは西郷の気が変わるのを待つためにひとまず京に留まる事にしたがじゃ

中岡と別れた龍馬は馴染みの船宿である、伏見の寺田屋に向こうた。しかしそこには龍馬にも因縁の相手である新撰組局長である近藤勇が客として来とった

龍馬はお龍が近藤の酒の相手をさせられとう聞いて、危険も顧みずに近藤とお龍のおる部屋に乗り込んだがじゃ

ガラッ

近藤「……!」

お龍「……!」

龍馬「おぉやっぱり新撰組の近藤さんでごわんそ」

近藤「何もんだ?」

龍馬「おいは西郷伊三郎いうもんでごわす、西郷吉之助の遠縁にごわす」

近藤「薩摩の西郷? ほぉ」

龍馬「蛤御門の際にお姿を見て、こん人らぁが仲間じゃ思うてわっぜ喜び申した」

龍馬「一献よろしごわすか?」

近藤「おぅ、飲め」

龍馬「あいがとございもす」

龍馬「お子女、酒がなかと」

お龍「……すぐ戻りますさかい」
48 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:37:48.21 ID:Y5c5v0Eo
近藤「何故薩摩は長州征伐に兵を出さん?」

龍馬「近藤さぁはけいおん!をご存知で?」

近藤「知らんな、何だそれは?」

龍馬「薩摩で流行っとる本でごわす」

近藤「ほぅ、何かの学問の本か?」

龍馬「いや、これからの日本を支える本でごわす」

近藤「支える? 徳川幕府を支えるのは本ではない、人だ、我々だ!」

近藤「何だ薩摩はつまらん本にうつつを抜かして長州征伐に兵を貸せんというのか」

龍馬「今は日本人同士で争うても仕方ありもはん」

近藤「何?」

龍馬「そうじゃごわんどな?」

龍馬「近藤さぁ、幕府に言われたままに戦うだけの新撰組っちゅうのは猪を追う犬の様ではごわはんか」

近藤「その言葉、……聞き捨てならんぞ」バッ

ガンッ

近藤「うっ」バタッ
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:39:07.13 ID:Y5c5v0Eo
ガラッ

お龍「近藤さん! 坂本さん!」

龍馬「もし、わしがけいおん!におうて無かったら」

龍馬「わしは亀弥太の敵でもある、こいつを斬っちょったかもしれん」

龍馬「でも、それじゃこいつらぁと一緒じゃ、それじゃ何も変わらん」

龍馬「わしはけいおん!の様な世の中を目指す、みんなぁが楽しゅう暮らせる日本を」

お龍「坂本さん……」

龍馬「おぅ、すまんのぉ迷惑かけてしもうて」

お龍「坂本さん、こないな事をして何かあったら!」

龍馬「お龍殿、わしは風呂に入るき」

お龍「奥の間にも坂本さんを訪ねて来たいうお人が来てはるみたいで」

龍馬「ほぅ、そしたらちっくと挨拶にいかんといかんのぉ。こそこそするのは性にあわんき」

お龍「やめてください、坂本さん」

龍馬「……冗談じゃ」」

お龍「……お風呂、すぐ支度してきます」
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:39:34.57 ID:Y5c5v0Eo
お龍「お湯加減はどうどすか?」

龍馬「ええ感じじゃ、旅の疲れがよぉ取れよう」

龍馬「お龍殿、家族は元気かえ?」

お龍「母は相変わらずどすけど、皆元気に過ごしてます」

お龍「坂本さんは今まで何処におらはったんですか?」

龍馬「わしかえ、わしゃぁ大宰府、下関と来てここじゃ。その前は長崎におった」」

龍馬「長崎で海軍操練所の仲間と亀山社中いうのを仲間と作ったがじゃ」

龍馬「まっこと長崎は面白き所じゃ。異国の文化が山ほど入ってきちゅう」

お龍「さっき言うておられたけいおんもそうどすか?」

龍馬「その通りじゃ、けいおん!言うがは異国で流行りゆう本での」

龍馬「可愛い女子がいっぱい出てくるんじゃ。わしはその中で唯ちゃんがお気に入りでのぉ」

お龍「何やよぉわからんけど、坂本さんは異国の本の女子にうつつを抜かしてはったいう事ですか」

龍馬「痛いところをつくのぉ、お龍殿は、一応それだけじゃないき」

お龍「私には坂本さんが言うてる事がいまいち理解できまへん。けいおんいう本が日本を変えるとか」

お龍「でも可愛い女子がいっぱい出てくる本でどう日本を変えるいうんか」

龍馬「読んだらわかってもらえると思うけんどのぉ」

お龍「わたしにはわかりゃしまへん、本の女の子にうつつを抜かすなんて」
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:40:13.35 ID:Y5c5v0Eo
お龍「でも、坂本さんがそこまで夢中なんやったら、ちょっとだけ気にならんこともありまへん」

龍馬「なんじゃお龍殿、けいおん!が気になったんかえ」

龍馬「そんな気になるんやったら、わしが見せちゃるき」

お龍「ほんまどすか?」

龍馬「ほんまじゃ。ただし、長崎の亀山社中に置いてきたからそこまで付いてきてもらわんといけんけんどのぉ」

龍馬「わしの仲間にもあわせちゃるき」

ガタッ

龍馬「誰ぜ!」

龍馬「男の裸見てそんなに楽しいかぇ?」

お龍「坂本さん!」

ガラッ
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:40:41.82 ID:Y5c5v0Eo
重太郎「やっぱり坂本君だぁ」

龍馬「せんせ、重太郎せんせ、どうしてここにぃ?」

重太郎「坂本君、坂本君、坂本くーん」

龍馬「せんせ、せんせ、せんせ、一体どうしたぜよ」

重太郎「そうだ坂本君、君に頼みがあって来た」

重太郎「江戸に、道場に戻ってきてくれ」
53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:41:39.77 ID:Y5c5v0Eo
龍馬「おう、これは上手そうな晩飯やき」

重太郎「坂本君、さきほどの話だが」

龍馬「せんせ、落ち着いてつかぁさい」

重太郎「佐那は口では縁が無かったなどと言っているが」

重太郎「本当の所は坂本君、君を今でも思っているんだ」

重太郎「あいつはどこにも嫁に行く気は無いと言っている」

重太郎「江戸に戻って、佐那と夫婦になってくれ、頼む」

龍馬「重太郎せんせ、それは無理ですき」

重太郎「頼む、この通りだ」

龍馬「顔をあげてつかぁさい、せんせ、顔をあげて」

龍馬「ほら、飯が冷めますき」

重太郎「坂本君、どうしても、どうしても駄目か」

重太郎「君も佐那の事が好きと言ったじゃないか!」

龍馬「あれは尊敬しちょりますいう事で」

重太郎「坂本君、私は諦めんぞ!」
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:42:19.16 ID:Y5c5v0Eo
龍馬「いくら言われても無理です、わしにゃ好いとる女子がいますき」

重太郎「誰だ、それは」

龍馬「重太郎先生はけいおん!って知っちょリますか?」

重太郎「知らん、恥ずかしい話だがぼくは剣の事以外は」

龍馬「実は異国で流行りゆう本で、そん中に出てくる唯いう女子にわしはほれちょります」

重太郎「……坂本君、気でも狂ったか」

龍馬「そう思うてくれてもええですき」

龍馬「お佐那様と夫婦になるのは無理じゃて重太郎せんせが思うてくれるなら」

重太郎「私は信じんぞ、坂本君! 私を諦めさせる方便だ、そんなもの!」

重太郎「今日は私もここに泊まるぞ、ほんとだというならその唯とやらがどれだけ素晴らしいか私に納得させてくれ!」

その晩、龍馬は重太郎にけいおん!の事を話したけんど、重太郎は床に就くまで全く諦めようとせんかったがじゃ

一方その頃、龍馬とやりあって倒れた近藤勇が目を覚まし、屯所に戻ろうとしよった
55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:43:25.82 ID:Y5c5v0Eo
お登勢「あら近藤さん、お帰りですか」

近藤「ああ」

お登勢「今日はいっぱいお召し上がりやったから帰られんでもよかったのに」

近藤「そうだ、俺は最初お龍と飲んでいた」

近藤「そこで男が入ってきた。異国の本がどうとか言っていたが」

近藤「……あの男見覚えがある」

お龍「薩摩の方や言うてはりましたけど」

近藤「いや、違う」

近藤「あいつは、岡田以蔵を逃がした奴だ」

近藤「おい、あいつはどこ行った?」

お登勢「もう、お帰りになられました。なぁお龍ちゃん」

お龍「ええ、京に用事がある言うて」

近藤「……!」

お登勢「近藤さん、どちらへ!」

近藤「……どけ!」

ガシャン

お龍「女将さん」
56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:43:56.00 ID:Y5c5v0Eo
近藤は龍馬が寺田屋に居る事を察知し、寝ている龍馬に襲い掛かった

がしかし、龍馬と重太郎は近藤の襲来を事前に察知して、近藤と対峙したがじゃ

近藤「お前、何ものだ」

重太郎「僕は北辰一刀流、千葉道場当主千葉重太郎だ」

重太郎「坂本君を相手にするというならまずは僕が相手をしよう」

近藤「……」

龍馬「……」

重太郎「……」

お龍「近藤さん、やめてください!」

龍馬「お龍!」

お龍「やめてください!お願いします、近藤さん」

龍馬「危ないからこっちに来いや、お龍」

お龍「坂本さん……」

龍馬「……」

近藤「……」ギリギリ

近藤「ちっ……」

結局、重太郎と龍馬の二人を相手にするのは不利と悟ったか、近藤は去って行った
57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:45:14.31 ID:Y5c5v0Eo
次の日の朝早く、重太郎は寺田を発とうとしとった

お登勢「もう、お帰りで?」

重太郎「ああ、坂本君にはよろしく伝えてくれ」

お龍「もう、よろしいんですか?」

重太郎「元々駄目だと分かってはいた、でも僕がどうしても諦めきれなかったんだ」

重太郎「……坂本君を頼む」

お龍「……」

龍馬「……」

重太郎「それでは世話になった」

お登勢「お気をつけて」
58 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:45:44.11 ID:Y5c5v0Eo
龍馬「ふぁあ……」

お龍「坂本さん」

龍馬「お龍、朝餉はあるかえ」

お龍「はい、こちらに用意しとります」

龍馬「重太郎せんせは?」

お龍「お帰りになられました」

龍馬「そうかえ」

お龍「よろしかったんどすか?」

龍馬「わしにゃ、唯が居るからのぉ」

龍馬「それにわしじゃお佐那様を幸せにはできんき」

お龍「……」

龍馬「お、これはうまそうじゃの」

お龍「ごゆっくり」
59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:46:53.21 ID:Y5c5v0Eo
中岡「すまん、ここに坂本龍馬ゆう男がおるはずなんじゃが」

中岡「坂本龍馬じゃ、土佐弁で、背が高うて」

龍馬「わしはここにおる、中岡」

中岡「龍馬ー!」

龍馬「どないした」

中岡「西郷がわしらに会うてくれるそうじゃ」

龍馬「そうかえ」

中岡「龍馬、おまんは何を暢気にしゆう」

龍馬「落ち着きや中岡、ここまで来たら西郷は逃げん」

龍馬「朝飯を食うてからでも遅うない」
60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:48:32.39 ID:Y5c5v0Eo

龍馬は薩摩藩邸で西郷と会談したがじゃ、西郷は下関を通過したことを龍馬らに謝罪した

西郷は今回の件で長州の信頼を失った事を理由に長州との同盟を諦めると言い出したがじゃ

しかし、龍馬には一つの考えがあったがじゃ

龍馬「西郷さん、そういえば律ちゃんの抱き枕は買えたかえ?」

中岡「おい、龍馬」

西郷「元からそんなもんはありもはん」

龍馬「でももしある言うたら、西郷さんはどないするがじゃ」

西郷「坂本はん、一体どういう事でごわんそ」

龍馬「西郷さんは喉から手が出るほど欲しいんじゃないかえ?」

西郷「そりゃあ、おいの金で買えるもんじゃったら」

龍馬「それを貰えるとしたら、どうじゃ」

西郷「どうじゃ、と言われても。それは何か裏があるんじゃなかかと」

龍馬「わしが西郷さんに失礼をして、お詫びの品じゃ言うた場合はどうかえ?」

西郷「それは勿論いただくでごわす」
61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:49:07.36 ID:Y5c5v0Eo
龍馬「今の話を西郷さんを長州、わしを薩摩と考えてみたらどうなるがじゃ」

西郷「じゃっでん、坂本さん、律ちゃんの抱き枕が無か」

龍馬「確かに律ちゃんの抱き枕は無いですろう、長州の桂さんにやったら澪の抱き枕になるじゃろうけど」

中岡「龍馬、そもそも抱き枕なんて物はどこにも存在せんぞ」

龍馬「じゃけど、わしは長州が抱き枕ほど渇望してるもんを知っとるぜよ」

西郷「それはなんでごわす」

龍馬「軍艦10隻、ミニエー銃1万丁。さすがに軍艦10隻は無理かもしれんけんど」

西郷「それを長州に送れと」

龍馬「送るのはわしら亀山社中がやるき」

西郷「じゃっでん、幕府の目を盗んでそんな大量に武器を買う事はできもはん」
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:50:02.51 ID:Y5c5v0Eo

龍馬「長州との戦争に使う言うたらええき」

西郷「じゃけど坂本はん、それをやったら後戻りはできん」

龍馬「西郷さん、ここは日本を救うっちゅう薩摩の覚悟を見せる所ですろう」

西郷「……」

龍馬「……」

西郷「坂本どんはまっこと面白かことを思んつくお人じゃ」

西郷「分かり申した、おいどんも覚悟を決めましょう」

こうして再び西郷に長州と手を組む事を納得させた龍馬は早速長崎に向かうた

長崎では長州と薩摩を結ぶため亀山社中で大仕事が始まろうとしよったがじゃ

狙われた龍馬 −終−
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/09/26(日) 19:54:39.33 ID:Y5c5v0Eo
四話終わり
鹿児島弁が来るたびに難産の予感がががが

この話から残ってたので一度見返した
伊勢谷高杉の「長州は負けんよ!」にキュンとなった俺であった
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/09/26(日) 21:38:01.81 ID:YWeeEjUo
おお乙ー
ちゃんと話が進行しながらも要所要所でけいおんが出るのがシュール
65 :lain. [sage]:2011/02/19(土) 23:07:11.78 ID:???
SS・やる夫系スレッドは、SS速報VIP【http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/】へ移転することになりました。
それに伴いこちらのスレッドをHTML化させて頂きます。
スレッドを立て直す際はSS速報VIPへお願いします。
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